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ともろ

ともろ [0] 【艫艪】
四挺以上の艪のある舟で,艫に最も近い艪。

ともん

ともん [1] 【都門】
都の門。都の入り口。また,都。

とも有れ

ともあれ 【とも有れ】 (連語)
〔格助詞「と」,係助詞「も」に動詞「ある」の命令形「あれ」の付いたもの〕
(1)名詞に付いて,「いろいろ…はあるにしても」「…はともかくとして」の意を表す。「理由は―,そんなに休んでばかりいてはだめだ」
(2)(「何はともあれ」などの形で)「いろいろ事情はあるにしても」「いずれにしても」の意を表す。「何は―,一ぺん会ってみよう」

とも無く

ともなく 【とも無く】 (連語)
〔格助詞「と」・係助詞「も」に形容詞「ない」の連用形「なく」の付いたもの〕
動作・状態のはっきりしないさまを表す。「どこから―現れる」

とも無しに

ともなしに 【とも無しに】 (連語)
あえてそうするわけではないが。「聞く―耳にはいった話」

とや

とや (連語)
〔格助詞「と」に係助詞「や」の付いたもの〕
(1)「と」によって示される事柄に対する疑問の意を表す。…というのか。…というのであろうか。「春霞たなびく山のさくら花うつろはむ―色かはり行く/古今(春下)」
(2)文末に用いて,{(1)}と同じ意を表す。「帰り去りにけりとなむ語り伝へたる―/今昔 1」
(3)文末に用いて,問い返しの意を表す。…というのだな。近世の用法。「奥様には三味線をなされます―/歌舞伎・好色伝授」

とや

とや [0] 【鳥屋・塒】
(1)鳥小屋。特に,タカを飼う小屋。
(2)ツグミなどの小鳥をとるため設けた小屋。
(3)タカの羽が夏の終わりに抜け,冬にはえかわること。その間{(1)}にこもることからいう。
(4)遊女が梅毒のために髪が抜けること。また,梅毒。「髪は―を患ひしと見えて生え際薄く/洒落本・十界和尚話」
(5)舞台花道の揚げ幕内に設けた小部屋。俳優が花道の出を待つ所。

とや=あらん

――あらん
ああだろうか。「―かくやあらん(=アアダロウカ,コウダロウカ)と思い迷う」

とや=に就(ツ)く

――に就(ツ)・く
(1)タカ・鶏などが夏の終わり頃,羽の抜けかわる時期に巣にこもる。
(2)遊女などが梅毒にかかり,髪の毛が抜ける。「さてまた此の妖怪は,猫でもなく幽霊にもあらず,―・いた新造なり/洒落本・双床満久羅」
(3)旅興行が不入りなどのため,役者や芸人がその地を発(タ)てずに宿にこもっている。

とやいり

とやいり [0] 【鳥屋入り】
⇒鳥屋籠(トヤゴモ)り

とやかく

とやかく [1] (副)
〔「とやかくや」の転〕
なんのかの。いろいろ。あれやこれや。「―言われる筋合いはない」
〔「兎や角」とも書く〕

とやかく

とやかく
〜言う find fault <with> (非難);be particular <about> (うるさい);object <to> (異議);→英和
meddle <in> (干渉).→英和

とやかくや

とやかくや (副)
ああしようか,こうしようか。なんのかの。「来し方行先の事うちおぼえ,―とはかばかしう悟る人もなし/源氏(明石)」

とやがえる

とやがえ・る 【鳥屋返る】 (動ラ四)
夏の末,鳥屋にいるタカの羽が抜けかわる。とかえる。「―・る鷹のを山の玉椿霜をばふとも色はかはらじ/新古今(賀)」

とやがけ

とやがけ [0] 【鳥屋掛け】
鳥小屋をかけること。また,その鳥小屋。

とやこう

とやこう [1] (副)
〔「とやかく」の転〕
いろいろ。あれこれ。とやかく。「―と思ひ煩ふうち/舞姫(鴎外)」

とやごもり

とやごもり [3] 【鳥屋籠り】
夏の末,タカが羽の抜けかわる間,巣の中にこもっていること。とやいり。

とやで

とやで [0] 【鳥屋出】
(1)鳥屋ごもりをしていたタカが,羽の抜けかわったあと,鳥屋から出ること。
(2)鳥が巣や小屋から飛び出ること。
(3)梅毒をわずらった遊女が回復して床を出ること。「大部屋へ―の鷹をつれてくる/柳多留 9」

とやま

とやま 【外山】
姓氏の一。

とやま

とやま [1] 【外山】
はずれの山。端の山。山の中心部(奥山・深山(ミヤマ))に対して,その周辺,特に人里に近い部分をいう。はやま。

とやま

とやま 【富山】
(1)中部地方北部の県。かつての越中国全域を占める。東部に飛騨山脈,南部に飛騨高地があり,北の富山湾岸に富山平野が開ける。県庁所在地,富山市。
(2)富山県中北部,神通川下流域の市。県庁所在地。近世,加賀藩の支藩前田氏の城下町。立山・黒部峡谷の玄関口。売薬業のほか豊富な電力と工業用水に恵まれ,重化学工業が発達。

とやまいかやっかだいがく

とやまいかやっかだいがく 【富山医科薬科大学】
国立大学の一。富山大学薬学部を移管,医学部を増設して,1975年(昭和50)に設立。本部は富山市。

とやまえび

とやまえび [3] 【富山海老】
海産のエビ。全長約20センチメートル。淡紅色で,頭胸部と腹部に濃色の横縞がある。二年で雄として成熟し,三年以後すべて雌に性転換する。食用。寒海性で,日本海・ベーリング海に分布。富山湾で多量に漁獲されることからこの名がある。

とやまかめたろう

とやまかめたろう 【外山亀太郎】
(1867-1918) 遺伝学者。神奈川県生まれ。蚕の交配実験を行い,昆虫でもメンデルの法則が成り立つことを実証。蚕の品種改良で日本の養蚕業に貢献。

とやまがはら

とやまがはら 【戸山ヶ原】
東京都新宿区にあった原。旧陸軍が練兵場などに使用。現在は住宅・文教地区。

とやまけんりつだいがく

とやまけんりつだいがく 【富山県立大学】
公立大学の一。1989年(平成1)設立。本部は富山県小杉町。

とやまこうせん

とやまこうせん 【富山港線】
JR 西日本の鉄道線。富山・岩瀬浜間,8キロメートル。神通川下流沿岸の富山工業地域を走る。

とやまこくさいだいがく

とやまこくさいだいがく 【富山国際大学】
私立大学の一。1989年(平成1)設立。本部は富山県大山町。

とやまだいがく

とやまだいがく 【富山大学】
国立大学の一。富山薬専と富山高校・高岡工専・師範系学校が合併し,1949年(昭和24)新制大学となる。本部は富山市。

とやままさかず

とやままさかず 【外山正一】
(1848-1900) 啓蒙思想家・社会学者・詩人。江戸,小石川生まれ。号,ゝ山(チユザン)。蕃書調所に学び英米に留学,帰国後東大で社会学を講じた。東大総長・文相を歴任。また,矢田部良吉・井上哲次郎と「新体詩抄」を刊行,詩の改良運動を試み,近代詩の起点となった。主著「民権弁惑」「漢字破」

とやまわん

とやまわん 【富山湾】
能登半島の付け根,富山県側に広がる湾。湾内に富山港・伏木港・魚津港がある。蜃気楼(シンキロウ)が発生し,ホタルイカ・ブリなどがとれる。

とやら

とやら (連語)
はっきりと示さずぼかして言うときに用いる語。とか。「町のお偉方―がやって来た」「どこ―」
→やら■一■(2)

とゆ

とゆ [1] 【樋】
「とい(樋)」の転。

とゆう

とゆう 【杜佑】
(735-812) 中国,唐中期の学者・政治家。古代から玄宗の天宝時代までの諸制度を分類して記した「通典(ツテン)」二〇〇巻を著す。

とゆう

とゆう [1][0] 【都邑】
(1)まちとむら。
(2)都会。みやこ。

とゆう

とゆう [0] 【都有】
東京都が所有すること。都の所有であること。「―地」

とゆけぐうぎしきちょう

とゆけぐうぎしきちょう 【止由気宮儀式帳】
豊受大神宮に関する儀式・行事を撰録した書。禰宜五月麻呂らが804年提出した解文(ゲブミ)。
→皇大神宮儀式帳

とゆけだいじんぐう

とゆけだいじんぐう 【豊受大神宮】
⇒とようけだいじんぐう(豊受大神宮)

とゆけのみや

とゆけのみや 【豊受宮】
⇒豊受大神宮(トヨウケダイジングウ)

とゆらでら

とゆらでら 【豊浦寺】
⇒向原寺(ムクハラデラ)

とゆらのみや

とゆらのみや 【豊浦宮】
小墾田宮(オハリダノミヤ)遷都前の推古天皇の皇居。奈良県明日香村豊浦にあったと推定される。

とよ

とよ 【豊】
助詞「の」を伴って連体修飾語として用いられるほか,名詞,時に動詞の上に付いて用いられる。物事が豊かである意を表し,褒める意を添える。「―秋津島」「―旗雲」「―寿(ホ)く」「新しき年の初めに―の稔(トシ)しるすとならし雪の降れるは/万葉 3925」

とよ

とよ [1] 【樋】
「とい(樋)」の転。

とよ

とよ (連語)
〔格助詞「と」に間投助詞「よ」の付いたもの〕
(1)他から伝え聞いたという気持ちを表す。…ということだよ。…とさ。「彼は銀行に入ったんだ―」
(2)念を押す気持ちを添える。…とね。「やよやまて山ほととぎす言づてむわれ世中にすみわびぬ―/古今(夏)」
(3)(「かとよ」の形で)ある事態に対する確かめの意を表す。…だろうか。…だったか。「去んじ安元三年四月二十八日か―/方丈記」
(4)文末にあって,確かめをこめ感動の意を表す。…だよ。…ですよ。「その幼き者こそ,この物狂が尋ぬる子にてはさむらへ―/謡曲・隅田川」

とよあきつしま

とよあきつしま 【豊秋津島】
〔豊かに穀物が実る島,の意〕
大和(ヤマト)を中心とする地域の美称。また,日本国の美称。「次に大倭(オオヤマト)―を生みき/古事記(上訓)」

とよあけ

とよあけ 【豊明】
愛知県中部,名古屋市に隣接する市。近年,工業化・住宅化が進む。桶狭間(オケハザマ)の古戦場がある。

とよあしはら

とよあしはら 【豊葦原】
〔豊かに葦の生い茂っている原,の意〕
日本国の美称。「神代より三種(ミクサ)の宝伝はりて―のしるしとぞなる/玉葉(神祇)」

とよあしはらのちいおあきのみずほのくに

とよあしはらのちいおあきのみずほのくに 【豊葦原千五百秋之瑞穂之国】
日本国の美称。「天の神伊弉諾尊(イザナキノミコト)伊弉冉尊(イザナミノミコト)に謂て曰く,―あり。宜しく汝が往て脩(シラ)すべし/日本書紀(神代上訓)」

とよあしはらのなかつくに

とよあしはらのなかつくに 【豊葦原中国】
日本国の美称。「―,是れ吾が児の王(キミ)たるべき地(クニ)なり/日本書紀(神代下訓)」

とよあしはらのみずほのくに

とよあしはらのみずほのくに 【豊葦原瑞穂国】
日本国の美称。「此の―は,汝(イマシ)知らさむ国ぞと言(コト)依さし賜ふ/古事記(上訓)」

とよう

とよう [0] 【渡洋】 (名)スル
広い海を渡ること。「―爆撃」

とようけだいじんぐう

とようけだいじんぐう 【豊受大神宮】
三重県伊勢市山田原にある神社。祭神は豊受大神。伊勢神宮の外宮(ゲクウ)。渡会宮(ワタライノミヤ)。豊受宮(トユケノミヤ)。とゆけだいじんぐう。

とようけのおおかみ

とようけのおおかみ 【豊受大神】
⇒とようけびめのかみ(豊宇気毘売神)

とようけびめのかみ

とようけびめのかみ 【豊宇気毘売神】
食物の神。記紀神話では伊弉諾尊(イザナキノミコト)の孫,和久産巣日神(ワクムスビノカミ)の子とされる。伊勢神宮外宮の豊受大神宮の祭神。止由気神。

とようら

とようら 【豊浦】
(1)山口県西端,豊浦郡の町。響(ヒビキ)灘に面する。川棚温泉がある。
(2)北海道南西部,胆振(イブリ)支庁虻田(アブタ)郡の町。内浦湾に臨み,礼文華(レブンゲ)海岸は海食崖が発達。
(3)新潟県北部,北蒲原(キタカンバラ)郡の町。月岡温泉がある。

とよおか

とよおか トヨヲカ 【豊岡】
兵庫県北東部,円山川の下流域にある市。近世,京極氏の城下町。かばん類の生産が盛ん。

とよかわ

とよかわ トヨカハ 【豊川】
愛知県南東部,豊川下流域の北岸にある市。豊川稲荷の門前町。木工・光学・機械工業などが盛ん。

とよかわ

とよかわ トヨカハ 【豊川】
姓氏の一。

とよかわいなり

とよかわいなり トヨカハ― 【豊川稲荷】
豊川市にある曹洞宗妙厳寺。本尊は千手観音菩薩。山門に荼枳尼天(ダキニテン)がまつってあり,豊川稲荷の名で知られる。東京都港区赤坂にある豊川稲荷は,この別院。

とよかわりょうへい

とよかわりょうへい トヨカハリヤウヘイ 【豊川良平】
(1852-1920) 実業家。高知県生まれ。本名,小野春弥。第百十九銀行頭取となって,三菱財閥の発展に尽力。政界・財界の重鎮として活躍した。のち貴族院議員。

とよく

とよ・く (動カ四)
やかましく言う。騒ぐ。とよむ。「若し心に望(オモ)ふと雖もな―・きそ/日本書紀(推古訓)」

とよくこん

とよくこん 【吐谷渾】
中国,五胡十六国時代から唐代にかけて青海地方にあった国。鮮卑系の王がチベット系の羌(キヨウ)族を支配。中継貿易などで栄えたが,663年,吐蕃(トバン)に滅ぼされた。

とよくに

とよくに 【豊国】
(1)豊かな国。
(2)〔朝鮮を「宝の国」と見たことから〕
朝鮮のこと。「―の法師/日本書紀(用明訓)」
(3)九州地方北東部の古称。「―の香春は我家(ワギエ)/万葉 1767」

とよくにじんじゃ

とよくにじんじゃ 【豊国神社】
京都市東山区にある神社。豊臣秀吉をまつる。秀吉を葬った阿弥陀ヶ峰の西麓に創建され,豊国大明神と称された。豊臣氏滅亡後衰微したが明治に入り旧方広寺境内跡に再興。ほうこくさん。ほうこくじんじゃ。

とよくには

とよくには 【豊国派】
歌川豊国を祖とする浮世絵の一派。

とよくにびょう

とよくにびょう 【豊国廟】
京都東山の阿弥陀ヶ峰にあった豊臣秀吉の霊廟。豊臣氏滅亡とともに徳川氏に取りこわされたが,明治になって五輪塔が築造された。

とよさか

とよさか 【豊栄】
新潟県中部,阿賀野川下流東岸の市。新潟市に隣接し住宅地として発展。福島潟は冬鳥の飛来地。

とよざわ

とよざわ トヨザハ 【豊沢】
姓氏の一。

とよざわだんぺい

とよざわだんぺい トヨザハ― 【豊沢団平】
(1828-1898)(二世)義太夫節の三味線方。兵庫県加古川生まれ。竹本千賀太夫の養子。三世豊沢広助の門弟。竹本摂津大掾・竹本大隅太夫を養成。廃曲を復活し,「壺坂」「良弁杉(ロウベンスギ)」などの新作を作曲。明治期の代表的名人。

とよしな

とよしな 【豊科】
長野県中部,南安曇(ミナミアズミ)郡の町。松本盆地の中央に位置し,近世には千国街道の宿駅。内陸工業が発達。

とよしま

とよしま 【豊島】
姓氏の一。

とよしまよしお

とよしまよしお 【豊島与志雄】
(1890-1955) 小説家・翻訳家。福岡県生まれ。第三次「新思潮」同人。象徴的手法で近代人の心理を鋭くえぐり,独特の詩情をたたえた作品を書いた。小説「生あらば」「蘇生」「野ざらし」,翻訳「レ-ミゼラブル」「ジャン=クリストフ」など。

とよすきいりひめのみこと

とよすきいりひめのみこと 【豊鍬入姫命・豊鉏入日売命】
崇神天皇の皇女。日本書紀によれば,崇神六年に天照大神(アマテラスオオミカミ)を倭(ヤマト)の笠縫邑(カサヌイノムラ)にまつったという。斎宮の始めとされる。

とよた

とよた 【豊田】
愛知県中部,矢作(ヤハギ)川中流域にある市。旧名,挙母(コロモ)。近世,内藤氏の城下町。明治以降,生糸工業もおこったが,現在は自動車工業が中心。

とよたけ

とよたけ 【豊竹】
義太夫節の太夫の家名の一。

とよたけざ

とよたけざ 【豊竹座】
人形浄瑠璃の劇場。初世竹本義太夫の門人豊竹若太夫(竹本采女)が1703年7月大坂道頓堀に創設。一度挫折(ザセツ)したが復興。作者に紀海音(キノカイオン)を迎え,「東の芝居」として,西の竹本座とともに人形浄瑠璃の発展に貢献。65年廃座。

とよたけやましろしょうじょう

とよたけやましろしょうじょう 【豊竹山城少掾】
(1878-1967) 昭和期の義太夫節の太夫。東京浅草生まれ。本名,金杉弥太郎。二世竹本津太夫の門弟。前名,豊竹古靭(コウツボ)太夫(二世)。1947年(昭和22)受領して山城少掾藤原重房を名乗る。人物の心理や情景の描写など,透徹した作品解釈により当代随一の名人とうたわれた。

とよたけろしょう

とよたけろしょう 【豊竹呂昇】
(1874-1930) 女義太夫。名古屋生まれ。本名,永田仲。初世豊竹呂太夫の門弟。艶(ツヤ)のある美声と生来の美貌により人気を博し,女義太夫の黄金時代を築き上げた。

とよたけわかたゆう

とよたけわかたゆう 【豊竹若太夫】
(1681-1764)(初世)江戸中期の義太夫節の太夫。大坂生まれ。通称,幾竹屋。初世竹本義太夫の門弟。初め竹本采女(ウネメ)。1703年豊竹座を創設,豊竹若太夫と改めた。天性の美声と華麗な節回しにより竹本義太夫と対抗し,東風(ヒガシフウ)の一流を創出した。18年受領して豊竹上野少掾藤原重勝と名乗ったが,31年再度受領して豊竹越前少掾藤原重泰と改めた。

とよたこうぎょうだいがく

とよたこうぎょうだいがく 【豊田工業大学】
私立大学の一。1981年(昭和56)設立。本部は名古屋市天白区。

とよたせん

とよたせん 【豊田線】
名古屋鉄道の鉄道線。愛知県赤池・梅坪間,15.2キロメートル。豊田市と名古屋市中心部を結ぶ。

とよたまびめ

とよたまびめ 【豊玉姫】
記紀神話の女神。海神の娘。海神の宮を訪れた山幸彦(ヤマサチビコ)(彦火火出見尊(ヒコホホデミノミコト))の妻となり,鸕鷀草葺不合尊(ウガヤフキアエズノミコト)を産む。

とよだ

とよだ 【豊田】
姓氏の一。

とよだ

とよだ 【豊田】
静岡県南西部,磐田(イワタ)郡の町。天竜川下流東岸に位置する。謡曲「熊野(ユヤ)」で知られる池田宿の地。

とよださきち

とよださきち 【豊田佐吉】
(1867-1930) 自動織機の発明者。静岡県生まれ。すぐれた自動織機の完成など紡織業に貢献。

とよだしろう

とよだしろう 【豊田四郎】
(1906-1977) 映画監督。京都生まれ。文芸派の監督として地歩を築く。作「小島の春」「雁」「夫婦善哉」など。

とよだてんこう

とよだてんこう 【豊田天功】
(1805-1864) 幕末の儒学者。常陸の人。名は亮,号は松岡・晩翠。天功は字(アザナ)。水戸藩彰考館総裁。藤田幽谷門人。「大日本史」の編纂に従事した。著「中興新書」など。

とよとみ

とよとみ 【豊臣】
姓氏の一。羽柴秀吉が関白・太政大臣に任ぜられるに及び,朝廷に奏請して,1586年賜った。

とよとみひでつぐ

とよとみひでつぐ 【豊臣秀次】
(1568-1595) 安土桃山時代の武将。母は秀吉の姉日秀。賤(シズ)ヶ岳の戦い,四国・小田原攻略で戦功をたて,91年秀吉の養子となった。のち関白。秀頼誕生によって高野山に追放,自害を命ぜられた。

とよとみひでよし

とよとみひでよし 【豊臣秀吉】
(1536-1598) 安土桃山時代の武将。尾張中村の人。織田信長の足軽木下弥右衛門の子。幼名日吉丸。初名木下藤吉郎。のち羽柴秀吉。織田信長に仕え,軍功によって重用され,筑前守となる。本能寺の変後,明智光秀を討ち,四国・九州・関東・奥羽を征して1590年天下を統一。この間,85年関白,翌年豊臣姓を賜って太政大臣となり,91年関白を養子秀次に譲り太閤と称した。また,検地・刀狩りを実施,兵農の分離を徹底し,幕藩体制に至る基礎を築いた。文禄・慶長の役で朝鮮に出兵,戦果があがらないまま,伏見城で病没。

とよとみひでより

とよとみひでより 【豊臣秀頼】
(1593-1615) 豊臣秀吉の子。母は淀君。幼名拾丸。秀次を排して嗣子となったが,関ヶ原の合戦に敗れて六十余万石の大名に転落。徳川秀忠の娘千姫と結婚して,右大臣となったが大坂の陣で徳川氏に敗れ,大坂城で自刃。

とよとみみのみこと

とよとみみのみこと 【豊聡耳命】
聖徳太子の異名。

とよなか

とよなか 【豊中】
大阪府中北部にある市。神崎川沿いはメリヤス・金属工業などが占め,東部の丘陵は住宅地区。

とよの

とよの 【豊能】
大阪府北西端,豊能郡の町。妙見山に日蓮宗の能勢妙見堂がある。近年,住宅地化がすすむ。

とよのあかり

とよのあかり 【豊の明かり】
〔「豊」は美称。「明かり」は顔が赤らむ意〕
(1)酒などを飲んで顔が赤らむこと。「千秋(チアキ)の五百秋(イオアキ)に平らけく安らけく聞しめして,―に明りまさむ/祝詞(大嘗祭)」
(2)酒を飲んで催す饗宴(キヨウエン)。大宴会。「我が大君の神ながら思ほしめして,―見(メ)す今日の日は/万葉 4266」
(3)「豊明(トヨノアカリ)の節会(セチエ)」の略。

とよのあかりのせちえ

とよのあかりのせちえ 【豊明の節会】
奈良時代以降,新嘗祭(ニイナメサイ)の翌日豊楽殿において天皇が新穀を食し,群臣に膳をもてなす宴会。五節の舞などが行われた。

とよのあき

とよのあき 【豊の秋】
五穀,特に稲のよく実った秋。出来秋。[季]秋。

とよのあそび

とよのあそび 【豊の遊び】
豊明(トヨノアカリ)の節会(セチエ)の際に行われた遊宴。「篠(ササ)の葉に雪降りつもる冬の夜に―をするが愉しさ/神楽歌」

とよのみそぎ

とよのみそぎ 【豊の御禊】
大嘗祭(ダイジヨウサイ)に先だって天皇が賀茂川の上流に行幸して行なったみそぎ。「あまた見し―の諸人の君しも物をおもはするかな/拾遺(恋一)」

とよはし

とよはし 【豊橋】
愛知県南東部,豊川下流域の市。近世は吉田藩の城下町,東海道の宿場町。紡績・機械・食品加工工業などが盛ん。

とよはしぎじゅつかがくだいがく

とよはしぎじゅつかがくだいがく 【豊橋技術科学大学】
国立大学の一。1976年(昭和51)設立。本部は豊橋市。

とよはたぐも

とよはたぐも 【豊旗雲】
旗がなびくように大きくたなびいた雲。「わたつみの―に入日さし/万葉 15」

とよはま

とよはま 【豊浜】
(1)広島県南部,豊田郡の町。瀬戸内海の豊島,大崎下島西部などからなる。
(2)香川県南西部,三豊郡の町。西は燧(ヒウチ)灘に面する。製麺・漆器製造などが盛ん。

とよはら

とよはら 【豊原】
⇒ユジノサハリンスク

とよひら

とよひら 【豊平】
(1)広島県北西部,山県郡の町。広島市の北に接する。
(2)札幌市南東部の区。豊平川の右岸扇状地に市街地が広がる。

とよほく

とよほ・く 【豊寿く・豊祝く】 (動カ四)
〔後世は「とよほぐ」〕
ほめたたえ祝う。「神寿(カムホ)き寿き狂ほし,―・き寿きもとほし/古事記(中)」

とよみき

とよみき 【豊御酒】
酒の美称。「―奉らせ/古事記(上)」

とよみてぐら

とよみてぐら 【豊御幣】
幣帛(ヘイハク)の美称。御幣(ゴヘイ)。ぬさ。「しろたへの―を取り持ちて/後拾遺(雑六)」

とよる

とよ・る 【外寄る】 (動ラ四)
〔末にはずれるの意〕
後世風になる。現代に近くなる。「妙にをかしき事は,―・りてこそ,書き出づる人人ありけれど/源氏(梅枝)」

とよる

とよ・る 【と寄る】 (動ラ四)
〔「と」は接頭語〕
ちょっと近寄る。しばらく立ち寄る。「白波の立ちながらだにながとなる豊浦の里の―・られよかし/後拾遺(雑六)」

とら

とら [0] 【虎】
(1)ネコ科の哺乳類。北方に産するものは大きく,体長2.8メートルに達するものがある。胴が長く足が短い。体は赤茶ないし黄褐色で,胴には黒色の横縞(ヨコジマ)がある。森林や深い茂みに単独ですみ,主に夜活動して鳥獣を捕食する。インド・東南アジアから朝鮮・シベリアまで分布。
(2)俗に,酔っ払いのこと。

とら

とら [0] 【寅】
(1)十二支の第三番目。年・日・時刻・方位などに当てる。
(2)時刻の名。今の午前四時頃。また,午前三時から五時までの間。または午前四時から六時。七つ。「―の刻」
(3)方角の名。東から三〇度北寄り。
→寅の日

とら

とら【虎】
a tiger;→英和
a tigress (めす).→英和
〜になる get dead drunk (酔って).

とら

とら【寅(年)】
(the year of) the Tiger.

とら=になる

――にな・る
ひどく酔う。酒に酔って意識が乱れる。

とら=に翼(ツバサ)

――に翼(ツバサ)
〔韓非子(難勢)〕
勢力あるものにさらに勢力を加えることのたとえ。

とら=の威を借る狐(キツネ)

――の威を借る狐(キツネ)
〔戦国策(楚策)〕
他人の権勢をかさに着て威張る小人(シヨウジン)のたとえ。

とら=の尾を踏む

――の尾を踏む
〔易経(履卦)〕
非常に恐ろしいこと,または,非常な危険を冒すことのたとえ。虎の口へ手を入れる。

とら=は千里往(イ)って千里還(カエ)る

――は千里往(イ)って千里還(カエ)る
虎は一日で千里の道を往復することができるということ。勢いの盛んなさまや,子を思う親の気持ちの強いさまをいう。

とら=は死して皮を=留(トド)め

――は死して皮を=留(トド)め(=残し)、人は死して名を残す
死後に名誉・功績を残すべきである,というたとえ。

とら=を

――を(千里(センリ)の)野(ノ)に放つ
(1)猛威ある者を自由にさせておくことのたとえ。
(2)あとで大きな害になるものや危険なものを野放しにしておくことのたとえ。

とら=を画(エガ)きて狗(イヌ)に類す

――を画(エガ)きて狗(イヌ)に類す
〔後漢書(馬援伝)〕
素質や力量のない者がすぐれた人の真似をして,かえってぶざまな結果になることのたとえ。

とら=を養(ヤシナ)いて自(ミズカ)ら患(ウレイ)を遺(ノコ)す

――を養(ヤシナ)いて自(ミズカ)ら患(ウレイ)を遺(ノコ)す
〔史記(項羽本紀)〕
禍根を絶たないでおいて後日に災いを残すことのたとえ。

とらい

とらい【渡来する】
come over <to> ;visit;→英和
be introduced[brought over] <from> (伝来).

とらい

とらい [0] 【渡来】 (名)スル
外国から海を越えて渡ってくること。舶来。「中国から―した品」「南蛮―の風俗」「―種」

とらいじん

とらいじん [2] 【渡来人】
他の国から渡来した人。特に古代,四世紀から七世紀にかけて日本に渡来し定住した朝鮮・中国の人々をいう。先進の学芸・技術・文化をもたらし,政治や文化の発展に大きく寄与した。

とらう

とら・う トラフ 【捕らふ・捉ふ】 (動ハ下二)
⇒とらえる

とらうつぼ

とらうつぼ [3] 【虎鱓】
ウナギ目の海魚。全長90センチメートルに達する。成魚は暗褐色の地に不規則な暗色の斑状横帯と白色斑がある。後鼻管が著しく長く,口が完全に閉じられない。貪食で,小魚やタコを捕食する。魚皮をなめし革にして利用する。本州中部以南の岩礁域に分布。

とらえどころ

とらえどころ
〜のない slippery;→英和
vague (あいまいな).→英和

とらえどころ

とらえどころ トラヘ― [0] 【捉え所】
証拠や論点にするのによい手がかり。つかみどころ。「―がない議論」

とらえび

とらえび [2][0] 【虎海老】
海産のエビ。体長10センチメートル内外。淡紅紫色で,紫赤色の斑紋をもつ。食用。瀬戸内海・伊勢湾・有明海などの浅海の砂底にすむ。

とらえる

とらえる【捕える】
catch;→英和
take[get]hold of;seize;→英和
arrest (逮捕);→英和
capture (捕獲);→英和
grasp <the meaning> (意味を).→英和

とらえる

とら・える トラヘル [3] 【捕(ら)える・捉える】 (動ア下一)[文]ハ下二 とら・ふ
〔「取り敢(ア)ふ」の転か〕
(1)人や動物を取りおさえて逃げないようにする。つかまえる。「犯人を―・える」「獲物を―・える」「密漁船を―・える」
(2)手でしっかりつかむ。握る。「手を―・える」「レンブラントの絵に心を―・えられる」「逃げて入る袖を―・へ給へば/竹取」
(3)たまたま到来した好機などを自分のものとする。つかまえる。「チャンスを―・える」
(4)認識・把握する。
 (ア)ある部分を論議の対象として正面に据える。「言葉じりを―・える」「この点だけを―・えて評価を下すのはいかがか」
 (イ)本質・意義・特徴などを理解し把握する。つかむ。「特徴をよく―・えている似顔絵」「文章の要点を―・える」「真相を―・える」
 (ウ)映像・音などをはっきり確認する。「レーダーが―・えた台風の目」「電波を―・える」
(5)「…が(人)をとらえる」の形で,(人が)…の状態になる,…の状態に陥るの意を表す。翻訳文の影響を受けた表現。「恐怖心が彼女を―・えた」「疑惑の念が彼を―・えた」

とらかす

とらか・す 【盪かす・蕩かす】 (動サ四)
(1)溶解する。とかす。「金は火に―・されうぞ/史記抄 7」
(2)惑わして本心を失わせる。また,心を和らげてうっとりさせる。とろかす。「酒をたしみ,女におぼれ,夙夜に思ひを―・し,志をほしいままにして/保元(下・古活字本)」

とらかんむり

とらかんむり [3] 【虎冠】
漢字の冠の一。「虚」「虜」などの「虍」の部分。とらがしら。

とらが

とらが [0] 【虎蛾】
トラガ科のガ。開張約55ミリメートル。前ばねは黒色の地に黄白色の斑紋があり,後ろばねは橙色と黒のまだら。六,七月に成虫が見られ,昼間花に集まる。日本各地と朝鮮半島・中国に分布。

とらがあめ

とらがあめ [4] 【虎が雨】
陰暦五月二八日に降る雨。この日は曾我十郎の忌日で,妾(シヨウ)であった遊女虎御前の涙が雨となって降るという。曾我の雨。虎が涙。[季]夏。《ひとたびの虹のあとより―/阿波野青畝》

とらがいし

とらがいし [3] 【虎が石】
神奈川県大磯にある石。曾我十郎の妾(シヨウ)であった遊女虎御前が化したもので,美男でなくては持ち上げられないと伝えられる。

とらがく

とらがく [2] 【度羅楽・吐羅楽】
〔「度羅」はビルマ南部の堕羅とも,済州島のことともいわれる〕
度羅から伝来したという楽舞。奈良時代に唐楽・三韓(サンカン)楽と並んで盛行したが,平安時代の初期から次第に衰えて滅んだ。

とらがしら

とらがしら [3] 【虎頭】
「虎冠(トラカンムリ)」に同じ。

とらがなみだ

とらがなみだ 【虎が涙】
「虎が雨」に同じ。

とらがり

とらがり【虎刈り】
unevenly cropped hair.

とらがり

とらがり [0] 【虎刈(り)】
刈り方が下手なために,頭髪などの刈りあとがふぞろいで虎の毛のようにまだらになっていること。「―の頭」

とらがり

とらがり [0] 【虎狩(り)】
虎をつかまえるための狩猟。

とらぎす

とらぎす [0] 【虎鱚】
(1)スズキ目トラギス科の海魚の総称。全長20センチメートルどまり。体形がハゼに似たものが多い。温・熱帯に広く分布。日本近海に約二〇種がいる。
(2){(1)}の一種。全長約18センチメートル。体は赤褐色で,頭部に濃青色の数本の横縞があり,体側には六本の暗褐色の横帯と青色の広い縦帯が走る。食用。本州中部以南の砂泥底に分布。トラハゼ。オキハゼ。

とらく

とら・く 【盪く・蕩く】 (動カ下二)
〔「とろく」の古形〕
(1)ばらばらになる。散る。[名義抄]
(2)形がくずれる。とける。[日葡]
(3)心がゆるむ。なごむ。和らぐ。「名利にはおもむきやすく,惑執―・けがたし/正法眼蔵」

とらけん

とらけん [0] 【虎拳】
酒席での拳遊戯の一種。杖をつく姿を母親,強そうににらむ姿を和藤内(ワトウナイ),這(ハ)って出る姿を虎とし,母は和藤内に,和藤内は虎に,虎は母に勝つとするもの。

とらげ

とらげ [0] 【虎毛】
「虎斑(トラフ)」に同じ。

とらごぜん

とらごぜん 【虎御前】
鎌倉時代初期,相模国大磯の遊女であったと伝えられる女性。「曾我物語」に曾我十郎祐成の妾(シヨウ)として登場する。曾我兄弟の死後出家し,諸国を巡って菩提(ボダイ)を弔ったという。

とらざわ

とらざわ トラザハ 【虎沢】
姓氏の一。

とらざわけんぎょう

とらざわけんぎょう トラザハケンゲウ 【虎沢検校】
(?-1654) 文禄・慶長期(1592-1615)の三味線の名手。石村検校を師とし,三味線組歌の作曲者の一人と伝えられる。門下に柳川検校・沢崎検校がいる。

とらす

とら・す 【取らす】 (動サ下二)
⇒とらせる

とらせる

とら・せる [3] 【取らせる】 (動サ下一)[文]サ下二 とら・す
〔動詞「とる」に使役の助動詞「す」の付いたものから〕
(1)受け取らせる。目下の者に物を与える場合に用いることが多い。「ほうびを―・せる」「名を付れば太刀刀を―・するといへども/狂言・財宝」
(2)(補助動詞)
動詞の連用形に「て」の付いた形に付いて,「…してやる」の意を表す。上位の者が下位の者に対して行う自分の動作についていう語。「望みどおりにして―・せよう」

とらつぐみ

とらつぐみ [3] 【虎鶫】
スズメ目ツグミ科の鳥。体長約30センチメートル。ツグミより大形。背面は暗緑黄色,下面は黄白色で,全体に黒斑がある。夏期に本州以北の落葉樹林で繁殖,冬期は暖地へ移る。夜間ヒョーヒョーと細い声で鳴くので,昔からヌエと呼ばれて気味悪がられた。ヌエシナイ。ヌエドリ。

とらでん

とらでん 【団乱旋】
雅楽の一。左方の新楽で,壱越(イチコツ)調の大曲。唐の則天武后の作で,日本の大戸真縄(オオトノマナワ)が改作し,常装束の六人舞と伝えるが,現在は廃曲。后帝(コウダイ)団乱旋。皇帝(オウダイ)団乱旋。団蘭伝。后帝楽。

とらねこ

とらねこ【虎猫】
a tabby (cat).→英和

とらねこ

とらねこ [0] 【虎猫】
虎斑(トラフ)の毛色の猫。

とらのお

とらのお [3] 【虎の尾】
(1)オカトラノオの別名。[季]夏。
(2)ヤブソテツの別名。

とらのおしだ

とらのおしだ [5] 【虎の尾羊歯】
チャセンシダ科の常緑性シダ植物。路傍や山野に自生。葉は短い根茎上に多数根生し,長さ25センチメートル内外の倒披針形で羽状に分裂。胞子嚢(ホウシノウ)群は線状の包膜に包まれる。

とらのかしら

とらのかしら 【虎の頭】
虎の頭部に似せた作り物。昔,貴人の家でその影を映した湯で産湯(ウブユ)を使わせると邪気を払い,嬰児(エイジ)は生涯無病であるとされた。「―宮の内侍とりて御さきにまゐる/紫式部日記」

とらのかわ

とらのかわ [5] 【虎の皮】
虎の毛皮。刀・槍の鞘(サヤ)や敷物として珍重された。

とらのかわ=の褌(フンドシ)

――の褌(フンドシ)
(1)鬼や雷神が締めているという虎の皮で作ったふんどし。
(2)〔「とらぬ狸(タヌキ)の皮算用」とかけて〕
うまくいかない意をしゃれていう。「おいらをおさきにしやあがつて文使させようとは―だ/滑稽本・続膝栗毛」

とらのくち

とらのくち 【虎の口】
〔「虎口(ココウ)」の訓読み〕
非常に危険な場所や場合のたとえ。「大塔の尊雲法親王ばかりは,―をのがれたる御さまにて/増鏡(久米のさら山)」

とらのこ

とらのこ [0] 【虎の子】
〔虎は子供を非常にかわいがるというところから〕
大切にして手元から離さないもの。秘蔵の金品。「―の貯金」

とらのこ

とらのこ【虎の子】
a tiger cub (動物);one's precious savings (貯金).〜のように大切にする treasure.→英和

とらのこわたし

とらのこわたし [5] 【虎の子渡し】
〔宋の周密撰「癸辛雑識(続集下)」による。虎が三匹の子を生むと,一匹が彪(ヒヨウ)で他の子を食おうとするので,川を渡るときに親はまず彪を対岸に渡し,次いで他の一匹を渡してから彪を連れ帰り,次に残る一匹を渡し,最後に彪を渡したという故事から〕
(1)苦しい生計のやりくり。「其蔵なから質に置き,―にはし給へども/浮世草子・置土産 4」
(2)虎が三匹の子を連れて川を渡るさまをかたどった庭石。京都竜安寺のものが有名。
(3)次々に手渡すこと。リレー式に順ぐりに渡すこと。

とらのひ

とらのひ [4] 【寅の日】
十二支の寅にあたる日。虎は千里行って千里戻るということから,この日は旅立ちにはよく,婚礼には忌む日とされた。

とらのまき

とらのまき [0][5] 【虎の巻】
〔中国の兵法書「六韜(リクトウ)」の虎韜の巻から出た語〕
(1)兵法の秘伝が記してある書物。「兵法の―を授かる」
(2)秘訣などを記してあるもの。「百人一首に上達するための―」
(3)教科書に従って解説・注釈した参考書。あんちょこ。とらかん。「英語の―」

とらのまき

とらのまき【虎の巻】
a key[crib] <to> ;→英和
<米> a pony.→英和

とらのもん

とらのもん 【虎ノ門】
東京都港区にある地名。会社などの集中地区。もと江戸城外郭門である虎ノ門があった。

とらのもんじけん

とらのもんじけん 【虎ノ門事件】
1923年(大正12)12月27日摂政宮裕仁親王が帝国議会開院式に向かう途中,虎ノ門付近で無政府主義者難波(ナンバ)大助に狙撃された事件。山本権兵衛内閣は引責総辞職。難波はその場で逮捕,翌年処刑された。

とらばこ

とらばこ [0] 【トラ箱】
俗に,泥酔者の保護施設をいう。

とらばさみ

とらばさみ [3] 【虎挟み】
獣類を捕獲する用具。獣類の通り道に設置し,これを踏むと留めがねがはずれて足や頭部を挟むようになっている装置。

とらひげ

とらひげ [0] 【虎鬚】
虎のひげのように,かたくて突っ張ったひげ。

とらふ

とらふ [0] 【虎斑】
虎の背の毛のようにまだらのある毛色。とらげ。

とらふいし

とらふいし [3] 【虎斑石】
兵庫県豊岡市に産した流紋岩の石材名。虎皮のような黄色の斑状模様が見られる。古墳の築造などに用いられた。陰石(カゲイシ)。

とらふぐ

とらふぐ [0] 【虎河豚】
フグ目の海魚。全長約70センチメートル。体形は丸みを帯びて肥大し,典型的なフグ型を示す。背面と腹面に小棘がある。背側は青黒色,腹側は白色。胸びれの後方に白輪に囲まれた一個の大きな黒紋がある。卵巣と肝臓には強毒があるが,肉や精巣は美味でフグ料理に用いる。また,フグ提灯を作る。北海道以南に分布。ホンフグ。モンフグ。
→ふぐ

とらふずく

とらふずく [3] 【虎斑木菟】
フクロウ目フクロウ科の鳥。全長38センチメートル内外。ミミズクの一種で,耳状の羽毛は比較的長い。全身黄褐色で,黒褐色の縦斑がある。主として夜間に活動し,小動物を捕食する。日本では本州以北の繁殖は局地的で,冬は暖地に移る。

とらまえる

とらま・える トラマヘル [4][3] 【捕まえる・捉まえる】 (動ア下一)
〔「とらえる」と「つかまえる」とが混交した語〕
つかまえる。とらえる。「泥棒を―・える」

とらまる

とらま・る 【捕まる】 (動ラ四)
(1)取りおさえられる。「雷の正体を見たいものだ。どうしたら―・らう/咄本・譚嚢」
(2)つかまる。しっかり握る。「おれさへゐれば気遣ひない。しつかりおれに―・つてゐやれ��/歌舞伎・独道中五十三駅」

とらめいし

とらめいし [3] 【虎眼石】
青い石綿の繊維が層状に混入している石英。黄褐色の光沢があり,磨くと虎の目のように輝く。飾り石にする。タイガー-アイ。とらのめいし。こがんせき。

とらや

とらや 【虎屋】
(1)京都市上京区の菓子屋。饅頭(マンジユウ)で有名。明治期,本店を東京に移したが,今の赤坂の虎屋黒川がそれである。
(2)近世,大坂高麗橋三丁目にあった菓子屋。虎屋大和大掾藤原伊織と称し,饅頭を売り物にした。
(3)江戸日本橋和泉町にあった有名な饅頭屋。

とらやくし

とらやくし [3] 【寅薬師】
寅の日に薬師如来に参ること。

とらやげんだゆう

とらやげんだゆう 【虎屋源太夫】
江戸前期の浄瑠璃太夫。薩摩浄雲の門弟。初め江戸で興行,寛文(1661-1673)の頃,京に上り,四条河原で人形操座を興した。門人に虎屋喜太夫(上総少掾)・虎屋永閑がいる。生没年未詳。

とられんぼ

とられんぼ 【取られん坊】
〔「とられんぼう」とも。遊里語〕
遊女などにだまされて金や品物を取られる客。「やかれつつ金のあるほど―/評判記・あづま物語」

とらわれ

とらわれ【捕われの身となる】
be imprisoned;become a captive[prisoner].→英和

とらわれ

とらわれ トラハレ [4] 【囚われ・捕(ら)われ】
とらわれること。とりこ。「―の身」

とらわれびと

とらわれびと トラハレ― [4] 【囚われ人】
とらわれている人。めしうど。とりこ。

とらわれる

とらわ・れる トラハレル [4][0] 【囚われる・捕(ら)われる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 とらは・る
(1)とらえられる。「獄窓に―・れる」「わが子の手に―・れて/保元(中)」
(2)感情や考えがあるものに拘束されて,自由な発想を妨げられる。こだわる。「過去の因習に―・れる」「先入観に―・れる」

とらわれる

とらわれる【捕われる】
be caught[captured,arrested,imprisoned];be prejudiced[biased](思想・習慣に).捕われた考え conventional[prejudiced,biased]ideas.

とり

とり [0] 【鳥・鶏】
(1)鳥類の総称。卵生・温血の脊椎動物で,羽毛におおわれ,翼をもつ。《鳥》
(2)にわとり。《鶏》「―のがらでスープをこしらえる」
(3)鳥の肉。特に,にわとりの肉。かしわ。「―のささ身」

とり

とり [0] 【酉】
(1)十二支の第十番目。年・日・時刻・方位などに当てる。
(2)時刻の名。今の午後六時頃。または午後五時から七時までの間。または午後六時から八時。「―の刻」
(3)方角の名。西方。
→酉の市
→酉の日
→酉の待(マチ)

とり

とり【鳥】
a bird;→英和
a fowl;→英和
<keep> a chicken (鶏);→英和
[鳥肉]meat of fowl;chicken.

とり

とり【酉(年)】
(the year of) the Cock.

とり

とり 【取り】
■一■ [2] (名)
(1)取ること。また,取る人。多く他の語と複合して用いる。「月給―」「相撲―」「借金―」
(2)寄席で,最後に出演する人。「―をつとめる」
(3)(「どり」の形で)数量を表す語の下に付いて用いる。
 (ア)それだけの米の量を知行として受け取る武士をいう。「五百石―」
 (イ)それだけの米の量をもって作る供え餅をいう。「五合―」
 (ウ)それだけの金額を給料としてとる人をいう。主として明治から昭和前期までの言い方。「八十円―の会社員」
■二■ (接頭)
動詞に付いて,語勢を強めるのに用いる。「―つくろう」「―決める」「―調べる」「―紛れる」

とり

とり [1] 【肚裏・肚裡】
〔「肚」は胃の意〕
腹の中。心のうち。

とり=の空音(ソラネ)

――の空音(ソラネ)
〔昔,中国で,孟嘗君(モウシヨウクン)が秦から脱出するとき,その食客が鶏の声をまねて鳴き,関所の番人を欺いて函谷関(カンコクカン)の関所を通り抜けさせたという故事から〕
鶏の鳴きまねをすること。「夜をこめて―ははかるとも世に逢坂の関はゆるさじ/後拾遺(雑二)」

とり=交(サカ)る

――交(サカ)る
鳥が発情し交尾する。鳥つがう。[季]春。

とり=帰る

――帰る
日本で冬を越した渡り鳥が,春になって北方へ帰る。[季]春。《江の北に雲なき日なり―/松瀬青々》

とり=無き里の蝙蝠(コウモリ)

――無き里の蝙蝠(コウモリ)
〔鳥のいない所では,空を飛べる蝙蝠が威張る意から〕
すぐれた者のいない所では,つまらない者が威張ることのたとえ。

とり=雲に入(イ)る

――雲に入(イ)る
春,北方へ帰る渡り鳥が雲のかなたへ去って行く。鳥雲に。[季]春。

とりあい

とりあい【取合いをする】
scramble <for> .→英和

とりあい

とりあい [0] 【取(り)合い】 (名)スル
(1)取り合うこと。「ボールを―する」
(2)取り合わせ。配合。「何とぞいたまぬやうに,顔の―よく頼みます/浮世草子・織留 4」

とりあう

とりあ・う [3][0] 【取(り)合う】 (動ワ五[ハ四])
(1)互いに手と手を握る。「手を―・って喜ぶ」
(2)互いに争って取る。先を争って取る。奪いあう。「一点を―・う好試合」
(3)まともに相手になる。「いくら説明しようとしても―・わない」
(4)釣り合う。調和する。「是はこちらの道具とは―・はぬ物ぢやが/狂言・子盗人(虎寛本)」

とりあう

とりあう【取り合う】
take each other's hand (手を);scramble[struggle] <for> (奪い合う);→英和
[相手にする]pay <no> attention <to> ;listen <to> .→英和

とりあう

とりあ・う 【取り敢ふ】 (動ハ下二)
(1)物などを手に取ることができる。準備できる。「蓑(ミノ)も笠も―・へで/伊勢 107」
(2)人を動員できる。駆り集めることができる。「御ともの人は―・へけるに従ひて/蜻蛉(中)」
(3)前もって用意する。多く,打ち消しの語を伴って用いる。「つれなきを恨みもはてぬしののめに―・へぬまで驚かすらむ/源氏(帚木)」
(4)心に余裕がある。ゆとりがある。「木の葉よりけにもろき御涙は,まして―・へ給はず/源氏(葵)」
→とりあえず

とりあえず

とりあえず【取り敢えず】
at once;in a hurry;→英和
just;→英和
first of all (第一に);[当分]for the time being.〜…する hasten <to do> ;→英和
lose no time <in doing> .取るものも〜 as soon as possible.

とりあえず

とりあえず トリアヘ― [3][4] 【取り敢えず】 (副)
〔取るべきものも取らずに,の意から〕
(1)いろいろしなければならないものの中でも第一に。さしあたって。まずはじめに。「―これだけはしておかなければならない」「―お知らせ申し上げます」
(2)すぐに。直ちに。「取るものも―かけつける」

とりあげ

とりあげ [0] 【取(り)上げ】
(1)取り上げること。「一向にお―がない」
(2)「取り上げ婆」に同じ。

とりあげおや

とりあげおや [4] 【取(り)上げ親】
お産のとき,子を取り上げてくれた人を親に見立てていう語。また,その人。産婆。子取り親。

とりあげがみ

とりあげがみ 【取(り)上げ髪】
無造作にたばねた髪。たばね髪。「此の祝ひ日に,髪をも結はず―は何ごとぞ/浄瑠璃・嫗山姥」

とりあげばば

とりあげばば [5] 【取(り)上げ婆】
出産の介助をして子を取り上げる人。昔は年を取った婦人がしたのでいう。今の助産婦。産婆。取り上げばあさん。

とりあげまげ

とりあげまげ 【取り上げ髷】
⇒精進髷(シヨウジンマゲ)

とりあげる

とりあ・げる [0][4] 【取(り)上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 とりあ・ぐ
(1)下にある物を手に取って持ち上げる。「手もとの書類を―・げる」
(2)意見・申し出などを聞き入れる。受理する。採用する。「その案は―・げられなかった」
(3)相手が持っている物を奪い取る。「子供のおもちゃを―・げる」
(4)財産・地位などを没収する。召し上げる。「官位を―・げる」
(5)税金などを徴収する。取り立てる。「追徴金を―・げられる」
(6)出産の介助をして,子を生ませる。「玉のような男の子を―・げる」
(7)髪をたぐり上げて結ぶ。結(ユ)う。「小いねぢ髷に―・げる/縁(弥生子)」
(8)人を引き上げて用いる。「三年の中に二千石―・げたる者の拝領の地なり/浮世草子・武道伝来記 4」
(9)男子の髪上げをする。元服させる。

とりあげる

とりあげる【取り上げる】
take[pick]up (手に);take away (奪う);forfeit <a license> (没収);→英和
adopt (採用);→英和
[受理]take up;accept.→英和
取り上げない ignore (無視);→英和
reject (却下).→英和

とりあし

とりあし [0] 【鳥足】
鳥の足。

とりあししょうま

とりあししょうま [5] 【鳥足升麻】
ユキノシタ科の多年草。山野に自生。根葉は大形の二,三回三出複葉。小葉は卵形。初夏,高さ約80センチメートルの花茎の頂に円錐花序を立て,白色の小花を多数つける。升麻。ウタカグサ。

とりあつかい

とりあつかい【取扱い】
handling;treatment.→英和
取扱時間 service hours.取扱所 an office;→英和
an agency.→英和
取扱注意 <表示> Handle with Care.取扱人 a manager;→英和
a person in charge;an agent.→英和

とりあつかい

とりあつかい [0] 【取(り)扱い・取扱】
(1)取り扱うこと。「―高」
(2)世話。接待。待遇。「丁重な―」

とりあつかいじょ

とりあつかいじょ [0] 【取扱所】
事物を取り扱う場所。「手荷物―」

とりあつかいちゅうい

とりあつかいちゅうい [7] 【取扱注意】
壊れやすいものなどに表示し,運搬などの際に注意を促す語。

とりあつかう

とりあつかう【取り扱う】
handle;→英和
conduct (事務を);→英和
carry on;manage;→英和
accept <telegrams> (受理);→英和
treat (人を);→英和
deal <with> (問題・人を).→英和
取り扱いやすい(にくい) (not) handy (物);→英和
easy (hard) to deal with (人).

とりあつかう

とりあつか・う [0][5] 【取(り)扱う】 (動ワ五[ハ四])
(1)物を手で持って動かしたり,使ったりする。「掛け軸を丁寧に―・う」「劇薬を―・う」
(2)物事を処理する。「傷害事件として―・う」「預金は三番の窓口で―・っております」
(3)人を待遇する。「平等に―・う」
[可能] とりあつかえる

とりあつめる

とりあつ・める [5][0] 【取(り)集める】 (動マ下一)[文]マ下二 とりあつ・む
いろいろな所から寄せ集める。「各界の意見を―・める」「資料を―・める」

とりあつめる

とりあつめる【取り集める】
collect;→英和
gather.→英和

とりあみ

とりあみ【鳥網】
a fowler's net.

とりあみ

とりあみ [0] 【鳥網】
木の枝などに張って鳥を捕らえる網。とあみ。となみ。

とりあわせ

とりあわせ【取合せ】
(an) assortment;→英和
(an) arrangement;→英和
(a) combination;→英和
(a) contrast.→英和

とりあわせ

とりあわせ [0] 【取り合(わ)せ】
(1)取り合わせること。配合すること。調和。「―の妙」
(2)とりなし。とりつくろい。「おいとまの出る様に―頼みます/浄瑠璃・万年草(上)」
(3)調子を合わせること。追従(ツイシヨウ)。「御尤も御尤もと―云ふ人もあれど/浮世草子・風流曲三味線」

とりあわせ

とりあわせ [3] 【鶏合(わ)せ】
にわとりを戦わせて楽しむ遊び。にわとりあわせ。闘鶏。[季]春。
〔唐の玄宗皇帝が清明の節に鶏を戦わせた故事から。宮中では,三月三日の節句行事として行われた〕

とりあわせる

とりあわせる【取り合わせる】
assort;→英和
arrange;→英和
combine;→英和
mix.→英和

とりあわせる

とりあわ・せる [5][0] 【取り合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 とりあは・す
(1)いくつかの物を組み合わせて,調和のある物を作る。「いくつかのエピソードを―・せて一つの物語とする」「海のもの,山のものを―・せる」
(2)うまくとりつくろう。調子を合わせる。「とかく一たん気にては病気にもあたり申すべきなどと―・せ/洒落本・隣壁夜話」
(3)世話をする。面倒をみる。「下々を―・せ,其家をあまたに仕分るこそ/浮世草子・永代蔵 4」

とりい

とりい【鳥居】
a torii;a sacred arch.

とりい

とりい トリヰ 【鳥居】
姓氏の一。

とりい

とりい [0] 【鳥居】
神社の参道入り口などに立てる門。二本の柱の上部を貫(ヌキ)で固定し,その上に笠木を載せたもの。笠木の下に島木のある形式と島木のない形式とに大別される。華表。
鳥居=1[図]
鳥居=2[図]
鳥居=3[図]
鳥居=4[図]
鳥居=5[図]

とりい=の数(カズ)が重なる

――の数(カズ)が重な・る
「鳥居を越す」に同じ。「年もたけ,鳥居の数も重れど/浄瑠璃・千本桜」

とりい=を越(コ)す

――を越(コ)・す
〔狐が鍵をくわえて何度も鳥居を飛び越せば稲荷大明神になれるという俗信から〕
経験をつむことのたとえ。老獪(ロウカイ)になることのたとえ。「おそらく―・したる帥中間/浮世草子・椀久二世(下)」

とりいかず

とりいかず [4] 【鳥居数】
〔狐が稲荷大明神になるために何度も鳥居を飛び越えるという俗信から〕
経験の数。場数(バカズ)。年功。「当今関東の本多佐渡と,―争ふ古狐/桐一葉(逍遥)」
→鳥居を越す

とりいきよなが

とりいきよなが トリヰ― 【鳥居清長】
(1752-1815) 江戸後期の浮世絵師。姓は関口。鳥居清満に入門。「出語り図」といわれる技法で役者絵を描き,流麗な線描による独特な美人画で一世を風靡。代表作「風俗東之錦(フウゾクアズマノニシキ)」など。

とりいきよのぶ

とりいきよのぶ トリヰ― 【鳥居清信】
(1664-1729) 江戸中期の浮世絵師。大坂の人。のち江戸に移る。俗称,庄兵衛。父鳥居清元と歌舞伎の看板絵を描きながら菱川師宣(ヒシカワモロノブ)に学び,元禄歌舞伎の荒事の味を表現する筆法「ひょうたん足」「みみず描き」を生み出し鳥居派浮世絵の基礎を築いた。

とりいきよます

とりいきよます トリヰ― 【鳥居清倍】
江戸中期の浮世絵師。清信の長男(一説に弟とも)。清信の画風よりも柔らかく,躍動感のある丹絵(タンエ)・漆絵による大判絵にすぐれた。生没年未詳。

とりいきよみつ

とりいきよみつ トリヰ― 【鳥居清満】
(1735-1785) 江戸中期の浮世絵師。清倍(キヨマス)の次男。鳥居家三代目。役者看板絵のほか,紅摺り絵の美人画・役者絵,黄表紙の挿絵などを描いた。

とりいしょうじ

とりいしょうじ 【鳥居障子】
清涼殿の,台盤所から鬼の間まで立て渡した障子。柱の組み方が鳥居の形に似ているのでいう。

とりいすねえもん

とりいすねえもん トリヰスネヱモン 【鳥居強右衛門】
(?-1575) 安土桃山時代の武士。本名,勝商(カツアキ)。長篠城主奥平貞昌の臣。武田勝頼の長篠城包囲の際,徳川家康への救援の密使をつとめて成功したが捕らえられ,城兵に降伏を促すよう伝達を求められたが,かえって援軍の来ることを大声で叫び磔刑に処せられた。

とりいず

とりい・ず 【取り出づ】 (動ダ下二)
取り出す。「小さき箱を―・でて/今昔 4」

とりいそぎ

とりいそぎ【取急ぎ申し上げます】
I hasten to inform you <of,that…> .

とりいそぎ

とりいそぎ [0] 【取り急ぎ】
〔動詞「取り急ぐ」の連用形〕
とりあえず急いで。多く,手紙文に用いる。「―右お知らせまで」

とりいそぐ

とりいそ・ぐ [0][4] 【取(り)急ぐ】 (動ガ五[四])
〔「とり」は接頭語〕
急ぐ。「火の手のまだ収まらないうちに,―・いで纏(マトイ)を撤した/彼岸過迄(漱石)」「職人はそれぞれの細工を―・げども/浮世草子・永代蔵 5」

とりいそせん

とりいそせん トリヰ― 【鳥居素川】
(1867-1928) ジャーナリスト。熊本県生まれ。名は赫雄(テルオ)。大阪朝日新聞社に入り,編集局長となったが,1918年(大正7)「朝憲紊乱(ビンラン)」記事によって退社。その後大正日々新聞に論陣を張った。

とりいぞり

とりいぞり [0] 【鳥居反り】
刀の反りの中心が,刀身の中程にあるもの。京反り。笠木反り。

とりいだす

とりいだ・す 【取り出だす】 (動サ四)
取り出す。

とりいだち

とりいだち 【鳥居立ち】
両足を広げて立ちはだかること。「宮居の前に―,遁さぬやらぬと家来共/浄瑠璃・神霊矢口渡」

とりいだて

とりいだて [0] 【鳥居建て】
二本の柱の上に,横に材を載せた構造の総称。かまどの焚き口の石の組み方など。

とりいつむじ

とりいつむじ [4] 【鳥居旋毛】
二つ並んであるつむじ。担(ニナ)い旋毛。

とりいとうげ

とりいとうげ トリヰタウゲ 【鳥居峠】
(1)長野県西部,木曾谷と松本盆地の間にある峠。海抜1197メートル。峠を境に木曾川が太平洋側に,奈良井川が日本海側に流れる。旧中山道の難所として知られる。
(2)群馬県の西部,長野県との県境にある峠。海抜1362メートル。吾妻川流域と上田地方を結ぶ古くからの交通路。

とりいは

とりいは トリヰ― 【鳥居派】
鳥居清信を初代とする浮世絵の流派。役者絵・絵看板・絵本番付など歌舞伎関係の絵を世襲の業とし,四代目清長は美人画にも長じたが,以後は主に絵看板を専業として今日に至る。

とりいまえまち

とりいまえまち [4] 【鳥居前町】
神社の鳥居の前に発達した町。伊勢神宮の社前の伊勢市など。

とりいもとただ

とりいもとただ トリヰ― 【鳥居元忠】
(1539-1600) 安土桃山時代の武将。徳川家康の家臣。姉川・三方ヶ原・長篠の戦いで功をあげ,下総(シモウサ)国矢作(ヤハギ)四万石を領した。関ヶ原の戦いで伏見城の守将となり,落城して戦死。

とりいようぞう

とりいようぞう トリヰエウザウ 【鳥居耀蔵】
(1815-1874) 江戸後期の幕臣。蛮社の獄で洋学者を弾圧。町奉行となり厳しい取り締まりを行い耀甲斐(=妖怪)と恐れられた。天保の改革に活躍したが,水野忠邦と対立,丸亀藩預けとなった。

とりいりゅうぞう

とりいりゅうぞう トリヰリユウザウ 【鳥居竜蔵】
(1870-1953) 考古学者・人類学者。徳島県生まれ。中国大陸・朝鮮など東アジア諸地域の調査研究を行い,考古学・民族学・人類学に多くの業績をあげた。著「有史以前の日本」「或る老学徒の手記」ほか。

とりいる

とりいる【取り入る】
try to win a person's favor;curry favor <with> .

とりいる

とりい・る [0][3] 【取(り)入る】
■一■ (動ラ五[四])
目上の人などの機嫌を取って,気に入られようとする。「上役に―・る」
■二■ (動ラ下二)
⇒とりいれる

とりいれ

とりいれ【取入れ時】
harvest time.取入れ高 a crop[yield] <of rice> .→英和

とりいれ

とりいれ [0] 【取(り)入れ】
(1)中に取り入れること。取り込み。
(2)農作物を取り入れること。特に,稲の収穫。[季]秋。「―の時期」

とりいれぐち

とりいれぐち [4] 【取(り)入れ口】
発電・上水道・灌漑(カンガイ)用水などに使用する水を,川・貯水池・湖などから取り入れる所。取水口(シユスイコウ)。

とりいれる

とりい・れる [4][0] 【取(り)入れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 とりい・る
(1)取って中に入れる。取り込む。「洗濯物を―・れる」
(2)実った農作物を収穫する。「稲を―・れる」
(3)採用して役に立たせる。受け入れる。採用する。「新技術を―・れる」
(4)物の怪(ケ)が人の心を取り込む。「御物の怪の度々―・れたてまつりしをおぼして/源氏(葵)」

とりいれる

とりいれる【取り入れる】
harvest (収穫);→英和
take in <washings> ;[説を]adopt;→英和
borrow;→英和
introduce;→英和
learn <from> .→英和

とりいわく

とりいわく [2][3] 【鳥居枠】
(1)頭部を切り去った角錐形の木枠。中に石を詰めて護岸用材とする。
(2)両脚の頭部に一本の梁(ハリ)を渡した支柱。坑道などの支えに用いる。

とりうち

とりうち [0] 【鳥打ち】
(1)鳥を猟銃でうつこと。「―に出かける」
(2)「鳥打ち帽子」の略。
(3)弓の部分の名。末筈(ウラハズ)から37,8センチメートルぐらい下の所。大きく反(ソ)りのついた部分で,射落とした鳥などをここで打つからという。
→弓

とりうち

とりうち【鳥打ち】
<go> fowling[shooting].鳥打帽 a hunting cap.

とりうちぼうし

とりうちぼうし [5] 【鳥打ち帽子】
〔狩猟などに用いたことから〕
短い庇(ヒサシ)のついた平たい帽子。ハンチング。鳥打ち帽。
鳥打ち帽子[図]

とりうら

とりうら [0] 【鳥占】
年占(トシウラ)の一。年頭に山に入り,捕らえた鳥の腹中の穀物の有無で吉凶を占う。

とりうら

とりうら [0] 【鶏占】
鶏を蹴(ケ)合わせ,その勝負によって吉凶を占うこと。

とりうり

とりうり 【取(り)売り】
古道具屋。「上方の―が此の脇差を売りに来て/浄瑠璃・長町女腹切(上)」

とりえ

とりえ【取柄】
<have> a merit;→英和
a good[strong]point;[価値]value;→英和
worth.→英和
〜のない worthless;good-for-nothing.

とりえ

とりえ [3] 【取(り)柄・取(り)得】
(1)とりたててよいところ。特に役立つところ。長所。「何の―もない」「人間どこかに―があるものだ」
(2)きっかけ。動機。[日葡]

とりえい

とりえい 【取永】
江戸時代,田畑の年貢を永楽銭で表示して金納したもの。
→取米(トリマイ)

とりお

とりお トリヲ 【鳥尾】
姓氏の一。

とりおい

とりおい [3][0] 【鳥追(い)】
(1)田畑に害を与える鳥獣を追い払うこと。また,そのしかけ。かかしなど。
(2)田畑の害鳥を追おうとする小正月の行事。子供たちが鳥追い歌をうたって家々を回ったり,田畑の中に仮小屋を作り,鳥追い歌をうたいながら正月のお飾りを焼いたりする。鳥追い祭。
(3)門付(カドヅケ)の一。正月に,扇で手をたたきながら祝詞を唱えて米銭を乞い歩いたもの。たたき。
(4)門付(カドヅケ)の一。江戸時代,編み笠を被(カブ)り三味線に合わせて歌をうたい,銭を乞い歩いた女。
鳥追い(4)[図]

とりおいうた

とりおいうた [3][4] 【鳥追(い)歌】
(1)鳥追い{(2)}のときにうたう歌。
(2)鳥追い{(3)(4)}がうたう歌。

とりおいぶね

とりおいぶね [5] 【鳥追(い)舟】
水田の害鳥を追うために仕立てた舟。「毎年―をかざり田づらの鳥を追はせ候/謡曲・鳥追舟」

とりおき

とりおき 【取り置き】
(1)処置。処分。始末。「諸道具の―もやかましきとて/浮世草子・永代蔵 2」
(2)死骸を取り片づけること。埋葬。「死骸の―にも構はず,野辺に送る人も無し/浮世草子・二十不孝 3」
(3)身の処し方。「けふの日いかにたてがたしと,身躰の―を案じ/浮世草子・胸算用 3」
(4)とっておき。「―の面がまへに移せし/評判記・難波の顔」

とりおく

とりお・く 【取り置く】 (動カ四)
(1)残しておく。しまっておく。「うちおき散らし給ふべくもあらず,深く―・き給ふべかめれば/源氏(帚木)」
(2)
 (ア)片づける。始末する。「御ゆするの調度など―・きて立つとて/落窪 1」
 (イ)死骸を片づける。葬る。「各々歎きを止めて―・きける/浮世草子・永代蔵 3」
(3)女性を引き取って手元に置く。愛人とする。「常葉十六歳より義朝に―・かれ七年のちぎりなれば/平治(下)」
(4)とっておく。やめる。「もう道草のおどけは―・いて,さあお館(ヤカタ)へ/常磐津・靫猿」

とりおこなう

とりおこな・う [0][5] 【執(り)行う】 (動ワ五[ハ四])
〔「とり」は接頭語〕
式・祭りなどを行う。改まって行う。執行する。「神前で結婚式を―・う」
[可能] とりおこなえる

とりおこやた

とりおこやた トリヲ― 【鳥尾小弥太】
(1847-1905) 軍人・政治家。長州藩出身。西南戦争後近衛都督。保守中正派を組織し機関誌「保守新論」を刊行。枢密顧問官。

とりおさえる

とりおさ・える [5][0] 【取り押(さ)える・取(り)抑える】 (動ア下一)[文]ハ下二 とりおさ・ふ
(1)逃げようとするものをつかまえる。とらえる。「現行犯を―・える」
(2)動いたり,暴れたりするものを押さえとどめる。「暴れる馬を―・える」

とりおさえる

とりおさえる【取り押える】
catch;→英和
seize;→英和
arrest.→英和

とりおさめる

とりおさ・める [0][5] 【取(り)納める】 (動マ下一)[文]マ下二 とりをさ・む
(1)整った状態にする。片づける。「跡を―・める人も無くて/武蔵野(美妙)」
(2)収納する。「年貢ヲ―・ムル/日葡」
(3)埋葬する。「僧たちをやりたてまつり…頓証菩提とぞ―・めける/曾我 10」

とりおとす

とりおと・す [4][0] 【取り落(と)す】 (動サ五[四])
(1)手に持っている物をうっかり落とす。「驚いて茶碗を―・す」
(2)うっかりなくす。また,正気を失う。「正気を―・したるもの/吾輩は猫である(漱石)」
(3)そのものだけうっかり抜かす。漏らす。「あとから入ったデータを―・して集計する」

とりおどし

とりおどし [3] 【鳥威し】
農作物に害を与える鳥を,おどかして追い払うために田畑に設けるもの。案山子(カカシ)・鳴子(ナルコ)・空砲の類。[季]秋。《弓少し張りすぎてあり―/虚子》

とりおや

とりおや 【取り親】
(1)養育した親。養い親。「其の後さし続きて,この―又うせぬ/閑居友」
(2)奉公人などが仮に立てた親。仮親(カリオヤ)。「いやしき者の娘には,―とて小家持ちし町人を頼み,其子分にして出すなり/浮世草子・一代女 1」

とりおろす

とりおろ・す [0][4] 【取(り)下ろす】 (動サ五[四])
(1)上にある物を持って下に置く。「棚から箱を―・す」
(2)長い髪など,垂れさがっているものを切り落とす。「わが頭(=頭髪)を―・して額を分くと見る/蜻蛉(中)」
(3)身分の上の人の前にあるものをさげて自分の前に置く。または,他の所へ持って行く。さげる。「しもなどにあるをわざと召して御硯―・して書かせさせ給ふ/枕草子 158」

とりか

とりか 【取箇】
(1)江戸時代,田畑に課した年貢。成箇(ナリカ)。物成(モノナリ)。
(2)収入の金額。

とりかい

とりかい [2][3] 【鳥飼い】
鳥を飼い養うこと。また,鳥を飼う人。

とりかいべ

とりかいべ [3] 【鳥飼部】
大化前代,鳥の飼育を職として朝廷に仕えていた品部。鳥取部(トリトリベ)。

とりかいりゅう

とりかいりゅう トリカヒリウ 【鳥飼流】
書道の一派。御家流の分派で,江戸時代の書家鳥飼宗慶を祖とするもの。

とりかう

とりか・う 【取り飼ふ】 (動ハ四)
〔「とり」は接頭語〕
飼料を与える。飼う。「まぐさなど―・はせて/源氏(夕霧)」

とりかえ

とりかえ【取り替え】
(ex)change;→英和
(a) renewal;→英和
(a) replacement.→英和

とりかえ

とりかえ [0] 【取(り)替え】
(1)とりかえること。交換。「―のきかない品」
(2)とりかえ用のもの。予備。ひかえ。
(3)立てかえ。「おのれには預り手形にして銀八拾目の―あり/浮世草子・五人女 3」

とりかえし

とりかえし【取返しがつかない】
〔形〕irrecoverable;→英和
irretrievable;→英和
irreparable;→英和
〔動〕cannot be undone.

とりかえし

とりかえし [0] 【取(り)返し】
■一■ (名)
取り返すこと。元のとおりにすること。「今となっては―がつかない」「―のならないことをしてしまった」
■二■ (副)
ふたたび。あらためて。「昔のこと,―悲しく思さる/源氏(桐壺)」

とりかえす

とりかえ・す [3][0] 【取(り)返す】 (動サ五[四])
(1)人に与えたり,取られたりした物を,再び自分の物にする。とりもどす。「弟にやった鉛筆を―・す」
(2)再び,元の状態にもどす。元どおりにする。「人気を―・す」「健康を―・す」
[可能] とりかえせる

とりかえす

とりかえす【取り返す】
take back;recover;→英和
restore;→英和
retrieve;→英和
catch up <with one's work in English> ;make up <for lost time> .

とりかえっこ

とりかえっこ [0] 【取(り)替えっこ】 (名)スル
互いにとりかえること。交換。「おやつを―する」

とりかえばやものがたり

とりかえばやものがたり トリカヘバヤ― 【とりかへばや物語】
物語。四巻。作者未詳。平安末期成立。現存本は改作本で,原作は伝わらない。男を女として,また女を男として育てたことより生ずる倒錯した男女関係を描く。

とりかえる

とりか・える [0][4][3] 【取(り)替える・取(り)換える】 (動ア下一)[文]ハ下二 とりか・ふ
(1)自分のものと相手のものとをかえる。交換する。「読み終わった本を―・える」
(2)今までのものを別のものにかえる。交換する。「車のタイヤを新品と―・える」
(3)金などを立てかえる。「樽屋は―・へし物共目のこ算用にして/浮世草子・五人女 2」

とりかえる

とりかえる【取り替える】
(ex)change <A for B> ;→英和
renew;→英和
replace <A with B> .→英和

とりかかる

とりかかる【取り掛かる】
begin;→英和
start;→英和
get to work.

とりかかる

とりかか・る [4][0] 【取り掛(か)る】 (動ラ五[四])
(1)しはじめる。着手する。「新しい仕事に―・る」
(2)とりつく。とりすがる。「太子に―・りて忽に懐抱せむとす/今昔 4」
(3)立ち向かう。「笛を吹き乍ら見返りたる気色,―・るべくも思えざりければ走りのきぬ/今昔 25」
[可能] とりかかれる

とりかがた

とりかがた 【取箇方】
勘定所で,取箇徴収の事務を取り扱った者。

とりかける

とりか・ける [0][4] 【取(り)掛ける】 (動カ下一)[文]カ下二 とりか・く
(1)取りはじめて途中の状態にある。「庭の草が―・けたままになっている」
(2)取って掛ける。「そほ舟に綱―・け/万葉 3300」
(3)攻め寄せる。攻めかける。「我ラニ―・ケ一大事ニ及バショウズル時/天草本伊曾保」

とりかげ

とりかげ [0][3] 【鳥影】
鳥の姿。また,地上にうつる飛ぶ鳥の影。

とりかげ=が射(サ)す

――が射(サ)・す
飛ぶ鳥の影が障子などにうつる。来客のある前兆という。

とりかこむ

とりかこ・む [0][4] 【取(り)囲む】 (動マ五[四])
〔「とり」は接頭語〕
周りをぐるりと囲む。「城を―・む」
[可能] とりかこめる

とりかこむ

とりかこむ【取り囲む】
surround;→英和
besiege.→英和

とりかご

とりかご [0] 【鳥籠】
鳥を入れて飼うためのかご。

とりかご

とりかご【鳥篭】
a bird cage.

とりかごうちょう

とりかごうちょう 【取箇郷帳】
⇒郷帳(ゴウチヨウ)

とりかじ

とりかじ [0][2] 【取り舵】
(1)船首を左へ向けること。また,その時の舵の取り方。
⇔面舵(オモカジ)
「―いっぱい」
(2)船尾から船首に向かって左側の船縁(フナベリ)。左舷(サゲン)。

とりかじ

とりかじ【取舵】
<号令> Port (the helm)! <米> Left! 取舵一杯 <号令> Hard aport!

とりかた

とりかた [4][3] 【捕り方】
(1)罪人を捕らえる方法。
(2)罪人を捕らえる役目の人。とりて。

とりかたづく

とりかたづ・く [0][5] 【取(り)片付く】
〔「とり」は接頭語〕
■一■ (動カ五[四])
整頓されている。「きれいに―・いた部屋」
■二■ (動カ下二)
⇒とりかたづける

とりかたづける

とりかたづ・ける [6] 【取(り)片付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 とりかたづ・く
〔「とり」は接頭語〕
散らばっているものをきちんとする。整頓する。「机のまわりを―・ける」

とりかためる

とりかた・める [0][5] 【取(り)固める】 (動マ下一)[文]マ下二 とりかた・む
〔「とり」は接頭語〕
厳しく守りかためる。「警官が周囲を―・める」

とりかちょう

とりかちょう 【取箇帳】
江戸時代,検見(ケミ)の結果,各郡の定まった取箇を記入して勘定所に差し出す帳簿。

とりかぶと

とりかぶと [3] 【鳥兜】
(1)舞楽の襲装束(カサネシヨウゾク)に用いる兜。錦(ニシキ)・金襴(キンラン)などで鳳凰(ホウオウ)の頭(カシラ)にかたどり,頂が前方にとがり,錏(シコロ)が後ろに突き出たもの。
(2)キンポウゲ科の多年草。高さ80センチメートル内外。葉は密に互生し,掌状に三深裂。秋,茎頂に円錐花序を立て濃紫青色の花をつける。根は塊状で有毒。ヤマトリカブト。[季]秋。
(3)キンポウゲ科トリカブト属植物の総称。根は猛毒のアルカロイドを含むが,附子(ブシ)または烏頭(ウズ)と呼び,古くから神経痛・リューマチなどの薬とされてきた。
鳥兜(1)[図]
鳥兜(2)[図]

とりかぶと

とりかぶと【鳥兜】
《植》an aconite;→英和
a monkshood.

とりかへばや物語

とりかえばやものがたり トリカヘバヤ― 【とりかへばや物語】
物語。四巻。作者未詳。平安末期成立。現存本は改作本で,原作は伝わらない。男を女として,また女を男として育てたことより生ずる倒錯した男女関係を描く。

とりかみ

とりかみ [0] 【取(り)髪】
馬の首から肩にかけてのたてがみ。須弥(シユミ)の髪。

とりかよう

とりかよう 【鳥通ふ】 (枕詞)
鳥は翼で飛ぶことから,地名「羽田」にかかる。「―羽田(ハタ)の汝妹(ナニモ)は羽狭(ハサ)に葬りたちぬ/日本書紀(履中訓)」

とりかわし

とりかわし [0] 【取(り)交わし】
とりかわすこと。やりとり。「結納の―」

とりかわす

とりかわす【取り交わす】
exchange <with> .→英和

とりかわす

とりかわ・す [4][0] 【取(り)交わす】 (動サ五[四])
互いにやりとりをする。交換する。「杯を―・す」「契約書を―・す」
[可能] とりかわせる

とりかわせ

とりかわせ [0] 【取(り)交わせ・取(り)替わせ】
「とりかわし」に同じ。「窃(ヒソ)かに誓たる約束は死すとも負(ソム)く可からず,其堅き事証文―の類ひに非ず/鉄仮面(涙香)」

とりがい

とりがい [2] 【鳥貝】
海産の二枚貝。貝殻はほぼ円形で,よくふくらむ。殻長10センチメートル内外。殻表は紫紅色で,低い放射状の畝(ウネ)が多数あり,黄色の短毛を密生する。足は黒紫色で,鮨種(スシダネ)や酢の物にして美味。本州以南の水深30メートルほどの砂泥底にすむ。

とりがい

とりがい【鳥貝】
a cockle.→英和

とりがしら

とりがしら [3] 【鳥頭】
「鳥頭の太刀」の略。

とりがしらのたち

とりがしらのたち 【鳥頭の太刀】
柄頭(ツカガシラ)に鳳凰(ホウオウ)や山鳥などの頭をかたどった金具をつけた太刀。鞘(サヤ)は,金具などで鳥の胴体を表す。鷹(タカ)飼いが用いたというが,儀仗用・奉献用と思われる。とりくびのたち。

とりがた

とりがた 【鳥潟】
姓氏の一。

とりがたういち

とりがたういち 【鳥潟右一】
(1883-1923) 日本における無線通信技術の開拓者。秋田県生まれ。鉱石検波器を発明。

とりがなく

とりがなく 【鶏が鳴く】 (枕詞)
一説に,東国の言葉がわかりにくく鶏の鳴くように聞こえたことから,地名「あずま」にかかる。「―東の国の御軍士(ミイクサ)を/万葉 199」

とりき

とりき【取り木】
a layer.→英和
〜する lay <a tree> .→英和

とりき

とりき [0][3] 【取(り)木】
枝を親木につけたまま土に埋めたり,樹皮の皮層を環状にはぎ取って水苔で巻いたりして発根させたのち,切り離して繁殖させる方法。圧条。取り枝。[季]春。
取り木[図]

とりきめ

とりきめ [0] 【取(り)決め・取り極め】
取りきめること。また,取りきめたこと。決定。約束。契約。「町内会の―を作る」「―に従って支払う」

とりきめ

とりきめ【取決め】
an arrangement;→英和
an agreement;settlement (解決).→英和

とりきめる

とりき・める [0][4] 【取(り)決める・取り極める】 (動マ下一)[文]マ下二 とりき・む
〔「とり」は接頭語〕
(1)それと定める。決定する。「式の日取りを―・める」
(2)話し合って定める。約束する。「和解条項を―・める」

とりきめる

とりきめる【取り決める】
arrange;→英和
agree;→英和
make a contract <with> (契約を).→英和

とりきる

とりき・る [0][3] 【取(り)切る】 (動ラ五[四])
(1)すっかり取ってしまう。取り尽くす。「まだ殻を―・っていない」
(2)遮断する。ふさぐ。「帰路を敵に―・られたり/常山紀談」
[可能] とりきれる

とりくいぐも

とりくいぐも トリクヒ― [5] 【鳥食蜘蛛】
クモの一種。体長約5センチメートル。脚を広げると差し渡し18センチメートルにもなる巨大なクモ。全身黒褐色で毛が密生し,口部に毒腺をもつ。網を張らず,夜間活動し,昆虫やカエル・トカゲなどを捕食する。時に鳥類も食うというが,その事実はない。西インド諸島・南アメリカに分布。トリトリグモ。

とりくずす

とりくずす【取り崩す】
⇒崩す.

とりくずす

とりくず・す [4][0] 【取(り)崩す】 (動サ五[四])
(1)くずして取り去る。「廃屋を―・す」
(2)まとまったものから少しずつ取る。「預金を―・す」
[可能] とりくずせる

とりくち

とりくち【取口】
the way of sumo wrestling (相撲の).

とりくち

とりくち [2] 【取(り)口】
相撲で,相手と取り組む方法。相撲をとる手口。「うまい―」

とりくびのたち

とりくびのたち 【鳥頸の太刀】
⇒鳥頭(トリガシラ)の太刀(タチ)

とりくみ

とりくみ【取組】
[相撲などの]a match;→英和
a bout;→英和
a program.→英和

とりくみ

とりくみ [0] 【取(り)組み】
(1)その事に取り組むこと。「流通問題への―が弱い」
(2)組み合わせること。とり合わせること。
(3)(「取組」と書く)相撲で,組み合わせ。勝負。「中入り後の―」
(4)信用取引における,売り株残と買い株残との状態。「―が厚い」

とりくみだか

とりくみだか [4] 【取組高】
株式の信用取引や商品の先物取引で,売買契約をしたまま,決済してない売買の数。

とりくむ

とりく・む [3][0] 【取(り)組む】 (動マ五[四])
(1)互いに組みつく。「四つに―・んで動かない」
(2)相手となって勝負を争う。特に,相撲をとる。「明日―・む相手」
(3)熱心に事にあたる。「事業と―・む」「難題に―・む」
(4)手を組む。手を取り合う。「手ト手ヲ―・ム/日葡」
(5)仕組む。組み立てる。「挟箱よりたたみ家躰―・み/浮世草子・一代男 5」
[可能] とりくめる

とりくむ

とりくむ【取り組む】
wrestle[grapple] <with> ;→英和
tackle <a difficult problem> .→英和

とりぐす

とりぐ・す 【取り具す】 (動サ変)
取りそろえる。備える。「御てうづ―・してまゐりたり/落窪 1」

とりぐち

とりぐち [2] 【鳥口】
文杖(フヅエ)などの先の物を挟む所。その形が鳥のくちばしに似ているのでいう。ここに文書を挟んで,主上あるいは上位の人に差し出した。

とりぐもり

とりぐもり [3] 【鳥曇(り)】
ガン・カモなど秋冬を日本で過ごした渡り鳥が北に帰る頃の曇りがちの空。[季]春。

とりけし

とりけし [0] 【取(り)消し】
(1)取り消すこと。前に書いたり言ったりしたことを,なかったことにすること。「―になる」
(2)〔法〕 効力を発した意思表示・法律行為に瑕疵(カシ)がある場合,当事者など特定の権利を有する者の意思表示により,その効力を無効にすること。

とりけし

とりけし【取消】
cancellation;withdrawal;→英和
abolition.→英和

とりけしけん

とりけしけん [4][3] 【取(り)消し権】
法律に定められた一定の事由に基づいて,特定の者が取り消しの意思表示をなしうる権利。

とりけす

とりけ・す [0][3] 【取(り)消す】 (動サ五[四])
いったん述べたり,決めたりしたことを,なかったことにする。「予約を―・す」「前言を―・す」
[可能] とりけせる

とりけす

とりけす【取り消す】
cancel <an order> ;→英和
take back <one's words> ;withdraw <one's promise> ;→英和
revoke;→英和
abolish.→英和

とりげ

とりげ [0] 【鳥毛】
(1)鳥の羽毛。
(2)指物(サシモノ)の竿の先や長槍の鞘(サヤ)の先を羽毛で飾ったもの。大名行列で先頭の者がこれを振って威勢を示した。

とりげうち

とりげうち [3] 【鳥毛打ち】
岐阜県飛騨地方に伝わる郷土芸能。菅(スゲ)の一文字笠,白地に鳳凰(ホウオウ)の衣装をつけ,太鼓・鉦(カネ)に合わせて踊る。

とりげざや

とりげざや [3] 【鳥毛鞘】
鳥の毛で飾った槍の鞘(サヤ)。

とりげだんご

とりげだんご [4] 【鳥毛団子】
指物の一。棒の先に鳥の毛を球形にしたものを,串刺(クシザ)しの団子のように重ねてとりつけてあるもの。

とりげのやり

とりげのやり 【鳥毛の槍】
鳥毛鞘(ザヤ)の槍。鳥毛槍。

とりげも

とりげも [3] 【鳥毛藻】
イバラモ科の一年生水草。浅い池や湖の水中に生える。全体淡緑色。茎は細く二叉によく分枝。葉は対生し,線形で縁に小さいとげがある。雌雄同株で,夏,葉腋(ヨウエキ)に雌花または雄花を単生する。

とりげりゅうじょのずびょうぶ

とりげりゅうじょのずびょうぶ トリゲリフヂヨノヅビヤウブ 【鳥毛立女の図屏風】
〔「とりげたちおんなびょうぶ」とも〕
正倉院御物の一。樹下美人図の代表作としても知られ,国家珍宝帳に天平勝宝八年(756)献納の記載がある。六扇から成り,唐風の影響が色濃い絵画は紙本粉地に墨線で下描きし,人物の顔・手・袖口などに彩色を施す。各所に日本産のヤマドリの羽毛が貼られていたが,現在はほとんど剥落。

とりこ

とりこ【虜】
a prisoner;→英和
a captive;→英和
a slave.→英和
〜にする(なる) take a person (be taken) prisoner;[魅惑]enslave (be enslaved <by> ).→英和

とりこ

とりこ [3][0] 【虜・擒・俘虜】
〔取り子,の意〕
(1)戦争で敵に捕らえられた者。いけどりになった人。捕虜。
(2)ある事に熱中して逃げ出せない状態になること。心を奪われること。また,そのような人。「恋の―」「欲望の―になる」

とりこ

とりこ 【取り子】
もらい子。養子。「あぢきなきもの…―の顔にくげなる/枕草子 79」

とりこ

とりこ [3][0] 【取(り)粉】
搗(ツ)きあげた餅にまぶして,扱いやすくするための粉。しろこ。もちとりこ。

とりこし

とりこし [0] 【取(り)越し】
(1)繰り上げて先にすること。「―の御年始/わかれ道(一葉)」
(2)忌日を繰り上げて法事を行うこと。
→おとりこし

とりこしぐろう

とりこしぐろう【取越苦労する】
worry about the future;→英和
be overanxious;meet trouble halfway.

とりこしぐろう

とりこしぐろう [5] 【取(り)越し苦労】 (名)スル
確実に起きるかどうかわからないことを,あれこれと悪い方に想像して心配すること。杞憂(キユウ)。

とりこしまい

とりこしまい 【取(り)越し米】
江戸時代,蔵米取りの者に特別の事情がある時,期限に先だって給与する切り米。

とりこす

とりこ・す [0][3] 【取(り)越す】 (動サ五[四])
(1)期日より前に行う。特に,法事を繰り上げてする。「初七日を―・して供養をいたし/真景累ヶ淵(円朝)」
(2)先の事をあれこれ考える。「―・して安心をして/浮雲(四迷)」

とりこなし

とりこなし [0] 【取り熟し】
身のこなし。たちいふるまい。

とりこなす

とりこな・す [4] 【取り熟す】 (動サ五[四])
巧みに処理する。「悉く大自然の点景として描き出されたものと仮定して―・して見様(ミヨウ)/草枕(漱石)」

とりこぼし

とりこぼし [0] 【取り零し】
取りこぼすこと。勝てるはずの相手に負けること。「―が多い」

とりこぼす

とりこぼ・す [4][0] 【取り零す】 (動サ五[四])
〔「とり」は接頭語〕
当然勝てるはずの勝負で負ける。「勝ち将棋を―・す」

とりこぼつ

とりこぼ・つ 【取り毀つ】 (動タ四)
取りこわす。「門もいつの代にか―・たれた/虞美人草(漱石)」

とりこみ

とりこみ【取込みがある】
Something seems to have happened.〜中 We are very busy just now.取込詐欺 <米> <play> a confidence game[ <英> trick].

とりこみ

とりこみ 【取(り)込み】
(1)取り込むこと。「洗濯物の―」
(2)不意の出来事・不幸などのためにごたごたすること。混雑。「お―中のところ失礼します」
(3)だまし取ること。
→取り込み詐欺

とりこみごと

とりこみごと [0] 【取(り)込み事】
冠婚葬祭など忙しい用事。ごたごた。

とりこみさぎ

とりこみさぎ [5] 【取(り)込み詐欺】
品物を取り寄せ,代金を払わずにだまし取ること。

とりこむ

とりこ・む [0][3] 【取(り)込む】 (動マ五[四])
(1)取って中に入れる。取り入れる。「洗濯物を―・む」「酸素を―・む」
(2)取って自分の物にする。自分の側に引き入れる。「少数意見を―・んだ修正案」「相手陣営に―・まれた」
(3)人をまるめ込む。籠絡(ロウラク)する。「我宿は是,ちと御立寄,と―・む事もあり/浮世草子・一代男 4」
(4)家内に冠婚葬祭など不時のことがありごたごたする。「―・んでおりますので失礼します」
[可能] とりこめる

とりこむ

とりこむ【取り込む】
take in <washings> ;pocket[embezzle](着服);→英和
be busy[occupied] <with> (多忙).

とりこめる

とりこ・める [0][4] 【取り籠める】 (動マ下一)[文]マ下二 とりこ・む
(1)中にこめる。おしこめる。「部屋に―・める」
(2)取り囲む。包囲する。「童子を引立(ヒツタテ)―・めて/慨世士伝(逍遥)」

とりころす

とりころ・す [0][4] 【取(り)殺す】 (動サ五[四])
亡霊・物の怪(ケ)などが取りついて人を殺す。たたって殺す。「亡霊に―・される」
[可能] とりころせる

とりこわし

とりこわし【取壊し】
pulling down;demolition.

とりこわし

とりこわし [0] 【取(り)壊し・取り毀し】
(建物などを)とりこわすこと。

とりこわす

とりこわす【取り壊す】
pull[break]down;demolish.→英和

とりこわす

とりこわ・す [4][0] 【取(り)壊す・取り毀す】 (動サ五[四])
〔「とり」は接頭語〕
(建物などを)こわしてくずす。「老朽家屋を―・す」
[可能] とりこわせる

とりごや

とりごや【鳥小屋】
a henhouse[-coop];→英和
a chicken house.

とりごや

とりごや [0] 【鳥小屋】
(1)鳥,特に鶏を飼っておく小屋。鶏舎(ケイシヤ)。にわとり小屋。
(2)小正月に,子供たちが寝食をともにしてこもる仮小屋。しょうがつごや。

とりさく

とりさ・く 【取り放く】 (動カ下二)
とりのぞく。とりはらう。「御堂のかざり―・け/源氏(蜻蛉)」

とりさげ

とりさげ [0] 【取(り)下げ】
取りさげること。撤回。

とりさげる

とりさげる【取り下げる】
withdraw[drop] <a case> .→英和

とりさげる

とりさ・げる [4][0] 【取(り)下げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 とりさ・ぐ
申し出ていた訴訟や願いを取り消す。また,その書類などを取り戻す。撤回する。「訴訟を―・げる」「要求を―・げる」

とりさし

とりさし【鳥刺し】
slices of raw chicken.

とりさし

とりさし [4] 【鳥刺(し)】
(1)鳥黐(トリモチ)を塗った竿を用いて小鳥を捕らえること。また,その人。
(2)江戸幕府の役名。鷹匠に属し,鷹の餌にする小鳥を供したもの。
(3)鳥黐で鳥をとるまねをする踊りや万歳。

とりさしざお

とりさしざお [4] 【鳥刺し竿】
鳥刺し{(1)}に用いる竿。鳥竿。

とりさばく

とりさば・く [4][0] 【取り捌く】 (動カ五[四])
〔「とり」は接頭語〕
物事を処理する。処置する。「もめごとを―・く」

とりさま

とりさま [0] 【取(り)様】
「様」の字の草体の一。「様」の旁(ツクリ)の部分を「取」の草体のように書いたもの。目下の人へのあて名の下に用いた。
→次様(ツギザマ)

とりさる

とりさ・る [0][3] 【取(り)去る】 (動ラ五[四])
取って除く。取り除く。「不純物を―・る」「垣根を―・る」
[可能] とりされる

とりさる

とりさる【取り去る】
⇒除(のぞ)く.

とりざお

とりざお [0] 【鳥竿】
「鳥刺し竿」に同じ。

とりざかな

とりざかな [3] 【取り肴】
(1)一皿に盛って,各自が取り分けるようにした酒の肴。つまみもの。
(2)正式の日本料理で,食事が済んで酒のとき,三度目の酒とともに出す最後の料理。珍品などを盛り,主人が取って進める。

とりざた

とりざた【取沙汰】
⇒噂.

とりざた

とりざた [0] 【取り沙汰】 (名)スル
〔古くは「とりさた」〕
(1)世間でうわさをすること。世間の評判。「あれこれ―する」
(2)取り上げて処理すること。とりさばき。「軍勢の兵粮已下の事―しける衆の中へ/太平記 17」

とりざら

とりざら [2] 【取(り)皿】
大皿に盛った料理をめいめい取り分けるための小さな皿。

とりざら

とりざら【取り皿】
a plate.→英和

とりしきる

とりしき・る [4][0] 【取(り)仕切る】 (動ラ五[四])
〔「とり」は接頭語〕
物事を引き受けて,上手に扱う。責任をもって行う。「委員会を―・る」
[可能] とりしきれる

とりしきる

とりしきる【取り仕切る】
manage[run] <a hotel,a company> .→英和

とりしずめる

とりしず・める [0][5] 【取(り)静める・取(り)鎮める】 (動マ下一)[文]マ下二 とりしづ・む
争いや騒ぎなどをおさえて静かにさせる。やめさせる。「暴徒を―・める」

とりしばる

とりしば・る [0][4] 【取(り)縛る】 (動ラ五[四])
固く握り持つ。握り締める。「宣戦の大詔に腕を―・り/不如帰(蘆花)」

とりしま

とりしま 【鳥島】
(1)東京都に所属する火山島。八丈島の南方約300キロメートルの洋上にある。たびたびの爆発で全住民が離島。国際保護鳥アホウドリの生育地。
(2)沖縄県に所属する火山島。沖縄本島北方約110キロメートルの東シナ海にある。無人島。硫黄鳥島。沖縄鳥島。

とりしまり

とりしまり [0] 【取り締(ま)り・取締】
(1)とりしまること。監視。管理。「交通違反の―」
(2)「取締役」の略。

とりしまり

とりしまり【取締り】
[統制]control;→英和
regulation;management (管理);→英和
order (秩序);→英和
discipline (規律);→英和
supervision (監督);[人]a supervisor;→英和
a director.→英和
‖取締規則 regulations.(専務) 取締役 a (managing) director.

とりしまり=がない

――がな・い
(1)しまりがない。だらしない。
(2)はっきりしない。ぼんやりしている。「朦朧と―・くなつて来る/虞美人草(漱石)」

とりしまりきてい

とりしまりきてい [6] 【取り締(ま)り規定】
行政上の目的により,国民に対してある行為を禁止または制限することを定める規定。

とりしまりやく

とりしまりやく [0][5] 【取締役】
株式会社の取締役会の構成員として,会社の業務執行に関する意思決定や監督を行う者。株主総会で選任され,人員は三人以上,任期は二年を超えることができない。有限会社にあっては,業務の執行機関。

とりしまりやくかい

とりしまりやくかい [7][6] 【取締役会】
業務の執行に関する株式会社の意思決定および監督機関。取締役全員により構成される合議体。

とりしまる

とりしま・る [4][0] 【取り締(ま)る】 (動ラ五[四])
(1)物事がうまく行われるように監督する。管理する。「会社の業務を―・る」
(2)規則などがよく守られるように監視する。「交通違反を―・る」
[可能] とりしまれる

とりしまる

とりしまる【取り締まる】
control;→英和
regulate;→英和
supervise.→英和
厳重に〜 maintain strict control[discipline] <over> .

とりしらべ

とりしらべ【取調べを受ける】
be examined <by the police> .〜中 under examination[investigation].

とりしらべ

とりしらべ [0] 【取(り)調べ】
(1)取り調べること。
(2)〔法〕 検察官・検察事務官・司法警察職員が,犯罪捜査上必要があるときに,被疑者および参考人の供述を求めること。

とりしらべる

とりしらべる【取り調べる】
examine;→英和
investigate;→英和
inquire <into> .→英和

とりしらべる

とりしら・べる [5][0] 【取(り)調べる】 (動バ下一)[文]バ下二 とりしら・ぶ
〔「とり」は接頭語〕
(1)物事の状態を詳しく調べる。「内情を―・べる」
(2)犯人や容疑者をいろいろと調べる。「被疑者を―・べる」

とりじもの

とりじもの 【鳥じもの】
〔「じもの」は接尾語〕
鳥ではないが鳥であるかのように。「―海に浮き居て沖つ波騒くを聞けば/万葉 284」

とりす

とり・す 【執りす】 (動サ変)
執心する。一心に行う。「はかなく―・する事どもも物のはえありて/源氏(若菜下)」

とりすう

とりす・う 【取り据う】 (動ワ下二)
(1)一定の場所に置く。安置する。「僧にたぶものどもは,先づ御前に―・ゑさせて置かせ給ひてのちにつかはしける/大鏡(頼忠)」
(2)人を一定の場所に住まわせる。「如何なる女を―・ゑて相住など聞きつれば/徒然 190」

とりすがる

とりすがる【取り縋る】
cling <to> ;→英和
appeal <to a person for> (哀願).→英和

とりすがる

とりすが・る [0][4] 【取り縋る】 (動ラ五[四])
人のからだや物にすがりつく。「たもとに―・る」「格子に―・りながら屋外(ソト)の方を眺めて居た/家(藤村)」

とりすてる

とりす・てる [0][4] 【取(り)捨てる】 (動タ下一)[文]タ下二 とりす・つ
取って捨てる。取り去る。取り除く。「不要なものは―・てる」

とりすます

とりすま・す [4][0] 【取(り)澄ます】 (動{サ五[四])
〔「とり」は接頭語〕
いかにもすましているような態度をとる。きどった態度をとる。「―・した顔つき」

とりぜん

とりぜん [2] 【取り膳】
男女・親子などが差し向かいで一つの膳に向かってする食事。また,その膳。

とりそこなう

とりそこな・う 【取(り)損なう】 (動ワ五[ハ四])
(1)取ることに失敗する。「ボールを―・う」
(2)理解をあやまる。「文章の意味を―・う」

とりそこなう

とりそこなう【取り損なう】
miss;→英和
fail to catch.

とりそめ

とりそめ [0] 【取(り)初め】
朝廷・武家で,正月二日,昆布・鮑(アワビ)・栗などを三方(サンボウ)に盛り,杯事をしたこと。

とりそろえる

とりそろえる【取り揃える】
⇒揃える.

とりそろえる

とりそろ・える [5][0] 【取り揃える】 (動ア下一)[文]ハ下二 とりそろ・ふ
〔「とり」は接頭語〕
いろいろな物をもれなくそろえる。「必要なものは―・えてあります」

とりぞうし

とりぞうし 【鳥曹司】
宮中で飼っている鷹(タカ)をつないでおく所。承明門外の東の角にあった。

とりぞめ

とりぞめ [0] 【取(り)染め】
横筋を細く絞り染めにしたもの。だんだら染め。「かの冠者,赤―の水干に,夏毛のむかばきをはきて/著聞 12」

とりたがう

とりたが・う 【取り違ふ】 (動ハ下二)
とりちがえる。まちがえる。「あやしの包み物や,人のもとに,さるもの包みて送るやうやはある。―・へたるか/枕草子 84」

とりただす

とりただ・す [0][4] 【取り糺す】 (動サ五[四])
取り調べる。「深く事情も―・さず/雪中梅(鉄腸)」

とりたて

とりたて【取立て】
collection (集金);→英和
[人を]appointment;→英和
promotion.取立人 a collector.

とりたて

とりたて [0] 【取(り)立て】
(1)強制的に取り上げること。催促して徴収すること。「借金の―に行く」
(2)挙げ用いること。登用。抜擢(バツテキ)。「主君のお―」
(3)取って間がないこと。「―の鮎を持って来た」

とりたて

とりたて【取り立ての】
fresh <from> .→英和
〜の果実 a fruit just picked.〜の魚 fresh-caught fish.

とりたていにんうらがき

とりたていにんうらがき [8] 【取(り)立て委任裏書】
裏書人が被裏書人に,自分に代わって手形上の権利を行使する権限を与える旨を記載する裏書。代理裏書。

とりたてきん

とりたてきん [0][4] 【取(り)立て金】
強制的に徴収した金銭。取り立てた金。

とりたてさいむ

とりたてさいむ [5] 【取(り)立て債務】
債務者の住所または営業所で履行しなければならない債務。
→持参債務
→送付債務

とりたてしんたく

とりたてしんたく [5] 【取(り)立て信託】
金銭債権の取り立てを目的とする信託。

とりたてて

とりたてて【取り立てて】
<nothing> in particular[to speak of].

とりたてて

とりたてて [0] 【取(り)立てて】 (副)
(多く打ち消しの語を伴って)特別のものごととして取り上げて。特に問題として。「―言うほどのことでもない」

とりたててがた

とりたててがた [5] 【取(り)立て手形】
債権取り立てに利用される手形。通常,債権者が,債務者を支払人として為替手形を振り出し,その取り立てを銀行に依頼する。

とりたてめいれい

とりたてめいれい [5] 【取(り)立て命令】
差し押さえた債権につき,差し押さえ債権者自らに取り立てる権限を付与する執行裁判所の命令。民事執行法施行以前の制度で,現行では命令がなくても取り立てる権利は認められる。

とりたてる

とりたてる【取り立てる】
collect (集める);→英和
appoint (任用);→英和
promote (昇進);→英和
patronize (ひいき).→英和

とりたてる

とりた・てる [4][0] 【取(り)立てる】 (動タ下一)[文]タ下二 とりた・つ
(1)むりに取り上げる。強制的に取る。「借金を―・てる」
(2)特別のものとして数え上げる。特に取り上げる。「―・てて問題とすべき点はない」
→取り立てて
(3)特に目をかけて重要な位置につかせる。引き立てる。「課長に―・てられる」
(4)建てる。築く。「横浜高嶋嘉右衛門の―・てし学校にても/新聞雑誌 31」「金堂はそののちたふれふしたるままにて,―・つるわざもなし/徒然 25」
(5)手に持ち上げる。使用する。「からうじておもひおこして弓矢を―・てむとすれども/竹取」

とりだか

とりだか [2] 【取(り)高】
(1)取った量。収穫高。とれだか。
(2)収入の額。俸給の額。所得。
(3)分け前。「一人当たりの―が多くなる」

とりだか

とりだか【取高】
an income (収入);→英和
a crop (収穫);→英和
a share (分け前).→英和

とりだす

とりだす【取り出す】
take[pick]out;produce <one's ticket> .→英和

とりだす

とりだ・す [3][0] 【取(り)出す】 (動サ五[四])
(1)中から取って外へ出す。とりいだす。「ポケットから手帳を―・す」
(2)多くのものの中から選び出す。「リストから該当者を―・す」
[可能] とりだせる

とりだすき

とりだすき [3] 【鳥襷】
有職文様の一。四羽の鳥を背中合わせに,円形に配したものを単位として輪違い文のように連続させた模様。
鳥襷[図]

とりちがえ

とりちがえ [0] 【取(り)違え】
とりちがえること。まちがえること。「意味の―」

とりちがえる

とりちが・える [0][5] 【取(り)違える】 (動ア下一)[文]ハ下二 とりちが・ふ
(1)まちがえて他の物を手に取る。「弟のかばんと―・えて持ってきてしまった」
(2)話の内容や意見をまちがえて理解する。誤解する。「話の内容を―・える」
(3)たがいちがいにする。取りかわす。「諏方五郎と播州とは手に手を―・へ/太平記 29」

とりちがえる

とりちがえる【取り違える】
mistake;→英和
take <A> for <B> ;misunderstand.→英和

とりちょう

とりちょう 【取帳】
⇒検注帳(ケンチユウチヨウ)

とりちらかす

とりちらか・す [5][0] 【取(り)散らかす】 (動サ五[四])
「とりちらす」に同じ。

とりちらかる

とりちらか・る [0][5] 【取(り)散らかる】 (動ラ五[四])
あちこち散らかる。「―・った部屋」

とりちらす

とりちらす【取り散らす】
put <a room> in disorder.取り散らかしてある be in disorder;be scattered about.

とりちらす

とりちら・す [4][0] 【取(り)散らす】 (動サ五[四])
〔「とり」は接頭語〕
あちこち物を散らす。乱雑にする。とりちらかす。「―・したものを片附ける/多情多恨(紅葉)」

とりっこ

とりっこ【取りっこ】
⇒取合い.

とりっこ

とりっこ [2] 【取りっこ】
競争で取ること。取りっくら。

とりつ

とりつ【都立の】
metropolitan;→英和
municipal.→英和

とりつ

とりつ [1] 【都立】
〔「東京都立」の略〕
東京都が設立・経営していること。また,そのもの。「―高校」

とりつかれる

とりつか・れる [0][5] 【取り憑かれる】 (動ラ下一)
〔「取り付く」に受け身の助動詞「れる」の付いたもの〕
(1)物の怪(ケ)・魔物・霊・動物などにのり移られる。「厄病神に―・れる」
(2)妄想・固定観念などが頭から離れず,それに操られる。憑かれる。「発明熱に―・れた人」

とりつき

とりつき [0] 【取(り)付き】
(1)最初のところ。一番目。とばくち。とっつき。「その角を曲がって―の家」
(2)物事のはじめの部分。はじめのうち。「秋も過ぎて,冬の―になりました/真景累ヶ淵(円朝)」
(3)(主に初対面の人との)社交態度。第一印象。とっつき。「―の良い人」
(4)取りつくこと。すがりつくこと。

とりつきぐん

とりつきぐん [4] 【鳥付き群】
海鳥の群れがつき従っている魚群。カモメ・アジサシなどが,イワシ・カツオ・マグロなどの魚群の上に群れ舞うこと。とりづき。
→鳥山

とりつきしんしょう

とりつきしんしょう [5] 【取(り)付き身上】
始めたばかりで何事もととのわない世帯。新世帯。

とりつきどころ

とりつきどころ [5] 【取(り)付き所】
すがりつくところ。てがかり。取りつくしま。取りつき端(ハ)。「―もない」

とりつきは

とりつきは [4] 【取(り)つき端】
〔「とりつきば」とも〕
「取り付き所」に同じ。「―がない」

とりつぎ

とりつぎ【取次】
agency (取次販売);→英和
intermediation (仲介);[玄関の]an usher;→英和
a doorkeeper.→英和
取次所(人) an agency (agent).

とりつぎ

とりつぎ [0] 【取(り)次ぎ・取次】
(1)取り次ぐこと。両方の者の間に立って物事を伝えること。また,それをする人。「電話の―をする」「社長に―を頼む」「―役」「―人」
(2)自己の名をもって,他人の計算(=他人の取引の損益)においてする取引行為。
(3)出版社と書店との中間にある書籍や雑誌などの流通業。出版取次。

とりつぎしょう

とりつぎしょう [4] 【取次商】
取り次ぎに関する行為を営業とする商人。商法上,問屋・運送取扱人・準問屋の三種がある。

とりつぎじょ

とりつぎじょ [0][5] 【取次所】
取り次ぎをする所。「貨物配送―」

とりつぎてん

とりつぎてん [4] 【取次店】
客の注文を受けて商品の取り次ぎをする商店。

とりつく

とりつ・く [0][3] 【取(り)付く】
■一■ (動カ五[四])
(1)相手にしっかりつかまって離れない。すがりつく。「子供が母に―・いて離れない」
(2)物事をやり始める。着手する。とりかかる。「新しい研究課題に―・く」
(3)立ち向かう。組み伏せようとする。「垂直な岩壁に―・く」「五人三人―・きて…押し返し押し戻し/仮名草子・竹斎(下)」
(4)手がかりを得る。親しむきっかけをつかむ。「作右衛門様の世話でもつて,何うやら,斯うやら―・いて此処にゐやすが/真景累ヶ淵(円朝)」
(5)(「取り憑く」とも書く)もののけなどが人にのり移る。「狐が―・く」
→取りつかれる
[可能] とりつける
■二■ (動カ下二)
⇒とりつける

とりつく

とりつく【取り付く】
cling[hang on,hold on] <to> .→英和
〜島もない be (left) helpless.取り付かれる[悪霊・考えに]be possessed[obsessed] <by,with> .

とりつくす

とりつく・す [0][4] 【取り尽(く)す】 (動サ五[四])
全部取る。すっかり取る。「魚を―・す」

とりつくろう

とりつくろう【取り繕う】
[言い繕う]smooth[gloss]over;patch up;save[keep up]appearances (体裁を).

とりつくろう

とりつくろ・う [5][0] 【取(り)繕う】 (動ワ五[ハ四])
〔「とり」は接頭語〕
(1)破れたところをちょっと直す。修繕をする。「障子の破れを―・う」
(2)外見だけ飾って,体裁をよくする。「人前を―・う」
(3)過失などを,その場だけなんとかうまくごまかす。「失言をなんとか―・う」
(4)身なりを整える。「御髦(ヒゲ)なども―・ひ給はねばしげりて/源氏(柏木)」
[可能] とりつくろえる

とりつぐ

とりつ・ぐ [0][3] 【取(り)次ぐ】 (動ガ五[四])
(1)両者の間にたって,一方の意向を他方に伝える。仲立ちする。「君の言い分は私が―・いであげよう」
(2)来客・電話などを当人に伝える。「秘書が―・ぐ」
(3)売り手と買い手の間にたって商品の売り買いの中継ぎをする。「全国の書店に新刊を―・ぐ」
[可能] とりつげる

とりつぐ

とりつぐ【取り次ぐ】
act as an agent (販売);→英和
show in (来客を);tell (伝言).→英和

とりつけ

とりつけ【取付け】
a run <on a bank> (銀行の);→英和
drawing (預金の);→英和
[備付け]installation;furnishing.→英和

とりつけ

とりつけ [0] 【取(り)付け】
(1)器械・器具などを取り付けること。「アンテナの―」
(2)きまった店からいつも買うこと。買いつけ。「―の店から配達してもらう」
(3)信用を失った銀行に対して,預金者が払い戻しのために一時にどっと押し寄せること。「―騒ぎ」

とりつける

とりつ・ける [4][0] 【取(り)付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 とりつ・く
(1)器械・器具などを装置する。そなえつける。「事務所にファックスを―・ける」
(2)相手を説得して,自分の思い通りの返事を得る。獲得する。「大口の契約を―・ける」「課長の承諾を―・けた」
(3)いつもその店から買っている。買いつける。「いつも―・けている店」
(4)霊などを憑(ヨ)りつかせる。「己(オノレ)命のにぎみたまを八咫(ヤタ)の鏡に―・けて/祝詞(出雲国造神賀詞)」

とりつける

とりつける【取り付ける】
install;have <a telephone> installed[put in];be equipped <with> ;draw (預金を).→英和

とりつづく

とりつづ・く 【取り続く】 (動カ四)
〔「とり」は接頭語〕
(1)つづく。ひきつづく。「年月は流るる如し―・き追ひ来るものは/万葉 804」
(2)生計をたててゆく。「何様(ドウ)にも為て―・いてお呉んなはれば/人情本・梅美婦禰 5」

とりつぶし

とりつぶし [0] 【取り潰し】
とりつぶすこと。特に江戸時代,謀反や不始末を理由に,幕府が大名や旗本の家を断絶させ,領地などを没収したこと。「主家がお―にあう」

とりつぶす

とりつぶ・す [0][4] 【取り潰す】 (動サ五[四])
〔「とり」は接頭語〕
(1)組織などをなくす。つぶす。
(2)「取り潰し」を行う。「主家が―・される」
[可能] とりつぶせる

とりつめる

とりつ・める [0][4] 【取(り)詰める】 (動マ下一)[文]マ下二 とりつ・む
(1)思い悩む。思いあまる。「胸も張裂けるばかりに―・めて/多情多恨(紅葉)」
(2)のぼせあがる。逆上する。「内へ帰つて今の咄するとそのまま―・めてこの通りに死んだのさ/歌舞伎・お染久松色読販」
(3)きびしく責める。「冷泉院を―・めまゐらせたり/愚管 7」

とりづか

とりづか [2] 【取り束】
むち・杵(キネ)などの,手で握る部分。

とりて

とりて [3] 【捕(り)手】
罪人を召し取る人。また,その役人。捕吏(ホリ)。

とりて

とりて [3] 【取(り)手】
(1)受け取る人。
(2)特にカルタで,取る側の人。
→読み手
(3)相撲・柔道をとる人。またそれの巧みな人。「その年は相撲(スマイ)の―にも立たざりけり/今昔 23」
(4)武術の一。素手で罪人をとらえる術。「―の師匠かとりあげばばより外にかねになるものなし/浮世草子・永代蔵 3」
(5)「とって(取手)」に同じ。

とりてき

とりてき [0] 【取的】
最も地位の低い力士の通称。ふんどしかつぎ。

とりで

とりで [0] 【砦・塁・寨】
(1)本城から離れて設けられた小さい城。規模の小さい城。
(2)外敵を防ぐために築造した建造物。要塞。

とりで

とりで 【取り出】
始めたばかりであること。かけだし。しんまい。「力ばかりを自慢して,昨今―の男/浮世草子・二十不孝 5」

とりで

とりで【砦】
a fort(ress);→英和
a stronghold.→英和

とりで

とりで 【取手】
茨城県南部の市。近世は利根川の河港,水戸街道の宿場町。食品・機械などの工業が発達。住宅地化が著しい。

とりとまらず

とりとまらず [3] 【鳥不止】
ヘビノボラズの別名。

とりとめ

とりとめ【取留めのない】
incoherent;→英和
rambling;silly;→英和
absurd;→英和
wild.→英和

とりとめ

とりとめ [0] 【取(り)留め】
(話などの)要点やまとまり。「話に―がない」「―のない話」

とりとめる

とりと・める [0][4] 【取(り)留める】 (動マ下一)[文]マ下二 とりと・む
(1)失いかけた命を助かる。「一命を―・める」
(2)押さえとどめる。ひきとめる。「泣悶て逃去としけるを―・めて/盛衰記 18」
(3)それと定める。まとめる。「まだ,―・めた話ではなし,唯学校で見初めた,と厭らしく云ふ/婦系図(鏡花)」

とりとめる

とりとめる【取り留める】
[命を]save one's life;be out of danger.

とりとり

とりとり [4][3][0] 【鳥取り・鳥捕り】
鳥をとる人。

とりとりぐも

とりとりぐも [5] 【鳥捕蜘蛛】
トリクイグモの別名。

とりとりべ

とりとりべ 【鳥取部】
⇒鳥飼部(トリカイベ)

とりどく

とりどく [0][2] 【取り得・取り徳】
取れば取っただけその人の利益になること。

とりどく

とりどく【取り得】
<be so much> gain;→英和
a profit.→英和

とりどころ

とりどころ [3][0] 【取り所】
(1)特にすぐれている所。認めるべき点。とりえ。長所。「―のない平凡な気の弱い…男/或る女(武郎)」
(2)器物の取っ手。つまみ。「―には,女の一人若菜摘みたる形を作りたり/宇津保(蔵開中)」

とりどり

とりどり [2][0] 【取り取り】 (名・形動)[文]ナリ
それぞれ異なっている・こと(さま)。いろいろ。さまざま。てんで。副詞的にも用いる。「色―に咲く」「各人が―の装いをこらす」「主人も老婆も―僕によくして呉れた/思出の記(蘆花)」

とりどり

とりどり
〜の various;→英和
diverse;→英和
different.→英和
〜に each;→英和
variously;→英和
in various <colors> .

とりなおし

とりなおし【撮り直し】
《映》a retake.→英和
〜をする take <the cut> again;retake.

とりなおし

とりなおし [0] 【取(り)直し】
(1)取り直すこと。やり直すこと。
(2)特に相撲で,勝負がつかないので,もう一度取り組むこと。「ただ今の一番―」

とりなおす

とりなおす【取り直す】
[気を]take fresh heart;collect oneself;[相撲を]wrestle[try]again.

とりなおす

とりなお・す [4][0] 【取(り)直す】 (動サ五[四])
(1)持ち方を変える。持ち直す。「船頭が,出ますよと棹を―・すと/虞美人草(漱石)」
(2)一度,悪くなったり弱くなったりしたものを,前のような状態に戻す。考え方を変える。気を持ち直す。「励まされて気を―・す」
(3)(「撮り直す」と書く)撮影をやり直す。「写真を―・す」
(4)(「採り直す」と書く)改めてまた集めとる。「新しくデータを―・す」
(5)相撲で,勝負をやり直す。
(6)悪い点を改める。変える。直す。修正する。「我が心のままに―・して見むに,なつかしくおぼゆべき/源氏(夕顔)」
[可能] とりなおせる

とりなし

とりなし [0] 【取(り)成し・執(り)成し】
(1)とりなすこと。うまいはからい。「―を頼む」「―が上手だ」
(2)「取り成し付け」の略。

とりなし

とりなし【執り成しで】
through the good offices <of> .〜を頼む ask <a person> to intercede <for> .

とりなしがお

とりなしがお [0] 【取(り)成し顔】
その場をうまくまとめようとする顔つき・態度。

とりなしづけ

とりなしづけ [0] 【取(り)成し付け】
連歌・俳諧の付合方法の一。前句の詞や心を別の意味に解して付句をつけること。場面転換に用いる。「違付(チガイヅケ)・―等の句の時は,第三にて転ずるにおよばざる事也/三冊子」

とりなす

とりなす【執り成す】
intercede[mediate] <with A for B> ;→英和
recommend (推薦).→英和

とりなす

とりな・す [3][0] 【取(り)成す・執(り)成す】 (動サ五[四])
(1)もめごとの中に立って,仲直りをさせる。仲裁する。「両者の間を―・す」
(2)なだめて機嫌よくさせる。その場をうまくはからう。「なんとかあなたから―・していただけませんか」
(3)手に取ってかまえる。別の物のようにして手に持つ。「神仏助け給へと念じて,大刀を桙(ホコ)のやうに―・して/宇治拾遺 11」
(4)そのように考える。わざと…と理解する。「名残なくは,いかがは。心浅くも―・し給ふかな/源氏(葵)」
(5)取りざたする。言いふらす。「物の聞えやまたいかがと―・されむとわが御ためつつましけれど/源氏(須磨)」
(6)調子を合わせる。とりはやす。「なよびやかに,女しと見れば,あまり情にひきこめられて―・せばあだめく/源氏(帚木)」
(7)ほかのものに変える。「すなはち,湯津爪櫛に其の童女(オトメ)を―・して御美豆良に刺して/古事記(上訓)」
[可能] とりなせる

とりなべ

とりなべ [0] 【鳥鍋】
鳥肉・しらたき・豆腐・野菜などを鍋に入れ,醤油・砂糖で味をつけ,煮ながら食べる料理。

とりなべ

とりなべ【鳥鍋(料理)】
chicken cooked in a pan.→英和

とりなり

とりなり [0] 【取り成り】
なりふり。人の動作・身なり・態度など。「女房気取りの―は為るものの/いさなとり(露伴)」

とりなわ

とりなわ [0] 【取(り)縄・捕(り)縄】
(1)罪人を縛る縄。賊などを捕らえて縛るのに用いる麻縄。早縄。捕縄(ホジヨウ)。
(2)太刀の鞘(サヤ)に付けた組紐(クミヒモ)。刀を帯びるとき,腰に結び付けるもの。とりおび。あしお。

とりなわ

とりなわ【捕縄】
a policeman's rope.

とりにがす

とりにがす【取り逃がす】
⇒逃がす.

とりにがす

とりにが・す [4][0] 【取(り)逃がす】 (動サ五[四])
(1)捕らえかけたものを失敗して逃がす。「逮捕寸前で―・す」
(2)一度つかまえたものをうっかり逃がす。「護送中の犯人を―・す」

とりにく

とりにく [0] 【鳥肉】
鳥の肉。特に,鶏の肉。
鳥肉[図]

とりにく

とりにく【鳥肉】
chicken.→英和

とりにくる

とりにくる【取りに来る】
come[call]for <a thing> .

とりにやる

とりにやる【取りにやる】
send <a person> for <a thing> .

とりにゆく

とりにゆく【取りに行く】
go for <a thing> .

とりのあし

とりのあし [5] 【鳥の脚】
ウミユリ綱の棘皮動物。茎部は五角柱状で長さ約50センチメートル,多数の節がある。一端は根状,他端には多くの淡紅色の触腕が冠状に生え,鶏の足を逆さにしたような外観を呈する。生きている化石として有名。相模湾などのやや深い海底に着生。

とりのあと

とりのあと 【鳥の跡】
〔昔,中国で,蒼頡(ソウケツ)という人が,鳥の足跡を見て文字を作ったという故事から〕
(1)文字。手跡。また,文字を書いたもの。手紙など。「水の上に浮きたる―もなくおぼつかなさを思ふころかな/新古今(恋一)」
(2)手跡が下手(ヘタ)なことのたとえ。「心にくき所へ遣はす仰せ書などを,誰もいと―にしもなどかはあらむ/枕草子 158」

とりのいち

とりのいち [4][3] 【酉の市】
一一月の酉の日に行われる鷲(オオトリ)神社の祭礼に立つ市。最初の酉の日を一の酉,以下二の酉・三の酉と呼ぶ。金銀を掻き集めるというところから熊手が縁起物として売られる。東京浅草の鷲神社のものが有名。とりのまち。お酉様。三の酉まである年は火事が多いといわれる。[季]冬。

とりのいち=の売れ残り

――の売れ残り
〔江戸時代,浅草の鷲(オオトリ)神社の酉の市の夜には近くの吉原も参詣帰りの客でにぎわい,たいていの遊女は客を取ったが,その時でさえ売れ残りとなる醜い遊女の意〕
容貌の醜い女。

とりのいわくすぶね

とりのいわくすぶね 【鳥磐櫲樟船・鳥の磐樟船】
記紀神話で,鳥のように速く,岩のように堅牢なクスノキで造ったという丈夫な船。

とりのがく

とりのがく 【鳥の楽】
舞楽,迦陵頻(カリヨウビン)の別名。「―はなやかに聞きわたされて/源氏(胡蝶)」

とりのきむじん

とりのきむじん [5] 【取り退き無尽】
頼母子講(タノモシコウ)の一。当たりくじで金を取った者が退会し,以後金を掛けないもの。江戸時代に流行した。天狗頼母子(テングタノモシ)。

とりのくち

とりのくち [0] 【鳥の口】
春,苗代にまいたあとに残った種もみで作った焼き米。田の神に供える。鳥の焼き米。

とりのけ

とりのけ [0] 【取り除け】
(1)とりのけること。排除。
(2)例外。「ただ坂井丈(ダケ)は―であつた/門(漱石)」

とりのける

とりの・ける [4][0] 【取り除ける】 (動カ下一)[文]カ下二 とりの・く
(1)取って,その場所からなくす。取り除く。「覆いを―・ける」
(2)それだけ別に残しておく。

とりのこ

とりのこ【鳥の子】
torinoko paper (紙).

とりのこ

とりのこ [0] 【鳥の子】
(1)卵。特に,鶏の卵。「―を十づつ/伊勢 50」
(2)鳥のひな。特に,鶏のひな。ひよこ。
(3)「鳥の子紙」の略。
(4)「鳥の子色」に同じ。

とりのこいろ

とりのこいろ [0] 【鳥の子色】
鶏卵の殻のような色。灰色みの淡黄色がかった白色。

とりのこがみ

とりのこがみ [4][0] 【鳥の子紙】
雁皮(ガンピ)・ミツマタを主材料とした上質の和紙。鶏卵の殻のような色をしていることからの称。

とりのこす

とりのこ・す [4][0] 【取(り)残す】 (動サ五[四])
(1)全部取らないで残しておく。「―・した柿の実を小鳥が食べる」
(2)そこに残したままにする。「一人だけ―・された」「時代に―・される」

とりのこす

とりのこす【取り残す(される)】
leave <a person> (be left) behind.

とりのこもち

とりのこもち [4] 【鳥の子餅】
祝儀用の,卵形の紅白の餅。鶴(ツル)の子餅。

とりのす

とりのす [0][4] 【鳥の巣】
鳥が産卵のために新しく作る巣。[季]春。《―のあり��見ゆる榎かな/一茶》

とりのぞく

とりのぞ・く [0][4] 【取(り)除く】 (動カ五[四])
不要なものを取ってなくす。取り去る。「まざり物を―・く」「不信感を―・く」
[可能] とりのぞける

とりのぞく

とりのぞく【取り除く】
⇒除(のぞ)く.

とりのつかさ

とりのつかさ 【鳥司】
(1)鳥飼部(トリカイベ)の伴造(トモノミヤツコ)。
(2)平安時代,宮中で時刻を奏した人。鶏人(ケイジン)。

とりのひ

とりのひ [4] 【酉の日】
十二支の酉にあたる日。特に,一一月の酉の日をいう。
→酉の市

とりのぶ

とりの・ぶ 【取り延ぶ】 (動バ下二)
(1)手に取ってのばす。「天野鎗を―・べ刺し通す/常山紀談」
(2)心をのびやかにする。安心する。「心を―・べて参詣するに,別の煩ひなし/沙石 1」

とりのぼせる

とりのぼ・せる [0] 【取(り)上せる】 (動サ下一)[文]サ下二 とりのぼ・す
〔「とり」は接頭語〕
頭に血がのぼってのぼせ上がる。逆上する。「すっかり―・せて騒ぎ回る」

とりのまい

とりのまい 【鳥の舞】
舞楽,迦陵頻(カリヨウビン)の別名。

とりのまち

とりのまち [5][3] 【酉の待・酉の町】
「酉の市」に同じ。

とりのみのさく

とりのみのさく 【鳥海柵】
前九年の役の際,安倍宗任(ムネトウ)の拠った城柵(ジヨウサク)。現在の岩手県金ヶ崎町鳥海にあたる。弥三郎館。

とりはからい

とりはからい [0] 【取(り)計らい】
取り計らうこと。処理。処置。措置。「好意ある―をうける」

とりはからい

とりはからい【取計いで】
through one's arrangement;at one's discretion.

とりはからう

とりはから・う [5][0] 【取(り)計らう】 (動ワ五[ハ四])
〔「とり」は接頭語〕
あれこれと考えて,物事をうまく処理する。取り扱う。「早く許可のおりるように―・って下さい」
[可能] とりはからえる

とりはからう

とりはからう【取り計らう】
arrange;→英和
manage;→英和
deal <with> ;→英和
see <to,that…> .→英和

とりはこぶ

とりはこ・ぶ [0][4] 【取(り)運ぶ】 (動バ五[四])
〔「とり」は接頭語〕
物事を進行させる。「万事うまく―・ぶ」
[可能] とりはこべる

とりはずし

とりはずし【取り外しのできる】
(re)movable;→英和
detachable.→英和
〜のできない fixed;→英和
built-in.

とりはずし

とりはずし [0] 【取(り)外し】
(1)取り付けてあるものをはずすこと。「作り付け家具なので―がきかない」
(2)うっかりして仕損じること。そそう。失敗。「永い間には―も有ると見えて/浮雲(四迷)」

とりはずす

とりはずす【取り外す】
take away;remove;→英和
detach.→英和

とりはずす

とりはず・す [0][4] 【取(り)外す】 (動サ五[四])
(1)取り付けてあったものをはずす。「付属品を―・す」
(2)手に持っている物をうっかり落とす。取り落とす。「此の生れたる皇子を―・して此の河に落とし入れつ/今昔 2」
(3)うっかりしてし損なう。しくじる。「心にくくもありはてず,―・せばいとあはつけいこともいでくるものから/紫式部日記」
(4)しくじる。粗相をする。とっぱずす。「姉女郎納戸飯を喰べ過ぎられ,座敷へ出て―・し/浮世草子・禁短気」
[可能] とりはずせる

とりはだ

とりはだ [0] 【鳥肌】
(1)寒さや恐ろしさ,あるいは不快感などのために,皮膚の毛穴が縮まって,鳥の毛をむしったあとのようにぶつぶつが出る現象。総毛立つこと。体温調節反射の一つ。「―が立つ」
(2)鮫肌(サメハダ)のこと。「―にさはりて/浮世草子・一代女 5」

とりはだ

とりはだ【鳥肌(が立つ)】
(get) goose flesh[skin].

とりはなす

とりはな・す [0][4] 【取(り)放す・取(り)離す】 (動サ五[四])
(1)手に持っていたものをうっかりはなす。「手綱を―・す」
(2)戸・障子などを開け放す。また,取り除く。「夏の間は建具を―・す」
(3)取り付けてあったものを離して別々にする。取り除く。「昼の御座のかたにこぼこぼと物―・す音して/讃岐典侍日記」
(4)取り上げる。剥奪する。「もとの信陵と云ふ所領をも―・さぬぞ/史記抄 11」

とりはなつ

とりはな・つ 【取り放つ】 (動タ四)
(1)別れさせる。ひきはなす。「北の方も―・ちてむとまどひ給へど/落窪 2」
(2)一つ一つとりあげる。「今めかしう細かにをかしきを,―・ちてはまねび尽くすべきにもあらぬこそわろけれ/紫式部日記」
(3)とりはずす。「北の御障子も―・ちて,御簾かけたり/源氏(鈴虫)」

とりはまかいづか

とりはまかいづか 【鳥浜貝塚】
福井県三方郡三方町にある縄文前期の貝塚。湖岸の低湿地につくられ,早期・前期の土器,丸木舟,漆塗り製品,編物が出土。栽培種のヒョウタン・緑豆が発見され,縄文農耕の証拠となった。

とりはらい

とりはらい【取払いになる】
be removed;be pulled down (取りこわす).

とりはらい

とりはらい [0] 【取(り)払い】
取り払うこと。撤去。

とりはらう

とりはらう【取り払う】
remove;→英和
take[clear]away;pull down (取り壊す).

とりはらう

とりはら・う [4][0] 【取(り)払う】 (動ワ五[ハ四])
残らず取り除く。とっぱらう。「不要になった足場を―・う」
[可能] とりはらえる

とりばい

とりばい [2] 【取(り)灰】
(1)かまどから取り出した灰。
(2)藁(ワラ)を焼いて作った灰。

とりばかま

とりばかま [3] 【取り袴】
袴の股立(モモダチ)をからげ上げること。危急の時などにする。

とりばし

とりばし [2][3] 【取り箸】
盛り合わせた料理などを取り皿に取るときに使う箸。

とりばねちょう

とりばねちょう [0] 【鳥羽蝶】
アゲハチョウ科の,一部の大形のチョウの総称。三十数種が知られる。アカエリトリバネアゲハなど金緑色に輝く美しいはねをもつものが多い。東南アジア特産。トリバネアゲハ。

とりばみ

とりばみ 【鳥食み・取り食み】
宴会の料理の残り物を庭上に投げ捨て,下衆(ゲス)や乞食(コジキ)に拾って食べるにまかせたこと。また,それを食べる下衆・乞食。「―といふもの,男などのせむだにいとうたてあるを/枕草子 142」

とりひき

とりひき【取引】
transactions;dealings;business;→英和
trade.→英和
〜する do[transact]business <with> ;deal[have dealings] <with> ;→英和
trade <in silk,with a person> .‖取引関係 <have> business relations <with> .取引銀行 one's bank.取引先 a customer;business connections.(株式)取引所 an (a stock) exchange.取引高 a turnover.現金(現物,先物)取引 cash (spot,forward) transactions.信用取引 dealings on credit.

とりひき

とりひき [2] 【取引】 (名)スル
(1)商人どうし,また,商人と客との間でなされる商業行為。売買の行為。「株を―する」
(2)互いの利益のために双方の主張を取り入れ合って妥協すること。「主流派と反主流派との間に―が行われた」

とりひきさき

とりひきさき [0] 【取引先】
取引の相手。「―を招待する」

とりひきしょうひょうしょ

とりひきしょうひょうしょ [0][9] 【取引証憑書】
取引の発生および履行に際して,当事者間に受け渡される書類。

とりひきじょ

とりひきじょ [0][5] 【取引所】
有価証券や,投機的性格のある商品の取引を大量に行うために設けられた,常設の市場。特定の会員で構成される法人組織で,需要供給を調整し公正な市価を形成する機能をもつ。証券取引所と商品取引所の二種がある。

とりひきだかぜい

とりひきだかぜい [6] 【取引高税】
商品の広い範囲を対象とし,製造・卸売・小売の各取引段階における取引額を課税標準とする間接税の一種。付加価値税と異なり,前段階までの課税額が控除されないために税負担が累積していくという欠点をもつ。

とりひきゆうよきん

とりひきゆうよきん [0][7] 【取引猶予金】
清算取引で,現金受渡日に買い手がその受渡日を延ばすために売り手に払う繰延料。

とりひきコスト

とりひきコスト [5] 【取引―】
取引そのものが成立するために必要となる費用。情報収集費や危険負担費など。

とりひしぐ

とりひし・ぐ [0][4] 【取り拉ぐ】 (動ガ五[四])
つかみかかって押しつぶす。ひしぐ。「鬼をも―・ぐ勢い」

とりひろげる

とりひろ・げる [0] 【取(り)広げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 とりひろ・ぐ
(1)取り払って場所を広げる。拡張する。「市区改正の結果…―・げられた往来には/明暗(漱石)」
(2)物を出して,いっぱいに広げる。[日葡]
(3)だらしのない様である。「衣装つきが―・げて立居が危なうて/浮世草子・胸算用 2」

とりびしお

とりびしお [3] 【鳥醢】
鳥肉の塩辛。

とりふだ

とりふだ [2] 【取(り)札】
歌ガルタで,取る方の札。
⇔読み札

とりふだ

とりふだ 【鳥札】
江戸時代,領内の鳥猟許可の証として発行された木製の鑑札。

とりふだうんじょう

とりふだうんじょう 【鳥札運上】
江戸時代,鳥札の下付を受けた猟師が納める税。

とりぶえ

とりぶえ [2][0][3] 【鳥笛】
鳥の鳴き声をまねるように作った笛。また,鳥の形をした笛。

とりぶえ

とりぶえ【鳥笛】
a birdcall;→英和
a whistle.→英和

とりぶき

とりぶき [0] 【取り葺き】
屋根の葺き方。そぎ板を並べ,風で飛ばないように石や丸太などを押さえにしたもの。また,その屋根。

とりぶきやね

とりぶきやね [5] 【取り葺き屋根】
取り葺きにした,粗末な屋根。

とりぶすま

とりぶすま [3] 【鳥衾】
大棟(オオムネ)または隅棟(スミムネ)の先端で鬼瓦の上にのせる,長くそって突き出した丸瓦。雀瓦。
鳥衾[図]

とりぶっし

とりぶっし 【止利仏師】
⇒鞍作止利(クラツクリノトリ)

とりぶん

とりぶん [2] 【取(り)分】
取るべき分。とりまえ。

とりぶん

とりぶん【取り分】
⇒分け前.

とりへん

とりへん [0] 【鳥偏】
漢字の偏の一。「鴃」「鴕」などの「鳥」の部分。
〔「鶴」「鷹」のように旁(ツクリ)・脚となる例も多い〕

とりへん

とりへん [0] 【酉偏】
漢字の偏の一。とりへん(鳥)・ふるとり(隹)と区別して「ひよみのとり」ともいう。「配」「酔」などの「酉」の部分。酒に関する文字を作る。

とりべ

とりべ [0] 【取り瓶】
(1)溶けた金属を溶鉱炉から取り出して鋳型に注入する際に用いる容器。
(2)酒を入れる容器。甕(モタイ)。[新撰字鏡(享和本)]

とりべの

とりべの 【鳥辺野・鳥部野】
京都市東山区の,清水寺から西大谷の辺りの地域。古くは,阿弥陀ヶ峰西麓一帯の広い地域をいった。平安中期以降,火葬所・墓所として知られた。鳥辺山。((歌枕))「―を心のうちに分けゆけばいぶきの露に袖ぞそぼつる/山家集(雑)」

とりべやま

とりべやま 【鳥辺山・鳥部山】
□一□京都,阿弥陀ヶ峰の別称。また,鳥辺野まで含めた丘陵地。
□二□
(1)地歌の一。近松門左衛門作詞,湖出金四郎作曲,岡崎検校改調とされる。宝永三年(1706)京都,都万太夫座上演の歌舞伎「鳥辺山心中」の道行きの曲を地歌に移したもの。
(2)薗八(ソノハチ)節の代表的な曲。明和(1764-1772)の頃,宮薗鸞鳳軒(ミヤゾノランポウケン)作曲。義太夫節「太平記忠臣講釈」による。

とりべやましんじゅう

とりべやましんじゅう 【鳥辺山心中】
新歌舞伎の一。岡本綺堂作。1915年(大正4)東京本郷座初演。果たし合いで人を殺した旗本菊地半九郎は,その遠因となった遊女お染と鳥辺山で心中する。

とりほうだい

とりほうだい [3] 【取(り)放題】 (名・形動)
取るがままにすること。取りたいだけ取っていいこと。また,そのさま。

とりぼうき

とりぼうき [3] 【鳥箒】
「羽箒(ハボウキ)」に同じ。

とりまい

とりまい [0] 【鳥舞】
神事舞の一種。鶏などの鳥を象徴したもの。鳥名子舞(トナゴマイ)・鳥毛打ちなど。

とりまい

とりまい 【取米】
江戸時代,米穀で上納した年貢(ネング)。

とりまえ

とりまえ [2][0] 【取(り)前】
取り分。わけまえ。

とりまかなう

とりまかな・う 【取り賄ふ】 (動ハ四)
準備する。用意する。まかなう。「人々も御硯―・ひてきこゆれば/源氏(朝顔)」

とりまき

とりまき [0] 【取(り)巻き】
金や権力のある人の側にいて機嫌をとること。また,その人。「ワンマン社長の―連中」

とりまき

とりまき【取巻き連】
followers;hangers-on.

とりまぎれる

とりまぎ・れる [5][0] 【取(り)紛れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 とりまぎ・る
〔「とり」は接頭語〕
(1)まぎれこむ。混入する。「書類がどこかに―・れてしまった」
(2)雑事や仕事などに心が奪われる。「忙しさに―・れて御返事が遅れました」

とりまぎれる

とりまぎれる【取り紛れる】
be taken up[occupied] <with> .

とりまく

とりま・く [3][0] 【取(り)巻く】 (動カ五[四])
(1)ぐるりと周りを囲む。とりかこむ。「ファンに―・かれる」
(2)人につきまとって機嫌をとる。「女きやくでも―・くりやうけん/安愚楽鍋(魯文)」
[可能] とりまける

とりまく

とりまく【取り巻く】
surround;→英和
throng around;fawn <upon> (へつらう).→英和

とりまぜる

とりま・ぜる [4][0] 【取(り)混ぜる】 (動ザ下一)[文]ザ下二 とりま・ず
〔「とり」は接頭語〕
混ぜ合わせる。「新旧―・ぜた家並み」「老若―・ぜて三〇人ほどのグループ」

とりまぜる

とりまぜる【取り混ぜる】
mix (up);→英和
put together.取り混ぜて all together;in all.

とりまとめ

とりまとめ [0] 【取り纏め】
とりまとめること。「票の―を頼む」

とりまとめる

とりまと・める [0][5] 【取り纏める】 (動マ下一)[文]マ下二 とりまと・む
〔「とり」は接頭語〕
(1)多くのものを集め,整理して一つにする。「以上を―・めて申しますと」「政府の見解を―・める」
(2)望ましい状態になるように処理する。「縁談を―・める」

とりまとめる

とりまとめる【取り纏める】
⇒纏(まと)める.

とりまわし

とりまわし [0] 【取(り)回し】
(1)手に取って回すこと。取り扱い。「女郎の手づからの燗鍋の―/浮世草子・一代男 2」
(2)処置。とりなし。工夫。「この―が京にて出づれば,遠い江戸までは行かずに済む事を/浮世草子・永代蔵 2」
(3)立ち居振る舞い。風体。「―も温藉(シトヤカ)な方だ/当世書生気質(逍遥)」
(4)力士の化粧まわし。また,まわし。「衣服を脱ぐと下には―をしめてゐる/真景累ヶ淵(円朝)」

とりまわす

とりまわ・す [4][0] 【取(り)回す】 (動サ五[四])
(1)仕事・人などをほどよく取り扱う。うまく処理する。「店の仕事を一人で―・す」
(2)一部を取って次へ回す。「料理を盛った大皿を―・す」
(3)ぐるりと囲む。とりまく。「東一方をば敵未だ―・し候はねば/太平記 9」
[可能] とりまわせる

とりみ

とりみ 【鳥見】
江戸幕府の職名。若年寄に属し,将軍の狩猟地を巡検し,鳥の所在を調査する職。

とりみだす

とりみだす【取り乱す】
be confused[upset,excited,distracted].取り乱してある be in disorder (乱雑).

とりみだす

とりみだ・す [4][0] 【取(り)乱す】 (動サ五[四])
(1)物を散らかしたり,身なりをだらしなくしたりする。「部屋を―・したままで外出する」
(2)心の平静を失って見苦しい態度をする。「夫の急死に遭って―・す」

とりみだる

とりみだ・る 【取り乱る】
〔「とり」は接頭語〕
■一■ (動ラ四)
乱れる。平静を失う。「又―・り,いとまなくなどして/源氏(朝顔)」
■二■ (動ラ下二)
⇒とりみだれる

とりみだれる

とりみだ・れる [0][5] 【取り乱れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 とりみだ・る
とり散らかる。乱れる。「―・れた仕事場」

とりみの

とりみの [0] 【鳥蓑】
能の装束の一。鳥の羽根で作った腰蓑。「善知鳥(ウトウ)」の猟師の霊などに用いる。羽蓑(ハミノ)。

とりみる

とり・みる 【執り見る・取り見る】 (動マ上一)
世話をする。看病する。介抱する。「国にあらば,父―・見まし家にあらば母―・見まし/万葉 886」

とりむすぶ

とりむす・ぶ [4][0] 【取(り)結ぶ】 (動バ五[四])
〔「とり」は接頭語〕
(1)契約・約束などを結び固める。「条約ヲ―・ブ/ヘボン」
(2)両者の仲立ちをする。「若い二人を―・ぶ」
(3)へつらって人の機嫌をとる。「社長のご機嫌を―・ぶ」
(4)戦いをまじえる。「合戦ヲ―・ブ/日葡」
[可能] とりむすべる

とりむすめ

とりむすめ 【取り娘】
養女。「―の御事を/狭衣 4」

とりめ

とりめ [0] 【鳥目】
〔鳥の多くは夜目がきかないことから〕
夜盲症(ヤモウシヨウ)の俗称。

とりめ

とりめ【鳥目】
night blindness.〜の night-blind.

とりめえ

とりめえ [3][0] 【鳥目絵】
⇒鳥瞰図(チヨウカンズ)

とりめし

とりめし [0] 【鳥飯】
鶏肉を具とした炊き込みご飯。

とりもあえず

とりもあえず 【取りも敢へず】 (連語)
(1)捕らえることもできないうちに。押さえることもできず。「さかさまに年も行かなむ―過ぐるよはひやともにかへると/古今(雑上)」
(2)たちまちに。すぐさま。「御兄たちは―ほろび給ひにしにこそおはすめれ/大鏡(道長)」

とりもうす

とりもう・す 【執り申す・取り申す】 (動サ四)
(1)取りなして言う。申し上げる。「何事をか―・さむと思ひめぐらすに/源氏(帚木)」
(2)取り次いで申し上げる。執奏(シツソウ)する。「もし又平家の思し召し忘れ給へるかや,―・す者の無かりけるかや/盛衰記 9」

とりもち

とりもち [0][3] 【鳥黐】
小鳥や昆虫を捕らえるため竿の先などに塗って用いる粘り気の強いもの。モチノキ・クロガネモチ・ヤマグルマなどの樹皮から採る。

とりもち

とりもち [0] 【取(り)持ち】
(1)双方の間を取り持つこと。世話をすること。斡旋。「―役」
(2)男女の交際の世話をすること。仲立ちをすること。「恋の―をする」
(3)人をもてなすこと。もてなし。あしらい。「酒席の―のうまい人」

とりもち

とりもち【鳥黐】
birdlime.→英和

とりもちあじろ

とりもちあじろ [5] 【鳥持ち網代】
餌(エサ)を求めて群がる海鳥を利用して魚をとる漁法。アビ・ミズナギドリなどがねらうイカナゴの下には,それを追って浮上するタイ・スズキなどがおり,それを擬餌鉤(ギジバリ)で釣る。瀬戸内海沿岸で春から初夏にかけて行われる。

とりもちのき

とりもちのき [6] 【鳥黐の木】
(1)モチノキの別名。
(2)ヤマグルマの別名。

とりもつ

とりもつ【取り持つ】
[客を]receive;→英和
entertain.→英和
⇒周旋(しゆうせん).

とりもつ

とりも・つ [3][0] 【取(り)持つ・執(り)持つ】 (動タ五[四])
(1)二者の関係がうまく運ぶように,引き合わせたり世話をしたりする。仲立ちをする。「仲を―・つ」「雨の―・つ縁」「人ニ嫁ヲ―・ツ/ヘボン」
(2)もてなす。接待する。「客を―・つ」「座を―・つ」
(3)責任をもって執り行う。身に引き受けて処理する。「大方の事どもは―・ちて親めき聞こえ給ふ/源氏(絵合)」
(4)手に持つ。「山吹の花―・ちて/万葉 4184」

とりもどしけん

とりもどしけん [5][4] 【取(り)戻し権】
破産または更生手続きの場合,第三者が破産管財人に対して,破産財団または更生会社に属さない財産であることを主張して,その返還もしくは引き渡しを求める権利。

とりもどす

とりもどす【取り戻す】
⇒取り返す.

とりもどす

とりもど・す [4][0] 【取(り)戻す】 (動サ五[四])
一度人に与えたり失ったりしたものを,再び自分のものとする。とりかえす。「顧客を―・す」「落ち着きを―・す」「健康を―・す」「人気を―・す」
[可能] とりもどせる

とりもなおさず

とりもなおさず【取りも直さず】
⇒即ち.

とりもなおさず

とりもなおさず 【取りも直さず】 (連語)
上に述べたことが次に述べることにひとしいこと。そのまま。すなわち。ほかでもなく。「この事実を認めることは―彼の無実を認めることである」

とりもの

とりもの 【捕(り)者】
捕らえるべき罪人。

とりもの

とりもの [0] 【捕(り)物】
犯人を捕らえること。召しとること。「―の名人」「大―」

とりもの

とりもの【捕物】
an arrest.→英和
捕物帳 a detective story.

とりもの

とりもの [0] 【採(り)物】
(1)神楽で,人長(ニンジヨウ)が舞うとき手に持つもの。
(2)宮廷の神楽の分類名。{(1)}を持って舞うもので,榊(サカキ)・笹(ササ)・幣(ミテグラ)・杖(ツエ)・弓・剣(ツルギ)・鉾(ホコ)・杓(ヒサゴ)・葛(カズラ)・韓神(カラカミ)の一〇種。

とりものちょう

とりものちょう [0][4] 【捕(り)物帳】
(1)江戸時代,目明かしなどが犯人の捜査・逮捕などについて記したという覚え書き。捕り物控え。
(2)江戸時代を舞台とし,目明かしなどを主人公として,その活躍ぶりを描いた小説の称。「半七―」

とりもののうた

とりもののうた 【採物の歌】
神楽で,採り物を取って舞うときに,その採り物を題として人長(ニンジヨウ)がうたう歌。

とりや

とりや【鳥屋】
a bird fancier (飼鳥);a poulterer (鳥肉屋);→英和
a fowl grill (料理店).

とりや

とりや [0] 【鳥屋】
(1)いろいろの鳥の売買を業とする店。また,その人。
(2)主に鶏肉を売る店。
(3)鳥小屋。

とりやま

とりやま 【鳥山】
姓氏の一。

とりやま

とりやま [0] 【鳥山】
魚群の上をたくさんの海鳥が飛びまわっていること。漁業で,魚群発見の手がかりとする。
→鳥付き群

とりやましけん

とりやましけん 【鳥山芝軒】
(1655-1715) 江戸中期の漢詩人。京都の人。名は輔寛,字(アザナ)は碩夫,芝軒は号。仕官せず唐詩を教授しながら清貧の生涯を送った。詩風は晩唐宋詩風で真情をよく伝えている。著「芝軒吟稿」

とりやめ

とりやめ [0] 【取り止め】
とりやめにすること。中止。「旅行は都合で―になった」

とりやめ

とりやめ【取止め】
⇒中止.

とりやめる

とりや・める [0][4] 【取り止める】 (動マ下一)[文]マ下二 とりや・む
予定していた事をやめる。中止する。「集会を―・める」

とりやり

とりやり [1][2] 【取り遣り】 (名)スル
「遣り取り」に同じ。「まづ一盃とさかづきの―/安愚楽鍋(魯文)」

とりやる

とりや・る 【取り遣る】 (動ラ四)
取り除く。かたづける。「ちりたるもの―・りなどするに/枕草子 184」

とりゆ

とりゆ 【取(り)湯】
重湯(オモユ)。粥(カユ)から取った湯。「飯の―や地黄煎(ジオウセン)で欺(ダマ)しすかして/浄瑠璃・神霊矢口渡」

とりょう

とりょう【塗料】
paints.

とりょう

とりょう [1] 【塗料】
物体の表面に塗って着色し,また保護するためのもの。漆・ペンキ・ワニスなどの類。

とりょう

とりょう [1][0] 【屠竜】
竜を殺すこと。

とりょう

とりょう [1][0] 【斗量】
〔「斗」は枡(マス)の意〕
ますではかること。また,分量の多いことのたとえ。

とりょうのぎ

とりょうのぎ 【屠竜の技】
〔「荘子(列禦寇)」による。竜を殺すわざを身につけるのに多くの費用と時間をかけたが,竜がいなかったのでそのわざが役に立たなかった,という故事から〕
高価な犠牲を払って学んでも,実際には役に立たない技芸。

とりよせ

とりよせ [0] 【鳥寄せ】
口笛・鳥笛などで鳥の鳴き声をまね,鳥を呼び集めること。

とりよせる

とりよ・せる [0][4] 【取(り)寄せる】 (動サ下一)[文]サ下二 とりよ・す
(1)手に取って引きよせる。「手を伸ばして箱を―・せる」
(2)人に命令したり注文したりして,物を持ってこさせる。「見本を―・せる」
(3)人を呼びよせる。手もとにおく。「御むすめにおほとのの三位の中将を―・せ給ふ/とりかへばや(上)」

とりよせる

とりよせる【取り寄せる】
get;→英和
order <from> ;→英和
send <for> (使いを出して);→英和
write <for> (手紙で).→英和

とりよみ

とりよみ [0] 【取(り)読み】
先に読んでいる者が読みまちがえると,他の者がすぐその続きを引き取って読み,次から次へと読み続ける方法。「中学生が三四人で外史の―をして居る/思出の記(蘆花)」

とりよる

とりよ・る 【取り寄る】 (動ラ四)
(1)寄りつく。近寄る。「君もいとあらまほしく,心かしこく―・りにけりと思ひけり/源氏(東屋)」
(2)よりどころとする。「されば,―・る所は師匠を本として/十問最秘抄」

とりよろう

とりよろ・う (動ハ四)
(物を)まわりにめぐらせて身を固めている意か。他に,草木が茂る,近く寄る,など諸説ある。「大和には群山あれど―・ふ天の香具山/万葉 2」

とりわき

とりわき 【取り分き】 (副)
〔動詞「取り分く」の連用形から〕
ことさらに。とりわけ。「御はてにも,誦経など,―せさせ給ふ/源氏(横笛)」

とりわく

とりわ・く 【取り分く】
■一■ (動カ四)
特別なものとする。とりわける。「ただいまは―・きたる事もなかめり/宇津保(蔵開上)」
■二■ (動カ下二)
⇒とりわける

とりわけ

とりわけ【取り分け】
⇒特に.

とりわけ

とりわけ [0] 【取(り)分け】 (副)
〔動詞「取り分ける」の連用形から〕
特に。ことに。とりわけて。「―今日は涼しい」

とりわけて

とりわけて [0] 【取(り)分けて】 (副)
ことに。特別に。とりわけ。「今年の情勢は―きびしい」

とりわける

とりわ・ける [0][4] 【取(り)分ける】 (動カ下一)[文]カ下二 とりわ・く
(1)めいめいが自分の分だけ分けて取る。「サラダを小皿に―・ける」
(2)取りのけて別にしておく。「不良品は―・ける」
→とりわけ

とりわける

とりわける【取り分ける】
[配分]distribute;→英和
deal out;[選別]separate;→英和
assort.→英和

とりんぼう

とりんぼう 【取りん坊】
(1)遊女から金品を奪い取る客。のちに,客をだまして金品を奪い取る遊女をもいう。「女郎も―もあまねく色道の鏡といたしぬ/浮世草子・色三味線」
(2)「とられんぼ」に同じ。
(3)遊里で,ひやかし。素見。「往古吉原にては―と云ふ今は素見といふ/洒落本・娼妓絹籭」

とる

とる
(1) (取る)[手に]take (hold of);→英和
hold;→英和
seize;→英和
catch;→英和
[受け取る]get;→英和
receive;→英和
take;accept;→英和
win (賞を);→英和
[除去]take off[away];remove;→英和
《印》delete;→英和
[予約]book;→英和
reserve;→英和
keep;→英和
[奪う]rob;→英和
steal;→英和
[買う]buy;→英和
get;[購読]take (in);subscribe <to> ;→英和
[選択]choose;→英和
pick;→英和
prefer;→英和
[料金を]charge;→英和
ask;→英和
[解する]take;interpret;→英和
[要する]take <time> ;require;→英和
need;→英和
[食事を]have;→英和
eat;→英和
[占有]occupy.→英和
(2) (採る)[採用]adopt;→英和
take;engage;→英和
[採集]gather;→英和
pick;→英和
extract <oil from olives> .→英和
(3) (執る)[事務を]manage;→英和
transact.→英和
(4) (捕る)[捕獲]catch.

とる

とる [1] 【執】
暦注の十二直の一。神仏祭祀・婚姻などに吉,移転・旅行に凶という日。

とる

と・る [1] 【取る・執る・採る・捕る・撮る】
■一■ (動ラ五[四])
❶手に持つ。《取・執》
(1)離れているものを手でつかんで持つ。手で握る。「茶碗を手に―・って見る」「書棚の本を―・る」「ペンを―・る」
(2)手に持って使う。操作する。「船の舵(カジ)を―・る」
(3)つまんで上に引き上げる。「袴の股立ちを―・る」「着物の褄(ツマ)を―・る」
(4)手に入れる。自分のものにする。「政権を―・る」「損して得―・れ」
(5)処理する。仕事を進める。運用する。《執》「事務を―・る」「政務を―・る」
(6)保存する。残しておく。《取》「記念に―・っておく」「明日のおやつに半分―・っておく」
(7)かたく保持する。守る。「自説を―・って譲ろうとしない」
❷それまであった所から自分の側に移す。《取》
(1)手に取って自分のものとする。「お菓子を一つずつ―・る」「お釣りは―・っておいてください」
(2)集める。採集する。収穫する。《取・採》「きのこを―・る」「貝を―・る」「血を―・る」
〔農作物の場合は「穫る」とも書く〕
(3)捕らえる。つかまえる。捕獲する。《捕》「すずめを―・る」「蝶(チヨウ)を―・る」「マグロを―・る」「熊を―・る」
〔「獲る」とも書く。昆虫など小さな動物の場合は「採る」とも書く〕
(4)領有する。支配する。《取・執》「天下を―・る」「リーダーシップを―・る」「乾杯の音頭を―・る」「指揮を―・る」
(5)分けて移す。分けて自分のものとする。「料理を小皿に―・る」「分け前を―・る」
(6)報酬を得る。収入を得る。「高給を―・る」「月給を―・る」
(7)(「摂る」とも書く)体内に取りこむ。食べる。摂取する。「食事を―・る」「野菜を―・る」「ビタミンを―・る」
(8)体を休ませることをする。体に心地よいことをする。「睡眠を―・る」「休養を―・る」「暖を―・る」「木陰で涼を―・る」
(9)願い出て得る。請うて与えられる。
 (ア)休みをもらう。「休暇を―・る」「暇を―・る」
 (イ)許しを得る。「保健所の許可を―・る」「相手の了解を―・る」
(10)取引をまとめる。「注文を―・る」「契約を―・る」
(11)自分のところへ来させてあることをする。または,させる。
 (ア)注文して持って来させる。取り寄せて買う。「出前を―・る」「寿司を―・る」
 (イ)届けさせて定期的に継続して買う。「新聞を―・る」
 (ウ)呼び寄せる。呼んで療治をさせる。「あんまを―・る」
(12)迎え入れる。もらう。「息子に嫁を―・る」「弟子を―・る」
(13)権力によって強制的に集める。多く受け身の形で用いる。「息子を兵隊に―・られる」「徴用に―・られる」
(14)引き入れる。導き入れる。《取・採》「灌漑用水を―・る」「天窓から明かりを―・る」
(15)導く。案内する。「手を―・って教える」「馬の口を―・る」
(16)つながりを設ける。接触する。「連絡を―・る」「コンタクトを―・る」
(17)成績・資格などを得る。「良い成績を―・る」「学位を―・る」「賞を―・る」「運転免許を―・る」
(18)ある事や物の代わりにあずかる。「人質を―・る」「担保を―・る」
❸それまであった場所から別のところに移す。《取》
(1)不要なものや汚れなどを除く。取り去る。どける。「しみを―・る」「澱(オリ)を―・る」
(2)(「脱る」とも書く)身に付けていたものを外す。ぬぐ。「帽子を―・って挨拶(アイサツ)する」「眼鏡を―・る」
(3)付属品などを取り外す。「箱のふたを―・る」「本のカバーを―・る」
(4)体から苦痛や不快感を除く。「痛みを―・る」「疲れを―・る」
(5)人の所有物を自分のものにする。
 (ア)ある手段によって,他に属していたものを自分のほうに移す。うばう。「大手スーパーに客を―・られる」
 (イ)不法な手段で自分のものにする。盗む。うばう。「だまされて土地を―・られる」「財布を―・られる」
〔金品をぬすむ場合は「盗る」とも書く〕
(6)討ち果たす。殺す。また,首を切る。「命を―・る」「仇(カタキ)を―・る」「敵将の首を―・る」
(7)注意・関心などを引き付ける。「テレビに気を―・られる」「移り変わる景色に気を―・られる」
(8)自由な動きをうばう。「ぬかるみに足を―・られる」「スリップしてハンドルを―・られる」
(9)受け取る。徴収する。
 (ア)物やサービスの対価として相手から金銭を受け取る。「代金を―・る」「初診料を―・る」
 (イ)強制的に納めさせる。「税金を―・る」「賦課金を―・る」
 (ウ)契約や約束によって受けて納める。「家賃を―・る」「月謝を―・る」「手数料を―・る」
(10)将棋・カルタ・花札・トランプなどで,敵の駒やその場に出された札を,自分の持ち駒にしたり,自分の札としてうばう。「飛車を―・る」「切り札で―・る」
(11)スポーツの試合で,得点を得る。「初回に二点を―・る」「一本―・られる」
(12)(「とってもらう」「とってあげる」など授与を表す動詞の上に付いて)他の人のために物を持って渡す。「その胡椒(コシヨウ)を―・ってください」
(13)官位・財産などを召し上げる。没収する。「かく官爵(カンサク)を―・られず/源氏(須磨)」
❹身に負う。引き受ける。受け止める。《取》
(1)他より劣る評判や結果などを得る。「不覚を―・る」「若い者に引けを―・らない」「他社に後れを―・る」
(2)自分のするべきこととして引き受ける。《取・執》「責任を―・る」「仲介の労を―・る」
(3)芸・娼妓が,客を迎えて相手をする。「客を―・る」
(4)財産や家督を受け継ぐ。「跡を―・る」
(5)身に加わる。身に積み重なる。「年を―・る」「当年―・って二五歳」
(6)身に負わせる。課する。多く受け身の形で用いる。「反則を―・られる」「罰金を―・られる」
(7)(多く「…にとって」「…にとりて」の形で)…の身として。…の立場からすれば。「一介の研究者に―・って身に余る名誉」「反対派に―・ってじゃまな存在」
❺選び出す。選んで決める。
(1)よいものを選んで使う。すぐれているものを採用する。《採・取》「―・るべき唯一の方策」「どちらの方法を―・るべきだろう」
(2)人を採用する。《採》
 (ア)会社・組織などが,従業員を採用する。「新卒を―・る」「理科系から―・る」
 (イ)学校が学生・生徒を入学させる。「一学年一八〇人―・る」
(3)ある態度や行動様式を選んでそのようにする。《執》「毅然たる態度を―・る」「強硬な手段を―・る」「自由行動を―・る」
(4)進む方向を選び出して決める。選んでそちらへ行く。《取》「針路を北に―・る」「徳本(トクゴウ)峠を越えて上高地へと道を―・る」「学者への道を―・る」
(5)あるものを選んでそれに基づく。よりどころとする。《取》「史実に題材を―・った作品」
(6)みずからその下につく。仕える。《取》「主を―・る」「師を―・る」
(7)選び出す。選択する。「この二十八日になむ,舟に乗るべき日―・りたりければ/落窪 4」「クジヲ―・ル/日葡」
❻作り出す。ある形にしてとどめる。《取》
(1)あるものを原料にして何かを作り出す。《取・採》「大豆から油を―・る」「アオカビの一種から抗生物質を―・る」
(2)形を作る。形を似せて作る。「石膏で型を―・る」
(3)形を描き出す。「輪郭を―・る」「矛盾がさまざまな形を―・って表面化する」
(4)書き留める。「ノートに―・る」「控えを―・る」「メモを―・る」
(5)写す。
 (ア)写真を写す。《撮》「記念写真を―・る」「スナップを―・る」「映画を―・る」「レントゲンを―・る」
 (イ)音や映像を磁気テープなどに記録する。「演奏会の模様を録音に―・る」「野鳥の鳴き声をテープに―・る」「ビデオに―・っておいた映画を楽しむ」「コピーを―・る」
〔音を記録する場合は「録る」とも書く〕
(6)数値などを記録する。「データを―・る」「心電図を―・る」
❼数量や物事を知る。おしはかる。《取》
(1)数える。はかる。「数を―・る」「カウントを―・る」「寸法を―・る」「尺を―・る」「脈を―・る」
(2)数値を集めて計算する。「平均を―・る」「統計を―・る」
(3)人数などを確認する。「出席を―・る」「点呼を―・る」
(4)解釈する。推量する。理解する。受け取る。「悪く―・らないでほしい」「冗談を本気と―・られる」
(5)うまく釣り合って安定するようにする。「バランスを―・る」
(6)相手の気持ちに合うようにうまく扱う。「機嫌を―・る」「多少わるくなく―・られた事ゆゑ,自然足しげく通ふうち/当世書生気質(逍遥)」
❽場所や時間を占める。《取》
(1)場所を占める。場所を定めて落ち着く。「宿を―・る」「席を―・る」「会議室を―・る」「陣を―・る」
(2)場所を設ける。ある面積を占める。「書斎を広く―・る」「スペースを―・る」
(3)予約して場所を確保する。「指定券を―・る」「金曜の最終便を―・ってある」「特別席を―・る」
(4)時間や労力を必要とする。費やす。かかる。「準備に手間を―・る」「一時間ほど時間を―・ってくれないか」
(5)しつらえる。ふとんを敷く。「床(トコ)を―・る」
❾手・足・体などを動かす。ある動作をする。
(1)動きをととのえる。「拍子を―・る」「リズムを―・る」
(2)相撲やカルタなどをする。「横綱と一番―・る」「家族で百人一首を―・る」

(1)(「時にとって」「時にとりて」の形で)場合によって。時によって。「人,木石にあらねば,時に―・りて,物に感ずる事なきにあらず/徒然 41」
(2)たとえる。なぞらえる。「例に―・る」「このセクションは人間に―・ってみれば心臓に当たる部門だ」
〔「とれる」に対する他動詞〕
[可能] とれる
■二■ (動ラ下二)
⇒とれる
[慣用] 上げ足を―・当たりを―・裏を―・遅れを―・垢離(コリ)を―・采(サイ)を―・鞘(サヤ)を―・質(シチ)に―・死に水を―・酌を―・陣を―・先(セン)を―・大事を―・手に手を―・手玉に―・年を―・中を―・引けを―・暇(ヒマ)を―・不覚を―・筆を―・脈を―・面を―/鬼の首を取ったよう・手に取るよう

とるにたらない

とるにたらない【取るに足らない】
worthless;trifling;→英和
trivial;→英和
insignificant.→英和

とれたて

とれたて [0] 【取れ立て】
(魚・野菜・果物などが)取れたばかりであること。また,その物。とりたて。「―のトマト」

とれだか

とれだか【取れ高】
⇒取高(とりだか).

とれだか

とれだか [2] 【取れ高】
農作物などの収穫した量。収穫高。

とれつ

とれつ [0] 【堵列】 (名)スル
〔「堵」は垣根の意〕
横に並んで立つこと。また,その隊列。

とれる

とれる【取れる】
come[be]off (脱落);be got[obtained,caught,earned](得られる);make a <good> catch (魚が);→英和
be gone (痛みが);may be interpreted (意味が);be taken <well> (写真が).

とれる

と・れる [2] 【取れる・採れる・捕れる・撮れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 と・る
□一□
(1)得られる。
 (ア)収穫・捕獲される。《取・捕》「畑で―・れたばかりのトマト」「この川で―・れたアユ」
 (イ)採掘・採集される。《採》「大豆からは油が―・れる」
(2)付いていたものが離れて落ちる。《取》「汚れが―・れる」「ワイシャツのボタンが―・れた」
(3)好ましくない状態が消える。なくなる。「疲れが―・れる」「痛みが―・れる」「熱が―・れる」
(4)許可が与えられる。《取》「ビザが―・れ次第出発します」
(5)写真が撮影される。《撮》「この写真はよく―・れていますね」
(6)解釈できる。理解される。《取》「この文章は二通りの意味に―・れる」
(7)調和した状態になる。うまく釣り合う。《取》「うまくバランスが―・れている」「均整の―・れた体」
(8)手間・時間がかかる。《取》「少し手間が―・れそうだから…」「時間が―・れる」
〔「取る」に対する自動詞〕
□二□〔「取る」の可能動詞〕
捕ることができる。《捕》「子供でも―・れるフライを落とす」

とろ

とろ
fatty meat (of tuna) (まぐろの).

とろ

とろ [1]
マグロの腹側の肉で,特に脂肪の多い部分。

とろ

とろ【瀞】
a pool <in a river> .→英和

とろ

とろ [1] 【吐露】 (名)スル
心の中に考えていることを,率直に述べること。本心を打ち明けること。「真情を―する」

とろ

とろ [1] 【瀞】
〔「どろ」とも〕
河川の流れの中で,水が深くて流れの緩やかな所。

とろ

とろ【吐露する】
express <one's view> ;→英和
speak <one's mind> .→英和

とろい

とろい
dull (火が);→英和
[動作が]slow;→英和
dull;sluggish.→英和

とろい

とろ・い [2] (形)[文]ク とろ・し
(1)にぶい。のろい。おろかである。愚鈍である。「すこし―・い奴」
(2)火などの勢いが弱い。「火ガ―・イ/ヘボン(二版)」

とろいせき

とろいせき 【登呂遺跡】
静岡市登呂にある弥生時代後期の集落跡。住居・倉庫址と水田址が発掘され,農具や多くの木器・土器などが出土。特別史跡。

とろう

とろう [0] 【徒労】
骨折って働いても役に立たないこと。無益な労苦。「努力も―に終わる」「―に帰す」

とろう

とろう【徒労に帰する】
come to nothing;prove fruitless.

とろかす

とろか・す [0][3] 【蕩す・盪す】 (動サ五[四])
(1)金属などを熱して液状にする。とかす。「鉛を―・す」
(2)心のしまりをなくさせる。うっとりとしたいい気持ちにさせる。「心を―・すような甘い言葉」

とろかす

とろかす【蕩かす】
[溶かす]melt;→英和
dissolve;→英和
[心を]charm;→英和
fascinate;→英和
bewitch.→英和

とろきぼし

とろきぼし 【觜宿】
二十八宿の觜(シ)宿の和名。オリオン座北部の三星に相当。

とろく

とろ・く 【蕩く・盪く】 (動カ下二)
⇒とろける

とろく

とろく 【土呂久】
宮崎県高千穂町岩戸にある鉱山。1962年(昭和37)に休山となったが,亜ヒ酸による鉱害が問題となった。

とろくさい

とろくさ・い [4] (形)[文]ク とろくさ・し
のろのろしている。まだるっこい。なまぬるい。また,ばからしい。「今更そんな―・いことを言うなよ」「―・い奴め」

とろける

とろ・ける [0][3] 【蕩ける・盪ける】 (動カ下一)[文]カ下二 とろ・く
(1)溶けてやわらかになる。「飴(アメ)が―・ける」
(2)金属が熱せられて液状になる。「はんだが―・ける」
(3)心を奪われて,うっとりとした気持ちになる。心のしまりがなくなる。「甘い言葉に心が―・ける」

とろける

とろける【蕩ける】
[溶ける]melt (away);→英和
dissolve;→英和
[心が]be charmed[fascinated,bewitched] <by> .

とろし

とろ・し (形ク)
⇒とろい

とろっぺき

とろっぺき (名・形動)
泥酔する・こと(さま)。へべれけ。「廓(クルワ)の酒に―の若殿/歌舞伎・韓人漢文」

とろとろ

とろとろ
〜する[眠る]doze off.〜煮る stew;→英和
simmer.→英和

とろとろ

とろとろ
■一■ [1] (副)スル
(1)物がとけて軟らかくなり,形が半ば崩れたさま。物がとけこんだりして,液に粘り気があるさま。「くず湯の―した舌ざわり」「口に含むと―(と)とける」
(2)浅く眠るさま。また,眠気のために意識が薄れてくるさま。「いつの間にか―(と)していた」「目が―してきた」
(3)火などの勢いが弱いさま。「土鍋で―(と)煮る」「いろりの火が―と燃える」
(4)ゆっくりと動くさま。鋭さに欠けるさま。「―歩く」「―するな,早くしろ」
■二■ [0] (形動)
{■一■(1)}に同じ。「―にとける」

とろび

とろび【とろ火(で)】
(over) a slow[low]fire.〜で煮る boil gently;stew;→英和
simmer.→英和

とろび

とろび [0] 【とろ火】
勢いの弱い火。とろとろと燃える火。弱火。「―で煮つめる」

とろみ

とろみ [0]
(1)料理で,少しとろりとした状態をいう語。「かたくり粉で―をつける」
(2)(「瀞み」と書く)油を流したような海面のよどんだ状態。

とろむ

とろ・む [2] 【瀞む】 (動マ五[四])
水面などが,波立たないで油を浮かせたように静まった状態になる。「海面が―・む」

とろめく

とろめ・く 【蕩めく】 (動カ四)
とろとろと夢心地になる。「其の国王の心極めてねぢけくて,性,本より―・きてぞ有ける/今昔 4」

とろめん

とろめん [2] 【兜羅綿】
〔「とろ」は梵 tūla の音訳。綿花の意〕
一六世紀に中国から渡来した綿毛混紡織物。日本では兎毛と木綿で織るようになった。兎羅綿。

とろり

とろり [2][3] (副)
(多く「と」を伴って)
(1)物がとけて形が崩れるさま。液状のものが滑らかに流れるさま。「―ととろけるチーズ」「弱火にかけて―とするまでかきまぜる」
(2)眠気・酒の酔いなどで,精神の働きがゆるやかになるさま。心を奪われるほど心地よいさま。「わずかの酒に―と夢見心地になる」「―と甘いムード」
(3)浅く眠るさま。「うしろの障子によりそひて――と眠りけり/幸若・鎌田」

とろり

とろり
〜とした thick <liquid> .→英和

とろろ

とろろ【薯蕷】
grated yam.→英和
薯蕷芋 a yam.

とろろ

とろろ [0] 【薯蕷】
ヤマノイモなどをすりおろした食べ物。生卵やだし汁を加えることもある。とろろ汁。

とろろあおい

とろろあおい [4] 【黄蜀葵】
アオイ科の一年草。東アジア原産。根は紡錘状で多粘液。製紙用の糊(ノリ)とするため各地で栽培。高さ約1メートル。葉は互生し,柄が長く掌状。夏から秋にかけ,大形の花穂を立て黄色で中心が暗紫色の五弁花を開く。根は,胃腸・鎮咳薬にも用いる。黄蜀葵(オウシヨツキ)。[季]夏。
黄蜀葵[図]

とろろいも

とろろいも [0][3] 【薯蕷芋】
とろろにする芋。ヤマノイモ・ナガイモ・ツクネイモなど。

とろろこぶ

とろろこぶ [4] 【とろろ昆布】
〔「とろろこんぶ」とも〕
(1)昆布を酢に浸して柔らかくし,糸状に薄く削ったもの。
(2)褐藻類コンブ目の海藻。形は笹の葉状,長さ1〜5メートル,幅7〜12センチメートル。コンブに似ているが粘りがある。食用。ちぢみこぶ。

とろろこんぶ

とろろこんぶ【とろろ昆布】
tangle flakes.

とろろじる

とろろじる [4] 【薯蕷汁】
「とろろ」に同じ。

とろろめし

とろろめし [3] 【薯蕷飯】
とろろをかけためし。麦飯をよく用いる。

とろろ昆布

とろろこんぶ【とろろ昆布】
tangle flakes.

とろろ昆布

とろろこぶ [4] 【とろろ昆布】
〔「とろろこんぶ」とも〕
(1)昆布を酢に浸して柔らかくし,糸状に薄く削ったもの。
(2)褐藻類コンブ目の海藻。形は笹の葉状,長さ1〜5メートル,幅7〜12センチメートル。コンブに似ているが粘りがある。食用。ちぢみこぶ。

とろん

とろん
〜とした目 sleepy[dull,drowsy,heavy]eyes.

とろん

とろん [0] 【徒論】
無駄な議論。

とろん

とろん [2] (副)
(多く「と」を伴って)眠気や酒の酔いなどで,目つきがぼんやりしているさま。「―とした目」

とろんこ

とろんこ [2] (名・形動)
眠気や酒の酔いなどで目つきがぼんやりしている・こと(さま)。「酒に浮れて―な眼を/社会百面相(魯庵)」

とろ火

とろび【とろ火(で)】
(over) a slow[low]fire.〜で煮る boil gently;stew;→英和
simmer.→英和

とろ火

とろび [0] 【とろ火】
勢いの弱い火。とろとろと燃える火。弱火。「―で煮つめる」

とわ

とわ トハ [1] 【永久】 (名・形動)[文]ナリ
いつまでも変わらない・こと(さま)。永久(エイキユウ)。永遠。「―の誓い」「―に幸あれ」

とわかわ

とわかわ トハカハ (副)
あわてるさま。せかせか。とっぱかわ。「いざ急がんとちよこ��走り,―,口にぞ着きにける/浄瑠璃・五十年忌(上)」

とわず

−とわず【−問わず】
without regard to;regardless <of sex> .晴雨を〜 rain or shine.

とわずがたり

とわずがたり トハズ― [4] 【問わず語り】
人が尋ねないのに自分から語ること。「―に身の上話を始めた」

とわずがたり

とわずがたり【問わず語りに】
<speak about a thing> unasked.→英和

とわずがたり

とわずがたり トハズ― 【とはずがたり】
日記。五巻。久我雅忠女(ムスメ)(後深草院二条)作。宮廷での数奇な恋愛生活の回想と,晩年に出家して各地を旅行したときの紀行文とから成る。作者一四歳の1271年から1306年までの記事を含んでおり,その後一,二年のうちにまとめられたらしい。

とわたり

とわたり [2] 【門渡り】
会陰(エイン)の俗称。蟻(アリ)の門渡り。

とわたる

とわた・る 【門渡る】 (動ラ四)
海峡・瀬戸・川戸などを(舟で)渡る。「淡路島―・る舟の楫間(カジマ)にも/万葉 3894」

とわだ

とわだ 【十和田】
青森県南東部の市。旧名,三本木。古くから馬の飼育で知られ,現在も乳牛・肉牛などの酪農が盛ん。十和田湖観光の玄関口。

とわだこ

とわだこ 【十和田湖】
(1)青森県と秋田県との県境の山中にあるカルデラ湖。湖面海抜401メートルにあり,面積60平方キロメートル。奥入瀬(オイラセ)川が湖沼水を排水する。十和田八幡平国立公園の一中心。
(2)青森県南部,上北郡の町。町域の西半は,十和田八幡平国立公園に属する。十和田湖・奥入瀬渓流など景勝地が多い。

とわだはちまんたいこくりつこうえん

とわだはちまんたいこくりつこうえん 【十和田八幡平国立公園】
青森・秋田・岩手の三県にまたがる国立公園。八甲田山・十和田湖・奥入瀬(オイラセ)渓谷の十和田地域と,八幡平・岩手山・駒ヶ岳の八幡平地域からなる。

とわに

とわに【永久に】
⇒永遠(に).

とわのわかれ

とわのわかれ トハ― [1] 【永久の別れ】
死に別れ。死別。永(ナガ)の別れ。

とん

とん [1] 【貪】
〔「とん」は呉音。慣用的に「どん」とも〕
(1)欲の深いこと。むさぼること。どん。
(2)〔仏〕 三毒の一つ。対象を追い求める心。貪愛。貪欲。

とん

とん [1] (副)
(多く「と」を伴って)物が軽く当たったり,落ちたり,物をたたいたりしたときの音を表す語。「後ろから―と押される」「―と茶筒が倒れる」
→とんと

とん

とん [1] 【榻・墩】
〔「とん(榻)」は唐音〕
中国で用いられる陶磁製の太鼓状の腰掛け。主に庭園で用いられる。

とん

とん 【頓】 (名・形動ナリ)
(1)急であること。にわかであること。また,そのさま。「―に成就ある様に祈て/太平記 36」
(2)にぶい・こと(さま)。とんま。「織介は―にして/洒落本・卯地臭意」
(3)〔仏〕 教法の理解や修行などの段階的な深化を経ることなく,一挙に悟りに到達すること。
⇔漸

とんあ

とんあ 【頓阿】
(1289-1372) 南北朝時代の歌人。俗名,二階堂貞宗。下野守光貞の子。和歌を冷泉為世に学び,為世没後も二条派の平明温雅な歌風を守り,同派中興の歌人とされる。和歌四天王の一人。「新拾遺和歌集」の撰に参与。家集「草庵集」,著書「愚問賢註」「井蛙(セイア)抄」など。「続千載和歌集」以下の勅撰集に四六首入集。

とんあい

とんあい [0] 【貪愛】 (名)スル
〔「どんあい」とも〕
(1)〔仏〕 対象を追い求め,執着すること。とんない。貪。
(2)むさぼり好むこと。あくことなく欲しがること。「金銭を―する人/西国立志編(正直)」

とんえい

とんえい [0] 【屯営】 (名)スル
兵隊がたむろすること。また,その所。陣営。「山中に―する」「―地」

とんかち

とんかち [1]
〔打ちたたくときの音から〕
俗に,金づち。

とんがらかす

とんがらか・す [5] 【尖らかす】 (動サ五)
〔「とがらかす」の転〕
「とがらす」に同じ。「口を―・して言う」

とんがらかる

とんがらか・る [0][5] 【尖らかる】 (動ラ五[四])
とがる。とんがる。

とんがらし

とんがらし [3] 【唐辛子】
「とうがらし(唐辛子)」の転。

とんがり

とんがり [0] 【尖り】
とんがっていること。また,その物。

とんがりぼうし

とんがりぼうし [5] 【尖り帽子】
頭頂部がとがっている帽子。

とんがる

とんが・る [3] 【尖る】 (動ラ五[四])
〔「とがる」の転〕
「とがる」を俗にいう語。「先の―・った鉛筆」「―・った口」

とんきょ

とんきょ [1] 【頓狂】 (形動)
「とんきょう(頓狂)」の転。「大きな―な声で高々と笑つた/或る女(武郎)」

とんきょう

とんきょう [1] ―キヤウ 【頓狂】 ・ ―キヨウ 【頓興】 (形動)[文]ナリ
だしぬけで調子はずれであるさま。間が抜けて調子はずれであるさま。「―な声を出す」

とんきょう

とんきょう【頓狂な】
crazy;→英和
wild;→英和
scared.〜な声を出す scream.→英和

とんきょうごえ

とんきょうごえ [5] 【頓狂声】
だしぬけに出す,調子はずれの高い声。とんきょごえ。

とんぎょう

とんぎょう [0] 【頓教】
〔仏〕
(1)長い修行を積まず,すみやかに悟りを完成させる教法。頓成の教。
⇔漸教(ゼンキヨウ)
(2)五時八教の化法四教の一。すぐれた素質・能力のあるものに対して,初めから説かれる究極の大乗の教法。華厳経(ケゴンキヨウ)の教えをいう。頓説の教。

とんぐう

とんぐう [3] 【頓宮】
にわかに造った仮の宮殿。仮宮(カリミヤ)。

とんけつしたじ

とんけつしたじ [5] 【豚血下地】
豚血の凝固する性質を利用した,琉球漆器特有の漆塗り下地。

とんこう

とんこう トンクワウ 【敦煌】
中国甘粛省北西部のオアシス都市。紀元前二世紀に漢の武帝が敦煌郡を置いてから西域交通路の基地として栄えた。約五〇〇の石窟寺院の群集する千仏洞は,石仏・壁画の仏教芸術の世界的遺跡。1900年王円籙(エンロク)が発見した一〇世紀以前の写本類は,一九〇七,八年,スタイン・ペリオらによって世界に紹介された。現在,敦煌文物研究所がある。トゥンホアン。
敦煌(莫高窟)[カラー図版]

とんこう

とんこう [0] 【遁甲】
占星術の一種。天文現象から吉凶を判断して,人目をくらまし身を隠す術。遁術。

とんこう

とんこう [0] 【敦厚】 (名・形動)[文]ナリ
誠実で情にあつい・こと(さま)。「作る所の句も亦優柔―にして/獺祭書屋俳話(子規)」

とんこつ

とんこつ [0] 【豚骨】
豚の骨付きあばら肉をこんにゃくなどとともに赤味噌・黒砂糖・焼酎で煮込んだもの。鹿児島県の郷土料理。

とんご

とんご [1] 【頓悟】 (名)スル
〔仏〕 段階的な修行を踏むことなく,一挙に悟りを開くこと。
⇔漸悟(ゼンゴ)

とんさい

とんさい [0] 【頓才】
とっさの場合によく働く才能。気転のきくこと。「頓智―」「―のある,見立の上手な医者/渋江抽斎(鴎外)」

とんさく

とんさく [0] 【頓作】 (名・形動)[文]ナリ
(1)その場の要求に応じて即座に作ること。
(2)機知の働くこと。頓智の働くこと。また,そういう言葉やさま。「さかしき男が―をいふは/咄本・露が咄」「―ナ人/日葡」

とんざ

とんざ【頓挫する】
be checked;come[be brought]to a standstill[deadlock].→英和

とんざ

とんざ [1][0] 【頓挫】 (名)スル
(1)勢いが途中でにわかに弱くなること。
(2)事業・計画などが途中で急に駄目になること。「不況のあおりで事業が―する」

とんざい

とんざい [0] 【屯在】 (名)スル
たむろしていること。集まっていること。「回復兵の―するを見るより/経国美談(竜渓)」

とんざん

とんざん [0] 【遯竄・遁竄】 (名)スル
逃げかくれること。逃げうせる。逃竄。「―して行く処を知らず/自然と人生(蘆花)」

とんし

とんし [1] 【豚脂】
豚の脂肪。ラード。

とんし

とんし【頓死する】
die suddenly.

とんし

とんし [0] 【頓死】 (名)スル
急にあっけなく死ぬこと。急死。「祖母が脳溢血で―したのを見てから/悪魔(潤一郎)」

とんしゃ

とんしゃ [1] 【豚舎】
ブタを飼育する小屋。ブタ小屋。

とんしゃ

とんしゃ [0] 【頓写】 (名)スル
(1)急いで書き写すこと。
(2)〔仏〕 追善供養のため大勢の人が集まって一日で一部の経を書き写すこと。頓経。一日経。

とんしゅ

とんしゅ [1] 【頓首】 (名)スル
(1)古く中国の礼式で,頭を地につくように下げてうやうやしく礼をするもの。
(2)手紙文などの最後に書き,相手に対して敬意を表す語。「―再拝」「草々―」

とんしゅう

とんしゅう [0] 【屯集】 (名)スル
寄り集まりたむろすること。「廓門に―する邏卒等は/経国美談(竜渓)」

とんしょ

とんしょ [1][0] 【屯所】
(1)兵士などが詰めている所。陣所。「新撰組の―」
(2)明治初期,警察署の称。

とんしょう

とんしょう [0] 【頓証】
〔仏〕 すみやかに悟りに達すること。

とんしょうぶっか

とんしょうぶっか [5] 【頓証仏果】
「頓証菩提(トンシヨウボダイ)」に同じ。

とんしょうぼだい

とんしょうぼだい [5] 【頓証菩提】
〔仏〕 すみやかに悟りを開くこと。追善回向(エコウ)の功徳によって亡者が成仏するよう祈る言葉。頓証仏果。「成等正覚,―,往生極楽,と申て鐘うちならしければ/平治(下)」

とんじ

とんじ [1] 【遁辞】
責任やかかわりあいなどをのがれるための言葉。言いのがれ。逃げ口上。「―を弄する」

とんじ

とんじ【遁辞】
<make> an excuse.→英和

とんじ

とんじ [1] 【豚児】
〔豚の子の意〕
(1)自分の子供をへりくだっていう語。愚息。豚犬。
(2)愚かな子供。ばかな子。

とんじき

とんじき 【頓食・屯食】
玄米の強飯(コワメシ)を握り固めて,鶏卵の形のようにしたもの。また,それらを載せた膳。平安時代,宮中または貴人の宴会のとき,庭上で下仕えの者にたまわった。とじき。

とんじゃく

とんじゃく [0] 【貪着】 (名)スル
〔仏〕 物事に執着し,むさぼり求めて,それに心をとられること。「此の人,世に有りて五欲に―し,財宝を愛惜して/今昔 1」

とんじゃく

とんじゃく [1] 【頓着】 (名)スル
〔「貪着(トンジヤク)」と同源〕
深く心にかけること。気にすること。懸念。心配。とんちゃく。「物事に―しない性質」

とんじゃくない

とんじゃくな・い トンヂヤク― [5] 【頓着無い】 (形)
物事を気にしない。気にかけない。構わない。「着るものに―・い人」

とんじる

とんじる [0][3] 【豚汁】
ぶた汁。

とんじんち

とんじんち [3] 【貪瞋痴】
〔仏〕 三つの根本的な煩悩(ボンノウ)。すなわち,対象を求める貪欲,怒りである瞋恚(シンイ),真理を見失う愚痴のこと。三毒。

とんす

とん・す 【屯す】 (動サ変)
⇒とんする(屯)

とんする

とん・する [3] 【屯する】 (動サ変)[文]サ変 とん・す
(1)寄り集まる。たむろする。「我々此地に―・すること八九日/浮城物語(竜渓)」
(2)集めとどめる。守りのために集める。「三千余の精兵を―・せしかば/経国美談(竜渓)」

とんず

とん・ず 【貪ず】 (動サ変)
むさぼる。「富貴の家は心を恣にして酒色を―・じ屋舎を過奢に作り/沙石 3」

とんずら

とんずら [0] (名)スル
〔「とん」は遁走,「ずら」はずらかるの意から〕
逃げることをいう俗語。「風をくらって―する」

とんせい

とんせい [0] 【遁世・遯世】 (名)スル
〔古くは「とんぜい」〕
(1)俗世の煩わしさを避けて静かな生活に入ること。隠遁。遁俗。
(2)〔仏〕 仏門に入ること。また,出家すること。「出家―の身」「只渡世の為に―する人,年々に多く見るにや/沙石 3」

とんせい

とんせい【遁世する】
retire from[renounce]the world.→英和

とんせいしゃ

とんせいしゃ [3] 【遁世者】
俗世間をのがれて仏門に入った人。世捨て人。隠者。

とんぜん

とんぜん [0] 【頓漸】
〔仏〕
(1)頓教と漸教。
(2)頓悟と漸悟。

とんそう

とんそう 【屯倉】
⇒みやけ(屯倉)

とんそう

とんそう [0] 【遁走】 (名)スル
逃げ走ること。逃走。「敵は―した」

とんそう

とんそう【遁走する】
⇒逃走.

とんそうきょく

とんそうきょく [3] 【遁走曲】
⇒フーガ

とんぞく

とんぞく [0] 【遁俗】
「遁世(トンセイ)」に同じ。

とんだ

とんだ [0]
■一■ (連体)
(1)思いがけないさま。意外で大変な。とんでもない。主に,よくない意で用いる。「―災難だった」「この度は―ことでした」「―過ちをしでかした」
(2)ひどく道理にはずれた。あきれた。とんでもない。「―うそを言いやがって」「―お笑いぐさだ」
(3)(逆説的に)すばらしい。とてもよい。「―美人だ」
■二■ (副)
思いがけず。非常に。「新宿がはやつて,―美しいが出るときいて/咄本・聞上手」

とんだ

とんだ
[意外な]surprising;unexpected;→英和
shocking;→英和
[たいへんな]awful;→英和
terrible;→英和
absurd (ばかげた);→英和
serious (重大な).→英和

とんだ=茶釜(チヤガマ)

――茶釜(チヤガマ)
明和(1764-1772)頃の流行語で,「思いがけない美人」の意,という。

とんだ=霊宝(レイホウ)

――霊宝(レイホウ)
江戸時代の見世物の一。三尊仏・不動明王・役行者(エンノギヨウジヤ)などを魚や野菜で作り,見世物としたもの。転じて,とんだことの意も表す。「当時諸方にて評判の品々は―珍しき物/放屁論後編」

とんだばやし

とんだばやし 【富田林】
大阪府中南部の市。中世以降,真宗の興正寺を中心に発展。古社寺が多い。ガラス細工・簾を特産。近年は宅地化が進む。

とんち

とんち【頓智】
(ready,quick) wit.→英和
〜のある witty;→英和
ready-[quick-]witted.〜をきかす use one's wit.

とんち

とんち [0] 【頓智・頓知】
とっさの場合にすばやく働く知恵。機知。「―のある人」「―で人を笑わせる」

とんちき

とんちき
a blockhead;→英和
a fool.→英和

とんちき

とんちき [1] 【頓痴気】
〔「とん」は「とんま」の「とん」,「ちき」は「いんちき」の「ちき」と同じもの〕
まぬけ。のろま。とんま。多く人をののしっていう語。「この―め」

とんちゃく

とんちゃく [1] 【頓着】 (名)スル
「とんじゃく(頓着)」に同じ。「服装に―しない」

とんちゃく

とんちゃく【頓着しない】
do not mind;do not care[worry] <about> .〜なく regardless <of> .

とんちんかん

とんちんかん
〜な inconsistent;→英和
incoherent;→英和
absurd;→英和
confusing.

とんちんかん

とんちんかん [3] 【頓珍漢】 (名・形動)
〔鍛冶(カジ)屋の相槌(アイヅチ)の音から来た語。いつも交互に打たれてそろわないことから〕
(1)物事のつじつまが合わないこと。行き違ったりちぐはぐになったりすること。また,そのさま。「―な会話」「―な返事」
(2)とんまな言動をする・こと(さま)。「―な男で,しくじってばかりいる」「この―め」

とんで

とんで 【飛んで】 (連語)
数字を読み上げるとき,ゼロである位を略していう語。とび。「五万―七十六円」

とんでもない

とんでもな・い [5] (形)
〔「途(ト)でもない」の転という〕
(1)全く思いがけない。常識では考えられない。意外だ。とほうもない。「海上都市とは―・い計画だ」「―・い時間に訪問して恐縮です」
(2)(非難する気持ちをこめて)たいへんなことだ。けしからん。「全く―・いことをしでかしてくれた」「―・いぬれぎぬだ」
(3)相手の言うことを強く否定する語。「『景気がよさそうだな』『―・い,赤字で困っている』」

とんでもない

とんでもない
[否定]Of course not!/Far from it! ⇒とんだ.

とんでる

とんでる 【翔んでる】 (連語)
〔「翔んでいる」の転〕
俗に,世間の常識にとらわれず,思い通りに自由に行動するさまをいう。「―おじいちゃん」

とんでん

とんでん [0] 【屯田】
(1)辺境に兵士を土着させ,平時には農業を行わせ,有事の際には軍隊に動員する制度。
(2)古代の皇室の領田。みた。
(3)平安時代,鎮守府のために陸奥(ムツ)国に置かれた田地。
(4)中国で,国家が耕作者を集団的に定住させて耕作させた新領地あるいは未開墾の土地。耕作者が兵士の場合を軍屯,一般民の場合を民屯という。
(5)主税寮の唐名。
(6)明治初期,屯田兵のための土地。

とんでんへい

とんでんへい [3] 【屯田兵】
明治初期,北海道の開拓・警備と失業士族の救済の目的で政府により奨励され,家族的移住を行なった農兵。北海道開拓に重要な役割を果たした。

とんでん返し

どんでんがえし【とんでん返し】
a (sudden) reversal.

とんと

とんと [0][1] (副)
(1)まったく。すっかり。きれいさっぱり。「―忘れた」「葛城様を―請出し奥様に定める/浄瑠璃・反魂香」
(2)(打ち消しの語を伴って)一向に。少しも。「―見当がつかない」「―聞かない」
→とん

とんと

とんと
entirely;→英和
quite <forget> ;→英和
[否定] <not> at all;never.→英和

とんとう

とんとう [0] 【遁逃】 (名)スル
逃げること。のがれること。「戦場より―するを防ぐ為め/此一戦(広徳)」

とんとん

とんとん
■一■ [1] (副)
(1)軽い音が連続するさまを表す語。物をたたく音,階段などを昇降する音などにいう。「肩を―(と)たたく」「階段を―(と)のぼる」
(2)物事が思いのほか順調に運ぶさま。「話が―(と)進む」「―(と)解決する」
■二■ [0][3] (形動)
二つのものがだいたい同じで差のないこと。特に,損得がほぼ同じであること。また,そのさま。「差引き―になる」「ほぼ―だ」

とんとん

とんとん
〜だ be even <with another> (あいこ);barely cover <the expenses> (やっと);break even (損得なし).〜と叩く knock[tap] <at[on]the door> .→英和

とんとんびょうし

とんとんびょうし【とんとん拍子に】
<Everything went> smoothly[swimmingly];→英和
<rise> rapidly <in the world> .

とんとんびょうし

とんとんびょうし [5] 【とんとん拍子】 (名・形動)
物事がどんどん順調に進むこと。また,そのさま。「―に出世する」「―に話がまとまる」

とんとんぶき

とんとんぶき [0] 【とんとん葺き】
(1)薄くはいだ板で簡単に葺いた屋根。こけらぶき。
(2)トタン葺き。

とんとん拍子

とんとんびょうし [5] 【とんとん拍子】 (名・形動)
物事がどんどん順調に進むこと。また,そのさま。「―に出世する」「―に話がまとまる」

とんとん拍子に

とんとんびょうし【とんとん拍子に】
<Everything went> smoothly[swimmingly];→英和
<rise> rapidly <in the world> .

とんとん葺き

とんとんぶき [0] 【とんとん葺き】
(1)薄くはいだ板で簡単に葺いた屋根。こけらぶき。
(2)トタン葺き。

とんな

とんな トンア 【頓阿】
⇒とんあ(頓阿)

とんない

とんない [0] 【貪愛】
「とんあい(貪愛)」の連声。

とんにく

とんにく [0] 【豚肉】
ぶた肉。

とんび

とんび【鳶】
⇒鳶(とび).

とんび

とんび [1] 【鳶】
(1)「とび(鳶)」に同じ。
(2)「とんびガッパ」の略。
(3)通りがかりに店頭や門前の物などをかすめ取ってゆく泥棒。

とんび=が鷹(タカ)を生む

――が鷹(タカ)を生・む
⇒とび(鳶)が鷹(タカ)を生む

とんび=に油揚げをさらわ∘れる

――に油揚げをさらわ∘れる
⇒とび(鳶)に油揚げをさらわれる

とんびあし

とんびあし [3] 【鳶足】
正座したとき,両足を開き気味にして尻をその間に落とし,畳にじかにつけるような形で座ること。

とんびだこ

とんびだこ [4] 【鳶凧】
(1)鳶が翼を広げた形のたこ。
(2)〔(1)がふらふら動きまわり落ち着かないところから〕
相手をののしっていう語。「―めうるさいわ/歌舞伎・助六」

とんびガッパ

とんびガッパ [4] 【鳶―】
〔形や色が鳶の羽を思わせるところから〕
インバネスのこと。とんび。

とんぴ

とんぴ [1] 【遁避】 (名)スル
のがれさけること。

とんぶり

とんぶり [0]
植物ホウキギの実。

とんぷく

とんぷく [0][1] 【頓服】 (名)スル
(1)医薬品の一分包を一回に全部服用すること。
(2)「頓服薬」の略。

とんぷく

とんぷく【頓服(薬)】
<take> a dose.→英和

とんぷくやく

とんぷくやく [4] 【頓服薬】
鎮痛や解熱などのため,症状に応じて一回に服用する分を一包にしてある薬剤。頓服。

とんぼ

とんぼ【蜻蛉】
a dragonfly.→英和

とんぼ

とんぼ [0] 【蜻蛉・蜻蜓】
(1)トンボ目の昆虫の総称。世界で約六〇〇〇種が命名されている。熱帯に多く,日本には,約二〇〇種がいる。目は大きな複眼で,発達した口器をもつ。胴は細長い棒状で,細長い二対の羽をもつ。幼虫は水中にすみ,ヤゴと呼ばれ,成虫とともに害虫を捕食するので益虫とされる。あきつ。かげろう。とんぼう。だんぶり。[季]秋。
(2)多色印刷で,刷り合わせを正確にするため,版面につける見当合わせ用の十字形の印。
(3)(「筋斗」とも書く)「とんぼ返り」に同じ。
→とんぼをきる
(4)「とんぼ持ち」の略。

とんぼ=を切る

――を切・る
宙返りをする。特に歌舞伎で,投げられたときなどに宙返りをする。とんぼを返る。

とんぼう

とんぼう [0] 【遁亡】 (名)スル
かくれ逃げること。「何ぞ我策を破り客を―せしめたるや/花柳春話(純一郎)」

とんぼう

とんぼう トンバウ [0] 【蜻蛉】
「とんぼ(蜻蛉){(1)}」に同じ。[季]秋。

とんぼがえり

とんぼがえり【蜻蛉返りをする】
turn a somersault;→英和
loop the loop (飛行機が);→英和
make a quick return (行ってすぐ帰ること).‖蜻蛉返りターン a somersault turn (水泳での).

とんぼがえり

とんぼがえり [4] 【蜻蛉返り】 (名)スル
〔トンボが飛びながら急に後方へ身をひるがえすことから〕
(1)空中で体を一回転させること。宙返り。空中転回。
(2)ある場所へ行き,すぐ戻ってくること。「大阪へ行って用を足し,その日のうちに―する」

とんぼがさ

とんぼがさ [4] 【蜻蛉笠】
真竹(マダケ)の皮で編んだ粗末な笠。船頭やいかだ師がかぶった。

とんぼだま

とんぼだま [0] 【蜻蛉玉】
ガラス製の玉の一種。丸い玉の表面に二色以上の色ガラスでまだらの文様などを表したもの。古墳の副葬品として出土。

とんぼつり

とんぼつり [3] 【蜻蛉釣(り)】
細い竹の先に糸で雌のトンボを結びつけ,雄を誘い寄せて捕らえる遊び。また,竹の先にとりもちを塗って捕らえる遊びをもいう。[季]秋。《―今日は何処まで行たやら/千代》

とんぼむすび

とんぼむすび [4] 【蜻蛉結び】
紐(ヒモ)の結び方の一種。トンボの羽を広げたような形に結ぶもの。
蜻蛉結び[図]

とんぼもち

とんぼもち [0] 【蜻蛉持ち】
物を担ぐときに,棒の前端に横木をつけて左右二人で担ぎ,後端を一人で担ぐ方法。とんぼ。

とんま

とんま【頓馬】
⇒間抜け.

とんま

とんま [1] 【頓馬】 (名・形動)
〔「とん」は「とんちき」の「とん」,「ま」は「のろま」の「ま」〕
言動に抜けたところのある・こと(さま)。そのような人をもいう。のろま。まぬけ。「毎度―をやっては叱られる」「―な奴(ヤツ)」

とんや

とんや【問屋】
a wholesale store;a wholesale dealer[merchant](人).そうは問屋が卸さない You are expecting too much.

とんや

とんや [0] 【問屋】
(1)卸売を業とする店。また,その人。中世の問職(トイシキ)・問丸(トイマル)の発達したもので,荷主から商品を委託され,あるいは買い取り,これを仲買に売りさばく商人。近代には,問屋・仲買の区別が乱れ,あわせて卸商・卸問屋となる。「乾物―」「―で商品を仕入れる」
→といや(問屋)(3)
(2)(比喩的に)そのことをもっぱら引き受けてでもいるような人。「病気の―のような人」

とんや=が卸(オロ)さ∘ない

――が卸(オロ)さ∘ない
⇒そうは問屋(トンヤ)が卸(オロ)さない(「そう(然)」の子項目)

とんやせいかないこうぎょう

とんやせいかないこうぎょう [9] 【問屋制家内工業】
問屋(商業資本家)が,分散している家内工業者(直接生産者)に原料・労働手段を前貸しして生産を行わせる形態。生産者が原料と製品販売市場から切り離されて賃労働者化する。日本では江戸後期の織物・製糸業に見られた。

とんやば

とんやば 【問屋場】
「といやば(問屋場)」に同じ。

とんよく

とんよく [0] 【貪欲】
〔「とん」は呉音〕
〔仏〕 十悪の一。強い欲望を持つこと。たんよく。

とんろ

とんろ [1] 【遁路】
逃げ道。退路。

とんカツ

とんカツ [0] 【豚―】
豚肉で作ったカツレツ。ポーク-カツ。ポーク-カツレツ。

とんカツ

とんカツ【豚カツ】
a pork cutlet.

とんコレラ

とんコレラ [3] 【豚―】
ブタの急性伝染病の一。豚コレラウイルスによって起き,死亡率が高く,伝染力が強い。家畜法定伝染病の一。豚ペスト。

とバス

とバス [0] 【都―】
「都営バス」の略。

と共に

とともに 【と共に】 (連語)
(1)体言に付いて,「を伴って」「といっしょに」の意を表す。「同志―歩む」
(2)文または文に相当する語句に付いて,「と同時に」の意を表す。「雨が降りだす―,雷が鳴りだした」

と否や

といなや 【と否や】 (連語)
〔接続助詞「と」に副詞「いな」,間投助詞「や」の付いたもの〕
活用語の連体形に接続して,同時にまたは引き続いて事が行われるさまを表す。…すると同時に。…するとすぐに。やいなや。「大晦日の朝めし過る―羽織・脇ざしさして/浮世草子・胸算用 2」

と寄る

とよ・る 【と寄る】 (動ラ四)
〔「と」は接頭語〕
ちょっと近寄る。しばらく立ち寄る。「白波の立ちながらだにながとなる豊浦の里の―・られよかし/後拾遺(雑六)」

と来たら

ときたら 【と来たら】 (連語)
主題を特に強調してとりあげるときに用いることば。「うちの父―大声でしゃべるものだから…」
→来る(13)

と来た日には

ときたひには 【と来た日には】 (連語)
主題を特に強調してとりあげることば。「うちの息子―,先が思いやられる」
→来る(13)

と胸

とむね [1] 【と胸】
〔「と」は接頭語〕
むねを強めていう語。どきどきする胸。「星をさされてはつと―/浄瑠璃・布引滝」

と言い

といい 【と言い】 (連語)
〔格助詞「と」に動詞「言う」の連用形「いい」の付いたもの〕
(1)(「…といい…といい」の形で)二つ以上の事柄をあげて,それらについて述べる場合に用いる。
 (ア)…の点も…の点も。…にしても…にしても。「色―香り―,申し分ない」
 (イ)…であり,また…でもあり。「バビロニヤワモトヨリ大国―,智略―,国ノ勢モ他ニ異(コト)ニアッテ/天草本伊曾保」
(2)「…であって,その上」の意を表す。近世での用法。「此数馬殿といふ人は器量―,詩歌は人に勝(スグ)れた人と聞いたに/歌舞伎・好色伝授」

と言う

という 【と言う】 (連語)
〔格助詞「と」に動詞「言う」の連体形の付いたもの〕
(1)二つの体言または体言に相当する語句の間に用いる。
 (ア)「そう呼ばれている」「…という名の」の意を表す。「日本―国」「田中―人」「秩父の荒川村―所」
 (イ)(数量を表す語の下に付いて)それだけの数に達する。「何百―粒子」
 (ウ)とりたてて言う意を表す。「いざ―時」「君―命の恩人」
(2)同一の体言または体言に相当する語句の間に用いる。
 (ア)それに属するもの全部の意を表す。「人―人は,みな,…」
 (イ)強調の意を表す。「今度―今度は…」
→言う

と言うことは

ということは 【と言うことは】 (連語)
(副詞句のように用いて)結局は。つまりは。「まだぐずぐず言っている。―嫌だということなんだね」

と言うと

というと 【と言うと】 (連語)
(1)(接続助詞的に用いて)ある事物を提示し,それに伴って後件が必ず起こるということを述べるのに用いる。「このところずっと,休日―,必ず雨が降る」
(2)(接続詞的に用いて)前文に伴って,必然的に後件が成立することを述べるのに用いる。「―,僕ばかりが悪者のように聞こえるが」

と言うのは

というのは 【と言うのは】 (連語)
(1)(接続詞的に用いて)原因・理由の説明を導く語。そのわけは。なぜならば。「私は答えに困った。―,そんな事を考えたこともなかったから」
(2)(接続助詞的に用いて)主語を示す。「話―,そのことですか」

と言うのも

というのも 【と言うのも】 (連語)
(接続詞的に用いて)原因・理由の説明を導く語。そうなったわけは。「彼が勝った。―,ファイトがあったからだ」

と言えど

といえど 【と言えど】 (連語)
(接続詞的に用いて)
〔格助詞「と」に,動詞「言ふ」の已然形「言へ」+接続助詞「ど」の付いたもの〕
接続助詞的に用いて,「とはいうものの」「であっても」などの意を表す。…といえども。「有権者―,権利の乱用はゆるされない」「天地は広し―我(ア)がためは狭(サ)くやなりぬる/万葉 892」
〔現代語では,やや固い感じの言い方として,主として文章語に用いられる〕

と言えば

といえば 【と言えば】 (連語)
(1)その時の話題から思い付いて,その話題に関する別の話をはさむ時に用いる。そのことについては。そう言えば。「そうそう,野球―,きのうの試合はどうだった」
(2)ある事物を提示し,それについて述べる時に用いる。
 (ア)(事物の代表をあげて)それについて言うと。…なら。「山―富士,相撲―谷風梶之助」
 (イ)(事物を総括する時に用いて)…なら。と言うと。と聞くと。「酒―目がない方でして」「便利―確かに便利だ」

と言った

といった 【と言った】 (連語)
(1)例としてとりあげる場合に用いる。…というような。「休みをとって旅行に行く―余裕はない」「これ―不満もない」
(2)二つ以上の事柄を例として対等に並べる場合に用いる。…など。…のような。「彼には絵画や音楽―芸術的な才能がある」

と言って

といって 【と言って】 (連語)
(接続詞的に用いて)だけれども。とはいうものの。「話せば簡単だ。―誰にも実行できることではない」

と言っても

といっても 【と言っても】 (連語)
前に述べたことにやや対立したり矛盾したりする意を表す。接続詞的にも用いる。「安い―一万円はする」「社長―名ばかりで…」

と言っても過言ではない

かごん【…と言っても過言ではない】
It is not too much[It is no exaggeration]to say that…./It may fairly be said that….

と言わず

といわず 【と言わず】 (連語)
〔格助詞「と」に,動詞「言う」の未然形「いわ」および助動詞「ず」の付いたもの〕
(1)「…などと言わないで」「…と言うことなく」の意を表す。「いやだなど―,引き受けてくれよ」
(2)(多く「…といわず…といわず」の形で)「…でも…でもすべて」「…も…もみんな」などの意を表す。「顔―手―ひっかかれた」「たんす―押し入れ―,家中荒らされていた」

と金

ときん [0] 【と金】
〔「歩(フ)」の裏面の「金」の略字が「と」に似ているのでいう〕
将棋の歩兵(フヒヨウ)が成ったもの。と。

と雖も

というとも 【と雖も】 (連語)
〔格助詞「と」に,動詞「言ふ」の終止形「いふ」+接続助詞「とも」の付いたもの。漢文の「雖」の字の訓読から生じた語。平安初期の訓点語からみられる〕
逆接の仮定条件を表す。たとえ…とも。とも。「勅定たり―,いかでか先例をば背くべき/保元(中)」

と雖も

といえども 【と雖も】 (連語)
〔格助詞「と」に,動詞「言ふ」の已然形「言へ」+接続助詞「ども」の付いたもの。漢文の「雖」の字の訓読から生じた語〕
…とはいうものの。…であっても。「日曜日―休まずに働く」「一粒の米―むだにはできぬ」
〔中古初期からみられる。古くは確定条件を表す場合に用いられたが,近世以降,仮定条件を表す場合にも用いられるようになった。現代語では,やや固い感じの言い方として,主として文章語に用いられる〕

ど【度】
(1)[度数]a time.→英和
1[2,4]度 once[twice,four times].→英和
(2)[温度・角度・緯度]a degree.→英和
(3)[程度](a) degree;(an) extent.→英和
〜の強い眼鏡 strong[thick]glasses.〜を過ごす go too far; <drink> too much.〜を失う be confused[upset];be beside oneself.

ど 【度】
■一■ [0] (名)
(1)物事の適当な程合い。程度。限界。「―を過ごす」「―を越した冗談」「親密の―を増す」
(2)回数。たび。
(3)目盛り。「はかりに―を刻む」
(4)数量・程度などを表す単位。
 (ア)温度の単位。
→摂氏温度
→華氏温度
→列氏温度
→絶対温度

 (イ)角の単位。全円周を三六〇等分し,その一単位に当たる中心角の大きさを一度とする。
 (ウ)経度・緯度の単位。
 (エ)眼鏡のレンズの(屈折率の)強さを表す単位。焦点距離をメートルで表した数の逆数で示す。「―の強い眼鏡」「―が進む」
 (オ)音程の単位。全音階を基準としてその各段階の間の音程の大きさを表す。完全,長・短,増・減などの区別がある。(カ)アルコール飲料のアルコール含有度の単位。温度一五度の時に原容量の中に含まれるエチルアルコールの容量をパーセントで表す数に「度」をつけて呼ぶ。
■二■ (接尾)
助数詞。回数を数えるのに用いる。「二―あることは三―ある」

ど [1] 【笯】
「筌(ウケ)」に同じ。

ど [1] 【努】
永字八法(エイジハツポウ)の第三筆の縦画。
→永字八法

ど [1] 【弩】
「石弓(イシユミ){(1)}」に同じ。

ど [1] 【土】
(1)つち。どろ。
(2)土地。国。世界。また,仏土。「彼の不退の―に往生し/平家 10」
(3)五行の第三。季では土用,方位では中央,色では黄色,十干では戊(ツチノエ)・己(ツチノト),五星では土星にあてる。
(4)七曜の一。「土曜」の略。


「と」の濁音の仮名。歯茎破裂音の有声子音と後舌の半狭母音とから成る音節。
〔奈良時代までは,上代特殊仮名遣いで甲乙二類の別があり,発音上区別があったとされる〕

ど (接助)
活用語の已然形に接続する。
(1)逆接の確定条件を表す。実際に起こった事柄を条件としてあげ,その条件のもとでは,反対の結果が現れることを表す。が。けれども。「子は京に宮づかへしければ,まうづとしけれ―,しばしばえまうでず/伊勢 84」「格子をあげたりけれ―,守,心なしとむつかりて,おろしつれば/源氏(帚木)」
(2)一定の条件を示して,その条件のもとでは,それと背反関係にある事態がいつも起こることを表す。たとえ…たとしても。「二人行け―行き過ぎかたき秋山をいかにか君がひとり越ゆらむ/万葉 106」「いにしへの古体の鏡は…人てふれね―,かくぞあかき/大鏡(後一条)」
〔現代語では,「といえど」「と思えど」など,限られた言い方の中でしか用いられない。「暑いといえ―,我慢できないことはない」「言うまいと思え―今日の暑さかな」〕

ど (接頭)
(1)名詞や形容詞に付いて,まさにそれに相当する意であることを強調する。「―まんなか」「―ぎつい」
(2)名詞・形容詞・形容動詞などに付いて,ののしる気持ちをこめる。「―根性」「―えらい」「―あほう」
〔(2)は近世上方の俗語に由来。現在でも,(2)は関西方面に主として用いられている〕

ど=が過ぎる

――が過・ぎる
普通の程度をはなはだしく超える。「冗談にしては―・ぎている」

ど=を失う

――を失・う
あわてて平生の調子を失う。うろたえて取り乱す。「突然のことに―・う」

どあい

どあい [0] 【度合】
物事の程度。ほどあい。「親密さの―」

どあい

どあい【度合】
⇒度(ど),程度.

どあつ

どあつ [0] 【土圧】
地下の構造物・埋設物が,上下左右の地盤から受ける土の圧力。また,建物や擁壁が土と接する面にはたらく土の圧力。

どい

どい ドヰ 【土居】
愛媛県北東部,宇摩(ウマ)郡の町。燧灘(ヒウチナダ)に面し,新居浜市と伊予三島市との間に位置する。

どい

どい ドヰ 【土居】
姓氏の一。

どい

どい ドヒ 【土肥】
⇒どひ(土肥)

どい

どい [0] 【土居】
(1)土を積み上げて作った土手・堤・塀・垣。
(2)中世,城郭や屋敷地の周囲に防御のためにめぐらした土塁。転じて土豪の屋敷。堀の内。
(3)家の柱や家具などの下にすえる土台。つちい。
(4)「土居桁(ドイゲタ)」の略。
(5)「土居葺(ブ)き」の略。

どい

どい ドヰ 【土井】
姓氏の一。

どいげた

どいげた ドヰ― [0] 【土居桁】
和風の小屋組で軒先を支える桔木(ハネギ)や出し梁を支える桁。土居梁(ドイバリ)。土居。

どいこうち

どいこうち ドヰクワウチ 【土居光知】
(1886-1979) 英文学者。高知県生まれ。東大卒。東北大教授。ロマン派詩人などの研究の一方,比較神話学の方法を導入して日本の古典文学の類型を考察した「文学序説」を著す。

どいごうが

どいごうが ドヰガウガ 【土井聱牙】
(1817-1880) 江戸末・明治初期の漢学者・漢詩人。伊賀の人。名は有恪,字(アザナ)は士恭,聱牙は号。斎藤拙堂に師事して津藩督学となり,詩文書画をよくして文宗と仰がれた。著「聱牙斎存稿」

どいただお

どいただお ドヰ― 【土井忠生】
(1900-1995) 国語学者。広島県生まれ。広島大学教授。キリシタン資料の研究に業績をあげた。著「吉利支丹語学の研究」「吉利支丹文献考」「ロドリゲス日本大文典」など。

どいたつお

どいたつお ドヰタツヲ 【土井辰雄】
(1892-1970) カトリック教会指導者。仙台生まれ。東北各地で司牧ののち,駐日教皇使節秘書・東京大司教を歴任。日本人で初めて枢機卿となる。

どいっき

どいっき [2] 【土一揆】
⇒つちいっき(土一揆)

どいつ

どいつ [1] 【何奴】 (代)
(1)不定称の人代名詞。「だれ」を卑しめていう語。どのやつ。どやつ。「やったのは―だ」
(2)不定称の指示代名詞。「どれ」のぞんざいな言い方。「―でもいいから持っていけ」

どいつもこいつも

どいつもこいつも 【何奴も此奴も】 (連語)
「だれもかれも」に相当するぞんざいな言い方。どの人もみな。「―ろくな事はしない」

どいとしかつ

どいとしかつ ドヰ― 【土井利勝】
(1573-1644) 江戸初期の譜代大名。老中・大老。一説に徳川家康の庶子という。早くから家康に仕え,将軍秀忠・家光の補佐に当たり,家康没後は幕政の中心として,その基礎を固めるのに功があった。下総佐倉三万二千石,次いで古河一六万石を領した。

どいはら

どいはら ドヒハラ 【土肥原】
⇒どひはら(土肥原)

どいばり

どいばり ドヰ― [0] 【土居梁】
「土居桁(ドイゲタ)」に同じ。

どいばんすい

どいばんすい ドヰ― 【土井晩翠】
⇒つちいばんすい(土井晩翠)

どいぶき

どいぶき ドヰ― [0] 【土居葺き】
瓦を葺く下地として屋根に薄板を張ったもの。この上に葺き土をおく。土居。

どう

どう ダウ 【堂】
■一■ [1][0] (名)
(1)神仏をまつる建物。
(2)多くの人の集まる建物。
(3)客に接したり,礼楽を行なったりする所。正殿。
■二■ (接尾)
屋号・雅号,または建物の名などにつけて用いる。「静嘉―」「哲学―」

どう

どう [1] 【筒】
(1)双六(スゴロク)や博打(バクチ)で,さいころを中に入れて振るつつ。また,それを振る人。「―をひねりて,とみにも打ち出でず/源氏(常夏)」
(2)(「胴」とも書く)「筒元(ドウモト)」「筒親(ドウオヤ)」「筒取(ドウトリ)」の略。
(3)「轂(コシキ)」に同じ。
(4)「胴{(4)}」に同じ。

どう

どう [1] 【動】
動くこと。動きのあること。「―と静の対照的な性格」

どう

どう [1] 【銅】
〔copper; (ラテン) cuprum〕
銅族に属する遷移元素の一。元素記号 Cu 原子番号二九。原子量六三・五五。天然には黄銅鉱・孔雀石・輝銅鉱・赤銅鉱などとして産出。光沢ある赤色の金属で展性・延性に富む。炎色反応は青緑色を呈する。比重八・九五。湿った空気中ではさびて緑青(ロクシヨウ)を生ずる。熱・電気の伝導度は銀に次ぐ。古くから用いられ,そのまま,あるいは青銅・黄銅などの合金にして用いる。また,生体,特に植物にとって重要な働きをする。あかがね。

どう

どう
…は〜ですか How is <your mother> ?/How do you like <your new house> ?/How about <this one> ? …しては〜ですか What do you say to <taking a walk> ?/Why don't you <take a taxi> ? 〜思うか What do you think <of him> ? 〜する気か What do you want to do?/What do you do with <this money> ? 〜あっても,〜見ても ⇒どうしても.〜いう ⇒どんな.〜いう訳だか for some reason or other.〜いう訳ですか why? 〜したのか What's wrong[the matter] <with you> ? 〜かしている Something is wrong <with the engine> .〜いたしまして Not at all./ <米> You are welcome.

どう

どう [1] 【如何】 (副)スル
(1)物事の内容・状態,またやり方などについて疑問に思う気持ちを表す。どのように。「―なっているんだろう」「―したらいいか」「―行こうか」
(2)疑問に思いつつ,それを否定・拒否する気持ちを表す。「―でもいい」
(3)(「どう…ても」の形で)その物事について考えられるすべての手段・方法をつくすことを表す。「―してもだめだ」「―見てもにせものとは思えない」「―考えても理解に苦しむ」
(4)呼びかけて,相手の意向や様子などをたずねる気持ちを表す。どうか。いかが。「その後―お過ごしですか」「このネクタイでは―ですか」「もう一局―ですか」「―だ,参ったか」
→どうか

どう

どう【堂】
a temple;→英和
a shrine;→英和
a hall (大広間).→英和
〜に入る be a master <of> ;→英和
have a perfect command <of> .

どう

どう【銅】
copper.→英和
銅メダル a bronze medal.

どう

どう【胴】
the trunk (からだの);→英和
the body (着物の);→英和
the plastron (よろいなどの);→英和
the frame (太鼓などの).→英和

どう

どう [1] 【胴】
(1)動物の頭・手足・尾を除いた,体の中心をなす部分。胴体。
(2)特に,腹部のあたり。「―まわり」「―抜き」
(3)
 (ア)胸・腹部をおおう鎧(ヨロイ)または剣道の防具。
 (イ)剣道で,決まり手の一。{(3)
 (ア)}の部位を打つもの。
(4)太鼓・三味線などで,音が反響するように,中空にした部分。筒(ドウ)。
(5)和船の腹部。
→胴の間(マ)
(6)きも。度胸。

どう

どう ダウ [1] 【鐃】
⇒にょう(鐃)

どう

どう (接頭)
〔近世語〕
名詞・形容詞などに付いて,ののしる気持ちをこめる。「や,いき掏盗(ズリ)め,―ずりめ/浄瑠璃・天の網島(上)」「―しぶとい女郎め/歌舞伎・児雷也」
〔接頭語「ど」のもとの形かという〕

どう

どう [1] (感)
牛馬を制する時の掛け声。「どうどう」とくりかえすことが多い。「はいしい―,―」

どう

どう [1] 【同】
(1)前に出た語句を繰り返し書く代わりに用いる語。「昭和六〇年入学,―六三年卒業」
(2)前に述べた語句を受けて,連体詞的に「その…」の意を表すのに用いる。「―提案」「―論文」

どう

どう ダウ [1] 【道】
(1)みち。
(2)人のふみおこなうべきみち。
(3)〔仏〕 仏教徒として修行すべきおこない。八正道のこと。また,仏の教え。仏道。
(4)「道教」の略。「儒・仏・―」
(5)都・府・県と同等の地方公共団体。北海道のこと。また,「北海道」の略。
(6)律令制で,畿内以外の諸国を大別した行政区画。東海道・東山道・西海道など。
(7)中国,唐代の行政区画の一。全国を一〇道に区分。
(8)朝鮮の行政区画の一。

どう

どう [1] 【幢】
〔呉音〕
(1)「幢(ハタホコ)」に同じ。
(2)仏教の荘厳(シヨウゴン)具の一。仏・菩薩が法の王将であることを象徴する旗。竿につるし,あるいは柱にかけて用いる。
→幡(バン)
(3)とばり。

どう=あっても

――あっても
どういう状況でも。どうしても。「命令だから,―実行しなければならぬ」

どう=いたしまして

――いたしまして
お礼を言われたり詫びを言われたりした時に答える挨拶の言葉。「『昨日は失礼しました』『―』」

どう=が据(ス)わる

――が据(ス)わ・る
覚悟がきまる。腹がすわる。「今はなか��に―・つて/婦系図(鏡花)」

どう=しようも無い

――しようも無・い
(1)そうなるよりほかに方法がない。他に方策のとりようもない。「もうこうなったら―・い」
(2)救いがたい。「―・いやつだ」

どう=に入(イ)る

――に入(イ)・る
〔「堂に升(ノボ)り室に入らず」から〕
学問や技術が奥深いところまで進んでいる。転じて,物事に習熟している。身についている。「―・った挨拶」

どう=に升(ノボ)り室(シツ)に入らず

――に升(ノボ)り室(シツ)に入らず
〔「論語(先進)」。孔子が子路の学問について,建物には登ったがその奥にある部屋にはまだ入っていないと評したことから〕
学問や技芸は上達したが,いまだ奥義を究めていないことのたとえ。

どう=を据(ス)う

――を据(ス)・う
度胸をすえる。腹をすえる。「吾妻死に身と―・ゑ/浄瑠璃・淀鯉(下)」

どう=無し

――無し
物に動じる様子がない。「心も騒ぎてしたひ来たれど,動もなくて奥なる御座に入り給ひぬ/源氏(帚木)」

どう−

どう−【同−】
the same;→英和
the said (上記の).→英和

どうあく

どうあく ダウ― [0] 【獰悪】 (名・形動)[文]ナリ
性質や姿かたちが凶悪で,荒々しい・こと(さま)。「―な人相」「―なる夜叉の顔を/幻影の盾(漱石)」

どうあげ

どうあげ【胴上げする】
toss <a person> .→英和
〜される get a tossup.

どうあげ

どうあげ [0][4] 【胴上げ】 (名)スル
(1)喜びや祝福を表すために,大勢の人間が祝福される人の体を抱え上げて何度も空中に投げ上げること。「優勝監督を―する」
(2)江戸時代,年末の媒(スス)払いなどに祝儀と称して{(1)}と同様のことをしたこと。また,制裁としても行われた。

どうあつ

どうあつ [0] 【動圧】
運動している流体の圧力と静圧との差。運動を止めることによって起こる圧力上昇を示す。ピトー管によって測定される。
⇔静圧

どうあて

どうあて [0] 【胴当て】
「胴掛(ドウガ)け」に同じ。

どうあみ

どうあみ ダウアミ 【道阿弥】
(?-1413) 室町前期の能役者。名は犬王。近江猿楽日吉(ヒエ)座の名手。世阿弥に影響を与えた。

どうあん

どうあん ダウアン 【道安】
(1)(312-385) 中国東晋時代の僧。初期中国仏教の中心的存在。仏図澄(ブツトチヨウ)門下。漢訳仏典の目録をつくり,教団の儀式・規則を定め,般若経典などの研究・解釈を行なった。
(2)
⇒千道安(センドウアン)

どうあん

どうあん 【同案】
(1) [0]
同じ考え。同じ案。
(2) [1]
その案。

どうあん

どうあん [0] 【同行】
⇒どうぎょう(同行)(3)

どうあんがこい

どうあんがこい ダウアンガコヒ [5] 【道安囲い】
茶室で,客座と点前(テマエ)座との境に中柱を立て,仕切り壁を付け火灯口(カトウグチ)を設けた構成のもの。亭主は客に対し,次の間に見立てた所で点前を行うことから,謙虚な心構えを表す構成といえる。千道安の創始かといわれる。

どうい

どうい [0] 【同意】 (名)スル
(1)同じ意味。同義。「―の語」
(2)相手と同じ意見・考え。また,同じ考えであることを意思表示すること。「相手の考えに―する」
(3)他の者の行為について賛成ないし是認の意思表示をすること。

どうい

どうい [0][1] 【同位】
同じ位(クライ)。同じ位置。

どうい

どうい [1] 【胴衣】
「胴着(ドウギ)」に同じ。

どうい

どうい [1] 【胴囲】
胴まわり。ウエスト。

どうい

どうい ダウ― [1] 【道衣】
道士の着る衣服。道服。

どうい

どうい【同位角】
the corresponding angles.同位元素《理》an[a radioactive]isotope.→英和

どうい

どうい【同意】
agreement.〜する agree <with a person,to a proposal> ;→英和
consent <to a plan,to do,to doing> .→英和
〜を得る obtain a person's consent.

どうい

どうい [1] 【同異】
同じことと異なること。異同。

どういう

どういう [1] (連体)
どのような。どんな。「それは一体―わけだ」「―仕掛けになっているのですか」

どういう=風の吹き回しか

――風の吹き回しか
どうしたわけか。事の成り行きが思いがけないさまにいう。

どういかく

どういかく [3] 【同位角】
二直線が他の一直線と交わってできる角のうち,一直線から見て同じ位置にある二つの角。図におけるαとα′など。
同位角[図]

どういかく

どういかく [3] 【同位核】
〔isotopic nucleus〕
互いに陽子数が等しく,中性子数が異なる原子核。同一の元素に属し(すなわち,原子番号が等しく),質量数が異なる原子の原子核。

どういがいねん

どういがいねん [4] 【同位概念】
〔論〕 同一の類概念に含まれる種概念相互のこと。例えば,脊椎動物と無脊椎動物,男性と女性など。等級概念。等位概念。

どういぎ

どういぎ【同意義】
the same meaning.〜の synonymous <with> .→英和
〜に <be used> synonymously <with> .→英和

どういげんそ

どういげんそ [4] 【同位元素】
⇒同位体

どういご

どういご【同意語】
a synonym.→英和

どういご

どういご [0][3] 【同意語】
⇒同義語(ドウギゴ)

どういごせん

どういごせん [0] 【同位語線】
⇒等語線(トウゴセン)

どういしょめん

どういしょめん [4] 【同意書面】
刑事訴訟法上,検察官および被告人が証拠とすることに同意した書面。書面作成時の状況を考慮し,相当と認める時に限り証拠とすることができる。

どういたい

どういたい [0] 【同位体】
同一の元素に属し(すなわち,原子番号が等しく),質量数が異なる原子。また,そのような原子の原子核。アイソトープ。

どういたしまして

どういたしまして 【どう致しまして】 (連語)
⇒「どう(如何)」の句項目

どういつ

どういつ [0] 【同一】 (名・形動)[文]ナリ
(1)同じであること。別のものでないこと。また,そのさま。「―人物」「―の目的」
(2)等しいこと。差のないこと。また,そのさま。「両者を―に扱う」

どういつ

どういつ【同一(であること)】
identity.→英和
〜の the same <as,that…> ;→英和
identical <with> ;→英和
one and the same 〜視する put <A> and <B> (together) in a class;→英和
identify <A> with <B> .

どういつか

どういつか [0] 【同一化】
〔心〕 対象のもつ考えや感情・行動・属性を取り入れ,同様の傾向を示すようになる心理的過程。
→同一視

どういつがいねん

どういつがいねん [5] 【同一概念】
〔論〕 外延と内包が全く同一の二つの概念。「男性である親」と「父」など。

どういつし

どういつし [4][3] 【同一視】 (名)スル
(1)同じ物とみなすこと。差のないものとみなすこと。「連中と―して欲しくない」
(2)〔心〕 精神分析で,対象と自分を無意識のうちに混同し,対象が考え,感じ,行為しているように自分が考え,感じ,行為することによって,満足や安定を得ようとする防衛機制の一。

どういつせい

どういつせい [0] 【同一性】
〔identity〕
〔哲〕 あるものが時間・空間を異にしても同じであり続け,変化がみられないこと。
(1)物がそれ自身に対し同じであって,一個の物として存在すること。自己同一性。
(2)人間学・心理学で,人が時や場面を越えて一個の人格として存在し,自己を自己として確信する自我の統一をもっていること。自我同一性。主体性。

どういつたい

どういつたい [0] 【同一体】
(1)同じからだ。同体。
(2)形・質などが同じ物体。

どういつてつ

どういつてつ [4][3] 【同一轍】
〔同じわだちの意〕
筋道ややり方が同じであること。「満校の感情―であるから/思出の記(蘆花)」

どういつてつがく

どういつてつがく [6][5] 【同一哲学】
〔(ドイツ) Identitätsphilosophie〕
精神と物質,主観と客観などを二つの独立した実体とみずに,絶対的同一者の現れと考える学説。スピノザ・シェリングらに代表される。同一説。

どういつてん

どういつてん [4] 【同一点】
二つ以上の物事に共通する点や一致する点。「―を見いだす」

どういつほう

どういつほう [0] 【同一法】
〔数〕 定理の証明法の一。A ならば B という定理が真で,性質 B をもつものがただ一つしかないならば,B ならば A という逆定理も成り立つというもの。

どういつよう

どういつよう [4] 【同一様】
同一の様子であること。同様。

どういつりつ

どういつりつ [4] 【同一律】
〔論〕
〔law of identity〕
思考の原理の一。一般に「 A は A である」という形式で表す。いかなる事物も自己自身と同一であり,我々の思考過程においてもこれを否定するような思考をしてはならないという要求をいう。同一原理。同一法。自同律。
→思考の原理

どういつろうどうどういつちんぎん

どういつろうどうどういつちんぎん [5][5] 【同一労働同一賃金】
量と質において同じ価値をもつ労働に対しては,性別・年齢・勤続年数・人種などにかかわりなく同額の賃金を支払うという原則。もともとは,女性労働者の差別的低賃金に対する反対運動としてはじまった。

どういづく

どういづ・く 【動意づく】 (連語)
株価が動く気配を示す。

どういやっかん

どういやっかん [4] 【同意約款】
労働協約で,人事などについて労使があらかじめ同意する必要があることを定めた条項。
→協議約款

どういん

どういん【動因】
⇒動機.

どういん

どういん【動員する】
mobilize <troops> .→英和

どういん

どういん ダウイン 【道因】
⇒藤原敦頼(フジワラノアツヨリ)

どういん

どういん [0] 【動因】
(1)物事を引き起こす直接の原因。動機。
(2)〔哲〕「作用因」に同じ。
(3)〔心〕「動機{(2)
 (ア)}」に同じ。

どういん

どういん [0] 【同韻】
韻が同じであること。また,その韻。

どういん

どういん [0] 【動員】 (名)スル
(1)ある目的のために人や物を組織的に集めること。特に,社会運動・労働運動で,運動に必要な人員を行動におもむかせること。「抗議集会に労組員を―する」
(2)軍隊を平時編制から戦時編制に切り替えること。「―令」
(3)国内の資源や設備・人員を国家や軍隊の統一管理のもとに集中すること。
〔明治時代の軍隊用語から〕

どういん

どういん ダウ― [0] 【導引】
(1)みちびくこと。道案内。
(2)道教の修行・養生法の一。さまざまな身体の動きと呼吸法を組み合わせて行う。健康法でもある。
(3)按摩(アンマ)。もみ療治。

どういん

どういん ダウ― [0] 【導因】
ある結果を導き出した原因。

どういんそうつう

どういんそうつう [0] 【同韻相通】
⇒通韻(ツウイン)(1)

どうう

どうう ダウ― [1] 【堂宇】
〔「宇」はのきの意〕
堂の建物。

どううどう

どううどう [3] 【銅烏幢】
「烏形幢(ウギヨウドウ)」に同じ。

どううら

どううら [0] 【胴裏】
袷(アワセ)の長着の裏布のうち,裾廻(スソマワ)しを除いた部分。奥裏(オクウラ)。

どうおう

どうおう ダウアウ [0] 【道央】
北海道の中央部。札幌市を中心とした地域。

どうおう

どうおう ダウアウ [0] 【堂奥】
(1)堂の奥まった所。
(2)学問・芸術などの奥深いところ。奥義。蘊奥(ウンノウ)。「―にはいる」

どうおうじどうしゃどう

どうおうじどうしゃどう ダウアウ―ダウ 【道央自動車道】
北海道虻田(アブタ)町から室蘭・札幌を経て旭川市に至る高速道路。延長270.2キロメートル。1994年(平成6)全線開通。

どうおや

どうおや [0] 【胴親・筒親】
「胴元(ドウモト){(1)}」に同じ。

どうおん

どうおん ダウ― [0] 【導音】
〔leading note〕
調性音楽で,半音進行して主音または調性上重要な音へ導く機能をもつ音。一般には,長音階・短音階の第七音がこれにあたる。

どうおん

どうおん [0] 【同音】
(1)同じ高さの音・音声。
(2)音声・発音が同じであること。
(3)一斉に言うこと。口をそろえて言うこと。「異口―」「思はず一所に―に云つた/婦系図(鏡花)」

どうおん

どうおん【同音(異義)語】
a homonym;→英和
a homophone.→英和

どうおんいぎご

どうおんいぎご [6] 【同音異義語】
⇒同音語

どうおんご

どうおんご [0] 【同音語】
音は同じで,意味の異なる語。「川」と「皮」,「正確」と「性格」など。同音異義語。

どうおんそうつう

どうおんそうつう [0] 【同音相通】
⇒五音相通(ゴインソウツウ)

どうか

どうか ダウクワ [0] 【導火】
火薬を爆発させるためにつける火。くちび。

どうか

どうか [1] 【如何か】
■一■ (副)
(1)丁寧にものを頼む気持ちを表す。なにとぞ。どうぞ。「就職の件―よろしくお願いします」「―助けて下さい」
(2)漠然としたある状態・事柄の実現を期待する気持ちを表す。なんとか。どうにか。「―して下さい」「―なるさ」
(3)いつもの状態と異なっている,変な様子である,といぶかしく思う場合などに使う。「こんな失敗をするなんて今日は―している」「陽気のせいで―したんじゃない」
■二■ (連語)
〔副詞「どう」+副助詞「か」〕
(1)(多く「かどうか」の形で)判断に迷う気持ちや疑問の意を表す。どうであろうか。「これでいいか―よくわからない」
(2)(多く「たらどうか」「てはどうか」の形で)問いかけ・誘いかけの意を表す。どうですか。「もっと働いたら―」「こうしては―」

どうか

どうか [1] 【銅戈】
弥生時代の青銅製の戈(ホコ)。本来中国起源の利器であったが,多くは儀礼・祭祀(サイシ)に用いたと思われる。
→銅剣
→銅鉾(ドウホコ)
銅戈[図]

どうか

どうか ダウ― [1] 【道歌】
教導のために宗教的道徳的な教訓をよみこんだ和歌。

どうか

どうか【同化(作用)】
assimilation.〜する assimilate.→英和

どうか

どうか [1][0] 【銅貨】
銅を主材料とした貨幣。

どうか

どうか [0] 【同化】
〔assimilation〕 (名)スル
(1)本来異なる性質や考え方が同じものになること。
⇔異化
「その社会に―する」
(2)外から得た知識などを理解して自分のものとすること。
(3)生物体が外界から摂取した物質に特定の化学変化を加え,その生物に固有あるいは必要な物質を作り出すこと。同化作用。アナボリズム。
⇔異化
(4)マグマが周囲の岩石や外来物質を取り込み,一つのものに混合すること。同化作用。
(5)〔言〕 ある音素が隣接する音素に影響されてそれと同じ,または似た性質のものに変化すること。エビス(ebisu)の i が先行する e と等しくなってエベス(ebesu)となる類。
⇔異化

どうか

どうか【銅貨】
a <ten-yen> copper (coin).→英和

どうか

どうか
[どうぞ](if you) please;→英和
kindly;→英和
[ぜひ]by all means;in any case;[…かどうか]whether…(or not);→英和
if….→英和
〜している Something is wrong <with> ;be not oneself.

どうか

どうか [0] 【同価】
価値・価格が等しいこと。等価。

どうか

どうか ダウ― [1] 【堂下】
堂の下。

どうか

どうか ダウ― [1] 【道家】
(1)中国,諸子百家の一。老子を祖とする学派で,荘子らが継承し発展させた。宇宙原理としての道を求め,無為・自然を説いた。のち広く道教をも含めていう。
(2)道教を奉ずる人。道士。

どうか=こうか

――こうか
なんとか。やっと。どうにかこうにか。「―暮らしを立てる」

どうか=した

――した
何かちょっとした。ふとした。「―拍子にはずれる」「―はずみで喧嘩になる」

どうか=して

――して
(1)たまたま。都合で。「―遅れたりすると大騒ぎだ」
(2)何とかして。「―初戦を突破したい」

どうか=すると

――すると
(1)場合によると。ひょっとすると。「この件は―大問題になるかも知れない」
(2)ややもすると。「―見過ごしがちだ」

どうか=と思う

――と思・う
(そのことには)あまり賛成できない。疑問を感じる。「彼一人に任せるのは―・う」

どうかい

どうかい ダウクワイ [0] 【道会】
旧北海道議会の略称。1901年(明治34)北海道会法により設立。現在は道議会。

どうかい

どうかい [0] 【洞開】 (名)スル
あけ放つこと。開放すること。

どうかいわん

どうかいわん 【洞海湾】
福岡県北九州市にある入り江。若松・戸畑・八幡東・八幡西の四区に囲まれ,湾口に若戸大橋がある。沿岸には大工場が立ち並ぶ。くきのうみ。

どうかく

どうかく [0] 【洞角】
牛・水牛などの角(ツノ)のように,枝がなく中空になっている角。

どうかく

どうかく [0] 【同格】
(1)資格・格式などが同じであること。「―の役職」
(2)文法で,同一の文中に並び置かれた二つ以上の語や文節が,同一の文法上の機能を果たす関係にあること。「〈ビールの〉〈冷えたの〉を飲む」における関係など。
(3)取引所の格付け表で,品位の同じ株式銘柄。

どうかく

どうかく【同格である】
rank[be on a level] <with a person> ;→英和
《文》be in apposition <with> .

どうかこうか

どうかこうか
⇒どうにか.

どうかさよう

どうかさよう [4] 【同化作用】
(1)「同化{(3)}」に同じ。
(2)「同化{(4)}」に同じ。

どうかして

どうかして
somehow (or other);→英和
in some way;[ぜひ]by all means.

どうかじゅう

どうかじゅう [3] 【動荷重】
動いている物体が構造物に与える荷重。例えば橋の上を通る車の重み。
⇔静荷重

どうかすると

どうかすると
[時に]sometimes;→英和
at times;once in a while;→英和
[とかく] <be> apt[liable] <to do> ;→英和
[どういうものか]somehow.→英和

どうかせいさく

どうかせいさく [4] 【同化政策】
本国ないし支配民族が,植民地原住民ないし国内少数民族を,自分たちの生活様式・考え方になじませ,一体化しようとする政策。

どうかせん

どうかせん【導火線】
a fuse;→英和
a train of powder.〜となる[誘因]cause;→英和
give rise to.

どうかせん

どうかせん ダウクワ― [0] 【導火線】
(1)雷管などに点火し火薬を爆発させるための線条。芯(シン)に黒色火薬を巻き込んだひもなど。
(2)事件を起こすきっかけ。「開戦の―となった事件」

どうかそしき

どうかそしき [4] 【同化組織】
細胞内に多数の葉緑体をもち,光合成を行う組織。葉の柵状組織・海綿状組織がその例。

どうかたぎぬ

どうかたぎぬ [3] 【胴肩衣】
袖のない胴服。

どうかっしゃ

どうかっしゃ [3] 【動滑車】
回転とともに軸が移動する滑車。綱で定滑車につるされ,定滑車の回転に伴って移動する。二分の一の力で荷重を支える。
⇔定滑車

どうかつ

どうかつ [0] 【恫喝・恫愒】 (名)スル
おどしておびえさせること。「―を加える」「―して金品をまきあげる」

どうかでんぷん

どうかでんぷん [4] 【同化澱粉】
光合成によって葉緑体中に形成されるデンプン。貯蔵デンプンに比べて粒子が著しく小さい。

どうかひ

どうかひ [3] 【同花被】
形の上で,花冠と萼(ガク)の区別が不明瞭な花被。イラクサ・クワなどの花。

どうかん

どうかん ドウクワン 【潼関】
中国,陝西省東端の都市。南流する黄河が華山に突き当たり,東に流れを変える地点の南岸にある。洛陽から長安に通じる門戸で,後漢時代に関所が設けられた。トンコワン。

どうかん

どうかん [0] 【動感】
動きのある感じ。動いているというような感じ。「―にあふれた絵」

どうかん

どうかん ダウクワン [0] 【道観】
道士(道教の僧)が居住する道教寺院。

どうかん

どうかん ダウクワン [0] 【導管・道管】
(1)物を導き送る管。
(2)被子植物の維管束の主要な構成要素で,管状細胞(導管細胞)の上下の隔壁が消失し,縦に連なった組織。根から吸収した水分の通路。細胞壁は部分的に肥厚し,いろいろな模様を生じる。シダ植物でも,ワラビなどには存在する。

どうかん

どうかん ダウクワン 【道灌】
⇒太田道灌(オオタドウカン)

どうかん

どうかん [0] 【洞看】 (名)スル
見抜きおしはかること。「欧米の史乗後世を―するの明/真善美日本人(雪嶺)」

どうかん

どうかん [0] 【同感】 (名)スル
同じように考えること。同じように感ずること。「―の意を表す」「君の意見には全く―だ」「彼の主張には―するところが多い」

どうかん

どうかん【同感である】
agree <with a person> ;→英和
be of the same opinion <with a person> .

どうかん

どうかん [0] 【洞観】 (名)スル
見抜くこと。見通すこと。洞察。洞見。「内外の事情を―して/新聞雑誌 9」

どうかん

どうかん【導管】
a pipe;→英和
a conduit.→英和

どうかんすう

どうかんすう ダウクワンスウ [3] 【導関数】
〔数〕 関数 �=�(�)で,� の各値に対してそこでの微分係数 �′(�)を対応させることによってえられる関数を �(�)の導関数といい,�′(�), �′, ��/�� などで表す。
→微分

どうかんそう

どうかんそう ダウクワンサウ [0] 【道灌草】
ナデシコ科の一年草。ヨーロッパ原産。観賞用に植える。高さ約50センチメートル。葉は対生し,卵状披針形。晩春,枝端に集散花序を出して淡紅色の五弁花をつける。種子は薬用。江戸道灌山の薬園に植えられていたためこの名がある。

どうかんやま

どうかんやま ダウクワン― 【道灌山】
東京都荒川区西日暮里にある台地。太田道灌の館があったといわれる。

どうが

どうが [0] 【動画】
アニメーション。

どうが

どうが [0] 【童画】
(1)子供の描いた絵。児童画。
(2)子供のための絵画。

どうが

どうが【動画】
an animation;→英和
an animated cartoon.

どうがいふくしゅうほう

どうがいふくしゅうほう ドウガイフクシウハフ [0] 【同害復讐法】
⇒タリオ

どうがく

どうがく ダウ― [0] 【道学】
(1)道徳を説く学問。
(2)儒学。特に,宋代の程朱学をさす。朱子学。
(3)石門心学の別名。
(4)道家の学問。道教。

どうがく

どうがく [0] 【同学】
学んだ学問,あるいは学校・師などが同じであること。また,その人。同窓。同門。「―のよしみ」

どうがく

どうがく【道学】
moral philosophy.〜的 moralistic.‖道学者 a moralist.

どうがく

どうがく [0] 【動学】
〔dynamics〕
(1)経済現象のさまざまな要因(財の数量・価格など)間に成り立つ連続的変化の関係を時間的に分析する理論。
⇔静学
(2)「力学」の旧称。

どうがく

どうがく [0] 【同額】
同じ金額。同じ値段。

どうがくしゃ

どうがくしゃ ダウ― [3] 【道学者】
(1)道学を説く人。特に心学者。
(2)道理にこだわり,世事に暗く人情の機微にうとい人をからかっていう語。

どうがくせんせい

どうがくせんせい ダウ― [7] 【道学先生】
道徳・道理にこだわり世間の実情に暗く,融通のきかない人・学者をからかっていう語。

どうがけ

どうがけ [0] 【胴掛(け)】
三味線の胴の片側にかける布製の覆い。胴当て。

どうがしまおんせん

どうがしまおんせん ダウガシマヲンセン 【堂ヶ島温泉】
(1)箱根七湯の一。神奈川県箱根町,早川沿いにある。食塩泉。
(2)静岡県賀茂郡西伊豆町堂ヶ島にある温泉。硫酸塩泉。

どうがな

どうがな [1] (副)
〔副詞「どう」に願望を表す助詞「がな」が付いたものから〕
どうにか。なんとか。「―工風をして粲爾(サンジ)を呼出し/当世書生気質(逍遥)」

どうがね

どうがね [0] 【胴金】
刀のつかや鞘(サヤ),また槍の柄の先の方などにはめる金属の輪。合わせ目などが割れるのを防ぐ。

どうがね

どうがね【胴金】
a metal clasp.

どうがねぶいぶい

どうがねぶいぶい [5] 【銅鉦蚉蚉】
コガネムシ科の甲虫。体長約22ミリメートル。暗い銅色の光沢がある。成虫は夏に出現し,クリやナシなどの果樹の葉を食害する。幼虫は植物の根を食う。日本各地のほかアジア北部に分布する。

どうがまえ

どうがまえ [3] 【同構え】
「冏構(ケイガマ)え」に同じ。

どうがめ

どうがめ [0] 【胴亀】
スッポンの別名。

どうがら

どうがら [0] 【胴殻】
(1)〔胴は胴体,殻は骨,の意〕
肉を取り去ったあとの骨。がら。あら。「雁(ガン)の―鯉のわた/浮世草子・織留 5」
(2)からだをののしっていう語。どんがら。

どうがれびょう

どうがれびょう [0] 【胴枯れ病】
樹木の病害の一。幹や枝に生じた病斑(ビヨウハン)がその部分を取り巻くと,そこから上が枯死するもの。普通,子嚢(シノウ)菌によるものをいう。クワ・クリに多い。腐爛病。

どうがん

どうがん [0] 【童顔】
子供の顔。また,子供っぽさのある顔。

どうがん

どうがん【童顔】
a boyish face.〜の boyish-looking.

どうがんしんけい

どうがんしんけい [5] 【動眼神経】
第三脳神経。眼筋のうち,上眼瞼を引き上げる筋,眼球を動かす筋の運動を支配する。また,毛様体筋と瞳孔括約筋を支配する自律神経繊維を含む。

どうき

どうき【動悸がする】
beat <fast> ;→英和
throb;→英和
pound (ひどく).→英和

どうき

どうき [1] 【同気】
(1)同じ気質。また,気のあった仲間。同類。「―もとむる肉食群集/安愚楽鍋(魯文)」
(2)兄弟。同胞(ドウホウ)。「親にも超てむつましきは―兄弟の愛也/太平記 29」

どうき

どうき【銅器】
a copper[bronze]utensil;copperware (総称).銅器時代 the Bronze Age.

どうき

どうき【動機】
the motive <of a crime> .→英和
〜となって[から]motivated[prompted] <by> ;from <mercenary> motives.‖動機調査 a motivation research.動機づけ《心》motivation.

どうき

どうき【同期生である】
be classmates;graduate <from Keio> in the same year.

どうき

どうき [1] 【同軌】
〔わだちの幅を同じくする意〕
同一であること。同轍(ドウテツ)。

どうき

どうき [0] 【動機】
(1)人が行動を起こしたり,決意したりする時の直接の(心理的な)原因・きっかけまたは目的。「犯行の―」「執筆の―」「―が不純だ」
(2)〔英 motive; (ドイツ) Motiv〕

 (ア)〔心〕 人の行動を決定する意識的・無意識的原因。動因。
 (イ)〔倫〕 行動を規定する根拠となる目的意識を伴った欲望や衝動。
 (ウ)〔法〕 犯罪および意思表示・法律行為を行う際の内的原因。原因。
(3)モチーフ{(2)}に同じ。

どうき

どうき ダウ― [1] 【道器】
仏道を修めるに足る資質を備えた人。

どうき

どうき [1] 【銅器】
銅・青銅で作った器具。

どうき

どうき [0] 【動悸】
胸がどきどきすること。心臓の鼓動がふだんより激しくなったり,リズムが乱れたりすること。「―がする」

どうき

どうき 【同期】 (名)スル
(1) [1]
同じ時期。同じ年度。「昨年―」
(2) [1]
入学や卒業,あるいは入社の年度が同じであること。また,その人。同期生。「―の友」
(3) [0]
機械の作動を時間的に連関させること。シンクロナイズさせること。「ストロボをシャッターに―させる」
(4) [0]
二つ以上の周期的運動の周期が一致すること。また,一定の整数比になること。

どうき=相求(アイモト)める

――相求(アイモト)める
〔易経(乾卦)〕
同じ気質のものは自然に寄り集まる。

どうきき

どうきき [3] 【同期機】
定常の運動状態で,電源の周波数と同期した速度で回転する交流回転機。電動機と発電機がある。

どうきこうがく

どうきこうがく [4] 【動気候学】
主として高気圧・低気圧・前線などの動きに注目して気候を研究する学問。総観気候学とほぼ同じ。
→静気候学

どうきしんごう

どうきしんごう [4] 【同期信号】
二つ以上の周期的に変動する振動の位相を等しくしたり一定の位相差にするために外部から与える信号。特にテレビジョンなどで送信部と受信部との映像走査が一致するように送信の際加えられる信号をいう。

どうきじだい

どうきじだい [4] 【銅器時代】
⇒金石併用時代(キンセキヘイヨウジダイ)

どうきせい

どうきせい [3] 【同期生】
同じ年度に入学あるいは卒業した学生。同期。

どうきせつ

どうきせつ [3] 【動機説】
〔倫〕 内面的動機を基準として行為を価値判断する立場。カントの心情道徳はその代表的なもの。
⇔結果説

どうきづけ

どうきづけ [0] 【動機付け】
〔motivation〕
〔心〕 生活体を行動へ駆り立て,目標へ向かわせるような内的過程。行動の原因となる生活体内部の動因と,その目標となる外部の誘因がもととなる。モチベーション。

どうきのさくら

どうきのさくら [1] 【同期の桜】
〔予科練の同期生を桜にたとえて歌った同名の軍歌から〕
同期生のこと。

どうきゅう

どうきゅう [0] 【撞球】
ビリヤードのこと。玉突き。

どうきゅう

どうきゅう【同級】
<be in> the same class <with> .‖同級会 a class reunion (卒業生の).同級生 a classmate.

どうきゅう

どうきゅう [0] 【同級】
(1)同じ学級。「―会」
(2)同じ等級。同じ階級。「―の品」

どうきゅうせい

どうきゅうせい [3] 【同級生】
同じ学級の生徒。クラスメート。

どうきょ

どうきょ [0] 【同居】 (名)スル
(1)一つの家に二人以上の人が一緒に住むこと。
⇔別居
「三世代が―する」
(2)ある家族の家にその家族以外の者が住むこと。「兄夫婦の家に―させてもらう」

どうきょ

どうきょ【同居する】
live[board]with <a person> ; <米> room together (間借り).同居人 <keep> a lodger;a boarder;→英和
<米> a roommate;→英和
a roomer.→英和

どうきょう

どうきょう ダウキヤウ 【道鏡】
(?-772) 奈良時代の僧。河内の人。俗姓弓削(ユゲ)氏。称徳天皇の寵を受け,太政大臣禅師に,次いで法王位に昇り,政界に権勢をふるった。のち皇位に就こうとしたが和気清麻呂らの妨害にあい失敗。称徳天皇の死後失脚し,造下野国薬師寺別当に左遷されその地で没した。

どうきょう

どうきょう【同郷】
<We are[come]from> the same town[city,state].同郷人 a person from one's home town.

どうきょう

どうきょう【道教】
Taoism.→英和
道教信者 a Taoist.

どうきょう

どうきょう [0] 【銅鏡】
中国・朝鮮の古代,日本の弥生・古墳時代に主に製作された青銅製の鏡。円形の鏡面の背につまみと文様がある。獣帯鏡・画像鏡・画文帯四獣鏡・三角縁神獣鏡・斜縁神獣鏡など。

どうきょう

どうきょう ダウケウ [1] 【道教】
中国固有の宗教。儒・仏と並ぶ三教の一。不老長生をめざす神仙術と原始的な民間宗教が結合し,老荘思想と仏教を取り入れて形成されたもの。後漢末の五斗米道(ゴトベイドウ)に起源し,のち次第に宗教の形を整え,中国の民間習俗に強い影響力をもった。

どうきょう

どうきょう [0] 【同郷】
故郷が同じであること。「―のよしみ」

どうきょぎむ

どうきょぎむ [4] 【同居義務】
夫婦が同一の場所に居住して生活を共にする義務。これに違反すると,悪意の遺棄として離婚原因になる。

どうきょく

どうきょく [0] 【童曲】
児童の演奏または鑑賞を目的として作曲された曲。箏曲家鈴木鼓村の創始・命名。宮城道雄が継承。

どうきょにん

どうきょにん [0] 【同居人】
一緒に住んでいる家族以外の人。同居者。

どうきん

どうきん [0] 【同衾】 (名)スル
一つの寝具の中に一緒に寝ること。特に,男女が特別な関係を持つこと。ともね。

どうきん

どうきん【同衾する】
sleep[lie] <with> .→英和

どうぎ

どうぎ【胴着】
an undergarment (下着).→英和

どうぎ

どうぎ [0] 【同義】
同じ意味。同意。

どうぎ

どうぎ【道義】
morality;→英和
morals.〜を重んじる have the keen moral sense.‖道義心 the moral sense.

どうぎ

どうぎ【動議】
<adopt,reject> a motion.→英和
〜を出す move;→英和
make a move.‖緊急動議 an urgent motion.

どうぎ

どうぎ [1] 【動議】
合議体の会議において,予定以外の議題をその構成員が提出すること。また,その提案。「修正―」

どうぎ

どうぎ【同義】
⇒同意義.〜の synonymous <with> .→英和
‖同義語 a synonym.

どうぎ

どうぎ ダウ― [1] 【道義】
人としてふみ行うべき道。道徳。道理。

どうぎ

どうぎ [3] 【胴木】
(1)太い木材。
(2)上から落として敵を防ぐために城壁の上に備えた丸太。どうづき。

どうぎ

どうぎ [3][0] 【胴着】
腰までの丈の綿入れ衣服。普通,防寒用として上着と肌着の間に着る。胴衣。[季]冬。

どうぎいでんし

どうぎいでんし [5] 【同義遺伝子】
ある同一の形質を発現させる作用をもち,座位の異なる二つ以上の遺伝子。
→ポリジーン

どうぎかい

どうぎかい ダウギクワイ [3] 【道議会】
北海道の住民から公選された議員で組織される議決機関。

どうぎご

どうぎご [0][3] 【同義語】
発音や表記は異なるが,意味の同じである語。「あす・あした・明日(みょうにち)」「登山・山登り」「ピンポン・卓球」などの類。同意語。シノニム。
⇔対義語

どうぎしん

どうぎしん ダウ― [3] 【道義心】
道義を守る心。道徳心。

どうぎてき

どうぎてき ダウ― [0] 【道義的】 (形動)
道義にかかわるさま。「―な責任」

どうぎょう

どうぎょう [0] 【同業】
同じ職業・業種。また,その人。

どうぎょう

どうぎょう【同業者】
a man of the same industry[trade,profession];→英和
[集合的]the industry[profession,trade].同業(者)組合 a trade association.

どうぎょう

どうぎょう [0] 【童形】
結髪していない子供。また,その姿。稚児姿。

どうぎょう

どうぎょう [1][0] 【同行】 (名)スル
〔「ぎょう」は呉音〕
(1)数人の者がともに行くこと。また,その人。どうこう。「一日,一媼一僧に逢ひ街上を―す/花柳春話(純一郎)」
(2)連れ立って社寺に参詣すること。また,その人々。巡礼者の道連れ。講中。
(3)信仰を同じくして仏道を修行する人々。浄土真宗ではその信者をいう。禅宗では「どうあん」と読む。
(4)文などの同じ行。

どうぎょうくみあい

どうぎょうくみあい [5] 【同業組合】
同種の業者が,共同の利益を守り,発展を促すために組織する団体。中世の座・ギルドや現在の協同組合など。

どうぎょうしゃ

どうぎょうしゃ [3] 【同業者】
同じ職業・業種の人。同業。

どうぎょうしゅう

どうぎょうしゅう [3] 【同行衆】
(1)真宗で,同じ宗門の人々。
(2)同じ仲間。また,同じ講中の人々。

どうぎょうににん

どうぎょうににん [5] 【同行二人】
四国巡礼の遍路などがその被る笠に書きつける語。弘法大師と常にともにあるという意。

どうぎり

どうぎり [4][0] 【胴切り】 (名)スル
胴のところを横に切ること。つつぎり。輪切り。

どうぎん

どうぎん [0] 【同吟】
謡曲で,地謡方の合唱。同音。

どうくつ

どうくつ【洞窟】
a cave;→英和
a cavern.→英和

どうくつ

どうくつ [0] 【洞窟】
崖や岩にできた深い穴。ほら穴。洞穴。「―探険」「―絵画」

どうくついせき

どうくついせき [5] 【洞窟遺跡】
洞窟の中に,人間が住居として用いた痕跡をとどめる遺跡。後期旧石器時代のものが多い。

どうくつじゅうきょ

どうくつじゅうきょ [5] 【洞窟住居】
⇒洞窟遺跡(ドウクツイセキ)

どうくつどうぶつ

どうくつどうぶつ [5] 【洞窟動物】
石灰洞・溶岩洞・廃坑など,洞窟にすむ動物の総称。普通は一生を洞窟あるいは地下水の中だけで送る動物(真洞窟性動物)をさす。一般に皮膚が薄く淡色で,目・はねは退化する。ホライモリ・ホラトゲトビムシ・ムカシエビ・ホラヒメグモなど。広義には,コウモリやカマドウマのように昼は洞窟にひそみ,夜間は外へ出て餌をとるような周期的に洞窟を利用する動物も含めることがある。

どうくん

どうくん [1] 【同君】
その人。今言った人について,その名前などをくり返さずに表すことば。「―は努力を怠らず…」

どうくん

どうくん [0] 【同訓】
違った漢字が同一の訓をもつこと。「陰(イン)」「影(エイ)」を「かげ」と読む類。

どうくんいじ

どうくんいじ [5] 【同訓異字】
「異字同訓」に同じ。

どうくんれんごう

どうくんれんごう [5] 【同君連合】
〔personal union〕
二つ以上の国が同一君主のもとに連合すること。1603年から1707年までのイングランドとスコットランドの関係がその例。君合国。

どうぐ

どうぐ ダウ― [3] 【道具】
(1)物を作り出すため,あるいは仕事をはかどらせるため,また生活の便のために用いる器具の総称。「大工―」「家財―」
(2)他の目的のための手段・方法として利用される物や人。「他人を―に使う」
(3)仏道修行に用いる用具。僧の必需品や修法に用いる器具など。
(4)刀剣・弓矢・槍などの武具。
(5)芝居の大道具,小道具。
(6)顔や身体の種々のつくり。また,その部分をいう称。「顔の―,手足まで,母(カカ)は斯うは産み付ぬ/浄瑠璃・丹波与作(上)」

どうぐ

どうぐ【道具】
[用具]a tool;→英和
a utensil;→英和
an instrument;→英和
a gadget;→英和
furniture (家具);→英和
[手段・方便]a means;→英和
<use a person as> a tool;[劇場の]⇒大道具,小道具.‖道具入れ a gadget bag (カメラなどの).道具方 a stagehand; <米> a grip hand.道具箱 a toolbox.道具屋 a dealer in secondhand articles (古物商);a curio dealer (骨董(とう)商).

どうぐいち

どうぐいち ダウ― [3] 【道具市】
古道具を売る市。

どうぐおとし

どうぐおとし ダウ― [4] 【道具落(と)し】
(1)戦場で敵の槍(ヤリ)を巻き落とす武具。
(2)相手の武器を封じてしまうもの。「義経が雷でも秀平が鬼神でも,院宣と云ふ―に出会つてはいごく物ではおりない/浄瑠璃・殩静胎内捃」
(3)弱点。苦手。「されば人間死ぬるといふ―,是に勝つ男達(オトコダテ)もなし/浮世草子・置土産 3」

どうぐかた

どうぐかた ダウ― [0] 【道具方】
演劇で,舞台の道具,特に大道具を取り扱う者。

どうぐじょうるり

どうぐじょうるり ダウ―ジヤウ― [4] 【道具浄瑠璃】
〔太夫を道具に使うことから〕
三味線弾きを座頭にした素語り一座の浄瑠璃。

どうぐだたみ

どうぐだたみ ダウ― [4] 【道具畳】
⇒点前畳(テマエダタミ)

どうぐだて

どうぐだて ダウ― [0] 【道具立て】
(1)必要とする道具を取りそろえておくこと。また,その道具。
(2)物事をするに当たっての準備。「―に着手する」
(3)身体に備わっている部分。顔などのつくり。「顔の―がいい」

どうぐだて

どうぐだて【道具立】
(1)[劇場の](stage) setting.→英和
(2)[準備] <make> preparations[arrangements] <for> .
〜は出来ている be prepared <to do,for a matter> .

どうぐてきじょうけんづけ

どうぐてきじょうけんづけ ダウ―デウケンヅケ [0] 【道具的条件付け】
自発行動がなされたときに正の強化刺激が与えられるか,負の強化刺激が取り去られると,その行動の生起頻度が高まる現象。オペラント条件付け。
⇔古典的条件付け

どうぐてきりせい

どうぐてきりせい ダウ― [7] 【道具的理性】
〔(ドイツ)instrumentale Vernunft〕
フランクフルト学派の用語。啓蒙(ケイモウ)思想が科学的認識によって自然を支配し,宗教の拘束から脱しようとするとき,理性は実は自然と社会とを搾取する道具として働いているとする。
→批判理論

どうぐのとしとり

どうぐのとしとり ダウ― [7][8] 【道具の年取り】
正月一四日,仕事道具に供え物をして年取りを祝う行事。道具の正月。

どうぐばこ

どうぐばこ ダウ― [3][0] 【道具箱】
道具一式を入れておく箱。特に,大工道具を入れておく箱。

どうぐまく

どうぐまく ダウ― [3] 【道具幕】
歌舞伎で,浪・山・街道・網代(アジロ)塀などをかいた幕。舞台転換のつなぎのためのもの。

どうぐもち

どうぐもち ダウ― [3] 【道具持(ち)】
(1)道具をたくさん持っていること。また,その人。
(2)武家で,槍持ちのこと。
(3)火消しで,纏(マトイ)持ちのこと。

どうぐや

どうぐや ダウ― [0] 【道具屋】
(1)古道具を商う店。また,その人。
(2)「道具屋節((独立項目))」の略。

どうぐやぶし

どうぐやぶし ダウグヤ― 【道具屋節】
上方浄瑠璃の一。寛文(1661-1673)・延宝(1673-1681)頃,大坂の道具屋吉左衛門が語り始めた。播磨節の影響が強く,曲風は豪壮味に富む。彼一代で絶えたが,義太夫節に取り入れられる。道具屋。

どうけ

どうけ ダウ― [1] 【道家】
⇒どうか(道家)

どうけ

どうけ【道化(役)者】
a clown;→英和
a buffoon.→英和
道化芝居 a farce;→英和
a low[light]comedy.

どうけ

どうけ ダウ― [0][3] 【道化】
(1)人を笑わせるおかしなしぐさや言葉。また,それをする人。滑稽(コツケイ)。おどけ。「―を演じる」「―に徹する」「―役」
(2)「道化方」の略。

どうけ

どうけ [1] 【同家】
(1)本家を同じくする分家から他の分家をさす語。同じ家筋。
(2)(前に述べた)その家。

どうけい

どうけい [0] 【同慶】
相手と同様,自分にとっても喜ばしいこと。相手のめでたい事を祝っていう。「御―の至り」

どうけい

どうけい [0] 【同型】
同じかた。同じ様式。「―の船」

どうけい

どうけい [0] 【同系】
系統が同じであること。同じ系統。
⇔異系

どうけい

どうけい【憧憬】
⇒憧(あこが)れ.

どうけい

どうけい [0] 【憧憬】 (名)スル
〔「しょうけい(憧憬)」の慣用読み〕
あこがれること。「―の的」

どうけい

どうけい【同形(の)】
(of) the same shape.

どうけい

どうけい【同型(の)】
(of) the same type[pattern].

どうけい

どうけい【同慶の至りです】
(I offer my hearty) congratulations <on your success> .

どうけい

どうけい [0] 【同形】
同じかたち。「―の図形」

どうけい

どうけい [0] 【動径】
(1)角を半直線の回転で定義するとき,もとの半直線(始線)に対して回転したと考えられる方の半直線をいう。
(2)原点を始点とし,運動する質点を終点とするベクトル。質点の運動を論じるときに用いる。動径ベクトル。位置ベクトル。

どうけい

どうけい【同系の】
akin;→英和
of the same stock.同系会社 affiliated companies.

どうけいこうはい

どうけいこうはい [5] 【同系交配】
同一系統内での交配。自家受精はその極端な例。
⇔異系交配

どうけいぶんれつ

どうけいぶんれつ [5] 【同型分裂】
減数分裂で,二回の核分裂のうち各染色体が縦裂面で分かれ,染色体数に変化の生じない分裂。体細胞分裂と基本的には同じ。
→異型分裂

どうけがた

どうけがた ダウ― [0] 【道化方・道外方】
歌舞伎で,滑稽な所作を専門とする役柄。また,その役者。

どうけざる

どうけざる ダウ― [4] 【道化猿】
スロー-ロリスの異名。

どうけし

どうけし ダウ― [3] 【道化師】
道化を職業とする人。道化役。ピエロ。

どうけしばい

どうけしばい ダウ―ヰ [4] 【道化芝居】
滑稽なしぐさ・台詞(セリフ)で観客を笑わせる芝居。おどけ芝居。

どうけっせつ

どうけっせつ 【洞結節】
⇒洞房結節(ドウボウケツセツ)

どうけつ

どうけつ [0] 【同穴】
(1)夫婦が死んで同じ墓穴に葬られること。
→偕老(カイロウ)同穴
(2)同じ穴。また,同類。

どうけつ

どうけつ [0] 【洞穴】
ほら穴。洞窟。

どうけつ=の契(チギ)り

――の契(チギ)り
死ぬまで仲むつまじく暮らそうという,夫婦のかわす約束。偕老(カイロウ)の契り。

どうけつえび

どうけつえび [4] 【同穴海老】
海綿動物のカイロウドウケツの格子状の体腔(タイコウ)の中にすむ小形のエビ。体長約3センチメートル。はさみは大きい。幼生時に体壁の小孔から中にはいり,一生海綿の中で過ごす。普通雌雄一対ですむ。
→偕老同穴

どうけもの

どうけもの ダウ― [0] 【道化者】
滑稽なことをして人を笑わせる者。おどけ者。

どうけやくしゃ

どうけやくしゃ ダウ― [4] 【道化役者】
演劇で,道化を演ずるのを得意とする役者。道化芝居の役者。

どうける

どう・ける ダウケル [3] 【道化る】 (動カ下一)
〔「道化(ドウケ)」の動詞化〕
滑稽(コツケイ)なことをする。おどける。「―・けたかっこう」

どうけん

どうけん [0] 【洞見】 (名)スル
先の先まで見抜くこと。見通すこと。洞察。「是より深く―する事が出来ないんか/罪と罰(魯庵)」

どうけん

どうけん [0] 【同権】
権利が同等であること。同じ権利をもつこと。「男女―」

どうけん

どうけん [0] 【同県】
同じ県。その県。「―人」

どうけん

どうけん【男女同権】
equal rights for[equality between]men and women.

どうけん

どうけん [0] 【銅剣】
青銅製の剣。日本では弥生時代につくられ,両刃で中央に鎬(シノギ)があり,その両側に溝がある。実用の武器から,儀礼・祭祀用の祭器へ変化した。
→銅戈(ドウカ)
→銅鉾(ドウホコ)
銅剣[図]

どうげつ

どうげつ [0][1] 【同月】
(1) [0]
同じ月。「―の生まれ」
(2) [1]
その月。「一〇月三日組閣,―三〇日解散」

どうげん

どうげん [0] 【同源・同原】
(1)同一の源・起源をもつこと。
(2)特に,語源が同じであること。

どうげん

どうげん ダウゲン 【道元】
(1200-1253) 鎌倉初期の禅僧。日本曹洞宗の開祖。京都の人。号は希玄(キゲン)。諡号(シゴウ)承陽大師。久我通親の子。比叡山で天台宗を,建仁寺で禅を学んだ。1223年入宋。帰国後,京都深草に興聖寺を開く。44年越前に移り,大仏寺(のちの永平寺)を開創。修証一如・只管打坐(シカンタザ)の純一の禅風で知られる。著「正法眼蔵」「永平清規」など。

どうげんたい

どうげんたい [0] 【動原体】
核分裂における染色体の紡錘糸付着点。多くは一次狭窄(キヨウサク)として観察される。染色体配分に重要な役割を果たす。

どうこ

どうこ ダウ― [1] 【堂鼓】
中国で,主に武劇に用いる太鼓の一種。四本足の台上にのせて棒で打ち鳴らす。唐鼓。

どうこ

どうこ [0] 【銅壺】
銅や鋳鉄などで作った箱形の湯沸かし器。かまどの側壁に塗り込め,煮炊きの際の余熱で湯を沸かす。また,長火鉢の中に置くものもある。

どうこ

どうこ [1] 【銅鼓】
青銅製の打楽器。中空で底がなく,平たい上面を棒で打って鳴らす。中国南部から東南アジアにわたって広範囲に分布し,中国周代から現代まで用いられている。
銅鼓[図]

どうこ

どうこ【銅壷】
a copper boiler.

どうこ

どうこ [1] 【洞庫】
茶室の点前(テマエ)畳に座したまま使用できるように,壁に仕込んだ戸棚。茶室側からも勝手側からも開けられる。茶道具を持ち運びする必要がなく,老人の使用するものと伝える。
〔道幸という人の工夫といい,「道幸」「道籠」などとも書く〕

どうこう

どうこう [0] 【瞳孔】
虹彩の中央にある円形の穴。光が眼球後部にはいる時に,この部分を通る。虹彩の働きにより自律的に大きさが変化して光量や焦点深度の調節を行う。ひとみ。

どうこう

どうこう [0] 【同甲】
〔甲子(カツシ)を同じくする意〕
同じ年齢。同年。

どうこう

どうこう【同好の士】
men of the same taste.音楽同好会 a music lovers' society.

どうこう

どうこう [0] 【銅坑】
銅鉱を採掘する鉱山・坑道。

どうこう

どうこう [0] 【同好】
同じ好みを持つこと。趣味・興味が同じであること。また,その人。「―の士」

どうこう

どうこう [0] 【動向】
(1)人や物などの動き。「その後の―を知る」
(2)事態の動いていく方向。社会や組織などの現状の傾向や今後のなりゆき。「経済の―」「―を探る」

どうこう

どうこう ダウカウ 【道幸】
「洞庫(ドウコ)」に同じ。

どうこう

どうこう [0] 【銅鉱】
銅を含む鉱石。主要鉱石は黄銅鉱で,その他輝銅鉱や赤銅鉱などがある。

どうこう

どうこう ダウカウ [0] 【導坑】
トンネル掘削の際,全断面掘削に先立って掘る小さな坑道。地質・方向・高さなどの予備調査を兼ねる。

どうこう

どうこう【同行する】
go with[accompany] <a person> ;travel together.同行者 a companion;→英和
a fellow traveler.

どうこう

どうこう【瞳孔】
the pupil.→英和

どうこう

どうこう【銅鉱】
copper ore.

どうこう

どうこう【動向】
a trend;→英和
a tendency.→英和
⇒傾向.

どうこう

どうこう [0] 【同功】
功績が同じであること。同じ功績。

どうこう

どうこう [0] 【同工】
同じ細工であること。同じやり方であること。

どうこう

どうこう [0][1] 【同校】
(1) [0]
同じ学校。
(2) [1]
(前に述べた)その学校。

どうこう

どうこう [1] (副)
〔副詞「どう」に副詞「こう」の付いたもの〕
いろいろにいうさま。あれこれ。とやかく。「いまさら―言ってもはじまらない」

どうこう

どうこう [0] 【同行】 (名)スル
一緒に連れ立って行くこと。また,その人。「警察へ―する」
→どうぎょう(同行)

どうこう

どうこう [0] 【耨耕】
熱帯地方などで,手鍬による農耕。
→犂耕(リコウ)

どうこう

どうこう [0] 【同庚】
〔「庚」は年齢の意〕
おないどし。同年。同甲。

どうこういきょく

どうこういきょく [5][0] 【同工異曲】
〔韓愈「進学解」〕
(1)音曲・詩文などの技巧は同じであるが,趣が異なること。
(2)ちょっと見ると見かけは違うようでも,内容は同じであること。

どうこういきょく

どうこういきょく【同工異曲である】
be practically the same;→英和
There is little to choose <between> .

どうこういったい

どうこういったい [0] 【同功一体】
〔史記(黥布伝)〕
功績が全く同じであること。

どうこうかい

どうこうかい [3] 【同好会】
(1)同好の者の集まり。
(2)学生のサークル活動などで,クラブが学校や自治会の公認のものであるのに対し,私的に同好の者が集まって行われるもの。

どうこうけん

どうこうけん [0][3] 【同功繭】
「玉繭(タママユ)」に同じ。

どうこうだな

どうこうだな ダウカウ― [3] 【道幸棚】
「洞庫棚(ドウコダナ)」に同じ。

どうこうてい

どうこうてい ダウクワウ― 【道光帝】
(1782-1850) 中国,清の第八代皇帝(在位 1820-1850)。名は旻寧(ビンネイ)。廟号(ビヨウゴウ)は宣宗。アヘン戦争に敗れ,西洋諸国に対し開国を余儀なくされた。

どうこうはんしゃ

どうこうはんしゃ [5] 【瞳孔反射】
光線の照射,近距離にある物体の注視,閉瞼などにより,反射的に瞳孔の大きさが変化する機能。

どうこうほう

どうこうほう ダウカウハフ 【道交法】
「道路交通法」の略。

どうこく

どうこく [0] 【慟哭】 (名)スル
悲しみのために,声をあげて激しく泣くこと。哭慟。「友の死に―する」

どうこく

どうこく [0][1] 【同国】
(1) [0]
同じ国。同じ郷里。「―人(ジン)」
(2) [1]
(前に述べた)その国。

どうこく

どうこく【慟哭する】
cry bitterly;wail.→英和

どうこく

どうこく【同国人】
a fellow countryman;[同郷人]⇒同郷(どうきよう).

どうこだな

どうこだな [3] 【洞庫棚】
茶の湯用の棚物の一。洞庫の形の持ち運びできる棚。道幸棚。

どうこにち

どうこにち ダウコ― [3] 【道虚日】
陰陽道(オンヨウドウ)で,外出に凶であるとする日。

どうこん

どうこん [0] 【同根】
(1)根・源(ミナモト)が同一であること。「愛憎の感情は―である」
(2)兄弟。「畠山が―の争ひ果さざれば/読本・雨月(浅茅が宿)」

どうこん

どうこん [0] 【同梱】 (名)スル
本体と一緒に梱包すること。「―の説明書を参照」「スペアを二本―する」

どうこんしき

どうこんしき [3] 【銅婚式】
結婚七周年(または15周年)を祝う式。

どうご

どうご [0] 【同居】
〔「ご」は呉音〕
〔仏〕 聖者も凡夫もともに住むこと。

どうご

どうご [0] 【同語】
同じ言葉。同じ語。

どうごう

どうごう ダウガウ [3][0] 【道号】
〔仏〕 出家者が法名のほかに,自己の悟りの内容や願いを表現してつける名前。のち,本来の意義が薄れ,単なる別名・通称となった。

どうごう

どうごう ダウガウ [3] 【堂号】
「堂」のつく雅号・屋号など。

どうごうきん

どうごうきん [3] 【銅合金】
銅を主成分とした合金の総称。黄銅(亜鉛との合金)・青銅(錫との合金)・白銅(ニッケルとの合金)など。

どうごえ

どうごえ [3] 【胴声】
太く濁った声。どうま声。

どうごおんせん

どうごおんせん ダウゴヲンセン 【道後温泉】
愛媛県松山市の市街の北東,道後山の麓にある温泉。古代から知られた温泉で「伊予国風土記」逸文などに記載が見られる。単純泉。

どうごど

どうごど [3] 【同居土】
〔仏〕 天台宗の教義で,三界の中にあり,凡夫と聖者がともに住む世界。同居穢土と同居浄土とがある。凡聖同居土。

どうごはんぷく

どうごはんぷく [4] 【同語反復】
(1)特に繰り返したからといって何の意味も明瞭さも付け加えないような同じ言葉の繰り返し。
(2)トートロジー{(2)}に同じ。

どうごもり

どうごもり ダウ― [3] 【堂籠り】
寺の堂にこもること。

どうさ

どうさ [1] 【動作】 (名)スル
事を行うために体を動かすこと。また,その時の体の動き。挙措。所作。「機敏な―で動く」「―がのろい」「外来の事物に応じて―した一時のレアクションである/渋江抽斎(鴎外)」

どうさ

どうさ【動作】
action;→英和
movement(s);→英和
manners.〜が敏捷だ(のろい) be quick (slow) in action.

どうさ

どうさ ダウ― [0][1] 【礬水・陶砂】
膠(ニカワ)とミョウバンを溶かした水。紙などに引いて,墨・インク・絵の具のにじみ止めとする。

どうさいぼう

どうさいぼう ダウサイバウ 【道才棒】
⇒これに懲(コ)りよ道才棒(「これ」の句項目)

どうさがく

どうさがく [3] 【動作学】
〔kinesics〕
言語行動において表情や身ぶりの果たす機能や意味を体系的に研究する学問。

どうさがみ

どうさがみ ダウ― [3] 【礬水紙】
絵の具がにじむのを防ぐために,礬水を引いた紙。書画に用いる。

どうさき

どうさき [0][4] 【胴先】
鎧(ヨロイ)の前面の最下端。胴尻。

どうさく

どうさく [0] 【同作】
(1)同じ人の作品。
(2)同じ作り方。

どうさけんきゅう

どうさけんきゅう [4] 【動作研究】
一定の作業における動作を観察・記録・分析して,無駄のない効率の高い作業動作を求める研究。時間研究とともに作業研究の中心をなす。

どうさつ

どうさつ [0] 【洞察】 (名)スル
(1)鋭い観察力で物事を見通すこと。見抜くこと。「結果を―する」「―力」
(2)〔心〕
 (ア)新しい事態に直面したとき,過去の経験によるのではなく,課題と関連させて全体の状況を把握し直すことにより突然課題を解決すること。見通し。
 (イ)自己の行動パターンを意識化し,その原因や意味を理解すること。心理治療や問題行動の改善において重要な過程。「自己―」「―療法」

どうさつ

どうさつ【洞察する】
read <a person's mind> ;→英和
gain[get]an insight <into> .→英和
洞察力(がある) (have) an insight <into> .

どうさでんい

どうさでんい [4] 【動作電位】
⇒活動電位(カツドウデンイ)

どうさでんりゅう

どうさでんりゅう [4] 【動作電流】
⇒活動電流(カツドウデンリユウ)

どうさほう

どうさほう [0] 【動作法】
動作訓練を通じて,姿勢や緊張に気づき,発達の促進や心身の緊張緩和を図る心理療法。脳性麻痺等の障害児や神経症患者にも適用される。

どうさん

どうさん【動産】
movable[personal]property;movables.

どうさん

どうさん ダウ― [0] 【道産】
(1)北海道の産。北海道の産物。
(2)北海道の生まれ。どさん。

どうさん

どうさん [0] 【同参】
禅宗で,同一の師について参学すること。また,その同学の仲間。同学。

どうさん

どうさん [0] 【動産】
土地,およびその定着物である建物・立ち木などを除いた一切の有体物。不動産以外の物。ただし,船舶は不動産,無記名債権は動産とみなされ,強制執行においては,不動産や財産権も含む。
⇔不動産

どうさんぎんこう

どうさんぎんこう [5] 【動産銀行】
工業金融のために,事業会社の株式・社債の発行に関する業務を営み,会社の設立・拡張ならびに株式の引き受けを通じて経営参加を行う銀行。1902年(明治35)日本興業銀行がその目的で創設された。

どうさんしち

どうさんしち [3] 【動産質】
動産を目的とする質権。目的物の引き渡しを必要とする。

どうさんしんたく

どうさんしんたく [5] 【動産信託】
動産を信託財産として受け入れる信託。

どうさんていとう

どうさんていとう [5] 【動産抵当】
動産を目的とする抵当権。債務者自ら動産を占有使用したまま設定できる。現行法上,農業用動産・自動車・航空機・建設機械について認められている。

どうさんほけん

どうさんほけん [5] 【動産保険】
動産のこうむる損害を填補(テンポ)するための損害保険。主に動産についての火災保険をさす。

どうざ

どうざ [0][1] 【動座】 (名)スル
(1)貴人・神木・神輿(シンヨ)などが座所を他に移すこと。「神輿の御―」
(2)上位の人に敬意を表して,座を離れて礼容を整えること。「室町殿…前内大臣の上に着き給ふ。人々―す/室町殿行幸記」
(3)大将が出陣すること。「御―ナサルル/日葡」

どうざ

どうざ [0] 【銅座】
江戸時代,銅の精錬・専売をつかさどった役所。銅は長崎貿易の重要な輸出品であり,その統制と増産奨励のため,1738年設置。大坂商人で組織し,勘定奉行・長崎奉行・大坂町奉行の支配に属した。

どうざ

どうざ [0] 【同座・同坐】 (名)スル
(1)同じ会の席に居合わすこと。同席。「名士と―する」
(2)かかわりあい。巻き添え。連座。
(3)同じ劇場・劇団。

どうざい

どうざい【同罪である】
be equally guilty[to blame].

どうざい

どうざい [0] 【同罪】
同じ罪。また,同じ罪や責任に相当すること。「暴行をだまって見すごしていた者も―だ」

どうざいく

どうざいく【銅細工】
copper work.

どうざし

どうざし [4][0] 【胴差】
通し柱をつないで,建物の胴体を固めるとともに二階の床梁(ユカバリ)を支える横木。

どうざん

どうざん [1] 【銅山】
(1)銅鉱を産出する山。
(2)銅鉱を掘り,精錬している所。

どうざん

どうざん【銅山】
a copper mine.

どうし

どうし ダウ― [1] 【導師】
(1)仏道を説き,人々を仏道に導く者。高僧や仏・菩薩をいう。
(2)法会に際して,集まった僧の中心となり儀式を行う僧。唱導師。
(3)葬儀に際して,死者に引導を渡す僧。
(4)ヨーガなどで,指導者のこと。グル。

どうし

どうし [0] 【同視】 (名)スル
同じにみなすこと。同一視。「僕と彼とを―するのは,月とスツポン/当世書生気質(逍遥)」

どうし

どうし [1] 【同歯】
(1)歯が同じであること。
(2)〔「歯」は年の意〕
同じ年齢。同年。

どうし

どうし [1] 【同志・同士】
(1)主義・主張を同じくすること。また,そういう仲間。同じ志の人。《同志》「―を募る」「―愛」
(2)互いにある共通の関係にある人。名詞の下に付いて,接尾語的にも用いる。《同士》「気の合った―」「好いた―」「女―」「いとこ―」

どうし

どうし【同士[志]】
friends;comrades.同士討をする fight among themselves.‖かたき同士 <They are> enemies to each other.

どうし

どうし ダウ― [1] 【道士】
(1)道義を体得した人。道義心の強い人。
(2)仏教の修行者。仏門にある人。沙門。
(3)道教の修行につとめ,その祭儀を執り行う専門家。道家。
(4)神仙の術を行う人。仙人。方士。

どうし

どうし [1] 【動止】
(1)動くことと止まること。
(2)立ち居振る舞い。挙動。挙止。

どうし

どうし [1] 【同氏】
その人。前に述べた人。

どうし

どうし ダウ― [0] 【瞠視】 (名)スル
目をみはってみつめること。瞠目。「遺書を―すること久しかりき/即興詩人(鴎外)」

どうし

どうし [1] 【瞳子】
ひとみ。瞳孔。

どうし

どうし [0] 【動詞】
品詞の一。用言に属し,活用があり,一般に終止形語尾がウ段の音で終わる(ラ行変格だけは終止形語尾がイ段の音で終わる)。「走る」「起きる(文語,起く)」「見える(文語,見ゆ)」など。活用は,口語では,五段・上一段・下一段・カ行変格・サ行変格の五種類,文語では,四段・上一段・上二段・下一段・下二段・カ行変格・サ行変格・ナ行変格・ラ行変格の九種類がある。

どうし

どうし【動詞】
a verb.→英和
〜の活用 the conjugation of a verb.→英和
‖自(他)動詞 an intransitive (a transitive) verb.

どうし

どうし [0] 【同死】
死をともにすること。

どうし

どうし [1] 【同旨】
趣旨が同じであること。同じ趣旨。

どうし

どうし [0] 【童詩】
(1)子供のための詩。
(2)子供の作った詩。児童詩。

どうし

どうし ダウ― [1] 【道志】
平安時代,大学の明法道を修め,衛門府の志(サカン)と検非違使庁の志を兼任した者。

どうしうち

どうしうち [3][0] 【同士討ち・同士打ち】
味方同士が争うこと。どしうち。

どうしき

どうしき [0] ドウ― 【胴敷】 ・ ダウ― 【堂敷】
博打(バクチ)をやる座敷。ばくち場。ばくち宿。

どうししゃじょしだいがく

どうししゃじょしだいがく 【同志社女子大学】
私立大学の一。1876年(明治9)創立の同志社女学校を源とし,1912年の同志社女子専門学校を経て,49年(昭和24)新制大学として設立。本部は京都市上京区。

どうししゃだいがく

どうししゃだいがく 【同志社大学】
私立大学の一。1875年(明治8),新島襄によって同志社英学校として創立。1904年(明治37)設立の同志社専門学校が,20年(大正9)大学令により同志社大学となる。48年(昭和23),予科・工専・経専などを合併し新制大学となる。本部は京都市上京区。

どうしせい

どうしせい [0] 【同歯性】
一個体に生ずる歯がすべて同じ形態をもつこと。爬虫類・哺乳類以外(ただし,ハクジラ類は例外で同歯性)の動物にみられる。
⇔異歯性

どうした

どうした
〜のだ What is the matter (with you)? 〜わけか somehow (何となく);why (なぜ).→英和
〜ものだろう What shall we do? それが〜 So what?

どうした

どうした [1] (連体)
〔副詞「どう」に動詞「する」の連用形「し」と助動詞「た」がついて一語化したもの〕
どのような。どういう。「―わけか熱が出てきた」「―風の吹きまわしか」「無断で欠勤するとは―ことか」

どうした風の吹き回しか

ふきまわし【どうした風の吹き回しか】
though I don't know why[how it happened].

どうしつ

どうしつ [0] 【同質】
質が同じであること。
⇔異質
「―の材料」

どうしつ

どうしつ【同室】
<in> the same room.→英和
〜する room <with> .‖同室者 a roommate.

どうしつ

どうしつ【同質の】
of the same quality;homogeneous.→英和

どうしつ

どうしつ [0] 【同室】 (名)スル
(1)同じ部屋。
(2)同じ部屋に住む,あるいは宿泊すること。「ホテルでは A 君と―した」

どうしついぞう

どうしついぞう [5] 【同質異像】
⇒多形(タケイ)

どうして

どうして [1] 【如何して】
■一■ (副)
(1)どのようにして。どんな方法で。「―この難局を切り抜けるか」
(2)なぜ。どんな理由で。「―来なかったんだい」
(3)それどころか,かえって。なかなか。「一見おとなしそうだが,―なかなか気が強い」
(4)反語の文を作る。なんで…しようか(決して…しない)。「―生きて帰れようか」
■二■ (感)
(1)予想に反した場合に驚いていう語。いやはや。「血でも吐きやしないか不知(シラ)と,―其間の心配といふものは/化銀杏(鏡花)」
(2)強く否定する語。いやいや。とてもとても。「―,―,私なんか問題になりません」

どうして

どうして
why (なぜ);→英和
how (いかにして).→英和
〜どうして far from that.

どうしても

どうしても
[いかにしても]by all means;at any cost;[否定]never;→英和
by no means; <not> for the life of me;[ぜひ]must needs <do> ;[いやおうなしに]whether one likes it or not;[結局]after all.〜…する(せよ)といってきかない insist on (another's) doing.

どうしても

どうしても [4][1] 【如何しても】 (副)
(1)どんな手段を用いてでも。ぜひとも。絶対に。「―実現させなければならない」
(2)(打ち消しの語を伴って)どんな手段を用いても…(ない)。絶対に。「―勝てない相手」「―解けない問題」
(3)そうなりがちであることを表す。とかく。つい。「体が悪いと―気分がめいる」

どうしのすいてい

どうしのすいてい 【同死の推定】
⇒同時死亡(ドウジシボウ)の推定

どうしゃ

どうしゃ [0] 【同車】 (名)スル
同じ車に乗ること。同乗。「途中まで―する」

どうしゃ

どうしゃ ダウ― [1] 【導者】
案内する人。先導。

どうしゃ

どうしゃ ダウ― [1] 【導車】
機械で,他の多くの車に動力を伝える車。

どうしゃ

どうしゃ ダウ― [1] 【硇砂・磠砂】
塩化アンモニウムの古名。ろしゃ。
〔「磠」の本来の音は「ろ」〕

どうしゃ

どうしゃ [1] 【同社】
(1)同じ会社。その会社。
(2)同じ神社。その神社。

どうしゃ

どうしゃ ダウ― [1] 【堂舎】
〔「とうじゃ」「どうじゃ」とも。「堂」は大きな家,「舎」は小さな家〕
大小の建物。特に社寺の建物。「一山の―」

どうしゃ

どうしゃ ダウ― [1] 【道者】
(1)仏道を修行する人。修行者。
(2)仏法を修めた人。
(3)道教を修めた人。道士。道人。
(4)(「同者」「同社」とも書く)神社・仏閣,霊場などを連れ立って参詣する人。巡礼。道衆。「百人―付け奉りて/義経記 3」

どうしゃ

どうしゃ [1] 【同舎】 (名)スル
(1)同じ宿舎に泊まること。また,その建物。「―する七人の蛮奴と共に/浮城物語(竜渓)」
(2)(前に述べた)その宿舎。

どうしゃく

どうしゃく ダウ― [0] 【道釈】
道教と仏教。

どうしゃく

どうしゃく ダウシヤク 【道綽】
(562-645) 中国,隋唐代の僧。浄土五祖の第二。真宗七祖の第四。称名すること日に七万遍,観経の講義は計二〇〇回に及んだと伝える。著「安楽集」

どうしゃくが

どうしゃくが ダウ―グワ [0] 【道釈画】
東洋画の一部門。道教における仙人・天女や,仏教における諸仏・高僧などを画題としたもの。

どうしゅ

どうしゅ 【同趣】
おもむきを同じくすること。

どうしゅ

どうしゅ【同種の】
of the same kind[sort].

どうしゅ

どうしゅ ダウ― [1][0] 【堂衆】
⇒どうしゅう(堂衆)

どうしゅ

どうしゅ [0][1] 【同種】
種類や人種が同じであること。
⇔異種
「―の品物」

どうしゅう

どうしゅう [0] 【同衆】
仲間。同じともがら。

どうしゅう

どうしゅう ダウ― [0] 【堂衆】
〔「どうしゅ」「どうじゅ」とも〕
(1)寺院内の諸堂において雑役にあたった下級の僧侶。「山上には―・学生不快の事いできて/平家 2」
(2)真宗の本山や別院で法儀をつとめた役僧。

どうしゅう

どうしゅう [0] 【銅臭】
〔後漢書(崔寔伝)〕
銅貨の悪臭の意で,金銭欲,またそれにとらわれた行為を侮蔑的にいう語。「其勧化の仕方の―に富んだのを見て/一隅より(晶子)」

どうしゅう

どうしゅう [0] 【同舟】 (名)スル
同じ舟に乗ること。「呉越―」

どうしゅう

どうしゅう [0] 【同臭】
(1)同じにおい。
(2)「同臭味」に同じ。「―の人も相加はり/蘭学事始」

どうしゅう=相(アイ)救う

――相(アイ)救う
〔孫子(九地)〕
利害を同じくする者は,平素仲が悪くてもいざというときは助け合うものである。

どうしゅうせい

どうしゅうせい ダウシウ― [0] 【道州制】
現在の府県を統合し,全国を七ないし九の道および州に編成する広域行政の制度。府県の制度の行政的・財政的ゆきづまりを打開しようとする点から構想された案。

どうしゅうみ

どうしゅうみ [0] 【同臭味】
〔黄庭堅の再答冕仲詩「与�君草木臭味同」より〕
自分と同じ趣味をもつ者。多く,程度の低い意で用いる。同類。同臭。

どうしゅく

どうしゅく [0] 【同宿】 (名)スル
〔「どうじゅく」とも〕
(1)同じ家や宿屋に泊まり合わせること。また,その人。「―の客」「道連れになった人と―する」
(2)同じ宿屋。
(3)同じ寺に住み,同じ師匠について学ぶこと。また,その僧。「寺法師の円伊僧正と―して侍りけるに/徒然 86」

どうしゅく

どうしゅく【同宿する】
stay at the same hotel.同宿人 an inmate of the same hotel;a fellow lodger.

どうしゅち

どうしゅち ダウ― [3] 【道種智】
〔仏〕 三智の一。菩薩が教化する対象をよく理解する智慧。

どうしゅつ

どうしゅつ ダウ― [0] 【導出】 (名)スル
結論などをみちびき出すこと。「データから結論を―する」

どうしゅどうぶん

どうしゅどうぶん [0][0] 【同種同文】
「同文同種」に同じ。

どうしゅりゅうし

どうしゅりゅうし [4] 【同種粒子】
質量,スピンの大きさ,電荷など,一粒子の属性とみなせる量がすべて等しい粒子。本質的に互いに区別できず,古典統計と異なる量子統計に従う。
→量子統計力学

どうしゅん

どうしゅん ダウシユン 【道春】
林羅山の剃髪後の通称。

どうしゅんてん

どうしゅんてん ダウシユン― 【道春点】
林羅山が漢籍に施した訓点。江戸期の漢文訓読法の基となった。

どうしょ

どうしょ【同所】
the same place[address].

どうしょ

どうしょ [1][0] 【同書】
(1)同じ本。
(2)(前に述べた)その本。

どうしょ

どうしょ [1][0] 【同所】
(1)同じ所。同じ場所。
(2)(前に述べた)その所。その場所。

どうしょ

どうしょ [1] 【銅杵】
銅製の金剛杵(コンゴウシヨ)。

どうしょ

どうしょ【同書】
the same book.〜より(引用) ibidem <ibid.> .→英和

どうしょ

どうしょ ダウ― [0] 【道書】
道教の教義を説いた書物。

どうしょう

どうしょう [0] 【銅賞】
展覧会・品評会・コンクールなどで,第三位の入賞。
→金賞
→銀賞

どうしょう

どうしょう ダウシヤウ [0] 【道床】
鉄道線路で,枕木と路盤との間の砂利・砕石・コンクリートなどから成る層。路盤にかかる重圧の分散や列車振動の緩和などをはかるためのもの。

どうしょう

どうしょう [0] 【動哨】
歩哨(ホシヨウ)などが,一定の区域内の警戒にあたること。

どうしょう

どうしょう ダウセウ 【道昭】
(629-700) 飛鳥時代の法相宗の僧。河内の人。653年入唐し,玄奘に師事。660年帰国し,初めて法相宗を広め,また社会事業を行なった。死後,火葬にされた(日本における火葬の始まりという)。

どうしょう

どうしょう [0] 【同床】 (名)スル
同じ寝床に寝ること。同衾(ドウキン)。

どうしょう

どうしょう [0] 【洞簫】
中国の竹製縦笛。簫(シヨウ)の一種で,下端が筒抜けなのでこの名がある。管長約60センチメートル。指孔六(前五・後一)。日本の尺八と同類だが,歌口は管上端の内側をえぐった形である。
⇔排簫
→簫

どうしょういむ

どうしょういむ [5] 【同床異夢】
〔陳亮「与�朱元晦秘書�」による。同じ床(トコ)に寝ていても見る夢は異なる意〕
行動をともにしながら意見や考え方を異にしていること。

どうしょく

どうしょく [0] 【同職】
同じ職業。同じ仕事。

どうしょく

どうしょく [0] 【同色】
同じ色。

どうしょく

どうしょく [0] 【銅色】
黒味を帯びた赤色。あかがねいろ。

どうしょくくみあい

どうしょくくみあい [5] 【同職組合】
⇒ツンフト

どうしょくぞめ

どうしょくぞめ [0] 【同色染(め)】
同じ色に染めること。特に性質の異なる二種以上の繊維で織られた布を同色に染めることをいう。

どうしょくぶつ

どうしょくぶつ [4] 【動植物】
動物と植物。

どうしょくぶつ

どうしょくぶつ【動植物】
flora and fauna;plants and animals.

どうしょせいいしょく

どうしょせいいしょく [0] 【同所性移植】
臓器移植のうち,その臓器が本来あるべき解剖学的位置に移植すること。
→異所性移植

どうしん

どうしん【童心を傷つける】
disillusion the child.→英和
〜にかえる become a child again.

どうしん

どうしん ダウ― [0] 【道心】
(1)是非を判断して,正しい道をふみおこなう心。道徳心。良心。
(2)仏教を信じる心。出家者となって,修行に励む心。菩提心(ボダイシン)。
(3)出家者。特に一三歳または一五歳で出家となった者。「今―」「青―」

どうしん

どうしん [0] 【童心】
子供の心。また,子供のような純真な心。「―にかえる」

どうしん

どうしん [0] 【同心】 (名)スル
〔「どうじん」とも〕
(1)同じ心・考えであること。また,心を合わせること。「世上の人,―一致して/自由之理(正直)」
(2)心を合わせて事にあたること。特に,戦いで味方すること。「一味―」「宿運つきぬる平家に―して/平家 7」
(3)円などで,中心が同じであること。
(4)江戸幕府の下級役人。諸奉行・所司代・城代・大番頭・書院番頭などに属し,与力の下にあって,庶務・警察のことなどにあたった。町奉行の下で江戸市中の警察事務にあたった町方同心が有名。
(5)戦国・安土桃山時代,侍大将などに率いられる下級の兵卒。
(6)「同心病」に同じ。

どうしんえん

どうしんえん [3] 【同心円】
中心が同じで,半径が異なる円。

どうしんえん

どうしんえん【同心円】
a concentric circle.

どうしんじゃ

どうしんじゃ ダウ― 【道心者】
(1)仏門に帰依した者。「まことありがたき―なりとぞ人申しける/徒然 60」
(2)「道心坊{(2)}」に同じ。「念仏嫌ひな―とは/浮世草子・禁短気」

どうしんびょう

どうしんびょう [0] 【同心病】
歌学でいう歌病の一。一首の中に同じ語または同義の語を重出する欠陥。同心の病。同心。

どうしんぼう

どうしんぼう ダウ―バウ 【道心坊】
(1)成人後,仏門に入った者。「としごろ五十ちかき―/洒落本・田舎談義」
(2)僧形をして物乞いをする者。道心坊主。道心者。「―の身でかう云ふも気の毒だあが/洒落本・田舎談義」
(3)網元制のもとで,漁夫が漁獲物の一部を隠匿すること。

どうしんむすび

どうしんむすび [5] 【同心結び】
「華鬘(ケマン)結び」に同じ。

どうじ

どうじ ダウジ 【道慈】
(?-744) 奈良時代の僧。大安寺流の祖。大和の人。701年入唐,元康から三論を,善無畏(ゼンムイ)から密教を学ぶ。718年帰国,大安寺に住し,三論宗を宣揚した。

どうじ

どうじ [0] 【同字】
同じ文字。特に,同じ漢字。

どうじ

どうじ【同時の】
simultaneous;→英和
concurrent (併発的).→英和
〜に at the same time <as another> ;→英和
simultaneously[concurrently] <with> ;→英和
[一時に]at a time;at once;[一方では]on the other hand.〜に起こる coincide <with> ;→英和
synchronize <with> .→英和
‖同時通訳 <make> simultaneous interpretation[translation];a simultaneous interpreter[translator](人).同時放送 <TV and radio> simulcasts.同時録音 synchronous recording.

どうじ

どうじ【同次式】
《数》a homogeneous expression.

どうじ

どうじ [1] 【童子】
(1)子供。
(2)召し使いの少年。特に貴人につき従って身の回りの世話などをする童形の者。
(3)〔仏〕
〔梵 Kumāra〕

 (ア)寺にいて,八歳以上二〇歳未満で,剃髪得度せず,仏典学習のかたわら種々の雑務を行う者。
 (イ)
〔仏を法王というのに対してその王子の意で〕
菩薩の別名。
 (ウ)仏・菩薩などに従って雑役をつとめるもの。不動明王に従う矜羯羅(コンガラ)・制吒迦(セイタカ)など。
(4)能面の一。童顔の神仙をあらわす男面。
童子(4)[図]

どうじ

どうじ [0][1] 【同時】
(1)時を同じくすること。
(2)時代が同じであること。

どうじ

どうじ [1] 【同事】
同じ事。同じ事柄。また,同然。同様。「釈迦右衛門―にまはるべきと仰せ付られけると也/浮世草子・桜陰比事 2」

どうじ

どうじ [1] 【同次】
多項式において,各項の次数が等しいこと。斉次。

どうじきょう

どうじきょう 【童子教】
教訓書。一巻。僧安然の著かといわれるが未詳。1377年の写本がある。仏教思想や儒教思想による五言の漢文三二〇句を収める。鎌倉末期より流行,江戸時代には寺子屋の教科書に用いられた。

どうじきょうほう

どうじきょうほう [4] 【童子経法】
密教で,金剛童子を本尊として,子供の病気や災厄を除き,また安産のために祈祷(キトウ)する修法。

どうじぎれ

どうじぎれ [0] 【同字切れ】
連歌・俳諧で,前句にも付句にも句の切れ目に同字の「てにをは」があること。

どうじくん

どうじくん 【童子訓】
教訓書。五巻。貝原益軒著。1710年刊。児童教育に関する意見を,儒教主義に基づいて実践的に述べたもの。和俗童子訓。益軒十訓の一。

どうじくケーブル

どうじくケーブル ドウヂク― [5] 【同軸―】
高周波伝送用のケーブルの一。心線の回りを絶縁体でつつみ,その外を銅線などの網でつつんで,さらに外被をかぶせたもの。家庭ではテレビ・ FM 受信機などとアンテナをつなぐのに多く用いられる。コアックス。
同軸ケーブル[図]

どうじごうし

どうじごうし [4] 【童子格子】
〔「童子」は酒呑童子の意〕
(1)子持ちの太い格子縞。酒呑童子の着物の柄からという。
(2)〔鼻の下を童子格子(1)を描けるほど広くしている意から〕
少しおめでたい,女性に甘い人物。

どうじざり

どうじざり [0] 【同字去り】
俳諧・連歌で,同じ文字は三句隔てなければならないという掟(オキテ)。字去り。

どうじしき

どうじしき [3] 【同次式】
各項の次数が等しい多項式。たとえば �³+2�²�+4�³ などは三次の同次式。

どうじしぼうのすいてい

どうじしぼうのすいてい 【同時死亡の推定】
複数の死亡者間における死亡時間の前後が不明な時は,同時に死亡したものと推定すること。相続にまつわる混乱を避けるためのもの。同死の推定。

どうじだい

どうじだい [3] 【同時代】
同じ時代。「―を生きる者」

どうじだい

どうじだい【同時代(に)】
(in) the same age[period] <as> .〜の contemporary <with> .→英和
〜の人 a contemporary.

どうじだいじん

どうじだいじん [4] 【同時代人】
同じ時代に生き,共通の体験・意識をもつと考えられる人々。

どうじつ

どうじつ 【同日】
(1) [1]
その日。「―付けをもって発令」
(2) [0]
同じ日。「同月―の生まれ」
(3)物事の程度が同じくらいであること。「苦楽優劣,―に云べからざるに/雑談 10」

どうじつ

どうじつ【同日に】
on the same[very]day.

どうじつ=の=談(ダン)

――の=談(ダン)(=論(ロン))ではな・い
同じには論じられない。比較を絶している。「彼の実力といったら,私など―・い」

どうじつうやく

どうじつうやく [4] 【同時通訳】 (名)スル
話し手の話す言語を,ほとんど同時に,聞き手の言語に翻訳して伝えること。

どうじつせんきょ

どうじつせんきょ [5] 【同日選挙】
異なった選挙を同じ日に行うこと。特に,衆院選と参院選が同日に行われる場合にいうことが多い。ダブル選挙。

どうじに

どうじに 【同時に】 (連語)
(1)同じ時刻に。「―出発する」
(2)(接続詞的に用いて)先行の事柄とほとんど時を同じくして後続の事柄が行われることを表す。「選手の入場行進が始まった。―,伝書鳩がいっせいにはなたれた」
(3)(「と同時に」の形で,接続助詞的に用いる)
 (ア)…したあとすぐに。…した直後に。…や否や。「家に着くと―降り出した」
 (イ)前件が成立する一方で,後件もまた成立することを表す。…とともに。「気分転換に役立つと―健康にも良い」「欠点であると―長所でもある」

どうじはん

どうじはん [3] 【同時犯】
共犯関係にない二人以上の者が,同一の時間・場所で犯行をなすこと。独立に犯罪が成立する。

どうじべっしん

どうじべっしん [4] 【同字別心】
連歌・俳諧で,同字去りの原則の例外とされるもの。同一の漢字を用いても意味が異なる場合をいう。「木の葉」と「摺り粉木」の「木」の字の類。同字別吟。

どうじま

どうじま ダウジマ 【堂島】
(1)大阪市北区と福島区にまたがる堂島川北岸のビジネス地区。元禄年間(1688-1704)に新開,米市場が開かれ,その後幕府官許の市場として発展し,江戸時代の全国米相場の中心となった。
(2)「堂島下駄」の略。

どうじまげた

どうじまげた ダウジマ― [4] 【堂島下駄】
くり歯の表付きの下駄。表を鉄鋲(テツビヨウ)で打ち付けたものもある。堂島。
堂島下駄[図]

どうじまべいこくとりひきじょ

どうじまべいこくとりひきじょ ダウジマ― 【堂島米穀取引所】
1893年(明治26)大阪堂島に設立された米穀取引所。江戸時代以来栄えた米市場の後身で,1876年設立の大阪堂島米商会所が改称されたもの。1939年(昭和14)配給制度導入のため閉鎖。

どうじめ

どうじめ [0][4] 【胴締め】
(1)胴をしめつけること。また,それに用いる紐(ヒモ)・皮など。
(2)レスリングの締め技の一。両足で相手の胴を締め付けるもの。ボディー-シザース。

どうじめ

どうじめ【胴締め】
a belt (バンド);→英和
a chestlock (柔道の).

どうじもん

どうじもん 【童子問】
儒書。三巻。伊藤仁斎著。1707年刊。童子が師に問いそれに答える体裁で,自らの思想を平易に説いたもの。

どうじゃく

どうじゃく ダウ― [0] 【瞠若】 (名・形動タリ)
驚いて目をみはる・こと(さま)。瞠然。「此点に於ては確に―たる所なき能はず/自然と人生(蘆花)」

どうじゅう

どうじゅう [0] 【同住】 (名)スル
いっしょに住むこと。「娘と―すべしと親切に申し呉るる/罪と罰(魯庵)」

どうじゅうかく

どうじゅうかく ドウヂユウ― [3] 【同重核】
⇒同重体(ドウジユウタイ)

どうじゅうたい

どうじゅうたい ドウヂユウ― [0] 【同重体】
質量数が等しく,原子番号すなわち陽子数が異なる核種。同重核。アイソバー。

どうじゅつ

どうじゅつ ダウ― [1] 【道術】
道士や方士の行う長生・呪術などの術。仙術。方術。

どうじゅんかい

どうじゅんかい 【同潤会】
関東大震災後の住宅不足救済のために1924年(大正13)設立された財団法人。代官山をはじめ,東京・横浜各地に中層鉄筋コンクリートのアパートを建設。のちの集合住宅建設に影響を与えた。

どうじょ

どうじょ [1] 【童女】
幼い女の子。どうにょ。

どうじょ

どうじょ [1] 【同女】
(前に述べた)その女の人。

どうじょう

どうじょう【同上】
the same as the above;→英和
ditto <do> .→英和

どうじょう

どうじょう【同情】
sympathy;→英和
pity (哀れみ).→英和
〜する sympathize <with> ;→英和
pity;feel (pity) <for> .→英和
〜を表わす(呼ぶ,に訴える) express (arouse,appeal to) a person's sympathy.〜して out of sympathy <with,for> .〜のある(ない) (un)sympathetic;→英和
warm(cold)hearted.‖同情者 a sympathizer.同情スト a sympathy strike.同情票 <win> a sympathy vote.

どうじょう

どうじょう【道場】
a gymnasium;→英和
a <fencing> hall.→英和

どうじょう

どうじょう [0] 【同上】
(1)前に記したことと同じであること。同前。「―の理由により」
(2)図表や書式などで,記号的に用いて,上記のことと同じである意を表す。

どうじょう

どうじょう [0] 【同乗】 (名)スル
同じ乗り物に一緒に乗ること。「トラックに―する」「―者」

どうじょう

どうじょう [0] 【同情】 (名)スル
他人の苦しみ・悲しみ・不幸などを同じように感じ,思いやり・いたわりの心をもつこと。かわいそうに思うこと。「―を禁じ得ない」「心から―します」「―をよせる」「―心」

どうじょう

どうじょう ダウヂヤウ [1][0] 【道場】
(1)武芸の練習や,修養・訓練などを行う場所。「町―」「ヨーガ―」
(2)〔仏〕
 (ア)釈迦が悟りをひらいた場所。菩提道場。
 (イ)修行をする建物や施設。
 (ウ)寺院の別名。
 (エ)特に中世の真宗などで,寺院に準ずる役割を果たす施設。

どうじょう

どうじょう ダウジヤウ [0] 【堂上】
〔古くは「とうしょう」「どうしょう」とも〕
(1)昇殿を許された公卿・殿上人の総称。公家。堂上方。
⇔地下(ジゲ)
(2){(1)}の官人を出す家柄の総称。室町以降は摂家・清華・大臣家以外の公家の家格として狭義に用いることがあり,これを特に平堂上と呼ぶ。
(3)堂の上。「数万の軍旅は―堂下になみ居たれども/平家 6」
(4)清涼殿南廂の殿上の間に上ること。昇殿。「将軍―の後,帯刀の役人は皆中門の外に敷皮を布(シイ)て列居す/太平記 40」

どうじょう

どうじょう【同乗する】
ride together;ride[go]with another <in the same car> ;share <a car with a person> .→英和
同乗者 a fellow passenger.

どうじょう

どうじょう [0] 【動擾】 (名)スル
動きみだれること。「狂奔し悲鳴し―す/自然と人生(蘆花)」

どうじょう

どうじょう ダウジヤウ [0] 【道上】
道のほとり。また,路上。

どうじょうあらし

どうじょうあらし ダウヂヤウ― [5] 【道場荒らし】
武芸道場に押しかけ無理に試合を申し込み,勝てば金銭を強要したりすること。また,その人。道場破り。

どうじょうかぞく

どうじょうかぞく ダウジヤウクワ― [5] 【堂上華族】
明治維新後華族となったもののうち,もと公家の家柄のもの。

どうじょうかた

どうじょうかた ダウジヤウ― [0] 【堂上方】
「堂上{(1)}」に同じ。

どうじょうけ

どうじょうけ ダウジヤウ― [3] 【堂上家】
「堂上{(2)}」に同じ。

どうじょうじ

どうじょうじ ダウジヤウ― 【道成寺】
(1)和歌山県日高郡川辺町にある天台宗の寺。山号,天音山。701年の開創と伝えられる。開基は義淵。安珍(アンチン)・清姫(キヨヒメ)の伝説で名高い。
→安珍清姫
(2)能の一。四番目物。恋に破れた女の恨みと死後の執念の恐ろしさを描く。紀州道成寺の釣り鐘の再興供養に女の怨霊が白拍子の姿で現れ,乱拍子を舞い,蛇体となって供養を妨げるが,僧の祈りで退散する。
(3)能の「道成寺」によった歌舞伎舞踊。「百千鳥(モモチドリ)娘道成寺」「傾城道成寺」「二人道成寺」「奴道成寺」など多数あるが,長唄の「京鹿子(キヨウガノコ)娘道成寺」がよく知られ,その通称となっている。

どうじょうてん

どうじょうてん ダウジヤウ― [3] 【堂上点】
⇒博士家点(ハカセケテン)

どうじょうは

どうじょうは ダウジヤウ― 【堂上派】
江戸時代の和歌の一派。二条家歌学を受け継いだ細川幽斎から古今伝授を受けた宮廷歌人の系統。智仁親王・中院通勝・烏丸光広・三条西実条・飛鳥井雅章など。
⇔地下(ジゲ)派

どうじょうやぶり

どうじょうやぶり ダウヂヤウ― [5] 【道場破り】
武芸道場に赴いて試合をし,道場の者をすべて打ち負かすこと。また,道場荒らしをいう。

どうじょうれんが

どうじょうれんが ダウジヤウ― [5] 【堂上連歌】
宮廷で行われた連歌。特に鎌倉・南北朝時代に宮廷貴族の間で行われたものをいう。
⇔地下(ジゲ)連歌

どうじりこうのこうべん

どうじりこうのこうべん 【同時履行の抗弁】
双方が互いに債務を負う契約において,相手方が債務の履行を準備し申し出るまで,自己の債務の履行を拒むこと。

どうじる

どう・じる [0][3] 【同じる】 (動ザ上一)
〔サ変動詞「同ずる」の上一段化〕
「同ずる」に同じ。「彼の考えに―・じるつもりはない」

どうじる

どうじる【動じる(ない)】
be (not) moved[upset];(do not) get excited[nervous].

どうじる

どう・じる [0][3] 【動じる】 (動ザ上一)
〔サ変動詞「動ずる」の上一段化〕
「動ずる」に同じ。「少しも―・じた態度を見せない」

どうじろくおん

どうじろくおん [4] 【同時録音】
映画やテレビなどの撮影で,画面を撮影する時に音声も同時に録音すること。

どうじん

どうじん【同人】
⇒同人(どうにん).

どうじん

どうじん ダウ― [0] 【道人】
(1)「どうにん(道人)」に同じ。
(2)世俗を捨てた人。隠遁生活をする人。
(3)道教を修めた人。また,仙術を修めた人。
(4)書家などの雅号の下につける語。

どうじん

どうじん [0] 【同仁】
わけへだてせずに,多くの者を平等に愛すること。「一視―」

どうじん

どうじん [0] 【同塵】
〔老子〕
俗世間と歩調を合わせること。
→和光同塵

どうじん

どうじん [0] 【同人】
(1)「どうにん(同人){(1)}」に同じ。
(2)「どうにん(同人){(2)}」に同じ。
(3)志・好みを同じくする人。同好の士。仲間。

どうじんきょうかい

どうじんきょうかい 【同仁教会】
ユニバーサリストの日本における呼称。

どうじんざっし

どうじんざっし [5] 【同人雑誌】
主義・志などを同じくする人たちが,自分たちの作品の発表の場として共同で編集発行する雑誌。同人誌。どうにんざっし。

どうじんしゃ

どうじんしゃ 【同人社】
1873年(明治6)中村正直が東京小石川の自邸内に開いた家塾。主として英学を教授。門下生多く,慶応義塾と並び称せられた。

どうすい

どうすい ダウスイ 【道邃】
中国,唐代の僧。天台宗第七祖。諡(オクリナ)は興道尊者。湛然(タンネン)に師事。天台山国清寺に,のち浙江省の竜興寺に住す。入唐中の最澄に天台の教えを授けた。生没年未詳。

どうすい

どうすい ダウ― [0] 【導水】
水をみちびき流すこと。

どうすいかん

どうすいかん ダウ―クワン [0] 【導水管】
導水のための管。鉄・鉛・コンクリート製などがある。

どうすいきょ

どうすいきょ ダウ― [3] 【導水渠】
水をみちびくために設けた水路。

どうすいきょう

どうすいきょう ダウ―ケウ [0] 【導水橋】
谷や鉄道線路などをまたいで,水をみちびくために設けた橋。

どうすいてい

どうすいてい ダウ― [0] 【導水堤】
土砂の堆積を防ぎ流路および流速を一定に保つため,川の合流点や河口付近に築かれた堤防。導流堤。

どうすう

どうすう [3] 【同数】
数が同じであること。「賛否―」

どうすう

どうすう【同数の】
as many <books as> ;of the same number.

どうするれん

どうするれん [0] 【どうする連】
女芸人などをひいきにして,その出演する寄席などに足しげく通う連中の称。明治時代,東京で,娘(ムスメ)義太夫を聞きに通う連中が,よい節回しのところで「どうするどうする」と掛け声をかけたところからいう。

どうする連

どうするれん [0] 【どうする連】
女芸人などをひいきにして,その出演する寄席などに足しげく通う連中の称。明治時代,東京で,娘(ムスメ)義太夫を聞きに通う連中が,よい節回しのところで「どうするどうする」と掛け声をかけたところからいう。

どうずみ

どうずみ [0] 【胴炭】
茶の湯の炉または風炉(フロ)で用いる炭で,置き炭の中心となるもの。長胴。

どうずり

どうずり [0] 【胴擦(り)】
漆器・蒔絵(マキエ)を塗り上げたのち,木炭で磨くこと。

どうずり

どうずり 【どう掏摸】
〔「どう」は接頭語〕
(1)すりをののしっていう語。「いや,こなやつも―ぢやあろ。二人ともにひつくくれ/滑稽本・膝栗毛 6」
(2)人をののしっていう語。「そこな九平次の―め/浄瑠璃・曾根崎心中」

どうずる

どうずる【動ずる】
⇒動じる.

どうずる

どう・ずる [0][3] 【動ずる】 (動サ変)[文]サ変 どう・ず
(1)動揺する。あわてる。「―・ずる色もなく平然とした態度」
(2)うごかす。「神殿の床を―・じ,信心の水をすまして/平家 2」

どうずる

どう・ずる [0][3] 【同ずる】 (動サ変)[文]サ変 どう・ず
同意する。賛成する。くみする。「大衆皆尤々と―・じて/平家 1」

どうせ

どうせ
[どのみち]anyway;→英和
anyhow;→英和
at any rate;in any case;[結局]after all;in the end[long run];→英和
[せいぜい]at best[most];[きっと] <be> sure <to do> .→英和

どうせ

どうせ [0] (副)
〔副詞「どう」に動詞「す」の命令形「せよ」の転である「せ」が付いたもの〕
(1)ある状態や結果を,初めから定まったものとして認める気持ちを表す。いずれにしても。しょせん。「―負けるにきまってる」「―ろくな物は作れないだろう」
〔多く,投げやりなあきらめや,軽蔑の気持ちを込めて使う〕
(2)ついで。いっそ。「―作るならいいものを作ろう」「―なら三人分作ろう」「―のことだから,頂上まで行ってみよう」

どうせい

どうせい [0] 【同棲】 (名)スル
(1)一つの家に一緒に住むこと。
(2)特に,結婚していない男女が一緒に暮らすこと。「学生のころから―していた」

どうせい

どうせい [0] 【銅製】
銅で作ってあること。

どうせい

どうせい【同姓(同名)】
<a person of> the same family (and personal) name.〜の人 one's namesake.

どうせい

どうせい [0] 【同性】
(1)性が同じであること。
⇔異性
(2)性質が同じであること。

どうせい

どうせい [0] 【銅青】
緑青(ロクシヨウ)のこと。

どうせい

どうせい [0] 【同姓】
(1)同じ苗字。
⇔異姓
「―同名」
(2)同じ一族。同族。

どうせい

どうせい [0] 【同生】
同じ父母から生まれること。また,その者。

どうせい

どうせい [0] 【動静】
物事の動き。行動のありさま。様子。「敵の―を探る」「政局の―を見守る」

どうせい

どうせい【同棲する】
cohabit[live together] <with> .→英和
同棲者 a cohabitant.

どうせい

どうせい【動静】
condition;→英和
<the political> situation;→英和
movements <of the enemy> ; <Let me know> how you are getting along.

どうせい

どうせい【銅製の】
(made of) copper <at> .→英和

どうせい

どうせい [0] 【同声】
(1)同じ声。また,声を合わせること。
(2)「単声」に同じ。

どうせい

どうせい【同性の】
of the same sex.‖同性愛[男性間]homosexual love;[女性間]lesbian love;lesbianism;sapphism.同性愛の homosexual;gay.

どうせいあい

どうせいあい [3] 【同性愛】
同性の者を性的愛情の対象とすること。また,その関係。

どうせいがっしょう

どうせいがっしょう [5] 【同声合唱】
「単声合唱」に同じ。

どうせき

どうせき【同席する】
sit with <a person> ;be in a person's company.→英和
同席者 those present;the company.

どうせき

どうせき [0] 【同席】 (名)スル
(1)同じ席に連なること。列席。「先輩と―する」
(2)同じ席次や地位。

どうせつ

どうせつ【同説である】
be of the same opinion;agree <with a person on the subject> .→英和

どうせつ

どうせつ 【同説】
(1) [0]
同じ説。同じ考え。
(2) [1]
(前に述べた)その説。その考え。

どうせん

どうせん【銅線】
copper wire.

どうせん

どうせん【銅銭】
a copper (coin).→英和

どうせん

どうせん ダウセン 【道宣】
(596-667) 中国唐代の南山律宗の祖。また史学者。智首に律を学び,のち終南山に住す。各地で律を説き,また玄奘の経典漢訳事業にも参加。著「四分律行事鈔」「続高僧伝」「広弘明集」など。南山律師。南山大師。

どうせん

どうせん【導線】
a leading wire.

どうせん

どうせん [0] 【銅線】
銅で作った針金。主に電線に使う。

どうせん

どうせん [0] 【同船】 (名)スル
(1)同じ船。
(2)同じ船に乗ること。乗り合わせること。

どうせん

どうせん ダウ― [0] 【導線】
(1)端子間をつないで電流を通ずる針金。電線。
(2)〔数〕 ある曲線に沿って直線が移動することにより一つの曲面が生ずるとき,その曲面に対する曲線の称。

どうせん

どうせん [0] 【銅銭】
主に銅で鋳造した貨幣。銅貨。

どうせん

どうせん【同船する】
board the same ship.同船客 a fellow passenger.

どうせん

どうせん [0] 【動線】
建築・都市空間において,人や物が移動する軌跡・方向などを示した線。設計などを行う際に機能性・居住性を判定する指標となる。

どうせん

どうせん ダウセン 【道璿】
(702?-760) 奈良時代の律宗の僧。許州(河南省)出身の中国人。禅・天台・華厳にも通じ,736年来日して戒律を講じ,また東大寺の大仏開眼法要の重責を担った。後世,華厳宗の初伝,禅宗の第二伝とする。

どうぜい

どうぜい [1][0] 【同勢】
連れ立って行動している人々。また,その人数。「凡そ十四五人の―で/歌行灯(鏡花)」

どうぜん

どうぜん [0] 【同前】 (名・形動)[文]ナリ
(1)前に記したことと同じであること。同上。
(2)「同然」に同じ。「犬猫―な奴に手を杖(ツ)いて頼めと/浮雲(四迷)」

どうぜん

どうぜん [0] 【同然】 (名・形動)[文]ナリ
(1)変わりのないこと。同じであること。また,そのさま。同様。同前。「ここまで来れば勝ったも―だ」「わん��鳴けば犬も―な奴/坊っちゃん(漱石)」
(2)「同様(ドウヨウ){(2)}」に同じ。「ただ―の値段」

どうぜん

どうぜん【同然】
⇒同様.

どうそ

どうそ [1] 【同素】
同じもと。同じ素質。同じ元素。

どうそ

どうそ [1] 【同祖】
祖先を同じくすること。

どうそう

どうそう【同窓】
a classmate;→英和
a schoolmate;→英和
a graduate (卒業生).→英和
同窓会 an old boys'[ <米> alumni]association;an old boys'[ <米> alumni]meeting[reunion](会合).

どうそう

どうそう [0] 【同窓】
同じ学校で学んだこと。また,その人。「―生」

どうそうかい

どうそうかい [3] 【同窓会】
同じ学校の出身者によって組織されている団体。また,その会合。

どうそく

どうそく ダウ― [0] 【導束・道束】
蘚類にある水や同化物などの通路となる組織。維管束ほど細胞は分化していない。

どうそじん

どうそじん ダウソ― [3] 【道祖神】
村境や峠にまつられる,禍・悪霊を防ぐ神。旅の安全をもつかさどる。婚姻や出産の神とされることもある。地蔵・猿田彦神と習合したものも多い。さえのかみ。手向けの神。道陸(ドウロク)神。
道祖神[図]

どうそたい

どうそたい [0] 【同素体】
同一の元素から成る単体で,互いに分子構造や物理的・化学的性質を異にする物質。酸素とオゾン,黄リンと赤リン,ダイヤモンドと黒鉛など。

どうぞ

どうぞ
⇒どうか.

どうぞ

どうぞ [1] (副)
〔副詞「どう」に助詞「ぞ」の付いたものから〕
(1)丁寧にものを頼むとき,また自分の願いをかなえて欲しいと祈るときに用いる語。なにとぞ。どうか。「―お許しください」「―病気が治りますように」
(2)相手の動作を促したり,物を勧めたりするときに用いる語。「次の方,―」「粗茶ですが―」

どうぞ=して

――して
どうにか。何とか。「―助けてやりたい」

どうぞう

どうぞう【銅像】
<erect> a bronze statue.

どうぞう

どうぞう ダウザウ 【道蔵】
仏教の大蔵経にならって道教の経典を集大成したもの。現行本は1607年に成立。五四八五巻。洞真・洞玄・洞神の三洞部よりなり,それぞれ細かく分類されている。大部分は唐以後の作で著述年代が不明の経典が多い。

どうぞう

どうぞう [0] 【銅像】
銅で鋳造した像。

どうぞお先に

おさき【どうぞお先に】
You go first./After you.〜に失礼 Excuse me <for> .

どうぞく

どうぞく [0] 【同族】
(1)同じ血筋・系統・分類に属しているもの。
(2)本家・分家関係に基づいて生活の連係・共同を行う地域的な家の集団。血縁分家のほか,雇人などの非血縁分家を含み,本家への依存関係が強くみられる。同族団。

どうぞく

どうぞく [0] 【銅鏃】
青銅製の鏃(ヤジリ)。日本では,弥生時代から古墳時代にかけてみられる。

どうぞく

どうぞく ダウ― [1] 【道俗】
出家した人と在家の人。僧と俗人。

どうぞく

どうぞく【同族】
the same family[tribe].‖同族会社 a family partnership;an affiliated concern (同系会社).同族結婚 endogamy.

どうぞく

どうぞく [0] 【同属】
同じ種類に属すること。

どうぞくがいしゃ

どうぞくがいしゃ [5] 【同族会社】
(1)同族の者だけでその社員が構成されている会社。
(2)親族やその関係者など,特殊な関係にある者が支配している会社。税法上は,一定数の株主およびそれと特殊な関係にある者が,株式または出資金額の半分以上を有する会社。

どうぞくげんそ

どうぞくげんそ [5] 【同族元素】
化学的性質が似ていて,周期表中で同じ縦の列中に配列されている元素。1 族〜18 族に分けられている。

どうぞくげんそ

どうぞくげんそ [5] 【銅族元素】
銅・銀・金の三つの遷移元素の総称。展性・延性に富む金属で,特徴のある美しい金属光沢をもつため古来貴金属として知られる。

どうぞくたい

どうぞくたい [0] 【同族体】
同族列に属する個々の有機化合物。
→同族列

どうぞくだん

どうぞくだん [4] 【同族団】
⇒同族(ドウゾク)

どうぞくれつ

どうぞくれつ [4] 【同族列】
化学式中でメチレン基(‐CH�‐)の数だけを異にする有機化合物の一群。同族列の化合物は一般に化学的性質が似ていて,融点・沸点などが規則正しく変化する。メタン系炭化水素・エチレン系炭化水素・飽和脂肪酸など。

どうたい

どうたい [0] 【同体】
(1)一つの体。同じ体。また,一体となること。「一心―」
(2)相撲で,二人の力士が同じ体勢で土俵に倒れたり,土俵外に出たりして,どちらが優勢とも判断しえない状態。取り直しとなる。

どうたい

どうたい [1] 【胴体】
胴の部分。胴。

どうたい

どうたい [0] 【動態】
動いている状態。動きや変化のありさま。
⇔静態
「人口―」

どうたい

どうたい ダウ― [0] 【道諦】
〔仏〕 四諦(シタイ)の一。悟りに至るには,正しい修行によらねばならぬということ。

どうたい

どうたい [0] 【童体】
子供の姿・形。

どうたい

どうたい ダウ― [0] 【導体】
熱や電気をよく伝える物体。普通には金属。
⇔不導体

どうたい

どうたい【胴体】
the body[trunk];→英和
the hull (船の);→英和
the fuselage (飛行機の).→英和
胴体着陸 <make> a belly landing.

どうたい

どうたい【動態】
the movement <of population> .→英和
動態統計 vital statistics (人口の).

どうたい

どうたい【導体】
a conductor (伝導体).→英和
(不)良導体 a good (bad) conductor.

どうたい

どうたい [0] 【動体】
(1)動いているもの。
(2)動いている物体。気体・液体をいう。流動体。流体。

どうたいちゃくりく

どうたいちゃくりく [5] 【胴体着陸】
飛行機が,故障などで車輪による通常の着陸が不可能な時,胴体をそのまま地につけて行う着陸方法。

どうたいとうけい

どうたいとうけい [5] 【動態統計】
一定期間におけるある事柄の変化に関する統計。

どうたく

どうたく [0] 【銅鐸】
弥生時代の青銅器。釣り鐘を扁平にした形の身(ミ)と,その両側の帯状の鰭(ヒレ),頭部の半円形の鈕(チユウ)からなる。高さは10〜140センチメートル。両面に各種の文様,原始絵画を施す。祭器として用いたと推定され,近畿地方を中心に分布。
銅鐸[図]

どうたつ

どうたつ ダウ― [0] 【堂達】
七僧の一。法会や受戒の際,導師に願文などを伝達する役僧。

どうたて

どうたて [0][4] 【胴立】
鎧(ヨロイ)をかけておく台。

どうだい

どうだい [0] 【同大】
大きさが同じであること。「同型―」

どうだん

どうだん [0] 【満天星】
〔「とうだい(灯台)」の転〕
ドウダンツツジの略。
〔「満天星の花」は [季]春〕

どうだん

どうだん [0] 【同断】 (名・形動)[文]ナリ
〔「おなじことわり」の漢字表記「同断」を音読みした語〕
同じに断ぜられること。同じ理屈であること。また,そのさま。同然。同様。「以下―」「―に論ずべき事柄ではない」「罪を犯したも―だ」

どうだん

どうだん ダウ― [0] 【道断】
〔「道」は言うの意〕
言うにたえないこと。もってのほかのこと。「言語(ゴンゴ)―」

どうだんつつじ

どうだんつつじ [5][6] 【満天星】
ツツジ科の落葉低木。山地に自生し,観賞用に広く栽植される。枝はよく分枝する。葉は倒卵形で枝先に輪生状につく。春,新葉とともに長さ1〜2センチメートルの白色壺形の小花を下垂する。秋の紅葉も美しい。ドウダン。[季]春。

どうち

どうち [1] 【同地】
(1)同じ土地。
(2)(前に述べた)その土地。

どうち

どうち [1] 【同値】
〔論〕 二つの命題 �,� で,� が真である時 � も真,� が偽である時 � も偽であるような場合,� と � は同値であるという。また,「 � ならば � 」という命題が真でその逆「 � ならば � 」という命題も真の場合,命題 �,� は同値であるという。等価。等値。同等。

どうち

どうち [1] 【動地】
(1)大地を動かすこと。
(2)世間を非常に驚かすこと。「驚天(キヨウテン)―」

どうちかんけい

どうちかんけい [4] 【同値関係】
同値律を満たす関係。

どうちちゅうこう

どうちちゅうこう 【同治中興】
中国,清末の穆宗(ボクソウ)の同治年間(1862-1874)が内政・外交ともに表面的には安定していたことによる呼称。太平天国の乱が平定され,漢人官僚による洋務運動が推進された。

どうちてい

どうちてい 【同治帝】
(1856-1875) 中国,清の第一〇代皇帝(在位( 1861-1875))。廟号,穆宗。その治世は同治中興と称されたが,実権は母であり摂政である西大后が握っていた。

どうちばらいてがた

どうちばらいてがた [7] 【同地払い手形】
支払地と支払人の住所地とが同一である為替手形。また,振出地と支払地とが同一地である約束手形。当所払い手形。
⇔他地払い手形

どうちゃく

どうちゃく【同着だった】
hit the goal at the same time.

どうちゃく

どうちゃく [0] 【撞着】 (名)スル
(1)突き当たること。ぶつかること。「一の私見と他の私見と―したる時に/文学史骨(透谷)」
(2)つじつまの合わぬこと。矛盾。「自己―」「―して居るぢやありませんか/金色夜叉(紅葉)」

どうちゃく

どうちゃく [0] 【同着】
(決勝点などに)同時に着くこと。

どうちゃく

どうちゃく【撞着】
⇒矛盾(むじゆん).

どうちゅう

どうちゅう ダウ― [1] 【道中】
(1)旅行をすること。また,旅行の途中。旅をしている間。「―の無事を祈る」
(2)「花魁(オイラン)道中」に同じ。「きつとした―にて/浮世草子・禁短気」

どうちゅう

どうちゅう【道中】
[旅行中]on the[one's]way <to> ;→英和
while traveling.〜無事に safely.→英和
‖道中記 a book of travels.

どうちゅうかご

どうちゅうかご ダウ― [3] 【道中駕籠】
江戸時代,街道で客を乗せて賃銭をとった駕籠。

どうちゅうかせぎ

どうちゅうかせぎ ダウ― [5] 【道中稼ぎ】
街道で旅行者から金品を盗み取ること。また,その泥棒。

どうちゅうがさ

どうちゅうがさ ダウ― [5] 【道中笠】
旅行の時,かぶる笠。三度笠など。

どうちゅうき

どうちゅうき ダウ― [3] 【道中記】
(1)旅行中の見聞を記した日記。旅行記。紀行。
(2)旅行の案内書。街道の宿駅・里数・名所などを記したもの。道中付け。

どうちゅうぎ

どうちゅうぎ ダウ― [3][0] 【道中着】
旅行用の衣服。旅行着。

どうちゅうざし

どうちゅうざし ダウ― [0] 【道中差(し)】
江戸時代,町人などが旅に出る時,携帯した護身用の刀。通常の刀よりもやや短い。

どうちゅうし

どうちゅうし ダウ― [3] 【道中師】
(1)ある決まった土地の間を往復し他人の用事を果たす者。飛脚・荷宰領など。
(2)旅行者の金品を盗んだり,だまし取ったりする者。ごまのはい。

どうちゅうすがた

どうちゅうすがた ダウ― [5] 【道中姿】
(1)旅をする姿。旅装束の姿。
(2)遊里で,遊女が盛装して郭内を練り歩いた姿。「見あかぬ君が外八文字の―/浄瑠璃・寿の門松」

どうちゅうすごろく

どうちゅうすごろく ダウ― [5] 【道中双六】
双六の一。東海道五十三次の絵を描き,日本橋を振り出しに,京都を上がりとする。旅双六。

どうちゅうすじ

どうちゅうすじ ダウ―スヂ [3] 【道中筋】
街道の道筋。

どうちゅうづけ

どうちゅうづけ ダウ― 【道中付け】
⇒道中記(ドウチユウキ)(2)

どうちゅうづけのおうぎ

どうちゅうづけのおうぎ ダウ―アフギ 【道中付けの扇】
旅行中必要な里程・宿名・物価・名物などを記した扇。どうちゅうおうぎ。

どうちゅうはばき

どうちゅうはばき ダウ― [5] 【道中脛巾】
旅装束として身につける脛巾。

どうちゅうばおり

どうちゅうばおり ダウ― [5] 【道中羽織】
江戸時代,武士が着用した旅行用の羽織。

どうちゅうぶぎょう

どうちゅうぶぎょう ダウ―ギヤウ [5] 【道中奉行】
江戸幕府の職名。五街道の道路・橋梁の管理,宿場の伝馬・旅宿・飛脚などの取り締まりを行う。大目付・勘定奉行公事方の兼職。

どうちょう

どうちょう ダウテウ [0] 【堂頭】
禅宗で,寺の住職。また,住職や長老の居所。方丈。どうとう。

どうちょう

どうちょう ダウチヤウ [1] 【道庁】
「北海道庁」の略。

どうちょう

どうちょう [0] 【同調】 (名)スル
(1)調子が同じであること。また,同じ調子。
(2)他のものと調子を合わせること。ある人の意見や態度に賛成し,同じ行動をとること。「彼の意見に―する」「―者」
(3)外部から来る振動に共振するように,装置の固有振動数あるいは周波数を調節すること。特に,テレビ・ラジオで目的の周波数に合わせること。

どうちょう

どうちょう【同調する】
side <with> ;→英和
fall into line <with> ;follow suit.同調者 a sympathizer.→英和

どうちょうかいろ

どうちょうかいろ [5] 【同調回路】
受信機などで外部の電気振動と同じ振動数に合わせ,これに共振する回路。普通,回路の可変コイルや可変コンデンサーを調節して同調させる。

どうちょうせい

どうちょうせい [0] 【同調性】
周囲に同調する気質傾向をいう。

どうちょうとせつ

どうちょうとせつ ダウチヤウ― [0][5] 【道聴塗説】
〔論語(陽貨)〕
路上で聞いたことをそのまま直ちに路上で話すこと。人の話を心にとどめて自分のものにしないこと。また,人から聞いたことをすぐ受け売りすること。いい加減なうわさ話。

どうちょうばいよう

どうちょうばいよう [5] 【同調培養】
生物の生活環・細胞の分裂の周期の時期をそろえるように培養すること。

どうちりつ

どうちりつ [3] 【同値律】
反射律・対称律・推移律の総称。

どうづか

どうづか [0] 【胴束】
違い棚の中の重に飾られる立華型の生け花。下の重に飾られる砂の物と対応するように構成する。

どうづき

どうづき [0][4] 【胴突き】
(1)杭を打ったり地盤を突き固めること。また,それに用いる道具。たこ胴突き・棒胴突きなどがある。
(2)「胴突き釣り」の略。

どうづき

どうづき [0] 【胴付き】
(1)枘(ホゾ)の根元周りの平面部分。どうつき。
(2)「胴付き鋸(ノコ)」の略。

どうづきづり

どうづきづり [0] 【胴突き釣(り)】
最下端におもりをつけ,仕掛けの幹糸の部分に何本も鉤(ハリ)を結びつけて釣る釣り方。胴突き。

どうづきのこ

どうづきのこ [5] 【胴付き鋸】
組手を精密に加工したり胴付きをひいたりするための鋸。鋸の身が薄く,歯振(アサリ)も少なく,折れ曲がりやすいため,背金(セガネ)がはめられる。胴付き。

どうづく

どうづ・く [3] 【どう突く】 (動カ五[四])
激しく打つ。どづく。「然う―・いては困るよ��/真景累ヶ淵(円朝)」

どうてい

どうてい【童貞】
<He is> a virgin.→英和
〜を守る(破る) keep (lose) one's chastity[virginity].

どうてい

どうてい [0] 【童貞】
(1)男性が,まだ女性と肉体的交渉の経験をもっていないこと。また,その男性。「―を失う」
(2)カトリック教会における修道女。

どうてい

どうてい【道程】
(a) distance;→英和
<a day's> journey.→英和

どうてい

どうてい ダウ― [0] 【道程】
(1)みちのり。行程。「一か月の―」
(2)ある所・状態へ行き着くまでのみちすじ。過程。「完成までの―は厳しいものだった」

どうてい

どうてい【同定】
《生》identification.→英和
〜する identify.→英和

どうてい

どうてい [0] 【同定】 (名)スル
〔identify〕
(1)ある物をある一定の物として認めること。あるものとあるものの同一性を認めること。
(2)生物の分類学上の所属・名称を明らかにすること。
(3)融点や沸点,各種の吸収スペクトルなど,物質に固有な性質を利用して,単離した目的物質が何であるかを明らかにすること。

どうてい

どうてい ダウテイ 【道程】
詩集。高村光太郎作。1914年(大正3)刊。生命の肯定と情熱の燃焼を平明な言葉でうたう。作者の第一詩集で,理想主義的傾向を示している。

どうていこ

どうていこ 【洞庭湖】
中国,湖南省北部にある大湖。北東部で長江に連なる。付近は瀟湘(シヨウシヨウ)八景で知られる名勝の地。トンティン-フー。

どうていせいしょく

どうていせいしょく [5] 【童貞生殖】
単為生殖の一。植物の雄性配偶子が単独に細胞分裂して発達し,胚を形成する現象。マツヨイグサ属・ツツジ属などの種間雑種で見られる。

どうてき

どうてき【動的】
dynamic;→英和
kinetic.→英和

どうてき

どうてき [0] 【動的】 (形動)
動きのあるさま。生き生きしているさま。ダイナミック。
⇔静的
「―な描写」「―に捉(トラ)える」

どうてきあんぜん

どうてきあんぜん [0] 【動的安全】
〔法〕 取引に関与しない第三者の利益と取引の当事者の利益とが対立する場合に,取引の当事者の利益の方が保護されること。表見代理・即時取得・公信の原則などがその例。取引の安全。
⇔静的安全

どうてきけいかくほう

どうてきけいかくほう [0][8] 【動的計画法】
数理計画法の一。時間の経過とともに多段階にわたってなされる決定過程の効果を,数式にモデル化し,最適条件を求めること。ダイナミック-プログラミング。DP 。

どうてつ

どうてつ [0] 【同轍】
(1)同様であること。同軌。「―同趣向の稗史をものする/小説神髄(逍遥)」
(2)〔車のわだちの幅を統一するところから〕
天下を統一すること。

どうてん

どうてん【動転する】
be upset;lose one's head.

どうてん

どうてん【同点になる】
tie[draw] <with the competitor> ;→英和
end in a tie[draw].同点決勝戦 a play-off.同点ホームラン <hit> a game-tying homer.

どうてん

どうてん [0] 【同点】
点数が同じであること。同じ点数。

どうてん

どうてん [0] 【動転・動顛】 (名)スル
(1)非常に驚くこと。驚きあわてること。「気が―する」
(2)移動・転変すること。「三世に―なしとかや/盛衰記 28」

どうてん

どうてん [0] 【動天】
天を動かすほど勢いの盛んなこと。「―驚地」

どうで

どうで [0] (副)
いずれにせよ。どうせ。「―一日か二日の命/色懺悔(紅葉)」

どうでい

どうでい [0] 【銅泥】
銅の粉末を膠(ニカワ)にまぜた絵の具。

どうでも

どうでも
[是非とも]by all means;at any cost.〜よい[かまわぬ]do not care[mind];[問題でない]do not matter;make no difference <to one> .

どうでも

どうでも [0][1] 【如何でも】 (副)
〔副詞「どう」に副助詞「でも」の付いたもの〕
(1)どうであっても。どのようにでも。「そんなことは―いい」「―するがいい」
(2)どうしても。「―行かねばならない」「此月は―約束の期限なれど/大つごもり(一葉)」
(3)確かに。やっぱり。「是は―言文一途の事だと思立て/浮雲(四迷)」

どうでも=こうでも

――こうでも
「どうでも」を強めた言い方。どうしても。何としてでも。「―帰らねばならない」

どうでんりつ

どうでんりつ ダウデン― [3] 【導電率】
⇒電気伝導率(デンキデンドウリツ)

どうでんりょく

どうでんりょく [3] 【動電力】
⇒起電力(キデンリヨク)

どうと

どうと ダウ― [1] 【道途・道塗】
みち。道路。「それをして自ら脩むるの―に入らしめ/西国立志編(正直)」

どうと

どうと [1] (副)
〔古くは「どうど」とも〕
(1)大きな重い物が倒れたり,崩れたりするさま。また,その時に出る音を表す語。「馬から―落ちる」「波が防波堤に―あたる」
(2)病の床に伏すさま。「ぢいさまが―床に着いて/滑稽本・浮世風呂 2」
(3)一時にたくさん,勢いよくするさま。「せかせかと置かうより一度に―置かう/狂言・今参(虎寛本)」

どうとう

どうとう ダウ― [0] 【道統】
(1)学問・芸などの道を伝える系統。
(2)儒学を伝える系統。

どうとう

どうとう ダウ― [0] 【道東】
北海道の東部。釧路市・帯広市・北見市などを中心とした地域。

どうとう

どうとう ダウ― [0] 【導灯】
狭い水道や港口の航路で,船舶を安全に導くための灯。

どうとう

どうとう ダウ― [0] 【堂頭】
⇒どうちょう(堂頭)

どうとう

どうとう ダウタフ [0] 【堂塔】
堂と塔。仏堂や仏塔など。

どうとう

どうとう [0] 【同等】 (名・形動)[文]ナリ
(1)等級・程度が同じである・こと(さま)。「全員を―に扱う」
(2)資格・技量が同じである・こと(さま)。「―の力を有する」
(3)
⇒同値(ドウチ)

どうとう

どうとう [0] 【同党】
(1)同じ党派。
(2)同族。一族。

どうとう

どうとう【同等の】
equal.→英和
〜に equally;→英和
on an equal footing.〜にする make equal;equalize;→英和
level.→英和

どうとうがらん

どうとうがらん ダウタフ― [0] 【堂塔伽藍】
堂と塔と伽藍。寺院の中の建物の総称。

どうとうろん

どうとうろん ダウ― [3] 【道統論】
儒教の教えを正しく後世に伝えたとされる儒学者の系統論。唐の韓愈に始まり,宋代以降盛んに説かれた。

どうとく

どうとく【道徳】
morality;→英和
morals.〜的[上の]moral.→英和
〜的に[上]morally;→英和
from the moral point of view.‖道徳家 a moralist;a virtuous man.道徳教育 moral education.道徳心[観念]a moral sense;a sense of morality.道徳律 a moral law;an ethical code.

どうとく

どうとく ダウ― [0] 【道徳】
(1)ある社会で,人々がそれによって善悪・正邪を判断し,正しく行為するための規範の総体。法律と違い外的強制力としてではなく,個々人の内面的原理として働くものをいい,また宗教と異なって超越者との関係ではなく人間相互の関係を規定するもの。
(2)小・中学校において,道徳教育を行う教育課程。1958年(昭和33)から新設。
(3)〔もっぱら道と徳とを説くことから〕
老子の学。

どうとくいしき

どうとくいしき ダウ― [5] 【道徳意識】
〔(ドイツ) sittliches Bewußtsein〕
道徳上の善悪正邪を自覚的に知り,正や善を志向する心。

どうとくか

どうとくか ダウ― [0] 【道徳家】
人に道徳を説く人。また,道徳を守る人。

どうとくかんかく

どうとくかんかく ダウ― [5] 【道徳感覚】
〔moral sense〕
善悪や正邪を直覚的に識別できる,人間に備わった感覚。モラル-センス。
→道徳感覚説

どうとくかんかくせつ

どうとくかんかくせつ ダウ― [8] 【道徳感覚説】
人間の倫理的判断の根拠を,同情心や利他心など道徳感覚に求め,それが良心であるとする説。イギリスのシャフツベリー・ハチソン・ヒュームらの倫理説に代表される。

どうとくかんぜい

どうとくかんぜい ダウ―クワン― [5] 【道徳関税】
贅沢(ゼイタク)品の輸入に禁止的な意味でかける高い率の関税。

どうとくきょう

どうとくきょう ダウ―キヤウ 【道徳経】
⇒老子(ロウシ)(2)

どうとくきょういく

どうとくきょういく ダウ―ケウ― [5] 【道徳教育】
社会において望ましいと考えられている価値観や価値体系に基づく意識や行動様式・生活態度の形成をめざす教育。

どうとくしゃかいがく

どうとくしゃかいがく ダウ―シヤクワイ― [6] 【道徳社会学】
道徳現象を個人的・内在的な問題としてではなく,社会的状況との関連から社会現象としてとらえ研究しようとする社会学。フランスのデュルケーム学派が提唱した。

どうとくしん

どうとくしん ダウ― [4][3] 【道徳心】
道徳を守ろうとする心。善をなそうとする心。

どうとくせい

どうとくせい ダウ― [0] 【道徳性】
〔(ドイツ) Moralität〕
道徳法則にかなっていること。カントは外的行為が義務にかなっているにすぎない適法性と区別して,意志そのものまで道徳法則に規定されている場合にこれを認めた。ヘーゲルは客観的・普遍的な人倫と区別して,主観的意志の法を道徳性と呼んだ。

どうとくせい

どうとくせい [3] 【動特性】
時間的に変化する対象を特徴づけている性質。関数や方程式などで表される。
→静特性

どうとくてき

どうとくてき ダウ― [0] 【道徳的】 (形動)
道徳に関するさま。道徳にかなっているさま。「―な見地」「―に赦(ユル)されない行為」

どうとくてききけん

どうとくてききけん ダウ― [0] 【道徳的危険】
⇒モラル-ハザード

どうとくてきしょうめい

どうとくてきしょうめい ダウ― [0] 【道徳的証明】
神の存在証明の一。道徳的要請に基づいて,道徳の賦与者としての神の存在を証明するもの。
→神の存在証明

どうとくてきせっとく

どうとくてきせっとく ダウ― [0] 【道徳的説得】
中央銀行が,金融政策の有効性を確保するために取引金融機関に対し協力を要請する形でなされる種々の指導をいう語。道義的説得。

どうとくてつがく

どうとくてつがく ダウ― [6][5] 【道徳哲学】
倫理学の一部門。道徳の起源や発達を経験的に研究するのではなく,その本質や原理の研究を主題とするもの。

どうとくほうそく

どうとくほうそく ダウ―ハフ― [5] 【道徳法則】
人間がいかに行為すべきかを示す規範・法則。道徳律。
→定言命法

どうとくりつ

どうとくりつ ダウ― [4] 【道徳律】
⇒道徳法則(ドウトクホウソク)

どうとだいがく

どうとだいがく ダウト― 【道都大学】
私立大学の一。1978年(昭和53)設立。本部は北海道紋別市。

どうとも

どうとも 【如何とも】 (連語)
どのようにも。どうなりと。どうでも。「―なれ」「煮るなり焼くなり―しろ」

どうとり

どうとり [4][0] 【胴取・筒取】
博打(バクチ)の席を貸して,その上がり高に応じて歩合を取ること。また,その人。胴元。

どうとんぼり

どうとんぼり ダウトン― 【道頓堀】
大阪市中央区,道頓堀川南岸沿いにある繁華街。劇場・寄席・映画館・飲食店などが立ち並ぶ。

どうとんぼりがわ

どうとんぼりがわ ダウトン―ガハ 【道頓堀川】
大阪市中央区南部,西区・浪速区の境を東西に走る運河。全長3キロメートルに満たず,東横堀川と木津川を結ぶ。江戸時代初期に完成し,米・木材など物資の輸送に利用された。

どうどう

どうどう【堂々たる】
[邸宅など]grand;→英和
stately;→英和
magnificent;→英和
[風采・態度など]dignified;admirable;→英和
distinguished (著名な);→英和
fair (公正な).→英和
〜と with great dignity (威厳をもって);openly (公然と);→英和
coldly and fearlessly (おくせず); <play> fair (and square) (公正に).

どうどう

どうどう【同道する】
go with[accompany] <a person> .

どうどう

どうどう [0] 【同道】 (名)スル
一緒に連れ立って行くこと。同行。同伴。「友と―する」「―を求める」

どうどう

どうどう [1] (副)
(多く「と」を伴って)
(1)水が激しく流れる音,滝などの流れ落ちる音を表す語。「―と流れ落ちる滝」
(2)波が強く打ち寄せる音を表す語。「―と逆巻く波」

どうどう

どうどう ダウダウ [0][3] 【堂堂】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)いかめしく立派なさま。「威風―」「―たる偉容」「―の行進」
(2)恐れず立派に行うさま。「正々―」「―と意見を発表する」
(3)こそこそせず公然と行うさま。「白昼―と銀行に押し入る」

どうどう

どうどう [1] (感)
牛馬を御するときのかけ声。「はいし―」

どうどう=の陣(ジン)

――の陣(ジン)
〔孫子(軍争)〕
陣容が整い意気盛んな軍陣。

どうどうじ

どうどうじ ダウ― 【堂童子】
(1)寺院で雑事に従事する年少のしもべ。「―とて俗なん入りて仏供・灯明奉る/今昔 11」
(2)宮中で法会などの行われる際,花籠(ケコ)を配る役の者。蔵人および五位以上の公家の子息の中から選ばれた。

どうどうたらり

どうどうたらり
能「翁」で,翁の神歌の冒頭の句。意義不詳。滝の音を表す鼓の擬声語ともいわれる。流派によって「とうとうたらり」「どうとうたらり」などと異なる。

どうどうめぐり

どうどうめぐり【堂々巡りをする(議会で)】
go (a)round for voting;(議論が) go round and round in circles.

どうどうめぐり

どうどうめぐり ダウダウ― [5] 【堂堂巡り・堂堂回り】 (名)スル
(1)祈願のため,社寺の堂の周りをまわること。
(2)思考・議論などが同じことの繰り返しだけで少しも先へ進まないこと。「話し合いは―するばかりだ」
(3)国会などの議会の採決で,全議員が順々に演壇上にある投票箱に投票すること。
(4)遊戯の一。手をつなぎ丸い輪を作って一か所をぐるぐるまわるもの。

どうな

どうな ダウナ
〔「だくな」の転〕
接尾語的に用いて,無駄に費やす意を表す。「手間どうな」「矢どうな」など。

どうなか

どうなか [4][0][3] 【胴中】
(1)体の胴の中ほどの部分。体の中ほど。
(2)物のまんなかあたり。中央の部分。
(3)物事をしている最中。「胸算用の―へ/浄瑠璃・夏祭」

どうなが

どうなが【胴長の】
high-torsoed.

どうなが

どうなが [0] 【胴長】
(1)体の他の部分に比べて,胴が長いこと。「―短足」
(2)胸当て・ズボン・靴が一体となったつなぎ形のゴム製の衣服。釣り人などが着用。

どうなと

どうなと [1] 【如何なと】 (副)
どのようにも。どうなりと。「突くなと―勝手にしろ」

どうなり

どうなり [0] 【胴鳴り】
山や海が鳴動すること。また,その音。雪が降る前触れという。

どうなりと

どうなりと [1] 【如何なりと】 (副)
どのようにも。どうとも。どうなりとも。多く命令文で用いる。「―なれ」「―好きなようにしなさい」

どうなん

どうなん ダウ― [0] 【道南】
北海道の南部。函館市を中心とした地域。

どうなん

どうなん [0] 【童男】
男の子供。男のわらわ。[日葡]

どうにか

どうにか [1] 【如何にか】 (副)スル
(1)十分ではないが,まがりなりにも。何とか。「おかげさまで―やっています」
(2)かろうじて。やっと。「―完成した」「大病が―治る」

どうにか

どうにか
〜(こうにか) somehow (or other);→英和
in one way or other[another];[辛うじて]barely;→英和
anyhow;→英和
anyway.→英和
〜する manage <to do> ;→英和
try one's best.〜やっていく get along somehow;[暮らす]make[earn]a bare living.

どうにか=こうにか

――こうにか
「どうにか」を強めた言い方。やっとのことで。「―間に合った」

どうにか=して

――して
あらゆる努力や手段を尽くして。何とかして。

どうにも

どうにも [0] 【如何にも】 (副)
(1)(下に打ち消しの語を伴う)どうしても。まったく。「―手の施しようがない」
(2)困りきった気持ちを表す。何とも。「―困った」

どうにも

どうにも
〜(こうにも) <not> in any way; <not> at all.〜仕様がない There is no help for it.

どうにも=こうにも

――こうにも
「どうにも」を強めた言い方。どうしようとも。まったくもって。「―話にならない」

どうにも=なら∘ない

――なら∘ない
物事を進めるための方法が全くない。どうすることもできない。「人間の力では―∘ない」

どうにゅう

どうにゅう【導入】
introduction;→英和
orientation.→英和
〜する introduce.→英和

どうにゅう

どうにゅう ダウニフ [0] 【導入】 (名)スル
(1)導き入れること。「外資を―する」「新しい機械を―する」
(2)本格的な授業に入る前に,生徒に学習内容に対する関心をもたせる段階。

どうにゅう

どうにゅう ダウニフ 【道入】
(1599-1656) 江戸初期の陶工。本名吉兵衛。俗に「のんこう」と称した。楽家の三代目。作品の口縁から胴にかけて釉(ウワグスリ)が厚くたれる幕釉を創始。黒楽茶碗を得意とし,のんこう七種といわれる名品を残す。

どうにゅうぶ

どうにゅうぶ ダウニフ― [3] 【導入部】
「序奏(ジヨソウ)」に同じ。

どうにょ

どうにょ [1] 【童女】
「どうじょ(童女)」に同じ。

どうにょう

どうにょう ダウネウ [0] 【導尿】
尿道口より膀胱に達するカテーテルを挿入して人工的に尿の排出を行わせる方法。排尿困難の場合,また検査の目的で行われる。

どうにん

どうにん 【同人】
〔「どうじん」とも〕
(1) [0]
同じ人。
(2) [1]
(前に述べた)その人。

どうにん

どうにん ダウ― [0] 【道人】
(1)仏道修行をする人。仏道に入った人。僧侶。どうじん。
(2)道教を修めた人。どうじん。

どうにん

どうにん【同人】
[会員]a member;→英和
a coterie (文芸・社交上の).→英和
同人雑誌 a (literary) coterie magazine.

どうにんぎょう

どうにんぎょう [3] 【胴人形】
(1)血管や内臓の様子がわかるように作った,張子の人形。江戸時代,薬屋が看板がわりに店頭に置いた。「売薬見世の―/黄表紙・造化夢」
(2)歌舞伎の小道具の一。等身大の人形で,役者のかわりに用いて,投げたりする。投げ人形。

どうにんざっし

どうにんざっし [5] 【同人雑誌】
⇒どうじんざっし(同人雑誌)

どうぬき

どうぬき [0][3] 【胴抜き】
和服の下着で,裾・袖・襟などに表着に合わせた布を用い,胴の部分は別布とした仕立て方。また,その下着。

どうぬき

どうぬき [0][4] 【胴貫】
建物・垣・門などの腰の部分に差し入れた貫。腰ぬき。

どうねち

どうねち 【動熱】
臨終の時,熱気がはなはだしく,転々と動転して苦しむこと。「―して苦多かり/栄花(鶴の林)」

どうねん

どうねん 【動燃】
「動力炉・核燃料開発事業団」の略。

どうねん

どうねん 【同年】
(1) [0]
同じ年。
(2) [0]
同じ年齢。
(3) [1]
(前に述べた)その年。
(4) [0]
同じ学年。

どうねん

どうねん ダウ― [1] 【道念】
(1)道徳を重んずる心。道義心。
(2)信仰を求める気持ち。求道心。
(3)僧侶の妻。梵妻。

どうねん

どうねん【同年】
[年齢] <We are> (of) the same age.〜に in that[the same]year (同じ年に).

どうねんど

どうねんど [3] 【動粘度】
流体の粘性率と密度との比。単位はストークス。動粘性率。

どうねんぱい

どうねんぱい [3] 【同年輩】
同じ年ごろ。

どうねんぶし

どうねんぶし ダウネン― 【道念節】
江戸時代,貞享(1684-1688)の頃から京都で流行した盆踊り唄の曲節。道念山三郎が唄い始めたという。

どうのこうの

どうのこうの
〜言う raise objections <to> ;complain <about,of> .→英和
〜言わずに without saying this or that.

どうのこうの

どうのこうの [1][4] 【如何の斯うの】 (副)
(不平や不満の気持ちで)あれこれと言い立てるさま。何やかや。何のかの。「今さら―言ってもはじまらない」

どうのじてん

どうのじてん [4] 【同の字点】
繰り返し符号の一。すぐ前の漢字と同じであることを示す。「人々」「堂々」などの「々」。

どうのま

どうのま [0] 【胴の間】
和船の間取りで,船の中央の部分。人が乗ったり荷を積んだりする所。

どうは

どうは ダウ― [1] 【道破】 (名)スル
〔「道」は言う意〕
はっきりと言い切ること。「迷亭が言下に―する/吾輩は猫である(漱石)」

どうは

どうは 【同派】
(1) [0]
同じ党派。同じ流派。
(2) [1]
(前に述べた)その派。

どうはい

どうはい [0] 【同輩】
年齢・経歴・地位などの同じ者。等輩。「―のよしみ」

どうはい

どうはい【同輩】
one's colleague[fellow,equal].

どうはい

どうはい [0] 【銅牌】
銅製の賞牌。

どうはかん

どうはかん ダウハクワン [0] 【導波管】
マイクロ波を伝えるのに用いる中空の金属管。伝送できる波長は管の断面の大きさで上限が決まる。

どうはち

どうはち ダウハチ 【道八】
京都清水焼陶工高橋氏代々の名。また,道八作の焼き物。
→高橋道八

どうはん

どうはん【同伴する】
go with;(Aに同伴する) accompany <A> .→英和
〜で accompanied <by> .‖同伴者 a companion.

どうはん

どうはん [0] 【同伴】 (名)スル
一緒に連れて行くこと。多く,男女・夫婦が連れ立って行くことにいう。「夫人を―する」

どうはんきょう

どうはんきょう [0] 【同笵鏡】
同じ鋳型または原型から作られた鏡。

どうはんしゃ

どうはんしゃ [3] 【同伴者】
(1)一緒に行く人。道連れ。
(2)政治運動などに自分自身は参加しないが,その運動に理解を示し,助力を惜しまない人。

どうばち

どうばち [0][1] 【銅鈸】
打楽器の一。銅製の中央部が椀状に盛り上がった円盤で,中央にひもをつけ二枚を打ち合わせて鳴らす。直径30〜45センチメートル内外。西アジアから仏教とともに中国を経て渡来。法会などで用いる。鈸(バツ)。どうばつ。
銅鈸[図]

どうばち

どうばち [1] 【銅鉢】
〔仏〕
(1)勤行(ゴンギヨウ)などで用いる銅製の鈴(リン)のこと。
(2)銅鈸(ドウバチ)のこと。

どうばつ

どうばつ [0] 【銅鈸】
⇒どうばち(銅鈸)

どうばつし

どうばつし [4] 【銅鈸子】
⇒銅拍子(ドウビヨウシ)

どうばり

どうばり [0] 【胴張(り)】
(1)方形の箱の側面につけられたふくらみ。
(2)円柱につけたふくらみ。
(3)印刷機,特に円圧凸版印刷機の圧胴に紙・布またはゴム-ブランケットを巻きつけて圧を調整すること。また,そうして巻きつけたもの。
(4)強情っぱり。意地っぱり。「ハテあつた執拗い―女郎(メロウ)/浄瑠璃・道成寺現在蛇鱗」

どうばん

どうばん [0] 【銅版】
銅の板に絵画などを彫ったり,腐食させたりして作った印刷原版。通常,凹版をさすが,写真製版による網目凸版も含める。

どうばん

どうばん [0] 【幢幡】
仏具の荘厳(シヨウゴン)具の一。飾りのある竿柱に長方形の美しい布をたらした旗の類の総称。
→幢
→幡

どうばん

どうばん [0] 【銅礬】
硫酸銅・硝石・ミョウバンを混ぜて熱し,融かしたものにカンフル末を加えて固めた薄緑色のもの。弱い腐食性と収斂(シユウレン)性があり,点眼剤などに用いる。

どうばん

どうばん【銅板】
sheet copper.

どうばん

どうばん【銅版(刷)】
a copperplate (print).→英和

どうばん

どうばん [0] 【銅盤】
銅のたらい。かなだらい。

どうばん

どうばん [0] 【銅板】
銅を板状にしたもの。銅の板。

どうばんえづけ

どうばんえづけ [5] 【銅版絵付け】
陶磁器に銅版を用いて絵付けをすること。

どうばんが

どうばんが [0] 【銅版画】
銅版に絵柄を彫って印刷した絵画。

どうばんまきえ

どうばんまきえ [5][6] 【銅版蒔絵】
銅版を用いて漆器に絵付けし,金属粉や色粉をまいて仕上げた蒔絵。

どうひつ

どうひつ [0] 【同筆】
同じ人の筆跡。

どうひょう

どうひょう ダウヘウ [0] 【道標】
通行人の便宜のために,方向・距離などを記して道端に立てる案内の立て札。木や石でつくる。道しるべ。

どうひょう

どうひょう【道標】
a guidepost;→英和
a signpost;→英和
a milestone.→英和

どうびょう

どうびょう【同病相憐(あわれ)む】
Fellow sufferers pity one another.

どうびょう

どうびょう [0] 【同病】
同じ病気。

どうびょう=相憐(アイアワレ)む

――相憐(アイアワレ)む
〔呉越春秋(闔閭内伝)〕
同じ苦しみに悩む者は,互いにいたわり合い同情し合う気持ちが強い。

どうびょうし

どうびょうし 【銅拍子】
打楽器の一。銅鈸(ドウバチ)の小形のもの。直径数センチメートルから20センチメートル内外で,古くは伎楽・散楽・田楽などの芸能に,現在は民俗芸能などで用いられる。銅鈸子。土拍子(ドビヨウシ)。

どうびょうしぐち

どうびょうしぐち [5] 【銅拍子口】
生け花で,銅拍子のような形に開いた口を持つ花瓶。床の間の飾りで,三具足(ミツグソク)や五具足の花瓶として用いられる。

どうふ

どうふ [1][0] 【同父】
父親が同じであること。

どうふう

どうふう [0] 【同封】 (名)スル
手紙と一緒に封筒に入れること。「写真を―する」

どうふう

どうふう [0] 【同風】
同じ風習・ならわし。「千里―」

どうふう

どうふう【同封する】
enclose;→英和
inclose.→英和
〜の手紙 the enclosed letter.‖同封書類[物]enclosures.

どうふく

どうふく [0] 【同腹】
(1)同じ母親から生まれたこと。また,その人。
⇔異腹
「―の兄弟」
(2)志が同じであること。同じ考え。また,その人。「天が下を志す汝が望も,某と―同性/浄瑠璃・廿四孝」

どうふく

どうふく ダウ― [0] 【堂幅】
〔庁堂(広間)の中央にかける書画の幅の意〕
画仙紙を切らずに全紙に書画を描き,軸物としたもの。
→条幅

どうふく

どうふく ダウ― [0] 【道服】
〔「どうぶく」とも〕
(1)道士の着る衣服。
(2)室町時代頃から公卿・大納言以上の人が内々で着た上着。腰から下にひだがつく。庶民で道中着とする者もあった。
(3)袈裟(ケサ)。僧衣。
道服(2)[図]

どうふくちゅう

どうふくちゅう 【同腹中】
「同腹{(2)}」に同じ。「うそ��窺ふ―/浄瑠璃・菅原」

どうふぐり

どうふぐり
宝引きや福引きで,綱につける根(ネ)のこと。

どうふけん

どうふけん ダウ― [3][4] 【道府県】
北海道および各府県の総称。

どうふけんぜい

どうふけんぜい ダウ― [4] 【道府県税】
道府県が課する地方税。普通税として道府県民税・不動産取得税など,目的税として軽油引取税・水利地益税などがある。

どうふけんみんぜい

どうふけんみんぜい ダウ― [6] 【道府県民税】
道府県が課する住民税。

どうぶ

どうぶ [1] 【胴部】
胴の部分。胴のあたり。

どうぶ

どうぶ [1][0] 【童舞】
舞楽のうち児童によって舞われるもの。わらわまい。わらべまい。

どうぶく

どうぶく [0] 【胴服】
武将などが衣服の上にはおった丈の短い上着。袖のないものもある。のちに羽織となった。

どうぶくら

どうぶくら 【胴脹ら】
(1)両端が狭く,中央がふくらんでいること。
(2)真っ最中。最高潮。「悲しゆてならぬ―に,あた聞きともない/浄瑠璃・反魂香」

どうぶち

どうぶち [0] 【胴縁】
壁・塀・垣などで板を打ち止める下地として,柱と柱に渡す幅の狭い横木。

どうぶつ

どうぶつ【動物】
an animal.→英和
〜的[性の]animal.‖動物園 a zoological garden;a zoo.動物界 the animal kingdom.動物学(者) zoology (a zoologist).動物実験 a biological test.

どうぶつ

どうぶつ [0] 【動物】
(1)生物界を二大別した場合,植物に対する一群。一般的には細胞壁をもたない,クロロフィルをもたない,従属栄養である,運動性がある,などの特徴があるが,下等な生物では動物と植物との境界はあいまいで,両者に同時に分類されるものもある。
(2)人間以外の動物。主として獣の類をいう。

どうぶつあいご

どうぶつあいご [5] 【動物愛護】
動物を人間と同一視しようとする理念に基づき,動物を大切にし,愛そうとする精神。

どうぶつえん

どうぶつえん [4] 【動物園】
動物を収集・飼育し,教育・娯楽などのために一般に公開する施設。

どうぶつかい

どうぶつかい [4] 【動物界】
(1)動物の生存する世界。
(2)生物分類上の最大単位の一。植物界に対していう。

どうぶつがく

どうぶつがく [4] 【動物学】
生物学の一分科で,動物を研究の対象とする学問。

どうぶつき

どうぶつき [4] 【動物記】
動物の生態を観察・記録し,読み物としてまとめたもの。

どうぶつきせつがく

どうぶつきせつがく [7] 【動物季節学】
動物の季節現象(例えば,渡り鳥の去来)を天候や気候と関連づけて研究する学問。

どうぶつきょく

どうぶつきょく [4][3] 【動物極】
多細胞動物の卵細胞で極体を生ずる部分。また,発生初期の胚でこれに該当する部分。一般には卵黄が少なく,多くの場合,外胚葉を形成する。
⇔植物極

どうぶつく

どうぶつく [4] 【動物区】
⇒動物地理区(ドウブツチリク)

どうぶつこうどうがく

どうぶつこうどうがく [7] 【動物行動学】
〔ethology〕
生理学・心理学・遺伝学など,さまざまな方法論を用いて動物の行動を研究し,行動の総合的理解をめざす学問。生物学の一分野。エソロジー。

どうぶつさいみん

どうぶつさいみん [5] 【動物催眠】
動物に刺激を与えることにより,動物の随意運動が停止すること。ニワトリを捕らえたあとに放すと硬直して動かなくなるのはその例。節足動物から哺乳(ホニユウ)類に至るまで広範囲の動物に見られる。

どうぶつしつ

どうぶつしつ [4] 【動物質】
動物の体を形成している物質。タンパク質や脂肪が多い。

どうぶつしゃかいがく

どうぶつしゃかいがく [6] 【動物社会学】
生態学の一分野。動物の個体行動と個体群との相互関係を対象とした学問。

どうぶつしんりがく

どうぶつしんりがく [7] 【動物心理学】
人間以外の動物を被験体として,その動物に関する学習・認知・知能などの心理過程を研究する心理学の一分野。

どうぶつじきせつ

どうぶつじきせつ [6] 【動物磁気説】
〔animal magnetism〕
人体は宇宙に充満しているガスの一種である動物磁気の支配下にあり,病気は体内における磁気の不均衡から生ずるとする説。F = A =メスマーが唱え,メスメリズムとも呼ばれる。

どうぶつじっけん

どうぶつじっけん [5] 【動物実験】
医学研究などのため動物を用いて行う実験。実験動物にはウサギ・モルモット・ハツカネズミ・サル・ブタ・ヒツジ・ネコ・イヌなどが用いられる。

どうぶつすうはい

どうぶつすうはい [5] 【動物崇拝】
特定の動物に神秘的な力が宿るとして崇拝するもの。

どうぶつせい

どうぶつせい [0] 【動物性】
(1)動物のもつ機能や特質。
(2)動物から得られるものであること。「―脂肪」

どうぶつせいきかん

どうぶつせいきかん [8][7] 【動物性器官】
運動・感覚・神経など,動物体によく発達した機能をつかさどる器官。

どうぶつせいしょくもつ

どうぶつせいしょくもつ [8] 【動物性食物】
動物から取る食物。魚介類・肉類・卵・乳など。

どうぶつせいしんけいけい

どうぶつせいしんけいけい [0] 【動物性神経系】
⇒脳脊髄神経(ノウセキズイシンケイ)

どうぶつせいせんりょう

どうぶつせいせんりょう [7] 【動物性染料】
動物体から得る染料。巻貝から得るティル紫,エンジムシから得るコチニールの赤が知られる。主に食品や化粧品の染色に用いる。

どうぶつせいたんぱくしつ

どうぶつせいたんぱくしつ [10] 【動物性蛋白質】
動物体を構成するタンパク質。絹糸の絹フィブロイン,骨・腱などのコラーゲン,毛髪のケラチン,卵白の卵アルブミンなど。
→植物性蛋白(タンパク)質

どうぶつせんい

どうぶつせんい [5] 【動物繊維】
動物の体毛や繭などから得る繊維。羊毛や絹など。

どうぶつそう

どうぶつそう [4] 【動物相】
一定の地域内に生息する動物の全種類のこと。ファウナ。

どうぶつちりがく

どうぶつちりがく [6] 【動物地理学】
動物の地理的分布を生態学的・地史的・進化論的立場などから研究する学問。

どうぶつちりく

どうぶつちりく [6] 【動物地理区】
大陸や島などを,他の地域と区別のできる特徴のある動物相をもつ地域に分けたもの。ウォーレスらによる旧北区・新北区・エチオピア区・東洋区・新熱帯区・オーストラリア区という区分が用いられていたが,後に全北区・旧熱帯区・新熱帯区・大洋区・オーストラリア区の区分法がとられるようになった。動物区。

どうぶつてき

どうぶつてき [0] 【動物的】 (形動)
(人間が)動物としての本能をもっているさま。また,荒々しく粗暴なさま。「―な欲望」「―な勘」

どうぶつのけんり

どうぶつのけんり 【動物の権利】
〔animal rights〕
同じく感覚や知性を有する生物として,動物にも基本的には人間と同等の権利を認めるべきだとする考え方。実験動物の虐待などに関連して出てきた。動物解放。

どうぶつのしゃにくさい

どうぶつのしゃにくさい 【動物の謝肉祭】
〔原題 (フランス) Le Carnaval des animaux〕
サン=サーンスの室内楽曲。全一四曲。1886年作。「白鳥」が特に有名で,チェロ独奏用編曲でよく演奏される。

どうぶつふくし

どうぶつふくし [5][6] 【動物福祉】
動物愛護の踏み込んだ表現。動物の幸福を追求しようとする思想。

どうぶつほうおんたん

どうぶつほうおんたん [7] 【動物報恩譚】
昔話の分類の一。命を助けたり親切にしてやったりした動物の恩返しによって,その人が幸運や名声を得るという内容のもの。「狼報恩」「猿報恩」「文福茶釜」「鶴女房」など。

どうぶつゆし

どうぶつゆし [5] 【動物油脂】
動物体から採取する油脂。魚油・鯨油・牛脂・豚脂など。

どうぶつろう

どうぶつろう [4] 【動物蝋】
動物体やその分泌物から採取する蝋。ミツバチの蜜蝋,イボタロウカタカイガラムシの虫白蝋(イボタロウ),マッコウクジラから得る鯨蝋など。

どうぶつウイルス

どうぶつウイルス [6] 【動物―】
動物,特に哺乳類と鳥類とに感染し,増殖するウイルスの総称。

どうぶつプランクトン

どうぶつプランクトン [6] 【動物―】
プランクトンのうちで従属栄養を営むものの総称。原生動物や甲殻類の幼生など多種類のものが含まれる。

どうぶてい

どうぶてい ダウブ― 【道武帝】
⇒拓跋珪(タクバツケイ)

どうぶるい

どうぶるい [3] 【胴震い】 (名)スル
寒さや恐怖・緊張・興奮などのために体が震えること。

どうぶん

どうぶん [0] 【同文】
(1)文字や文章が同じであること。「以下―」
(2)異なる国家・民族で,用いる文字が同じであること。

どうぶん

どうぶん【同文電報】
multiple telegrams.以下同文 The rest is the same.→英和

どうぶんつうこう

どうぶんつうこう 【同文通考】
文字研究書。新井白石著。1760年刊。四巻。漢字・仮名・梵字などの成立や沿革を体系的・実証的に研究したもの。文字考。書契文談。

どうぶんどうき

どうぶんどうき [5][0] 【同文同軌】
〔礼記(中庸)〕
用いる文字を統一し,また車輪の幅を一定にすること。天下が統一されることにいう。

どうぶんどうしゅ

どうぶんどうしゅ [5][0] 【同文同種】
使う文字も人種も同じであること。主に日本と中国との関係を示していう。同種同文。

どうへい

どうへい [0] 【銅瓶】
銅製の瓶(ヘイ)。

どうへいしょうじ

どうへいしょうじ ドウヘイシヤウジ 【同平章事】
〔「同中書門下平章事」の略〕
唐代中期から北宋中期まで,宰相にあたる官職の名。中書と門下を合わせた官の意。

どうほう

どうほう [0] 【同袍】
〔詩経「豈曰�無�衣,与�子同�袍」〕
ともだち。友人。

どうほう

どうほう [0] 【同胞】
〔「どうぼう」とも〕
(1)祖国を同じくする者同士。同じ国民。同じ民族。「―あい争う」
(2)同じ母から生まれた兄弟姉妹。はらから。

どうほう

どうほう【同胞】
[兄弟]brothers;[同国民]brethren;→英和
fellow countrymen.同胞愛 brotherly love;fraternity.→英和

どうほう

どうほう [0] 【同法】
□一□〔歴史的仮名遣い「どうはふ」〕
(1)同じ方法。同じ法律。
(2) [1]
(前に述べた)その法。
□二□〔歴史的仮名遣い「どうほふ」〕
同じ師について仏教を修行する仲間。「古き―に値(アイ)て/今昔 15」

どうほうきょうかい

どうほうきょうかい 【同胞教会】
〔Church of the Brethren〕
メソジスト教会と同様の制度をとる,福音主義教会の一派。ドイツ人オッテルバインらが一八世紀後半にアメリカで創始。日本へは1895年(明治28)に伝来した。

どうほうだいがく

どうほうだいがく 【同朋大学】
私立大学の一。1921年(大正10)創立の真宗専門学校を前身とし,50年(昭和25)東海同朋大学として設立。61年現名に改称。本部は名古屋市中村区。

どうほく

どうほく ダウ― [0] 【道北】
北海道の北部。

どうほこ

どうほこ [0] 【銅鉾・銅矛】
弥生時代の青銅製の鉾。形は銅剣に似るが,下端は柄をはめ込めるように中空になっている。儀礼・祭祀(サイシ)用と思われる。
→銅剣
→銅戈(ドウカ)
銅鉾[図]

どうぼ

どうぼ [1] 【同母】
同じ母から生まれたこと。母が同じであること。
⇔異母
「―弟」

どうぼう

どうぼう [0] 【同房】
(1)同じ部屋。また,そこに住むこと。
(2)刑務所の同じ監房。

どうぼう

どうぼう [0] 【洞房】
奥深い部屋。ねや。閨房(ケイボウ)。

どうぼう

どうぼう [0] 【同朋】
(1)友達。友人。朋友。同袍(ドウホウ)。
(2)「同朋衆」に同じ。

どうぼう

どうぼう [0] 【童坊】
室町時代,将軍のそば近くにいて諸芸能をつとめた者。同朋衆の前身といわれる。

どうぼうがしら

どうぼうがしら [5] 【同朋頭】
江戸幕府の職名。若年寄に属し,同朋衆の長をつとめ,老中・若年寄から諸役人へ渡す公文書の中継ぎなどをした。

どうぼうけっせつ

どうぼうけっせつ [5] 【洞房結節】
右心房の大静脈開口部にある小さな心筋細胞の塊。自動的に一定の興奮を生じ,心臓の拍動のリズムを決定する。洞結節。

どうぼうごえん

どうぼうごえん ドウバウゴヱン 【洞房語園】
随筆。二巻。庄司勝富著。1720年成立。江戸吉原を中心に遊郭の沿革・名妓・名物を述べる。

どうぼうしゅう

どうぼうしゅう [3] 【同朋衆】
室町・江戸時代,将軍や大名に近侍して,芸能・茶事・雑役を行なった僧体の者。阿弥号を称し,室町期には諸芸に秀でた者が多かったが,江戸幕府では若年寄の支配に属し,もっぱら雑事をつとめた。同朋。

どうぼく

どうぼく [0] 【童僕・僮僕】
召し使いの少年。

どうぼね

どうぼね [0][4] 【胴骨】
(1)胴体の骨。背骨やあばら骨。
(2)度胸。胆力。肝っ玉。「此いや風にて揚屋町に入事,大かたの―にてはなるまじ/浮世草子・諸艶大鑑 6」

どうまき

どうまき [3][4] 【胴巻(き)】
金銭や貴重な物を入れ,腹に巻きつける帯状の袋。

どうまき

どうまき【胴巻】
a sack belt.

どうまごえ

どうまごえ [4] 【胴間声】
調子はずれの太く濁った下品な声。胴張り声。どうまんごえ。「―をはりあげる」

どうまさつ

どうまさつ [3] 【動摩擦】
⇒運動摩擦(ウンドウマサツ)

どうまる

どうまる [0] 【胴丸・筒丸】
鎧(ヨロイ)の一。胴を円く囲み,右脇で重ね合わせる簡略なもの。草摺(クサズリ)は歩行に便利なように,八枚に分かれている。平安時代から用いられ,主として歩卒が使用したが,室町時代以後は次第に大鎧に取って代わった。中世以前はこの形式の鎧を腹巻と呼んでいた。
胴丸[図]

どうまわり

どうまわり [3] 【胴回り】
胴のまわり。また,その長さ。ウエスト。

どうまわり

どうまわり【胴回り】
<measure 3 feet> in girth[around the waist].

どうみぎ

どうみぎ [1] 【同右】
右に書いたことと同じであること。たて書きの図表・書式などで記号的に用いる。

どうみゃく

どうみゃく [0] 【銅脈】
(1)銅の鉱脈。
(2)にせがね。「―だと思つて出してやつたかねは/滑稽本・続膝栗毛」
(3)にせもの。粗悪なもの。「ああきつい―ぢや,突出しから十日も働かぬ間に,ぶら��病で/浄瑠璃・難波丸金鶏」

どうみゃく

どうみゃく【動脈】
an artery.→英和
‖動脈硬化(症) arteriosclerosis;hardening of the arteries.動脈瘤 an aneurysm.大動脈 the main artery.

どうみゃく

どうみゃく [0] 【動脈】
(1)心臓から血液を身体各部に輸送する血管。ヒトなど高等脊椎動物では,肺動脈と大動脈があり,血液は肺動脈から肺に行き,肺静脈を経て心臓に戻り,大動脈を通って体の各部へ運ばれる。大動脈は順次に分枝して末端では毛細管となる。動脈壁は三層から成り,弾性繊維が多く,弾力性・伸縮性に富む。動脈が体表面近くを走る部位では,心拍に一致する拍動が認められる。
→静脈
(2)(比喩的に)主要な交通路。「東海道は日本の―である」

どうみゃくけつ

どうみゃくけつ [4][3] 【動脈血】
肺でガス交換された血液。酸素に富み二酸化炭素が少なく鮮紅色を呈する。心臓に還流したあと,末梢へ向けて送り出され,身体各部の組織に酸素を与える。肺動脈を除く動脈および肺静脈に流れる。

どうみゃくこうかしょう

どうみゃくこうかしょう [7][0] 【動脈硬化症】
動脈壁が弾力を失ってもろくなった状態。老化現象の一つで,高血圧症・肥満症・糖尿病などがこれを促進する。血流障害・血栓形成・出血などをひきおこす。動脈硬化。

どうみゃくさんぎょう

どうみゃくさんぎょう [5] 【動脈産業】
静脈産業に対し,原料を加工する従来の産業。

どうみゃくせんせい

どうみゃくせんせい 【銅脈先生】
(1752-1801) 江戸後期の狂詩作者。京都の人。本名,畠中正盈。号は観斎(寛斎)。著「太平楽府(ガフ)」「勢多唐巴詩(セタノカラハシ)」「太平遺響」など。

どうみゃくりゅう

どうみゃくりゅう [4] 【動脈瘤】
動脈が局部的に円筒状または紡錘状,あるいは嚢(ノウ)状に拡張した状態。原因の多くは動脈硬化症・外傷などによる。付近の臓器を圧迫し種々の症状を呈し,時に破裂をみる。

どうみょう

どうみょう [0] ―ミヤウ 【同名】 ・ ―メウ 【同苗】
(1)「どうめい(同名)」に同じ。
(2)同じ一族。同族。

どうみょうじ

どうみょうじ ダウミヤウジ 【道明寺】
(1)能の曲名。脇能物。観世・金剛・喜多流にある。世阿弥作。僧尊性(ソンジヨウ)は道明寺で,その寺の木槵(モクゲン)樹の実のありがたさを夢に見て,天神の使い白太夫(シラタユウ)に告げる。僧はその夜の夢で木槵樹の実を与えられる。
(2)浄瑠璃・歌舞伎で「菅原伝授手習鑑」二段目の切をいう。

どうみょうじ

どうみょうじ ダウミヤウ― 【道明寺】
(1)大阪府藤井寺市にある真言宗御室派の寺。山号,蓮土山。聖徳太子の河州尼寺建立の願に応じて,菅原氏の祖,土師八島連(ハジヤシマノムラジ)が自邸を寺としたものという。のち菅原道真のおば覚寿尼が入住。本尊十一面観音像は国宝。旧称土師(ハジ)寺。
(2) [1][5]
「道明寺粉」の略。また,それで作った餅菓子。
(3) [1][5]
「道明寺糒(ホシイ)」の略。

どうみょうじこ

どうみょうじこ ダウミヤウ― [5][0] 【道明寺粉】
道明寺糒(ホシイ)をひいて粉にしたもの。道明寺。

どうみょうじほしい

どうみょうじほしい ダウミヤウ―ヒ [7] 【道明寺糒】
糯米(モチゴメ)を蒸して干したもの。熱湯を注ぎ柔らかくして食用にしたり,菓子の材料に用いる。道明寺で作ったところからいう。

どうみん

どうみん ダウ― [0] 【道民】
北海道の住民。

どうめい

どうめい【同盟する[を結ぶ]】
form[conclude]an alliance[a union] <with> ;→英和
be allied <with> .‖同盟軍 an allied army.同盟国 an ally;an allied power.

どうめい

どうめい [0] 【同盟】 (名)スル
(1)(国家・団体・個人が)共通の目的を達成するため,同じ行動をとることを約束すること。また,その約束によって生じた関係。「―して第三国に対抗する」
(2)全日本労働総同盟の略。総評に対抗する右派系労働組合の全国組織。1962年(昭和37),全労会議・総同盟・全官公の三団体が構成した連合組織(同盟会議)が64年組織的に一本化して結成。87年全日本民間労組連合会(=連合)に合流・解散。

どうめい

どうめい [0] 【同名】
名前や呼称が同じであること。どうみょう。「同姓―」「―の作品」

どうめいいじん

どうめいいじん【同名異人】
a different person of the same name.

どうめいいじん

どうめいいじん [5][0] 【同名異人】
名前は同じでも,異なる人であること。また,その人。

どうめいきゅうこう

どうめいきゅうこう [5] 【同盟休校】
何らかの要求を掲げて,学生が申し合わせて一斉に学校を休むこと。学生ストライキ。

どうめいこく

どうめいこく [3] 【同盟国】
互いに同盟関係にある国家。

どうめいし

どうめいし [3] 【動名詞】
英文法などで,文法的に動詞の性質を残しながら名詞としてふるまう語。英語では ing という語尾をもつ。ジェランド。

どうめいじょうやく

どうめいじょうやく [5] 【同盟条約】
万一,他の国と紛争などの起こった場合には,互いに協力することを約束する条約。

どうめいつうしんしゃ

どうめいつうしんしゃ 【同盟通信社】
1936年(昭和11)日本電報通信社と新聞聯合社を合併してつくられた独占的通信社。日中戦争・太平洋戦争下,政府から電信電話の利用などの特権を与えられた。敗戦により解散。

どうめいひぎょう

どうめいひぎょう [5] 【同盟罷業】
⇒ストライキ

どうめいひこう

どうめいひこう [6][5] 【同盟罷工】
⇒ストライキ

どうも

どうも [1] (副)
(1)(多く打ち消しの語を伴って)できるだけやってみても。いろいろ努力しても。「―うまくゆかない」「―いま一つ理解できない」「―失敗ばかりする」
(2)原因・理由が判然としない意を表す。はっきりしないが,なんとなく。どうやら。「―変だと思った」「―熱があるらしい」
(3)軽い驚きや困惑の気持ちを表す。何とも。いやはや。「―困ったやつらだ」「暑い,暑い,―大変に暑いのね/婦系図(鏡花)」
(4)感謝や謝罪の気持ちを表す挨拶の語に添えて,その意を強調する。後半を略して感動詞的にも用い,また,くだけた挨拶語としても用いる。「―ありがとう」「―すみません」「これは―」「―,―,ご面倒をおかけしました」「先日は―」

どうも

どうも
[たいへん]very;→英和
(very) much;→英和
quite;→英和
really;[どうしても] <not> at all;[どういうものか]somehow.→英和

どうもう

どうもう [0] 【童蒙】
幼くて物の道理のわからない者。子ども。「世の―に媚(コブ)ればとて/小説神髄(逍遥)」

どうもう

どうもう [0] 【艟艨】
いくさぶね。軍艦。艨艟。

どうもう

どうもう【獰猛な】
fierce;→英和
savage.→英和

どうもう

どうもう ダウマウ [0] 【獰猛】 (形動)[文]ナリ
強く,荒々しいさま。凶悪で乱暴なさま。「―な顔付き」「―な犬」
[派生] ――さ(名)

どうもうしょういん

どうもうしょういん 【童蒙頌韻】
韻書。三善為康著。1109年成立。平声の文字を韻別にまとめ四字ずつの句にし,音訓を施し,暗誦に便利なようにしたもの。

どうもく

どうもく ダウ― [0] 【瞠目】 (名)スル
驚いたり感心したりして,目を見はること。「―に値する」「正宗院は―して言ふ所を知らなかつた/伊沢蘭軒(鴎外)」

どうもと

どうもと ダウモト 【堂本】
姓氏の一。

どうもと

どうもと [0] 【胴元・筒元】
(1)〔采(サイ)の筒(ドウ)を振るところから〕
賭博(トバク)などの親。また,賭場を開帳して,寺銭をとる者。胴親。
(2)物事をまとめしめくくる人。元締め。

どうもと

どうもと【胴元】
a bookmaker;→英和
<俗> a bookie.→英和

どうもといんしょう

どうもといんしょう ダウモトインシヤウ 【堂本印象】
(1891-1975) 日本画家。京都生まれ。本名,三之助。伝統的日本画に近代的作風を吹き込み,戦後は抽象的な画風に転じた。

どうもり

どうもり ダウ― [4] 【堂守(り)】
堂の番をすること。また,堂の番人。「―の小草ながめつ夏の月/蕪村句集」

どうもん

どうもん ダウ― [0] 【道門】
(1)道教。また,道家。
(2)仏道。仏門。

どうもん

どうもん [0] 【同門】
同じ師について学ぶこと。同じ流派に属すること。また,その人。あいでし。「―のよしみ」

どうもん

どうもん [0] 【洞門】
(1)ほらあなの入り口。また,ほらあなの入り口に作られた門。
(2)落石・雪崩防止のため,道路に接した擁壁を用いて設けたトンネル状の工作物。

どうや

どうや [1] 【同夜】
(1)おなじ夜。
(2)(前に述べた)その夜。

どうやく

どうやく [0][1] 【同役】
同じ役目。また,その人。同僚。相役。

どうやら

どうやら [1] (副)
(1)十分といえないが,なんとか。どうにか。やっと。「―仕事が終わった」
(2)はっきりしないが,なんとなく。どうも。「―うまくいったようだ」「―晴れそうだ」

どうやら

どうやら
seem <to do> ;→英和
be likely <to do> ;look as though…;look like <rain> ;[多分]perhaps;→英和
maybe;→英和
I am afraid.〜こうやら ⇒どうにか.

どうやらこうやら

どうやらこうやら [5][1] (副)
どうにか。やっとのことで。どうにかこうにか。「―片がついた」

どうゆう

どうゆう ダウイウ [0] 【道有】
北海道の所有であること。「―林」

どうゆう

どうゆう [0] 【同憂】
同じ心配を持つこと。憂いをともにすること。「―の士」

どうゆう

どうゆう [0] 【同遊】 (名)スル
いっしょにあそぶこと。「阪東君と一両日京都で―する/風流懺法(虚子)」

どうゆう

どうゆう [0] 【同友】
気持ち・志などを同じくする友。

どうよう

どうよう【同様の[に]】
⇒同じ.〜[同然]だ be as good as <dead,new> ;be little[no]better than <a beggar> ;might as well <throw money away> as <spend it on bicycle races> .〜に…でない <You have> no more <experience> than <I> .

どうよう

どうよう [0] 【童謡】
(1)子供のために作られた歌謡・詩。近代童謡は大正中期から「赤い鳥」を中心として発展した。
(2)民間に伝承されてきたわらべ唄。子守唄や遊びの時に唄う唄など。
(3)子供が作った歌や詩。

どうよう

どうよう【童謡】
a children's[nursery]song.童謡集 nursery rhymes.

どうよう

どうよう [0] 【童幼】
幼い者。子供。幼児。

どうよう

どうよう【動揺する】
shake;→英和
stir;→英和
tremble;→英和
[車が]jolt;→英和
bump;→英和
[船が]pitch (縦に).→英和
roll (横に);→英和
[心が]be disturbed[moved,agitated].〜しやすい unstable.→英和
〜しない run smoothly (車が);do not waver (心が).政界(財界)の〜 <cause> political (financial) disturbances.物価(世論)の〜 fluctuation in prices (of public opinion).

どうよう

どうよう [0] 【動揺】 (名)スル
(1)ゆれ動くこと。ぐらつくこと。ゆれ。「船は…―もなく進んでゐた/或る女(武郎)」「清(スズ)しい風に―する庭の緑葉/春(藤村)」
(2)気持ちが落ち着かず不安な状態になること。平静さを失うこと。「その知らせに彼の心は―した」

どうよう

どうよう [0] 【同様】 (名・形動)[文]ナリ
(1)同じであること。ほとんど同じであること。また,そのさま。「外国にもこれと―な事件が起こっている」「大人も子供もその点は―に扱ってよい」「―の事を他からも聞いた」「以下―」
(2)名詞の下に付いて接尾語的に用い,それと変わりがない様子を表す。同然。「親戚―のつきあい」「我が子―に育てる」「ただ―で売る」

どうよく

どうよく [0] 【胴欲】 (名・形動)[文]ナリ
〔「貪欲(ドンヨク)」の転〕
(1)非常に欲の深い・こと(さま)。「―な男」「―者」
(2)むごいさま。無情。苛酷。「妻とは思(オボ)し召さねばこそ,さやうにお包み遊ばすか,そりやお―/自由太刀余波鋭鋒(逍遥)」
[派生] ――さ(名)

どうらく

どうらく【道楽】
[放蕩(ほうとう)] <be given to> dissipation; <lead> a dissipated life;a hobby (趣味).→英和
〜に…する do <a thing> as a hobby[for pleasure].‖道楽者(息子(むすこ)) a prodigal (son).

どうらく

どうらく ダウ― [4][3] 【道楽】 (名・形動)スル[文]ナリ
(1)本職以外の趣味にふけること。趣味を楽しむこと。また,その趣味。「食い―」「着―」「―に焼き物をする」
(2)酒色・ばくちなどの遊興にふける・こと(さま)。「若い頃は随分―したものだ」「―なお方でございますので/真景累ヶ淵(円朝)」
(3)〔仏〕 仏道修行によって得た悟りのたのしみ。

どうらくむすこ

どうらくむすこ ダウ― [5] 【道楽息子】
酒色・ばくちなどにふける息子。蕩児(トウジ)。どらむすこ。

どうらくもの

どうらくもの ダウ― [0][6] 【道楽者】
(1)酒色・ばくちなどにふけり,身を持ちくずしている者。
(2)なまけ者。

どうらくやき

どうらくやき ダウラク― [0] 【道楽焼】
楽焼(ラクヤ)きの一。楽家三代道入の弟,道楽が和泉国堺ではじめたもの。印に左書きの「楽」の字を用いた。

どうらん

どうらん [0] 【動乱】 (名)スル
(1)社会秩序が乱れ,騒ぎや争い事などが起きること。また引き起こされた騒ぎや争い。「―の時代」
(2)心が激しく乱れること。

どうらん

どうらん【動乱】
<start> a disturbance; <raise,quell> a riot.→英和

どうらん

どうらん【胴乱】
a vasculum (植物採集箱).

どうらん

どうらん [0] 【銅藍】
硫化銅(II)からなる鉱物。藍青色で亜金属光沢がある。六方晶系。コベリン。

どうらん

どうらん [0] 【胴乱】
(1)植物採集用の円筒形や長方形の入れ物。
(2)薬・印・銭・煙草などを入れて腰に下げる革製の袋。もと,鉄砲の弾丸・早合(ハヤゴウ)・火薬などを入れるのに用いたもの。
胴乱(2)[図]

どうり

どうり【道理】
reason.→英和
〜にかなった reasonable;→英和
right;→英和
sensible.→英和
〜にそむいた unreasonable;→英和
absurd.→英和
〜で It is natural[no wonder]that…;naturally.→英和

どうり

どうり ダウ― [3] 【道理】
(1)物事がそうあるべきすじみち。ことわり。わけ。「春になれば花も咲く―だ」「そんな―が世間で通るわけがない」
(2)人の行うべき正しい道。「―にかなった行為」

どうり=を詰める

――を詰・める
理詰めにする。道理を正す。「色々―・め言葉をつくせども/浮世草子・桜陰比事 4」

どうりきがく

どうりきがく【動力学】
kinetics;→英和
dynamics.→英和

どうりきがく

どうりきがく [4][3] 【動力学】
〔dynamics〕
古典力学のうちで,物体の運動と力との関係を論ずる部門。
⇔静力学

どうりしごく

どうりしごく ダウ― [4] 【道理至極】 (名・形動)
理にかなっていること。もっともであること。また,そのさま。

どうりつ

どうりつ [0] 【同率】
率が同じであること。「―首位」

どうりつ

どうりつ ダウ― [0] 【道立】
北海道庁が設立し維持すること。

どうりつ

どうりつ【同率】
the same rate[percentage].

どうりで

どうりで ダウ― [3][1] 【道理で】 (副)
物事の原因や理由に思いあたるふしがあるさま。そういうわけで。なるほど。「寄り道をしたのか。―遅いわけだ」「革製じゃないのか。―安いはずだ」

どうりゅう

どうりゅう [0] 【同流】
(1)水などの同じ流れ。
(2)同じ流派・流儀。

どうりゅう

どうりゅう ダウリユウ 【道隆】
⇒蘭渓道隆(ランケイドウリユウ)

どうりゅうてい

どうりゅうてい ダウリウ― [0] 【導流堤】
⇒導水堤(ドウスイテイ)

どうりょう

どうりょう [0] 【同量】
同じ分量。等量。

どうりょう

どうりょう【同僚】
a colleague;→英和
a coworker;a fellow worker.

どうりょう

どうりょう [0] 【同僚】
同じ職場で働いていて,地位などが大体同じ程度の人。「職場の―」

どうりょうさった

どうりょうさった ダウレウ― 【道了薩埵】
室町期の曹洞宗の僧。出生は不明。師の了庵慧明を助けて相模最乗寺を創建。神通力をもち,仏法を守護すべしとして天狗となったという伝説から,後世,広く信仰を集めた。生没年未詳。

どうりょく

どうりょく [1][0] 【動力】
天然に存在するエネルギーを変換して得た,機械的なエネルギー。電力・水力・風力・原子力など。

どうりょく

どうりょく【動力】
<supply> (electric) power <to> .→英和
‖動力計 a dynamometer.動力線 a power line.

どうりょくいん

どうりょくいん [4] 【動力因】
〔哲〕
⇒作用因(サヨウイン)

どうりょくけい

どうりょくけい [0] 【動力計】
機関から生じる動力,または機関から伝達される動力を測定する装置。ダイナモメーター。

どうりょくげん

どうりょくげん [4] 【動力源】
動力を生み出すもの。電気・風・水など。

どうりょくしげん

どうりょくしげん [5] 【動力資源】
動力を生み出す資源。石炭・石油・水力・原子力などをいう。

どうりょくしゃ

どうりょくしゃ [4][3] 【動力車】
鉄道車両のうち,原動機を有し,自走することのできるもの。蒸気機関車・電気機関車・気動車・電車など。

どうりょくへんせいがん

どうりょくへんせいがん [7] 【動力変成岩】
低い温度で圧力の作用でつくられた変成岩。結晶片岩など。

どうりょくろ

どうりょくろ [4] 【動力炉】
動力源として用いる原子炉。普通,発電用原子炉をいう。

どうりょくろかくねんりょうかいはつじぎょうだん

どうりょくろかくねんりょうかいはつじぎょうだん 【動力炉・核燃料開発事業団】
特殊法人の一。新型動力炉や核燃料サイクルの開発などのために,1967年(昭和42)設立。略称,動燃。

どうりょくシャベル

どうりょくシャベル [5] 【動力―】
⇒パワー-ショベル

どうりん

どうりん [0] 【動輪】
原動機から直接動力を受けて回転し,機関車を駆動させる車輪。
→従輪

どうりんおう

どうりんおう 【銅輪王】
〔仏〕 転輪王の一。転輪王のうち二番目に出現し,銅の輪宝を感得して四州中二州を治めるとされる聖王。銅輪聖王。

どうるい

どうるい [0] 【同類】
(1)同じ種類。同じたぐい。
(2)同じ仲間。「彼らと―には見られたくない」
(3)「等類{(2)}」に同じ。

どうるい

どうるい【同類】
<belong to> the same class[kind,category];an accomplice (共謀者).→英和
同類項《数》a similar[like]term.

どうるいいしき

どうるいいしき [5] 【同類意識】
他の人々を自分の同類と認める意識。アメリカの社会学者ギディングスは,これを社会の結合の本質をなすものとみなした。

どうるいこう

どうるいこう [3] 【同類項】
(1)数係数以外の文字因数が全く同じである項。例えば,2�³−�+3�²−4�−�² での −� と −4�,3�² と −�² とは同類項。
(2)同じたぐいの人間。仲間。

どうれ

どうれ [1] (感)
〔「どれ」の転〕
(1)武家などで,訪問者が「頼もう」「頼みましょう」などと案内を求めるのに答える語。「たのみますといへば…せうじの内にて―とこゑをかける/安愚楽鍋(魯文)」
(2)物事を始めるときなどにいう語。「―,ぼつぼつ始めるか」

どうれい

どうれい [0] 【同齢】
同じ年齢。おないどし。

どうれいりん

どうれいりん [3] 【同齢林】
樹齢がだいたい同じ樹木からなる森林。

どうれつ

どうれつ [0] 【同列】
(1)列が同じであること。同じ列。
(2)地位・程度・扱いなどが同じであること。「―に扱う」「―には論じられない」

どうれつ

どうれつ【同列】
the same rank (横の)[file (縦の),row].

どうろ

どうろ ダウ― [1] 【道路】
人・車馬などが交通するための通路。みち。往来。往還。「―工事」

どうろ

どうろ【道路】
a road;→英和
a street (街路);→英和
a highway (公道).→英和
‖道路工事 road repairing;street improvement.道路交通(取締)法 the Road Traffic Control Law.道路地図 a road map.道路標識 a road sign.有料道路 a toll road;a turnpike.

どうろうんそうしゃりょうほう

どうろうんそうしゃりょうほう ダウ―シヤリヤウハフ 【道路運送車両法】
自動車・原動機付自転車・軽車両について,所有権の公証,安全性の確保,公害の防止,整備等に関し規定した法律。1951年(昭和26)制定。

どうろうんそうじぎょう

どうろうんそうじぎょう ダウ―ジゲフ [8] 【道路運送事業】
自動車運送事業・自動車道事業・自動車運送取扱事業・軽車両運送事業の総称。道路運送法により,免許事業とされている。

どうろうんそうほう

どうろうんそうほう ダウ―ハフ 【道路運送法】
道路運送事業の適正な運営および公正な競争の確保を目的とする法律。1951年(昭和26)制定。

どうろきょう

どうろきょう ダウ―ケウ [0] 【道路橋】
鉄道橋などに対して,道路として用いられる橋。

どうろくじん

どうろくじん ダウロク― [4] 【道陸神】
「道祖神(ドウソジン)」に同じ。

どうろげんぴょう

どうろげんぴょう ダウ―ペウ [4] 【道路元標】
路線の起点・終点または主な経過地を表示する標識。

どうろこうつうほう

どうろこうつうほう ダウ―カウツウハフ 【道路交通法】
道路交通の安全と円滑を図ることを目的とする法律。1960年(昭和35)制定。歩行者の通行方法,車両・電車の交通方法,運転者の義務,道路の使用,運転免許などについて定める。道交法。

どうろせんようけん

どうろせんようけん ダウ― [6] 【道路占用権】
電柱の建設・ガス管の埋設などのために道路を特別に使用する権利。

どうろひょうしき

どうろひょうしき ダウ―ヘウ― [4] 【道路標識】
道路の交通についての,案内・警戒・規制・指示などを示す標示板。

どうろひょうじ

どうろひょうじ ダウ―ヘウ― [4] 【道路標示】
道路の交通について,指示や規制などを路面上に記した記号・文字。

どうろびょう

どうろびょう ダウ―ビヤウ [3] 【道路鋲】
道路標示の一。区分などを示すため道路に埋め込まれている金属の鋲。

どうろふたんきん

どうろふたんきん ダウ― [0][5][1] 【道路負担金】
道路に関する費用に充当するため,道路に特別の関係をもつ者に課される公法上の金銭負担。

どうろほう

どうろほう ダウ―ハフ 【道路法】
道路整備に関する基本法。現行法は1952年(昭和27)制定。高速自動車国道・一般国道・都道府県道・市町村道の路線の指定,管理・費用・監督などについて規定する。

どうろりていひょう

どうろりていひょう ダウ―ヘウ [0][1] 【道路里程標】
道路元標からの距離を表示してある標識。

どうろん

どうろん [0] 【同論】
他の人と同じ議論。同じ意見。

どうわ

どうわ ダウ― [0] 【道話】
(1)人間としての道を説いた話。
(2)江戸時代,心学者の行なった訓話。身近な例をあげつつ,道理を説いた心学訓話。「鳩翁(キユウオウ)―」

どうわ

どうわ【童話】
a fairy[nursery]tale;a children's[juvenile]story (子供向け).童話劇 a juvenile play.童話作家 a children's[juvenile]story writer.

どうわ

どうわ [0] 【同和】
同胞一和・同胞融和の意。同和教育・同和問題など,被差別部落の解放に関する事項について用いられる。

どうわ

どうわ [0] 【童話】
子供のために作られた話。古くから伝えられたおとぎ話や寓話(グウワ)などのほか,創作された物語があり,日本では巌谷小波(イワヤサザナミ)の「こがね丸」(1891年)が近代童話の初めとされる。

どうわきょういく

どうわきょういく [4] 【同和教育】
被差別部落の解放を目的とする教育。歴史的・科学的認識に基づいて,差別の実態を明らかにし,差別を許さない国民を育てるための一切の教育活動。

どうわげき

どうわげき [3] 【童話劇】
童話的な素材をもとに脚色もしくは創作した劇。メーテルリンクの「青い鳥」,バリーの「ピーター=パン」など。

どうわすれ

どうわすれ 【胴忘れ】
「度忘れ」に同じ。「ああ,―を致しました/滑稽本・浮世風呂」

どうわり

どうわり [0] 【同割(り)】
だしや調味料を同量ずつ混ぜること。

どうわれまい

どうわれまい [0] 【胴割れ米】
粒に割れ目を生じた米。

どうん

どうん [0] 【土運】
土砂を運ぶこと。「―船」

どうアンモニアレーヨン

どうアンモニアレーヨン [8] 【銅―】
再生繊維の一。銅アンモニア溶液に溶かしたセルロースを細孔から水中に押し出して糸状に再生したもの。絹に似た光沢・手触りがあり,主に洋服裏地に用いる。キュプラ。

どうメダル

どうメダル [3] 【銅―】
競技会で,第三位入賞者に与えられる銅製のメダル。

どう掏摸

どうずり 【どう掏摸】
〔「どう」は接頭語〕
(1)すりをののしっていう語。「いや,こなやつも―ぢやあろ。二人ともにひつくくれ/滑稽本・膝栗毛 6」
(2)人をののしっていう語。「そこな九平次の―め/浄瑠璃・曾根崎心中」

どう突く

どうづ・く [3] 【どう突く】 (動カ五[四])
激しく打つ。どづく。「然う―・いては困るよ��/真景累ヶ淵(円朝)」

どう致しまして

どういたしまして 【どう致しまして】 (連語)
⇒「どう(如何)」の句項目

どえき

どえき [0] 【奴役】 (名)スル
奴隷のように酷使すること。「熱地の民を圧服して之を―するに至る/明六雑誌 4」

どえらい

どえら・い [3][0] 【ど偉い】 (形)
〔「ど」は接頭語〕
人並み外れている。すごい。はなはだしい。「―・い事をやったものだ」

どおし

−どおし【立ち通し】
<I had to> stand all the way[time].→英和
夜〜 <I stayed up> all (through the) night.

どおし

どおし ドホシ 【通し】
⇒とおし(通)(6)

どおり

どおり ドホリ 【通り】
■一■ (名)
名詞の下に付いて,複合語をつくる。
(1)街路の名を表す。「蔵前―」「銀座―」
(2)乗り物の走る道筋を表す。「バス―」「電車―」
(3)そのままであること,それと同じであることの意を表す。「注文―」「もと―」
■二■ (接尾)
数量を表す語に付いて,おおよその程度という意を表す。「八分―仕上がる」

どおり

−どおり【−通り】
(1)[に従って]according to[in accordance with] <the rules> ;following <the order> ;→英和
(just) as <one is told to do> .→英和
予想〜 (just) as I (had) expected.予定〜 as scheduled.時間〜 <arrive> on time.文字〜 literally.→英和
(2)[ぐらい]九分〜 <be> nearly[practically,almost] <completed> .→英和

どか

どか (接頭)
名詞に付いて,その量やその量の増加が並みはずれていること,はなはだしいさまの意を表す。「―落ち」「―食い」「―雪」「―減り」「―損」

どか

どか [1] 【怒火】
烈火の怒り。「―心を焦しては/いさなとり(露伴)」

どかい

どかい [0] 【土塊】
土のかたまり。つちくれ。

どかい

どかい [0] 【土芥】
土とあくた。価値のないもののたとえ。「生命を―の如く思惟するものあらんや/月世界旅行(勤)」

どかおち

どかおち 【どか落ち】
きわめて程度が落ちること。「―のしたさかづきで下戸はのみ/柳多留 19」

どかぐい

どかぐい [0] 【どか食い】 (名)スル
一度にたくさん食べること。

どかす

どか・す [0] 【退かす】 (動サ五[四])
物を別の場所に移らせる。「道の上の石を―・す」
[可能] どかせる

どかた

どかた【土方】
a (construction) laborer.

どかた

どかた [0] 【土方】
土木工事に従事する労働者。土工。

どかっと

どかっと [2] (副)
(1)重い物などが勢いよく落ちるさま。「屋根から雪が―落ちる」「―腰をおろす」
(2)一時にたくさん。はなはだしく。「―金が入った」

どかどか

どかどか
⇒どやどや.

どかどか

どかどか [1] (副)
(1)大勢が足音をたてて,一時に入ってくるさま。「―(と)入ってくる」
(2)物事が一時に立て込むさま。「―(と)注文がきた」

どかひん

どかひん [0] 【どか貧】
いっぺんに貧乏になること。

どかべり

どかべり [0] 【どか減り】 (名)スル
一度に急にへること。

どかべん

どかべん [0] 【どか弁】
〔「土方弁当」の略〕
特別に大形の弁当箱。また,それに入っている弁当。

どかゆき

どかゆき [0][2] 【どか雪】
一度にたくさん降り積もる雪。

どかり

どかり [2][3] (副)
(多く「と」を伴って)重いものが勢いよく落ちるさま。どかっと。「―と椅子(イス)にすわる」

どかん

どかん
〜と <fall> with a thud (どさっと);→英和
<go off> with a bang (爆発);→英和
bump <against> (ぶっつかる).→英和

どかん

どかん [2] (副)
(多く「と」を伴って)
(1)大きくて重い物などが,他のものにあたったりして立てる音を表す語。「船が誤って岸壁に―とぶつかる」
(2)銃砲などの大きな音を表す語。「大砲を―とうつ」
(3)人が驚くようなことをするさま。「―と一発,派手にやるか」

どかん

どかん [0] 【土管】
粘土を焼いてつくった管。素焼きと釉(ウワグスリ)を施したものがあり,排水管・煙突などに用いる。

どかん

どかん【土管】
<lay> an earthen pipe.

どか弁

どかべん [0] 【どか弁】
〔「土方弁当」の略〕
特別に大形の弁当箱。また,それに入っている弁当。

どか減り

どかべり [0] 【どか減り】 (名)スル
一度に急にへること。

どか落ち

どかおち 【どか落ち】
きわめて程度が落ちること。「―のしたさかづきで下戸はのみ/柳多留 19」

どか貧

どかひん [0] 【どか貧】
いっぺんに貧乏になること。

どか雪

どかゆき [0][2] 【どか雪】
一度にたくさん降り積もる雪。

どか食い

どかぐい [0] 【どか食い】 (名)スル
一度にたくさん食べること。

どがい

どがい [0] 【度外】
法度(ハツト)の外。範囲の外。考えの外。「個人的感情は―に置く」

どがいし

どがいし【度外視する】
ignore;→英和
disregard;→英和
overlook;→英和
neglect.→英和

どがいし

どがいし [2] 【度外視】 (名)スル
かまわずに捨てておくこと。問題にしないこと。「採算を―する」

どがま

どがま [0] 【土窯・土竈】
炭焼き窯の一。木材が炭化するのを待って,密閉して火を消す装置のもの。窯口以外は全部土で築く。

どがま

どがま [0] 【土釜】
飯を炊くための土製の釜。つちがま。

どがまずみ

どがまずみ [3] 【土竈炭】
土窯で焼いた炭。質がもろく火つきがよい。らくだずみ。

どき

どき 【時】
⇒とき(時)(8)

どき

どき [1] 【土気】
(1)五行のうちの土の気。
(2)土のにおい。「―の壌上(ノボ)る臭気(ニオイ)は紛(プン)と鼻を衝いて/破戒(藤村)」

どき

どき [1] 【度器】
物の長さを計るのに用いる器具。ものさし。メートル尺・曲尺(カネジヤク)・鯨尺・巻尺など。

どき

どき [1] 【土器】
粘土を焼成して作る素焼きの容器。陶器や磁器にくらべ,焼成温度は一般に低い。日本では縄文土器・弥生土器・土師器(ハジキ)が多量に出土し,考古学研究上の貴重な資料となっている。かわらけ。

どき

どき [1] 【怒気】
怒った様子。怒った気持ち。「―を含んだ声」

どき

どき【土器】
an earthen vessel;earthenware (総称).→英和

どき

どき【怒気を帯びて】
in an angry tone.

どきっと

どきっと [2] (副)スル
驚きや恐れ・期待などのため動悸(ドウキ)のするさま。「名ざしされて―した」

どきっと

どきっと
〜する be shocked[startled] <at,by> ;give one a <great,horrible> shock.→英和

どきつく

どきつ・く [0] (動カ五[四])
胸がどきどきする。「―・く胸を押ししづめ/浄瑠璃・布引滝」

どきどき

どきどき [1] (副)スル
運動・恐怖・驚き・期待などのため,心臓が激しく打つさま。「―しながら発表を待つ」「胸が―する」「心臓が―(と)打つ」

どきどき

どきどき
〜する[心臓が]⇒動悸.胸を〜させて with one's heart beating with excitement;much excited.

どきゅう

どきゅう [0] 【弩級】
〔「弩」は1906年建造されたイギリス戦艦ドレッドノート号の頭字の音訳。当時画期的な巨大戦艦だったことから〕
巨大な等級。「―艦」「超―」

どきゅう

どきゅう [0] 【弩弓】
「石弓(イシユミ)」に同じ。

どきゅう

どきゅう [0] 【土弓】
(1)楊弓に対して,垜(アズチ)で射る弓。のち混同して,楊弓の別称。「―射る御用時々うしろみる/柳多留 14」
(2)土弓場で矢を拾う女。時に売春も行なった。

どきゅうば

どきゅうば [0] 【土弓場】
土弓を射させる遊戯場。矢場。

どきょう

どきょう [0] 【読経】 (名)スル
〔「どくきょう」から転じた「どっきょう」の促音脱落〕
声をあげて,経を読むこと。誦経(ズキヨウ)。

どきょう

どきょう [1] 【度胸】
物事に動じない気力。きもったま。「―がある」「いい―だ」

どきょう

どきょう【読経】
sutra-chanting.

どきょう

どきょう【度胸】
courage;→英和
bravery;→英和
<話> guts.〜のある courageous;→英和
bold.→英和
〜のない timid;→英和
cowardly.…する〜がある have the nerve to <do> .〜のある(ない)人 a man of iron (weak) nerves.

どきょう=が据(ス)わる

――が据(ス)わ・る
⇒肝(キモ)が据わる(「肝」の句項目)

どきょうあらそい

どきょうあらそい 【読経争ひ】
経文を読み合って争う一種の遊戯。声・節回しなどのよしあしを競い合った。「そこはかとなき若君達などは,―・今様歌ども声を合せなどしつつ/栄花(初花)」

どきょうだめし

どきょうだめし [4] 【度胸試し】
度胸があるかどうかためすこと。きもだめし。

どきり

どきり [2][3] (副)
(多く「と」を伴って)「どきん」に同じ。「心臓が―とした」「―とするような質問」

どきん

どきん [2] (副)
(多く「と」を伴って)驚き・恐れ・喜びなどのために,急に動悸が激しくなるさま。どきり。「一瞬―とした」

どきん

どきん
〜とする ⇒どきっと,はっと.

どぎつい

どぎつい
loud[glaring] <colors> ;→英和
strong;→英和
intense <sunlight> .→英和

どぎつい

どぎつ・い [0][3] (形)
〔「ど」は接頭語〕
人に不快感を与えるほどに強烈だ。いやらしいほどに激しい。「―・い化粧」「―・い広告」
[派生] ――さ(名)

どぎどぎ

どぎどぎ (副)
うろたえあわてるさま。どぎまぎ。「引く手あまたに―する時に/浮世草子・好色敗毒散」

どぎまぎ

どぎまぎ [1] (副)スル
平静さを失ってうろたえてあわてるさま。どまどま。「突然のことで―した」

どぎまぎ

どぎまぎ
〜する be confused[upset,embarrassed].〜して in confusion;(much) embarrassed;(completely) upset.→英和

どぎも

どぎも [3][0] 【度胆・度肝】
〔「ど」は接頭語〕
きもを強めていう語。きもったま。

どぎも

どぎも【度肝を抜く】
amaze;→英和
shock;→英和
astound.→英和
〜を抜かれる be amazed[shocked] <at,by> ;be struck dumb.〜を抜くような astounding.→英和

どぎも=を抜く

――を抜・く
非常にびっくりさせる。きもをつぶさせる。「彼の大胆さには―・かれた」

どぎゅう

どぎゅう [0] 【土牛】
大寒の前夜,疾病をはらうため,宮城の門口に陰陽師(オンヨウジ)の立てた土製の牛の像。

どく

どく【毒】
(a) poison;→英和
harm (害).→英和
〜する[である]poison <one's mind> ;do <a person> harm;be bad <for the eyes> .〜がまわる The poison takes effect.〜のある poisonous;→英和
harmful (有害な).〜を飲む take poison.〜を盛る(った) poison (poisoned).‖毒をもって毒を制す Like cures like.

どく

どく [1] 【独】
「独逸(ドイツ)」の略。「日・―・仏」

どく

どく [2] 【毒】
(1)生体,特に人体に有害な物質。特に,少量でも人命にかかわる作用を及ぼし得る物質。「―入りの饅頭(マンジユウ)」「―を盛る」「―を呷(アオ)る」
(2)健康・生命をそこなうおそれのあるもの。「勉強ばかりしていては,体に―だ」
(3)ためにならないもの。わざわいとなるもの。害悪。「目の―」「この本は子供には―だ」
(4)人の心を傷つけるもの。悪意。「―を含んだ言葉」

どく

どく【退く】
get out of the way;→英和
stand aside.

どく

ど・く [0] 【退く】
■一■ (動カ五[四])
〔「のく」の転。近世以降の語〕
その場所からわきへ移る。「わきに―・いてください」
[可能] どける
■二■ (動カ下二)
⇒どける

どく=にも薬にもならない

――にも薬にもならない
害にもならないが,かといって役に立つわけでもない。

どく=を以(モツ)て毒を制する

――を以(モツ)て毒を制する
悪いことをなくすために,他の悪いことを利用する。悪人を除くのに,他の悪人を使うようなこと。

どく=を食らわば皿まで

――を食らわば皿まで
〔いったん,毒を食らうからには,それを盛った皿までなめるという意〕
一度罪悪を犯したからには,徹底的に罪悪を重ねる。毒食らわば皿まで。「もうこうなったら,―だ」

どくあく

どくあく [0] 【毒悪】 (名・形動)[文]ナリ
はなはだしく害をなす・こと(さま)。「―な眼を張て凝視(ミツ)め/罪と罰(魯庵)」

どくあたり

どくあたり [3] 【毒中り・毒当(た)り】 (名)スル
中毒すること。

どくあんげんこう

どくあんげんこう 【独庵玄光】
(1630-1698) 江戸前期の禅僧・詩人。肥前の人。名は玄光,字(アザナ)は蒙山,独庵は号。睡庵とも号す。黄檗宗の道者超元に師事。智見広大で儒・仏に通じ,詩文をよくした。著「経山独庵叟護法集」など。

どくいちご

どくいちご [3] 【毒苺】
植物ヘビイチゴの別名。

どくいみ

どくいみ [4][0] 【毒忌み】
主として服薬のとき,差し障りがあるものを飲食しないこと。

どくう

どくう 【土公】
「土公神(ドクジン)」に同じ。

どくうつぎ

どくうつぎ [3] 【毒空木】
ドクウツギ科の落葉低木。日当たりのよい山地に自生。高さ1メートル内外。葉は広披針形で三脈が目立つ。雌雄同株。春,葉に先立ち黄緑色の小花を総状花序につける。果実は球形で赤く,紫黒色に熟し多肉質多汁で甘いが猛毒を含む。イチロベゴロシ。
毒空木[図]

どくえ

どくえ [2][0] 【毒荏】
植物アブラギリの別名。

どくえい

どくえい【独英の】
Anglo-German.独英辞典 a German-English dictionary.

どくえい

どくえい [0] 【独泳】 (名)スル
(1)ひとりで泳ぐこと。
(2)競泳で,他の選手を断然引き離して泳ぐこと。「二位以下を大きく引き離して―する」

どくえき

どくえき [2][0] 【毒液】
毒を含む液体。毒汁。

どくえん

どくえん【独演(会)】
<give> a solo performance[a recital (音楽)].独演者 a solo performer;a soloist.→英和

どくえん

どくえん [0] 【独演】 (名)スル
一人だけで,演芸や講演などをすること。「義士銘々伝を―する」

どくえん

どくえん [0] 【毒煙】
有毒物質を含んだ煙。毒ガス。

どくえんかい

どくえんかい [3] 【独演会】
(1)他に共演を求めずに一人で演ずる会。「三遊亭可笑―」
(2)(比喩的に)他の人の口出しを許さずに,一人しゃべり続けること。

どくおう

どくおう [0] 【独往】 (名)スル
自分独自の道を行くこと。ひとりで進むこと。「自主―」

どくが

どくが [1] 【独臥】 (名)スル
ひとりで寝ること。独り寝。

どくが

どくが [1] 【毒牙】
(1)毒蛇などがもつ,かみついた時に毒液を出すきば。
(2)悪だくみを含んだむごい手段。悪辣(アクラツ)な企て。毒手。「悪の―にかかる」

どくが

どくが【毒牙にかかる】
fall a victim <to> .→英和

どくが

どくが [0][2] 【毒蛾】
(1)ドクガ科に属するガの総称。ドクガ・チャドクガ・マイマイガなど。
(2){(1)}の一種。開張約4センチメートル。全身濃黄色で前ばね中央に褐色帯がある。七月頃出現して灯火に飛来する。幼虫はサクラ・クヌギなどを食害する毛虫で,黒色の地に橙色の紋がある。幼虫・成虫とも毒毛をもち,これに触れると激しいかゆみに襲われる。日本全土と東アジアに分布。

どくがい

どくがい [0] 【毒害】 (名)スル
毒を飲ませて殺すこと。毒殺。「ひそかに王妃を―する」

どくがく

どくがく【独学する】
teach oneself <English> ;study <English> by oneself.独学者 a self-taught[-educated]man.

どくがく

どくがく [0] 【独学】 (名)スル
師についたり学校に通ったりせずに,一人で勉強すること。「中国語を―する」

どくがろん

どくがろん [3] 【独我論】
〔solipsism〕
真に実在するのは自分の自我だけであり,他者や外界の事物は自らの意識内容にすぎないとする考え。主観主義的認識論を極端に押し進めたもので,バークリー・フィヒテ・シュティルナーなどに見られる。独在論。唯我論。独知論。

どくがん

どくがん【独眼の】
one-eyed;blind of[in]one eye.

どくがん

どくがん [0] 【独眼】
片目。目が片方しか見えないこと。隻眼。

どくがんりゅう

どくがんりゅう [0][3] 【独眼竜】
〔中国,五代後唐の太祖李克用の異名から〕
片目の英雄。特に,伊達政宗をいう。

どくきのこ

どくきのこ [3] 【毒茸】
有毒のキノコの総称。ワライタケ・ツキヨタケ・テングタケなど。どくたけ。どくだけ。

どくぎょ

どくぎょ [1] 【毒魚】
毒をもつ魚。フグのように体の一部に毒のあるもの,エイ・ゴンズイ・オコゼのように毒のとげをもつものなどがある。

どくぎん

どくぎん [0] 【独吟】 (名)スル
(1)ひとりで詩歌などをうたうこと。「山中を逍遥しつつ―する」
(2)謡曲などの一節を一人でうたうこと。
⇔連吟
(3)ひとりだけで句を作ること。また,その句。「―千句」
→両吟
→三吟

どくぎん

どくぎん【独吟する】
recite a poem.→英和

どくく

どくく [0] 【毒鼓】
⇒どっく(毒鼓)

どくぐち

どくぐち [2] 【毒口】
毒舌。悪口。悪たれ口。「―をたたく」

どくぐも

どくぐも [0] 【毒蜘蛛】
(1)人畜を死亡させたりする強い毒をもつクモの総称。全世界に三〇種あまりあり,最も危険なのはオーストラリアのシドニージョウゴグモ,北・中央アメリカのクロゴケグモなど。日本のカバキコマチグモも毒をもつが致命的ではない。
(2)コモリグモの旧称。

どくぐん

どくぐん [0] 【独軍】
(1)ドイツの軍隊。
(2)よその国や他の部隊の参加・応援に依存しない独自の軍隊。

どくけ

どくけ [3] 【毒気】
⇒どっけ(毒気)

どくけし

どくけし【毒消し】
an antidote.→英和

どくけし

どくけし [0][3] 【毒消し】
〔「どっけし」とも〕
(1)毒の作用を消すこと。解毒(ゲドク)。
(2)解毒作用のある薬。多く越後国(今の新潟県)で作られた。

どくけしうり

どくけしうり [4] 【毒消し売り】
昔,越後の娘たちが紺絣(コンガスリ)の着物に手甲脚絆(キヤハン)姿で全国に毒消しの薬を行商したこと。また,その娘。[季]夏。

どくげきぶつ

どくげきぶつ [3][4] 【毒劇物】
毒劇物取締法により規定される毒性の強い物質の総称。
→毒物
→劇物

どくげきぶつとりしまりほう

どくげきぶつとりしまりほう 【毒劇物取締法】
「毒物及び劇物取締法」の略称。

どくげん

どくげん [0] 【毒言】
毒舌。毒口(ドクグチ)。

どくげん

どくげん [0] 【独言】 (名)スル
ひとりごと。独語。

どくご

どくご [0] 【独語】 (名)スル
(1)ひとりごとを言うこと。また,ひとりごと。「われは―して,いでや人生の渦裏に投じて,人生の楽を受用し/即興詩人(鴎外)」
(2)ドイツ語。「―文法」

どくご

どくご【独語】
⇒独言(ひとりごと).

どくご

どくご [0][1] 【読後】
本などを読んだあと。

どくごかん

どくごかん [3] 【読後感】
本や他人の文章などを読んだあとの感想。

どくごかん

どくごかん【読後感】
one's impressions of a book.→英和

どくさ

どくさ [0] 【毒砂】
硫ヒ鉄鉱の俗称。

どくさい

どくさい [0] 【独裁】 (名)スル
(1)自分一人の判断で物事を決めること。
(2)絶対的な権力を握る一定の個人または集団・階級が独断によって全体を治めること。また,そのような体制。「一国を―する」

どくさい

どくさい【独裁(政治)】
dictatorship;→英和
autocracy.→英和
〜的 dictatorial;→英和
autocratic.‖独裁者 a dictator;an autocrat.

どくさいしゃ

どくさいしゃ [3] 【独裁者】
(1)政治権力のすべてを掌握しそれを独断で行使する者。
(2)何事も独断で決めてしまうような人。

どくさいせいじ

どくさいせいじ [5] 【独裁政治】
民主的手続きを否定し,統治者の独断によって行われる政治。操作による大衆の動員・参加を前提にする点で,身分制を基礎にした専制政治とは異なる。古代ローマの戦時または非常時における独裁官による政治,イタリアのファシズム,ドイツのナチズムがその典型とされる。

どくさいてき

どくさいてき [0] 【独裁的】 (形動)
一人の人間の判断ですべてが決まってしまうさま。一人の人がすべてに支配的なさま。「―な政治」「―な組織」「―に運営する」

どくささこ

どくささこ [3] 【毒笹子】
担子菌類ハラタケ目のきのこ。傘の直径5〜10センチメートル。柄の長さ5〜8センチメートル。傘はやや漏斗状に凹み,表面は淡橙黄色,後に橙褐色。裏面は密に褶(ヒダ)を生じ,帯黄色であるが胞子紋は白い。食べると,数日して四肢の先端がはれ火傷のような激痛が一か月も続くため,ヤケドキン・ヤイトタケの別名がある。

どくさつ

どくさつ【毒殺する】
kill <a dog> by means of poison;→英和
poison.

どくさつ

どくさつ [0] 【毒殺】 (名)スル
毒薬で殺すこと。「―事件」「奸臣に―される」

どくざ

どくざ [1] 【独座・独坐】 (名)スル
ひとりですわっていること。孤座。「一室に―し居り候/即興詩人(鴎外)」

どくざい

どくざい [0] 【毒剤】
「毒薬(ドクヤク)」に同じ。

どくざいろん

どくざいろん [3] 【独在論】
⇒独我論(ドクガロン)

どくし

どくし [0] 【毒死】 (名)スル
毒薬によって死ぬこと。

どくし

どくし [1] 【読史】
〔「とくし」とも〕
史書を読むこと。

どくしば

どくしば [0] 【毒柴】
アセビの異名。

どくしゃ

どくしゃ【読者】
a reader;→英和
a subscriber (新聞・雑誌の).〜が多い be widely read;have a large circulation (新聞・雑誌の).‖読者欄 the reader's column.

どくしゃ

どくしゃ [1] 【読者】
新聞・雑誌・書籍などを読む人。読み手。

どくしゃく

どくしゃく [0] 【独酌】 (名)スル
ひとりで酒をついで飲むこと。「静かに―する」

どくしゃそう

どくしゃそう [3] 【読者層】
その出版物を読む人の多くが属する階層。

どくしゃらん

どくしゃらん [3] 【読者欄】
新聞・雑誌で,読者の意見や感想などを載せる欄。

どくしゃカード

どくしゃカード [4] 【読者―】
出版社が自社刊行物に対する読者の反応や読者層などについて調査するため,質問項目を設けて提供するはがき。購入者に送り返してもらう意図で出版物に挟んでおく。

どくしゅ

どくしゅ【毒酒】
poisoned sake.

どくしゅ

どくしゅ [0][1] 【毒手】
(1)殺そうとする行為。「―にたおれる」
(2)憎むべき悪巧み。悪辣(アクラツ)な手段。魔手。

どくしゅ

どくしゅ [0][1] 【毒酒】
毒を入れた酒。

どくしゅう

どくしゅう [0] 【独修】 (名)スル
先生につかず,自分一人で修得すること。「ロシア語を―する」

どくしゅう

どくしゅう [0] 【独習】 (名)スル
先生につかず,自分一人で習うこと。「ピアノを―する」

どくしゅう

どくしゅう【独習】
⇒独学.独習書 a book for self-study; <German> Self-Taught (書名).

どくしょ

どくしょ [1] 【読書】 (名)スル
〔古くは「とくしょ」〕
(1)本を読むこと。「小さい頃から―する習慣をつける」「―家」「―力」
(2)「読書の博士」に同じ。

どくしょ

どくしょ【読書】
<pass one's time in> reading.→英和
〜する read (books).→英和
‖読書家 a great reader.読書会 a reading circle.読書界 the reading public.読書週間 a book week.読書力 <cultivate> one's reading ability.

どくしょ=甚解(ジンカイ)を求めず

――甚解(ジンカイ)を求めず
〔陶潜「五柳先生伝」〕
書物を読んでも,よくわからない所を無理にすみずみまで解釈しようとせず,わからないままにしておく。

どくしょ=百遍(ヒヤツペン)義(ギ)自(オノズカ)ら見(アラワ)る

――百遍(ヒヤツペン)義(ギ)自(オノズカ)ら見(アラワ)る
〔「魏書(王粛伝注)」に引く「魏略」より〕
百遍も繰り返して書物を熟読すれば,よくわからなかった意味も自然にわかる。乱読を戒め熟読の必要を説いた句。読書百遍意自ら通ず。

どくしょう

どくしょう [0] 【読誦】 (名)スル
声に出してよむこと。また,そらよみすること。「好きな詩を―する」
→どくじゅ

どくしょう

どくしょう【独唱】
a vocal solo.→英和
〜する sing a solo.‖独唱会 <give> a recital.独唱者 a soloist.

どくしょう

どくしょう [0] 【独唱】 (名)スル
一人による歌唱の形態。ソロ。「発表会で―する」
→合唱
→斉唱
→重唱

どくしょう

どくしょう 【毒性】
(名・形動)
〔近世上方語〕
意地の悪いこと。とげとげしいこと。また,そのさま。「あいた,��。あ,―なお方なあ/滑稽本・浮世風呂 2」

どくしょかい

どくしょかい [3] 【読書会】
グループで一定の本を読んで,読後の感想や意見を話し合う会。

どくしょさんとう

どくしょさんとう [1][1] 【読書三到】
〔朱熹「童蒙須知」「訓学斎規」〕
読書は,声に出して読み(=口到),よく目を開いて見(=眼到),心を集中して(=心到)熟読することが肝要であること。

どくしょさんよ

どくしょさんよ [1][1] 【読書三余】
〔魏書(董遇伝注)〕
読書するのに適した冬・夜・陰雨の三つの時。

どくしょざんまい

どくしょざんまい [4] 【読書三昧】
他を顧みず,読書にふけること。「―の暮らし」

どくしょしゅうかん

どくしょしゅうかん [4] 【読書週間】
子供たちに良書を正しく読む習慣をつけさせ,読書生活を向上させてゆくために設定された週間。一〇月二七日から二週間。良書の推薦,読書感想文の指導,公共図書館などの見学が行われる。

どくしょしょうゆう

どくしょしょうゆう [1][0] 【読書尚友】
〔孟子(万章下)〕
読書することによって,昔の賢人を友とすること。

どくしょじん

どくしょじん [3] 【読書人】
(1)読書を好む人。よく書物を読む人。
(2)中国で,学者や知識人の称。士大夫(シタイフ)。

どくしょのはかせ

どくしょのはかせ 【読書の博士】
禁中で読書鳴弦の儀の際,孝経などの一節を朗読する人。古くは,紀伝・明経などの博士がこれに当たった。
→読書鳴弦の儀

どくしょはじめ

どくしょはじめ 【読書始め】
(1)昔,皇族また貴族などの子供が七,八歳になったとき,はじめて読み方を博士から教わる儀式。多くは「御注孝経」が用いられた。ふみはじめ。御書始め。
(2)禁中・将軍家などの新年行事の一。その年はじめて本を読む儀式。江戸時代,一般では「読み始め」という。

どくしょめいげんのぎ

どくしょめいげんのぎ 【読書鳴弦の儀】
皇子誕生後の七日間,産湯をつかう御湯殿の儀式の際,湯殿の外で史記・礼記・孝経などの前途奉祝の文を読み,弓弦を弾き鳴らす儀式。

どくしん

どくしん [0] 【独慎】
(1)ひとりで謹慎すること。自分だけの生活をつつしんで行うこと。
(2)旧制で,一六歳未満の囚人または懲役人が獄則に反したとき,一定期間一室に独居し謹慎させられたこと。

どくしん

どくしん【独身である】
be single[not married].〜で暮らす remain single <all one's life> .‖独身者 an unmarried person; a bachelor (男);a spinster (女).

どくしん

どくしん 【毒心】 (名・形動)[文]ナリ
敵意をもった心。また,敵意をいだくさま。悪心。「―ナ者/日葡」

どくしん

どくしん [0] 【独身】
(1)配偶者がいないこと。夫または妻がいない状態。ひとりもの。「―者(シヤ)」
(2)ただひとりであること。単身。

どくしん

どくしん [0] 【毒針】
動物体にある毒を出す針状の突起。特にある種のハチやアリの尾端にある刺針。産卵管の変化したもの。どくばり。

どくしんきぞく

どくしんきぞく [5] 【独身貴族】
時間的・経済的に余裕があり,気苦労のない独身者をいう語。

どくしんじゅつ

どくしんじゅつ [3] 【読心術】
顔の表情や筋肉の動きによって相手の心の中を読みとる術。

どくしんじゅつ

どくしんじゅつ【読唇術】
lipreading.→英和

どくしんじゅつ

どくしんじゅつ【読心術】
thought[mind]reading.

どくしんじゅつ

どくしんじゅつ [3] 【読唇術】
〔lipreading〕
聴覚障害者などが,相手のくちびるの動かし方を見て,相手の言葉を理解する技術。読唇法。
→読話

どくしんせいかつ

どくしんせいかつ [5] 【独身生活】
配偶者のいない,ひとり身の生活。

どくじ

どくじ [1][0] 【独自】 (名・形動)[文]ナリ
(1)自分ひとり。単独。「―に発見する」
(2)他と異なり,そのものだけに見られる・こと(さま)。「―な考えを展開する」「―な立場」

どくじ

どくじ [0] 【読字】
文字を読むこと。「―力」

どくじ

どくじ【独自の】
original;→英和
unique;→英和
of one's own.〜の見解 one's personal views.‖独自性 originality.

どくじせい

どくじせい [0] 【独自性】
他と違い,それだけに特有の性質。

どくじゃ

どくじゃ [1] 【毒蛇】
⇒どくへび(毒蛇)

どくじゃ

どくじゃ【毒蛇】
a venomous snake.

どくじゃ=の口

――の口
危険が身に近づき迫っていることのたとえ。毒蛇の腮(アギト)。「―を逃れたるここちして/謡曲・安宅」

どくじゅ

どくじゅ [1] 【読誦】 (名)スル
〔仏〕
〔「読」は経文を見て読むこと,「誦」は覚えておいて唱えること〕
経などを声をあげて読むこと。読経。「聖経を展(ヒラ)きて静かに―するは/緑簑談(南翠)」
→どくしょう

どくじゅうせき

どくじゅうせき [3] 【毒重石】
バリウムの炭酸塩鉱物。斜方晶系。白色・灰色または黄色で,ガラス状光沢がある。毒重土石。

どくじん

どくじん【毒刃に倒れる】
fall a victim to an assassin's dagger.

どくじん

どくじん [0] 【毒刃】
凶悪人の使用するやいば。凶刃。「―にたおれる」「―にかかる」

どくじん

どくじん [0] 【土公神】
陰陽道(オンヨウドウ)で説く遊行神の一。春は竈(カマド)に,夏は門に,秋は井戸に,冬は庭におり,その期間にその場所を犯すとたたりがあるという。つちぎみ。どこう。どくう。どっく。土の神。土神(ドジン)。地神(ジガミ)。

どくじんとう

どくじんとう [0] 【独参湯】
(1)漢方処方の煎(セン)じ薬の名。気つけに効能があるという。
(2)〔効き目が著しいことから〕
歌舞伎で,いつ演じてもよく当たる出し物。「仮名手本忠臣蔵」はその一つ。

どくすい

どくすい [0] 【毒水】
毒を含んだ水。どくみず。

どくする

どく・する [3] 【毒する】 (動サ変)[文]サ変 どく・す
悪い影響を与える。そこなう。「青少年を―・する悪書」

どくする

どくする【毒する】
⇒毒.

どくず

どくず [0] 【読図】 (名)スル
地図・図面を見て,その内容をよみとること。

どくせい

どくせい [0] 【毒性】
有毒な性質。毒になる成分。毒質。

どくせい

どくせい【毒性】
toxicity.〜の toxic;→英和
poisonous.→英和

どくせいがく

どくせいがく [3] 【毒性学】
化学物質などが生体に及ぼす有害作用について研究する学問。

どくせん

どくせん [0] 【独擅】
自分ひとりの思いのままに振る舞うこと。

どくせん

どくせん [0] 【毒腺】
有毒な作用をもつ物質を分泌する腺。爬虫類・両生類・魚類・昆虫類・ムカデ類・クモ類などに多くみられる。

どくせん

どくせん [0] 【毒箭】
毒矢。

どくせん

どくせん [0] 【独占】 (名)スル
(1)ひとりじめにすること。自分一人のものにすること。「人気を―する」
(2)個人あるいは一つの企業が,他の競争者を排除し,市場を支配し,利益をひとりじめにする経済現象。供給を独占する場合を売り手独占,需要を独占する場合を買い手独占という。
→寡占

どくせん

どくせん【独占】
monopoly.→英和
〜する monopolize.→英和
‖独占禁止法 the Antimonopoly[Antitrust]Law.独占事[企]業 a monopoly.独占資本 monopolistic capital.独占者 a monopolizer[monopolist];a sole owner.独占欲 possessiveness;a desire to possess <something> (exclusively).

どくせんかかく

どくせんかかく [5] 【独占価格】
独占企業が自己に有利なように一方的に定める価格。

どくせんきぎょう

どくせんきぎょう [5] 【独占企業】
競争相手が存在せず,価格を自己の都合のよいように支配して利益をあげている企業。

どくせんきんしほう

どくせんきんしほう 【独占禁止法】
公正で自由な競争を基調とする民主的な国民経済の確立を図るための法律。1947年(昭和22)制定。企業の私的独占(トラスト・コンツェルン),不当な取引制限(各種のカルテル)・不公正な取引方法(不当ボイコット・ダンピング)の三つを禁止することを基本とする。その運用機関として公正取引委員会がある。独禁法。

どくせんきんゆうしほん

どくせんきんゆうしほん [9] 【独占金融資本】
独占的な市場支配力をもつに至った巨大金融資本。

どくせんしほん

どくせんしほん [5] 【独占資本】
生産と資本が少数の巨大企業に集積して市場を独占的に支配する状態にある場合の資本形態。

どくせんしほんしゅぎ

どくせんしほんしゅぎ [8] 【独占資本主義】
独占資本と金融資本が経済を支配して,独占利潤を追求する資本主義の段階。

どくせんじぎょう

どくせんじぎょう [5] 【独占事業】
政府が財政上の必要から,または社会政策上の配慮から,独占的な性質を付与している事業。郵便事業,ガス事業,電気事業など。

どくせんじょう

どくせんじょう [0] 【独擅場】
その人ひとりだけで,思いのとおりの振る舞いができるような場面・分野。ひとり舞台。独壇場(ドクダンジヨウ)。
〔「擅」を「壇」と誤り,「ひとり舞台」の意から「独壇場(ドクダンジヨウ)」の語が生じた〕

どくせんたい

どくせんたい [0] 【独占体】
巨大企業の結合体。カルテル・トラスト・コンツェルンなどの形態がある。

どくせんてき

どくせんてき [0] 【独占的】 (形動)
独占しているさま。独占する傾向のあるさま。「―な特権をもつ」

どくせんてききょうそう

どくせんてききょうそう [0] 【独占的競争】
市場にある多数の売り手が,製品差別化などによってある程度の独占力を有しながら競争し合う形態。

どくせんりじゅん

どくせんりじゅん [5] 【独占利潤】
独占企業が得る超過利潤。独占の場合には,平均費用を上回る価格を設定できることによる。

どくぜつ

どくぜつ【毒舌をふるう】
speak bitterly <of> ;sharply attack;abuse.→英和
毒舌家である have a spiteful tongue.

どくぜつ

どくぜつ [0] 【毒舌】
手きびしい皮肉や悪口。辛辣(シンラツ)な皮肉。「―をふるう」

どくぜつか

どくぜつか [0] 【毒舌家】
毒舌をいう人。

どくぜり

どくぜり [2][0] 【毒芹】
セリ科の多年草。水辺に自生。若苗はセリに似るが大形で香りがない。茎は高さ約80センチメートルで,二回羽状複葉。夏,多数の白色の小花を複散形花序につける。全草,特に根茎に猛毒がある。また,根茎は竹の根に似,延命竹・万年竹などの名で盆栽にする。
毒芹[図]

どくぜん

どくぜん [0] 【独善】
(1)自分ひとりが正しいと考えること。ひとりよがり。「―に陥る」「―家」
(2)自分ひとりの身を正しく修めること。

どくぜん

どくぜん【独善】
self-righteousness.〜的 self-righteous; self-complacent[-satisfied];dogmatic.

どくぜんしゅぎ

どくぜんしゅぎ [5] 【独善主義】
他人の立場を考えず,自分だけが正しいと考える主義。

どくぜんてき

どくぜんてき [0] 【独善的】 (形動)
ひとりよがりであるさま。「―な行動」

どくそ

どくそ【毒素】
a toxin;→英和
poisonous matter.

どくそ

どくそ [1] 【毒素】
強い毒性をもつ,特に生物起源の物質。多くはタンパク質や多糖類を中心とする高分子化合物で,動物に対し抗原性をもつ。動物性の蛇毒・サソリ毒・フグ毒,植物性のリシン(ヒマの種子に存在するアルブミンの一種),細菌毒素のボツリヌス毒素などがある。

どくそう

どくそう [0] 【独走】 (名)スル
(1)他の競走者をはるかに引き離して,飛び抜けて速く走ること。また,リーグ戦などで,他を大きく離して首位にいること。「―態勢にはいる」
(2)他の意見を聞かず,ひとりよがりの活動をすること。「営業部の―があった」
(3)ひとりで走ること。

どくそう

どくそう【毒草】
a poisonous plant.

どくそう

どくそう [0] 【独奏】 (名)スル
単一楽器による演奏の形態。ソロ。
⇔合奏
「バイオリンを―する」

どくそう

どくそう【独創(性)】
originality.→英和
〜的 original.→英和
‖独創力 <show> (much) originality; <have,lack> creative talent.

どくそう

どくそう [0] 【独創】 (名)スル
他人の真似をせず,自分一人の考えで物をつくり出すこと。また,そのもの。「彼が―した技法」
〔明治期につくられた語〕

どくそう

どくそう [0] 【毒草】
有毒成分を含有する草。ドクウツギ・トリカブト・ジギタリス・ドクゼリなど。

どくそう

どくそう【独奏】
<play> a solo.→英和
‖独奏会 <give> a recital.独奏者 a soloist.

どくそう

どくそう【独走する】
leave <all the other runners> far behind;have a walkover (楽勝する).→英和

どくそうせい

どくそうせい [0] 【独創性】
他人をまねることなく,独自の考えで物事をつくり出す性質・能力。

どくそうてき

どくそうてき [0] 【独創的】 (形動)
独創によるものであるさま。独創する力のあるさま。「―な作品」

どくそうりょく

どくそうりょく [3] 【独創力】
物事を独創することのできる能力。

どくそけっしょう

どくそけっしょう [4] 【毒素血症】
病原微生物の毒素が血液に入って生ずる全身的な中毒症状。ジフテリア菌・ガス壊疽菌・破傷風菌などの感染による。毒血症。

どくそん

どくそん [0] 【独尊】
〔「天上天下唯我独尊」の略〕
自分だけが他より優れて尊いとすること。また,その人。

どくそん

どくそん [0] 【独存】 (名)スル
単独で存在すること。「精神に至りては始めより…―するものなり/文学史骨(透谷)」

どくたけ

どくたけ [0][2] 【毒茸】
「どくきのこ(毒茸)」に同じ。[季]秋。

どくだち

どくだち [0] 【毒断ち】
病気の際,病状に悪い物や薬効の妨げになる物をとらないこと。どくだて。[日葡]

どくだみ

どくだみ [0] 【蕺草】
ドクダミ科の多年草。平地の日陰に多い。全体に悪臭がある。茎は高さ20〜40センチメートル。葉は先のとがった卵心形。六月頃,円柱状の花穂に黄色の小花をつけ,花穂の基部には白色で花弁状の苞葉が四個ある。全草に整腸・利尿・緩下・解毒などの薬効があり薬用とされる。十薬(ジユウヤク)。[季]夏。《―や真昼の闇に白十字/川端茅舎》
蕺草[図]

どくだみ

どくだみ
《植》Houttuynia cordata.

どくだん

どくだん [0] 【独断】 (名)スル
(1)他人の考えを聞かずに,自分一人の考えだけで物事を決めること。また,その判断。ひとりぎめ。「―と偏見」「―で行う」「一心紛然として情義の間に迷ひ―すること能はず/花柳春話(純一郎)」
(2)調査・研究などで,自分独自の考えだけを正しいものとし,客観性を欠く結論になること。「―に陥る」

どくだん

どくだん【独断(論)】
a dogma;→英和
dogmatism.→英和
〜で on one's own judgment[responsibility].〜的 arbitrary;→英和
dogmatic.

どくだんじょう

どくだんじょう【独壇場である】
be unrivaled <as a Chopin player> .

どくだんじょう

どくだんじょう [0] 【独壇場】
〔「独擅場(ドクセンジヨウ)」の「擅」を「壇」と誤って生じた語〕
「独擅場(ドクセンジヨウ)」に同じ。「この分野は彼の―だ」

どくだんせんこう

どくだんせんこう [0] 【独断専行】 (名)スル
自分だけの考えで決めて,勝手に物事を行うこと。

どくだんてき

どくだんてき [0] 【独断的】 (形動)
他人の意見を聞かず,自分だけの考えで物事を決めてゆくさま。「―な態度」「最初に考へた程此点に於て―な暴君ではなかつた/明暗(漱石)」

どくだんろん

どくだんろん [3] 【独断論】
〔dogmatism〕
〔哲〕
(1)何らかの教説を積極的に言明する態度。
⇔懐疑論
(2)(否定的な意味で)
 (ア)ある言説をその当否の吟味を欠いたまま真理として主張する態度。また,その言説。教条主義。
 (イ)カントが彼以前の形而上学を批判した用語。認識能力の権能や限界を批判することなしに理性の全能を信じる立場。

どくち

どくち [0][3] 【毒血】
病毒を含んだ血。悪血。

どくち

どくち [0] 【独知】
(1)自分だけ知っていること。
(2)〔conscience に対する西周(ニシアマネ)の訳語〕
良心。道徳心。「是即ち魂にして魂の運用を―とす/百学連環(周)」

どくちゅう

どくちゅう [0] 【毒虫】
毒をもっている虫。どくむし。

どくちょう

どくちょう [0] 【毒蝶】
タテハチョウ科ドクチョウ亜科に属するチョウの総称。新大陸特産。鳥が嫌がるような有毒物質を体内にもつ。広義には鳥が食べると毒となるチョウをすべて含む。

どくちろん

どくちろん [3] 【独知論】
⇒独我論(ドクガロン)

どくつ

どくつ [0] 【土窟】
土のほら穴。つちあな。

どくづく

どくづ・く [3] 【毒突く】 (動カ五[四])
当人に向かってひどい悪口をいう。「はげしく―・く」

どくづく

どくづく【毒づく】
⇒毒舌.

どくとく

どくとく [0] 【独特】 (形動)[文]ナリ
他にはなく,そのものだけにあってきわだっているさま。独自。「彼―の文体」「―な口調」
[派生] ――さ(名)

どくとく

どくとく [0] 【独得】 (形動)[文]ナリ
(1)その人だけが会得するさま。「自家―の曲乗のままで/自転車日記(漱石)」
(2)「独特」に同じ。「彼―の話し方」

どくとく

どくとく【独特の】
special;→英和
unique;→英和
peculiar <to> ;→英和
characteristic <of> .→英和
〜のやり方で in one's own way.

どくどく

どくどく
〜流れる gush out <of> .

どくどく

どくどく [1] (副)
液体がさかんに流れ出たり,あふれ出たりするさま。「傷口から血が―(と)流れ出る」

どくどくしい

どくどくしい【毒々しい】
heavy[glaring,gaudy] <colors> (あくどい);→英和
[憎々しい]spiteful;→英和
venomous.→英和

どくどくしい

どくどくし・い [5] 【毒毒しい】 (形)[文]シク どくどく・し
(1)いかにも毒があるような感じだ。「―・い色のきのこ」
(2)派手でけばけばしい。どぎつい。「―・い化粧」「―・い色彩」
(3)いかにも悪意を含んでいるようすだ。にくにくしい。「―・い言葉」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)

どくにん

どくにん [0] 【独任】 (名)スル
ひとりの人にある職務を任せること。

どくにんじん

どくにんじん [3] 【毒人参】
コニウムの別名。

どくにんせい

どくにんせい [0] 【独任制】
行政機関などがひとりの人で構成される制度。各省大臣など。単独制。
⇔合議制

どくねん

どくねん [0][2] 【毒念】
悪い考え。よこしまな考え。邪念。

どくは

どくは【読破する】
read (through) <a book> .→英和

どくは

どくは [1] 【読破】 (名)スル
本を終わりまで読みとおすこと。すべて読みつくすこと。読了。「大作を―する」

どくはい

どくはい [0] 【毒杯】
毒酒を入れた杯。「―を仰ぐ」

どくはく

どくはく [0] 【独白】 (名)スル
(1)劇や小説で,登場人物が心の中に思っていることを相手なしにひとりで言うこと。また,そのせりふや文体。モノローグ。「心境を―する」
(2)ひとりごと。

どくはく

どくはく【独白】
a monologue;a soliloquy.→英和
独白劇 a monodrama.

どくはくたい

どくはくたい [0] 【独白体】
独白{(1)}の文体。

どくばり

どくばり [0][3] 【毒針】
毒薬をぬった針。また,虫などがもつ,毒を出す針。

どくひつ

どくひつ【毒筆を振るう】
wield a spiteful pen;criticize sharply.

どくひつ

どくひつ [0] 【毒筆】
悪意や皮肉に満ちた文章。

どくびん

どくびん [0] 【毒瓶】
昆虫採集用具の一。底部に虫を殺す毒薬を入れた瓶。

どくふ

どくふ [1] 【毒婦】
邪悪な女。奸婦(カンプ)。「―高橋お伝」

どくふ

どくふ [0] 【読譜】
楽譜に書かれた曲を,譜面どおりに歌ったり演奏したりできるようにすること。譜読み。

どくふ

どくふ【毒婦】
a vamp;→英和
a wicked woman.

どくふく

どくふく [0] 【独幅】
対(ツイ)になっていない一幅の掛け物。
⇔対幅

どくふつ

どくふつ【独仏の】
Franco-German.

どくふつせんそう

どくふつせんそう 【独仏戦争】
⇒普仏戦争(フフツセンソウ)

どくぶつ

どくぶつ [2][0] 【毒物】
毒性をもつ物質。狭義には,毒劇物取締法により規定される,人体に対して強い毒性をもつ物質。シアン化ナトリウム・黄リン・水銀・ヒ素など。

どくぶつ

どくぶつ【毒物】
a toxic substance.

どくぶつおよびげきぶつとりしまりほう

どくぶつおよびげきぶつとりしまりほう 【毒物及び劇物取締法】
医薬品・医薬部外品を除く毒物・劇物について,保健衛生上の見地から必要な取り締まりを行うことを目的とした法律。1950年(昭和25)制定。毒劇物取締法。

どくぶつがく

どくぶつがく [4] 【毒物学】
毒物の作用・中毒症状・検出方法および解毒方法などを研究する学問。

どくぶん

どくぶん [0] 【独文】
(1)ドイツ語の文章。「―和訳」
(2)ドイツ文学。「―を専攻する」
(3)「独文学科」の略。

どくへび

どくへび【毒蛇】
⇒毒蛇(どくじや).

どくへび

どくへび [0] 【毒蛇】
有鱗目ヘビ亜目の爬虫類のうち,毒腺を有し毒牙をもつヘビの総称。毒には神経系に作用する神経毒と,血液組織を破壊する出血毒とがある。コブラ・アマガサヘビ・ウミヘビなどは神経毒成分が多く,マムシ・ハブ・ガラガラヘビなどは出血毒成分が多い。日本に生息するものではマムシとハブ。どくじゃ。

どくべにたけ

どくべにたけ [3][4] 【毒紅茸】
担子菌類ハラタケ目のきのこ。林地の地上に孤生する。傘は径4〜10センチメートルのまんじゅう形,または浅い漏斗形で紅色。ひだ・柄は白色でもろく,辛みがあるが毒性はない。
毒紅茸[図]

どくほ

どくほ [1] 【独歩】
「どっぽ(独歩)」に同じ。「兎に角彼は―の姿であつた/思出の記(蘆花)」

どくぼう

どくぼう [0] 【独房】
〔「独居監房」の略〕
受刑者を一人だけ入れておく監房。独居房。

どくぼう

どくぼう【独房】
a cell (in a prison).→英和

どくみ

どくみ【毒味(を)する】
taste <food> before serving it to <a guest> (to prevent poisoning).毒味役 a taster.

どくみ

どくみ [3][0] 【毒味・毒見】 (名)スル
(1)飲食物を他人にすすめる前に,毒のあるなしをみること。「前もって―する」「―役」
(2)飲食物の味加減をみること。

どくむぎ

どくむぎ [3] 【毒麦】
イネ科の一年草。ヨーロッパ原産。日本には明治時代に渡来し,野生化。茎は高さ約70センチメートルで,線形の葉を数個互生。五月頃,茎頂に花穂を直立し,緑色で無柄の小穂を互生する。穎果(エイカ)は卵形で,ときに芒(ノギ)があり,有毒。

どくむし

どくむし【毒虫】
a poisonous insect.

どくむし

どくむし [2] 【毒虫】
毒をもち,人体を刺して害を与える虫。ハチ・サソリなど。どくちゅう。

どくや

どくや【毒矢】
a poisoned arrow.

どくや

どくや [2][0] 【毒矢】
やじりに毒を塗った矢。毒箭(ドクセン)。

どくやく

どくやく [0] 【毒薬】
毒性が強い医薬品。劇薬より作用の著しいもので,厚生大臣により指定される。毒剤。
→劇薬

どくやく

どくやく【毒薬】
a poison.→英和

どくやく

どくやく [0] 【独訳】 (名)スル
ドイツ語に翻訳すること。また,そのもの。

どくよけ

どくよけ [4] 【毒除け】
中毒を予防すること。また,その効能のあるもの。どくけし。

どくらく

どくらく [0] 【独楽】
(1)ひとりで楽しむ・こと(さま)。「敷くものもなく―の樽枕に,いかなる夢を結ぶかはしらず/滑稽本・志道軒伝」
(2)「こま(独楽)」を音読みにした語。[色葉字類抄]

どくりつ

どくりつ【独立】
<declare> independence.→英和
〜する be[become]independent <of> ;→英和
support oneself (生計).〜の independent;self-supporting.〜して independently;for oneself;alone;→英和
<live> on one's own.‖独立記念日 Independence Day (米国の).独立国 an independent country.独立採算制(で) (on) a self-supporting basis.独立心 the spirit of independence.独立戦争 the War of Independence[the Revolutionary War](米国の).

どくりつ

どくりつ [0] 【独立】 (名)スル
〔古くは「どくりゅう」〕
(1)他と離れて,一つだけ立っていること。また,他のものとはっきり別になっていること。「―家屋」「―の部屋」
(2)他人の援助・束縛を受けず,個人が一家をかまえて生活を営むこと。「親から―する」「―して店を出す」
(3)他から干渉を受けずに,単独で権限を行使し得ること。「司法権の―」
(4)他のいかなる権力,特にいかなる他国家の権力にも従属せず,主権を行使する能力を有すること。
(5)植民地・属領などが,主権を獲得して新たに独立国となること。

どくりつえいよう

どくりつえいよう [5] 【独立栄養】
⇒無機栄養(ムキエイヨウ)

どくりつえいようせいぶつ

どくりつえいようせいぶつ [9] 【独立栄養生物】
有機物の摂取を必要としない生物。自家栄養生物。無機栄養生物。
⇔従属栄養生物

どくりつかおく

どくりつかおく [5] 【独立家屋】
⇒一戸建(イツコダ)て住宅(ジユウタク)

どくりつかんちょう

どくりつかんちょう [5] 【独立官庁】
憲法上の権力分立理念に基づき,議会および政府から独立的な地位にある官庁。裁判所・人事院・会計検査院など。

どくりつきかん

どくりつきかん [6][5] 【独立機関】
〔法〕
(1)憲法上,内閣に対して独立の地位にある機関。国会・裁判所・会計検査院がある。
(2)内閣の所管の下で,職権行為の独立性が認められている機関。人事院や各行政委員会など。独立行政機関。
(3)地方公共団体において,その長に対して,一定の独立性が認められている機関。公安委員会・教育委員会・選挙管理委員会・監査委員など。

どくりつきょうかい

どくりつきょうかい 【独立協会】
1896年7月,朝鮮漢城で結成された政治結社。開化派官僚を中心に,「独立新聞」を発行し,独立の確保と国政改革を主張した。

どくりつけん

どくりつけん [4][3] 【独立権】
国家が外国の権力に従属することなく内政・外交を処理することのできる国際法上の権利。

どくりつこく

どくりつこく [4][3] 【独立国】
外国の権力の下に服さない国家。完全な国際法の主体となりうる国。主権国。

どくりつこっかきょうどうたい

どくりつこっかきょうどうたい 【独立国家共同体】
〔Commonwealth of Independent States〕
1991年12月ソビエト連邦の解体後,連邦を構成していた一二か国によって結成された,ゆるやかな国家連合体。95年現在の加盟国は,ロシア・ウクライナ・ベラルーシ・モルドバ・アルメニア・アゼルバイジャン・グルジア・カザフスタン・ウズベキスタン・トルクメニスタン・タジキスタン・キルギス。CIS 。
→アルマアタ宣言

どくりつご

どくりつご [0] 【独立語】
文の成分の一。主語と述語,修飾語と被修飾語のように,他の成分と特定の関係をもつというようなことがなく,文中で比較的独立しているものをいう。「そして」「しかし」など接続の関係を示すものや,「ああ」「はい」「お母さん」など感動・応答・呼び掛けなどを表すものが独立語となる。なお,これらのうち,接続の関係を示すものは接続語として,別に扱う説もある。

どくりつさいさんせい

どくりつさいさんせい [0] 【独立採算制】
公企業や私企業において,部門ごとに経営管理の権限をゆだね,独立に自己の収支で採算をとるように経営させる制度。

どくりつさんか

どくりつさんか [5] 【独立参加】
係属中の民事訴訟に関連する権利をもつ第三者が,その訴訟に当事者として参加すること。独立当事者参加。権利者参加。

どくりつしこう

どくりつしこう [5] 【独立試行】
〔数〕さいころを繰り返し振る場合のように,二つ以上の試行が互いにその実行による影響を受けないこと。

どくりつしん

どくりつしん [4][3] 【独立心】
他に依存しないで,自立しようとする心。「―の旺盛な青年」

どくりつじえい

どくりつじえい [0] 【独立自営】
独立して自己の事業を経営すること。

どくりつじえいのうみん

どくりつじえいのうみん [8] 【独立自営農民】
独立した農業経営を行う土地保有農民。中世末期の西ヨーロッパで,封建制解体の過程で生まれた。イギリスのヨーマンがその典型。

どくりつじしょう

どくりつじしょう [5] 【独立事象】
〔数〕 複数の事象において,ある事象の起こるか起こらないかが,別の事象の起こる確率に影響を与えないような関係にあるもの。
⇔従属事象

どくりつじそん

どくりつじそん [0][5] 【独立自尊】
他人に頼らず自分の尊さを守ること。「―の精神」

どくりつじゅうたく

どくりつじゅうたく [5] 【独立住宅】
⇒一戸建(イツコダ)て住宅

どくりつじゅうり

どくりつじゅうり [5] 【独立重利】
返済が遅延した利息を元本に組み入れず,利息自体を独立した元本としてさらに利息を付けること。

どくりつせんげん

どくりつせんげん 【独立宣言】
〔Declaration of Independence〕
1776年7月4日アメリカがイギリスから独立する理由・理念を内外に示した宣言。T =ジェファーソンが起草。自由・平等・幸福の追求を天賦の権利として主張している。

どくりつせんそう

どくりつせんそう [5] 【独立戦争】
他国の支配下にある国が,独立を求めて起こす戦争。

どくりつぜい

どくりつぜい [4] 【独立税】
地方公共団体が,独立に税目を立てて課する租税。付加税に対していう。シャウプ勧告により1950年(昭和25),それまで付加税を中心としていた地方税はすべて独立税となった。

どくりつとう

どくりつとう 【独立党】
朝鮮,李朝末期における親日派。金玉均・朴泳孝らが清国の圧力から独立することを主張して形成。事大党と対立し,日本の援助のもとに1884年甲申事変を起こしたが失敗。日清戦争のあと,一時政権を握ったが,その後衰退した。

どくりつとうし

どくりつとうし [5] 【独立投資】
考察の対象となる経済体系の中では内生的に決定されず,外生的にその水準が定められる投資。消費や所得から独立して定められる公共投資が代表的。
→誘発投資

どくりつどっこう

どくりつどっこう [0] 【独立独行】
「独立独歩」に同じ。

どくりつどっぽ

どくりつどっぽ [5] 【独立独歩】
独立して他から支配も影響も受けずに自分の思うとおりにやること。独立独行。

どくりつのほうそく

どくりつのほうそく 【独立の法則】
異なる二つ以上の形質は,それぞれの対立形質が特定の組み合わせをなすことなく,独立して遺伝すること。
→メンデルの法則

どくりつびじゅつきょうかい

どくりつびじゅつきょうかい 【独立美術協会】
洋画家の団体。1930年(昭和5)里見勝蔵・児島善三郎・林武・福沢一郎らが創設,翌年第一回展を開催,以後毎年公募展が開かれる。

どくりつふき

どくりつふき [5][6] 【独立不羈】
他から何の束縛も受けないこと。何の制約も受けることなく,みずからの考えに従って事を行うこと。

どくりつへんすう

どくりつへんすう [5] 【独立変数】
関数 �=�(�)において,変数 � のこと。自変数。

どくりつめいれい

どくりつめいれい [5] 【独立命令】
旧憲法下で,天皇に広い範囲で認められていた,法律から独立して発せられる命令。

どくりつプロ

どくりつプロ [5] 【独立―】
〔プロはプロダクションの略〕
大資本の映画会社に属さず,プロデューサーや監督・俳優などが中心となって集まり,自主的に映画を制作する組織。

どくりょう

どくりょう [0] 【読了】 (名)スル
読みおえること。「一晩で―した」

どくりょく

どくりょく [0] 【独力】
自分ひとりの力。自力。「―で完成させる」

どくりょく

どくりょく【独力で】
(all) by oneself;independently;alone.→英和

どくろ

どくろ【髑髏】
a skull.→英和

どくろ

どくろ [1] 【髑髏】
風雨にさらされて肉が落ちた頭蓋骨。されこうべ。しゃれこうべ。

どくろはい

どくろはい [3] 【髑髏杯】
どくろに金箔(キンパク)などを置いて作ったさかずき。

どくわ

どくわ [0] 【独話】 (名)スル
(1)ひとりごとを言うこと。また,ひとりごと。独語。
(2)ひとりで大勢に向かって話すこと。

どくわ

どくわ [0] 【読話】
〔speechreading〕
相手の口の動きや表情から音声言語を読み取り理解すること。聴覚障害者のコミュニケーション方法の一。
→口語

どくわ

どくわ [0] 【独和】
(1)ドイツ語と日本語。
(2)「独和辞典」の略。
⇔和独

どくわじてん

どくわじてん [4] 【独和辞典】
ドイツ語の単語・熟語・句などの意味・用法を日本語で説明した辞典。
⇔和独辞典

どくガス

どくガス【毒ガス】
(a) poison gas.〜でやられる be gassed.

どくガス

どくガス [0] 【毒―】
人体または動植物に対して毒性を有し,戦争の手段として用いられる気体物質,または気化あるいは霧状にして散布しやすい物質。その毒性から,窒息性・糜爛(ビラン)性・神経性・催涙性・嘔吐性などに分類される。第一次大戦でドイツ軍が塩素ガスを用いたのが最初とされる。

どくソせん

どくソせん 【独ソ戦】
第二次大戦におけるドイツとソ連の戦争。1941年6月ドイツのソ連攻撃により開始。43年のスターリングラードの戦いからソ連軍が攻勢に転じ,45年5月ベルリンを占領し終結。

どくソふかしんじょうやく

どくソふかしんじょうやく 【独ソ不可侵条約】
1939年8月23日モスクワで調印された,ドイツ・ソ連両国の相互不可侵に関する条約。東ヨーロッパにおける両国の勢力範囲を画定した秘密議定書が付属されていた。一週間後ドイツがポーランドに侵入,九月にはソ連軍もポーランドに侵入,両国はポーランドを分割した。41年6月のドイツ軍のソ連侵攻により破棄。

どぐう

どぐう [0] 【土偶】
(1)土製の人形。
(2)縄文時代の遺跡から多く出土する素焼きの土製人形。用法・製作目的などに諸説あるが,主に呪術的・宗教的意味をもたせて作られたとされている。
土偶(2)[図]

どけち

どけち [2]
〔「ど」は接頭語〕
「けち」を強調していう語。

どける

どける【退ける】
remove;→英和
put <a thing> out of the way.→英和

どける

ど・ける [0] 【退ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ど・く
〔「のける」の転。近世以降の語〕
邪魔な物をその場所からわきへうつす。どかす。「通れないからその椅子を―・けて下さい」

どけん

どけん [0] 【土建】
「土木建築」の略。

どけん

どけん【土建業者[屋]】
a construction contractor.⇒土木建築(業).

どけんぎょう

どけんぎょう [2] 【土建業】
土木建築の請負をする営業。土建屋。

どげざ

どげざ [0][2] 【土下座】 (名)スル
(1)昔,貴人の通行などの際,町人などが地面にひれふしたこと。
(2)真心を表すために,{(1)}のようにすること。「―してわびる」

どげざ

どげざ【土下座する】
sit down[prostrate oneself]on the ground.→英和

どこ

どこ (副助)
〔「どころ」の転。近世江戸語〕
「どころ(副助)」に同じ。「しやれ―ぢやあねえわな/滑稽本・浮世風呂 2」
〔現代語でも,話し言葉のくだけた言い方として用いられることがある〕

どこ

どこ [1] 【何処・何所】 (代)
〔「いづこ」の転である「いどこ」がさらに転じたもの〕
不定称の指示代名詞。
(1)不明の場所やきまっていない場所などを指し示すのに用いる。どの場所。「会議は―でするのか」「―でもいい」「―の国の人か」
(2)所属しているところなどが不明,不定の時に用いる。「―におつとめですか」
(3)(「どこも」「どこにも」「どこへも」などの形で)どのような所。いずれの場所。「―も悪くない」「―にもない」「―へも行かない」

どこ

どこ 【奴袴】
〔「奴袴(ヌバカマ)」の音読み〕
指貫(サシヌキ)の別名。

どこ

どこ【何処で[に,へ]】
where.→英和
ここは〜ですか Where are we now? 〜でも anywhere;→英和
wherever.→英和
〜にも everywhere;→英和
[否定] <not> anywhere;nowhere.→英和
〜となく ⇒何処か.〜までも <fight> to the last;→英和
<His avarice knows> no limits;insist <on,that…> (言い張る).→英和
〜から from where;Where <are you> from? 〜から見ても to all appearance;in every respect; <He is> every inch[bit] <a gentleman> .

どこ

どこ 【土戸】
奈良・平安時代,京都の外の地の農民。地戸。

どこ

どこ [1] 【土鼓】
周代の打楽器。焼き物の胴の両面に革を張った鼓。草で作った撥(バチ)を使って打つ。

どこ=ともなし

――ともな・し
(1)主人を定めない。節操がない。「下臈は―・き物なれば/平家 10」
(2)どこから出たかもわからない。「―・しの取り沙汰/浄瑠璃・反魂香」

どこ=の馬の骨

――の馬の骨
身元のはっきりしない者をののしっていう語。「―とも知れない男に娘はやれない」

どこ=を押せばそんな音(ネ)が出る

――を押せばそんな音(ネ)が出る
何の根拠があってそんなことが言えるのか。勝手な言い分をとがめることば。

どこ=吹く風

――吹く風
他人の言葉や他人のすることを,全く気にかけないようす。「親の心配も―と遊び歩く」

どこいら

どこいら [2] 【何処いら】 (代)
不定称の指示代名詞。不特定の場所を漠然と指し示す。どのあたり。どのへん。どこら。「―へんに行こうか」「―にあるかわからない」

どこう

どこう 【土公】
「土公神(ドクジン)」に同じ。

どこう

どこう [0] 【土寇】
土民の一揆。土匪(ドヒ)。

どこう

どこう ドクワウ 【土光】
姓氏の一。

どこう

どこう [0][1] 【土侯】
その土地を昔から治めていた諸侯。

どこう

どこう [0] 【土工】
(1)(「土功」とも書く)土の切り取り・盛り土・運搬など土砂を扱う土木工事。
(2)土木工事に従事する労働者。土方(ドカタ)。

どこうこく

どこうこく [2] 【土侯国】
「藩王国」に同じ。

どこうし

どこうし 【土工司】
律令制で,宮内省に属し,土木・製瓦・壁塗り・石灰焼きなどのことをつかさどった官司。つちたくみのつかさ。

どこうじん

どこうじん 【土公神】
「どくじん(土公神)」に同じ。

どこうとしお

どこうとしお ドクワウトシヲ 【土光敏夫】
(1896-1988) 実業家。岡山県生まれ。東京高等工業卒。石川島播磨重工業,東京芝浦電気などを経営。経団連会長・行革審会長なども務めた。

どこうぼ

どこうぼ ドクワウ― [2] 【土壙墓】
土中に穴を掘っただけの墓。

どこか

どこか【何処かで[へ]】
somewhere;→英和
anywhere (疑問).→英和
〜この辺に somewhere about here;near[around]here.〜(に) somewhere;→英和
in some respects[points];[なんとなく]somehow;→英和
There is something <noble about him> .

どこか

どこか (副助)
〔「どころか」の転。近世江戸語〕
「どころか(副助)」に同じ。「『しかし髪結もつらい職だのう』『つらい―仕事の習ひ時分には腰が痛くてからつきり伸せねえぜ』/滑稽本・浮世床 2」

どこか

どこか 【何処か】 (連語)
(1)不特定の場所,はっきりしない場所をさし示す。「―で見たことがある」「―お悪いんじゃないでしょうか」
(2)(副詞的に用いて)はっきりさし示すことはできないが,何となく。「あの人は―姉に似ている」「世の中,―まちがっている」

どこかしら

どこかしら 【何処かしら】 (連語)
どことは言えないが,どことなく。「―祖父のおもかげがある」

どこそこ

どこそこ [1] (代)
〔「どこ」と「そこ」とを重ねた語〕
不定称の指示代名詞。「どこ」と限定しないで,ある場所を漠然とさし示す場合に用いる。「―の誰々というようにきちんと書け」「―とはっきり決めたわけではない」

どこぞ

どこぞ 【何処ぞ】 (連語)
不特定の場所,はっきりしない場所をさし示す。「―空いた部屋はありませんか」「―御旅行なさいますか」
〔「どこか」よりさらに漠然とした感じで用いる〕

どこでも

どこでも 【何処でも】 (連語)
どんな所でも。「―買える」

どことなく

どことなく [4] 【何処と無く】 (副)
はっきりこうだと説明できないが。なんとなく。「―おかしい」「―気品がある」

どこどこ

どこどこ [1][0] 【何処何処】 (代)
〔「どこ」を重ねて強めたもの〕
漠然とした場所をさし示すのに用いる。「場所は―,時間は何時何分と,はっきり決めて下さい」

どこふくかぜ

どこふくかぜ【何処吹く風とすます】
have an air of complete indifference.

どこへ

どこへ 【何処へ】
小説。正宗白鳥作。1908年(明治41)「早稲田文学」発表。周囲の期待に反して,人生に目標を見失い,倦怠の日々を送る青年を描く。明治末年の知的青年の姿を造形した。

どこまで

どこまで 【何処迄】 (連語)
(1)どの場所まで。
(2)どの程度まで。「あいつは―人がいいんだ」

どこまでも

どこまでも [1] 【何処迄も】 (副)
際限なく。ずっと先まで。「―草原が続く」「―真理を究める」

どこも

どこも 【何処も】 (連語)
どの場所も。「旅館は―満杯だ」

どこもかしこも

どこもかしこも 【何処も彼処も】 (連語)
どこと限定することなく,広く全体にわたっているさまを表す。どこもかも。どんなところもすべて。「―雪におおわれる」

どこもと

どこもと 【何処許・何所許】 (代)
不定称の指示代名詞。どこのあたり。どの辺。「お奏者は―にござる/狂言・昆布柿(鷺流)」

どこやら

どこやら 【何処やら・何所やら】 (連語)
(1)不特定の場所,はっきりしない場所を指し示す。「―わからぬ遠い国」「―で声がする」
(2)(副詞的に用いて)これといってはっきりしないが,確かにそうだという感じを表す。何となく。どこか。「―悪いようだ」
〔「どこか」よりさらに漠然とした感じで用いる〕

どこら

どこら [1] 【何処ら】 (代)
不特定の指示代名詞。どこのあたり。どの辺。どこいら。「連休には―へんがすいていますか」

どころ

どころ (副助)
〔形式名詞「ところ」から。近世後期以降の用法〕
(「どころではない」などの形で)ある事柄について,極端な場合を取り上げて,それを強く否定する意を表す。それによって,一般的な場合はもちろんであるということを言外に暗示したり,それと対照的な事柄を言外に強調したりするのに用いられる。「こう忙しくては旅行―ではない」「この頃は,北海道や九州―の話じゃなくて,海外旅行にもよく出かけています」「身体の調子がよくなくて,酒を飲む―のさわぎではない」
→どころか(副助)

どころか

どころか (副助)
〔形式名詞「ところ」に副助詞「か」の付いたものから。近世後期以降の語〕
ある事柄をあげて,それを否定することによって,後件の叙述を強調するのに用いられる。「海に行く―,ひと夏中仕事に追われどおしだった」「あの成績では一流の会社―,二流の会社でもあぶない」
→どころ(副助)

どこんじょう

どこんじょう [2] 【ど根性】
〔「ど」は接頭語〕
(1)不屈の,力強い根性。「男の―を見せる」
(2)ずぶとい根性をののしっていう語。「底意地悪い―/浄瑠璃・孕常盤」

どご

どご [1] 【土語】
(1)その地の土着の住民の話す言葉。
(2)その地の方言。

どごう

どごう【怒号】
a roar;→英和
a bellow.→英和
〜する roar;bellow;howl.→英和

どごう

どごう [0] 【怒号】 (名)スル
(1)怒って大声で叫ぶこと。また,その声。「演説会は野次と―につつまれた」
(2)風や波の激しい音。「逆浪―して/新聞雑誌 23」

どごう

どごう [0] 【土豪】
その土地の豪族。その土地で勢力のある者。

どごうれっしん

どごうれっしん [0] 【土豪劣紳】
もと中国で,軍閥や官僚と結んで農民を搾取した地主・資産家の蔑称。

どさい

どさい [0] 【駑才】
愚かな才能。また,その人。愚かなさまを鈍い駑馬(ドバ)にたとえた語。「清盛,―の小人なれども/読本・弓張月(後)」

どさくさ

どさくさ
〜まぎれに in the confusion (of the moment).→英和

どさくさ

どさくさ
■一■ [0][1] (名)
事件や用事で混雑していること。取り込んでいる状態。「事故現場の―に巻き込まれる」
■二■ [1] (副)スル
せわしなく動いたり,混乱して騒いだりするさま。「―していてうちを出るのがおそくなった」

どさくさまぎれ

どさくさまぎれ [5] 【どさくさ紛れ】
混乱にまぎれて,何かをすること。「引っ越しの―に盗まれる」

どさくさ紛れ

どさくさまぎれ [5] 【どさくさ紛れ】
混乱にまぎれて,何かをすること。「引っ越しの―に盗まれる」

どさっと

どさっと
heavily;with a thud.→英和

どさどさ

どさどさ [1] (副)スル
(1)重い物が続いて落ちたり,重い物をいくつも投げおろしたり積んだりする音やようすを表す語。「砂袋を―(と)おろす」
(2)多人数の者や多くの物事が,一度に入り込む音やようすを表す語。「男たちが―(と)入ってくる」「今うちの中が―しているので…」

どさまわり

どさまわり [3] 【どさ回り】
(1)決まった劇場をもたず,もっぱら地方巡業をすること。また,その劇団。
(2)盛り場などを歩き回る遊び人や与太者。地(ジ)まわり。
〔「どさ」は地方・田舎の意,「さど」の倒語で,賭博の現行犯が佐渡に送られたことから,など諸説がある〕

どさまわり

どさまわり【どさ回りに出る】
be on the road.→英和

どさり

どさり [2][3] (副)
(多く「と」を伴って)重い物が落ちたり,重い物を投げ出したりしたときの音やようすを表す語。「棚から―と荷物が落ちてきた」「郵便物が―と置かれた」

どさん

どさん [2] (副)
(多く「と」を伴って)重い物が急に落ちたり,勢いよくおろしたりするときの音やようすを表す語。「―と石を投げ出す」

どさん

どさん [0] 【土産】
〔「とさん」とも〕
(1)土地の産物。「他国と交易をはじめ品物を製し―を出(イダ)し/西洋道中膝栗毛(魯文)」
(2)〔その土地の産物を持参するところからいう〕
みやげもの。みやげ。

どさんこ

どさんこ [0] 【道産子】
(1)北海道産の馬。
(2)北海道生まれの人。

どさんせん

どさんせん 【土讃線】
四国山地を横断して,香川・徳島・高知の三県を結ぶ JR 四国の鉄道線。198.7キロメートル。多度津から高知を経て窪川に至る。

どさ回り

どさまわり [3] 【どさ回り】
(1)決まった劇場をもたず,もっぱら地方巡業をすること。また,その劇団。
(2)盛り場などを歩き回る遊び人や与太者。地(ジ)まわり。
〔「どさ」は地方・田舎の意,「さど」の倒語で,賭博の現行犯が佐渡に送られたことから,など諸説がある〕

どさ回りに出る

どさまわり【どさ回りに出る】
be on the road.→英和

どざ

どざ [1] 【土左】
「土左衛門」の略。

どざえもん

どざえもん ドザヱモン [0] 【土左衛門】
〔享保(1716-1736)の頃の力士成瀬川土左衛門が太っていて肌が白かったのを溺死者のようだといったことからという〕
溺死者。水死体。

どざえもん

どざえもん【土左衛門】
⇒溺死(できし).

どし

どし [1] 【奴視】 (名)スル
奴僕・奴隷のように見下げること。「下民を―して自から貴族と称し/文明論之概略(諭吉)」

どし

どし [1] 【同士】
仲間。同志。どうし。「読まぬ―書かぬ―/安愚楽鍋(魯文)」
〔「どち」の転。あるいは「どうし(同士)」の古形とも〕

どしいくさ

どしいくさ 【同士軍】
同士討ち。「判官と梶原と,すでに―あるべし/平家 11」

どしがたい

どしがたい【度し難い】
be past praying for;be irredeemable[incorrigible].

どしがたい

どしがた・い [4] 【度し難い】 (形)[文]ク どしがた・し
〔済度(サイド)し難い,の意〕
道理を説き聞かせてもわからせようがない。救いがたい。どうしようもない。「頑固一徹で―・い男」「縁なき衆生(シユジヨウ)は―・し」
[派生] ――さ(名)

どしつ

どしつ [0] 【土質】
(1)土の性質。特に,地盤・土層の状況,土の物理的・力学的性質をいう。「―を改良する」
(2)土を構成する物質。

どしどし

どしどし
⇒どんどん.

どしどし

どしどし [1] (副)
(1)物事が次から次へと続くさま。「―(と)片付ける」「応募者が―来るに違ひない/社会百面相(魯庵)」
(2)遠慮のないさま。「―(と)言いつけてください」
(3)足音高く歩くさま。「二階の廊下を―と歩く」

どしめく

どしめ・く (動カ四)
〔「めく」は接尾語〕
どしどし音をたてる。大声で騒ぐ。「夜更け多くあつまり―・きののしり酒宴をはじむる時/咄本・醒睡笑」

どしゃ

どしゃ【土砂】
earth and sand.土砂崩壊[崩れ]a landslide;→英和
<米> a washout.→英和

どしゃ

どしゃ [1] 【土砂】
(1)土と砂。どさ。
(2)土砂加持をした,特別な霊力をもった砂。

どしゃ

どしゃ [1] 【度者】
〔仏〕 得度者(トクドシヤ)のこと。

どしゃ=をかけたよう

――をかけたよう
〔土砂加持を行なった砂をかけると,硬直した死体が柔らかくなるところからいう〕
強情な人が突然弱気になったり,態度が軟化したりするさま。

どしゃかじ

どしゃかじ [3] 【土砂加持】
密教で,土砂を洗い清め,護摩を修し,本尊の前で光明真言を誦して行う加持。その砂を病者に授ければ苦悩が除かれ,硬直した死体の上にまけば柔軟になり,墓にまけば罪過が消えるという。どさかじ。「―の功徳,なほ無間の苦を免るといへり/盛衰記 38」

どしゃぶり

どしゃぶり [0] 【土砂降り】
雨が勢い激しく降ること。

どしゃぶり

どしゃぶり【土砂降り】
a hard[heavy,pouring]rain;a downpour.→英和
〜に降る rain hard[heavily,in torrents].

どしゅう

どしゅう 【土州】
土佐(トサ)国の別名。としゅう。

どしょうね

どしょうね [0][4][2] 【土性根】
「土性骨(ドシヨウボネ)」に同じ。

どしょうぼね

どしょうぼね [0][2] 【土性骨】
〔「ど」は接頭語〕
(1)性質・性根を強めて,またはののしっていう語。ど根性。ど性根。「浪速(ナニワ)っ子の―を見せてやる」
(2)強調,また,ののしって,他人の背骨をいう語。「―をへしおるぞ」

どしょうまち

どしょうまち 【道修町】
大阪市中央区船場(センバ)にある町。近世初期より薬種業者が集中,薬種問屋街として知られる。

どしょっぽね

どしょっぽね [0] 【土性っ骨】
「どしょうぼね」を強めた語。

どしり

どしり [2][3] (副)
(多く「と」を伴って)
(1)重いものが落ちた音を表す語。どしん。「―と尻もちをつく」
(2)貫禄のあるさま。どっしり。「―と構える」

どしん

どしん [2] (副)
(多く「と」を伴って)
(1)重いものが落ちる音や,そのさまを表す語。どすん。「―ばたんと騒ぎ回る」
(2)勢いよく腰をおろすさま。どしり。「―とすわる」

どしん

どしん
〜と heavily;with a bang[slam,thud].→英和
〜とぶっつける bump <one's head against the wall> ;→英和
crash <into the rear of another car> .→英和
〜と閉める slam <the door> .→英和

どじ

どじ
〜を踏む ⇒へま.

どじ

どじ [1] (名・形動)
〔「どぢ」とも表記した〕
まのぬけた失敗をする・こと(さま)。また,そのような人をもいう。失策。へま。「―をふむ」「―な奴(ヤツ)」「―を仕出かす」

どじ=を踏む

――を踏・む
まのぬけた失敗をする。どじを組む。

どじぐじ

どじぐじ (形動)
〔近世語。「どぢぐぢ」とも表記した〕
はっきりと区別できないさま。あいまいなさま。「筋道のわからねえ―なことは申しやせん/滑稽本・早変胸機関」

どじょう

どじょう [0] 【土定】
僧などが,自ら土中に埋もれて死ぬことによって入定(ニユウジヨウ)すること。
→火定(カジヨウ)
→水定(スイジヨウ)

どじょう

どじょう [0] 【土城】
周囲に土塁をめぐらした城跡。

どじょう

どじょう【泥鰌】
a loach.→英和
柳の下にいつも泥鰌はいない One cannot be always lucky.

どじょう

どじょう [0] 【土壌】
(1)地殻の最上層にある自然物で,岩石の風化物に生物の遺体やその分解物などの有機物が混じって生成したもの。つち。
(2)事物が生成・発展する基盤のたとえ。

どじょう

どじょう【土壌】
earth;→英和
soil.→英和
土壌調査 agronomical survey.

どじょう

どじょう ドヂヤウ [0] 【泥鰌・鰌】
(1)コイ目ドジョウ科に属する淡水魚の総称。日本にはドジョウ・シマドジョウ・ホトケドジョウ・アユモドキなど約一〇種がいる。
(2){(1)}の一種。雄は全長約15センチメートル,雌は雄よりもやや大きい。体は細長い円筒形で,全身がぬるぬるする。体色は暗緑褐色で不規則な暗色斑があり,腹部は淡橙色。五対の口ひげがある。夏が旬。柳川鍋(ヤナガワナベ)・蒲(カバ)焼きなどとして食用にする。アジア大陸東部,日本各地に分布し,池沼や小川,水田などの泥底にすむ。オドリコ。タドジョウ。
〔「どぜう」と書くこともあるが,中世後期の文献に「土長」「ドヂヤウ」の表記が見られることから,歴史的仮名遣いは「どぢやう」とされる〕

どじょういんげん

どじょういんげん ドヂヤウ― [4] 【泥鰌隠元】
サヤインゲンの一種。さやが肉厚で柔らかく,若いときに採って食用とする。尺五寸。

どじょううち

どじょううち ドヂヤウ― [2] 【泥鰌打ち】
夏の夜,溝などにいるドジョウを漁火で誘い,竹や木の先に多数の針をつけた漁具で刺して捕まえること。

どじょうおせん

どじょうおせん [4] 【土壌汚染】
工場からの排出物や農薬の散布などにより,土壌にカドミウム・銅などの重金属やポリ塩化ビフェニールなどの化学物質が蓄積し,その結果,人畜の健康被害や農作物の生育阻害をもたらすこと。

どじょうおせんぼうしほう

どじょうおせんぼうしほう 【土壌汚染防止法】
「農用地の土壌の汚染防止等に関する法律」の通称。カドミウム・銅・ヒ素による汚染を規制する法律。1970年(昭和45)制定。市街地の土壌汚染については法律はなく,処理目標値が定められている。

どじょうかいりょうざい

どじょうかいりょうざい [6] 【土壌改良剤】
土壌を作物の生育に適する状態にするために施す薬剤。アクリル-アミド系の薬剤が多く用いられる。

どじょうかご

どじょうかご ドヂヤウ― [2] 【泥鰌籠】
編み残した部分がドジョウのひげのようになった竹籠。ひげかご。

どじょうがく

どじょうがく [2] 【土壌学】
土壌の成因・性質・分類・分布,また植物培地としての利用などを研究する学問。

どじょうしょうどく

どじょうしょうどく [4] 【土壌消毒】
植物に病害を起こす土壌中の細菌・カビ類・害虫を駆除すること。殺菌・殺虫剤の注入,焼土,熱蒸気消毒法,太陽熱殺菌などがある。

どじょうしんしょく

どじょうしんしょく [4] 【土壌浸食】
土壌が降雨・流水,融雪・融氷,あるいは風の作用によって流亡または飛散する現象。地表面がえぐられ,肥沃な表土を失って地力が低下し,土地が荒廃する。エロージョン。

どじょうじょうかほう

どじょうじょうかほう [0][6] 【土壌浄化法】
土壌に排水を浸透させることにより下水の浄化処理を行う方法。土壌中の微生物の有機物分解能力や,土壌粒子が無機物を吸着する性質を利用する。

どじょうじる

どじょうじる ドヂヤウ― [4] 【泥鰌汁】
ドジョウを実にした味噌汁。[季]夏。

どじょうすくい

どじょうすくい ドヂヤウスクヒ [4] 【泥鰌掬い】
(1)ドジョウをすくって捕まえること。
(2)ドジョウをすくうまねをしながら安来(ヤスギ)節に合わせて踊る踊り。

どじょうず

どじょうず [2] 【土壌図】
地形図上に土壌の種類・性質を色彩または記号をもって示した地図。土性図。

どじょうせん

どじょうせん ドヂヤウ― [2] 【泥鰌筌】
ドジョウを捕まえるのに用いる筌(ウケ)。筒状に作り,これを長い綱でいくつも連ねて水底に沈め,入ったドジョウを捕まえるもの。

どじょうつなぎ

どじょうつなぎ ドヂヤウ― [4] 【泥鰌繋ぎ】
イネ科の多年草。川辺などの湿地に生える。稈(カン)は高さ約80センチメートルで数個の節があり,葉は線形。初夏,長さ約30センチメートルの円錐花序を出し,淡緑色の小穂を多数つける。

どじょうなべ

どじょうなべ ドヂヤウ― [4] 【泥鰌鍋】
(1)ドジョウをゴボウなどといっしょに鍋で煮ながら食べるもの。[季]夏。《灯を入れて葭戸透くなり―/石田波郷》
(2)柳川(ヤナガワ)鍋の別名。

どじょうひげ

どじょうひげ【泥鰌髭】
a thin moustache.

どじょうひげ

どじょうひげ ドヂヤウ― [2] 【泥鰌髭】
ドジョウのひげのように,ほんの少しだけ生えている口ひげ。

どじょうびせいぶつ

どじょうびせいぶつ [5] 【土壌微生物】
土壌中に生存する微生物の総称。細菌類・放線菌類・菌類・藻類,原生動物など。自然界における物質循環の中で大きな役割を果たしている。

どじる

どじ・る [2] (動ラ五)
〔「どじ」の動詞化〕
失敗をしでかす意の俗な言い方。へまをやる。しくじる。「最後の面接で―・った」「酒に酔って―・ってしまった」
→どじ

どじん

どじん [0] 【土神】
⇒土公神(ドクジン)

どじん

どじん [0] 【土人】
(1)原住民などを軽侮していった語。
(2)もとからその土地に住んでいる人。土着の人。

どす

どす [0]
(1)短刀。あいくち。
(2)人を恐れさせるような気配。凄味(スゴミ)。「―をきかせる」

どす

どす
[短刀]a dagger;→英和
a dirk.→英和
〜のきいた声 <in> a deep menacing voice.

どす

どす (接頭)
名詞・形容詞などに付いて,濁ったようなさまであることを表す。「―黒い」「―声」「―赤い」

どす

どす (助動)(○・どし・どす・○・○・○)
〔「でおす」の転。京都での言い方〕
丁寧の意を表す。「そう〈どす〉え」
→おす

どす=の利(キ)いた声

――の利(キ)いた声
太くて低いすごみのある声。

どす=を呑(ノ)む

――を呑(ノ)・む
短刀をふところに隠し持つ。

どすあかい

どすあか・い [0] 【どす赤い】 (形)
濁ったように赤い。「―・い顔」

どすい

どすい [0] 【土錘】
漁労具の一。古墳時代に漁網のおもりとして用いられたもの。

どすう

どすう [2] 【度数】
(1)物事が起こったり行われたりする回数。「図書館を利用する―」
(2)温度を示す数値。「温度計の―」
(3)角度・緯度・経度などを表す数値。「仰角の―」
(4)〔数〕
〔frequency〕
統計資料を分類していくつかの階級に分けたとき,各階級に属する資料の個数。

どすう

どすう【度数】
the number of times;frequency.→英和
度数制 the message[call-]rate system (電話の).

どすうせい

どすうせい [0] 【度数制】
電話料金を,使用の度数によって計算する制度。

どすうぶんぷひょう

どすうぶんぷひょう [0] 【度数分布表】
統計資料を階級に分け,各階級ごとの度数を表の形式で表したもの。

どすぐろい

どすぐろい【どす黒い】
dark(ish);→英和
dusky.→英和

どすぐろい

どすぐろ・い [4] 【どす黒い】 (形)[文]ク どすぐろ・し
色が濁ったように黒い。「現場には―・い血が流れていた」
[派生] ――さ(名)

どすけべえ

どすけべえ [3] 【ど助平】 (名・形動)
〔「ど」は接頭語〕
並はずれて好色である・こと(さま)。また,そのような人をののしっていう語。

どすこい

どすこい [3] (感)
相撲甚句のかけ声。

どすごえ

どすごえ [3][0] 【どす声】
濁った声。低く太い声。また,低くてすごみをきかせた声。

どする

ど・する [2] 【度する】 (動サ変)[文]サ変 ど・す
(1)わけを言い聞かせて承知させる。納得させる。「―・しがたい男だ」
(2)仏が衆生(シユジヨウ)を救済し,彼岸の浄土に済度(サイド)する。迷いから救う。「菩薩,道を成じ給はむ時に先づ我を―・し給へ/今昔 1」
→度しがたい
(3)官府から度牒(ドチヨウ)を与えて,俗人を僧尼にする。得度させる。「一千の僧を―・す/性霊集」

どすん

どすん [2] (副)
(多く「と」を伴って)重いものが落ちる音や,そのさまを表す語。どしん。「―と落とす」

どすん

どすん
⇒どかん,どしん.

どす声

どすごえ [3][0] 【どす声】
濁った声。低く太い声。また,低くてすごみをきかせた声。

どす赤い

どすあか・い [0] 【どす赤い】 (形)
濁ったように赤い。「―・い顔」

どす黒い

どすぐろ・い [4] 【どす黒い】 (形)[文]ク どすぐろ・し
色が濁ったように黒い。「現場には―・い血が流れていた」
[派生] ――さ(名)

どす黒い

どすぐろい【どす黒い】
dark(ish);→英和
dusky.→英和

どせい

どせい [0] 【怒声】
おこった声。怒り声。「―を発する」

どせい

どせい [0] 【土性】
(1)土の肌理(キメ)。土の粒の粗さ・細かさ。土壌を構成する砂・シルト・粘土の重量比で決まる。土壌の性質。土質。
(2)五行説で,土の性。

どせい

どせい [0] 【土星】
〔Saturn〕
太陽系の第六惑星。周囲に環が付属していることで有名。太陽からの距離は14.294億キロメートル。公転周期29.46年。自転周期〇・四四四日。赤道半径6万キロメートル。質量は地球の九五・一六倍。比重約〇・七。極大光度マイナス〇・五等。大小一八個の衛星をもつ。

どせい

どせい【土星】
《天》Saturn.→英和

どせい

どせい【怒声】
an angry voice.

どせい

どせい【土製の】
earthen.→英和

どせい

どせい [0] 【土製】
土でつくること。土作り。「―の人形」

どせいず

どせいず [2] 【土性図】
⇒土壌図(ドジヨウズ)

どせいもぞうひん

どせいもぞうひん [0] 【土製模造品】
古墳時代の土製の祭祀(サイシ)用器具。各種の器物の形を模した素焼きの焼き物。

どせき

どせき [0] 【土石】
土と石。

どせき

どせき [0] 【怒責】 (名)スル
〔医〕 排便時などに下腹部に力を入れること。「―ヘルニア」

どせきりゅう

どせきりゅう [3] 【土石流】
土や石が雨水などと一体となって,渓流や斜面を一気に流れ下る現象。

どそう

どそう [0] 【土葬】 (名)スル
死体を土の中へ埋めて葬ること。また,その葬法。

どそう

どそう [0] 【土倉】
(1)室町時代の高利貸し業者。鎌倉時代には借上(カシアゲ)と称したが,質物保管のため土倉を建てたところから,南北朝期からこの称が一般化した。富裕な酒屋の兼業するものが多く,酒屋土倉と併称され,ともに徳政一揆の襲撃の対象となった。どくら。
(2)「土蔵(ドゾウ){(1)}」に同じ。

どそう

どそう【土葬】
burial.→英和
〜する bury <a dead body> in the ground.→英和

どそう

どそう [0] 【度僧】
得度を得た僧。官府から度牒(ドチヨウ)を与えられた僧。

どそうやく

どそうやく 【土倉役】
⇒倉役(クラヤク)

どそく

どそく【土足で】
with one's shoes on.

どそく

どそく [0] 【土足】
(1)履物を履いたままのこと。「―で座敷に上がりこむ」
(2)泥のついたよごれた足。どろあし。

どぞう

どぞう【土蔵】
a storehouse;→英和
a godown.→英和
土蔵破り a godown breaker.

どぞう

どぞう [0] 【土蔵】
(1)四面を土や漆喰(シツクイ)などで厚く塗り固めた倉庫。つちぐら。土倉。
(2)「土倉(ドソウ){(1)}」に同じ。「京中の―共を打破て/太平記 12」
土蔵(1)[図]

どぞうづくり

どぞうづくり [4] 【土蔵造り】
土蔵のように四面の壁を土と漆喰(シツクイ)で塗り固めて耐火構造にしたもの。また,その家屋。

どぞうやぶり

どぞうやぶり [4] 【土蔵破り】
土蔵を破って押し入り,財物を盗み取ること。また,その盗賊。

どぞく

どぞく [1] 【土俗】
民俗の旧称。「―と伝説」

どぞく

どぞく [1][0] 【土賊】
その土地の暴民。土匪(ドヒ)。

どぞく

どぞく【土俗】
local customs.

どぞくがく

どぞくがく [3] 【土俗学】
かつて文化人類学・民族学関係の学問をいった呼称。

どた

どた [0]
取引所で,端数がなく「ちょうど」の意味で金額に添えて用いる語。金額の大きい場合,大(オオ)どたという。「百円―」

どたい

どたい [0] 【駑駘】
(1)のろい馬。
(2)転じて,才能が劣っていること。また,その人。

どたぐつ

どたぐつ [0] 【どた靴】
大きかったり,重かったりして,歩くとどたどたと音がするような,ぶかっこうな靴。

どたどた

どたどた [1] (副)スル
(1)室内などで騒がしく暴れるさま。どたばた。「―(と)とっ組んでけんかする」
(2)足音などの荒々しいさま。どたばた。「廊下を―(と)歩く」

どたばた

どたばた
noisily.〜する (kick and) struggle (もがく);→英和
make a racket (騒ぐ).→英和
‖どたばた喜劇 a farce;a low[slapstick]comedy.

どたばた

どたばた
■一■ [1] (副)スル
(1)室内などで騒いだり暴れたりするさま。どたどた。「二階で―する」
(2)足音などの荒々しいさま。どたどた。「廊下を―(と)走りまわる」
(3)あわてさわぐさま。「開会式の準備で―する」
■二■ [0] (名)
「どたばた喜劇」の略。

どたばたきげき

どたばたきげき [5] 【どたばた喜劇】
滑稽な動きで笑わせようとする喜劇。スラップスティック。

どたばた喜劇

どたばたきげき [5] 【どたばた喜劇】
滑稽な動きで笑わせようとする喜劇。スラップスティック。

どたま

どたま [3] 【頭】
〔「ど」は接頭語〕
その人をののしってあたまをいう語。「ぐだぐだ言うと,―をかち割るぞ」

どたり

どたり
〜と heavily;with a thud.→英和

どたり

どたり [2][3] (副)
(多く「と」を伴って)重いものが倒れたり落ちたりする音や,そのさまを表す語。「気を失って―(と)倒れる」

どたん

どたん [2] (副)
重いものが倒れたり落ちたりする音やそのさまを表す語。「―と倒れる」

どたんば

どたんば【土壇場(になって)】
(at) the last moment.〜に追い込まれる be driven[brought]to bay.

どたんば

どたんば [0] 【土壇場】
〔江戸時代の首切り場の意から〕
最後の場面。物事のせっぱつまった場合。「―まで追い詰められる」「―へ来て逆転する」

どた靴

どたぐつ [0] 【どた靴】
大きかったり,重かったりして,歩くとどたどたと音がするような,ぶかっこうな靴。

どだい

どだい [0] 【土代】
文書の草案。書類の下書き。草案。

どだい

どだい [0] 【土台】
■一■ (名)
(1)木造建築で,柱の下にあって,柱から伝えられる荷重を基礎に伝える役割を果たす横材。
(2)家や橋などの建造物の底部にあって,上の重みを支えるもの。基礎。「コンクリートで―を固める」「―石」
(3)物事の基礎。もとい。基本。「会社の―をつくった人」
■二■ (副)
〔「土台からして」の意から〕
根本から。根っから。もともと。元来。「―無理な話だ」

どだい

どだい
[全く]altogether;→英和
entirely;→英和
to begin with (そもそも).

どだい

どだい【土台】
the foundation;→英和
the base.→英和
〜とする be based <on> .〜を築く pave the way <for one's success> .→英和

どだん

どだん [0] 【土壇】
(1)茶室の炉の内側の,塗壁の部分。炉壇。
(2)土で築いた壇。近世,そこで首切りが行われたことから処刑場をいうようになった。
→土壇場

どち

どち 【何方】 (代)
〔「いづち」の転〕
不定称の指示代名詞。
(1)不特定の場所,方角などを示す。どちら。どっち。「人体なべて―つかずなれば,正体なき風体になる事あり/拾玉得花」
(2)複数,特に二つのものの中から,限定しないままそのうちの一つを取り立てて指し示す。どちら。「御内とは,―が少く,―が長じたぞと云心なり/史記抄 5」

どち

どち 【共】
(1)夫婦・親族・友人など,互いに親しい間柄の人たち。同士。仲間。「千代の―とぞ思ふべらなる/土左」
(2)名詞の下に付いて接尾語的に用い,互いに同類のもの,同じ仲間であることを表す。「女―は,もの恐ろしかりぬべかりつる夜のさまなれば/源氏(野分)」

どちくしょう

どちくしょう [2][4] 【ど畜生】
〔「ど」は接頭語〕
人をののしっていう語。

どちざめ

どちざめ [2] 【奴智鮫】
ネズミザメ目の海魚。全長約1.5メートル。頭は扁平で,尾部は側扁する。体色は灰黒色の地に暗色の横帯と黒点が散在する。性質は穏やか。卵胎性。かまぼこなどの原料となる。本州北部以南に分布。

どちゃく

どちゃく [0] 【土着】 (名)スル
その土地に長く住み着いていること。また,その土地に住みつくこと。根付くこと。「―民」「島に―している人々」「―の文化」

どちゃく

どちゃく【土着の】
native.→英和
〜の人 a native;the natives (総称).

どちゃくしゅぎうんどう

どちゃくしゅぎうんどう [6] 【土着主義運動】
異民族によって支配されている人々が,不必要な異文化要素を排除して,幸福であった以前の状態に復帰しようとする運動。ネーティビズム。
→千年王国
→ゴースト-ダンス
→カーゴ-カルト

どちゅう

どちゅう [0] 【土中】
土の中。

どちゅう

どちゅう [0] 【土柱】
砂礫層が雨食されて生じた土砂の柱。一般に,柱の頂には大礫があり,これによって保護された部分が雨食をまぬがれている。徳島県阿波町の土柱は国指定の天然記念物。土塔。

どちょう

どちょう [0] 【怒潮】
荒れ狂ううしお。激しく寄せる潮。

どちょう

どちょう [0] 【怒張】 (名)スル
(1)血管などがはれふくれること。「額の筋がいら��と―してゐる/俳諧師(虚子)」
(2)肩などをいからして張ること。「―した筋肉がふるえる」

どちょう

どちょう [0] 【度牒】
奈良時代以降,出家した者に,官府が得度したことを認めて与えた公認文書。明治以後は各宗の管長に一任された。公験(クゲン)。告牒。度縁。

どちら

どちら [1] 【何方】 (代)
(1)不定称の指示代名詞。「どっち」より丁寧な言い方。
 (ア)不特定の方向・場所などを指し示す。「西は―ですか」「―へお出かけですか」「―にお住まいですか」「お勤めは―ですか」
 (イ)複数,特に二つのものの中から何か一つを選ぶとき,限定しないままそのうちの一つを取り立てて指す。「コーヒーと紅茶と―になさいますか」「―でも結構です」
(2)不定称の人代名詞。
 (ア)(多く「どちらさま」の形で)どなたさま。「だれ」より敬意が高い。「―さまでいらっしゃいますか」「―さまももう少しお待ち下さい」
 (イ){(1)
 (イ)}を人について用いる。どのかた。「―がお兄さんですか」
〔(1)
 (イ),(2)
 (イ)で,その中から何か一つまたは一人を選ぶことが困難なときは,助詞「も」を添えた「どちらも」の形で,複数のものを一括して指し示す。「―もいりません」「―も優秀な生徒です」〕

どちら

どちら
[どれ]which.→英和
〜も both (両方);→英和
either (二者中どちらでも);→英和
[否定] <don't know> either <of them> ; <know> neither <of them> .→英和
〜か either <you> or <I> .〜も neither <you> nor <I> .〜かと言えば if anything;would rather <do> .〜でも any;→英和
whichever <you like> ;→英和
Either <will do> .〜にしても in either[any]case;anyhow;→英和
anyway.→英和
〜さま? Who is it? <ドア越しに> .

どちら=かと言えば

――かと言えば
あえて言えば。「―はにかみ屋だ」

どっか

どっか ドククワ [0][1] 【読過】 (名)スル
(1)読み通すこと。読了。「大河小説を―する」
(2)読みすごすこと。よく注意しないで読むこと。「大事なところをうっかり―してしまう」

どっか

どっか [1] 【何処か】 (連語)
〔「どこか」の転。「どこか」よりくだけた言い方〕
(1)「どこか{(1)}」に同じ。「―に置き忘れた」「―いいとこへ行こうよ」
(2)「どこか{(2)}」に同じ。「―頼りない感じがする」

どっかい

どっかい ドククワイ [0] 【読会】
〔まだ印刷術の発達していなかった頃のイギリス議会で,書記官に三度議案を朗読させたことによるという〕
議会における議案の審議の段階。帝国議会では,三読会制を採用し,最初に議案全体の質疑応答を行い,次いで逐条審議に移り,最後に議案全体について可否を決定するものとした。現行制度にはない。

どっかい

どっかい【読解】
comprehension.→英和
‖読解力 reading ability.読解力テスト a comprehension test.

どっかい

どっかい ドク― [0] 【読解】 (名)スル
文章を読み,その内容を理解すること。「長文を―する」「―力」

どっかく

どっかく ドク― [0] 【独覚】
〔仏〕「縁覚(エンガク)」に同じ。

どっかつ

どっかつ ドククワツ [0] 【独活】 (名)スル
(1)「うど(独活)」に同じ。
(2)ひとりで自立して生活すること。「東京に在りて―する職なきや否やを/欺かざるの記(独歩)」

どっかと

どっかと [3][1] (副)
(1)重い物を置くさま。「大石を―据える」
(2)重々しく腰をおろすさま。どっかり。「―あぐらをかく」

どっかり

どっかり [3] (副)
(「と」を伴っても用いる)
(1)重い物を置くさま。「荷物を―(と)置く」
(2)重々しくすわるさま。「椅子に―(と)腰をおろす」
(3)物事が急に変わるさま。急に増したり減ったりするさま。「目方が―(と)減る」

どっかり

どっかり
heavily;with a thud;→英和
plump <down into a chair> .→英和

どっき

どっき ドク― [0] 【毒気】
(1)毒になる気体。毒を含んだ気体。
(2)「どっけ(毒気)」に同じ。

どっき=を抜か∘れる

――を抜か∘れる
⇒どっけ(毒気)を抜かれる

どっきゃく

どっきゃく ドク― [0] 【独客】
茶会で,客が一人であること。

どっきょ

どっきょ ドク― [1][0] 【独居】 (名)スル
ひとりで住んでいること。ひとり住み。ひとり暮らし。「山中に―する」「―老人」

どっきょう

どっきょう ドクキヤウ [0] 【読経】 (名)スル
⇒どきょう(読経)

どっきょういかだいがく

どっきょういかだいがく ドクケフイクワ― 【独協医科大学】
私立大学の一。独逸学協会学校を源とし,1972年(昭和47)設立。本部は栃木県壬生町。

どっきょうだいがく

どっきょうだいがく ドクケフ― 【独協大学】
私立大学の一。独逸学協会学校を源とし,1964年(昭和39)設立。本部は草加市。

どっきょぼう

どっきょぼう ドク―バウ [3] 【独居房】
独房。独居監房。

どっきり

どっきり [3] (副)スル
「どきり」を強めた言い方。「突然名前を呼ばれて―した」

どっきんほう

どっきんほう ドクキンハフ [0] 【独禁法】
「独占禁止法(ドクセンキンシホウ)」の略。

どっく

どっく ドク― [0] 【毒鼓】
〔仏〕 毒を塗った太鼓の意で,その音を聞く者はみな死ぬという。仏の教えが人々のもつ煩悩(ボンノウ)を完全に打破することにたとえる。

どっけ

どっけ【毒気のある】
poisonous;→英和
malicious (悪意).→英和
〜にあてられる be affected by a poisonous gas.

どっけ

どっけ ドク― [0][3] 【毒気】
〔「どくけ」とも〕
(1)毒となる成分。毒を含んだ気。どっき。「―の多い植物」
(2)他人の気持ちを傷つけるような心。悪意。

どっけ=に当て∘られる

――に当て∘られる
相手の人を食ったような言動を目前にして唖然(アゼン)とする。

どっけ=を抜か∘れる

――を抜か∘れる
相手をやり込めようと勢い込んでいた人が,予想外の出方をされたために気勢をそがれ,おとなしくなる。どっきをぬかれる。

どっけし

どっけし ドク― [4][3] 【毒消し】
「どくけし(毒消)」の転。

どっけつしょう

どっけつしょう ドクケツシヤウ [0] 【毒血症】
「毒素血症」に同じ。

どっけん

どっけん ドク― [0] 【独見】
自分一人の考え。自分独特の意見。

どっこ

どっこ ドク― [0][1] 【独鈷】
⇒とっこ(独鈷)

どっこい

どっこい
〜その手はくわない You can't cheat[kid]me like that.

どっこい

どっこい [3] (感)
(1)力を入れるときのかけ声。どっこいしょ。「うんとこ,―」
(2)相手の行動などをさえぎり,とめるときの言葉。「―,そうは行かないよ」
(3)民謡などの囃子詞(ハヤシコトバ)。

どっこいしょ

どっこいしょ [3] (感)
(1)「どっこい{(1)}」に同じ。「―,と座り込む」
(2)民謡などの囃子詞。「草津よいとこ一度はおいで,―」

どっこいどっこい

どっこいどっこい [5] (形動)
同じくらいで優劣がつけにくいさま。伯仲しているさま。とんとん。「実力という点では―だ」「もうけと損で―だ」

どっこう

どっこう ドクカウ [0] 【独航】
船舶が単独で航行すること。

どっこう

どっこう ドクカウ [0] 【独行】 (名)スル
(1)ひとりだけで行くこと。「彼一人―するにもあらず/経国美談(竜渓)」
(2)他人の力を借りず,自分ひとりだけで事を行うこと。「農業を営み,独立―したし/欺かざるの記(独歩)」

どっこうせん

どっこうせん ドクカウ― [0] 【独航船】
母船会社と契約を結んで漁獲を行い,とったものを母船に売り渡す小型の船。北洋の母船式サケ・マス漁業,工船式カニ漁業などにみられる。

どっさり

どっさり [3] (副)
(1)重いものが落ちる音を表す語。どさり。どっしり。「―(と)落ちる」
(2)数や量が多いさま。たくさん。「おみやげを―(と)もらう」

どっさり

どっさり
lots[plenty] <of> .

どっしり

どっしり
〜した heavy;→英和
massive;→英和
[体格の]heavily-built;stout;→英和
dignified (威厳のある).

どっしり

どっしり [3] (副)スル
(1)重たそうなさま。重たく感じられるさま。「―(と)重い」
(2)重々しく落ち着いたさま。貫禄のあるさま。「横綱らしく―(と)構える」「―(と)した城門」

どっち

どっち [1] 【何方】 (代)
〔「どち」の転〕
(1)不定称の指示代名詞。
 (ア)「どちら{(1)
 (ア)}」のくだけた言い方。「―へ行ってもよさそうだ」
 (イ)「どちら{(1)
 (イ)}」のくだけた言い方。「京都と大阪の―に住もうか」「―でもいい」
(2)不定称の人代名詞。「どちら{(2)
 (イ)}」のくだけた言い方。「―が姉で―が妹かわからない」

どっち

どっち
[どれ]⇒どちら.〜みち[どのみち]⇒どの.〜つかずの uncertain.→英和
〜もどっちだ Both are to blame.

どっち=もどっち

――もどっち
双方ともに積極的によいという評価を下せないようす。両者ともあまりよくないさま。

どっち==へ

――=へ(=に)転んでも
どちらの場合になっても。どっちみち。

どっちつかず

どっちつかず [5][4] 【何方付かず】 (名・形動)[文]ナリ
二つのうちのどちらとも決まらない・こと(さま)。あいまい。中途半端。「―な態度」「―な返答」

どっちみち

どっちみち [0] 【何方道】 (副)
どちらにしても結局。どのみち。いずれにしても。「―一度うちへ寄らなければならない」

どっちょうごえ

どっちょうごえ ドツテウゴヱ 【どつてう声】
荒々しいどなり声。

どっと

どっと
suddenly;all at once (一度に).〜笑う burst out laughing.〜出る rush out <of> (飛び出す); <There was> a great rush of people <at the beach> (人出);gush out (流出).

どっと

どっと [0][1] (副)
(1)人や物などが急に多く押し寄せるさま。「人が―押し寄せる」
(2)大勢が一度に声をあげるさま。「みんなが―笑う」
(3)病気が急に重くなり,床につくさま。「―床につく」

どっと=し∘ない

――し∘ない
あまり感心できない。ぞっとしない。「気心も解らぬ者を無暗に貰ふのは余りドットしませぬから/浮雲(四迷)」

どっぴと

どっぴと (副)
にぎやかに騒ぐさま。「―ワメイテ通ル/日葡」

どっぷり

どっぷり [3] (副)
(1)墨汁や水などを十分含ませるさま。「筆に―(と)墨をつける」
(2)風呂などにすっかりつかるさま。「首まで―(と)つかる」
(3)比喩的に,ある環境にすっかりはまって安住しているさま。「古い慣習に―(と)つかっている」

どっぽ

どっぽ ドクホ 【独歩】
⇒国木田(クニキダ)独歩

どっぽ

どっぽ ドクホ [1] 【独歩】 (名)スル
(1)一人だけで歩くこと。単独で行くこと。どくほ。「緑の山野を―する」
(2)他の力を借りずに一人だけで事を行うこと。独立して事を行うこと。どくほ。「独立―」
(3)他に比べる物のないほどにすぐれていること。卓越していること。どくほ。「古今―の名作」

どっぽう

どっぽう ドクハフ [0] 【独法】
ドイツの法律。

どつき

どつき [0] 【度付き】
眼鏡に視力を矯正するレンズが付いていること。「―のサングラス」

どつき

どつき [0][3] 【土突き】
建築をする前に地面を突き固めること。地がため。地形(ジギヨウ)。どうづき。どづき。

どつてう声

どっちょうごえ ドツテウゴヱ 【どつてう声】
荒々しいどなり声。

どづく

どづ・く [2] 【ど突く】 (動カ五)
〔「ど」は接頭語。「どつく」とも〕
激しく突く。こずく。なぐる。「背中のあたり七八百,一貫ばかり―・けども,―・けども出ざりけり/仮名草子・竹斎」
〔現代語でも関西系の言い方として行われる〕

どて

どて [0] 【土手】
(1)土を小高く積み上げた堤。水や風を防ぐ堤防。「大水のために―が切れる」
(2)敵の侵入を防ぐため,城の周りに設けた土の堤。築地(ツイジ)。土居(ドイ)。
(3)マグロなどの背の大きな切り身。
(4)歯の抜け落ちたあとの,歯ぐき。
(5)江戸時代,吉原の入り口の日本堤のこと。

どて

どて【土手】
a bank;→英和
an embankment;→英和
a dike.→英和
〜を築く embank <a river> .→英和
〜が切れた The bank gave way[broke down] <in several places> .‖土手道 a causeway;a dike.

どてっと

どてっと [2] (副)スル
(大柄な)体をだらしなく横たえているさま。「部屋のまん中に―ねそべっている」

どてっぱら

どてっぱら [0] 【土手っ腹】
(1)腹。腹部。卑しめたりののしったりしていう語。「―に風穴をあけるぞ」
(2)舷側などのように外にふくらんでいるものの,まんなか。「貨物船の―に穴が開く」

どてなべ

どてなべ [0] 【土手鍋】
牡蠣鍋(カキナベ)の一種。平鍋の内側にぐるりと味噌を塗りつけ,その中に牡蠣や野菜をいれて煮るもの。

どてぶし

どてぶし 【土手節】
江戸初期の流行歌。吉原通いの嫖客(ヒヨウカク)が,日本堤(土手八丁)を歩きながらうたったものといい,万治(1658-1661)頃に江戸で流行。

どてら

どてら [0] 【褞袍・縕袍】
〔「ててら」の転〕
厚く綿を入れた広袖の着物。寝具にも使う。丹前。[季]冬。《病み坐る人や―に顔嶮し/虚子》

どてら

どてら【褞袍】
a padded dressing gown.

どてん

どてん [2]
■一■ (副)
〔「どでん」とも〕
重い物が地に落ちたり,ひっくり返ったりする音を表す語。どしん。どかん。「―と落ちる」「―と寝転ぶ」
■二■ (名)
取引で,買い手が買い建て玉(ギヨク)を手仕舞って,売りにまわること。また,売り手が売り建て玉を手仕舞って買いにまわること。「―買越し」

どでかい

どでか・い [3] (形)
〔「ど」は接頭語〕
非常に大きい。なみはずれてでかい。「―・いビルがおっ立ったものだ」

どとう

どとう【怒涛】
angry waves;a high sea.〜のように押し寄せる surge <to,upon> .→英和

どとう

どとう [0] 【怒濤】
荒れ狂う大波。激しく打ち寄せる波。「逆巻く―を乗り切る」「―のごとき進撃」

どとう

どとう [0] 【土塔】
⇒土柱(ドチユウ)

どど

どど [1] 【度度】
たびたび。しばしば。「右大将より御返事おそしとてつかひ―に及び候/浄瑠璃・嫗山姥」

どど

どど [1] 【呶呶】
■一■ (名)スル
〔「どうどう(呶呶)」の慣用読み〕
くどくどしくいうこと。「局外者の万言を―するに勝りて愉快なるを/獺祭書屋俳話(子規)」
■二■ (ト|タル)[文](形動タリ)
くどくどと言うさま。「天狗あることを信じて―として其虚偽に非るを妄証する者は/明六雑誌 14」

どどいつ

どどいつ【都々逸】
a Japanese limerick.

どどいつ

どどいつ [2] 【都々逸・都都一】
俗曲の一。天保・嘉永年間(1830-1854)に流行。源流は「よしこの節」。「どどいつどいどい」とはやすようになって「どどいつ節」と呼ばれたが,都々逸坊扇歌が節回しを完成し,しゃれた歌詞を即興で作って唄い,評判となったので「都々逸」などの字があてられた。多く男女間の情を七・七・七・五調にまとめ,三味線の伴奏で唄われる。

どどいつぼうせんか

どどいつぼうせんか ドドイツバウ― 【都々逸坊扇歌】
(1796?-1852) 俗曲都々逸の完成者。本名岡福次郎。常陸(ヒタチ)の人。幼時に失明。江戸に出て船遊亭扇橋に師事。寄席の客になぞの題を出させ,その解を即興で都々逸節の歌詞に作り,独特の節回しで唄って名声を博した。後年,風刺よみ込みで幕府ににらまれ,生国に帰住。

どどめ

どどめ [0] 【土留(め)】
掘削した面の土砂の崩れるのを防ぐための工事。また,そのために作った柵(サク)など。つちどめ。

どどめ

どどめ [0]
(関東地方で)熟した桑の実。「―色(=暗紫色)」

どどめく

どどめ・く 【轟く】 (動カ四)
〔「とどめく」とも〕
(1)音がひびきわたる。とどろく。[日葡]
(2)わいわい騒ぐ。がやがやと騒ぐ。「二郎君・三郎君,―・きおはして/栄花(衣の珠)」

どどん

どどん [0] 【駑鈍】 (名・形動)[文]ナリ
才知がなくにぶいこと。愚かで働きのないこと。また,そのさま。「―なる根性」

どどん

どどん [2] (副)
銃・砲・太鼓などの鳴る音を表す語。ずどん。どん。「―と太鼓をうつ」

どない

どない [0] (形動)
どのよう。どう。どんな。「―したらええのや」「―な調子や」
〔単独の形で副詞的に,「どないな」の形で連体詞的に用いられる。関西系の語〕

どなた

どなた
〜ですか Who is speaking,please? (電話)/May I have your name,please?/Who is it? (戸口で).⇒誰.

どなた

どなた [1] 【何方】 (代)
(1)不定称の人代名詞。「だれ」の意の尊敬語。「お客様は―ですか」「あの方は―様でしょう」
(2)不定称の指示代名詞。不特定の方向を指す。どの方角。どちら。「こりゃ,―から御ざりました/狂言記・吟聟」

どなべ

どなべ【土鍋】
an earthenware pot.

どなべ

どなべ [0] 【土鍋】
素焼きの土製の鍋。

どなりこむ

どなりこ・む [4] 【怒鳴り込む】 (動マ五[四])
激しい口調で抗議を申し入れる。相手のいる場所に入り込んで声高に非難する。「騒音を出す工場へ―・む」

どなりごえ

どなりごえ [4] 【怒鳴り声】
どなって言う声。

どなりたてる

どなりた・てる [5] 【怒鳴り立てる】 (動タ下一)[文]タ下二 どなりた・つ
激しくどなる。盛んにわめく。「大声で―・てる」

どなりちらす

どなりちら・す [5] 【怒鳴り散らす】 (動サ五[四])
辺りかまわずどなる。「使用人を―・す」
[可能] どなりちらせる

どなりつける

どなりつ・ける [5] 【怒鳴り付ける】 (動カ下一)
激しく大声でしかる。「子供を―・ける」

どなる

どなる【怒鳴る】
cry (out);→英和
roar;→英和
shout;→英和
yell.→英和
怒鳴りつける roar[thunder] <at> ; <米> call <a person> down.怒鳴り込む storm <into a house> (to make a protest).→英和

どなる

どな・る [2] 【怒鳴る】 (動ラ五[四])
(1)大声で言う。さけぶ。「そんなに―・らなくても十分聞こえる」
(2)大声でしかる。「いたずらをして親に―・られた」
[可能] どなれる

どにち

どにち [0] 【土日】
土曜日と日曜日。「―の連休」

どにち

どにち [0] 【度日】
⇒ディグリーデー

どの

−どの【−殿】
Mr. <Shigeru Tamura> ; <Shigeru Tamura,> Esq.

どの

どの
which (いずれの);→英和
what (いかなる).→英和
〜…も any;→英和
every;→英和
whichever;→英和
[否定]no;→英和
none <of> .→英和
〜みち[いずれにしても]anyhow;→英和
anyway;→英和
at any rate;in any way[case].

どの

どの 【殿】 (接尾)
〔名詞「との(殿)」から〕
人名や官職名などに付けて,敬意を添える。「山田太郎―」「部隊長―」
〔古くは,「関白―」「清盛入道―」など,かなり身分の高い人に付けても用いた。現在では,目下に対してや事務的・公式的なものに用いることが多く,少なくとも,目上に対しての私信にはほとんど用いない〕

どの

どの [1] 【何の】 (連体)
どれとはっきり限定しないままに,不明・不定の事物・人間・程度などを取り上げるときに用いる語。いずれの。「―品になさいますか」「本は―くらいありますか」「その問題では―会社も困っている」

どの=面(ツラ)下げて

――面(ツラ)下げて
当然恥ずかしさを感じるところなのに,それを感じないのをののしっていう。よくも恥ずかしくなく。何の面目あって。「―行けようか」

どのう

どのう [0] 【土嚢】
土を入れた袋。洪水などの時,堤防などに積んで用いる。

どのう

どのう【土嚢】
a sandbag.→英和

どのかた

どのかた [1] 【何の方】 (代)
不定称の人代名詞。不特定の人を指し示す。「どの人」より敬意が高い。いずれの方。

どのくらい

どのくらい
how long[far,old,many,much,large,high,deep,etc.].

どのくらい

どのくらい [0][1] 【何の位】
どの程度。いくらぐらい。いかほど。「大きさは―」「―必要か」「―のお金がいるか」

どのひと

どのひと [1] 【何の人】 (代)
不定称の人代名詞。不特定の人を指し示す。「どのかた」「どちら」より敬意が低い。いずれの人。

どのへん

どのへん [0] 【何の辺】
(1)どのあたり。どこいら。どこらへん。「―まで行ったか」
(2)どの程度。

どのへん

どのへん【どの辺に】
in what part <of> .〜が where.→英和

どのみち

どのみち [0] 【何の道】 (副)
いろいろやってみても,またどういう経過を経てもいずれ必ずそうなる,というときに用いる語。いずれにしても。どっちみち。「―行かなければならないのなら,早い方がいい」「―だめだ」

どのよう

どのよう [1][3] 【何の様】 (連語)
どんな。どういう風。「―な申し出も承知しない」「―に料理しましょう」

どの辺に

どのへん【どの辺に】
in what part <of> .〜が where.→英和

どはい

どはい [0] 【奴輩】
人々を卑しんでいう語。やっこら。やつばら。

どはずれ

どはずれ [2] 【度外れ】 (名・形動)[文]ナリ
普通の程度を超えること。はなはだしく度を過ごしていること。また,そのさま。無闇(ムヤミ)。「―な大声を出す」「―に大きな体」

どはずれる

どはず・れる [0] 【度外れる】 (動ラ下一)
物事の程度が常識の範囲を超える。度がすぎる。「―・れた記憶力」

どはつ

どはつ [0][1] 【怒髪】
激しい怒りのために逆立った毛髪。

どはつ==冠(カンムリ)

――=冠(カンムリ)(=天)を衝(ツ)く
〔史記(藺相如伝)〕
激しく怒って髪の毛が逆立ったすさまじい形相。

どば

どば [2][1] 【土場】
(1)床を張らないで地面をそのまま席とした所。土間。
(2)木材を搬出する途中で一時的に集積する所。また,市場・鉄道駅・工場などで一時集積または貯蔵する場所。「山―」「駅―」
(3)「賭場(トバ)」に同じ。「はしむかふの―へいつたか/洒落本・卯地臭意」

どば

どば [1] 【怒罵】 (名)スル
怒りののしること。「―する声」

どば

どば [1] 【駑馬】
(1)おそい馬。のろい馬。
(2)才能の劣っている者。多く,謙遜して自分のことをいう。

どば=に鞭(ムチ)打つ

――に鞭(ムチ)打・つ
精一杯努力することをへりくだっていう語。「―・って働く」

どばげい

どばげい [0] 【土場芸】
路傍などで演ずる芸。大道芸。

どばし

どばし [0][1] 【土橋】
上に土をおおいかけた橋。つちはし。

どばし

どばし【土橋】
an earthen bridge.

どばっつけ

どばっつけ 【土磔】
⇒つちはりつけ(土磔)

どばと

どばと [0] 【土鳩・鴿】
(1)ハト目ハト科の鳥。原種はヨーロッパから中国にかけて生息するカワラバトで,紀元前三千年頃すでに家禽(カキン)化されていたという。現在は世界各国に見られる。伝書バト・クジャクバトなど多数の改良品種がある。イエバト。
(2)一般に,公園・社寺などにいるハトの称。

どばみせ

どばみせ [0] 【土場店】
路傍などに簡単に品物を並べて商売をする店。露店。

どばん

どばん [0] 【土版】
縄文晩期の呪術的な土製品。楕円形・長方形の版の両面に文様や人面が表現されている。土偶に共通した呪術具や護符と考えられる。東日本に分布。
→土偶
→岩版

どばん

どばん [0] 【土蕃】
土着の蛮人。

どひ

どひ 【土肥】
姓氏の一。

どひ

どひ [1] 【奴婢】
召し使いの男女。下男と下女。ぬひ。

どひ

どひ [1] 【土樋】
土管の樋(トイ)。瓦樋(カワラヒ)。

どひ

どひ [1] 【土匪】
土着民で武装して集団となって略奪・暴行をする賊。

どひけいぞう

どひけいぞう 【土肥慶蔵】
(1866-1931) 医学者。福井県生まれ。東大教授。種々の新皮膚病を発見。著「世界黴毒史」

どひさねひら

どひさねひら 【土肥実平】
平安末・鎌倉初期の武将。相模土肥郷の人。通称,次郎。源頼朝の挙兵に参加し,以後その重臣として活躍,平家追討で源義経・源範頼を補佐して戦功をあげた。生没年未詳。

どひつ

どひつ [0] 【土筆】
(1)ツクシのこと。ツクシにあてた「土筆」を音読したもの。
(2)「焼き筆」に同じ。

どひはら

どひはら 【土肥原】
姓氏の一。

どひはらけんじ

どひはらけんじ 【土肥原賢二】
(1883-1948) 軍人。陸軍大将。岡山県生まれ。奉天特務機関長として満州事変に関与。土肥原・秦徳純協定を結ぶ。1938年(昭和13)土肥原機関を設立。戦後 A 級戦犯として絞首刑。

どひはらしんとくじゅんきょうてい

どひはらしんとくじゅんきょうてい 【土肥原秦徳純協定】
1935年(昭和10)6月,奉天特務機関長土肥原賢二がチャハル省主席代理秦徳純に結ばせた協定で,国民党軍のチャハル省からの撤退などを約束させた。

どひょう

どひょう【土俵】
a sandbag (砂袋);→英和
<on,in> the (sumo) ring (相撲の).〜ぎわで at the critical[last]moment.‖土俵入り a parade of sumo wrestlers in the ring.

どひょう

どひょう [0] 【土俵】
(1)中に土を詰めたたわら。土嚢(ドノウ)。たわら。「―を積んで堤を築く」
(2)相撲競技を行う競技場。二〇俵の{(1)}を半ば土中に埋めて直径4.55メートルの円としたもの。正式には,下部の一辺6.70メートルの正方形の上に土を盛り,硬くつき固めた上に設ける。土俵場(ドヒヨウバ)。「力士が―に上がる」
(3)勝負などが行われる場。「交渉の―に上がる」
土俵(2)[図]

どひょう=を割る

――を割・る
(1)相撲で,土俵{(2)}から足が出て負ける。
(2)物事が,相手に押し切られる。

どひょういり

どひょういり [0] 【土俵入り】
相撲で,力士が化粧まわしをつけ,土俵に上がって行う儀式。幕内や十両の力士が土俵の周りに並んで行うものと,横綱が太刀持ち・露払いを従えて単独で行うもの(手数入(デズイ)り)とがある。

どひょううつぼ

どひょううつぼ 【土俵空穂】
〔形が土俵に似ていることからという〕
空穂の一種。竹または葛藤(ツヅラフジ)で編んだもの。腰につけず,人に持たせる。

どひょうぎわ

どひょうぎわ [0] 【土俵際】
(1)土俵{(2)}の,たわらを連ねた内と外との境界。「―でうっちゃる」
(2)物事がどうなるかがいま決まるという間際。もうあとがない,ぎりぎりの所。瀬戸際。土壇場。「―に立たされる」

どひょうせき

どひょうせき [2] 【土俵堰】
土俵{(1)}を積み重ねて作った堰。

どひょうだまり

どひょうだまり [4] 【土俵溜まり】
相撲で,行司・力士・審判員などが控える土俵下の場所。

どびさし

どびさし [2] 【土廂】
「つちびさし(土廂)」に同じ。

どびつこい

どびつこ・い (形)
〔「ど」は接頭語。「ひつこい」は「しつこい」の転。近世上方語〕
「しつこい」ことを強めていう語。「雑魚鰯(ザコイワシ)を値切るやうに何のかのと―・い/浄瑠璃・廿四孝」

どびゃくしょう

どびゃくしょう [2] 【土百姓】
〔「ど」は接頭語〕
百姓を卑しんでいう語。どんびゃくしょう。

どびょうし

どびょうし [2] 【銅拍子・土拍子】
〔「とびょうし」とも〕
⇒どうびょうし(銅拍子)

どびん

どびん [0] 【土瓶】
陶器の一。丸い胴の一方に口がつき,肩の両側に耳をつけその間につるをかけたもの。茶を入れたり薬を煎(セン)じるのに用いる。

どびん

どびん【土瓶】
an earthen teapot.

どびんむし

どびんむし [0][2] 【土瓶蒸(し)】
蒸し物料理の一。マツタケ,白身の魚などを土瓶に入れて蒸し煮にしたもの。

どびんわり

どびんわり [0] 【土瓶割】
クワエダシャクの俗名。形や色が木の枝に似ているので,まちがえて土瓶をかけて落として割るというのでこの名がある。

どふ

どふ [1] 【土府】
陰陽家(オンヨウケ)で,土を掘りまたは築くなど,土木工事に携わる事を忌むという日。

どふん

どふん [0] 【土墳】
土を小高く盛った塚。土饅頭(ドマンジユウ)。

どぶ

どぶ 【溝・溷】
(1)江戸時代,浅草「どぶだな」の略。「いい男―から女房つれて来る/柳多留 24」
(2)江戸時代,「お歯黒溝」の俗称。

どぶ

どぶ【溝】
a ditch;→英和
[排水路]a drain;→英和
a gutter.→英和
〜をさらう clear a ditch.‖溝板 a board cover of a ditch.溝川 a ditch.溝さらい draining.溝ねずみ a water rat.

どぶ

どぶ [0] 【溝】
(1)雨水や汚水などの流れるみぞ。下水のみぞ。下水。「―をさらう」
(2)釣りで,淵(フチ)のこと。

どぶ

どぶ [1]
「濁酒(ドブロク)」の略。

どぶいけ

どぶいけ 【丼池】
大阪市中央区にある繊維・織物の問屋街。旧名,芦間池(アシマイケ)。

どぶいた

どぶいた [0] 【溝板】
路地の下水溝をおおう板。

どぶいたせいじ

どぶいたせいじ [5] 【溝板政治】
庶民の日常生活に密着した政治。

どぶかっちり

どぶかっちり 【丼礑】
狂言の一。勾当(コウトウ)と座頭が京へ上る途中川に行き当たり,座頭が勾当を背に川を渡ろうとすると,通りかかった男がだまして自分を背負って渡らせる。

どぶがい

どぶがい [2] 【土負貝・溝貝】
淡水産の二枚貝。殻長10センチメートル内外。貝殻は薄く,表面は黒褐色。内面は白色で真珠光沢がある。全国の池沼などの泥底にすむ。

どぶがわ

どぶがわ [0] 【溝川】
どぶのように汚れた川。

どぶくりょう

どぶくりょう [2] 【土茯苓】
サンキライの異名。また,サンキライ{(3)}の根茎。乾燥させたものは梅毒薬として知られる。菝葜(バツカツ)。

どぶさらい

どぶさらい [3] 【溝浚い】 (名)スル
どぶの泥をさらうこと。どぶ掃除。

どぶそうじ

どぶそうじ [3] 【溝掃除】 (名)スル
どぶさらいすること。

どぶだな

どぶだな 【溝店・溷店】
江戸時代の,浅草新寺町の俗称。長遠寺などの寺があり,その門前は私娼窟として知られた。

どぶつ

どぶつ [1][0] 【土仏】
(1)土製の仏像。布袋(ホテイ)の像が多い。つちぼとけ。
(2)〔土製の布袋和尚の像から転じて〕
ぶざまに肥え太った人。特に,太った婦人をあざけっていう語。「―の内儀も大力と聞いたに違い/浄瑠璃・和田合戦女舞鶴」

どぶつく

どぶつ・く (動カ五[四])
水などの液体がたまってゆれ動く。「かう―・く以上は,何か変事でもあるか/坑夫(漱石)」

どぶづけ

どぶづけ [0] 【どぶ漬(け)】
糠味噌(ヌカミソ)漬け。特に,酒糟(サケカス)や酒を混ぜこんだ汁気の多いもの。

どぶづり

どぶづり [0] 【淵釣(り)】
アユの釣り方の一。深い川淵で毛鉤(ケバリ)を用いて釣る方法。

どぶどぶ

どぶどぶ [1] (副)
(1)泥などの深く没しやすいさま。ぬかるんでいるさま。ずぶずぶ。「深田に―(と)踏み込む」
(2)口のすぼまっている容器から液体の流れ出る音。どくどく。「軽うおつぎやれ。―,―。おつとある,さらばたべう/狂言・木六駄(鷺流)」

どぶどろ

どぶどろ [0] 【溝泥】
下水の底にたまっている泥。どぶからさらい出した泥。

どぶねずみ

どぶねずみ [3] 【溝鼠】
(1)ネズミ科の哺乳類。アジア中央部の原産で,現在では世界中に広く分布するイエネズミの一種。頭胴長20センチメートル,尾長18センチメートルほど。背面は褐色,腹面は灰白色。夜行性で水辺を好み,泳ぎや潜水が巧み。床下や下水に多く,野外にもすむ。雑食性。実験動物化されたものをラットといい,全身白色のものはシロネズミとも呼ばれる。七郎鼠。ノルウェーネズミ。
(2)〔(1)の体色から〕
暗灰色。濃いねずみ色。
(3)主人の目をかすめて金銭をごまかすなど悪い事をする使用人。

どぶろ

どぶろ [0] 【土風炉】
土製の風炉。茶道では形・塗りなど様々で種類が多い。

どぶろく

どぶろく [0] 【濁酒・濁醪】
醪(モロミ)を濾(コ)し取らない,白く濁った酒。白馬(シロウマ)。にごりざけ。もろみざけ。どぶ。だくしゅ。

どぶろく

どぶろく【濁酒】
unrefined sake.

どぶろくまつり

どぶろくまつり [5] 【濁酒祭(り)】
濁酒をつくって神に供える祭り。多くは甘酒を用いる。
→甘酒祭り

どぶん

どぶん [2] (副)
(多く「と」を伴って)重いものが水中などに落ち込む音を表す語。どぼん。「―と飛び込む」

どぶ漬

どぶづけ [0] 【どぶ漬(け)】
糠味噌(ヌカミソ)漬け。特に,酒糟(サケカス)や酒を混ぜこんだ汁気の多いもの。

どぶ漬け

どぶづけ [0] 【どぶ漬(け)】
糠味噌(ヌカミソ)漬け。特に,酒糟(サケカス)や酒を混ぜこんだ汁気の多いもの。

どへい

どへい [0] 【帑幣】
かねぐらの金銀財貨。

どへき

どへき [0] 【土壁】
土で塗り固めた壁。つちかべ。

どへん

どへん [0] 【土偏】
⇒つちへん(土偏)

どべい

どべい【土塀】
a mud[dirt]wall.

どべい

どべい [0] 【土塀】
土でつくった塀。

どほう

どほう [0] 【土蜂】
アナバチ,またジガバチのこと。

どほう

どほう [0] 【土崩】 (名)スル
(1)土がくずれること。
(2)土がくずれるように,物事がくずれ果てること。

どほうがかい

どほうがかい [0] 【土崩瓦解】 (名)スル
物事が根底からくずれやぶれて手のつけようがないこと。「気を失ひ胆(キモ)を喪ひ自ら―するに至らしめん/佳人之奇遇(散士)」

どぼく

どぼく [1] 【土木】
〔古く「とぼく」とも〕
(1)土と木。
(2)土石・木材・鉄材などを使用して,道路・橋梁(キヨウリヨウ)・鉄道・港湾・堤防・河川・上下水道などの建設工事の総称。
〔従来は家屋などの建築を含んだ〕
→建築

どぼく

どぼく [1] 【奴僕】
男の召し使い。下男。しもべ。ぬぼく。

どぼく

どぼく【土木(工事)】
engineering[public]works.‖土木請負業者 a public works contractor.土木技師 an[a civil]engineer.土木建築(業) civil engineering and construction (industry).土木工学 civil engineering.

どぼくこうがく

どぼくこうがく [4] 【土木工学】
工学の一部門。道路・鉄道・河川・水道・橋梁・発電水力・港湾・空港などの開発・築造並びに国土計画や都市開発に関する技術や理論を研究する。

どぼくこうじ

どぼくこうじ [4] 【土木工事】
道路・河川・橋・鉄道・港湾・空港などの開設・修築などの工事。

どぼくせこうかんりぎし

どぼくせこうかんりぎし [10] 【土木施工管理技士】
建設業法に基づき,土木工事の施工計画作成や工程管理などを行う者。

どぼくのへん

どぼくのへん 【土木の変】
中国,明の英宗が,1449年モンゴルのオイラートと戦って敗北し,河北(カホク)の土木堡で捕虜になった事件。

どぼん

どぼん
〜と with a splash.→英和

どぼん

どぼん [2] (副)
「どぶん」に同じ。「―と飛び込む」

どま

どま [2] 【土間】
(1)屋内で床板を張らず,地面のまま,あるいは三和土(タタキ)にしてあるところ。土場。
(2)〔江戸初期,劇場は野外にあり,地面に敷物を敷いて観客席としたのでいう〕
劇場の,舞台正面の一階平面の座席のこと。

どま

どま【土間】
an earth[a dirt]floor;an unfloored part;the pit (劇場の).→英和

どまくれる

どまく・れる (動ラ下一)
〔「どまぐれる」とも〕
うろたえる。しどろもどろになる。「一千余騎の兵(ツワモノ)の―・れ乱れうろたへし智略の程ぞ恐ろしき/浄瑠璃・吉野都女楠」

どまじき

どまじき [0] 【土間敷】
床板を張らず,土間の上に藁(ワラ)などを置き,その上に筵(ムシロ)を敷くこと。また,そのような部屋。

どまどま

どまどま [1] (副)スル
「どぎまぎ」に同じ。「よく聞取れないんだから,―して了つたよ/田舎教師(花袋)」

どまり

どまり 【止(ま)り・留(ま)り】
(1)地名の下に付いて,そこまでしか行かないことを表す。「高崎―の電車」
(2)数量・程度などを表す語の下に付いて,それが限度であることを表す。「せいぜい部長―だ」「会費は一万円―」
→止まり

どまんじゅう

どまんじゅう [2] 【土饅頭】
土を饅頭のように小高く盛り上げて作った墓。塚。

どまんじゅう

どまんじゅう【土饅頭】
a grave mound.

どまんなか

どまんなか [2] 【ど真(ん)中】
〔「ど」は接頭語〕
「まんなか」を強調していう語。ちょうどまんなか。「―の直球」

どまんなか

どまんなか【ど真中】
right in the middle[heart] <of> .→英和

どみん

どみん [0] 【土民】
土地に定住している人。土着の住民。

どむ

ど・む 【曇む】 (動マ上二)
色や光沢がどんよりとする。にごる。くもる。「そうじて醂(サワシ)柿は,色の―・みたは甘うござり/狂言・合柿(鷺流)」

どめく

どめ・く (動カ四)
がやがやと騒ぐ。わいわい騒ぐ。「―・イテ酒ヲノム/日葡」

どめん

どめん [0] 【土面】
縄文後期・晩期の人面にかたどった土製品。仮面の形をしたものと,小型円形の装飾的なものがある。東北地方を中心に東日本に分布。
土面[図]

ども

ども (接助)
〔接続助詞「ど」に係助詞「も」の付いたものから〕
活用語の已然形に接続する。
(1)接続助詞「ど{(1)}」に同じ。…が。…けれども。「弓矢をとり立てむとすれ―,手に力もなくなりて/竹取」「秋来ぬと目にはさやかに見えね―風の音にぞおどろかれぬる/古今(秋上)」
(2)接続助詞「ど{(2)}」に同じ。たとえ…たとしても。「法師は,聖といへ―,あるまじき横ざまのそねみ深く,うたてあるものを/源氏(薄雲)」「この泊り,遠く見れ―,近く見れ―,いとおもしろし/土左」
(3)単に上の事柄と下の事柄とを接続するのにも用いられる。「風吹き波はげしけれ―,神さへいただきに落ちかかるやうなるは/竹取」
〔現代語では,「といえども」「行けども行けども」など,限られた言い方の中でしか用いられない。「彼といえ―,この暑さにはすっかり参ってしまった」「行け―行け―海岸が続く」〕

ども

ども 【共】 (接尾)
(1)名詞に付いて,そのものが二つ以上であることを表す。「者―進め」「犬―」「こまごましたこと―」
〔人を表す場合,現代語では「たち」にくらべて敬意が低く,目下の者や見下した意味合いに用いられる。「野郎―」「若造―」〕
(2)一人称の代名詞に付いて,謙譲の意を添える。「わたくし―の責任です」「てまえ―の店では扱っておりません」
(3)人を表す名詞に付いて,相手への呼び掛けに用いる。「嫗―,いざたまへ/大和 156」

どものまたへい

どものまたへい 【吃又平】
⇒又平

どもまた

どもまた 【吃又】
人形浄瑠璃「傾城反魂香」上の巻「将監閑居」の場の通称。また,吃又平(ドモノマタヘイ)の略。

どもり

どもり [0] 【土盛(り)】 (名)スル
低い土地に土を入れてならし,高くすること。地盛り。「敷地が低いので―する」

どもり

どもり【吃り】
a stammer;→英和
a stutter;→英和
[人]a stammerer;a stutterer.→英和

どもり

どもり [3] 【度盛(り)】
温度計などの,度数を示す目盛り。

どもり

どもり [1] 【吃り】
どもること。どもる人。
→吃音(キツオン)

どもる

ども・る [2] 【吃る】 (動ラ五[四])
物を言う際に,声がなめらかに出なかったり,同じ音をくり返したりする。「緊張のあまり,―・る」
→吃音(キツオン)

どもる

どもる【吃る】
stammer;→英和
stutter.→英和

どもん

どもん 【土門】
姓氏の一。

どもんけん

どもんけん 【土門拳】
(1909-1990) 写真家。山形県生まれ。名取洋之助の日本工房で報道写真の基礎を学ぶ。戦後リアリズム写真を提唱,力強いドキュメンタリー・肖像写真を残した。

どや

どや
<米俗> a flophouse; <英俗> a doss-house.どや街 the slums.

どや

どや [2]
〔「やど」をひっくり返した語〕
(1)宿屋・簡易旅館をいう隠語。
(2)私娼窟。淫売宿。「―のかかあねご��とたてられる/柳多留 11」

どやがい

どやがい [2] 【どや街】
日雇い労務者などが利用する簡易旅館の多数集まっている地域。

どやき

どやき [3][0] 【土焼(き)】
吸水性のある土器・陶器。すやき。つちやき。

どやく

どや・く (動カ四)
〔「どやぐ」とも〕
どやどやと騒ぐ。大声でわめく。「幇間(タイコ)の伊右衛門が声して,人買船よと―・く/浮世草子・諸艶大鑑 2」

どやくや

どやくや
〔「とやくや」「どやぐや」とも〕
どさくさ。乱れたさま。騒がしいこと。「じやらくらが高じて―と成つた時/浮雲(四迷)」

どやくやまぎれ

どやくやまぎれ
混雑のまぎれ。どさくさまぎれ。「どつと笑ひの―尽きせぬ妹背と成り給ふ/浄瑠璃・反魂香」

どやしつける

どやしつ・ける [5] (動カ下一)[文]カ下二 どやしつ・く
(1)強くなぐる。「背中を―・ける」
(2)強くどなりつける。「ひどく―・ける」

どやす

どや・す [2] (動サ五[四])
(1)なぐる。ぶつ。「お前の背骨を―・して/真景累ヶ淵(円朝)」
(2)どなりつける。「ひどく―・された」

どやす

どやす
[なぐりつける]beat;→英和
drub;→英和
[どなりつける]roar[thunder] <at> ;→英和
scold;→英和
<米> call <a person> down.

どやつ

どやつ 【何奴】 (代)
不定称の人代名詞。「どいつ{(1)}」に同じ。「やあこりや―ぢやい/滑稽本・膝栗毛 5」

どやどや

どやどや [1] (副)
(1)大勢が騒がしく出入りするさま。「―(と)部屋に入ってきた」
(2)大勢が集まり騒ぐさま。「―として大いさかひになりければ/仮名草子・浮世物語」

どやどや

どやどや
in a crowd;→英和
noisily.〜押しかける throng <to,into> .→英和

どや街

どやがい [2] 【どや街】
日雇い労務者などが利用する簡易旅館の多数集まっている地域。

どよ

どよ 【杜預】
〔「とよ」とも〕
(222-284) 中国,西晋の政治家・学者。字(アザナ)は元凱(ゲンガイ)。晋の武帝に仕え,鎮南大将軍として呉を降したので杜征南とも呼ばれた。征戦後,「左氏伝」の現存最古の注釈書「春秋左氏経伝集解」や「春秋釈例」を撰し,「春秋」の筆法を解いた。

どよう

どよう【土用】
<in> midsummer;→英和
the dog days.‖土用波 high waves in midsummer.土用干し(する) summer airing (air things).

どよう

どよう [2][0] 【土曜】
土曜日。

どよう

どよう【土曜日】
Saturday <Sat.> .→英和

どよう

どよう [0] 【土用】
(1)〔陰陽五行説で,春・夏・秋・冬をそれぞれ木・火・金・水に配し,土を各季節の終わりの一八日間に当てはめたことからいう〕
二十四節気中の立春・立夏・立秋・立冬の前の各一八日間。
(2)特に,夏の土用のこと。七月二〇日頃から立秋の前日までの一年中で最も暑い時期。[季]夏。

どよう=布子(ヌノコ)に寒帷子(カンカタビラ)

――布子(ヌノコ)に寒帷子(カンカタビラ)
(1)物事があべこべなことのたとえ。
(2)時節の用をなさないもののたとえ。

どようあい

どようあい [2] 【土用あい】
土用の期間中に吹く,北ないし北東の風。
→あいの風

どようさぶろう

どようさぶろう [6] 【土用三郎】
夏の土用に入ってから三日目を擬人化した称。この日の天候によって,その年の耕作の吉凶を占う俗習があった。

どようだけ

どようだけ [2] 【土用竹】
ホウライチクの別名。

どようでん

どようでん 【土用殿】
熱田神宮の本殿の東側の建物。神体の草薙剣(クサナギノツルギ)を奉安する。宝庫造り(井楼組(セイロウグミ)とも)の建築様式。

どようなぎ

どようなぎ [2] 【土用凪】
夏の土用の頃の,風が吹かず海がおだやかな状態。

どようなみ

どようなみ [2] 【土用波】
夏の土用の頃,海岸に打ち寄せてくる大波。台風に伴って発生したうねりが伝わってきたもの。[季]夏。

どようばき

どようばき [0] 【土用掃き】
夏の土用の間にする大掃除。

どようび

どようび [2] 【土曜日】
週の第七日。金曜日の次の日。土曜。

どようふじ

どようふじ [2] 【土用藤】
ナツフジの別名。

どようぼし

どようぼし [0] 【土用干し】
夏の土用の頃に衣類や本を干して風を通し,虫のつくのを防ぐこと。虫干し。夏干し。[季]夏。《なき人の小袖も今や―/芭蕉》

どようめ

どようめ [2] 【土用芽】
夏の土用の頃に出る植物の新芽。[季]夏。

どようもち

どようもち [2] 【土用餅】
夏の土用に砂糖を入れてついた餅。疫病よけになるといわれた。

どようやすみ

どようやすみ [4] 【土用休み】
(1)夏休み。
(2)夏の休業。特に,芝居の本興行の休み。旧暦六月で,この間に若手役者が稽古芝居を打ったりした。

どよみ

どよみ [3][0] 【響み】
〔動詞「どよむ」の連用形から。古くは「とよみ」〕
わいわいと大声をあげること。どよめき。騒ぎ。「一斉に揚ぐる―など/金色夜叉(紅葉)」

どよむ

どよ・む 【響む】
〔平安中期頃まで「とよむ」と清音〕
■一■ (動マ五[四])
(1)多くの人が大声をあげて騒ぐ。どよめく。「車上の見物は漸く我に復りて―・めり/義血侠血(鏡花)」「あれ狐よと―・まれて/徒然 230」
(2)大きな物音や鳴き声で,あたりが鳴りひびく。「大海の水底―・み立つ浪の/万葉 1201」「さ野つ鳥雉(キギシ)は―・む/古事記(上)」
(3)ずきずき痛む。うずく。「今日は土用の入り,それでか跡がきつう―・む/浄瑠璃・大経師(中)」
■二■ (動マ下二)
鳴りひびかせる。「あしひきの山彦―・めさ雄鹿鳴くも/万葉 3680」

どよめき

どよめき [0] 【響めき】
どよめくこと。また,その音。「聴衆の―」

どよめき

どよめき
a stir <among the audience> .→英和

どよめく

どよめ・く [3] 【響めく】 (動カ五[四])
(1)鳴りひびく。ひびきわたる。「砲声が遠雷のように―・く」
(2)大勢の人が思わず声を出し,全体がさわがしくなる。「観客が―・く」「陸には源氏箙(エビラ)をたたいて―・きけり/平家 11」

どよめく

どよめく
be stirred <by> (聴衆などが);make a stir <among the audience> (事が);→英和
[鳴り響く]ring <with laughter> ;→英和
resound.→英和

どよもす

どよも・す [3] 【響もす】 (動サ五[四])
〔古くは「とよもす」〕
鳴りひびかせる。どよめかせる。「朝の空気を―・す声」「ほととぎす我が住む里に来鳴き―・す/万葉 3782」

どら

どら【銅鑼】
<There goes> a gong.→英和

どら

どら [1]
(1)怠惰。放蕩(ホウトウ)。道楽(ドウラク)。また,そのような人。のら。「わが―をさきへはなしていけんなり/柳多留 22」
(2)名詞の上に付いて,接頭語的に用いる。のら。
 (ア)品行のおさまらない,道楽におぼれている,などの意を表す。「―息子」「―者」
 (イ)飼い主の定まっていない,の意を表す。「―猫」「―犬」

どら

どら [1] (感)
決心した時や人を促す時などに発する語。どれ。「―,見せてごらん」

どら

どら [0][1] 【銅鑼】
打楽器の一。金属性の円盤をひもでつるしたもの。桴(バチ)で打って鳴らす。法会(ホウエ)や出帆の合図に用いる。タムタム。ゴング。
銅鑼[図]

どら=を打つ

――を打・つ
放蕩(ホウトウ)する。遊興に財産を使い果たす。「傾城あつめてどら打たるるを,黒い眼で慥(タシカ)に見た/浄瑠璃・夏祭」

どら=打つ

――打・つ
「銅鑼(ドラ)を打つ」に同じ。

どらごえ

どらごえ [0] 【どら声】
太くて濁った声。胴間声(ドウマゴエ)。「―を出す」「―を張り上げる」

どらごえ

どらごえ【どら声で】
in a hoarse voice.

どらねこ

どらねこ【どら猫】
a stray cat.

どらねこ

どらねこ [0] 【どら猫】
(1)ふてぶてしくて,よそのものを盗み食いなどする猫。
(2)飼い主の定まっていない猫。

どらむすこ

どらむすこ [3] 【どら息子】
怠け者で遊び好きな息子。道楽息子。放蕩(ホウトウ)息子。

どらむすこ

どらむすこ【どら息子】
a prodigal son.

どらもの

どらもの 【どら者】
放蕩(ホウトウ)者。道楽者。「これより理太郎は大の―となり四五日づつ居続けする/黄表紙・心学早染草」

どらやき

どらやき [0] 【銅鑼焼(き)】
焼き菓子の一。小麦粉・砂糖・卵を混ぜて焼いた二枚の皮の間に餡(アン)をはさんだもの。
〔形が銅鑼に似ているからとも,あるいは銅鑼の上で焼いたからともいう〕

どら声

どらごえ [0] 【どら声】
太くて濁った声。胴間声(ドウマゴエ)。「―を出す」「―を張り上げる」

どら声で

どらごえ【どら声で】
in a hoarse voice.

どら息子

どらむすこ [3] 【どら息子】
怠け者で遊び好きな息子。道楽息子。放蕩(ホウトウ)息子。

どら息子

どらむすこ【どら息子】
a prodigal son.

どら猫

どらねこ [0] 【どら猫】
(1)ふてぶてしくて,よそのものを盗み食いなどする猫。
(2)飼い主の定まっていない猫。

どら猫

どらねこ【どら猫】
a stray cat.

どら者

どらもの 【どら者】
放蕩(ホウトウ)者。道楽者。「これより理太郎は大の―となり四五日づつ居続けする/黄表紙・心学早染草」

どり

どり [0]
鳥類の肺臓。赤く海綿状のもので,俗に毒があるといわれるが,根拠はない。「鳥は食うとも―食うな」

どりゃ

どりゃ [1] (感)
行動を起こすときや,勢いをつけるときに発する語。どれ。「―,出かけるとしようか」

どりゅう

どりゅう [1][0] 【土竜】
(1)モグラの異名。
(2)〔地上の竜の意〕
駿馬。竜馬(リユウメ)。名馬。「佐々木四郎,生唼(イケズキ)といふ―に乗つて/盛衰記 36」

どりょう

どりょう【度量の広い】
generous;→英和
broad-minded; <a man> of high caliber.〜の狭い narrow-minded.

どりょう

どりょう [0][1] 【度量】
(1)物差しと枡(マス)。長さと容積。
(2)心のひろがり。人の言動を受け入れる寛容な性質。「―のある人だ」「―が大きい」
(3)物の程度や内容をおしはかること。「敵のふるまひやうすを―して/史記抄 14」

どりょうこう

どりょうこう [2] 【度量衡】
長さと容積と重さ。また,それをはかる物差し・枡(マス)・秤(ハカリ)。

どりょうこう

どりょうこう【度量衡】
weights and measures.

どりょうこうき

どりょうこうき [4] 【度量衡器】
長さ・容積・重さをはかる器具。物差し・枡(マス)・秤(ハカリ)の三つ。

どりょうこうげんき

どりょうこうげんき [6] 【度量衡原器】
度量衡の基本・標準とするために作られた原器。
→メートル原器
→キログラム原器

どりょく

どりょく [1] 【努力】 (名)スル
心をこめて事にあたること。骨を折って事の実行につとめること。つとめはげむこと。「目標に向かって―する」「―のたまもの」

どりょく

どりょく【努力する】
make an effort;→英和
(make an) endeavor;→英和
try[work]hard;do one's best;take pains.〜を惜しむ(まぬ) spare (no) pains.‖努力家 a hard worker.

どるい

どるい【土類】
《化》earths.土類金属 an earth metal.

どるい

どるい [0] 【土塁】
土を積み上げて築いたとりで。また,城・館の曲輪(クルワ)に設けられた土手。土居。

どるいきんぞく

どるいきんぞく [4] 【土類金属】
周期表の 13 族に属するアルミニウム・ガリウム・インジウム・タリウムの四元素の古い総称。または,酸化アルミニウムおよびそれに似た酸化物(土は酸化物の意)を与える金属元素の意味で,アルミニウムと希土類元素の古い総称。

どれ

どれ
(1)[いずれ]which.→英和
(2)[では]well;→英和
then;→英和
now.→英和
〜ほど how much[far,long,etc.];however.→英和
〜でも any;→英和
whichever <you like> .→英和
〜か any;some;→英和
one;→英和
either (二者中).→英和
〜も any;all;→英和
every;→英和
both;→英和
either;[否定]neither;→英和
no;→英和
none.→英和

どれ

どれ
(1)よっぱらい。「両方ともに―になつて,色々の物語尽きて/浮世草子・諸国はなし 2」
(2)ならず者。どら。「皆あいらは―さうな/浄瑠璃・虎が磨」

どれ

どれ [1] 【何れ】
〔「いづれ」の転〕
■一■ (代)
(1)不定称の指示代名詞。
 (ア)複数,特に三つ以上の限られた範囲のものの中から,不特定の一つあるいはいくつかのものをさす。「たくさんありすぎて,―がいいかわからない」「―が好きか」
 (イ)不特定の場所をさす。どこ。「『比叡の山は―より』 『桜本より』と申す/義経記 3」
(2)不定称の人代名詞。
 (ア)複数,特に三人以上の限られた範囲の人の中から,不特定の一人あるいはいく人かの人をさす。どの人。「この中の―が君の息子かね」
 (イ)不特定の人をさす。だれ。「―ぞ,おともしやれ/洒落本・遊子方言」
〔(1)
 (ア),(2)
 (ア)で,二つのもの,あるいは二人の人の中から選ぶときは「どちら」を用いる〕
■二■ (感)
動作を始めようとしたり,人の注意を促すときに発する言葉。「―,始めよう」「―,貸してごらん」

どれあう

どれあ・う 【どれ合ふ】 (動ハ四)
親の許しを得ず仲人も立てずに男女がかってに結婚する。私通する。「四位の少将宗貞と,名虎が娘とどれやつちやあ,惟喬様の御大事/歌舞伎・名歌徳」

どれい

どれい [0] 【土鈴】
土製の鈴。郷土玩具に多い。

どれい

どれい【奴隷】
a slave.→英和
〜になる become a slave <of[to]drink> .〜のように使う work <a person> like a slave.→英和
〜を解放する set a slave free.‖奴隷解放 emancipation of slaves.奴隷制度 slavery.奴隷売買 slave trade.

どれい

どれい [0] 【奴隷】
(1)人間としての権利・自由を認められず,他人の所有物として取り扱われる人。所有者の全的支配に服し,労働を強制され,譲渡・売買の対象とされた。古代ギリシャ・ローマのもの,近代の北アメリカの黒人奴隷など。日本古代の奴婢(ヌヒ)もその一種とされる。
(2)下僕。しもべ。
(3)あるものに心を奪われて自主性を失い,行動を束縛されている人。「金銭の―となる」

どれいあり

どれいあり [2] 【奴隷蟻】
サムライアリによって捕らえられ働かされる,他の種類のアリ。

どれいおうちょう

どれいおうちょう 【奴隷王朝】
デリーを都とするインド最初のイスラム王朝(1206-1290)。ゴール朝の将軍で奴隷出身のアイバクが建国。アイバク以後のスルタンにも奴隷出身者が多いための呼称。
→デリー王朝

どれいかいがん

どれいかいがん 【奴隷海岸】
西アフリカ,ギニア湾沿岸地方のうち,ボルタ川河口からニジェール川河口に至る海岸地帯の通称。一五世紀から一九世紀初期まで奴隷の取引が盛んだったことから,こう呼ばれた。

どれいかいほう

どれいかいほう [0] 【奴隷解放】
奴隷を自由な身分にすること。普通は,アメリカ合衆国の奴隷解放(1865年)をさす。

どれいかいほうせんげん

どれいかいほうせんげん 【奴隷解放宣言】
1863年1月アメリカ合衆国大統領リンカーンが発した宣言。南部諸州の奴隷解放を約束した。北部の団結と世界の支持を得,南部に打撃を与える意図があった。

どれいせいしゃかい

どれいせいしゃかい [6] 【奴隷制社会】
奴隷制を基本的な生産関係とする社会。原始共同体の第二段階として,古代社会に一般的なものとされる。ギリシャ・ローマに典型的に発達した。

どれいせいど

どれいせいど [4] 【奴隷制度】
人間を財産として所有することを認め,それを奴隷として生産活動を行わせる制度。

どれいどうとく

どれいどうとく [4] 【奴隷道徳】
〔(ドイツ) Sklavenmoral〕
ニーチェの用語。強者・支配者に対する怨恨(ルサンチマン)から成立する弱者の道徳。キリスト教道徳がその典型であり,偉大な者への怖れと不信,弱者への同情,狡猾な卑下と反抗などを特徴とするという。
⇔君主道徳
→ルサンチマン

どれいぼうえき

どれいぼうえき [4] 【奴隷貿易】
奴隷を商品とする貿易取引。特に,スペインとイギリスが一六〜一九世紀に西アフリカの黒人を西インド諸島やアメリカ大陸に輸出したこと。

どれいろうどう

どれいろうどう [4] 【奴隷労働】
いかなる権利・自由も認められず,他の人間の所有財産として所有者のために役畜のように強制される労働。

どれか

どれか 【何れか】 (連語)
不定の事物,はっきりしない物事を指し示す。「自分の靴が―わからなくなってしまった」「本物は―教えてください」

どれきせい

どれきせい [2] 【土瀝青】
⇒アスファルト

どれだけ

どれだけ [1][0] 【何れ丈】
(1)どのくらい。「―欲しいのか」
(2)どんなに多く。多く副詞的に用いる。「―心配したか」

どれどれ

どれどれ [0][1]
■一■ (代)
(1)不定称の指示代名詞。
 (ア)いくつかの事物を特に具体的にはあげないで指し示す。どれとどれ。なになに。「特に―が不足だと名をあげることはできない」
 (イ)不特定の事物を指す。「さてもさても,これは―より鳴りのよい鐘ぢや/狂言記・鐘の音」
(2)不定称の人代名詞。
 (ア)不特定の複数の人を指す。だれだれ。だれとだれ。「此の四代と云ふは―を指して言ふぞ/史記抄 9」
 (イ)(多く「も」「にも」を伴って)すべての人,の意を表す。「おお―も出向ひ大義/浄瑠璃・先代萩」
■二■ (感)
動作を始めようとしたり,人を促したりするときなどに発する語。「―,見せてごらん」「―,お父さんがやってみよう」

どれほど

どれほど [0][1] 【何れ程】
(1)どのくらい。いくらほど。「値段は―ですか」「―うれしかったか,君にはわかるまい」
(2)どんなに多く。多く副詞的に用いる。「―本を読んでも,自分の頭で考えなくては意味がない」

どれも

どれも 【何れも】 (連語)
いくつかある,そのそれぞれをひとまとめにして指す語。「―欲しくない」「―これも役に立たない」

どれる

ど・れる (動ラ下一)
〔近世上方語〕
だらしなくなる。乱れる。「足は―・れても目角(メカド)は強き/浄瑠璃・寿の門松」

どれ合ふ

どれあ・う 【どれ合ふ】 (動ハ四)
親の許しを得ず仲人も立てずに男女がかってに結婚する。私通する。「四位の少将宗貞と,名虎が娘とどれやつちやあ,惟喬様の御大事/歌舞伎・名歌徳」

どろ

どろ [2] 【泥】
(1)水が混じって軟らかくなった土。含水量の多いシルト・粒土の混合物。「―にまみれる」
(2)「泥棒」の略。「こそ―」「介抱―」
(3)「泥の木」に同じ。

どろ

どろ【泥】
mud;→英和
dirt.→英和
〜だらけの(になる) (get) muddy;→英和
(be) covered with mud[dirt].〜をかぶる take the blame <for> .→英和
〜を塗る disgrace <a person> .→英和
〜を吐く confess <one's crime> .→英和

どろ=のように眠る

――のように眠・る
酔って,あるいは疲れて,正体なく眠ることの形容。

どろ=をかぶる

――をかぶ・る
他人の悪事や失策の責任を負う。損な役割を引き受ける。

どろ=を吐(ハ)く

――を吐(ハ)・く
取り調べられて,隠していた犯罪を白状する。「容疑者がついに―・いた」

どろ=を塗る

――を塗・る
名誉を傷つける。面目を失わせる。恥をかかせる。「人の顔に―・る」

どろあい

どろあい [0][3] 【泥藍】
琉球藍を発酵させ,石灰を加えて藍の成分を沈殿させた泥状のもの。
→藍染め

どろあし

どろあし [2][0] 【泥足】
泥のついた足。泥だらけの足。

どろいじり

どろいじり [3] 【泥弄り】 (名)スル
泥をいじって遊ぶこと。

どろいりとりのこ

どろいりとりのこ [5] 【泥入り鳥の子】
「泥入り間に合い」に同じ。

どろいりまにあい

どろいりまにあい [5] 【泥入り間に合い】
江戸時代,摂津国名塩(ナジオ)で同地特産の粘土を混和してつくられた間に合い紙。筆ざわりが良く,屏風(ビヨウブ)や襖(フスマ)などのほか,薄いものは箔打ちの紙やキリシタン版の用紙にも用いられた。泥入り鳥の子。

どろうみ

どろうみ [0] 【泥海】
(1)泥のまじったよごれた海。
(2)一面のぬかるみ。「台風でたんぼは―と化した」

どろえ

どろえ [0] 【泥絵】
(1)金泥・銀泥ではなく,安価な泥絵の具で描いた絵。江戸末期におこり,芝居の看板や書き割り・のぞき絵などに用いられ隆盛した。
(2)「でいえ(泥絵){(1)}」に同じ。

どろえのぐ

どろえのぐ [3] 【泥絵の具】
胡粉(ゴフン)を混ぜた粉末状の安価な絵の具。水に溶いて使う。芝居の書き割りや看板などを描くのに使う。

どろおおつ

どろおおつ [3] 【泥大津】
日本建築の壁の上塗り土の一種。川土・蠣灰(カキバイ)・揉苆(モミスサ)などを混ぜたもの。

どろかき

どろかき【泥かき[落し]】
a mud scraper.

どろがめ

どろがめ [0] 【泥亀】
スッポンの異名。

どろくさい

どろくさい【泥臭い】
smell of mud;[洗練されていない]be awkward[clumsy];lack refinement.

どろくさい

どろくさ・い [4] 【泥臭い】 (形)[文]ク どろくさ・し
(1)洗練されていず,やぼったい。スマートでない。田舎くさい。「―・いが誠実な男」
(2)泥のにおいがする。「このドジョウはまだ―・いにおいがする」
[派生] ――さ(名)

どろぐつ

どろぐつ [2] 【泥靴】
泥のついた,よごれた靴。

どろじあい

どろじあい [3] 【泥仕合】
(1)〔泥にまみれて争うことから〕
互いに相手の欠点・失敗・秘密などを言い立てて非難しあう醜い争い。「―を演ずる」
(2)歌舞伎で,舞台に泥田を作り,その中で立ち回りを演ずること。

どろじあい

どろじあい【泥仕合をする】
engage in mudslinging at each other.

どろた

どろた [0] 【泥田】
泥深い水田。

どろた=を棒(ボウ)で打つ

――を棒(ボウ)で打・つ
分別もなくむやみやたらなことをする。わけのわからないことをする。

どろだらけ

どろだらけ [3] 【泥だらけ】 (名・形動)
泥にまみれる・こと(さま)。泥まみれ。「―な子供」「―の大根」

どろてき

どろてき [0] 【泥的】
〔「てき」は接尾語〕
軽く,また軽蔑して泥棒をいう語。

どろどろ

どろどろ
■一■ [1] (副)スル
(1)液状のものが,濃くて粘り気の強いさま。「―したソースをかける」「とけたガラスが―(と)流れ出す」
(2)感情などが,複雑に絡み合って,すっきりしないさま。「―(と)した人間関係」
■二■ [0] (形動)
(1){■一■(1)}に同じ。「―にとかした金属を流し込む」「雨上がりで,道は―だ」
(2)泥や油で汚れたさま。「―の靴」

どろどろ

どろどろ
〜の muddy;→英和
[やわらかな]pasty;→英和
pulpy;→英和
thick <soup> (濃い).→英和
〜になる become[get]muddy[pasty,thick].

どろどろ

どろどろ
■一■ [1] (副)
(1)遠い雷や太鼓などの低い音が断続的に響くさま。また,その音を表す語。「大砲(オオヅツ)ノ音ガ―トヒビク/ヘボン」
(2)多くの人や動物が動くさま。ぞろぞろ。「子供が三四人―逃げて来た/自然と人生(蘆花)」「虱(チイチイ)はうようよどころか―と群集する様子だ/滑稽本・浮世床(初)」
■二■ [0] (名)
下座音楽の一。幽霊・妖術使いなどの出入りの場で用いる,大太鼓を長桴(ナガバチ)で打つもの。幽霊太鼓。

どろなわ

どろなわ [0] 【泥縄】
〔「泥棒を捕らえてから縄をなう」の略〕
物事に出合ってからあわてて準備をすること。「―式の受験勉強」

どろなわ

どろなわ【泥縄式に】
a little too late;at the eleventh hour.

どろにんぎょう

どろにんぎょう [3] 【泥人形】
泥をこねて作った人形。土製の人形。土偶。

どろぬま

どろぬま【泥沼】
a bog;→英和
a morass (比喩的).→英和
〜にはまり込む stick in the mud (行き詰まる).→英和
‖泥沼戦争 a quagmire of a war.

どろぬま

どろぬま [0] 【泥沼】
(1)泥深い沼。
(2)一度はいり込むとなかなか抜け出せない悪い状態のたとえ。「―の戦争に突入した」「―にはまり込む」

どろのき

どろのき [3] 【泥の木】
ドロヤナギの別名。

どろはっちょう

どろはっちょう 【瀞八丁】
〔「とろはっちょう」とも〕
紀伊半島を流れる熊野川の支流,北山川の峡谷,瀞峡(ドロキヨウ)の一部。瀞峡を三分したときの最下流,下瀞の通称。両岸の絶壁と深い淵が美しい。

どろはね

どろはね [0] 【泥跳ね】
泥がはねること。また,その泥。跳ね。

どろぶかい

どろぶか・い [4] 【泥深い】 (形)[文]ク どろぶか・し
沼や湿地などで,泥の部分が深いさま。「―・い沼地」

どろぶね

どろぶね [0] 【泥舟】
(1)泥を積んで運ぶ船。
(2)(おとぎ話のかちかち山などに出てくる)土製の船。土船。

どろぼう

どろぼう【泥棒】
[人]a thief (窃盗);→英和
a robber (強盗);a burglar (押込み強盗).→英和
〜する steal <a thing from a person> ;→英和
rob <a person of a thing> ;→英和
commit theft[robbery,burglary].〜にあう have <a thing> stolen;be robbed <of a thing> .〜にはいられた My house was robbed.‖人を見たら泥棒と思え Don't be too ready to trust a stranger.泥棒根性 a thievish nature.

どろぼう

どろぼう [0] 【泥棒・泥坊】 (名)スル
他人の物を盗むこと。また,その人。ぬすびと。ぬすっと。「他人の物を―するような悪者」「―を捕まえる」

どろぼう=にも三分(サンブ)の道理

――にも三分(サンブ)の道理
⇒盗人(ヌスビト)にも三分の理(リ)

どろぼう=に追い銭

――に追い銭
⇒盗人(ヌスビト)に追(オ)い銭(セン)

どろぼう=を捕らえて縄を綯(ナ)う

――を捕らえて縄を綯(ナ)う
日頃何の準備もせず,事件が起きてからあわてて用意をすることのたとえ。どろなわ。

どろぼうこんじょう

どろぼうこんじょう [5] 【泥棒根性】
他人の物を盗もうとする性質。泥棒のような性質。ぬすっと根性。

どろぼうじょうご

どろぼうじょうご [5] 【泥棒上戸】
普通,酒飲みの好まない甘い物までも食べる酒飲み。また,大酒飲みのこと。

どろぼうねこ

どろぼうねこ [5] 【泥棒猫】
他人の家へ忍び込んで食物を盗む猫。

どろぼうまわり

どろぼうまわり [5] 【泥棒回り】
車座になってゲームなどを行うとき,時計回りに順が回ること。和服を着たときに懐へ入る形になるのでいう。

どろまみれ

どろまみれ [3] 【泥塗れ】 (名・形動)
泥でひどくよごれる・こと(さま)。泥だらけ。「―な服装」「―になって働く」

どろみず

どろみず [2] 【泥水】
(1)泥が多くまじった水。
(2)芸妓(ゲイギ)・娼婦(シヨウフ)などの境遇をたとえていう。苦界(クガイ)。「―に住めば言葉もにごりんす/柳多留 107」

どろみず

どろみず【泥水】
muddy water.

どろみずかぎょう

どろみずかぎょう [5] 【泥水稼業】
芸妓(ゲイギ)・娼婦(シヨウフ)などを職業として生活すること。泥水渡世。泥水かせぎ。泥水商売。

どろみち

どろみち [2] 【泥道】
泥でぬかる道。ぬかるみの道。

どろめ

どろめ [0] 【泥目】
スズキ目の海魚。全長約13センチメートル。ハゼの一種。体色は暗褐色で,青色の斑点が散在する。本州中部以南の磯や潮だまりにすむ。俗にアゴハゼ・ヨシノボリなどとともにダボハゼと呼ばれる。

どろやなぎ

どろやなぎ [3] 【泥柳】
ヤナギ科の落葉高木。中部地方以北の山に生える。葉は互生し,広楕円形で裏面は帯白色。早春,葉に先立ち暗紫緑色の尾状花序を下垂する。材は軟らかく,マッチの軸木・下駄・パルプ材などにする。デロ。ドロ。泥の木。白楊。

どろよけ

どろよけ【泥除け】
[自動車] <米> a fender;→英和
<英> a wing;→英和
a mudguard (自転車).→英和

どろよけ

どろよけ [0][4] 【泥除け】
(1)はね上がる泥をよけるもの。
(2)自転車・自動車などで,車輪がはね上げる泥を防ぐために,車輪の上部に取り付けてあるおおい。また,その後部に下げてあるゴム板。

どろり

どろり [2][3] (副)
(多く「と」を伴って)物がとけて,あるいは液体に物がとけこんで,濁って粘り気が強いさま。「どぶ川には―とした汚水がよどんでいた」

どろん

どろん [2] (名)スル
(1)芝居で,幽霊などの出入りの場面で大太鼓をどろどろと打つこと。どろどろ。
(2)姿が突然見えなくなること。逃げて行方をくらますこと。「集金した金を持って―する」

どろん

どろん
〜をきめる[逃亡]disappear;→英和
make off; <米俗> beat it.

どろん

どろん [2] (副)
(多く「と」を伴って)
(1)重くよどんで,生気や輝きのないさま。「湖は―とした鉛色の塊のようだった」
(2)眠気や酒の酔いなどで目つきがぼんやりしているさま。とろん。「―とした目」

どろん=を決める

――を決・める
急に行方をくらます。

どろんこ

どろんこ [0] 【泥んこ】 (名・形動)
(1)泥。「―の道」
(2)泥だらけのさま。泥まみれ。「―になって遊ぶ」

どろんこ

どろんこ【泥んこ】
⇒泥.〜遊びをする play with mud.

どわすれ

どわすれ [2] 【度忘れ】 (名)スル
知っていたことをふと忘れてしまって,とっさに思い出せないこと。どうわすれ。「相手の名前を―する」

どわすれ

どわすれ【度忘れする】
forget <the name> (for the moment);→英和
slip from one's memory (名前などが).

どん

どん [1]
■一■ (副)
(多く「と」を伴って)
(1)太鼓の鳴る音,大砲や銃の発射音,波の打ち寄せる音などを表す語。
(2)物が強く当たったり,物をたたいたり,重いものが落ちたりするさまや音を表す語。「背中を―とつきとばす」「テーブルを―とたたく」
→どんと
■二■ (名)
(1)正午に鳴る号砲。明治初期から1929年(昭和4)まで,東京丸の内で,空砲を鳴らして正午の時報としたもの。
(2)運動競技などの開始を知らせる号砲。「用意,―」

どん

どん【鈍な】
dull;→英和
slow;→英和
stupid.→英和

どん

どん [1] 【鈍】 (名・形動)[文]ナリ
(1)頭の働きや動作などがのろいこと。切れ味のにぶいこと。また,そのさま。
⇔敏(ビン)
⇔鋭(エイ)
「―な奴」「身のこなしが―になる」
(2)ばかげていること。つまらぬこと。また,そのさま。「大事の娘が病気―な評定する隙がない/浄瑠璃・油地獄(中)」

どん

どん
a boom (砲声);→英和
a bang (銃声);→英和
<with> a thud (落ちる音).→英和
〜と Bang! <went the gun> (鳴る);bump <into a man,against a thing> (ぶつかる);→英和
slam <the door> (閉める).→英和

どん

どん (接尾)
〔「どの(殿)」の転〕
人名または人を表す名詞に付いて,軽い敬愛の気持ちを表す。商家などで,奉公人を同輩または主人側の人が呼ぶときなどに用いられる。「勝―」「権助―」

どん

どん (接頭)
〔接頭語「ど」の撥音添加〕
名詞に付いて,接頭語「ど」をさらに強めた語。「―じり」「―けつ」

どん

どん [1] 【丼】
「どんぶり{(2)}」の略。「カツ―」「天―」「うな―」

どんか

どんか [1][0] 【鈍化】 (名)スル
にぶくなること。にぶること。「経済成長の勢いが―する」

どんかく

どんかく【鈍角】
《数》an obtuse angle.

どんかく

どんかく [0][1] 【鈍角】
直角より大きく二直角より小さい角。
⇔鋭角

どんかくさんかくけい

どんかくさんかくけい [7] 【鈍角三角形】
一つの角が鈍角である三角形。
⇔鋭角三角形

どんかつかん

どんかつかん [4][3] 【鈍瞎漢】
にぶくて道理のわからない男。「彼等―は…自己の不明を耻づるであらう/吾輩は猫である(漱石)」

どんかん

どんかん [0] 【鈍感】 (名・形動)[文]ナリ
感じ方のにぶいこと。気のきかないこと。また,そのさま。
⇔敏感
「―な奴(ヤツ)」「味覚が―になる」

どんかん

どんかん【鈍感な】
stupid;→英和
dull;→英和
insensible <to[of]beauty> (感じない).→英和

どんかん

どんかん [0] 【貪官】
欲の深い官吏。賄賂(ワイロ)を要求したり私腹をこやしたりする役人。貪吏(タンリ)。

どんが

どんが [1] 【嫩芽】
草木の若い芽。新芽。

どんがめ

どんがめ 【団亀】
〔「胴亀(ドウガメ)」の転〕
スッポンの異名。「御新造様に比べて見ると,―にお月様/歌舞伎・小袖曾我」

どんがら

どんがら [0] 【胴殻】
「どうがら(胴殻)」の転。

どんき

どんき【鈍器】
a blunt weapon.

どんき

どんき [1] 【鈍器】
(1)刃はないが,固く重みのある金づちや棒などのような器具。「―で頭をなぐられる」
(2)鋭利でない刃物。
⇔利器

どんきゃく

どんきゃく [0] 【呑却】 (名)スル
のみこむこと。丸のみにすること。「大蛇人ヲ―ス/日葡」

どんくさい

どんくさ・い [4] 【鈍臭い】 (形)[文]ク どんくさ・し
間が抜けている。のろまである。阿呆くさい。「ええ,―・い!」

どんぐり

どんぐり【団栗】
an acorn.→英和
〜まなこの goggle-eyed.〜の背くらべ There is little to choose between them.

どんぐり

どんぐり [1][0] 【団栗】
カシ類・コナラ・クヌギなどのブナ科ナラ属の果実の俗称。楕円形または卵円形の堅果で,その下部が椀形または皿形の殻斗で包まれる。クヌギの実をいうことが多い。[季]秋。

どんぐり=の背比(セイクラ)べ

――の背比(セイクラ)べ
どれもこれも平凡で,特にすぐれたもののないことのたとえ。

どんぐりまなこ

どんぐりまなこ [5] 【団栗眼】
丸くてくりくりしている大きな目。どんぐり目。どんぐり目玉。

どんぐりめ

どんぐりめ [4] 【団栗目】
どんぐりまなこ。

どんけつ

どんけつ [0]
(1)最後。最下位。びり。どんじり。
(2)尻をののしっていう語。

どんげ

どんげ 【鈍げ】 (形動)
〔「げ」は接尾語。近世上方語〕
にぶくて気のきかないさま。まぬけなさま。「ええ―な。一言おれが言はねばもうそれ程間があく/浄瑠璃・重井筒(上)」

どんげ

どんげ [1] 【曇華】
⇒檀特(ダンドク)

どんこ

どんこ [0] 【鈍甲】
(1)スズキ目の淡水魚。全長20センチメートル内外。ハゼの一種。頭は扁平で,体の後方は側扁する。体色は環境により黄褐色から黒褐色。食用となる。本州中部以南の湖沼や河川に分布。
(2){(1)}やチチブ・ヨシノボリなど小形のハゼ類の異名。

どんこ

どんこ [0] 【冬子・冬菇】
冬季に育ったシイタケ。肉厚で乾物は最高級品とされる。

どんこう

どんこう [0] 【鈍行】
(急行に対して)各駅停車の列車・電車の俗名。普通列車。
⇔急行

どんこうれっしゃ

どんこうれっしゃ【鈍行列車】
a slow[local]train.

どんこん

どんこん [0] 【鈍根】
性根のにぶいこと。才知のにぶい性質。
⇔利根

どんこんそう

どんこんそう [0] 【鈍根草】
ミョウガの異名。

どんさい

どんさい [0] 【鈍才】
才能がにぶいこと。頭の働きのにぶいこと。また,その人。

どんさい

どんさい【鈍才】
a dull(-witted)[stupid]person.

どんさん

どんさん [0] 【呑酸】
胸やけ。

どんざ

どんざ [0]
古綿を入れたどてら。また,綿入れ半纏(ハンテン)。

どんしゅう

どんしゅう [0] 【呑舟】
舟をまるのみにすること。

どんしゅう=の魚(ウオ)

――の魚(ウオ)
〔「荘子(庚桑楚)」〕
舟をのみ込むほどの大魚。転じて,(善悪を問わず)大人物。大物。「―を逸す」

どんしゅう=の魚(ウオ)は枝流(シリユウ)に游(オヨ)がず

――の魚(ウオ)は枝流(シリユウ)に游(オヨ)がず
〔列子(楊朱)〕
大人物は高遠な志をもっているから,つまらぬ者と交わらず,細かいことにこだわらないことのたとえ。

どんしょく

どんしょく [0] 【曇色】
くもった色。ぼやけた色合い。

どんしょく

どんしょく [0] 【貪食】 (名)スル
(1)むさぼりくうこと。たんしょく。
(2)
⇒食作用(シヨクサヨウ)

どんしょくさいぼう

どんしょくさいぼう [5] 【貪食細胞】
⇒マクロ-ファージ

どんじき

どんじき [0] 【鈍色】
(1)白濁色。灰色。また,青・紅などのにごった色にもいう。にびいろ。
(2)儀式のとき,高貴の僧が着る法衣の一種で,僧綱領(ソウゴウエリ)を立てたもの。多くは白。正式には表袴(ウエノハカマ),略式には指貫(サシヌキ)を用いる。鈍色の衣。

どんじまい

どんじまい [0] 【どん仕舞い】
一番最後。どんじり。

どんじゅう

どんじゅう [0] 【鈍重】 (名・形動)[文]ナリ
動作や性質が,にぶくのろい・こと(さま)。「―な動き」
[派生] ――さ(名)

どんじゅう

どんじゅう【鈍重な】
slow-witted;stolid.→英和

どんじり

どんじり [0] 【どん尻】
〔「とどしり」の転〕
一番最後。どんじまい。どんけつ。「かけっこではいつも―だった」

どんす

どんす【緞子】
damask (silk).→英和

どんす

どんす [0][1] 【緞子】
〔「どん」「す」ともに唐音〕
繻子(シユス)織りの一。経(タテ)繻子の地にその裏組織の緯(ヨコ)繻子で文様を表した光沢のある絹織物。室町中期,中国から渡来。

どんする

どん・する [3] 【鈍する】 (動サ変)[文]サ変 どん・す
頭の働きがにぶくなる。ばかになる。「貧すれば―・する」

どんぜい

どんぜい [0] 【呑噬】 (名)スル
〔「噬」はかむ意〕
(1)のむこととかむこと。「其猛烈なる―の性を有つために終には弱い鹿に負けます/非戦論の原理(鑑三)」
(2)他国を攻め滅ぼして,その領土を奪い取ること。呑食。「武臣已に功を立て威権己れに帰す則又相―して已ます/新聞雑誌 40」

どんそく

どんそく [0] 【鈍足】
走るのが遅いこと。また,その人。
⇔俊足

どんぞこ

どんぞこ【どん底】
<at> the bottom <of depression> ;→英和
<in> the depths <of despair> .どん底生活 <lead> a povertystricken life.

どんぞこ

どんぞこ 【どん底】
〔原題 (ロシア) Na dne〕
ゴーリキーの四幕戯曲。1902年初演。帝政ロシア時代に木賃宿をねぐらとして社会のどん底で生活する人々の群像を描く。

どんぞこ

どんぞこ [0] 【どん底】
(1)一番下の底。底の底。
(2)最悪の状態。「不幸の―に沈む」「―からはい上がる」

どんたくれ

どんたくれ
おろか者。ばか者。「いい子のふりはよしにしや,―め/洒落本・船頭部屋」

どんたろう

どんたろう [0] 【鈍太郎】
にぶい人。鈍物。まぬけ。

どんだろう

どんだろう ドンダラウ 【鈍太郎】
狂言の一。三年ぶりに帰京した鈍太郎が,妻と妾につれなくされ,当てつけに剃髪して修行に出ようとするところを,両人が引き留めに来て手車に乗せて帰る。手車。

どんちゃん

どんちゃん [1]
■一■ (副)スル
(1)出陣や闘争などの時に打ち鳴らす太鼓や鐘の音を表す語。また,そのさま。
(2)胸がどきどきするさま。心が乱れて落ち着かないさま。「心は太鼓・鐘より―します/浄瑠璃・車還合戦桜」
■二■ (名)
三味線や太鼓などの鳴り物入りでする遊興。どんちゃんさわぎ。

どんちゃん

どんちゃん
〜騒ぎをする make a racket;→英和
<米俗> raise hell.

どんちゃんさわぎ

どんちゃんさわぎ [5] 【どんちゃん騒ぎ】
酒を飲んで大騒ぎすること。また,その騒ぎ。馬鹿騒ぎ。どんちゃん。

どんちゃん騒ぎ

どんちゃんさわぎ [5] 【どんちゃん騒ぎ】
酒を飲んで大騒ぎすること。また,その騒ぎ。馬鹿騒ぎ。どんちゃん。

どんちょう

どんちょう【緞帳】
a drop curtain.

どんちょう

どんちょう [0] 【緞帳】
(1)現代の劇場で,舞台と客席とを仕切る,地の厚い絵入りや模様入りの上下に開閉する幕。緞帳幕。
→引き幕
(2)江戸時代,引き幕の使用が許されなかった小芝居や臨時の小屋掛け芝居で用いた,上下に開閉する粗末な幕。
(3)厚地の模様入りの布。帳(トバリ)などに用いる。
(4)「緞帳芝居」「緞帳役者」の略。

どんちょう

どんちょう 【曇徴】
高句麗の僧。610年渡来。五経に詳しく,また彩色・紙墨の製法や碾臼(ヒキウス)を伝えたという。生没年未詳。

どんちょうしばい

どんちょうしばい [5] 【緞帳芝居】
〔引き幕の使用を許されず,緞帳幕を用いたところから〕
歌舞伎で,「小芝居(コシバイ)」の別名。また,格調の低い芝居・演技をさげすんでいう語。

どんちょうやくしゃ

どんちょうやくしゃ [5] 【緞帳役者】
緞帳芝居に出る役者。下級な役者。

どんつう

どんつう【鈍痛】
a dull pain.

どんつう

どんつう [0] 【鈍痛】
にぶく重苦しい痛み。

どんつく

どんつく [1] 【鈍付く】 (名・形動)
(1)はたらきのにぶいこと。愚鈍なこと。また,そのさま。そのような人をもいう。のろま。「―野郎」「―なやつには出来ぬたいこ持/柳多留 42」
(2)太神楽(ダイカグラ)で,太夫(タユウ)の相手となって滑稽な道化を演ずる役。
(3)「鈍付く布子」の略。

どんつく

どんつく
歌舞伎舞踊。常磐津。三世桜田治助作詞。1846年正月,江戸市村座初演。本名題「神楽諷雲井曲毬(カグラウタクモイノキヨクマリ)」。太神楽の曲毬を舞踊化したもの。「どんつく」とは曲毬の太夫にからむ田舎者風の滑稽な下男の称。

どんつく

どんつく [1]
太鼓の音。特に,日蓮宗で使ううちわ太鼓の音をいう。

どんつくぬのこ

どんつくぬのこ [5] 【鈍付く布子】
地糸が太く節の多い,下等な木綿の綿入れ。

どんづまり

どんづまり【どん詰まり】
the end;→英和
the result;→英和
the outcome;→英和
<in> the upshot.→英和

どんづまり

どんづまり [0] 【どん詰(ま)り】
(1)物事の最後。これ以上どうにもならないぎりぎりのところ。どんづめ。「選挙戦も―に来た」
(2)道が終わっている所。行き止まり。「路地の―」

どんてん

どんてん [0] 【曇天】
くもった空。くもりの天気。

どんてん

どんてん【曇天】
cloudy[dull]weather.

どんでんがえし

どんでんがえし [5] 【どんでん返し】
(1)演劇で,舞台の大道具を次の道具に変えるため,ぐるりとひっくりかえすこと。また,その装置。がんどうがえし。
(2)正反対にひっくりかえすこと。また,そのような仕掛け。
(3)物事が一気に正反対に変わること。一気に逆転すること。「―の結末」

どんでんがえし

どんでんがえし【とんでん返し】
a (sudden) reversal.

どんでん返し

どんでんがえし [5] 【どんでん返し】
(1)演劇で,舞台の大道具を次の道具に変えるため,ぐるりとひっくりかえすこと。また,その装置。がんどうがえし。
(2)正反対にひっくりかえすこと。また,そのような仕掛け。
(3)物事が一気に正反対に変わること。一気に逆転すること。「―の結末」

どんと

どんと [1] 【呑吐】 (名)スル
呑むことと吐くこと。また,入ったり出たりすること。「古来幾億の生命,此自然が―したる現象に非ずや/欺かざるの記(独歩)」

どんと

どんと [0][1] (副)
(1)思い切り。力いっぱい。「―来い」「―ぶつかる」
(2)十分に。どっさり。「今に―金が入る」

どんとう

どんとう [0] 【鈍頭】
頭部や先端が丸くなっていること。特に,植物の葉・萼(ガク)・花弁の形状などでいう。

どんとう

どんとう【鈍刀】
a blunt sword[blade].

どんとう

どんとう [0] 【鈍刀】
切れ味のにぶい刀。なまくら。

どんど

どんど [0]
〔「とんど」とも〕
普通,正月一五日に行う火祭りの行事。正月の松飾り・注連縄(シメナワ)・書き初めなどを持ち寄って焼き,その火で餅を焼いて食べ,健康と幸福を祈る。どんどやき。とんど。左義長(サギチヨウ)。[季]新年。

どんど

どんど (副)
(1)水が音を立てて流れ落ちるさま。「―と水の落つる秋風(野坡)/炭俵」
(2)大声を出して呼ぶさま。「何を―とおしやるぞ/狂言記・粟田口」
(3)勢いの盛んなさま。どんどん。「どんど焼き―と雪の降りにけり/七番日記」

どんどば

どんどば [0] 【どんど場】
どんど焼きをする特定の場所。多くは,村境の道祖神をまつった道祖神場(サエノカミバ)であった。道祖神処(サエド)。

どんどやき

どんどやき [0] 【どんど焼(き)】
「どんど」に同じ。[季]新年。

どんどん

どんどん [1] (副)
(1)物事の調子よくはかどるさま。また,ためらわずに事をすすめるさま。「工事が―(と)進む」「一人で―先に行ってしまう」
(2)物事や動きの切れ目がなく,次から次と続くさま。「荷物を―(と)運び出す」「―(と)客が来る」
(3)太鼓を鳴らす音,銃砲を発射する音を表す語。強く足踏みをしたり物をたたいたりする音,水が強くぶつかる音などにもいう。「祭りの太鼓が―(と)聞こえる」「ドアを―とたたき続ける」

どんどん

どんどん
(1) <擬音> [太鼓]rub-a-dub;→英和
[銃砲]bang;→英和
boom.→英和
(2)[盛んに] <advance> rapidly; <walk> on (and on);→英和
<rain> hard;→英和
<burn> furiously.→英和
〜叩く beat <a drum> loudly;rap[knock loudly] <at[on]the door> .→英和

どんどんぶし

どんどんぶし 【どんどん節】
明治末期から大正初期のはやり唄。浪曲師の三河屋円車が唄い,楽屋で太鼓をどんどんと打たせて人気を博したのが始まり。「駕籠で行くのはお軽じゃないか」で始まるものが有名。

どんどんやき

どんどんやき [0] 【どんどん焼き】
(1)太鼓焼きの別名。今川焼き。
(2)「どんど焼き」に同じ。

どんどん焼き

どんどんやき [0] 【どんどん焼き】
(1)太鼓焼きの別名。今川焼き。
(2)「どんど焼き」に同じ。

どんどん節

どんどんぶし 【どんどん節】
明治末期から大正初期のはやり唄。浪曲師の三河屋円車が唄い,楽屋で太鼓をどんどんと打たせて人気を博したのが始まり。「駕籠で行くのはお軽じゃないか」で始まるものが有名。

どんど場

どんどば [0] 【どんど場】
どんど焼きをする特定の場所。多くは,村境の道祖神をまつった道祖神場(サエノカミバ)であった。道祖神処(サエド)。

どんど焼

どんどやき [0] 【どんど焼(き)】
「どんど」に同じ。[季]新年。

どんど焼き

どんどやき [0] 【どんど焼(き)】
「どんど」に同じ。[季]新年。

どんな

どんな
what <book> ;→英和
what sort[kind]of <a man> ;What <is he> like? 〜人でも anybody;[否定]nobody.→英和
〜ことがあろうと whatever may happen;under any circumstances.〜に…でも however;→英和
no matter how.〜もんだい! See what I have done!

どんな

どんな [1] (形動)
(1)これぐらいとか,このようなとか指示できない,不明の状態や性質などを表したり,それを尋ねたりするときに用いる。「―天気か不明」「―品がいいでしょうか」「その悲しみは―だろう」「―にかつらかったろう」
(2)(「でも」「ても」「も」などを伴って)物事の程度や状態,その時の事情などに影響されないようす。たとえ最もひどい…でも。「―困難にも負けない」「―ことでもする」「―苦しいことでもがまんする」「―に頑張っても今週中に仕上げるのは無理だ」
〔(1)連体形に「どんな」「どんなな」の二形がある。連体形として一般には「どんな」が用いられるが,助詞「の」が続くときなどには「どんなな」の形が用いられることがある。「様子がどんななのかよくわからない」(2)この語を連体詞とする説もあるが,右の「どんなな」の例のように,述語的にも用いられることがあるという点が一般の連体詞と異なっている〕

どんぱち

どんぱち [1]
■一■ (副)
ピストルや花火の音を表す語。「―打ち合う」
■二■ (名)
〔撃ち合いの音から〕
俗に抗争・戦争をいう。「―が始まった」

どんぱんぶし

どんぱんぶし 【どんぱん節】
秋田県の民謡で,酒盛り唄。中仙町豊川の大工円満蔵(エマゾウ)が,秋田甚句の変化した「どどさい節」の伴奏の鼓の音を口ずさんでいるうちにできた。

どんぱん節

どんぱんぶし 【どんぱん節】
秋田県の民謡で,酒盛り唄。中仙町豊川の大工円満蔵(エマゾウ)が,秋田甚句の変化した「どどさい節」の伴奏の鼓の音を口ずさんでいるうちにできた。

どんびゃくしょう

どんびゃくしょう [3] 【どん百姓】
「どびゃくしょう」に同じ。

どんぴしゃり

どんぴしゃり [1] (形動)
わずかの違いもなく当たるさま。予想したとおりであるさま。どんぴしゃ。「予想通り―だ」「―の解答」

どんぶつ

どんぶつ [0] 【鈍物】
頭の働きのにぶい人。のろま。

どんぶらこ

どんぶらこ [1] (副)
「どんぶりこ{(2)}」に同じ。

どんぶり

どんぶり [0] 【丼】
(1)〔「どんぶりばち」の略〕
茶碗(チヤワン)より深く大ぶりで厚みのある陶製の鉢。
(2)「どんぶり物」に同じ。
(3)職人などの腹掛けの前部に付けてある物入れ。
(4)更紗(サラサ)・緞子(ドンス)などで作った大きな袋。江戸時代,若い遊び人などが用いた。

どんぶり

どんぶり [3] (副)
物が水中に落ちるさま。また,水につかるさま。「風呂に―とつかる」

どんぶり

どんぶり【丼】
a bowl.→英和
‖丼勘定 <by> (a) rule of thumb.

どんぶりかんじょう

どんぶりかんじょう [5] 【丼勘定】
〔職人が腹掛けのどんぶりに金を入れて無雑作に出し入れしたことから〕
細かく収支を勘定せず,あるにまかせて無計画に金を使うこと。

どんぶりこ

どんぶりこ [1] (副)
(1)大きくて重みのある物が水中に落ち込むときの音を表す語。どぶん。どぶり。「池に―とはまる」
(2)大きくてやや重みのある物が水に浮き沈みしながら流れるさま。どんぶらこ。「川上から―,―と大きな桃が流れてきました」

どんぶりばち

どんぶりばち [4] 【丼鉢】
「どんぶり{(1)}」に同じ。

どんぶりめし

どんぶりめし [4][0] 【丼飯】
どんぶり{(1)}に盛った飯。粗末な食事の意にも用いる。

どんぶりもの

どんぶりもの [0] 【丼物】
丼飯の上に具をのせた料理。天丼・親子丼など。どんぶり。

どんぺい

どんぺい [0] 【呑併】 (名)スル
他国を侵略して領地とすること。「兵力を以て欧羅巴(ヨーロツパ)を―せんと/民約論(徳)」

どんま

どんま [1] 【鈍磨】 (名)スル
すりへって刃などがにぶくなること。「―した刃物」

どんま

どんま [1] 【鈍麻】 (名)スル
にぶって感覚がなくなること。「神経が―している」

どんみり

どんみり (副)
(1)色がにごっているさま。どみ。「黒う―としてうまさうな物ぢや/狂言・附子(虎寛本)」
(2)空のくもっているさま。どんより。「うす曇る日は―と霜折れて(乙州)/ひさご」

どんよう

どんよう [0] 【嫩葉】
〔「嫩」は若い意〕
新芽の葉。若葉。

どんよく

どんよく【貪欲】
greed(iness);→英和
avarice.→英和
〜な greedy;→英和
avaricious;covetous.→英和

どんよく

どんよく [0] 【貪欲】 (名・形動)[文]ナリ
〔古くは「とんよく」〕
次々と欲を出し満足しないこと。非常に欲張りであること。また,そのさま。金銭欲・物欲だけでなく,知識欲にもいう。「―に知識を吸収する」「―心」
[派生] ――さ(名)

どんより

どんより [3] (副)スル
(1)空がくもって重苦しいさま。「―(と)くもった空」「―(と)した空」
(2)目がにごっているさま。「―(と)にごった目」「―(と)した目」
(3)空気・水などがにごって新鮮でないさま。「部屋の空気が―(と)よどんでいる」「―(と)動かない運河の水」

どんより

どんより
〜した murky <day> ;→英和
dull <weather> ;→英和
fishy <eyes> .→英和
〜した空 an overcast[a gloomy]sky.

どんらん

どんらん 【曇鸞】
(476-542) 中国北魏の僧。浄土五祖の初祖。真宗七祖の第三祖。一時,道教に接近。のち菩提流支から観無量寿経を授けられ,浄土信仰者となったという。著「浄土論注」「讃阿弥陀仏偈」など。

どんらん

どんらん [0] 【貪婪】 (名・形動)[文]ナリ
〔「とんらん」〕
飽くことを知らないこと。大変に欲深であること。また,そのさま。貪欲。たんらん。「―な金銭欲」「―な好奇心」
[派生] ――さ(名)

どんり

どんり [1] 【鈍利】
にぶいこととするどいこと。また,愚かなことと賢いこと。

どんり

どんり [1] 【貪利】
利益をむさぼること。たんり。

どんり

どんり [1] 【貪吏】
利益をむさぼる役人。

どんりゅう

どんりゅう 【呑竜】
(1556-1623) 安土桃山時代・江戸初期の浄土宗の僧。武蔵の人。増上寺などに学び,徳川家康の知遇を得て各地に寺を建立。上野(コウズケ)国太田の大光院の開基。この地方の堕胎の風習を悲しみ赤子を育てたので,「子育て呑竜」と呼ばれたという。

どんりょく

どんりょく [0] 【嫩緑】
新芽の緑。若緑。新緑。

どんりん

どんりん [0] 【貪吝】
欲深く,けちなこと。たんりん。「気格高尚なるが故(ユエ)に―刻薄の状を伏す/小説神髄(逍遥)」

どんわん

どんわん [0] 【鈍腕】 (名・形動)[文]ナリ
才能の劣ること。腕前がにぶいこと。また,そのさま。
⇔敏腕

どん仕舞い

どんじまい [0] 【どん仕舞い】
一番最後。どんじり。

どん尻

どんじり [0] 【どん尻】
〔「とどしり」の転〕
一番最後。どんじまい。どんけつ。「かけっこではいつも―だった」

どん底

どんぞこ [0] 【どん底】
(1)一番下の底。底の底。
(2)最悪の状態。「不幸の―に沈む」「―からはい上がる」

どん底

どんぞこ【どん底】
<at> the bottom <of depression> ;→英和
<in> the depths <of despair> .どん底生活 <lead> a povertystricken life.

どん底

どんぞこ 【どん底】
〔原題 (ロシア) Na dne〕
ゴーリキーの四幕戯曲。1902年初演。帝政ロシア時代に木賃宿をねぐらとして社会のどん底で生活する人々の群像を描く。

どん百姓

どんびゃくしょう [3] 【どん百姓】
「どびゃくしょう」に同じ。

どん詰まり

どんづまり【どん詰まり】
the end;→英和
the result;→英和
the outcome;→英和
<in> the upshot.→英和

どん詰まり

どんづまり [0] 【どん詰(ま)り】
(1)物事の最後。これ以上どうにもならないぎりぎりのところ。どんづめ。「選挙戦も―に来た」
(2)道が終わっている所。行き止まり。「路地の―」

どん詰り

どんづまり [0] 【どん詰(ま)り】
(1)物事の最後。これ以上どうにもならないぎりぎりのところ。どんづめ。「選挙戦も―に来た」
(2)道が終わっている所。行き止まり。「路地の―」

ど偉い

どえら・い [3][0] 【ど偉い】 (形)
〔「ど」は接頭語〕
人並み外れている。すごい。はなはだしい。「―・い事をやったものだ」

ど助平

どすけべえ [3] 【ど助平】 (名・形動)
〔「ど」は接頭語〕
並はずれて好色である・こと(さま)。また,そのような人をののしっていう語。

ど根性

どこんじょう [2] 【ど根性】
〔「ど」は接頭語〕
(1)不屈の,力強い根性。「男の―を見せる」
(2)ずぶとい根性をののしっていう語。「底意地悪い―/浄瑠璃・孕常盤」

ど畜生

どちくしょう [2][4] 【ど畜生】
〔「ど」は接頭語〕
人をののしっていう語。

ど真ん中

どまんなか [2] 【ど真(ん)中】
〔「ど」は接頭語〕
「まんなか」を強調していう語。ちょうどまんなか。「―の直球」

ど真中

どまんなか [2] 【ど真(ん)中】
〔「ど」は接頭語〕
「まんなか」を強調していう語。ちょうどまんなか。「―の直球」

ど真中

どまんなか【ど真中】
right in the middle[heart] <of> .→英和

ど突く

どづ・く [2] 【ど突く】 (動カ五)
〔「ど」は接頭語。「どつく」とも〕
激しく突く。こずく。なぐる。「背中のあたり七八百,一貫ばかり―・けども,―・けども出ざりけり/仮名草子・竹斎」
〔現代語でも関西系の言い方として行われる〕

な【菜】
greens;vegetables.

な (助動)
□一□断定の助動詞「だ」の連体形。
→だ(助動)
□二□完了の助動詞「ぬ」の未然形。
→ぬ(助動)
→ななむ
→なまし
□三□上代における打ち消しの助動詞「ぬ」の未然形。
→ず(助動)
→なく
→なな
□四□断定の助動詞「なり」が推量の助動詞「めり」,伝聞推定の助動詞「なり」などに続く場合,撥音便の形「なん」となり,その「ん」が表記されなかったもの。
→なめり
→ななり


(1)五十音図ナ行第一段の仮名。歯茎鼻音の有声子音と後舌の広母音とから成る音節。
(2)平仮名「な」は「奈」の草体。片仮名「ナ」は「奈」の初二画。

な (格助)
〔上代語。奈良時代にはすでに自由な用法がなく,限られた語の中にみられるだけである〕
名詞を受け,それが下の名詞に連体修飾語として続くことを示す。格助詞「の」「が」「つ」と同じ用法のもの。「手(タ)―末」「眼(マ)―かい」「眼(マ)―こ」など。

な (終助)
〔上代語〕
動詞および一部の助動詞の未然形に接続する。
(1)話し手の希望や決意,また,聞き手に対する勧誘を表す。…したいな。…しようよ。「熟田津(ニキタツ)に舟乗りせむと月待てば潮もかなひぬ今は漕ぎ出で―/万葉 8」「馬並(ナ)めていざ野に行か―萩の花見に/万葉 2103」「秋の田の穂向きの寄れる片寄りに君に寄りな―言痛(コチタ)くありとも/万葉 114」
(2)聞き手の行為に対する期待・願望を表す。…してほしい。「この御足跡(ミアト)八万(ヤヨロズ)光を放ち出だし諸々(モロモロ)救ひ済(ワタ)したまは―救ひたまは―/仏足石歌」

な [1] 【七】
なな。ななつ。数を数えるときに用いる。「い,む,―,や」


■一■ (終助)
文末にあって,活用語の終止形や助詞(古くは体言にも)に接続する。
(1)感動や詠嘆の意を表す。「ずいぶん立派になった―」「かれぞこの常陸守の婿の少将―/源氏(東屋)」「花の色は移りにけり―/古今(春下)」
(2)軽い主張や断定,また念を押す意を表す。「あやまるなんて,いやだ―」「確かなことだと思う―」「あべの大臣,火ねずみの皮衣もていましてかぐや姫に住み給ふと―/竹取」
(3)同意を求め,また,相手の返答を誘う意を表す。「以前お会いしました―」「本の代金いくらだか覚えていないか―」
(4)「…ないかな」「…といいな」「…と思うがな」などの形で,軽い願望の意を表す。「だれか来ないか―」「早く来るといい―」「いいと思うが―」
(5)「…(て)ください」「…なさい」などに付いて,依頼・勧告の意を表す。「早く起きてください―」「勉強なさい―」
■二■ (間投助)
文節末に付いて,相手に言い聞かせるような気持ちを添える。「あの―,いいことを教えてやろう」「それから―,二軒ほど立ち寄っただけだよ」「鯉を求めてくれいと―仰せられてござる/狂言・鱸庖丁(虎寛本)」
〔現代語では,■一■(5)は女性の言葉,それ以外はもっぱら男性の言葉に用いられる〕

な 【儺】
疫病の神を追い払う儀式。追儺(ツイナ)。「つごもりの日になりて―といふもの試みるを/蜻蛉(上)」

な (終助)
動詞・助動詞の終止形(ラ行変格活用には連体形)に接続して,強い禁止の意を表す。「決して油断する―」「泣く―,泣く―」「竜の頸(クビ)の玉取りえずは,帰り来(ク)―/竹取」「我妹子を早み浜風大和なる我松椿吹かざる―ゆめ/万葉 73」
〔中世・近世には連用形や未然形にも接続することがあった。「ショセンコノ黄金ヲバシャントモトラセラレ―/天草本伊曾保」「万一うせたりとも物いふな。顔も見―/浄瑠璃・宵庚申(中)」「さては俺に此の邸へ来(コ)―との言分ぢやな/歌舞伎・富士見る里」〕

な 【己・汝】 (代)
(1)一人称。わたくし。自分。自分自身。「常世辺(トコヨヘ)に住むべきものを剣太刀(ツルギタチ)―が心からおそやこの君/万葉 1741」
(2)二人称。対等もしくはそれ以下の相手に対して用いる。おまえ。なんじ。「吾はもよ女(メ)にしあれば,―を除(オキ)て男(オ)はなし,―を除て夫(ツマ)はなし/古事記(上)」「ほととぎす―が鳴く里のあまたあればなほうとまれぬ/古今(夏)」
〔上代には(1)よりも(2)の例が多い。(2)も中古になると「なが」という形でだけ用いられ,やがて用いられなくなる〕
→なれ(汝)

な (接尾)
主に時を表す名詞に付いて,それを並列するのに用いられる。「朝―朝―」「朝―夕―」

な 【肴】
野菜や魚・鳥獣の肉など,酒や飯に添える副食物の総称。さい。「前妻(コナミ)が―乞はさば,立柧棱(タチソバ)の実の無けくを/古事記(中)」

な【名】
(1)[名称]a name;→英和
a title.→英和
(2)[氏名]one's name (姓名);one's surname,one's family name (姓);one's first name,one's given name (名).
(3)[名声]one's name;one's reputation.→英和
〜ばかりの nominal.→英和
〜のある well-known;famous.→英和
〜をつける name <the boy John> .
〜を揚げる gain a reputation.…に〜をかりて under the pretext of.

な (接尾)
〔上代語〕
人を表す語に付いて,親愛の意を添える。「せ―」「いも―ろ」

な 【字】
〔「な(名)」と同源〕
文字。字。「ま―」「か―」「高麗の上(タテマツ)れる表�(フミ),烏の羽に書けり。―,羽の黒きままに,既に識る者無し/日本書紀(敏達訓)」

な (終助)
〔補助動詞「なさる」の命令の言い方「なさい」を省略したものから。話し言葉でのぞんざいな言い方に用いられる。近世江戸語以降の語〕
動詞の連用形またはその撥音便の形,助動詞「せる」「させる」の連用形などに付いて,命令する気持ちを表す。「さっさと起き―」「早く入ん―」「あの人に持たせ―」

な 【魚】
〔「な(肴)」と同源〕
うお。特に食用とするもの。さかな。「足日女(タラシヒメ)神の命(ミコト)の―釣らすと/万葉 869」

な 【何】 (代)
「なに」の転,または「なん」の撥音の表記されない形。「こは―ぞ。あな若々し/源氏(宿木)」
→なに

な [0] 【名】
(1)人が認識した事物に,他の事物と区別するために言葉で言い表した呼称。名前。
 (ア)同じ性質を有する一定範囲の事物をひとまとめにした呼称。「東から吹く風の―を東風(コチ)という」「いかづちは―のみにもあらず,いみじうおそろし/枕草子 153」
 (イ)一定範囲の事物に属する個々の物に付けた呼称。「国の―」「―も知れぬ遠き島」
(2)人の呼び名。
 (ア)人ひとりひとりに付けた呼び名。姓に対して名前。「生まれた子に―を付ける」「娘の―は花子です」
 (イ)姓名。氏名。「私の―は田中花子です」「―を名乗れ」「―をばさかきの造(ミヤツコ)となむいひける/竹取」
(3)その呼び名とともに世にあらわれた評判。
 (ア)よい評判。名声。「世に―が高い」「―のある人」
 (イ)名誉。「―が傷つく」
 (ウ)あまりかんばしくない評判。うわさ。「―が立つ」
(4)実質を伴わない名称。
 (ア)名目。体裁。「ホテルとは―ばかりの安宿」
 (イ)表向きの理由。口実。「開発の―のもとに自然を破壊する」
(5)名義。「会社の―で申し込む」
(6)古く国語の単語分類に用いた語で,現在の名詞に相当するもの。室町時代の連歌論書にすでに見え,江戸時代の国学者富士谷成章もこれを用いた。
→装(ヨソイ)
→挿頭(カザシ)
→脚結(アユイ)

な [1] 【菜】
〔「な(肴)」と同源〕
(1)葉や茎を食用にする草の総称。菜っ葉。「―を漬ける」
(2)あぶらな。「―の花」

な [1] (感)
「なあ」に同じ。「―,君もそう思うだろう」

な (副)
〔形容詞「なし」の語幹から派生した語という〕
動詞の連用形(カ変・サ変は未然形)の上に付いて,その動詞の表す動作を禁止する意を表す。特に,動詞の下にさらに「そ」「そね」を伴い,「な…そ」「な…そね」の形をとる場合が多い。「我が舟は比良の湊に漕ぎ泊てむ沖辺―離(サカ)りさ夜ふけにけり/万葉 274」「沖つかいいたく―はねそ辺(ヘ)つかいいたく―はねそ/万葉 153」「床敷きて我(ア)が待つ君を犬―吠えそね/万葉 3278」

な=が売れる

――が売・れる
世間に名が知られるようになる。有名になる。

な=が泣く

――が泣・く
その名に値しない。「国会議員の―・く」

な=が立つ

――が立・つ
評判になる。また,浮き名が立つ。

な=が通る

――が通・る
世間によく知られている。評判になる。

な=にし負(オ)う

――にし負(オ)・う
〔「し」は強意の助詞〕
「名に負う」を強めた言い方。「―・はばいざこと問はむ都鳥/伊勢 9」

な=にそむく

――にそむ・く
その名声に反する。評判と異なる。「老舗(シニセ)の―・かない味」

な=に恥(ハ)じ∘ない

――に恥(ハ)じ∘ない
名前や評価を傷つけることがない。「名人の―∘ない戦いぶり」

な=に旧(フ)る

――に旧(フ)・る
古くから有名である。古くからその名が広まっている。「ここぞ―・る鈴の森/浄瑠璃・八百屋お七」

な=に立つ

――に立・つ
世に聞こえる。評判になる。「―・てる吉田の里の杖(ツエ)なればつくとも尽きじ君が万代(ヨロズヨ)/拾遺(神楽)」

な=に聞く

――に聞・く
うわさとして聞く。また,評判である。有名である。「まことや―・きし寂光の都,喜見城の楽しみもかくやと思ふばかりの景色かな/謡曲・邯鄲」

な=に負(オ)う

――に負(オ)・う
(1)名高い。評判である。「これやこの―・ふ鳴門(ナルト)の渦潮に/万葉 3638」
(2)名としてもっている。「大伴の氏(ウジ)と―・へるますらをの伴(トモ)/万葉 4465」

な=は体(タイ)を表す

――は体(タイ)を表す
名はそのものの実体を言い表している。名と実体は相応じる。

な=は実(ジツ)の賓(ヒン)

――は実(ジツ)の賓(ヒン)
〔「荘子(逍遥遊)」より。賓は主に対する客,そえものの意。尭から天子の位を譲られるのを,許由が辞退したときの言葉〕
名誉は実際の徳のそえものである。実質のない名誉は無意味なものである。

な=も無い

――も無・い
名前が知られていない。無名の。「―・い花」

な=を∘得る

――を∘得る
名声を得る。名高くなる。

な=をあげる

――をあ・げる
世に名声をあらわす。有名になる。

な=を借りる

――を借・りる
(1)他人の名義をかりる。
(2)口実とする。「アンケートに―・りた思想調査」

な=を取る

――を取・る
評判をとる。名声を得る。名を得る。「ありありて,をこがましき―・るべきかな/源氏(夕顔)」

な=を取るより徳(トク)を取れ

――を取るより徳(トク)を取れ
実益の伴わない名声を得るよりも実利を得た方がよい。

な=を売る

――を売・る
名が広く知れわたるようにする。「勝負師として―・った男」

な=を惜(オ)しむ

――を惜(オ)し・む
名声が傷つくのを惜しむ。

な=を成(ナ)さ∘しめる

――を成(ナ)さ∘しめる
競う相手に負けて,高名を得させる。「宿敵に―∘しめる」

な=を成(ナ)す

――を成(ナ)・す
その道ですぐれた人物として有名になる。「作家として―・す」

な=を捨てて実(ジツ)を取る

――を捨てて実(ジツ)を取る
世間的な名声を得るよりも,実質的な利のある方を選ぶ。

な=を正(タダ)す

――を正(タダ)・す
〔論語(子路)〕
(1)名分を正す。
→正名(セイメイ)
(2)正邪を判断する。

な=を残す

――を残・す
名声を後世に伝える。

な=を汚(ケガ)す

――を汚(ケガ)・す
名誉を傷つけ評判を落とす。名を辱(ハズカシ)める。「母校の―・す行為」

な=を流(ナガ)す

――を流(ナガ)・す
名を世に広める。評判をたてられる。「末の世に聞き伝へてかろびたる名をや流さむ/源氏(帚木)」

な=を留(トド)める

――を留(トド)・める
名声を後世に残す。「歴史上に―・める」

な=を盗む

――を盗・む
実力がないのに評判になる。

な=を立つ

――を立・つ
(1)〔史記(伯夷伝)〕
名声をあげる。名をあげる。「ますらをは名をし立つべし/万葉 4165」
(2)評判をたてる。浮き名が立つ。「あるまじき―・ち/源氏(夕霧)」

な=を竹帛(チクハク)に垂(タ)る

――を竹帛(チクハク)に垂(タ)る
〔「後漢書(鄧禹伝)」による。「竹帛」は書物の意〕
名を後世に伝え残す。歴史書に記録されるような功績を立てる。

な=を辱(ハズカシ)める

――を辱(ハズカシ)・める
名声を傷つける。

な=を連ねる

――を連・ねる
名前を並べて公にする。「発起人に―・ねる」

な=を遂(ト)げる

――を遂(ト)・げる
名声を得る。「功成り―・げる」

な=を雪(スス)

――を雪(スス)((ソソ))・ぐ
汚名や悪評を功績をあげることによって消す。名誉を回復する。「卑怯者の―・ぐ」

な=を馳(ハ)せる

――を馳(ハ)・せる
広く知られる。

な=有り

――有・り
有名である。名高い。「僧綱たち,―・る持者(ジサ)どもなど召して/宇津保(国譲下)」

な=有りて実(ジツ)なし

――有りて実(ジツ)なし
〔漢書(循吏伝)〕
評判ばかりで実質が伴わない。有名無実。名あって実無し。

な∘なり

な∘なり (連語)
〔断定の助動詞「なり」の終止形に伝聞推定の助動詞「なり」の付いたものの撥音便の形「なんなり」の撥音「ん」が表記されなかったもの〕
…だということだ。…だそうだ。…であるようだ。「司かうぶりも得ること難くこそあなれ。我こそ,さるべき人―∘なれ/宇津保(菊の宴)」「さは秋の夜は思し捨てつる―∘なりな/更級」

な∘まし

な∘まし (連語)
〔完了の助動詞「ぬ」の未然形「な」に推量の助動詞「まし」の付いたもの〕
(1)…てしまうだろう。…てしまいそうだ。「われ女ならば,同じ兄弟(ハラカラ)なりとも必ず睦び寄り―∘まし/源氏(若菜上)」「風をだにまちてぞ花の散り―∘まし/後撰(春下)」
(2)(多く疑問の語を受けて)…てしまおうか。…したものかしら。「いかさまにせむ,法師にやなり―∘まし,死にやし―∘まし/宇津保(蔵開下)」
(3)…であったら…することであったろう。「近く寄せ―∘ましかば,百千の弓箭ありとも取付なんには叶はずして,皆殺され―∘まし/今昔 31」
(4)…すればよかったろう。「やすらはで寝―∘ましものをさ夜更けてかたぶくまでの月を見しかな/後拾遺(恋二)」

な∘む

な∘む (連語)
〔完了の助動詞「ぬ」の未然形「な」に推量の助動詞「む」の付いたもの。「なん」とも〕
(1)動作・状態の実現すること,完了することを確認し推測する意を表す。…するようになるであろう。…することになってしまうだろう。「年を経て花の便りにこととはばいとどあだなる名をや立ち―∘む/後撰(春中)」
(2)動作・状態を実現しようとする強い意志を表す。「かくだにも妹を待ち―∘むさ夜ふけて出で来し月の傾(カタブ)くまでに/万葉 2820」
(3)動作・状態の実現を勧誘し,また,その実現が適当であるとする意を表す。…したらどうだろう。…したほうがよいだろう。「忍びては参り給ひ―∘むや/源氏(桐壺)」「子といふものなくてあり―∘ん/徒然 6」
(4)動作・状態の実現を可能であると推量し,また,許容する意を表す。…することができるだろう。…てもかまわないだろう。「かばかりになりては,飛びおるともおり―∘ん/徒然 109」

な∘むず

な∘むず (連語)
〔完了の助動詞「ぬ」の未然形「な」に推量の助動詞「むず」の付いたもの。「なんず」とも〕
…てしまうだろう。…てしまうにちがいない。「しひて仕うまつらせ給はば,消えうせ―∘むず/竹取」「重盛騒がば,女房たちも騒ぎ,中宮も驚かせ給ひ―∘んず/平家 4」

な∘めり

な∘めり (連語)
〔断定の助動詞「なり」の連体形に推量の助動詞「めり」の付いたものの撥音便の形「なんめり」の撥音「ん」が表記されなかったもの〕
…であるとみえる。…であるようだ。「子となり給ふべき人―∘めり/竹取」「それは横笛も吹きなし―∘めりかし/枕草子 218」

な∘らし

な∘らし (連語)
〔断定の助動詞「なり」に推量の助動詞「らし」の付いた「なるらし」の転〕
(1)推量の意を込めた断定を表す。…であるらしい。「新(アラタ)しき年の始めに豊の稔(トシ)しるすと―∘らし雪の降れるは/万葉 3925」「是に稲つみたるをやいな船といふ―∘らし/奥の細道」
(2)推量の意味が薄くなって,断定をやわらげた表現として用いる。近世文語に用いられる。「例の口に任せたるにもあらず,窃(ヒソカ)により所ありつる事―∘らし/炭俵」

な∘ん

な∘ん (連語)
⇒なむ(連語)

な∘んず

な∘んず (連語)
⇒なむず(連語)

なあ

なあ [1] (感)
呼びかけたり念を押したりする際に用いる語。親しい間柄に使われる。な。「―,そうだろう」

なあ

なあ
■一■ (終助)
文末にあって,活用語の終止形や助詞に接続する。
(1)「な(終助・間投助){■一■(1)}」に同じ。「ほんとにきれいだ―」「一度,会いたかったろうに―」
(2)「な(終助・間投助){■一■(2)}」に同じ。「そいつは困った―」「君が優勝したんだって―」
(3)「な(終助・間投助){■一■(3)}」に同じ。「これでいいんだろう―」「あの本はどこで買ったか,君,覚えていないか―」
(4)「な(終助・間投助){■一■(4)}」に同じ。「早くバスが来ないか―」「もういいかげんに雨があがるといい―」
■二■ (間投助)
「な(終助・間投助){■二■}」に同じ。「そうは言っても―,なかなかうまくいかないんだよ」「それはです―,こういうようにやればいいんですよ」
〔「な(終助・間投助)」よりさらに強めた言い方で,もっぱら男性の言葉に用いられる〕

なあ

なあ
[呼びかけ]I say;→英和
<米> say.

なあて

なあて [0] 【名宛て】
(1)書簡や小包・書類などを出す際,それらの受取人の名前を指定すること。また,その名前。あてな。
(2)名ざし。特に,遊女を指名すること。「突出しの其日よりお前を客の―にして/浄瑠璃・ひらかな盛衰記」

なあてにん

なあてにん [0][3] 【名宛て人】
(1)書類・荷物などの受取人として指定された人。
(2)特に,証券などの作成の際,指定される特定人。約束手形の受取人の類。

なあてにん

なあてにん【名宛人】
an addressee.→英和
⇒宛名.

なあなあ

なあなあ [3]
〔感動詞「なあ」を重ねたものから。「なあ,いいだろう」といった程度で,折り合いをつけることから〕
なれあい。妥協。「―で成立した議案」「―主義」

なあに

なあに [1]
〔「なに」の転〕
■一■ (代)
不定の指示代名詞。よくわからない物事をさし示す。なに。「おかあさん,あれ―」「あなたの欲しいのは―」
〔多く子供どうしや大人が子供の相手をする際に用いる〕
■二■ (感)
(1)聞きなおすときや,問いかけるときに用いる語。なに。「―,どうしたの」
(2)相手の言葉を軽く否定して応答する際に用いる語。なに。「―,たいしたことはないよ」
(3)強い決意や意志・確信を表す場合に用いる語。「―,これしきのことに負けるものか」

なある

なあ・る (動ラ四)
〔「なはる」の転。近世遊里語〕
補助動詞として用いられる。動詞の連用形やそれに「お」「ご」を冠した語に付いて,尊敬の意を表す。…なさる。お…なさる。「今江戸から帰(ケエ)り―・つたから/洒落本・美地の蠣殻」「おやおや出(イデ)―・りまし/洒落本・見通三世相」

なあんて

なあんて [1]
〔「なんて」をのばした語。話し言葉でのくだけた言い方に用いる〕
■一■ (副助)
無視または軽視する気持ちをこめて,事柄を例示する。などは。なんか。多く,子供が用いる。「学校―大きらい」
■二■ (終助)
照れた気持ちを表す。「などと言ったりして」の意で,表現内容を断定しないでぼかして言う場合に用いられる。俗に「なあんちゃって」とも言う。「私って,これでなかなかすごいんですよ―」「私なら一日で仕上げてみせる―」

ない

ない (助動)(なかろ・なく(なかつ)・ない・ない・なけれ・○)
動詞,助動詞「れる」「られる」「せる」「させる」「しめる」「たがる」の未然形に付く。ただし,動詞のうち,「ある」だけには付かない。また,サ変動詞には,未然形のうちの「し」の形に付く。
(1)動作・作用・状態などの打ち消しを表す。「酒も飲ま〈ない〉し,タバコも吸わ〈ない〉」「とても犬猫の面倒までは見きれ〈ない〉」
(2)文末にあって,問いかけや勧誘の意を表す。普通,上昇調のイントネーションを伴う。「ないか」の形をとることもある。「あなた,あしたはうちにい〈ない〉?」「いっしょに手伝ってくれ〈ない〉?」「もうぼつぼつ出かけ〈ない〉か」
(3)「ないで」の形で文末にあって,打ち消しの願望や婉曲な禁止の意を表す。「もうどこにも行か〈ない〉でね」「授業中だから,よそ見をし〈ない〉で」
〔(1)助動詞「ない」の起源は,上代東国方言の助動詞「なふ」と関連があるものともいわれる。文献上では,ロドリゲスの「日本大文典」に,関東方言で「アゲ〈ナイ〉,ヨマ〈ナイ〉,ナラワ〈ナイ〉」などと言うとあるのが早いもので,近世江戸語以降,しだいに広く用いられるようになった。(2)未然形「なかろ」に助動詞「う」の付いた「なかろう」は打ち消しの推量を表すが,この場合,現代語では「ないだろう」を用いることが多い。(3)連用形「なく」に接続助詞「て」の付いた「なくて」は,時に促音が添加されて「なくって」となることがある。「なかなか話が終わら〈なくっ〉てじりじりした」。また,連用形「なく」に助詞「ては」の付いた「なくては」は,話し言葉のくだけた言い方では,「なくちゃ」となることがある。「返事を早く出さ〈なくちゃ〉ならない」(4)連用形「なかっ」は助動詞「た」,助詞「たり」を伴って打ち消しの過去を表すが,これは明治以降,広く用いられるようになったもので,近世江戸語では一般には「なんだ」が用いられた。→なんだ。(5)用言にかかる用法や中止法に用いられる「ないで」を助動詞「ない」の連用形の一つの形と認める説もある。→ないで。(6)仮定形「なけれ」に接続助詞「ば」の付いた「なければ」は,話し言葉でのくだけた言い方では,「なけりゃ」「なきゃ」となることがある。「すぐ出かけ〈なけりゃ〉ならない」「早く行か〈なきゃ〉間に合わない」。なお,近世江戸語では,「なければ」に先立って「ないければ」という言い方が広く用いられた。→ないければ。(7)現代語では,助動詞「ない」は動詞「ある」には付かないが,近世では,「あらない」の例もごくまれにはみられる。「くびもこわいものではあら〈ない〉/おあむ物語」「せく事はあら〈ない〉/浄瑠璃・宵庚申(上)」〕

ない

な・い
ラ行特別活用の動詞「なる」の連用形の音便の形および命令形。
→なる(動ラ特活)

ない

な・い [1] 【無い・亡い】 (形)[文]ク な・し
(1)(人間や物が)存在しない。完全な非存在の場合も,ある場面に不在の場合もある。「地獄は本当にあるか―・いか」「ほめられて喜ばない人は―・い」「ここに置いておいた消しゴムが―・い」「家には相談する相手も―・い」
(2)(事柄が)起こらない。行われない。「今日は授業が―・い」「この川の絶ゆること―・く/万葉 36」
(3)(人間や事物について)所有していない。
 (ア)人が財産などを所有していない。「家も―・いし,妻子も―・い」「今日は金が―・い」
 (イ)人や物がしかるべき属性を欠いている。「風格が―・い」「意味の―・い行為」「迫力の―・い時代劇」「このパンはひからびて味が―・い」
 (ウ)人がある能力・経験や感覚などをそなえていない。「学力が―・い」「知恵も―・いし,度胸も―・い」「いいアイディアが―・い」「やる気が―・い」
(4)数量・時間などを表す語を受けて,その数量や時間に達していない意を表す。「駅まで一キロも―・い」「試験まで一週間と―・い」
(5)(人間が)生存していない。死んでいる。《亡》「今は―・い人」
(6)他に類がない。またとない。「その時の情けなさそうな顔といったら―・かった」「―・きすきものにて,朝夕琴を指しおくことなかりけり/十訓 10」
(7)(「…こと」を受けて)
 (ア)否定を表す。「欲しくないことも―・いが,わざわざ買う気はしない」
 (イ)未経験であることを表す。「まだ食べたことが―・い」「こんなみじめな思いをしたことは―・い」
 (ウ)不必要であることを表す。「何も急ぐことは―・い」
 (エ)可能性がないことを表す。「まさか死ぬことも―・いだろう」
(8)(補助形容詞)

 (ア)形容詞・形容動詞の連用形,および一部の助動詞「だ」「たい」「らしい」などの連用形の下に付いて,その状態の打ち消しを表す。「それほど寒く―・い」「あまり静かでは―・い」「顔を見たくも―・い」「学生らしく―・い」「ここに使はるる人にも―・きに/竹取」
 (イ)動詞の連用形に助詞「て」の付いたものに付いて,「…ている」「…てある」という状態の打ち消しを表す。「電車が全然動いて―・い」「彼は死んで―・い」「まだ夕食を食べて―・い」「窓があけて―・い」
(9)名詞の下に付いて,否定の意を表す形容詞をつくる。「頼り―・い」「情け―・い」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
[慣用] 罪が―・根も葉も―・満更でも―・身も蓋(フタ)も―・目が―/一も二も無く・声なき声・手もなく・武士に二言なし

ない

ない 【唯】 (感)
応答の語。また,同意を表す語。はい。江戸時代,奴(ヤツコ)などが多く用いた。ねい。「『是そこな奴さま,ここへござんせ雇ひましよ』『― ― ―』/浄瑠璃・反魂香」

ない

ない [1] 【内】
(1)うち。なか。内側。
(2)〔仏〕 仏教の側から,仏教の立場をとる教え,書物などをさす言葉。
⇔外(ゲ)

ない

ない ナヰ 【地震】
〔「な」は土地,「い」は居の意という〕
大地。「よる」「ふる」を伴って用いられ,地震の意を表す。なえ。「下動み,―が揺り来ば破れむ柴垣/日本書紀(武烈)」

ない

ない【無い】
(1)[存在しない]There is no…;[見当たらない]be missing[gone];cannot be found.(2)[持たない]have no…;be free from <debt> ;lack (欠いている);→英和
be out of <money> (尽きる).
(3)[…でない,…しない] <be> not;→英和
<do> not.…でも無し…でも〜 neither…nor….
…が〜ため for want of….

ない

な・い (接尾)
〔形容詞型活用([文]ク な・し)〕
性質・状態を表す語(形容詞・形容動詞の語幹など)に付いて形容詞をつくり,程度のはなはだしい意を表す。「切―・い」「せわし―・い」

ないあつ

ないあつ [0] 【内圧】
(国や組織の)内部からの圧力。
⇔外圧

ないあわさる

ないあわさ・る ナヒアハサル [5] 【綯い合(わ)さる】 (動ラ五[四])
二つのものが合わさって,一つになる。「期待と不安が―・った感情」

ないあわせる

ないあわ・せる ナヒアハセル [5] 【綯い合(わ)せる】 (動サ下一)
(1)糸・縄などをより合わせる。
(2)二つのものを合わせて,新しいものを作り出す。「作者の感性と知性を―・せた傑作」

ないあん

ないあん [0] 【内案】
内々にとどめておくために作成された文案。

ないい

ないい [1] 【内意】
心中の考え。内々の意向。「―を伝える」

ないい

ないい [1] 【内位】
律令制で,出自や族姓の高い者に与えられた位。外位(ゲイ)に対する。内階。

ないい

ないい【内意】
one's intention[wish];one's personal opinion (私見).〜を受けて by secret order.

ないいん

ないいん [0] 【内因】
(1)その物事の内部にある原因。
⇔外因
「組織分裂の―」
(2)病気の原因の一種。外部からの原因に対し反応する生体内部の素地。

ないいん

ないいん [0] 【内印】
天皇の印。大きさは方三寸で,印文は「天皇御璽(ギヨジ)」と二行に篆刻(テンコク)される。五位以上の位記および諸国に下す公文書に使用された。
→外印(ゲイン)
→御璽(ギヨジ)
内印[図]

ないいん

ないいん [0] 【内院】
(1)寺院の奥にある道場。
(2)〔仏〕 兜率天(トソツテン)の内部にあり,弥勒菩薩(ミロクボサツ)が説教を行なっている場所。善法堂。
(3)斎宮寮の三院の一。斎王の常の御座所。
→外院(ゲイン)
→中院
(4)矢の的(マト)の三重の黒輪に囲まれた最も中央の部分。内規。

ないえ

ないえ 【内衣】
〔仏〕
(1)三衣の一。「安陀会(アンダエ)」に同じ。
(2)「裙子(クンス)」に同じ。

ないえ

ないえ [1] 【内衛】
平安時代の六衛府のうち,左右の近衛府の称。
⇔外衛(ゲエ)

ないえつ

ないえつ [0] 【内謁】 (名)スル
内々で謁見すること。

ないえつ

ないえつ [0] 【内閲】 (名)スル
(1)内々で閲覧すること。
(2)内内で検閲すること。「原稿を―する」

ないえん

ないえん【内縁】
<contract> a common-law marriage.〜の夫婦となる live together without being legally married.〜の妻 a common-law wife.

ないえん

ないえん [0] 【内苑】
皇居や神社の中庭。
⇔外苑

ないえん

ないえん [0] 【内縁】
(1)実質的には夫婦関係にありながら,婚姻の届出をしていないために法律上の夫婦とは認められない男女関係。準婚として法律上の婚姻に準じて扱われる。「―の妻」
(2)内側のへり。
⇔外縁
(3)内々の関係。「―をさつぱりと切つて仕舞はば/浄瑠璃・先代萩」

ないえん

ないえん [0] 【内宴】
平安時代,正月二一日頃の子(ネ)の日に,帝が仁寿殿(ジジユウデン)に出御し,群臣・文人を召して催した宮中の私宴。「―に召されて/宇津保(菊の宴)」

ないえん

ないえん [0] 【内炎】
ほのおの内層。可燃性気体が集まって不完全燃焼をしている部分で,外炎にくらべ温度が低い。還元炎。
⇔外炎
→炎(ホノオ)

ないおう

ないおう 【乃翁】 (代)
〔「ない」は呉音〕
「だいおう(乃翁)」に同じ。[節用集(文明本)]

ないおう

ないおう [0] 【内奥】
(精神などの)内部の奥深いところ。

ないおう

ないおう [0] 【内応】 (名)スル
内部の者がひそかに敵に通ずること。裏切り。内通。「敵に―する」

ないおん

ないおん [0] 【泥洹】
⇒涅槃(ネハン)

ないか

ないか (連語)
〔打ち消しの助動詞「ない」に終助詞「か」の付いたもの〕
(1)打ち消しの疑問の意を表す。「彼はまだ来―」
(2)勧誘の意を表す。「映画を見に行か―」
(3)婉曲的な命令の意を表す。「もう八時過ぎだ。早く起き―」
(4)希望の意を表す。「だれか遊びに来―なあ」
(5)控えめな依頼の意を表す。「ちょっと見せてくれ―」
〔打ち消しの疑問の意では「ないのか」の形も用いられる〕

ないか

ないか【内科】
internal medicine;[医局]the internal department.内科医 a physician.→英和

ないか

ないか [0] 【内科】
臨床医学の基礎をなす医学の一分科。患者の病気を診断し,病気の本態と原因を明らかにし,外科的操作によらず治療するもの。循環器・消化器・呼吸器・泌尿器・血液・内分泌など広範な領域にわたる。

ないかい

ないかい【内海】
an inland sea.瀬戸内海 the Inland Sea.

ないかい

ないかい [0] 【内界】
人間の心・意識など,内面の世界。
⇔外界

ないかい

ないかい [3] 【内科医】
内科を専門とする医師。

ないかい

ないかい [0] 【内階】
⇒内位(ナイイ)

ないかい

ないかい [0] 【内海】
(1)陸地に囲まれ,海峡によって外海と連絡している海。うちうみ。瀬戸内海など。中海(チユウカイ)。
⇔外海
(2)〔仏〕 須弥山(シユミセン)を取り巻く七つの海。須弥山と七重の山である七金山(シチコンセン)の間に帯状にはさまれている。
(3)「うちうみ(内海){(3)}」に同じ。

ないかいのざいか

ないかいのざいか 【内界の財貨】
学問・芸能・技術などのように,形には表れない無形の財貨。

ないかく

ないかく [0] 【内郭】
(1)内側の囲い。
(2)城の外郭の内側に設けた曲輪(クルワ)。
⇔外郭

ないかく

ないかく【内角】
《数》an interior angle;《野》inside.→英和
〜をつく《野》pitch a ball inside.‖内角球 an inside pitch.

ないかく

ないかく【内閣】
a Cabinet;a Ministry.〜を作る form a Cabinet.〜に入る(を倒す) go into (overthrow) the Cabinet.‖内閣改造 the reshuffle of the Cabinet.内閣官房長官 the Secretary-General of the Cabinet.内閣総辞職 a general resignation of the Cabinet.内閣総理大臣 the Prime Minister.

ないかく

ないかく [0] 【内角】
(1)〔数〕 多角形の隣り合った辺がつくる多角形の内部の角。
(2)野球で,本塁ベースの打者寄りの側。インコーナー。「―低めの球」
⇔外角

ないかく

ないかく [0] 【内核】
地球の核のうち,5100キロメートル以深の部分。ほとんど鉄からなる固体状と考えられている。
→外核
→地球

ないかく

ないかく [1] 【内閣】
(1)内閣総理大臣とその他の国務大臣で組織し,国の行政権を担当する最高の合議機関。閣議による意思決定にもとづいて行政権を行使し,国会に対して連帯してその責任を負う。また,天皇の国事行為について助言と承認を行い,その責任を負う。さらに一般行政事務,条約の締結,予算の作成など多くの重要な職務権限を有する。
(2)中国で,明・清代の最高政治機関。明初の永楽帝が宰相の廃止に伴って内閣大学士をおき,皇帝の顧問として政務に参与させたことに始まる。清の雍正帝が軍機処をおいてのち実権は失われた。

ないかく

ないかく [0] 【内殻】
内部にある殻(カラ)。

ないかくかんぼう

ないかくかんぼう [5] 【内閣官房】
閣議事項の整理,内閣の庶務,行政各部の施策の総合調整などを行う内閣の機関。官房長官および二名の副長官をおく。

ないかくかんぼうちょうかん

ないかくかんぼうちょうかん [1][5] 【内閣官房長官】
内閣官房の長官。国務大臣があてられる。内閣官房の事務を統轄し,内閣総理大臣の政務を補佐する。

ないかくしょきかんちょう

ないかくしょきかんちょう [1][3] 【内閣書記官長】
1879年(明治12)に設置され1947年(昭和22)まで存続した内閣総理大臣の補佐官。

ないかくしんぎかい

ないかくしんぎかい [7] 【内閣審議会】
1935年(昭和10)に内閣調査局とともに設置された内閣の諮問機関。

ないかくじょうほうきょく

ないかくじょうほうきょく [1][3] 【内閣情報局】
第二次大戦中,言論・思想の統制にあたった内閣直属機関。1940年(昭和15)設置,戦後廃止。

ないかくじょうほうちょうさしつ

ないかくじょうほうちょうさしつ [1][7] 【内閣情報調査室】
内閣総理府の調査機関。内閣調査室として1952年(昭和27)に設置。内閣の政策に関する情報の収集調査を行う。86年改称。

ないかくそうじしょく

ないかくそうじしょく [1][3] 【内閣総辞職】
内閣を組織する内閣総理大臣と国務大臣が全員連帯して辞職すること。衆議院の内閣不信任決議から一〇日以内に衆議院を解散しない場合,内閣総理大臣が欠けた場合,衆議院総選挙後にはじめて国会の召集があった場合などに行われる。総辞職。

ないかくそうりだいじん

ないかくそうりだいじん [1][4] 【内閣総理大臣】
内閣の首長である国務大臣。同時に総理府の長もつとめる。国会議員の中から国会の議決により指名され,天皇により任命される。他の国務大臣の任免権をもち閣議を主宰するほか,内閣を代表して行政各部を指揮監督する。総理。総理大臣。首相。

ないかくだいがくし

ないかくだいがくし [7] 【内閣大学士】
中国,明清代の官。もと,天子の秘書官で教育係であったが,上奏文に対する天子の決裁(批答)の原案(票擬)を作成し事実上宰相の役割をになうようになった。のち軍機処が設立されるまでほぼ実権を握った。

ないかくちょうさきょく

ないかくちょうさきょく [7] 【内閣調査局】
1935年(昭和10)に内閣審議会とともに設置された内閣の調査機関。

ないかくふしんにんあん

ないかくふしんにんあん [1][4] 【内閣不信任案】
議会が内閣を信任しない旨を決議するよう議会に提出する案。現行憲法では衆議院がこの案を可決したときには内閣は一〇日以内に衆議院を解散するか,または総辞職しなければならない。

ないかくぶんこ

ないかくぶんこ 【内閣文庫】
東京都千代田区北の丸公園内にある,国所蔵の図書をおさめる文庫。1884年(明治17)各庁所蔵の図書いっさいを収集・管理するため太政官文庫として創設。翌年内閣文庫となる。紅葉山文庫・昌平坂学問所などの蔵書をも引き継ぐ。1971年(昭和46)以降,国立公文書館内に移り,同館が管理。

ないかくほうせいきょく

ないかくほうせいきょく [1][3] 【内閣法制局】
閣議に付される法令の立案・審査や法制に関する調査をするために内閣に設置されている機関。
→議院法制局

ないかくもん

ないかくもん [4] 【内郭門】
(1)城などの内郭の門。
(2)内裏(ダイリ)の諸門。閤門(コウモン)。
⇔外郭門

ないかてい

ないかてい ナイクワ― [0] 【内火艇】
内燃機関で走る小艇。

ないかひ

ないかひ [3] 【内果皮】
果皮の最内層で,種子を包む層。種によって発達の程度は異なり,ウメ・モモなどの核果では厚くかたく,スイカなどの液果では液質。
→果皮

ないかん

ないかん [0] 【内観】 (名)スル
(1)〔仏〕 精神を集中して自分の心を観ずることによって,自己の内部にある真理や自己の真実の姿を知ろうとする瞑想による修行法。観心(カンジン)。
(2)自己の内面を見つめ,そこにあるものを探求すること。内省。
(3)〔心〕
〔introspection〕
自分自身の心の動き・状態を自分で観察すること。自己観察。内省。

ないかん

ないかん [0] 【内官】
律令制で在京の諸司,あるいはその官人。京官。
⇔外官(ゲカン)

ないかん

ないかん [0] 【内患】
内部のうれえ。特に,国内の心配事。内憂。
⇔外患
「―外憂」

ないかんのじもく

ないかんのじもく 【内官の除目】
⇒司召(ツカサメシ)の除目(ジモク)

ないかんほう

ないかんほう [0] 【内観法】
〔心〕 心の動きや状態を計画的・意図的に内観することによって得られた知識を用いて,心理過程を明らかにしようとする研究方法。意識過程の分析を主とし,行動主義的方法と対比される。内省法。自己観察法。

ないかんりょうほう

ないかんりょうほう [5] 【内観療法】
浄土真宗の修行法に着想を得て,吉本伊信が確立した心理療法。身近な人について,していただいたこと,して返したこと,迷惑をかけたことの三点を集中して徹底的に想起する。

ないかんれい

ないかんれい [3] 【内管領】 (名)スル
北条氏嫡流(得宗)家執事の通称。北条氏の家臣を統轄するとともに幕府の侍所の所司(次官)を兼ね,鎌倉後期政治に大きな影響を与えた。うちかんれい。

ないがい

ないがい [1] 【内外】
(1)うちとそと。「建物の―」
(2)国内と国外。「緊迫した―の情勢」
(3)数量・時間を表す語の下に付いて,だいたいその見当であることを示す。ぐらい。前後。「一週間―で出発する」「千円―で足りる」

ないがい

ないがい【内外】
(1)[内外の]internal and external;home[domestic]and foreign <affairs> ; <friends> at home and abroad.(2)[およそ]about;→英和
around.→英和
〜に inside and outside <a house> ;at home and abroad.

ないがいかかくさ

ないがいかかくさ [7] 【内外価格差】
日本と欧米諸国との価格の差。通産省・経済企画庁が毎年発表。

ないがく

ないがく 【内学】
(仏教の側から)仏教に関する学問のこと。
⇔外学(ゲガク)

ないがしろ

ないがしろ【蔑ろにする】
make light of;ignore;→英和
slight.→英和

ないがしろ

ないがしろ [0] 【蔑ろ】 (名・形動)[文]ナリ
〔「無きが代(シロ)」の転。無いに等しいもの,の意〕
(1)侮り軽んずる・こと(さま)。「親を―にする」「本来の職務を―にする」
(2)人目を気にしないこと。うちとけたさま。「―に着なして/源氏(空蝉)」

ないがん

ないがん [0] 【内含】 (名)スル
「含意(ガンイ){(2)}」に同じ。

ないき

ないき [0][1] 【内規】
ある団体の内部にだけ通用するきまり。部内の規定。「―を定める」

ないき

ないき [1] 【内記】
(1)律令制で中務省に置かれた官職。詔書・勅旨や位記の起草,御所の記録などをつかさどった。大・中・少各二人であったが,平安初期に中内記が廃され,新たに内記史生(シシヨウ)四人が置かれた。うちのしるすつかさ。
⇔外記(ゲキ)
(2)「書状侍者(シヨジヨウジシヤ)」に同じ。

ないき

ないき【内規】
a bylaw.

ないきゅう

ないきゅう [0] 【内給】
平安中期以降,天皇に与えられた年給。諸国の掾(ジヨウ)二人・目(サカン)三人・一分(イチブ)(史生(シシヨウ)およびそれに準ずる地方官)二〇人の年官からなり,その任料を内裏(ダイリ)の経費にあてた。
→年給
→年官

ないきょ

ないきょ [1][0] 【内許】
非公式の許可。内々の許可。

ないきょ

ないきょ [1] 【内挙】 (名)スル
内々に推挙すること。

ないきょう

ないきょう [0] 【内教】
仏教以外の教えに対して,仏教のこと。内道。
⇔外教(ゲキヨウ)

ないきょうぼう

ないきょうぼう [3] 【内教坊】
奈良・平安時代,舞姫を置き,節会(セチエ)や内宴などに行う女楽・踏歌の教習をつかさどった令外(リヨウゲ)の官。長官は別当。

ないきょく

ないきょく [0] 【内局】
中央各省庁の内部機関として設置される局。
⇔外局

ないきん

ないきん【内勤】
office[desk,indoor]work.内勤社員 an office worker.

ないきん

ないきん [0] 【内勤】 (名)スル
官庁・会社などで,勤務先の内部で仕事をすること。また,その人。
⇔外勤

ないぎ

ないぎ [1] 【内議・内儀・内義】
(1)内々の相談。「平家はかやうに日頃源氏の―支度のあるをも知らず/盛衰記 22」
(2)内々のこと。内証。「―ヲモウス/日葡」

ないぎ

ないぎ [1] 【内儀・内義】
他人の妻を敬っていう語。近世,特に町家の妻に対して用いられた。「お―」「―の姪に二貫目つけてめをとにし/浄瑠璃・曾根崎心中」

ないくう

ないくう [3][0] 【内宮】
伊勢皇大神宮のこと。
⇔外宮(ゲクウ)

ないくん

ないくん [0] 【内訓】
内密の訓令。また,内部に対する訓令・訓示。

ないくん

ないくん [1] 【内君】
他人の妻の敬称。内室。奥方。「―の性質如何は最も大切なる箇条にして/福翁百話(諭吉)」

ないぐ

ないぐ 【内供】
「内供奉(ナイグブ)」の略。「法師は律師・―/枕草子 175」

ないぐう

ないぐう【内宮】
the Inner Shrine (of Ise).

ないぐぶ

ないぐぶ [3] 【内供奉】
宮中の内道場に奉仕し,天皇の御斎会(ゴサイエ)の読師などの勤めをする僧。高徳の僧一〇人を選び任ずる。十禅師。供奉。内供(ナイグ)。

ないけい

ないけい【内径】
the inside diameter.

ないけい

ないけい [0] 【内径】
円筒などの内側の直径。
⇔外径

ないけつ

ないけつ [0] 【内決】 (名)スル
内部での決定。内々で決定すること。

ないければ

ないければ (連語)
〔助動詞「ない」に接続助詞「ければ」の付いたもの。近世江戸語。くだけた言い方では多く「ねえければ」となる〕
助動詞「ない」の仮定形「なけれ」に接続助詞「ば」の付いた「なければ」に相当するもので,近世江戸語では,「なければ」に先立って,普通この形が用いられた。「十ぶんな事をして貰はねえければ,おめえもむねがすみやすめえ/洒落本・富賀川拝見」「たとへほえ面(ヅラ)さらしても男のありかを言はねえければ,かわいそうだが手めえも同罪/人情本・梅児誉美(後)」

ないけん

ないけん [0] 【内検】
(1)内々で調べること。下検分。
(2)荘園領主や国衙(コクガ)が,風水害などの天災の際に農民の年貢減免要求に応じて臨時に行なった検注。

ないけん

ないけん [0] 【内見】 (名)スル
(1)内々で見ること。内覧。
(2)江戸時代,代官による検見(ケミ)の前に,あらかじめ村役人と地主が各田地ごとの収穫量を調べること。この結果を内見帳に記し,耕地絵図をつけて代官所へ提出する。ないみ。
→検見

ないけんし

ないけんし [3] 【内検使】
内検のために現地へ下向(ゲコウ)した使者。

ないけんち

ないけんち [3] 【内検地】
近世,領主が私的に部分的に行う検地。うちけんち。

ないげ

ないげ 【内外】
(1)内と外。「造道十余町を見下して―に鳥居を立てたり/盛衰記 33」
(2)貴人のところに出入りすること。「今は―も許させ給ひてむとぞ頼み侍りける/源氏(朝顔)」
(3)奥向きと表向き。万事。「―につけて申しければ/盛衰記 19」
(4)「内外典(ナイゲテン)」に同じ。「真言を極め―の文の道に足れり/今昔 31」

ないげくう

ないげくう [3] 【内外宮】
伊勢神宮の内宮と外宮。

ないげてん

ないげてん [3] 【内外典】
内典(ナイテン)(仏教の書)と外典(ゲテン)(仏教以外の書)。内外。

ないげんかん

ないげんかん [3] 【内玄関】
⇒うちげんかん(内玄関)

ないげんご

ないげんご [3] 【内言語】
本を黙読したり思考活動をしたりするときなどに心の中で用いられる具体的発声を伴わない言語。内語。
⇔外言語

ないこ

ないこ [1] 【内顧】 (名)スル
内部のことをかえりみること。家族のことや国の内部のことなどに気を配ること。「国内に威福の行はれて―の患なかりしこと/文明論之概略(諭吉)」

ないこう

ないこう [0] 【内行】
家庭内でのおこない。私生活上の行為。「他人の―に探りを入れるにした所で/彼岸過迄(漱石)」

ないこう

ないこう [0] 【内向】 (名)スル
心のはたらきが外に向かわず,自分の内面に向かうこと。
⇔外向
「気持ちが―する」

ないこう

ないこう [0] 【内攻】 (名)スル
(1)ある病気が身体の表面に現れず,身体の内部で浸潤し内臓や精神をおかすこと。
(2)気持ちが外に表れず,内部に向かうこと。「恋しいと思ふ念が,―するやうに奥深く潜んで/雁(鴎外)」

ないこう

ないこう [0] 【内項】
比例式で,内側にある二つの項。�:�=�:� における � と �。
⇔外項

ないこう

ないこう 【内考】
律令制で,内位の者に対する勤務評定。
⇔外考(ゲコウ)

ないこう

ないこう [0] 【内航】
国内の航路。
⇔外航

ないこう

ないこう【内向性】
《心》introversion.→英和
〜的 introversive.〜的な人 an introvert.→英和

ないこう

ないこう [0] 【内港】
港湾の内側の区域で,船客の乗降や荷物の積み降ろしを行う所。
⇔外港

ないこう

ないこう [1] 【乃公】 (代)
〔「ない」は呉音〕
「だいこう(乃公)」に同じ。「―関せず焉(エン)と済まし込み/社会百面相(魯庵)」

ないこう

ないこう【内攻】
retrocession.〜する strike inwards.〜性の retrocessive.

ないこう

ないこう [0] 【内訌】 (名)スル
〔「訌」は乱れる,の意〕
内部の乱れ。うちわもめ。内乱。内紛。「―が起こる」

ないこうかもんきょう

ないこうかもんきょう ナイカウクワモンキヤウ [0] 【内行花文鏡】
中国,漢代の鏡の一。半円に近い内に向かう弧線を連ねた文様を特徴とする。後漢代に盛行し,日本では弥生時代の遺跡や前期の古墳から多数出土している。

ないこうしょう

ないこうしょう【内交渉(をする)】
(carry on) informal[preliminary]negotiations <with> ;talk privately <with> .

ないこうしょう

ないこうしょう [3] 【内交渉】
正式の交渉の前に,相手の意向を知るために行う,非公式の交渉。予備交渉。

ないこうせい

ないこうせい [0] 【内向性】
〔心〕 ユングによる性格タイプの一。内気・控えめで思慮深いが,実行力に乏しく,周囲の社会的なものへの興味をもたず,自己の内面に関心をもつ性格。
⇔外向性

ないこうせん

ないこうせん [0] 【内航船】
内国航路に就航している船舶。
⇔外航船

ないこうてき

ないこうてき [0] 【内向的】 (形動)
心のはたらきが内向性であるさま。内気。「―な性格」

ないこうどうぶつ

ないこうどうぶつ ナイカウ― [5] 【内肛動物】
動物分類上の一門。体長数ミリメートルの小動物。海産,まれに淡水産。単体,または群体で定着生活する。個虫はワイン-グラスに似た体形で,上端に触手が環状に生える。幼生はトロコフォラ型で,自由遊泳する。

ないこきゅう

ないこきゅう [3] 【内呼吸】
動物体内で血液と細胞との間で行われるガス交換,および細胞が酸素を得て養分を二酸化炭素と水とに分解し,エネルギーを発生する過程。細胞呼吸。組織呼吸。
⇔外呼吸

ないこく

ないこく [0] 【内国】
その国のうち。国内。

ないこく

ないこく【内国の】
home;→英和
domestic.→英和
内国郵便 domestic mail.

ないこくかもつ

ないこくかもつ [5] 【内国貨物】
輸入手続の済んだ外国産貨物と輸出手続の済まない国内貨物。

ないこくかわせ

ないこくかわせ [5] 【内国為替】
国内での隔地者間の貸借関係を,現金ではなく,手形・小切手などを用いて決済する仕組み。
⇔外国為替

ないこくかんぎょうはくらんかい

ないこくかんぎょうはくらんかい 【内国勧業博覧会】
明治期,殖産興業政策の一環として開催された博覧会。1877年(明治10)東京上野を皮切りに,1902年までに五回開催された。

ないこくがいしゃ

ないこくがいしゃ [5] 【内国会社】
日本国内で日本の法令に準拠して設立された会社。
⇔外国会社

ないこくこうろ

ないこくこうろ [5] 【内国航路】
その国の領土内を結ぶ,船・航空機の路線。国内航路。
⇔外国航路

ないこくさい

ないこくさい [4] 【内国債】
⇒内債(ナイサイ)

ないこくじん

ないこくじん [4] 【内国人】
その国の国籍をもつ人。
⇔外国人

ないこくほう

ないこくほう [4][3][0] 【内国法】
⇒法廷地法(ホウテイチホウ)

ないこくぼうえき

ないこくぼうえき [5] 【内国貿易】
国内で対外貿易と同じように外貨の出入りを生じる取引。例えば,国内にいる外国人(非居住者)との取引など。
⇔外国貿易

ないこくみん

ないこくみん [4] 【内国民】
その国の国民。内国人。

ないこくみんたいぐう

ないこくみんたいぐう [7] 【内国民待遇】
通商・航海・入国・居住・営業などに関して,相手国民を自国民と同等に待遇すること。自国民待遇。

ないこくゆうびん

ないこくゆうびん [5] 【内国郵便】
その国の領土内で発送・受信される郵便。国内郵便。
⇔外国郵便

ないこくゆうびんかわせ

ないこくゆうびんかわせ [9] 【内国郵便為替】
その国内での郵便為替。
⇔外国郵便為替

ないこっかく

ないこっかく [3] 【内骨格】
動物体内にある骨格。脊椎動物によく発達し,体を支持するとともに,筋肉が付着するため運動器官としてもはたらく。
⇔外骨格

ないこん

ないこん [0] 【内婚】
〔endogamy〕
ある集団の成員どうしの婚姻を規範とする婚姻制。狭義には血縁集団について,広義には身分・階級・職業・宗派・地縁集団などの社会集団についてもいう。族内婚。
⇔外婚

ないご

ないご [1] 【内語】
(1)その国の言語。国語。
⇔外語
(2)「内言語」に同じ。

ないごう

ないごう [0] 【内合】
内惑星が太陽と地球の間にあるときの合(ゴウ)。
⇔外合
→合

ないごうがいじゅう

ないごうがいじゅう ナイガウグワイジウ [0] 【内剛外柔】
「外柔内剛(ガイジユウナイゴウ)」に同じ。「―の質」

ないさい

ないさい [0] 【内鰓】
脊椎動物の鰓(エラ)のうち,鰓裂内に生じて体外に露出しないもの。魚類および無尾両生類(カエルなど)の幼生の一時期にみられる。
⇔外鰓

ないさい

ないさい [0] 【内債】
発行者の居住する国内で募集される債券。内国債。
⇔外債

ないさい

ないさい [0] 【内妻】
内縁関係にある妻。
⇔正妻
⇔本妻

ないさい

ないさい【内済】
private settlement.〜にする settle <a matter> privately;compound.→英和

ないさい

ないさい [0] 【内済】 (名)スル
表ざたにせずに,内々に事を済ませること。「金を支払って―にする」

ないざい

ないざい【内在的】
immanent;→英和
inherent.→英和

ないざい

ないざい [0] 【内在】 (名)スル
(1)そのものの中にそのものの本質と深くかかわりあって存在すること。
⇔外在
「官僚機構に―する形式主義」
(2)〔哲〕
〔(ドイツ) Immanenz〕

 (ア)神やイデアが現象(世界・個物)の内に本質として存在すること。
 (イ)カントでは,可能な経験の範囲内にあること。
 (ウ)現象学で,意識の対象が意識作用の内に志向的に存在すること。{
 (ア)}〜{
 (ウ)}
⇔超越

ないざいひひょう

ないざいひひょう [5] 【内在批評】
芸術作品や思想を,その立場を一応認め,それに即して批評すること。
⇔外在批評

ないし

ないし [1] 【乃至】 (接続)
(1)数量・位置などの限界・範囲を述べて,その間を省略する意を表す。…から…まで。「五日―七日の道のり」「北―北西の風」
(2)または。もしくは。「本人―代理人の署名」

ないし

ないし [1] 【内侍】
(1)律令制で,内侍司の職員である尚侍(ナイシノカミ)・典侍(ナイシノスケ)・掌侍(ナイシノジヨウ)の総称。本来は天皇の日常生活に供奉(グブ)する女官であるが,平安中期には,妃・夫人・嬪(ヒン)ら天皇の「妾」に代わる存在となり,また,単に内侍といえば,掌侍をさし,その筆頭者を勾当(コウトウノ)内侍と呼ぶようになる。
(2)斎宮寮の女官の一。他に女別当・宣旨(センジ)が知られる。
(3)安芸国厳島(イツクシマ)神社に仕える巫女(ミコ)。

ないし

ないし [1] 【内旨】
朝廷からの内々の沙汰。内命の趣旨。

ないし

ないし【乃至】
from… to;between…(and);→英和
or (または).→英和

ないし

ないし [1] 【内史】
(1)古代中国の官名。漢代の首都を治める官職など。唐代では中書令の異名。
(2)内記{(1)}の唐名。

ないしきょう

ないしきょう [0] 【内視鏡】
内臓や体腔の内部を観察する器械の総称。気管支鏡・胃鏡・腹腔鏡・大腸鏡など検査する部位に応じた種類があり,直接肉眼で見るもの,グラス-ファイバーによって伝達される像を見るもの,電子技術を用いたものなどがある。
→ファイバー-スコープ

ないしきょう

ないしきょう【内視鏡】
an endoscope.→英和

ないしせん

ないしせん [3] 【内侍宣】
勾当(コウトウノ)内侍が天皇の命を口頭で伝える内容を記した文書。内宣。

ないしつ

ないしつ [0] 【内室】
貴人の妻の敬称。また,広く一般に他人の妻の敬称。令室。

ないしつ

ないしつ [0] 【内疾】
内臓の病気。

ないしどころ

ないしどころ [4] 【内侍所】
(1)三種の神器の一つである神鏡(八咫(ヤタ)の鏡)を安置する場所。宮中では温明殿(ウンメイデン)にある。古来内侍がこれを守護した。賢所(カシコドコロ)。
(2)転じて,神鏡のこと。「―しるしの御箱,鳥羽につかせ給ふ/平家 11」

ないしのかみ

ないしのかみ 【尚侍】
内侍司の長官。初め従五位相当,のち従三位相当。しょうじ。

ないしのじょう

ないしのじょう 【掌侍】
内侍司の判官。定員四人で,平安中期以降その長を「勾当(コウトウノ)内侍」と呼ぶ。初め従七位相当,のち従五位相当。単に「ないし」と呼ぶことも多い。しょうじ。

ないしのすけ

ないしのすけ 【典侍】
内侍司の次官。定員四人。初め従六位相当,のち従四位相当。てんじ。

ないしのつかさ

ないしのつかさ 【内侍司】
律令制で,後宮十二司の一。天皇の日常生活に奉仕した。勅や奏の取り次ぎも行うことから奈良末期以降急速にその地位が高まり,平安中期に後宮諸司が廃絶していく中,後宮を代表する官司となった。

ないしは

ないしは [1] 【乃至は】 (接続)
「ないし」を強めた語。「ないし」が多く語と語とを接続するのに対して,文と文との接続に用いられることが多い。「保護者―それに準ずるもの」「彼が来るか,―君が行くかすれば事情がはっきりするはずだ」

ないしゃく

ないしゃく 【内戚】
〔「しゃく」は呉音〕
父方の親戚(シンセキ)。ないせき。
⇔外戚(ゲシヤク)
「―にも外戚にも女といふものなむ乏しく侍る/宇津保(初秋)」

ないしゃく

ないしゃく [0] 【内借】 (名)スル
(1)内密に借金すること。
(2)「内借り」に同じ。

ないしゅう

ないしゅう [0] 【内周】
二重にとりまいた線などの内側の方。また,その長さ。うちまわり。
⇔外周

ないしゅうげん

ないしゅうげん [3] 【内祝言】
うちわの祝言。家族やごく親しい知人だけで済ませる祝言。

ないしゅっけつ

ないしゅっけつ【内出血】
internal bleeding.

ないしゅっけつ

ないしゅっけつ [3] 【内出血】 (名)スル
組織の内部や体腔内に出血すること。
⇔外出血

ないしゅひ

ないしゅひ [3] 【内種皮】
種子の周囲をおおっている二枚の皮膜のうちの内側の膜。内珠皮が発達したもの。
⇔外種皮
→種皮

ないしゅひ

ないしゅひ [3] 【内珠皮】
胚珠をおおう珠皮が二枚ある場合の内側のもの。
⇔外珠皮
→珠皮

ないしょ

ないしょ【内緒】
a secret (秘密).→英和
〜にする keep <a matter> secret[private].〜の secret;private;→英和
confidential.→英和
〜で secretly;→英和
in secret;privately;→英和
in private;→英和
confidentially.→英和
‖内緒話 <have> a private talk <with> .

ないしょ

ないしょ [1][0] 【内書】
将軍家や大名が発給する文書の一形式。御教書・奉書ではなく,自らが直接発給する書状のうち多分に私的な要素の濃いもの。
→御内書(ゴナイシヨ)

ないしょ

ないしょ [3][0] 【内緒・内証】
〔「ないしょう(内証)」の転。「内所」とも書いた〕
(1)表向きにせず,こっそりすること。秘密。内密。「―で外出する」
(2)うちわの事情。特に,暮らし向き。家計。「―は苦しい」
(3)表向きでない場所。奥向きのところ。特に,台所。勝手。「―へ行て火のまはりよくよく見れども/咄本・昨日は今日」
(4)遊女屋の主人。また,その居間。「―へ行て三弦(ネコ)を一挺(イツチヨウ)かりこんでくんせえな/西洋道中膝栗毛(魯文)」

ないしょう

ないしょう [0] 【内相】
内務大臣のこと。

ないしょう

ないしょう [3][0] 【内証】
(1)仏教で,自分の心のうちで真理を悟ること。また,心の中で体験する悟り。内心の悟り。
(2)「ないしょ(内緒){(1)}」に同じ。「今,目の前でいただくも,―にて状でいただくも,同し事と/浮世草子・一代男 7」
(3)「ないしょ(内緒){(2)}」に同じ。「おもては立派で―はくるしい/黄表紙・金生木」
(4)「ないしょ(内緒){(3)}」に同じ。「―より内儀声を立て/浮世草子・諸国はなし 1」
(5)「ないしょ(内緒){(4)}」に同じ。「あれ程うつくしきはまたもなきに,天神になしけるは―に悪き事のありや/浮世草子・一代女 2」
(6)表向きにしないで,内々にしてある考えや意向。「御―にかなふ事をつとめらるるごとく/どちりなきりしたん」
(7)他人の妻妾を敬っていう語。内室。「御亭主はまだか。御―は/洒落本・遊子方言」
(8)身内(ミウチ)。親族。「私は―の者でござる/狂言記・鱸庖丁」

ないしょう

ないしょう [0] 【内鞘】
高等植物の茎や根の内皮のすぐ内側にある柔組織。側根の原基となる。

ないしょう

ないしょう [0] 【内障】
〔仏〕 心のうちにあり,悟りを得る障害となる煩悩(ボンノウ)。うちのさわり。

ないしょうがん

ないしょうがん [3] 【内障眼】
⇒底翳(ソコヒ)

ないしょうごと

ないしょうごと [0][6] 【内証事】
「ないしょごと(内緒事)」に同じ。

ないしょうばなし

ないしょうばなし [5] 【内証話】
「ないしょばなし(内緒話)」に同じ。

ないしょうふ

ないしょうふ [3] 【内相府】
内大臣の唐名。

ないしょうむき

ないしょうむき [0] 【内証向き】
家事・家計に関すること。暮らし向き。

ないしょく

ないしょく [0] 【内職】 (名)スル
(1)本来の職務のほかに,お金を得るためにする仕事。アルバイト。
(2)主に主婦が,家事の合間にする賃仕事。
(3)俗に,授業・会議の席で,隠れて行う他の作業。

ないしょく

ないしょく【内職】
a side job; <as> a sideline (兼業).→英和

ないしょごと

ないしょごと [0][5] 【内緒事・内証事】
秘密のこと。隠し事。ないしょうごと。

ないしょばなし

ないしょばなし [4] 【内緒話・内証話】
人に知れないように,こっそりする話。内密の話。ないしょうばなし。「―をするな」

ないしるい

ないしるい [3] 【内翅類】
昆虫類中で完全変態をする一群の総称。幼虫から成虫になる間に蛹(サナギ)の時期を経過する。はねになる部分が幼虫期には体内に存在し,蛹になって初めて外部に現れるのでこの名がある。チョウ・ガ・ハエ・ハチなど。完全変態類。
⇔外翅類

ないしん

ないしん【内心】
one's mind;one's heart.〜を打ち明ける confide <one's troubles to> .→英和
〜は at heart;in one's mind.

ないしん

ないしん [0] 【内診】 (名)スル
(1)婦人の生殖器の内部を診察すること。
(2)「宅診」に同じ。

ないしん

ないしん [0] 【内臣】
古代の官職の一。645年,中臣鎌足が任ぜられる。地位・職掌は未詳。律令施行後も,数名任ぜられたが名誉職的なものであったらしい。うちつおみ。

ないしん

ないしん [0] 【内申】 (名)スル
内々に申し伝えること。また,その文書。「職員の採用に関して―する」

ないしん

ないしん【内申】
a confidential report.〜する report confidentially.‖内申書 a school recommendation.

ないしん

ないしん [0] 【内親】
父方の親類。内戚(ナイシヤク)((ナイセキ))。

ないしん

ないしん [0] 【内心】
(1)(表面には現れない)心の中。胸の奥。副詞的にも用いる。「―の動揺を隠しきれない」「―穏やかでない」
(2)〔数〕 三角形に内接する円の中心。三つの角の二等分線の交点。
⇔外心

ないしんしょ

ないしんしょ [5][0] 【内申書】
(1)内々に申し述べる事項を記した書。
(2)「調査書」の学校での通称。

ないしんにょやしゃ

ないしんにょやしゃ 【内心如夜叉】
「外面似菩薩内心如夜叉(ゲメンジボサツナイシンニヨヤシヤ)」の略。

ないしんのう

ないしんのう【内親王】
an Imperial princess.

ないしんのう

ないしんのう [5] 【内親王】
(1)律令制で,天皇の姉妹・皇女。うちのみこ。うちのひめみこ。
(2)皇室典範では,嫡出の皇女および嫡男系嫡出の皇孫である女子。
⇔親王

ないじ

ないじ [1] 【内事】
うちわのこと。宮中・国・家などの内々のこと。
⇔外事

ないじ

ないじ [0] 【内示】 (名)スル
公式ではなく,内々に示すこと。「転任の―を受ける」

ないじ

ないじ【内示】
an unofficial notice.〜する notify[show]unofficially[privately].

ないじ

ないじ [1] 【内耳】
脊椎動物の耳の最奥部。複雑な形の骨に包まれ,内部にほぼ同形の膜様構造物がある。半規管・前庭・渦巻管に分けられ,前二者は平衡感覚を,後者は聴覚を感受する。迷路。
→骨迷路
→膜迷路

ないじ

ないじ【内耳(炎)】
(the inflammation of) the internal ear.

ないじえん

ないじえん [3] 【内耳炎】
内耳の炎症。めまい・悪心・耳鳴り・難聴などが起こる。迷路炎。

ないじしんけい

ないじしんけい [4] 【内耳神経】
⇒聴神経(チヨウシンケイ)

ないじつ

ないじつ [0] 【内実】
(1)内部の実情。うちまく。「―はお粗末なものだ」
(2)(副詞的に用いて)実際。本当のところ。その実。「彼のお節介には―閉口(ヘイコウ)している」「―挨拶に困つて了ひました/社会百面相(魯庵)」

ないじゃくり

ないじゃくり 【泣い噦り】 (名)スル
「なきじゃくり(泣噦)」に同じ。「―して声も出でずなりしが/谷間の姫百合(謙澄)」

ないじゅ

ないじゅ [1] 【内需】
輸出によらない国内の需要。
⇔外需

ないじゅ

ないじゅ【内需】
domestic demand.

ないじゅ

ないじゅ [1] 【内豎】
奈良・平安時代,宮中で雑用に奉仕した者。多くは年少者であった。ちいさわらわ。

ないじゅうがいごう

ないじゅうがいごう ナイジウグワイガウ [0] 【内柔外剛】
〔易経(否卦)〕
内心は柔弱なのに外見は強そうに見えること。
⇔外柔内剛

ないじゅどころ

ないじゅどころ [4] 【内豎所】
内豎を管理監督した令外(リヨウゲ)の官。

ないじょ

ないじょ [1] 【内助】
内部から与える援助。

ないじょ

ないじょ【内助によって】
through the help of one's wife.内助の功 the faithful aid of one's wife.

ないじょう

ないじょう [0] 【内情・内状】
外に現れていない内部の事情。うちわのいきさつ。「政界の―に通じている」

ないじょう

ないじょう【内情】
private circumstances;the internal conditions.〜に通じている be familiar with the inside affairs.

ないじょのこう

ないじょのこう [1][1][1] 【内助の功】
表立たない,内側での功績。夫の外部での働きを支える妻の功績をいうことが多い。

ないじん

ないじん [0] 【内陣】
神社や寺院の内部で,神体または本尊を安置する最も奥の部分。内殿。
⇔外陣(ゲジン)

ないすい

ないすい [0] 【内水】
一国の国家領域にある水域。国内の湖沼・河川・運河・港湾・内海など。

ないすいはんらん

ないすいはんらん [5] 【内水氾濫】
豪雨時に堤内地に水がたまって氾濫する現象。

ないすいめんぎょぎょう

ないすいめんぎょぎょう [7] 【内水面漁業】
湖沼・河川などの内水面で行われる漁業。
⇔海面漁業

ないせい

ないせい [0] 【内省】 (名)スル
(1)自分自身の心のはたらきや状態をかえりみること。
(2)〔心〕「内観(ナイカン){(3)}」に同じ。

ないせい

ないせい [0] 【内政】
国内の政治。
⇔外政

ないせい

ないせい【内省】
introspection.→英和
〜的 introspective.→英和
〜する reflect on oneself.

ないせい

ないせい [0] 【内声】
多声部楽曲で最高声部と最低声部との中間を埋める声部。例えば,混声四部合唱曲のアルトとテノールの声部。
⇔外声

ないせい

ないせい【内政】
home[domestic]administration[affairs].〜干渉する intervene in the domestic affairs <of another country> .

ないせい

ないせい [0] 【内生】
(1)内部に生じること。
(2)心の中のさまざまな思考・感情などの内面的生活。

ないせい

ないせい [0] 【内製】
自社の内部で製造すること。

ないせいか

ないせいか [0] 【内製化】
下請けなど外部に生産委託していたものをとりやめ,自らの会社内部で生産すること。

ないせいかつ

ないせいかつ [3] 【内生活】
内面の生活。精神的生活。「さういふ奴は―が貧弱です/青年(鴎外)」

ないせいかんしょう

ないせいかんしょう [0][5] 【内政干渉】
他国が,ある国の内政問題に強制的に介入し,主権を侵害すること。

ないせいき

ないせいき [3] 【内性器】
身体内部にあって生殖機能をつかさどる器官。男性では精巣(睾丸(コウガン))・精巣上体(副睾丸)・精管・精嚢(セイノウ)・前立腺など,女性では卵巣・卵管・子宮・膣(チツ)。内部生殖器。
⇔外性器

ないせいふかんしょうのげんそく

ないせいふかんしょうのげんそく 【内政不干渉の原則】
一国の内政問題はそれぞれの国家の自由にゆだねられており,他国はこれに干渉してはならないという国際法上の原則。

ないせいへんすう

ないせいへんすう [5][7] 【内生変数】
あるシステムを数理モデルとして表現する方程式体系において,その体系内で決定される変数。
→外生変数

ないせいり

ないせいり [3] 【内整理】
経営状態が極端に悪化した会社が,破産・和議・会社更生その他の法的整理手続によらないで,債権者と債務の一部棚上げや返済条件の変更などの話し合いに入っている状態。

ないせき

ないせき [0] 【内積】
〔数〕 二つのベクトル OA,OB のなす角を θ とする時,|OA|・|OB| cos θ を内積という。二つのベクトルが直交することと,内積の値が 0 となることとは同値である。

ないせき

ないせき [0] 【内戚】
「ないしゃく(内戚)」に同じ。
⇔外戚

ないせつ

ないせつ【内接する】
be inscribed <in a circle> .内接円 an inscribed circle.

ないせつ

ないせつ [0] 【内接】 (名)スル
〔数〕
(1)一つの円(または球)が他の円(または球)の内部にあって一点を共有すること。
(2)
 (ア)多角形のすべての頂点が一つの円の周上にある時,この多角形はその円に内接するという。
 (イ)円が一つの多角形のすべての辺に接する時,この円はその多角形に内接するという。
(3)
 (ア)多面体のすべての頂点が一つの球面上にある時,この多面体はその球に内接するという。
 (イ)球が一つの多面体のすべての面に接する時,この球はその多面体に内接するという。
⇔外接

ないせつえん

ないせつえん [4] 【内接円】
〔数〕
(1)円の内部にあって,これに接する(一点を共有する)円。
(2)多角形に内接する円。
⇔外接円

ないせん

ないせん [0] 【内戦】
一国内における,同じ国の人どうしの戦争。内乱と同義に用いる場合もある。
⇔外戦

ないせん

ないせん【内線】
indoor wiring (電気の);an extension (電話の).→英和
‖内線番号 an extension number.

ないせん

ないせん【内戦】
a civil war.

ないせん

ないせん [0] 【内宣】
⇒内侍宣(ナイシセン)

ないせん

ないせん [0] 【内線】
(1)内側の線。
(2)構内の電話線。事業所などで,内部間の連絡に使われる電話線。
⇔外線
「―に切り替える」「―番号」

ないせんし

ないせんし [3] 【内染司】
律令制で,宮内省に属し,天皇・皇后の用に供する染色のことをつかさどった官司。のちに中務省縫殿寮(ヌイドノノツカサ)に併合。うちのそめもののつかさ。

ないぜん

ないぜん [0] 【内膳】
「内膳司(ナイゼンシ)」の略。「―に仰せ言ありければ/宇津保(初秋)」

ないぜんし

ないぜんし [3] 【内膳司】
律令制で,宮内省に属し天皇の食膳の調理をつかさどった官司。うちのかしわでのつかさ。

ないぜんのかみ

ないぜんのかみ 【奉膳・内膳正】
内膳司(ナイゼンシ)の長官。定員二人。高橋・安曇(アズミ)の二氏より任ずるのを例とし,「奉膳」と表記するが,他氏の場合には「正」と表記する。うちのかしわでのかみ。

ないぜんや

ないぜんや 【内膳屋】
内膳司の厨房。かまどを置いて御膳の調理を行なった建物。

ないそ

ないそ 【乃祖】
⇒だいそ(乃祖)

ないそ

ないそ [1][0] 【内訴】
(1)内々で訴えること。
(2)鎌倉幕府の訴訟制度で,正規の訴訟手続以外に直接幕府要人へ非公式に請願する行為。

ないそう

ないそう【内装】
interior design[decoration];trim (自動車).→英和

ないそう

ないそう [0] 【内争】
内部の者どうしで争うこと。内紛。

ないそう

ないそう [0] 【内奏】 (名)スル
(1)正式の手続きを経ずに天皇に奏上して請願すること。
(2)近臣や後宮を通じて天皇に奏上し事を運ぶこと。

ないそう

ないそう [0] 【内装】 (名)スル
建物などの,内部の壁・床・天井などの仕上げや装飾および設備の配置。また,その工事。
⇔外装
「―工事」

ないそう

ないそう [0] 【内層】
内側の層。
⇔外層

ないそうせいげん

ないそうせいげん [5] 【内装制限】
火災時に建築物内部が容易に燃えないように,仕上げ材を不燃性や難燃性のものとして安全性を確保するための制限。建築基準法に定められる。

ないそうほう

ないそうほう ナイサフハフ [0] 【内挿法】
⇒補間法(ホカンホウ)

ないそく

ないそく [0] 【内則】
内部だけに適用される規則。内規。

ないそん

ないそん [0] 【内孫】
「うちまご(内孫)」に同じ。
⇔外孫

ないぞう

ないぞう [0] 【内蔵】 (名)スル
その物の内部におさめ持っていること。「フラッシュを―したカメラ」「高度文明社会が―する問題」

ないぞう

ないぞう [0] 【内臓】
動物の胸腔や腹腔にある器官の総称。消化呼吸系・泌尿生殖系・内分泌系の器官をいう。普通は腹腔内にある胃・腸・肝・腎・膵などをいう。漢方では五臓六腑という。

ないぞう

ないぞう【内臓】
the internal organs;the intestines.内臓病 an internal disease.内臓逆位症 heterotaxia.

ないぞう

ないぞう【内蔵式の】
self-contained;built-in.

ないぞうかんかく

ないぞうかんかく [5] 【内臓感覚】
臓器の状態に伴う感覚。内臓痛・飢餓・渇き・満腹・悪心・痛み・尿意・便意・性欲など。臓器感覚。

ないぞうきん

ないぞうきん [3][0] 【内臓筋】
脊椎動物の内臓器官を構成する筋肉。心筋と食道の上部以外は平滑筋。
⇔骨格筋

ないぞうとうがい

ないぞうとうがい [5] 【内臓頭蓋】
頭蓋のうち顔面部にある骨格部分。上顎骨・口蓋骨・頬骨・下顎骨・舌骨の五種の骨から成る。顔面頭蓋。
→頭蓋

ないぞく

ないぞく [0] 【内属】 (名)スル
(1)他国に服従して属国になること。「三韓入朝し百済―するに至りて/日本開化小史(卯吉)」
(2)〔哲〕
〔inherence〕
物の諸性質と,その諸性質を有する実体としての物との関係をいう。

ないぞん

ないぞん [0] 【内存】
心の内で思うこと。内々の所存。

ないたい

ないたい [0] 【内帯】
西南日本の,中央構造線より北側の部分。花崗岩類の分布が著しく,高原状で断層地塊が発達する。
⇔外帯

ないたいかく

ないたいかく [3] 【内対角】
〔数〕
(1)三角形の場合,三角形の一つの外角から,これに隣り合わない二つの角をさして内対角と呼ぶ。
(2)四角形の場合,一つの外角から,これに隣り合う内角に対する角をさして内対角と呼ぶ。

ないたがし

ないたがし [0] 【名板貸し】
自己の氏名や商号を使って営業することを他人に許諾すること。看板貸し。名義貸し。

ないたつ

ないたつ [0] 【内達】 (名)スル
正式の通達より前に内々で通達すること。また,その通達。

ないたん

ないたん [0] 【内探】 (名)スル
ひそかにさぐること。内偵。

ないた烏(カラス)がもう笑(ワラ)う

ないた烏(カラス)がもう笑(ワラ)う
⇒今(イマ)ないた烏(カラス)がもう笑(ワラ)う

ないだい

ないだい [0] 【内題】
書物の表紙にではなく,本文の最初や扉に書かれてある題。
→外題(ゲダイ)

ないだいじん

ないだいじん [3] 【内大臣】
(1)令外の官の一。権限などは左右大臣に準ずる。669年に藤原鎌足が任ぜられたのが最初だが,常置されたのは一〇世紀以後。うちのおとど。うちのおおおみ。うちのおおいどの。うちのおおまえつぎみ。内府。
(2)1885年(明治18),内閣制度の創設により行政府から独立して設置された宮中の官。天皇に常侍して補佐にあたり,特に大正・昭和期大きな政治的発言力をもった。第二次大戦後廃止。内府。

ないだく

ないだく [0] 【内諾】 (名)スル
内々に承諾すること。「―を得る」「就任を―する」

ないだく

ないだく【内諾(を与える)】
(give) an informal consent <to> .

ないだん

ないだん [0] 【内談】 (名)スル
(1)内々で話し合うこと。内密の相談。「役員数人で―した結果」
(2)室町幕府の引付(ヒキツケ)の通称。また,引付における評議をいう。

ないだん

ないだん【内談】
a private talk.〜する talk privately <with a person> .

ないだんしゅう

ないだんしゅう 【内談衆】
室町幕府の職名で,訴訟にあたる引付衆のこと。

ないだんとうにん

ないだんとうにん 【内談頭人】
室町幕府の引付の長官。

ないち

ないち【内地】
inland;→英和
the home land (外国に対し);the mainland (島に対して).→英和
〜の inland;→英和
domestic;→英和
home.→英和
〜産の home-grown;native.→英和
‖内地製品 home products.内地米 home-grown rice.

ないち

ないち [1] 【内治】
〔「ないじ」とも〕
国内の政治。内政。

ないち

ないち [1] 【内地】
(1)一国の国土の中。国内。
(2)(第二次大戦前,海外の植民地を外地(ガイチ)と称したのに対して)日本本国の土地。
⇔外地
(3)北海道・沖縄などの人が本州などをさしていう称。
(4)海岸から遠ざかった土地。内陸。

ないちざっきょ

ないちざっきょ [4] 【内地雑居】
居留地を設けずに,外国籍の人を自由に国内に居住させること。

ないちまい

ないちまい [0] 【内地米】
(外国産の輸入米に対して)日本国内産の米。
⇔外米(ガイマイ)
⇔外国米

ないちょう

ないちょう [0] 【内朝】
宮中で,天子の起居する部屋。

ないちょく

ないちょく [0] 【内勅】
内々の勅命。

ないちりゅうがく

ないちりゅうがく [4] 【内地留学】 (名)スル
国内の大学・研究所・企業などに,公務員・教員などがその身分のまま出張して一定期間の研修をすること。

ないちん

ないちん [0] 【内陳】
内々に意見などを申し上げること。

ないつう

ないつう【内通】
treachery;→英和
betrayal;→英和
secret communication <with the enemy> .〜する communicate secretly <with> ;betray <a friend> .→英和
‖内通者 a betrayer.

ないつう

ないつう [0] 【内通】 (名)スル
(1)味方がひそかに敵に通ずること。内応。「敵と―する」
(2)男女がひそかに情を交わすこと。密通。私通。「誰だらう,其様(ソン)な―する女(ヒト)は/魔風恋風(天外)」
(3)あらかじめ話を通じておくこと。

ないつうじ

ないつうじ [3] 【内通事・内通詞】
江戸時代,長崎で,奉行所による認可を受けずに個人の資格で貿易・商談の仲介に携わったオランダ語・中国語通訳。

ないてい

ないてい [0] 【内庭】
うちにわ。なかにわ。

ないてい

ないてい【内定】
an unofficial[informal]decision.〜する decide unofficially.

ないてい

ないてい【内偵する】
investigate secretly.

ないてい

ないてい [0] 【内定】 (名)スル
公表されてはいないが,内々で定まること。また,決めること。「採用が―する」

ないてい

ないてい [0] 【内廷】
宮廷の内部。君主が私的生活をする所。
⇔外廷

ないてい

ないてい [0] 【内偵】 (名)スル
相手にわからないようにひそかに探ること。「汚職容疑で―する」

ないていひ

ないていひ [3] 【内廷費】
皇室費の一種。御手元金(オテモトキン)として,天皇をはじめ内廷の皇族の日常生活費その他にあてられる。

ないてき

ないてき [0] 【内的】 (形動)
(1)(物事の)内部に関するさま。
⇔外的
「―な要因」「―問題」
(2)精神・心に関するさま。内面的。「―経験」

ないてき

ないてき【内的】
inner;→英和
mental (心の).→英和

ないてきえいりょく

ないてきえいりょく [5] 【内的営力】
⇒内力(ナイリヨク)

ないてきげんごがく

ないてきげんごがく [7] 【内的言語学】
〔(フランス) linguistique interne〕〔言語学者ソシュールが用いた語〕
文化史・政治史・地理的分布のような言語外の事柄は考慮に入れないで,言語そのもののみを研究する言語学。
⇔外的言語学

ないてきせいかつ

ないてきせいかつ [5] 【内的生活】
人間の生活の精神面に関する部分をいう語。精神生活。内面生活。

ないてん

ないてん [0] 【内典】
仏教で,仏教の経典をいう。
⇔外典(ゲテン)

ないてんきん

ないてんきん [3] 【内転筋】
骨格筋の一。身体の中心軸に四肢や指などを近づける働きをする筋肉。

ないで

ないで (連語)
〔近世初期から関東方言に用いられ,江戸語以降広く用いられるようになった。江戸語でのくだけた言い方では「ねえで」となる〕
動詞および動詞型活用の助動詞の未然形に接続する。
(1)打ち消しの意味で下に続ける。「勉強もし―,遊んでばかりいる」「他(ヒト)の気も知らねえで,まことに憎いよ/人情本・辰巳園(初)」
(2)「ないでは」「ないでも」の形で,打ち消しの条件を表す。「なければ」「なくても」の意。「こっぴどい目にあわさ―はおかないぞ」「傘を持って行か―も大丈夫だろう」
(3)文末にあって,婉曲的に禁止の意を表す。「もうどこにも行か―」「やたらにお金を持ち出さ―ね」
(4)「いい」「くれ」「ほしい」などの補助動詞・補助形容詞を後ろに伴って用いられる。「今日は出かけ―くれ」「もうそんな所へは行か―ほしい」
〔(1)この語の成立については,打ち消しの助動詞「ない」に接続助詞「で」,あるいは断定の助動詞「だ」の連用形「で」の付いたもの,打ち消しの助動詞「ない」と打ち消しの接続助詞「いで」とが交錯してできたものなど,諸説があって,まだ確定していない。(2)この語を一語とみて,打ち消しの助動詞「ない」の連用形とするもの,接続助詞とするもの,などの説もある〕

ないでは

ないでは 【無いでは】 (連語)
〔形容詞「ない」に助詞「で」「は」の付いたもの〕
非存在の条件を表す。なしには。なくしては。「金が―すまない問題だ」
〔江戸語では,多く「ねえぢゃあ」の形で用いられた。「あんまり達入(タテイレ)がねへぢやあねへか/滑稽本・浮世床(初)」〕

ないでん

ないでん [0][1] 【内殿】
「内陣(ナイジン)」に同じ。

ないとう

ないとう 【内藤】
姓氏の一。

ないとうこなん

ないとうこなん 【内藤湖南】
(1866-1934) 東洋史学者。秋田県生まれ。本名,虎次郎。新聞記者として中国論を展開,のち京大教授となり東洋史の京都学派をなした。主著「近世文学史論」「支那史学史」

ないとうしんじゅく

ないとうしんじゅく 【内藤新宿】
品川・千住・板橋とともに,江戸四駅の一。1698年武蔵国豊島郡(現在の東京都新宿区一〜三丁目)の高遠藩内藤氏下屋敷の近くに新設された甲州街道の第一宿。宿はずれの追分で青梅街道が分岐。江戸の歓楽地として繁栄,商業も盛んであった。

ないとうじょうそう

ないとうじょうそう 【内藤丈草】
(1662-1704) 江戸前期の俳人。通称,林右衛門。別号,仏幻庵など。尾張犬山藩士。致仕後出家して上洛し芭蕉に入門。蕉門十哲の一人。著「ねころび草」「丈草発句集」など。

ないとうたちゅう

ないとうたちゅう 【内藤多仲】
(1886-1970) 建築構造学者。山梨県生まれ。早大教授。独自の耐震理論に基づく鉄骨鉄筋コンクリート造で1923年(大正12)旧日本興業銀行本店を完成,関東大震災で耐震理論の有効性を実証した。他に東京タワーを設計。

ないとうふうこ

ないとうふうこ 【内藤風虎】
(1619-1685) 江戸前期の俳人・歌人。奥州磐城平城主。本名,義概(ヨシムネ)。その俳席は門流にかかわらず広く開かれ,江戸初期俳壇の活性化に貢献。著「桜川」

ないとうめいせつ

ないとうめいせつ 【内藤鳴雪】
(1847-1926) 俳人。江戸松山藩邸で生まれる。名は素行(ナリユキ)。四六歳のとき,子規に師事し,日本派の長老として当時を代表した。著「鳴雪俳話」「鳴雪句集」「鳴雪自叙伝」など。

ないとうろせん

ないとうろせん 【内藤露沾】
(1655-1733) 江戸前・中期の俳人。本名,義栄。風虎の二男。父の影響で俳諧を好み,門人の指導も行なった。隠棲後も其角・沾徳ら江戸俳壇と交流。

ないとく

ないとく [0] 【内徳】
人知れず積んで,外に表さない美徳。

ないど

ないど [1] 【内帑】
〔「帑」はかねぐらの意〕
(1)皇室の所有する財貨を入れる倉庫。
(2)君主の所有する財貨。

ないどう

ないどう [0] 【内道】
仏教。仏道。また,その信者。仏家で,他の教え,特に外道(ゲドウ)と区別していう語。内教。
⇔外道

ないどうじょう

ないどうじょう [3] 【内道場】
宮中で仏道修行や仏事を行う建物。日本では834年,唐の制にならい空海の奏請によって真言院が設けられた。内寺。

ないどきん

ないどきん [0][3] 【内帑金】
君主のお手元金。「御(ゴ)―」

ないどくそ

ないどくそ [3] 【内毒素】
グラム陰性菌の細胞壁に存在するリポ多糖類,またはこれとタンパク質との複合体。菌体の破壊によってのみ毒性を示し,その作用は外毒素より弱い。菌体内毒素。エンドトキシン。
→外毒素
→細菌毒素

ないない

ないない [0] 【内内】
〔「うちうち」の漢字表記「内内」を音読みした語〕
■一■ (名)
(1)表向きではないこと。外に現れ出ないこと。うちわ。「―で処分する」「―の話」「―の処は其女を御新造として/怪談牡丹灯籠(円朝)」
(2)心の中。「―では喜んでいる」
■二■ (副)
(1)ひそかに。内密に。うちわに。「―意向を打診する」
(2)心中ひそかに思うさま。「―案じておりました」「諦(アキラ)めても,…―自分の不運を泣きますは/五重塔(露伴)」

ないない

ないない【内々】
⇒内緒.

ないないじん

ないないじん [3] 【内内陣】
神社の本殿のいちばん奥の間。また,内陣の中の厨子(ズシ)。神体を安置する所。

ないないづくし

ないないづくし [5] 【無い無い尽くし】
全く何もないこと。あれもない,これもない,とないものばかりであること。「―の貧乏所帯」

ないにゅう

ないにゅう [0] 【内乳】
種子植物に普通にみられる胚乳組織の一。胚乳(ハイニユウ)。内胚乳。
→胚乳

ないねつ

ないねつ [0] 【内熱】
体内にこもって抜けない熱。

ないねんきかん

ないねんきかん【内燃機関】
an internal combustion engine.

ないねんきかん

ないねんきかん [6][5] 【内燃機関】
燃料の燃焼によって生じた高温・高圧のガスを直接利用して作動する機関。燃焼室内で燃料を燃焼させてピストンなどを作動させる容積型(ガソリン機関・ディーゼル機関など)と,燃焼ガスを噴出させて羽根車を回したり(ガス-タービン-エンジン),直接推力としたり(ジェット-ロケット)する速度型に大別される。
⇔外燃機関

ないのか

ないのか (連語)
〔打ち消しの助動詞「ない」に助詞「の」「か」の付いたもの〕
打ち消しの疑問の意を表す。「まだ行か―,遅れるよ」
→ないか(連語)

ないはいよう

ないはいよう [3] 【内胚葉】
後生動物の発生途中に生ずる三胚葉の一。原腸形成の時期(嚢胚期)に原腸壁の全部または一部を構成する。消化管の主要部分とその付属腺(肝臓・膵臓),甲状腺,鰓(エラ)・肺などの呼吸器官に発達する。
→胚葉

ないはおん

ないはおん [3] 【内破音】
母音から子音に移るときに生じる,調音器官が閉鎖を形成する音。開放を伴わない点に特徴がある。例えば,「勝った」などにみられる促音の前半はこれにあたる。
⇔外破音

ないはつてき

ないはつてき [0] 【内発的】 (形動)
外からの刺激によらずに,内部から自然に起こるさま。
⇔外発的

ないはつてきはってん

ないはつてきはってん [0] 【内発的発展】
欧米をモデルとするのではなく,途上国の開発は,その地域・民衆の中から内発的に生み出されるべきであるとする考え方。

ないはんそく

ないはんそく [3] 【内反足】
足首の関節の異常により,足の裏が内方に向く状態となった足。立ったとき,足の裏の外側部のみが地面につく。先天性のものが多い。内翻足(ナイホンソク)。
⇔外反足

ないばつてき

ないばつてき [0] 【内罰的】 (形動)
⇒自責的(ジセキテキ)

ないひ

ないひ [1] 【内秘】
(1)内々の秘密。外にもらしてはならない秘密。
(2)〔仏〕 外観は小乗の修行者の姿をとっているが,内実は慈悲・利他といった大乗の菩薩の信仰を行なっていること。

ないひ

ないひ [1] 【内皮】
(1)植物の皮層の最も内側の層。中心柱まれに個々の維管束の外側を囲む一層の柔細胞群。種子植物の根や羊歯(シダ)類に普通にみられる。
(2)脊椎動物の血管・リンパ管・心臓の閉鎖された内腔の壁をおおう一層の薄い上皮細胞群。
→外皮

ないひょう

ないひょう [0] 【内評】
うちわでの批評や評議。

ないふ

ないふ [1] 【内府】
(1)内大臣の別名。だいふ。
(2)貢物などを収める宮中の倉庫。

ないふ

ないふ [1] 【内付】
ある国に従属すること。服属。

ないふく

ないふく [0] 【内福】 (名・形動)[文]ナリ
見かけより内実の裕福な・こと(さま)。「―な公家衆隠居の左り笏/柳多留(別中)」

ないふく

ないふく [0] 【内服】 (名)スル
薬を飲むこと。内用。
⇔外用
「風邪薬を―する」

ないふく

ないふく【内服薬】
an internal medicine.

ないふくやく

ないふくやく [4] 【内服薬】
口から投与される薬。内用薬。飲み薬。
⇔外用薬

ないふくワクチン

ないふくワクチン [5] 【内服―】
口腔を通じて投与するワクチン。急性灰白髄炎の予防に用いられている弱毒生ワクチンなど。

ないふん

ないふん [0] 【内紛】
内部に起こる争い。内部のごたごた。うちわもめ。「―が絶えない」

ないふん

ないふん [0] 【内憤】
表には出さない,心中のいきどおり。

ないふん

ないふん【内紛】
an internal trouble;domestic discord.

ないぶ

ないぶ [1] 【内部】
(1)物の内側。「建物の―」
(2)ある組織や集団の中。うちわ。「―の事情に詳しい」
⇔外部

ないぶ

ないぶ【内部】
the inside;→英和
the interior.→英和
〜の internal;→英和
interior.〜から from within.‖内部抗争 infighting.内部告発者 a whistle-blower.

ないぶかんきょう

ないぶかんきょう [4] 【内部環境】
多細胞動物の組織細胞を包み,その生存を維持する環境,すなわち体液のこと。この環境の恒常性が保たれることが生命維持の条件とされる。
→恒常性

ないぶかんさ

ないぶかんさ [4] 【内部監査】
企業内部の監査人が行う会計監査。近年は,経営全般について評価・検証・改善策の提案などを行うことをも含めていう。

ないぶきせい

ないぶきせい [4] 【内部寄生】
ある生物が他の生物(宿主)の体内に侵入して,養分をとって生活すること。内寄生。
⇔外部寄生

ないぶきんゆう

ないぶきんゆう [4] 【内部金融】
企業が資金を調達する際,企業の外部に依存せず内部で調達する方法。減価償却積立金・社内留保の利用がこれに該当する。
⇔外部金融

ないぶけいざい

ないぶけいざい [4] 【内部経済】
企業の生産規模を拡大することで,生産量一単位当たりの平均費用の低下をもたらすこと。
⇔外部経済(2)

ないぶけんせいそしき

ないぶけんせいそしき [8] 【内部牽制組織】
会計事務や事務一般の不正・誤りを会社内部で防止するための組織。記帳を二人以上の係員に分担させたり,現金の出納,保管と記帳とを別にしたりする。

ないぶこうさく

ないぶこうさく [4] 【内部工作】
ある目的達成のため,組織の内部の者に働きかけること。

ないぶこうでんこうか

ないぶこうでんこうか [8] 【内部光電効果】
⇒光電効果(コウデンコウカ)

ないぶこくはつ

ないぶこくはつ [4] 【内部告発】
組織内の人間が,その組織の悪事や不正を公にすること。

ないぶしほん

ないぶしほん [4] 【内部資本】
⇒自己資本(ジコシホン)

ないぶしゃとりひき

ないぶしゃとりひき [5][6] 【内部者取引】
⇒インサイダー取引

ないぶしょうがい

ないぶしょうがい [4] 【内部障害】
身体障害者福祉法で規定する身体障害の一。心臓・腎臓・呼吸器・膀胱または直腸・小腸の機能障害で,永続し,日常生活が著しい制限を受ける程度のものをいう。

ないぶせいめいろん

ないぶせいめいろん 【内部生命論】
論文。北村透谷著。1893年(明治26)発表。山路愛山との論争のなかで書かれたもの。肉体的(外部)生命に対し,人間独自の精神的(内部)生命の実存を主張。

ないぶつ

ないぶつ [0] 【内仏】
仏壇など,身近な所に安置して信仰する仏像。持仏。

ないぶていこう

ないぶていこう [4] 【内部抵抗】
電気機器・電池・電気計器などの内部に存在する電気抵抗。

ないぶまさつ

ないぶまさつ [4] 【内部摩擦】
物体に加えられた変形エネルギーを熱エネルギーに変化させることによって消費する過程。ばねの減衰振動や流体の粘性などはその例。

ないぶりゅうほ

ないぶりゅうほ [4] 【内部留保】
⇒社内留保(シヤナイリユウホ)

ないぶろうどうしじょう

ないぶろうどうしじょう [8] 【内部労働市場】
通常の労働市場の労働需給以外に,企業内部の規約・慣行などに基づく配置転換や昇進が,労働力の配分や賃金形成に大きく影響を及ぼしているとして,これを内部労働市場という。

ないぶん

ないぶん [0] 【内文】
内印(ナイイン)を押した文書。ないもん。うちぶみ。
⇔外文(ゲブン)

ないぶん

ないぶん [0] 【内分】 (名)スル
(1)表ざたにしないこと。内密。内聞。「―にしておく」
(2)〔数〕 ある線分上の一点で,その線分を二つの線分に分かつこと。
⇔外分

ないぶん

ないぶん【内聞にする】
keep <a matter> private[secret].

ないぶん

ないぶん [0] 【内聞】 (名)スル
(1)内々に聞くこと。非公式に高貴な人の耳に入ること。「―に達する」
(2)表ざたにしないこと。内分。「御―に願います」

ないぶんぴ

ないぶんぴ [3] 【内分泌】
⇒ないぶんぴつ(内分泌)

ないぶんぴ

ないぶんぴ【内分泌】
internal secretion.内分泌腺 an endocrine gland.

ないぶんぴつ

ないぶんぴつ [3] 【内分泌】
腺(内分泌腺)でつくられる物質(ホルモン)が,直接,血液やリンパ液に分泌される現象。ないぶんぴ。
⇔外分泌

ないぶんぴつせん

ないぶんぴつせん [0] 【内分泌腺】
内分泌を行う腺。脊椎動物では脳下垂体・甲状腺・副甲状腺・副腎・膵臓のランゲルハンス島・生殖腺・胸腺など,無脊椎動物ではサイナス腺・アラタ体・前胸腺など。
⇔外分泌腺

ないぶエネルギー

ないぶエネルギー [5] 【内部―】
物質系のエネルギーのうち,系全体としての位置エネルギーおよび運動エネルギーを除いた残余。微視的には系を構成する分子間の位置エネルギー,分子の並進運動の運動エネルギー,分子の回転・振動によるエネルギーの総和をいう。

ないへいせい

ないへいせい [0] 【内閉性】
〔心〕 外界への関心を示さず,自分自身のうちに閉じこもりがちな状態・性質。自閉性。

ないへき

ないへき [0] 【内壁】
内側の壁面。
⇔外壁

ないへん

ないへん [0] 【内辺】
内側。内面。
⇔外辺

ないへん

ないへん [0] 【内編・内篇】
中国古代の書物で,著者の説の要旨を記した主要部分。
⇔外編

ないへん

ないへん [0] 【内変】
内部の変化。国内の変事。

ないべん

ないべん [1] 【内弁】
〔承明門内で諸事を弁備(用意)する意から〕
中古,即位や節会(セチエ)などの儀式の責任者。左大臣を原則とするが,障りのあるとき,摂関兼務のときには次位の人が務めた。
⇔外弁(ゲベン)

ないほう

ないほう [0] 【内方】
(1)中のほう。内側。
⇔外方
(2)(「内宝」とも書く)他人の妻の敬称。内室。内儀。うちかた。「貴方が恩人の―になつてゐるから/真景累ヶ淵(円朝)」

ないほう

ないほう [0][1] 【内法】
仏家で,他の教法に対して,仏教をいう。仏法。内道。
⇔外法(ゲホウ)

ないほう

ないほう【内報】
unofficial information;a secret report.〜する inform <a person> unofficially <of> ;tell <a person> privately <about> .

ないほう

ないほう【内包】
《論》connotation.

ないほう

ないほう [0] 【内報】 (名)スル
内々に知らせること。また,その知らせ。「監督官庁に―する」

ないほう

ないほう [0] 【内包】 (名)スル
(1)内部にもつこと。「危険性を―する」
(2)〔論〕
〔intension; connotation〕
ある概念において,その適用される事物(外延)が共通に有する性質。概念に含まれる意味・内容。例えば,「人間」の内包は人間を特徴づけるさまざまな性質。さらに「日本人」の内包は,これに「日本国籍をもつ」などが加わる。「日本人」は「人間」に対して内包を増すが,外延は減ずる。
⇔外延
→概念

ないほうりょう

ないほうりょう [3] 【内包量】
同一種類の,加え合わせても意味のない量。温度など。
⇔外延量

ないほんそく

ないほんそく [3] 【内翻足】
⇒内反足(ナイハンソク)

ないまく

ないまく [1] 【内膜】
体内器官の内壁をおおう膜組織。心内膜・子宮内膜など。漿膜。

ないまく

ないまく [0] 【内幕】
うちわの事情。うちまく。

ないます

ないま・す (動サ特活)
〔「なさいます」の転。近世後期の遊里語〕
(1)「なさいます{(1)}」に同じ。「お早うございますね。どう―・したえ/滑稽本・浮世風呂 2」
(2)(補助動詞)
「なさいます{(2)}」に同じ。「おやよく名を知つてゐ―・すねえ,誰に聞え―・したえ/洒落本・南門鼠」

ないまぜ

ないまぜ ナヒ― [0] 【綯い交ぜ】
(1)色・素材・太さなどの違うものを合わせて一本の紐(ヒモ)や綱に綯(ナ)うこと。「―の紐」
(2)いろいろなものをまぜ合わせて一つの物に作り上げること。「うそとまことを―にした身の上話」
(3)歌舞伎で,人物や時代を全く異にする二つ以上の脚本をまぜ合わせて,新しい脚本を作ること。「伽羅(メイボク)先代萩」と「累(カサネ)」による「伊達競阿国戯場(ダテクラベオクニカブキ)」など。

ないまぜる

ないまぜる【綯い交ぜる】
mix;→英和
compound.→英和

ないまぜる

ないま・ぜる ナヒ― [0][4] 【綯い交ぜる】 (動ザ下一)[文]ザ下二 なひま・ず
(1)異なる色や質の糸をより合わせて,紐(ヒモ)などにする。「紅白の糸を―・ぜて組紐(クミヒモ)を作る」
(2)いろいろなものをまぜ合わせる。ないまぜにする。「虚実を―・ぜる」

ないみ

ないみ [0] 【内見】
⇒ないけん(内見)(2)

ないみつ

ないみつ【内密の】
secret;→英和
behind the scenes.

ないみつ

ないみつ [0] 【内密】 (名・形動)[文]ナリ
表ざたにしない・こと(さま)。ないしょ。内々。「―の話」「―にする」

ないみょう

ないみょう [0] 【内明】
五明(ゴミヨウ)の一。仏教の立場から仏教に関する学問をいう。仏教学。
→五明

ないみょうぶ

ないみょうぶ [3] 【内命婦】
律令制で,五位以上の位階をもつ女官の称。うちのみょうぶ。
→外命婦(ゲミヨウブ)

ないむ

ないむ【内務】
home affairs.‖内務省 <米> the Department of the Interior; <英> the Home Office.内務大臣 <英> the Home Secretary.内務長官 <米> the Secretary of the Interior.

ないむ

ないむ [1] 【内務】
(1)国内の政務。
⇔外務
(2)警察・土木・衛生・地方行政などに関する行政の総称。
(3)軍隊で兵営内の日常生活に関する仕事。「軍隊―令」

ないむきょう

ないむきょう [3][0] 【内務卿】
内務省の長官。初代は大久保利通。1885年(明治18)内閣制度創設とともに内務大臣となる。

ないむしょう

ないむしょう [3] 【内務省】
第二次大戦前の警察・地方行政などを統轄した中央官庁。1873年(明治6)設置され,国民統制機関の中枢となった。1947年(昭和22)廃止。

ないむしょうけいほきょく

ないむしょうけいほきょく [3][3] 【内務省警保局】
1876年(明治9)に内務省の内局として設置され,警察事務を担当した部局。特に全国に特別警察網をしいて反政府運動や労働運動を取り締まった。

ないむだいじん

ないむだいじん [4] 【内務大臣】
旧内務省の長官。広範な権限をもち,総理大臣につぐ重要な地位であった。内相。

ないむはん

ないむはん [3] 【内務班】
旧日本陸軍で,兵営内で起居する際の最小単位。二〇〜四〇人の兵を内務班長たる下士官が統率した。

ないめい

ないめい【内命】
an informal[unofficial]order;informal instructions.

ないめい

ないめい [0] 【内命】 (名)スル
表立っていない,内々の命令。

ないめん

ないめん [0][3] 【内面】
(1)物事の内側。外側からは見えない部分。内部。「胃の―」
(2)精神・心理に関する方面。「―の苦悩」
⇔外面

ないめん

ないめん【内面】
the inside.→英和
〜的 internal;→英和
inner.→英和
‖内面生活 one's inner life.

ないめんせいかつ

ないめんせいかつ [5] 【内面生活】
「内的生活(ナイテキセイカツ)」に同じ。

ないめんてき

ないめんてき [0] 【内面的】 (形動)
物事の内部,特に精神に関するさま。内的。
⇔外面的
「―な変化」

ないめんびょうしゃ

ないめんびょうしゃ [5] 【内面描写】
文学作品などで,人物の心理や感情などの心的状態を描くこと。
⇔外面描写

ないもうこ

ないもうこ 【内蒙古】
モンゴル高原の南,中国の内モンゴル自治区のゴビ砂漠にあたる地域。うちもうこ。

ないもの

ないもの [0] 【無い物】
今ここに無いもの。

ないもの=は無い

――は無・い
(1)なんでもある。
(2)「無い」を強調した言い方。「貸したくとも―・い」

ないものねだり

ないものねだり [5] 【無い物ねだり】
無いものをむりに欲しがること。

ないものねだり

ないものねだり【無いものねだりする】
ask[cry]for the moon.→英和

ないもん

ないもん [0] 【内文】
⇒ないぶん(内文)

ないもん

ないもん [0] 【内問】
内々に問うこと。内々の取り調べ。

ないや

ないや [0] 【内野】
(1)野球で,一塁・二塁・三塁・本塁を結ぶ線がつくる四角形の区域の内側。インフィールド。ダイヤモンド。
⇔外野
(2)「内野手」の略。

ないや

ないや【内野】
《野》the infield.→英和
内野手 an infielder.→英和
内野席 infield stands;infield bleachers.

ないやあんだ

ないやあんだ [4] 【内野安打】
野球で,打者の打った球が外野まで達しないでヒットになったもの。

ないやく

ないやく [0] 【内約】 (名)スル
内々に約束すること。また,その約束。「―を得る」「両社の提携を―する」

ないやくし

ないやくし [3] 【内薬司】
律令制で,中務省に属し天皇・中宮・東宮の診療・投薬のことを担当した官司。のち典薬寮に併合。うちのくすりのつかさ。

ないやしゅ

ないやしゅ [3] 【内野手】
内野を守る選手。一塁手・二塁手・三塁手・遊撃手の総称。投手・捕手を加えることもある。インフィールダー。内野。
⇔外野手

ないゆ

ないゆ [1][0] 【内諭】
内々にさとすこと。また,そのさとし。

ないゆう

ないゆう【内憂】
(a) domestic trouble.内憂外患 troubles at home and abroad.

ないゆう

ないゆう [0] 【内憂】
内部の心配事。特に,国内の心配事や困難。内患。
⇔外憂

ないゆうがいかん

ないゆうがいかん [0] 【内憂外患】
国内の心配事と外国からもたらされる心配事。内外の憂患。

ないよう

ないよう [0] 【内容】
(1)入れ物などの中に含まれているもの。中身。「荷物に―を表示する」
(2)一定の形式をとって形をなすものの中を満たして,そのものを成り立たせている事柄。物事の実質や価値。「小説の―」「―に乏しい議論」「―のない人間」
(3)〔哲〕
 (ア)事物を成り立たせる実質や素材。
 (イ)事物がもっている意味・価値。
⇔形式

ないよう

ないよう【内容】
contents;substance (実質).→英和
形式と〜 form and matter.‖内容証明郵便 contents-certified mail.内容見本 specimen pages (書物などの).

ないよう

ないよう [0] 【内用】 (名)スル
(1)薬を飲んで用いること。内服。
⇔外用
「もっぱら―する薬」
(2)内々の用事。また,うちわの入費。「二十両三十両の御―申しこされ/浮世草子・諸艶大鑑 3」

ないよう

ないよう [0] 【内洋】
うちうみ。内海。
⇔外洋

ないようきょうか

ないようきょうか [5] 【内容教科】
理科などのように,知識内容の学習を中心とする教科。
⇔用具教科

ないようご

ないようご [0] 【内容語】
〔言〕
〔content word〕
名詞・動詞・形容詞など,文法的な機能はほとんどもたず,主として語彙的意味を表す語。
→機能語

ないようしょうめい

ないようしょうめい [5] 【内容証明】
郵便物の特殊取扱の一。郵便物の内容(文書・日付・差出人・あて先)を謄本で証明するもの。内容を後日の証拠として残しておく必要のあるときに利用される。

ないようせき

ないようせき [3] 【内容積】
冷蔵庫などの中の容積。

ないようび

ないようび [3] 【内容美】
芸術作品の表している,思想・感情・生の充実感など,内容にかかわる美しさ。
⇔形式美

ないようみほん

ないようみほん [5] 【内容見本】
主に書籍類で,趣旨・内容や推薦文・組み体裁などを示した宣伝用の小冊子。

ないようやく

ないようやく [3] 【内用薬】
⇒内服薬(ナイフクヤク)

ないら

ないら 【内羅】
(1)馬の内臓の病気。また,猫の病気にもいう。[書言字考節用集]
(2)競馬界で,馬の風邪(カゼ)。

ないらいし

ないらいし [3] 【内礼司】
律令制で,中務省に属し,宮中の礼儀をつかさどり,違法を取り締まった官司。のち弾正台に併合。うちのいやのつかさ。

ないらん

ないらん [0] 【内覧】 (名)スル
(1)内々で見ること。非公式に見ること。「書類を―する」
(2)太政官から天皇に奏上する文書を,摂政・関白または特に宣旨を受けた者があらかじめ内見し,政務を代行すること。また,その人。

ないらん

ないらん【内乱】
a civil war;a rebellion.→英和
〜を起こす rebel <against> .→英和

ないらん

ないらん【内覧】
(a) private inspection.

ないらん

ないらん [0] 【内乱】
(1)国内の騒乱。
(2)政府転覆を目的とする反政府勢力と,それを鎮圧しようとする政府側との国内武力抗争。

ないらんざい

ないらんざい [3] 【内乱罪】
政府の転覆など国家の基本組織を不法に破壊することを目的として暴動を起こすことにより成立する罪。

ないり

ないり [1] 【泥犂・泥梨】
〔梵 niraya〕
〔仏〕 地獄。奈落(ナラク)。

ないり

ないり [0] 【名入り】
品物に,名前が書いてあったり染めたりしてあること。「―の手ぬぐい」

ないりく

ないりく [0] 【内陸】
海岸から遠く離れた陸地。

ないりく

ないりく【内陸】
inland (areas).→英和

ないりくかせん

ないりくかせん [5] 【内陸河川】
内陸にあって,その河口が海洋に開いていない川。ボルガ川・タリム川・シルダリア・アムダリアなど。

ないりくきこう

ないりくきこう [5] 【内陸気候】
海岸から離れた内陸部に見られる気候。その特徴は大陸性気候に似るが,地域の規模は小さい。
⇔海岸気候

ないりくこうぎょうちたい

ないりくこうぎょうちたい [9][10] 【内陸工業地帯】
内陸に発達した工業地帯。
⇔臨海工業地帯

ないりくこく

ないりくこく [4][3] 【内陸国】
海岸をもたない大陸内部にある国。内陸国は公海の自由を享有するため,海岸との間にある国を,その国との合意により自由に通過できる。

ないりょく

ないりょく [1] 【内力】
(1)系内で,系を構成する物体・質点相互の間にはたらく力。
(2)地球内部からの力によって地形を変化させる力。火山・地震・造山・造陸などの作用のこと。一般に地形の起伏を複雑にする。内的営力。
⇔外力

ないりん

ないりん [0] 【内輪】
内側の円。また,円形の内側。

ないりんさ

ないりんさ [3] 【内輪差】
自動車の旋回時に内側前輪の軌跡と内側後輪の軌跡が示す回転半径の差。

ないりんざん

ないりんざん [3] 【内輪山】
複式火山の中央火口を直接に取り巻く環状の山稜。また,中央火口丘をいう場合もある。

ないれ

ないれ [0][3] 【名入れ】
贈り物などにする品物に,会社や個人の名前を入れること。「―辞書」

ないろんぎ

ないろんぎ [3] 【内論議】
⇒うちろんぎ(内論議)

ないわくせい

ないわくせい [3] 【内惑星】
太陽系のうち,地球の軌道の内側に軌道をもつ惑星。水星と金星がこれにあたる。内遊星。
⇔外惑星

ないわん

ないわん [0] 【内湾】
奥行のある湾。

なう

な・う ナフ (接尾)
〔動詞四段(下二段)型活用〕
名詞・形容詞の語幹などに付いて,四段(時に下二段)活用の動詞をつくる。その行為をする意を表す。「あき―・う(商う)」「うべ―・う(諾う)」「とも―・う(伴う)」「あま―・う(甘なう)」

なう

なう【綯う】
twist;→英和
make <a rope> .→英和

なう

なう ナフ (助動)(なは・○・なふ・なへ・なへ・○)
〔上代東国方言〕
動詞の未然形に付いて,打ち消しの意を表す。…ない。「さ衣の小筑波嶺(オヅクハネ)ろの山の岬(サキ)忘ら来(コ)ばこそ汝をかけ〈なは〉め/万葉 3394」「月日夜(ツクヒヨ)は過ぐは行けども母父(アモシシ)が玉の姿は忘れせ〈なふ〉も/万葉 4378」
〔この語の成立については,上代における打ち消しの助動詞「ぬ」の未然形「な」に継続の助動詞「ふ」が付いてできたものといわれ,また,中世末期から関東方言として出現する助動詞「ない」と関連あるものかともみられている〕

なう

な・う ナフ [1] 【綯う】 (動ワ五[ハ四])
糸や藁(ワラ)などをより合わせる。より合わせて一本の紐(ヒモ)や縄を作る。よる。あざなう。「泥棒を捕らえて縄を―・う」

なう

な・う ナフ (動ハ下二)
足や手に故障があって,自由に動かせない。「足―・へたるものの,はふはふゐざりつつ/唐物語」

なうけにん

なうけにん [0] 【名請人】
近世の検地の際,一筆の耕地ごとにその所持者と認定され,負担すべき年貢の数量とともに年貢納入の責任者として検地帳に登録された農民。高請人。竿請人。名請百姓。

なうて

なうて [0] 【名うて】
(「なうての」の形で)ある方面で名高いこと。評判の高いこと。名代(ナダイ)。「―の酒豪」

なうての

なうての【名うての】
famous;→英和
notorious (悪名).→英和

なえ

なえ ナヘ (接助)
⇒なへ(接助)

なえ

なえ【苗】
a seedling;→英和
a sapling (苗木).→英和
苗床 a nursery.→英和

なえ

なえ [2] 【萎え】
なえること。「気持ちの―」

なえ

なえ ナヘ [1] 【苗】
(1)種子が芽を出してから移し植えるまでの幼い草木。木本植物の場合は苗木ともいう。「花の―」「杉の―」
(2)特にイネの苗。さなえ。「田に―を植える」

なえ

なえ 【地震】
「ない(地震)」の転。「―ガユル/日葡」

なえいろ

なえいろ ナヘ― [0] 【苗色】
(1)染め色の名。薄い緑色。また,萌黄(モエギ)色。
(2)襲(カサネ)の色目の名。表は淡萌黄,裏は黄みのかった淡萌黄。

なえうち

なえうち ナヘ― [2][4] 【苗打ち】
「早苗(サナエ)打ち」に同じ。

なえうり

なえうり ナヘ― [2][4] 【苗売り】
野菜や草花の苗を売り歩く人。[季]夏。《―の立ちどまりつゝ三声ほど/虚子》

なええぼし

なええぼし [3] 【萎烏帽子】
烏帽子の一種。漆で固めた烏帽子に対して,漆で固めていない柔らかい烏帽子。

なえぎ

なえぎ ナヘ― [3][0] 【苗木】
樹木の苗。特に,移植を目的とした若木をいう。「―市(イチ)」

なえぐ

なえ・ぐ ナヘグ 【蹇ぐ】 (動ガ四)
足が不自由でうまく歩けなくなる。「―・ぐ―・ぐと見えたりしは,なにごとにかありけむ/蜻蛉(中)」

なえしょうぞく

なえしょうぞく [3] 【萎装束】
⇒なえそうぞく(萎装束)

なえしろ

なえしろ ナヘ― [0] 【苗代】
⇒なわしろ(苗代)

なえじるし

なえじるし ナヘ― [3] 【苗印・苗標】
播種(ハシユ)のあと,苗代の中心部に立てる木の枝や竹。

なえす

なえ・す (動サ特活)
〔動詞「なんす」の転。近世後期の遊里語〕
補助動詞として用いられる。「なんす{(2)}」に同じ。「ただつきだすとおもひ―・しちやあぬしも腹あ立ちなんしやうから/洒落本・鄽意気地」

なえそうぞく

なえそうぞく [3] 【萎装束】
こわい布地や糊(ノリ)を使わずに,柔らかな仕立てにした公家の装束。鳥羽上皇時代に行われた強装束(コワソウゾク)に対して従来のものをいった。なえしょうぞく。

なえとり

なえとり ナヘ― [2][3] 【苗取り】
苗代から苗を取ること。

なえとりうた

なえとりうた ナヘ― [4] 【苗取り唄】
民謡。苗代から苗を取るときに唄う唄。

なえどこ

なえどこ ナヘ― [0] 【苗床】
野菜・草花・樹木などの苗を育てる場所。温床(オンシヨウ)・冷床および畑の一部を使用する露地床がある。[季]春。《―や風に解けたる頬かむり/阿部みどり女》

なえなえ

なえなえ [0] 【萎え萎え】 (副)スル
生気がなく,しおれたさま。また,衣服などがよれよれになっているさま。なよなよ。「日がたって―した野菜」「―の袴/青春(風葉)」

なえに

なえに ナヘ― (連語)
⇒なへに(連語)

なえばさん

なえばさん ナヘバ― 【苗場山】
新潟県と長野県の境にある火山。海抜2145メートル。山頂に苗代田のような湿原がある。

なえばむ

なえば・む 【萎えばむ】 (動マ四)
衣服がなえかかる。「青色の―・めるに白襲(シラガサネ)の色合ひ/源氏(初音)」

なえぶね

なえぶね ナヘ― [3] 【苗舟】
深田で田植えをするとき,苗を運ぶのに使う小舟。

なえる

なえる【萎える】
wither (しおれる);→英和
weaken (力を失う);→英和
be paralyzed (まひする).

なえる

な・える [2] 【萎える】 (動ア下一)[文]ヤ下二 な・ゆ
(1)手足などが麻痺(マヒ)して動かなくなる。力が抜けてぐったりする。「長く寝たきりだったので足が―・えてしまった」
(2)気力がなくなる。精神の張りを失う。「立ち向かおうとする気力が―・える」
(3)野菜・草などがしおれる。「日照り続きで,草花も―・えてしまった」
(4)衣服が,糊(ノリ)が抜けて柔らかくなる。「御直衣などのいたう―・えたるしもをかしう見ゆ/和泉式部日記」

なお

なお
(1)[更に](still) more;→英和
further;→英和
[なおまた]besides;→英和
moreover.→英和
(2)[今でも]still;→英和
yet.→英和
〜いっそう努力する make greater efforts.⇒尚更.

なお

なお ナホ 【直】
■一■ (形動ナリ)
まっすぐなさま。「なおなお」「まなお」の形で見られる。
→なおなお
→まなお
■二■ (副)
(1)取り立てて言うべきほどでないさま。普通。平凡。「―もあらぬことありて,春夏なやみくらして/蜻蛉(上)」
(2)これといった行動・工夫をしないさま。空しく過ごすさま。「宮仕への初めに,ただ―やはあるべき/伊勢 78」

なお

なお ナホ [1] 【猶・尚】
■一■ (副)
(1)以前の状態が引き続いているさまを表す。
 (ア)相変わらず。いぜんとして。「今も―美しい」「今―語り継がれている」
 (イ)引き続いて。もとのとおり。「―いっそうのお引き立てを」「―しばし試みよ/源氏(桐壺)」
(2)以前の状態や他の同類のものと比べて程度が進んでいるさまを表す。
 (ア)ますます。よりいっそう。「手術して―悪くなった」「そのほうが―都合がいい」
 (イ)(好ましくないと思う気持ちを強調して)さらに。もっと。「うそをつくほうが―悪い」「げに畜類にも―おとれり/沙石(八・古活字本)」
(3)それにさらに付け加える余地があるさまを表す。まだ。「試験まで―一〇日ある」「憎んでも―余りある」
(4)前の語を受けて強調する意を表す。…でさえも。でも。「昼―暗い杉並木」
(5)(漢文訓読に由来する語法で,下に,「如し」を伴う)あたかも。ちょうど。「過ぎたるは―及ばざるが如し」「上古―かくのごとし,況や末代においてをや/平家 10」
(6)(当然のこととして)なんといっても。やはり。たしかに。「世の中に―いと心憂きものは人ににくまれんとこそあるべけれ/枕草子 267」
■二■ (接続)
ある事柄を述べたあとにほかのことを言い添えるときに用いる語。さらに申しますと。付け加えていれば。《尚》「取りあえず御報告まで。―詳細は追ってお知らせします」

なお=あら∘じ

――あら∘じ
このままで済ますわけにいかない。ただでは済まされない。「―∘じごとと見るにつけても怨めしさまさり給ふ/源氏(総角)」

なお=しも

――しも
「なお(猶)」を強めていう語。副詞的に用いられる。なおさらに。いっそう。「―,虎(=虎御前)はうちふして,消え入るやうに見えしかば/曾我 6」

なお=のこと

――のこと
なおさら。いっそう。ますます。「それなら―君が行くべきだ」

なおう

なおう 【奈翁】
ナポレオン(奈破崙)一世のこと。

なおえ

なおえ ナホエ 【直江】
姓氏の一。

なおえかねつぐ

なおえかねつぐ ナホエ― 【直江兼続】
(1560-1619) 安土桃山時代の武将。越後の戦国大名。上杉景勝の執政。関ヶ原の戦い後,減封となった米沢藩上杉家の藩政確立に努めた。また,直江版を刊行。米沢藩学問所禅林寺を創設。

なおえつ

なおえつ ナホエツ 【直江津】
新潟県上越市の地名。旧直江津市。港湾・工業地区。日本海に面する古くからの港町。

なおえばん

なおえばん ナホエ― [0] 【直江版】
1607年直江兼続が要法寺に依嘱して印刷させた,銅活字による「文選(モンゼン)」六一巻の古活字版。

なおかつ

なおかつ ナホ― [1] 【猶且つ・尚且つ】 (副)
(1)やっぱりまだ。それでも。あいかわらず。「強力なてこ入れをして―好転しない」
(2)その上また。「美しく,―やさしい」

なおがき

なおがき ナホ― [0] 【尚書き】
主文のあとに続けて書く,「なお」で始まる内容補足のための文。

なおき

なおき ナホキ 【直木】
姓氏の一。

なおきさんじゅうご

なおきさんじゅうご ナホキサンジフゴ 【直木三十五】
(1891-1934) 小説家。大阪生まれ。本名,植村宗一。早大中退。三一歳の時の筆名は三十一。昭和初期「由比根元大殺記」で大衆文壇に登場,「南国太平記」「関ヶ原」などの作で知識階級を大衆文学に引き寄せた。

なおきしょう

なおきしょう ナホキシヤウ [3] 【直木賞】
直木三十五の大衆文学における業績を記念し,大衆文学の新人の顕彰を目的として,菊池寛が1935年(昭和10)に設けた文学賞。年二回で,現在は実績の著しい中堅の作家に贈られる。

なおさら

なおさら ナホ― [0] 【尚更】 (副)
ある事にさらに付け加わるさまを表す。一段と。ますます。「そんなことをしたら―悪くなる」「君も手伝ってくれれば―よい」「それなら―のこと早く出かけるべきだ」

なおさら

なおさら【尚更】
still more;→英和
all the more <for> .〜良い(悪い) all the better (worse) <for> .→英和

なおざり

なおざり
〜にする neglect;→英和
slight.→英和

なおざり

なおざり ナホザリ [0] 【等閑】 (名・形動)[文]ナリ
(1)真剣でないこと。いいかげんにして,放っておくこと。また,そのさま。「商売を―にする」
(2)深く心にとめないこと。あっさりしていること。また,そのさま。「よき人は…興ずるさまも―なり/徒然 137」

なおざりごと

なおざりごと ナホザリ― 【等閑事】
その場かぎりのこと。「物詣での中宿り,行き来のほどの―に気色ばみかけて/源氏(椎本)」

なおざりごと

なおざりごと ナホザリ― 【等閑言】
真実みのない言葉。「宮,大将,あぶなあぶな―をうち出で給ふべきにもあらず/源氏(胡蝶)」

なおし

なおし【直し】
(1)[訂正]correction.→英和
(2)[修理]mending;repair.→英和
〜にやる get <a thing> mended[repaired].

なおし

なおし ナホシ [3][2] 【直し】
(1)直すこと。修繕すること。修理。「まだ―がきく」「―に出す」
(2)直して正しくすること。訂正。「―の多い作文」
(3)「直し味醂(ミリン)」の略。
(4)「直し酒」の略。
(5)器物などの修繕を業とする者。「―よとよべば錠まへはらをたち/柳多留 16」
(6)江戸時代遊郭で,客が時間を延長して遊ぶこと。「新川の出番で―になりやした/咄本・無事志有意」

なおし

なおし ナホシ 【直衣】
⇒のうし(直衣)

なおし

なおし ナホ― 【猶し・尚し】 (副)
〔「し」は強意の助詞〕
(1)それでもやはり。「橘は花にも実にも見つれどもいや時じくに―見が欲し/万葉 4112」
(2)ますます。いっそう。「懐の内を放つそら―悲(カナシミ)の心たへがたし/今昔 9」
(3)あたかも。まるで。多く「なおし…の如し」の形で用いられる。「侍(サブライ)の言葉は綸言にも同じ。―汗の如しとて/義経記 8」

なおし

なお・し ナホシ 【直し】 (形ク)
〔「なお(直)」の形容詞形〕
(1)まっすぐである。ゆがんでいない。「いと―・き木をなむおしをりためる/枕草子 35」
(2)整っている。乱れていない。「えせ者の家の荒畠といふものの,土うるはしうも―・からぬ/枕草子 144」
(3)普通である。「目も鼻も―・し/源氏(総角)」
(4)公明正大である。正しい。「世の静かならぬことは,かならずまつりごとの―・く,ゆがめるにも侍らず/源氏(薄雲)」

なおしざかな

なおしざかな ナホシ― 【直し肴】
遊里で,客が時間を延長した時,肴が倍になって再び出されること。また,その肴。「―など出る/洒落本・仕懸文庫」

なおしざけ

なおしざけ ナホシ― [3] 【直し酒】
下等な酒や腐りかけた酒に手を加えて,普通の酒に近い香味をもたせたもの。なおし。

なおしま

なおしま ナホ― 【直島】
瀬戸内海中央部,岡山県玉野市の南にある島。香川県に所属。

なおしみりん

なおしみりん ナホシ― [4] 【直し味醂】
「本直(ホンナオ)し」に同じ。

なおしもの

なおしもの ナホシ― [0][5] 【直し物】
(1)修理を要する物。
(2)平安時代,除目(ジモク)のあとで,官吏の名簿の中の,文字の誤りなどを訂正したり,追加任命を行なったりすること。

なおす

なお・す ナホス [2] 【直す】 (動サ五[四])
〔「直(ナオ)」の動詞化〕
(1)正常な状態にする。悪くなったものをよい状態に戻す。
 (ア)修理する。修繕する。「故障したテレビを―・す」
 (イ)誤りを訂正する。修正する。「誤植を―・す」「船(ノ進路)を―・すに及ばず/平家 11」
 (ウ)よくない状態をただす。矯正する。「英語の発音を―・す」「くせを―・す」
 (エ)形のくずれなどを正す。整える。つくろう。「服装の乱れを―・す」「髪を―・す」
 (オ)そこなわれた気持ちなどをもとの状態にする。「機嫌を―・す」「気分を―・す」(カ)(西日本で)しまう。「本を棚に―・す」
(2)変更・変換する。
 (ア)別のものに変える。変更する。「羽織を着物に―・す」
 (イ)別の形態にする。変換する。「英文を日本文に―・す」「フィートをメートルに―・す」
(3)人や物をしかるべき地位・場所に改めてすえる。
 (ア)席を上級のものに改める。「切符を一等席に―・す」「否応なしに上席に―・されて/二人女房(紅葉)」
 (イ)妾(メカケ)などを正妻にする。「たしか近々本妻に―・すとかいふ話/当世書生気質(逍遥)」
 (ウ)改めて置く。置き直す。「酒肴も枕元へ―・し/歌舞伎・韓人漢文」
(4)近世,遊里で,客が一定の時間遊女をあげたあと,改めて時間を延長する。「ちつとねかしてくれ。今夜ははなを―・さあ/洒落本・辰巳婦言」
(5)動詞の連用形の下に付いて,より良い結果を得るために,いったん行なった動作をもう一度する意を表す。「計算し―・す」「書き―・す」「やり―・す」
(6)「切る」「裂く」「むしる」などの忌み言葉。「此木を申しつけ―・さばやと存じ候/謡曲・大木」
〔「直る」に対する他動詞〕
[可能] なおせる

なおす

なおす【直[治]す】
(1)[矯正・訂正]correct;→英和
reform;→英和
improve (改善).→英和
(2)[修理]mend;→英和
repair;→英和
restore (復旧).→英和
直させる get <a thing> mended.(3)[治療]cure <a person,a disease> ;→英和
cure <a person of a disease> .
(4)[変える]change;→英和
alter.→英和

なおす

なお・す ナホス [2] 【治す】 (動サ五[四])
〔「直す」と同源〕
病気やけがを治療して健康な状態にする。「風邪を―・す」「傷を―・す」
[可能] なおせる

なおなお

なおなお ナホナホ [1] 【尚尚・猶猶】
〔「なお(尚)」を重ねて意味を強めた語〕
■一■ (副)
(1)ますます。いっそう。「―困った」「―勉学にはげめ」
(2)それでもやはり。「―とせちに宣へば/源氏(夕霧)」
■二■ (接続)
(手紙などで)付け加えて。なお。「大変に御馳走になり,―結構なおみやげまでいただき,誠にありがとうございました」

なおなお

なおなお ナホナホ 【直直】 (形動ナリ)
〔「なお(直)」を重ねて意味を強めた語〕
まっすぐなさま。素直なさま。「ひさかたの天路(アマジ)は遠し―に家に帰りて業(ナリ)をしまさに/万葉 801」

なおなおがき

なおなおがき ナホナホ― [0] 【尚尚書】
手紙の本文のあとに書き添える文句。その冒頭に「尚々」と書くことが多いところからいう。追而書(オツテガキ)。追伸。二伸。

なおなおし

なおなお・し ナホナホシ 【直直し】 (形シク)
(1)いかにも平凡である。月並みである。「かねて胸痛くなむ。わすれで待ち給へよなど,―・しく語らひ給/源氏(空蝉)」
(2)つまらない。劣っている。「心少し―・しき御叔母にぞありける/源氏(蓬生)」

なおび

なおび ナホ― 【直日・直毘】
悪い状態,尋常でない状態などをもとの良い状態にもどす意。
→大直日(オオナオビ)

なおびと

なおびと ナホ― 【直人】
普通の身分の人。ただびと。「父は―にて,母なむ藤原なりける/伊勢 10」

なおびのかみ

なおびのかみ ナホ― 【直日神・直毘神】
罪やけがれをはらう神。伊奘諾尊(イザナキノミコト)が黄泉(ヨミ)の国からもどり禊祓(ミソギハライ)をしたときに生まれた。大直毘神と神直毘神の二神をさす。

なおびのみたま

なおびのみたま ナホビノミタマ 【直毘霊】
国学書。一巻。本居宣長著。1771年成立。漢意(カラゴコロ)を排し,日本古来の精神にもどるべきことを説いたもの。

なおまた

なおまた ナホ― [1] 【尚又】 (接続)
なお,そのほかに。さらに。「―,付け加えれば」

なおも

なおも ナホ― [1] 【尚も・猶も】 (副)
(1)その上まだ。それでもまだ。「雪は―降り続く」「―言い張る」
(2)さすがに。やはり。「いくさの陣へ笛持つ人はよもあらじ。上臈は―やさしかりけり/平家 9」

なおもって

なおもって ナホ― [1][3] 【尚以て・猶以て】 (副)
(1)なおさらいっそう。なおのこと。「そうしていただければ―有り難い」
(2)それでもやはり。「数通の起請文を書き進ずといへども,―御宥免(ユウメン)なし/平家 11」

なおや

なおや [0] 【名親】
名づけ親。

なおらい

なおらい ナホラヒ [0] 【直会】
神祭終了後,神饌(シンセン)や神酒(ミキ)のおろし物を参加者が分かち飲食する行事。大嘗祭(ダイジヨウサイ)・新嘗祭(シンジヨウサイ)における豊明(トヨノアカリ)の節会(セチエ)など。

なおらいでん

なおらいでん ナホラヒ― [3] 【直会殿】
神社で,神官が集まって直会を行う所。解斎殿(ゲサイデン)。

なおらいどころ

なおらいどころ ナホラヒ― [5] 【直会所】
「直会殿(ナオライデン)」に同じ。

なおらいどの

なおらいどの ナホラヒ― [3] 【直会殿】
「なおらいでん(直会殿)」に同じ。

なおり

なおり ナホリ [3] 【治り】
病気やけががよくなること。「傷の―が遅い」

なおり

なおり ナホリ [3] 【直り】
(1)直ること。
(2)鉱床中の富鉱体の古称。

なおり

なおり 【波折り】
波が幾重にも重なり盛りあがること。「潮瀬の―を見れば/古事記(下)」

なおる

なお・る ナホル [2] 【直る】 (動ラ五[四])
(1)正常な状態になる。もとのよい状態に戻る。
 (ア)修理・修繕されて機能を回復する。「故障が―・る」
 (イ)誤りが訂正される。「誤植が―・る」
 (ウ)よくない状態が改まる。「悪い癖が―・らない」「運もやうやく―・りしにや/当世書生気質(逍遥)」
 (エ)そこなわれていたものが回復する。「機嫌が―・る」「今日は日の気色も―・れり/源氏(帚木)」
 (オ)罪が許される。「事―・りて京に上りて/千載(雑中詞)」
(2)人や物がしかるべき地位・場所におさまる。
 (ア)席に着く。すわる。「座に―・る」「急ぎ本堂へ―・りますると/怪談牡丹灯籠(円朝)」
 (イ)妾(メカケ)などが正妻になる。また,人のあとを継いでその地位を占める。「姉威能(イノ)の跡に―・る五百(イオ)だからと云ふので/渋江抽斎(鴎外)」
 (ウ)一段階上の席に移る。「(劇場で)一等席に―・る」
(3)もとの姿勢に戻る。
→なおれ(感)
(4)「死ぬ」の忌み詞。[延喜式(斎宮寮)]
〔「直す」に対する自動詞〕

なおる

なおる【直[治]る】
(1)[訂正・矯正]be corrected;be reformed.(2)[修理]be mended[repaired];be restored (復旧).
(3)[治癒(ちゆ)]get well;recover <from> ;→英和
be cured <of a disease> .

なおる

なお・る ナホル [2] 【治る】 (動ラ五[四])
〔「直(ナオ)る」と同源〕
病気やけががよくなって,もとの健康な状態に戻る。「風邪が―・る」「けがが―・る」「身など―・りもてゆく/蜻蛉(上)」

なおれ

なおれ [3][0] 【名折れ】
名誉・名声が傷つくこと。不名誉。「一族の―だ」「―になる」

なおれ

なおれ ナホレ [2] 【直れ】 (感)
〔「直る」の命令形〕
(すぐ前にかけた号令の内容を終わらせて)もとの状態に戻すための号令。「前へならえ。―」

なおれ

なおれ【名折れ】
(a) disgrace;→英和
(a) shame.→英和
〜になる bring dishonor <on> .

なか

なか【中】
the inside (内部).→英和
〜に[で]in;→英和
between… (and);→英和
among;of <the three> ;→英和
within (内部).→英和
〜から out of;from among;from within (内部から).〜へ into.→英和
〜一日おいて at one day's interval.

なか

なか 【那珂】
姓氏の一。

なか

なか【仲】
relations.〜がうまくゆく get on well <with each other,a person> .〜にはいる mediate <between> ;→英和
go between <the two> (世話する).〜のいい close;→英和
friendly.→英和
〜よくする be good friends;make friends <with> .〜をさく estrange <friends from each other> .→英和

なか

なか [1] 【仲】
〔「中」と同源〕
人と人との間柄。「―がよい」「男女の―」「―をとりもつ」

なか

なか 【中】
姓氏の一。

なか

なか [1] 【中】
(1)
 (ア)空間的な,ある範囲の内側。「家の―に入る」「水の―で卵を産む」
 (イ)家庭・学校・会社など,ある組織や集団の内部。「最近,家の―がおもしろくない」「会社の―でトラブルがあった」
(2)事物についてある範囲を限定し,その範囲内でことを考えるときに用いる語。うち。「クラスの―で一番足が速い生徒」「男の―の男」「卒業生名簿の―に彼の名前はない」
(3)区切られた空間の,端から遠い所。中央。「入り口付近の人はもっと―に入って下さい」
(4)二つの事物の間。中間。「―四日置いて登板する」
(5)段階・等級・順序などを考えて,三つ並んでいるものの二番目。ちゅう。「かみ―しも」「―の息子」「―の品(=中流)/源氏(帚木)」「―の五日(=一五日)/増鏡(序)」
(6)抽象的な事物について,その内部。「心の―」「言葉の―に皮肉がこめられている」
(7)ある状態の最中。ただなか。「お忙しい―をよくいらっしゃいました」「雨の―を帰る」「繁栄の―の貧困」
(8)〔遊郭の中の意から〕
江戸では吉原,大坂では新町の称。「或る人難波の―の物語仕るを/浮世草子・好色万金丹」
(9)生糸取引で,太さを表す語。デニール数を表す数字の下に付けて,その前後の太さであることを表す。「一四―」
〔「なか」はもと,前後・左右・上下など両端を除く中間・中央を指す語であったが,次第に「うち」と混同され,ある範囲の内部という意味が強くなった〕
→中に
→中の君
→中の十日

なか

なか 【那珂】
茨城県中部,那珂郡の町。水戸市の北に接する。

なか=に入(ハイ)る

――に入(ハイ)・る
(1)争っている両者を仲裁する。
(2)双方の間に立って便宜をはかる。

なか=に立つ

――に立・つ
両当事者の間に入って仲介する。「私が―・って話をまとめよう」

なか=を取(ト)る

――を取(ト)・る
中間を取る。中間で折り合いをつける。「―・って九万円で手を打つ」

なか=を取り持つ

――を取り持・つ
二者の仲立ちをする。

なか=を直す

――を直・す
仲直りする。

なか=を裂(サ)く

――を裂(サ)・く
親しい者どうしを引き離す。

なかあい

なかあい 【中間】
(1)なかほど。ちゅうかん。「愛宕と比叡の山との―にもあれ/堤中納言(よしなしごと)」
(2)あいだがら。なからい。「法華に阿弥陀も隔てぬ―/歌舞伎・連獅子」

なかい

なかい ナカヰ 【中井】
姓氏の一。

なかい

なかい [0] 【中居・仲居】
(1)料亭などで,料理を運んだりして客に応接する女性。《仲居》
(2)将軍・大名などの奥向きに仕える女性。また,その詰めている部屋。おすえ。《仲居》
(3)近世,商家などで,奥女中と下女の中間の奉公人。中通り女。「―の役は第一に奥様のお駕籠(ノリモノ)に小袖きてお供申すと/浮世草子・織留 6」

なかいがしら

なかいがしら [4] 【仲居頭】
(1)仲居{(1)}の頭だった者。
(2)仲居{(2)}の長。

なかいしゅうあん

なかいしゅうあん ナカヰシウアン 【中井甃庵】
(1693-1758) 江戸中期の儒者。播磨の人。大坂に出て,三宅石庵に学ぶ。のち懐徳堂を創立。著「不問語」「甃庵雑記」など。

なかいた

なかいた [0] 【中板】
茶室で,客畳と点前(テマエ)畳との間に入れる板。幅一尺四寸(約42センチメートル),長さ一間(約182センチメートル)。これのある茶室を中板席という。

なかいちくざん

なかいちくざん ナカヰ― 【中井竹山】
(1730-1804) 江戸後期の儒者。大坂の人。甃庵の長子。名は積善。朱子学者で京坂儒学界の中心人物。懐徳堂学主。徂徠学批判の書「非徴」,経世論「草茅危言」などを著す。

なかいま

なかいま 【中今】
永遠の過去と未来の中間にある今。当世を最良の世としてほめる語。「遠皇祖(トオスメロキ)の御世を始めて―に至るまで/続紀(神亀一宣命)」

なかいまさかず

なかいまさかず ナカヰ― 【中井正一】
(1900-1952) 哲学者。広島県生まれ。京大卒。「世界文化」誌を創刊,治安維持法により検挙。第二次大戦後,国会図書館副館長。著「美学入門」「委員会の論理」など。

なかいり

なかいり【中入り】
an intermission.→英和

なかいり

なかいり [0] 【中入り】 (名)スル
(1)相撲・芝居・寄席(ヨセ)などで,途中でしばらく休憩すること。また,その時間。「―後の取組」
(2)能・狂言で前後二場に分かれている演目で,シテなどが前場が終わったところで退場すること。

なかいりけん

なかいりけん ナカヰ― 【中井履軒】
(1732-1817) 江戸後期の儒者。甃庵の次子。竹山の弟。竹山没後,懐徳堂を主宰。主著「七経逢原」

なかいれ

なかいれ [4][0] 【中入れ】
中に入れること。また,入れるもの。特に,衣服や帯などの表地と裏地の間に入れる,芯(シン)や綿など。

なかうみ

なかうみ 【中海】
島根県北東部にある入り海。島根半島と鳥取県の弓ヶ浜に囲まれた潟湖(セキコ)。北東端の水道で美保湾へ通じる。なかのうみ。

なかうり

なかうり [0] 【中売り】
興行場の中で飲食物などを売り歩くこと。また,その人。

なかえ

なかえ [0] 【中陪・中重】
⇒なかべ(中陪)

なかえ

なかえ 【中江】
姓氏の一。

なかえうしきち

なかえうしきち 【中江丑吉】
(1889-1942) 中国学者。大阪生まれ。兆民の長男。東大卒。北京在住約30年,中国政治思想史などを研究。著「中国古代政治思想」

なかえちょうみん

なかえちょうみん 【中江兆民】
(1847-1901) 思想家。高知県生まれ。名は篤介。フランスに留学し帰国後仏学塾を開く。西園寺公望らと「東洋自由新聞」を創刊し主筆として自由民権論を唱えた。また,自由党の「自由新聞」,大阪の「東雲(シノノメ)新聞」などで民主主義思想の啓蒙と明治政府への攻撃を行なった。訳著「民約訳解」,著「三酔人経綸問答」「一年有半」など。

なかえとうじゅ

なかえとうじゅ 【中江藤樹】
(1608-1648) 江戸初期の儒者。近江の人。名は原,字(アザナ)は惟命(コレナガ),通称与右衛門。伊予国大洲藩に仕えたが,のち帰郷。初め朱子学を信奉,孝の徳目を重んじ「翁問答」を著す。晩年,王陽明の著書に接し,我が国陽明学の祖となる。村民を教化し徳行をもって聞こえ,近江聖人と称された。門下に熊沢蕃山がいる。

なかお

なかお ナカヲ 【中尾】
姓氏の一。

なかおか

なかおか ナカヲカ 【中岡】
姓氏の一。

なかおかしんたろう

なかおかしんたろう ナカヲカシンタラウ 【中岡慎太郎】
(1838-1867) 討幕の志士。土佐の人。名は道正。号,迂山。武市瑞山(タケチズイザン)のもとで土佐勤王党に加盟。脱藩後,坂本竜馬と薩長同盟締結に奔走,陸援隊を組織して,討幕戦に備えたが,京都近江屋で坂本とともに暗殺された。

なかおく

なかおく [3] 【中奥】
江戸城本丸のうち,将軍が起居し政務をとる区域。ちゅうおく。
→大奥(オオオク)

なかおし

なかおし 【中押し】
⇒ちゅうおし(中押)

なかおち

なかおち [0] 【中落ち】
魚を三枚におろしたあとの中骨の部分。また,その骨についていた肉。

なかおとざん

なかおとざん ナカヲ― 【中尾都山】
(初世)(1876-1956) 尺八家。大阪生まれ。本名,琳三。虚無僧修行で独自の演奏法を編み出し,1896年(明治29)近代的な都山流を創始。

なかおび

なかおび [3] 【中帯】
上着の下,小袖の上に結ぶ帯。したひも。

なかおもて

なかおもて [3] 【中表】
(紙・布などを)折り畳むとき,または二枚を重ね合わせるとき,表が内側になるようにすること。
⇔外表(ソトオモテ)

なかおり

なかおり [0] 【中折り】
(1)中ほどから半分に折ること。
(2)「中折り紙」に同じ。「奉書五枚―半帖封じ紙三牧/浮世草子・諸艶大鑑 4」
(3)表付きで,台の中央から折り曲げられる駒下駄。「―の下駄をがた����と/滑稽本・浮世風呂 2」

なかおりがみ

なかおりがみ [4] 【中折り紙】
(1)真ん中で二つに折った紙。
(2)半紙の一種。二つに折って懐中に入れておき,鼻紙などに用いる粗末なもの。中折り。

なかおれ

なかおれ【中折(帽)】
a soft[felt]hat.

なかおれ

なかおれ [0] 【中折れ】 (名)スル
(1)真ん中で折れたり,くぼんだりしていること。
(2)物事が途中で中止になること。
(3)「中折れ帽子(ボウシ)」の略。

なかおれぼうし

なかおれぼうし [5] 【中折(れ)帽子】
男子用帽子の一。フェルト製で,頂の中央をくぼませてかぶる。中折れ帽。中折れ。ソフト。

なかおろし

なかおろし [3] 【仲卸】
仲卸業者の略。

なかおろしぎょうしゃ

なかおろしぎょうしゃ [6] 【仲卸業者】
卸売市場で,卸売業者から生鮮食料品などを買い,一般小売業者や飲食店などに市場内の店舗で販売する者。市場開設者である地方自治体の許可を受ける。仲卸。
〔かつては仲買人と呼ばれた〕
→卸売業者

なかかげづた

なかかげづた [4] 【中陰蔦】
蔦紋の一。蔦の葉の縁を白抜きにしたもの。

なかかんすけ

なかかんすけ 【中勘助】
(1885-1965) 小説家・詩人。東京神田生まれ。東大卒。夏目漱石門下。文壇と没交渉に純粋孤高の内面性を追求した。作「銀の匙」「提婆達多(デーバダツタ)」「犬」「しづかな流」,詩集「琅玕(ロウカン)」など。

なかがい

なかがい [0][2] 【仲買】
売り手と買い手(生産者と問屋,問屋と小売商など)の間に立って,物品や権利の売買の仲介をおこない,営利をはかること。また,それを職業とする人。仲買業。

なかがい

なかがい【仲買】
brokerage (仲買業);→英和
[仲買人]a broker;→英和
a stockbroker (株の).→英和
仲買手数料 brokerage.

なかがいにん

なかがいにん [0] 【仲買人】
仲買を職業とする人。仲買。仲買業。ブローカー。

なかがき

なかがき [2] 【中垣】
隣家とのへだての垣。両者の仲をへだてるものの意でも用いられる。「―の隔て」

なかがみ

なかがみ 【中上】
姓氏の一。

なかがみ

なかがみ [2] 【中神・天一神】
「天一神(テンイチジン)」に同じ。「―ふたがりて,例すみ給ふ方は忌むべかりければ/源氏(手習)」

なかがみけんじ

なかがみけんじ 【中上健次】
(1946-1992) 小説家。本姓,中上(ナカウエ)。和歌山県生まれ。紀州熊野の風土や地縁血縁関係を描き,民俗・物語・差別の問題を追究。「枯木灘」「地の果て 至上の時」「熊野集」など。

なかがわ

なかがわ 【那賀川】
徳島県南部,剣山あたりに源を発し,東流して紀伊水道に注ぐ川。長さ125キロメートル。

なかがわ

なかがわ [0] 【中側】
(物の)中になっているほう。内側。
⇔外側

なかがわ

なかがわ 【那珂川】
(1)栃木県北部,那須岳に源を発し,茨城県水戸市を経てひたちなか市で太平洋に注ぐ川。長さ150キロメートル。
(2)背振(セブリ)山に源を発し那珂川町・博多市を経て博多湾に注ぐ川。
(3)福岡県西部,筑紫(チクシ)郡の町。福岡市の南東に接し,中央を那珂川{(2)}が北流する。

なかがわ

なかがわ 【中川】
(1)埼玉県東部を南流し,東京湾に注ぐ川。近世初頭,利根川を銚子方面へ東流させるまでの利根川の流路。上流を古利根川という。下流は荒川沿いを南流し東京湾へ入る。
(2)京都市上京区,鴨川と桂川との間を並行して流れていた京極川のこと。((歌枕))「ながれての水に頼みてこしかども我(ワガ)―はあせにけらしも/蜻蛉(下)」

なかがわ

なかがわ ナカガハ 【中河】
姓氏の一。

なかがわ

なかがわ ナカガハ 【中川】
姓氏の一。

なかがわおつゆう

なかがわおつゆう ナカガハオツイウ 【中川乙由】
(1675-1739) 江戸中期の俳人。伊勢の人。別号,麦林舎など。芭蕉晩年の門人。のち岩田涼菟に師事。俗談平話の俳風を広め,伊勢派といわれる。また,各務支考の美濃派とともに支麦調ともいわれた。家集「麦林集」など。

なかがわかずまさ

なかがわかずまさ ナカガハ― 【中川一政】
(1893-1991) 洋画家。東京生まれ。草土社同人,春陽会会員。東洋的で詩的な表現に独自の境地をひらく。書もよくした。作「マリア園」「尾道展望」など。

なかがわきよひで

なかがわきよひで ナカガハ― 【中川清秀】
(1542-1583) 安土桃山期の武将。織田信長・豊臣秀吉に仕え,山崎の戦いで明智光秀を破る。賤ヶ岳の戦いで敗死。

なかがわじゅんあん

なかがわじゅんあん ナカガハ― 【中川淳庵】
(1739-1786) 江戸中期の蘭方医。江戸の人。名は鱗。字(アザナ)は攀卿。本草・物産に通じる。「解体新書」の訳業に参加。蘭館医ツンベルグと交流があった。著書「和蘭局方」「和蘭薬譜」など。

なかがわよいち

なかがわよいち ナカガハ― 【中河与一】
(1897-1994) 小説家。香川県生まれ。早大中退。新感覚派のモダニズム文学から出発。青年の人妻への純愛を抒情的に描く「天の夕顔」が代表作。

なかがんな

なかがんな [3] 【中鉋】
「中仕子(チユウシコ)」に同じ。

なかぎ

なかぎ [2] 【中着】
上着と下着の間,また肌着と上着の間に着る衣服。

なかぎょう

なかぎょう ナカギヤウ 【中京】
(1)京都市の区の一。中央部にあり,河原町・新京極・烏丸(カラスマ)・四条などを含む。市の行政の中心地。
(2)京都の中央部。近世,上京(カミギヨウ)・下京(シモギヨウ)に対していった。

なかぎり

なかぎり [0] 【中限】
長期の清算取引で,受け渡し期日が売買契約をした翌月末日のもの。ちゅうぎり。
→当限(トウギリ)
→先限(サキギリ)

なかくぎ

なかくぎ [2] 【中釘】
茶室で,床の間の壁の中央に打ってある折れ釘。花入れを掛ける。

なかくぐり

なかくぐり [3] 【中潜り】
茶室の庭の中門のうち,躙(ニジ)り口のように開けられた所をくぐって出入りするもの。

なかくぼ

なかくぼ [0][2] 【中窪】
中央のへこんでいること。なかびく。「―の道」

なかくみ

なかくみ [0] 【中汲み】
濁酒(ドブロク)を沈殿させた上澄みで,半ば澄み半ば濁った酒。なかずみ。

なかくれない

なかくれない [4] 【中紅】
くれない色の中間色。韓紅(カラクレナイ)と淡紅(ウスクレナイ)の間の色。

なかぐち

なかぐち [2] 【中口】
(1)中央にある入り口。
(2)双方の間でどちらへも相手方の悪口をいうこと。中傷。中言(ナカゴト)。「縁談の前(サキ)へ立つて,―なんぞ利かうものなら/婦系図(鏡花)」

なかぐりばん

なかぐりばん [0][4] 【中刳盤】
工作機械の一。円筒状のものや孔の内側を切削する機械。シリンダーの工作などに用いる。ボーリング-マシン。

なかぐろ

なかぐろ [0] 【中黒】
(1)単語を並列するときの区切りなどに用いる記号。「・」のこと。黒丸。
(2)切斑(キリフ)で,上下が白く,中央が黒いもの。その黒い部分の大きいのを大中黒,小さいのを小中黒という。また,それで作った矢羽根。
→中白
→矢羽根
(3)家紋の一。輪の中に横に黒く太い一の字のあるもの。新田氏の紋。一つ引両(ヒキリヨウ)。

なかご

なかご [2][0] 【中子・中心】
(1)入れ子に作った器物の,内部に入る方のもの。
(2)瓜(ウリ)などの実の内部の,種の入った軟らかい部分。
(3)(「茎」とも書く)刀剣の,柄(ツカ)の内部に入る部分。
→太刀
(4)葦の茎の内側の薄皮。
(5)中空の鋳物を作る際,内部に入れる鋳型。中型。
(6)鏃(ヤジリ)の篦(ノ)の中に入る部分。
(7)物の中心。しん。[名義抄]
(8)〔堂の中央に置くことから〕
斎宮の忌み詞で,仏。「経・仏など忌みて,―・染紙などいふ/徒然 24」

なかごさき

なかごさき [0] 【中子先】
三味線・胡弓の棹(サオ)の先端の,胴から突き出したところ。根緒懸(ネオカケ)。

なかごしょ

なかごしょ [3] 【中御所】
将軍家または大臣家以上の公卿で,隠居した者が一家に同時に数人いる場合,上御所(カミゴシヨ)に次ぐ者。
→上御所
→下御所

なかごと

なかごと 【中言】
「中口(ナカグチ){(2)}」に同じ。「汝(ナ)をと我(ア)を人そ放(サ)くなるいで我君人の―聞こすなゆめ/万葉 660」

なかごぼし

なかごぼし 【中子星・心宿】
二十八宿の心(シン)宿の和名。蠍(サソリ)座のアンタレスほか二星にあたる。

なかごろ

なかごろ【中頃に】
about the middle <of the month> .→英和

なかごろ

なかごろ [0] 【中頃】
(1)中ほどの時期。「先月の―」
(2)中ほどの所。中途。「階段の―」
(3)その時から見て,あまり古くない時代。中世。「昔,―だにかやうに侍りけり。末代よくよく用心あるべき事なり/著聞 3」

なかさ∘れる

なかさ∘れる 【泣かされる】 (連語)
(1)ひどい目に遭わされる。困らされる。「あの子にはいつも―∘れるのですよ」
(2)感動させられる。「―∘れる話」

なかざ

なかざ 【中座】
大阪道頓堀にある歌舞伎劇場。1652年塩屋九郎右衛門創立の「中の芝居」に始まるという。1872年(明治5)に改称。

なかざ

なかざ [0] 【中座】
(1)座の中央。中央の座席。
(2)途中で座を立つこと。ちゅうざ。
(3)朝座と夕座の間の休息。
(4)江戸新吉原で,張り見世の中央の席。また,そこに座る上位の女郎。

なかざし

なかざし [0][4] 【中差・中挿】
(1)婦人の髷(マゲ)を結い止め,固定させるための用具。笄(コウガイ)。
(2)箙(エビラ)の中にさした矢で,表にさす上差(ウワザシ)に対していう。戦闘に最も大切な征矢(ソヤ)を中差とし,上差には狩股(カリマタ)を使用した。

なかざと

なかざと 【中里】
姓氏の一。

なかざとかいざん

なかざとかいざん 【中里介山】
(1885-1944) 小説家。東京西多摩生まれ。本名,弥之助。希代のニヒリストであり,悪のヒーロー机竜之介を創出した大作「大菩薩峠」を書きつぎ,大衆文学に新時代をひらいた。

なかざとつねこ

なかざとつねこ 【中里恒子】
(1909-1987) 小説家。神奈川県生まれ。「乗合馬車」で女流初の芥川賞受賞。人生の機微を冷静に見つめた典雅な文体の作で知られる。著「歌枕」「わが庵」「誰袖草」など。

なかざわ

なかざわ ナカザハ 【中沢】
姓氏の一。

なかざわどうに

なかざわどうに ナカザハダウニ 【中沢道二】
(1725-1803) 江戸後期の心学者。通称,亀屋久兵衛。京都の織職であったが手島堵庵に入門,江戸に出て参前舎を開き,また各地に遊説して心学布教につとめた。著「道二翁道話」など。

なかざわりんせん

なかざわりんせん ナカザハ― 【中沢臨川】
(1878-1920) 文芸評論家。長野県生まれ。本名,重雄。東大卒。文明史的観点から,西欧自然主義やプラグマティズムなどを解説・紹介。著「旧き文明より新しき文明へ」「正義と自由」など。

なかし

なかし【仲士】
a longshoreman;→英和
a stevedore.→英和

なかし

なかし [2] 【仲仕】
港や河川で,船の貨物のあげおろし作業に従事する人。中衆(ナカシユ)。「沖―」

なかしお

なかしお [0] 【中潮】
大潮と小潮の間にある潮。干満の差が中ぐらいの潮。

なかしこ

なかしこ [0] 【中仕子・中鉋】
⇒ちゅうしこ(中仕子)

なかしち

なかしち [1] 【中七】
俳句で,五・七・五の中の七。

なかしべつ

なかしべつ 【中標津】
北海道東部,根室支庁標津郡の町。酪農が中心。中標津空港がある。

なかしょうじ

なかしょうじ [3] 【中障子】
部屋の隔ての襖(フスマ)障子。中の障子。なかそうじ。

なかじき

なかじき【[靴の]中敷き】
insoles.

なかじき

なかじき [0] 【中敷】
中に敷くこと。また,そのもの。

なかじきい

なかじきい [3] 【中敷居】
押し入れなどで,襖(フスマ)を上下別々に入れる場合,中間に設ける敷居。両面に溝があり,敷居と鴨居を兼ねる。ちゅうじきい。

なかじきり

なかじきり [3] 【中仕切り】
(1)部屋の内部の仕切り。
(2)箱などの内部の仕切り。「―の板」

なかじく

なかじく [0] 【中軸】
番付の中ほどに筆太でまたは前後に間隔をおいて名前が書かれる歌舞伎役者。座頭(ザガシラ)に匹敵する技量や家柄の俳優が占める。中筆(ナカフデ)。
→書き出し
→留め筆

なかじたぼいん

なかじたぼいん [5] 【中舌母音】
中舌面が後部硬口蓋に向かって持ち上がるようにして調音される母音。ただし,著しい持ち上がりを伴わず,前舌面・奥舌面とあまり変わらない高さを保つ場合にもいう。例えば,日本語(東京方言)のス,ツ,ズの発音における [ɯ̈] など。混合母音。

なかじま

なかじま 【中島】
姓氏の一。

なかじま

なかじま [0] 【中島】
池・川などの中にある島。特に,庭園の池の中に作られた島。

なかじまあつし

なかじまあつし 【中島敦】
(1909-1942) 小説家。東京生まれ。東大卒。「古譚」「光と風と夢」でデビュー,その年喘息のため早逝。死後「李陵」「弟子」などが発表され,古譚や歴史を借りて近代知識人の苦悩を鋭く分析した才能が評価された。

なかじまけんぞう

なかじまけんぞう 【中島健蔵】
(1903-1979) 仏文学者・評論家。東京生まれ。東大卒。戦後は,日本文芸家協会の再建や日本著作権協議会の創設,日中友好などにも尽力。著「現代文芸論」「回想の文学」など。

なかじまそういん

なかじまそういん 【中島棕隠】
(1779-1855) 江戸後期の文人。京都の人。名は規,字(アザナ)は景寛,通称は文吉,棕隠は号。村瀬栲亭に学んで詩文をよくした。安穴道人の号で狂詩を作り,粋人としても知られた。著「棕隠軒集」「鴨東四時雑詞」

なかじまちくへい

なかじまちくへい 【中島知久平】
(1884-1949) 実業家・政治家。群馬県生まれ。海軍技術将校として飛行機製作にあたり,退官後,中島飛行機会社を創設。のち政界に入り鉄道相,政友会総裁をつとめた。

なかじまとしこ

なかじまとしこ 【中島俊子】
⇒岸田俊子(キシダトシコ)

なかじまのぶゆき

なかじまのぶゆき 【中島信行】
(1846-1899) 政治家。土佐の人。海援隊出身。維新後神奈川県令・元老院議官を歴任。自由民権運動に参加し,自由党副総理,大阪の立憲政党総理となった。初代衆議院議長。岸田俊子の夫。

なかじまひこうきがいしゃ

なかじまひこうきがいしゃ 【中島飛行機会社】
1917年(大正6)中島知久平が創設した日本最初の民間航空機製作会社。現富士重工業株式会社の前身。

なかじまひろたり

なかじまひろたり 【中島広足】
(1792-1864) 江戸末期の国学者・歌人。号は橿園(カシゾノ)。肥後の人。国学を長瀬真幸に師事。長崎に住んだ。本居宣長父子の学を継承した。著「詞玉緒補遺」「詞の八衢(ヤチマタ)補遺」「増補雅言集覧」など。

なかじめ

なかじめ [0] 【中締め】
(1)中ほどを締めること。
(2)宴会などの途中で一区切りをつけ,手締めなどをすること。

なかじゃく

なかじゃく 【仲酌】 (名)スル
(1)媒酌(バイシヤク)すること。また,その人。なこうど。「―する者が騙(カタ)り者にて/浮世草子・名代紙衣」
(2)仲裁すること。「誰殿が―にはいられても聞はいたさぬ/浮世草子・歌三味線」

なかじょう

なかじょう ナカデウ 【中条】
新潟県北部,北蒲原(カンバラ)郡の町。日本海に臨み,天然ガスによる化学工業が活発。

なかじょうめん

なかじょうめん [3] 【中正面】
能舞台の見所(ケンシヨ)(観客席)の一部。正面と脇正面(ワキジヨウメン)にはさまれた間の席。

なかじろ

なかじろ [0] 【中白】
(1)中ほどだけが白いこと。また,そのもの。
(2)切斑(キリフ)で,上下が黒く中央が白いもの。白い部分の大きいのを大中白,小さいのを小中白という。また,それで作った矢羽根。
→中黒(2)

なかす

なかす 【中洲】
福岡市博多区,那珂川の川中島にある歓楽街。

なかす

なか・す [0] 【泣かす】
■一■ (動サ五[四])
(1)「泣かせる{(1)}」に同じ。「いつまで―・しておくのだ」
(2)「泣かせる{(2)}」に同じ。「親を―・すのもいいかげんにしてほしい」
(3)「泣かせる{(3)}」に同じ。「ここはいつも―・す場面だ」
■二■ (動サ下二)
⇒なかせる

なかす

なかす [0] 【中州・中洲】
川の中の州。川の中で土砂が積もって島のようになった所。

なかず

なかず 【中洲】
東京都中央区日本橋,隅田川西岸,新大橋南方の埋め立て地。安永年間(1772-1781)に完成し,納涼地・岡場所として栄えた。中洲新地。俗称,三股(ミツマタ)。

なかずおう

なかずおう [3] 【中蘇芳】
濃淡の中間の蘇芳色。

なかずみ

なかずみ [0] 【中墨】
建築・木工工作で,中心線。また,中心線として墨付けした線。

なかずり

なかずり [0][4] 【中剃り】 (名)スル
⇒なかぞり(中剃)

なかせ

なかせ 【泣かせ】
〔動詞「泣かせる」の連用形から〕
人を表す名詞に付いて接尾語的に用い,ひどく困らせること,また,その人を表す。「運転手―の悪路」「親―の極道者」

なかせき

なかせき [0] 【中席】
寄席で,その月の中旬の興行。

なかせる

なか・せる [0] 【泣かせる】 (動サ下一)[文]サ下二 なか・す
〔動詞「泣く」に使役の助動詞「せる」の付いたものから〕
(1)泣くようにさせる。「泣きやむまで―・せておく」
(2)泣きたくなるほど困らせる。「親を―・せることばかりしている」
(3)涙が出そうになるほど感動させられる。「―・せる話だ」

なかせる

なかせる【泣かせる】
move[touch] <a person> to tears;grieve (悲しませる);→英和
〔形〕pathetic;→英和
touching.→英和

なかせんだい

なかせんだい 【中先代】
1335年7月から八月にかけて鎌倉に進攻・占拠した北条高時の次子時行を中心とする反乱勢力に対する通称。時行その人をもさす。先代(鎌倉時代の北条氏)と当代(南北朝期以降の足利氏)の間の政権の意。

なかせんだいのらん

なかせんだいのらん 【中先代の乱】
北条時行が,建武政権に対し鎌倉幕府再興を図って1335年に起こした乱。一時鎌倉を占拠したが,足利尊氏により鎮圧された。

なかせんどう

なかせんどう 【中山道・中仙道】
江戸時代の五街道の一。江戸日本橋から板橋へ出て上野(コウズケ)・信濃・美濃を経,近江草津で東海道と合流し,大津を通って京都に至る。六九宿あり,木曾一一宿を木曾路ともいう。

なかぞこ

なかぞこ [0] 【中底】
(1)靴の内部の底の革。
(2)蒸し鍋の,蒸気を通すこまかい孔(アナ)のあいた仕切り。

なかぞなえ

なかぞなえ [3] 【中備え】
軍陣で,先陣と後陣の間にあって,大将の本陣がある所。

なかぞら

なかぞら [3] 【中空】
■一■ (名)
(1)空の中ほど。中天。「―の月」「―に立ちゐる雲のあともなく/伊勢 21」
(2)道の中ほど。途中。「道遠み―にてや帰らまし/後拾遺(雑六)」
■二■ (形動ナリ)
(1)心の落ち着かぬさま。「はつかりのはつかに声を聞きしより―にのみ物を思ふかな/古今(恋一)」
(2)中途半端なさま。「葛城や久米路の橋にあらばこそ思ふ心を―にせめ/後撰(恋三)」
(3)いい加減なさま。軽はずみなさま。「恋よ恋,わが―になすな恋/謡曲・恋重荷」

なかぞら

なかぞら【中空に】
in the air[sky].→英和

なかぞり

なかぞり [0][4] 【中剃り】 (名)スル
頭の頂部の髪の毛だけをそること。ちゅうぞり。なかずり。

なかぞりはじめ

なかぞりはじめ [5] 【中剃り初め】
江戸時代,男子が七,八歳の頃に初めて中剃りをすること。また,その儀式。

なかたがい

なかたがい【仲違い】
a quarrel;→英和
a discord.→英和
〜する quarrel <with a person over a thing> ;fall out <with a person> .

なかたがい

なかたがい [3] 【仲違い】 (名)スル
仲が悪くなること。不仲。なかちがい。「友人と―する」

なかたび

なかたび [2] 【中度】
半ばのとき。途中。「直様(スグサマ)煮かけては置いたれど―お客は断れない/たけくらべ(一葉)」

なかだ

なかだ 【中田】
宮城県北部,登米(トメ)郡の町。北上川中流西岸を占め,江戸期開発の新田が多い。

なかだか

なかだか【中高の】
convex (凸面の);→英和
bulging (盛り上がった).

なかだか

なかだか [0] 【中高】 (名・形動)[文]ナリ
(1)中央のあたりが高い・こと(さま)。「―の弧(ユミガタ)を有つた釣鐘袴/うづまき(敏)」
(2)鼻筋がとおっていること。顔だちのよいこと。また,そのさま。「美しく―なる額/即興詩人(鴎外)」

なかだち

なかだち【仲立】
(1)[仲介]mediation;[仲介者]an intermediary;→英和
a broker (仲買).→英和
(2) ⇒媒酌.
〜をする mediate <between> .→英和

なかだち

なかだち [0][4] 【中立ち】
茶会で,懐石のあと,後座が始まるまで客がいったん席を立って,待合あるいは腰掛けに出ること。その間に亭主は席の飾り付けを改める。

なかだち

なかだち [0] 【仲立ち・媒】 (名)スル
(1)二者の間に立って,事がうまくまとまるように世話をすること。仲をとりもつこと。なかだて。「受粉の―をする昆虫」「知人の―で一緒になる」
(2)他人間の法律行為の媒介をなす行為。
(3)手引き。内応。「数十の騎(ムマイクサ)を率ゐて…営に臨まむ。乃ち汝―せよ/日本書紀(天武上訓)」

なかだちえいぎょう

なかだちえいぎょう [5] 【仲立ち営業】
他人間の商行為の媒介をする営業。証券業者・商品仲買人・海運仲立ち業者・土地売買周旋人などの営業をさす。

なかだちにん

なかだちにん [0] 【仲立ち人】
(1)仲立ちをする人。媒介者。
(2)仲立ち営業をする人。

なかだつ

なかだ・つ 【仲立つ・媒つ】 (動タ四)
仲立ちをする。仲介する。「この女房いかにもして我に御―・ち候ひてたばせ給へ/太平記 21」

なかだな

なかだな 【中店・中棚】
歳の市に町の通りの中央に仮設した店。なかみせ。「町すじに―を出して商ひにいとまなく/浮世草子・胸算用 5」

なかだるみ

なかだるみ【中弛み(になる)】
(fall into) a slump.→英和

なかだるみ

なかだるみ [0] 【中弛み】 (名)スル
(1)途中で一時勢いの弱くなること。中途でだれること。「―した試合」
(2)上昇気配にある相場が一時とまって停滞すること。

なかち

なかち 【仲子】
二番目の息子。次男。また,兄弟の中で,長子・末子以外の男の子。なかちこ。なかつこ。「可牟思太(カムシダ)の殿(トノ)の―し鳥狩(トガリ)すらしも/万葉 3438」

なかちがい

なかちがい 【仲違ひ】 (名)スル
「なかたがい(仲違)」に同じ。「御辺達,痛く近付いて頸に―すな/太平記 22」

なかちこ

なかちこ 【仲ち子】
「なかち(仲子)」に同じ。「更(マタ)の名は―/日本書紀(雄略訓)」

なかちょう

なかちょう 【仲町】
江戸時代,江戸深川にあった町名。富岡(深川)八幡宮の近くにあり,岡場所としてにぎわい,辰巳芸者で知られた。

なかっ∘た

なかっ∘た (連語)
□一□〔形容詞「ない」の連用形「なかっ」に完了の助動詞「た」の付いたもの。中世後期以降の語〕
(1)過去の事物・事態などについての打ち消しを表す。「ここのところずっと大火事が―∘た」「そんな目にあったことは一度も―∘た」
(2)打ち消しのための補助的な用法。補助形容詞「ない」の過去形。「この絵はもとはこんなにきれいでは―∘た」「心配で心配で,気が気で―∘た」
□二□〔打ち消しの助動詞「ない」の連用形「なかっ」に完了の助動詞「た」の付いたもの。近世江戸語の幕末期以降の語〕
過去の動作・作用・状態などの打ち消しを表す。「これまでは酒も飲ま―∘たし,タバコも吸わ―∘た」「この山は,私の知る限り,一度も噴火し―∘た」

なかっせば

なかっせば 【無かっせば】 (連語)
〔「無かりせば」の音便。漢文訓読に用いられた語〕
なかったら。

なかつ

なかつ 【中つ】 (連語)
〔「つ」は「の」の意の上代の格助詞〕
中の。中央の。

なかつ

なかつ 【中津】
大分県北部,周防灘(スオウナダ)に面する市。近世,細川氏・小笠原氏・奥平氏の城下町。中津平野の中心地。陶器・鋼管などの工場がある。福沢諭吉の旧居がある。

なかつか

なかつか 【中塚】
姓氏の一。

なかつかいっぺきろう

なかつかいっぺきろう 【中塚一碧楼】
(1887-1946) 俳人。岡山県生まれ。本名,直三。河東碧梧桐門の新傾向俳人の中心的存在。「海紅」を主宰,生活実感に基づく清新甘美な詩情を特色とする。句集「はかぐら」など。

なかつかさ

なかつかさ 【中務】
平安中期の女流歌人。三十六歌仙の一人。宇多天皇の皇子中務卿敦慶(アツヨシ)親王の王女。母は伊勢。源信明(サネアキラ)の妻。「後撰和歌集」以下の勅撰集に六九首入集。家集に「中務集」がある。生没年未詳。

なかつかさ

なかつかさ [3] 【中務】
〔「なかづかさ」とも〕
「中務省(ナカツカサシヨウ)」または「中務卿(ナカツカサキヨウ)」の略。

なかつかさきょう

なかつかさきょう [5] 【中務卿】
中務省の長官。正四位上相当。平安以降は親王が任命された。なかつかさのかみ。

なかつかさしょう

なかつかさしょう [5] 【中務省】
律令制で,八省の一。天皇に侍従し,詔勅の文案の審署,宣旨・上表の受納・奏進,国史の監修,女官の人事,僧尼名籍などのことをつかさどった。職員は四等官のほか内記・監物・主鈴・典鑰(テンヤク)などがあった。なかのまつりごとのつかさ。

なかつかさのないしにっき

なかつかさのないしにっき 【中務内侍日記】
日記。一巻。藤原永経女(中務内侍)作。1280年から92年までの日記。伏見天皇に仕えた作者が,宮中での生活や四季折々の感興を和歌を交えて記したもの。

なかつかみ

なかつかみ 【中つ神】
〔八将神(ハツシヨウジン)の一つ豹尾神が中央に位置することから〕
豹(ヒヨウ)。「大仁・小仁は―の尾を用ゐる/日本書紀(推古訓)」

なかつがわ

なかつがわ 【中津川】
岐阜県南東端,木曾川中流域にある市。木曾谷への入り口を占める。もと中山道の宿場町。電機・製紙業が盛ん。

なかつぎ

なかつぎ【中継ぎ】
intermediation (仲介);an agent (仲介者);→英和
relay (電信などの).→英和
〜する intermediate;→英和
relay.

なかつぎ

なかつぎ [0][4] 【中継(ぎ)・中次】 (名)スル
(1)双方の間に立って事物を取り次ぐこと。「―商」
(2)途中で引き継ぎ,あとの者に渡すこと。「―の投手」
(3)竿(サオ)状の物を中途で継ぎ合わすこと。また,その継ぎ目の部分。「―の尺八」
(4)昔,幼年の相続者が成長するまでの間,他の人が家督を継いだこと。「―養子」
(5)茶入れの一種。蓋(フタ)と身の長さが同じで,中央で合うようにしたもの。

なかつぎぼうえき

なかつぎぼうえき [5] 【中継貿易】
輸入した貨物をそのままあるいは保税工場で多少の加工をして,再輸出する貿易。普通,関税は免除される。中間貿易。ちゅうけいぼうえき。
→仲介貿易
→加工貿易

なかつくに

なかつくに 【中つ国】
〔「葦原(アシハラ)の中つ国」の略〕
日本の国土。

なかつこ

なかつこ 【中つ子】
「なかち(仲子)」に同じ。「次に上道(カミツミチ)の県(アガタ)を以て,―仲彦(ナカツヒコ)に封(コトヨサ)す/日本書紀(応神訓)」

なかつつのおのみこと

なかつつのおのみこと ナカツツノヲ― 【中筒男命】
⇒住吉神(スミノエノカミ)

なかつよ

なかつよ 【中つ世】
中頃の世。中世。

なかづみ

なかづみ [0] 【中積み】
倉庫などの中央部に荷物を積むこと。また,その荷物。

なかづり

なかづり [0] 【中吊り】
電車・バスなどの車内に吊り下げる広告。「電車の―広告」

なかて

なかて [3] 【中手・中稲】
(1)稲の品種で,早稲(ワセ)と晩稲(オクテ)との間であるもの。《中稲》 [季]秋。
(2)農作物・果物などで,早生(ワセ)と晩生(オクテ)の中間のもの。

なかてん

なかてん [0] 【中点】
「なかぐろ(中黒){(1)}」に同じ。

なかで

なかで [0] 【中手・点】
〔「なかて」とも〕
(1)囲碁で,敵の地の中に打って眼形を奪う手。多く自分の石が取られてできた相手の地の中に打ち込み,三目中手・四目中手・五目中手などでは,打ち込まれた側の石が死ぬ。
(2)両者の間に割ってはいること。また,その人。「遣手揚屋のかか走り出て意見をいたし,扱ひをかけて―をおろす/仮名草子・東海道名所記」

なかでも

なかでも 【中でも】 (連語)
多くのものの中で特に。とりわけ。「多くの作品を書いたが―短編に優れていた」

なかと

なかと [0] 【中砥】
粗研ぎのあと,仕上げの前に使う砥石(トイシ)。ちゅうと。

なかとおか

なかとおか 【中十日】
(1)月の中旬。なかのとおか。
(2)陰暦四月と一〇月の中旬。一年中で最も日の長い時期と短い時期。「妾起き動くと暮る―/柳多留 49」

なかとじ

なかとじ [0] 【中綴じ】
仮製本の綴じ方の一。表紙と中身を重ね合わせ,真ん中を針金または糸で綴じ,二つに折って仕上げる。パンフレットや週刊誌などに用いる。

なかとじぼいん

なかとじぼいん ナカトヂ― [5] 【中閉じ母音】
⇒半狭母音(ハンセマボイン)

なかとびら

なかとびら [3] 【中扉】
一冊の本が,数編から成る場合やいくつかの標題をもつ場合に,それぞれに付ける扉。

なかとみ

なかとみ 【中臣】
姓氏の一。古代の有力氏族。天児屋根命(アマノコヤネノミコト)の子孫と伝え,宮廷の神事・祭祀をつかさどった。669年,中臣鎌足が死去に際して賜った藤原の姓は,子の不比等の子孫に受け継がれ,その他は中臣の姓とともに神事の家業を継承。代々神祇官・伊勢神宮・春日社などの要職を占めた。

なかとみのかまこ

なかとみのかまこ 【中臣鎌子】
⇒藤原鎌足(フジワラノカマタリ)

なかとみのかまたり

なかとみのかまたり 【中臣鎌足】
⇒藤原鎌足(フジワラノカマタリ)

なかとみのはらえ

なかとみのはらえ 【中臣祓】
大祓(オオハラエ)の際中臣氏の読み上げる祓詞。また,中臣氏が儀式の主要部分を務めることから,大祓の別称。

なかとみのよごと

なかとみのよごと 【中臣寿詞】
天皇践祚(センソ)のときや大嘗祭(ダイジヨウサイ)の日に,中臣氏が天皇の御代をことほぎ奏上した詞。天神寿詞(アマツカミノヨゴト)。

なかとり

なかとり 【中取】
「中取案(ナカトリノツクエ)」の略。「―に東絹・よき絹など積みて/宇津保(沖つ白波)」

なかとりのつくえ

なかとりのつくえ 【中取案】
食器などの運搬に用いた横長の台。

なかど

なかど [2] 【中戸】
(1)邸内または家屋の内部に設けた,中仕切りの戸。
(2)商家で,店の土間と,奥の台所の土間または中庭との境の戸。「這ふ��―の沓脱(クツヌギ)より忍ばせて縁の下屋にそつと入れ/浄瑠璃・曾根崎心中」

なかどおり

なかどおり [3] 【中通り】
(1)大通りと裏通りの間の通り。
(2)三つの等級に分けたときの,中間のもの。中等。ちゅうどおり。「―の侍衆一人,是は香の物斗りでよし/浄瑠璃・日本西王母」
(3)「中通り女」の略。「―の女は経帷子を縫ふなど/浮世草子・懐硯 2」
(4)近世初期の遊里で,天職の別称。天神。「―天職をさしていふ/評判記・色道大鏡」
(5)福島県中央部,阿武隈山地と奥羽山脈との間を流れる阿武隈川と久慈川流域の称。福島・二本松・郡山・須賀川・白河の各市が並ぶ。

なかどおりおんな

なかどおりおんな [6] 【中通り女】
近世,町家で,上女中と下女の中間の女奉公人。中居。中通り。

なかなおし

なかなおし 【中直し】
仲直りをさせること。仲裁。「人トケンカシテイル所エ別ノ人ガツキ合ウテ,―ヲメサレタニヨッテ/コリャード懺悔録」

なかなおり

なかなおり [3] 【仲直り】 (名)スル
仲たがいしていた者が,もとのように仲よくなること。「話し合って―する」

なかなおり

なかなおり [3] 【中直り】 (名)スル
死期が近づいた病人が,一時的に小康状態を見せること。なかびより。

なかなおり

なかなおり【仲直り】
reconciliation.〜する get[be]reconciled <with> ;make it up <with> ;make peace <with> .〜させる reconcile <a person with another> make peace <between> .

なかなか

なかなか【中々】
(1)[非常に]very;→英和
quite;→英和
[かなり]rather;→英和
pretty;→英和
quite.(2)[容易には…(ない)](not) easily.→英和
〜開かない will not open.

なかなか

なかなか [0] 【中中】
■一■ (副)
(1)物事の状態・程度が予期した以上であるさま。
 (ア)思っていた以上に。かなり。ずいぶん。「―立派だ」「―強い」「見て見ぬ風(フリ)で,―注目してゐる/多情多恨(紅葉)」
 (イ)(打ち消しの語を伴って)思ったとおりには。容易には。「―解けない」「タクシーが―つかまらない」「―そうは参りません」
(2)中途半端に。なまじ。かえって。「連中の繁忙なる有様は申すも―愚(オロカ)なり/もしや草紙(桜痴)」「心づきなき事あらん折は,―そのよしをも言ひてん/徒然 170」
(3)(中途半端にするよりは)いっそのこと。「―死ぬればうらみも恋もなかりしに/浮世草子・五人女 4」
■二■ (名)
なかば。中途。「葛木(カズラギ)や久米路(クメジ)に渡す岩橋の―にても帰りぬるかな/後撰(恋五)」
■三■ (形動)[文]ナリ
(1)思っていた以上であるさま。かなりな。相当な。「―なやり手だ」
(2)中途半端なさま。どっちつかずなさま。「中将も―なることをうちいでて,いかに思すらむと/源氏(藤袴)」
(3)中途半端で,むしろしない方がましなさま。なまじっかなさま。「―なりける見参かなと,今は悔しうぞ思はれける/平家 11」
■四■ (感)
相手の言葉を肯定するのに用いる語。いかにも。はい,そうです。「『…さて汝らは,楽しうなりたいな』『―,その望みでござる』/狂言・福の神」
〔「なか」は中途の意で,「なかなか」はどっちつかずで中途半端なさまを表すのが原義。古くは中途半端でよくない,不満だの意で用いられたが,中世末頃には肯定的にとらえる ■一■(1)
 (ア)の意が生じた。上代は「なかなかに」の形でしか用いられなかったが,平安時代に語尾の「に」を活用させて形容動詞として用いる一方,「に」を脱した「なかなか」の形でも用いられ,次第に多用されるようになった〕

なかなか=でもない

――でもな・い
思いもよらない。とんでもない。けしからぬ。「―・い事,…海賊の仲間に入り/浄瑠璃・博多小女郎(中)」

なかなか=の事

――の事
相手の言葉を肯定するのに用いる語。いかにもそのとおりだ。もちろんだ。「『なに御暇と候ふや』『―,とくとく下り給ふべし』/謡曲・熊野」

なかなかに

なかなかに 【中中に】 (副)
(1)中途半端に。「思ひ絶えわびにしものを―なにか苦しく相見そめけむ/万葉 750」
(2)なまじっか。「―人とあらずは酒壺になりにてしかも酒に染みなむ/万葉 343」
(3)むしろ。いっそのこと。「あふ事のたえてしなくば―人をも身をもうらみざらまし/拾遺(恋一)」

なかに

なかに 【中に】 (連語)
多くの中でもとりわけ。特に。中でも。「宮腹の中将は,―親しくなれ聞え給ひて/源氏(帚木)」

なかにし

なかにし 【中西】
姓氏の一。

なかにしごどう

なかにしごどう 【中西悟堂】
(1895-1984) 野鳥研究家。金沢生まれ。幼名,富嗣。悟堂は法名。1934年(昭和9),日本野鳥の会を結成,自然保護に尽力。著「定本野鳥記」など。

なかにしりゅう

なかにしりゅう 【中西流】
(1)和算の流派。江戸初期の算術家中西正好によって始められた。
(2)剣術の一派。初代は中西忠太子定で,小野派一刀流宗家の小野忠一の門人。四代中西忠兵衛子正の時代に隆盛を極め,その道場は江戸で第一といわれた。中西派一刀流。

なかには

なかには 【中には】 (連語)
数ある中のうちには。
〔少数のものについて言う場合に用いる〕
「―汚れた物もある」

なかにも

なかにも 【中にも】 (連語)
とりわけ。中でも。

なかにわ

なかにわ【中庭】
a courtyard.→英和

なかにわ

なかにわ [0] 【中庭】
屋敷の中の建物や塀で囲われた庭。

なかぬき

なかぬき [4][0] 【中抜き】 (名)スル
(1)中の物を抜き取ること。
(2)中間を省略すること。
(3)「中抜き草履(ゾウリ)」の略。「―の細緒をはき/浮世草子・一代男 7」

なかぬきぞうり

なかぬきぞうり [5] 【中抜き草履】
表は藁(ワラ)すべで作った草履。すべぞうり。中抜き。「琥珀(コハク)縞の袴(ハカマ),―をはき/洒落本・遊子方言」

なかぬきだいこん

なかぬきだいこん [5] 【中抜き大根】
一度めの間引きがすんだのち,再び間引いた大根。うろぬき大根。おろぬき大根。

なかぬり

なかぬり [4][0] 【中塗り】 (名)スル
壁・漆器などで,下塗りと上塗り(仕上げ塗り)の間に塗ること。また,その作業。

なかね

なかね 【中根】
姓氏の一。

なかね

なかね [2] 【中値・中直】
(1)高値と安値との中間の値段。
(2)売り値と買い値との中間の値段。

なかねきよし

なかねきよし 【中根淑】
(1839-1913) 漢学者・史家。江戸の人。本姓は曾根。号,香亭。西洋文法にならった「日本文典」の著のほか「兵要日本地理小誌」を編んだ。

なかねげんけい

なかねげんけい 【中根元圭】
(1662-1733) 江戸中期の学者。近江国の生まれ。名は璋,通称丈右衛門,号は白山など。元圭は字(アザナ)。暦学・算学・漢学などに通じ,徳川吉宗の命により伊豆下田で地球から太陽・月までの距離を測定。「暦算全書」などの翻訳もある。

なかねゆきえ

なかねゆきえ 【中根雪江】
(1807-1877) 幕末の福井藩士。名は師質。通称,靭負。松平慶永(ヨシナガ)の片腕として,一橋慶喜の擁立,公武合体運動に奔走。維新政府では参与などをつとめたが,まもなく帰郷。著「昨夢紀事」「再夢紀事」「戊辰(ボシン)日記」などは明治維新の重要資料。

なかの

なかの 【中野】
姓氏の一。

なかの

なかの 【中野】
(1)長野盆地北部にある市。リンゴ・モモ・コリヤナギなどを栽培。志賀高原への入り口。
(2)東京都二三区の一。区部の西部にある住宅・商業地区。

なかのあき

なかのあき 【仲の秋】
陰暦八月の称。仲秋(チユウシユウ)。

なかのいん

なかのいん ナカノヰン 【中院】
姓氏の一。

なかのいん

なかのいん 【中の院】
「ちゅういん(中院)」に同じ。「―は初めよりしろしめさぬ事なれば/増鏡(新島守)」

なかのいんみちかつ

なかのいんみちかつ ナカノヰン― 【中院通勝】
(1556-1610) 安土桃山・江戸初期の公家(クゲ)。出家して,也足軒法素然と号した。三条西実枝・細川幽斎に師事。和歌・国学に長じた。著「岷江入楚(ミンゴウニツソ)」

なかのいんみちむら

なかのいんみちむら ナカノヰン― 【中院通村】
(1588-1653) 江戸初期の公家(クゲ)。通勝の子。号は後十輪院。歌人として名高く,また書をよくし世尊寺流の流れをくむ通村流を創始。著「後十輪院集」「中院通村日記」

なかのいんりゅう

なかのいんりゅう ナカノヰンリウ 【中院流】
⇒通村流(ミチムラリユウ)

なかのうみ

なかのうみ 【中海】
⇒なかうみ(中海)

なかのえ

なかのえ 【中の重】
(1)内裏の外郭の内側。建春・宜秋・朔平・建礼の諸門などの内と内郭との間の区域のこと。
→内の重
→外(ト)の重
(2)神社などの,殿舎と中門との間。

なかのおおえのおうじ

なかのおおえのおうじ ナカノオホエ―ワウジ 【中大兄皇子】
⇒天智天皇(テンジテンノウ)

なかのおおともい

なかのおおともい 【中弁】
⇒ちゅうべん(中弁)

なかのがっこう

なかのがっこう 【中野学校】
陸軍中野学校の略称。

なかのきみ

なかのきみ 【中の君】
二番めの姫君。妹が幾人でもいう。「姉君廿五,―廿三にぞなり給ひける/源氏(椎本)」
→大君(オオイギミ)

なかのくち

なかのくち 【中の口】
玄関と台所との中間にある出入り口。奥向きの意にもいう。

なかのしげはる

なかのしげはる 【中野重治】
(1902-1979) 小説家・詩人・評論家。福井県生まれ。東大卒。プロレタリア芸術運動の中心的人物の一人として業績を残す。作品「中野重治詩集」「歌のわかれ」「むらぎも」「斎藤茂吉ノオト」「甲乙丙丁」など。

なかのしま

なかのしま 【中之島】
鹿児島県南部,吐喝喇(トカラ)列島北部の火山島。

なかのしま

なかのしま 【中能島】
姓氏の一。

なかのしま

なかのしま 【中之島】
大阪市北区,淀川下流の堂島川と土佐堀川に囲まれた中州。市庁・公会堂・銀行・新聞社・大阪大学などがあり,経済・文化の中心地。大阪最初の公園(中之島公園)がある。江戸時代には諸藩の蔵屋敷があった。

なかのしまきんいち

なかのしまきんいち 【中能島欣一】
(1904-1984) 山田流箏曲演奏家・作曲家。東京生まれ。中能島派四代家元。東京芸大教授。技量にすぐれ,現代邦楽「陽炎の踊」「赤壁譜」などを作曲。

なかのしょうよう

なかのしょうよう 【中野逍遥】
(1867-1894) 漢詩人。宇和島生まれ。激しい恋愛感情を漢詩に託して表現した。著「逍遥遺稿」

なかのじょう

なかのじょう ナカノデウ 【中之条】
群馬県北西部,吾妻(アガツマ)郡の町。吾妻川北岸の谷口集落として発達。沢渡(サワタリ)温泉・四万(シマ)温泉がある。

なかのせいごう

なかのせいごう 【中野正剛】
(1886-1943) 政治家。福岡県生まれ。早大卒。新聞記者を経て,衆議院議員となり,憲政会・立憲民政党に属す。東方会を組織し,対外強硬策を主張して大衆運動を展開。1943年(昭和18)「戦時宰相論」を発表,東条首相と対立し,割腹自殺した。

なかのたけ

なかのたけ 【中ノ岳】
新潟県中南部,越後三山の最高峰。海抜2085メートル。

なかのちょう

なかのちょう 【仲の町・中の町】
江戸,吉原遊郭の中央を貫いていた街路。現在の台東区千束四丁目付近。

なかのとおか

なかのとおか 【中の十日】
月の中間の一〇日間。中旬。「―も過ぐれば/宇津保(国譲下)」
→上(カミ)の十日
→下(シモ)の十日

なかのとものり

なかのとものり 【中野友礼】
(1887-1965) 企業家。日曹コンツェルンの創立者。福島県生まれ。京大卒。中野式食塩電解法を発明。1920年(大正9)日本曹達を設立,以後鉱業・鉄鋼・人絹・パルプ部門などに進出し日曹コンツェルンを形成。

なかのなつ

なかのなつ 【仲の夏】
陰暦五月の称。仲夏(チユウカ)。

なかのはる

なかのはる 【仲の春】
陰暦二月の称。仲春(チユウシユン)。

なかのふゆ

なかのふゆ 【仲の冬】
陰暦一一月の称。仲冬(チユウトウ)。

なかのぼり

なかのぼり 【中上り・中登り】
(1)平安時代,国司などが任期の途中で報告のために京に上ること。「かの陸奥の守の―と云ふ事して/今昔 26」
(2)江戸時代,京坂地方から江戸に奉公に出ている者が,勤めの期間中,一度上方へ帰ること。「今年やあ―ださうだぜ/人情本・辰巳園(初)」

なかのま

なかのま [0] 【中の間】
家の中央にある部屋。奥の間と玄関・居間などの間にある部屋。

なかのまつりごとのつかさ

なかのまつりごとのつかさ 【中務省】
⇒なかつかさしょう(中務省)

なかのみかど

なかのみかど 【中の御門】
待賢門のこと。なかみかど。

なかのみや

なかのみや 【中の宮】
(1)第二番目の皇子・皇女。
(2)〔「中宮(チユウグウ)」の訓読み〕
「中宮」に同じ。

なかのみやのつかさ

なかのみやのつかさ 【中宮職】
⇒ちゅうぐうしき(中宮職)

なかのものもうすつかさ

なかのものもうすつかさ ナカノモノマウス― 【中納言】
⇒ちゅうなごん(中納言)

なかのよしお

なかのよしお 【中野好夫】
(1903-1985) 評論家・英文学者。松山市生まれ。東大教授。シェークスピア,スウィフトなどの達意の翻訳をなす一方,平和問題に市民の立場から積極的にかかわった。

なかのり

なかのり [0] 【中乗り】
筏(イカダ)の中央部に乗って操る筏師。

なかのりゅうほ

なかのりゅうほ 【中野柳圃】
⇒志築忠雄(シヅキタダオ)

なかはし

なかはし 【中橋】
姓氏の一。

なかはしとくごろう

なかはしとくごろう 【中橋徳五郎】
(1861-1934) 実業家・政治家。石川県生まれ。官吏を経て大阪商船会社社長に就任。その後,衆議院議員。文相・商工相・内相を歴任。

なかはま

なかはま 【中浜】
姓氏の一。

なかはままんじろう

なかはままんじろう 【中浜万次郎】
(1827-1898) 江戸末期の幕臣。もと土佐の漁師。一四歳のとき出漁中に遭難したが米船に救われ,アメリカで教育を受けた。帰国後の1853年,幕府に登用され,外交文書の翻訳,軍艦操練所教授などを務めた。維新後は開成学校教授。ジョン万次郎。著「英米対話捷径」

なかはら

なかはら 【中原】
姓氏の一。平安時代以来の廷臣中原氏は,本姓は十市宿禰(トオチノスクネ)。一〇世紀末中原と改姓,さらに朝臣(アソン)を賜った。清原氏と並んで代々外記の職を世襲し,局務に携わる一方,明経(ミヨウギヨウ)道の博士家として家学を伝えた。南北朝以後は押小路(オシコウジ)氏を称した。

なかはらちかよし

なかはらちかよし 【中原親能】
(1143-1208) 鎌倉初期の政治家。明法博士中原広季の養子。公文所寄人・京都守護・政所公事奉行・鎮西守護人などを務め,鎌倉幕府創業に功があった。

なかはらちゅうや

なかはらちゅうや 【中原中也】
(1907-1937) 詩人。山口県生まれ。ダダイスムの影響下に出発,フランス象徴詩を学び近代の倦怠と孤独にさいなまれる魂を歌った。詩集「山羊の歌」「在りし日の歌」など。

なかはらていじろう

なかはらていじろう 【中原悌二郎】
(1888-1921) 彫刻家。北海道生まれ。画家を志すが,荻原守衛の影響を受けて彫刻に転向。代表作「若きカフカス人」

なかば

なかば【半ば】
(1)[半分]a half.→英和
(2)[いくらかは]partly.→英和
〜は half <seriously> .
〜出来ている be half finished.〜に ⇒中頃.

なかば

なかば [3][2] 【半ば】
■一■ (名)
(1)全体を二つに分けた一方。半分。「月の―は旅に出ている」
(2)一定の時間・行程などの半分の所。ほぼ中間のあたり。「道の―で倒れる」「三十代―の男」
(3)物事が行われている最中(サイチユウ)。「宴の―で立つ」「戦―也と聞えしかば/太平記 8」
■二■ (副)
(1)ある状態に半分ほどなっているさま。「―あきれ,―驚いてながめていた」「―朽ちた塀」
(2)かなりな程度。ほとんど。「―あきらめている」「―死ぬる心地して/今昔 5」

なかばしかのう

なかばしかのう 【中橋狩野】
江戸狩野四家の一。狩野派の宗家。

なかばしら

なかばしら [3] 【中柱】
(1)茶室の柱の一。台目切(ダイメギリ)・向切(ムコウギリ)の茶室に用いられ,炉の隅あるいは点前座(テマエザ)と客座の境に立てられるもの。台目柱。ゆがみばしら。
(2)建物の内部にある柱。

なかばすぎ

なかばすぎ [5][0] 【半ば過ぎ】
全体の半分を過ぎたあたり。「来月の―に帰って来る」

なかばたらき

なかばたらき [3] 【仲働き・中働き】
(奥女中や下女に対して)奥と勝手との間の雑用をする女中。

なかばのつき

なかばのつき 【半ばの月】
(1)半月(ハンゲツ)。「涙ゆゑ―はかくるとも/太平記 3」
(2)陰暦一五日の月。十五夜。特に中秋の名月。「あまりに堪へぬ―,あら面白の折からやな/謡曲・雨月」
(3)〔腹板の穴を半月ということから〕
琵琶(ビワ)の異名。「かきくもる涙も悲し今更に―は袖にやどさじ/新後撰(雑下)」

なかばやし

なかばやし 【中林】
姓氏の一。

なかばやしごちく

なかばやしごちく 【中林梧竹】
(1827-1913) 書家。佐賀の人。名は隆経,通称彦四郎。六朝の書法を探究,多数の碑拓と新書風をもたらした。書壇への影響力は大きく,書には独特の風格があり,「梧竹堂書話」の著でも知られる。

なかばやしちくどう

なかばやしちくどう 【中林竹洞】
(1776-1853) 江戸後期の文人画家。名は成昌,字(アザナ)は伯明。名古屋の人。医家に生まれ,京で南画を研究し,山水画に秀でる。著「竹洞画論」

なかばらい

なかばらい 【中払ひ】
江戸時代,盆と暮れとの中間,一〇月末にする支払い。「大分の用なれば―の間に合ふやうに帰るは不定/浄瑠璃・天の網島(下)」

なかばん

なかばん 【中番】
江戸時代,辻に設けられた辻番に対し,辻と辻との間に設けられた番所。

なかび

なかび [2] 【中日】
一定の期間の真ん中にあたる日。特に芝居や相撲の興行期間の,真ん中にあたる日。

なかびく

なかびく [0] 【中低】 (名・形動)[文]ナリ
(1)中央がまわりより低くなっている・こと(さま)。なかくぼ。
(2)特に,鼻が低いさま。「横太つて―に,出尻にして口広く/浮世草子・諸艶大鑑 1」

なかびしゃ

なかびしゃ [0] 【中飛車】
将棋の戦法,振り飛車の一型。飛車を王の頭または王の位置に移して駒組みすること。

なかびと

なかびと 【中人・仲人・媒】
〔「なかひと」とも〕
仲立ちをする人。なこうど。「天皇,其の弟速総別(オトハヤメサユケノ)王を―として,庶妹女鳥(ママイモメドリノ)王を乞ひたまひき/古事記(下訓)」

なかびより

なかびより [3] 【中日和】
〔「なかひより」とも〕
(1)降り続いている雨が一時やんだときの晴れ間。
(2)「中直り」に同じ。

なかびらき

なかびらき [3] 【中開き】
たんすなどで,中段が左右に開くようになっているもの。

なかふね

なかふね [0] 【中船】
江戸時代から明治時代にかけての歌舞伎劇場で,引き船の中列の席。
→引き船

なかぶた

なかぶた [0] 【中蓋】
二重になっている蓋の,内側の蓋。

なかぶと

なかぶと [0] 【中太】 (名・形動)
中ほどが太くなっている・こと(さま)。「―な筆」

なかへだて

なかへだて [3] 【中隔て】
中を隔てているもの。中間の仕切り。中じきり。「―の屏風(ビヨウブ)」

なかへり

なかへり [0] 【中縁】
掛物の表具で,二重の縁の内側のもの。

なかべ

なかべ 【中陪・中倍】
〔「なかへ」とも〕
衣・紙などで,三枚重ねのものの中央のもの。また,近世,小袿(コウチキ)の襟・袖口・裾などで表と裏の間に細く挟んだ別色の布。

なかほど

なかほど【中程】
the middle.→英和
…の〜に in[about]the middle of;halfway between <A and B> .

なかほど

なかほど [0] 【中程】
(1)(ある時間・期間の)なかごろ。中途。なかば。「試合の―で雨が降り出す」
(2)(ある場所の)真ん中の方。中央。「もっと―へお詰め下さい」
(3)中くらいの程度。「成績はクラスの―だ」

なかぼそ

なかぼそ [0] 【中細】
(1)中央が細いこと。また,そうしたもの。
(2)〔女房詞〕
杵(キネ)。

なかぼね

なかぼね [0] 【中骨】
魚の身の中央を通る骨。魚の背骨。

なかま

なかま 【中間】
福岡県北部,遠賀(オンガ)川下流域の市。筑豊炭田とともに発展,現在は宅地化が進む。垣生(ハブ)公園は桜の名所で,園内に羅漢百穴と呼ばれる古墳群がある。

なかま

なかま【仲間】
(1)[連中]a circle;→英和
a company;→英和
a party.→英和
(2)[友人]a friend;→英和
a comrade;→英和
a colleague (同僚);→英和
a partner (共同経営者).→英和
〜になる join.→英和
〜はずれにする shut out.〜げんかをする quarrel among themselves[ourselves].‖仲間割れ a split among friends.〜している be divided <among themselves> .遊び仲間 a playmate.釣仲間 a fishing companion.

なかま

なかま [3] 【仲間】
(1)ある物事を一緒になってする者。「―に入る」「―を裏切る」「遊び―」
(2)同じ種類に属するもの。同類。「鯨は哺乳類の―であって,魚の―ではない」
(3)近世,商工業者が結成した同業組合。
→株仲間

なかまいしき

なかまいしき [4] 【仲間意識】
行動を共にする集団の構成員が互いにもつ,仲間としての連帯感。

なかまいり

なかまいり [0] 【仲間入り】 (名)スル
仲間に加わること。「大人の―をする」

なかまうけ

なかまうけ [0] 【仲間受け】
仲間うちでの評判。「―がよい」

なかまうち

なかまうち [0] 【仲間内】
(1)仲間の人たち。「―で分配する」
(2)仲間の間柄。「―の宴会」

なかまく

なかまく [2][0] 【中幕】
歌舞伎で,一番目狂言と二番目狂言の間に挿入された演目。観客の目先をかえるため,多く独立した時代物か舞踊劇を出す。

なかまげんか

なかまげんか [4] 【仲間喧嘩】
仲間どうしで喧嘩すること。内輪(ウチワ)喧嘩。

なかまとりひき

なかまとりひき [4][5] 【仲間取引】
同一段階にある卸商間の取引。相場変動の激しい商品の需給調整や危険分散などのために行われる。

なかまどうし

なかまどうし [4] 【仲間同士】
お互いに仲間であること。また,その人。「―の合い言葉」

なかまはずれ

なかまはずれ [4] 【仲間外れ】
仲間からのけ者にされること。「―になる」「―にされる」

なかまわれ

なかまわれ [0] 【仲間割れ】 (名)スル
仲間どうしが争って分裂すること。「誤解から―する」

なかみ

なかみ [2] 【中身・中味】
(1)容器などの中に入っているもの。物の中に含まれているもの。「箱の―」
(2)物事の内容。外見ではなく,実質。「話の―」「偉そうな口をきいても―は空っぽだ」
(3)刀剣の刃の部分。刀身。

なかみ

なかみ【中身】
contents (内容);substance (実質);→英和
the inside (内部).→英和

なかみかど

なかみかど 【中御門】
待賢(タイケン)門の異名。

なかみかどてんのう

なかみかどてんのう 【中御門天皇】
(1701-1737) 第一一四代天皇(在位 1709-1735)。名は慶仁(ヤスヒト)。東山天皇第五皇子。

なかみがわ

なかみがわ ナカミガハ 【中上川】
姓氏の一。

なかみがわひこじろう

なかみがわひこじろう ナカミガハヒコジラウ 【中上川彦次郎】
(1854-1901) 実業家。大分県生まれ。福沢諭吉の甥で,その門下。「時事新報」主筆,三陽鉄道社長を経て三井に入り,三井財閥の基礎をつくった。

なかみせ

なかみせ [0] 【仲見世・仲店】
社寺の境内などにある店。特に,東京浅草の雷門から宝蔵門に至る浅草寺参道の商店街が有名。

なかみち

なかみち [2][4] 【中道】
(1)真ん中の道。「街の―なる並木の枝/うたかたの記(鴎外)」
(2)二つの土地の間に通じる道。「御―のほどみだり足こそ痛からめ/源氏(椎本)」
(3)ある土地の中を通る道。「いそのかみ布留の―なかなかに/古今(恋四)」

なかみちよ

なかみちよ 【那珂通世】
(1851-1908) 東洋史学者。盛岡生まれ。生家は藤村氏。慶応義塾卒。日本・朝鮮・中国の古代史,モンゴル史に実証的方法を開拓した。神武紀元の誤りを指摘。また,「東洋史」の命名者。主著「外交繹史(エキシ)」「支那通史」

なかみなと

なかみなと 【那珂湊】
茨城県ひたちなか市の地名。旧市名。那珂川河口の港を中心に発展。近世,水戸藩の商港,現在,遠洋漁業基地。乾燥芋が特産。1994年(平成6)勝田市と合併。

なかむかし

なかむかし 【中昔】
大昔と今との中間。あまり古くない昔。中古。「先大昔,―,当世やうとて三段あるが,どれを習ひたいぞ/狂言・音曲聟」

なかむら

なかむら 【中村】
高知県南西部,四万十(シマント)川下流域にある市。中世以降,土佐国西部の中心。イグサ・ナシ・パルプ材などの農林産物の集散地。

なかむら

なかむら 【中村】
姓氏の一。

なかむらうたえもん

なかむらうたえもん 【中村歌右衛門】
歌舞伎俳優。屋号は三世まで加賀屋,四世から成駒屋。
(1)(初世)(1714-1791) 金沢の医師の子。安永・天明期(1772-1789)に京坂で活躍。実悪を得意芸とした。
(2)(三世)(1778-1838) 初世の子。俳名,梅玉・芝翫(シカン)。文化・文政期(1804-1830)の代表的名優。立ち役・女方,時代物・世話物,すべての役に傑出した。
(3)(四世)(1798-1852) 三世の門人。俳名,翫雀。三世の芸風を継承し,すべての役をこなし,「兼(カネ)る役者」と称された。
(4)(五世)(1865-1940) 四世芝翫の養子。大正から昭和にかけて活躍した女方。容貌と品位を兼ね備え,「桐一葉」などの新史劇に新境地を開いた。

なかむらかんえもん

なかむらかんえもん 【中村翫右衛門】
(三世)(1901-1982) 歌舞伎俳優。屋号,成駒屋。1931年(昭和6)河原崎長十郎とともに「前進座」を創立。

なかむらかんざぶろう

なかむらかんざぶろう 【中村勘三郎】
歌舞伎俳優。
(1)(初世)(1598-1658) 京都の人。1624年江戸中橋南地に猿若座(のち中村座)をひらき,江戸歌舞伎の祖といわれる。屋号,柏屋。
(2)(一七世)(1909-1988) 三世中村歌六の四男。屋号,中村屋。初世中村吉右衛門の弟。六代目菊五郎の女婿。岳父の芸風をしたい,世話物に独特な愛嬌(アイキヨウ)をもつ演技を見せ人気が高かった。

なかむらがくえんだいがく

なかむらがくえんだいがく 【中村学園大学】
私立大学の一。1954年(昭和29)創立の福岡高等栄養学校を源とし,65年設立。本部は福岡市城南区。

なかむらがくりょう

なかむらがくりょう 【中村岳陵】
(1890-1969) 日本画家。静岡県生まれ。本名,恒吉。伝統的な日本画の技法に西洋画の近代的感覚を盛りこんだ斬新な画風を築いた。

なかむらがんじろう

なかむらがんじろう 【中村鴈治郎】
歌舞伎俳優。屋号,成駒屋。
(1)(初世)(1860-1935) 明治から昭和期に活躍。大阪の人。三世中村翫雀の子。容貌・風姿にすぐれ,上方和事に長じた。
(2)(二世)(1902-1983) 初世の二男。初世の芸風を継ぎ,上方和事にすぐれ,また女方にも長じた。

なかむらきちえもん

なかむらきちえもん 【中村吉右衛門】
(初世)(1886-1954) 明治から昭和期の歌舞伎俳優。屋号,播磨屋。東京生まれ。三世中村歌六の長男。口跡にすぐれた。立ち役,特に時代物に古格の演技を見せ,六世尾上菊五郎と菊吉時代を現出した。

なかむらきちぞう

なかむらきちぞう 【中村吉蔵】
(1877-1941) 劇作家・演劇学者。島根県生まれ。欧米に留学し,近代劇の影響を受けて帰国,新社会劇を発表。芸術座に参加,母校早大で演劇史を講じた。代表作「井伊大老の死」「獅子に喰われる女」「日本戯曲技巧論」

なかむらきよお

なかむらきよお 【中村精男】
(1855-1930) 気象学者。山口県生まれ。中央気象台長。気象事業の整備や科学的な気象学の育成に尽力。東京物理講習所(のちの東京物理学校)設立に携わり,理科教育にも貢献。

なかむらくさたお

なかむらくさたお 【中村草田男】
(1901-1983) 俳人。中国アモイ生まれ。本名,清一郎。ホトトギス同人。人間探求派として知られ,「万緑」を創刊,主宰。句集「長子」「火の島」「万緑」「銀河依然」ほか。

なかむらけんきち

なかむらけんきち 【中村憲吉】
(1889-1934) 歌人。広島県生まれ。東大卒。伊藤左千夫に師事,「アララギ」同人。はじめ近代的な官能感覚の調べを示したが,郷里に帰住後,写実的で繊細な歌風を示した。歌集「馬鈴薯の花」(島木赤彦との合著)「林泉集」「しがらみ」「軽雷集」など。

なかむらざ

なかむらざ 【中村座】
1624年,中村(猿若)勘三郎が江戸中橋南地に開場した江戸最初の歌舞伎劇場。江戸三座の一。初め猿若座といったが,51年堺町に移転し中村座と改称した。1893年(明治26)廃座。

なかむらせいこ

なかむらせいこ 【中村星湖】
(1884-1974) 小説家。山梨県生まれ。本名,将為。早大卒。自然主義的な人間記録をめざし,平凡な人生の確執を地方色豊かな自然とともに描いた。「少年行」,短編集「半生」など。

なかむらたいいじけん

なかむらたいいじけん 【中村大尉事件】
1931年(昭和6)6月,中国東北部奥地を調査中の中村震太郎大尉が中国軍に殺害された事件。中国への敵対感情があおられ,満州事変の導火線となった。

なかむらつね

なかむらつね 【中村彝】
(1887-1924) 洋画家。水戸生まれ。太平洋画会で中村不折・満谷国四郎に師事。レンブラント・ルノアールに私淑,肖像画を主に描いた。代表作「エロシェンコ氏の像」

なかむらていじょ

なかむらていじょ 【中村汀女】
(1900-1988) 俳人。熊本生まれ。本名,破魔子。「ホトトギス」の女流俳人として,日常生活を柔軟な詩情を込めて表現した。句集「春雪」「花影」など。

なかむらてきさい

なかむらてきさい 【中村惕斎】
(1629-1702) 江戸前期の儒学者・本草学者。名は之欽,字(アザナ)は敬甫,通称仲二郎。独学で朱子学をきわめ,百科全書的な動植物図鑑「訓蒙図彙」を著した。

なかむらとみじゅうろう

なかむらとみじゅうろう 【中村富十郎】
(初世)(1719-1786) 江戸中期の歌舞伎俳優。屋号,天王寺屋。初世芳沢あやめの三男。当時最高位の女方で,かつ舞踊の名手。「京鹿子娘道成寺」の初演者。

なかむらなかぞう

なかむらなかぞう 【中村仲蔵】
(初世)(1736-1790) 江戸中期の歌舞伎俳優。俳名,秀鶴。屋号,栄屋。時代物に長じ,忠臣蔵五段目の定九郎などに新演出を試みた。舞踊志賀山流の中興の祖。著「月雪花寝物語」「秀鶴日記」など。

なかむらはくよう

なかむらはくよう 【中村白葉】
(1890-1974) ロシア文学者。兵庫県生まれ。東京外語学校卒。「露西亜文学」を発刊。「罪と罰」を初めて原典から翻訳,以後チェーホフ・トルストイなどを翻訳した。

なかむらはんじろう

なかむらはんじろう 【中村半次郎】
⇒桐野利秋(キリノトシアキ)

なかむらふせつ

なかむらふせつ 【中村不折】
(1866-1943) 洋画家・書家。江戸生まれ。本名,鈼太郎。フランスに留学し,ジャン=ポール=ローランスに師事。帰国後は太平洋画会の代表作家として活躍。代表作「春の渡し」など。また,六朝書道もよくし,書道博物館を創設。

なかむらまさなお

なかむらまさなお 【中村正直】
(1832-1891) 教育家・啓蒙思想家。江戸の人。号は敬宇。昌平坂学問所に学び,のちイギリスに留学。私塾同人社を営み,また明六社の結成に参加。多くの訳書のうちスマイルズの「西国立志編」,ミルの「自由之理」は民権思想形成に大きな影響を与えた。

なかむらみつお

なかむらみつお 【中村光夫】
(1911-1988) 文芸評論家・小説家。東京生まれ。本名,木庭一郎。東大卒。西欧文学を範型として日本近代文学のゆがみを批判,文明批評的小説も執筆。評論「風俗小説論」「二葉亭四迷伝」,小説「わが性の白書」など。

なかむらむらお

なかむらむらお 【中村武羅夫】
(1886-1949) 小説家。北海道生まれ。雑誌「新潮」の編集長。また,同人誌「不同調」を主宰。通俗小説「人生」「地霊」,評論「誰だ?花園を荒す者は!」など。

なかむらりゅう

なかむらりゅう 【中村流】
日本舞踊の流派。
(1)三世中村歌右衛門を流祖とする流派。芝翫(シカン)派。
(2)江戸歌舞伎の振付師中村弥八に始まる流派。弥八・虎治派。
(3)中村富十郎を祖とする流派。中村流本伝。
(4)初世中村勘三郎を祖とする流派。

なかめ

なかめ [2] 【中目】
末口(スエクチ)の短径が14センチメートル以上,30センチメートル未満の丸太。中目材。中丸太。

なかや

なかや 【中谷】
姓氏の一。

なかやうきちろう

なかやうきちろう 【中谷宇吉郎】
(1900-1962) 物理学者。石川県生まれ。東大卒。北大教授。雪の結晶の研究,人工雪の創成など雪氷学の開拓者として知られる。随筆もよくした。著「雪の結晶」「冬の華」など。

なかやしき

なかやしき [3] 【中屋敷】
江戸における諸大名の邸宅のうち,本邸である上(カミ)屋敷に対し,下(シモ)屋敷とともに非常の際の居所として設けられた屋敷。
→上屋敷
→下屋敷

なかやすみ

なかやすみ [3] 【中休み】 (名)スル
仕事などの途中で,一時休息すること。また,その休息。「―してお茶を飲む」

なかやすみ

なかやすみ【中休み(をする)】
(have) a break.→英和

なかやど

なかやど 【中宿】
(1)途中で宿泊・休憩する所。また,その宿泊や休憩。「夢の浮世の―の宇治の橋守/謡曲・頼政」
(2)近世,奉公人の身元保証をし,出替わりや宿下がりのときに滞在させた家。「―へ人に負はれて帰りぬ/浮世草子・一代女 5」
(3)近世,男女の密会に場所を提供した家。出合い宿。「僧正が谷は衆道の―/浮世草子・御前義経記」
(4)「引き手茶屋」に同じ。「―の貸し編笠の目つけ紋/浄瑠璃・暦」

なかやま

なかやま 【中山】
千葉県市川市・船橋市にまたがる地区。日蓮宗法華経寺の門前町から発達。中山競馬場がある。

なかやま

なかやま 【中山】
姓氏の一。

なかやまいちろう

なかやまいちろう 【中山伊知郎】
(1898-1980) 経済学者。三重県生まれ。東京商大教授・一橋大学学長の他,中央労働委員会会長などを歴任。一般均衡理論ならびにケインズ理論の理解普及に貢献。著「純粋経済学」「発展過程の均衡分析」

なかやまぎしゅう

なかやまぎしゅう 【中山義秀】
(1900-1969) 小説家。福島県生まれ。本名,議秀。早大卒。歴史小説や戦記物を手がけ,人生凝視の姿勢を貫く。著「厚物咲(アツモノザキ)」「碑」「テニヤンの末日」「咲庵」「芭蕉庵桃青」

なかやましんぺい

なかやましんぺい 【中山晋平】
(1887-1952) 作曲家。長野県生まれ。多数の流行歌・レコード歌謡のほか,童謡・民謡などの作品により,大衆音楽の分野に貢献。作品「カチューシャの唄」「ゴンドラの歌」「てるてる坊主」「波浮の港」など。

なかやまただちか

なかやまただちか 【中山忠親】
(1132-1195) 平安末期の公家。藤原忠宗の子。内大臣。故実・朝儀に通じ,「水鏡」「今鏡」の作者ともいわれるが未詳。著「山槐記」「貴嶺問答」

なかやまただみつ

なかやまただみつ 【中山忠光】
(1845-1864) 幕末の尊攘派の公家。忠能(タダヤス)の子。1863年天誅組の首領に推され大和五条に挙兵したが,諸藩の追討軍に敗れて,長州に脱出,暗殺された。

なかやまただやす

なかやまただやす 【中山忠能】
(1809-1888) 江戸末期の公家。明治天皇の外祖父。幕末の朝廷で攘夷派として活躍。岩倉具視らと王政復古の議に参画。日記三巻(1859-1868)は幕末・維新期の資料として貴重。

なかやまたろう

なかやまたろう 【中山太郎】
(1876-1947) 民俗学者。栃木県生まれ。東京専門学校卒。歴史的文献を駆使して,多くの業績をあげた。著「日本盲人史」「日本巫女史」など。

なかやまとうげ

なかやまとうげ 【中山峠】
札幌市の南西端にある峠。海抜836メートル。札幌と洞爺(トウヤ)湖を結ぶ道路が通じる。眺望にすぐれ,冬期はスキーの適地。

なかやまぶんぽ

なかやまぶんぽ 【中山文甫】
(1899-1986) 生け花の未生流の師匠。大阪市生まれ。号,未空斎。新しい生け花を追求し,「前衛挿花(イケバナ)」や「暮らしのいけばな」を提唱した。

なかやままさ

なかやままさ 【中山マサ】
(1891-1976) 政治家。長崎県生まれ。1960年(昭和35)発足した池田内閣に女性で初めて入閣,厚生大臣として福祉充実を主張。

なかやまみき

なかやまみき 【中山みき】
(1798-1887) 天理教教祖。大和の人。一三歳で庄屋の中山善兵衛に嫁ぐ。四一歳のときに神がかり,以来50年間,神意を宣(ノ)べ,「みかぐらうた」「おふでさき」を書き,弾圧にあいながら人々を教化した。

なかゆい

なかゆい [3] 【中結い】
丈に合うように,また動きやすいように着物を腰のあたりで帯でくくること。また,その帯。「―にして高足駄をはきて/今昔 23」

なかゆび

なかゆび [2] 【中指】
五本の指の真ん中の指。たかだかゆび。なかのゆび。ちゅうし。

なかゆび

なかゆび【中指】
the middle finger.

なかゆるし

なかゆるし [3] 【中許し】
茶・生け花・琴などの芸事で,初許しの次,奥許しの前に師匠から受ける免許。

なかよく

なかよく【仲よく】
⇒仲(なか).

なかよし

なかよし [2] 【仲良し・仲好し】
仲がよいこと。親しいこと。また,その人。親しい友。「隣の子と―になる」

なかよし

なかよし【仲好し】
a close friend;a chum.→英和
〜になる make friends <with> .

なかよしこよし

なかよしこよし [2] 【仲良し小好し】
「なかよし」を調子よくいった語。

なから

なから 【半ら・中ら】
(1)およそ半分。なかば。「盤渉調(バンシキチヨウ)の―ばかり吹きさして/源氏(横笛)」「おそろしかりけむけしきに―は死にけむ/落窪 1」
(2)中間のあたり。真ん中あたり。「未(ヒツジ)のときの―ばかりに/宇治拾遺 7」「口六尺の銅の柱を―までこそ切たりけれ/平家 5」
(3)途中。なかほど。「山の―ばかりの木の下のわづかなるに/更級」

なから∘しめる

なから∘しめる 【無からしめる】 (連語)
(1)ないようにさせる。「遺漏―∘しめる」
(2)なくさせる。「面目―∘しめる」
→しめる(助動)

なからい

なからい ナカラヒ 【中らひ】
(1)人と人との関係や間柄。
(2)一族。血統。「この弁の君も,されば御―もいとやむごとなし/大鏡(頼忠)」

なからい

なからい ナカラヰ 【半井】
姓氏の一。

なからいとうすい

なからいとうすい ナカラヰタウスイ 【半井桃水】
(1860-1926) 小説家。対馬の人。本名,冽(キヨシ)。別号菊阿弥など。東京朝日新聞記者。同紙に多くの通俗小説を掲載して好評を博した。樋口一葉の師・恋人として著名。代表作「唖聾子」「胡沙吹く風」「天狗廻状」

なからいぼくよう

なからいぼくよう ナカラヰボクヤウ 【半井卜養】
(1607-1678) 江戸初期の俳人・狂歌師。本姓,和気氏。別号慶友など。堺の生まれ。江戸に下り,幕府の御番医を勤めた。松永貞徳門。連歌・和歌をもよくした。著「卜養狂歌集」など。

なからじに

なからじに 【半ら死に】
死にかかっていること。半死半生。「男は浅疵(アサキズ)―殺してくれい死なしてくれと泣き叫ぶ/浄瑠璃・卯月の潤色(上)」

なからはんじゃく

なからはんじゃく 【半ら半尺】 (名・形動)
中途はんぱなさま。いいかげん。「重忠は―で役目を粗末にするわな/滑稽本・浮世風呂 2」

なかりせば

なかりせば 【無かりせば】 (連語)
〔形容詞「なし」の連用形「なかり」に過去の助動詞「き」の未然形「せ」,接続助詞「ば」の付いたもの〕
もし,…がなかったとしたなら。「世の中にたえて桜の―春の心はのどけからまし/古今(春上)」
→せば(連語)

なかれ

なかれ [2][1] 【勿れ・莫れ・毋れ】
〔文語形容詞「なし」の命令形〕
禁止の意を表す。…してはいけない。
(1)動詞に直接付く。「汝(ナンジ)盗む―」
(2)名詞「こと」に付く。「君死にたまふこと―/恋衣(晶子)」「老来りて初めて道を行ぜんと待つこと―/徒然 49」

なかろうか

なかろうか [3] 【中廊下】
両側に部屋や住居が並んだ廊下。またそうした配置方法の住宅やアパートの形式。

なかわた

なかわた [0] 【中綿】
着物やふとんの中に入れてある綿。

なかわたり

なかわたり [3] 【中渡り】
⇒ちゅうわたり(中渡)

なかわん

なかわん [2] 【中椀】
親椀に次ぐ大きさの椀。汁物を入れるのに用いる。

なかんずく

なかんずく [0][2] 【就中】 (副)
〔「中(ナカ)に就(ツ)く」の転。漢文訓読に由来する語〕
多くの物事の中でとりわけ。中でも。特に。「―晩年の作にその傾向が目立つ」

なかんずく

なかんずく【就中】
especially;→英和
above all.

なが

なが [1] 【長・永】
〔形容詞「長い」の語幹から〕
(1)他の語の上または下に付いて複合語をつくり,ながいことの意を表す。
 (ア)相対的に長い形であることを表す。「―袖」「足―」
 (イ)時間的に長く続くことを表す。「―雨」「―わずらい」
 (ウ)気持ちなどがのどかでのんびりしているさまを表す。「気―」
(2)「長掛(ナガカケ){(1)}」の略。「お年寄さま方は長かけと申して―をおかけ遊ばす/滑稽本・浮世風呂 3」

ながあみ

ながあみ [0] 【長編み】
鉤針(カギバリ)編みの基本編みの一。針に二本の輪をかけ,二回に分けて引き抜くもの。

ながあめ

ながあめ【長雨】
a long (spell of) rain.

ながあめ

ながあめ [0][3] 【長雨】
幾日も降り続く雨。霖雨。「秋の―」

ながい

ながい ナガヰ 【永井】
姓氏の一。

ながい

ながい ナガヰ 【長井】
姓氏の一。

ながい

ながい [3][0] 【長居】 (名)スル
長い間同じ所にいること。訪問したその家に長時間いること。「―は無用」「思いがけず―してしまう」

ながい

ながい ナガヰ 【長井】
山形県南部の市。近世以降,最上川の舟運で栄えた。草木染めの長井紬(ツムギ)を特産。弱電気・紡織・製材業などの工場がある。

ながい

なが・い [2] 【長い・永い】 (形)[文]ク なが・し
(1)(線状に連続しているものの)ある点からある点までの空間的な隔たりが大きい。《長》「―・い道のり」「―・い刀」「―・い行列」
(2)ある時点からある時点までの時間的な隔たりが大きい。「人類の―・い歴史」「―・い下積みの生活」「日が―・くなる」「―・い間待たせる」「我が命も―・くもがと/日本書紀(雄略)」
(3)精神的に持続力がある。のんびりしている。《長》「気が―・い」
⇔短い
[派生] ――さ(名)
[慣用] 息が―・尻が―・鼻の下が―/帯に短し襷(タスキ)に長し

ながい

ながい【長居する】
stay long.

ながい

ながい【長い】
long;→英和
prolonged (長引いた);tedious (冗長な).→英和
〜間 for a long time.

ながい=は恐(オソ)れ

――は恐(オソ)れ
長居はよいことはない。「―,旦那,急いで汐留から船としませう/歌舞伎・宇都谷峠」

ながいうた

ながいうた ナガヰ― 【長井雅楽】
(1819-1863) 幕末の長州藩直目付。名は時庸。公武合体と開国を内容とする「航海遠略策」を唱えて藩是とさせ,公武間に周旋。尊攘派が擡頭(タイトウ)すると藩命により自刃した。

ながいうんぺい

ながいうんぺい ナガヰ― 【長井雲坪】
(1833-1899) 南画家。越後の人。長崎に遊学,のち清国に渡る。晩年,信州に隠棲。作「山猿採果」など。

ながいかふう

ながいかふう ナガヰ― 【永井荷風】
(1879-1959) 小説家。東京,小石川生まれ。本名,壮吉。別号,断腸亭主人。「地獄の花」などでゾライズムを標榜。フランスから帰国後皮相な近代化に反発,江戸趣味へ傾斜しつつ,終生反俗的な文明批評家としての姿勢を貫いた。著「あめりか物語」「ふらんす物語」「冷笑」「腕くらべ」「おかめ笹」「濹東綺譚」,日記「断腸亭日乗」

ながいき

ながいき【長生き】
a long life.〜する live long;outlive <a person> .→英和
〜の long-lived.

ながいき

ながいき [4][3] 【長生き】 (名)スル
長く生きること。高齢まで生きること。長寿。「摂生して―する」

ながいす

ながいす【長椅子】
a sofa;→英和
a couch;→英和
a divan;→英和
a settee.→英和

ながいす

ながいす [0] 【長椅子】
数人が座れるように,横に長く作った椅子。ベンチやソファーなど。

ながいずみ

ながいずみ ナガイヅミ 【長泉】
静岡県東部,駿東郡の町。愛鷹山南東麓にあり,化学繊維・機械・自動車部品などの工場が立地。

ながいた

ながいた [0] 【長板】
茶道で,風炉釜(フロガマ)・水指(ミズサシ)・杓(シヤク)立て・建水(ケンスイ)・蓋(フタ)置きなどをのせる長方形の板。

ながいたつお

ながいたつお ナガヰタツヲ 【永井竜男】
(1904-1990) 小説家。東京生まれ。都会的な洗練された文体と巧みな構成で,市井の人情を描く。「黒い御飯」「風ふたたび」「蜜柑」など。

ながいつむぎ

ながいつむぎ ナガヰ― [4] 【長井紬】
〔長井市が集散地であることから〕
米沢(ヨネザワ)紬の別称。

ながいなおむね

ながいなおむね ナガヰナホムネ 【永井尚志】
(1816-1891) 幕末期の幕臣。若年寄として大政奉還を推進。箱館戦争で敗北。のち開拓使御用掛・元老院権大書記官などを務めた。

ながいながよし

ながいながよし ナガヰ― 【長井長義】
(1845-1929) 薬学者。徳島の生まれ。東京帝国大学医科大学教授。日本での近代的な薬学の研究と教育の基礎を築いた。麻黄の薬効成分エフェドリンを発見。日本薬学会を創設。

ながいのうら

ながいのうら ナガヰ― 【長居の浦】
大阪市住吉区長居付近にあった浦の古名。((歌枕))「君が代は―に隙(ヒマ)もなくむれゐるたづのよはひなるべし/堀河百首」

ながいひょうすけ

ながいひょうすけ ナガヰヒヤウスケ 【長井兵助】
江戸後期の香具師(ヤシ)。安永(1772-1781)頃,江戸浅草奥山,上野山下などで歯磨きを売ったり,口中の治療をした。人集めに演じた大太刀の居合抜きで有名。生没年未詳。

ながいも

ながいも [0] 【長芋・長薯】
ヤマノイモ科のつる性多年草。中国原産。日本には古く渡来。葉は三角状卵形。茎・葉柄は帯赤紫色。芋は長い棍棒状のほか,扁平・塊状など栽培品種により変化に富む。芋を「とろろ」などにして食用とする。漢方で薬用ともする。[季]秋。
〔自生するものは自然薯(ジネンジヨ)という〕

ながいりゅうたろう

ながいりゅうたろう ナガヰリウタラウ 【永井柳太郎】
(1881-1944) 政治家。石川県生まれ。早大卒。雑誌「新日本」の主筆として活躍。1920年(大正9)憲政会から代議士に当選,普選運動に参加。拓相・逓相を歴任。雄弁家として知られる。

ながうた

ながうた [0] 【長唄・長歌】
(1)近世邦楽の一種目。江戸で歌舞伎舞踊の伴奏音楽として発展した三味線音楽。初期の歌舞伎の踊り歌と,元禄(1688-1704)頃に江戸にもたらされた上方長歌とを基に,享保(1716-1736)頃に確立し,以後,各種の音曲の曲節を摂取しつつ大成した。舞踊曲が本来だが,舞踊を伴わず長唄演奏のみの曲(お座敷長唄)も少なくない。長歌{(2)}と区別して江戸長唄ともいう。《長唄》
(2)地歌の曲種の一。個別の短編歌詞を組み合わせた三味線組歌に対して一貫した内容の歌詞をもつ新曲種として一七世紀末期に確立。上方長歌。《長歌》
(3)「ちょうか(長歌)」に同じ。《長歌》

ながうたもの

ながうたもの [0] 【長歌物】
地歌の曲種分類用語。長歌{(2)}の類。

ながえ

ながえ【轅】
a shaft.→英和

ながえ

ながえ [0] 【長柄】
器物や武具の柄が長いこと。また,柄の長い器物や武具。「―のきせる」

ながえ

ながえ [0] 【轅】
〔長柄(ナガエ)の意〕
馬車・牛車(ギツシヤ)などの前に長く出した二本の棒。その前端に軛(クビキ)をわたして牛馬にひかせる。
→牛車

ながえ

ながえ [0] 【名替】
中古,年官によって国の掾(ジヨウ)や目(サカン)などに任ぜられた者がそれを希望しないとき,改めて他の人を任じたこと。

ながえのかさ

ながえのかさ 【長柄の傘】
身分の高い人の後ろから差しかけるための,柄の長い傘。近世では花魁(オイラン)道中などにも用いられた。「研ぎ出し蒔絵の―/浄瑠璃・丹波与作(上)」

ながえのちょうし

ながえのちょうし 【長柄の銚子】
柄の長い銚子。お祝いなどのときに用いられ,松竹梅・鶴亀などの模様のあるものが多い。

ながえのやり

ながえのやり 【長柄の槍】
一丈(約3メートル)から三間(約5.4メートル)ぐらいの長い柄をつけた槍。やぐらおとし。

ながえぼし

ながえぼし [3] 【長烏帽子】
立(タテ)烏帽子の,丈の長いもの。

ながえもち

ながえもち [3] 【長柄持】
長柄の傘,長柄の槍などを持って主人につき従う者。

ながお

ながお ナガヲ 【長尾】
姓氏の一。坂東八平氏の一つ。相模国鎌倉郡長尾郷に発祥。諸流あるが,越後の長尾氏は,景虎(=上杉謙信)の時,上杉の名跡を嗣ぎ,関東管領となる。

ながおい

ながおい [0] 【長追い】 (名)スル
遠くまであとを追うこと。長い時間追いかけること。「逃げる敵を―する」

ながおか

ながおか ナガヲカ 【長岡】
新潟県中部,信濃川中流域に位置する市。近世,牧野氏の城下町。県下第二の商工業都市。

ながおか

ながおか ナガヲカ 【長岡】
姓氏の一。

ながおかきょう

ながおかきょう ナガヲカキヤウ 【長岡京】
(1)784年より10年間,現在の京都府向日(ムコウ)市・長岡京市付近に置かれた古代の都。桓武天皇は平城京からこの地に移ったが,造都の中心人物藤原種継の暗殺など,不祥事件続発のため794年平安京に遷都。ながおかのみやこ。
(2)京都府南部の市。古代の長岡京のあった所で,付近は古墳が多い。近年,住宅のほか工場が立地。乙訓(オトクニ)筍(タケノコ)は特産物。

ながおかぎじゅつかがくだいがく

ながおかぎじゅつかがくだいがく ナガヲカギジユツクワガク― 【長岡技術科学大学】
国立大学の一。1976年(昭和51)設立。本部は長岡市。

ながおかげとら

ながおかげとら ナガヲ― 【長尾景虎】
⇒上杉謙信(ウエスギケンシン)

ながおかぞうけいだいがく

ながおかぞうけいだいがく ナガヲカザウケイ― 【長岡造形大学】
私立大学の一。1993年(平成5)設立。本部は長岡市。

ながおかのみやこ

ながおかのみやこ ナガヲカ― 【長岡の京】
⇒長岡京(ナガオカキヨウ)

ながおかはんたろう

ながおかはんたろう ナガヲカハンタラウ 【長岡半太郎】
(1865-1950) 物理学者。長崎県生まれ。磁気および地球物理学を中心に多くの業績を残す。また,原子構造の問題にも関与し,1903年(明治36)に土星型原子模型を発表。大阪大学初代総長・学士院院長を歴任。

ながおどり

ながおどり ナガヲ― [3] 【長尾鶏】
尾長鶏(オナガドリ)の別名。

ながかき

ながかき [3] 【長牡蠣】
マガキの生態型の一。北海道などの寒冷な地方に産する。大形で細長く,殻長約8センチメートル,殻高約30センチメートルに達する。エゾガキ。

ながかけ

ながかけ 【長掛】
(1)長い髢(カモジ)。なが。「お年寄さま方は―と申して長をおかけあすばす/滑稽本・浮世風呂 3」
(2)長い打掛。「いともしとやかに―捌き御所育ち/長唄・遍昭」

ながかめむし

ながかめむし [4] 【長亀虫・長椿象】
半翅目ナガカメムシ科の昆虫の総称。体長は一般に15ミリメートル以下。長楕円形の細長いカメムシ。大部分のものが植物を食べ,農業害虫となるものもある。日本には百種余りが知られる。

ながかもじ

ながかもじ [3] 【長髢】
毛が多く,丈の長い髢(カモジ)。近世,おすべらかしなどに用いた。

なががたな

なががたな [3] 【長刀】
刀身の長い刀。

なががみしも

なががみしも [3] 【長裃・長上下】
江戸時代,大名・高家(コウケ)・御目見(オメミエ)以上の武家の式服。麻の肩衣(カタギヌ)に同質・同色の長袴をつける。また,小刀を帯し,殿中形という扇を持つ。

ながき

ながき [1] 【長き・永き】
〔形容詞「長し」の連体形から〕
長いこと。長い年月。「二〇年の―にわたる裁判」

ながきゃく

ながきゃく [0] 【長客】
長居する客。

ながぎ

ながぎ [0] 【長着】
足首の辺りまである丈の長い和服。着物。
長着[図]

ながぎぬ

ながぎぬ [3] 【長衣】
丈の長い衣服。

ながく

ながく【長く】
long;→英和
for a long time[many years,etc.];forever (永遠に).→英和
〜なる be prolonged (長引く);lie down (寝ころぶ).〜かかる take much time.

ながくて

ながくて 【長久手】
名古屋市の東に接する尾張丘陵地にある町。小牧・長久手の戦いの古戦場。住宅・文教地域。

ながくぼ

ながくぼ 【長久保】
姓氏の一。

ながくぼせきすい

ながくぼせきすい 【長久保赤水】
(1717-1801) 江戸中期の地理学者。本名は玄珠。水戸藩の侍読。日本で初めて経緯線を用いて「改正日本輿地路程全図」を刊行。また,世界地図「地球万国山海輿地全図説」など多数の地図を作成。「大日本史」の地理志編集にも関与。

ながくみわ

ながくみわ [3] 【長組輪】
「長組輪烏帽子(エボシ)」の略。侍(サムライ)烏帽子の一種。小結(コユイ)の端を左右に長く出したもの。元服後一八,九歳頃まで用いた。長小結(ナガコユイ)。

ながくら

ながくら [0] 【長倉】
倉庫の建造様式の一。数戸を一棟として長く続けて建てたもの。
→長殿(ナガトノ)

ながぐそく

ながぐそく [3] 【長具足】
槍・薙刀(ナギナタ)・大太刀(オオダチ)の類。長道具。

ながぐつ

ながぐつ【長靴】
<米> boots;→英和
<英> high boots.

ながぐつ

ながぐつ [0] 【長靴】
ゴムまたは革製の,ひざの下あたりまでおおう深い靴。雨のときや乗馬などに使用する。

ながけし

ながけ・し 【長けし】 (形ク)
長い。「色かへぬときはの杉は我が国の―・き宮のしるしなりける/道済集」

ながこい

ながこい 【長恋・永恋】
長い間,恋いこがれること。「後(オク)れ居て―せずはみ園生(ソノウ)の梅の花にもならましものを/万葉 864」

ながこうじょう

ながこうじょう [3] 【長口上】
長々と続く話。長い口上。

ながこゆい

ながこゆい [3] 【長小結】
「長組輪(ナガクミワ)」に同じ。

ながごと

ながごと 【長言】
長々と話すこと。長ばなし。「にくきもの,急ぐ事あるをりに来て―する客人/枕草子 28」

ながさ

ながさ【長さ】
length.→英和
〜3フィート three feet long.

ながさ

ながさ [1] 【長さ】
(1)長いこと。また,その程度。「巻尺で―を測る」「日の―」
(2)〔数〕 線の伸びを表す量。直線または曲線に沿って測った,二点間の隔たり。

ながさき

ながさき 【長崎】
姓氏の一。北条得宗家の被官。高資のとき,内管領として実権を握る。

ながさき

ながさき 【長崎】
(1)九州地方北西部の県。かつての肥前国西半部,および壱岐・対馬二国の全域を占める。東シナ海に面し,北松浦・島原・長崎・西彼杵(ニシソノギ)半島と五島列島・平戸島・壱岐・対馬などの島からなる。県庁所在地,長崎市。
(2)長崎県南部,長崎半島の付け根にある市。県庁所在地。1571年ポルトガル船が寄港して以来貿易港として発展し,江戸時代は国内唯一の開港場として繁栄。1945年(昭和20)8月9日原子爆弾の投下によって廃墟となったが,現在は造船業・水産業・機械工業・観光業が発展。

ながさきうんじょう

ながさきうんじょう [5] 【長崎運上】
江戸時代,幕府が長崎会所に課した運上金。1699年から始まった。

ながさきえ

ながさきえ [4][0] 【長崎絵】
江戸時代,長崎で制作された木版画。異国風物を題材とした。

ながさきかいしょ

ながさきかいしょ [5] 【長崎会所】
江戸時代,長崎における町年寄・商人を主体とする自治組織的な要素をもった一種の貿易事務所。1698年以降1867年まで,長崎奉行の監督下で,長崎貿易および長崎市政を扱った。

ながさきけんりつだいがく

ながさきけんりつだいがく 【長崎県立大学】
公立大学の一。1951年(昭和26)設立の長崎県立佐世保商科短大を母体に,長崎県立短期大学を経て,67年長崎県立国際経済大学として設立。91年現名に改称。本部は佐世保市。

ながさきしんれい

ながさきしんれい 【長崎新例】
⇒正徳新例(シヨウトクシンレイ)

ながさきじどうしゃどう

ながさきじどうしゃどう 【長崎自動車道】
佐賀県鳥栖(トス)市と長崎県多良見町を結ぶ高速道路。延長107.7キロメートル。1990年(平成2)全線開通。鳥栖で大分自動車道と接続。

ながさきじゅんしんだいがく

ながさきじゅんしんだいがく 【長崎純心大学】
私立大学の一。1993年(平成5)設立。本部は長崎市。

ながさきそうごうかがくだいがく

ながさきそうごうかがくだいがく 【長崎総合科学大学】
私立大学の一。1945年(昭和20)設立の長崎造船専門学校を母体とし,長崎造船短期大学を経て,65年長崎造船大学として設立。78年現名に改称。本部は長崎市。

ながさきぞうせんじょ

ながさきぞうせんじょ 【長崎造船所】
日本の代表的な造船所。江戸時代の長崎製鉄所に始まり,明治期に長崎造船所と改称,三菱に払い下げられ,日本造船業の主力として発展。

ながさきたかすけ

ながさきたかすけ 【長崎高資】
(?-1333) 鎌倉末期の武将。執権北条氏の内管領(ナイカンレイ)となって幕府政治の実権をにぎり専権をふるった。新田義貞の鎌倉攻めのとき自刃。

ながさきだいがく

ながさきだいがく 【長崎大学】
国立大学の一。幕府の医学伝習所に始まる1923年(大正12)創立の長崎医大と同付属薬専,1905年(明治38)創立の長崎高商を中心に師範系学校などを併合し,49年(昭和24)新制大学となる。本部は長崎市。

ながさきは

ながさきは 【長崎派】
江戸時代,長崎で,外国の影響を受けて興った絵画の諸派の総称。外国の新様式を取り入れ日本画に多大な影響を与えた。その源となるものによって,黄檗(オウバク)派・南蘋(ナンピン)派・北宗画派・洋画派・南宗画派などがあった。

ながさきばん

ながさきばん [0] 【長崎版】
長崎で刊行されたキリシタン版。「日葡辞書」「ロドリゲス日本大文典」などがある。

ながさきぶぎょう

ながさきぶぎょう [5] 【長崎奉行】
江戸幕府が直轄領長崎に置いた執政官。老中に直属し,対蘭・対清貿易の監察にあたるとともに市政を統轄した。

ながさきほんせん

ながさきほんせん 【長崎本線】
JR 九州の鉄道線。佐賀県鳥栖(トス)から,佐賀・諫早(イサハヤ)を経て長崎に至る148.8キロメートル。

ながさきぼうえき

ながさきぼうえき [5] 【長崎貿易】
江戸時代,鎖国後の長崎で,中国・オランダとの間に行われた対外貿易。輸入品は長崎会所で一括購入して入札により国内商人に売却し,輸出品は会所が指定した商人に納入させ外国商人に売った。主な輸入品は生糸・薬種・書籍など,輸出品は銅・俵物など。

ながさきようじょうしょ

ながさきようじょうしょ 【長崎養生所】
1861年,蘭医ポンペの建議により長崎に設立された日本最初の洋式病院。医学所も併設され,のちの長崎大学医学部の源流となった。

ながさきりょうり

ながさきりょうり [5] 【長崎料理】
中国・オランダ・ポルトガル・イスパニアなどとの接触により長崎で発達した,和・洋・中国風の融合した独特の料理。てんぷら・普茶(フチヤ)料理・卓袱(シツポク)料理など。

ながさきハルマ

ながさきハルマ 【長崎―】
⇒ズーフ-ハルマ

ながささげ

ながささげ [3] 【長豇豆】
十六大角豆(ジユウロクササゲ)の別名。

ながさわ

ながさわ ナガサハ 【長沢】
姓氏の一。

ながさわろせつ

ながさわろせつ ナガサハ― 【長沢蘆雪】
(1754-1799) 江戸中期の画家。山城の人。名は政勝,また魚(ギヨ)。円山応挙の門下。奇抜な構成の障壁画を描いた。大乗寺の襖絵「群猿図」,厳島神社の「山姥図」などが著名。

ながざ

ながざ [0] 【長座】 (名)スル
長い間いること。長居。ちょうざ。「思いのほか―してしまいました」

ながざお

ながざお [0] 【長竿・長棹】
〔「ながさお」とも〕
(1)長いさお。長い竹竿や釣り竿。
(2)遊女が客に冷たくあたること。また,客が遊女と縁を切ること。「(オ前ハ源四郎ヲ)―にしたけなの/洒落本・当世左様候」
(3)〔女性語〕
長持(ナガモチ)。

ながざま

ながざま 【長様】 (形動ナリ)
長いさま。長やか。「そのうしろに畳一ひらを―に縁(ハシ)を端にして/枕草子 278」

ながし

ながし【流し】
(1) a sink (台所の).→英和
(2) a strolling musician (歌手など).
〜のタクシー a cruising taxi.

ながし

なが・し 【長し・永し】 (形ク)
⇒ながい

ながし

ながし 【流し】
(1) [3]
流すこと。「灯籠(トウロウ)―」
(2) [3]
台所や井戸端などに設けた,物を洗ったり,洗い水を流したりする設備。
(3) [3]
浴場でからだを洗う場所。洗い場。
(4) [1]
浴場で客の背中を洗うこと。また,その人。「―をとる」
(5) [1]
芸人・按摩(アンマ)などが客の呼び入れを求めて歩くこと。また,その人。「―のギター弾き」「新内(シンナイ)―」
(6) [1]
タクシーが客を求めてあちこち走ること。「―のタクシー」
(7) [3][1]
行きずり。通りがかり。「―の犯罪」
(8)梅雨の前後に吹く湿った南風のこと。木の芽どきに吹くものを「木の芽流し」,茅(チガヤ)の花の咲く頃に吹くものを「茅花(ツバナ)流し」などという。
(9)物事にかまわず,ほうっておくこと。「こんなことはぐつと―にして/洒落本・卯地臭意」

ながしあみ

ながしあみ【流し網】
a drift net.

ながしあみ

ながしあみ [3][0] 【流し網】
水流・潮流のある所に網を張り,流れや風波で網を流しながら上層・中層を遊泳する魚をとる刺し網。サケ・マス漁などに用いられる。公海大型流し網は乱獲と混獲の問題により世界的に規制の方向にある。

ながしいた

ながしいた [4] 【流し板】
(1)台所などの流しに張った板。
(2)風呂場などの洗い場の床に張った板。

ながしうち

ながしうち [0] 【流し打ち】
野球で,投手の投げた球にさからわずに,右打者ならライト方向へ,左打者ならレフト方向へ打つこと。

ながしえだ

ながしえだ [3] 【流し枝】
生け花で,横へ長く振り出す枝のこと。ながし。

ながしお

ながしお [0] 【長潮】
干満の差が小さい潮。

ながしかく

ながしかく [3][4] 【長四角】
長方形のこと。

ながしかじ

ながしかじ [3] 【流し舵】
和船で舵を斜めに差し入れ抵抗を少なくした状態。水深の浅い所や順風での帆走中などに行うもの。

ながしこむ

ながしこむ【流し込む】
pour <water> into <a bowl> .

ながしこむ

ながしこ・む [4][0] 【流し込む】 (動マ五[四])
液状のものを流して中へ入れる。「鋳型へ―・む」
[可能] ながしこめる

ながしさくば

ながしさくば [4] 【流し作場】
河川敷や湖沼のほとりなどにあって常に水害の脅威にさらされている田畑。江戸時代の検地においては耕地としての不安定性が考慮され,年貢は低くおさえられた。

ながしずき

ながしずき [0] 【流し漉き】
和紙の手漉き法の一。植物性粘液を添加した紙料液を漉き簀(ス)に入れ全体を揺り動かして均質な紙層を作る。このあと数回液を汲み上げて同じ操作を繰り返し,紙層が求める厚さになったとき,余分の水といっしょに不純物を流し出す。平安初期に確立した日本独自の手法。
→溜め漉き

ながしだい

ながしだい [0] 【流し台】
台所に設備をした,食器や食品などを洗う台。

ながしどり

ながしどり [0] 【流し撮り】
写真で,速く動くものを写すとき,その進行方向にカメラを移動しながらシャッターを切る撮影法。被写体は静止し,背景は流れたように写る。

ながしの

ながしの 【長篠】
愛知県東部の鳳来町の地名。寒狭(カンサ)川と宇連(ウレ)川の合流点付近に長篠城跡がある。

ながしののたたかい

ながしののたたかい 【長篠の戦い】
1575年5月,長篠城の西方設楽原(シタラガハラ)で行われた織田信長・徳川家康連合軍と武田勝頼軍との戦い。連合軍は多量の鉄砲を用いて大勝利を得た。鉄砲が初めて効果的に使われ,以後の戦術・戦法に大きな影響を及ぼした。

ながしば

ながしば [0] 【流し場】
(1)浴場で,からだを洗う場所。流し。
(2)台所で,食器や食品などを洗う所。流し。

ながしばこ

ながしばこ [3] 【流し箱】
寒天などを流し入れて固めるための箱形の器具。

ながしびな

ながしびな [4] 【流し雛】
三月三日の雛祭りの夕方,川や海に流す雛人形。また,その行事。雛送り。[季]春。《―堰落つるとき立ちにけり/鈴木花蓑》
→雛流し
流し雛[図]

ながしま

ながしま 【長島】
三重県北東部にある町。木曾川と揖斐(イビ)川にはさまれたデルタ地帯。かつて七つの輪中(ワジユウ)になっていたことから「七島(ナナシマ)」と呼ばれた。伊勢湾台風で大被害を受けたが,その復旧工事中に長島温泉が発見された。

ながしまいっき

ながしまいっき 【長島一揆】
木曾川河口にある長島の願証寺に拠った尾張・美濃・伊勢の一向宗門徒による武装蜂起(ホウキ)。1570年石山本願寺の命を受けて織田信長に対抗したが,信長の三度にわたる猛攻の前に74年壊滅。

ながしめ

ながしめ [0][3] 【流し目】
(1)顔を向けずに瞳(ヒトミ)だけを動かして横を見ること。横目で見ること。「―に見る」
(2)その人(異性)に関心のある気持ちを表した目つき。色目(イロメ)。秋波。「―を使う」

ながしめ

ながしめ【流し目】
<cast> a side(long) glance <at> .〜に見る look askance <at> .

ながしもち

ながしもち [3] 【流し黐】
木の枝や長い綱に黐を塗り,暗夜に湖沼に流し,鴨などの水鳥を捕らえること。

ながしもと

ながしもと [0] 【流し元】
台所の流しのあるところ。「食器を―に運ぶ」

ながしもの

ながしもの 【流し者】
島流しになった者。流人。「近日隠の国へ―/浄瑠璃・吉野都女楠」

ながしょうじん

ながしょうじん [3] 【長精進】
長い期間続ける精進。ながしょうじ。

ながしら

ながしら [2] 【名頭】
姓または名の最初の一字。「人の―の字を花もて現したるにぞありける/即興詩人(鴎外)」

ながじ

ながじ [2] 【長道・長路】
長い道のり。遠路。ながち。「天離る鄙(ヒナ)の―を恋ひ来れば/万葉 3608」

ながじゃく

ながじゃく [0] 【長尺】
物差しの一種。その一尺が曲尺(カネジヤク)の一尺一寸五分にあたるもの。

ながじり

ながじり [4][0] 【長尻】
人の家を訪ねてなかなか帰らないこと。長座。長居。ながっちり。「―の客」

ながじん

ながじん [0] 【長陣】
長い期間同じ場所に陣を張ること。

ながす

ながす 【長洲】
熊本県北西部,玉名郡の町。有明海の埋立地は臨海工業地区。

ながす

なが・す [2] 【流す】 (動サ五[四])
(1)液体が自然に下に移動するようにする。「溝に水を―・す」「風呂の残り湯を―・す」
(2)汗・涙・血などが自分の体内から流れ出るようにする。「涙を―・す」「汗を―・す」
(3)水で汚れを洗い落とす。「風呂で汗を―・す」「背中を―・す」
(4)水などの流れによって物が動かされるようにする。
 (ア)流れによって物を移動させる。「切り出した材木を川に―・す」「気球が風に―・される」
 (イ)水の流れによって破壊し,移動させる。また,水の流れや土砂によって失わせる。「大雨で橋が―・される」「洪水で家も田畑も―・されてしまう」「舟―・したる心地してよらむ方なく/古今(雑体)」
(5)音そのほか,形のないものを移動させる。
 (ア)電気が電線の中を伝わるようにする。通す。「電流を―・す」
 (イ)音響装置から出た音や声が,いつもそこで聞こえているようにする。「あの店ではいつもバロック音楽を―・している」
 (ウ)情報・うわさが伝わるよう,広まるようにする。流布させる。「うわさを―・す」「浮き名を―・す」
 (エ)(比喩的に)悪いものを広める。「青少年に害毒を―・す雑誌」
(6)流罪にする。「京より―・されたる俊寛よ/平家 3」
(7)芸人・按摩(アンマ)やタクシーなどが客を求めてあちこち移動する。「ギターをかかえて盛り場を―・して歩く」
(8)実現の前にだめにする。
 (ア)流産させる。また,流産する。「転んでおなかの子を―・してしまう」
 (イ)質に入れた品物を期日までに受け戻すことをせず,所有権を放棄する。「時計を―・す」
 (ウ)計画・予定が,実現・達成しなくなるようにする。不成立にする。「欠席戦術で会議を―・す」
(9)野球で,流し打ちをする。「アウトコースの球をライトに―・す」
(10)ある動作を力まずに行う。
 (ア)ある動作を,力まずに軽い気持ちで行う。「軽く―・しても大会新記録」
 (イ)(動詞の連用形の下に付いて)その動作を,あまり身を入れずに気楽に行う。「軽く書き―・した文章」「読み―・す」
 (ウ)(動詞の連用形の下に付いて)相手のはたらきかけを真正面から受けとめずにそらす。「受け―・す」「聞き―・す」「受けつ―・しつ切結ぶ/浄瑠璃・出世景清」
(11)心に留めないでおく。「親の名残りも身の憂さも何のままよと―・せども/浄瑠璃・源氏冷泉節」
(12)そこに立ち寄らないですます。「伯父病気ならば,ぐつと―・したいわい/洒落本・遊子方言」
(13)遊里で,居続けをする。流連する。「それにかう―・して居るなぞとは,ほんによく罰(バチ)も当らぬものだ/洒落本・傾城買四十八手」
〔「流れる」に対する他動詞〕
[可能] ながせる
[慣用] 汗水―・車軸を―・水に―/油を流したよう

ながす

ながす【流す】
(1)[液体を]pour;→英和
drain (汚水を);→英和
shed <tears> .→英和
(2)[物を]float <a raft down the river> .→英和
(3)[洗う]wash down.(4)[抵当物を]forfeit (預け人が);→英和
foreclose (質屋などが).→英和
(5)[タクシーが]cruise;→英和
stroll (芸人が).→英和
(6)[罪人を]banish.→英和

ながすくじら

ながすくじら [4] 【長須鯨・長簀鯨】
ヒゲクジラの一種。全長20メートルを超す大形種。体は紡錘形で背面は黒色,腹面は白色。腹面前半には多数の黒条が体と平行に走る。小魚類やオキアミを餌(エサ)にする。世界中の海に生息するが,かつての乱獲によって生息数は減少した。ノソ。
長須鯨[図]

ながすねひこ

ながすねひこ 【長髄彦】
記紀で,大和国鳥見(トミ)にいたという土豪。饒速日命(ニギハヤヒノミコト)が天から降ったとき妹を捧げて仕えたが,のち神武天皇の東征のときに抵抗して饒速日命に討たれた。登美能那賀須泥毘古(トミノナガスネビコ)。登美毘古(トミビコ)。

ながすのはま

ながすのはま 【長洲の浜】
現在の兵庫県尼崎市の海岸。和歌では「流す」「長い」の意を込めて詠まれた。((歌枕))「こひわびぬ悲しきことも慰めむいづれ―辺なるらむ/拾遺(恋五)」

ながずきん

ながずきん [3][4] 【長頭巾】
丈(タケ)の長い頭巾。また,しころの長い頭巾。

ながせんぎ

ながせんぎ [3] 【長詮議】 (名)スル
長引いて,なかなかまとまらない詮議。長評定。「兎やせまし角や有るべしと―して/太平記 14」

ながそけん

ながそけん [3] 【長素絹】
裾(スソ)の長い素絹。
⇔切素絹

ながそで

ながそで [0][4] 【長袖】
(1)洋服で手首までの長さの袖。「―のシャツ」
(2)和服で,袖丈の長いもの。
(3)〔武士が袖くくりして鎧(ヨロイ)を着るのに対し,常に長袖の衣服を着ていることから〕
公家・医師・神主・僧侶・学者などの称。ちょうしゅう。

ながそねこてつ

ながそねこてつ 【長曾禰虎徹】
⇒虎徹(コテツ)

ながぞうり

ながぞうり [3] 【長草履】
足の裏全体をおおう大きさの草履。足半(アシナカ)に対していう。

ながた

ながた 【永田】
姓氏の一。

ながた

ながた 【長田】
姓氏の一。

ながたじんじゃ

ながたじんじゃ 【長田神社】
神戸市長田区にある神社。祭神は事代主神(コトシロヌシノカミ)。

ながたずね

ながたずね 【永尋ね】
江戸時代,逃亡した罪人を六か月経過しても発見できないとき,捜索を罪人の縁者・雇主および町村役人の責任とする制度。事実上の捜査打ち切り。えいたずね。「運の良さとう��二人―/柳多留 22」

ながたぜんきち

ながたぜんきち 【永田善吉】
⇒亜欧堂田善(アオウドウデンゼン)

ながたたけし

ながたたけし 【永田武】
(1913-1991) 地球物理学者。愛知県生まれ。東大教授。第一次〜三次南極観測隊長。初代国立極地研究所長。

ながたち

ながたち [3][2] 【長太刀】
(1)古代,朝廷の儀式に諸府の長官・次官が佩(ハ)いた細長い剣。
(2)中世以降,武士の外出のとき,従者に持たせた,示威と装飾のための長大な太刀。

ながたちょう

ながたちょう 【永田町】
(1)東京都千代田区の南端の地区。皇居の南西にあり,国会議事堂・首相官邸などがある。
(2)転じて,政界を漠然とさしていう語。

ながたてつざん

ながたてつざん 【永田鉄山】
(1884-1935) 陸軍軍人。長野県生まれ。中将。統制派の中心人物と目され,軍務局長のとき皇道派の相沢三郎中佐に斬殺された。

ながたとくほん

ながたとくほん 【永田徳本】
(1513?-1630?) 安土桃山時代・江戸初期の医師。号は知足斎。諸国を牛の背に乗って周遊し一服一八文と定めて,世医に範を示した。将軍秀忠の診察もしたという。著書「知足斎医鈔」「梅花無尽蔵」など。

ながたな

ながたな [2] 【菜刀】
「菜切(ナキ)り包丁(ボウチヨウ)」に同じ。

ながたひでお

ながたひでお 【長田秀雄】
(1885-1949) 劇作家。東京生まれ。幹彦の兄。詩人として「明星」「スバル」に作品を発表。自由劇場創立に際し演劇運動に参加,イプセン風の写実劇を書いた。代表作「大仏開眼」

ながたび

ながたび [0] 【長旅】
長期にわたる旅。「―で疲れた」

ながたまさいち

ながたまさいち 【永田雅一】
(1906-1985) 映画製作者。京都生まれ。日活入社後第一映画を創立,溝口健二の名作を製作。その後大映社長に就任。製作した「羅生門」のベネチア国際映画祭グラン-プリ受賞によって日本映画の評価を国際的に高めた。

ながたみきひこ

ながたみきひこ 【長田幹彦】
(1887-1964) 小説家・作詞家。東京生まれ。秀雄の弟。早大卒。「澪(ミオ)」「零落」で文壇に登場。耽美享楽の情話作家として一家をなし,のち通俗小説に転じた。代表作「霧」「祇園夜話」

ながたらしい

ながたらし・い [5] 【長たらしい】 (形)[文]シク ながたら・し
いやになるほど長い。ながったらしい。「―・い前置き」
[派生] ――さ(名)

ながたらしい

ながたらしい【長たらしい】
long;→英和
lengthy;→英和
wordy (冗長);→英和
tedious (あきあきする).→英和

ながだいこん

ながだいこん [3] 【長大根】
守口大根(モリグチダイコン)の別名。

ながだんぎ

ながだんぎ【長談義】
a tedious talk[lecture].〜を聞かせる give <a person> a tedious lecture.

ながだんぎ

ながだんぎ [3] 【長談議】 (名)スル
(退屈するような)長い話をすること。また,長時間の説法。「下手(ヘタ)の―」

ながち

ながち 【長道・長路】
⇒ながじ(長道)

ながち

ながち [0] 【長血】
子宮から不規則な出血が長期間続くこと。赤帯下(シヤクタイゲ)。

ながちょうば

ながちょうば [3] 【長丁場】
(1)仕事などが完了するまでに長い時間のかかること。また,長い時間のかかる物事。「―の仕事」
(2)演劇で,幕が開いてから閉まるまで,長い時間のかかるもの。
(3)宿場と宿場との距離の長いこと。また,旅程の長いこと。

ながったらしい

ながったらし・い [6] 【長ったらしい】 (形)
「ながたらしい」の転。「―・い話であきあきした」

ながっちり

ながっちり [0][5] 【長っ尻】
「ながじり(長尻)」の転。

ながっぽそい

ながっぽそ・い [5] 【長っ細い】 (形)
「ながほそい」の転。「―・い島」

ながつか

ながつか 【長塚】
姓氏の一。

ながつか

ながつか 【長握・長柄】
(1)矢束(ヤツカ)の長い矢。強弓に用いる。「縦(タト)ひ強弩(キヨウド)・―鎮西八郎為朝と雖も透す事を得難し/文正記」
(2)柄(ツカ)の長い刀。

ながつかたかし

ながつかたかし 【長塚節】
(1879-1915) 歌人・小説家。茨城県生まれ。子規に師事。「馬酔木(アシビ)」「アララギ」同人として短歌・写生文を発表,農村風物の精緻な描写は異彩を放った。歌集「鍼の如く」,小説「土」など。

ながつき

ながつき [2] 【長月】
〔「ながづき」とも〕
陰暦九月の異称。菊月。[季]秋。

ながつづき

ながつづき [3] 【長続き】 (名)スル
途切れることなく,長く続くこと。「何をやらせても―しない」

ながつづき

ながつづき【長続き】
⇒永続(えいぞく),長持ち.

ながつぼね

ながつぼね [3] 【長局】
宮中や幕府の大奥で,長い一棟(ムネ)の建物をいくつにも仕切った女房の部屋。また,そこに住んだ奥女中。

ながて

ながて [0] 【長手】
(1)長めなこと。「―の火鉢(ヒバチ)」
(2)材の寸法の長い方の側。
(3)長い道のり。長路。「君が行く道の―を繰り畳ね/万葉 3724」

ながてづみ

ながてづみ [0] 【長手積み】
煉瓦の積み方の一。表面に長手面だけが現れるように積む。
→煉瓦積み

ながと

ながと 【長門】
(1)旧国名の一。山口県の北部・西部に相当。長州。
(2)山口県北西部,日本海に面する市。仙崎かまぼこなど水産加工が盛ん。青海(オウミ)島は観光地,内陸に温泉地がある。
(3)旧日本海軍の戦艦。1920年(大正9)竣工。基準排水量39000トン,主砲四〇センチ砲八門。第二次大戦後,ビキニ環礁における原爆実験に使用され沈没。同型艦に陸奥(ムツ)がある。

ながといんろう

ながといんろう [4] 【長門印籠】
〔秋月長門守(ナガトノカミ)の屋敷で作られたのでいう〕
(1)牛革製の,漆塗りの印籠。身と蓋(フタ)とがぴったりと合い,薬を適度の湿気を保たせて保存するのに適した。
(2)物事がしっくりとうまくいくことのたとえ。「まあ二,三年して顔も直し,脇つめたら,しつくりの―/浄瑠璃・鑓の権三(上)」

ながとうりゅう

ながとうりゅう [3] 【長逗留】 (名)スル
長い間そこにとどまること。長期の滞在。「息子夫婦の家に―する」

ながときん

ながときん [3] 【長頭巾】
修験者の用いる黒布製の頭巾。五尺あるいは八尺ともいい,頭部をすっかりおおって,後ろに長く垂れる。

ながとけいごばん

ながとけいごばん [6] 【長門警固番】
鎌倉幕府が1275年に蒙古軍の襲来に備えて関門海峡などの要所を警備させるために設けた役。

ながとこ

ながとこ [0] 【長床】
(1)神社の本殿の前方の細長い建物。修験者の宿泊や氏子の集会所にあてられる。
(2)寺院などで,板敷きの上に,一段高くして畳をしいた所。「寺房の―のやうに,畳一敷しくばかりの程/栄花(本の雫)」

ながとたんだい

ながとたんだい [4] 【長門探題】
⇒中国探題(チユウゴクタンダイ)

ながとの

ながとの [0] 【長殿】
律令制で,大蔵省に所属し,諸国の貢献物を国ごとに分納した長倉(ナガクラ)様式の倉庫。
→長倉
→大内裏

ながとぼし

ながとぼし [3] 【長門星】
家紋の一。三つの円を品字形に並べ上に一を加えたもの。毛利氏が用いた。一文字三つ星。
→三つ星

ながとろ

ながとろ 【長瀞】
(1)埼玉県北西部,秩父地方にある荒川中流の渓谷。結晶片岩が露出した岩石段丘は岩畳(イワダタミ)と呼ばれ,甌穴(オウケツ)が多い。
(2)埼玉県北西部,秩父郡の町。中央を荒川が流れる。長瀞{(1)}・宝登山は関東有数の観光地。

ながどうぐ

ながどうぐ [3] 【長道具】
武具のうち,長柄の槍・薙刀(ナギナタ)また,大太刀などの称。特に,槍をいうことが多い。長具足。「―で押し寄せて参る/狂言・髭櫓(虎寛本)」

ながどうちゅう

ながどうちゅう [3] 【長道中】
長い道のり。長旅。

ながどす

ながどす [0] 【長どす】
長脇差。主にばくち打ちなどが用いる語。

ながなが

ながなが【長々と】
⇒長く,長談義.

ながなが

ながなが 【長長・永永】 (副)
(1) [3][0]
時間の非常に長いさま。「―(と)おじゃまいたしました」
(2) [3]
物が長く伸びているさま。「―と寝そべる」

ながながしい

ながながし・い [5] 【長長しい】 (形)[文]シク ながなが・し
非常に長い。必要以上に長い。「―・い言い訳」「―・し夜をひとりかも寝む/万葉 2802」

ながなき

ながなき [0][4] 【長鳴き】 (名)スル
長い間鳴いていること。また,声を長く引いて鳴くこと。「犬の―」

ながなき

ながなき [0] 【長泣き】
長い間泣いていること。

ながなきどり

ながなきどり [4] 【長鳴き鶏】
(1)ニワトリの異名。
(2)鳴き声を賞翫(シヨウガン)する目的で日本で改良されたニワトリの品種のうち,特に鳴き声の長いものの総称。東天紅(トウテンコウ)・唐丸(トウマル)・声良(コエヨシ)の三種。

ながなす

ながなす [0] 【長茄子】
実の細長いナス。

ながにし

ながにし [0] 【長螺】
海産の巻貝。殻は細長い紡錘形で殻高約14センチメートル。殻表は白く,ビロード状の殻皮でおおわれる。卵を包む卵嚢はウミホオズキとして親しまれる。北海道南部から九州にかけての沿岸に分布。香螺(コウラ)。

ながぬま

ながぬま 【長沼】
北海道空知(ソラチ)支庁夕張郡の町。石狩平野中央部に位置し農業地帯。

ながぬま

ながぬま 【長沼】
姓氏の一。

ながぬまみょうこう

ながぬまみょうこう 【長沼妙佼】
(1889-1957) 宗教家。埼玉県生まれ。本名マサ。1938年(昭和13)庭野日敬とともに霊友会から分かれ,立正佼成会を設立。

ながぬまもりよし

ながぬまもりよし 【長沼守敬】
(1857-1942) 彫刻家。岩手県生まれ。イタリアで学び,帰国後,明治美術会を創立。本格的な洋風彫刻を伝え,後進を育成。代表作「老夫像」

ながぬまナイキそしょう

ながぬまナイキそしょう 【長沼―訴訟】
長沼町の地対空誘導弾ナイキ-ハーキュリー基地の建設をめぐり,1969年(昭和44)地元住民が起こした訴訟。自衛隊の合憲性が争われ,一審の札幌地裁は自衛隊を憲法違反としたが,82年に最高裁は憲法判断を回避したまま住民の訴えを退けた。

ながねぎ

ながねぎ [0][3] 【長葱】
タマネギに対し,普通の棒状のネギ。

ながねん

ながねん [0] 【長年・永年】
長い年月の間。多年。「―のつきあい」「―の苦労」「この土地に―住んでいる」

ながねん

ながねん【長年】
for years.⇒長く.

ながの

ながの 【永野】
姓氏の一。

ながの

ながの [1][0] 【長の・永の】 (連体)
(時間的に)長い。また,永久の。「―道のり」

ながの

ながの 【長野】
姓氏の一。

ながの

ながの 【長野】
(1)中部地方東部の内陸県。かつての信濃(シナノ)国全域を占める。中央高地の大部分を占め,西部は飛騨・木曾・赤石山脈が雁行して連なり,東部は関東山地・三国山地となる。平地は少なく,長野・上田・佐久・松本・諏訪・伊那の盆地と木曾谷がある。県庁所在地,長野市。
(2)長野県北部,長野盆地中央部にある市。県庁所在地。善光寺の門前町,北国街道の宿駅として発展。

ながの=暇(イトマ)を告げる

――暇(イトマ)を告・げる
永遠の別れの挨拶(アイサツ)をする。

ながのうへいじ

ながのうへいじ 【長野宇平治】
(1867-1937) 建築家。越後高田の人。東京帝大卒。日本建築士会初代会長。代表作に奈良県庁舎・日銀京都支店などがある。

ながのおさみ

ながのおさみ 【永野修身】
(1880-1947) 海軍軍人。大将・元帥。高知県生まれ。海相・連合艦隊司令長官・軍令部総長をつとめた。太平洋戦争時の海軍最高責任者。戦後,戦犯として裁判中に病死。

ながのし

ながのし [0] 【長熨斗】
長く伸ばして作った熨斗鮑(ノシアワビ)。結納などの祝いの儀式に用いる。

ながのだいがく

ながのだいがく 【長野大学】
私立大学の一。1966年(昭和41)本州大学として設立。74年現名に改称。本部は上田市。

ながのべ

ながのべ [0] 【長延べ】
〔建〕 屈曲あるいは湾曲しているものの面に沿って測った長さ。ながのび。

ながのぼんち

ながのぼんち 【長野盆地】
長野県北部,千曲(チクマ)川下流域に沿う盆地。扇状地が発達。善光寺平。

ながのよしこと

ながのよしこと 【長野義言】
(1815-1862) 幕末の国学者。伊勢の人という。通称,主膳。井伊直弼(ナオスケ)の国学・和歌の師,のち側近として京都にあって廷臣間を種々画策し,安政の大獄に深くかかわった。直弼死後も公武合体に奔走したが,彦根藩内の政変で斬罪に処せられた。著「古学答問録」「沢能根世利(サワノネゼリ)」「歌の大武根(オオムネ)」など。

ながのわかれ

ながのわかれ 【永の別れ】 (連語)
(1)永遠の別れ。
(2)死に別れ。

ながはぐさ

ながはぐさ [3] 【長葉草】
イネ科の多年草。林や原野に自生。茎は叢生(ソウセイ)し高さ50センチメートル内外。葉は線形。初夏,頂に淡緑色の小穂を円錐状につける。同種のものが明治初年ヨーロッパからケンタッキー-ブルーグラスの名で牧草として渡来。刈り込みに強いので芝草ともする。

ながはし

ながはし [2][0] 【長橋】
(1)長い橋。「瀬田の―」
(2)宮中の,清涼殿から紫宸殿(シシンデン)に通じている廊下。「―よりおりて舞踏し給ふ/源氏(桐壺)」
→清涼殿

ながはしのつぼね

ながはしのつぼね 【長橋の局】
〔長橋{(2)}のそばに局があったことから〕
勾当内侍(コウトウノナイシ)のこと。

ながはま

ながはま 【長浜】
(1)滋賀県北東部,琵琶湖に面する市。もと今浜といい,戦国時代,羽柴秀吉が城下町を開いて長浜と改めた。縮緬(チリメン)・ビロード・蚊帳(カヤ)などの繊維工業が発達。
(2)三重県員弁(イナベ)郡の海浜か。((歌枕))「君が代は限りもあらじ―の真砂の数はよみつくすとも/古今(大歌所)」

ながはまちりめん

ながはまちりめん [5] 【長浜縮緬】
長浜市近辺から産出する,厚地で上質の縮緬。浜縮緬。近江縮緬。

ながばおり

ながばおり [3] 【長羽織】
丈(タケ)の長い羽織。普通,丈がひざ下に及ぶものをいう。

ながばかま

ながばかま [3] 【長袴】
裾(スソ)が足よりも長く,引きずるようになっている袴。近世,礼服として素襖(スオウ)・肩衣(カタギヌ)と組み合わせて長裃(ナガガミシモ)とした。引袴(ヒキバカマ)。
⇔切り袴
⇔半袴

ながばなし

ながばなし【長話(をする)】
(have) a long talk <with> .

ながばなし

ながばなし [3] 【長話】 (名)スル
長い時間話をすること。また,その話。「電話で―する」

ながひこ

ながひこ 【長彦】
稲の異名。ながひこのいね。「鶴の住む沢辺に返る苗代はよを―の種や蒔くらむ/清輔集」

ながひばち

ながひばち [3] 【長火鉢】
長方形の箱火鉢。下部や横にひきだしをつけ,灰入れの一方に銅壺を備える。居間などに置いて使用する。
長火鉢[図]

ながび

ながび [0] 【長日・永日】
日の出から日の入りまでの時間の長い日。「春の―」

ながびかす

ながびかす【長引かす】
prolong;→英和
delay (遅らす).→英和

ながびく

ながびく【長引く】
be prolonged;be delayed;take time (時間をとる).

ながびく

ながび・く [3] 【長引く】 (動カ五[四])
予想以上に時間が長くかかる。「交渉が―・く」「かぜが―・く」

ながびつ

ながびつ [0] 【長櫃】
(1)衣服や調度などを入れる形の長い櫃。運ぶときは,長持(ナガモチ)のように二人で棒で担ぐ。
(2)長い炭櫃。「―に火多く/今昔 26」

ながふくりん

ながふくりん [4] 【長覆輪】
〔「ながぶくりん」とも〕
太刀で,柄頭(ツカガシラ)から鞘尻(サヤジリ)まで全体に覆輪をかけたもの。「―の太刀を帯き/平治(上)」

ながぶ

ながぶ 【長夫】
中世,荘園領主や地頭の直営田の耕作や年貢の運送を目的とする長期にわたる労役。

ながぶろ

ながぶろ [0] 【長風呂】
長く風呂に入ること。長湯。

ながほそい

ながほそ・い [4] 【長細い】 (形)[文]ク ながほそ・し
長くて細い。ながっぽそい。「―・い箱」

ながぼいん

ながぼいん [3] 【長母音】
持続時間が比較的長い母音。例えば,「おばさん」「ベル」の「ば」「ベ」の母音が一拍分だけ持続するのに対して,「おばあさん」「ベール」の「ばあ」「ベー」の母音のように,さらに一拍分持続するもの。ちょうぼいん。
⇔短(ミジカ)母音

ながぼう

ながぼう [0] 【長棒】
(1)長い棒。
(2)「長棒駕籠(カゴ)」の略。「ああ,―にでも乗るおれなら,たとへ他借をしてなりと手助けをしやうもの/歌舞伎・勧善懲悪覗機関」

ながぼうかご

ながぼうかご [3] 【長棒駕籠】
担ぐ棒が長く,数人で舁(カ)く上等のかご。地位・身分の高い人が乗用した。長棒。
⇔切り棒駕籠

ながまき

ながまき [0] 【長巻】
(1)薙刀(ナギナタ)に似た武器。刃は太刀に似て細長く,柄(ツカ)は革や鉄で蛭巻(ヒルマキ)にしたものもある。薙刀と比べると,柄が短いものが多い。戦場で人や馬をなぎ倒すのに用いた。
(2){(1)}を持って戦場に出る兵士。

ながまくら

ながまくら [3] 【長枕】
共寝用の,長いくくり枕。また,男女が共寝をすること。「本妻を脇になして思ふままなる―/浮世草子・一代女 3」

ながまちおんなのはらきり

ながまちおんなのはらきり ナガマチヲンナノハラキリ 【長町女腹切】
人形浄瑠璃の一。世話物。近松門左衛門作。1712年大坂竹本座初演。大坂長町で起こった女性の切腹事件と,お花半七の心中事件とを取り合わせて脚色したもの。

ながまる

ながま・る [3] 【長まる】 (動ラ五[四])
長くなる。からだを長くのばして横になる。「畳に―・っている」

ながみ

ながみ [0] 【長身】
刀・槍などの刃・穂の部分が長いこと。また,そのもの。「―の槍」

ながみじか

ながみじか [3] 【長短】
長いことと短いこと。長さがふぞろいなこと。ちょうたん。「宵の雨しるや土筆の―(闇指)/続猿蓑」

ながみち

ながみち [2][4] 【長道・長路】
(1)長い道のり。
(2)長く続いている道。遠い道。ながじ。

ながみち

ながみち 【長道】
(1633-1685) 江戸前期の刀工。会津の人。三好政長の嫡子。1659年陸奥大掾受領とともに「三善長道」と改める。作風は虎徹や法城寺一門に近い。

ながみつ

ながみつ 【長光】
(1)鎌倉時代の備前の刀工。左近将監を称する。光忠の子で,長船(オサフネ)鍛冶の二代目頭領として完璧な作品を多く作り長船の名を高めた。大般若長光・小豆長光など名物が多い。生没年未詳。
(2)狂言の一。都の詐欺師が田舎者の持つ長光の太刀を自分の物だと言い張る。目代(モクダイ)が仲裁に入り,いろいろ聞いていくうちに,詐欺師はついにごまかしきれなくなって逃げだす。

ながむ

なが・む 【詠む】 (動マ下二)
(1)声を長く引いて詩歌を吟詠する。「こぼれてにほふ花ざくらかと―・めければ/今昔 27」
(2)詩歌を作る。詠(ヨ)む。「山辺の赤人はあしべのたづを―・め給ふ/平家 2」

ながむ

なが・む 【眺む】 (動マ下二)
⇒ながめる

ながむし

ながむし [2] 【長虫】
ヘビの異称。[季]夏。

ながむしろ

ながむしろ [3] 【長筵】
筵道(エンドウ)や畳表などに用いる,長く織ったむしろ。「―なにやかや一やりたりける/堤中納言(よしなしごと)」

ながめ

ながめ 【長雨・霖】
〔「ながあめ」の転〕
長く降り続く雨。和歌では多く「眺め」に掛けて用いられる。「つれづれの―にまさる涙川/伊勢 107」

ながめ

ながめ【眺め】
a view;→英和
a landscape;→英和
scenery.→英和

ながめ

ながめ【長目の】
longish.→英和
長目に a little longer.

ながめ

ながめ 【長海布】
長い海藻。「眺め」と掛けて用いる。「うらさびしかる世の中を―かるらむゆきかへり/蜻蛉(中)」

ながめ

ながめ [3] 【眺め】
(1)見渡した景色。眺望(チヨウボウ)。「海に面した―のよい部屋」「雄大な―だ」
(2)ながめること。もの思いにふけりながらじっと見つめること。和歌では「長雨(ナガメ)」に掛けて用いられることが多い。「いたづらに我身世にふる―せしまに/古今(春下)」

ながめ

ながめ [0][3] 【長め】 (名・形動)[文]ナリ
やや長い・こと(さま)。
⇔短め
「ズボンを―に作る」

ながめ

ながめ [1] 【菜椿象・菜亀虫】
カメムシの一種。体長8〜9ミリメートル。体はほぼ六角形で黒色の地に顕著な紅色の条紋がある。ダイコン・アブラナなどの害虫。本州以南の各地から東南アジアまで分布。

ながめ

ながめ 【詠め】
〔動詞「詠む」の連用形から〕
(1)声を長くのばして歌を口ずさむこと。「わが君,のたまへ。まろが―は,まづ更に更に不用/狭衣 1」
(2)詠(ヨ)まれた歌。詠歌。「摂政公の―にうばはれ/笈の小文」

ながめあかす

ながめあか・す 【眺め明かす】 (動サ四)
物思いにふけって夜をあかす。「御格子も参らで―・し給うければ/源氏(須磨)」

ながめい

ながめい [0] 【長銘】
刀の,住国・姓名・名乗・製作年月日などまで刻んだ,長い銘。ちょうめい。

ながめいる

ながめい・る [0][4] 【眺め入る】 (動ラ五[四])
(1)長時間熱心に見入る。じっと見る。「一枚の絵に―・る」
(2)じっと見つめてもの思いにふける。「おぼし悩める気色にて,のどかに,―・り給へる,いみじう,らうたげなり/源氏(賢木)」

ながめがち

ながめがち 【眺め勝ち】 (形動ナリ)
もの思いに沈むことが多いさま。「何事かかう―に思ひ入れ給ふべき/源氏(乙女)」

ながめくらす

ながめくら・す [0][5] 【眺め暮(ら)す】 (動サ五[四])
(1)ながめながら一日を暮らす。「山並みを―・す毎日」
(2)もの思いにふけって一日を送る。和歌では多く長雨(ナガメ)の降り暮らす意に掛けて用いられる。「見ずもあらず見もせぬ人の恋しくはあやなくけふや―・さむ/古今(恋一)」

ながめごと

ながめごと 【詠め言】
(1)声を長く引いて歌を詠ずること。「―して曰ひしく/古事記(下訓)」
(2)詠歌。また,詠歌の催し。「故殿へ―おはしますと聞こえしに/俊成女集」

ながめふ

ながめ・ふ 【眺め経】 (動ハ下二)
もの思いにふけりながら,月日を送る。和歌では多く「長雨降る」に掛けて用いる。「ひとりのみ―・ふるやの妻なれば/古今(恋五)」

ながめまわす

ながめまわ・す [0][5] 【眺め回す】 (動サ五[四])
あちこち,まわりを眺める。「周囲を―・す」

ながめもの

ながめもの 【眺め物】
見て楽しむもの。見る価値のあるもの。「一生の―ながら,女の姿過ぎたるはあしからめ/浮世草子・一代女 3」

ながめやる

ながめや・る [0][4] 【眺め遣る】 (動ラ五[四])
遠くのほうを見る。見やる。「はるかな故郷の空を―・る」「ややもすれば花の木に目を付けて―・る/源氏(若菜上)」

ながめる

ながめる【眺める】
see;→英和
look <at> ;→英和
watch.→英和

ながめる

なが・める [3] 【眺める】 (動マ下一)[文]マ下二 なが・む
(1)遠くまたは広く見渡す。「沖を―・める」「窓から―・める」
(2)じっと見つめる。「相手の顔をしげしげと―・める」
(3)傍観する。「しばらく様子を―・めていよう」
(4)物思いに沈んでぼんやり見る。また,ぼんやり見ながら物思いにふける。「かぎりなく遠くも来にける哉と思ひわびて,―・めをるに/古今(羇旅詞)」

ながもち

ながもち【長持ちする】
last long;wear well (衣類などが);be durable.

ながもち

ながもち 【長持(ち)】 (名)スル
(1) [3][4]
物が長くもつこと。「丈夫で―する品」
(2) [3][0]
衣服・調度などを保存しておくための,蓋のある長方形の箱。おもに木製。両端に金具があり,棹(サオ)を通して二人でかつぎ,運搬用ともする。
長持(2)[図]

ながもち=枕(マクラ)にならず

――枕(マクラ)にならず
大は小を兼ねるといっても,大きすぎては用をなさない。

ながもちうた

ながもちうた [4] 【長持唄】
民謡。花嫁行列の長持・箪笥(タンス)を担いだ人たちが唄う唄。東海道箱根峠の「雲助唄」を,参勤交代の助郷に駆り出された農民たちが伝えたもの。宮城・秋田のものが著名。

ながもちがたせっかん

ながもちがたせっかん [7] 【長持形石棺】
板状の石を組み合わせて長持の形に作った石棺。古墳中期に盛行し,壮大な墳墓から発見される例が多い。
→石棺

ながもの

ながもの [0] 【長物】
(1)長い物。細長い物。
(2)特に普通より長い刀。
(3)蛇を忌んでいう語。

ながものがたり

ながものがたり [5] 【長物語】
長い時間物語ること。また,長い物語。「秋の夜の―」

ながや

ながや【長屋】
a tenement house.

ながや

ながや [0] 【長屋・長家】
(1)一棟の建物が,共同部分を除き,構造上,水平方向に連続する数個の部分に区画され,各区画がそれぞれ独立して住居に供される住宅。
→集合住宅
(2)近世,下級武士の住居あるいは町家の貸家とした,{(1)}のような建て方の建物。
(3)長い棟をもつ細長い建物の総称。

ながやおう

ながやおう 【長屋王】
(684-729) 奈良時代の政治家。高市皇子の子。天武天皇の孫。藤原不比等没後,左大臣。不比等の子,聖武天皇の夫人,光明子の皇后冊立に反対,藤原氏の陰謀により自殺させられた(長屋王の変)。「万葉集」「懐風藻」に詩歌をおさめる。

ながやおうていたくあと

ながやおうていたくあと 【長屋王邸宅跡】
奈良市二条大路南にある奈良時代の邸跡。平城京左京三条二坊にあたり,建物址・井戸・木簡・三彩陶器が出土。長屋親王宮と記された木簡によって,長屋王の豊かな経済力が確認された。

ながやか

ながやか 【長やか】 (形動ナリ)
いかにも長いさま。「袖の重なりながら―に出でたりけるが/源氏(東屋)」

ながやずまい

ながやずまい [4] 【長屋住(ま)い】
長屋に住むこと。また,その人。

ながやのはなみ

ながやのはなみ 【長屋の花見】
落語の一。家主の誘いで,貧乏長屋の連中が花見に行き,茶を酒にみたてるなど貧乏ならではの工夫をする。上方落語「貧乏花見」は,長屋の連中の発議で出かける。

ながやみ

ながやみ [0] 【長病み】 (名)スル
長い間わずらうこと。ながわずらい。

ながやもの

ながやもの [0] 【長屋者】
長屋に住んでいる人。

ながやもん

ながやもん [3] 【長屋門】
近世,上級武士の屋敷の門形式の一。使用人や家臣の居所としての,長屋を左右に備えた門。名字帯刀を許された民家の門形式にもみられ,門脇の部屋は下僕の居所や物置とされた。
長屋門[図]

ながやり

ながやり [0] 【長槍】
柄(ツカ)の長い槍。長柄(ナガエ)の槍。

ながゆ

ながゆ [0][2] 【長湯】 (名)スル
長時間風呂に入ること。長い入浴。長風呂。「―してのぼせる」

ながゆ

ながゆ [2] 【菜粥】
(1)菜をきざんで入れたかゆ。
(2)「七草粥(ナナクサガユ)」に同じ。

ながよ

ながよ 【長与】
姓氏の一。

ながよ

ながよ 【長与】
長崎県南部,西彼杵(ソノギ)郡の町。大村湾に臨み,ミカンを産する。

ながよ

ながよ [2] 【長夜】
長い夜。特に,秋の夜をいう。夜長(ヨナガ)。ちょうや。

ながよし

ながよし 【長義】
南北朝期の備前長船(オサフネ)の刀工。光長の子。相州伝風の作品を残す。切れ味でも名高い。生没年未詳。

ながよし

ながよし 【長吉】
室町中期の京都の刀工。村正の師と伝える。彫り物のある作が多く,槍の作にも長じた。同時代の京都刀工中の出色。刀銘「平安城長吉」。生没年未詳。

ながよせんさい

ながよせんさい 【長与専斎】
(1838-1902) 医者。肥前の人。号は松香。緒方洪庵に師事し,さらに長崎で西洋医学を学ぶ。岩倉遣欧使節に随行し,帰国後東京医学校校長・内務省衛生局長を歴任。日本の医事衛生制度の基礎をつくった。

ながよまたろう

ながよまたろう 【長与又郎】
(1878-1941) 病理学者。東京生まれ。号は看山。専斎の三男。ツツガムシ病の病原体を発見,また媒介がアカムシの幼虫によることを明らかにする。伝染病研究所長・癌(ガン)研究所長・東大総長などを歴任。

ながよよしろう

ながよよしろう 【長与善郎】
(1888-1961) 小説家・劇作家。東京生まれ。専斎の五男。「白樺」同人。戯曲「項羽と劉邦」で文壇的地位を確立,白樺派の中心的存在として旺盛な文筆活動を展開。作「青銅の基督」「竹沢先生と云ふ人」,自伝「わが心の遍歴」

ながら

ながら 【乍ら】 (接助)
(1)動詞および動詞型活用の助動詞の連用形に付いて,その動作・作用と下にくる語の動作・作用とが並行して行われることを表す。「楽しく語り合い―,並木道を歩いて行った」「ラジオを聞き―,仕事をする」「辛うじて待ちつけて,喜び―加持せさするに/枕草子 28」
(2)体言・動詞,および動詞型活用の助動詞の連用形,形容詞の連体形(古くは形容詞語幹)などに付いて,上の事柄と下の事柄とが矛盾する関係にある意を表す。…にもかかわらず。…ではあるが。…ているのに。「悪口を言われ―,少しも怒らない」「若い―気がきいている」「身は賤し―,母なむ宮なりける/伊勢 84」
(3)体言・副詞,動詞の連用形などに付いて,ある状態のままである意を表す。…のまま。…のとおり。「立ち―握り飯をほおばる」「いつも―の事だ」「旅の御姿―おはしたり/竹取」「かく―ともかくもならむを御覧じはてむと思し召すに/源氏(桐壺)」
(4)体言・副詞などに付いて,「全部」「すっかり」「それごと」などの意を表す。「リンゴを皮―かじって食べる」「赦(ユル)されもないに,三人―島を出でたりなど聞こえば/平家 3」
〔(1)語源は,上代の連体格助詞「な」に体言「から」の付いたものといわれる。(2)体言や副詞に付くものは,これを副助詞,また,接尾語とする説がある〕

ながらえる

ながら・える ナガラヘル [4][3] 【長らえる・永らえる・存える】 (動ア下一)[文]ハ下二 ながら・ふ
□一□
(1)(長く)生き続ける。「命を―・えて生き恥をさらす」「生き―・える」「いかでか,世に―・ふべかめる/源氏(葵)」
(2)その状態が長く続く。継続する。「天地の遠き初めよ世の中は常なきものと語り継ぎ―・へ来たれ/万葉 4160」
□二□流れ続ける。「沫雪(アワユキ)かはだれに降ると見るまでに―・へ散るは何の花そも/万葉 1420」

ながらえる

ながらえる【長らえる】
live;→英和
survive <a war> ;→英和
outlive <one's wife> .→英和

ながらがわ

ながらがわ 【長良川】
岐阜県北西部の大日ヶ岳に源を発し,岐阜市の北を通って濃尾平野を南流し,三重県桑名市で揖斐(イビ)川に合流し伊勢湾に注ぐ川。下流には輪中(ワジユウ)が発達する。鵜(ウ)飼いで知られる。長さ136キロメートル。

ながらく

ながらく【長らく】
⇒長く.

ながらく

ながらく [2] 【長らく・永らく】 (副)
長い間。久しく。「―お待たせいたしました」

ながらぞく

ながらぞく [3] 【乍ら族】
ラジオやレコードを聞きながら,勉強や仕事をする人。

ながらに

ながらに 【乍らに】 (連語)
〔接続助詞「ながら」に断定の助動詞「なり」の連用形「に」の付いたもの〕
(1)ある状態のままである意を表す。…のまま。「敷きかへずありし―草枕塵のみぞゐるはらふ人なみ/大和 140」
(2)「全部」「すべて」などの意を表す。「咲く花は千ぐさ―あだなれどたれかは春を怨みはてたる/古今(春下)」

ながらのはし

ながらのはし 【長柄の橋】
大阪市大淀区を流れていた長柄川に架けられていた橋。((歌枕))「難波(ナニワ)なる―もつくる也今は我身を何にたとへむ/古今(雑体)」

ながらび

ながらび [3] 【菜殻火】
〔「菜殻」は菜種をとったあとの殻〕
菜殻を焼く火。[季]夏。《鴟尾躍るしばし大和の―に/阿波野青畝》

ながらも

ながらも 【乍らも】 (連語)
〔接続助詞「ながら」に係助詞「も」の付いたもの〕
(1)二つの動作・作用が並行して行われることを表す。…しつつも。「山道を登り―,いろいろと考え事をしていた」「疑ひ―念仏すれば往生す/徒然 39」
(2)上の事柄と下の事柄とが矛盾する関係にある意を表す。…にもかかわらず。「狭い―楽しいわが家」「我が子―悪源太は能くかけつる者かな/平治(中)」

ながらやま

ながらやま 【長等山】
滋賀県大津市の三井寺の背後の山。ながらのやま。((歌枕))「世中(ヨノナカ)を厭ひがてらに来しかども憂き身ながらの山にぞ有ける/後撰(雑三)」

ながる

なが・る 【流る】 (動ラ下二)
⇒ながれる

ながれ

ながれ【流れ】
(1) a stream;→英和
a current;→英和
a flow.→英和
(2)[血統]descent <from> ;→英和
a school (流派).→英和
(3)[時の]the passage of time.〜に従って(逆らって) with (against) the stream.〜を下る(上る) go down (up) the river.→英和
…の〜をくむ be descended from… (血統);belong to the school of… (流派).

ながれ

ながれ 【流れ】
■一■ [3] (名)
(1)流れること。「水の―が速い」「空気の―」
(2)流れる水。流れる川。「―を渡る」
(3)時の経過や時間に伴う物事の移り変わり。続き具合。「歴史の―」「会議の―」「試合の―が変わる」
(4)物事の継続的な動き。特に,人や車のゆきき。「人の―」「車の―がよくなる」
(5)杯の酒のしたたり。飲み残しの酒。「お―を頂戴する」
→お流れ
(6)血のつながり。血すじ。また,流派の系統。「源氏の―」「凡そ弘法の―に広沢,小野の二あり/正統記(宇多)」
→流れをくむ
(7)会合などを終えた人々の群れ。「忘年会の―」
(8)傾向。かたむき。「機械化の―には抗されぬ」
(9)質物を受け出す期限が切れて所有権がなくなること。また,その質物。「質―」
(10)(「おながれ」の形で)計画や予定が中止になること。「旅行がお―になる」
→お流れ
(11)屋根の棟から軒先までの傾斜。また,その面。「片―の屋根」
(12)流浪。さすらい。「―の身の上」
(13)庭園内に設けた流水を楽しむ景。
→遣(ヤ)り水
■二■ (接尾)
助数詞。和語の数詞などに付いて,旗・幟(ノボリ)などを数えるのに用いる。「二(フタ)―の旗」

ながれ=に棹(サオ)さす

――に棹(サオ)さす
棹を操って流れに乗って舟を進める。機会をつかんで時流にのる。物事が順調にはかどる。

ながれ=に耳を洗う

――に耳を洗う
⇒潁水(エイスイ)に耳(ミミ)を洗(アラ)う

ながれ=を汲(ク)む

――を汲(ク)・む
その系譜や流派に連なる。その系統に属する。「ロマン派の―・む」

ながれあるく

ながれある・く [5] 【流れ歩く】 (動カ五[四])
一つ所に落ち着くことなく,あちこちさすらう。「諸国を―・く」

ながれかいさん

ながれかいさん [4] 【流れ解散】
デモ行進などの終着点で,集会などを行わず,到着順に順次に解散すること。

ながれかんじょう

ながれかんじょう [4] 【流れ灌頂】
水死者や出産で死んだ女性などのために行われる呪術的供養。幡(ハタ)や塔婆などを川に流して死者を供養する。また,人通りの多い場所に四本の棒を立てて赤い布を張り,道行く人に柄杓(ヒシヤク)で水をかけてもらう方法もある。

ながれぎ

ながれぎ [3] 【流れ木】
(1)水に浮いて流れている木。流木(リユウボク)。
(2)流人をたとえていう語。「―も三とせありてはあひ見てむ/拾遺(雑上)」

ながれこむ

ながれこむ【流れ込む】
flow into.

ながれこむ

ながれこ・む [4] 【流れ込む】 (動マ五[四])
流れて中にはいりこむ。「廃水が川に―・む」

ながれさぎょう

ながれさぎょう【流れ作業】
the assembly-line operation;a conveyor system.

ながれさぎょう

ながれさぎょう [4] 【流れ作業】
同一製品を大量に生産する場合,生産の設備・手段や材料・部品を生産工程順に配列し,各作業工程を分業で行い連続的に生産すること。
→コンベヤー-システム

ながれさくば

ながれさくば [4] 【流れ作場】
⇒りゅうさくば(流作場)

ながれじち

ながれじち [3] 【流れ質】
債務の弁済期が過ぎて質権者の所有物となった質物,または質物が質権者の所有物となること。
→流質

ながれす

ながれす [3] 【流れ州】
流れの中の州。流れる浮き州。「川の向の―に鎧(ヨロイ)の水瀝(シタデ)てぞ立つたりける/太平記 8」

ながれず

ながれず [3] 【流れ図】
⇒フロー-チャート

ながれたごがえる

ながれたごがえる [6] 【流れたご蛙】
アカガエル科のカエル。体長4センチメートル内外。繁殖期になると,特に雄は,胴体の側部と後肢の大腿部の皮膚が著しく伸長し,ぶよぶよの体になる。渓流の石の下に産卵。幼生は発達した口器で石に吸いつき,流水の中で生活する。1978年(昭和53),奥多摩の日原川で発見。関東・中部・近畿地方に生息。

ながれだす

ながれだす【流れ出す】
flow out (流出);[漏る]leak (out);→英和
seep.→英和

ながれだす

ながれだ・す [4] 【流れ出す】 (動サ五[四])
(1)流れて外へ出る。流れ出る。「水がバス-タブから―・す」
(2)流れ始める。「氷がとけて小川の水も―・す」

ながれだま

ながれだま [0] 【流れ弾・流れ玉】
目標をはずれて飛ぶ弾丸。それだま。「―に当たる」

ながれだま

ながれだま【流弾(矢)】
a stray bullet (arrow).

ながれつく

ながれつ・く [4] 【流れ着く】 (動カ五[四])
ただよい流れてある場所にいたる。「椰子(ヤシ)の実が―・く」

ながれづくり

ながれづくり [4] 【流れ造り】
神社本殿様式の一。切妻造りの屋根の前面が長く延びて向拝を成しているもの。神社で最も普通にみられる形式。京都の上賀茂・下鴨神社が代表例。流れ破風(ハフ)造り。
流れ造り[図]

ながれていとう

ながれていとう [4] 【流れ抵当】
⇒りゅうていとう(流抵当)

ながれでる

ながれでる【流れ出る】
⇒流れ出す.

ながれでる

ながれ・でる [4] 【流れ出る】 (動ダ下一)
流れて外へ出る。流れ出す。「湖から―・でる川」

ながれのおんな

ながれのおんな 【流れの女】
流れ身の女。遊女。

ながれのさと

ながれのさと 【流れの里】
遊女のいる里。遊里。色里。

ながれのすえ

ながれのすえ 【流れの末】
流れを受け継ぐ後世の者。末流。「―の我等まで,豊かに住める嬉しさよ/謡曲・養老」

ながれのみ

ながれのみ 【流れの身】
定めのない身。遊女の身。

ながれのみち

ながれのみち 【流れの道】
遊女の世界。遊女の稼業。

ながれはふ

ながれはふ [4] 【流れ破風】
破風の形式の一。招き屋根や流れ造りの屋根の切妻などにある,一方が長く他方が短い破風。招き破風。

ながれぼし

ながれぼし【流星】
a shooting star.

ながれぼし

ながれぼし [3] 【流れ星】
(1)「流星(リユウセイ)」に同じ。[季]秋。
(2)馬の額から鼻先にかけての白いまだら。流れ額(ビタイ)。

ながれぼとけ

ながれぼとけ [4] 【流れ仏】
海に漂う溺死体。漁夫はこれを大漁の前兆として手厚く葬る。

ながれめ

ながれめ [3] 【流れ女】
遊女。うかれめ。流れの女。

ながれも

ながれも [3] 【流れ藻】
春から夏にかけて岩に着生していたホンダワラが,岩からはなれて浮いてかたまりとなって海の上を漂っている状態。中に稚魚などがすむ。

ながれもの

ながれもの【流れ者】
a drifter.→英和

ながれもの

ながれもの [5] 【流れ者】
住所が定まらず,土地から土地へと流れ歩く者。渡り者。

ながれや

ながれや [3] 【流れ矢】
目標をはずれて飛ぶ矢。それや。「―に当たる」

ながれやま

ながれやま 【流山】
千葉県北西部の市。住宅都市。江戸川沿いにあり,近世以降水運で栄えた。味醂(ミリン)を産する。

ながれゆく

ながれゆ・く [0] 【流れ行く】 (動カ五[四])
流れてゆく。移り変わってゆく。「時は―・く」

ながれる

なが・れる [3] 【流れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 なが・る
(1)液体がある方向へ自然に移動する。「下水がつまって水が―・れない」「血管の中を血が―・れる」「沿岸を黒潮が―・れる」
(2)汗・涙・血などが体内から出る。「額から血が―・れている」「汗が滝のように―・れる」
(3)水の流れによって物が動かされる。
 (ア)物が水の流れによって運ばれる。「川上から大きな桃が―・れてきた」
 (イ)水の流れによって破壊され,動く。また,水の流れや土砂のために失われる。流失する。「大雨で橋が―・れる」「大水で田畑が―・れてしまう」「鰻(ムナギ)を取ると川に―・るな/万葉 3854」
(4)空中を移動する。
 (ア)風などによって霧・煙状のものや気体などが移動する。「雲が東へ―・れてゆく」「台所から魚を焼くにおいが―・れてくる」「壁の穴から冷気が―・れてくる」
 (イ)電気が電線の中などを伝わる。「回路を電流が―・れる」
 (ウ)音や声が音響装置を通してその辺りに聞こえている。「店にはいつも音楽が―・れている」「受話器から男の声が―・れてきた」
 (エ)情報・うわさが広まる。また,後世に伝わる。「首相辞任のうわさが―・れる」「仏法東に―・れて/三宝絵詞(中)」
 (オ)ある雰囲気が充満する。「一瞬,不穏な空気が―・れた」
(5)長い年月が経過する。「一〇年の歳月が―・れた」「時は―・れ,人は去り…」
(6)物が川の流れのように継続的に動いてゆく。「首都高速は現在,順調に車が―・れています」「ベルト-コンベヤーを部品が―・れてゆく」
(7)人や物が,これまでの行き先・経路とは違った方へ移動する。「地下鉄の開通でお客が都心のデパートへ―・れてしまった」「メーカーの意に反して安売り店へ―・れる品物も多い」
(8)人が本来の場所にいられなくなって別の場所に行く。「田舎町へ―・れてきた女」「諸国を―・れ歩く」
(9)ある好ましくない傾向になる。「生活が怠惰に―・れる」「形式に―・れる」
(10)ちゃんと落ち着いていないで動き出す。
 (ア)下へ向かって自然に動く。「はずしたスキーが谷へ―・れそうになる」
 (イ)動作がきまらない。足などが安定しない。「足が―・れてばったりと手をつく」
 (ウ)画像が乱れる。「画面が―・れる」
 (エ)絵の具・染料などが水で溶け出して絵や図柄がくずれる。「字が雨で―・れてしまう」
(11)実現する前にだめになる。
 (ア)流産する。「おなかの子が―・れる」
 (イ)質に入れた品物を受け出す期限が切れて,所有権がなくなる。「形見の時計が―・れる」
 (ウ)計画・予定されたものが実現しなくなる。「会議が―・れる」「雨で試合が―・れる」
(12)人の手から手へ移る。「かはらけあまたたび―・れ/源氏(行幸)」
(13)流罪になる。「天下人々―・るるとののしる事出で来て/蜻蛉(中)」
〔「流す」に対する自動詞〕

ながれる

ながれる【流れる】
(1)[液体が]flow;→英和
stream;→英和
run.→英和
(2)[物が]drift;→英和
be washed[carried]away <by the flood> .
(3)[時が]pass.→英和
(4)[流浪]wander.→英和
(5)[抵当物が]be foreclosed;be forfeited.(6) ⇒中止.

ながれわたり

ながれわたり [4] 【流れ渡り】
なりゆきにまかせて生きてゆくこと。「命つれなき流れの身,―の世の中に/浄瑠璃・寿の門松」

ながれわたる

ながれわた・る [5] 【流れ渡る】 (動ラ五[四])
あちこちと渡り歩く。「山形あたりに生れて其処此処と―・つて来ても/田舎教師(花袋)」

ながろう

ながろう [0] 【永牢】
(1)江戸時代,無期の禁固刑。
(2)長期間牢内にとどめられていること。また,その人。

ながわ

ながわ ナガハ 【奈河】
姓氏の一。

ながわかめすけ

ながわかめすけ ナガハ― 【奈河亀輔】
(初世)歌舞伎脚本作者。奈良に生まれ,河内に遊んだので奈河と称した。並木正三の門人。安永・天明期(1772-1789)に京坂で活躍。講釈の劇化を得意とした。生没年未詳。代表作「伽羅(メイボク)先代萩」「殿下茶屋聚(テンガヂヤヤムラ)」「伊賀越乗掛合羽」など。

ながわきざし

ながわきざし [3] 【長脇差】
(1)脇差のうち,比較的長さのあるもの。大脇差。
(2)〔江戸時代,(1)を差していたところから〕
博徒・侠客(キヨウカク)の異名。

ながわずらい

ながわずらい【長患い】
a long illness.〜をする have been ill (in bed) for a long time.

ながわずらい

ながわずらい [3] 【長煩い・長患い】 (名)スル
長い間病気をすること。また,その病気。

ながわどダム

ながわどダム ナガハド― 【奈川渡―】
長野県西部,梓川上流にある発電用ダム。アーチ式で,堤高155メートル。上高地へのルートにあたる。1969年(昭和44)完成。

ながガッパ

ながガッパ [3] 【長―】
袖ガッパの丈(タケ)の長いもの。

ながジバン

ながジバン [3] 【長―】
着丈と丈が同じくらいのジバン。長ジュバン。
〔「長襦袢」とも書く〕

ながジュバン

ながジュバン [3] 【長―】
⇒長(ナガ)ジバン

ながズボン

ながズボン [3] 【長―】
(半ズボンに対して)足首まであるズボン。

ながラウ

ながラウ [3] 【長―】
キセルのラウの長いもの。長ラオ。

なき

なき [1] 【無き】
〔文語形容詞「無し」の連体形から〕
ない。いない。「有って―がごとし」「完膚―までにやっつける」

なき

なき【亡き…】
the late <Mr.A> ;→英和
one's deceased <father> .

なき

なき [0] 【泣き】
泣くこと。また,泣くようなつらいこと。「男―」「―の涙」

なき

なき [1] 【亡き】
〔文語形容詞「亡し」の連体形から〕
死んだ。なくなった。「―人」「―父母」

なき

なき【泣きを入れる】
beg for mercy.〜の涙で in tears.

なき=にしも非(アラ)ず

――にしも非(アラ)ず
ないわけではない。少しはある。「まだ望みは―だ」

なき=になす

――にな・す
ないものとする。数の中に入れない。「わが身を―・しても/源氏(賢木)」

なき=に等しい

――に等し・い
無いと同じである。無いと同然。

なき=を∘見る

――を∘見る
泣くようなつらい目にあう。

なき=を入れる

――を入・れる
泣きついてわびる。哀願する。

なき=を見せる

――を見・せる
つらい思いをさせる。心配・苦労をさせる。「親に―・せるようなことをする」

なきあう

なきあ・う [3] 【泣(き)合う】 (動ワ五[ハ四])
ともに泣く。「ひと宮のうち忍びて―・へり/源氏(須磨)」

なきあかす

なきあか・す [4] 【泣(き)明かす】 (動サ五[四])
泣き続けて夜を過ごす。また,明けても暮れても泣いてばかりいる。「泣いて泣いて―・す」

なきあかす

なきあかす【泣き明かす】
weep all night.

なきあと

なきあと [1] 【亡き後】
人の死んだあと。死後。「―を弔う」

なきあひる

なきあひる [3] 【鳴き家鴨】
アイガモの別名。

なきあま

なきあま 【泣尼】
狂言の一。説教を依頼された住職が,すぐ感涙を催す老尼を雇って話の途中で泣かせようとするが,肝心なときに居眠りをされて失敗する。

なきあわせ

なきあわせ [0] 【鳴き合(わ)せ】
ウグイスなどを持ち寄って,その鳴き声の優劣を定めること。

なきうさぎ

なきうさぎ [3] 【啼兎】
ウサギ目の哺乳動物。外見はウサギよりもネズミに近い。頭胴長15センチメートル内外。耳は短く約2センチメートル。尾はない。体の背面は,夏は赤茶色で冬は灰色または茶褐色,腹面は淡黄白色。寒冷地の乾燥した岩場に群れをなして営巣する。ピーピーと鳴く。アジア大陸東北部・サハリン・北海道に分布。ハツカウサギ。

なきおとこ

なきおとこ [3] 【泣(き)男】
葬式のときに雇われて声をたてて泣き叫ぶ男。
→泣き女

なきおとし

なきおとし [0] 【泣き落(と)し】
(1)泣いたり哀れっぽくもちかけたりして,頼みごとを相手に聞いてもらうこと。「―戦術」
(2)歌舞伎のト書き用語。泣きくずれること。

なきおとす

なきおとす【泣き落とす】
win <a person> over by entreaties.

なきおとす

なきおと・す [4] 【泣き落(と)す】 (動サ五[四])
(1)泣きついて相手に承諾させる。「こうなったらもう―・すしかない」
(2)歌舞伎のト書き用語。泣きくずれる。

なきおんな

なきおんな [3] 【泣(き)女】
葬式のときに雇われて号泣する女。葬儀に泣き女が加わる習俗は日本各地に散在し,中国や朝鮮でも見られる。なきめ。

なきかず

なきかず [1] 【亡き数】
死んだ人の仲間。「―に入る」

なきかなしむ

なきかなし・む [5] 【泣(き)悲しむ】 (動マ五[四])
泣いて悲しむ。「親の―・む姿」

なきかわす

なきかわ・す [4] 【泣き交(わ)す】 (動サ五[四])
一緒に泣く。泣き合う。「言ひやるべき方なく―・す/源氏(玉鬘)」

なきかわす

なきかわ・す [4] 【鳴き交(わ)す】 (動サ五[四])
鳥・虫などが互いに鳴く。あちこちで鳴く。「―・す虫の音」

なきがお

なきがお【泣き顔】
⇒泣き面(つら).

なきがお

なきがお [0] 【泣(き)顔】
泣いている顔つき。いまにも泣きだしそうな顔つき。なきつら。ほえづら。「―になる」

なきがら

なきがら【亡骸】
a person's remains;a (dead) body.

なきがら

なきがら [0] 【亡き骸】
死んで魂のぬけてしまった肉体。死体。死骸(シガイ)。しかばね。「―に取りすがって泣く」

なきくずれる

なきくずれる【泣き崩れる】
break down crying.

なきくずれる

なきくず・れる [5] 【泣(き)崩れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 なきくづ・る
姿勢を崩して激しく泣く。正体もなく泣く。「わっとばかりに―・れる」

なきくらす

なきくら・す [4] 【泣き暮(ら)す】 (動サ五[四])
一日中泣いて過ごす。また,毎日泣いてばかりいる。「悲しみに―・す」

なきくらす

なきくらす【泣き暮らす】
live in sorrow[tears].

なきこむ

なきこ・む [3] 【泣(き)込む】 (動マ五[四])
泣いて駆けこむ。泣いて頼みこむ。「実家に―・む」
[可能] なきこめる

なきごえ

なきごえ [3][0] 【鳴(き)声】
虫・鳥・獣などの鳴く声。

なきごえ

なきごえ【鳴き声】
a cry;→英和
twitter (さえずり);→英和
mewing (ねこの);mooing (牛の).⇒鳴く.

なきごえ

なきごえ【泣き声】
a cry.→英和
〜で言う blubber;→英和
whimper.→英和

なきごえ

なきごえ [3][0] 【泣(き)声】
(1)人の泣く声。「赤ん坊の―」
(2)涙にうるむ声。なみだごえ。「―になる」

なきごと

なきごと【泣き事】
a complaint.→英和
〜を言う complain;→英和
make complaints;grumble <about,at> .→英和

なきごと

なきごと [0] 【泣(き)言】
自分の不満や不幸などを嘆いて,人に訴える言葉。「―を並べる」「―を言う」

なきさけぶ

なきさけぶ【泣き叫ぶ】
scream;→英和
cry.→英和

なきさけぶ

なきさけ・ぶ [4] 【泣(き)叫ぶ】 (動バ五[四])
大声で泣く。泣きながら叫ぶ。「助けを求めて―・ぶ声」

なきさるがく

なきさるがく 【泣(き)猿楽・泣(き)申楽】
見物人を泣かせるような悲劇的な能。泣かせる場面のある能。泣き能。「―をば,…よき時分を考へてすべし/風姿花伝」

なきしきる

なきしき・る [4] 【鳴き頻る】 (動ラ五[四])
鳥・虫などが,盛んに鳴く。「―・る蝉(セミ)の声」

なきしきる

なきしき・る [4] 【泣き頻る】 (動ラ五[四])
しきりに泣く。盛んに泣く。

なきしずむ

なきしず・む [4] 【泣(き)沈む】 (動マ五[四])
悲しみにしずんで,はげしく泣く。「悲しみに―・む」

なきじゃくり

なきじゃくり [0][5] 【泣き噦り】
泣きじゃくること。

なきじゃくる

なきじゃくる【泣きじゃくる】
sob;→英和
blubber.→英和

なきじゃくる

なきじゃく・る [4] 【泣き噦る】 (動ラ五[四])
しゃくりあげるようにして泣く。「いつまでも―・っている子」

なきじょうご

なきじょうご【泣き上戸】
a maudlin person;a crying drunk.

なきじょうご

なきじょうご [3] 【泣(き)上戸】
酒に酔うと泣く癖のある人。また,その癖。

なきじんぐすくあと

なきじんぐすくあと 【今帰仁城跡】
沖縄県国頭郡今帰仁村にある中世グスク時代の城郭。本丸・二ノ丸・北殿跡からなる連郭式の丘城で,一四世紀に北山王が築城。

なきすがる

なきすが・る [4] 【泣き縋る】 (動ラ五[四])
泣いて,すがりつく。「母親の袖(ソデ)に―・る」

なきすな

なきすな [0] 【鳴(き)砂】
砂浜で,踏むと独特の音を出す砂。

なきずもう

なきずもう [3] 【泣(き)相撲】
赤ん坊を抱いて向き合わせ,大声で泣いた方を勝ちとする祭礼などの行事。

なきぞめ

なきぞめ [0] 【泣(き)初め】
新年,子供が初めて泣くこと。初(ハツ)泣き。[季]新年。

なきたてる

なきた・てる [4] 【泣(き)立てる】 (動タ下一)[文]タ下二 なきた・つ
大声で泣く。泣きわめく。「大げさに―・てる」

なきたてる

なきた・てる [4] 【鳴(き)立てる】 (動タ下一)[文]タ下二 なきた・つ
鳥・虫・獣などが盛んに鳴く。「蛙が一斉に―・てる」

なきだす

なきだ・す [3] 【泣(き)出す】 (動サ五[四])
泣きはじめる。「わっと―・す」
[可能] なきだせる

なきだす

なきだす【泣き出す】
begin to weep;burst into tears (わっと).

なきっつら

なきっつら [0] 【泣きっ面】
「なきつら(泣面)」の転。

なきつく

なきつ・く [3] 【泣(き)付く】 (動カ五[四])
(1)泣いてすがりつく。「母親の胸に―・く」
(2)泣くようにして頼みこむ。哀願する。「親に―・いて借金する」
[可能] なきつける

なきつく

なきつく【泣き付く】
entreat[beg] <a person to do> .→英和

なきつら

なきつら【泣き面】
a crying[tearful]face.〜をする look sad.〜に蜂 Misfortunes never come singly.〜に蜂で what is worse.

なきつら

なきつら [0] 【泣き面】
泣いた顔つき。また,泣き出しそうな顔つき。泣き顔。なきっつら。ほえづら。「―をかく」

なきつら=に蜂(ハチ)

――に蜂(ハチ)
〔泣き顔を蜂がさしてさらに泣かせる意〕
不幸・不運の上にさらに悪いことが重なること。

なきて

なきて 【無き手】
またとない手段・方法。「みな―をつくし給/海人刈藻」

なきて=を出(イダ)す

――を出(イダ)・す
最高の技術を尽くす。また,あらゆる手段を尽くす。「いかでこの人のためには,と―・し/源氏(帚木)」

なきとよむ

なきとよ・む 【泣き響む】 (動マ四)
多くの者が泣き騒ぐ。泣き叫ぶ。「―・む声いかづちにも劣らず/源氏(明石)」

なきとよむ

なきとよ・む 【鳴き響む】
■一■ (動マ四)
あたりにひびくばかりに鳴く。「夜隠りに鳴くほととぎす…―・むれど/万葉 4166」
■二■ (動マ下二)
鳴きひびかせる。「我がやどの花橘をほととぎす来―・めて本に散らしつ/万葉 1493」

なきどころ

なきどころ【泣き所】
one's vulnerable[weak]point.

なきどころ

なきどころ [0] 【泣き所】
打たれるとひどく痛く感ずる部分。転じて,人や物事の弱点。「弁慶の―」「―をつく」

なきどり

なきどり [2] 【鳴き鳥】
鳴き声を聞いて楽しむ飼い鳥。

なきな

なきな 【無き名】
根拠のないうわさ。無実の浮き名。ぬれぎぬ。「―取りては苦しかりけり/古今(恋三)」

なきなき

なきなき [0] 【泣き泣き】 (副)
泣きながら。泣く泣く。「―窮状を訴える」

なきぬれる

なきぬ・れる [4][0] 【泣き濡れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 なきぬ・る
泣いて顔が涙でぬれる。「―・れた顔」

なきね

なきね [0] 【泣き寝】 (名)スル
泣きながら眠ること。泣き寝入り。

なきねいり

なきねいり [0] 【泣(き)寝入り】 (名)スル
(1)泣きながら眠ってしまうこと。泣き寝。
(2)相手の不当な仕打ちを不満に思いながら,どうすることもできずにあきらめること。「仕返しを恐れて―する」

なきねいり

なきねいり【泣き寝入りする】
(1) weep oneself to sleep.(2)[黙って忍ぶ]bear[pocket,swallow] <an insult> .→英和

なきのう

なきのう [0] 【泣き能】
「泣き猿楽(サルガク)」に同じ。

なきのなみだ

なきのなみだ [4] 【泣きの涙】
涙を流して泣くこと。非常に悲しくつらいこと。「―で別れる」「―で暮らす」

なきはらす

なきはらす【泣き腫らす】
have one's eyes swollen with tears.

なきはらす

なきはら・す [4] 【泣き腫す】 (動サ五[四])
激しく,また長い間泣いて,目の縁をはらす。「まぶたを―・す」

なきひと

なきひと [1] 【亡き人】
死んだ人。故人。「―の霊を弔う」

なきふす

なきふす【泣き伏す】
throw oneself in tears.

なきふす

なきふ・す [3] 【泣(き)伏す】 (動サ五[四])
悲しみに耐えきれず,うつ伏せになって泣く。「わっと―・す」

なきふるす

なきふる・す 【鳴き旧す】 (動サ四)
しばしば鳴いて人の耳に慣れさせる。「こぞの夏―・してし郭公(ホトトギス)/古今(夏)」

なきぶくろ

なきぶくろ [3] 【鳴き袋】
フクロテナガザルなど,類人猿の喉頭にみられる嚢状(ノウジヨウ)の共鳴器官。大声を出すとふくらむ。喉嚢。

なきべそ

なきべそ [0] 【泣きべそ】
泣きそうになってゆがめた顔つき。「―をかく」

なきべそ

なきべそ【泣きべそ】
⇒べそ.

なきべんけい

なきべんけい 【泣(き)弁慶】
負けず嫌いで,泣いて意地を張り通すこと。また,その者。「―の信田妻(シノダヅマ)/浄瑠璃・忠臣蔵」

なきぼくろ

なきぼくろ [3] 【泣き黒子】
目尻や目の下にあるほくろ。このほくろのある人は涙もろいという。

なきぼくろ

なきぼくろ【泣き黒子】
a mole under the eye.→英和

なきぼん

なきぼん [0] 【泣(き)本】
人情本の異名。男女関係を情緒的に取り扱い,女性読者の涙を誘うように書かれていたことからの称。

なきまね

なきまね [0] 【泣き真似】
泣くまねをすること。そらなき。

なきまね

なきまね【泣き真似】
false tears (そら涙).〜をする shed false tears;pretend to weep.

なきまね

なきまね [0] 【鳴き真似】
鳥・獣などの鳴き声をまねること。「ウグイスの―をする」

なきみそ

なきみそ [0] 【泣(き)味噌】
ちょっとしたことにもすぐ泣くこと。また,その人。泣き虫。「―の子」

なきむし

なきむし [3][4] 【泣(き)虫】
ちょっとしたことにもすぐ泣く人。また,そういう性質をあざけっていう語。泣きみそ。「―毛虫,挟んで捨てろ」

なきむし

なきむし【泣き虫】
a crybaby.→英和

なきめ

なきめ 【泣き女・哭き女】
「なきおんな(泣女)」に同じ。「雉(キギシ)を―とし/古事記(上訓)」

なきめ

なきめ [0] 【泣(き)目】
泣くほどつらい状況,立場。

なきめ=を∘見る

――を∘見る
泣くほどつらい目にあう。泣きを見る。

なきもの

なきもの [1] 【亡き者・無き者】
(1)生きていない人。亡き人。死者。
(2)いてもいないのと同様の者。

なきもの=に∘する

――に∘する
この世から消す。殺す。

なきものぐさ

なきものぐさ [4] 【無き物草】
ウキクサの異名。

なきゃ

なきゃ (連語)
□一□〔形容詞「ない」の仮定形「なけれ」に接続助詞「ば」の付いた「なければ」の転〕
⇒ない(形容詞)
□二□〔助動詞「ない」の仮定形「なけれ」に接続助詞「ば」の付いた「なければ」の転〕
⇒ない(助動詞)

なきやむ

なきや・む [3] 【鳴き止む】 (動マ五[四])
鳥や虫などが鳴くことをやめる。「セミが―・む」

なきやむ

なきやむ【泣き止む】
stop crying[weeping].

なきやむ

なきや・む [3] 【泣き止む】 (動マ五[四])
泣くことをやめる。「赤ん坊が―・む」

なきよ

なきよ 【無き世】
自分が死んだあとの世界。死後。「―なりとも必ず恨みきこえむずるぞ/大鏡(道隆)」

なきより

なきより [0] 【泣(き)寄り】
人の死などに際して,親しい者が集まり遺族を慰めたり助けたりすること。
→親(シン)は泣き寄り、他人は食い寄り

なきり

なきり [3][0] 【菜切(り)】
「菜切り包丁(ボウチヨウ)」の略。

なきりすげ

なきりすげ [3] 【菜切菅】
カヤツリグサ科の多年草。丘陵地の林に自生。叢生(ソウセイ)して株を作り,稈(カン)は高さ40〜80センチメートル。葉は線形で硬く,縁と裏面がざらつく。秋,小穂を円錐状につける。

なきりぼうちょう

なきりぼうちょう [4] 【菜切(り)包丁】
刃が薄く幅広く,先のとがっていない包丁。主に野菜を刻むのに用いる。薄刃。なきり。なっきりぼうちょう。ながたな。
→包丁

なきりゅう

なきりゅう [0] 【鳴(き)竜】
日光の輪王寺薬師堂の天井に描かれた竜。その真下で手をたたくと竜の鳴き声を思わせる反響音が聞こえることからいう。また,床と天井,壁と壁などの二つの平行な面の間で音が多重に反射して起きる反響現象一般をもいう。

なきわ

なきわ [0] 【泣(き)輪】
桶(オケ)や樽(タル)の一番底にはめる,たが。はめるのに難渋することからいう。

なきわかれ

なきわかれ【泣き別れする】
part with <a person> in tears.

なきわかれ

なきわかれ [0] 【泣(き)別れ】 (名)スル
泣く泣く別れること。泣きながら別れること。「母と子の―」

なきわたる

なきわた・る 【鳴き渡る】 (動ラ四)
鳥が鳴きながら飛んで行く。「葦辺をさして鶴(タズ)―・る/万葉 919」

なきわめく

なきわめ・く [4] 【泣き喚く】 (動カ五[四])
泣きさけぶ。「大声で―・く」

なきわらい

なきわらい [0][3] 【泣き笑い】 (名)スル
(1)泣きながら笑うこと。
(2)泣くことと笑うこと。悲しみと喜び。「―の人生」

なきわらい

なきわらい【泣き笑いする】
smile through one's tears.

なぎ

なぎ [0] 【薙】
山の崩れ落ちた所。青薙山・赤薙山など山名になっている。

なぎ

なぎ [2] 【凪・和】
なぐこと。風がやんで,波がなくなり,海面が穏やかになった状態。
⇔時化(シケ)
「夕―」

なぎ

なぎ 【水葱・菜葱】
ミズアオイの異名。[季]夏。

なぎ

なぎ【凪】
a calm;→英和
a lull.→英和
〜になる The wind drops[lulls].

なぎ

なぎ [1] 【梛】
マキ科の常緑高木。高さ20メートルに達する。暖地の山中に自生,また庭木とされる。葉は対生し,楕円形で革質,多数の平行脈がある。雌雄異株。五,六月開花。果実は球形で,晩秋,白粉を帯びた青色に熟す。古くから神社の境内に植えられ,熊野神社では神木とされ,その葉に供物を盛る。また,その葉が切れにくいことから,男女間の縁が切れないように,女性が葉を鏡の裏に入れる習俗があった。ナギノキ。力柴。漢名,竹柏。
梛[図]

なぎ=の花の御輿(ミコシ)

――の花の御輿(ミコシ)
「葱花輦(ソウカレン)」に同じ。「行幸などに―にたてまつる/枕草子 287」

なぎいかだ

なぎいかだ [3] 【梛筏】
ユリ科の常緑小低木。地中海沿岸地方原産。明治初年に観賞用に渡来。高さ40〜80センチメートル。葉は小鱗片に退化。枝は濃緑色で葉状に変化し,卵形で先がとがる。雌雄異株。五月頃,葉状枝の中央に白色の小花をつける。液果は球形で赤く熟す。

なぎがま

なぎがま 【薙ぎ鎌】
(1)物をなぎ切る鎌。
(2)鎌に長い柄をつけた武器。ないがま。「熊手・―持ちて/盛衰記 36」

なぎさ

なぎさ【渚】
a beach;→英和
a shore.→英和

なぎさ

なぎさ [0] 【渚・汀】
海・湖などの,波が打ち寄せる所。波うちぎわ。みぎわ。

なぎそ

なぎそ 【南木曾】
長野県南西部,木曾郡の町。中山道の宿場として栄えた妻籠(ツマゴ)がある。林業が盛ん。

なぎそで

なぎそで [0] 【薙ぎ袖】
和服の袖の一。袖口が狭く,袖付けにかけて薙刀(ナギナタ)の刃のような曲線のある袖。江戸初期,主に少女が用いた。なぎなた袖。そぎ袖。

なぎたおす

なぎたおす【薙ぎ倒す】
mow[cut]down.

なぎたおす

なぎたお・す [4][0] 【薙ぎ倒す】 (動サ五[四])
(1)横にはらって倒す。「草を鎌で―・す」
(2)勢いよく次々に倒す。「並みいる強豪を―・す」
[可能] なぎたおせる

なぎたてる

なぎた・てる [0][4] 【薙ぎ立てる】 (動タ下一)[文]タ下二 なぎた・つ
刀剣などではげしく横に切りはらう。「―・て切伏(キリフセ)/近世紀聞(延房)」

なぎづら

なぎづら [0] 【薙ぎ面】
角材の,手斧(チヨウナ)で荒く削ったままの仕上げ面。また,そのような仕上げ方法。なぐりづら。

なぎなた

なぎなた【薙刀】
a long-handled sword.

なぎなた

なぎなた [0][3] 【長刀・薙刀・眉尖刀】
(1)幅広で反りの強い刀身に,長い柄をつけた武器。平安時代から主に歩卒や僧兵が用い,南北朝時代以後は上級武士も使用したが,槍の発達で戦国時代以後は戦いの主要武器ではなくなった。江戸時代には婦人も用いた。
(2)「薙刀草履(ゾウリ)」の略。

なぎなたあしらい

なぎなたあしらい 【長刀あしらひ】
(なぎなたで相手を扱うように)相手の言うことを受け流し,適当にあしらうこと。「鑓(ヤリ)おとがひの人にあやにくと絶えつつとふを―に/犬子集」

なぎなたきょうぎ

なぎなたきょうぎ [5] 【長刀競技】
剣道のような防具をつけ,2.15〜2.25メートルのなぎなたで,一対一で打ったり突いたりして技を競う競技。競技会は女性のみ。五分間三本勝負。

なぎなたこうじゅ

なぎなたこうじゅ [5] 【薙刀香薷】
シソ科の一年草。山地に生える。茎は四角く高さ40センチメートル内外。葉は卵形で香気がある。秋,薙刀に似た花穂を出し,淡紅色の小花を多数外向きにかたよってつける。全草を干したものを香薷といい,解熱・利尿剤などとする。

なぎなたぞうり

なぎなたぞうり [5] 【薙刀草履】
はき古したため,なぎなたのように延びてそり返った草履。

なぎなたほおずき

なぎなたほおずき [5] 【薙刀酸漿】
アカニシの卵嚢。長さ約3センチメートルの薙刀形で紫色を帯びる。五〜八月の産卵期に採れる。口に入れ,鳴らして遊ぶ。

なぎなたぼこ

なぎなたぼこ [4] 【長刀鉾】
祇園(ギオン)祭の山鉾の一。竿頭(カントウ)が長刀であるもの。

なぎのき

なぎのき [3] 【梛の木】
植物ナギ(梛)の別名。

なぎはらう

なぎはら・う [4] 【薙ぎ払う】 (動ワ五[ハ四])
勢いよく横にはらう。刃物などで切りはらう。「草を―・う」
[可能] なぎはらえる

なぎふせる

なぎふ・せる [0][4] 【薙ぎ伏せる】 (動サ下一)[文]サ下二 なぎふ・す
刃物で横にはらうようにして切り倒す。なぎたおす。

なぎぶし

なぎぶし [0] 【梛節】
投節(ナゲブシ)の古名。

なぎもどき

なぎもどき [3] 【梛木擬】
植物アガチスの別名。

なぎょう

なぎょう [1] 【な行・ナ行】
五十音図の第五行。な・に・ぬ・ね・の。

なぎょうへんかくかつよう

なぎょうへんかくかつよう [1][5][8] 【ナ行変格活用】
文語動詞の活用形式の一。語尾が「な・に・ぬ・ぬる・ぬれ・ね」と活用するもので,「死ぬ」「往(イ)ぬ」の二語がある。ナ行変格。ナ変。
〔口語では,「死ぬ」はナ行五段活用になり,「往ぬ」は用いられなくなった〕

なく

なく【泣く】
cry;→英和
weep;→英和
sob (すすり泣く).→英和
ひどく〜 weep bitterly.うれし泣きに〜 weep for joy.痛くて〜 cry with pain.小説を読んで〜 weep over a novel.→英和
泣き泣き with[in]tears.

なく

な・く [0] 【鳴く・啼く】 (動カ五[四])
〔「泣く」と同源〕
鳥・獣・虫などが声を出す。「小鳥が―・く」「虫が―・く」
[可能] なける
[慣用] 蚊の―ような声・かんこ鳥が―/鶯(ウグイス)鳴かせたこともある・雉子(キジ)も鳴かずば打たれまい

なく

なく
〔打ち消しの助動詞「ず」のク語法。上代語〕
(1)「…ないこと」の意を表す。「妹が髪上げ竹葉野(タカハノ)の放れ駒荒びにけらし逢は―思へば/万葉 2652」
(2)文末に用いられて,上の事柄を詠嘆的に打ち消す。…ないことだなあ。「天の川去年(コゾ)の渡り瀬(ゼ)荒れにけり君が来まさむ道の知ら―/万葉 2084」

なく

な・く [0] 【泣く】 (動カ五[四])
〔「音(ネ)」の母音交替形「な」の動詞化〕
(1)人が,悲しみ・苦しみなどのために声を出し,涙を流す。また,喜びなどで涙を流す場合にもいう。「人前で大声で―・く」「赤ん坊が―・く」「音のみ―・きつつ恋ふれども/万葉 481」
(2)ひどい目にあって,嘆き悲しむ。「不運に―・く」「重税に―・く」
(3)無理な要求を受け入れる。「しかたない,もう百円―・きましょう」
(4)そのものにあたいしない。「看板が―・く」
[可能] なける

なく

なく【鳴く】
[啼く]cry;→英和
[犬]bark (ほえる);→英和
yelp (きゃんきゃん);→英和
mew (ねこ);→英和
neigh (馬);→英和
[牛]bellow (雄);→英和
moo (雌);→英和
grunt (豚);→英和
bleat (やぎ・羊);→英和
squeak (ねずみ);→英和
[鳥]crow (雄鶏);→英和
cackle (雌鶏);→英和
caw (からす);→英和
quack (あひる);→英和
coo (はと);→英和
hoot (ふくろう);→英和
[小鳥]warble (うたう);→英和
chirp[twitter](さえずる);→英和
chirrup (こおろぎ);→英和
croak (かえる).→英和

なくこなす

なくこなす 【泣く子なす】 (枕詞)
泣く子のようにの意で,「慕ふ」「ねのみし泣く」「言(コト)だに問はず」「取りさぐり」にかかる。「つれもなき佐保の山辺に―慕ひ来まして/万葉 460」「―音のみし泣かゆ/万葉 3627」「名を問へど名だにも告(ノ)らず―言だに問はず/万葉 3336」「―行き取り探り梓弓/万葉 3302」

なくしては

なくしては 【無くしては】 (連語)
「なしには」に同じ。なくして。「彼―会がはじまらない」

なくしもの

なくしもの [0] 【無くし物】
なくした物。置き忘れた物。

なくす

なくす【無くす】
lose (失う).→英和

なくす

なく・す [0] 【亡くす】 (動サ五)
〔「無くす」と同源〕
近親者が死んだとき,その残された人を主語として,「死んだ」という事実をやや婉曲に表現する語。死なせる。失う。「幼時に両親を―・す」「妻と子を交通事故で―・す」

なくす

なく・す [0] 【無くす】
■一■ (動サ五)
〔サ変動詞「無くする」の五段化〕
(1)(それまで存在していた物を,意図しないで)無い状態にする。失う。紛失する。「財布を―・す」
(2)心の張りや意欲を自分で捨ててしまう。「自信を―・す」「やる気を―・す」
(3)ある物や事柄を存在しないようにする。…がないようにする。なくする。「観光地からごみを―・す運動」「この世から戦争を―・す」
[可能] なくせる
■二■ (動サ変)
⇒なくする(無)

なくする

なく・する [0] 【無くする】 (動サ変)[文]サ変 なく・す
(それまで存在していた物を,意図して)無い状態にする。なくす。「この世から貧困を―・するにはどうしたらよいか」

なくたずの

なくたずの ナクタヅ― 【鳴く鶴の】 (枕詞)
同音から,「たずね」にかかる。「君をおもひおきつのはまに―尋ねくればぞありとだにきく/古今(雑上)」

なくちゃ

なくちゃ (連語)
「なくては」の転。
→なくては(連語)
→ない(助動)

なくって

なくって (連語)
「なくて」の促音添加。
→なくて(連語)
→ない(助動)

なくて

なくて (連語)
□一□〔形容詞「ない」の連用形に,助詞「て」の付いたもの〕
非存在の条件を表す。なくって。「お金が―困った」
□二□〔助動詞「ない」の連用形に,助詞「て」の付いたもの〕
打ち消しの条件を表す。なくって。「一人しか来(コ)―流会になった」
→ない(助動)

なくて

−なくて【−無くて】
[なしに,なくても]without;→英和
for want of (ないので);be in need of <money> (なくて困る);not…,but… (ではなくて).〜はならぬ necessary;→英和
essential;→英和
indispensable.→英和
〜済む can do without <a thing> .

なくては

なくては (連語)
〔「なくて(連語)」に助詞「は」の付いたもの〕
□一□〔「なくて」の「なく」が形容詞の場合〕
非存在の条件を表す。なくちゃ。なくっちゃ。「資金が―何もできない」
□二□〔「なくて」の「なく」が助動詞の場合〕
打ち消しの条件を表す。なくちゃ。なくっちゃ。「すぐ出かけ―間に合わない」
→ない(助動)

なくてはいけ∘ない

なくてはいけ∘ない (連語)
「なくてはならない」に同じ。
→いけない(連語)

なくてはなら∘ない

なくてはなら∘ない (連語)
当然・義務を表す。
□一□〔「なくて」の「なく」が形容詞「ない」の連用形の場合〕
ないというわけにはいかない。なければならない。なくてはいけない。「完成には秀れた人材と技術が―∘ない」
□二□〔「なくて」の「なく」が助動詞「ない」の連用形の場合〕
…しないわけにはいかない。なければならない。なくてはいけない。「五時には出発し―∘ない」
→ならない(連語)

なくなく

なくなく [0] 【泣く泣く】 (副)
泣きながら。また,泣きたいほどの気持ちで。泣き泣き。「―遺体を葬る」「―先祖伝来の土地を手放す」

なくなく

なくなく【泣く泣く】
with[in]tears;[渋々]reluctantly;→英和
unwillingly.→英和

なくなす

なくな・す [0][3] 【無くなす】 (動サ五[四])
(1)「なくす(無)」に同じ。「かばんを―・す」「金を―・してね/三四郎(漱石)」
(2)官位などを奪って,勢力がないようにさせる。失脚させる。「いかでこの大将を―・してばやとぞ/栄花(花山)」

なくなす

なくな・す [0][3] 【亡くなす】 (動サ五[四])
〔「無くなす」と同源〕
「なくす(亡)」に同じ。「交通事故で子供を―・す」

なくなる

なくなる【無[亡]くなる】
(1)[紛失]get[be]lost;be missing.(2)[消滅]disappear.→英和
(3)[尽きる]be gone;run short;be exhausted.(4) ⇒死ぬ.

なくなる

なくな・る [0] 【無くなる】 (動ラ五[四])
(1)それまで存在していた物がどこかへ行ってしまって見えなくなる。「かばんが―・ってしまった」
(2)次第に消費されて,無い状態になる。尽きる。「気力が―・る」「余白が―・る」
(3)事柄・事態などが存在しなくなる。また,…することが行われなくなる。「台風が本土に上陸するおそれは―・った」「夜九時を過ぎるとバスが―・る」「自信が―・る」

なくなる

なくな・る [0] 【亡くなる】 (動ラ五[四])
〔「無くなる」と同源〕
人が死ぬことを,「死ぬ」よりもやや婉曲にいう語。「先生が―・る」「―・った母がこう申しました」

なくに

なくに (連語)
〔打ち消しの助動詞「ず」のク語法「なく」に助詞「に」の付いたもの〕
(1)上の事柄を詠嘆的に打ち消し,下に逆接的に続ける。「山川も隔たら―かく恋ひむとは/万葉 601」「深山(ミヤマ)には松の雪だに消え―都は野辺の若菜つみけり/古今(春上)」
(2)文末に用いられて,上の事柄を詠嘆的に打ち消す。…ないことだなあ。「滝の上の三船の山に居る雲の常にあらむと我が思は―/万葉 242」「色もなき心を人に染めしより移ろはむとは思ほえ―/古今(恋四)」
〔上代に多く用いられた語で,中古以降は和歌以外にはほとんど用いられなくなった〕

なくにがえ

なくにがえ [2] 【名国替】
国司任命の際,名替(ナガエ)・国替(クニガエ)を一緒に行うこと。

なくむし

なくむし [0] 【鳴く虫】
秋に,よい声でよく鳴く昆虫。普通,コオロギ科とキリギリス科の昆虫をさす。

なくもがな

なくもがな 【無くもがな】 (連語)
ないほうがよい。あらずもがな。「あの一言は―だった」「―の差しで口」

なぐ

な・ぐ [1] 【凪ぐ・和ぐ】
■一■ (動ガ五[四])
〔「薙(ナ)ぐ」と同源か〕
風や波がおさまる。「海が―・ぐ」「風が―・ぐ」
■二■ (動ガ上二)
(1)心が静まる。「我(ア)が心どの―・ぐる日もなし/万葉 4173」
(2)穏やかになる。「雲もなく―・ぎたる朝の我なれや/古今(恋五)」
〔上代は上二段活用,のち四段活用〕

なぐ

なぐ【凪ぐ】
calm down (海が);drop (風が).→英和

なぐ

な・ぐ 【投ぐ】 (動ガ下二)
⇒なげる

なぐ

な・ぐ [1] 【薙ぐ】 (動ガ五[四])
横にはらって切り倒す。「かまで草を―・ぐ」「打ち物抜いて艫舳にさんざんに―・いでまはる/平家 11」

なぐさ

なぐさ 【慰】
なぐさめるもの。なぐさめ。「我が背子が恋ふと言ふことは言の―そ/万葉 656」

なぐさ

なぐさ [0] 【名草】
よく名の知られた草。

なぐさ

なぐさ 【名草・菜草】
紀伊国の旧地名。

なぐさのはま

なぐさのはま 【名草の浜】
和歌山市の南部,紀三井寺(キミイデラ)付近の浜。((歌枕))「跡見れば心―千鳥/後撰(恋二)」

なぐさみ

なぐさみ【慰み】
[娯楽](a) pleasure;→英和
(an) amusement;fun;→英和
(a) recreation (気晴らし).→英和
〜に for pleasure[fun].‖慰み者 a plaything.

なぐさみ

なぐさみ [0] 【慰み】
〔動詞「なぐさむ」の連用形から〕
(1)心を楽しませること。また,その手段。気晴らし。うさばらし。たのしみ。「―に小鳥を飼う」「何の―もない毎日」「うまくいったらお―」
(2)なぶりもの。なぐさみもの。「私を手籠めにして―でもなさるやうす/人情本・梅児誉美(初)」

なぐさみがき

なぐさみがき [0] 【慰み書き】
手なぐさみに書画をかくこと。

なぐさみぐさ

なぐさみぐさ [4] 【慰み種】
なぐさみとなるもの。「皆心の中にて,自の―と思ひ居れり/浴泉記(喜美子)」

なぐさみごと

なぐさみごと [0] 【慰み事】
(1)気晴らしにすること。なぐさみとして行うこと。「―に笛を習う」
(2)ばくち。かけごと。

なぐさみはんぶん

なぐさみはんぶん [5] 【慰み半分】
半分は遊びの気持ちですること。おもしろ半分。「―に菜園をつくる」

なぐさみもの

なぐさみもの [0] 【慰み者】
一時のなぐさみにもてあそばれる者。「―にされる」

なぐさみもの

なぐさみもの [0] 【慰み物】
なぐさみの種となるもの。また,なぐさみに使うもの。「―として小鳥を飼う」

なぐさむ

なぐさ・む [3] 【慰む】
■一■ (動マ五[四])
□一□(自動詞)
(1)気が晴れ晴れとする。心がおだやかになる。なごむ。「いい音楽をきくと,気持ちが―・む」
(2)楽しんで遊ぶ。「ゆるりと―・うで帰らう/狂言・真奪(虎寛本)」
□二□(他動詞)
(1)心を楽しませる。気を晴らす。「人に本意なく思はせて我が心を―・まんこと/徒然 130」
(2)からかう。おもちゃにする。「たんと買ふつらをして―・んでやらう/滑稽本・膝栗毛 4」
(3)慰み者にする。もてあそぶ。「さんざん―・んで只逃げるとはあつかましい/滑稽本・膝栗毛 3」
■二■ (動マ下二)
⇒なぐさめる

なぐさめ

なぐさめ [0] 【慰め】
なぐさめること。また,その手段となるもの。「―の言葉もない」「歌は心の―」「家族が無事だったのがせめてもの―だ」

なぐさめ

なぐさめ【慰め】
(a) comfort;→英和
(a) consolation.→英和

なぐさめがお

なぐさめがお [0] 【慰め顔】
人をなぐさめるような顔つき。「―で話しかける」

なぐさめぐさ

なぐさめぐさ 【慰め種・慰め草】
心をなぐさめたり,いやしたりする材料となるもの。「朝夕の―にて見過ぐしつべし/源氏(東屋)」

なぐさめどころ

なぐさめどころ 【慰め所】
心のなぐさめとなるところ。気晴らしになる所や物。「思ふことうち語らひ,―なりける/枕草子 315」

なぐさめる

なぐさ・める [4] 【慰める】 (動マ下一)[文]マ下二 なぐさ・む
(1)悲しんだり苦しんだりしている人に,やさしい言葉をかけたりして心をなごやかにさせ,静まらせる。「気の毒で,―・める言葉もない」「花をおくって病床の友を―・める」
(2)心にうるおいを与えたり,楽しませたりする。「バッハの音楽が私の心を―・めてくれる」
(3)心の波立ちを静める。「物笑ひに堪へぬはすべり出でてなむ―・めける/源氏(行幸)」
(4)労をねぎらう。いたわる。「下向には京へ寄て四五日も―・め/浮世草子・五人女 2」

なぐさめる

なぐさめる【慰める】
comfort;→英和
console;→英和
cheer up (元気づける);amuse (気晴らし).→英和

なぐさめわぶ

なぐさめわ・ぶ 【慰め侘ぶ】 (動バ上二)
なぐさめるのにこまる。「我が心も―・び給ひて/狭衣 1」

なぐさもる

なぐさもる 【慰もる】 (動)
〔下二段動詞「なぐさむ」の連体形「なぐさむる」の転〕
なぐさめる。あるいは,気がまぎれる。「草枕旅の憂へを―事もありやと/万葉 1757」

なぐも

なぐも 【南雲】
姓氏の一。

なぐもちゅういち

なぐもちゅういち 【南雲忠一】
(1887-1944) 海軍軍人。山形県の生まれ。1941年(昭和16),第一航空艦隊長官として真珠湾攻撃を指揮。ミッドウェー海戦で敗れ,のちサイパン島で戦死。死後,大将。

なぐや

なぐや 【投ぐ矢】
弓を使わず,手で投げる矢。「君が帯(オ)ばしし―し思ほゆ/万葉 3345」
〔万葉集の投矢・投箭は「なげや」と読むとする説もある〕

なぐり

なぐり [3] 【殴り・擲り】
(1)なぐること。
(2)木材の表面を手斧(チヨウナ)で削って凹凸をつけて仕上げること。またその面。

なぐり

なぐり 【名栗】
埼玉県南西部,入間郡の村。南北に名栗川が流れ,林業が盛ん。

なぐりあい

なぐりあい【殴り合い】
a fight;→英和
fisticuffs.〜をする fight.〜を始める come to blows.

なぐりあい

なぐりあい [0] 【殴り合い】
互いになぐりあうこと。けんかをすること。「口論から―になる」

なぐりあう

なぐりあう【殴り合う】
fight.→英和

なぐりかえす

なぐりかえす【殴り返す】
hit[strike]back.

なぐりかかる

なぐりかかる【殴り掛かる】
hit[strike]at.

なぐりかかる

なぐりかか・る [5] 【殴り掛かる】 (動ラ五[四])
なぐろうとして,相手に向かって行く。「急に―・ってきた」

なぐりがき

なぐりがき [0] 【擲り書き】 (名)スル
乱暴に書き散らすこと。また,そうして書いたもの。「鉛筆で―したメモ」

なぐりがき

なぐりがき【なぐり書き】
a scribble.→英和
〜する write hastily;scribble;dash off <a few lines> .

なぐりがわ

なぐりがわ 【名栗川】
荒川の支流入間(イルマ)川のうち,飯能から上流部分の称。

なぐりこみ

なぐりこみ [0] 【殴り込み】
なぐりこむこと。「―をかける」

なぐりこみ

なぐりこみ【殴り込み】
a raid.→英和
殴り込む raid <a house> .

なぐりこむ

なぐりこ・む [4][0] 【殴り込む】 (動マ五[四])
恨みのある人の家などに押しかけて乱暴をはたらく。なぐりこみをかける。「大勢で―・む」

なぐりころす

なぐりころす【殴り殺す】
strike <a person> dead;kill <a person> with blows.

なぐりたおす

なぐりたおす【殴り倒す】
knock[strike]down.

なぐりつける

なぐりつ・ける [5] 【殴り付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 なぐりつ・く
(1)力いっぱいなぐる。「横っつらを―・ける」
(2)投げるように乱暴に書いたり描いたりする。「凡そ八九十枚―・けた/当世書生気質(逍遥)」

なぐりとばす

なぐりとば・す [5] 【殴り飛ばす】 (動サ五[四])
勢いよくなぐる。はりとばす。「思いきり―・す」

なぐり書き

なぐりがき【なぐり書き】
a scribble.→英和
〜する write hastily;scribble;dash off <a few lines> .

なぐる

なぐる【殴る】
strike;→英和
beat;→英和
hit;→英和
knock;→英和
give <a person> a blow;→英和
flog (むちうつ).→英和

なぐる

なぐ・る (動ラ下二)
⇒なぐれる

なぐる

なぐ・る [2] 【殴る・擲る・撲る】 (動ラ五[四])
(1)(硬い物で)強くたたく。横ざまに強く打つ。ぶんなぐる。「げんこつで頭を―・る」
(2)風雨が横なぐりに吹きつける。「暖かき風池の面(オモ)を―・つて/露小袖(乙羽)」
(3)投げやりにものをする。「ええかげんに―・つてはやくしまはうねえ/黄表紙・艶気樺焼」
[可能] なぐれる

なぐるさの

なぐるさの 【投ぐる矢の】 (枕詞)
投げる矢のようにの意で,「遠離(トオザカ)る」にかかる。「―遠ざかり居て/万葉 3330」

なぐれ

なぐれ [0]
〔動詞「なぐれる」の連用形から〕
(1)横にそれること。「風の―で…洋灯(ランプ)がぱつと消えた/歌行灯(鏡花)」
(2)別の方向へ向かうこと。「大方植半か水神あたりで飲んだ―であろう/錦木(春葉)」
(3)おちぶれること。「西の落,北の―/洒落本・浪花色八卦」
(4)売れ残ったもの。売れ残り。「門松(カドマツ)の―今戸で鬼を焼き/柳多留 12」
(5)「なごろ」に同じ。「矢田の野や浦の―に鳴く千鳥(凡兆)/猿蓑」

なぐれる

なぐ・れる [3] (動ラ下一)[文]ラ下二 なぐ・る
(1)横の方にそれる。「烟は横に―・れて/ふところ日記(眉山)」「矢ガ―・レタ/ヘボン」
(2)おちぶれる。「近ごろどこからやら―・れて来た画工/洒落本・列仙伝」
(3)売れ残る。「新造の―・れた市とすけんいひ/柳多留 9」

なぐわし

なぐわ・し 【名細し】 (形シク)
名が美しい。よい名だ。「―・しき吉野の山は/万葉 52」

なけなくに

なけなくに 【無けなくに】 (連語)
〔「無け」は「無し」の古い未然形。「なく」は打ち消しの助動詞「ず」のク語法。「に」は格助詞〕
なくはないのだから。あるのだから。いるのだから。「我が大君ものな思ほし皇神(スメカミ)の継ぎて賜へる我が―/万葉 77」

なけなし

なけなし
〜の金 one's last penny;what little money one has.

なけなし

なけなし [0]
ほんの少ししかないこと。それしかないこと。「―の貯金をはたいて買う」「―の知恵を絞る」

なけりゃ

なけりゃ (連語)
□一□「なければ{□一□}」の転。
□二□「なければ{□二□}」の転。
→ない(助動)

なける

なける【泣ける】
be moved to tears.

なける

な・ける [0] 【泣ける】 (動カ下一)
〔「なく」の可能動詞から〕
感きわまって自然に泣いてしまう。涙が出てくるほど感動する。「話を聞いて―・けてくる」

なければ

なければ (連語)
□一□〔形容詞「ない」の仮定形に助詞「ば」の付いたもの〕
非存在の条件を表す。なくては。なけりゃ。「資格が―応募できない」
□二□〔助動詞「ない」の仮定形に助詞「ば」の付いたもの〕
打ち消しの条件を表す。なくては。なけりゃ。「練習し―上達しない」

なければいけ∘ない

なければいけ∘ない
「なければならない」に同じ。
→いけない(連語)

なければなら∘ない

なければなら∘ない (連語)
□一□〔「なけれ」が形容詞「ない」の仮定形の場合〕
ないというわけにはいかない。あるべきである。なければいけない。「政治には倫理が―∘ない」
□二□〔「なけれ」が助動詞「ない」の仮定形の場合〕
…しないわけにはいかない。…すべきである。なければいけない。「し―∘ないことがたくさんある」「交通規則を守ら―∘ない」
→ならない(連語)

なげ

なげ [1][2] 【無げ】 (形動)[文]ナリ
〔形容詞「なし(無)」の語幹に接尾語「げ」が付いたもの〕
(1)まるで,ないようなさま。なさそう。「人も―な振る舞い」「事も―に笑う」
(2)無造作なさま。心のこもっていないさま。「―の,走り書い給へる御筆づかひ・言の葉も/源氏(椎本)」

なげ

なげ [2] 【投げ】
(1)投げること。「輪―」「まり―」
(2)相撲(スモウ)や柔道の技の一。相手をかかえ,腰を入れて投げ倒す技。首投げ・背負い投げ・上手投げ・下手投げ・小手投げなど。投げ技。「土俵際で―を打つ」
(3)囲碁・将棋で,対局の途中で勝算のないことが明らかになり,自分の負けを認めて勝負をやめること。投了(トウリヨウ)。
(4)取引で,これ以上の損失を避けるため,損を承知で売ること。

なげ

なげ【投げ】
a throw (相撲の).→英和

なげ=のあわれ

――のあわれ
心のこもらないうわべだけの同情。「横さまの人の―をもかけ/源氏(若菜上)」

なげ=の情け

――の情け
心のこもらないうわべだけの情け。かりそめの情け。「―つくらまほしう侍り/紫式部日記」

なげ=の言(コト)の葉(ハ)

――の言(コト)の葉(ハ)
心のこもらない言葉。無げの言葉。「疎(ウト)き人にもこそ―は言ふなれ/宇津保(嵯峨院)」

なげ=の遊(スサ)み

――の遊(スサ)み
ちょっとした気晴らし。なげのすさび。「―に物をも言ひ触れ/源氏(宿木)」

なげあう

なげあ・う [3][0] 【投(げ)合う】 (動ワ五[ハ四])
(1)互いに相手に向かって投げる。
(2)互いにきそって投げる。

なげあげる

なげあげる【投げ上げる】
throw[toss]up.

なげあし

なげあし [2] 【投(げ)足】
(1)足を投げ出して座ること。また,その座り方。
(2)他人の行動のとばっちりをうけること。

なげあみ

なげあみ [0] 【投(げ)網】
「とあみ(投網)」に同じ。

なげいれ

なげいれ [0] 【投入・抛入】
生け花の形式の一。小原雲心が壺形・筒形の背の高い花器に生けた新しい花を称した語。のち,他流派でも用いる。
→盛花

なげいればな

なげいればな [4] 【抛入花】
生け花の形式の一。文明時代(1469-1487)の後半に小座敷に飾る生け花として創出された。花材をゆるやかにまげて花器に入れるとともに,花器口に積むように入れる形のもの。生け花{(2)}と交流して,茶席を飾る生け花となり,さらに享保(1716-1736)末年頃から日常生活の場を飾る生け花として用いられ,多くの流派が生まれた。

なげいれる

なげい・れる [4][0] 【投(げ)入れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 なげい・る
投げて中に入れる。投げ込む。「かごにごみを―・れる」

なげいれる

なげいれる【投げ入れる】
throw <a thing> into.

なげうつ

なげう・つ [3][0] 【抛つ・擲つ】 (動タ五[四])
捨てる。惜しげもなく差し出す。放棄してかえりみない。「全財産を―・つ」
[可能] なげうてる

なげうつ

なげうつ【擲つ】
throw away;give up.

なげうり

なげうり【投売】
a sacrifice[bargain]sale;a clearance sale (蔵払い);dumping (海外への).→英和
〜する sell at a sacrifice;→英和
dump.→英和

なげうり

なげうり [0] 【投(げ)売り】 (名)スル
損を覚悟で,捨てるように安い値段で売ること。捨て売り。「夏物を―する」

なげおうぎ

なげおうぎ [3] 【投(げ)扇】
「投扇興(トウセンキヨウ)」のこと。

なげおろす

なげおろ・す [4][0] 【投(げ)下ろす】 (動サ五[四])
下に向かって投げる。また投げて下へおろす。「オーバーハンドから―・す直球」
[可能] なげおろせる

なげか∘う

なげか∘う 【嘆かふ】 (連語)
〔動詞「なげく(嘆)」の未然形に反復・継続の助動詞「ふ」の付いたもの〕
嘆き続ける。「昼はも―∘ひ暮し夜はも息づき明かし/万葉 897」

なげかえす

なげかえ・す [3][0] 【投(げ)返す】 (動サ五[四])
物を投げて相手に返す。言葉・視線などについてもいう。「ボールを―・す」「同じ言葉を―・す」
[可能] なげかえせる

なげかえす

なげかえす【投げ返す】
throw back.

なげかける

なげかける【投げ掛ける】
[視線を]turn one's eyes <to> ;[疑問を]raise a question.→英和

なげかける

なげか・ける [4][0] 【投(げ)掛ける】 (動カ下一)[文]カ下二 なげか・く
(1)衣類などを投げて打ち掛ける。「コートを脱いで子供に―・ける」
(2)体を他人にもたれかかるようにする。「夫の胸に身を―・ける」
(3)影を遠くへ届かせる。「杉の木が校庭に長い影を―・けていた」
(4)言葉や視線を相手に届かせる。「冷たい視線を―・ける」
(5)人々に対して疑問などを提出する。「学界の通説に対して疑問を―・ける」
(6)衣類を急いで着せる。また,自分で衣類を急いで着る。「静,着背長(キセナガ)取つて―・け奉る/平家 12」

なげかし

なげか・し 【嘆かし・歎かし】 (形シク)
〔動詞「なげく(嘆)」の形容詞化〕
「なげかわしい」に同じ。「まことにたのみけるものは,いと―・しと思へり/枕草子 25」

なげかつ

なげか・つ [3][0] 【投(げ)勝つ】 (動タ五)
(1)相撲・柔道などで,相手を投げ倒して勝つ。
(2)(野球で)
 (ア)投手が相手の投手よりすぐれていて勝つ。
 (イ)投手が打者を三振または凡打に打ちとる。
[可能] なげかてる

なげかわしい

なげかわし・い ナゲカハシイ [5] 【嘆かわしい】 (形)[文]シク なげかは・し
情けなくて,怒りや憤りを感ずるほどだ。「最近の風潮は実に―・い」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)

なげかわしい

なげかわしい【嘆かわしい】
deplorable;→英和
regrettable;→英和
sad.→英和

なげがね

なげがね 【投(げ)金・投げ銀】
(1)江戸初期の豪商が朱印船主や外国貿易商人を対象として行なった金融。
(2)手付金。前渡し金。「武蔵野から―して一目も見ぬ女郎をかい掴み/浮世草子・好色敗毒散」

なげき

なげき [3] 【嘆き・歎き】
(1)なげくこと。うれえ悲しむこと。また,その思い。悲嘆。「―に沈む」
(2)ため息をつくこと。「すずろなる―の,うち忘れてしつるも/源氏(蜻蛉)」
(3)嘆願。哀願。「一門はせあつまり,御不審の―を申あげ候べし/曾我 3」
〔「長息(ナガイキ)」の転という〕

なげき

なげき【嘆き】
grief;→英和
sorrow.→英和
⇒嘆く.

なげきあかす

なげきあか・す 【嘆き明かす】 (動サ四)
嘆き続けて夜を明かす。嘆き悲しんで月日を送る。「なきくらし,―・す月日はかなくすぎゆく/宇津保(俊蔭)」

なげきくらす

なげきくら・す 【嘆き暮(ら)す】 (動サ四)
一日中嘆いて過ごす。嘆きながら月日を送る。「おろかならず,―・し給へり/源氏(総角)」

なげきじに

なげきじに [0] 【嘆き死に】
嘆きのあまり死ぬこと。

なげきのいろ

なげきのいろ 【嘆きの色】
嘆き悲しむようす。「深草の山の紅葉にこの秋は―を添へてこそ見れ/玉葉(雑四)」

なげきのかべ

なげきのかべ 【嘆きの壁】
エルサレム神殿の西側の遺構の一部。紀元後70年ローマ軍によって破壊され多数のユダヤ人が殺された。ユダヤ人はこの壁に額をつけ,神殿の荒廃を嘆き,涙を流してその回復を祈る。イスラム教のモスクがあり,その聖域でもある。
嘆きの壁[カラー図版]

なげく

なげく【嘆く】
(1)[悲嘆]feel[be]sad <at,for,over> ;lament <(for) the death of> ;→英和
weep <for,over> (泣く).→英和
(2)[慨嘆]deplore;→英和
regret (惜しむ).→英和

なげく

なげ・く [2] 【嘆く・歎く】 (動カ五[四])
(1)現在の状況や最近起こった事態などについて悲しく思い,それを口に出して言う。「身の不幸を―・く」「妻の死を―・く」
(2)世の中の傾向を残念に思い,それを口に出して言う。慨嘆する。なげかわしいと言う。「モラルの低下を―・く」
(3)ため息をつく。「大野山霧立ち渡るわが―・くおきその風に霧立ち渡る/万葉 799」
(4)哀願する。嘆願する。「今度の軍の軍功に申し替へべき由―・き申す/保元(中)」

なげくび

なげくび [2] 【投(げ)首】 (名)スル
投げ出すように首を傾けること。思案に暮れるさま,しょんぼりするさまにいう。「思案―する」「母親は遽(ニワカ)に―をして/多情多恨(紅葉)」

なげぐし

なげぐし 【投げ櫛・擲げ櫛】
櫛を投げること。また,その櫛。不吉だとして忌み嫌われた。「夜―を忌む/日本書紀(神代上訓)」

なげこみ

なげこみ [0] 【投(げ)込み】
(1)投げ込むこと。投げ入れること。
(2)本や新聞にさしはさむ別刷りの印刷物。「―広告」
(3)投げ込み寺で行われるような粗略な埋葬。「―同然に来た葬ひだといつて/歌舞伎・心謎解色糸」
(4)「投げ込み寺」の略。「わるくそばへ立てをしやがると―へはふり込むぞ/歌舞伎・暫」

なげこみでら

なげこみでら [0] 【投(げ)込み寺】
身もとの知れない行き倒れや,引き取り人のない遊女などを葬った寺。東京品川の法禅寺,新宿の成覚寺,板橋の文殊院,千住の浄閑寺など。

なげこむ

なげこむ【投げ込む】
⇒投げ入れる.

なげこむ

なげこ・む [0][3] 【投(げ)込む】 (動マ五[四])
(1)物の中に投げて入れる。投げ入れる。「ポストに手紙を―・む」
(2)野球で,投手が十分に投げる。「百球ほど―・んだ」
[可能] なげこめる

なげざや

なげざや [2] 【投げ鞘】
槍(ヤリ)の鞘の一種。毛皮などで長く作り,その先を折りたらしておくもの。「熊の皮の―は,讃州高松/浄瑠璃・薩摩歌」

なげざん

なげざん 【投(げ)算】
占いの一。算木や銭を投げて,その表裏によって卦(ケ)を立てるもの。「愚僧が筮(ウラナイ)は秘伝の―/浄瑠璃・ひらかな盛衰記」

なげし

なげし [0][3] 【長押】
和風建築で,鴨居(カモイ)の上や敷居の下などの側面に取り付けた,柱と柱の間をつなぐ横材。位置により,地覆(ジフク)長押・縁(エン)長押・内法(ウチノリ)長押・天井長押などがあり,普通には内法長押のことをいう。元来は構造材であったが,貫(ヌキ)の発達により装飾材へと変化していった。
長押[図]

なげしまだ

なげしまだ [3] 【投(げ)島田】
髷(マゲ)の根を下げて結った島田髷。髷が後ろにそる形になるからという。下げ島田。
投げ島田[図]

なげすてる

なげす・てる [0][4] 【投(げ)捨てる】 (動タ下一)[文]タ下二なげす・つ
(1)物をほうって捨てる。「吸い殻を―・てる」
(2)やりかけの仕事などをほったらかしたままにしておく。「仕事を―・てて遊び回る」

なげすてる

なげすてる【投げ捨てる】
throw away.

なげずきん

なげずきん [3][4] 【投げ頭巾】
四角な袋状に縫い,前に厚紙を入れて立て,余りを後ろに垂らしてかぶる頭巾。黒船頭巾。「女は―に大小をさすもありて/浮世草子・一代男 5」
投げ頭巾[図]

なげせん

なげせん [2][0] 【投(げ)銭】
大道芸人などに投げ与える金銭。なげぜに。

なげたおす

なげたお・す [0][4] 【投(げ)倒す】 (動サ五[四])
投げて倒す。相手のからだを投げつけるようにして転ばす。「土俵中央で―・した」
[可能] なげたおせる

なげだす

なげだ・す [0][3] 【投(げ)出す】 (動サ五[四])
(1)投げて外へ出す。また,投げるようにして物を置く。ほうり出す。「足を―・して座る」「荷物を床に―・す」
(2)他につくすため自分の身や財産などを差し出す。「全財産を―・す」
(3)途中であきらめて,やめる。放棄する。「仕事を―・す」
[可能] なげだせる

なげだす

なげだす【投げ出す】
throw out[down];stretch out <one's legs> ;[放棄]give up;abandon;→英和
lay down <one's life> .

なげつける

なげつ・ける [0][4] 【投(げ)付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 なげつ・く
(1)物を目標に向けて投げる。また,手荒く投げる。「石を―・ける」「土俵に相手を―・ける」
(2)強い口調で相手にものを言う。「非難の言葉を―・ける」

なげつける

なげつける【投げ付ける】
throw <a thing at> .→英和

なげつるべ

なげつるべ [3] 【投げ釣瓶】
(1)縄をつるべにつけ,それを水中に投げ入れて,水を汲(ク)みあげるもの。
(2)つるべの両端に縄をつけ,二人でおのおのその一方を持ち,水中に投げ入れ,その縄をひっぱって水を汲みあげるもの。溝をさらうときや田に水を入れるときなどに用いた。

なげづり

なげづり [0] 【投(げ)釣り】
釣り竿に糸を巻いたリールを付け,おもりで仕掛けを遠投して釣ること。

なげとばす

なげとば・す [4][0] 【投(げ)飛ばす】 (動サ五[四])
勢いよく遠方へ投げる。また,荒っぽく投げる。「大の男を―・す」
[可能] なげとばせる

なげとばす

なげとばす【投げ飛ばす】
fling away[off].

なげなわ

なげなわ [0] 【投(げ)縄】
投げて獲物を捕らえるのに使う,先を輪形に結んだ長い縄。

なげなわ

なげなわ【投縄】
a lasso.→英和
〜で捕える lasso <a horse> .

なげに

なげに [0] 【投(げ)荷】
「打ち荷」に同じ。

なげぶし

なげぶし [0] 【投節】
承応(1652-1654)から元禄(1688-1704)にかけて流行した三味線伴奏の小歌。京都島原の遊女河内が歌い始めたと言われ,各地で遊里中心に広まった。詞形は七・七・七・五の近世調。大津投節はその一種。

なげぶみ

なげぶみ [0] 【投(げ)文】
家の中へ投げ込まれた匿名の書状。

なげぼう

なげぼう [2][0] 【投(げ)棒】
逃げる者の足もとに棒を投げ,足をからませて倒すこと。また,そのときに使う棒。

なげもち

なげもち [2] 【投げ餅】
棟上げの祝いなどに,餅をまいて人々に拾わせること。また,その餅。

なげもの

なげもの [2] 【投(げ)物】
取引で,売り方が投げた売り物。
→投げ(4)

なげものいちじゅん

なげものいちじゅん [0] 【投(げ)物一巡】
投げ物が一通り出つくして,相場が下がりきった状態。投げ一巡。

なげや

なげや [2] 【投(げ)矢】
手で投げる矢。なぐや。

なげやり

なげやり [0] 【投げ遣り】 (名・形動)[文]ナリ
物事をいい加減な態度で行うこと。どうなってもいいというような無責任な態度であること。また,そのさま。「―な学習態度」「―な物言い」

なげやり

なげやり [0] 【投げ槍】
敵に投げつけるための小形の槍。

なげやり

なげやり【投げ遣りな】
neglectful;→英和
irresponsible.→英和
〜にする neglect;→英和
be neglectful <of> ;scamp <one's work> .→英和

なげやる

なげや・る [0][3] 【投げ遣る】 (動ラ五[四])
(1)投げて与える。投げて渡す。
(2)いい加減にする。なげやりにする。「―・つた帽子の冠り方/ふらんす物語(荷風)」

なげる

な・げる [2] 【投げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 な・ぐ
(1)物を手に持って遠くへ飛ばす。ほうる。「ボールを―・げる」
(2)相撲や柔道で,「投げ」の技をする。「土俵の外に―・げる」
(3)自分の身体を,ほうり出す。「身を―・げる」「五体を地に―・げ/平家 10」
(4)離れた地点にまで届かせる。「光を―・げる」「話題を―・げる」
(5)本気で立ち向かうことを途中でやめる。「勝負を―・げる」
(6)囲碁・将棋で,対局の途中で勝算のないことが明らかになり,自分の負けを認めて勝負をやめる。
[慣用] 匙(サジ)を―・手袋を―/賽(サイ)は投げられた

なげる

なげる【投げる】
(1) throw;→英和
fling;→英和
cast;→英和
pitch (野球の球を).→英和
(2) ⇒放棄.

なげわざ

なげわざ [0] 【投(げ)技】
相撲・柔道・レスリングなどで,相手を投げ倒すわざ。投げ。

なげわたす

なげわた・す [4][0] 【投(げ)渡す】 (動サ五[四])
(1)物を投げて人に渡す。
(2)向こう側へ投げるように渡してかける。「丸太を―・しただけの橋」
[可能] なげわたせる

なげキッス

なげキッス [3] 【投げ―】
自分の手にキッスをしてそのキッスを,離れた場所にいる相手に投げる形をすること。

なこ

なこ [1] 【那箇】
あれ。あのもの。どれ。どのもの。「なこの」の形で,連体詞的に用いることが多い。「さても先生薬籠の底に丸くひかるは―の薬/鉄幹子(鉄幹)」

なこうど

なこうど【仲人(をする)】
(act as) a matchmaker[go-between].→英和

なこうど

なこうど ナカウド [2] 【仲人】
〔「なかびと」の転〕
人と人との間に立って,橋渡しをすること。また,その人。特に男女の仲をとりもって,結婚の仲立ちを務める人。媒酌人。「―をする」「―を立てる」

なこうど=は宵(ヨイ)の口(クチ)

――は宵(ヨイ)の口(クチ)
仲人のつとめは式の宵に終わるものだから,若夫婦のじゃまにならぬように早く引き上げるのがよいということ。

なこうどおや

なこうどおや ナカウド― [4] 【仲人親】
〔仲人と嫁婿との間には仮の親子関係ができることから〕
媒酌人のこと。杯親(サカズキオヤ)。

なこうどぐち

なこうどぐち ナカウド― [4] 【仲人口】
仲人が縁談をまとめるために,双方に対して相手方を実際以上にほめていう言葉。桂庵(ケイアン)口。「―は半分に聞け」

なこく

なこく 【奴国】
⇒なのくに(奴国)

なこそのせき

なこそのせき 【勿来関】
古代の関所。白河関・念珠(ネズ)ヶ関とともに奥羽三関の一。現在の福島県いわき市勿来付近にあった。((歌枕))「吹く風を―と思へども道もせに散る山桜かな/千載(春下)」

なことば

なことば [2] 【名詞】
⇒めいし(名詞)

なご

なご [1] 【名子】
中世,名主・領主のもとで,住居・耕地などを借り,労役を提供した農民。近世には多く本百姓になったが,地方によっては本百姓との身分的隷属関係が残され,下人・被官・脇(ワキ)の者・家抱(ケホウ)・作り子・高下(タカジタ)などの名称で呼ばれた。

なご

なご 【名護】
沖縄島北部の中心都市。緋寒(ヒカン)桜で知られる名護城址(ジヨウシ)がある。

なごおや

なごおや [2] 【名子親】
名子の属する家の主人。

なごし

なごし [0] 【夏越し・名越し】
「夏越(ナゴ)しの祓(ハラエ)」の略。

なごし

なご・し 【和し】 (形ク)
(1)なごやかである。おだやかである。「にはとりの声などさまざま―・う聞こえたり/蜻蛉(下)」
(2)やわらかである。柔軟である。「高麗(コマ)の紙の,はだこまかに―・うなつかしきが/源氏(梅枝)」

なごし

なごし 【名越】
京都三条釜座の釜作りの家。桃山時代の善正は西村道仁とともに天下一を称し,長男三昌浄味は京都名越家の初代として釜作りのほか方広寺大仏殿の大鐘を鋳造。次男の家昌は徳川将軍家に招かれ江戸に下り,江戸名越家を興した。

なごしのかぐら

なごしのかぐら 【夏越しの神楽】
夏越しの祓(ハラエ)に行われる神楽。

なごしのせっく

なごしのせっく 【夏越しの節供】
陰暦六月晦日(ミソカ)の称。この日,河童(水神)が山から下りるとされ,人や牛・馬などの水浴・御禊(ミソギ)が行われた。

なごしのはらえ

なごしのはらえ 【夏越しの祓・名越しの祓】
六月晦日に各神社で行われる祓の行事。姓名・年齢を書いた形代(カタシロ)を神社に納めたり,水に流したりし,あるいは,参詣者が茅(チ)の輪くぐりをして祓をうける。六月祓(ミナヅキノハラエ)。夏祓(ナツバラエ)。夏越しの御禊。輪越しの祭。[季]夏。
→茅(チ)の輪

なごしのみそぎ

なごしのみそぎ 【夏越しの御禊】
「なごしのはらえ(夏越しの祓)」に同じ。

なごじ

なごじ 【那古寺】
千葉県館山市那古にある真言宗智山派の寺。山号,補陀落山。俗に那古観音といい,坂東三十三所第三三番札所。717年行基の創建。円仁が再興。源頼朝が平家討滅後再建。

なごす

なご・す 【和す】 (動サ四)
和らげる。おだやかにさせる。「歌の道,直なればこそ鬼神をも―・しむくなれ/謡曲・梅」

なごのうみ

なごのうみ 【奈呉の海】
(1)富山県新湊(シンミナト)市放生津付近の海。((歌枕))「―の沖つ白波しくしくに思ほえむかも立ち別れなば/万葉 3989」
(2)大阪市住吉区の住吉大社の西方にあった海。((歌枕))「―の朝明(アサケ)のなごり今日もかも/万葉 1155」
〔「奈呉の浦」「奈呉の江」とも詠まれた〕

なごむ

なごむ【和む】
calm down;be softened.

なごむ

なご・む [2] 【和む】
■一■ (動マ五[四])
気持ちがおだやかになる。なごやかになる。「優しい笑顔に心が―・む」「あら人神も―・むまで/後拾遺(雑三)」
■二■ (動マ下二)
⇒なごめる

なごめる

なご・める [3] 【和める】 (動マ下一)[文]マ下二 なご・む
おだやかにする。なだめる。しずめる。「神ヲ―・メル/ヘボン(三版)」「さて腹立てなむ,猶―・めさせおはしませ/落窪 2」

なごや

なごや 【名古屋】
愛知県西部,濃尾平野中央部にある市。県庁所在地。指定都市。近世,尾張徳川氏の城下町。東京と大阪の中間にあり,中京とも呼ばれ中部日本の中心都市。また,中京工業地帯の中核。古くは那古屋と書かれた。

なごや

なごや 【和や】
〔「や」は接尾語〕
なごやかなこと。やわらかいもの。「蒸し衾(ブスマ)―が下に臥せれども妹とし寝(ネ)ねば肌し寒しも/万葉 524」
→にこや

なごや

なごや 【名護屋】
佐賀県鎮西町の地名。壱岐海峡に面し,漁業の基地。中世は松浦(マツラ)党の一族名護屋氏の拠点。名護屋城跡がある。

なごや

なごや 【名古屋】
姓氏の一。

なごやあんどん

なごやあんどん [4] 【名古屋行灯】
江戸時代に使われた角行灯の一。火袋の枠に細い鉄を用いたもの。

なごやおうぎ

なごやおうぎ [4] 【名古屋扇】
⇒なごやせん(名古屋扇)

なごやおび

なごやおび [4] 【名古屋帯】
女帯の一。お太鼓に結ぶ部分を並幅,他の部分を半幅に作ったもの。大正初期,名古屋で考案されて,広まった。

なごやおび

なごやおび [4] 【名護屋帯】
〔豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に導入された技術によることから〕
江戸初期から中期にかけて流行した組紐(クミヒモ)の帯。絹糸を丸組みまたは平組みにし,両端に総(フサ)をつけたもの。幾重にも巻き両輪奈(モロワナ)に結びたらす。男女ともに用いた。
名護屋帯[図]

なごやおんがくだいがく

なごやおんがくだいがく 【名古屋音楽大学】
私立大学の一。1976年(昭和51)設立。本部は名古屋市中村区。

なごやか

なごやか【和やかな(に)】
peaceful(ly);→英和
mild(ly);→英和
genial (にこやかな).→英和

なごやか

なごやか [2] 【和やか】 (形動)[文]ナリ
(1)気分がやわらいでいるさま。おだやか。「―な雰囲気」「―に話し合う」
(2)態度・物腰のやわらかなさま。しなやか。「狩衣姿なる男しのびやかにもてなし,―なれば/源氏(蓬生)」
[派生] ――さ(名)

なごやがいこくごだいがく

なごやがいこくごだいがく 【名古屋外国語大学】
私立大学の一。1987年(昭和62)設立。本部は愛知県日進町。

なごやがくいんだいがく

なごやがくいんだいがく 【名古屋学院大学】
私立大学の一。1887年(明治20)創立の愛和英語学校を源とし,1964年(昭和39)設立。本部は瀬戸市。

なごやぐ

なごや・ぐ [3] 【和やぐ】 (動ガ五[四])
なごやかになる。穏やかになる。「気持ちが―・いだ」「座が―・ぐ」

なごやけいざいだいがく

なごやけいざいだいがく 【名古屋経済大学】
私立大学の一。1978年(昭和53)市邨学園大学として設立。83年現名に改称。本部は犬山市。

なごやげいじゅつだいがく

なごやげいじゅつだいがく 【名古屋芸術大学】
私立大学の一。1970年(昭和45)設立。本部は愛知県師勝町。

なごやげんい

なごやげんい 【名古屋玄医】
(1628-1696) 江戸初期の医師。京都の人。字(アザナ)は閲甫・富潤。号は丹水子・宜春庵・桐渓。古医方の創始者。著「医方問余」など。

なごやこうぎょうだいがく

なごやこうぎょうだいがく 【名古屋工業大学】
国立大学の一。1905年(明治38)創立の名古屋高等工業学校と県立工専が合併して,49年(昭和24)新制大学となる。本部は名古屋市昭和区。

なごやこうぎょうちたい

なごやこうぎょうちたい 【名古屋工業地帯】
⇒中京工業地帯(チユウキヨウコウギヨウチタイ)

なごやさんざ

なごやさんざ 【名古屋山三】
出雲の阿国(オクニ)とともに歌舞伎の創始者とされる伝説的人物。蒲生氏郷(ガモウウジサト)の小姓で,のち浪人し美男のかぶき者として名高かった名越山三郎に擬される。

なごやしゅ

なごやしゅ [3] 【名古屋種】
ニワトリの一品種。名古屋地方の在来種にコーチン種を交配,改良したもの。羽毛は黄褐色。卵肉兼用種。名古屋コーチン。

なごやしょうかだいがく

なごやしょうかだいがく 【名古屋商科大学】
私立大学の一。1950年(昭和25)設立の光陵短期大学を母体とし,53年設立。本部は愛知県日進町。

なごやしりつだいがく

なごやしりつだいがく 【名古屋市立大学】
公立大学の一。名古屋女子医科大学と名古屋薬科大学が統合し,1950年(昭和25)に設立。本部は名古屋市瑞穂区。

なごやじけん

なごやじけん 【名古屋事件】
1884年(明治17)発生した自由民権運動激化事件。名古屋地方の自由党員を中心に政府転覆の挙兵を計画。軍資金を略奪し巡査を殺害したが,挙兵に至らずに発覚。三名が死刑,二十余名が懲役刑に処せられた。

なごやじょう

なごやじょう 【名護屋城】
佐賀県鎮西町にあった城。1591年豊臣秀吉が朝鮮出兵の基地として築く。石垣が現存。

なごやじょう

なごやじょう 【名古屋城】
名古屋市中区にある城。大永年間(1521-1528)に今川氏が同地に那古野城を築き,のち織田信長が拠(ヨ)るが,同氏が清洲に移ったため廃城。現在の城は1609〜14年,徳川家康の命により諸大名が築いたもので,天守の金の鯱(シヤチ)により,金城と称された。尾張徳川家の居城。本丸の障壁画,桃山時代の庭園のほか,堀・石垣などが現存。天守は復元された。

なごやじょしだいがく

なごやじょしだいがく 【名古屋女子大学】
私立大学の一。1915年(大正4)創立の名古屋女学校を源とし,64年(昭和39)設立。本部は名古屋市瑞穂区。

なごやじんく

なごやじんく [4] 【名古屋甚句】
名古屋地方の民謡で,お座敷唄。源流は江戸末期にはやった「そうじゃおまへんか節」。明治の中頃,源氏節芝居の幕間に名古屋方言やなぞ解き・三題噺などの歌詞を即興で作って唄ったことから流行。

なごやせん

なごやせん [3] 【名古屋扇】
名古屋地方から産出する扇子。骨は密で,地紙に渋をひいた,じょうぶなもの。なごやおうぎ。

なごやせん

なごやせん 【名古屋線】
近畿日本鉄道の幹線鉄道線。三重県伊勢中川・近鉄名古屋間,78.8キロメートル。近鉄大阪線・山田線と結んで名古屋と大阪,伊勢方面とを連絡する。

なごやぞうけいげいじゅつだいがく

なごやぞうけいげいじゅつだいがく 【名古屋造形芸術大学】
私立大学の一。1989年(平成1)設立。本部は小牧市。

なごやだいがく

なごやだいがく 【名古屋大学】
国立大学の一。1871年(明治4)開設の仮医学校に始まる名古屋医大を改組,1939年(昭和14)名古屋帝国大学となる。49年第八高等学校・名古屋経専・岡崎高師などを併合して新制大学となる。本部は名古屋市千種区。

なごやてつどう

なごやてつどう 【名古屋鉄道】
大手民営鉄道の一。名古屋を中心とし,愛知と岐阜南部に鉄道網をもつ。鉄道営業キロ539.3キロメートル。名古屋本線・三河線・常滑線などよりなる。名鉄。

なごやほんせん

なごやほんせん 【名古屋本線】
名古屋鉄道の鉄道線。愛知県豊橋・新名古屋・岐阜県新岐阜間,99.8キロメートル。

なごやコーチン

なごやコーチン [4] 【名古屋―】
「名古屋種(シユ)」に同じ。

なごらん

なごらん [2] 【名護蘭】
ラン科の常緑多年草。暖帯の林内の岩や樹上に着生する。茎は短く,左右に長楕円形で質の厚い葉を出す。夏,葉の間から長い花茎を下垂し,淡紅色の斑点がある淡緑白色の花を四〜一〇個つける。沖縄本島の名護に産するところからの名。

なごり

なごり【名残り】
(1)[痕跡]traces;vestiges.(2)[別れ]parting;→英和
farewell.→英和
〜惜しい be sorry to part <with a person> .
〜を惜しむ give an affectionate farewell <to> .

なごり

なごり [3][0] 【名残】
〔「なごり(余波)」と同源〕
(1)物事が過ぎ去ったあとになお残る,それを思い起こさせる気配やしるし。余韻や余情。また,影響。「熱戦の―を残すグラウンド」「昔の―をとどめる古城」「夏の―」
(2)別れたあとに面影などが残って,なお心引かれること。また,別れの際の心残り。「―を惜しむ」「―が尽きない」
(3)物事の最後。終わり。「―の夜」「この世の―」「その日の―なれば限りの風(フウ)なり/花鏡」
(4)去った人や故人を思い出すよすがとなるものや事。故人の形見や子孫。「おぼし出づばかりの―とどめたる身も,いとたけく/源氏(澪標)」「さてかの維時が―は/増鏡(新島守)」
(5)病後などの身体に残る影響。「いと重くわづらひ給ひつれど,ことなる―残らず/源氏(夕顔)」
(6)残り。残余。「弥生中の六日なれば花はいまだ―あり/平家 3」
(7)「名残の折」の略。

なごり

なごり [3][0] 【余波】
〔「波残り」の転という〕
(1)風が静まったあとに残っている波。「台風の―のうねり」
(2)潮が引いたあとに残っている海水。また,あとに残された海藻など。「難波潟潮干の―飽くまでに/万葉 533」

なごりおしい

なごりおし・い [5] 【名残惜しい】 (形)[文]シク なごりを・し
別れを惜しむ気持ちが強く,別れるのがつらい。心残りが多くて別れにくい。「―・いが,これでお別れしましょう」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)

なごりがお

なごりがお [0] 【名残顔】
名残惜しそうな顔つき。

なごりきょうげん

なごりきょうげん [4] 【名残狂言】
⇒お名残狂言

なごりなし

なごりな・し 【名残無し】 (形ク)
(1)残すところがない。あとかたない。「―・く燃ゆと知りせば/竹取」
(2)心残りがない。思い残すところがない。「いみじく―・くも見つるかなと宣へば/枕草子 49」
(3)以前と全く異なる様子である。打って変わったさまである。「よろづ涙留めしのぶべき心地もせずなりて,―・く御簾の内に入れ奉りて/浜松中納言 1」

なごりのうら

なごりのうら 【名残の裏】
連歌や連句を懐紙に書くときの最後の一折の裏のこと。名裏。名ウ。

なごりのえん

なごりのえん 【名残の宴】
別れを惜しんで催す酒盛り。

なごりのおもて

なごりのおもて 【名残の表】
連歌や連句を懐紙に書くときの最後の一折の表のこと。名表。名オ。

なごりのおり

なごりのおり [0] 【名残の折】
連歌や連句を懐紙(カイシ){(2)}に書くときの最後の一折のこと。裏表に分け百韻では表に一四句,裏に八句,歌仙(三六句)では表に一二句,裏に六句を記す。名残。
→懐紙

なごりのさかずき

なごりのさかずき 【名残の杯】
別れを惜しんで酒を酌み交わす杯。

なごりのしも

なごりのしも 【名残の霜】
八十八夜の頃に降りる霜。別れ霜。忘れ霜。

なごりのそで

なごりのそで 【名残の袖】
別れの悲しさにあふれる涙でぬれた袖。別離の心残りを惜しむたとえ。名残の袂(タモト)。「別れけむ―もかわかぬに置きやそふらむ秋の夕露/新古今(哀傷)」

なごりのちゃ

なごりのちゃ 【名残の茶】
残り少なくなった茶の名残を惜しんで,旧暦八,九月頃催す茶会。名残の茶事。

なごりのつき

なごりのつき 【名残の月】
(1)夜明けに空に残っている月。有明けの月。残月。
(2)陰暦九月十三夜の月。その年最後の観月。後(ノチ)の名月。

なごりのはな

なごりのはな 【名残の花】
(1)散り残っている(桜の)花。
(2)連句で,名残の折の裏の定座(ジヨウザ)に詠まれる花の句。

なごりのゆき

なごりのゆき 【名残の雪】
(1)春にはいってから降る雪。[季]春。
(2)春になっても消え残っている雪。

なごろ

なごろ
〔「なごり(余波)」の転〕
風がおさまったあとになお立っている波。なぐれ。「磯にをる波の険しく見ゆるかな沖に―や高く行くらん/山家(雑)」

なごん

なごん [1] 【納言】
大納言・中納言・少納言の総称。ものもうすつかさ。のうごん。

なさ∘しめる

なさ∘しめる 【成さしめる】 (連語)
成るようにさせる。
→名(ナ)を成さしめる(「名」の句項目)

なさい

なさい
□一□動詞「なさる」の命令形。
〔本来は,動詞「なさる」の連用形の音便の形「なさい」に助動詞「ます」の命令形「ませ」(または「まし」)の付いた「なさいませ」(または「なさいまし」)の省略形〕
□二□動詞「なさる」の連用形。「なさいます」の形で用いられる。
→なさる

なさい∘ます

なさい∘ます (連語)
〔「なさります」の転。近世江戸語〕
(1)「なさります{(1)}」に同じ。「何は御稽古はどう―∘ますえ/滑稽本・浮世風呂 2」
(2)(補助動詞)
「なさります{(2)}」に同じ。「藤間さんがお屋敷へお上ん―∘ますから,やはりお屋敷で致します/滑稽本・浮世風呂 2」

なさい∘やす

なさい∘やす (連語)
〔「なさいます」の転。近世江戸語〕
補助動詞的に用いられる。「なさいます{(2)}」に同じ。「あの人にほれねえ女郎は,よそはしらんが,まあ宿中にはあるめえといひ―∘やした/洒落本・南極駅路雀」

なさいす

なさい・す (動サ特活)
〔「なさいます」の転。近世後期の遊里語〕
補助動詞的に用いられる。「なさいます{(2)}」に同じ。「和清さん,お前さまはなぜひさしくおいで―・せぬ/洒落本・婦美車紫�」

なさか

なさか
〔「なさが」とも〕
悪い評判。汚名。多く「なさか立つ」の形で用いられる。「お半女郎と二人の―立たぬ様にと/浄瑠璃・桂川」
〔「な」は名,「さか」は「さが」で性の意かという〕

なさけ

なさけ [1][3] 【情け】
(1)他人に対する心づかい。哀れみや思いやりの感情。「人の―にすがる」「人の―が身にしみる」
(2)男女の愛情。恋愛の情。恋心。「深―」「姫君様の―程我身の罪は重うなる/浄瑠璃・反魂香」
(3)男女の情事。色事。「―を商売になさるる吾妻様/浄瑠璃・寿の門松」
(4)人としての感情。「人,木石にあらざれば,皆―あり/源氏(蜻蛉)」
(5)風流の心。趣味を解する心。「―ある人にて,瓶(カメ)に花をさせり/伊勢 101」
(6)風情(フゼイ)。おもむき。情緒。「たれこめて春のゆくへ知らぬも,なほあはれに―深し/徒然 137」
(7)義理。「―の兄の継信が行方を尋ね出るにぞ/浄瑠璃・門出八島」

なさけ

なさけ【情】
sympathy (同情);→英和
pity (あわれみ);→英和
mercy (慈悲);→英和
kindness (親切);→英和
love (愛情).→英和
〜のある kindhearted.→英和
〜のない[を知らぬ]heartless;→英和
unfeeling.→英和
〜をかける pity;sympathize <with> .→英和
お〜で out of pity.〜容赦なく mercilessly.→英和

なさけ=が仇(アダ)

――が仇(アダ)
好意でしてやったことが,かえって相手のためにならないこと。思いやりがかえって悪い結果になること。

なさけ=に刃向(ハム)かう刃(ヤイバ)なし

――に刃向(ハム)かう刃(ヤイバ)なし
情愛に対しては何物も敵対できない。

なさけ=は人の為(タメ)ならず

――は人の為(タメ)ならず
情けを人にかけておけば,巡り巡って自分によい報いが来るということ。

なさけ=を交(カ)わす

――を交(カ)わ・す
思いをかけ合う。情愛を交わす。

なさけ=を売る

――を売・る
(1)色を売る。売春する。
(2)(自分の利益のために)相手に情けを施す。

なさけ=を掛ける

――を掛・ける
あわれみをかける。親切にしてやったり,思いやりのある言葉をかけたりする。

なさけ=を知る

――を知・る
(1)人情のこまやかさを理解している。
(2)色恋の道に通じている。また,情事を体験する。

なさけがお

なさけがお 【情け顔】
情けのあるような顔つき。「夕霧が―,半太夫がうつくしさ/浮世草子・諸艶大鑑 8」

なさけごかし

なさけごかし 【情けごかし】
情けをかけるようにみせて自分の利益を図ること。「襟つきに靡(ナビ)く君ぢやものを,―は愚者(シロト)の昔/浮世草子・好色万金丹」

なさけごころ

なさけごころ [4] 【情け心】
思いやりの深い心。情けのある心。

なさけしらず

なさけしらず [4] 【情け知らず】
(1)思いやりのないこと。また,その人。「恩を仇(アダ)で返すとは,―な奴だ」
(2)男女の情愛を知らないこと。また,その人。「―の娘/浮世草子・一代男 3」

なさけしり

なさけしり [3] 【情け知り】
人情の機微に通じていること。男女の道をよくわきまえていること。また,その人。「こなたは隠れもない―と聞く/歌舞伎・仏の原」

なさけだい

なさけだい 【情け代】
〔情けを売る代金の意〕
遊女の玉代。

なさけだつ

なさけだ・つ 【情け立つ】 (動タ四)
(1)情愛のあるように振る舞う。「わざとならねど―・ち給ふ若人は/源氏(藤裏葉)」
(2)風流を解するように振る舞う。風流ぶる。「思ひわかぬばかりの心にては,よしばみ,―・たざらむなむ目やすかるべき/源氏(帚木)」

なさけどころ

なさけどころ 【情け所】
(1)陰部。「『どれどれ,ちつと―を炙るべい』ト股火をする/歌舞伎・吾嬬鑑」
(2)男色で,肛門のこと。「貴殿の秘蔵の―/浄瑠璃・先代萩」

なさけない

なさけない【情ない】
[みじめな]miserable;→英和
wretched;→英和
lamentable (嘆かわしい);→英和
shameful (恥ずべき).→英和

なさけない

なさけな・い [4] 【情け無い】 (形)[文]ク なさけな・し
□一□
(1)(期待や予想に反していて)嘆かわしい。ふがいなく残念だ。「我ながら―・い」「目先の利益しか考えないとは―・い奴だ」
(2)みじめである。貧弱である。「―・い声を出す」「―・い服装」
□二□
(1)情けがない。思いやりがない。無情だ。「継母は―・いもんだとね/照葉狂言(鏡花)」「殊更に―・くつれなきさまを見せて/源氏(帚木)」
(2)風流でない。興ざめである。「…と歌ふ声の―・きしも哀れに聞ゆ/源氏(玉鬘)」
(3)情け容赦がない。むごたらしい。「墳墓を忽ちうがつて,死骸を実検せらるること,いたはしく―・くぞ聞えし/保元(下)」
〔そのもの自体に情けがない意の□二□(1)が原義〕
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)

なさけなさけし

なさけなさけ・し 【情け情けし】 (形シク)
情けのあるさまである。思いやりがある。「かやうに人のために―・しきところおはしましけるに/大鏡(道兼)」

なさけのみち

なさけのみち 【情けの道】
(1)物の情趣を解する心。風雅な心。
(2)男女の愛情の道。また,色の道。

なさけびと

なさけびと 【情け人】
物の情趣,特に男女の情のわかる人。

なさけぶ

なさけ・ぶ 【情けぶ】 (動バ上二)
風流めく。なさけだつ。「いと―・び,きらきらしう物し給ひしを/源氏(玉鬘)」

なさけぶかい

なさけぶかい【情深い】
kindhearted;→英和
benevolent (慈悲深い).→英和

なさけぶかい

なさけぶか・い [5] 【情け深い】 (形)[文]ク なさけぶか・し
(1)思いやりの気持ちが十分にある。人情味にあふれている。「―・い取り計らい」「―・い人」
(2)風流心がある。情趣を解する心が深い。「この僧正は優に―・き人なり/平家 6」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)

なさけむよう

なさけむよう [4] 【情け無用】
情けをかける必要がないこと。

なさけやど

なさけやど 【情け宿】
男女の密会場所に用いられる宿。あいびき宿。出会い宿。

なさけようしゃ

なさけようしゃ [4] 【情け容赦】
相手への思いやりと遠慮。多く下に打ち消しの語を伴って用いる。「―もなくやっつける」「―をしない」

なさけらしい

なさけらし・い 【情けらしい】 (形)[文]シク なさけら・し
情けがあるようである。情けが深い様子である。「―・い言葉をかける」「―・き声して/浮世草子・五人女 2」

なさそう

なさそう【無さそう】
be unlikely[not likely] <to do> ;be improbable.

なさぬなか

なさぬなか【生さぬ仲である】
be not one's own child.〜の子 a stepchild.→英和

なさぬなか

なさぬなか [2][1] 【生さぬ仲】
〔「なす」は生むの意〕
義理の親子の間柄。血のつながっていない親子関係。

なさり∘ます

なさり∘ます (連語)
〔動詞「なさる」の連用形に助動詞「ます」の付いたもの。近世江戸語〕
(1)「する」の尊敬語「なさる」を丁寧に言ったもの。「かうにぎやかでは廻しをとりますから,やつぱり大見世に―∘まし/洒落本・遊僊窟烟之花」
(2)補助動詞的に用いられる。「お」「ご」を冠した動詞の連用形または名詞に付いて,尊敬の意を表す。「和清さん,あなたもようおいで―∘ました/洒落本・婦美車紫�」
〔命令の言い方には「なさりまし」「なされませ」の二形がある〕

なさり∘やす

なさり∘やす (連語)
〔「なさります」の転。近世江戸語〕
補助動詞的に用いられる。「なさります{(2)}」に同じ。「おめえけふはどこぞへおいで―∘やすか/洒落本・娼註銚子戯語」

なさる

なさ・る [2] 【為さる】
■一■ (動ラ五[四])
〔■二■ が四段活用化したもの。近世前期上方語で下二段活用とならんで四段活用の例が現れ,後期江戸語以降,四段活用が一般化する〕
(1)「する」の尊敬語。「これからどんな仕事を―・るおつもりですか」「そんなことぐらい,自分で―・い」「先生はふっとさびしそうな表情を―・った」「あの方も随分苦労をなすったんですって」
(2)(補助動詞)
動詞の連用形や漢語サ変動詞の語幹に付いて,また,動詞連用形に「お」を冠したものや漢語サ変動詞の語幹に「御」を冠したものに付いて,尊敬の意を表す。「去年結婚―・ったのはこの方です」「何時に出発―・いますか」「展示会にはおいで―・いますか」「早く勉強をすませてしまい―・い」「おだまり―・い」
〔命令形は「なさい」。連用形は「ます」に続くときは「なさいます」となり,「て」「た」に続くときは「なすって」「なすった」の形も用いられる。動詞の連用形に付くときは,命令の言い方以外はやや古風なひびきをもつ。「どこへ行き―・る」〕
■二■ (動ラ下二)
⇒なされる

なされ∘ます

なされ∘ます (連語)
〔動詞「なされる」の連用形に助動詞「ます」の付いたもの。近世語〕
(1)「する」の尊敬語「なされる」を丁寧に言ったもの。「曾我を―∘ますれば,殿様は五郎をなさるる/歌舞伎・なぐさみ曾我」
(2)(補助動詞)
「お」「ご」を冠した動詞の連用形または名詞に付いて,尊敬の意を表す。「しのび��に御参詣―∘まするを/歌舞伎・業平河内通」「おひとつお上り―∘ませ/洒落本・郭中奇譚」
〔命令の言い方には,前期の上方語では「なされませ」「なされませい」の二形,後期の江戸語では「なされませ」「なされまし」の二形がある〕

なされる

なさ・れる [3] 【為される】 (動ラ下一)[文]ラ下二 なさ・る
〔動詞「なす」に尊敬の助動詞「れる」の付いたものから。現代語ではおもに連用形のみを用いる〕
(1)動詞「する」の尊敬語。「―・れます」「何事を―・るるぞ/狂言・目近籠骨」
(2)(補助動詞)
動詞の連用形に付いて,また,「お…なさる」「(御)…なされる」の形で,尊敬の意を表す。「もうおやすみ―・れました」「このたびは御栄転―・れ,おめでとうございます」「一行が到着―・れました」

なさんす

なさん・す 【為さんす】 (動サ特活)
〔「なさります」の転。近世語〕
動詞「なさる」の丁寧語。多く補助動詞として用いられる。「ようお出で―・した。何と思うて来ておくれ―・した/浄瑠璃・双蝶蝶」「したが又おつとめ―・すさうな/洒落本・浪花其末葉」
〔活用は「なさんせ・なさんし・なさんす・なさんす・なさんすれ・なさんせ(なさんし)」〕

なざし

なざし [0] 【名指し】 (名)スル
名前を言ってそれとさし示すこと。指名。「―で非難する」「―を受ける」「なじみの芸妓を―する」

なざしにん

なざしにん [0] 【名指し人】
(1)指名された人。
(2)指定した手形の受取人。

なざす

なざ・す [2][0] 【名指す】 (動サ五[四])
名前を言ってそれとさし示す。「それと―・して非難する」
[可能] なざせる

なざす

なざす【名指す】
name;→英和
call <a person> by name;→英和
designate.→英和

なし

なし [2][0] 【梨】
(1)バラ科の落葉高木。ヤマナシの改良品種で日本では古くから果樹として栽培。葉は卵円形。花は白色五弁。果実は球形で八,九月に熟す。果肉にはざらざらした石細胞があり,多汁で甘い。長十郎・二十世紀・菊水などの品種がある。有(アリ)の実。[季]秋。
〔「梨の花」は [季]春。《―の花既に葉勝や遠みどり/富安風生》〕
→山梨(ヤマナシ)
(2)バラ科ナシ属の落葉高木ないし低木の総称。{(1)}のナシのほか,西洋ナシ・中国ナシなどがある。

なし

なし 【生し】
〔動詞「なす(生)」の連用形から〕
産むこと。「父母が―のまにまに/万葉 1804」

なし

なし【梨(の木)】
a pear (tree).→英和

なし

な・し (接尾)
⇒ない

なし

−なし【−無しで[に]】
without…;→英和
with no….〜で済ます do without….

なし

なし 【成し・為し】
〔動詞「なす(成)」の連用形から〕
そうすること。せい。「目も鼻もなほし,とおぼゆるは心の―にやあらむ/源氏(総角)」

なし

な・し 【無し・亡し】 (形ク)
⇒ない

なし

なし [1] 【無し】
〔文語形容詞「なし」の終止形から〕
(1)存在しないこと。ないこと。無(ム)。「今までのことは―にしよう」
(2)他の語の下に付いて複合語をつくる。ないこと。…しないこと。「一文(イチモン)―」「待った―」「お構い―」

なし=とし∘ない

――とし∘ない
ないとはいえない。なしとせず。「再発のおそれ―∘ない」

なし=の礫(ツブテ)

――の礫(ツブテ)
〔「投げた小石のように帰ってこない」の意。「梨」は「無し」にかけたもの〕
返事のないこと。たよりのないこと。「いくら問い合わせても―だった」

なしあぐ

なしあ・ぐ 【成し上ぐ】 (動ガ下二)
(1)仕上げる。なしとげる。
(2)官位などを昇進させる。「いかでこの右大臣,今すこし―・げてわがかはりの職(ソク)をも譲らむ/栄花(花山)」

なしうち

なしうち [0] 【梨子打ち】
〔「なやしうち」の転で,やわらかく作った意〕
「梨子打烏帽子(エボシ)」の略。

なしうちえぼし

なしうちえぼし [5] 【梨子打烏帽子】
黒の紗(シヤ)または綾に薄く漆を塗った柔らかめの烏帽子(エボシ)。兜(カブト)の下につける。

なしかん

なしかん [0] 【梨子羹】
菓子の一。梨の実をすりおろした汁に,寒天・砂糖などを加えて固めたもの。

なしくずし

なしくずし【済し崩し】
payment by installments.〜で払う pay by installments.〜に little by little.

なしくずし

なしくずし [0] 【済し崩し】
(1)借りた金を少しずつ返済していくこと。「借金ヲ―ニスル/ヘボン」
(2)物事を少しずつ片付けていくこと。「事業計画を―に消化していく」「既得権を―に形骸化していく」

なしくずす

なしくず・す [0][4] 【済し崩す】 (動サ五[四])
なしくずしにする。借金などを少しずつ返済する。「ぢみちに稼ぎ稼ぎ借金を―・し/湯島詣(鏡花)」

なししゅ

なししゅ [2][0] 【梨酒】
梨の果汁を発酵させて造った酒。また,梨の果実を焼酎(シヨウチユウ)に漬け込んだ果実酒。

なしじ

なしじ [0] 【梨子地】
蒔絵(マキエ)の技法の一。漆の上に金・銀の粉末(梨子地粉)を蒔き,上に透明な漆をかけて平らに研ぎ出し,漆を通して梨子地粉が見えるもの。梨の果実の肌を見るような感じがするのでこの名がある。江戸時代には詰め梨子地・鹿の子梨子地・刑部(ギヨウブ)梨子地などが行われた。梨子地蒔。梨子地蒔絵。

なしじうるし

なしじうるし [4] 【梨子地漆】
梨子地に用いる,黄色みを帯びた透明な漆。純度の高い生漆に梔子(クチナシ)や雌黄(シオウ)を加える。

なしじおり

なしじおり [0] 【梨子地織】
織物組織の一種。繻子の変化組織。繻子の組織点に他の組織を加えて布面に梨子地のようなしぼをあらわしたもの。花崗(ミカゲ)織。

なしじぬり

なしじぬり [0] 【梨子地塗(り)】
梨子地に塗ること。また,その塗り物。

なしじふん

なしじふん [0][3] 【梨子地粉】
梨子地塗りに用いる金・銀の粉末。平目粉をさらに薄くのばして粉末にしたもの。

なしじまきえ

なしじまきえ [4][5] 【梨子地蒔絵】
⇒梨子地(ナシジ)

なしたつ

なした・つ 【成し立つ】 (動タ下二)
立派に成長させる。「御子ども,皆物めかし―・て給ふを/源氏(玉鬘)」

なしつぼ

なしつぼ [0] 【梨壺】
〔前庭に梨の木が植えてあるところから〕
昭陽(シヨウヨウ)舎の別名。

なしつぼのごにん

なしつぼのごにん 【梨壺の五人】
951年宮中の梨壺の和歌所で万葉集の訓釈と,後撰集の編纂(ヘンサン)とに携わった五人。坂上望城(モチキ)・紀時文・大中臣能宣(オオナカトミノヨシノブ)・清原元輔(モトスケ)・源順(シタゴウ)。

なしとげる

なしとげる【成し遂げる】
⇒仕遂げる.

なしとげる

なしと・げる [4][0] 【成(し)遂げる・為し遂げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 なしと・ぐ
物事を最後までしとおす。やりとげる。また,大きな事業を完成させる。「五連覇(レンパ)を―・げる」

なしには

なしには 【無しには】 (連語)
〔文語形容詞「なし」に助詞「に」「は」の付いたもの〕
非存在の条件を表す。なくしては。ないでは。なしに。「涙―語れない」「全員の協力―成功はおぼつかない」

なしのきじんじゃ

なしのきじんじゃ 【梨木神社】
京都市上京区にある神社。祭神は三条実万(サネツム)・実美(サネトミ)。

なしのもとしゅう

なしのもとしゅう 【梨本集】
歌論書。三巻。戸田茂睡著。1698年成立,1700年刊。二条派歌学の重視した制詞・禁詞の不合理を豊富な例をもって批判したもの。

なしもぎ

なしもぎ [0][3] 【梨捥ぎ】
梨をもぐこと。特に,秋の行楽として,梨園で料金を払って梨をもぎ,持ち帰ること。

なしもとのみや

なしもとのみや 【梨本宮】
旧宮家。1870年(明治3)伏見宮貞敬(サダヨシ)親王の第九王子守脩(モリオサ)親王が創立。1947年(昭和22)皇籍を離脱。

なしもとぼう

なしもとぼう 【梨本坊】
京都大原の三千院(サンゼンイン)の別名。

なしもの

なしもの 【鱁鮧】
塩辛。また,魚醤(ウオビシオ)。

なしゃれる

なしゃ・れる (動ラ下一)
〔「なされる」の転。近世江戸語〕
補助動詞として用いられる。動詞の連用形に付いて,尊敬の意を表す。「やあなんぜ草鞋さあお脱ぎなさんねえで,玄関へおふみこみ―・れる/滑稽本・七偏人」

なしろ

なしろ [0] 【名代】
大化前代,大和朝廷に服属した地方首長の領有民の一部を割いて,朝廷の経済的基盤として設定した部(ベ)。天皇・后妃・皇子などの王名や宮号をにない,その生活の資養にあてられた。子代(コシロ)との区別は明らかではないが,子代は后妃の皇子・王子の資養にあてられた部民と考えられている。御名代。

なしわり

なしわり [0] 【梨子割(り)】
(1)刃物でなしの実を二つに切り割るように,真っ二つに切り裂くこと。「捕(ト)つたとかかるを,から竹―車切り/浄瑠璃・夏祭」
(2)歌舞伎の小道具の一。顔を切りそがれたことを表すために用いる張り子の面。割れると真っ赤な綿が現れるもの。

なじか

なじか (副)
〔「なにしか(何)」の転〕
疑問・反語の意を表す。どうして。なぜ。「すずろに彼れが物失はんとは―おぼしめさん/古本説話 56」

なじかは

なじかは (副)
(1)疑問の意を表す。どうして。なぜ。「―知らねど,心わびて」「背けるかひなし,さばかりならば―捨てし/徒然 58」
(2)反語の意を表す。どうして…であろうか(いや,ない)。「先例傍例なきにあらず,―過分なるべき/平家 2」

なじみ

なじみ【馴染】
familiarity;intimacy;→英和
[知人]an acquaintance;→英和
a[an old]friend.→英和
〜になる(である) become (be) familiar <with> ;→英和
get (be) acquainted <with> .〜の familiar;intimate;→英和
regular <customer> .→英和

なじみ

なじみ [3][0] 【馴染み】
(1)なじむこと。なれ親しむこと。また,親しい仲の人。「町会長と―になる」「お坊さんとは―が薄い」「お―の曲」「―ができる」
(2)同じ遊女のもとに通いなれること。また,その人。客にも遊女にもいう。
→馴染み客(2)
(3)長年連れ添った夫または妻。「―に別れての当座は/浮世草子・一代男 2」

なじみきゃく

なじみきゃく [3] 【馴染み客】
(1)通いなれてなじみになっている得意客。
(2)遊郭で同じ遊女に三回以上通った客。

なじみきん

なじみきん [0] 【馴染み金】
遊客が一人の遊女を三度目に揚げたときに出す祝儀の金。吉原では同じ遊女のもとに三度通ったときに初めて枕をかわす習慣であった。なお,一回目・二回目で祝儀金を出すこともあったが,これらは,それぞれ初会馴染み・裏馴染みと呼ばれた。

なじみぶかい

なじみぶか・い [5] 【馴染み深い】 (形)
すっかりなれ親しんでいる。深くなじんでいる。「―・い土地」

なじむ

なじむ【馴染む】
become attached <to> (なつく);get accustomed[used] <to> (なれる);[親しくなる]⇒馴染.

なじむ

なじ・む [2] 【馴染む】 (動マ五[四])
(1)環境などになれて違和感をもたなくなる。なれて親しむ。「転校生がなかなかクラスに―・まない」「長年―・んだ土地」「多年―・ミ申サレタル主君ニテマシマス/日葡」
(2)調和する。ひとつにとけあう。「靴が足に―・んでくる」「手に―・んだ万年筆」「瓦屋根の建物は日本の風土によく―・んでいる」
(3)適当である。「こういう問題は裁判には―・まない」
(4)遊里・遊郭で,なじみ客となる。「傾城に―・むは入懸る月の前に挑灯のない心ぞかし/浮世草子・一代男 5」
[可能] なじめる

なじょう

なじょう ナデフ
〔「何(ナニ)といふ」の転〕
■一■ (連体)
(1)物の名や実体が疑問であることを表す。何の。どんな。どれほどの。なんじょう。「―里よりはさやうの御文は奉れ給はむ/宇津保(初秋)」
(2)名前や実体が不定であるときや,略していうときに用いる語。しかじかの。これこれの。なんじょう。「一升瓶に二升は入るや,といふを―ことと知る人はなけれど/枕草子 108」
■二■ (副)
理由・目的などを疑い,問う意を表す。なんのために。どういう訳で。なぜ。なんじょう。「今更,―さる事か侍るべき/源氏(椎本)」

なじょう=事かあらん

――事かあらん
なんの差し支えがあろうか。

なじょう=事なし

――事な・し
とりたてて言うに及ばない。平凡だ。「―・き人の/枕草子 28」

なじる

なじる【詰る】
rebuke[blame]a person <for> .→英和

なじる

なじ・る [2] 【詰る】 (動ラ五[四])
よくない点や不満な点などを問いただして責める。詰問する。「違約を―・る」「あやまり有とも―・り給事なかれ/鷹筑波」
[可能] なじれる

なす

な・す 【寝す】 (動サ四)
〔動詞「ぬ(寝)」に使役の助動詞「す」の付いたものから〕
寝させる。眠らせる。「まなかひにもとなかかりて安眠(ヤスイ)し―・さぬ/万葉 802」

なす

なす [1] 【茄子・茄】
(1)ナス科の一年草。熱帯では多年草。インド原産。古くから栽培され,高さは約80センチメートル。葉は卵形。夏から秋にかけ,淡紫色の花を開く。果実は倒卵形・球形・長形などで,果皮の色は普通暗紫色。なすび。[季]夏。
(2)茶入れの一。丸形で下のほうがややふくらんだ形のもの。唐物(カラモノ)に由来し,茶道ではこの手を最上位とする。
茄子(2)[図]

なす

な・す [1] 【生す】 (動サ五[四])
〔「なす(成・為)」と同源〕
子を産む。「子まで―・した仲」「―・さぬ仲」

なす

な・す [1] 【成す・為す】 (動サ五[四])
(1)あるまとまったものを作り上げる。築き上げる。《成》「一代で財を―・す」
(2)(「…をなす」の形で)そういう形・状態をつくる。《成》「カラスが群れを―・している」「返品が山を―・す」「文章の体を―・していない」
(3)別の物・状態に変える。「荒野を変じて沃野(ヨクヤ)と―・す」
(4)ある行為をする。主に慣用句的なかたい言い回しの中で使われる。《為》「人力の―・し得るところではない」「相手の―・すがままにまかせる」「すること―・すこと」
(5)動詞の連用形の下に付いて,補助動詞のように用いる。特に心がけてある動作をする意を表す。意識して…する。「いと心ことによしありて同じ木草をも植ゑ―・し給へり/源氏(若紫)」「心細く住み―・したる庵あり/徒然 11」
〔「なる」に対する他動詞〕
[慣用] 市を―・色を―・恐れを―・重きを―・名を―

なす

な・す 【済す】 (動サ四)
(1)支払うべきものを支払う。「舟賃―・して越し給へ/義経記 7」
(2)借りたものを返す。「先の世に借りたを―・すか今貸すか/滑稽本・膝栗毛(初)」

なす

なす【成[為]す】
(1)[成就]achieve;→英和
accomplish;→英和
succeed <in> .→英和
(2)[作る]make <a fortune> .→英和
(3) ⇒為(す)る.
〜に任せる let <a person> do as he likes;leave <a person> alone.

なす

なす (接尾)
(1)名詞に付いて,…のような,…に似ているの意を表し,連体修飾語として用いられる。「緑―黒髪」「山―仕事」
(2)〔上代語〕
体言,ときには動詞の連体形に付いて,…のように,…のような,の意を表す。「またま―二つの石を/万葉 813」「国わかく,浮きし脂の如くして,くらげ―ただよへる時/古事記(上)」

なす

なす 【那須】
姓氏の一。

なす

なす 【那須】
(1)栃木県北東部,那珂川上流一帯の総称。古代に那須国があり,国造(クニノミヤツコ)が置かれていた。
(2)栃木県北東部,那須郡の町。那須岳南東の那須高原を占め,観光・酪農が盛ん。

なす

なす【茄子】
<米> an eggplant;→英和
<英> an aubergine.

なす

な・す 【寝す】 (動サ四)
〔動詞「ぬ(寝)」に尊敬の助動詞「す」の付いたものから〕
おやすみになる。「をとめの―・すや板戸を押そぶらひ/古事記(上)」

なすおんせん

なすおんせん 【那須温泉】
栃木県北部,那須岳の山麓に散在する温泉群の総称。那須湯本・高雄・弁天・大丸(オオマル)・北・板室・三斗小屋など。

なすか

なすか [0] 【茄子科】
双子葉植物合弁花類の一科。主として熱帯に分布。世界に約九〇属二千余種がある。草本または木本,まれにつる性。葉は互生。花は両性花で花冠は五裂する。種々のアルカロイドを含む有毒植物が多い。ジャガイモ・トマト・ナス・ピーマン・トウガラシなどは食用に,ハシリドコロ・クコ・チョウセンアサガオなどは薬用に,ペチュニア・ハナタバコ・ホオズキなどは観賞用にされる。ほかにタバコがある。

なすかざんたい

なすかざんたい 【那須火山帯】
北海道南西部から東北地方中央部を通り,長野県北東部にいたる火山帯。有珠(ウス)山・八甲田山・蔵王山・安達太良(アダタラ)山・磐梯山・那須岳・赤城山・浅間山などが属する。

なすこくぞうひ

なすこくぞうひ ナスコクザウ― 【那須国造碑】
栃木県湯津上村の笠石神社にある古碑。700年に没した那須直(アタイ)韋提(イデ)の頌徳のために建立されたもの。日本三古碑の一。

なすこん

なすこん [0] 【茄子紺】
ナスの実の色に似た濃い紫紺色。

なすしちとう

なすしちとう 【那須七党】
中世,下野(シモツケ)国那須郡の有力国人であった那須氏一族と同郡居住の武蔵丹党とにより結成された地縁的連合体。那須(烏山)・福原・蘆野・伊王野・千本(以上那須氏),大田原・大関(以上武蔵丹党)の七氏をさす。那須七騎。

なすしんご

なすしんご 【那須信吾】
(1829-1863) 幕末期の土佐藩士。土佐勤皇党に加盟。同志と吉田東洋を暗殺し長州に脱走。天誅組挙兵に参加して戦死した。

なすだけ

なすだけ 【那須岳】
栃木県北部にある火山群。茶臼岳(海抜1915メートル)・朝日岳・三本槍岳・南月山・黒尾谷岳の那須五岳から成る。また,主峰茶臼岳の別名。

なすの

なすの 【那須野】
「那須野原(ナスノハラ)」に同じ。

なすのがみ

なすのがみ [3] 【那須野紙】
栃木県那須野烏山地方で産する和紙。那須烏の子。烏山紙。

なすのはら

なすのはら 【那須野原】
栃木県北部,那珂(ナカ)川と箒(ホウキ)川にはさまれた扇状地。水が乏しく,不毛地であったが,那須疏水の開通により開拓が進められている。なすのがはら。なすの。

なすのよいち

なすのよいち 【那須与一】
鎌倉初期の源氏の武将。名は宗高。与一は通称。与市・余市とも。下野(シモツケ)国那須の人。弓の名手。屋島の合戦で平家が舟に掲げた扇の的を一矢で射た話が平家物語にあり,後世,謡曲・浄瑠璃などに脚色された。生没年未詳。

なすび

なすび [1] 【茄子・茄】
(1)ナスの別名。[季]夏。《もぎたての―の紺や籠に満てり/星野立子》
(2)「なす(茄子){(2)}」に同じ。
(3)家紋の一。ナスの実・花・葉を組み合わせて図案化したもの。

なすびば

なすびば [3] 【茄子歯】
(1)黒くなった虫歯。「まれ��に―あり/評判記・色道大鏡」
(2)おはぐろで黒く染めた歯。
(3)少女が,なすの皮を歯につけておはぐろに見せる遊び。

なすりあい

なすりあい【擦り合い】
[罪・責任の]recrimination.

なすりあい

なすりあい [0] 【擦り合い】
責任や罪などを互いに相手に押しつけあうこと。「責任の―」

なすりつける

なすりつ・ける [5] 【擦り付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 なすりつ・く
(1)こすってつける。こすりつける。「泥を壁に―・ける」
(2)責任・罪などを他人に負わせる。「罪を人に―・ける」

なすりつける

なすりつける【擦り付ける】
⇒擦(なす)る.

なする

なする【擦る】
(1) rub <a thing against[on,over]> ;→英和
smear <one's face with mud> .→英和
(2)[人に罪を]lay <a crime on a person> .→英和

なする

なす・る [2][0] 【擦る】 (動ラ五[四])
(1)ぬりつける。すりつける。「手の汚れをズボンに―・る」
(2)罪や責任を他人に負わせる。「罪を小岩へ―・らうとは以ての外の心得違ひ/人情本・恩愛二葉草」

なず

な・ず ナヅ 【撫づ】 (動ダ下二)
⇒なでる

なずき

なずき ナヅキ 【脳・髄】
(1)脳・脳髄・脳蓋などの古称。「独鈷(トツコ)をもて―をつきくだき/平家 8」
(2)(転じて)頭。「百二十日の当たりは近年珍しいと,都人も―を下げぬ/浮世草子・新色五巻書」

なずく

なず・く ナヅク [2] 【懐く】 (動カ五[四])
「なつく(懐)」に同じ。「自分は疾(ト)うに喜んで木村の愛に―・いてゐるのだ/或る女(武郎)」

なずさう

なずさ・う ナヅサフ (動ハ四)
(1)水にひたる。水に浮いてただよう。「やくもさす出雲の児らが黒髪は吉野の川の沖に―・ふ/万葉 430」
(2)人になれ親しむ。なじむ。「常に参らまほしう,―・ひ見奉らばやと覚え給ふ/源氏(桐壺)」

なずさわる

なずさわ・る ナヅサハル (動ラ四)
なれ親しむ。なじむ。「我妹子(ワギモコ)が…―・れぬるいはつつじかな/後拾遺(春下)」

なずな

なずな【薺】
《植》a shepherd's purse.

なずな

なずな ナヅナ [0] 【薺】
アブラナ科の越年草。畑や道端に多い。高さ10〜40センチメートル。根出葉は羽状に分裂。春,茎頂に長い総状花序を立て,四弁白色の小花をつけ,のち扁平な三角形の果実を結ぶ。春の七草の一。果実は三味線の撥(バチ)に似,茎から少しはがして垂れ下げ,くるくる回すとペンペンと音を出すので,バチグサ・ペンペングサともいう。[季]新年。
〔「薺の花」は [季]春〕
薺[図]

なずな=打つ

――打・つ
「七草(ナナクサ)を囃(ハヤ)す」に同じ。[季]新年。

なずまし

なずま・し ナヅマシ 【泥まし】 (形シク)
(1)物事の進行がとどこおるさまである。「なま君達は―・しく,すずろはしきものぞ/狭衣 1」
(2)心が強くひかれるさまである。「―・しき小歌をうたひかかれば/浮世草子・風流曲三味線」

なずみ

なずみ ナヅミ 【泥み・滞み】
〔動詞「なずむ(泥)」の連用形から〕
深く心を寄せること。執心。「身も捨て給ふほど御―深かりき/浮世草子・一代女 6」

なずむ

なず・む ナヅム [2] 【泥む・滞む】 (動マ五[四])
(1)進行がさまたげられる。とどこおる。難渋する。「暮れ―・む」「句ニ―・ム/日葡」「海処(ウミガ)行けば腰―・む/古事記(中)」
(2)こだわる。執着する。「小義に―・むは愚の極(キヨク)なり/当世書生気質(逍遥)」「死を軽くして,少しも―・まざる方のいさぎよく覚えて/徒然 115」
(3)なれ親しむ。なじむ。「都会の悪風に―・まぬやう/羹(潤一郎)」
(4)わずらう。病む。病んで苦しむ。「この君―・みて,泣きむつかり,あかし給ひつ/源氏(横笛)」
(5)深く心を寄せる。打ち込む。「その備後衆の十がひとつ,可愛がられたいと―・めば/浮世草子・一代男 5」

なずらい

なずらい ナズラヒ 【準ひ・准ひ・擬ひ】
本物に準ずること。似ていること。また,そのもの。なずらえ。「―におぼさるるだにいとかたき世かなと/源氏(桐壺)」

なずらう

なずら・う ナズラフ 【準ふ・准ふ・擬ふ】
■一■ (動ハ四)
準ずる。匹敵する。「かへりくる道にぞけさはまどふらむこれに―・ふ花なきものを/後撰(雑三)」
■二■ (動ハ下二)
⇒なずらえる

なずらえ

なずらえ ナズラヘ 【準へ・准へ・擬へ】
似た他のものと同等にみなすこと。なぞらえ。「少し―なる世を見るまじきか/狭衣 3」

なずらえうた

なずらえうた ナズラヘ― [4] 【準え歌】
和歌六義(リクギ)の一。物事にたとえてその意を述べる歌。詩の六義の「比」にあたる。

なずらえる

なずら・える ナズラヘル [4] 【準える・准える・擬える】 (動ア下一)[文]ハ下二 なずら・ふ
(1)「なぞらえる{(1)}」に同じ。「女性の美しさを花に―・える」
(2)「なぞらえる{(2)}」に同じ。「右の例に―・へて白馬引き/源氏(少女)」

なせ

なせ 【汝兄】
女性が男性を親愛の情をもって呼ぶ語。あなた。
⇔なにも
「うつくしき我が―のみこと/古事記(上)」

なせいす

なせい・す (動サ特活)
〔「なさいます」の転。近世後期の遊里語〕
多く補助動詞として用いられる。「なせえす」に同じ。「其のばんちやんと六さんが来たとおもひ―・し/洒落本・部屋三味線」

なせえ∘ます

なせえ∘ます (連語)
〔「なさいます」の転。近世後期の遊里語〕
「なさいます{(1)(2)}」に同じ。「まあちつとお休み―∘まして,またのち程御酒に―∘ませ/洒落本・甲駅夜の錦」

なせえす

なせえ・す (動サ特活)
〔「なさいます」の転。近世後期の遊里語〕
補助動詞的に用いられる。「なさいます{(2)}」に同じ。「わつちはいくつだと思ひ―・す/洒落本・深川手習草紙」

なせる

なせる 【為せる】 (連語)
〔文語動詞「為す」の已然形に完了の助動詞「り」の連体形が付いたもの〕
おこなった。引き起こした。「自然の―わざ」「群集心理の―わざ」

なせんす

なせん・す (動サ特活)
〔「なさんす」の転。近世後期の遊里語〕
補助動詞として用いられる。「なさんす」に同じ。「表ざしきにお客のおつれさんがきてお出―・す/洒落本・南客先生文集」

なせんびくきょう

なせんびくきょう 【那先比丘経】
〔仏〕「ミリンダ王の問い」の漢訳名。

なぜ

なぜ [1] 【何故】 (副)
理由や原因などを尋ねたり自問したりするのに用いる語。どうして。どういうわけで。なにゆえ。「―来ないのか」「―悪いか,わからない」

なぜ

なぜ【何故】
why;→英和
for what reason.〜か… One does not know why,but….〜なら for;→英和
because.→英和

なぜ

なぜ 【名瀬】
鹿児島県,奄美諸島の大島北西岸にある市。諸島の行政・経済・交通の中心地。大島紬(ツムギ)を特産。

なぜか

なぜか [1] 【何故か】 (副)
どういうわけか。そうとはっきり言えないが,なんとなく。「―体がだるい」

なぜなら

なぜなら [1] 【何故なら】 (接続)
前に述べたことの原因・理由を説明するときに用いる。なぜかというと。そのわけは。なんとなれば。なぜならば。「今は公表できない。―まだ討議の段階だから」

なぜならば

なぜならば [1] 【何故ならば】 (接続)
「何故(ナゼ)なら」に同じ。なぜなれば。

なぜなれば

なぜなれば [1] 【何故なれば】 (接続)
⇒何故(ナゼ)ならば

なぜに

なぜに [1] 【何故に】 (副)
何が理由で。なぜ。どうして。「―それほど気に病む」

なぜる

な・ぜる [2] 【撫ぜる】 (動ザ下一)
「なでる(撫)」の転。「ひげを―・ぜる」

なそう

なそ・う ナソフ 【準ふ・准ふ・擬ふ】 (動ハ下二)
〔後世は「なぞう」〕
見たてる。なぞらえる。「灯火を月夜(ツクヨ)に―・へその影も見む/万葉 4054」

なそり

なそり 【納蘇利・納曾利】
舞楽の一。右方の新楽で,壱越(イチコツ)調の小曲。二人舞の走り舞。裲襠(リヨウトウ)をつけ,紺色または緑色の竜面をつけ,桴(バチ)を持って舞う。右方の走り舞の代表曲。一人舞のときは「落蹲(ラクソン)」といい,童舞(ワラワマイ)としても舞う。双竜舞。
納蘇利[図]

なぞ

なぞ 【何ぞ】
〔「なにぞ(何)」の転,または,「なん」の撥音の表記されない形。古くは「なそ」〕
■一■ (副)
(1)疑問の意を表す。なぜ。どうして。「―鹿のわび鳴きすなる/万葉 2154」「―,汗衫(カザミ)は長といへかし/枕草子 134」
(2)反語の意を表す。どうして…であろうか。「君なくは―身装はむ/万葉 1777」
■二■ (連語)
何であるか。どういうことであるか。「その言はむ人を知るは―/蜻蛉(下)」

なぞ

なぞ [0] 【謎】
〔「何ぞ」の意から〕
(1)「なぞなぞ(謎謎)」に同じ。「―を出す」
(2)物事を遠回しにそれとなくわからせるように言うこと。また,その言葉。「あれは謝礼が欲しいという―さ」
(3)実体がわからないもの。不思議なこと。「永遠の―」「―の人物」

なぞ

なぞ (副助)
〔「なんぞ」の転。中世以降の語〕
副助詞「なんぞ」に同じ。「あなた―のすることではない」
〔副助詞「など」に類するが,「など」より用法は限られる〕

なぞ

なぞ【謎】
a riddle;→英和
a puzzle;→英和
a mystery (秘密);→英和
a hint (暗示).→英和
〜をかける(とく) ask (guess) a riddle;→英和
hint <at,that…> (暗示).〜のような enigmatic;mysterious.→英和

なぞ=を掛ける

――を掛・ける
(1)なぞなぞの問題を出して質問する。
(2)遠回しに,それとなくわからせるように言う。

なぞ=を解く

――を解・く
(1)なぞなぞの意味を言い当てる。
(2)意味の容易に解きにくい事柄を解明する。「事件の―・く鍵」

なぞえ

なぞえ ナゾヘ 【準へ・准へ】
なぞらえること。「―なく高き卑しき苦しかりけり/伊勢 93」

なぞえ

なぞえ ナゾヘ [0]
傾いていること。ななめ。また,斜面。「―に滑落ちるだらうか/うづまき(敏)」

なぞかけ

なぞかけ [4][0] 【謎掛け】
謎を言いかけること。

なぞかんばん

なぞかんばん [3] 【謎看板】
文字や絵画の謎で表した看板。焼き芋屋の看板に「十三里」と書いて,その味が九里四里(栗より)うまいなどとするもの。

なぞことば

なぞことば [3] 【謎言葉】
謎になっている言葉。「一六銀行(=質屋)」などの類。

なぞぞめ

なぞぞめ [0] 【謎染め】
謎をこめた模様を染めること。また,その染め物。例えば,「斧(ヨキ)」「琴」「菊」の模様で「善き事聞く」の意をこめるなど。

なぞづけ

なぞづけ [4][0] 【謎付け】
前句付けの一。「長い物は」「硬い物は」など,謎の言いかけのような題に対し,その答えとなるような句で応じるもの。
→ものは付け

なぞとき

なぞとき [4] 【謎解き】
謎の意味を解くこと。

なぞなぞ

なぞなぞ【謎謎】
a riddle.→英和
〜遊びをする play riddles.

なぞなぞ

なぞなぞ [0] 【謎謎】
〔「何ぞ何ぞ」と問いかける意から〕
(1)言葉の裏に予想外の意味を包み隠し,それは何と問いかけて,その意味を当てさせる遊び。なぞ。「―遊び」
(2)それとなくわからせること。また,その言葉。なぞ。

なぞなぞあわせ

なぞなぞあわせ [5] 【謎謎合(わ)せ】
二組に分かれて,謎をかけ合い,また解き合って,勝負を争うこと。謎合わせ。

なぞなぞものがたり

なぞなぞものがたり 【謎謎物語】
謎をかけ,それを解いて遊ぶこと。なぞなぞ。「―よく解くと聞こえける人のもとへ/散木奇歌集」

なぞめく

なぞめ・く [3] 【謎めく】 (動カ五[四])
謎のように,わかりにくいさまである。「―・いた事件」

なぞも

なぞも 【何ぞも】 (連語)
ほんとうにどうして。どうしてまあ。「―かく涙の河にうきてもゆらむ/古今(恋一)」

なぞや

なぞや 【何ぞや】 (副)
(1)疑問の意を表す。どうして…なのか。なぜ…か。「―心づから今も昔もすずろなる事にて身をはふらかすらむ/源氏(明石)」
(2)反語の意を表す。どうして…なのか,そのようなことはない。「大方は―わが名の惜しからむ/後撰(恋二)」

なぞらう

なぞら・う ナゾラフ 【準ふ・准ふ・擬ふ】
■一■ (動ハ四)
準ずる。匹敵する。なずらう。「見ぬ人に形見がてらは折らざりき身に―・へるいろにさかねば/後撰(春中・片仮名本)」
■二■ (動ハ下二)
⇒なぞらえる

なぞらえる

なぞら・える ナゾラヘル [4] 【準える・准える・擬える】 (動ア下一)[文]ハ下二 なぞら・ふ
(1)同類・同格とみなす。たとえる。「人生を旅に―・える」
(2)他のものに似せる。「富士山に―・えた築山」
(3)比べる。「昔に―・へて知りぬべし/方丈記」

なぞらえる

なぞらえる【準える】
[たとえる]compare;→英和
liken <a thing to another> ;→英和
model <a thing after[on]another> (にせる).→英和

なぞりがき

なぞりがき [0] 【なぞり書き】 (名)スル
文字・絵などの上をなぞって書くこと。

なぞり書き

なぞりがき [0] 【なぞり書き】 (名)スル
文字・絵などの上をなぞって書くこと。

なぞる

なぞる【擦る】
trace.→英和

なぞる

なぞ・る [2] (動ラ五[四])
(1)(すでに書いてある)文字・絵・図形などの上をなすってそのとおりに書く。「手本を―・って書く」
(2)すでに作られている詩・文章などを,ほぼそのまままねする。「他人の論文の論旨を―・っただけの文章」
[可能] なぞれる

なた

なた【鉈】
a hatchet.→英和

なた

なた [0] 【鉈】
幅が広く厚い刃物に短い木の柄をつけたもの。薪(マキ)割り・枝打ち,木工などに用いる。
鉈[図]

なた=を振るう

――を振る・う
思い切った処理をする。人員・予算などを大幅に削る場合などにいう。大鉈を振るう。

なたてがましい

なたてがまし・い 【名立てがましい】 (形)[文]シク なたてがま・し
ことさら評判を立てるようである。ことさらめいている。「―・しき天満屋お初/浄瑠璃・卯月の紅葉(上)」

なたでら

なたでら 【那谷寺】
石川県小松市那谷町にある高野山真言宗の寺。山号,自生山。越智山の泰澄が開基し,岩屋寺と命名。のち花山法皇が,紀伊の那智寺と美濃の谷汲寺から一字ずつとって現名に改称。那谷観音。

なたね

なたね【菜種】
rape;→英和
rapeseed (種子).菜種油 rape oil.

なたね

なたね [2][0] 【菜種】
(1)アブラナの種子。搾って菜種油をとる。
(2)アブラナの別名。[季]夏。

なたねあえ

なたねあえ [0] 【菜種和え】
ゆでて裏漉しした卵黄を使った和え物。

なたねあぶら

なたねあぶら [4] 【菜種油】
菜種から採取した淡黄色の半乾性油。食用にするほか,灯用・製剤用基剤などとする。精製したものを白絞油(シラシメユ)という。たねあぶら。

なたねか

なたねか [0] 【菜種科】
アブラナ科の別名。

なたねづゆ

なたねづゆ [4] 【菜種梅雨】
菜の花の盛りのころに降る春の長雨。[季]春。

なたねな

なたねな [3] 【菜種菜】
アブラナの別名。

なたねふぐ

なたねふぐ [4] 【菜種河豚】
菜の花の咲く頃のフグ。産卵期にあたり,毒性が強いとされる。[季]春。

なたぼり

なたぼり [0] 【鉈彫(り)】
(1)表面に丸鑿(マルノミ)の跡を残した木像彫刻。平安時代から鎌倉初期にかけて中部以東の地方で行われた。神奈川県の宝城坊の薬師三尊像など。
(2)鉈で大胆率直に形を彫り出す木彫の技法。アフリカ黒人の彫刻などにみられ,単純素朴・剛直な表現が特徴。

なたまめ

なたまめ [0] 【鉈豆・刀豆】
マメ科のつる性一年草。熱帯アジア原産。江戸初期に渡来。夏,淡紅紫色または白色の花をつける。花後,長さ約25センチメートルの平たい湾曲した豆果を結ぶ。若い豆果は福神漬けなどに用いる。[季]秋。《―の鋭きそりに澄む日かな/川端茅舎》

なたまめギセル

なたまめギセル [5] 【鉈豆―】
ナタマメの莢(サヤ)に似た延べ打ちの平たく短いキセル。

なため

なため [0] 【鉈目】
道しるべとして,山中の樹木の幹につけた鉈の打ち込み跡。

なだ

なだ【灘】
an open sea.玄海灘 the Sea of Genkai.

なだ

なだ [1] 【灘・洋】
風波やうねりが強く,航行の困難な海域。「玄界―」

なだ

なだ 【涙】
なみだ。近世,奴(ヤツコ)などが用いた語。「心中が嬉しくて,うら,―がこぼるると/浄瑠璃・加増曾我」

なだ

なだ 【灘】
兵庫県の南東部,武庫川から生田川にかけての大阪湾岸の地域。西宮市から神戸市にまたがる。1840年宮水(ミヤミズ)が発見され,清酒どころとして知られるようになった。別名,摂津灘。

なだ=の生一本(キイツポン)

――の生一本(キイツポン)
兵庫県の灘一帯で醸造した,混じりけのない清酒。

なだい

なだい [0] 【名代】 (名・形動)[文]ナリ
(1)評判が高いこと。名高いこと。また,そのさま。「当地―の銘菓」「竜閑橋や,―な橋だかね/草枕(漱石)」
(2)名目。名義。「わが―にして家を求めても/浮世草子・織留 2」
(3)江戸時代,歌舞伎・操り芝居などの興行師で,奉行所から許可を得て登録された者。

なだい

なだい [0] 【名題】
(1)歌舞伎・浄瑠璃で,上演される狂言の題名。外題(ゲダイ)。芸題。狂言名題。浄瑠璃名題。
(2)「名題看板」の略。
(3)「名題役者」の略。

なだいかんばん

なだいかんばん [4] 【名題看板】
歌舞伎劇場で掛ける表看板。上演狂言の総表題と主要な役者の絵などを書いた大名題看板と,狂言各幕の名題をのせた小名題看板とがある。

なだいした

なだいした [0] 【名題下】
歌舞伎役者の階級の一。名題役者の下に位する俳優。下回り。大部屋。

なだいひろう

なだいひろう [4] 【名題披露】
歌舞伎役者が名題役者に昇進したときに行う披露。

なだいめん

なだいめん [2] 【名対面】
(1)宮中で,宿直(トノイ)の官人や滝口の武士が,夜の一定の時刻(多く亥(イ)の刻)に点呼をうけて氏名を名乗ること。名謁(ミヨウエツ)。宿直奏(トノイモウシ)。問籍(モンジヤク)。
(2)戦場で互いに名乗りあうこと。「互いに―して散々に射る。死ぬる者もあり/盛衰記 41」

なだいやくしゃ

なだいやくしゃ [4] 【名題役者】
〔江戸時代,名題看板の絵組みにはいる俳優の意から〕
座頭(ザガシラ)・立女方などを含む,技量優秀な幹部級の俳優の総称。

なだかい

なだかい【名高い】
famous <for> ;→英和
well-known;notorious (悪名).→英和

なだかい

なだか・い [3] 【名高い】 (形)[文]ク なだか・し
広く人々に名が知れわたっている。有名である。「前衛で―・い画家」
[派生] ――さ(名)

なだごごう

なだごごう 【灘五郷】
兵庫県,灘一帯の酒造地。地域・名称は歴史的には変遷があるが,現在は西宮郷・今津郷(以上西宮市)・東郷・中郷(以上神戸市東灘区)・西郷(神戸市灘区)の五郷をいう。
→灘(地名)

なださき

なださき 【灘崎】
岡山県南部,児島(コジマ)郡の町。児島半島の北斜面と児島湾干拓地からなる。

なだざけ

なだざけ [2] 【灘酒】
兵庫県の灘一帯で産する良質の清酒。灘目(ナダメ)酒。

なだたし

なだた・し 【名立たし】 (形シク)
評判になりそうである。名が立ちそうである。「―・しく,我が妻子どもとて,さる恥を見せわらはれけむ事よ/落窪 2」

なだたり

なだた・り 【名立たり】 (動ラ変)
〔「名立ちあり」の転〕
有名である。「これは―・りし涼・仲忠ぞな/宇津保(国譲下)」

なだたる

なだたる [3] 【名立たる】 (連体)
〔動詞「名立たり」の連体形から〕
有名な。名高い。「―剣豪」「世界に―名画」

なだて

なだて 【名立て】
評判が立つようにすること。浮き名を流すこと。「秋の野の花の―に女郎花かりにのみ来む人に折らるな/拾遺(秋)」

なだぶね

なだぶね [3] 【灘船】
江戸時代,摂津国(兵庫県)灘あたりの船主の所有する船。

なだまる

なだま・る 【宥る】 (動ラ四)
しずまる。和らぐ。「神の忿(イカリ)も忽ちに―・り給ひぬ/太平記 12」

なだむ

なだ・む 【宥む】 (動マ下二)
⇒なだめる

なだめ

なだめ 【灘目】
兵庫県,灘地方の旧郷名。

なだめざけ

なだめざけ [3] 【灘目酒】
「灘酒(ナダザケ)」に同じ。

なだめすかす

なだめすか・す [5] 【宥め賺す】 (動サ五[四])
機嫌をとったり,おだてたりする。「いやがる子供を―・して,病院へ連れていく」

なだめる

なだ・める [3] 【宥める】 (動マ下一)[文]マ下二 なだ・む
(1)怒りや不満をやわらげて気持ちを穏やかにする。「はやる部下を―・める」「―・めたりすかしたりして子供の機嫌を直す」
(2)罪あるいは罪人に対して,寛大な取り扱いをする。「例あらむにまかせて―・むる事なく厳しう行へ/源氏(乙女)」

なだめる

なだめる【宥める】
calm;→英和
soothe;→英和
appease.→英和
宥めすかす coax <a person into doing> .→英和

なだらか

なだらか
〜な gentle <slope> ;→英和
calm (穏やかな);→英和
fluent (流ちょうな).→英和
〜に gently;fluently.→英和

なだらか

なだらか [2] (形動)[文]ナリ
(1)斜面の傾斜の緩いさま。「―な坂」「―な丘」
(2)物事の進行が順調でつかえないさま。円滑であるさま。「―に話す」「響の灘も―にすぎぬ/源氏(玉鬘)」
(3)物の表面がかどかどしくないさま。平らか。「―なる石,角ある岩など拾ひたてたる中より/宇津保(祭の使)」
(4)性格や行為に角(カド)のないさま。円満。おだやか。「心ばせの―にめやすく,憎みがたかりしことなど/源氏(桐壺)」
(5)ほどよいさま。無難なさま。「ものかしこげに―に修理(スリ)して/枕草子 178」
[派生] ――さ(名)

なだらむ

なだら・む (動マ下二)
なだらかにする。おだやかにする。「よろづのことに通はし―・めて,かどかどしき故もつけじ/源氏(常夏)」

なだる

なだ・る 【傾る】 (動ラ下二)
⇒なだれる

なだれ

なだれ【雪崩】
[雪くずれ]a snowslide;→英和
an avalanche (大きな);→英和
a landslide (地すべり).→英和

なだれ

なだれ [0] 【雪崩・傾れ】
(1)山腹や傾斜地に積もった雪が大量に崩れ落ちる現象。表層雪崩と全層雪崩とに大別する。《雪崩》 [季]春。
(2)斜めに傾くこと。斜めに傾いている所。「杉山の間の処から―を通つて/真景累ヶ淵(円朝)」
(3)傾き崩れること。斜面に沿って崩れ落ちること。「東西の坂に人―を築(ツ)いて,馬人いやが上に落ち重なる/太平記 3」
(4)陶器の釉(ウワグスリ)が肩からなだれるように流れているもの。
→茶入れ
(5)「雪下ろし{(3)}」に同じ。

なだれ=を打つ

――を打・つ
多くの人が一度にどっと移動する。「―・って敗走する」

なだれおちる

なだれおちる【雪崩落ちる】
slide down.

なだれげんしょう

なだれげんしょう [4] 【雪崩現象】
何かをきっかけとし,物事が急速にある方向に傾いたり,他に影響を及ぼしたりすること。

なだれこむ

なだれこむ【雪崩込む】
rush[surge]into <a hall> .

なだれこむ

なだれこ・む [4][0] 【雪崩れ込む・傾れ込む】 (動マ五[四])
雪崩が崩れ落ちるように,多くの人が一度にはいりこむ。「観客が会場に―・む」

なだれみち

なだれみち [3] 【雪崩道】
雪崩の起きやすいところ。雪崩の通り道。

なだれる

なだ・れる [3] 【雪崩れる・傾れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 なだ・る
(1)雪や土砂が斜面を崩れ落ちる。特に,雪崩{(1)}が発生する。《雪崩》「表層が―・れる」
(2)斜めに傾く。《傾》「乗合(ノリアイ)は前後に俯仰(フギヨウ)し,左右に―・れて/義血侠血(鏡花)」
(3)一度に勢いよくおし寄せる。「車内から乗客が―・れ出る」
(4)流れ落ちる。「蝋ガ―・ルル/日葡」

なちかつうら

なちかつうら 【那智勝浦】
和歌山県南東部の町。北西部に那智山がある。熊野灘に臨む勝浦地区は温泉地として知られる。
→那智山

なちぐろ

なちぐろ [0] 【那智黒】
(1)和歌山県那智川付近,三重県熊野市神川町から産出する黒色で緻密,堅硬なケイ質粘板岩。庭石・碁石・硯(スズリ)石などに用いる。
(2)三重県御浜(ミハマ)町の海岸で採取される薄い円礫。最良質の敷き砂利として有名。那智石。

なちさん

なちさん 【那智山】
和歌山県那智勝浦町北東部,那智川上流の山地。烏帽子山・光ヶ峰・妙法山などを含む。熊野那智大社・青岸渡(セイガント)寺・那智の滝があり,原始林におおわれた聖域。

なちのかんのん

なちのかんのん 【那智の観音】
青岸渡(セイガント)寺の別名。

なちのたき

なちのたき 【那智滝】
和歌山県那智勝浦町,那智川上流にある滝。四十八滝と称される多くの滝があり,そのうちの一ノ滝は,落差約133メートルで,飛滝神社の神体。

なっく

なっく (副)
予想外に簡単に。意外に早く。「此間取たる魯故地をかへさうかかへすまいかと言て―とりかへいたそ/史記抄 11」

なっしょ

なっしょ [0] 【納所】
(1)禅宗寺院で金銭や米穀などの出納を行う所。また,その係の僧。転じて,寺院一般で雑務を行う下級の僧。
(2)古代・中世,官衙(カンガ)・寺社・貴族などが年貢などの保管のために設けた一種の事務所。また,そこに勤務する人。

なっしょぼうず

なっしょぼうず [4] 【納所坊主】
寺の会計・庶務に当たる僧。

なっせん

なっせん [0] 【捺染】 (名)スル
染色法の一。染料を糊にまぜて布などに直接すり付けて染めるもの。特に,型紙を用いて染料をすり込み,模様を表すもの。更紗(サラサ)・友禅などに用いる。おしぞめ。なせん。プリント。

なっそり

なっそり [0] 【納蘇利】
⇒なそり(納蘇利)

なっちょらん

なっちょらん
〔「なっておらん」が「なっとらん」を経て転じた語〕
「なってない」に同じ。「近頃の学生は―」

なっちょらんぶし

なっちょらんぶし 【なっちょらん節】
〔囃子詞(ハヤシコトバ)に「なっちょらん」とはいるところから〕
大正期の流行歌の一。1914年(大正3)青島(チンタオ)守備の日本軍水兵が歌い始めた。青島節。

なっちょらん節

なっちょらんぶし 【なっちょらん節】
〔囃子詞(ハヤシコトバ)に「なっちょらん」とはいるところから〕
大正期の流行歌の一。1914年(大正3)青島(チンタオ)守備の日本軍水兵が歌い始めた。青島節。

なっちん

なっちん 【納音】
〔「なついん」の連声〕
陰陽(オンヨウ)道で,干支の六〇の組み合わせに音を配当し,五行に分類したもの。十二律六十音が運命判断に使われた。例えば,甲子・乙丑を海中金と呼ぶ類。

なってない

なってない
be no good.

なってない

なってない
〔「成っていない」の転〕
一人前とは認められない。でき具合などが極端に悪い。だめだ。「字はきれいだが,文章は―」「態度が―」

なっと

なっと 【何と】 (副)
〔「なにと(何)」の転〕
「なんと」に同じ。「ソノ戦ガ敗レテカラワ―アッタゾ/天草本平家 4」

なっとう

なっとう【納豆】
fermented soybeans.

なっとう

なっとう [3] 【納豆】
〔納所(ナツシヨ)の豆,の意か〕
(1)煮た大豆に納豆菌を繁殖させて作る,粘質の糸を引く食品。醤油やからしを加え,練って食べる。現在は,納豆といえば普通これをいう。糸引き納豆。
(2)むした大豆に麹(コウジ)をまぶし,塩水に漬けて発酵させ,乾燥させた塩辛い食品。浜納豆・大徳寺納豆など。塩辛納豆。寺納豆。
(3)関西で,甘納豆。

なっとうえぼし

なっとうえぼし [5] 【納豆烏帽子】
侍烏帽子(サムライエボシ)の俗称。招きの形が,寺納豆の入れ物である三角形の経木の曲げ物に似ているところからの名。

なっとうきん

なっとうきん [0] 【納豆菌】
納豆製造に用いる,好熱性・好気性の桿(カン)状細菌。枯草菌の一種。

なっとうじる

なっとうじる [5] 【納豆汁】
刻んだり擂(ス)ったりした納豆{(1)}を入れた味噌汁。なっとじる。[季]冬。

なっとうまき

なっとうまき [0] 【納豆巻(き)】
納豆{(1)}を芯にした海苔巻き。

なっとく

なっとく【納得】
consent (同意);→英和
understanding (了解).→英和
〜する consent <to> ;agree <to a thing,with a person> ;→英和
understand.→英和
〜させる persuade <a person to do> ;→英和
convince <a person of,that…> .→英和
〜ずくで with a person's consent.〜のいくように説明する explain to a person's satisfaction.

なっとく

なっとく [0] 【納得】 (名)スル
他人の考え・行為を理解し,もっともだと認めること。「十分に説明して―させる」「―がいかない」

なっとくずく

なっとくずく [6][0] 【納得尽く】
互いに納得した結果であること。「―で話を進める」

なっぱ

なっぱ【菜っ葉】
greens.

なっぱ

なっぱ [1] 【菜っ葉】
野菜の葉。また,葉の部分を食用とする野菜。

なっぱふく

なっぱふく [3] 【菜っ葉服】
労働者などが着る青色の仕事着。また,それを着る労働者。

なつ

なつ【夏(に)】
(in) summer.→英和

なつ

なつ [2] 【夏】
四季の一。春と秋の間の季節。現行の太陽暦では六月から八月まで。陰暦では四月から六月まで。二十四節気では立夏から立秋の前日まで。天文学上では夏至から秋分の前日まで。一年中で最も暑い季節。[季]夏。

なつ=の大三角形

――の大三角形
夏の夜空に高く輝くベガ(織女星),アルタイル(牽牛星),デネブ(白鳥座α星)の三輝星がつくる三角形をいう。

なつ=の小袖(コソデ)

――の小袖(コソデ)
〔「小袖」は冬に用いるところから〕
時期はずれで不用なもののたとえ。

なつ=も小袖(ソデ)

――も小袖(コソデ)
⇒貰(モラ)う物(モノ)は夏(ナツ)も小袖(コソデ)

なつ=歌う者は冬泣く

――歌う者は冬泣く
働くべき夏に歌い暮らす者は,冬になって飢えと寒さに泣く。

なつ=深し

――深し
夏も終わりになる。晩夏である。[季]夏。

なつあかね

なつあかね [3] 【夏茜】
アカトンボの一種。体長約37ミリメートル。六月下旬から晩秋にかけて日本各地で見られる。

なついん

なついん [0] 【捺印】 (名)スル
印判を押すこと。また,その印判。押印。「署名―する」

なついん

なついん【捺印する】
seal;→英和
put one's seal <on> .

なつうぐいす

なつうぐいす [4] 【夏鶯】
「老い鶯」に同じ。[季]夏。

なつうめ

なつうめ [2] 【夏梅】
マタタビの別名。

なつおび

なつおび [0] 【夏帯】
夏用の婦人帯。一重帯(ヒトエオビ)には博多織・綴れ織りなど厚手の布地を用い,腹合わせ帯には麻・絽(ロ)・紗(シヤ)などを用いる。[季]夏。

なつか

なつか 【長束】
姓氏の一。

なつかぐら

なつかぐら [3] 【夏神楽】
夏越(ナゴ)しの祓(ハラエ)や,夏祭りに奉納する神楽。

なつかしい

なつかしい【懐かしい】
〔形〕dear;→英和
beloved;→英和
sweet.→英和
〜思い出 sweet memories.懐かしそうに longingly;→英和
wistfully.→英和

なつかしい

なつかし・い [4] 【懐かしい】 (形)[文]シク なつか・し
〔動詞「懐く」の形容詞化〕
(1)昔のことが思い出されて,心がひかれる。「ふるさとが―・い」
(2)久しぶりに見たり会ったりして,昔のことが思い出される状態だ。「十何年ぶりに逢って,ほんとうに―・いなあ」
(3)過去のことが思い出されて,いつまでも離れたくない。したわしい。「佐保山をおほに見しかど今見れば山―・しも風吹くなゆめ/万葉 1333」
(4)心がひかれて手放したくない。かわいらしい。「あさましきにあきれたるさま,いと―・しうをかしげなり/源氏(花宴)」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)

なつかしがる

なつかしがる【懐かしがる】
long[yearn] <for> ;→英和
remember.→英和

なつかしむ

なつかし・む [4] 【懐かしむ】 (動マ五[四])
(1)昔を思い出し,その頃を慕わしく思う。懐かしく思う。「幼時を―・む」
(2)親しみを感じ,近くに居たいと思う。「春の野にすみれ摘みにと来し我そ野を―・み一夜(ヒトヨ)寝にける/万葉 1424」

なつかせる

なつかせる【懐かせる】
win over;tame (動物を).→英和

なつかぜ

なつかぜ [0] 【夏風邪】
夏にひく風邪。[季]夏。《―はなか��老に重かりき/虚子》

なつかまさいえ

なつかまさいえ 【長束正家】
(?-1600) 安土桃山時代の武将。豊臣秀吉の臣。近江水口城主。検地奉行として活躍した。五奉行の一人。関ヶ原の合戦で敗れ自刃,三条河原に梟首(キヨウシユ)された。

なつかりの

なつかりの 【夏刈りの】 (枕詞)
夏に刈る葦(アシ)の意から「葦」と同音を含む地名「芦屋」に,また夏に刈る藺(イ)の意で同音を含む地名「猪名」にかかる。「―あしやの里の五月雨のころ/続拾遺(夏)」「―猪名の篠原/新続古今(夏)」

なつかん

なつかん [0] 【夏柑】
ナツミカンの別名。

なつがけ

なつがけ [0] 【夏掛け】
夏用の薄い掛け布団。[季]夏。

なつがすみ

なつがすみ [3] 【夏霞】
夏に発生する霞。[季]夏。

なつがも

なつがも [3] 【夏鴨】
〔夏も日本に残留するところから〕
カルガモの異名。[季]夏。

なつがれ

なつがれ [0] 【夏枯れ】 (名)スル
夏場に,市場・商店・事業などが一時的に売り上げが落ちて景気が悪くなること。

なつがれ

なつがれ【夏枯れ】
a summer slackness.

なつき

なつき [0] 【夏季】
(1)夏の季節。かき。
(2)江戸時代,春の出替わりから秋の出替わりまでの半季の奉公期間。「我―より奉公をやめて/浮世草子・一代女 4」

なつきょうげん

なつきょうげん [3] 【夏狂言】
江戸時代,歌舞伎で,暑中の休座中,若手俳優らが中心となって行う臨時の興行。夏芝居。土用芝居。

なつぎ

なつぎ [0] 【夏着】
夏着る衣類。なつごろも。なつぎぬ。

なつぎく

なつぎく [0][2] 【夏菊】
夏に咲く早咲きのキクの品種の総称。[季]夏。《―の赤ともつかずたゞれたる/西山泊雲》

なつぎぬ

なつぎぬ [3][0] 【夏衣】
夏に着る衣。なつごろも。

なつぎり

なつぎり [0] 【夏霧】
夏に立つ霧。夏の霧。

なつく

なつく【懐く】
become attached <to> ;take to <a person> ;be tamed (動物が).

なつく

なつ・く [2] 【懐く】
■一■ (動カ五[四])
慣れ親しむ。親近感をいだき,近づきなじむ。「彼には後輩の人たちもよく―・いている」「狼は人に―・かない」「―・きにし奈良の都の荒れ行けば/万葉 1048」
[可能] なつける
■二■ (動カ下二)
⇒なつける

なつくいな

なつくいな [3] 【夏水鶏】
ヒクイナの別名。

なつくさ

なつくさ [0] 【夏草】
夏に生い茂る草。[季]夏。《―や兵共がゆめの跡/芭蕉》

なつくさの

なつくさの 【夏草の】 (枕詞)
(1)夏草の生える野の意から,地名「野島の崎」にかかる。「―野島の崎に舟近付きぬ/万葉 250」
(2)日に照らされる夏草のようにの意で,「思ひしなゆ」にかかる。「―思ひしなえて偲(シノ)ふらむ/万葉 131」
(3)地名「あひねの浜」にかかる。かかり方未詳。「―あひねの浜の蠣貝(カキガイ)に/古事記(下)」
(4)夏草のようにの意で,「深く」「繁(シゲ)く」などにかかる。「―深くも人の思ほゆるかな/古今(恋四)」「―繁き思ひは/新勅撰(恋二)」

なつくず

なつくず [3] 【夏葛】
クズの異名。

なつくずの

なつくずの 【夏葛の】 (枕詞)
蔓(ツル)が絶えず伸びひろがることから,「絶えぬ」にかかる。「―絶えぬ使のよどめれば/万葉 649」

なつぐみ

なつぐみ [3] 【夏茱萸】
グミ科の落葉低木。山野に自生し,庭木ともされる。葉は狭卵形で,表面に毛があり,裏面は銀白色。四,五月,葉腋から淡黄色の小花を下垂。液果は楕円形で,夏,赤く熟し,甘酸っぱい。

なつぐも

なつぐも [0] 【夏雲】
夏の空に立つ雲。太平洋高気圧におおわれた暑い日の積雲や積乱雲など。

なつける

なつ・ける [3] 【懐ける】 (動カ下一)[文]カ下二 なつ・く
なつくようにしむける。なつかせる。てなづける。「犬ヲ―・ケル/ヘボン」「智深くして人を―・け/太平記 4」

なつげ

なつげ [0] 【夏毛】
(1)夏と冬とで毛の色が変わる鳥獣の,夏期の毛。
⇔冬毛
(2)シカの夏の毛。黄褐色になり白のまだらがはっきりと出る。その毛皮は行縢(ムカバキ)などに,毛は筆などに用いた。

なつこい

なつこ・い [3] 【懐こい】 (形)
人になれ親しみやすい。なつっこい。「―・い子供」

なつこだち

なつこだち [3] 【夏木立】
暑い夏の日ざしを遮って立つ,生い茂った木立。[季]夏。

なつご

なつご [0][2] 【夏蚕】
初夏のころから飼育されるカイコ。春蚕(ハルゴ)・秋蚕(アキゴ)に対していう。二番蚕(ニバンゴ)。かさん。[季]夏。

なつご

なつご [0] 【夏子・夏仔】
夏に生まれた動物の子。

なつごろも

なつごろも 【夏衣】
■一■ [3] (名)
夏に着る着物の総称。夏着。なつぎぬ。[季]夏。
■二■ (枕詞)
「ひとへ」「うすし」「たつ」「き」「ひも」「かとり」などにかかる。「―薄くや人のならむと思へば/古今(恋四)」

なつさく

なつさく [0] 【夏作】
夏の間に生育し,秋または冬までに収穫する作物。イネ・ナス・ウリ・ダイズ・アズキ・トウモロコシなど。夏作物。
⇔冬作

なつさくもつ

なつさくもつ [4] 【夏作物】
「夏作(ナツサク)」に同じ。

なつざしき

なつざしき [3] 【夏座敷】
開け放して風通しを良くしたり,室内を夏向きの装いにした座敷。[季]夏。《山も庭もうごき入るゝや―/芭蕉》

なつざぶとん

なつざぶとん [4] 【夏座布団】
夏用の座布団。[季]夏。

なつしお

なつしお [0] 【夏潮】
夏の潮。夏の海。[季]夏。

なつしばい

なつしばい [3] 【夏芝居】
夏に興行する芝居。怪談物や水狂言が多く行われる。[季]夏。《祀りある四谷稲荷や―/後藤夜半》

なつしまかいづか

なつしまかいづか 【夏島貝塚】
神奈川県横須賀市にある縄文早期の貝塚。

なつしろぎく

なつしろぎく [4] 【夏白菊】
キク科の多年草。ヨーロッパ原産。観賞用に栽培する。高さ約60センチメートル。葉は羽状に深裂。夏,径2センチメートルほどの白色の頭花を多数頂生する。園芸種は舌状花ばかりの八重咲き。マトリカリア。

なつじかん

なつじかん【夏時間】
<米> daylight saving time; <英> summer time.

なつじかん

なつじかん [3] 【夏時間】
夏の一定期間,日照時間を有効に使うため,時計を標準時より一時間進める制度。現在欧米では広く行われている。日本では1948年(昭和23)から51年まで実施。夏時刻。サマー-タイム。

なつじこく

なつじこく [3] 【夏時刻】
⇒夏時間(ナツジカン)

なつすがた

なつすがた [3] 【夏姿】
(1)風物などの夏らしいおもむき。
(2)夏らしい服装。

なつずいせん

なつずいせん [3] 【夏水仙】
ヒガンバナ科の多年草。中国原産。観賞用に栽培し,ときに野生化している。葉は広線形。八月頃,葉は枯れ,そのあと高さ約60センチメートルの花茎の先端に淡紅色らっぱ状の花を数個つける。三倍体で,種子はできない。有毒植物。

なつぜみ

なつぜみ [0] 【夏蝉】
夏に鳴くセミの総称。

なつそ

なつそ 【夏麻】
夏の麻(アサ)。夏に刈りとる麻。

なつそびく

なつそびく 【夏麻引く】 (枕詞)
(1)夏麻を引いて績(ウ)む意,または夏麻を根引く畝(ウネ)の意から,同音の地名「海上潟(ウナカミガタ)」「宇奈比(ウナヒ)」にかかる。「―海上潟の沖つ渚(ス)に/万葉 1176」「―宇奈比をさして/万葉 3381」
(2)「命かたまけ」にかかる。かかり方未詳。「―命かたまけ刈り薦(コモ)の/万葉 3255」

なつぞら

なつぞら [0] 【夏空】
晴れわたり太陽が照りつける夏の空。

なつたび

なつたび [3] 【夏足袋】
夏用の薄手のたび。[季]夏。

なつだいこん

なつだいこん [3] 【夏大根】
大根の一品種。早春に種をまき,夏に取り入れるもの。細くて辛みが強い。[季]夏。

なつだいだい

なつだいだい [3] 【夏橙】
ナツミカンの別名。[季]夏。

なつだより

なつだより [3] 【夏便り】
(1)暑中見舞いの手紙。
(2)夏のおとずれを知らせるたより。「各地から―が届く」

なつぢゃわん

なつぢゃわん [3] 【夏茶碗】
茶の湯で,風炉の季節に用いられる茶碗。多く,浅く平たい茶碗をいう。

なつっこい

なつっこ・い [4] 【懐っこい】 (形)
「懐こい」の転。「―・くついて来る」

なつつばき

なつつばき [3] 【夏椿】
ツバキ科の落葉高木。山中に自生。また,栽植もされる。葉は楕円形。六,七月,葉腋にツバキに似た径6センチメートル内外の白色の五弁花をつける。葉と花弁の裏面に絹毛がある。樹皮は黄褐色。材は床柱にする。フタバガキ科のサラソウジュと誤ったためシャラノキ・シャラの別名がある。

なつづた

なつづた [2] 【夏蔦】
ツタの別名。

なつてぶくろ

なつてぶくろ [4] 【夏手袋】
夏季専用の手袋。レースや透けて見える化繊のものなど。[季]夏。

なつとうだい

なつとうだい [3] 【夏灯台】
トウダイグサ科の多年草。山地に自生。切ると白汁が出る。茎は直立し高さ約30センチメートル。葉は広披針形で下部は互生,茎頂に五葉が輪生。さらに数枝を出し,大きな二枚の苞葉の中心に小形で,暗赤色杯状の花序をつける。有毒植物。ニワソ。

なつどなり

なつどなり [3] 【夏隣】
晩春の,夏に近い頃。[季]春。

なつどり

なつどり [2][0] 【夏鳥】
渡り鳥のうち,ある地方に春から初夏のころ渡来して繁殖し,ひなを育てて秋に再び温暖な越冬地に去るもの。日本ではツバメ・ホトトギス・カッコウなど。
⇔冬鳥

なつなり

なつなり [0] 【夏成り】
(1)夏に果実などが熟すこと。また,その物。
(2)中世・近世における夏の年貢。主として米の裏作である麦・雑穀および畑作を対象とする課税。
→秋成り

なつねぶつ

なつねぶつ [3] 【夏念仏】
〔「なつねんぶつ」とも〕
夏の土用に念仏を唱え修行すること。
⇔寒念仏

なつの

なつの [0] 【夏野】
夏の野原。夏草の生い茂る野原。[季]夏。《絶えず人いこふ―の石一つ/正岡子規》

なつのきょく

なつのきょく 【夏の曲】
箏曲(ソウキヨク)の一。生田(イクタ)流古今組の一。明治初年,吉沢検校(ケンギヨウ)が作曲。古今集の夏の和歌四首を歌詞としたもの。のち松坂春栄が手事を加えた。

なつのくれ

なつのくれ [0] 【夏の暮れ】
(1)夏の夕暮れどき。
(2)夏の終わり頃。夏の末。晩夏。

なつのちょう

なつのちょう [4] 【夏の蝶】
夏飛んでいるチョウ。[季]夏。

なつのれん

なつのれん [3] 【夏暖簾】
夏用ののれん。多く麻で作られる。[季]夏。《頭にて突き上げ覗く―/虚子》

なつはぎ

なつはぎ [0] 【夏萩】
(1)夏に咲くハギ。また,ミヤギノハギの異名。[季]夏。《―の花ある枝の長きかな/星野立子》
(2)襲(カサネ)の色目の名。表は青,裏は紫。夏に用いる。

なつはぜ

なつはぜ [3] 【夏櫨】
ツツジ科の落葉低木。高さ1,2メートル。山中に自生し,庭木にもされる。葉は楕円形。初夏,枝先に淡赤褐色で鐘形の小花を総状に下垂する。液果は黒褐色に熟し,酸っぱいが食べられる。

なつはづき

なつはづき 【夏端月・夏初月】
〔夏のはじめの月の意〕
陰暦四月の異名。

なつば

なつば [0] 【夏場】
(1)夏の時期。「―は観光客で込む」
(2)夏を過ごすのに適した場所。夏場所。「毎年此(コ)う云う―を目付けて転付(ゴロツ)いて歩いて居るんだ/あめりか物語(荷風)」

なつばおり

なつばおり [3] 【夏羽織】
夏に着るひとえの羽織。絽(ロ)・紗(シヤ)・透綾(スキヤ)などで作る。ひとえばおり。[季]夏。《―われをはなれて飛ばんとす/正岡子規》

なつばしょ

なつばしょ [0] 【夏場所】
(1)五月に興行される大相撲の本場所。五月場所。[季]夏。
(2)「夏場(ナツバ){(2)}」に同じ。

なつばしょ

なつばしょ【夏場所】
the summer (sumo) tournament.

なつばて

なつばて [0] 【夏ばて】 (名)スル
夏の暑さのために体が弱ること。夏まけ。暑気あたり。「―して食欲もない」

なつばて

なつばて【夏バテする】
suffer from the summer heat.

なつばね

なつばね [0][2] 【夏羽】
夏に見られる鳥の羽衣(ウイ)。多くの鳥では生殖羽に一致する。

なつばらえ

なつばらえ 【夏祓】
「夏越(ナゴ)しの祓(ハラエ)」に同じ。[季]夏。

なつび

なつび [2] 【夏日】
夏の暑い日。特に,一日の最高気温が二五度以上になる日。
⇔冬日
→真夏日

なつびき

なつびき 【夏引き】
夏に糸をつむぐこと。また,そのつむいだ糸。「―の手引きの糸を繰りかへし/古今(恋四)」

なつびきの

なつびきの 【夏引きの】 (枕詞)
「いと」にかかる。「―いとことわりやふためみめ/蜻蛉(上)」

なつふく

なつふく【夏服】
summer clothes[wear].

なつふく

なつふく [0] 【夏服】
薄手の,夏に着る洋服。[季]夏。

なつふじ

なつふじ [2][0] 【夏藤】
マメ科のつる性落葉低木。西日本の山地に自生。葉は羽状複葉。夏,葉腋(ヨウエキ)から長い総状花序を出し,白色の小さい蝶形花をつける。豆果は扁平で無毛。土用藤。

なつぶとん

なつぶとん [3] 【夏布団】
夏用の布団。綿を薄く入れ,色柄も涼しげなもの。夏衾(ナツブスマ)。[季]夏。

なつぼうし

なつぼうし [3] 【夏帽子】
夏用の帽子。経木(キヨウギ)帽・麦わら帽・パナマ帽など。夏帽。[季]夏。

なつぼうず

なつぼうず [3] 【夏坊主】
〔葉が秋に生じ,夏に落ちるのでいう〕
オニシバリの別名。

なつぼし

なつぼし [0] 【夏干し】
「土用干(ドヨウボ)し」に同じ。

なつまけ

なつまけ [0] 【夏負け】 (名)スル
夏の暑さのために体力が衰えること。[季]夏。「今年は―しなかった」

なつまけ

なつまけ【夏負けする】
⇒夏バテ.

なつまつり

なつまつり [3] 【夏祭(り)】
(1)夏に疫病・害虫・風水害を祓(ハラ)い除くために行われる祭り。
(2)一般に,夏季に行われる神社の祭り。[季]夏。

なつまつり

なつまつり【夏祭り】
a summer fete.

なつまつりなにわかがみ

なつまつりなにわかがみ 【夏祭浪花鑑】
人形浄瑠璃。世話物。並木千柳ほか合作。1745年大坂竹本座初演。大坂の侠客団七九郎兵衛が主人のために舅(シユウト)を殺す悲劇を軸に,一寸徳兵衛・釣船三婦(サブ)ら男伊達(オトコダテ)の侠気を描く。長町裏の本水(ホンミズ)を使う立ち回りが有名。

なつまめ

なつまめ [2] 【夏豆】
ソラマメの異名。

なつみかん

なつみかん【夏蜜柑】
a Chinese citron.

なつみかん

なつみかん [3] 【夏蜜柑】
ミカン科の常緑小高木。江戸時代,山口県で発見され,暖地で果樹として栽植。高さ約3メートル。葉は楕円形。初夏,香りの良い白花をつける。果実は大形で翌年の初夏に黄熟し,酸味と苦味がある。果皮はマーマレードの材料とする。夏橙(ナツダイダイ)。夏柑(ナツカン)。[季]夏。《―色づき撓む磯日和/水原秋桜子》

なつみち

なつみち [0] 【夏道】
積雪期以外の時期の登山道。

なつむき

なつむき [0] 【夏向き】
(1)夏季にふさわしいこと。夏に適していること。「―の服」「―に作る」
(2)夏の時期。夏の頃。「―なら腐つて了う/社会百面相(魯庵)」

なつむき

なつむき【夏向きの】
(suitable) for the summer.→英和

なつむし

なつむし [2] 【夏虫】
(1)夏に出て来る虫の総称。特に,灯火に寄ってくる蛾などの虫。火取り虫。[季]夏。「―の火に入るがごとく/万葉 1807」
(2)ホタルの異名。「―を何かいひけむ心から我もおもひにもえぬべらなり/古今(恋二)」

なつむしのいろ

なつむしのいろ 【夏虫の色】
染め色の名。薄緑色・瑠璃(ルリ)色・玉虫色の説がある。「―したるもすずしげなり/枕草子 281」

なつむしのひむし

なつむしのひむし 【夏虫の蚕】
夏蚕(ナツゴ)。「―の衣二重著て/日本書紀(仁徳)」

なつめ

なつめ 【夏目】
姓氏の一。

なつめ

なつめ【棗】
《植》a jujube.→英和
棗椰子 a date.→英和

なつめ

なつめ [0] 【棗】
(1)クロウメモドキ科ナツメ属の一群の落葉小高木。ヨーロッパ南東部から中国北部の原産。庭木・果樹とする。葉は長卵形。初夏,葉腋に淡黄色の小五弁花をつける。核果は楕円形で,長さ約2センチメートル。秋,暗紅褐色に熟し食用。また,利尿・強壮剤として各種の漢方薬に配合。[季]秋。
(2){(1)}の実から採った染料。乾燥させて煎じた汁で茶色を染める。
(3)ナツメの実形の薄茶器。素地(キジ)は挽き物・乾漆・竹・紙などで,黒漆塗りが最も多い。木地のものもある。形は,大・中・小・尻張り・胴張り・河太郎などさまざま。
棗(1)[図]
棗(3)[図]

なつめ

なつめ [2] 【夏芽】
⇒かが(夏芽)

なつめがい

なつめがい [3] 【棗貝】
海産の巻貝。貝殻は卵形でナツメの実に似,殻高は約4センチメートル。貝殻の表面は滑らかで淡灰褐色の地に栗色の小斑がある。本州中部以南の浅海にすむ。

なつめく

なつめ・く [3] 【夏めく】 (動カ五[四])
夏らしくなる。[季]夏。「草木の葉も緑を増し,―・いてまいりました」

なつめせいび

なつめせいび 【夏目成美】
(1749-1816) 江戸後期の俳人。通称井筒屋八郎右衛門。別号随斎など。浅草蔵前の札差。特定の流派に属さず高井几董(キトウ)・建部巣兆などと広く風交し,江戸俳壇の中心的人物となる。小林一茶の庇護者。編著「随斎諧話」「成美家集」など。

なつめそうせき

なつめそうせき 【夏目漱石】
(1867-1916) 小説家・英文学者。本名金之助。江戸,牛込生まれ。東大卒。森鴎外と並ぶ近代文学の巨匠。「吾輩は猫である」の成功から職業作家を志し,一切の教職を辞して「朝日新聞」に入社。同紙に名作を次々に発表した。俳句・漢詩・書画をもよくした。著「坊っちゃん」「草枕」「三四郎」「それから」「門」「こゝろ」「彼岸過迄」「道草」「明暗」

なつめだま

なつめだま [0] 【棗玉】
古墳時代に用いられた装飾用の玉。琥珀(コハク)・硬玉・ガラス・水晶などで作られ,ナツメの実に似た形をしている。

なつめみかまろ

なつめみかまろ 【夏目甕麿】
(1773-1822) 江戸後期の国学者・歌人。遠江(トオトウミ)の人。通称,嘉右衛門。号,萩園。加納諸平の父。本居宣長父子に師事した。著「国懸社考」「古野之若菜」「万葉摘草」など。

なつめやし

なつめやし [4] 【棗椰子】
ヤシ科の常緑高木。ペルシャ湾沿岸地方原産。熱帯地方で栽植。高さ25〜30メートル。葉は大形で,羽状複葉。果実は長さ約4センチメートルの円柱形で房状に多数つく。果肉は柔らかく生食され,干して保存食とする。またジャム・醸造原料とする。葉は屋根をふいたり,繊維をとるのに用いられ,また勝利の象徴として祝賀に用いられる。

なつもの

なつもの【夏物】
[衣類]summer wear[clothes,clothing].

なつもの

なつもの [0] 【夏物】
夏に使う物。特に,夏に着る衣類。

なつやかた

なつやかた [3] 【夏館】
簾(スダレ)・葭(ヨシ)障子・打ち水など,夏らしい装いをした邸宅。[季]夏。

なつやすみ

なつやすみ [3] 【夏休み】
学校などで,夏の一番暑い時期に設ける休暇。暑中休暇。夏期休暇。[季]夏。

なつやすみ

なつやすみ【夏休み】
the summer vacation[holidays].

なつやせ

なつやせ [0] 【夏痩せ】 (名)スル
夏の暑さのために食欲がなくなり睡眠も不足しがちで,体力が衰えてやせること。[季]夏。《―やあしたゆふべの食好み/几董》

なつやせ

なつやせ【夏痩せする】
lose weight in summer.

なつやま

なつやま [0] 【夏山】
(1)夏の,草木の茂った山。[季]夏。
(2)夏季の登山の対象となる山。
⇔冬山(フユヤマ)

なつゆきそう

なつゆきそう [0] 【夏雪草】
バラ科キョウガノコの白花品種。

なつスキー

なつスキー [4] 【夏―】
夏に高山の氷河や雪渓を求めて楽しむスキー。

なつメロ

なつメロ [0] 【懐―】
〔「懐かしのメロディー」の略〕
その頃がなつかしく思い出されるような,当時流行した歌。
〔ラジオ放送番組名からできた語〕

なつメロ

なつメロ
an old hit song.

なづき

なづき 【名付き・名簿】
自分の官位や姓名を記した文書。家臣や門人などになるときに差し出した。「兼輔朝臣の家に―を伝へさせ侍りけるに/後撰(雑二詞)」

なづく

なづ・く 【名付く】
■一■ (動カ四)
名がつく。命名される。「清水寺に参りて出家して真如と―・きけり/平家(四・延慶本)」
■二■ (動カ下二)
⇒なづける

なづけ

なづけ [0][3] 【菜漬(け)】
水菜・白菜・高菜などを塩押しした漬物。おはづけ。[季]冬。

なづけ

なづけ [0][3] 【名付け】
(1)生まれた子に名前をつけること。普通,生後七日目につける。命名。
(2)「いいなずけ(許婚)」の略。「在所で―の方より急々に欲しいと申すにつき/浄瑠璃・今宮心中(上)」

なづけいわい

なづけいわい [4] 【名付け祝い】
⇒七夜(シチヤ)の祝い

なづけおや

なづけおや【名付親】
a godparent;→英和
a godfather;→英和
a godmother.→英和

なづけおや

なづけおや [0] 【名付け親】
(1)生まれた子に名前をつける人。なおや。
(2)子供の後見人として,命名したり別名を与えたりする仮親。

なづける

なづける【名付ける】
name <after one's father> ;→英和
call;→英和
christen (小児の命名);→英和
entitle <a book> .→英和

なづける

なづ・ける [3] 【名付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 なづ・く
人・物などに名をつける。命名する。「長男は太郎と―・ける」

なで

なで [2][0]
東北・北陸地方で,雪崩のこと。

なで

なで (連語)
〔完了の助動詞「ぬ」の未然形「な」に打ち消しの接続助詞「で」の付いたもの〕
…てしまわないで。…てしまわずに。「しほにぬれたる衣をだに脱ぎかへ―なむこちまうできつる/竹取」「見るめなきわが身を浦と知らねばやかれ―あまの足たゆく来る/古今(恋三)」

なであげる

なであ・げる [4][0] 【撫で上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 なであ・ぐ
上の方に向かってなでる。「髪を―・げる」

なであげる

なであげる【撫で上げる】
comb back <one's hair> .

なでうし

なでうし [2] 【撫で牛】
伏した牛をかたどった素焼きまたは木彫りの置物。商家などで,吉事を祈ってこれをなで,よい事があるたびに下に布団を重ねて敷いた。

なでおろす

なでおろ・す [4][0] 【撫で下ろす】 (動サ五[四])
(1)下に向かってなでて下げる。「髪を―・す」
(2)(「胸をなでおろす」の形で)安心する。ほっとする。「無事な姿を見て胸を―・す」

なでおろす

なでおろす【(胸を)撫で下ろす】
feel relieved.

なでかく

なでかく [0] 【撫で角】
方形の物の四隅の角に丸みをつけた形。

なでかくせん

なでかくせん [4][0] 【撫で角銭】
江戸時代,仙台藩が鋳造した銭貨で,撫で角形をしたもの。角銭。

なでがた

なでがた [0] 【撫で肩】
(なでおろしたように)なだらかにさがっている肩。
⇔怒り肩
「―の美人」

なでがた

なでがた【撫で肩(の)】
(with) sloping shoulders.

なでぎり

なでぎり [0] 【撫で斬り・撫で切り】
(1)刃物でなでるようにして切ること。
(2)大勢を相手にして,残らず切り倒すこと。かたっぱしから打ち負かすこと。「上位力士を―にする」

なでぎり

なでぎり【撫で斬りにする】
mow down;clean up (一掃する).

なでさする

なでさす・る 【撫で摩る】 (連語)
なでたりさすったりする。

なでしこ

なでしこ【撫子】
a pink.→英和

なでしこ

なでしこ [2] 【撫子・瞿麦】
(1)ナデシコ科の多年草。山野,特に河原に多く自生。茎は高さ30〜50センチメートル,葉は広線形。夏から秋にかけ,茎の上部が分枝して径3センチメートルほどの淡紅色の花をつける。花弁は縁が細裂する。秋の七草の一。カワラナデシコ。ヤマトナデシコ。古名トコナツ。[季]秋。
〔「瞿麦」はセキチクの漢名としても当てる〕
(2)襲(カサネ)の色目の名。表は紅梅,裏は青。なでしこがさね。
(3)家紋の一。「常夏(トコナツ)」に同じ。
(4)なでるようにしてかわいがる子。花のナデシコにかけていう。「双葉に生ひし―を来る朝ごとにかき撫でて/宇津保(菊の宴)」

なでしこあわせ

なでしこあわせ [5] 【撫子合(わ)せ】
物合わせの一。左右よりナデシコの花を出してその優劣を競うもの。そのあと,歌合(ウタアワセ)が行われる。

なでしこがさね

なでしこがさね [5] 【撫子襲】
「撫子{(2)}」に同じ。

なでしこのわかばのいろ

なでしこのわかばのいろ 【撫子の若葉の色】
(1)染め色の名。薄萌黄(モエギ)色。
(2)襲(カサネ)の色目の名。表は蘇芳(スオウ),裏は青。五月に着用。

なでつくろう

なでつくろ・う 【撫で繕ふ】 (動ハ四)
髪などをなでて整える。なでるように大事に整える。「女(ムスメ)を,昼より乳母と二人―・ひ立てたれば憎げにもあらず/源氏(東屋)」

なでつけ

なでつけ [0] 【撫で付け】
(1)「撫で付け髪(ガミ)」の略。
(2)撫で付け髪にしている人。「此の河岸に八十ばかりになる―があるが/洒落本・遊子方言」
(3)歌舞伎の鬘(カツラ)の一。撫で付け髪をかたどったもの。鳴神上人などに用いる。

なでつけがみ

なでつけがみ [4] 【撫で付け髪】
髪を結わないで,すいて全部を後方へ撫で付けてたらす髪の形。江戸時代,儒者・易者・山伏などの風俗。

なでつけぐし

なでつけぐし [4] 【撫で付け櫛】
髪をなでつけるのに用いる櫛。なでぐし。

なでつける

なでつける【撫で付ける】
comb;→英和
brush;→英和
smooth (out) <one's hair> ;→英和
slick (down) <one's hair> .→英和

なでつける

なでつ・ける [4][0] 【撫で付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 なでつ・く
(1)乱れた髪の毛を,櫛(クシ)や手で押さえて整える。「髪を―・ける」
(2)やさしくしてなつかせ,従わせる。「人ヲ―・クル/日葡」

なでぼとけ

なでぼとけ [3] 【撫で仏】
賓頭盧(ビンズル)の像。その像の,自分の患部に当たる所をなでた手で自分の患部をなでれば病気が治るという俗信がある。さすりぼとけ。

なでまわす

なでまわ・す [4][0] 【撫で回す】 (動サ五[四])
てのひらでやたらとあちこちをなでる。「体じゅうを―・す」
[可能] なでまわせる

なでもの

なでもの [2] 【撫で物】
禊(ミソギ)や祈祷(キトウ)などのとき,からだをなでて穢(ケガレ)や災いを移し,身代わりとして川に流したりする人形(ヒトガタ)や衣。形代(カタシロ)。

なでものづかい

なでものづかい [5] 【撫で物使い】
室町幕府の職名。祓(ハラエ)のときに撫で物を社寺に持参し,儀式に立ち会う役。

なでる

な・でる [2] 【撫でる】 (動ダ下一)[文]ダ下二 な・づ
(1)てのひらなどを軽くすべらせる。「子どもの頭を―・でる」「あごを―・でて思案する」
(2)やわらかい物や風が体に軽くふれる。「ブロンドの髪が頬を―・でている」「春風が頬を―・でる」
(3)櫛(クシ)を使って髪を整える。「ちょっと髪を―・でる」
(4)かわいがる。いつくしむ。「山吹は―・でつつ生(オ)ほさむ/万葉 4302」
(5)搗(ツ)く。「米ヲ―・ヅル/日葡」

なでる

なでる【撫でる】
stroke;→英和
pat <a person on the head> (軽くたたく);→英和
caress (愛撫).→英和
⇒撫で付ける.

なでん

なでん [0] 【南殿】
(1)〔「なんでん」の撥音「ん」の無表記〕
紫宸殿(シシンデン)の別名。
(2)サクラの一種。サトザクラとチョウジザクラの雑種とされる。花は半八重の淡紅色。

なでんのさくら

なでんのさくら 【南殿の桜】
「左近(サコン)の桜」に同じ。「―は,盛りになりぬらむ/源氏(須磨)」

なと

なと (副助)
〔副助詞「なりと」のつづまったもの。話し言葉でのくだけた言い方に用いられる〕
体言または体言に準ずるもの,体言に格助詞の付いたものなどに付く。
(1)「なりと(副助詞){(1)}」に同じ。「お茶―いかがですか」「何―お申しつけください」
(2)(「…なと…なと」の形で)「なりと(副助詞){(2)}」に同じ。「酒―ビール―お好きなものを飲んでください」「行く―帰る―君の自由だ」

なとり

なとり 【名取】
宮城県中南部の市。仙台市の南に接し,宅地化が進む。仙台空港や東北地方最大の前方後円墳,雷神山古墳がある。

なとり

なとり [0][3] 【名取】
(1)芸道で,一定の技芸に達した者が師匠や家元から芸名を許されること。また,その人。家元を頂点とする一門の構成員として,教授をすることが認められる。「踊りの―になる」
(2)評判であること。有名であること。「国に―の濡れ者と/浄瑠璃・堀川波鼓(上)」

なとり

なとり【名取】
a holder of an art name.

なとり

なとり 【名取】
姓氏の一。

なとりがわ

なとりがわ 【名取川】
狂言の一。物覚えの悪い僧が,つけてもらった自分の名を忘れぬようにと衣の両袖に墨書する。ところがさしかかった名取川で深みにはまり文字が消えたので,あわてて川の水をすくいまわる。

なとりがわ

なとりがわ 【名取川】
(1)宮城県中南部を東流する川。長さ55キロメートル。奥羽山脈の二口峠付近に発し,仙台湾に注ぐ。((歌枕))「陸奥(ミチノク)にありといふなる―なき名とりては苦しかりけり/古今(恋三)」
(2)狂言名(別項参照)。

なとりぐさ

なとりぐさ 【名取草】
ボタンの異名。[書言字考節用集]

なとりようのすけ

なとりようのすけ 【名取洋之助】
(1910-1962) 写真家。東京生まれ。日本工房を木村伊兵衛らと設立,海外向け宣伝誌「 NIPPON 」を発行。戦後は多くの後進を育成。

など

など 【何ど】 (副)
〔「なにと」の転〕
どうして。なぜ。「―かく頼もしげなく申すぞ/竹取」

など

など 【等・抔】 (副助)
〔「なにと」の転である「なんど」から。中古以降の語。発生期から「なんど」の形も用いられ,近世以降「なぞ」「なんぞ」「なんか」の形も用いられた〕
体言または体言に準ずるもの,文節や文などに接続する。多くの中から一つのものを例示するのが本来の用法である。
(1)多くの事柄の中から,主なものを取りあげて「たとえば」の気持ちをこめて例示する。多くの場合,他に同種類のものがあることを言外に含めて言う。「…や…や…など」の形で総括することもある。「雨や風―の被害がでています」「委員会―で調査してから報告します」「植木の手入れや草取り―してくたびれた」
(2)ある事物を特に取りあげて例示する。
 (ア)軽んじて扱う場合。「だれが急ぎ―するものか」「君―の言うことを聞くものか」
 (イ)叙述を弱めやわらげる場合。この場合には例示の気持ちはあまりない。文語文や古文に多く見られる用法。「彼―よくやっているほうだね」「かの御法事―し給ふにも,いかめしうとぶらひ聞え給へり/源氏(紅葉賀)」
(3)引用文を受けて,大体このようなことを,の意を表す。現代語では「などと」の形で用いることが多い。「三学期に入ってから勉強すればいい―とのんきなこと言っている」「あやしきまで,此の世の事にはおぼえ侍らぬ―宣ひて/源氏(若紫)」
〔語源が「なにと」であるために,古くは引用文を受ける場合にも格助詞「と」の付かないのが普通であったが,語源意識が薄れるに従って「と」が付くようにもなった〕

などか

などか 【何どか】 (副)
(1)〔副詞「など(何)」に助詞「か」の付いたもの〕
疑問の意を表す。どうして。なぜ。「あしひきの山ほととぎす―来鳴かぬ/万葉 4210」
(2)反語の意を表す。どうして…であろうか。「―,翁の手におほし立てたらむものを,心に任せざらむ/竹取」

などか=は

――は
どうして…であろうか。「重盛がかへり聞かん所をば,―はばからざるべき/平家 2」

などころ

などころ [2] 【名所】
(1)器物・道具などの各部分の名称。「太刀の―」
(2)名のある所。名高い所。名所(メイシヨ)。「紅葉の―」「年比さだかならぬ―を考へ置き侍れば/奥の細道」
(3)姓名と住所。「小さんの―聞きただし/人情本・娘節用」

などて

などて (連語)
〔副助詞「など(等)」に接続助詞「て」の付いたもの〕
などと言って,の意を表す。「夜のまに雨やみにためれば,さらば暮に―帰りぬ/蜻蛉(中)」

などて

などて 【何どて】 (副)
〔副詞「など(何)」に助詞「て」の付いたもの〕
どうして。なぜ。「―かくはかなき宿りは取りつるぞ/源氏(夕顔)」

などて=か

――か
どうして…か。「御ために疎(オロ)かなるには―あらむ/宇津保(嵯峨院)」

などや

などや 【何どや】 (副)
〔副詞「など(何)」に助詞「や」の付いたもの〕
何のために。なぜ。などか。「生野こそいくかひ無くて帰されめ―近江の逢ふ人のなき/頼政集」

などやか

などやか (形動ナリ)
おだやかなさま。なごやか。「心に非道なる事とはおぼしめすとも,―に御返事などをも遊ばされ候へ/仮名草子・竹斎」

などよう

などよう 【等様】 (連語)
〔副助詞「など(等)」に接尾語「よう」の付いたもの〕
例を示すのに用いる。…などのようなもの。「狐―の物の人おびやかさむとて/源氏(夕顔)」

などる

など・る (動ラ四)
「なぞる」に同じ。「做書(セイシヨ)の折には爪形して,その上を―・らせしを/読本・美少年録」

なな

なな [1] 【七】
(1)しち。ななつ。数を数えるときに使う。「いつ,む,―,や」
(2)しち。名詞の上に付けて,複合語を作る。「―度(タビ)」「―転び八起き」「―不思議」「―草」

なな

なな (連語)
〔上代語。完了の助動詞「ぬ」の未然形「な」に希望の終助詞「な」の付いたもの〕
話し手のひたすらな希望や決意を表す。…してしまいたいな。…してしまおうよ。「君に寄り―言痛(コチタ)くありとも/万葉 114」

なな

なな (連語)
〔上代東国方言。上代における打ち消しの助動詞「ぬ」の未然形「な」の重複したもの〕
…ないで。…ずに。「梓弓(アズサユミ)末に玉巻きかくすすそ寝―なりにし奥をかぬかぬ/万葉 3487」「我が門(カド)の片山椿まこと汝(ナレ)我が手触れ―地(ツチ)に落ちもかも/万葉 4418」
〔上代における打ち消しの助動詞「ぬ」の終止形の重複したもの,上代における打ち消しの助動詞「ぬ」の未然形「な」に助詞「に」の付いたものなどの説もある〕

なな=の賢(サカ)しき人

――の賢(サカ)しき人
「竹林の七賢(シチケン)」に同じ。「古の―たちも欲りせしものは酒にしあるらし/万葉 340」

なないろ

なないろ [2] 【七色】
(1)七種類の色。赤・橙(ダイダイ)・黄・緑・青・藍(アイ)・菫(スミレ)の七色。「―の虹」
(2)七種類。また,多くの種類。「―の声を使い分ける」
(3)「七色唐辛子」の略。

なないろうり

なないろうり [4] 【七色売り】
七色菓子を売り歩いた者。

なないろがし

なないろがし [5] 【七色菓子】
近世,庚申(コウシン)に供えた七種の菓子。干菓子(ヒガシ)・砂糖豆・せんべいなど。のち大黒天やそのほかの神仏にも供えた。

なないろとうがらし

なないろとうがらし [7] 【七色唐辛子】
「七味(シチミ)唐辛子」に同じ。

ななえ

ななえ [2] 【七重】
七つ重なっていること。また,幾重(イクエ)にも重なっていること。

ななえ

ななえ 【七飯】
北海道南西部,亀田郡の町。北西部は駒ヶ岳・大沼・小沼などがあり,大沼国定公園に属する。

ななえ

ななえ【七重の[に]】
sevenfold.→英和

ななえ=の膝(ヒザ)を八重(ヤエ)に折(オ)る

――の膝(ヒザ)を八重(ヤエ)に折(オ)・る
膝を幾重にも折り重ねるほど腰を低く下げて嘆願・謝罪するさまをいう。

ななえやえ

ななえやえ [2][2][1] 【七重八重】
幾重にも重なっていること。また,そのもの。「―花は咲けども山吹のみのひとつだになきぞあやしき/後拾遺(雑五)」

ななお

ななお ナナヲ 【七尾】
石川県,能登半島東部の七尾湾に臨む市。古くから能登の中心で,七尾港を有し,水産加工業などが盛ん。

ななおせん

ななおせん ナナヲ― 【七尾線】
JR 西日本の鉄道線。石川県津幡・羽咋・七尾・和倉温泉間,59.5キロメートル。能登半島南部を走る。かつて七尾線に含まれていた和倉温泉・輪島間は1991年(平成3)より,のと鉄道となる。

ななかまど

ななかまど [3] 【七竈】
バラ科の落葉小高木。山地に自生。葉は羽状複葉で小葉は披針形。初夏,枝先に白色五弁の小花がむらがって咲く。果実は小球形で,晩秋,赤く熟し,紅葉とともに美しい。七度かまどに入れても燃え残るほど燃えにくいためこの名があるという。[季]秋。
七竃[図]

ななかまど

ななかまど【七竃】
《植》a mountain ash;a rowan (tree).→英和

ななくさ

ななくさ【七草】
the seven spring herbs (春の);the seven autumn flowers (秋の).

ななくさ

ななくさ [2] 【七種・七草】
(1)七つの種類。また,「いろいろ」の意にも用いる。
(2)「春の七草」のこと。[季]新年。
(3)「秋の七草」のこと。[季]秋。
(4)「七種の節句」の略。

ななくさ=を囃(ハヤ)す

――を囃(ハヤ)す
七種の節句の前夜,または当日の朝,春の七草を俎(マナイタ)に載せ,「唐土(トウド)の鳥と日本の鳥と渡らぬ先に,七草薺(ナズナ)」などと唱えながら打ち囃すことをいう。当日の朝,この菜を入れて粥を炊き七種の粥として食べる。七草を打つ。薺打つ。[季]新年。

ななくさがゆ

ななくさがゆ [4] 【七種粥・七草粥】
(1)正月七日に春の七草を入れて炊(タ)いた粥。のちには,薺(ナズナ)またはあぶら菜だけを用いるようにもなった。菜粥。薺粥。[季]新年。
(2)正月一五日に米・小豆・粟(アワ)など七種の穀物を入れて炊いた粥。後世には小豆だけを入れた「小豆粥」になった。《七種粥》

ななくさづめ

ななくさづめ [4] 【七種爪】
七種の節句に,七種の菜をゆでた湯に爪をひたしてから切った風習。邪気を払うと信じられていた。菜爪(ナツメ)。

ななくさのせっく

ななくさのせっく 【七種の節句】
五節句の一。七草粥を食べて祝う正月七日の節句。七種の祝い。若菜の節(セチ)。人日(ジンジツ)。ななくさ。若菜の節(セチ)。

ななくさのたから

ななくさのたから 【七種の宝】
七種の宝物。金・銀・瑠璃(ルリ)・真珠など。七珍(シツチン)。「世の人の尊び願ふ―も我は何せむに/万葉 904」

ななこ

ななこ [2] 【魚子・斜子・魶子・七子】
〔「魚の卵」の意〕
(1)彫金技法の一。金属の表面に,魚卵状の小さな粒が一面に並んだように突起させたもの。地文(ジモン)に用いられる。
(2)「魚子織り」の略。

ななこおり

ななこおり [0] 【魚子織(り)・斜子織(り)】
二本ないし数本ずつ引きそろえて並べたたて糸に同数のよこ糸を打ち込んで織った変わり平織物。織り目は籠目(カゴメ)のような外観をもつ。特に絹糸で細かく織ったものをいう場合が多く,羽織地・帯地などに用いる。

ななこまち

ななこまち [4] 【七小町】
小野小町伝説に取材した七つの謡曲。「草子洗小町」「通(カヨイ)小町」「卒都婆(ソトバ)小町」「関寺小町」「鸚鵡小町」「雨乞小町」「清水小町」の七曲で,江戸時代,よく歌舞伎の題材,浮世絵の画題などになった。

ななころびやおき

ななころびやおき [3][1] 【七転び八起き】
〔七度転んで八度立ち上がる意〕
(1)何度失敗しても屈せずに立ち上がること。七転八起(シチテンハツキ)。
(2)人生において浮き沈みの多いこと。失敗したり成功したり変転の激しいこと。「―の人生」

ななころびやおき

ななころびやおき【七転び八起き】
ups and downs (of life).

ななさんいちぶたい

ななさんいちぶたい 【七三一部隊】
旧日本陸軍が細菌戦の研究・遂行のために1933年(昭和8)に創設,ハルビンに置いた特殊部隊の略称。秘匿名,満州第七三一部隊,正式名,関東軍防疫給水部本部。中国で細菌戦を行うとともに,生体実験や生体解剖を行い,多くの捕虜がその犠牲となった。部隊長は石井四郎(1892-1959)。

ななし

ななし [0] 【名無し】
名前がないこと。名前がついていないこと。また,そのもの。

ななし

ななし【名無しの】
nameless;anonymous;→英和
unknown.→英和
名無しの権兵衛 a Mr.What's-his-name.

ななしぐさ

ななしぐさ [3] 【名無し草】
名もない草。つまらない雑草。

ななしのごんべえ

ななしのごんべえ [5] 【名無しの権兵衛】
姓名のわからない人をさしてふざけて呼ぶ語。

ななしゅきょうぎ

ななしゅきょうぎ [4] 【七種競技】
陸上競技の女子混成競技。第一日目は100メートルハードル・走り高跳び・砲丸投げ.200メートル,第二日目は走り幅跳び・槍投げ.800メートルを行い,各種目の得点を総合して順位を決める。五種競技に代わってオリンピック正式種目になった。ヘプタスロン。
→五種競技
→十種競技

ななしゆび

ななしゆび [3] 【名無し指】
薬指(クスリユビ)のこと。無名指(ムメイシ)。

ななじゅうにんやくせいしょ

ななじゅうにんやくせいしょ ナナジフニンヤク― 【七十人訳聖書】
⇒しちじゅうにんやくせいしょ(七十人訳聖書)

ななせ

ななせ 【七瀬】
(1)七つの瀬。また,多くの瀬。「川の瀬を―渡りて/万葉 3303」
(2)「七瀬の祓(ハラエ)」をする七つの瀬。「難波の御はらへ―によそほしうつかまつる/源氏(澪標)」

ななせのはらえ

ななせのはらえ 【七瀬の祓】
平安中期以降,宮中で毎月または臨時に行われた祓。天皇の災厄を移した人形(ヒトガタ)を七人の勅使が七か所の水辺(大七瀬・霊所七瀬・加茂七瀬など何通りかの組み合わせがある)に流すもの。一般貴族もこれに倣(ナラ)い,また鎌倉幕府も鎌倉に七瀬を選定した。七瀬の禊(ミソギ)。

ななそ

ななそ 【七十】
しちじゅう。

ななそじ

ななそじ [2] 【七十路・七十】
しちじゅう。また,70年。七〇歳。「―やそぢはうみにあるものなりけり/土左」

ななたび

ななたび [2] 【七度】
七回。また,多くの回数。

ななたび=尋(タズ)ねて人を疑え

――尋(タズ)ねて人を疑え
物が見当たらないときは自分でよく探したあとではじめて他人を疑え。むやみに人を疑ってはいけないということ。

ななつ

ななつ【七つ】
seven.→英和
〜目の the seventh.→英和
‖七つ道具 an outfit;one's equipments.

ななつ

ななつ [2] 【七つ】
(1)しち。七個。物の数を数えるとき使う。
(2)七歳。
(3)昔の時刻の名。今の午前と午後の四時頃。七つ時。

ななついろは

ななついろは 【七ついろは】
片仮名・平仮名など,七種の字体・書体で書いたいろは歌。近世,手習いの手本とした。「六つで寺入り上げる手本の数々は,―の年弱七つ/浄瑠璃・栬狩」

ななつお

ななつお 【七つ緒】
七本の緒や弦。また,たくさんの緒・弦。「―の,八絃(ヤツオ)の琴を調べたる如や/東遊歌」

ななつがさね

ななつがさね [4] 【七つ襲】
女房の袿(ウチキ)や懐紙などで,白を上にし,濃紅・淡紅・濃青・淡青および薄色の濃いもの,薄いものの六枚を重ねたもの。七重(ナナエ)襲。

ななつぐち

ななつぐち 【七つ口】
江戸城大奥の出入り口の一。夕方七つ時に閉鎖された。これより奥は男子禁制。

ななつさがり

ななつさがり 【七つ下がり】
(1)午後の四時を過ぎた頃。
(2)盛りを過ぎて,衰えかけたこと。また,長く使って,くたびれている物。七つ時分。七つ過ぎ。七つ半。「帯は―の風通/洒落本・山下珍作」

ななつさがりのあめ

ななつさがりのあめ 【七つ下がりの雨】
夕方,四時過ぎに降りだした雨。なかなかやまないもののたとえにいう。

ななつさやのたち

ななつさやのたち 【七支刀】
「しちしとう(七支刀)」に同じ。「―一口,七子鏡一面,及種々の重宝を献る/日本書紀(神功訓)」

ななつすぎ

ななつすぎ 【七つ過ぎ】
(1)午前または午後の四時を過ぎた頃。
(2)「七つ下がり{(2)}」に同じ。「鏡蒲団の―を柏餅にして寝てゐる/洒落本・青楼昼之世界錦之裏」

ななつだち

ななつだち 【七つ立ち】
早朝の四時に出発すること。「お江戸日本橋―」

ななつどうぐ

ななつどうぐ [4] 【七つ道具】
(1)七種でひとそろいとなる道具。また,いつも携帯するひとそろいの小道具。ある仕事に必要な道具類。「大工の―」「現代女性の―」
(2)戦場に臨む武士が身に着けた武具一式。内容は一定しないが,一般に具足・刀・太刀・矢・弓・母衣(ホロ)・兜(カブト)の七種。また,弁慶が背に負っていたという鎌・鋸(ノコギリ)・槌(ツチ)・斧(オノ)・熊手など。
(3)大名行列に用いる道具一式。槍・長刀(ナギナタ)・台傘・馬印・挟箱(ハサミバコ)・立傘(タテガサ)・大鳥毛など。

ななつどき

ななつどき [0] 【七つ時】
「ななつ(七){(3)}」に同じ。

ななつのうみ

ななつのうみ 【七つの海】
南太平洋・北太平洋・南大西洋・北大西洋・南氷洋・北氷洋・インド洋の七つの海。また,転じて世界じゅうの海。七洋。「―を制覇する」

ななつのみち

ななつのみち 【七つの道】
西海道・南海道・山陽道・山陰道・東海道・東山道・北陸道の七道。また,全国の意でも用いる。「あひにあひて守る日吉の数々に―の国栄ふらし/新拾遺(神祇)」

ななつはん

ななつはん [4] 【七つ半】
(1)昔の時刻で,現在の午前と午後の五時頃。
(2)「七つ下がり{(2)}」に同じ。「帯は古い―ごろの博多縞/洒落本・山下珍作」

ななつばち

ななつばち [3] 【七つ鉢】
七つ一組の入れ子になっている鉢。

ななつぶとん

ななつぶとん 【七つ布団】
道中の馬に七枚のふとんを重ねて敷き,それに乗ること。ぜいたくなことのたとえ。「―を白ちりめんにしめかけ/浮世草子・一代男 5」

ななつぼうず

ななつぼうず 【七つ坊主】
江戸時代,毎日午後四時頃,群れをなして拍子木をたたき,町中を托鉢(タクハツ)して回った芝増上寺の僧のこと。

ななつぼし

ななつぼし [3] 【七つ星】
(1)北斗七星のこと。
(2)家紋の一。七曜(シチヨウ)を図案化したもの。北斗星。

ななつめん

ななつめん 【七つ面】
歌舞伎十八番の一。津打治兵衛・藤本斗文作。「姿観(スガタミ)隅田川」の二番目にあたる。1740年,二世市川団十郎により,江戸市村座で初演。面打ちの赤右衛門(実は粟津六郎)が,種々の面に早替わりして悪人を幻惑し,盗まれた重宝を取り返すというもの。

ななつもん

ななつもん [3] 【七つ紋】
家紋が,着物の背に一つ,両袖の前後に一つずつ,胸の両側に一つずつ,合計七つついていること。七所(ナナトコロ)紋。

ななつや

ななつや [3][0] 【七つ屋】
〔「質」と「七」の音が通ずるところから〕
質屋のこと。「お前昨夜,萩原様のお使で―へ行つたねえ/魔風恋風(天外)」

ななところ

ななところ [3] 【七所】
(1)七か所。七つの場所。
(2)「七所拵(ゴシラ)え」に同じ。「町人こしらへ―の大脇指し/浮世草子・一代男 7」

ななところがり

ななところがり [0] 【七所借り】
方々から借り集めること。ななとこがり。

ななところごしらえ

ななところごしらえ [6] 【七所拵え】
脇差(ワキザシ)の縁・頭(カシラ)・目貫・折金・栗形・裏瓦(ウラガワラ)・笄(コウガイ)の七か所を同じ地金,同じ図案でそろえたもの。ななところ。

なななぬか

なななぬか [3] 【七七日】
「四十九日(シジユウクニチ)」に同じ。なななのか。「うせ給ひて―のみわざ安祥寺にてしけり/伊勢 78」

なななのか

なななのか [3] 【七七日】
⇒なななぬか(七七日)

ななはかまいり

ななはかまいり [5] 【七墓参り】
陰暦七月一五日の宵から夜明けにかけて,鉦(カネ)などを打ち鳴らしながら七か所の墓所に参る風習。近世大坂のものが有名。七墓巡り。

ななはん

ななはん [0] 【七半】
排気量七五〇ccのオートバイの通称。

ななばけ

ななばけ 【七化け】
⇒七変化(シチヘンゲ)

ななばしょ

ななばしょ [0] 【七場所】
江戸深川の七つの岡場所。仲町・新地(大・小)・石場(古・新)・櫓下(表・裏)・裾継(スソツギ)・佃(俗に「あひる」)・土橋をいう。

ななひかり

ななひかり【七光】
<through,thanks to> the influence <of> .→英和

ななひかり

ななひかり [3] 【七光】
主人や親などの威光が大きく,そのおかげを深くこうむること。「親の―で重役になる」

ななふし

ななふし [2] 【七節】
(1)ナナフシ目ナナフシ科の昆虫。体長7〜10センチメートル。小枝に似た細長い体に短い触角と長い脚をもつ。全身褐色か緑色。擬態の例として有名。本州・四国・九州に分布。タケノフシムシ。
(2)ナナフシ目の昆虫の総称。エダナナフシ・トビナナフシ・コノハムシなど。
七節(2)[図]

ななふしぎ

ななふしぎ [3][2] 【七不思議】
ある土地に見られる不思議な七つのもの。自然現象や他と異なる動植物,妖怪変化,神仏の奇特など。「本所―」

ななへんげ

ななへんげ [3] 【七変化】
⇒しちへんげ(七変化)

ななほしてんとう

ななほしてんとう [5] 【七星瓢虫】
テントウムシの一種。体長約8ミリメートル。体は半球形で光沢がある。胸部は黒色,上ばねは橙色で七個の黒い紋がある。幼虫も成虫もアブラムシを食う益虫。日本・東アジアに広く分布。

ななまがり

ななまがり [3][0] 【七曲(が)り】 (名)スル
道や坂などが幾重にも曲がっていること。つづらおり。ななわだ。「―の道」

ななむ

ななむ (連語)
〔完了の助動詞「ぬ」の未然形に終助詞「なむ」の付いたもの〕
…てしまってほしい。…てしまってくれ。ななん。「おしなべて峯もたひらになり―/伊勢 82」「夕暮のまがきは山と見え―/古今(離別)」

ななめ

ななめ【斜めの(に)】
slant(ways);→英和
oblique(ly);→英和
diagonal(ly) (対角の);→英和
inclined.〜にする incline;→英和
slant.〜に見る look askance <at> .

ななめ

ななめ [2] 【斜め】 (名・形動)[文]ナリ
〔「なのめ(斜)」の転〕
(1)(水平・垂直などの方向に対し)傾いている・こと(さま)。はす。「―の線」「道を―に横切る」「板を―に立てかける」「日が―にさす」
(2)(まっすぐな位置に対し)横にすこしずれている・こと(さま)。「―うしろ」「―上」「―向かいの家」
(3)(人の気持ちなどが)普通とは違っている・こと(さま)。また,わるいこと。「世間を―に見る」「―に構える」「ご機嫌―」
(4)時刻などが半ばを過ぎて終わりに近いこと。「申(サル)の―に湯井の浜に落ちつきぬ/海道記」
(5)(「ななめならず」と同義に用いて)ひととおりでないさま。はなはだしいさま。「―によろこうで/幸若・和田宴」

ななめ=なら∘ず

――なら∘ず
ひととおりでない。はなはだしい。なのめならず。「文角も―∘ず喜び/こがね丸(小波)」

ななよ

ななよ [2] 【七夜】
(1)七日間の夜。七晩。
(2)「おしちや」に同じ。

ななよまち

ななよまち [0] 【七夜待】
「しちやまち(七夜待)」に同じ。「諸神に祈誓の―を懈怠(ケダイ)なく/浮世草子・新可笑記 2」

ななわだ

ななわだ 【七曲】
「ななまがり(七曲)」に同じ。「―にわだかまりたる玉の/枕草子 245」

ななん

ななん (連語)
⇒ななむ(連語)

なに

なに【何】
(1) what (疑問).→英和
(2)[間投詞]What! (驚き)/Why…./Well….
〜も nothing;→英和
no.→英和
〜もかも all;→英和
everything.→英和
〜はともあれ first of all;at all events.⇒何だかんだ,何でも,何か,何も.

なに

なに (連語)
〔上代東国方言。上代における打ち消しの助動詞「ぬ」の未然形「な」に助詞「に」の付いたものか〕
…ないで。…ずに。「あぜといへかさ寝に逢はなくにま日暮れて夕(ヨイ)なは来(コ)―明けぬしだ来る/万葉 3461」
〔この語の成立については,上記のほか,上代東国方言の「なな」の転,その他の説がある〕
→なな(連語)

なに

なに [1] 【何】
■一■ (代)
不定称の指示代名詞。
(1)どういうもの。どういうこと。
 (ア)名前や正体がわからない物事をさして問う語。「人間とは―か」「それが―か知っている」
 (イ)どれが相当するのか,はっきりしない物事をさして問う語。「―がほしいの」「―をたべよう」「あいつに―ができる」
(2) [0]
その名の思い出せないもの,名をぼかしていう必要のあるものをさす。「―はどうした」「―を―しよう」
(3) [0][1]
ある物事を挙げ,その他のものすべてをさす。「水も―もない」「お金も―もいらない」
■二■ (副)
(1)(下に打ち消しの語を伴って)何ひとつ。全く。「―不自由ない生活」「―気兼ねなく暮らす」
(2)原因・理由などの不明のときの納得のいかない気持ちを表す。なぜ。どうしてまた。どういうわけで。「春霞―かくすらむ桜花/古今(春下)」
■三■ (感)
(1)驚き,怒りやとがめる気持ちなどを込めて聞きかえすときに用いる語。「―,成功したって」「―,できないだって」「―,もう一度言ってみろ」
(2)相手の気持ち,特に,心配・懸念などを軽く打ち消すときに用いる語。いや。「―,大したことはない」「―,構うものか」
(3)呼びかけるときに用いる語。「―,お小性衆,若殿様のお入を神主方へ/歌舞伎・韓人漢文」
→何か
→何が
→何と
→何も

なに=から何まで

――から何まで
いっさいがっさい。すべて。何もかも。「―ひとの世話になる」

なに=が何(ナン)だか

――が何(ナン)だか
内容・筋道などが全く理解できないさま。「事故の時は,―さっぱりわからなかった」

なに=するものぞ

――するものぞ
何ができようか,何もできはしない。恐れることはない。「敵軍―」「悪天候も―」

なに=なら∘ず

――なら∘ず
何ほどのことでもない。物の数ではない。「―∘ぬ草木の色もあはれなり/新葉(雑中)」

なに=にしても

――にしても
他のことは別にしても。とにかく。なんにしても。

なに=にせよ

――にせよ
何にしろ。なんにせよ。

なに=にも増(マ)して

――にも増(マ)して
ほかのどんなものよりも。「―健康が大事だ」

なに=はともあれ

――はともあれ
ほかのことはどうでも。ともかく。「―,無事でよかった」

なに=はに付けて

――はに付けて
万事につけて。何かにつけて。「―便りなく思ひ参らせ候へば/浮世草子・禁短気」

なに=はの事

――はの事
(1)すべてのこと。万事。「数ならで―もかひなきになどみをつくし思ひそめけむ/源氏(澪標)」
(2)なんのこと。どんなこと。「津の国の―かのりならぬ遊びたはぶれまでとこそきけ/後拾遺(雑六)」
〔和歌では地名「難波(ナニワ)」にかけて用いられる〕

なに=は扨置(サテオ)き

――は扨置(サテオ)き
ほかのことはひとまず後まわしにしても。まず第一に。「―ひと休みしよう」

なに=は無くとも

――は無くとも
ほかのものは全くなくても,そのものだけは欠かすことはできないという意を表す。「―団欒(ダンラン)のひとときが欲しい」

なに=は然(シカ)れ

――は然(シカ)れ
ほかのことはさておき。何はともあれ。「まあ��,―,二日酔ひの迎ひ酒とは/歌舞伎・韓人漢文」

なに=も彼(カ)も

――も彼(カ)も
あれもこれも。すべて。
→何も

なに=や彼(カ)や

――や彼(カ)や
いろいろ。あれやこれや。なんやかや。「―(と)忙しい」「―(と)口うるさい」

なに=をか言わんや

――をか言わんや
何を言おうか,何も言うことはない。おどろきあきれて言うべき言葉もない。

なに=をがな

――をがな
何か適当なものを求めるさまにいう。何かを。何物かを。「―と望みける程に/仮名草子・伊曾保物語」

なに=を隠そう

――を隠そう
何も隠すつもりはない。思い切って真実を述べる前に言う語。「―彼がその人です」

なに=食わぬ顔

――食わぬ顔
知っているにもかかわらず何事も知らないような顔つき。そ知らぬ顔。「―でうそをつく」

なにか

なにか 【何か】 (連語)
□一□
(1)内容が不定,あるいは未知であることや物を指す。「―いいことがありそうだ」「穴の中に―がいる」「心の中に―を期している様子だ」
(2)(「…かなにか」「…やなにか」の形で)同類のものを指し示すのに用いられる。また,はっきりと言わずにぼかして言うときに用いられる。「誰かが来て果物か―置いて行ったよ」「うちの子は本や―はちっとも読もうとしない」
(3)(副詞的に)何だか。どうしてか。なぜか。「―寂しい」
(4)(軽く相手の意を確かめるようなときに発する)そういうことか。…であるのか。「それなら―,僕が悪いというのか」
□二□
(1)(疑問を表し,下に反対の内容を導いて)どうして…なのだろう。なぜ…なのか。「かくしあらば―植ゑけむ/万葉 1907」「ほととぎす思はずありき木の暗(クレ)のかくなるまでに―来鳴かぬ/万葉 1487」
(2)(感動詞的に)上の語,または相手の言葉を軽く否定して,反対のことを述べる時に用いる。いやいや。なあに。「―それが売りたるを買ひて,かくしたるぞ/落窪 3」

なにか

なにか【何か】
something;→英和
anything;→英和
〔形〕some;→英和
any;→英和
〔副〕somehow.→英和
〜食べるもの something[anything]to eat.〜わけがあって for some reason (or other).〜につけて <busy> one way or another;in many ways.

なにか

なにか [1] 【何彼】
〔代名詞「なに」に,代名詞「か」が付いたもの〕
いろいろの事物・事態をひっくるめてさし示す。あれやこれや。何やかや。「―のことはさておき」「ただおほかたの御しつらひ,―のことばかりをなむ営ませ給ひける/源氏(御法)」

なにか=せ∘ん

――せ∘ん
何になろうか,何にもならない。「春の心長閑けしとても―∘ん/風雅(春下)」

なにか=と言うと

――と言うと
何かきっかけがあるたびに,いつも同じ言動をとるさま。「彼は―その話を持ち出す」

なにか=と言えば

――と言えば
「何かと言うと」に同じ。

なにか=につけ

――につけ
(「て」を伴うこともある)いろいろのことに関して。万事について。「駅に近い方が―(て)便利です」「―(て)世話をする」「当時を―(て)思い出す」

なにか=は

――は
疑問・反語の意を表す。どうして…か,そんなことはない。何になろうか,何にもならない。「葎(ムグラ)はふ下にも年はへぬる身の―玉のうてなをも見む/竹取」

なにか=はせん

――はせん
何になろうか,何にもならない。どうにもならない。「みにくき姿を待ちえて―/徒然 7」

なにか=彼にか

――彼にか
あれやこれや。なにやかや。「―用事がある」

なにかしら

なにかしら [0][1] 【何かしら】 (副)
〔「何か知らん」の転〕
(1)不定の物事をさす。「―言いたいことがあるだろう」
(2)なぜということもなく。どうしたわけか。「―物悲しい気分になる」

なにかと

なにかと [0] 【何彼と】 (副)
いろいろと。あれやこれやと。「―お世話になります」

なにかなし

なにかなし [4][0] 【何か無し】 (副)
〔「なにがなし」とも〕
(1)はっきりした理由もなく。なんとなく。「―(に)寂しい夜更け」「―(に)人を引き付けるものがある」「―目に入つたのは/戸隠山紀行(美妙)」
(2)何のかのということなく。あれこれ考えないで。とにかく。「まづ咄す事もある,此の舟へといふ,―に乗り移りて/浮世草子・一代男 5」「―四百づつなら泊つていかう/滑稽本・膝栗毛 6」

なにが

なにが 【何が】 (連語)
(1)(反語の意味を導く)どうして。いったい何が。「そんなことで―うれしいものか」
(2)とにかく。なにしろ。なにがさて。「―手ひどい親旦那/浄瑠璃・ひらかな盛衰記」
(3)(下に原因・理由を示す語句を伴って)当然であるという意を示す。なにしろ。なにぶんにも。「祇園会にはじめて呼びければ,―田舎者の事なれば/咄本・露が咄」

なにが=さて

――さて
何はともあれ。何はさておき。とにかく。「―これを片付けてしまおう」

なにが=何(ナン)でも

――何(ナン)でも
たとえどんなことがあっても。「―やる」

なにがし

なにがし【某】
a certain person;Mr.So-and-so.〜かの金 some money.

なにがし

なにがし [2][1] 【某・何某】
■一■ (名)
(1) [0][2]
数量,特に金銭の額についてあまり多くないことを漠然と言い表す。「―かの援助をする」「―かの金を出す」
(2)しかるべき家柄の人。その土地で相当の有力な人。「これはいるまの―でござる/狂言・入間川」
■二■ (代)
(1)不定称の人代名詞。名が未知であるとき,あるいはわざと明確にしないときなどに用いる。「確か山田―とかいいましたね」「御存じの鈴木―の説ですよ」
(2)不定称の指示代名詞。地名などについて,それが不明であるとき,あるいはわざと明確にしないときに用いられる。「―とかいう村」「そのわたり近き―の院におはしまし着きて/源氏(夕顔)」
(3)一人称。男性のややあらたまった言い方として用いられる。謙譲の意の含められることもある。わたくし。それがし。「すきずきしきことと,―よりはじめてうけひき侍らず/源氏(帚木)」

なにがしかがし

なにがしかがし 【何某彼某】 (代)
「なにがしくれがし(某某)」に同じ。「―といふいみじき源氏の武者達を/大鏡(花山)」

なにがしくれがし

なにがしくれがし 【某某】 (代)
だれそれ。なにがしそれがし。「―と数へしは,頭中将の随身/源氏(夕顔)」

なにがしそれがし

なにがしそれがし 【某某】 (代)
「なにがしくれがし(某某)」に同じ。「―留めて侍れば,たづね給はば,きこえさせてむ/狭衣 1」

なにがな

なにがな 【何がな】 (連語)
なにか。何物か。「―とらせんと思へどもとらすべき物なし/宇治拾遺 9」
〔「がな」は不定の意の副助詞。願望を表す終助詞とする説もある〕

なにくそ

なにくそ【何糞】
Damn it!

なにくそ

なにくそ [4][1] 【何糞】 (感)
気持ちを奮い立たせるときに発する言葉。「―,こんなことで負けるもんか」

なにくれ

なにくれ [0][1] 【何くれ】
■一■ (代)
不定称の指示代名詞。
(1)いろいろの人や事物などをひっくるめて指し示す。あれやこれや。「山の座主(ザス),―の僧たちも,え請(ソウ)じあへ給はず/源氏(葵)」
(2)いろいろの事物の中から,それと特定できない一つをはっきりしないままに指示する。「此御方の匂ひは,只今あるそら薫物ならねば,もしは―の香の香にこそあんなれ/栄花(輝く藤壺)」
■二■ (副)
あれやこれやと。いろいろ。「―(と)面倒をみる」

なにくれ=となく

――となく
なにやかやと。あれこれと。いろいろ。「―面倒をみる」「―世話をする」

なにくわぬ

なにくわぬ【何食わぬ顔をする】
look[pretend to be (ふりをする)]unconcerned.〜顔で unconcernedly;as if nothing had happened.

なにげない

なにげな・い [4] 【何気無い】 (形)[文]ク なにげな・し
(1)何の考えもない。特に深い意図もない。「―・く言った言葉で人を傷つける」
(2)別に気にもとめていない。さりげない。「―・い風を装う」
[派生] ――さ(名)

なにげなく

なにげなく【何気なく】
[ふと]casually;→英和
accidentally;→英和
unintentionally (意図せずに);unconcernedly (さりげなく).〜言ったこと a casual remark.

なにげなし

なにげなし [4] 【何気無し】
なにげないこと。さりげないようす。「―に言う」

なにごこち

なにごこち 【何心地】
(1)どんな気持ち。「をしむから恋しきものを白雲のたちなむのちは―せむ/古今(離別)」
(2)どんな病気。「―とも思え侍らず/源氏(東屋)」

なにごころ

なにごころ 【何心】
どんな心。どんな気持ち。なにごこち。「来まさぬ君は―そも/万葉 2295」

なにごころ=もなし

――もな・し
なんの考えもない。無心である。何心ない。「君は―・く寝給ひつるを/源氏(若紫)」

なにごころない

なにごころな・い [6] 【何心無い】 (形)[文]ク なにごころな・し
(1)特にどうという考えもない。なにげない。「―・く見る」「―・く夫人の肖像の前に立ち/谷間の姫百合(謙澄)」
(2)無心である。無邪気である。「姫宮のいとうつくしげにて,若く,―・き御ありさまなるを/源氏(若菜上)」

なにごと

なにごと [0] 【何事】
(1)どのような事柄。どんなこと。「―が起こったのか」「精神一到―か成らざらん」
(2)すべてのこと。万事。「―も辛抱が大事だ」「―によらず相談する」
(3)どうしたこと。何ということ。とがめだてするときなどに用いる。「その醜態は―だ」
(4)不定の事柄をさす。なになに。「―の式といふ事は/徒然 169」

なにごと

なにごと【何事】
what;→英和
something (何事か);→英和
everything (万事);→英和
nothing (否定).→英和
⇒何も.〜にも in all things.〜もなく quietly.→英和
〜があろうと whatever may happen.〜ですか What's the matter?

なにさ

なにさ [1] 【何さ】 (感)
相手の言動に反発するときに発する語。何よ。主に女性が用いる。「―,その言い方は」

なにさま

なにさま 【何様】
■一■ [1]
(名)
(1)(だれかわからないが)偉い人。高貴な人。皮肉の意を込めて用いる場合が多い。「―か知らないが,大した行列だ」「自分を―だと思っているのか」
(2)〔「なにざま」とも〕
どのようなようす。どのよう。いかよう。「―の事ぞわれにはつつむことあらじとなむ思ふ/源氏(末摘花)」
■二■ [0] (副)
(1)なんといっても。なにしろ。「―まだ若いから」「貧相に見えるが,―一の政治家には違ひない/雪中梅(鉄腸)」
(2)全く。本当に。「―魚(ウオ)ガ多イゾ/天草本伊曾保」

なにしおう

なにしおう ナニシオフ 【名にし負う】
端唄・うた沢の一。伊勢物語の歌から詞を取ったもので,隅田川での忍び会いをうたったもの。端唄は歌舞伎の下座に使われる。

なにしか

なにしか 【何しか】 (連語)
〔「し」は副助詞,「か」は係助詞〕
原因・理由などが不明である意を表す。どうして…なのか。なぜ…か。「見まく欲り我(ア)がする君もあらなくに―来けむに/万葉 164」

なにしか=は

――は
何のために。なぜ。「―人もきてみむいとどしく物思ひ添ふる秋の山里/和泉式部集」

なにしか=も

――も
どうして,まあ。何としてか,まあ。「―ここだく恋ふるほととぎす鳴く声聞けば恋こそ増され/万葉 1475」

なにしに

なにしに 【何為に】 (連語)
〔「し」は動詞「す」の連用形,「に」は格助詞〕
(1)何をするために。何のために。「おどろき給ひて,―召すぞ,と問ひ給へば/大鏡(師尹)」
(2)疑問の意を表す。いったいどういう訳で。どうして。「―部屋にこめ給ひてかくをこなる物にあはせむとし給ひしぞ/落窪 2」
(3)反語の意を表す。どうして…か。「―悲しきに見送りたてまつらむ/竹取」

なにしろ

なにしろ [1] 【何しろ】 (副)
〔「なににしろ」の転〕
他のことはさておいて,その事柄を強める気持ちを表す語。何にせよ。とにかく。なにせ。なんせ。「心配するよりも―一度やってみることだ」「急ぎの仕事があるのだが―暑くて」

なにしろ

なにしろ【何しろ】
⇒何分(なにぶん).

なにする

なに・する 【何為る】 (動サ変)
(1) [1]
何をする。非難したり,いぶかしがったりしていう。「いきなり―・するんだ」「あんなに買い込んで―・するつもりだろう」
(2) [0]
ある行為を,わざとぼかして表現する語。「どうにか都合して―・しますから」

なにすれぞ

なにすれぞ 【何為れぞ】 (連語)
どうしてか。どういうわけで。なぜ。なんすれぞ。「時々の花は咲けども―母とふ花の咲き出来(コ)ずけむ/万葉 4323」

なにせ

なにせ [1] 【何せ】 (副)
「なにしろ」に同じ。「品質は少し落ちるが―安い」

なにせむ

なにせむ 【何せむ】 (連語)
なんになるだろうか,なんにもならぬ。何せむに。「恋ひ死なむ後は―生ける日のためこそ妹を見まく欲りすれ/万葉 560」

なにせむ=に

――に
(1)「なにせむ」に同じ。「銀(シロカネ)も金(クガネ)も玉も―優れる宝子にしかめやも/万葉 803」
(2)なんのために。どうして。「―命をもとな長く欲りせむ生けれども我(ア)が思ふ妹にやすく逢はなくに/万葉 2358」

なにぞ

なにぞ 【何ぞ】 (連語)
(1)〔代名詞「なに」に助詞「ぞ」の付いたもの〕
どのようなものか。何か。なんぞ。「白玉か―と人の問ひし時露と答へて消えなまし物を/伊勢 6」
(2)〔副詞「なに」に助詞「ぞ」のついたもの〕
なぜ。どうして。なんぞ。「多摩川にさらす手作りさらさらに―この児のここだかなしき/万葉 3373」

なにと

なにと 【何と】 (連語)
〔代名詞「なに」に格助詞「と」の付いたもの。副助詞「など」の原形に相当する語〕
一例をあげて,同種のものが他にもいろいろあるということを表す。なんど。など。「守(カミ)のはらから,またことひと,これかれ酒―持て追ひ来て/土左」
→なんど
→など(副助)

なにと

なにと 【何と】
■一■ (副)
(1)どうして。なぜ。「岩代のまつこともなき我身さへ―憂世にむすぼほるらん/続古今(雑中)」
(2)「なんと(何){■一■(1)}」に同じ。「さて座禅の公案―心得候ふべき/謡曲・放下僧」
■二■ (感)
(1)問い返したり,念を押したりするときに用いる語。なんだって。「『その人買舟に物申さう』『あら音高し,―,―』/謡曲・自然居士」
(2)話しかけて相談するときなどに用いる語。おいどうだ。「―,明日の襟付はどうしたものであらうぞ/狂言記・烏帽子折」

なにと=かは

――かは
(1)反語の意を表す。いったいどのように…しようか,なんともしようがない。「―人にも今はかたるべき/続拾遺(雑中)」
(2)疑問の意を表す。どのように…するか。「松の雪をも―見る/源氏(椎本)」

なにと=して

――して
(1)「なんとして(何){(1)}」に同じ。どうして。「さてこの者をば―召し連れられて候ふぞ/謡曲・七騎落」
(2)どんな方法で。どうやって。「八嶋よりこれまでは―逃れさせ給ひて候ふやらん/平家 10」
(3)反語の意を表す。どうして…しようか(…しない)。「身共が為にもまま子ぢや物を―喰ふ物ぢや/狂言・鬼の継子(虎寛本)」

なにと=なし

――な・し
(1)特に取り立てて言うほどのこともない。どうということもない。普通だ。「非参議のほど,―・き若人こそ二藍はよけれ/源氏(藤裏葉)」
(2)何がそうだと特定あるいは限定できない。全体にわたってあれこれと,また漠然と。「―・う物哀れなりける折節/平家 2」「天下の事―・く関東の計として / 太平記 1」
(3)特別な注意を払わないで事をするさま。特別な理由や目的がない。なんとなく。「―・く受け取れども箱王は涙にむせびけり/曾我 4」

なにと=はなしに

――はなしに
どうということもなく。何となく。なんとはなしに。「―しゃべってしまった」

なにと=やらん

――やらん
(1)なんであろうか。どういうものか。「漫々たる海上に,―はたらく物あり/平家(二本・延慶本)」
(2)どことなく。なんとなく。なんだか。「―,御座敷しづまりたり。歌へや殿ばら,はやせや,舞はん/曾我 6」

なにとぞ

なにとぞ [0] 【何卒】 (副)
(1)相手に対して強く願い望む気持ちを表す。どうか。なんとか。「―お許しください」
(2)どうにかして。なんとかして。「外のことならば―思案もいたすべきが/浄瑠璃・夕霧阿波鳴渡(中)」

なにとて

なにとて 【何迚】 (副)
どうして。なぜ。「―松のつれなかるらん/浄瑠璃・菅原」「―こよひたづね来つらむ/更級」

なにとも

なにとも 【何とも】 (副)
(1)(下に否定表現を伴って)別に大したことにも。何ごととも。なんとも。「めでたき御もてなしも―おぼえず/源氏(帚木)」
(2)あらゆる方法を尽くして。なんとかして。「―シテコノ難儀ヲノガリョウズ/日葡」
(3)どう見ても。いかにも。なにぶんにも。「―参り悪うござる/狂言記・貰聟」
(4)…なども。「形ち,有様も美(ウルワ)しかりけり。気はひ―物言ひもをかしかりければ/今昔 30」

なになに

なになに 【何何】
〔「なに(何)」を重ねたもの〕
■一■ [1][2] (代)
不定称の指示代名詞。内容などをはっきり言う必要のないとき,あるいは,不明の物事をならべていうときなどに用いる。しかじか。うんぬん。「一つ―,二つ―と読みあげる」「―を持参すればよいのでしょうか」
■二■ [1] (感)
(1)驚いて読み返したり聞き返したりするときに発する言葉。何だ何だ。「―,来年度の予算決定だって」
(2)相手の気持ちや言葉を軽く打ち消すときなどに用いる語。「―,心配することはないよ」

なにの

なにの 【何の】 (連語)
〔「の」は格助詞〕
(1)人や事物の名を明らかにしないでいう。なんとかいう。「雪―山に満てり/枕草子 181」
(2)疑問・詰問の気持ちを表す。どのような。どんな。「あづきなく―狂言(タワコト)今更に童言(ワラワゴト)する老人(オイヒト)にして/万葉 2582」
(3)打ち消しの強調や反語の意を表す。どれほどの。少しの。「さらに―しるしも侍らじ物を/源氏(若紫)」「―にほひのあるにかと涙ぐましう聞ゆ/更級」
(4)(副詞的に用いて)どうして。なぜ。「―さる人をか,この院の内に捨て侍らむ/源氏(手習)」

なにひとつ

なにひとつ [1][4] 【何一つ】 (副)
(下に打ち消しの語を伴って)ひとつも。「―不自由なく暮らす」「―として思い出の種にならないものはない」

なにびと

なにびと [0] 【何人】
どのような人。いかなる人。なんぴと。「―も職業選択の自由を有する」

なにぶん

なにぶん【何分】
(1)[何らか]〜の some.→英和
(2)[何しろ]anyway;→英和
you know.(3)[どうぞ]please.→英和

なにぶん

なにぶん [0] 【何分】
■一■ (副)
(1)どうか。なにとぞ。「―(とも)よろしくお願いします」
(2)なんといっても。「―まだ不慣れで,失礼も多いかと存じます」
■二■ (名)
(1)いくらか。若干。「―の御寄付をお願いいたします」
(2)なんらか。なにか。「―の沙汰あるまで待て」

なにぶん=にも

――にも
「なにぶん{■一■(2)}」を強めていう語。「―子供のことだから,許してやってほしい」

なにほど

なにほど [0][1] 【何程】 (副)
(1)不定の量を表す。どれくらい。どれほど。「―御入用ですか」
(2)どんなに。どのように。「―頼まれても引き受けられない」「―働いても/多情多恨(紅葉)」
(3)(反語に用いて)大したことはない,の意を表す。「一度や二度失敗したとて―のことがあろう」

なにぼう

なにぼう [1] 【何某】
姓名のわからないとき,または,姓名を伏せておきたいときに使う語。なんとかいう名前の人。だれそれ。「某商社員―」

なにも

なにも 【汝妹】
〔「なのいも」の転。「な」は古くは一人称〕
男性が女性に親しみをもって呼びかける語。あなた。おまえ。
⇔なせ
「うつくしき我が―の命を/古事記(上)」

なにも

なにも【何も】
nothing;→英和
no.→英和
〜する(心配する)ことがない have nothing to do (worry).〜知らない know nothing <about> .…する理由(必要)は〜ない there is no reason (need) to do.

なにも

なにも 【何も】
■一■ [0][1] (副)
(打ち消しを伴って)特別に。わざわざ。「―そんなに騒ぐことはあるまい」「―笑わなくてもいいだろう」
■二■ (連語)
(1)(打ち消しを伴って)少しも。全く。一つも。「悪いことは―ない」「―見なかった」
(2)(「…も何も」の形で)なにもかも。それを含めてみんな。「ノートも―忘れてきた」

なにも=彼(カ)にも

――彼(カ)にも
「なにもかも」に同じ。

なにも=彼(カ)も

――彼(カ)も
あれもこれも。すべて。みんな。なにもかにも。「―なくなった」「―終わった」

なにもかも

なにもかも【何もかも】
everything;→英和
all.→英和

なにもの

なにもの [0] 【何者】
(1)名前や身分などのわからない者をさしていう語。どのような人。だれ。「演壇でいきまいている人は―ですか」
(2)すべての人。あらゆる人。何人(ナンビト)。「―をも怖れない」

なにもの

なにもの【何者】
[疑問]who;→英和
what;→英和
somebody (誰か).→英和

なにもの

なにもの [0] 【何物】
どのようなもの。いかなるもの。「芸術の―なるかを解さない」「屈辱以外の―でもない」

なにゃとやら

なにゃとやら
青森県・秋田県の民謡で,東北地方最古の盆踊り唄。踊り手は歌詞を即興で作り,作れない間は「なにゃとやら,なにゃとなされた,なにゃとやら(どうしたのか,の意)」をくり返す。江戸時代に七七七五調になり,多くの唄を派生した。

なにやかや

なにやかや【何や彼や】
⇒何だかんだ.

なにやつ

なにやつ [1][0] 【何奴】
どういうやつ。なんというやつ。「いったい―の仕業だろう」「―だ,名をなのれ」

なにやら

なにやら [1] 【何やら】 (副)
(1)なにか知らないが。なにかしら。「―変なことを言っている」「裏の方で―音がする」
(2)どういうわけか知らないが。なぜか。「―悲しくなってくる」「山路来て―ゆかしすみれ草/野ざらし紀行」
(3)(「…やら」の下に続けて)一々あげないで同類のものがあることを示す。「引っ越しやら―で忙しい」

なにやら=かやら

――かやら
あれこれ。なんやかや。「―難しいことを言っていた」

なにゆえ

なにゆえ [0] 【何故】 (副)
なぜ。どういうわけで。「―(に)報告しなかったのか」「―の変更か不明だ」

なによう

なによう [0] 【何用】
なんの用事。どのような用件。「―があって来たのか」「娘に―でしょうか」

なによう

なによう 【何様】
状態・正体が不明なものにいう。どのよう。どんなようす。「―のもの,かく人をまどはしたるぞ/源氏(手習)」

なにより

なにより【何より(も)】
above all;more than anything else.〜の very[most] <nice present> ;→英和
very desirable.

なにより

なにより [1][0] 【何より】
■一■ (名)
他のどんな物事にもましてよいこと。最上であること。最もよいこと。「お元気で―です」「―の品をありがとうございました」
■二■ (副)
他の何にもまさって。この上なく。最も。「なによりも」の形でも用いる。「君が来てくれたことが―(も)うれしい」

なにら

なにら [1] 【何等】 (副)
「なんら(何等)」に同じ。

なにわ

なにわ ナニハ 【難波・浪速・浪花・浪華】
(1)大阪市の古名。上町(ウエマチ)台地北部一帯の地域をさした。また,一般に大阪のこと。((歌枕))「―気質」「津の国の―の葦の目もはるにしげき我恋人知るらめや/古今(恋二)」
(2)(「浪速」と書く)大阪市中央部にある区。

なにわ=の葦(アシ)は伊勢(イセ)の浜荻(ハマオギ)

――の葦(アシ)は伊勢(イセ)の浜荻(ハマオギ)
物の名や風俗・習慣などが,地方によって変わるたとえ。

なにわいばら

なにわいばら ナニハ― [4] 【難波薔薇】
バラ科のつる性常緑低木。観賞用に栽培し,時に野生化。茎は長く伸び,とげがある。葉は楕円形の三小葉から成る複葉。初夏,枝先に径約6センチメートルの白色五弁花を頂生。花柄や萼(ガク)にとげがある。

なにわえ

なにわえ ナニハ― 【難波江】
大阪湾,旧淀川河口付近の入り江の古名。古く,葦(アシ)が群生していた。難波潟。((歌枕))「夕月夜潮みちくらし―の葦の若葉にこゆる白波/新古今(春上)」

なにわおどり

なにわおどり ナニハヲドリ [4] 【浪速踊り】
大阪の芸妓の舞踊。1882年(明治15)創始の北新地のものと,1908年(明治41)創始の新町のものがあった。

なにわがた

なにわがた ナニハ― 【難波潟】
「難波江(ナニワエ)」に同じ。((歌枕))「―潮(シオ)みちくらしあま衣たみののしまにたづ鳴きわたる/古今(雑上)」

なにわきゅう

なにわきゅう ナニハ― 【難波宮】
古代,難波に営まれた宮城。大阪市中央区法円坂町付近にあった。遺構は四期にわたり,孝徳朝の難波長柄豊碕(ナガラノトヨサキ)宮,天武朝の陪都としての難波宮(二期),聖武朝から平安初期にかけての陪都としての難波宮にそれぞれ比定されている。仁徳朝に置かれたとされる難波高津宮は,遺構の上の確認はなされていない。なにわのみや。

なにわぐさ

なにわぐさ ナニハ― [3] 【難波草】
アシの異名。

なにわじょうるり

なにわじょうるり ナニハジヤウ― 【難波浄瑠璃】
難波(大阪)地方で成長,流行した浄瑠璃の総称。播磨節・文弥節・義太夫節などの類。
→江戸浄瑠璃
→京浄瑠璃
→上方浄瑠璃

なにわづ

なにわづ ナニハ― 【難波津】
(1)古く,難波江にあった港。瀬戸内海航路の拠点。((歌枕))「―を今日こそみつの浦ごとにこれやこの世をうみわたる舟/後撰(雑三)」
(2)「難波津の歌」の略。「まだ―をだにはかばかしう続け侍らざめれば/源氏(若紫)」
(3)和歌の道。難波津の道。

なにわづのうた

なにわづのうた ナニハ― 【難波津の歌】
王仁(ワニ)が詠んだと伝えられる「難波津に咲くやこの花冬ごもり今は春べと咲くやこの花」の歌。古今集(仮名序)に,浅香山の歌とともに手習う人が初めに用いる歌とある。

なにわでら

なにわでら ナニハ― 【難波寺】
四天王寺(シテンノウジ)の別名。

なにわと

なにわと ナニハ― 【難波門】
難波の港。「―を漕ぎ出て見れば/万葉 4380」

なにわのながらのとよさきのみや

なにわのながらのとよさきのみや ナニハ― 【難波長柄豊碕宮】
大化の改新後の652年に完成した孝徳天皇の宮殿。大阪市中央区法円坂の前期難波宮跡のことで,内裏・朝堂院・倉庫より構成される。

なにわばし

なにわばし ナニハ― 【難波橋】
大阪市北区西天満と中央区北浜を結ぶ橋。堂島川・中之島・土佐堀川をまたぐ。

なにわぶし

なにわぶし ナニハ― [0] 【浪花節】
語り物の一。江戸末期,大坂で説経節・祭文(サイモン)から出たもの。三下りの三味線を伴奏に,節と啖呵(タンカ)の部分よりなる。講釈・人情噺・歌舞伎小説などから取材し,明治以後隆盛をみた。古くは,ちょんがれ節・ちょぼくれ・うかれ節などとも呼ばれた。浪曲。

なにわぶしてき

なにわぶしてき ナニハ― [0] 【浪花節的】 (形動)
義理人情を考えや行動の中心におく,通俗的で古風なさま。「―な人間関係」

なにわみやげ

なにわみやげ ナニハミヤゲ 【難波土産】
演劇書。五巻。三木貞成著。1738年刊。穂積以貫によるとされる近松門左衛門の聞き書き「虚実皮膜論(キヨジツヒニクロン)」所収で有名。

なにわやき

なにわやき ナニハ― [0] 【難波焼】
延宝(1673-1681)頃から大坂高津あたりで産した陶器。初めは雑器を焼き,のち茶器をも産出した。なんばやき。高津焼。

なにを

なにを 【何を】 (感)
問い返したり反発したりするときに発する語。なんだと。なに。「―,生意気な」

なぬか

なぬか [0] 【七日】
(1)「なのか(七日){(1)}」に同じ。特に,正月七日,また七月七日。「天の川―を契る心あらば/蜻蛉(上)」
(2)「なのか(七日){(2)}」に同じ。
(3)人が生まれて七日目の日。お七夜。「―よりこそ祝ひそめけれ/永久百首」
(4)人の死後,七日ごとに営む法事。また,その日。特に,最初の「初七日(シヨナヌカ)」と最後の「七七日(ナナナヌカ)」。「―のわざを母君ほとけ書き経書き法服して比叡にてし給ふ程に/宇津保(菊の宴)」

なぬかがえり

なぬかがえり [4] 【七日帰り】
他所へ行って七日目に帰ってくること。初七日を連想するためこれを忌む風習がある。

なぬかざめ

なぬかざめ [3] 【七日鮫】
ネズミザメ目の海魚。小形のトラザメ類の仲間で全長1メートル。体は灰褐色で不規則な暗褐色の斑紋をもつ。腹部はフグのように,海水を吸いこんで胃にためふくらますことができる。卵生。練り製品の原料となる。日本各地や東シナ海に分布。

なぬかしょうがつ

なぬかしょうがつ [4] 【七日正月】
正月七日の祝い。五節句のはじめとして,七種粥(ナナクサガユ)を食べて祝う。七種の節句。

なぬかなぬか

なぬかなぬか [4] 【七日七日】
七日目ごと。特に,人の死後七日目ごとの日。「―に仏書かせても,誰がためとか,心のうちにも思はむ/源氏(夕顔)」

なぬかのせちえ

なぬかのせちえ 【七日の節会】
「白馬(アオウマ)の節会」に同じ。

なぬかび

なぬかび [3] 【七日日】
「七日盆(ナヌカボン)」に同じ。

なぬかぼん

なぬかぼん [3] 【七日盆】
七月七日をいう。盆行事の初日。この日に墓掃除などをする地方が多い。盆始め。

なぬかまいり

なぬかまいり [4] 【七日参り】
「七日詣(ナヌカモウ)で」に同じ。

なぬかもうで

なぬかもうで [4] 【七日詣で】
七日間かかさず社寺に参って祈願すること。正式には日に七度ずつ,七日間参る。七日参り。「御祈祷の―と偽り,清水の観音様に/浄瑠璃・孕常盤」

なぬし

なぬし [0] 【名主】
江戸時代の村方三役の一。村の長で村政の中心であった。土豪その他の有力者が代官に任命され世襲が普通であったが,享保(1716-1736)頃より一代限りとなったり,入れ札(フダ)で選ぶこともあった。関西では主に庄屋,東北では肝煎(キモイリ)といった。また,町にも町名主がおり町政を担当した。
→みょうしゅ(名主)

なね

なね 【汝ね】
〔「な」は二人称。「ね」は敬愛の意を表す接尾語〕
人を親しみ尊んでいう語。男女両方に用いられる。「―,汝命(イマシミコト),兵を持ちて入りて,当芸志美美(タギシミミ)を殺したまへ/古事記(中)」

なの

なの (連語)
□一□〔形容動詞の連体形語尾「な」に準体助詞「の」がついたもの〕
(1)下降調のイントネーションを伴って,念を押したり,断定したりする意を表す。「ここはとても静か―」
(2)上昇調のイントネーションを伴って,質問の意を表す。「今日はどうしてこんなににぎやか―?」
□二□〔助動詞「だ」の連体形「な」に準体助詞「の」が付いたもの〕
(1){□一□(1)}に同じ。「ここが私の生まれた家―」
(2){□一□(2)}に同じ。「今日はお休み―?」

なの∘だ

なの∘だ (連語)
〔形容動詞の語尾または助動詞「だ」の連体形「な」に助詞「の」が付き,さらに断定の助動詞「だ」の付いたもの。話し言葉では「なんだ」となることが多い〕
強い断定を表す。「これが僕のやりたいこと―∘だ」「試合結果がよくなかったのは,何よりも練習時間が少なかったから―∘だ」
〔「だ」の活用に応じて,「なのだろう」「なのだった」「なのではないか」などの形でも用いられる〕

なの∘です

なの∘です (連語)
〔形容動詞の語尾または助動詞「だ」の連体形「な」に助詞「の」が付き,さらに丁寧の助動詞「です」の付いたもの。話し言葉では「なんです」となることが多い〕
連語「なのだ」の丁寧な言い方として用いられる。「いよいよ私の出番―∘です」「このところ調子がよくないのは,長い間の無理がたたっているから―∘です」
〔「なのでしょう」「なのでした」などの形でも用いる〕

なのおおつ

なのおおつ 【那大津】
博多津の旧称。那津(ナノツ)。

なのか

なのか [0] 【七日】
〔「なぬか」の転〕
(1)月の七番目の日。なぬか。
(2)七つの日数。七日間。なぬか。

なのくに

なのくに 【奴国】
弥生中・後期,福岡県博多地方にあった小国。「後漢書(東夷伝)」倭(ワ)の条に,紀元57年に倭の奴国が朝貢し光武帝から印綬を授けられたことがみえ,福岡県志賀島で発見された「漢委奴国王」の金印がこれにあたると推定されている。また「三国志(魏書・東夷伝)」倭の条に,邪馬台国支配下の一国として奴国がみえる。「日本書紀(仲哀)」の儺県(ナノアガタ)(福岡市博多区)に相当するものと思われる。なこく。わのなのくに。

なので

なので (連語)
〔助動詞「だ」の連体形または形容動詞の連体形語尾「な」に,原因・理由を表す接続助詞「ので」の付いたもの〕
…だから。…であるので。「雨―中止にした」「静か―読書に適している」

なのに

なのに [1] (接続)
〔連語「なのに」から〕
前文をうけ,逆接の意で下へ続ける。けれども。しかし。それなのに。「私はあんなに引きとめた。―,あなたは行ってしまった」

なのに

なのに (連語)
〔助動詞「だ」の連体形または形容動詞の連体形語尾「な」に,逆接の接続助詞「のに」が付いたもの〕
…であるのに。…だけれども。「信号が赤―渡ろうとしている」「日中は暖か―朝晩はまだ冷え込む」

なのはな

なのはな【菜の花】
rape blossoms.

なのはな

なのはな [1] 【菜の花】
アブラナの花。また,アブラナの通称。[季]春。《―や月は東に日は西に/蕪村》
→なばな(菜花)

なのふだ

なのふだ 【籍・名籍】
〔名の文札(フミイタ)の意〕
名籍を記したもの。戸籍。なのふんだ。「年甫(ハジ)めて十余(アマリ),―に脱(モ)りて課(エツキ)に免(ノガ)るる者衆(オオ)し/日本書紀(欽明訓)」

なのめ

なのめ 【斜め】 (形動ナリ)
〔「ななめ」と同源〕
(1)傾斜しているさま。傾いているさま。ななめ。[新撰字鏡]
(2)目立たないさま。平凡なさま。普通。「わが為にも人のもどきあるまじく―にてこそよからめ/源氏(浮舟)」
(3)いいかげんなさま。おろそかにするさま。「世を―に書き流したることばのにくきこそ/枕草子 262」
(4)(「なのめならず」と同義で用いて)格別なさま。「あるじ―に喜びて/御伽草子・文正」

なのめ=なら∘ず

――なら∘ず
普通ではない。格別だ。「愛敬づきて物のたまへるさまの―∘ず心に入りて/源氏(総角)」

なのり

なのり【名乗りをあげる】
announce[introduce]oneself;come out as a candidate (立候補の).

なのり

なのり [3][0] 【名乗り・名告り】 (名)スル
(1)自分の氏名や身分などを告げること。「互いに―もせずに別れた」
(2)名前に用いる漢字の訓。
(3)戦場や警戒の厳重な場所,大内裏の宿直(トノイ)などで,一定の形式によって自分の姓名・家系・身分などを告げること。また,その声。「朝倉や木の丸殿に我が居れば…―をしつつ行くは誰/神楽歌」
(4)公家・武家の男子が元服の際,幼名にかえ,通称以外に加える名。幼名吉法師,通称三郎などに対する信長の類。
(5)(普通「名ノリ」と書く)能で,シテ・ワキなどが舞台に登場して最初に身分・姓名・人柄,登場の趣旨を述べる言葉。

なのり=を上げる

――を上・げる
(1)武士が戦場で,敵に対して自分の家系・姓名などを大声で述べたてる。また一般に自分が何者であるか世間に向かって知らせる。「本人だと―・げる」
(2)競争に参加することを表明する。立候補する。「オリンピック開催地に五都市が―・げる」

なのりがお

なのりがお 【名乗り顔】
名乗りを上げているような顔つき・様子。今にも名乗りを上げそうな様子。「夕月夜黄昏時の郭公―なる声ぞ聞こゆる/万代集」

なのりがみ

なのりがみ [3] 【名乗紙】
「記紙(キガミ)」に同じ。

なのりざ

なのりざ 【名乗り座】
能舞台の,常座(ジヨウザ)の別名。

なのりじ

なのりじ [3] 【名乗り字】
名乗り{(4)}に用いた漢字。また,名乗り{(4)}。

なのりそ

なのりそ
海藻アカモクなどの古名。和歌では「な告(ノ)りそ」の意にかけて用いられる。「しじに生ひたる―がなどかも妹に告らず来にけむ/万葉 509」

なのりその

なのりその (枕詞)
「己(オノ)が名惜しみ」にかかる。「深海松(フカミル)の見まく欲しけど―己が名惜しみ/万葉 946」

なのりでる

なのり・でる [4] 【名乗り出る】 (動ダ下一)
自分からその当人であることを申し出る。「目撃者が―・でる」

なのる

なの・る [2] 【名乗る・名告る】 (動ラ五[四])
(1)自分の名や身分を他人に向かって言う。「受付で―・る」「名を―・れ」
(2)自分がその当人であることを申し出る。「犯人が―・って出る」
(3)自分の名とする。「旧姓を―・る」「二代目を―・る」
(4)虫・鳥などが鳴き声を立てる。「蚊のほそごゑにわびしげに―・りて/枕草子 28」
(5)売り物の名を呼ぶ。「海老・鰯…―・りて過る事も明くれなり/鶉衣」
[可能] なのれる

なのる

なのる【名乗る】
give one's name <as> ;introduce oneself <as> .

なのろく

なのろく 【名の禄】
〔その品位によらず,号によることから〕
律令制で,妃・夫人・嬪(ヒン)に年一回二月に支給される季禄の別名。号禄。

なは

なは 【那覇】
沖縄県,沖縄島南部,東シナ海に面する市。県庁所在地。王城のあった首里を合併,県の行政・政治・文化の中心地。琉球王朝時代から貿易港として発展。伝統産業に紅型(ビンガタ)・壺屋焼・漆器・泡盛などがある。

なはます

なはま・す (動サ特活)
〔「なされます」が「なはいます」を経て転じた語。近世上方の遊里語。活用は助動詞「なます」に同じ〕
(1)「する」の意の尊敬語。なさいます。「どう―・せ,かう―・せのことばつがひ/洒落本・浪花色八卦」
(2)(補助動詞)
「なさいます{(2)}」に同じ。「これ吾妻さん,お待ちいな。ああ,なぜ其様にせき―・す/浄瑠璃・難波丸金鶏」

なはる

なは・る (動ラ四)
〔「なさる」の転。近世後期の遊里語として用いられ,のち一般にも用いられるようになった〕
(1)「する」の尊敬語。なさる。せられる。「南でするやうな事―・ると中居が興をさます/洒落本・浪花色八卦」
(2)(補助動詞)
動詞の連用形(「お」を冠することがある)に付いて,尊敬の意を表す。お…なさいます。「本町の福さんが来―・つて,…わつちをせめ―・るから/洒落本・五臓眼」「ちつとおよん―・いましな/滑稽本・浮世風呂 2」
〔(1)助動詞「ます」が付くとき,「なはります」「なはいます」の二形があり,さらに転じて「なはりやす」「なはいやす」「なはいす」などの形も用いられる。(2)命令形には「なはれ」「なはい」の二形がある〕

なばかり

なばかり [2] 【名ばかり】
名前だけで,実質が伴わないこと。形ばかり。「―の役職」「―の夫婦」

なばかり

なばかり【名ばかりの】
⇒名.

なばたけ

なばたけ [2] 【菜畑】
アブラナ科の葉菜類を植えた畑。

なばな

なばな [1] 【菜花】
ナノハナの食材としての呼び名。

なばり

なばり 【名張】
三重県中西部,上野盆地南部にある市。上代からの伊勢から大和に通ずる街道の宿駅。美濃波多の古墳群や赤目四十八滝などがある。

なばる

なば・る 【隠る】 (動ラ四)
かくれる。「晏,既に惶(オビ)え急ぎ走りて竹林に―・る/金剛般若経集験記(平安初期点)」

なび

なび 【儺火】
追儺(ツイナ)あるいは左義長(サギチヨウ)のことという。「大夫の雑色の男ども―すとて/蜻蛉(下)」

なびかす

なびか・す [3] 【靡かす】 (動サ五[四])
(1)風・水の動きによって動くままにする。「長髪を―・す」
(2)相手を自分の意に従わせる。「時の有職と天の下を―・し給へる/源氏(賢木)」

なびかせる

なびかせる【靡かせる】
[従わせる]conquer;→英和
bring <a person> to terms;win over <by money> .⇒靡く.

なびき

なびき [3] 【靡き】
(1)なびくこと。「ささげたる旗の―は/万葉 199」
(2)指物(サシモノ)の一。先細りのよく撓(シナ)う棹(サオ)に縦長の旗を付けたもの。
→撓(シナ)い(3)
(3)富士谷成章の用語。動詞の活用語尾ル・レ,シク活用形容詞の活用語尾キをいう。「越ゆる」「越ゆれ」のル・レ,「恋しき」のキなど。

なびきも

なびきも 【靡き藻】
流れや波になびいている藻。

なびきやす

なびきやす 【靡き易】 (形動ナリ)
すぐ相手の言いなりになるさま。「思むすぼれたる心にや,いとぞ―なる/有明の別」

なびく

なびく【靡く】
[翻る]flutter <in the wind> ;→英和
fly;→英和
[屈する]bow <to,before> ;→英和
yield[give in] <to> .→英和
⇒靡かせる.

なびく

なび・く [2] 【靡く】
■一■ (動カ五[四])
(1)草や布などの先端が風や水の流れに従って横に傾き伏す。「旗が風に―・く」「煙が―・く」「妹が門見む―・けこの山/万葉 131」
(2)相手の威力に引き寄せられて,従う。また,女性が男性に言い寄られて受け入れる。「主流派に―・く」「お嬢さんはどつちへ―・いたかい/草枕(漱石)」
■二■ (動カ下二)
⇒なびける

なびける

なび・ける 【靡ける】 (動カ下一)[文]カ下二 なび・く
(1)なびくようにさせる。なびかせる。「ぬばたまの我が黒髪を―・けて居らむ/万葉 2532」
(2)従わせる。服従させる。「和泉・河内の両国を―・けて/太平記 6」

なびと

なびと 【汝人】 (代)
〔「なひと」とも〕
二人称。親しみをもって相手を呼ぶ語。軽蔑の意を含むこともある。お前。なんじ。「能く�(ソノ)を作るや,―/日本書紀(允恭訓注)」

なびなび

なびなび (副)
のびのびとして流麗なさま。のびのび。「―と口がろに読みつけなば/正徹物語」

なびやか

なびやか (形動ナリ)
しなやかなさま。なよやか。なびらか。「体(テイ)―に色青醒たる雲客也/太平記 35」

なびらか

なびらか (形動ナリ)
「なびやか」に同じ。「―に聞きにくからぬやうによみなす/毎月抄」

なびらき

なびらき [2] 【名開き】
「名広(ナビロ)め」に同じ。

なびろめ

なびろめ [0][4] 【名広め・名披露目】
芸人が襲名したとき,商店が開店するときなどに,その芸名や店名などを世間に知らせ広めること。

なふ

なふ (助動)
⇒なう(助動)

なふさなふさ

なふさなふさ (副)
⇒のうさのうさ

なふだ

なふだ [0] 【名札】
名前を記した札。「―をつける」

なふだ

なふだ【名札】
a name card;a name tag (荷物につける).⇒表札.

なぶ

な・ぶ 【靡ぶ】 (動バ下二)
なびかせる。「婦負(メヒ)の野のすすき押し―・べ降る雪に/万葉 4016」
→おしなぶ

なぶ

な・ぶ 【並ぶ】 (動バ下二)
並べる。つらねる。なむ。「日日(カガ)―・べて夜には九夜(ココノヨ)日には十日を/古事記(中)」
→なべて(並)

なぶり

なぶり 【嬲り】
〔動詞「なぶる」の連用形から〕
人をからかったり苦しめたりして喜ぶこと。「これはまたきついお―/浄瑠璃・近江源氏」

なぶりごろし

なぶりごろし [0] 【嬲り殺し】
すぐに殺さないで,苦しめながら殺すこと。

なぶりごろし

なぶりごろし【嬲り殺しにする】
torture <a person> to death.

なぶりもの

なぶりもの【嬲り物】
a laughingstock.→英和
⇒嬲る.

なぶりもの

なぶりもの [0][5] 【嬲り者】
もてあそびにされる者。なぐさみもの。「寄ってたかって―にする」

なぶる

なぶ・る [2] 【嬲る】 (動ラ五[四])
(1)おもしろがって人をからかったり苦しめたりする。なぶりものにする。愚弄する。「猫がねずみを―・る」
(2)手でいじる。また,もてあそぶようにいじる。「潮の香の高いそよ風が…彼の頬を―・つて通つた/羹(潤一郎)」「くらまぎれに前髪を―・りて/浮世草子・五人女 4」

なぶる

なぶる【嬲る】
make fun of;tease;→英和
laugh <at> .→英和

なへ

なへ (接助)
〔上代語〕
活用語の連体形に付いて,一つの事態・事柄に伴って,同時に他の事態・事柄が存することを表す。…とともに。…と同時に。…にあわせて。「秋風の寒く吹く―我がやどの浅茅が本にこほろぎ鳴くも/万葉 2158」「雲の上に鳴きつる雁の寒き―萩の下葉はもみちぬるかも/万葉 1575」
〔この語の成立については,連体格を表す格助詞「な」に名詞「へ(上)」または「うへ(上)」が付いたものからとするもの,その他の諸説がある〕

なへに

なへに (連語)
〔接続助詞「なへ」に格助詞「に」の付いたもの〕
…とともに。…するちょうどその時に。「あしひきの山川の瀬の鳴る―弓月(ユツキ)が岳に雲立ち渡る/万葉 1088」「わが門にいなおほせ鳥の鳴く―けさ吹く風に雁は来にけり/古今(秋上)」

なへん

なへん [0] 【那辺・奈辺】 (代)
〔「那」は中国語の疑問詞または遠称代名詞〕
不定称の指示代名詞。多く,抽象的な場所や不明の位置などを指し示すのに用いる。どのあたり。どこ。「その真意が―にあるか不明だ」

なへん

なへん [1] 【ナ変】
「ナ行変格活用」の略。

なべ

なべ【鍋】
a pan (浅い);→英和
a pot (深い).→英和
‖鍋釜類 kitchen utensils.鍋物 food served in the pot.シチュー鍋 a stewpan.

なべ

なべ [1] 【鍋】
〔「肴(ナ)」を煮る「瓮(ヘ)」の意〕
(1)食物を煮るのに用いる金属製または陶器製の器。釜(カマ)より浅く,取っ手・つるなどをつける。
(2)「鍋料理」の略。
(3)女中・下女をいう語。おなべ。

なべか

なべか [0] 【那辺加】
スズキ目の海魚。全長約8センチメートル。体形は細長く側扁する。体色は美しい黄色で前半部に走る数本の横じまは黒褐色。温帯の潮だまりや干潮線付近の石の間にすむ。オオヘビガイの殻などに赤色の卵を産みつけ,雄が保護する。日本各地に分布。

なべかぶり

なべかぶり [3] 【鍋被り】
(1)江戸中期に流行したはやり病。鍋をかぶったように鼻から上が黒くなるもの。
(2)「筑摩祭(ツクママツリ)」のこと。[季]夏。

なべかま

なべかま [1][0] 【鍋釜】
鍋と釜。また,生活に必要な最低限の道具。「―まで質に入れる」

なべげり

なべげり [2] 【鍋鳧】
タゲリの異名。

なべこう

なべこう [2] 【鍋鸛】
コウノトリ目コウノトリ科の鳥。全長約95センチメートル。コウノトリよりやや小さい。腹の白色部を除き,羽色全体が緑や紫の金属性光沢がある黒色。くちばしと脚は赤色。ユーラシアの亜寒帯付近で繁殖し,冬は南方に渡る。日本には冬鳥としてまれに渡来する。

なべざ

なべざ [0] 【鍋座】
囲炉裏ばたの座席のうち主婦の座る席。鍋代(ナベシロ)。女座。嬶座(カカザ)。

なべしき

なべしき [2][4] 【鍋敷】
火からおろした鍋を置く敷物。

なべしぎ

なべしぎ [3] 【鍋鴫】
鍋を使ってナスを油で炒め,練り味噌で味をつけた料理。
→鴫焼

なべしま

なべしま 【鍋島】
姓氏の一。戦国大名。肥前国佐嘉郡よりおこる。竜造寺氏の有力家臣だったが,のち勝茂のとき主家を併合。

なべしまかんそう

なべしまかんそう 【鍋島閑叟】
⇒鍋島直正(ナベシマナオマサ)

なべしまそうどう

なべしまそうどう 【鍋島騒動】
江戸初期,肥前佐賀藩の御家騒動。藩主鍋島氏の旧主竜造寺氏の再興運動が秘密裏に行われたことと関係し,後世これに潤色が加わり怪猫談が仮託され,広く流布した。

なべしまだんつう

なべしまだんつう [5] 【鍋島緞通】
〔鍋島藩の特産であったことから〕
佐賀県で織られていた,種々の模様を織り込んだ綿の敷物。江戸中期頃,中国緞通の技法を模して織り出された。佐賀緞通。鍋島紋氈(モンセン)。

なべしまなおまさ

なべしまなおまさ 【鍋島直正】
(1814-1871) 江戸末期の佐賀藩主。名は初め斉正。号,閑叟(カンソウ)。1830年藩主となり藩政改革を推進,洋式兵備を採用して強力な軍備を整えた。明治新政府議定・開拓使長官などを務めた。

なべしまやき

なべしまやき [0] 【鍋島焼】
佐賀藩の鍋島氏が,肥前国松浦郡大川内の藩窯で焼かせた磁器。色絵が特に名高く,色鍋島と呼ばれる。他に染め付けや青磁がある。大川内焼。

なべしろ

なべしろ [0] 【鍋代】
「鍋座(ナベザ)」に同じ。

なべじり

なべじり [0] 【鍋尻】
鍋の底の外側。火にあたるところ。

なべじり=を焼く

――を焼・く
(1)夫婦となって世帯をもつ。
(2)台所の細かいことにまで気を配る。

なべずみ

なべずみ [0][2] 【鍋墨】
鍋・釜(カマ)の尻(シリ)についたすす。

なべせん

なべせん [0] 【鍋銭】
寛永通宝のうち,鉄地金で鋳造した銭。鍋・釜用の粗悪な鉄を用いたのでいう。

なべぞこ

なべぞこ [0] 【鍋底】
(1)なべの底。
(2)落ち込んだままの状態で横ばいを続けること。

なべぞこけいき

なべぞこけいき [5] 【鍋底景気】
1957年(昭和32)後半から翌年なかばにかけての景気の不況。神武景気以後の不況をいった俗称。

なべちょうまげ

なべちょうまげ ナベチヤウ― [3] 【鍋町髷】
女性の結髪の一。明治初期に行われた,丸髷の形の大きなもの。

なべつかみ

なべつかみ [3] 【鍋掴み】
熱い鍋の取っ手を持つときに用いるもの。厚地の布製のものなどがある。

なべづる

なべづる [0][2] 【鍋鉉】
鍋に取り付けたつる。

なべづる

なべづる [2][3] 【鍋鶴】
ツル目ツル科の鳥。全長約100センチメートル。タンチョウに似るが,小形。頭と首は白いが,残りは灰色。頭頂は赤い皮膚が裸出する。繁殖地はシベリア・中国東北部・モンゴルなど。鹿児島県出水(イズミ)市と山口県熊毛町などに冬鳥として渡来する。[季]冬。

なべて

なべて [1] 【並べて】 (副)
〔動詞「なぶ(並)」の連用形に助詞「て」の付いたものから〕
(1)総じて。一般に。おしなべて。すべて。なめて。「―世はこともなし」「秋風の吹きと吹きぬる武蔵野は―草葉の色変はりけり/古今(恋五)」
(2)普通。なみなみ。「木立前栽など―の所に似ず/源氏(夕顔)」

なべて=なら∘ず

――なら∘ず
通り一遍でない。一通りでない。なみなみでない。なめてならず。「―∘ぬ紅の御衣(ゾ)どもの上に,白き浮文(ウキモン)の御衣をぞ奉りたる/栄花(初花)」

なべとり

なべとり [4] 【鍋取り】
(1)つるのない鍋や釜(カマ)を火からおろすときにあてがう,藁(ワラ)製扇形の道具。また,おろした鍋釜の下にしく敷物。
(2)〔形が(1)に似ているので〕
冠(カンムリ)の老懸(オイカケ)の俗称。
(3)「鍋取り公家(クゲ)」の略。「―に禰宜も交つて加茂祭り/柳多留 97」

なべとりくげ

なべとりくげ 【鍋取り公家】
老懸(オイカケ)を付けた冠をかぶる公家。また,下級の公家をあざけっていう語。「―の子は産めど/浄瑠璃・松風村雨」

なべな

なべな [0] 【山芹菜】
マツムシソウ科の越年草。山野に自生。茎は高さ1メートル以上に達し,とげ状の剛毛がある。葉は羽状に分裂。八〜一〇月,枝を分け紅紫色で長さ2,3センチメートルの楕円形の頭花を頂生する。

なべぶぎょう

なべぶぎょう [3] 【鍋奉行】
鍋料理を食べるとき,材料を入れる順序や食べ頃などをあれこれと指図する人。

なべぶた

なべぶた [0][2] 【鍋蓋】
(1)鍋の蓋。
(2)卦算冠(ケイサンカンムリ)の俗称。

なべぶた=に目鼻(メハナ)

――に目鼻(メハナ)
色が黒くて平らな丸顔をいう語。

なべぶたむし

なべぶたむし [4] 【鍋蓋虫】
(1)半翅目ナベブタムシ科の昆虫の総称。渓流にすむ。ナベブタムシ・クロナベムシ・トゲナベブタムシなど。
(2){(1)}の一種。日本特産種。体長約9ミリメートル。体は円盤状,黄褐色で黒褐色の斑紋をもつ。多くは前ばねが短く後ろばねはない。本州・四国・九州に分布。

なべまつり

なべまつり 【鍋祭】
「筑摩祭(ツクママツリ)」に同じ。[季]夏。

なべもの

なべもの [2] 【鍋物】
「鍋料理(ナベリヨウリ)」に同じ。

なべや

なべや [2] 【鍋屋】
(1)鍋をつくったり,売ったりする店。また,その人。
(2)「鍋屋薬」に同じ。

なべやき

なべやき [0] 【鍋焼(き)】
(1)料理の一。川魚・鳥肉などを芹(セリ)・くわいその他の野菜とともに味噌または醤油で煮て,鍋から直接食べるもの。[季]冬。
(2)「鍋焼き饂飩(ウドン)」の略。

なべやきうどん

なべやきうどん [5] 【鍋焼き饂飩】
一人前ずつ土鍋で煮込んだうどん。野菜やかまぼこ・てんぷらなどを入れ,鍋からそのまま食べる。[季]冬。

なべやぐすり

なべやぐすり [4] 【鍋屋薬】
江戸時代,江戸の芝金杉の鍋屋で製し売ったシラミ取り用の薬を塗った紐(ヒモ)。腹に巻いたり,着物の裏に縫いつけたりして用いた。しらみひも。懐中紐。鍋屋紐。

なべやつばち

なべやつばち 【鍋八撥】
狂言の一。新市の一の店についたものを市司(イチノツカサ)にするというので,羯鼓(カツコ)売りと鍋売りが先着争いをする。互いに商売物を打ってはやすが,鍋がわれてしまう。羯鼓炮碌(ホウロク)。

なべやま

なべやま 【鍋山】
姓氏の一。

なべやまさだちか

なべやまさだちか 【鍋山貞親】
(1901-1979) 社会運動家。大阪生まれ。三・一五事件以後の共産党再建にあたるが,検挙され,獄中で佐野学とともに転向声明を出し,大量転向の契機となった。第二次大戦後は反共運動を指導。

なべりょうり

なべりょうり [3] 【鍋料理】
食卓上で,野菜・肉・魚介類を鍋で煮ながら食べる料理。寄せ鍋・牡蠣(カキ)鍋・柳川鍋・ちり鍋など。鍋物。

なべわり

なべわり [0] 【鍋破】
ビャクブ科の多年草。暖地の林に生える。茎は高さ約40センチメートルで,上半に数個の卵状楕円形の葉を互生。春,葉腋から柄の長い淡緑色の花を下垂してつける。花被片四個のうち一個が特に大きい。有毒。

なま

なま【生の】
[未調理]raw <meat,fish> ;→英和
uncooked;→英和
[新鮮な]fresh;→英和
green.→英和
〜で食べる eat <fish> raw.‖生ごみ garbage.生ゴム crude rubber.生パン dough.

なま

なま [1] 【生】
■一■ (名)
(1)火を通していないこと。煮たり焼いたりしていないこと。「―の野菜」「―で食べる」「―クリーム」「ねへさん―で一合/安愚楽鍋(魯文)」
(2)作為をほどこさず,自然のままであること。「民衆の―の声に接する」
(3)演奏や歌唱などについて,その場でじかに聞くこと。「―の演奏」
(4)録画・録音などによらず,直接放送すること。「―の放送」
(5)「生意気」の略。「―を言うな」「お―さん」
(6)現金。現なま。「お足とは―の事か/浄瑠璃・祇園女御九重錦」
(7)「生酔(ナマエ)い」の略。「お嶋は酒に酔くずれ,ひよろり��と―になり/浄瑠璃・二枚絵草紙(下)」
(8)「生ビール」の略。
■二■ (形動)
技術などが未熟なさま。「石鹸(シヤボン)なんぞを,つけて,剃るなあ,腕が―なんだが/草枕(漱石)」
■三■ (副)
中途半端に。なまじっか。「―に風雅めかす娼妓あれば/当世書生気質(逍遥)」「この男も―頭(カシラ)痛くなりて/今昔 27」
■四■ (接頭)
(1)名詞に付いて,十分でない,いいかげんなものであること,未熟なものであることを表す。「―返事」「―あくび」「―兵法(ビヨウホウ)」
(2)形容詞・形容動詞に付いて,なんとなく,すこしなどの意を表す。「―やさしい」「―ぬるい」「―白い」「―暖かだ」
〔古くは「なま隠す」などのように,動詞に付いても用いられた〕
(3)動詞の連用形から転じた名詞に付いて,それが中途半端である意を表す。「―煮え」「―乾き」「―かじり」「―殺し」「―焼け」

なまあくび

なまあくび【生欠伸を噛み殺す】
stifle one's yawning.

なまあくび

なまあくび [3] 【生欠・生欠伸】
十分に出ないあくび。中途半端なあくび。「―をかみ殺す」

なまあげ

なまあげ [0][3] 【生揚(げ)】
(1)揚げ方が不十分なこと。また,そのもの。
(2)豆腐を厚く切って,表面が色づく程度に揚げたもの。厚揚げ。

なまあたたかい

なまあたたか・い [6] 【生暖かい】 (形)[文]ク なまあたたか・し
なんとなくあたたかい感じだ。なまあったかい。「―・い風」
[派生] ――さ(名)

なまあたたかい

なまあたたかい【生暖かい】
lukewarm.→英和

なまあたらしい

なまあたらし・い [6] 【生新しい】 (形)[文]シク なまあたら・し
まだあまり時間がたっていなくて新しい。「記憶に―・い事件」

なまあん

なまあん [0] 【生餡】
小豆(アズキ)を煮てこし,皮などを除いたもの。砂糖を加え,練って用いる。

なまい

なまい 【生藺】
植物オモダカの古名。

なまいき

なまいき【生意気】
insolence;→英和
impertinence;→英和
conceit (うぬぼれ);→英和
affectation (気取り).→英和
〜な insolent;→英和
impertinent;→英和
saucy;→英和
conceited (うぬぼれた);→英和
affected (気取った).→英和

なまいき

なまいき [0] 【生意気】 (名・形動)[文]ナリ
年齢・経歴・能力にふさわしくないようなことを得意げに言ったりしたりすること。また,そのさまや人。「―を言う」「―な口をきく」「子供のくせに―だ」「―ざかり」
[派生] ――さ(名)

なまいきざかり

なまいきざかり [5] 【生意気盛り】
生意気な言動が目立つ年ごろ。

なまいだ

なまいだ [0]
「南無阿弥陀仏(ナムアミダブツ)」の転。「御経時になつた。くわくわくわ。―/狂言記・宗論」

なまいだぼうず

なまいだぼうず [5] 【なまいだ坊主】
江戸時代の大道芸人の一種。僧の姿をし,「なまいだ」を唱えながら,浄瑠璃を語ったり物まねをして門付(カドヅケ)をしてまわった。

なまいだ坊主

なまいだぼうず [5] 【なまいだ坊主】
江戸時代の大道芸人の一種。僧の姿をし,「なまいだ」を唱えながら,浄瑠璃を語ったり物まねをして門付(カドヅケ)をしてまわった。

なまいり

なまいり [0] 【生煎り】
煎り方が不十分であること。

なまうお

なまうお [2] 【生魚】
生の魚。なまざかな。なまいお。

なまうらめし

なまうらめ・し 【生恨めし】 (形シク)
なんとなく恨めしい。ちょっと恨めしい。「おはしながら疾くも渡り給はぬ,―・しかりければ/源氏(紅葉賀)」

なまえ

なまえ [0] 【名前】
(1)ある人や事物を他の人や事物と区別して表すために付けた呼び方。名。「子供の―を考える」「犬に―を付ける」「停留所の―を忘れる」
(2)氏名。「ここに―を書いて下さい」

なまえ

なまえ【名前】
a name.→英和
⇒名.

なまえ

なまえ [2] 【生餌】
生きている餌。いきえ。

なまえい

なまえい 【生酔ひ】
「なまよい(生酔)」に同じ。「暮(ユウベ)に紅顔の―も朝湯にしらふとなるが如く/滑稽本・浮世風呂(前)」

なまえい=本性(ホンシヨウ)違(タガ)わず

――本性(ホンシヨウ)違(タガ)わず
⇒なまよい本性(ホンシヨウ)違(タガ)わず

なまえかんばん

なまえかんばん [4] 【名前看板】
江戸時代,劇場の表に掲げた看板の一。役者・狂言作者・浄瑠璃太夫など一座の者の名を書いたもので,上方での呼称。江戸では「紋看板」といった。

なまえまけ

なまえまけ [0] 【名前負け】 (名)スル
名前だけが立派で,実質がそれに相当しないこと。

なまえんそう

なまえんそう【生演奏】
a live performance.

なまえんそう

なまえんそう [3] 【生演奏】
レコードやテープなどにより音楽を再生するのに対して,劇場やホールで実際に演奏すること。また,その音楽。

なまおぼえ

なまおぼえ [3] 【生覚え】
はっきりとは覚えていないこと。うろおぼえ。「よみたる歌などをだに―なるものを/枕草子 161」

なまおんな

なまおんな 【生女】
(1)世慣れていない女。未熟な女。「―の,あはれにしつべき案内知らで/狭衣 4」
(2)身分の低い女。青女房。「―などしていはすることこそあれ/蜻蛉(上)」

なまかじり

なまかじり【生噛り(している)】
(have) a smattering <of> ;→英和
(have) a superficial knowledge <of> .

なまかじり

なまかじり [0] 【生齧り】 (名)スル
ちょっとばかり聞きかじっていること。知識がなまはんかで,本質を十分に理解していないこと。「―の知識をひけらかす」

なまかたわらいたし

なまかたわらいた・し 【生傍ら痛し】 (形ク)
ちょっと間が悪い。なんとなくきまりが悪い。「いと盛り過ぎ給へりやなど,―・く思ひ給へり/源氏(若菜上)」

なまかべ

なまかべ [2][0] 【生壁】
塗って,まだ十分に乾いていない壁。

なまかべいろ

なまかべいろ [0] 【生壁色】
藍(アイ)がかったねずみ色。また,茶色がかったねずみ色。

なまかわ

なまかわ【生皮】
a rawhide.→英和

なまかわ

なまかわ [0] 【生皮】
(1)乾かしていない生のままの皮。
(2)雁(ガン)・鴨(カモ)などの皮を酢に浸しておき,だしと醤油を煮立てた汁につけて食べる料理。
(3)なまけること。「世には―の蔵人ともよぶ事になん/鶉衣」

なまかわもの

なまかわもの 【生皮者】
なまけもの。「此の男―なりければ/仮名草子・仁勢物語」

なまがい

なまがい [2] 【生貝】
(1)なまの貝。貝の生肉。
(2)「水貝(ミズガイ)」に同じ。「―のふくら煎を/浮世草子・一代男 6」

なまがき

なまがき [2] 【生牡蠣】
火を通していない,生のカキ。

なまがくしょう

なまがくしょう 【生学生】
大学寮や国学の未熟な学生。「父が―につかはれたいまつりて/大鏡(序)」

なまがくもん

なまがくもん [4][3] 【生学問】
なまかじりの未熟な学問。

なまがけ

なまがけ [0] 【生掛け】
素焼きをしない素地(キジ)に釉(ウワグスリ)を掛けること。

なまがし

なまがし【生菓子】
(a) cake;→英和
(a) pastry.→英和

なまがし

なまがし [3] 【生菓子】
(1)水分を多く含んだ,主に餡(アン)類を用いた菓子。餅菓子・蒸し菓子・饅頭(マンジユウ)・練り切りなど。
⇔干菓子(ヒガシ)
(2)生クリーム・果物などを用いた洋菓子。

なまがたほう

なまがたほう [0] 【生型法】
砂で鋳型を造り,乾燥せずにそのまま溶融金属を流し込んで鋳造する方法。乾燥工程が省け,安価で,大量生産に適する。

なまがみ

なまがみ [0] 【生噛み】 (名・形動)[文]ナリ
(1)十分に噛まない・こと(さま)。
(2)十分に理解していないこと。なまかじり。「自主自由の―にて/学問ノススメ(諭吉)」

なまがわき

なまがわき【生乾きの】
half-dried.

なまがわき

なまがわき [0][3] 【生乾き】
十分に乾いていないこと。半乾き。「―のペンキ」「―の洗濯物」

なまき

なまき [0] 【生木】
(1)地に生えている樹木。
(2)切ったばかりの,まだ十分に乾いていない木。

なまき

なまき【生木】
unseasoned wood[timber](生乾きの木材);green wood (生のまき).

なまき=に釘(クギ)

――に釘(クギ)
たやすく打ち込めるたとえ。生木に鉈(ナタ)。

なまき=を裂く

――を裂・く
相愛の男女を無理に引き離すことのたとえ。

なまきず

なまきず [2] 【生傷・生疵】
新しい傷。生々しい傷。治り切っていない傷。「―が絶えない」

なまきず

なまきず【生傷】
a fresh wound[bruise].

なまきんだち

なまきんだち 【生公達】
年功の浅い未熟な公家の子。とるに足りない身分の貴公子。「女多かりと聞きて,―めく人々も,おとなひ言ふ,あまたありけり/源氏(東屋)」

なまぎき

なまぎき [0] 【生聞き】 (名・形動)[文]ナリ
(1)いいかげんに聞く・こと(さま)。
(2)よく知らないのに知ったふうをすること。また,その人。半可通。「―なる男子は,いみじう自ら思ひ上りたれば/浴泉記(喜美子)」

なまく

なま・く 【怠く・懶く】 (動カ下二)
⇒なまける

なまくさ

なまくさ [0][2] 【生草】
刈り取ったままで,水分の多い草。
⇔干し草

なまくび

なまくび [2][0] 【生首】
斬ったばかりの首。斬り落としたばかりの生々しい首。「―を晒(サラ)す」

なまくび

なまくび【生首】
a severed head.

なまくら

なまくら [0] 【鈍ら】 (名・形動)[文]ナリ
(1)刃物の切れ味の悪いこと。また,そのさまやそのような刃物。「―な包丁」
(2)なまけ者で,だらしがないこと。また,そのようなさまや人。「―な社員」

なまくら

なまくら
a dull sword (鈍刀);a useless person (人);a useless thing (物).

なまくらがたな

なまくらがたな [5] 【鈍ら刀】
切れ味の悪い刀。鈍刀(ドントウ)。なまくら。

なまくらぶし

なまくらぶし [5] 【鈍ら武士】
意気地のない武士。腰抜けざむらい。

なまくらもの

なまくらもの [0] 【鈍ら物】
「鈍(ナマク)ら刀(ガタナ)」に同じ。

なまくらもの

なまくらもの 【鈍ら者】
なまけ者。だらしがない者。「ほんに��,おへねえ―で,憎くてなりません/滑稽本・浮世風呂(前)」

なまくらよつ

なまくらよつ [5] 【鈍ら四つ】
相撲で,右四つ,左四つのどちらの組み手でも取り組めること。

なまくるし

なまくる・し 【生苦し】 (形シク)
ちょっと迷惑である。なんとなく心苦しい。「宮も―・しと聞きたまふ/源氏(東屋)」

なまぐさ

なまぐさ [0] 【生臭・腥】 (名・形動)[文]ナリ
〔形容詞「なまぐさい」の語幹から〕
(1)生臭いこと。また,そのさまや,そのもの。
(2)特に,魚や肉のこと。「―を食す」
(3)「生臭坊主(ボウズ)」の略。

なまぐさい

なまぐさ・い [4] 【生臭い・腥い】 (形)[文]ク なまぐさ・し
(1)生の獣肉や魚に特有のにおいがする。
(2)僧が戒律を守らず,堕落している。
(3)欲望などにとらわれて世俗的である。物事に利害や打算が絡んでいる。「―・い話」「この美談の裏には結構―・いうわさがある」
(4)血のにおいがする。不穏な気配がする。「―・い風が吹いてくる」
(5)あやしげである。うさんくさい。「や,―・い男呼ばり,おけ��おいてくれ/浄瑠璃・寿の門松」
[派生] ――さ(名)――み(名)

なまぐさい

なまぐさい【生臭い】
fishy;→英和
bloody (血生臭い).→英和

なまぐさでら

なまぐさでら [0] 【生臭寺】
生臭坊主(ボウズ)のいる寺。世俗に堕した寺。

なまぐさなべ

なまぐさなべ [5] 【生臭鍋】
生臭物を煮る鍋。

なまぐさぼうず

なまぐさぼうず [5] 【生臭坊主】
(1)肉食をするなど,戒律を守らず品行の悪い僧。破戒僧。
(2)俗気・俗才のある僧。

なまぐさぼうず

なまぐさぼうず【生臭坊主】
a worldly priest.

なまぐさもの

なまぐさもの [0] 【生臭物】
なまぐさい物。魚類や鳥獣類の肉など。
⇔精進物

なまぐさりょうり

なまぐさりょうり [5] 【生臭料理】
なまぐさ物を材料に使った料理。
⇔精進料理

なまぐり

なまぐり [2] 【生栗】
なまのままの栗の実。

なまけぐせ

なまけぐせ [0] 【怠け癖】
怠けて,すべきことをしないですまそうとする習慣。「―がつく」

なまけぐせ

なまけぐせ【怠け癖(がつく)】
(fall into) idleness.

なまけぐま

なまけぐま [3] 【懶熊】
クマの一種。体長約160センチメートル。頭部,特に吻(フン)部が大きい。全身に硬く長い黒色の毛が生える。四肢は短くよたよたと歩くが,行動は活発。蜂蜜・シロアリ・果実などを食う。インドとスリランカに分布。

なまけもの

なまけもの [0][5] 【怠け者・懶け者】
(1)仕事や勉強を怠ける人。怠けてばかりいる人。怠惰(タイダ)な人。
(2) [0]
(「樹懶」と書く)貧歯目ナマケモノ科に属する哺乳動物の総称。一見サルに似た体形で,体長60センチメートル前後。耳は目立たず,尾は短いか無い。常に肢端のかぎ爪を木の枝にかけてぶら下がっている。きわめて不活発で,全身をおおう長い毛は,付着したコケのためにしばしば緑色を帯びる。中南米の森林にすむ。ミツユビナマケモノ・フタユビナマケモノなど。
樹懶(2)[図]

なまけもの

なまけもの
《動》a sloth.→英和

なまけもの

なまけもの【怠け者】
a lazy person;an idler; <話> a lazybones.→英和

なまけもの=の節句(セツク)働き

――の節句(セツク)働き
平素怠けている者に限って,皆が休むときに一人だけ働く。のらの節句働き。

なまけもの=の足から鳥が起(タ)つ

――の足から鳥が起(タ)つ
平素怠けている者は,事が起こるとあわてて騒ぎたてるものである。

なまけやけし

なまけやけ・し 【生けやけし】 (形ク)
少し気にさわる。なんとなくわずらわしい。「待ちとり給へる,はた,―・しと思すべかめる心のうち,はかられ給ひて/源氏(初音)」

なまける

なま・ける [3] 【怠ける・懶ける】 (動カ下一)[文]カ下二 なま・く
(1)すべきことをしないで無駄にすごす。「仕事を―・ける」「学校を―・ける」
(2)だらけている。なまぬるくなる。また,なまる。「おれも上州の新田で育つた故,京の詞は―・けて悪い/浄瑠璃・神霊矢口渡」
(3)元気がなくなる。「とんだ顔つきが―・けて来た/滑稽本・続膝栗毛」

なまける

なまける【怠ける】
be idle[lazy];neglect <one's work> ;→英和
idle away one's time.

なまげんこう

なまげんこう [3] 【生原稿】
筆者が書いたままの原稿。

なまこ

なまこ [3][0] 【海鼠】
(1)ナマコ綱棘皮動物の総称。すべて海産。体は円筒形で左右相称。体の先端は多くの触手を伴った口が開き,後端は肛門となる。背面にはいぼがあり,腹面に並ぶ管足を動かして移動する。皮膚は柔軟だが無数の骨片を含む。砂泥中の微小生物を食う。マナマコ・キンコ・フジナマコなど一五〇〇種以上が知られ,体壁中に毒を含むものもある。マナマコを生食するほかこのこ(卵巣)やいりこ(干物)・このわた(内臓の塩辛)などに加工する。こ。[季]冬。《尾頭の心もとなき―かな/去来》
(2)溶銑鉄を型に流し込んで固めたもの。製鋼や鋳物などの原料とする。
(3)「海鼠板(イタ)」の略。
(4)「海鼠壁(カベ)」の略。
(5)「海鼠餅(モチ)」の略。

なまこ

なまこ【海鼠】
a trepang;→英和
a sea cucumber.

なまこいた

なまこいた [4] 【海鼠板】
断面が波形をした板の総称。トタン・石綿・スレートなど。屋根・壁などに用いる。波形板。波板。なまこ。

なまこかべ

なまこかべ [3] 【海鼠壁】
土蔵などの外壁で,方形の平瓦を貼り,目地(メジ)の漆喰(シツクイ)を海鼠形に盛り上げて塗った壁。江戸時代,土蔵や武家屋敷の長屋塀などに使われた。なまこ。
海鼠壁[図]

なまこがた

なまこがた [0] 【海鼠形】
中央が高く,左右に徐々に低くなる形。かまぼこ形。

なまこがわら

なまこがわら [4] 【海鼠瓦】
丸瓦の別名。

なまこざかし

なまこざか・し 【生小賢し】 (形シク)
なんとなくこざかしい。利口ぶっている。「―・しきさかしらの出でくるこそ,かへすがへすあるべからぬ事なれ/沙石 4」

なまこしっくい

なまこしっくい [4] 【海鼠漆喰】
海鼠壁の瓦の目地に盛り上げて塗る漆喰。

なまこしぼり

なまこしぼり [4] 【海鼠絞り】
〔布の形が海鼠(1)に似ているのでいう〕
有松絞りを密に絞ったもの。日本髪の根掛などに用いる。

なまこひき

なまこひき [0][3] 【海鼠曳】
小正月の行事。海鼠,またはわら束や槌(ツチ)などを縄の先につけて,家の周囲や田畑などを呪詞を唱えながら引いて回る。もぐらの害を除くためという。もぐら送り。まんまこどん。

なまこもち

なまこもち [3] 【海鼠餅】
海鼠形に作った餅。なまこ。

なまごころ

なまごころ [3] 【生心】
(1)なまはんかな風流心。「むかし,―ある女ありけり/伊勢 18」
(2)色好みの心。色情。春情。「彦右衛門は―既(ハヤ)つき居れば/いさなとり(露伴)」

なまごみ

なまごみ [2][0] 【生塵】
野菜くず・食べ残しなど,台所から出る水分を含んだごみ。

なまごめ

なまごめ [0][2] 【生米】
調理していない,なまの米。

なまごろし

なまごろし [0] 【生殺し】
(1)ひと思いに殺さないで,死ぬばかりの状態にしておくこと。半殺し。「蛇の―」
(2)決着をつけないで,相手が困るような中途半端な状態にしておくこと。「―も同然の仕打ち」

なまさかし

なまさか・し 【生賢し】 (形シク)
こざかしい。「御前に―・しき女房のさぶらひけるが/大鏡(師輔)」

なまさかしら

なまさかしら 【生賢しら】
利口ぶること。こざかしいこと。「―などする人は/蜻蛉(上)」

なまさぶらい

なまさぶらい 【生侍】
身分の低い侍。未熟な侍。青侍。「京に有ける―の身貧しき有けり/今昔 16」

なまざかな

なまざかな【生魚】
a raw fish;a fresh fish (鮮魚).

なまざかな

なまざかな [3] 【生魚・生肴】
火を通したり干したりしていない,なまのさかな。なまうお。

なまざけ

なまざけ [2] 【生酒】
醪(モロミ)からしぼったあと,一切加熱処理をしていない清酒。

なまざけ

なまざけ [3] 【生鮭】
塩引きなどにしていない,なまの鮭。なまじゃけ。

なまざとり

なまざとり [3] 【生悟り】 (名)スル
中途半端に悟ること。また,その人。「―した厄介者/社会百面相(魯庵)」

なまし

なま・し 【生し】 (形シク)
(1)なまである。新鮮である。「長洲の浜に至りて,―・しき魚を求めて是をすすめ給ふに/著聞 2」
(2)未熟である。「信心うすく,智解の発(オコ)らざる事,是れ―・しき姿なり/沙石 2」

なましな

なましな 【男信】
語学書。三巻。東条義門著。1842年刊。漢字音の唇内韻尾 [m] と舌内韻尾 [n] の別を説く。

なましり

なましり 【生知り】 (名・形動)
十分には知っていないこと。また,その人。

なまじ

なまじ(っか)
[軽率に]thoughtlessly.→英和
⇒生半可.

なまじ

なまじ [0] 【憖】
〔「なまじい」の転〕
■一■ (副)
(1)中途半端なさま。不徹底なさま。なまじっか。「―腕に覚えがあるのがいけなかった」「―知ってる仲間だから頼みづらい」
(2)あることを仮定して,それをしないほうがむしろよいさまを表す。…するためにかえって。「―会えば未練がわく」「―真実を知れば苦悩が増す」
■二■ (形動)
{■一■}に同じ。「―なことはしないほうがよい」「―の玄人(クロウト)よりは腕がたつ」

なまじい

なまじい ナマジヒ [0] 【憖】
〔「なまじ」の古い形。「生強(ナマジ)い」の意。古くは「なましい」とも〕
■一■ (副)
(1)「なまじ{■一■}」に同じ。「―に究竟の水練にておはしければ,沈みもやり給はず/平家 11」
(2)十分に考えずにするさま。うかつ。「よくせざらんほどは,―に人に知られじ/徒然 150」
(3)できそうもないことを無理にするさま。あえて。「物思ふと人に見えじと―に常に思へりありそかねつる/万葉 613」
(4)望ましくないことをいやいやするさま。しぶしぶ。「強(アナガ)ちに敬ひて請ずれば,僧―に行きぬ/今昔 20」
■二■ (形動)[文]ナリ
「なまじ{■二■}」に同じ。「―なるやからに身を染め,何かせんと思し召し/御伽草子・のせ猿」

なまじっか

なまじっか [0] 【憖っか】
■一■ (副)
「なまじ{■一■}」に同じ。「―知らせないほうがいい」
■二■ (形動)
「なまじ{■二■}」に同じ。「―なことでは勝てない」

なまじめ

なまじめ [0] 【生締め】
歌舞伎の鬘(カツラ)の一。髷(マゲ)を油で棒状に固めたもので,「石切梶原」の梶原,「対面」の工藤,「盛綱陣屋」の盛綱など時代物の分別ある武士の役に用いるほか,助六など荒事系の役にも用いられる。

なまじろい

なまじろ・い [4] 【生白い】 (形)[文]ク なまじろ・し
少し白い。なんとなく白い。また,変に白い。いやに白い。なまっちろい。「―・い肌」「―・い顔の学生」

なまじろい

なまじろい【生白い】
pale.→英和

なます

なます [0][3] 【膾・鱠】
(1)魚や貝,あるいは獣の生肉を細かく切ったもの。また,それを,調味した酢にひたした料理。
(2)野菜を細かく刻んで三杯酢やゴマ酢などで和えた料理。魚や貝を入れることもある。
(3)情交すること。「此吉原の廓では,抱かれて寝ることを―といひます/浄瑠璃・潤色江戸紫」

なます

なます (助動)(なませ・なまし・なます・なます・なませ・なませ(なまし))
〔「なさります」から転じたものという。近世後期の遊里の女性語〕
動詞の連用形(「お」を冠することがある)に付いて,尊敬の意を表す。なんす。「おまへさん,寝〈なます〉なら爰(ココ)な上へ寝〈なませ〉/滑稽本・浮世床(初)」「私(ワチキ)のことをいろ��と聞き〈なまし〉たお方でござんす/人情本・梅児誉美 3」

なます

なま・す [2] 【焠す】 (動サ五[四])
焼いた鉄を徐々に冷やす。焼き鈍(ナマ)しにする。「鉄を―・す」「去年八月から―・いておいた/咄本・醒睡笑」
→焼き鈍し

なます=に叩(タタ)く

――に叩(タタ)・く
(1)肉を細かく切って膾に作る。
(2)大勢で寄ってたかって,人をめった打ちにする。膾にきざむ。「―・けと声々におめいてかかれば/浄瑠璃・聖徳太子」

なます=を吹(フ)く

――を吹(フ)・く
⇒羹(アツモノ)に懲(コ)りて膾(ナマス)を吹(フ)く

なまず

なまず ナマヅ [0] 【鯰】
(1)ナマズ目の淡水魚。全長50センチメートルに達する。頭が大きくて平たく,体は側扁する。口に幼魚は六本,成魚は四本のひげをもつ。背面・側面は暗褐色で,不規則な雲形斑紋のある場合が多い。肉は白身で,蒲焼き・鍋物として美味。日本のほぼ全土,朝鮮半島・中国に分布。近縁種にビワコオオナマズ・イワトコナマズがいる。[季]夏。
(2)〔地中にいる大きな鯰があばれるために地震が起こるという俗信から〕
地震のこと。
(3)とらえどころのないこと。つかまえどころのないこと。
鯰(1)[図]

なまず

なまず【鯰】
a catfish.→英和

なまず

なまず ナマヅ [0] 【癜】
皮膚病の一。細菌の寄生によって,皮膚に白または褐色の斑紋が生じるもの。白なまずなど。

なまず=を瓢箪(ヒヨウタン)で押さえる

――を瓢箪(ヒヨウタン)で押さえる
⇒瓢箪(ヒヨウタン)で鯰を押さえる

なまずお

なまずお ナマヅヲ [3] 【鯰尾】
(1)槍・矛や太刀などの形状。切っ先がもろ刃で平たく反りのあるもの。
(2)当世兜(トウセイカブト)の一種。頂辺(テツペン)を細長く扁平に仕立てた張り懸け鉢のもの。

なまずぐま

なまずぐま ナマヅ― [0] 【鯰隈】
歌舞伎の隈取りの一。戯隈(ザレグマ)の一種で,鯰ひげを青黛(セイタイ)で引くのが特色。「暫(シバラク)」の鯰坊主がとる隈。
→隈取り

なまずけない

なまずけな・い ナマヅケ― (形)
〔中世後期の語〕〔「なまつけない」とも〕
無精だ。怠けている。だらしがない。「地のなましい物がかたぎも―・いものだと云て/巨海代抄」[日葡]

なまずはだ

なまずはだ ナマヅ― [3] 【鯰肌】
「澄み肌」に同じ。

なまずひげ

なまずひげ ナマヅ― [3] 【鯰髭】
(1)ナマズのひげのように細長い口ひげ。また,それを生やしている人。
(2)〔(1)を生やした者が多かったので〕
明治初期,官吏をののしっていった語。

なまずぼうず

なまずぼうず ナマヅバウ― [4] 【鯰坊主】
歌舞伎の役柄の一。もみあげから,鯰という太白の糸で編んだものを長く付けている坊主。「暫(シバラク)」などに登場する道化役。

なまぜん

なまぜん [2] 【生禅】
自分だけが悟った気でいる中途半端な禅。野狐(ヤコ)禅。

なまぞり

なまぞり [0] 【生反り】
彫刻用の刃物の一。両側に刃があり,刀身は柳の葉形。穂先は刃表側へ反る。

なまたまご

なまたまご [3][4] 【生卵】
ゆでたり調理したりしていない,なまの卵。

なまたまご

なまたまご【生卵】
a raw egg.

なまだけ

なまだけ [2] 【生竹】
〔「なまたけ」とも〕
切って間のない,青々とした竹。青竹。

なまち

なまち [3][2] 【生血】
新鮮な血。生きている動物の血。いきち。

なまちち

なまちち [0] 【生乳】
搾りたての新しい乳。

なまちゅうけい

なまちゅうけい [3] 【生中継】 (名)スル
現場の状況をそのまま中継して,現場の進行と同時に放送すること。

なまちゅうけい

なまちゅうけい【生中継】
a live relay broadcast.

なまっちょろい

なまっちょろ・い [5] 【生っちょろい】 (形)
徹底していない。厳しさが足りない。「そんな―・いやり方ではだめだ」
[派生] ――さ(名)

なまっちろい

なまっちろ・い [5] 【生っ白い】 (形)
「なまじろい(生白)」に同じ。「―・い顔のインテリ」
[派生] ――さ(名)

なまつば

なまつば [0][2] 【生唾】
食欲をそそるものや酸味のあるものを見たとき,また,極度に緊張したり興奮したりしたときなどに,自然と口中に出るつば。なまつばき。

なまつば=を呑(ノ)み込む

――を呑(ノ)み込・む
目の前にあるものが欲しくてたまらないようすにいう。

なまづけ

なまづけ [0] 【生漬(け)】
よく漬かっていないこと。また,その漬物。浅漬け。

なまづめ

なまづめ【生爪をはがす】
get one's nail torn off (怪我で).

なまづめ

なまづめ [0][2] 【生爪】
指に生えているままの爪。「―を剥(ハ)がす」

なまづら

なまづら 【生面】
(多く「なまづら下げて」の形で)顔をののしっていう語。いきづら。「御出馬のお供も叶(カナ)はず,―さげて帰つたはやい/浄瑠璃・神霊矢口渡」

なまなか

なまなか [0] 【生半】
■一■ (形動)[文]ナリ
中途半端なさま。徹底しないさま。なまはんか。「―な同情など,かえって失礼だ」「―の努力では無理だ」
■二■ (副)
中途半端なさま。不十分で,むしろそれをしないほうがよいという意味を表す。なまじっか。「―慰留などしてもらいたくない」「―返事をして未練をますより/当世書生気質(逍遥)」

なまながい

なまなが・い 【生長い】 (形)[文]ク なまなが・し
いやに長い。妙に長い。「わごりよは立派な人ぢや,―・い事をよう覚えてゐやる/狂言記・岡太夫」

なまなま

なまなま [3] 【生生】
■一■ (副)スル
いかにもなまなましいさま。新鮮なさま。「未だ血の気の―した頃は/火の柱(尚江)」
■二■ (形動ナリ)
通りいっぺんなさま。中途半端なさま。「才の際,―の博士はづかしく/源氏(帚木)」

なまなましい

なまなまし・い [5] 【生生しい】 (形)[文]シク なまなま・し
(1)その場の情景を目の前で見ているような,いかにも現実的な感じだ。「洪水の―・い爪あと」「記憶にまだ―・い」
(2)まだ,新しい。「―・い血糊(チノリ)」
(3)なま身である。生きている。「君を思ひ―・し身を焼く時は煙(ケブリ)多かる物にぞありける/大和 60」
[派生] ――さ(名)

なまなましい

なまなましい【生々しい】
fresh;→英和
green;→英和
vivid.→英和
記憶に〜 fresh in one's memory.

なまなり

なまなり [0] 【生成り】
■一■ (名・形動)
未完成であること。まだ十分になりきっていないこと。また,そのさま。そのようなものをもいう。「―ナ鮨/日葡」
■二■ (名)
(1)なれ鮓(ズシ)の別名。また,なれ鮓のまだ十分に熟していないもの。なまなれ。「―をつけける女ありけり/仮名草子・仁勢物語」
(2)能面の一。女の怨霊に用いる。角が生えかけた形で,般若(ハンニヤ)になる以前のさまを表す。

なまなれ

なまなれ [0] 【生熟れ】
■一■ (名・形動)
未熟なこと。熟達していないこと。また,そのさまや人。「―の立るでもなし横に出る/浄瑠璃・夏祭」
■二■ (名)
「生成(ナマナ)り{■二■(1)}」に同じ。「―の鮨にも似たる近江衆/咄本・醒睡笑」

なまにえ

なまにえ [0] 【生煮え】 (名・形動)[文]ナリ
(1)まだ十分に煮えていないこと。「芋はまだ―だ」
(2)物事が十分熟していない・こと(さま)。「―な論旨」
(3)態度があいまいで煮えきらない・こと(さま)。「―な態度をとる」

なまにえ

なまにえ【生煮えの】
underdone;→英和
rare.→英和

なまにく

なまにく [0][2] 【生肉】
火を通していない,なまの肉。

なまにくし

なまにく・し 【生憎し】 (形ク)
なんとなく憎い。こにくらしい。「かやうに夜ふかし給ふも―・くて/源氏(横笛)」

なまにょうぼう

なまにょうぼう 【生女房】
(1)宮仕えにまだ慣れていない女房。新参の女房。「ある人のもとに―のありけるが/宇治拾遺 5」
(2)若い女。「かんなぎのまねしたる―/一言芳談(下)」

なまにんじゃく

なまにんじゃく 【生人尺】 (名・形動)
「生半可(ナマハンカ)」に同じ。「居つづけへ―な母の文/柳多留 2」

なまぬり

なまぬり [0] 【生塗り】
塗り方が不十分なこと。また,塗ってまだ乾いていないこと。「―の壁」

なまぬるい

なまぬる・い [4][0] 【生温い】 (形)[文]ク なまぬる・し
(1)あまり冷たくもなく,熱くもない。少しあたたかい感じがする。「―・い水」
(2)はっきりしない。どっちつかずだ。あいまいだ。「―・い態度をとる」「忌(イヤ)な眼付をして―・い吻(クチ)を利(キ)かれると/社会百面相(魯庵)」
(3)処置や方法が手ぬるい。厳しさが足りない。「取り締まりが―・い」
[派生] ――さ(名)

なまぬるい

なまぬるい【生温い】
lukewarm;→英和
half-hearted.

なまのみこみ

なまのみこみ [3] 【生呑み込み】
十分に理解しないまま,わかったつもりになること。

なまはげ

なまはげ [0] 【生剥げ】
秋田県男鹿半島などで,小正月に来訪神を迎える行事。正月一五日に数人の青年が大きな鬼の面をかぶり,蓑(ミノ)をつけ,木製の刃物・御弊(ゴヘイ)・桶などを持って家々を訪れて祝福の言葉を述べ,酒食の饗応をうける。なもみはぎ。ひがたたくり。[季]新年。

なまはしたなし

なまはしたな・し 【生はしたなし】 (形ク)
なんとなくきまりが悪い。「いらへ給はで程経ければ,―・きに/源氏(夕顔)」

なまはんか

なまはんか [0][3] 【生半可】 (名・形動)[文]ナリ
中途半端なこと。不十分なさま。「―な努力では合格できない」「―な知識」

なまはんか

なまはんか【生半可な】
shallow;→英和
superficial.→英和
〜なことをする do <a thing> by halves[halfheartedly].

なまはんじゃく

なまはんじゃく 【生半尺】 (名・形動)
「生半可(ナマハンカ)」に同じ。「今つうといふは―をいふ/洒落本・噺之画有多」

なまばな

なまばな [2] 【生花】
生け花で,枯れていない,水があがる花材。せいか。

なまばむ

なまば・む 【生ばむ】 (動マ四)
なんとなく怪しい。なんとなくうさんくさい。「―・うだる人の疲れ乞ひするは夜討強盗の案内見る者か/太平記 33」

なまび

なまび 【生干・生乾】
十分にかわいていないこと。なまがわき。半がわき。なまぼし。「―ニゴザル/日葡」

なまびょうほう

なまびょうほう [3] 【生兵法】
(1)武術を少しばかり心得てはいるが,いたって未熟なこと。
(2)知識や技術が十分身についていないこと。

なまびょうほう

なまびょうほう【生兵法】
superficial[shallow]knowledge.

なまびょうほう=は大怪我(オオケガ)の基(モト)

――は大怪我(オオケガ)の基(モト)
身についていない,生半可な知識や技術に頼って事を行うと,かえって大失敗をすることのたとえ。生兵法は大疵(オオキズ)の基。

なまふ

なまふ [0] 【生麩】
焼いたり乾燥したりしていない麩。吸い物や煮物の具とする。きぶ。

なまふせがしげ

なまふせがしげ 【生防がし気】 (形動ナリ)
なんとなく邪魔にするようす。なんとなく迷惑そうなさま。「―に思ひていらふるにも/枕草子 179」

なまぶし

なまぶし [0] 【生節】
(1)半乾燥の鰹節(カツオブシ)。
(2)「生(ナマ)り節」に同じ。[季]夏。

なまへんじ

なまへんじ【生返事】
a vague answer.〜をする give a vague answer;do not answer definitely.

なまへんじ

なまへんじ [3] 【生返事】 (名)スル
いいかげんな返事。あいまいな返事。気のない返事。「うわのそらで―する」

なまほうそう

なまほうそう【生放送】
a live broadcast.

なまほうそう

なまほうそう [3] 【生放送】 (名)スル
録音・録画したものではなく,番組の進行状態がそのまま同時に放送されること。また,その放送。

なまぼし

なまぼし [0] 【生干(し)・生乾し】
十分に干し上がっていないこと。また,そのもの。「―のイワシ」「魚を―にする」

なままゆ

なままゆ [0] 【生繭】
「せいけん(生繭)」に同じ。

なまみ

なまみ [2][0] 【生身】
現に生きているからだ。神経も感情もはたらいている身。いき身。

なまみ

なまみ【生身の人間】
a human being;a mortal.→英和

なまみず

なまみず【生水】
(unboiled) water.→英和

なまみず

なまみず [2] 【生水】
煮沸していない水を飲料に用いるときの称。

なまみそ

なまみそ [3] 【生味噌】
加熱や調味をしていない味噌。

なまみだぶ

なまみだぶ
「なむあみだぶつ(南無阿弥陀仏)」の転。

なまみや

なまみや 【生宮】
時を得ない不遇な皇族。「―ばらにてうしろ見る人のなからむよりは/狭衣 3」

なまむぎ

なまむぎ [3][2] 【生麦】
煮たり煎(イ)ったりしてない,なまのままの麦。

なまむぎ

なまむぎ 【生麦】
横浜市鶴見区南西端の地名。江戸時代は東海道神奈川宿の漁村。

なまむぎじけん

なまむぎじけん 【生麦事件】
1862年8月,生麦村で島津久光の行列を乱したイギリス人を薩摩藩士が殺傷した事件。イギリスは幕府・薩摩藩に犯人引き渡しと賠償金を要求し,幕府は償金を支払ったが薩摩藩は拒否し,薩英戦争の原因となった。

なまむつかし

なまむつか・し 【生むつかし】 (形シク)
ちょっと面倒である。なんとなく煩わしい。「陣に左大臣殿の御くるまや御前どものあるを―・しとおぼしめせど/大鏡(師尹)」

なまめ

なまめ [0] 【儺豆】
節分の夜,悪鬼を払い,新年の無事を祈ってまく煎(イ)り豆。追儺(ツイナ)の豆。

なまめかしい

なまめかしい
voluptuous;→英和
fascinating;amorous.→英和

なまめかしい

なまめかし・い [5] 【艶かしい】 (形)[文]シク なまめか・し
□一□(多く女性について)異性の心をそそるような魅力がある。あでやかで色っぽい。あだっぽい。「―・い湯上がり姿の女」「―・い目つき」「―・くしなだれかかる」
□二□
(1)若々しく美しい。みずみずしく美しい。「かく御賀などいふことは,ひが数へにやとおぼゆるさまの,―・しく人の親げなくおはしますを/源氏(若菜上)」
(2)しっとりと上品な美しさがある。優美だ。優雅だ。「あはれ添へたる月影の―・しうしめやかなるに/源氏(須磨)」「その子・孫(ウマゴ)までは,はふれにたれどなほ―・し/徒然 1」
(3)しっとりとした情趣がある。風雅である。「神楽こそ―・しくおもしろけれ/徒然 16」
〔動詞「なまめく」の形容詞形。平安時代以降の語で,女流文学に好んで用いられた。未熟で不十分な振る舞いがさりげなく奥ゆかしく感じられることから□二□(2)の意が生じた。平安時代末期には女性の性的な魅力を表す□一□の意も生じ近世以降はこの意で用いられる〕
[派生] ――げ(形動)――さ(名)

なまめく

なまめ・く [3] 【艶く・生めく】 (動カ五[四])
〔「なま(生)」に接尾語「めく」が付いたもの。不十分なようにふるまう,未熟なようにふるまうの意から〕
(1)女らしさがあふれる。女性が色っぽく見える。なまめかしく見える。「―・いた姿」「愛度気(アドケ)なく何処(ドコ)かに―・いた態度(シナ)を見せると/社会百面相(魯庵)」
(2)若々しい様子をしている。みずみずしい様子をしている。「おやとも思えず,わかく清げに,―・きて,いみじき御かたちのさかりなり/源氏(野分)」
(3)上品である。優雅に見える。「中将の君…あざやかに引きゆひたる腰つき,たをやかに―・きたり/源氏(夕顔)」
(4)物静かで落ち着いた趣がある。「色など花やかならず―・きたるに/源氏(梅枝)」

なまめぼし

なまめぼし 【壁宿】
二十八宿の壁(ヘキ)宿の和名。アンドロメダ座のアルファ星とペガサス座のガンマ星に相当。やまめぼし。

なまめん

なまめん [2] 【生麺】
麺生地を延ばし細く切ったまま,加熱や乾燥などの処理をしていない麺。

なまもの

なまもの【生物】
uncooked food;perishables.

なまもの

なまもの [2] 【生物】
煮たり焼いたり干したりしていないもの。魚介類などについていう。「―は腐りやすい」

なまもの

なまもの 【生者】
身分のいやしい者。また,未熟な者。「京に極めて身貧しき―有りけり/今昔 30」

なまものしり

なまものしり [3] 【生物識り】
〔「なまものじり」とも〕
たいしてものを知らないくせに,知ったふうをすること。また,その人。「足下(キサマ)は又例の―で/西洋道中膝栗毛(魯文)」

なまやか

なまやか 【生やか・艶やか】 (形動ナリ)
なまめいたさま。若々しくて美しいさま。「いと―にて,声けはひよりはじめて,よに尋常なる男/著聞 12」

なまやき

なまやき [0] 【生焼(き)】
(1)「なまやけ(生焼)」に同じ。
(2)刃物の焼き入れが不十分であること。なまくら。

なまやけ

なまやけ【生焼けの】
half-roasted;underdone;→英和
<米> rare.→英和

なまやけ

なまやけ [0] 【生焼け】
食べ物などが十分に焼けていないこと。また,そのもの。なまやき。「―の肉」

なまやさしい

なまやさし・い [0][5] 【生易しい】 (形)[文]シク なまやさ・し
簡単である。たやすい。多く下に打ち消しの語を伴って用いる。「独立して店を出すのは―・いことではない」
[派生] ――さ(名)

なまやさしい

なまやさしい【生易しいことではない】
be no[not an]easy task.

なまゆうぐれ

なまゆうぐれ 【生夕暮れ】
そろそろ夕暮れになる頃。たそがれ。「―になりぬれば出で来て/今昔 28」

なまゆかし

なまゆか・し 【生懐し】 (形シク)
なんとなく心がひかれる。「―・しき方ざまにうちまじりたる御中に/狭衣 4」

なまゆで

なまゆで [0] 【生茹で】
十分にゆだってないこと。また,そのもの。「―のうどん」

なまよい

なまよい [0] 【生酔い】
(1)少し酒に酔うこと。また,その人。なまえい。
(2)ひどく酔っていること。また,その人。「芸者の房八を合手に大―で/安愚楽鍋(魯文)」

なまよい=本性(ホンシヨウ)違(タガ)わず

――本性(ホンシヨウ)違(タガ)わず
酒に酔っても,その人の本性は変わらない。酒飲み本性たがわず。

なまよみの

なまよみの (枕詞)
国名「甲斐(カイ)」にかかる。語義未詳。「―甲斐の国うち寄する駿河の国と/万葉 319」

なまよろし

なまよろ・し 【生宜し】 (形シク)
少しはよい。悪くはない。「斎院こそ―・しくおはしまさむ/狭衣 3」

なまり

なまり [0] 【鉛】
炭素族元素の一。元素記号 Pb 原子番号八二。原子量二〇七・二。方鉛鉱などとして産する。有史以前から知られた,青白色の軟らかい固体金属。比重一一・三四(二〇度),空気中では表面に丈夫な酸化皮膜をつくり安定。鉛板・鉛管として用い,蓄電池の電極・放射線遮蔽板などとする。防食のためのめっき,また合金としてはんだ・易融合金などの材料にも用いる。可溶性鉛化合物はすべて有毒。

なまり

なまり [0] 【生り】
「生り節(ブシ)」の略。[季]夏。

なまり

なまり【鉛(の)】
lead.→英和
〜色の leaden;→英和
livid.→英和

なまり

なまり [3][0] 【訛り】
標準語・共通語とは異なる,ある地方に特有の発音。「お国―」

なまり

なまり【訛り】
an accent;→英和
a provincialism;→英和
a dialect (方言);→英和
a corruption (転訛).→英和
東北訛り a Tohoku accent.

なまり=は国の手形(テガタ)

――は国の手形(テガタ)
言葉のなまりを聞くと,その人の生まれ故郷がわかるということ。

なまりいろ

なまりいろ [0] 【鉛色】
鉛のような青みがかった灰色。または淡い藍(アイ)色。「今にも降り出しそうな―の空」

なまりごうきん

なまりごうきん [4] 【鉛合金】
鉛を成分として含む合金の総称。硬鉛・はんだ・軸受合金・活字合金など。

なまりぜに

なまりぜに [4] 【鉛銭】
鉛で鋳造した銭。室町時代から江戸初期に流通した私鋳銭や,江戸末期に関東・東北の一部で鋳造使用されたものなどがある。なまりせん。

なまりちくでんち

なまりちくでんち [6] 【鉛蓄電池】
正極に二酸化鉛,負極に鉛,電解液に希硫酸を用いた蓄電池。自動車のバッテリーなどとして最も普通に用いるもの。フランスのプランテが発明。

なまりちゅうどく

なまりちゅうどく [4] 【鉛中毒】
鉛による中毒。多くは印刷業・蓄電池製造業・鉛鉱山などで職業病として見られ,かつては鉛入り白粉(オシロイ)による中毒が役者に多発した。貧血・腹痛・下痢または便秘,頭痛・言語障害・神経麻痺などの症状を呈する。鉛(エン)中毒。

なまりふん

なまりふん [0] 【鉛粉】
鉛の粉末。蒔絵(マキエ)に用いる。

なまりぶし

なまりぶし [0] 【生り節】
鰹(カツオ)を一回だけ蒸して乾燥したもの。煮物・酢の物などにする。なまぶし。[季]夏。

なまりガラス

なまりガラス [4] 【鉛―】
鉛を含むガラス。二酸化ケイ素に酸化鉛を加えて作る。比重・屈折率が大きく,美しい光沢と輝きをもつ。クリスタル-ガラス・模造宝石のほか,高屈折率の光学ガラスや放射線遮蔽ガラスなどに用いる。フリント-ガラス。

なまる

なま・る 【隠る】 (動ラ四)
かくれる。なばる。「難波の小江(オエ)に廬(イオ)作り―・りて居る葦蟹を/万葉 3886」

なまる

なまる【訛る】
speak with an accent;→英和
be corrupted (言葉が).

なまる

なま・る [2] 【訛る】 (動ラ五[四])
言葉や発音がくずれる。また,標準語・共通語とは異なった言い方や発音をする。「この地方ではセをシェと―・る」

なまる

なま・る [2] 【鈍る】 (動ラ五[四])
(1)刃物の切れ味が悪くなる。「包丁が―・る」
(2)修錬の不足や老齢などのために技能が低下する。にぶる。「腕が―・る」

なまろく

なまろく [0] 【生録】
〔「生録音」の略〕
実際の音を録音すること。また,録音したもの。「波音の―」

なまわかい

なまわか・い [4] 【生若い】 (形)[文]ク なまわか・し
まだ若くて未熟である。「―・い青い頭をした坊さん/門(漱石)」

なまわずらわし

なまわずらわ・し 【生煩はし】 (形シク)
なんとなく煩わしい。ちょっといやだ。「―・しけれど,上なる衣おしやるまで,もとめつる人思へり/源氏(帚木)」

なまクリーム

なまクリーム [4] 【生―】
牛乳から分離したての新鮮なクリーム。料理や菓子の材料とする。

なまクリーム

なまクリーム【生クリーム】
(whipped) cream.→英和

なまコン

なまコン【生コン(クリート)】
ready-mixed concrete.

なまコンクリート

なまコンクリート [6] 【生―】
まだ固まらない状態のコンクリート。ミキサー車で攪拌(カクハン)しながら現場に供給する。生コン。

なまゴム

なまゴム [0] 【生―】
パラゴムノキの樹液(ラテックス)に有機酸を加えて凝固させ乾燥したもの。ゴム製品製造の原料とする。

なまテープ

なまテープ [3] 【生―】
未使用の録音・録画用テープ。

なまハム

なまハム [0] 【生―】
薫煙したあと水煮をしないハム。

なまビール

なまビール【生ビール】
draft beer.

なまビール

なまビール [3] 【生―】
醸造したままで,加熱殺菌をしないビール。なま。ドラフト-ビール。[季]夏。
→ラガー-ビール

なまフィルム

なまフィルム [3] 【生―】
未使用のフィルム。

なまワクチン

なまワクチン [3] 【生―】
毒性を弱めた生きた細菌・ウイルスを含むワクチン。
→ワクチン

なまワクチン

なまワクチン【生ワクチン】
live (virus) vaccine.

なみ

なみ 【無み】
〔文語形容詞「無し」の語幹に接尾語「み」の付いた語〕
無いので。無いために。無いゆえ。「若の浦に潮満ち来れば潟(カタ)を―葦辺(アシベ)をさして鶴(タヅ)鳴き渡る/万葉 919」

なみ

なみ【並】
common[medium]quality.〜の ordinary;→英和
common;→英和
average (平均の).→英和
〜はずれた(て) extraordinary(-rily).→英和

なみ

なみ [0] 【並(み)】
〔動詞「なむ(並)」の連用形から〕
(1)世間一般にごく普通であること。良くも悪くもなく,平均的であること。「―の人間には考えも及ばない」「―以下の出来」「天丼(テンドン)の―」
(2)同類であること。同程度であること。「岩畳恐(カシコ)き山と知りつつも我(アレ)は恋ふるか―ならなくに/万葉 1331」
(3)(「…のなみ」の形で)その類に共通すること。「老の―に言ひすぐしもぞし侍る/大鏡(道隆)」
(4)名詞の下に付いて用いられる。
 (ア)並んでいること,一並びになっているものを表す。「足―」「家―の尽きる辺り」
 (イ)同じ部類に属すること,同じ程度であることを表す。「十人―」「自転車―の速さ」
 (ウ)その一つ一つが皆そうであること,それらに共通であることを表す。「軒―店を閉めている」

なみ

なみ [2] 【波・浪】
(1)風・振動などによって水面に生じる上下運動。また,その運動が次々に周辺に伝わっていく現象。「―が荒い」「―をかぶる」
(2)〔物〕「波動(ハドウ)」に同じ。
(3)ゆるやかな起伏を繰り返したり,ゆらいだりして,波{(1)}のように見える状態。「歓迎の旗の―」「穂―」
(4)高くなったり,低くなったりして,絶えず変動する状態。「作品の出来に―がある」「景気の―」「感情の―」
(5)一つの方向に向かう流れ。傾向。「駅へ向かう人の―」「自由化の―」「不況の―をまともにかぶる」
(6)年老いて皮膚にできる,しわ。「老いの―」「はや額の―いちじるし/文づかひ(鴎外)」
(7)世の中の騒ぎ。波乱。騒乱。「四つの海―の声きこえず/後拾遺(序)」
(8)消えやすいもの。はかないもの。「さては疑ひあら磯の,―と消えにし跡なれや/謡曲・江口」
(9)文様・家紋の一。{(1)}を図案化したもの。山内一豊が好んだ。

なみ

なみ【波】
a wave;→英和
a surge (うねり);→英和
a ripple (さざなみ).→英和
〜の荒い(ない) rough (calm).→英和
〜が立つ(静まる) Waves rise./The sea rises high (goes down).〜に漂う drift on the waves.時代の〜に乗る(逆らう) go with (against) the tide.→英和

なみ=にも磯(イソ)にもつか∘ず

――にも磯(イソ)にもつか∘ず
どっちつかずである。中途半端である。「―∘ぬ心地ぞせられける/平家 7」

なみ=に乗る

――に乗・る
(1)時の流れにのる。時勢にうまく合って進展する。「時局の―・る」「景気の―・って急成長する」
(2)勢いにのる。調子にのる。「連勝の―・る」

なみ=を切る

――を切・る
船などが,水をかき分けて進む。

なみ=を打つ

――を打・つ
「波打(ナミウ)つ」に同じ。

なみあい

なみあい [0] 【波間】
「なみま(波間)」に同じ。

なみあし

なみあし [0] 【並(み)足】
(1)速くも遅くもない普通の歩き方。
(2)馬術で,最も遅い歩度。常に少なくとも馬の二肢が地面についている歩き方。

なみあし

なみあし【並足(で)】
(at) a footpace[walk].

なみあと

なみあと [3][0] 【波跡】
(1)波が打ち寄せた跡。
(2)船が通ったあと水面にできる,すじ状の跡。航跡。

なみいた

なみいた [0] 【波板】
(1)「海鼠(ナマコ)板」に同じ。
(2)歌舞伎の大道具の一。波の形を描いた長さ1メートル弱,高さ15センチメートルほどの板。台をつけて立て,海や川などを表す。

なみいる

なみいる【並み居る人々】
(all) those present.

なみいる

なみ・いる [3][0] 【並(み)居る】 (動ア上一)[文]ワ上一
並んで座っている。いならぶ。「―・いるお歴々を驚かせる」「貴き外国人多く―・ゐたり/即興詩人(鴎外)」「苔の上に―・ゐてかはらけまゐる/源氏(若紫)」
〔現代語では,座る意は薄れ,連体形だけが用いられる〕

なみうちぎわ

なみうちぎわ【波打ち際】
the beach.→英和

なみうちぎわ

なみうちぎわ [0] 【波打ち際】
波の打ち寄せるところ。波際(ナミギワ)。なぎさ。みぎわ。

なみうつ

なみうつ【波打つ】
wave;→英和
undulate.→英和

なみうつ

なみう・つ [3] 【波打つ】 (動タ五[四])
(1)波が打ち寄せる。波がたつ。波を打つ。「―・つ海岸」
(2)波のように,高く低くうねる。波のように上下する。波を打つ。「床板がへこんで―・っている」「稲穂が風に―・つ」

なみえ

なみえ 【浪江】
福島県中東部,双葉郡の町。浜通り中央部にあり,岩城相馬街道の高野(コウヤ)宿があった。

なみおか

なみおか ナミヲカ 【浪岡】
青森県中部,南津軽郡の町。羽州街道の旧宿駅。リンゴを特産。南朝の北畠顕家が国府を置いたという。

なみおと

なみおと [0][3] 【波音】
(1)波が寄せたり引いたり,またさかまいて立てる音。
(2)歌舞伎の下座の一。大太鼓を長撥(ナガバチ)で最初に強く打って波頭を表し,あとを小刻みに打って波の寄せる音に模したもの。

なみかぜ

なみかぜ [2] 【波風】
(1)波と風。また,風が吹いて水の表面に波が立つこと。風波。「―が高くなる」
(2)もめごと。ごたごた。「家庭に―が立つ」「仲間うちに―を起こす」

なみかぜ

なみかぜ【波風】
⇒風波(ふうは).

なみかわ

なみかわ ナミカハ 【濤川】
姓氏の一。

なみかわ

なみかわ ナミカハ 【並河】
姓氏の一。

なみかわそうすけ

なみかわそうすけ ナミカハ― 【濤川惣助】
(1845-1910) 七宝作家。下総の人。江戸で七宝技術を習得。無線七宝を開発し,世界的評価を得る。

なみかわてんみん

なみかわてんみん ナミカハ― 【並河天民】
(1679-1718) 江戸中期の儒学者。京都の人。名は亮,字(アザナ)は簡亮。伊藤仁斎の学問を批判的に継承した。経世済民の志をもち,諸学に通じた。著「天民遺言」

なみかわやすゆき

なみかわやすゆき ナミカハ― 【並河靖之】
(1845-1927) 七宝工芸家。京都生まれ。伝統的有線七宝の作品を発表。また,黒色透明釉を開発し,新境地を拓いた。

なみがしら

なみがしら [3] 【波頭】
(1)盛り上がった波のいただき。波頂。はとう。
(2)波の立ったさまを図案化した模様。蕨手(ワラビデ)状のものや弧線を不規則に重ね合わせたものなど。

なみがしら

なみがしら【波頭】
a wave crest.

なみがた

なみがた【波形】
a wave.→英和
〜の wavy.→英和

なみがた

なみがた [0] 【波形】
波のように高く低くうねった形。「―のトタン」

なみがわせ

なみがわせ [3] 【並為替】
「送金為替(ソウキンカワセ)」に同じ。

なみき

なみき [0] 【並木】
道路の両側などに,一定間隔で並べ植えられた樹木。街路樹。「楡(ニレ)の―」「―道」

なみき

なみき 【並木】
姓氏の一。

なみき

なみき【並木】
roadside trees.並木道 an avenue.→英和

なみきごへい

なみきごへい 【並木五瓶】
(1747-1808)(初世)歌舞伎脚本作者。大坂の人。並木正三の門人。安永(1772-1781)から寛政(1789-1801)にかけて,京坂と江戸の両所で活躍。合理性に富んだ作風で,時代物・世話物を独立させる方法を創始。代表作「天満宮菜種御供(ナタネノゴクウ)」「五大力恋緘(コイノフウジメ)」「金門五三桐」など。

なみきしき

なみきしき [3] 【並木敷】
並木の保護のために舗装せず残してある根もとの周りの土地。

なみきしょうぞう

なみきしょうぞう 【並木正三】
(1730-1773)(初世)歌舞伎脚本作者。大坂の人。宝暦(1751-1764)から安永(1772-1781)にかけての京坂劇壇の第一人者。浄瑠璃的な手法で,雄大な構想の時代物を得意とした。また,回り舞台の考案者としても知られる。代表作「幼稚子敵討(オサナゴノアダウチ)」「三十石艠始(ヨブネノハジマリ)」「宿無団七時雨傘(シグレノカラカサ)」など。

なみきそう

なみきそう [0] 【浪来草】
シソ科の多年草。海岸の砂地に生える。地下に長い根茎がある。茎は高さ約30センチメートル。葉は長楕円形。全体に軟毛がある。七,八月,上方の葉腋(ヨウエキ)に青紫色の唇形花をつける。

なみきそうすけ

なみきそうすけ 【並木宗輔】
(1695-1751) 江戸中期の浄瑠璃作者。別号,千柳。通称は松屋宗助。大坂の人。僧侶の出。西沢一風に師事。豊竹座・竹本座の作者として活躍。複雑な筋立てと,スペクタクルに富む作が多く,人形浄瑠璃の最盛期を現出した。代表作は「夏祭浪花鑑(ナニワカガミ)」「菅原伝授手習鑑(テナライカガミ)」「義経千本桜」「仮名手本忠臣蔵」など。「一谷嫩軍記(イチノタニフタバグンキ)」が絶筆。

なみきり

なみきり [0][4] 【浪切り】
「潮切(シオキ)り」に同じ。

なみきりふどう

なみきりふどう [5] 【浪切り不動】
風波を鎮めると信じられている不動明王。航海の安全を祈願する。

なみぎぬ

なみぎぬ [0] 【波衣】
大嘗祭(ダイジヨウサイ)のとき,天皇が沐浴(モクヨク)する浴槽をおおう絹。

なみぎわ

なみぎわ [0] 【波際】
波が打ち寄せる所。波打ちぎわ。

なみくぎ

なみくぎ [2] 【波釘】
波形をした薄い鉄片。板を突き合わせ接ぎにするときなどに用いる。

なみくもの

なみくもの 【波雲の】 (枕詞)
「波雲」は,波のような形の雲か。その美しい意から,「愛(ウツク)し」にかかる。「―愛し妻と語らはず/万葉 3276」

なみけい

なみけい [0] 【波罫】
印刷に用いる罫線の一。装飾罫の一つで,「〜〜」の形をしたもの。ぶる罫。

なみしぶき

なみしぶき【波飛沫】
spindrift;→英和
spoondrift.→英和

なみしぶき

なみしぶき [3] 【波しぶき】
波がくだけて散る飛沫(ヒマツ)。

なみじ

なみじ [0] 【波路・浪路】
船の行く波の上を道に見立てた語。ふなじ。航路。「千里の―を越えて行く」

なみすう

なみすう [3] 【並数】
⇒モード(4)

なみする

なみ・する [3] 【蔑する】 (動サ変)[文]サ変 なみ・す
〔「無(ナ)みする」の意〕
ないがしろにする。あなどる。「吾自ら吾の理想,信仰を―・したるなり/欺かざるの記(独歩)」

なみせい

なみせい [0] 【並製】
上製・特製などに対して,普通の作り方。また,その製品。

なみせん

なみせん [0] 【波銭・浪銭】
江戸時代の銭貨のうち裏面に波の模様がある四文銭。寛永通宝(真鍮銭と鉄銭)・文久永宝の称。

なみたいてい

なみたいてい【並大抵のことではない】
be no easy matter[task].

なみたいてい

なみたいてい [0] 【並大抵】 (名・形動)
ひととおり。普通。多く下に打ち消しの語を伴って用いる。「―の苦労ではない」「―なことでは太刀打ちできない」

なみだ

なみだ【涙】
tears.〜が出る come into one's eyes;run down one's cheek (ほおを伝わる).〜を流す weep;→英和
shed tears.〜を誘う call[draw]tears.〜を押える keep back one's tears.〜もろい be easily moved to tears.〜ながらに with[in]tears.

なみだ

なみだ [1] 【涙・涕・泪】
〔古くは「なみた」と清音。万葉後期から濁音〕
(1)涙腺から分泌され,眼球を潤している液体。興奮したり刺激を受けたりすると多量に分泌される。涙液。「―を流す」「―にむせぶ」
(2)泣くこと。「―なしには語れない」「聞くも―語るも―」
(3)思いやり・悲しみなど,人間らしい感情。「血も―もない」
(4)名詞の上に付いて接頭語的に用い,それが少しばかりであることを表す。「―金」「―雨」

なみだ=に咽(ムセ)ぶ

――に咽(ムセ)・ぶ
声をつまらせて泣く。むせびなく。

なみだ=に暗(ク)れる

――に暗(ク)・れる
涙のために目の前が暗くなる。また,悲しみのためにどうしてよいかわからなくなる。

なみだ=に暮れる

――に暮・れる
泣いて暮らす。「―・れる日々」

なみだ=に沈む

――に沈・む
ひどく泣いて嘆き悲しむ。「―・む明け暮れ」

なみだ=をふるう

――をふる・う
涙が流れるのを振りはらう。個人的な同情や私情を振り捨てる。「―・って処罰する」

なみだ=を催(モヨオ)す

――を催(モヨオ)・す
涙が出そうになる。また,涙が出る。

なみだ=を呑(ノ)む

――を呑(ノ)・む
泣きたいほどの残念な気持ちを抑える。「―・んで引き下がる」「準決勝で―・んだ」

なみだ=を誘う

――を誘・う
同情や感動で涙を流させる。泣かせる。「その話は人々の―・った」

なみだ=片手に

――片手に
片手で涙をおさえながら。涙ながらに。泣きながら。「―表を見れば/浄瑠璃・曾根崎心中」

なみだあめ

なみだあめ [4] 【涙雨】
(1)悲しみの涙が化して降るという雨。「虎御前の―」
(2)ほんの少し降る雨。

なみだいもく

なみだいもく 【波題目】
日蓮が佐渡に流されたとき,荒れる海面に南無妙法蓮華経の題目を書いて波を静め,難破するのを救ったという言い伝え。

なみだがお

なみだがお【涙顔】
a tear-stained face.

なみだがお

なみだがお [0] 【涙顔】
涙にぬれた顔。「―に言う」

なみだがち

なみだがち [0] 【涙勝ち】 (形動)[文]ナリ
泣くことが多いさま。「―な日々を送る」

なみだがわ

なみだがわ 【涙川】
涙の多く流れることを川にたとえた語。とめどなく流れる涙。「いづこにか送りはせしと人問はば心はゆかぬ―まで/堤中納言(はいずみ)」

なみだきん

なみだきん [0] 【涙金】
お情けで与えるわずかな金。特に,人と縁を切る際に与える金。なみだがね。「ほんの―で立ち退かされた」

なみだきん

なみだきん【涙金】
a solatium;(a small sum of) consolation money.

なみだぐましい

なみだぐまし・い [6] 【涙ぐましい】 (形)[文]シク なみだぐま・し
〔「涙ぐむ」の形容詞化〕
(1)感心や同情のあまり,思わず涙が出そうである。「―・い努力」
(2)自然と涙を催しそうである。「院も,あはれと―・しく/源氏(若菜上)」
[派生] ――さ(名)

なみだぐむ

なみだぐむ【涙ぐむ】
be moved to tears;tears come to one's eyes.涙ぐましい moving;→英和
pathetic.→英和
涙ぐんで with tears in one's eyes.

なみだぐむ

なみだぐ・む [4] 【涙ぐむ】 (動マ五[四])
〔「ぐむ」は接尾語〕
目に涙をためる。泣きそうになる。「母を見つけて―・む」

なみだぐもり

なみだぐもり [4] 【涙曇り】
目が涙でくもること。

なみだごえ

なみだごえ【涙声で】
in a tearful voice.

なみだごえ

なみだごえ [4] 【涙声】
涙ぐんでいる人の声。泣いているせいで,ややくぐもった声。「―になって抗議する」

なみだする

なみだ・する [1] 【涙する】 (動サ変)[文]サ変 なみだ・す
涙をながす。「その話を聞いて―・しない者はなかった」

なみだたけ

なみだたけ [3] 【涙茸】
担子菌類ヒダナシタケ目のきのこ。木造建築物の有害菌。多湿の状態でこの菌糸が木材に蔓延(マンエン)すると表面はそのままで内部は脆(モロ)くなり,下面に黄色,乾くと黒色の皺(シワ)状のきのこを生じる。生体はしばしば著しく水滴を出すのでこの名がある。家菌(カキン)。

なみだつ

なみだつ【波立つ】
be rough (海などが).⇒波.

なみだつ

なみだ・つ [3] 【波立つ】 (動タ五[四])
(1)波が起こる。波が高くなる。「台風で―・つ海」
(2)波のように起伏する。「草原が―・つ」
(3)平穏でなくなる。特に,もめごとが起こる。波風が立つ。「胸が―・つ」「家庭が―・つ」

なみだながら

なみだながら [4] 【涙ながら】
涙を流しながら。「―に話す」

なみだのあめ

なみだのあめ 【涙の雨】
雨のように盛んに流れる涙。「―のふらぬ日ぞなき/新古今(釈教)」

なみだのいろ

なみだのいろ 【涙の色】
(1)悲しみのあまり流すという血の涙の色。紅(クレナイ)色。「―のくれなゐは/古今(雑体)」
(2)悲しみ嘆くようす。「先非を悔ゆる父が心,―にも見ゆらんものを/謡曲・雲雀山」

なみだのかわ

なみだのかわ 【涙の川】
「なみだがわ(涙川)」に同じ。「身を投げむ―にしづみても/源氏(早蕨)」

なみだのそこ

なみだのそこ 【涙の底】
涙がたまってできた淵の底。悲嘆の底。「―に身はしづむかな/千載(恋五)」

なみだばし

なみだばし [4] 【涙箸】
食事のとき,箸の先から汁を滴らすこと。無作法とされる。

なみだまじり

なみだまじり 【涙混じり】 (名・形動)
涙ぐんだり,涙を流しながら物事をする・こと(さま)。「―に訴える」

なみだめ

なみだめ [3] 【涙目】
(1)疲れやねむさなどで涙の出やすくなった目。
(2)涙ぐんだ目。

なみだもろい

なみだもろ・い [5] 【涙脆い】 (形)[文]ク なみだもろ・し
ちょっとしたことにも感じやすく,涙ぐむ性質である。「―・い人」「年をとると―・くなる」
[派生] ――さ(名)

なみてがた

なみてがた [3] 【並手形】
金融機関が日本銀行から貸付を受ける際,単に貸付の担保となるだけの手形。
⇔優遇手形

なみてんとう

なみてんとう [3] 【並瓢虫】
テントウムシ科の昆虫。体長約7ミリメートル。体は半球形で,上ばねは光沢を帯びる。上ばねの斑紋は橙色の地に黒色の円形斑が散在するもの,黒地に二つの橙色斑をもつものなど変異に富む。幼虫・成虫ともアブラムシ類を捕食する益虫。テントウムシ。日本・東アジアに広く分布する。

なみとう

なみとう [0] 【並等】
普通の等級。中等。

なみなみ

なみなみ [0] 【並並】 (名・形動)[文]ナリ
(1)(多く打ち消しの語を伴う)普通であること。とおりいっぺんであること。また,そのさま。「―の人よりも女をいつくしむことこよなく/浴泉記(喜美子)」「女も―ならずかたはら痛しと思ふに/源氏(空蝉)」
→なみなみならぬ
(2)同じ程度である・こと(さま)。「友の―我も寄りなむ/万葉 3798」「―にふるまはせたまひしをりは/大鏡(公季)」

なみなみ

なみなみ [3] (副)
(多く「と」を伴って)液体が容器からこぼれそうにいっぱいなさま。「酒を―とつぐ」

なみなみ

なみなみ
〜と <fill the glass,be full> to the brim.→英和

なみなみ

なみなみ【並々ならぬ】
great;→英和
extraordinary.→英和
〜ならぬ努力をする make a great effort.

なみなみ=ならぬ

――ならぬ
とおりいっぺんではない。大変な。「成功のかげには―努力があった」

なみにく

なみにく [0] 【並肉】
品質が中肉より劣り,値段の安い肉。

なみぬい

なみぬい [0] 【並縫い】
⇒ぐしぬい

なみぬの

なみぬの [0] 【浪布】
舞台の上に敷く,波の絵を描いた布。水面であることを表す。

なみのかよいじ

なみのかよいじ 【波の通い路】
船の行く波の上を道に見立てた語。なみじ。ふなじ。

なみのせきもり

なみのせきもり 【波の関守】
波が荒くて行く手を阻んでいることを関守にたとえた語。

なみのつづみ

なみのつづみ 【波の鼓】
波の音を鼓を打つ音にたとえた語。また,波の音のような調子で打つ鼓の手。

なみのはな

なみのはな [5] 【波の花・波の華】
(1)〔女房詞〕
塩。食塩。
(2)紅藻類カクレイト目の海藻。本州中部の潮干帯下部の岩上に着生。藻体は扇状で扁平であるが,よく分枝する。紅色で美しい。
(3)波のしぶきや泡を花にたとえた語。「すぐる春しほのみつより船出して―をやさきに立つらむ/山家(夏)」
(4)北国の厳寒期,岩場に砕け散った波が白い泡となり,花のように舞い飛ぶのをたとえた語。[季]冬。

なみのひらもの

なみのひらもの [0] 【波の平物】
薩摩国谷山村波平(現在の鹿児島市内)の刀工波の平行安およびその系統の製した刀剣。平安末期に始まる。

なみのほ

なみのほ 【波の穂】
波がしら。「十掬剣(トツカツルギ)を抜きて,逆に―に刺し立て/古事記(上訓)」

なみのほの

なみのほの 【波の穂の】 (枕詞)
波の揺れ動くところから,「いたぶらし」にかかる。「―いたぶらしもよ昨夜(キソ)ひとり寝て/万葉 3550」

なみのり

なみのり [0][3] 【波乗り】 (名)スル
(1)船などが,波のうねりに乗ること。
(2)板などを使って,波のうねりに乗って遊ぶ遊び。サーフィン。

なみのり

なみのり【波乗り】
surfing.→英和
〜する ride on the surf.→英和
‖波乗り板 a surfboard.

なみはずれ

なみはずれ [0] 【並外れ】 (名・形動)[文]ナリ
程度・状態などが並外れている・こと(さま)。「―の成績」「―に背が高い」

なみはずれる

なみはず・れる [0][5] 【並外れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 なみはづ・る
性質・能力・規模などが普通とはなはだしくかけはなれている。「―・れた体格」「―・れた政治力」

なみはば

なみはば [0][2] 【並幅・並巾】
織物の最も一般的な幅。和服地では鯨尺九寸五分(約36センチメートル)。洋服地では一ヤール(約91センチメートル)。

なみはばもの

なみはばもの [0] 【並幅物】
並幅の反物。

なみひととおり

なみひととおり [0] 【並一通り】 (名・形動)
ごく普通であること。とおりいっぺんであること。また,そのさま。「―の苦労ではない」

なみま

なみま【波間に】
on[among]the waves.

なみま

なみま [0] 【波間】
(1)波と波との間。なみあい。「小舟が―に見え隠れする」
(2)波の絶え間。「―もあらばよらむとぞ思ふ/拾遺(恋一)」

なみまがしわ

なみまがしわ [4] 【波間柏】
海産の二枚貝。貝殻はほぼ円形で薄く,雲母状の光沢がある。殻長約4センチメートル。淡黄色か淡赤橙色。片側の殻で岩や他の貝の殻表に付着する。日本中の浅海に分布。

なみまく

なみまく [0][2] 【波幕・浪幕】
歌舞伎の大道具で,一面に波の絵を描いた幕。海上や海辺の場面などの舞台転換のつなぎなどに,振り落としの幕として用いる。

なみまくら

なみまくら [3] 【波枕】
(1)〔波を枕にして船の中で寝る意から〕
船中で旅寝をすること。船旅。
(2)枕辺に波音を聞きながら旅寝すること。「思ひ寄るべの―/謡曲・頼政」

なみもの

なみもの [0] 【並物】
並製の品物。通常の物。

なみよけ

なみよけ [4][0] 【波除け】
波を防ぐこと。また,そのためのもの。防波堤や,船内に波がはいるのを防ぐ板など。

なみよけ

なみよけ【波除け】
a bulwark (船の).→英和
⇒防波堤.

なむ

なむ (終助)
〔平安中期以降「なん」と発音されるようになり,「なん」とも書かれた〕
文末にあって動詞・助動詞の未然形に接続する。ある行為・事態の実現を期待し,あつらえ望む意を表す。…てほしい。…てもらいたい。「うちなびく春とも著くうぐひすは植ゑ木の木間(コマ)を鳴き渡ら―/万葉 4495」「飛ぶ鳥の声も聞えぬ奥山の深き心を人は知ら―/古今(恋一)」「引き替へて嬉しかるらむ心にも憂かりし事は忘れざら〈なん〉/山家(雑)」
〔上代には,この語の古形「なも」も用いられた〕
→なも(終助)

なむ

なむ [1] 【南無】
〔梵 namas〕
仏・菩薩・経などを信じ敬い,それに帰依することを表す語。一般に帰依の対象となる語をそのあとに付けて感動詞的に用いる。帰命(キミヨウ)。納莫(ノウマク)。なも。「―八幡大菩薩,たすけさせ給へ/平治(下)」

なむ

な・む 【嘗む】 (動マ下二)
⇒なめる

なむ

なむ (助動)(○・○・なむ・なむ・なめ・○)
〔上代東国方言〕
推量の助動詞「らむ」に同じ。「橘の古婆の放髪(ハナリ)が思ふ〈なむ〉心愛(ウツク)しいで我(アレ)は行かな/万葉 3496」「まかなしみさ寝に我は行く鎌倉の水無瀬川(ミナノセガワ)に潮満つ〈なむ〉か/万葉 3366」「群玉のくるにくぎ鎖し固めとし妹(イモ)が心は動く〈なめ〉かも/万葉 4390」
〔推量の助動詞「らむ」に相当する上代東国方言には,別に「なも」の形もある〕
→なも(助動)

なむ

なむ (係助)
〔上代の係助詞「なも」の転。平安中期以降「なん」と発音されるようになり,「なん」とも書かれた〕
体言および体言に準ずるもの,助詞などに付き,特に取りたてて強く指示する意を表す。
(1)文中にあって係りとなり,文末の活用語を連体形で結ぶ。「身はいやしながら,母―宮なりける/伊勢 84」「この北山に,限りなく響きのぼる物の音―聞こゆる/宇津保(俊蔭)」
(2)「なむ」を受ける述語を省略し,文末にあって,余情をもたせる言い方をとる。「かく聞こえたりければ,見さして帰り給ひにけりと―/伊勢 104」「ただここに,人づてならで申すべきこと―/枕草子(七一・春曙抄)」
〔「なむ」は,物語などでの会話文中に多く見られ,和歌にはほとんど用いられない〕

なむ

な・む 【並む】
■一■ (動マ四)
並ぶ。連なる。「松の木(ケ)の―・みたる見れば/万葉 4375」
■二■ (動マ下二)
並べる。連ねる。なぶ。「楯(タタ)―・めて伊那佐の山の木の間よもい行きまもらひ/古事記(中)」「たまきはる宇智の大野に馬―・めて/万葉 4」

なむあみだ

なむあみだ [0] 【南無阿弥陀】
「南無阿弥陀仏」の略。

なむあみだぶつ

なむあみだぶつ [5] 【南無阿弥陀仏】
阿弥陀仏に帰依するの意。浄土宗などでは,それを唱えることによって阿弥陀仏の浄土に救済されるとする。弥陀の名号。六字の名号。なむあみだ。

なむおみどうふ

なむおみどうふ 【南無阿弥豆腐】
〔禅僧が豆腐をよく食べること,またその念仏の声が「なむおみどう」と聞こえるところから〕
「南無阿弥陀仏」をしゃれていう語。また,豆腐のこと。「―,―と奈落の鍋へ落ち入つたる湯豆腐も/浄瑠璃・御所桜」

なむきみょう

なむきみょう 【南無帰命】
〔梵語 namas(南無)とその漢訳語「帰命」を重ねた語〕
仏神に帰依する意。「―月天子/謡曲・羽衣」

なむきみょうちょうらい

なむきみょうちょうらい 【南無帰命頂礼】
仏神を深く信じて礼拝する意。仏神を拝んだり祈念するときに,仏神の名の前に置いていう言葉。

なむさん

なむさん [1][0] 【南無三】 (感)
「南無三宝{■二■}」の略。「―。逃がした」「―此奴(コイツ)は失敗(シクジツ)た/鉄仮面(涙香)」

なむさんぼう

なむさんぼう [1] 【南無三宝】
■一■ (名)
仏・法・僧の三宝に帰依すること。
■二■ (感)
驚いたり失敗したりしたときなどに発する語。しまった。大変だ。なむさん。「―。…したたか斬られた/謡曲・夜討曾我」

なむし

なむし [1] 【菜虫】
大根・かぶ・白菜などが葉を広げ始めた時期に,その葉を食い荒らす虫の総称。[季]秋。

なむじ

なむじ 【汝】 (代)
⇒なんじ(汝)

なむだち

なむだち 【汝等】 (代)
〔「なむち」に「たち」の付いた「なむちたち」の転。「なむたち」とも〕
二人称。対等またはそれ以下の複数の相手に対して用いる。おまえたち。なんだち。「故に―に命ず/大唐西域記(長寛点)」

なむち

なむち 【汝】 (代)
⇒なんじ(汝)

なむと∘す

なむと∘す (連語)
〔連語「なむ」に格助詞「と」が付き,これにサ変動詞「す」が結合したもの。「なんとす」とも〕
…してしまおうとしている。きっと…してしまうだろう。「酔(エ)ひて入り給ひ―∘す/伊勢 82」「やよひもなかば過ぎ,春もすでに暮れなんとす/平家 10」

なむみょうほうれんげきょう

なむみょうほうれんげきょう 【南無妙法 蓮華経】
〔法華経に帰依する意〕
日蓮宗で,法華経を信仰し加護を求める心持ちを表して唱える語。御題目。

なむら

なむら [0] 【魚群】
海中の魚群。なぶら。なぐら。

なめ

なめ 【白痢】
「びゃくり(白痢)」に同じ。[和名抄]

なめ

なめ [2] 【滑】
(1)(登山用語)平滑な岩の上を少量の水が流れている所。
(2)なめらかなこと。また,ぬるぬるしたもの。「葛の根を舂(ツ)き,その汁の―を取りて/古事記(中訓)」

なめ

なめ [2] 【嘗め】
(1)なめること。「ひと―なめてみる」
(2)貴人に薬を勧めるとき,あらかじめなめて毒味をすること。また,その役。「両宮の―にはおもと薬師一人参るなり/建武年中行事」

なめ

なめ [0] 【無礼】 (形動)[文]ナリ
〔形容詞「なめし」の語幹から〕
無礼なさま。「されど―なる言葉を咎め玉はず/うたかたの記(鴎外)」

なめ

なめ 【縵面】
銭(ゼニ)の裏の,文字がなくてなめらかな面。
⇔形(カタ)
[俚言集覧]

なめいし

なめいし [2] 【大理石】
〔なめらかな石の意〕
大理石(ダイリセキ)。

なめかた

なめかた 【縵面形】
銭を投げて,なめ(裏)が出るか,かた(表)が出るかを当てて勝ち負けを争う賭博。

なめくじ

なめくじ ナメクヂ [3] 【蛞蝓】
(1)ナメクジ科およびコウラナメクジ科に属する陸生巻貝の総称。貝殻が全くないか,または退化している。体は円筒形で,頭部に二対の触角をもつ。後方の大触角の先端は目となる。体表は粘液におおわれ,はうと粘液の跡が残る。雌雄同体。多湿な環境を好み,農作物を食害する。塩をかけると体内の水分が出て縮む。なめくじら。なめくじり。[季]夏。
(2)ナメクジ科の陸生巻貝。体長約6センチメートル。無殻で,体表は淡褐色に小黒点が散在し,三条の暗褐色縦帯が走る。アジアに広く分布。

なめくじ

なめくじ
a slug.→英和

なめくじ=に塩

――に塩
〔ナメクジに塩をかけると縮むことから〕
苦手なものに出会って萎縮してしまうことのたとえ。

なめくじうお

なめくじうお ナメクヂウヲ [4] 【蛞蝓魚】
原索動物頭索綱に属する小形で細長い動物。全長4.5センチメートル前後。原索動物の中では脊椎動物に最も近いと考えられている。背びれ・尾びれなどをもつが,骨がないこと,赤血球がないことなど魚類とは異なる。

なめくじら

なめくじら ナメクヂラ [3] 【蛞蝓】
ナメクジの異名。[季]夏。

なめくじり

なめくじり ナメクヂリ [3] 【蛞蝓】
ナメクジの異名。[季]夏。《五月雨に家ふり捨てて―/凡兆》

なめげ

なめげ 【無礼気】 (形動ナリ)
〔形容詞「なめし」の語幹に接尾語「げ」のついたもの〕
無礼なさま。無作法に見えるさま。「せばき所に侍れば―なる事や侍らむ/源氏(帚木)」

なめこ

なめこ [3][0] 【滑子】
(1)担子菌類ハラタケ目のきのこ。天然には秋季,ブナの枯れ木・切り株などに群生し,かさの直径は2センチメートルから10センチメートルほど。表面は粘質物でおおわれる。きわめて美味で栽培もされる。味噌汁の具や大根おろしとあえたりして食べる。
(2)榎茸(エノキタケ)のこと。
滑子(1)[図]

なめし

なめし [1] 【菜飯】
刻んだ青菜を炊き込んだ塩味の飯。また,炊き上げた飯に,刻んで塩味をつけた青菜を混ぜたもの。[季]春。《さみどりの―が出来てかぐはしや/虚子》

なめし

なめし [3][0] 【鞣】
皮をなめすこと。また,なめした革。

なめし

なめし【鞣皮】
leather;→英和
tanned hide.〜業者 a tanner.→英和

なめし

なめ・し 【無礼し】 (形ク)
礼を欠いている。無礼である。無作法である。「いと―・しと思ひけれど心ざしはいやまさりけり/伊勢 105」

なめしがわ

なめしがわ [0] 【鞣革】
(1)なめした革。つくりかわ。レザー。
(2)(「韋」と書く)漢字の部首の一。「韓」「韛」の「韋」の部分。皮(けがわ)・革(つくりかわ)と区別していう。

なめす

なめ・す [2] 【鞣す】 (動サ五[四])
動物の皮をなめし革にする。動物の皮から皮下組織などを除いてから,クロムなめし剤・植物タンニンなめし剤などで処理し,皮を構成するタンパク質の腐敗を防ぎ,耐水性・耐熱性・耐磨耗性を与える。「シカの皮を―・す」

なめす

なめす【鞣す】
tan.→英和

なめずり

なめずり [4][0] 【舐めずり】
なめずること。「舌―」

なめずる

なめず・る [3] 【舐めずる】 (動ラ五[四])
舌で,唇をなめまわす。「跡から,跡から子供を産んで…―・るばかりにして,愛し育てる/放浪(泡鳴)」「舌を―・り/霊異記(中訓注)」

なめそ

なめそ
瀬戸内海地方で,漁師の恐れる怪魚の名。サメの一種かといわれ,これに船を追い越されるときは,鉈(ナタ)で断ち切らないと船が沈むという。めっそう。

なめたがれい

なめたがれい [4] 【なめた鰈】
ババガレイの別名。

なめたけ

なめたけ [2] 【滑茸】
エノキタケの別名。

なめた鰈

なめたがれい [4] 【なめた鰈】
ババガレイの別名。

なめつくす

なめつく・す [4][0] 【舐め尽(く)す・嘗め尽(く)す】 (動サ五[四])
(1)全部なめてしまう。
(2)(炎を舌にたとえて)建物などを全部燃やす。「山火事は麓(フモト)の町を―・した」

なめて

なめて 【並めて】 (副)
「なべて(並)」に同じ。「吹く風の―梢にあたるかなかばかり人の惜しむ桜に/山家(春)」

なめまわす

なめまわ・す [4] 【舐め回す】 (動サ五[四])
舌であちらこちらをなめる。すみずみまでなめる。「唇を―・す」

なめみそ

なめみそ [0][3] 【嘗め味噌】
魚・肉・野菜などを入れて調味してあり,そのまま副食とする味噌。調味用のものに対していう。金山寺味噌・鯛味噌など。

なめもの

なめもの [2][0] 【嘗め物】
嘗め味噌・ひしお・塩辛などの副食物の総称。

なめら

なめら 【滑ら】
水などですべりやすいこと。なめらか。「下は―の溜り池/浄瑠璃・祇園女御九重錦」

なめらか

なめらか [2] 【滑らか】 (形動)[文]ナリ
(1)表面が平らですべすべしているさま。つるつるしているさま。また,すべりやすいさま。「―な肌」「―な斜面」「表面を―に削る」「蒼苔路―にして/和漢朗詠(秋)」
(2)物事がよどみなく運ぶさま。すらすらと進むさま。「ヨットが湖面を―に進む」「―な口調で話す」
[派生] ――さ(名)

なめらか

なめらか【滑らかな】
smooth;→英和
glassy;→英和
slippery.→英和
〜に smoothly.→英和

なめらふぐ

なめらふぐ [4] 【滑河豚】
マフグの別名。

なめりかわ

なめりかわ ナメリカハ 【滑川】
富山県中部,富山湾に面する市。越中売薬で知られる製薬業や漁業が盛ん。沖合いはホタルイカ群遊海面。

なめる

なめる【嘗[舐]める】
(1)[舌で]lick;→英和
taste (味わう).→英和
(2)[経験]have <a hard time> ;→英和
experience <hardships> ;→英和
suffer.→英和
(3)[侮る]despise;→英和
make light of.

なめる

なめ・る 【滑る】 (動ラ四)
ぬるりとすべる。なめらかである。「苔は―・りて足もたまらず/謡曲・石橋」

なめる

な・める [2] 【嘗める・舐める】 (動マ下一)[文]マ下二 な・む
(1)物の表面を,舌の先で触れる。また,物を口の中にいれて舌の上でとかす。《舐》「猫が前足を―・める」「あめを―・める」
(2)少量ずつ味わいながら飲む。「酒をちびちび―・める」
(3)経験する。「世の辛酸を―・める」「苦杯を―・める」「苦汁を―・める」「甘露ヲ―・ムル/日葡」
(4)隈(クマ)なく及ぶ。「火は商店街を―・めつくした」「―・めるように見る」
(5)人を馬鹿にして無礼な態度をとる。あなどる。「相手を―・めてかかる」
〔(5)は「無礼(ナメ)」の動詞化〕

なめん

なめん 【名面】
名前。名跡(ミヨウゼキ)。

なめんだら

なめんだら (形動ナリ)
無秩序なさま。でたらめ。「畿内近国の勢馳せ集まつて,在々所々―に/御伽草子・鴉鷺合戦」

なも

なも (終助)
軽く感情を添えていう。ね。「済まぬぞ―と出で来たり/雑俳・指使編」
〔現在でも尾張・長野・会津地方などで用いられる〕

なも

なも (係助)
〔上代語〕
係助詞「なむ」に同じ。「あやしく奇(クス)しく麗はしく白き形を―見喜べる/続紀(神護景雲三宣命)」「何時は―恋ひずありとはあらねどもうたてこのころ恋し繁しも/万葉 2877」
〔主として散文に用いられ,万葉集には一例のみ〕

なも

なも 【南無・南謨】
「南無(ナム)」に同じ。「―と拝み奉れば/栄花(鳥の舞)」

なも

なも (助動)(○・○・なも・なも・○・○)
〔上代東国方言〕
推量の助動詞「らむ」に同じ。「うべ児なは我(ワヌ)に恋ふ〈なも〉立と月(ツク)のぬがなへ行けば恋ふしかる〈なも〉/万葉 3476」「比多潟の磯のわかめの立ち乱え我をか待つ〈なも〉昨夜(キソ)も今夜も/万葉 3563」
〔連体形は係助詞「か」の結びとして用いられる。推量の助動詞「らむ」に相当する上代東国方言には,別に「なむ」の形もある〕
→なむ(助動)

なも

なも (終助)
〔終助詞「なむ」の古形〕
終助詞「なむ」に同じ。「三輪山を然も隠すか雲だにも心あら―隠さふべしや/万葉 18」
〔上代の語であるが,万葉集でも,すでに「なむ」のほうが多く用いられる〕
→なむ(終助)

なもみはぎ

なもみはぎ 【なもみ剥ぎ】
⇒生剥(ナマハ)げ

なもみ剥ぎ

なもみはぎ 【なもみ剥ぎ】
⇒生剥(ナマハ)げ

なもろ

なもろ (連語)
〔推量の助動詞「なも」に間投助詞「ろ」の付いたもの。上代東国方言〕
「らむよ」に相当する語。…ているだろうよ。「松が浦にさわゑうら立ちま人言(ヒトゴト)思ほす―わが思(モ)ほのすも/万葉 3552」

なや

なや [1] 【納屋】
(1)別棟に設けた物置用の小屋。特に農家で,収穫物・農機具などを納める建物。
(2)漁村で漁網・舟などの保管あるいは漁師の起居のために海岸に設けた小屋。
(3)中世後期,海産物およびその加工品を収蔵するために港町に設けられた倉庫。
→納屋衆
(4)近世,河岸(カシ)に建てられた商人の商品保管用倉庫。

なや

なや 【魚屋】
さかな屋。[俚言集覧]

なや

なや【納屋】
a barn;→英和
a shed.→英和

なやしゅう

なやしゅう [2] 【納屋衆】
室町末期から安土桃山時代にかけて,納屋を所有し賃貸によって利益をあげていた堺の豪商。のちには会合(エゴウ)衆ともよばれ,町政を取り仕切った。

なやす

なや・す [2] 【萎す】 (動サ五[四])
(1)気力・体力などを失わせ,ぐったりさせる。なえるようにさせる。「口には言はれぬ心地に―・されて,身動きをもせずに/奇遇(四迷)」
(2)なよなよとさせる。やわらかにする。「着―・したる物の色もあらぬやうに見ゆ/蜻蛉(上)」
(3)金属を精錬する。ねる。ねやす。[新撰字鏡]

なやすけざえもん

なやすけざえもん 【納屋助左衛門】
安土桃山・江戸初期の堺の豪商。半ば伝説上の人物。広く海外貿易を営み,特に呂宋(ルソン)の産物を豊臣秀吉に献じて巨利を博した。のち秀吉の忌諱(キイ)に触れ没落した。呂宋助左衛門。

なやせいど

なやせいど [3] 【納屋制度】
⇒飯場制度(ハンバセイド)

なやまい

なやまい [0] 【納屋米】
江戸時代,大坂へ廻漕(カイソウ)・集積された米穀のうち,蔵屋敷をもたない旗本・寺社領の年貢米や,民間商人が地方で買いつけてきた米の総称。
→蔵米

なやましい

なやましい【悩ましい】
[つらい]painful;→英和
[刺激的]embarrassing;→英和
disturbing;[誘惑的な]alluring;coquettish.

なやましい

なやまし・い [4] 【悩ましい】 (形)[文]シク なやま・し
〔動詞「悩む」の形容詞形〕
(1)感覚に性的な刺激を受けて,心が落ち着かない。「―・い香水のかおり」
(2)気持ちがはれない。悩みが多い。「煩悶(ハンモン)多き青春の―・い日々」
(3)病気などで気分が悪い。「君は心地もいと―・しきに/源氏(若紫)」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)

なやます

なやま・す [3] 【悩ます】 (動サ五[四])
悩むようにする。苦しめる。「霧に―・される」「我を―・し絶ゆる紐の緒/万葉 2982」

なやます

なやます【悩ます】
[苦しめる]torment;→英和
[当惑さす]worry;→英和
annoy;→英和
distress.→英和
頭を〜 rack[puzzle]one's brains <about> .心を〜 worry <about> .⇒悩む.

なやみ

なやみ [3] 【悩み】
(1)悩むこと。思い苦しむこと。思いわずらうこと。煩悶(ハンモン)。「―を打ち明ける」
(2)病気。わずらい。「后の―重くならせたまひけるころ/十訓 1」

なやみ

なやみ【悩み】
[苦悩]suffering(s);→英和
(a) hardship;→英和
[心配]anxiety;→英和
a worry;→英和
a trouble (面倒).→英和
〜の種 a source of anxiety.⇒悩む.

なやむ

なや・む [2] 【悩む】
■一■ (動マ五[四])
(1)結論が出せなくて苦しむ。思いわずらう。「将来について―・む」「家庭内のもめごとに―・む」「人生の意義について―・む」
(2)肉体的な苦痛で苦しむ。病む。「持病の神経痛に―・む」「わらは病みに久しう―・み給ひて/源氏(賢木)」
(3)動作の進行がうまくいかなくて苦しむ。「のび―・む」「行き―・む」「安けくもなく―・み来て/万葉 3694」
■二■ (動マ下二)
⇒なやめる

なやむ

なやむ【悩む】
suffer <from> ;→英和
be troubled <with> ;be worried <about> .

なやめる

なや・める [3] 【悩める】 (動マ下一)[文]マ下二 なや・む
(1)「悩む{■一■(2)}」に同じ。「体じゅう―・めてならない」
(2)悩ます。苦しめる。「出家をとらまへて―・めたが/狂言記・悪坊」

なやもの

なやもの [0] 【納屋物】
江戸時代,諸藩の貢租・専売品以外の産品や,民間商人が直接産地で買いつけた物資,および蔵屋敷をもたない旗本・寺社領の年貢などの称。蔵屋敷を通さず,主として大坂の荷受け問屋を仲介とし,その納屋へ運送・保管されたことによる。
→蔵物

なやらい

なやらい 【追儺】
立春の前夜,悪鬼や疫病を追い払う行事。ついな。鬼やらい。[季]冬。「宮のさぶらひも,滝口も,―果てけるままに,みなまかでてけり/紫式部日記」

なやらう

なやら・う 【儺やらふ】 (動ハ四)
追儺(ツイナ)を行う。「―・ふとて,いぬきがこれをこぼち侍りにければ/源氏(紅葉賀)」

なゆ

な・ゆ 【萎ゆ】 (動ヤ下二)
⇒なえる

なゆた

なゆた [0] 【那由他・那由多】
〔梵 nayuta〕
数の単位。
(1)〔仏〕 きわめて大きい数。一〇〇〇億。異説も多い。仏典では溝・兆・百万などと訳す。
(2)一〇の七二乗。[塵劫記]

なゆたけ

なゆたけ 【弱竹】
「なよたけ(弱竹)」に同じ。[名義抄]

なゆたけの

なゆたけの 【弱竹の】 (枕詞)
「なよたけ(弱竹)の」に同じ。「―とをよる御子/万葉 420」

なよし

なよし 【鯔】
ボラ,またはその若魚イナの古名。「小家の門のしりくべ縄の―の頭/土左」

なよせ

なよせ [0] 【名寄(せ)】 (名)スル
(1)名所や人物などの名を寄せ集めること。また,そのもの。「名所―」
(2)金融機関で,同一名義の勘定をまとめること。

なよせちょう

なよせちょう [0] 【名寄帳】
中世・近世の土地台帳の一。年貢負担者ごとにその土地の種類・面積,年貢の額などを書き上げた帳簿。

なよたけ

なよたけ [2][0] 【弱竹】
(1)メダケの別名。なゆたけ。
(2)細くしなやかな竹。「―のかぐや姫とつけつ/竹取」

なよたけの

なよたけの 【弱竹の】 (枕詞)
しなやかな女性の形容として,「とをよる」にかかる。なゆたけの。「秋山のしたへる妹―とをよる児らは/万葉 217」

なよたけものがたり

なよたけものがたり 【なよ竹物語】
「鳴門(ナルト)中将物語」の別名。

なよなよ

なよなよ
〜した slender;→英和
tender;→英和
delicate.→英和

なよなよ

なよなよ [1] (副)スル
(多く「と」を伴って)しなやかで弱々しいさま。また,しなやかにたわむれるさま。「―(と)した男」「萩,…朝露にぬれて―とひろごりふしたる/枕草子 67」

なよび

なよび [0]
なよなよとしていること。「おなじ―にくりかへし/邪宗門(白秋)」

なよびか

なよびか [2] (形動)[文]ナリ
(1)(紙や衣服などが)しなやかなさま。やわらか。「同じくひき結びたる糸のさまも―になまめかしくぞしたる/源氏(梅枝)」
(2)(人柄・態度などが)やさしく穏やかなさま。優美なさま。ものやわらか。「あゆむ姿はいと軽く,―に,こめかしく/浴泉記(喜美子)」「内の御心いとをかしう―におはしまし/栄花(根合)」
(3)なまめかしく艶っぽいさま。風流なさま。「いといたく世をはばかり,まめだち給ひけるほど―にをかしきことはなくて/源氏(帚木)」

なよびすがた

なよびすがた 【なよび姿】
なよなよとした姿。「―,はた,いたうたをやぎけるをや/源氏(柏木)」

なよび姿

なよびすがた 【なよび姿】
なよなよとした姿。「―,はた,いたうたをやぎけるをや/源氏(柏木)」

なよぶ

なよ・ぶ (動バ上二)
(1)(紙や衣服が)しなやかである。糊けが落ちてなよなよしている。「されどこの―・びたる衣をいかにせん/即興詩人(鴎外)」「―・びたる御衣(オンゾ)ども脱い給うて/源氏(夕霧)」
(2)なよなよとしている。ものやわらかに振る舞う。「御心,―・びたる方に過ぎて,強きところおはしまさぬなるべし/源氏(賢木)」
〔連用形「なよび」しか用例が見えず四段活用とする説もある〕

なよやか

なよやか [2] (形動)[文]ナリ
しなやかでやわらかなさま。なよよか。なよらか。ものやわらかなさま。「頭から肩へかけての―な線を/或る女(武郎)」「殊更に―にしなし給へる御衣の音なひは/狭衣 4」
[派生] ――さ(名)

なよよか

なよよか (形動ナリ)
(1)(衣服などが)やわらかなさま。なえたさま。なよらか。「君は―なる薄色どもになでしこの細長重ねて/源氏(宿木)」
(2)(身のこなしなどが)しなやかなさま。なよらか。「いと―にやをら立ちかはりて入りて見給へば/寝覚 3」

なよらか

なよらか (形動ナリ)
「なよよか」に同じ。「無紋の桜の細長―に着なして/源氏(末摘花)」

なよろ

なよろ 【名寄】
北海道北部の市。名寄盆地の農林・畜産物の集散地。製材・製酪・食品工業が発達。

なよ竹物語

なよたけものがたり 【なよ竹物語】
「鳴門(ナルト)中将物語」の別名。

なら

なら [1] (接続)
ならば。「軽い打撲だって。―,大丈夫だ」

なら

なら (助動)
□一□断定の助動詞「だ」の仮定形。
→だ(助動)
□二□断定の助動詞「なり」の未然形。
→なり(助動)

なら

なら (並助)
〔助動詞「なり」の未然形からの転。近世語〕
体言に付いて,いくつかの事柄を並べ上げていうのに用いる。…といい…といい。「姿―面体―,京のどなたの奥様にも誰が否とはいなばの山国そだちとはおもはれず/浄瑠璃・堀川波鼓(上)」「心だて―きりやう―,ほんに女子(オナゴ)のすかねえ眼(ガン)といふやらうだぜ/滑稽本・八笑人」

なら

なら 【奈良】
(1)近畿地方中部の内陸県。かつての大和国全域を占める。北部には奈良盆地があり,盆地の東には笠置山地,西には生駒・金剛山地がある。南部は紀伊山地となる。県庁所在地,奈良市。
(2)奈良県北部にある市。県庁所在地。710年平城京が置かれ,784年まで75年間日本の首都として栄えた。以来,北都(京都)に対して南都と呼ばれ,東大寺・興福寺・春日大社の門前町として発達。天平文化に代表される多くの文化遺産を残す。
〔古くは,「那羅」「平城」「寧楽」とも書かれた〕

なら

なら
⇒−ならば.

なら

なら [1] 【楢・柞・枹】
(1)コナラの別名。
(2)ブナ科の落葉または常緑の高木。コナラ・ミズナラ・ナラカシワ類の総称。

なら

なら 【奈良】
姓氏の一。

なら

なら【楢】
a Japanese oak.

なら∘じ

なら∘じ (連語)
〔動詞「なる」の未然形「なら」に助動詞「じ」の付いたもの〕
打ち消しの意志を表す。なるまい。「負けては―∘じと…」

なら∘ない

なら∘ない (連語)
〔動詞「なる」の未然形「なら」に打ち消しの助動詞「ない」の付いたもの。「ならぬ」「ならん」とも〕
いろいろな語のあとに付いて補助動詞的に用いられる。
(1)(「…てはならない」の形で)禁止の意を表す。「ここから先へは入っては―∘ない」
(2)(「…ではならない」の形で)打ち消しの意の決意を表す。「これでは―∘ない」
(3)(「…なければならない」「…なくてはならない」「…ねばならない」などの形で)当然・義務などの意を表す。…すべきである。…であるはずである。「早く行かなければ―∘ない」「今日中に仕上げなくては―∘ない」「もっときれいに書かねば―∘ない」
(4)(「…てならない」の形で)そのことを禁じえないという意を表す。「不思議に思えて―∘ない」「毎日がさびしくて―∘ない」

なら∘ぬ

なら∘ぬ (連語)
〔動詞「なる」の未然形「なら」に打ち消しの助動詞「ぬ」の付いたもの。「ならん」とも〕
いろいろな語に付いて補助動詞的に用いられる。「ならない」に同じ。「夜になると,どうも気分が滅入(メイ)って―∘ぬ」「勉強部屋はできるだけ整頓しておかねば―∘ぬ」
〔「ならない」に比べて,やや文章語的な文体や,老人的なかたい言い方として用いられる〕
→ならない(連語)

なら∘む

なら∘む (連語)
〔断定の助動詞「なり」の未然形「なら」に推量の助動詞「む」の付いたもの。「ならん」とも〕
(1)…だろう。…なのだろう。「是やわがもとむる山―∘むと思ひて/竹取」
(2)(連体形の用法)仮定の事柄,想像した事柄を表す。…であるような。「ありたき事は…又有職に公事の方,人の鏡―∘んこそいみじかるべけれ/徒然 1」

なら∘ん

なら∘ん (連語)
〔「ならむ」の転〕
⇒ならむ(連語)

なら∘ん

なら∘ん (連語)
〔動詞「なる」の未然形「なら」に打ち消しの助動詞「ぬ」の転である「ん」の付いたもの。「ならぬ」よりややくだけた言い方〕
いろいろな語に付いて補助動詞的に用いられる。「ならない」に同じ。「早く行かねば―∘ん」「そうしなければ―∘んこともある」
→ならぬ(連語)
→ならない(連語)

ならい

ならい ナラヰ 【奈良井】
長野県中西部,木曾郡楢川村の一地区。もと中山道の宿駅で,南西に鳥居峠がある。

ならい

ならい ナラヒ [2] 【習い】
(1)繰り返して慣れること。しきたりとなること。習わし。習慣。「江戸時代からの村の―」「当時の―で,払いは盆暮れの二回であった」
(2)世間によくあること。世の常(ツネ)。「有為転変は世の―」
(3)学ぶこと。学んだこと。「仙の法を習ひて行ひき,其の―今に忘れず/今昔 10」
(4)秘事などを習得すること。また,習得した秘伝など。「是にも―が御ざる/狂言・鎧(虎寛本)」
(5)言い伝え。由緒。「この御社の獅子の立てられやう,定めて―あることに侍らん/徒然 236」

ならい

ならい【習い】
⇒習慣.

ならい

ならい ナラヒ [2]
冬の寒い風。東日本の海沿いの地方でいう。風向きは地域によって異なる。ならい風。[季]冬。

ならい=性(セイ)と成る

――性(セイ)と成る
〔書経(太甲上)「茲乃不義,習与�性成」から〕
習慣はやがて本来の性質のようになる。

ならいかぜ

ならいかぜ ナラヒ― [2] 【ならい風】
「ならい」に同じ。

ならいごと

ならいごと ナラヒ― [0][5] 【習い事】
ならう事柄。稽古事。「―に通う」

ならいしょう

ならいしょう ナラヒシヤウ [3] 【習い性】
身についた習慣。習性。

ならいせんばん

ならいせんばん ナラヒ― [4] 【倣い旋盤】
自動旋盤の一種。工具・加工材を自動的に動かして,モデルと同じ形に削り出すもの。

ならいっとうぼり

ならいっとうぼり [1] 【奈良一刀彫】
奈良で作られる一刀彫りの木彫。奈良彫。
→奈良人形(ニンギヨウ)

ならいもの

ならいもの ナラヒ― [5][4] 【習い物】
(1)習うべき物事。
(2)能などの古典芸能や茶道・華道などの芸事で,習得に特別の伝授を必要とし,芸能の場合,家元の許しがなければ上演できないもの。

ならい風

ならいかぜ ナラヒ― [2] 【ならい風】
「ならい」に同じ。

ならう

ならう【習う】
learn;→英和
take lessons <in> ;study.→英和

ならう

なら・う ナラフ [2] 【倣う・慣らう】 (動ワ五[ハ四])
(1)あることを手本として同様に行う。まねる。「前例に―・う」「イギリスに―・った制度」
(2)何度も繰り返して,それが習慣になっている。なれている。「をのこも(船旅ヲ)―・はむはいとも心細し/土左」「さる御用意は―・はせ給へれば/大鏡(道隆)」
(3)慣れ親しむ。「使はるる人々も年頃―・ひて/竹取」
[慣用] 顰(ヒソ)みに―/右へ倣え

ならう

なら・う ナラフ [2] 【習う】 (動ワ五[ハ四])
〔「ならう(慣・倣)」と同源〕
(1)知識や技術を他人から教わる。「ピアノを―・う」「車の運転を―・う」
(2)繰り返し練習・学習する。「テープで歌を―・う」
[可能] ならえる

ならう

ならう【倣う】
[模倣する]imitate;→英和
copy;→英和
follow.→英和
右へならえ <号令> Right dress! …に倣って after (the manner[example]of)…;following the example of….

ならうちわ

ならうちわ [4][3] 【奈良団扇】
江戸時代,奈良で産した楕円形のうちわ。春日神社の神官が作ったものという。歌舞伎のせりふや判じ物の絵などが描いてあった。

ならえ

ならえ [0][2] 【奈良絵】
室町時代から江戸中期にかけて作られた,お伽草子を中心に古物語・謡曲などを題材とした彩色肉筆の絵本の挿絵。興福寺などの絵仏師が描いたものとの説もあるが,呼称は明治以降のもので,奈良との関係はあきらかでない。

ならえほん

ならえほん [0] 【奈良絵本】
奈良絵のはいった一種の絵本。庶民を対象としたもので,内容はお伽草子を主としている。奈良本。

ならえん

ならえん 【那羅延】
〔梵 Nārāyaṇa〕
仏教の守護神の一。大力を有し,梵天または毘紐(ビチユウ)天と同体とされる。那羅延金剛と混同されることがある。勝力。那羅延天。

ならえんこんごう

ならえんこんごう 【那羅延金剛】
大力をもつ神。密迹(ミツシヤク)金剛とともに,仁王として寺門を守る金剛力士。那羅延天。力士。

ならかしわ

ならかしわ [3] 【楢槲・楢柏】
ブナ科の落葉高木。雑木林に多い。高さ約25メートル。葉は長楕円形で大きく鋸歯があり,裏面は灰白色。雌雄同株で,四月に開花。堅果(どんぐり)は長さ約2センチメートルの楕円形。

ならかぞく

ならかぞく [3] 【奈良華族】
奈良興福寺の公家(クゲ)出身の僧侶で,明治維新後,特に勅命によって還俗し華族に列した人々の称。

ならがたな

ならがたな [3] 【奈良刀】
室町時代以降,奈良近辺でつくられた刀。近世以後,量産品が増えて質が下がり,鈍刀の代名詞となった。奈良物。

ならがみ

ならがみ [2] 【奈良紙】
中世,奈良盆地の南部から産した雑紙。楮(コウゾ)で漉(ス)いた,薄くて柔らかな紙。やわやわ。

ならきょういくだいがく

ならきょういくだいがく 【奈良教育大学】
国立大学の一。奈良師範・同青年師範を統合し,1949年(昭和24)に奈良学芸大学として設立,66年現名に改称。本部は奈良市。

ならく

ならく
〔伝聞推定の助動詞「なり」のク語法〕
(動詞「言ふ」「聞く」などの下に付いて,「言ふならく」「聞くならく」の形で)「人の言うには」「聞いていることには」などの意を表す。「言ふ―,奈落も同じ泡沫(ウタカタ)の,あはれは誰も変はらざりけり/謡曲・清経」「聞く―,岩栖礀飲,大に人世を忘るるは道人の幽趣なり/太平記 24」

ならく

ならく [0] 【奈落】
〔梵 naraka〕
(1)〔仏〕 地獄。泥犂(ナイリ)。
(2)どん底。行きつく果て。
(3)劇場の舞台と花道の床下。回り舞台・せりなどの仕掛けがある。

ならく

ならく【奈落】
hell;→英和
an abyss;→英和
a trap cellar (舞台下).

ならくのそこ

ならくのそこ [0] 【奈落の底】
(1)地獄の底。「―に落ちる」
(2)底の知れないほど深い場所。
(3)抜け出すことのできない困難な立場や身の上。「―から再起する」
(4)物事の最後。「つぎかけ��,―まで飲み伏せ/浄瑠璃・会稽山」

ならけんりついかだいがく

ならけんりついかだいがく 【奈良県立医科大学】
公立大学の一。1945年(昭和20)創立の奈良県立医学専門学校を源とし,48年設立。52年新制大学となる。本部は橿原市。

ならけんりつしょうかだいがく

ならけんりつしょうかだいがく 【奈良県立商科大学】
公立大学の一。1989年(平成1)設立。本部は奈良市。

ならこうえん

ならこうえん 【奈良公園】
奈良市の東部にある公園。若草山・猿沢池・東大寺・興福寺・春日神社・奈良国立博物館などを含む。放し飼いの鹿(シカ)で知られる。

ならこくりつはくぶつかん

ならこくりつはくぶつかん 【奈良国立博物館】
奈良公園にある国立博物館。帝国奈良博物館として1889年(明治22)に設置され95年開館,1952年(昭和27)現名となる。仏教美術の展示を主とする。

ならこくりつぶんかざいけんきゅうじょ

ならこくりつぶんかざいけんきゅうじょ 【奈良国立文化財研究所】
奈良市にある国立の文化財研究所。文化庁付属機関。1952年(昭和27)設置。

ならこんごう

ならこんごう [3] 【奈良金剛】
奈良産の金剛草履(ゾウリ)。奈良草履。

ならさんぎょうだいがく

ならさんぎょうだいがく 【奈良産業大学】
私立大学の一。1983年(昭和59)設立。本部は奈良県三郷町。

ならさんさい

ならさんさい [3] 【奈良三彩】
奈良時代に唐三彩の影響を受けて焼かれた,緑・白・褐の三彩釉陶器。窯跡は不明。正倉院に優品が伝世している。

ならさんさく

ならさんさく 【奈良三作】
奈良派(ナラハ)で最も有名な奈良利寿(トシナガ)・杉浦乗意(ジヨウイ)・土屋安親(ヤスチカ)の三人の金工。

ならざか

ならざか 【奈良坂】
奈良市北部,京都府との境にある坂道。大和国と山城国を限る奈良山丘陵を越える所で,古くからの交通の要所。般若坂。

ならざけ

ならざけ [2] 【奈良酒】
奈良に産する酒。中世以降寺院を中心に醸造され,良酒として知られた。

ならざらし

ならざらし [3] 【奈良晒】
江戸初期以来,奈良県月ヶ瀬地方から産出した天日晒しの高級麻布。

ならし

ならし [1] 【平し・均し】
(1)ならすこと。たいらにすること。平均すること。「―で百円」
(2)衣服などを掛けるために壁にそってつるしておく竿(サオ)。かけ竹。ならし竹。

ならし

ならし [3] 【慣らし・馴らし】
(1)ならすこと。練習。「―運転」「―に一矢づつ射て見候はん/太平記 17」
(2)ならわし。習慣。「宇治勢多―に馬筏を組んで渡して/盛衰記 34」

ならしちだいじ

ならしちだいじ 【奈良七大寺】
⇒南都七大寺(ナントシチダイジ)

ならしの

ならしの 【習志野】
千葉県北西部,東京湾奥に面する市。湾岸は住宅・工業団地が発達。

ならじだい

ならじだい [3] 【奈良時代】
平城遷都の710年から長岡遷都の784年までの,奈良に都がおかれていた時期。古代国家の最盛期にあたり,唐文化の移入によって諸文化が繁栄した。文化史上では,天平時代ともいう。奈良朝。

ならじょしだいがく

ならじょしだいがく 【奈良女子大学】
国立大学の一。1908年(明治41)奈良女子高等師範学校として創立。49年(昭和24)新制大学となる。本部は奈良市。

ならす

なら・す [2] 【均す・平す】 (動サ五[四])
(1)たいらにする。「火鉢の灰を―・す」「草木を踏み―・して/日本書紀(崇神訓注)」
(2)平均する。「―・すと一科目六五点になる」
[可能] ならせる

ならす

ならす【均す】
level <the ground> ;→英和
roll (ローラーで);→英和
average (平均する).→英和
均して on the[an]average.

ならす

ならす【鳴らす】
(1)[音を]sound;→英和
ring (ベルを);→英和
clap (手を);→英和
beat (太鼓を).→英和
(2)[名声]be very famous <for> ;be widely known <as> .

ならす

なら・す [0] 【鳴らす】 (動サ五[四])
(1)音が出るようにする。「クラクションを―・す」「発車ベルを―・す」「一日中ラジオを―・している」
(2)あるすぐれた能力によって評判をとる。「強打で―・した選手」
(3)取り立てて言う。「不平を―・す」
(4)音を立て屁(ヘ)をひる。おならをする。「いとたかやかに―・して侍けるに/大鏡(時平)」
[可能] ならせる
[慣用] 牙(キバ)を―・舌を―・鼻を―・非を―

ならす

なら・す [2] 【生らす】 (動サ五[四])
果実を実らせる。「枝もたわわに実を―・す」

ならす

なら・す [2] 【慣らす・馴らす】 (動サ五[四])
(1)繰り返し接してなじむようにする。なれさせる。順応させる。「体を寒さに―・す」「何度も英会話のテープを聞いて耳を―・す」
(2)獣や鳥が人になれるようにする。《馴》「野生の象を―・す」
(3)なれすぎて無遠慮に扱う。「人をも―・さず人にも―・されず/十訓 1」
〔「慣れる」に対する他動詞〕

ならす

なら・す 【習す】 (動サ四)
〔「ならす(慣・馴)」と同源〕
習わせる。「十余日と定めて舞ども―・し/源氏(若菜下)」

ならす

ならす【馴[慣]らす】
(1)[動物を]tame;→英和
domesticate;→英和
train (訓練する).→英和
(2)[慣らす]accustom <a person,oneself to a thing> .→英和

ならず

ならず 【成らず・不成】
(1)一人前になっていないこと。成就していないこと。「―学者」
(2)「ならず者」に同じ。「―の野良者をすかし/浄瑠璃・会稽山」

ならずして

ならずして 【成らずして】 (連語)
…でなくて。…にならないうちに。多く「日」「月」などを受けて用いられる。「日(ヒ)―(=日数ヲ経ナイウチニ)」

ならずのもり

ならずのもり 【成らずの森】
「糺(タダ)すの森」をもじって,「成らず」をしゃれていった語。不可能だ。許されない。「夫さへもわつちらには,―だから/洒落本・仮根草」

ならずまげ

ならずまげ 【ならず髷】
髪をぐるぐると無造作に巻き付けたもの。「髪は―にも結はず/浮世草子・織留 6」

ならずみ

ならずみ [2] 【奈良墨】
奈良地方で産する上等な油煙墨。

ならずもの

ならずもの【ならず者】
a scoundrel;→英和
a rascal.→英和

ならずもの

ならずもの [0] 【ならず者】
(1)手に負えない者。素行の悪い者。ごろつき。無頼漢。放蕩者。
(2)生活がままならない者。「金の才覚―と/浄瑠璃・長町女腹切(中)」

ならず者

ならずもの【ならず者】
a scoundrel;→英和
a rascal.→英和

ならず者

ならずもの [0] 【ならず者】
(1)手に負えない者。素行の悪い者。ごろつき。無頼漢。放蕩者。
(2)生活がままならない者。「金の才覚―と/浄瑠璃・長町女腹切(中)」

ならず髷

ならずまげ 【ならず髷】
髪をぐるぐると無造作に巻き付けたもの。「髪は―にも結はず/浮世草子・織留 6」

ならせん

ならせん 【奈良線】
JR 西日本の鉄道線。京都府木津と京都間,34.7キロメートル。木津・奈良間は関西本線を走る。沿線に城陽・宇治などがあり,奈良と京都を結ぶ。

ならせんたんかがくぎじゅつだいがくいんだいがく

ならせんたんかがくぎじゅつだいがくいんだいがく 【奈良先端科学技術大学院大学】
国立の大学院大学の一。1991年(平成3)設立。本部は生駒市。

ならそ

ならそ [2] 【奈良麻】
奈良晒(ナラザラシ)の原料にする麻。

ならぞうり

ならぞうり [3] 【奈良草履】
「奈良金剛(コンゴウ)」に同じ。

ならたけ

ならたけ [2] 【楢茸】
担子菌類ハラタケ目のきのこ。各地の林地の枯れ木に群がって生える。かさは径5〜8センチメートルで淡い黄褐色。ひだは白色。しばしば菌糸が針金状の束となり,夜間に発光する。食用。ハリガネタケ。
楢茸[図]

ならだいがく

ならだいがく 【奈良大学】
私立大学の一。1969年(昭和44)設立。本部は奈良市。

ならちゃ

ならちゃ [2] 【奈良茶】
(1)奈良地方で産する茶。
(2)「奈良茶飯(チヤメシ)」の略。

ならちゃめし

ならちゃめし [3] 【奈良茶飯】
大豆・小豆・栗などを入れた塩味の茶飯。もと奈良の東大寺・興福寺などで作ったというところからいう。

ならちゃわん

ならちゃわん [3] 【奈良茶碗】
〔奈良茶飯を盛るのに用いたところから〕
ふた付きの飯茶碗。

ならちょう

ならちょう [0] 【奈良朝】
「奈良時代(ジダイ)」に同じ。

ならづけ

ならづけ [0] 【奈良漬(け)】
酒粕に白瓜などを漬けた食品。奈良地方で始められたからという。

ならで

ならで (連語)
〔断定の助動詞「なり」の未然形「なら」に接続助詞「で」の付いたもの〕
…でなくて。…以外に。「今はただ思ひ絶えなむとばかりを人づて―いふよしもがな/後拾遺(恋三)」「そなた―俺が男に持たぬぞ/歌舞伎・阿弥陀が池」

ならでは

ならでは (連語)
〔断定の助動詞「なり」の未然形「なら」に接続助詞「で」,係助詞「は」の付いたもの〕
(多く下に打ち消しの言い方を伴って)…でなくては。…でなければ。…以外には。「日本―の風習」「かかるついで―え立ち寄らじ/源氏(蓬生)」「木の葉に埋もるる懸樋(カケヒ)の雫―,つゆおとなふものなし/徒然 11」
〔現代語では若干の慣用的な言い方として用いられるだけである〕

ならでんじゅ

ならでんじゅ 【奈良伝授】
古今伝授の一。牡丹花肖柏(ボタンカシヨウハク)から奈良の町人学者饅頭屋(マンジユウヤ)宗二に伝わったもの。饅頭屋伝授。

ならとしなが

ならとしなが 【奈良利寿】
(1667-1736) 江戸中期の刀装具彫金師。通称,太兵衛。奈良三作の一に数えられる名工。縁頭(フチガシラ)の製作にすぐれる。

ならなくに

ならなくに (連語)
〔「なら」は断定の助動詞「なり」の未然形。「なくに」は打ち消しの助動詞「ず」のク語法「なく」に助詞「に」の付いたもの〕
…ではないのに。…ではないのだからなあ。「我妹子(ワギモコ)をよそのみや見む越の海の子難(コガタ)の海の島―/万葉 3166」「陸奥(ミチノク)のしのぶもぢずりたれゆゑに乱れむと思ふ我―/古今(恋四)」

ならにんぎょう

ならにんぎょう [3] 【奈良人形】
奈良名産の一刀彫りの人形。木彫で彩色を施し,置物や根付(ネツケ)とする。春日若宮の祭礼の花笠につけた木偶(デク)が起源という。

ならぬ

ならぬ (連語)
〔助動詞「なり」の未然形「なら」に打ち消しの助動詞「ず」の連体形「ぬ」の付いたもの〕
…でない。「神―身」「道―恋(=道ニハズレタ恋)」

ならぬり

ならぬり [0] 【奈良塗】
奈良の寺院に伝わる膳や什器その他の漆器をいう。奈良根来。

ならのおがわ

ならのおがわ 【楢の小川】
京都市北区,上賀茂神社境内の御手洗(ミタラシ)川。((歌枕))「禊する―の河風に/新古今(恋五)」

ならのだいぶつ

ならのだいぶつ 【奈良の大仏】
奈良東大寺大仏殿の毘盧舎那仏(ビルシヤナブツ)のこと。銅像。像高14.85メートル。聖武天皇の発願により造立,752年開眼供養が行われた。二度の兵火により像容が損なわれ,修復された。現在のものは胴部は鎌倉時代,頭部は元禄三年(1690)の鋳造。台座の蓮弁の一部と大仏殿前の金銅大灯籠は当初のもの。

ならのふること

ならのふること 【奈良の古言】
万葉集の異名。
〔清和天皇に成立の時期を問われて文屋有季がよんだという,古今集(雑下)「神な月時雨ふりおけるならの葉の名に負ふ宮の古言ぞこれ」による〕

ならのみやこ

ならのみやこ 【奈良の都】
平城京(ヘイジヨウキヨウ)の異名。

ならは

ならは 【奈良派】
奈良利輝を祖とする江戸時代の装剣金工の一派。
→奈良三作

ならば

ならば
■一■ [1] (接続)
〔「それならば」の「それ」の略から〕
前文を条件として述べるときに用いる。なら。「全員そろったね。―はじめよう」
■二■ (連語)
〔助動詞「だ」の仮定形に動詞「ば」の付いたもの〕
文の題目をとりあげる。「辞書―書斎にある」

ならばん

ならばん [0] 【奈良版・寧楽版】
平安末期以後,南都七大寺を中心とする寺院・神社において,木版で印刷・出版された仏典。春日(カスガ)版も含めていう。南都版。
→春日版

ならび

ならび [0] 【並び・双び】
(1)並ぶこと。並んでいるもの。並んでいる状態。列。「歯の―が美しい」「この―の家は全部社宅になっている」
(2)並べて比べるもの。たぐい。比類。「世界に―もない大学者」
→並びない

ならび

ならび【並び】
[列]a row;→英和
a line;→英和
a side (側).→英和
…と〜称せられる rank with….

ならびおこなう

ならびおこな・う [6] 【並び行う】 (動ワ五[ハ四])
二つ以上のことを同時に行う。並行して行う。「恩威―・われる」

ならびがおか

ならびがおか 【双ヶ岡】
京都市右京区,仁和(ニンナ)寺の南の丘陵。一ノ岡・二ノ岡・三ノ岡に分かれる。平安時代,貴族の別荘地。兼好法師が草庵を結んだ所。双の岡。((歌枕))

ならびぐら

ならびぐら [0] 【並び倉・双び倉】
古代における倉の配置形式の一。二つの倉を並べて建て中間部が板倉によって連絡されているもの。正倉院はこの例。

ならびしょうする

ならびしょう・する [6] 【並び称する】 (動サ変)[文]サ変 ならびしようす
(すぐれたものとして)いっしょに取り上げて言う。並称する。「李杜(リト)と―・される」

ならびたつ

ならびた・つ [4] 【並び立つ】 (動タ五[四])
(1)並んで立つ。「―・つビル」
(2)対等の関係で勢力を張る。「両雄―・たず」

ならびだいみょう

ならびだいみょう [4] 【並び大名】
(1)歌舞伎の,殿中の場面などで,主要人物でなく,ただ大名に扮して並んでいるだけの役柄。また,それに扮した下級の役者。
(2)列席しているばかりで何の役にも立たない人。

ならびない

ならびな・い [4] 【並びない】 (形)[文]ク ならびな・し
他に比べるものがない。たぐいない。「天下に―・い才能の持ち主」

ならびに

ならびに [0] 【並びに】
〔漢文訓読に由来する語〕
■一■ (接続)
二つの事柄を結び付けて,並列の関係にあることを表す。および。また。「身分証明書―印鑑を持参のこと」
■二■ (副)
ともに。すべて。「西天の付法蔵の祖師,三学―弘通(グツウ)す/沙石 4」

ならびに

ならびに【並びに】
and;→英和
both…and.

ならびへいじ

ならびへいじ [4] 【並び瓶子】
瓶子紋の一。瓶子を二つ並べたもの。二つ瓶子。

ならびや

ならびや [3][0] 【並び屋】
何軒も並んで建っている家。

ならびや

ならびや [3] 【並び矢】
矢紋の一。矢を二本,または三本並べたもの。

ならぶ

なら・ぶ [0] 【並ぶ・双ぶ】
■一■ (動バ五[四])
(1)二つ以上のもの,二人以上の人が同じ方向に向いて列を作る。線状につらなる。「三列に―・ぶ」「切符を買うために―・んだ」
(2)二つのものが隣り合ってある。一対になる。また,並行する。「二人―・んで歩く」「新幹線と在来線が―・んで走る」「いたう進みぬる人の命幸と―・びぬるはいと難きものになむ/源氏(絵合)」
(3)きちんと置かれている。「書棚に―・んでいる本」
(4)程度が同じになる。匹敵する。「―・ぶものがない」「オーストラリアと―・ぶ羊毛の生産国」「―・び称される」
(5)そろう。いっしょになる。同席する。「御子三人。みかど・きさき,かならず―・びて生れ給ふべし/源氏(澪標)」
(6)時間的に近接する。「すぎにし年ごろ,―・べる月日の中に求むれど/保憲女集」
〔「並べる」に対する自動詞〕
[可能] ならべる
■二■ (動バ下二)
⇒ならべる

ならぶ

ならぶ【並ぶ】
(1)[整列]stand in a line[row];→英和
form a line[queue];line[ <英> queue]up;stand side by side.(2)[匹敵する]rank with;equal <another> .→英和
〜者がない have no equal.並んで in a line;side by side.

ならぶぎょう

ならぶぎょう [3] 【奈良奉行】
江戸幕府の職名。遠国奉行の一つで,京都所司代の指揮下にあり,奈良にあってその行政および寺社のことをつかさどった。南都奉行。

ならぶろ

ならぶろ [0] 【奈良風炉】
奈良で産する茶の湯用の土風炉。のち,京都でもつくられた。

ならべたてる

ならべたてる【並べ立てる】
⇒並べる.

ならべたてる

ならべた・てる [5] 【並べ立てる】 (動タ下一)[文]タ下二 ならべた・つ
(1)一つ一つ並べる。
(2)一つ一つ数えるように並べあげて言う。「不満を―・てる」「欠点を―・てる」

ならべまくら

ならべまくら 【並べ枕】
枕を並べていっしょに寝ること。同衾(ドウキン)。「―に打ち解けてより/浮世草子・男色大鑑 7」

ならべもん

ならべもん [3] 【並べ紋】
並べた紋所。対(ツイ)の紋。比翼(ヒヨク)紋。

ならべる

なら・べる [0] 【並べる・双べる】 (動バ下一)[文]バ下二 なら・ぶ
(1)二つ以上のものを線状に置く。列を作るように置く。また,多くのものをきちんと配列する。「椅子を三列に―・べる」「本を書棚に―・べる」「単語カードを ABC 順に―・べ直す」
(2)二つのものを隣り合わせて置く。「机を―・べて仕事をする」「肩を―・べて歩く」「羽を―・べ枝をかはさむ/源氏(桐壺)」
(3)ある場所に多くの物を広げて置く。「テーブルに料理を―・べる」
(4)同じ種類のことを次々に言いたてる。「不平を―・べる」「能書きを―・べる」
(5)匹敵させる。「シラーはゲーテと―・べて論ぜられることがある」
(6)碁石を盤上に置く。
(7)比較する。「―・べて見ればをぐさ勝ちめり/万葉 3450」
〔「並ぶ」に対する他動詞〕
[慣用] 肩を―・轡(クツワ)を―・枕を―

ならべる

ならべる【並べる】
(1)[配列]arrange;→英和
put <things> side by side;line up (整列);display (陳列).→英和
(2)[列挙]enumerate;→英和
mention.→英和
(3)[比較]compare <A with B> .→英和
…と〜と compared with….

ならほうし

ならほうし [3] 【奈良法師】
平安・鎌倉・室町時代に,奈良の東大寺・興福寺などにいた僧。僧兵として名高い。奈良大衆(ダイシユ)。
→僧兵
→山法師
→寺法師

ならぼり

ならぼり [0] 【奈良彫】
(1)奈良派の金工の彫り物。
(2)「奈良一刀彫(イツトウボリ)」に同じ。

ならぼん

ならぼん [0] 【奈良本】
⇒奈良絵本(ナラエホン)

ならぼんち

ならぼんち 【奈良盆地】
奈良県北部にある南北に細長い盆地。西を生駒・金剛山地に,東を大和高原に限られ,北は奈良坂を越えて京都に通ずる。平城京を初めとして,古代の諸帝都が営まれた地。大和盆地。

ならまたダム

ならまたダム 【奈良俣―】
群馬県利根郡水上町,利根川支流の楢俣川にある首都圏の上水道・発電などの多目的ダム。ロックフィル式で,堤高158メートル。1991年(平成3)完成。

ならも

ならも 【奈良茂】
奈良屋茂左衛門(ナラヤモザエモン)の通称。

ならもの

ならもの [2][0] 【奈良物】
「奈良刀(ガタナ)」に同じ。

ならもろはく

ならもろはく [3] 【奈良諸白】
奈良で醸造される諸白。奈良産の上酒。

ならやま

ならやま 【奈良山】
奈良盆地の北にある丘陵。京都府と奈良県の境で,奈良坂がある。((歌枕))「―のこのてがしはのふたおもてとにもかくにもねぢけ人かも/古今六帖 6」

ならやまぶしこう

ならやまぶしこう 【楢山節考】
小説。深沢七郎作。1956年(昭和31)「中央公論」に発表。姨(オバ)捨て伝説を素材に,息子を励まして村の掟(オキテ)に従う老母おりんを描いて,人々に衝撃的に迎えられた。

ならやもざえもん

ならやもざえもん 【奈良屋茂左衛門】
(?-1714) 江戸時代の豪商。江戸深川の材木商。通称,奈良茂。号,安休。車力の子から立身し,日光東照宮の修営で巨富を築いた。子の広璘と勝屋が莫大な遺産を継ぎ,豪遊した話は有名。

ならわし

ならわし ナラハシ [0] 【習わし・慣わし】
(1)これまでの習慣となっていること。しきたり。ならい。風習。「毎月一回集まるのが―だ」「世の―」
(2)ならわすこと。なれさせること。練習。「郭公(ホトトギス)羽―に枝うつりせよ/伊勢集」

ならわし

ならわし【習わし】
a custom;→英和
a practice;→英和
(a) convention;→英和
tradition.→英和

ならわしもの

ならわしもの ナラハシ― 【習はし物】
ならわしとなるもの。なれてしまうもの。「人の身も―をあはずして/古今(恋一)」

ならわす

ならわ・す ナラハス [3] 【習わす・慣わす】 (動サ五[四])
(1)ならわせる。学習させる。「ピアノを―・す」
(2)(動詞の連用形に付いて)いつも…する。…する習慣である。「読み―・す」「呼び―・す」
(3)習慣となるようにさせる。なれさせる。「かくたいだいしくやは―・すべき/竹取」
(4)こらしめる。いましめる。ならわかす。「いで―・さんとてつと立つ。あは,事出で来たりとて犇(ヒシメ)く/義経記 3」

なり

なり【鳴りをしずめる】
become[be]silent[hushed].

なり

なり (助動)(○・(なり)・なり・なる・なれ・○)
伝聞・推定の助動詞。動詞およびそれと同じ活用型の助動詞の終止形に接続する。ただし,中古以降,ラ行変格活用の動詞およびそれと同じ活用型の助動詞には連体形に接続する。
(1)人の話し声や物音などが聞こえてくることを表す。「ますらをの鞆(トモ)の音す〈なり〉もののふの大臣(オオマエツキミ)楯(タテ)立つらしも/万葉 76」「秋の野に人まつ虫の声す〈なり〉われかとゆきていざとぶらはむ/古今(秋上)」
(2)音声や物音などによって事態を推定する意を表す。ようだ。らしい。「碁うちはてつるにやあらむ,うちそよめく心地して,人々あかるるけはひなどす〈なり〉/源氏(空蝉)」「呼びわづらひて,笛をいとをかしく吹きすまして過ぎぬ〈なり〉/更級」
(3)物事を間接に伝え聞く意を表す。という。そうだ。「この十五日(モチ)になむ月の都よりかぐや姫の迎へにまうで来(ク)〈なる〉/竹取」「世の憂きときは,見えぬ山路をこそは尋ぬ〈なれ〉/源氏(蓬生)」
〔(1)語源については,「ね(音)あり」の転,または「なり(鳴)」と関係があるかなどの説がある。(2)連用形の「なり」は用例がごく少ない。「暁に,花ぬすびとありといふ〈なり〉つるを,なほ枝などすこし取るにやとこそ聞きつれ,たがしつるぞ/枕草子 278」〕

なり

なり [0] 【鳴り】
鳴ること。音をたてること。

なり

なり (助動)(なら・なり(に)・なり・なる・なれ・なれ)
〔格助詞「に」に動詞「あり」の付いた「にあり」の転〕
断定の助動詞。体言および活用する語の連体形に接続する。また,副詞の「かく」「しか」,助詞の「ば」「ばかり」「て」「と」「のみ」「まで」「より」などにも付く。
(1)事物や動作・状態などについて説明し断定することを表す。である。だ。「世の中にある人,ことわざしげきもの〈なれ〉ば,心に思ふことを,見るもの,聞くものにつけて,いひいだせる〈なり〉/古今(仮名序)」「この人,歌よまむと思ふ心ありて〈なり〉けり/土左」「この大臣(オトド)の末かく〈なり〉/大鏡(頼忠)」「人に恐れ,人に媚ぶるは,人の与ふる恥〈に〉あらず。貪る心にひかれて,自ら身を辱しむる〈なり〉/徒然 134」
(2)場所などを表す語に付いて,そこに存在することを表す。「春日〈なる〉三笠の山に月の舟出づ/万葉 1295」「里〈なる〉侍(サブライ)めしにつかはしなどす/枕草子 87」
(3)(連体形「なる」の形で)ある名をもっていることを表す。「大井〈なる〉所にて人々酒たうべけるついでに/後撰(雑三詞)」「此の一巻や,しなのの俳諧寺一茶〈なる〉ものの草稿にして/おらが春」
(4)(連用形「なり」の形で)指定する意で事柄を並列することを表す。「婿〈なり〉甥〈なり〉,治兵衛がこと頼む/浄瑠璃・天の網島(中)」
(5)(終止形「なり」の現代用法)
 (ア)(多く「也」と書く)証書・帳簿などで金額を示すのに,それ以下の端数のないことを表す。「一金五百万円也」
 (イ)珠算の読み上げ算で,一項の数値ごとに付けて区切りを明らかにする。「御破算で願いましては百円〈なり〉,…」
〔(4) は近世以降の用法。しだいに助詞化して,並立助詞としても扱われる〕

なり

なり (副助)
〔断定の助動詞「なり」の終止形から。「なりと」「なと」の形でも用いられる〕
体言または体言に準ずるもの,体言に格助詞の付いたものなどに付く。
(1)他にもっと適当なものがあるかもしれないが,例えばという気持ちをこめて,ある事柄を例示する。でも。「先生に―相談しなさい」「どこへ―行ってしまえ」
(2)「…なり…なり」の形で並立助詞的に用いられる。
 (ア)例として並べ挙げた中で,どれか一つを選ぶという意を表す。あとの「なり」は省かれることもある。「困ったときには,父―母―に相談することだ」「立つ―座る―はっきりしなさい」「一か月―二か月の保証金を入れてください」
 (イ)「大なり小なり」の形で慣用的に用いられる。「この計画には,大―小―批判が出るだろう」

なり

なり
(1)[形](a) form;→英和
(a) shape.→英和
(2)[外見]appearance.→英和
(3)[服装]dress;→英和
clothes.→英和
〜が大きい(小さい) big (small) in size;be tall (short).〜を構わない be indifferent to appearance.みすぼらしい〜をしている be poorly dressed.

なり

なり [2] 【生り】
実がなること。「今年は栗の―がいい」

なり

なり (接助)
〔名詞「なり(形・態)」から〕
動詞・助動詞の終止形に接続する。
(1)ある動作・作用が行われると同時に次の動作・作用が行われるという場合に,その先行動作・作用を表す。…するやいなや。…と同時に。「家へ帰る―泣き出した」「叫び声をあげる―相手におどりかかる」
(2)(助動詞「た」に付いて,「…たなり」の形で)ある動作・状態のままで他の動作をするという場合に,その先行動作・状態を表す。そのままの形で。「洋服を着た―,寝てしまった」「家を出た―,いつまでも帰らない」
〔この語は,動詞「なる(成)」の連用形「なり」が名詞化してできた語「なり(形・態)」(「子供なりの考え」などの「なり」)から転じてできたもので,副助詞の「なり」とは別語源とみられる〕

なり

なり 【業】
暮らしをたてるための仕事。生業。なりわい。「荒雄らは妻子(メコ)の―をば思はずろ/万葉 3865」

なり

なり [2] 【形・態】
〔「成り」と同源〕
(1)物の形。特に人の体の格好。「―は大きいがまだ子供だ」「その山は…―は塩尻のやうになむありける/伊勢 9」
(2)服装。また,髪形・服装などを含めた,人の姿。身なり。「南極にでも行くような―でやって来た」「派手な―」
(3)様子。状態。ありさま。「あそこも爰にも物を談合する―が有たぞ/蒙求抄 2」「二貫目借りた内からする―をして太い事をいふてありかす/浮世草子・禁短気」
(4)名詞・活用語の連体形の下に付いて,それによって制約・決定された状態,それ相応の状態などの意を表す。「道―に行く」「彼には彼―の意地がある」「山―」「弓―」「人の言う―になる」「短い―にまとまった作品」「背が高ければ高い―の悩みがある」

なり

なり [2] 【成り・為り】
(1)将棋で,駒が成ること。
→成る
(2)(「おなり」の形で)貴人が出かけること。
→御成(オナリ)
(3)成ること。成就。「―も成らずも汝と二人はも/万葉 3492」

なり=を潜(ヒソ)める

――を潜(ヒソ)・める
(1)物音をたてずに静かにする。なりをしずめる。「一同―・めて見守る」
(2)表立った活動を休止している。「反対派はこのところ―・めている」

なり=を静める

――を静・める
⇒鳴りを潜(ヒソ)める

なり∘けり

なり∘けり (連語)
〔断定の助動詞「なり」の連用形「なり」に過去の助動詞「けり」の付いたもの〕
(1)過去の事柄に関する断定を表す。…であった。「おほん葬(ハブリ)の夜,その宮の隣―∘ける男,御葬見むとて/伊勢 39」「もとの木立,山のたたずまひおもしろき所―∘けるを/源氏(桐壺)」
(2)(多く文末に用いて)詠嘆の意を込めて,断定の意を表す。はじめて気がついたことについて言う。…であったのだなあ。「よそにのみあはれとぞみし梅の花あかぬ色かは折りて―∘けり/古今(春上)」「あなむざんや,蘇武がほまれの跡―∘けり/平家 2」

なりあいさん

なりあいさん ナリアヒ― 【成相山】
京都府北部,宮津市にある山。海抜569メートル。中腹からの天橋立のすぐれた眺望で知られる。鼓ヶ岳。

なりあいじ

なりあいじ ナリアヒ― 【成相寺】
京都府宮津市成相山中腹にある高野山真言宗の寺。山号,成相山。西国三十三所第二八番札所。慶雲年間(704-708)文武天皇の勅願寺として真応が開創。橋立観音。

なりあう

なりあ・う 【成り合ふ】 (動ハ四)
(1)完成する。出来上がる。「汝(ナ)が身の―・はざる処にさし塞ぎて,国土(クニ)を生み成さむとおもふはいかに/古事記(上訓)」
(2)成長する。成熟する。「まだ幼く,―・はぬ人をさし越えて/源氏(東屋)」
(3)協力する。結託する。「葛山は,平一揆の者共畠山と―・ひて,夜打に寄せたりと騒ぎ/太平記 37」

なりあがり

なりあがり [0] 【成り上(が)り】
成り上がること。また,成り上がった者。

なりあがり

なりあがり 【成上り】
狂言の一。眠っている間に,詐欺師に主人の刀を竹棒とすりかえられた太郎冠者は,刀が竹に成り上がってめでたいと言い訳する。

なりあがり

なりあがり【成上がり(者)】
an upstart.→英和
⇒成金.

なりあがりもの

なりあがりもの [0] 【成り上(が)り者】
低い身分や境涯から,高い地位を得たり,金持ちになった者。多く不相応であるという気持ちをこめていう。なりあがり。

なりあがる

なりあが・る [4][0] 【成り上(が)る】 (動ラ五[四])
(1)地位・身分の低い人や貧乏な人が高い地位に上がったり,金持ちになったりする。「一従業員から社長に―・る」
(2)地位が上がる。「つぎつぎの御弟も―・り給へれど/落窪 4」

なりあがる

なりあがる【成り上がる】
rise <to> ;→英和
become suddenly rich;work one's way up <to> (努力して);rise from the ranks (低い身分から).

なりあまる

なりあま・る 【成り余る】 (動ラ四)
出来上がって余りがある。「我が身は成り成りて―・れる処一処あり/古事記(上訓)」

なりいし

なりいし [0] 【鳴(り)石】
団塊の一種。振り動かすと中で小石が動いて音のする土塊。岩石の外殻が固まったあとで内部が乾固して空所ができたもの。北海道名寄(ナヨロ)市に産するものは名寄鳴石として天然記念物。
→坪石

なりいず

なりい・ず 【生り出づ】 (動ダ下二)
生まれ出る。また,成長する。「何の契りにて,かく安からぬ思ひ添ひたる身にしも―・でけむ/源氏(匂宮)」

なりいず

なりい・ず 【成り出づ】 (動ダ下二)
成り上がって世に出る。出世する。「男はなほわかき身の―・づるぞいとめでたきかし/枕草子 186」

なりいた

なりいた [0][3] 【鳴(り)板】
「見参(ゲンザン)の板」に同じ。

なりおおせる

なりおお・せる [0][5] 【成り果せる】 (動サ下一)[文]サ下二 なりおほ・す
すっかりそのものになる。なりきる。「首尾よく社の一員に―・せる」

なりか

なりか 【成箇】
⇒取箇(トリカ)

なりかえる

なりかえ・る 【為り返る】 (動ラ四)
(1)もとのようになる。「大将殿のつくり磨き給はむにこそは,ひきかへ,玉の台(ウテナ)にも―・らめ/源氏(蓬生)」
(2)裏返る。「秋萩は下葉や上に―・るらむ/拾遺(雑下)」
(3)すっかりその状態になる。なりきる。「心の底まで歌に―・りて/無名抄」
(4)信奉する宗旨を捨てる。背教する。[日葡]

なりかごうちょう

なりかごうちょう 【成箇郷帳】
⇒郷帳(ゴウチヨウ)

なりかたち

なりかたち [0] 【形姿】
すがたかたち。なりふり。身なり。「―を整える」「さまざまの―したる女/浴泉記(喜美子)」

なりかっこう

なりかっこう [2][3] 【形恰好】
「形姿(ナリカタチ)」に同じ。「―が似ている」

なりかつよう

なりかつよう [3] 【ナリ活用】
文語形容動詞の活用形式の一。「静かなり」「遥かなり」などのように,終止形の語尾が「なり」で終わるもの。「静かに」など語尾に「に」をもつ副詞が動詞「あり」と結合してできたもので,語尾が「なら・なり(に)・なり・なる・なれ・なれ」と活用する。
→形容動詞

なりかぶら

なりかぶら [3] 【鳴り鏑】
「鏑矢(カブラヤ)」に同じ。

なりかわる

なりかわ・る [4][0] 【成り代(わ)る・為り変(わ)る】 (動ラ五[四])
(1)その代わりとなる。とって代わる。「本人に―・りまして,御礼申し上げます」
(2)変わって他の物となる。「淵(フチ)は瀬に―・るてふ飛鳥川/後撰(恋三)」

なりかわる

なりかわる【成り代る】
take the place of <a person> .…に成り代って in place of;on behalf of.

なりがら

なりがら 【成り柄・成り束】
除目(ジモク)の際の,成り文(ブミ)をこよりで束ねたもの。

なりき

なりき [0] 【生り木】
くだもののなる木。果樹。

なりきぜめ

なりきぜめ [0] 【成り木責め・生り木責め】
小正月の予祝行事。果樹に,刃物で傷をつけたり,棒で打つなどの威嚇をして,果実の精霊に豊熟を約束させるもの。その際,「成るか成らぬか,成らねばきるぞ」「成ります,成ります」などと問答をする。木責め。木呪(キマジナイ)。成るか成らぬか。

なりきり

なりきり 【成切】
⇒御成切(オナリキリ)

なりきる

なりき・る [0][3] 【成(り)切る】 (動ラ五)
すっかりそのものになる。「役に―・る」
[可能] なりきれる

なりきん

なりきん [0] 【成(り)金】
(1)将棋で,成って金将のはたらきを得た駒(コマ)。特に歩(フ)の成ったもの。
→成る❷(4)
(2)わずかの時日のうちに金持ちになること。また,その人。にわか分限(ブゲン)。「石油―」「―趣味」

なりきん

なりきん【成金】
an upstart;→英和
a parvenu;→英和
an overnight millionaire.戦争(土地)成金 a war (land) profiteer.

なりきんかぜ

なりきんかぜ [3] 【成(り)金風】
急に金持ちになった人が見せる自慢げな様子。「―を吹かせる」

なりこま

なりこま [0] 【成り駒】
将棋で,成った駒。
→成る❷(4)

なりこまや

なりこまや 【成駒屋】
歌舞伎俳優中村歌右衛門・中村鴈治郎およびその一門の屋号。

なりこむ

なりこ・む 【鳴り込む】 (動マ四)
(1)騒ぎながら押し入る。景気よく繰り込む。「吉田屋へ案内してどつと―・めば/洒落本・列仙伝」
(2)わめきながら入る。どなり込む。「思ふさま―・んでやるべい/滑稽本・浮世風呂 2」

なりこむ

なりこ・む [3][0] 【成(り)込む】 (動マ五[四])
将棋で,駒が敵陣内へはいって成る。
→成る

なりさがり

なりさがり [0] 【成り下(が)り】
おちぶれること。また,おちぶれた人。零落。

なりさがる

なりさがる【成り下がる】
be reduced <to> ;sink <to> .→英和

なりさがる

なりさが・る [4][0] 【成り下(が)る】 (動ラ五[四])
栄えていた者がおとろえる。おちぶれる。「物乞いにまで―・る」

なりすます

なりすます【成り済ます】
disguise oneself <as> ;pose <as> .→英和
…に成り済まして in the disguise of….

なりすます

なりすま・す [4][0] 【成(り)済ます】 (動サ五[四])
(1)あるものになりきる。なりおおせる。「早(ハヤ)聟君(ムコギミ)に―・したやうな気で/社会百面相(魯庵)」
(2)その人であるようなふりをする。「警官に―・す」
[可能] なりすませる

なりそこなう

なりそこなう【成り損なう】
fail to be <a poet> .

なりた

なりた 【成田】
姓氏の一。

なりた

なりた 【成田】
千葉県北部の市。成田山新勝寺の門前町。市の東部に新東京国際空港がある。

なりたかし

なりたか・し 【鳴り高し】 (形ク)
声が高くてやかましい。静かにしなさい,と制するときにいう語。静まりなさい。「―・しや―・し大宮近くて―・し/風俗歌」

なりたくうこう

なりたくうこう 【成田空港】
新東京国際空港のこと。

なりたけ

なりたけ [0] 【成り丈】 (副)
「なるたけ(成丈)」の転。「(背ガ高イノデ)だから―草履を穿くの/三四郎(漱石)」

なりたさん

なりたさん 【成田山】
新勝寺の山号,また通称。

なりたせん

なりたせん 【成田線】
JR 東日本の鉄道線。千葉県佐倉と我孫子(46キロメートル),成田と松岸(62.3キロメートル),成田と成田空港(10.8キロメートル)間。

なりたそうきゅう

なりたそうきゅう 【成田蒼虬】
(1761-1842) 江戸後期の俳人。名は利定。金沢の生まれ。別号,芭蕉堂二世・南無庵二世・対塔庵。高桑闌更門。天保三大家の一といわれた。著「対塔庵蒼虬句集」「蒼虬翁句集」など。

なりたち

なりたち [0] 【成(り)立ち】
(1)物事ができあがるまでの事情や過程。でき方。「会の―」
(2)いくつかの要素から成る物の,内部のしくみ。「文の―」
(3)成長すること。また,その過程。「身もと,―,偽らず具(ツブ)さに申せ/浄瑠璃・松風村雨」

なりたち

なりたち【成立ち】
formation;→英和
history (由来);→英和
origin (由来);→英和
organization (組織).→英和

なりたつ

なりた・つ [3][0] 【成(り)立つ】 (動タ五[四])
(1)要件が満たされてある事柄ができあがる。成立する。「契約が―・つ」「方程式が―・つ」
(2)ある状態の存在が可能となる。「組織は人によって―・っている」「その考えも―・つ」
(3)事業などが立ちゆく。「商売が―・つ」「物価高で暮らしが―・たない」
(4)一人前になる。出世をする。「人と―・ちぬれば,おろかに思ふ人もなきわざなるを/源氏(乙女)」

なりたつ

なりたつ【成り立つ】
(1)[実現]be realized;[締結]be concluded.⇒成立.
(2)[構成]consist[be made up] <of> .→英和
(3)[可能]hold good;be possible.

なりたて

なりたて [0] 【成(り)立て】
(ある身分・地位・職業などに)なって間もないこと。「―の先生」

なりたふどう

なりたふどう 【成田不動】
新勝寺の異名。

なりたや

なりたや 【成田屋】
歌舞伎俳優市川団十郎およびその一門の屋号。

なりて

なりて [3][0] 【成り手】
ある役目になろうとする人。なる人。「会長の―がない」

なりと

なりと (副助)
〔断定の助動詞「なり」に接続助詞「と」の付いたものから。中世末以降の語〕
体言または体言に準ずるもの,体言に格助詞の付いたもの,副詞などに付く。
(1)他にもっと適当なものがあるかもしれないが,例えばという気持ちを込めて,ある事柄を例示する。でも。「だれ―行きたい者は連れて行ってやる」「少し―先へ進むよう,心がけないといけない」「路次でお茶―申さうものを/狂言・餅酒」
(2)(「…なりと…なりと」の形で)例として並べ挙げた中で,どれか一つを選ぶという意を表す。「ぼくに―彼に―聞いてくれればすぐ説明してあげよう」「括り―殺し―勝手にしや/浄瑠璃・大経師(上)」
〔この語は中世から近世へかけて多く用いられたが,現代語では,「なんなりと」などの慣用的な言い方以外は,副助詞「なり」のほうが多く用いられる〕

なりところ

なりところ 【業所】
(1)田地と宅地。田宅。「逆流(サカシマナル)を塞ぎて―を全くせよ/日本書紀(仁徳訓)」
(2)別荘。別宅。また,田荘。たどころ。「飛鳥皇女の―に幸(イデマ)す/日本書紀(持統訓)」

なりとも

なりとも (副助)
〔断定の助動詞「なり」に接続助詞「とも」の付いたものから。中世末から近世にかけて多く用いられる〕
体言または体言に準ずるもの,体言に格助詞の付いたもの,副詞などに付く。
(1)他にもっと適当なものがあるかもしれないが,例えばという気持ちを込めて,ある事柄を例示する。でも。「せめて酒―飲みたい/狂言・樽聟」「さあ,そつと―此銀へ手を指いて見よ/歌舞伎・壬生大念仏」
(2)(「…なりとも…なりとも」の形で)例として並べ挙げた中で,どれか一つを選ぶという意を表す。「腕押し―,脛押し―いたさう/狂言・連尺」
〔現代語では,「なんなりとも」などの慣用的な言い方以外にはあまり用いられない。「なん―差し上げましょう」〕

なりどし

なりどし [2] 【生り年】
果実がよくなる年。
⇔裏年(ウラドシ)
→隔年結実

なりながしんのう

なりながしんのう 【成良親王】
(1326-1344) 後醍醐天皇の皇子。1335年征夷大将軍に任ぜられ,光明天皇の皇太子となったが,南北両朝の対立が激化すると廃された。

なりなる

なりな・る 【成り成る】 (動ラ四)
(1)できあがる。完成する。「わが身は―・りて成り合はざる処一処あり/古事記(上訓)」
(2)順々になる。「男子(オノコゴ),女子(オンナゴ)あまた生みつづけて,またそれが妻男(メオトコ)に―・りしつつ/宇治拾遺 4」

なりなんと∘す

なりなんと∘す 【垂んとす】 (連語)
⇒なんなんとする

なりはて

なりはて [0] 【成り果て】
物事の終わったのち。なれのはて。

なりはてる

なりは・てる [4][0] 【成(り)果てる】 (動タ下一)[文]タ下二 なりは・つ
(1)おちぶれて,好ましくない状態になる。なりさがる。「とうとう敵の手先に―・てた」
(2)すっかりそのようになる。「心ばかりは聖に―・て給ひて/源氏(橋姫)」

なりはてる

なりはてる【成り果てる】
⇒成り下がる.

なりひさご

なりひさご 【生り瓢】
(1)ヒョウタンの異名。「―といふ物を人の得させたりければ/徒然 18」
(2)ヒョウタンの実を二つに割って作った杓子(シヤクシ)。[和名抄]

なりひびく

なりひびく【鳴り響く】
resound;→英和
reverberate;→英和
echo.→英和

なりひびく

なりひび・く [4] 【鳴り響く】 (動カ五[四])
(1)音があたり一面に響き渡る。「雷鳴が―・く」
(2)評判・名声などが世間に広く伝わる。「名声が天下に―・く」

なりひら

なりひら 【業平】
⇒在原業平(アリワラノナリヒラ)

なりひらあずまくだり

なりひらあずまくだり 【業平東下り】
在原業平の東国への下向。「伊勢物語」にある伝説に基づく。文芸作品の題材や画題にされる。

なりひらだけ

なりひらだけ [4] 【業平竹】
イネ科のタケササ類。西日本に自生するタケの一種で,庭園などに植えられる。高さ5〜10メートル。枝は短く節に束生し,披針形の葉をつける。和名はその優美な姿を在原業平にたとえたもの。

なりひらでんせつ

なりひらでんせつ [5] 【業平伝説】
「伊勢物語」の主人公とされる在原業平にまつわる伝説。「大和物語」「今昔物語」などにも見え,特に小野小町の零落説話と結び付いて伝えられた。能・狂言・歌舞伎などの題材ともなった。

なりふり

なりふり [2] 【形振り】
服装や態度。身なりやようす。「―かまわずに働く」

なりふり

なりふり【形振り構わず】
regardless of appearance.

なりぼし

なりぼし 【成(り)星】
〔「一つ星みつけた,長者になろう」という童歌(ワラベウタ)から出た語〕
急に出世したり金持ちになったりした人。俄分限(ニワカブゲン)。出来星(デキボシ)。

なりまさる

なりまさ・る 【成り勝る】 (動ラ四)
次第にその度合が大きくなる。ますますそうなる。「みよし野の山の白雪つもるらしふる里寒く―・るなり/古今(冬)」

なりもの

なりもの 【済り物】
⇒さいもつ(済物)

なりもの

なりもの【鳴り物入りで】
with fanfare;with pipe and tabor.

なりもの

なりもの [2] 【生り物】
(1)果実のなる木。また,その果実。果物。「庭木としては―がいい」
(2)田畑からの収穫物。

なりもの

なりもの [0] 【鳴(り)物】
(1)音曲に用いる鉦・太鼓・笛・三味線などの総称。楽器。「歌と踊りに―が加わる」
(2)歌舞伎の下座音楽で,三味線以外の楽器。また,それを用いた囃子(ハヤシ)。大鼓・小鼓・太鼓・笛の四拍子と大太鼓を中心に大拍子(ダイビヨウシ)・本釣り鐘・銅鑼(ドラ)・チャッパ・駅路などの補助楽器がある。

なりものいり

なりものいり [0] 【鳴(り)物入り】
(1)舞踊や演劇で,鳴り物を入れてにぎやかにすること。
(2)おおげさな宣伝などが行われること。「―で新製品を売り出す」「―でデビューする」

なりものし

なりものし [4] 【鳴(り)物師】
歌舞伎の囃子方(ハヤシカタ)の別名。下方(シタカタ)。

なりものちょうじ

なりものちょうじ [5] 【鳴(り)物停止】
笛・太鼓などの楽器の演奏を禁止すること。国家的な弔事,身分の高い人の葬儀などの際に行われた。

なりや

なりや 【鳴(り)矢】
鏑(カブラ)矢の異名。「紀伊国の昔猟夫(サツオ)の―もち鹿(カ)取りなびけし坂の上にそある/万葉 1678」

なりゆき

なりゆき【成行き】
[経過]the course <of events> ;→英和
the development(s).→英和
〜に任せる leave <a thing> to take its own course;leave <a thing> to chance.〜を見る watch the development <of> .

なりゆき

なりゆき [0] 【成(り)行き】
(1)物事が移り変わってゆく様子や過程。「今後の―を注目する」「―に任せる」
(2)「成り行き注文」の略。

なりゆきちゅうもん

なりゆきちゅうもん [5] 【成(り)行き注文】
取引で,依頼者が銘柄と数量だけを指定して,値段はその時の相場で売買するよう注文すること。成り行き。
⇔指し値注文

なりゆきねだん

なりゆきねだん [5] 【成(り)行き値段】
市場の成り行きのままに形成された値段。

なりゆきばいばい

なりゆきばいばい [5] 【成(り)行き売買】
取引で,成り行き注文により売買すること。

なりゆく

なりゆ・く [0][3] 【成(り)行く】 (動カ五[四])
物事が次第にそのようになってゆく。次第に移り変わってゆく。「紅葉が色鮮やかに―・く山々」

なりわい

なりわい 【成り合ひ】
〔「なりあひ(成合)」の転〕
なるがままであること。成り行きにまかせること。「只正直にして―に一生を送らんは/浮世草子・二十不孝 3」

なりわい

なりわい [0][2] 【生業】
〔「なり」は生産の意〕
(1)生計を立てていくための仕事。すぎわい。「代々医を―としている」
(2)農耕に従事すること。また,農作物。「万調(ヨロズツキ)奉(マツ)るつかさと作りたるその―を/万葉 4122」

なりわたる

なりわたる【鳴り渡る】
⇒鳴り響く.

なりわたる

なりわた・る [4] 【鳴(り)渡る】 (動ラ五[四])
(1)音があたり一面に鳴り響く。「汽笛が―・る」
(2)評判・名声などが広く世間に伝わる。「世に―・る弓の名人」

なる

なる【生る】
[実が主語]grow <on a tree> ;→英和
[木が主語]bear <fruits> .→英和

なる

なる [1] 【成】
暦注の十二直の一。新たに事を始めることに吉,訴訟談判に凶という日。

なる

な・る [1] 【生る】 (動ラ五[四])
〔「成る」と同源〕
(1)果実が生ずる。みのる。「毎年たくさん実が―・る」「枝に―・っているみかん」
(2)何もなかったところに,新たなものが形をとって現れ出る。存在するようになる。生まれ出る。「親なしに汝(ナレ)―・りけめや/日本書紀(推古)」

なる

な・る 【慣る・馴る・狎る・熟る】 (動ラ下二)
⇒なれる(慣・馴)
⇒なれる(狎)
⇒なれる(熟)

なる

な・る [1] 【成る・為る】 (動ラ五[四])
❶物・ことが結果として実現・成立する。《成》
(1)完成する。実現する。「七四九年,東大寺大仏―・る」「新装―・った県民ホール」「ローマは一日にして―・らず」
(2)(「だれだれの…になる」の形で)その人により作られる。「名人の手に―・る逸品」「定家自身の筆に―・る小倉色紙」
(3)(「…からなる」「…よりなる」の形で)構成されている。形づくられている。「水の分子は水素原子二個と酸素原子一個から―・る」「国会は衆議院と参議院とから―・る」
(4)願いごとが実現する。成就する。「宿願―・る」「全勝優勝―・らず」
❷それまでとは違う物・違う状態に変わる。
(1)ある物がほかの物に変わる。「おたまじゃくしが蛙に―・る」「火事で家が灰に―・ってしまう」「相手の身に―・って考える」
(2)人がある身分に変わる。ある役・職業につく。「将来何に―・りたいか」「学芸会の劇で王子さまに―・る」「若くして三人の子の母と―・る」
(3)ある状態に至る。
 (ア)「…になる」「…となる」の形で名詞を受ける。「病気に―・る」「クラスでトップに―・る」「原稿が没に―・る」「今夜は雪に―・りそうだ」
 (イ)形容詞・形容動詞などの連用形を受ける。「顔が赤く―・る」「生活が豊かに―・る」
(4)将棋で,王将・金将以外の駒が敵陣内へはいったりそこで動いたりして金将と同じ働きになる。飛車・角行は本来の働きを失わず,金将・銀将の働きをも得る。《成》
❸ある数値・時に達する。
(1)ある数値に達する。「マイナスにマイナスを掛けるとプラスに―・る」「会員が三〇人以上に―・る」
(2)ある時刻・時期に達する。「正午に―・る」「春に―・れば雪もとける」「世は明治と―・った」
❹ある機能をする。
(1)ある物の代わりにその働き・役目をする。「この草は薬に―・る」「ソファーがベッド代わりに―・る」
(2)プラスまたはマイナスの効果・機能がある。「ために―・る本」「名誉と―・る」「激励がかえって重荷に―・る」
❺(「…することになる」の形で)…することに決まる。
(1)成り行きとして,あることをするに至る。「 A 氏を派遣することに―・る」「昔は長男が家を継ぐことに―・っていた」
(2)(条件句を受けて)ある条件のもとでは,あるいは,ある目的のためには,当然のこととしてある行為が行われることが決まっている。「ホームでの見送りには入場券を買うことに―・っている」
❻(「…になる」の形で)他人から恩恵を受けることを表す。「先輩の世話に―・る」「 A さんに御馳走に―・る」
❼多く否定の表現を伴って用いる。
(1)「…て(で)ならない」の形で,形容詞・形容動詞を受けて,非常に…だ,…て仕方がない,…てしようがないの意を表す。「腰が痛くて―・らない」「この映画は退屈で―・らない」
(2)…することができる,…してさしつかえない,…することが許されるの意を表す。「もう我慢が―・らない」「負けて―・るものか」
(3)「…してはならない」の形で動詞を受けて,禁止されている,してはいけないの意を表す。「消火栓の前に駐車しては―・らない」「秘密を漏らしては―・らない」
(4)「…しなくてはならない」「…しなければならない」「…せねばならぬ」などの形で動詞を受けて,当然…するべきである,…する義務・必要があるの意を表す。「法律は守らなくては―・らない」「すぐ出かけねば―・らない」

(1)酒を飲むことができる。上戸である。「重ね��祝はれ,日比(ヒゴロ)―・る者はと云ふさへ/浮世草子・俗つれつれ 1」
(2)貴人の動作を敬っていう。
 (ア)貴人がお出かけになる,おいでになる。「御所に―・りぬるとてあれば/中務内侍日記」
 (イ)貴人の動作を表す語に付けて,補助動詞的に用いる。…なさる。「かしこへ行幸―・つて紅葉を叡覧―・るに/平家 6」「白河院は北首に御寝―・りけり/徒然 133」
❾(補助動詞)
「お」を冠した動詞の連用形や「ご」を冠した動作性の漢語名詞に,「になる」の形で付いて,その動作主に対する尊敬の意を表す。「手紙をお書きに―・る」「城跡を御見物に―・る」
〔「なす」に対する自動詞〕
[可能] なれる
[慣用] 気に―・首に―・様に―・力に―・手に―・馬鹿に―・身二つに―・物に―/あとは野となれ山となれ

なる

な・る (動ラ特活)
〔動詞「なさる」が,「なはる」「なある」を経て,「なる」となったもの。近世江戸語。主として遊里で用いられたが,一般町人も用いた〕
(1)「なはる{(1)}」に同じ。「どう―・いましたえ,斯う―・いましたよ/滑稽本・浮世風呂 2」
(2)(補助動詞)
「なはる{(2)}」に同じ。「朝比奈さん,もうおかへり―・りますかえ/洒落本・仕懸文庫」「六さんも気道楽な生れだから,どこといふ事なく遊びに行き―・つたさうだが/洒落本・部屋三味線」
〔活用は「なら(なん)・なり(ない・なっ)・なる・なる・なれ・ない(なえ・ねえ)」〕

なる

なる【成る】
(1) become;→英和
get;→英和
be;→英和
[…に変わる]turn <into> ;→英和
change <into> .→英和
(2)[…するようになる]begin to <do> ;come to <do> .
(3)[結果が]result <in> ;→英和
turn out;[当然…となる]It follows that….
(4)[完成]be completed[finished].(5)[成立]consist[be made up] <of> .→英和
(6)[経過]pass.→英和
…以来10年に It is ten years since….
(7)[数量が]amount[come] <to> ;→英和
bring <100 yen> (…の値に売れる).→英和
(8)[…に扮する]play <Hamlet> ;→英和
serve as[for](…の用をする).

なる

なる【鳴る】
(1) sound;→英和
ring;→英和
strike (時計などが).→英和
(2) ⇒有名.

なる

なる
〔断定の助動詞「なり」の連体形〕
(1)…にある。「内―世界」
(2)…という名の。「顔回(ガンカイ)―者」
(3)…に当たる。…である。「義兄―人物」
→なり(助動)

なる

な・る [0] 【鳴る】 (動ラ五[四])
(1)音が出る。ひびく。「発車のベルが―・る」「鐘が―・る」「伊香保嶺に神な―・りそね/万葉 3421」
(2)ある特徴によって,広く知られる。「資産家で―・る家」「厳格をもって―・る教授」
[慣用] 腕が―・喉(ノド)が―

なるい

なるい [1] 【菜類】
葉や茎を食用とする野菜。葉菜(ヨウサイ)類。

なるい

なる・い 【緩い】 (形)
(1)〔近世語〕
なまぬるい。「―・くいふとつきあがつて/滑稽本・続膝栗毛(七上)」
(2)ゆるやかである。なだらかである。
〔主に西日本で用いられる〕

なるいた

なるいた 【鳴る板】
「見参(ゲンザン)の板」に同じ。

なるかみ

なるかみ 【鳴る神】
かみなり。

なるかみ

なるかみ 【鳴神】
歌舞伎十八番の一。1684年に江戸中村座上演の「門松四天王」が原拠かといわれる。現在上演されているものは,津打半十郎ら合作で,1742年大坂大西芝居で初演された「雷神(ナルカミ)不動北山桜」の四幕目が原典。能の「一角仙人」から取材し,朝廷に恨みをもつ鳴神上人が竜神を封じこめるが,雲の絶間姫の色香に迷い呪法が破れ雨が降るという筋。

なるかみの

なるかみの 【鳴る神の】 (枕詞)
雷は音だけが聞こえて姿が見えないことから,「音(オト)」もしくは「音のみ聞く」にかかる。「―音のみ聞きしみ吉野の真木立つ山ゆ見下ろせば/万葉 915」

なるくち

なるくち 【成る口】
飲める口。酒の飲める人。「二人ながら―ゆゑ,あひのおさへのと飲みかけ/滑稽本・膝栗毛(初)」

なるこ

なるこ [0] 【鳴子】
田畑の害獣・害鳥を追い払う具。数本の竹筒を小板に並べてぶら下げたもの。張った縄につるしたり竿(サオ)の先につけたりし,縄の端を引くなどして揺らして鳴らす。[季]秋。
鳴子[図]

なるこ

なるこ【鳴子】
a clapper.→英和

なるこ

なるこ 【鳴子】
狂言の一。主人の命で山田へ鳥追いに来た太郎冠者と次郎冠者は,酒を飲んで小歌をうたいながら鳴子を引くが,やがて眠りこみ,見回りに来た主人にしかられ逃げ出す。

なるこ

なるこ 【鳴子】
宮城県北西部の町。荒雄川の上流域にある。鳴子温泉・鬼首(オニコウベ)温泉・鳴子峡・鳴子こけしで知られる。

なるこすげ

なるこすげ [3] 【鳴子菅】
カヤツリグサ科の多年草。山地の渓流沿いに自生。稈は横走する根茎から叢生(ソウセイ)し,高さ約40センチメートル。葉は線形。五月頃,暗褐色を帯びた小穂が鳴子のように数個連なってつく。

なるこなわ

なるこなわ [3] 【鳴子縄】
鳴子をつける縄。なるこづな。

なるこゆり

なるこゆり [3] 【鳴子百合】
ユリ科の多年草。山野に自生。茎は高さ約80センチメートル。葉は披針形で左右二列に互生。初夏,長さ約2センチメートルの白色の筒状花を葉腋(ヨウエキ)に三〜五個下垂。中国産の近縁種の根茎を漢方で黄精(オウセイ)といい,滋養強壮薬とする。
鳴子百合[図]

なるさお

なるさお [0] 【鳴る竿】
鳴子をつけて鳥などを追う竿。

なるしま

なるしま 【成島】
姓氏の一。

なるしまもとなお

なるしまもとなお 【成島司直】
(1778-1862) 江戸後期の儒学者。号,東岳。奥儒者となり1809年より40年間にわたり「徳川実紀」の編纂(ヘンサン)・撰修にたずさわり,これを完成。著「改正三河後風土記」

なるしまりゅうほく

なるしまりゅうほく 【成島柳北】
(1837-1884) 新聞記者・漢詩人。江戸の人。名は惟弘(コレヒロ)。徳川家茂の侍講,外国奉行などを務め,維新後は「朝野新聞」に拠って時事随想を発表。1877年(明治10)「花月新誌」を創刊。漢文戯作体で文明開化を風刺した。著「柳橋(リユウキヨウ)新誌」ほか。

なるせ

なるせ 【成瀬】
姓氏の一。

なるせじんぞう

なるせじんぞう 【成瀬仁蔵】
(1858-1919) 教育家。周防国の人。教師・牧師として活動。アメリカ留学後,梅花女学校校長となり,1901年(明治34)日本女子大学校を創立。

なるせみきお

なるせみきお 【成瀬巳喜男】
(1905-1969) 映画監督。「浮雲」を頂点とする「めし」「おかあさん」「稲妻」「あにいもうと」などの作品で,平凡人の日常実感を非凡な静かさで描きぬいた。

なるたきじゅく

なるたきじゅく 【鳴滝塾】
1824年,オランダ商館医のドイツ人シーボルトが長崎郊外の鳴滝に開いた診療所兼学塾。高野長英・伊東玄朴らを輩出。

なるたけ

なるたけ
⇒なるべく.

なるたけ

なるたけ [0] 【成る丈】 (副)
〔「なるだけ」とも〕
できるだけ。なるべく。「―早く帰って下さい」「―辛抱する」

なると

なると [0] 【鳴門・鳴戸】
(1)潮の干満の際,潮流が渦巻いて鳴りとどろく瀬戸。「これやこの名に負ふ―の渦潮に/万葉 3638」
(2)「鳴門巻き」の略。
(3)渦巻き状の切り口を見せる料理に付ける名。

なると

なると 【鳴門】
(1)徳島県東北端,鳴門海峡に面する市。大鳴門橋で淡路島と結ばれる。かつて製塩業が盛んであった。医薬品製造などの工業がある。
(2)「鳴門海峡」に同じ。
(3)〔「鳴門若布」にちなむ〕
若布を使った料理に付ける名。

なるとう

なるとう 【成東】
千葉県東部,山武(サンブ)郡の町。九十九里平野と下総台地に位置する。伊藤左千夫の生地。

なるとかいきょう

なるとかいきょう 【鳴門海峡】
徳島県鳴門市孫崎と,淡路島の門崎(トザキ)間の狭い海峡。瀬戸内海と紀伊水道を結ぶ。潮の干満の際,内海と外海の海面の高さに差が生じるため,潮流はとどろく急流となって約六時間を周期として一方から他方へ流れ込み,大小の渦巻を作る。大鳴門橋が架かる。「阿波の鳴門」「鳴門の浦」などと和歌に詠まれた。

なるときょういくだいがく

なるときょういくだいがく 【鳴門教育大学】
国立大学の一。1981年(昭和56)設立。本部は鳴門市。

なるとせん

なるとせん 【鳴門線】
JR 四国の鉄道線。徳島県池谷・鳴門間,8.5キロメートル。

なるとちゅうじょうものがたり

なるとちゅうじょうものがたり ナルトチユウジヤウ― 【鳴門中将物語】
物語。一巻。作者未詳。鎌倉前期の成立。後嵯峨天皇の寵愛(チヨウアイ)を受けた某少将の妻の機知と,その夫の栄達を諷(フウ)した短編物語。なよ竹物語。

なるとづくり

なるとづくり [4] 【鳴門作り】
刺身の一。主にイカと海苔を重ねて巻いて切り,渦巻き状の断面をつくる。

なるとまき

なるとまき [0] 【鳴門巻(き)】
〔切り口に渦巻の模様が現れることから〕
かまぼこの一。赤く染めた魚の擂(ス)り身を,白い擂り身に巻き込んで蒸したもの。鳴門。

なるとみかん

なるとみかん [4] 【鳴門蜜柑】
柑橘(カンキツ)類の一種。淡路島の特産。果実は四〜七月に熟し,径約7センチメートルの球形で,果皮はやや厚い。甘味・酸味とも強く,種子が多い。

なるとわかめ

なるとわかめ [4][5] 【鳴門若布】
徳島県鳴門地方に産するワカメ。茎が短く葉に襞(ヒダ)が少ない。軟らかで味がよいので有名。乾燥させるとき,木灰を用いるのが特徴。

なるはじかみ

なるはじかみ 【蜀椒】
アサクラザンショウの異名。[和名抄]

なるべく

なるべく
[できることなら]if possible;as <early> as possible[one can](できるかぎり).

なるべく

なるべく [0][3] 【成る可く】 (副)
〔動詞「成る」の終止形に助動詞「べし」の連用形が付いたもの〕
できることなら。なるたけ。「―出席するように」

なるべく=は

――は
もしできるなら。なるべくなら。「―叔父に告げずして事を収めたい/浮雲(四迷)」

なるべし

なるべし 【南留別志】
〔書名は,各条の結びが「…なるべし」とあるのによる〕
随筆。五巻。荻生徂徠著。1736年刊。制度・地名・文章・詩歌・文字などについてその語源・由来を考証したもの。

なるほど

なるほど [0] 【成る程】
■一■ (副)
(1)相手に同意したり,自ら納得したりする気持ちを表す語。ほんとうに。たしかに。「話には聞いていたが,―見事な桜だ」「―たくさんある」
(2)できるだけ。なるたけ。なるべく。「―意気過ぎて,男ふるほどの女郎よべ/浮世草子・一代男 5」
■二■ (感)
相手の言葉に同感である気持ちを表す語。「―,その通りだ」「―,もっともだ」「―,―,とうなずく」

なるほど

なるほど
I see (わかりました);indeed (… but) (本当に).→英和

なるみ

なるみ 【鳴海】
愛知県名古屋市緑区の地名。もと東海道の宿場町。鳴海絞で有名。

なるみがた

なるみがた 【鳴海潟】
鳴海にあった海浜。鳴海の浦。((歌枕))「さ夜千鳥声こそ近く―かたぶく月に潮やみつらむ/新古今(冬)」

なるみしぼり

なるみしぼり [4] 【鳴海絞】
鳴海付近に産する木綿の絞り染め。有松絞(アリマツシボリ)。鳴海。

なるや

なるや 【鳴る矢】
鏑(カブラ)矢の異名。「それをなん―をもつて射たりければ/今昔 27」

なれ

なれ 【汝】 (代)
二人称。対等あるいはそれ以下の者に対して用いる。おまえ。なんじ。「この川に朝菜洗ふ児―も我(アレ)もよちをそ持てるいで子賜(タバ)りに/万葉 3440」「ちはやふる宇治の橋守―をしぞあはれとは思ふ年のへぬれば/古今(雑上)」
〔この語は,「な」とともに,上代・中古に用いられる。「な」が他の語と熟合して用いられることが多いのに対して,「なれ」は独立用法の語と推定されるが,その用例はあまり多くない〕

なれ

なれ [2] 【慣れ・馴れ】
(1)たび重なってなれること。習熟すること。「別に技術はいらぬ。―だけだ」「―が怖い」
(2)〔心〕 同じ刺激を繰り返し与えると,それに対する反応がしだいに弱くなりやがて消失すること。

なれ

なれ【慣れ】
practice (練習);→英和
experience (経験).→英和

なれあい

なれあい【馴合い】
[共謀]collusion;a conspiracy;→英和
a fraud (詐欺).→英和
〜の <話> put-up <job> ;fraudulent.→英和
〜で in conspiracy <with> .

なれあい

なれあい [0] 【馴れ合い】
事前に示し合わせて事を運ぶこと。ぐる。「与野党―の質疑」

なれあいそうば

なれあいそうば [5] 【馴合相場】
取引で,売り手と買い手とが共謀して作った人為的な相場。

なれあいそしょう

なれあいそしょう [5] 【馴合訴訟】
第三者の権利を害するために,原告と被告とが共謀しておこす訴訟。債務者が,財産隠匿のため,虚偽の権利者に訴訟を提起させるなど。

なれあいてがた

なれあいてがた [5] 【馴合手形】
⇒書合手形(カキアイテガタ)

なれあいふうふ

なれあいふうふ [5] 【馴れ合い夫婦】
正式な手続きを経ないで一緒になった夫婦。できあい夫婦。「此手の―は/当世書生気質(逍遥)」

なれあう

なれあう【馴れ合う】
(1) collude[conspire] <with> .→英和
(2)[男女が]become intimate <with> ;intrigue <with> .→英和

なれあう

なれあ・う [3][0] 【馴れ合う】 (動ワ五[ハ四])
(1)お互いに親しみあう。「子供のときから―・った仲」
(2)あらかじめ示し合わせて事を運ぶ。ぐるになる。共謀する。「―・って入札価格をきめる」
(3)男女がひそかに通じあう。「―・ってできた夫婦」

なれがお

なれがお 【馴れ顔】
なれているような顔つき。うちとけた様子。「いと―に御帳の内に入り給へば/源氏(若紫)」

なれこまい

なれこまい 【馴れ子舞・馴れ講舞】
(1)旅人が社寺の前を通るとき,手向けに舞う舞。「供奉の人々所々にしたがひ,王子王子の―/保元(上)」
(2)酒宴・宴会で人々が親睦のために踊る舞。「思ひ思ひの―する中にも/義経記 5」

なれごろも

なれごろも 【馴れ衣・褻れ衣】
着慣れた衣。着つづけて古びた衣。ふだん着。なれぎぬ。「別れにし妹が着せてし―袖片敷きてひとりかも寝む/万葉 3625」

なれすがた

なれすがた 【馴れ姿・褻れ姿】
平常の衣服を着た姿。「あやしき―をうちとけて御覧ぜられむとは/源氏(若菜下)」

なれずし

なれずし [2] 【熟れ鮨】
酢を用いず,発酵によって酸味をもたせた鮨(スシ)。塩をふった魚肉と飯を交互に桶に入れて積み重ね,重石をして発酵させる。琵琶湖の鮒鮨(フナズシ)が有名。くされ鮨。

なれそめ

なれそめ [0] 【馴れ初め】
(男女が)親しくなったきっかけ。恋のきっかけ。「二人の―を語る」

なれそめ

なれそめ【馴れ初め】
the beginning of love.

なれそめる

なれそ・める [0][4] 【馴れ初める】 (動マ下一)[文]マ下二 なれそ・む
男女が親しくなりはじめる。恋仲となる。「その浦の汐を汲む海女(アマ)と―・めて/安愚楽鍋(魯文)」

なれっこ

なれっこ [2] 【慣れっこ・馴れっこ】
なれきって特別のこととも感じないこと。「父の小言には―になっている」

なれど

なれど (接続)
〔断定の助動詞「なり」の已然形に接続助詞「ど」の付いたもの〕
けれども。しかしながら。そうではあるが。「親父がおめえとおいらをば夫婦にするとかねての量見,―今までつひしかに/人情本・娘節用」

なれども

なれども [1] (接続)
〔断定の助動詞「なり」の已然形に接続助詞「ども」の付いたもの〕
「なれど」に同じ。「追付け年も明くぞや。―勤の習ひ/浄瑠璃・長町女腹切(中)」

なれなれしい

なれなれし・い [5] 【馴れ馴れしい】 (形)[文]シク なれなれ・し
(1)失礼に感じられるほどに,親しそうにふるまう様子だ。あまりに遠慮がなさすぎる。「初対面なのに―・い男」
(2)なれて親しいさまである。心安い。「―・しくも見え聞えぬ御あたりなと,心して歩み出で給へるを/狭衣 1」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)

なれなれしい

なれなれしい【馴れ馴れしい】
(too) familiar;→英和
presumptuous.→英和
馴れ馴れしく familiarly;→英和
with too much familiarity.馴れ馴れしくする make free <with> .

なれのはて

なれのはて [0][5] 【成れの果て】
落ちぶれはてた結果。みじめに落ちぶれた姿。「不孝者の―」

なれのはて

なれのはて【成れの果】
a wreck <of> .→英和

なれば

なれば (接続)
〔断定の助動詞「なり」の已然形に接続助詞「ば」の付いたもの〕
(1)であるから。故に。「此の暁,藤太が姫君を奪(ト)りに来る,と云うた。―そちを疑はねばならぬ/歌舞伎・一心二河白道」
(2)問いの句をうけて,答え・解説などを導く語。「昭儀は何程の位ぞ。―大納言ほどの位ぞ/蒙求抄 4」

なれむつぶ

なれむつ・ぶ 【馴れ睦ぶ】 (動バ上二)
なれ親しむ。「年頃―・び聞こえ給ひつるを/源氏(桐壺)」

なれむつむ

なれむつ・む [0][4] 【馴れ睦む】 (動マ五[四])
「なれむつぶ」に同じ。「纏綿(ツキマト)ひて―・む様の愛らしさ/千山万水(乙羽)」

なれや

なれや (連語)
□一□〔断定の助動詞「なり」の已然形「なれ」に係助詞「や」の付いたもの〕
「なればや」「なればにや」の意で,疑問・反語を表す。…だからだろうか…のは。…だから…なのだろうか(いやそうではない)。「思ふらむその人―ぬばたまの夜ごとに君が夢(イメ)にし見ゆる/万葉 2569」「さとはあれて人はふりにし宿―庭もまがきも秋の野良なる/古今(秋上)」
□二□〔断定の助動詞「なり」の已然形「なれ」に間投助詞「や」の付いたもの〕
疑問・詠嘆を表す。…なのかなあ。…であることよ。「万世をふるにかひある宿―み雪と見えて花ぞ散りける/新古今(雑上)」

なれる

なれる【慣[馴]れる】
(1)[慣れる]get[be]used[accustomed] <to a thing,doing> ;become familiar <with> ;be experienced <in> (経験).→英和
(2)[馴れる]be tame(d).→英和
慣れた(ない) (un)skillful;(in)experienced.馴れた(ない) tame (untamed,wild).

なれる

な・れる [2] 【熟れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 な・る
〔「慣れる」と同源〕
食物が,調理後時間が経過して発酵したり,酸味・辛みが飛んだり吸収されたりして,適度な味になる。熟成する。「味噌は二,三年ねかせると―・れてくる」

なれる

な・れる [2] 【慣れる・馴れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 な・る
(1)たびたび経験した結果,当たり前のこととして受けとめるようになる。なれっこになる。「都会での生活に―・れる」「会議の雰囲気に―・れる」「待たされるのには―・れている」
(2)何度も経験してうまくできるようになる。習熟する。「料理も―・れれば手際よくなる」「―・れた手つき」「―・れない仕事で疲れた」
(3)接触する機会が多く,心理的な隔たり・距離感がなくなる。
 (ア)人に親しみをもつようになる。「生徒はようやく新しい先生に―・れてきた」
 (イ)獣・鳥などが人に対して警戒心や敵愾心(テキガイシン)をもたなくなる。「野生の動物はなかなか人に―・れない」
(4)体になじんで具合がよくなる。「足に―・れた靴」
(5)動詞の連用形や名詞の下に付いて,何度も経験して具合がよくなる意を表す。「履き―・れた靴」「書き―・れた万年筆」「旅―・れた人」
(6)なじんで打ち解ける。「唐ごろも着つつ―・れにし妻しあればはるばる来(キ)ぬる旅をしぞ思ふ/伊勢 9」
(7)着物が着古されてよれよれになる。「紐解かず丸寝(マロネ)をすれば我(ア)が着たる衣は―・れぬ/万葉 1787」
〔「慣らす」に対する自動詞〕
[慣用] 習うより慣れよ

なれる

な・れる [2] 【狎れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 な・る
〔「慣れる」と同源〕
親しくなりすぎてけじめがない態度になる。なれなれしくなる。「彼の隔無く身近に―・れるを可忌(ウトマ)しと思へば/金色夜叉(紅葉)」

なわ

なわ 【名和】
姓氏の一。

なわ

なわ【縄】
a rope;→英和
a cord (細引).→英和
〜をかける bind with a rope.〜をほどく untie the rope.〜を張る stretch a rope.〜にかかる be arrested.

なわ

なわ ナハ 【那波】
姓氏の一。

なわ

なわ ナハ [2] 【縄】
(1)植物の繊維や茎をより合わせて細長く作ったもの。普通,綱よりは細く,ひもよりは太いものをいう。材料は多くは稲藁(イナワラ)。シュロやアサのものは丈夫で水に強い。物を縛るときやつなぐときなどに用いる。「―を綯(ナ)う」「―でゆわえる」
(2)とりなわ。捕縄(ホジヨウ)。

なわ=に掛かる

――に掛か・る
罪人などが縄でしばられる。捕縛される。

なわ=を入れる

――を入・れる
〔間縄(ケンナワ)を用いることから〕
田畑を測量する。

なわ=を打(ウ)つ

――を打(ウ)・つ
(1)境界を示すために縄を張る。縄張りをする。
(2)田畑を測量する。縄を入れる。
(3)罪人などを縄でしばる。縄を掛ける。

なわ=を掛ける

――を掛・ける
(1)罪人などを縄でしばる。縄を打つ。
(2)物を,縄でしばる。

なわあみ

なわあみ ナハ― [0] 【縄編み】
棒針編みで,目を交差させて,縄のようなねじれた模様を作る編み方。ケーブル編み。

なわいれ

なわいれ ナハ― [4][0] 【縄入れ】
間縄(ケンナワ)で田畑を測量すること。

なわうち

なわうち ナハ― [4][0] 【縄打ち】
(1)「縄張り{(1)}」に同じ。
(2)縄入れすること。

なわえい

なわえい ナハ― [0][3] 【縄纓】
縄と,黒布または麁絹(アラギヌ)とを縒(ヨ)り合わせて作った黒と黄の二本の纓。天皇が父母の喪に服するときに用いる。

なわおび

なわおび ナハ― [3] 【縄帯】
縄を帯の代用としたもの。

なわかくし

なわかくし ナハ― [3] 【縄隠し】
土蔵の壁塗りのとき,巻き込んだ棕櫚(シユロ)縄を漆喰(シツクイ)と土砂とで塗り隠すこと。

なわかっしょ

なわかっしょ ナハクワツシヨ 【那波活所】
(1595-1648) 江戸初期の儒者。字(アザナ)は道円。播磨の人。藤原惺窩の高弟。著「人君明暗図説」「活所遺稿」など。

なわぐみ

なわぐみ ナハ― [0] 【縄組(み)】
箱などの板の組み方の一。隅の外側を弧にして,互い違いに切り欠いて組み合わせる。

なわさんずん

なわさんずん ナハ― 【縄三寸】
「三寸縄」に同じ。

なわしろ

なわしろ【苗代】
a rice nursery.

なわしろ

なわしろ ナハ― [0] 【苗代】
稲の種をまいて苗を育てる所。苗代田。田植えが機械化された現在は育苗箱が多く用いられる。なえしろ。[季]春。「―をうつ」

なわしろいちご

なわしろいちご ナハ― [5] 【苗代苺】
バラ科の落葉低木。原野に多いキイチゴの一種。高さ約40センチメートル。晩春,淡紅色の小花をつける。果実は球形で,六〜八月,深赤色に熟し食べられる。サツキイチゴ。ワセイチゴ。[季]夏。

なわしろがき

なわしろがき ナハ― [4] 【苗代垣】
鳥が苗代を荒らさぬように,苗代田の周囲に作った垣。「しづのをが―をあぜ置きて/堀河百首」

なわしろぐみ

なわしろぐみ ナハ― [5] 【苗代茱萸】
グミ科の常緑低木。暖地の山地に生え,庭木ともされる。短枝は時にとげになる。葉は長楕円形で,裏面は銀白色。秋,葉腋から白色の花を下垂。果実は長楕円形で,翌年の田植え時に赤く熟し食べられる。胡頽子。
苗代茱萸[図]

なわしろだ

なわしろだ ナハ― [4] 【苗代田】
稲の苗を仕立てる田。苗代。[季]春。

なわしろどき

なわしろどき ナハ― [4] 【苗代時】
苗代を作り,稲の苗を育てる時期。[季]春。

なわしろみず

なわしろみず ナハ―ミヅ [4] 【苗代水】
苗代に注ぐ水。

なわじり

なわじり ナハ― [0] 【縄尻】
縄のはし。特に,罪人を縛った縄を少し残した部分。引き立てる役人が握る。「―をとる」

なわじんじゃ

なわじんじゃ 【名和神社】
鳥取県名和町にある神社。名和長年とその一族・家臣を祀(マツ)る。

なわすだれ

なわすだれ ナハ― [3] 【縄簾】
(1)一本の横竹に縄を幾筋も並べ垂らして,簾の代用としたもの。縄暖簾(ナワノレン)。
(2)茶器の胴面に,{(1)}を掛け連ねたような彫り模様のあるもの。南蛮縄簾が著名。

なわせみ

なわせみ ナハ― 【蚱蝉】
〔「なわせび」とも〕
雌のセミ。鳴かないセミ。「よいぞよいぞといふ―来にけるは/蜻蛉(下)」
〔一説に,クマゼミなどの大きなセミの類をいうとも〕

なわだすき

なわだすき ナハ― [3] 【縄襷】
縄を襷の代用としたもの。

なわちょう

なわちょう ナハチヤウ 【縄帳】
⇒検地帳(ケンチチヨウ)

なわつき

なわつき ナハ― [0][4] 【縄付き】
罪を犯し,縄でしばられること。また,その人。罪人。「家から―を出す」

なわて

なわて ナハ― [0] 【畷・縄手】
(1)田の中の細道。あぜ道。なわてじ。なわて道。
(2)まっすぐな長い道。

なわてみち

なわてみち ナハ― [3] 【畷道】
田の間の道。あぜ道。なわてじ。なわて。「蛙(カワズ)鳴く―を辿り行くとて/自然と人生(蘆花)」

なわとび

なわとび【縄飛び】
skipping; <米> jump rope.〜のひも <米> a jump[ <英> skipping]rope.〜をする skip[jump]rope.

なわとび

なわとび ナハ― [3][4] 【縄跳び・縄飛び】
(1)左右の手で縄の両端を持ち,前後に回しながら,縄にふれないように上下に跳ぶ遊戯。また,二人で縄の両端を持って回転させ,他の者がその中にくぐりはいって縄にふれないように跳ぶ遊戯。
(2)横に張りわたした縄を跳び越す遊戯。

なわとり

なわとり ナハ― 【縄取り】
縛った罪人などが逃げないように縄の端を持つこと。また,その人。「大納言殿―に引かへられて中門へ出で給ふ/太平記 13」

なわない

なわない ナハナヒ 【縄綯】
狂言の一。博打(バクチ)の賭け物として某家へやられた太郎冠者は,言を左右にして仕事をしないのでもとの家に戻される。太郎冠者は縄をないながら某家の悪口を語りだすが,いつのまにか現れた某家の主に追い回される。緡縄(サシナワ)。

なわながとし

なわながとし 【名和長年】
(?-1336) 南北朝時代の武将。伯耆(ホウキ)の豪族。通称,又太郎。隠岐を脱出した後醍醐天皇を船上山(センジヨウセン)に迎えて挙兵,鎌倉幕府軍を破る。建武政権に重きをなしたが,のち足利尊氏を京都に迎え撃ち戦死。

なわぬけ

なわぬけ ナハ― [4][0] 【縄脱け】 (名)スル
しばられている罪人などが自分で縄をほどいてぬけ出すこと。また,その人。

なわのび

なわのび ナハ― [0] 【縄延び】
江戸時代,間縄(ケンナワ)などが検地に際して延びること。その結果,土地の実際の面積が測量面積より広いこと。竿(サオ)延び。

なわのり

なわのり ナハ― 【縄海苔】
ひも状の海藻。ウミソウメンかという。「わたつみの沖に生ひたる―の/万葉 3080」

なわのりの

なわのりの ナハ― 【縄海苔の】 (枕詞)
縄海苔の切れやすいことから男女の間の比喩として,「引けば絶ゆ」にかかる。「―引けば絶ゆとや/万葉 3302」

なわのれん

なわのれん【縄暖簾】
a rope curtain;a tavern (居酒屋).→英和

なわのれん

なわのれん ナハ― [3] 【縄暖簾】
(1)縄を幾筋も結び垂らして作ったのれん。
(2)〔多く(1)を下げていることから〕
居酒屋,一膳飯屋などをいう語。

なわばしご

なわばしご ナハ― [3] 【縄梯子】
縄で作ったはしご。一端に鈎(カギ)をつけ高いところにかけて用いる。縄梯(ジヨウテイ)。

なわばしご

なわばしご【縄梯子】
a rope ladder.

なわばり

なわばり【縄張】
(1) a rope(d)-off place.〜をする enclose with a rope.→英和
(2)[勢力範囲]one's domain[territory];a jurisdiction (管轄).→英和
〜を荒す break into a person's territory.〜を争う quarrel over a person's territory.‖縄張争い a jurisdiction dispute (官庁などの);a quarrel over a sphere of influence (暴力団などの).

なわばり

なわばり ナハ― [0] 【縄張(り)】
(1)縄を張りめぐらして境界を定めること。特に,建物などを建てるとき,敷地に縄を張って建物の位置を定めること。縄打ち。
(2)城の曲輪(クルワ)・堀・石垣などの配置。また,配置を定めること。経始(ケイシ)。「総曲輪の―」
(3)博徒(バクト)・暴力団などの親分の勢力範囲。「暴力団の―争い」
(4)ある者の勢力範囲。領分。「人の―を荒らす」
(5)動物の個体・集団などが捕食・生殖などのため,他の個体や集団の侵入を許さない占有区域。テリトリー。

なわぶし

なわぶし ナハ― [0] 【縄節】
縄の結び目。縄目。

なわむしろ

なわむしろ ナハ― [3] 【縄筵】
縄を編んで作ったむしろ。

なわめ

なわめ ナハ― [0][3] 【縄目】
(1)縄の結び目。「―がゆるむ」
(2)土器などの表面に残る,縄の筋目。
(3)捕らえられて縄で縛られること。「―に掛かる」

なわめ

なわめ【縄目】
bonds.〜を解く release <a person> .→英和
〜にかかる be arrested.

なわめ=の恥(ハジ)

――の恥(ハジ)
罪人として縄で縛られる恥辱。「―を受ける」

なわもじ

なわもじ ナハ― [3] 【縄文字】
縄の結び方や結び目を利用して,数や出来事を表したもの。古代中国に結縄(ケツジヨウ)として文献にみえるほか,古代ペルーやメキシコ・台湾・沖縄などにもみられる。結縄文字。

なわやすし

なわやすし 【名和靖】
(1857-1926) 動物学者。岐阜県生まれ。1896年(明治29)名和昆虫研究所を設立。月刊誌「昆虫世界」を刊行し,昆虫学の普及と農作物の害虫駆除・予防に貢献。

なん

なん (係助)
⇒なむ(係助)

なん

なん (終助)
⇒なむ(終助)

なん

−なん【−男】
長(次)男 the eldest[ <米> oldest](second) son.

なん

なん【難】
⇒災難,欠点,困難.〜なく easily.→英和
〜を免れる escape a danger.→英和
(彼の)〜をいえば The trouble (with him)is….

なん

なん 【男】
(1)おとこ。[日葡]
(2)息子。「わが三歳の―,成人の後掘出してとらせよ/曾我 4」

なん

なん 【何】
〔「なに(何)」の転〕
■一■ [1] (代)
不定称の指示代名詞。「なに{■一■}」に同じ。「なに」がその下に助詞・助動詞などを伴って用いられるとき,話し言葉では「なん」の形となることが多い。「これは―だ」「―で知ってるの」「―と言ったらいいかな」「―の話でしょうか」「なにが―でも明日は行くぞ」
■二■ (接頭)
名詞およびそれに準ずる語(多くは漢語の助数詞や単位を表す外来語)に付いて,数量・時間・順序・程度などが疑問であること,または不定であることを表す。「―往復」「―種類」「―千―百」「―時」「―等」「―メートル」「―カロリー」「―枚」
→なんか
→なんぞ
→なんだ
→なんで
→なんと
→なんの

なん

なん [1] 【難】
(1)わざわい。災厄。危難。「水火の―」
(2)とがめられるべき点。欠点。弱点。「―をいえば,少々体が弱い」
(3)むずかしいこと。困難。「団結して―に当たる」
(4)なじること。非難。難癖。「京童部が申候はん事,後日の―にや候はんずらん/平家 1」

なん

なん [1] 【軟】 (ト|タル)[文]形動タリ
やわらかいこと。しなやかなこと。また,そのさま。「硬―取りまぜる」「体稍々―として綿の如し/花柳春話(純一郎)」

なん=であれ

――であれ
どんなものであっても。「理由が―けんかはよくない」

なん=にせよ

――にせよ
どのような理由・事情があるとしても。何にしろ。いずれにせよ。「動機は―,犯した罪は裁かれねばならない」

なん=に臨(ノゾ)んで遽(ニワカ)に兵(ヘイ)を鋳(イ)る

――に臨(ノゾ)んで遽(ニワカ)に兵(ヘイ)を鋳(イ)る
〔「晏子春秋(内篇雑上)」による。「兵」は兵器の意〕
危急に迫られてあわてて準備をしても間に合わないことにいう。

なん=や彼(カ)や

――や彼(カ)や
「なに(何)やかや」に同じ。

なん=を付ける

――を付・ける
けちをつける。欠点をあげる。

なん=付く

――付・く
(1)〔「つく」は下二段活用〕
「難を付ける」に同じ。「世にも―・けられ給はぬおとどを,口にまかせてな貶(オト)しめ給ひそ/源氏(真木柱)」
(2)〔「つく」は四段活用〕
非難される。けちがつく。「私が内証の自分仕事にしませう時には家に―・かず/浄瑠璃・氷の朔日(上)」

なん=無し

――無・し
(1)非難すべき点や不都合な点がない。「有職の人々に見せられけるに,いづくも―・しとて/徒然 33」
(2)困難や危険がない。「合戦するに―・く打ち勝つて/曾我 7」
→難なく

なん∘だ

なん∘だ (連語)
〔「なのだ」の転〕
⇒なのだ(連語)

なん∘です

なん∘です (連語)
〔「なのです」の転〕
「なのです(連語)」に同じ。

なん∘なり

なん∘なり (連語)
〔断定の助動詞「なり」の終止形に伝聞・推定の助動詞「なり」の付いたものの撥音便の形。撥音「ん」は表記されないことが多い〕
⇒ななり(連語)

なん∘めり

なん∘めり (連語)
〔断定の助動詞「なり」の終止形に推量の助動詞「めり」の付いたものの撥音便の形。撥音「ん」は表記されないことが多い〕
「なめり(連語)」に同じ。「良清などは,おろかならず思す―∘めりかしと,にくくぞ思ふ/源氏(明石)」「人の心の隈(クマ)は映ずべき鏡なければ何(イズ)れ思案の外―∘めり/滝口入道(樗牛)」

なんい

なんい【南緯(40度)】
(forty degrees) south latitude <S.Lat.> .

なんい

なんい [1] 【南緯】
赤道を〇度とし,それより南九〇度までの緯度。
⇔北緯

なんい

なんい【難易】
difficulty;→英和
facility.→英和

なんい

なんい [1] 【難易】
むずかしいこととやさしいこと。困難さの程度。「問題によって―の差がある」

なんいち

なんいち [1] 【南一】
「南鐐(ナンリヨウ)一枚」の略。二朱銀一枚。また,その値段。「話の種に,―いたみと出やうか/黄表紙・見徳一炊夢」

なんいど

なんいど [3] 【難易度】
(1)物事のむずかしさとやさしさの程度。
(2)体操競技・フィギュア-スケートなどの採点競技で,演技する技のむずかしさの度合。難度。

なんいにどう

なんいにどう [1] 【難易二道】
〔仏〕 難行(ナンギヨウ)道と易行(イギヨウ)道。

なんえつ

なんえつ 【南越】
(1)古代中国,秦末漢初に,広東・広西地方からベトナム北部にかけてあった国((前207-前111))。漢人の趙佗(チヨウダ)が建国し漢の高祖によって南越王に封ぜられたが,武帝のときに滅ぼされた。南粤。
(2)越前国の南部。現在の福井県の南東部にあたる。

なんえん

なんえん 【南燕】
中国,五胡十六国の一。鮮卑族の慕容徳(ボヨウトク)が河南・山東地方に建てた国(398-410)。二代で東晋(トウシン)の将軍劉裕(リユウユウ)に滅ぼされた。

なんえんどう

なんえんどう ナンヱンダウ 【南円堂】
奈良,興福寺の堂舎の一。813年藤原冬嗣の創建。八角円堂で,本尊は不空羂索(フクウケンジヤク)観音。西国三十三所第九番札所。

なんえんぶしゅう

なんえんぶしゅう 【南閻浮洲】
「南閻浮提(ブダイ)」に同じ。

なんえんぶだい

なんえんぶだい 【南閻浮提】
〔須弥山(シユミセン)の南にあるところから〕
「閻浮提(エンブダイ)」に同じ。

なんおう

なんおう [0] 【南欧】
ヨーロッパの南部。ギリシャ・イタリア・フランス南部・スペイン・ポルトガルなどが属する。南ヨーロッパ。
⇔北欧

なんおう

なんおう【南欧】
Southern Europe.

なんおん

なんおん [0] 【軟音】
〔lenis〕
弱い呼気圧で,調音器官が緩んだまま出される子音。弱音。
→硬音

なんか

なんか (副助)
〔代名詞「なに」に係助詞「か」の付いた「なにか」の転。話し言葉でのくだけた言い方に用いる〕
体言,または体言に準ずるものに接続する。
(1)「など(副助){(1)}」に同じ。「これ―君によく似合うんじゃない」
(2)「など(副助){(2)}」に同じ。「暑くて勉強―できないよ」

なんか

なんか [0] 【南下】 (名)スル
南の方へ進むこと。
⇔北上

なんか

なんか [1] 【南柯】
南にさしでた枝。南枝。

なんか

なんか【軟化する】
soften;→英和
compromise (妥協する);→英和
weaken (相場が).→英和

なんか

なんか [0] 【軟化】 (名)スル
(1)硬い物が軟らかくなること。
(2)かたくなだった態度や意見が,やわらぎおだやかになること。「態度が―する」
(3)固体物質が加熱により,溶融するより先に軟らかくなって,変形しやすくなる現象。ガラスやプラスチックのような無機または有機の高分子化合物にみられる。
(4)硬水中のカルシウム-イオン・マグネシウム-イオンを除去し軟水にすること。イオン交換樹脂によるものが一般的。
(5)取引市場で,相場が下がること。
(6)野菜を,日照・通風を遮って軟らかく育てること。軟白。{(1)}〜{(3)}{(5)}
⇔硬化

なんか

なんか [1] 【軟貨】
(1)紙などでできた通貨。紙幣など。
(2)金,または金の裏付けのある外国通貨と交換のできない通貨。ソフト-カレンシー。
→硬貨

なんか

なんか [0] 【難化】 (名)スル
(入試などが)難しくなること。「最近―した大学」

なんか

なんか ナンクワ 【南華】
(1)「南華真経」の略。
(2)〔「荘子」の寓話に奇抜な仮構が多いことから〕
変わり者。また,うそつき。「只うつけたる者を今も―と名付くるなり/仮名草子・浮世物語」

なんか

なんか【南下する】
go (down) south.

なんか

なんか 【何か】 (連語)
〔「なにか」の転〕
(1)「なにか(何){□一□(1)}」に同じ。「―欲しい物を言ってごらん」「―あったら知らせてくれ」
(2)「なにか(何){□一□(2)}」に同じ。「風呂敷か―あったら貸して下さい」
(3)(副詞的に用いる)「なにか(何){□一□(3)}」に同じ。「―もう一つしっくりしない」

なんかい

なんかい [1] 【何回】
(1)回数が不明の際に用いる語。どのくらいの回数。何度。「―外国へ行きましたか」「―か行ったことがある」
(2)多くの回数。「―試してみても同じだ」「―も読み返す」

なんかい

なんかい 【南海】
⇒祇園(ギオン)南海

なんかい

なんかい [0] 【南階】
南に向かって作られている階段。特に,紫宸殿(シシンデン)の南面の階段。

なんかい

なんかい [0] 【南海】
(1)南方の海。南の海。
⇔北海
(2)「南海道」の略。
(3)中国史で当初,南シナ海,のち東南アジア諸地域をさしたが,さらに地理上の知識の拡大とともに,インド洋・ペルシャ湾・紅海などの沿岸地方までも含めるようになった。

なんかい

なんかい【何回】
⇒幾度.

なんかい

なんかい【難解な】
difficult (to understand);→英和
hard.→英和

なんかい

なんかい [0] 【難解】 (名・形動)[文]ナリ
わかりにくいこと。むずかしくて解釈に苦しむこと。また,そのさま。「―な文章」「―な数式」
[派生] ――さ(名)

なんかいききないほうでん

なんかいききないほうでん 【南海寄帰内法伝】
見聞録。中国唐僧,義浄の著。四巻。インド留学から中国に帰る途中,スマトラのシュリービジャヤで,それまでの見聞を記したもの。当時の東南アジアやインドを知る貴重な文献。大唐南海寄帰内法伝。

なんかいじん

なんかいじん 【南懐仁】
⇒フェルビースト

なんかいでんきてつどう

なんかいでんきてつどう 【南海電気鉄道】
大手民営鉄道の一。大阪の難波を主たるターミナル駅として,大阪南部,和歌山県北部に鉄道網をもつ。鉄道営業キロ162.0キロメートル。南海本線・高野線・貴志川線などよりなる。南海電鉄。

なんかいどう

なんかいどう [3] 【南海道】
律令制における七道の一。紀伊・淡路・阿波・讃岐・伊予・土佐の六国よりなる。および,それらを結ぶ幹線道路をもいう。

なんかいどうじしん

なんかいどうじしん [7] 【南海道地震】
紀伊半島の沖合から四国の沖合にかけて繰り返し発生した巨大地震の総称。684年.1361年.1707年.1854年.1946年などには,いずれも地殻変動と津波とを伴い,激甚な被害があった。特に1946年(昭和21)12月21日に起こった地震(マグニチュード八・一)をさすこともある。南海地震。

なんかいほんせん

なんかいほんせん 【南海本線】
南海電気鉄道の鉄道線。大阪市難波・和歌山市間,64.2キロメートル。

なんかいトラフ

なんかいトラフ [5] 【南海―】
駿河トラフに続いて遠州灘の沖合から日向灘の沖合に延びる細長い窪地。その北側の斜面には幾段もの急崖が並び,底は堆積物で埋め立てられて平坦。このトラフに沿ってフィリピン海プレートが西南日本の下に沈み込むので,古来,巨大地震が繰り返し発生している。南海舟状海盆。西南日本海溝。

なんかく

なんかく ナンクワク 【南郭】
⇒服部(ハツトリ)南郭

なんかげつ

なんかげつ【何か月】
how many months.

なんかさいばい

なんかさいばい [4] 【軟化栽培】
作物を暗い所で栽培したり,畑で土寄せや盛り土をすることで軟らかく仕上げる栽培法。作物は白色または黄白色で,節間が普通より長くなる。ウド・アスパラガス・ミツバ・ネギ・マメ類などに応用される。

なんかしんきょう

なんかしんきょう ナンクワシンキヤウ 【南華真経】
「荘子」(書名)の別名。

なんかしんじん

なんかしんじん ナンクワ― 【南華真人】
中国の思想家,荘子の追号。唐の玄宗から贈られた。

なんかのゆめ

なんかのゆめ 【南柯の夢】
〔李公佐「南柯記」による。唐の淳于棼(ジユンウフン)が酔って古い槐(カイ)の南柯の下に眠り,大槐安国(ダイカイアンコク)に迎えられて南柯郡の太守に封ぜられ20年の栄華をきわめた夢を見た,という故事から〕
夢。また,はかないことのたとえ。槐夢(カイム)。槐安の夢。

なんかびょう

なんかびょう [0] 【軟化病】
体内で細菌が繁殖し,体が軟化して死ぬカイコの病気の総称。死後黒変する。
→硬化病

なんかん

なんかん【難関】
an obstacle;→英和
a difficulty;→英和
a difficult situation.〜を切り抜ける overcome[get over]a difficulty.

なんかん

なんかん [0] 【難艱・難堪】
〔「なんがん」とも〕
困難。艱難。「―のあまりに有りのままに申しける/平治(上)」

なんかん

なんかん [0] 【難関】
(1)たやすくは通過できない関所。また,そのような場所。難所。「コース中最大の―にさしかかる」
(2)簡単には切り抜けにくい場面・状態。「競争率一〇倍の―を突破する」

なんが

なんが [0] 【南画】
(1)「南宗(ナンシユウ)画」の略。
(2)中国の南宗画の影響を受けて,江戸中期から盛んに描かれた中国趣味の濃い画派の絵の総称。祇園南海・柳雅園らに始まり池大雅・与謝蕪村らが創意を加え,日本独自の様式を大成した。日本独特のものとなったため区別して南宗画の略称である「南画」の語が用いられる。文人画とも称される。

なんがく

なんがく 【南岳】
中国,五岳の一。衡山(コウザン)の別名。

なんがく

なんがく [0] 【南学】
土佐に興隆した朱子学の一派。戦国末期の南村梅軒に始まり,江戸初期に谷時中が学風をかため,門人に小倉三省・野中兼山・山崎闇斎らが輩出した。実践躬行(キユウコウ)を重んじる。海南学派。

なんがつ

なんがつ【(今)何月ですか】
What month is it?

なんがん

なんがん [0] 【南岸】
南側の岸。

なんがんていきあつ

なんがんていきあつ [9] 【南岸低気圧】
日本の南海上,または南岸を北東ないし東北東へと進む低気圧のこと。

なんき

なんき [0] 【南紀】
〔紀伊国の南部の意〕
和歌山県南部の地域。三重県の南端部を含む。

なんきつ

なんきつ [0] 【難詰】 (名)スル
欠点を挙げ,厳しく相手を非難すること。「失態を―する」

なんきぶんこ

なんきぶんこ 【南葵文庫】
旧紀州侯,徳川頼倫(ヨリミチ)が現在の東京都港区麻布に設立した図書館。1908年(明治41)公開。震災後,その蔵書の大部分は東京大学図書館に寄贈。旧領の南紀と家紋の葵(アオイ)にちなむ命名。

なんきゃくるい

なんきゃくるい [4] 【軟脚類】
有爪(ユウソウ)動物の旧名。

なんきゅう

なんきゅう [0] 【難球】
球技において,処理するのがむずかしい球。

なんきゅう

なんきゅう [0] 【軟球】
軟式の野球・テニス・卓球などに使用する比較的やわらかいボール。
⇔硬球

なんきょう

なんきょう [0] 【難境】
困難な状況。むずかしい境遇。

なんきょう

なんきょう [0] 【南京】
平城京。南都。
⇔北京(ホツキヨウ)

なんきょうさんえ

なんきょうさんえ [5] 【南京三会】
⇒三会(サンエ)(2)

なんきょく

なんきょく [0] 【南極】
(1)地球上,地軸が南方で地表と交わる点。
(2)南極圏および南極大陸とその付近をさす。南極地方。
(3)天球上,地軸を南方に延長したとき天球と交わる点。天の南極。
⇔北極

なんきょく

なんきょく [0] 【南曲】
中国の古典演劇の一。元末,雑劇に代わって浙江省におこった南方系曲調を基調とする歌劇。幕数に制限がなく長編が多い。「琵琶記」など。伝奇。明曲。
→崑曲(コンキヨク)

なんきょく

なんきょく [0] 【難曲】
演奏するのがむずかしい楽曲。

なんきょく

なんきょく [0] 【難局】
重大な問題がせまっていて,処理のむずかしい事態。困難な局面。「―に直面する」「―を乗り切る」「―に当たる」

なんきょく

なんきょく【難局】
a difficult situation;→英和
a difficulty;→英和
a crisis (危機).→英和
〜に当たる deal[cope]with a difficult situation;→英和
<話> face the music.→英和
〜を治める save the situation.

なんきょく

なんきょく【南極】
the South Pole.‖南極海 the Antarctic Ocean.南極観測(隊) an Antarctic research expedition.南極光 aurora australis.南極大陸(圏) Antarctica[the Antarctic Continent](Circle).南極探検 an Antarctic exploration.

なんきょくおきあみ

なんきょくおきあみ [5] 【南極沖醤蝦】
オキアミの一種。南極海に分布。体長約5センチメートル。ヒゲクジラ類の主たる餌(エサ)となる。食用。

なんきょくかい

なんきょくかい 【南極海】
南極大陸を囲む南緯五五度付近までの海域。太平洋・大西洋・インド洋の最南部にあたる。南氷洋。南極洋。

なんきょくかいようせいぶつしげんほぞんじょうやく

なんきょくかいようせいぶつしげんほぞんじょうやく 【南極海洋生物資源保存条約】
魚類やオキアミなど南極海の生物資源を商業開発から守るための国際条約。適正な捕獲と環境保全の義務などを定める。1980年締結,82年発効。

なんきょくきだん

なんきょくきだん [5] 【南極気団】
南極大陸上にできる,乾燥した寒冷な極気団。

なんきょくく

なんきょくく [4][3] 【南極区】
植物の地理分布上の地域の一。南極大陸および周辺の諸島と南アメリカのパタゴニアを含む地域。植物種は少なく,ナンキョクブナのほかはコケ類・地衣類が生育。

なんきょくけん

なんきょくけん [4][3] 【南極圏】
地球上で南緯六六度三三分以南の地域。一年のうち少なくとも一日,太陽の沈まない日と出ない日がある。
⇔北極圏

なんきょくじょうやく

なんきょくじょうやく 【南極条約】
南極地域における領土権主張の凍結・科学的調査の自由・平和利用と非軍事化などを主眼に1959年南極国際会議で締結された条約。61年発効,有効期限30年。

なんきょくせい

なんきょくせい [4] 【南極星】
中国で,竜骨座のアルファ星カノープスをいう。人の寿命をつかさどるとされる星で,南の地平線すれすれに見え,この星の見えるときは天下が治まるという。老人星。南極老人。

なんきょくたいりく

なんきょくたいりく 【南極大陸】
南極を中心に広がっている高原大陸。陸上のほとんどが厚い氷雪におおわれているが,沿岸の露岩地域にはアザラシやペンギンなどの動物や,コケ類・地衣類などの植物が生育する。面積約1390万平方キロメートル。

なんきょくてん

なんきょくてん [4][3] 【南極点】
地球の自転軸の南端,南緯九〇度地点。海抜2800メートルの氷原上にある。

なんきょくろうじん

なんきょくろうじん [5] 【南極老人】
(1)南極星のこと。
(2)「寿老人(ジユロウジン)」に同じ。

なんきん

なんきん [0] 【軟禁】 (名)スル
身体は自由にしておくが,外部との接触を許さない状態におくこと。「自宅に―する」

なんきん

なんきん【軟禁】
house arrest;informal confinement.〜する put a person under house arrest;confine informally.

なんきん

なんきん【南京虫】
a bedbug.→英和
南京豆 ⇒ピーナツ.

なんぎ

なんぎ [3][1] 【難儀】
■一■ (名)スル
苦しむこと。苦労。「借金で―する」「雪道に―する」
■二■ (名・形動)[文]ナリ
(1)むずかしいこと。めんどうなこと。また,そのさま。困難。「―をかける」
(2)容易ならぬこと。一大事。「宮は此事何(イズ)れも―也と思召て/太平記 5」
〔現代では「なんぎやなあ」などの形で,主に大阪地方で用いられる〕
[派生] ――さ(名)

なんぎ

なんぎ【難儀】
[困難](a) hardship;→英和
(a) difficulty;→英和
(a) distress (苦境);→英和
(a) trouble (面倒).→英和
〜な hard;→英和
difficult;→英和
troublesome.→英和
〜する suffer hardship;have a hard time (of it).〜をかける trouble <a person> .

なんぎ

なんぎ [1] 【難義】
意味のわかりにくいこと。また,その語。

なんぎょう

なんぎょう [0] 【難業】
困難な事業。「―に取り組む」

なんぎょう

なんぎょう [0] 【難行】
(1)〔仏〕 浄土教で,易行(イギヨウ)である念仏に対し,自力で行う修行。
⇔易行
(2)転じて,芸道などで非常につらい修業。「―を積む」

なんぎょうくぎょう

なんぎょうくぎょう [5] 【難行苦行】 (名)スル
いろいろな苦難に耐えてする修行。転じて,ひどい苦労をすること。「―の末,やっとたどり着く」「―を重ねる」

なんぎょうどう

なんぎょうどう [3][0] 【難行道】
〔仏〕 阿弥陀仏の本願の力ではなく,自力の修行で悟りの境地に至ろうとする教え。浄土宗から,他の宗派をさしていう語。聖道門(シヨウドウモン)。
⇔易行道

なんぎょく

なんぎょく [0] 【軟玉】
陽起石あるいは透角閃石の,針状結晶の集合体。緑色あるいは無色の玉(ギヨク)として飾り石に用いる。
⇔硬玉

なんく

なんく [0] 【難句】
(1)意味のわかりにくい文句。むずかしい詩句。
(2)(連歌で)付けにくい句。

なんく

なんく [1] 【難苦】
苦しみ。苦難。艱難(カンナン)。

なんくせ

なんくせ [0] 【難癖】
非難すべき点。欠点。「英吉君に―のある訳ではないが/婦系図(鏡花)」

なんくせ

なんくせ【難癖をつける】
find fault <with a person> ;criticize.→英和

なんくせ=を付ける

――を付・ける
些細(ササイ)な欠点を見つけて,意地悪く非難する。「―・けて金品をゆする」

なんくん

なんくん [0] 【難訓】
読み方のむずかしい字訓。

なんぐうじんじゃ

なんぐうじんじゃ 【南宮神社】
岐阜県垂井町宮代にある神社。祭神は金山彦命(カナヤマビコノミコト)。美濃国の一の宮。

なんけ

なんけ [0] 【難化】
〔仏〕 仏教を信じさせがたいこと。また,そういう性質を有する者。

なんけ

なんけ 【南家】
藤原四家の一。不比等の長子武智麻呂の系統。その邸が弟房前の邸の南に位置したことからいう。仲麻呂時代,全盛を誇ったが,のちに衰退。

なんけん

なんけん [0] 【難険】
非常に険しいこと。また,その所。

なんけん

なんけん [0] 【難件】
処理の困難な事件や事柄。

なんげん

なんげん [0] 【南限】
(動植物の地域分布などの)南の限界。
⇔北限

なんこ

なんこ [1] 【何個】
(1)物の数が不定のときに用いる語。いくつ。いくら。「―あったかは知らない」「和菓子なら―でも食べられます」
(2)〔「なんご」とも〕
遊戯の一種。手に細かに折った杉箸(スギバシ)や碁石などを隠し持ち,互いにその数を言い当てて勝負するもの。
(3)江戸時代,一文銭を手に握って数を当てさせる賭博。

なんこう

なんこう【軟膏】
(an) ointment;→英和
(a) salve.→英和
軟膏を塗る apply ointment <on> .

なんこう

なんこう [0] 【南郊】
都市の南方の郊外。
⇔北郊

なんこう

なんこう 【南校】
⇒大学南校(ダイガクナンコウ)

なんこう

なんこう 【楠公】
楠木正成(クスノキマサシゲ)の尊称。「大―」

なんこう

なんこう [0] 【難航】 (名)スル
(1)強風・激浪などのため船がはかばかしく進まないこと。「台風のため―する」
(2)障害のため物事がはかどらないこと。「工事が―する」

なんこう

なんこう [0] 【軟鋼】
炭素の含有量0.08〜0.20パーセント程度の鋼。普通にいう鉄。鉄骨・橋梁などに使われる。

なんこう

なんこう【難航する】
have a rough voyage (船が);get into a difficult situation (事件が).

なんこう

なんこう [0] 【軟膏】
脂肪・ワセリンなどを基剤として医薬品を混和した半固形の外用剤。皮膚に塗布し,体温で軟化溶融する。外傷・皮膚疾患に用いる。
⇔硬膏

なんこうがい

なんこうがい【軟口蓋】
《解》the soft palate;the velum.→英和

なんこうがい

なんこうがい [3] 【軟口蓋】
口腔の奥の部分で,前方の硬口蓋に続く軟らかい部分。上に持ち上げて鼻腔への通路を遮ることができる。やわ口蓋。口蓋帆。
⇔硬口蓋

なんこうがいおん

なんこうがいおん [5] 【軟口蓋音】
奥舌面と軟口蓋との間で調音される子音または半母音。[k] [ɡ] [ŋ] [w] など。

なんこうふらく

なんこうふらく [0][5] 【難攻不落】
(1)攻めるに困難で容易に陥落しないこと。「―の要塞」
(2)いくら働きかけても,こちらの思いどおりに承知してくれないことのたとえ。

なんこうふらく

なんこうふらく【難攻不落の】
impregnable.→英和

なんこうほくていがた

なんこうほくていがた ナンカウホクテイ― [0] 【南高北低型】
日本付近の気圧配置型の一。気圧が,南方洋上で高く,北方で低くなっていて,夏に多い。南よりの季節風が卓越する。

なんこく

なんこく 【南国】
高知県中部,土佐湾に面する市。物部川が流れ,かつては米の二期作,現在はビニール-ハウス園芸で知られる。尾長鶏を特産。土佐国府・国分寺跡がある。

なんこつ

なんこつ [0] 【軟骨】
軟骨組織と軟骨膜から成る弾性に富む支持組織。鼻,肋骨の胸骨に移行する部分,関節,気管の周囲,耳介,椎間板その他の場所に見られる。
⇔硬骨

なんこつ

なんこつ【軟骨】
《解》a cartilage.→英和

なんこつぎょるい

なんこつぎょるい [5] 【軟骨魚類】
脊椎動物の魚類の一綱。内骨格が軟骨で形成され,比較的原始的な魚で,口は腹側にある。サメ・エイ・ギンザメ類など。分類学上は軟骨魚綱という。
→硬骨魚類

なんこつそしき

なんこつそしき [5] 【軟骨組織】
軟骨細胞とその間を埋める豊富な軟骨基質から成る組織。乳白色または帯黄色で弾性に富み,軟骨を形成する。広義には,結合組織の一つとされる。

なんこつまく

なんこつまく [4] 【軟骨膜】
軟骨組織をおおう膜。白い層をなした繊維性の組織で軟骨の延長。

なんこん

なんこん [0] 【男根】
⇒だんこん(男根)

なんご

なんご [0] 【難語】
意味のわかりにくい言葉。「―集」

なんご

なんご [0] 【喃語】 (名)スル
〔「喃」はくどくどと語る意〕
(1)男女がむつまじくささやき合うこと。また,その言葉。「妓を擁して―する/火の柱(尚江)」
(2)〔心〕 乳児期の,まだ言語とはいえない意味のない音声。言語習得の最初期における発声。

なんごく

なんごく [0] 【南国】
南の方にある国。南の地方。陽光がふりそそぎ,暖かな地方。
⇔北国(ホツコク)

なんごく

なんごく【南国】
a southern country.

なんごしゅうい

なんごしゅうい 【難後拾遺】
歌論書。一巻。源経信(ツネノブ)著。平安後期の成立。後拾遺和歌集から八四首を抜き出し,批判を加えたもの。勅撰和歌集に対する最初の論難書。

なんさい

なんさい【何歳ですか】
How old are you?

なんさぐんとう

なんさぐんとう 【南沙群島】
南シナ海の南部に散在する珊瑚礁の島々。フィリピン・インドネシア・中国・マレーシア・ベトナムなどが領有を主張している。第二次大戦中は日本領,新南群島と称した。別名,スプラトリー群島。

なんざ

なんざ (連語)
〔「なんざあ」の転。近世江戸語以降の語。話し言葉でのごくくだけた言い方に用いられる〕
「なんざあ(連語)」に同じ。「これ―いい方じゃないの」「僕―足下にも寄り付けないよ」

なんざあ

なんざあ (連語)
〔副助詞「なんぞ」に係助詞「は」の付いた「なんぞは」の転。近世江戸語以降の語。話し言葉でのごくくだけた言い方に用いられる〕
(1)「など(副助){(1)}」に同じ。「この鯛(タイ)―ぴちぴちしていて生きてるみたいだ」
(2)「など(副助){(2)}」に同じ。「誰にも悪く―言いませんよ」

なんざい

なんざい [0] 【軟材】
木材で針葉樹の材のこと。広葉樹に比べて比較的やわらかいものが多いのでいう。
⇔硬材

なんざん

なんざん [1] 【南山】
(1)南方の山。
(2)(比叡山を「北嶺」というのに対して)高野山のこと。特に,金剛峰寺(コンゴウブジ)。
(3)「垜(アズチ)」に同じ。
(4)中国,遼寧省金州城の南にある小丘。日露戦争の激戦地。
(5)中国,西安の近郊にある終南山(シユウナンザン)の異名。

なんざん

なんざん【難産】
a difficult delivery.〜する have hard labor.

なんざん

なんざん [1] 【難産】 (名)スル
(1)分娩に通常以上の困難が伴うこと。
⇔安産
(2)物事が困難などにあい予想以上に長引いて成立すること。「―の末,法案が国会を通過した」

なんざん=色(イロ)に懲(コ)りず

――色(イロ)に懲(コ)りず
〔難産で苦しんだ女が,懲りもしないでまた色事にふける意〕
苦しんだことを忘れ,懲りもしないで同じことを繰り返すたとえ。

なんざんこりょう

なんざんこりょう 【南山古梁】
(1753-1839) 江戸後期の禅僧・漢詩人。相模の人。名は紹岷,古梁は字(アザナ),南山は号。山庵とも号した。仏・儒を修め詩文書画をよくした。仙台の瑞鳳寺に住し,東(アズマ)東洋・菅井梅関らと交遊。著「南山外集」

なんざんだいがく

なんざんだいがく 【南山大学】
私立大学の一。カトリック修道会の神言会により,1932年(昭和7)設立の南山中学校,46年設立の南山外国語専門学校を源に,名古屋外国語専門学校を経て,49年新制大学となる。本部は名古屋市昭和区。

なんざんだいし

なんざんだいし 【南山大師】
高野山金剛峰寺の開祖,空海の敬称。

なんざんのじゅ

なんざんのじゅ 【南山の寿】
〔「詩経(小雅,天保)」にある語。終南山がいつまでも崩れないように,事業が永遠である意から〕
人の長寿を祝う言葉。

なんざんふらく

なんざんふらく [1] 【南山不落】
城などの要害の堅固なことを,終南山の堅固なことにたとえていう語。

なんざんりっしゅう

なんざんりっしゅう 【南山律宗】
唐の南山道宣を宗祖とする律宗。律宗の中で最も広まり,鑑真によって日本へ伝えられたのもこの系統。
→律宗

なんし

なんし 【南史】
中国,二十四史の一。南朝(宋・斉・梁・陳)の史書。八〇巻。唐の李延寿撰。高宗の治世(649-683)に完成。本紀一〇巻・列伝七〇巻。
→北史

なんし

なんし [1] 【南枝】
南方に伸びた枝。日のよくあたる枝。「陽春の徳を備へて―始めて開く/謡曲・高砂」

なんし

なんし [1] 【男子】
おとこ。だんし。「―を一人まうけてゐたが/渋江抽斎(鴎外)」

なんしき

なんしき【軟式庭球】
softball tennis.軟式野球 rubber-ball baseball.

なんしき

なんしき [0] 【軟式】
ボールなどにやわらかな材料を用いるやり方。
⇔硬式

なんしきやきゅう

なんしきやきゅう [5] 【軟式野球】
ゴム製のボール(軟球)を用いてする野球。大正期に日本で考案。ルールは硬式野球と同じ。

なんしきテニス

なんしきテニス [5] 【軟式―】
⇒ソフト-テニス

なんしつ

なんしつ [0] 【軟質】
物の質がやわらかいこと。やわらかい性質。
⇔硬質

なんしつこむぎ

なんしつこむぎ [5] 【軟質小麦】
薄力粉の原料となる小麦。穀粒が粉状の質をしており軟らかい。
→薄力粉

なんしつまい

なんしつまい [0] 【軟質米】
(1)水分含有量の多い米。
(2)米の商習慣による区分の一。東北・北陸・山陰地方で産する米。
〔人工乾燥が普及し,天日乾燥による地方差のほとんどなくなった現在では,必ずしも(1)の意味で使われるものではない〕
→硬質米

なんしつガラス

なんしつガラス [5] 【軟質―】
硬質ガラスに対し,軟化温度が低く融解しやすいガラス。普通のソーダ石灰ガラスの類。

なんしゅう

なんしゅう 【南州】
(1)「南国(ナンゴク)」に同じ。
(2)「南閻浮洲(ナンエンブシユウ)」の略。「三国の風儀,―の盛衰のことはりは/愚管 3」

なんしゅう

なんしゅう [0] 【南宗】
〔中国の江南地方に広まったことからいう〕
禅宗の一派。中国禅宗の第五祖弘忍の門から分かれた二派の一つで,唐の慧能(エノウ)の系統をいう。日本の禅宗はすべてこれに属する。
⇔北宗

なんしゅうが

なんしゅうが [0] 【南宗画】
中国絵画の様式の一。柔らかなうるおいのある趣を特色とする。北宗画が専門画家の様式であるのに対し,主として文人画家によって描かれた。明代末に薫其昌(トウキシヨウ)らが唱えた様式の区別。南画。文人画。
→南画(2)

なんしゅうじ

なんしゅうじ 【南宗寺】
大阪府堺市南旅籠町にある臨済宗大徳寺派の寺。山号,竜興山。1556年三好長慶が大林宗套(ダイリンソウトウ)を開山として創建。沢庵により再興。千利休・曾呂利新左衛門の墓がある。

なんしょ

なんしょ [3] 【難所】
〔「なんじょ」とも〕
道が険しく,通過するのが困難な所。「―にかかる」

なんしょ

なんしょ【難所】
a dangerous place;a rough path.

なんしょう

なんしょう ナンシヤウ 【南昌】
中国,江西省の省都。贛江(カンコウ)下流の東岸に位置する水陸交通の要地で,米・茶・綿花などの集散地。1927年朱徳の指揮する紅軍が武装蜂起した革命の故地。ナンチャン。

なんしょう

なんしょう [0] 【難症】
なおりにくい症状・病気。難病。「痘瘡は人間一世の―にて/新聞雑誌 19」

なんしょう

なんしょう ナンセウ 【南詔】
中国,雲南地方に成立したチベット-ビルマ族の王国((649頃-902))。大理・昆明の二盆地を中心に,八世紀末最盛期を迎え仏教文化が栄えた。

なんしょく

なんしょく [0] 【難色】
賛成できないというような態度。むずかしい顔つきやそぶり。「―を示す」

なんしょく

なんしょく [0] 【男色】
(1)男どうしの同性愛。鶏姦。衆道(シユドウ)。だんしょく。
(2)男色を売る若衆。かげま。「主ある―に思ひかけ/浮世草子・三代男」

なんしょく

なんしょく【難色を示す】
show disapproval <of> ;hesitate <to do> (ためらう).→英和

なんしょくおおかがみ

なんしょくおおかがみ 【男色大鑑】
浮世草子。八巻。井原西鶴作。1687年刊。前半は武家社会の衆道(シユドウ),後半は歌舞伎若衆を取り上げ,義理と意気地のからむ男どうしの恋愛を描く。

なんしん

なんしん [0] 【南進】 (名)スル
南の方へ進むこと。
⇔北進

なんしんろん

なんしんろん [3] 【南進論】
日中戦争開始後,陸軍の北進論に対抗して,海軍を中心に唱えられた,軍需物資を南方進出によって確保しようとする議論。第二次大戦中,1940年(昭和15)の北部仏印進駐として具体化された。

なんじ

なんじ [1] 【何時】
時刻が不明のときに用いる語。いくじ。いつのとき。「授業は―に始まるか」

なんじ

なんじ ナンヂ [1][0] 【汝・爾】 (代)
〔「汝(ナ)」に「貴(ムチ)」が付いてできた「なむち」の転〕
二人称。多く対等の人,またはそれ以下の人に対して用いられ,中世以降は目下の人や親しい人を呼ぶのに用いられるようになった。現代語では主として文語的な言い回しに用いられる。「―ごときにわかるものか」「―の隣人を愛せよ」「―が持ちて侍るかぐや姫奉れ/竹取」
〔これは,本来,相手を尊敬して呼んだ語と考えられる〕

なんじ

なんじ [0] 【難字】
字画が複雑でむずかしい漢字。

なんじ

なんじ【何時】
what time;when.→英和
今〜ですか What time is it now? 〜の列車ですか What train will you take?

なんじ

なんじ [1] 【難事】
処理や解決のむずかしい事柄。「協力して―に立ち向かう」

なんじ

なんじ【難事】
a difficulty;→英和
a difficult matter;a trouble.→英和

なんじ

なんじ [0][1] 【難治】
(1)病気がなおりにくいこと。なんち。「―の病(ヤマイ)」
(2)治めにくいこと。治まりにくいこと。
(3)むずかしいこと。難儀。難題。「かれといひ是といひ,かたがた―の様に候/平家 1」

なんじ=自身を知れ

――自身を知れ
自分が無知であることを自覚し,その自覚に立って真の知を得,正しく行為せよ。
〔アポロンをまつるデルフォイの神殿の入り口に掲げられていた語で,ソクラテスが行動上の標語としたもの〕

なんじゃく

なんじゃく【軟弱な】
weak;→英和
feeble;→英和
bearish (相場が).→英和
軟弱外交 weak-kneed diplomacy.

なんじゃく

なんじゃく [0] 【軟弱】 (名・形動)[文]ナリ
(1)やわらかく,しっかりしていない・こと(さま)。「―な地盤」「―なからだ」
(2)自分の考えがなくて,相手の言うままになること。気骨のないこと。また,そのさま。
⇔強硬
「―な男」
(3)取引で,相場が下落気味なこと。
[派生] ――さ(名)

なんじゃもんじゃ

なんじゃもんじゃ ナンヂヤモンヂヤ [4] 【何じゃもんじゃ】
その地方には珍しい樹種や巨木をさしていう称。クスノキ・ヒトツバタゴ・バクチノキなどである場合が多い。千葉県神崎町神崎神社のもの(クスノキ),東京都明治神宮外苑のもの(ヒトツバタゴ),筑波山のもの(アブラチャン)などが有名。あんにゃもんにゃ。

なんじゅう

なんじゅう [0] 【難渋】 (名・形動)スル[文]ナリ
(1)物事がすらすらと運ばない・こと(さま)。「交渉が―する」「悪路に―をきわめる」
(2)苦しむこと。困ること。また,そのさま。難儀。「病気がちで―する」「殺しはてては―なり沈鯨(シモリクジラ)と仕なしては引き揚げ難し/いさなとり(露伴)」
(3)出し惜しみすること。惜しみ渋ること。「生俄に欲念おこつて,褒美のかねを―せしめんがため/仮名草子・伊曾保物語」

なんじゅんこうわ

なんじゅんこうわ 【南巡講話】
1992年一〜二月,鄧小平(トウシヨウヘイ)が広州や上海など南方を視察した際に行なった一連の講話。外資導入や市場経済化による経済成長の一層の加速化を力説した。

なんじょう

なんじょう ナンデウ 【南条】
姓氏の一。

なんじょう

なんじょう 【何でふ】
〔「何といふ」の転。「何条」とも当てる〕
■一■ (連体)
(疑問・反語に用いて)何という。何ほどの。「―心地すれば,かく,物を思ひたるさまにて,月を見たまふぞ/竹取」「召し寄せたりとも―事かあらむ/源氏(花宴)」
■二■ (副)
(1)(反語に用いて)どうして。なんだって。「―さることかし侍らむ/竹取」「―随求陀羅尼をこめんずるぞ/宇治拾遺 1」
(2)何としても。きっと。必ず。「―刃向ふやつばらは追ひまくり切りちらし帝を奪ひ奉らん/浄瑠璃・布引滝」
■三■ (感)
相手の言葉を否定する語。何を言うか。とんでもない。「―,此の御所ならでは,いづくへか渡らせ給ふべかんなる/平家 4」

なんじょうぶんゆう

なんじょうぶんゆう ナンデウ― 【南条文雄】
(1849-1927) 仏教学者。真宗大谷派の僧。美濃大垣生まれ。F = M =ミュラーに学ぶ。東大講師・大谷大学学長などを歴任。梵文仏典の校訂のほか,著「大明三蔵聖教目録(南条目録)」など。

なんじる

なん・じる [3][0] 【難じる】 (動ザ上一)
〔サ変動詞「難ずる」の上一段化〕
「難ずる」に同じ。「不誠実を―・じる」

なんじん

なんじん 【南人】
(1)南の国の人。南方の人。[日葡]
(2)中国,元代,旧南宋治下の中国人の呼称。モンゴル人・色目人・漢人の下位に置かれ,政治的・社会的に差別された。

なんす

なん・す (動サ特活)
〔「なさります」の転。近世後期,遊里の女性語〕
(1)「する」の尊敬語。なさいます。せられます。「お前はこちら枕に―・すかえ/洒落本・聖遊廓」「ちよつとも座敷へ顔を出さつしやらねえのはどう―・したかと考へて居りいした所へ/人情本・恵の花」
(2)(補助動詞)
詞の連用形(「お」を冠することがある)に付いて,尊敬の意を表す。お…なさいます。「はい,たんとべべき―・したの/洒落本・月花余情」「ぬしの名をお知り―・せんか/洒落本・遊子方言」
〔活用は「なんせ(なんし)・なんし・なんす・なんす・なんすれ(なんせ)・なんせ(なんし)」〕

なんすい

なんすい [0] 【軟水】
カルシウム-イオンやマグネシウム-イオンの含有量が比較的少ない水。石鹸がよく溶けて泡立つ。
⇔硬水

なんすい

なんすい【軟水】
soft water.

なんすい

なんすい 【南翠】
⇒須藤(スドウ)南翠

なんする

なん・する [0] 【何する】 (動サ変)
「なにする{(2)}」に同じ。「私が行って―・したら,どうにかなるかもしれません」

なんすれぞ

なんすれぞ 【何為れぞ】 (連語)
〔「なにすれぞ」の転。漢文訓読に用いた語。反語に用いて〕
どうして。

なんずる

なん・ずる [3][0] 【難ずる】 (動サ変)[文]サ変 なん・ず
他人の欠点・過ちをあげて非難する。「相手の非を―・ずる」

なんせ

なんせ [1] 【何せ】 (副)
〔「なにせ(何)」の転〕
「何(ナニ)しろ」に同じ。「―遠いから,なかなか足が向かない」

なんせい

なんせい [0] 【南西】
南と西との中間の方角。にしみなみ。西南。坤(ヒツジサル)。
⇔北東

なんせい

なんせい 【南斉】
中国,南北朝時代の南朝の一(479-502)。宋の蕭道成(シヨウドウセイ)が順帝の禅譲を得て建国。都は建康(今の南京)。七代で蕭衍(シヨウエン)(梁の武帝)に国を奪われた。斉。

なんせい

なんせい [0] 【南征】 (名)スル
南方の征伐に行くこと。

なんせい

なんせい【南西(の)】
southwest.→英和

なんせい

なんせい [0] 【軟性】
やわらかな性質。柔軟な性質。
⇔硬性

なんせいけんぽう

なんせいけんぽう [5] 【軟性憲法】
改正の際,特別に厳格な手続きを必要とせず,通常の立法手続きで改正できる憲法。
⇔硬性憲法

なんせいげかん

なんせいげかん [5] 【軟性下疳】
デュクレー軟性下疳菌の感染による性病。感染後二,三日で外陰部に紅色丘疹を生じ,膿疱,潰瘍を経て瘢痕(ハンコン)となる。潰瘍は分泌物が多くてやわらかく二次感染を起こしやすい。多くは鼠径(ソケイ)リンパ節が腫れて痛む。
→硬性下疳

なんせいしょ

なんせいしょ 【南斉書】
中国,二十四史の一。南朝の斉の史書。五九巻(もと六〇巻)。梁(リヨウ)の蕭子顕(シヨウシケン)の撰。天監年間(502-519)に梁の武帝に献じられた。本紀八巻・志一一巻・列伝四〇巻。

なんせいしょとう

なんせいしょとう 【南西諸島】
九州南端から台湾との間に弧状に連なる島々。東シナ海と太平洋を画する。鹿児島県に属する薩南諸島と沖縄県に属する琉球諸島とに大別される。亜熱帯性海洋気候で,夏から秋には台風が多い。

なんせいしょとうかいこう

なんせいしょとうかいこう 【南西諸島海溝】
南西諸島の太平洋側沿いに台湾付近まで延びる海溝。水深は6000〜7000メートル,最深点は7790メートル。琉球海溝。

なんせいアフリカじんみんきこう

なんせいアフリカじんみんきこう 【南西―人民機構】
⇒スワポ(SWAPO)

なんせき

なんせき [0] 【軟石】
質のやわらかい石。硬度の低い石。

なんせっけん

なんせっけん [3] 【軟石鹸】
⇒カリ石鹸(セツケン)

なんせん

なんせん [0] 【難戦】 (名)スル
苦しい戦い。不利な戦い。苦戦。

なんせん

なんせん [0] 【難船】 (名)スル
荒天その他で船体を傷め,航海を続けることが困難になった船。また,難破すること。「宛(アタカ)も大海に―し死する外なき水夫等が/鉄仮面(涙香)」

なんせん

なんせん【難船】
a shipwreck.→英和
⇒難破.

なんせんざんみょう

なんせんざんみょう 【南泉斬猫】
〔「碧巌録」より〕
禅の公案の一。東西両堂が猫の子の仏性の有無について争ったとき,唐の禅僧南泉が猫の子をとらえ会得したところを明らかにせよと迫り,返答がなかったためその猫を斬ったという故事。画題とされる。

なんせんしょうそまひと

なんせんしょうそまひと ナンセンセウ― 【南仙笑楚満人】
(1749-1807) 江戸後期の戯作者。本名,楠彦太郎。江戸の人。1795年,黄表紙「敵討義女英(カタキウチギジヨノハナブサ)」が好評を博し,黄表紙の敵討ち物全盛のきっかけを作った。

なんせんぶしゅう

なんせんぶしゅう [5] 【南瞻部洲】
⇒閻浮提(エンブダイ)

なんせんほくば

なんせんほくば [5] 【南船北馬】
中国では,南は川が多いので船で,北は平原や山がちなので馬で旅行すること。転じて,絶えず忙しく旅行をしていること。「東奔西走―」

なんぜんじ

なんぜんじ 【南禅寺】
京都市左京区南禅寺福地町にある臨済宗南禅寺派の大本山。山号,瑞竜山。亀山天皇の離宮(禅林寺殿)を,1291年に無関普門(ムカンフモン)(1212-1291)を開山として禅寺に改めたのにはじまる。正安年間(1299-1302)に寺号を瑞竜山太平興国南禅禅寺とした。五山の第一位に列し,足利義満のとき,別格上位の「五山之上(シジヨウ)」となり,禅宗寺院最高の寺格を誇った。室町中期以後衰えたが,江戸初期,以心崇伝(スウデン)らの努力で再興。桃山期建立の方丈は国宝で,襖絵(フスマエ)は狩野派によって描かれている。

なんぜんじは

なんぜんじは 【南禅寺派】
臨済宗の一派。京都の南禅寺を本山とする。派祖は無関普門。

なんそう

なんそう 【南宋】
⇒宋(ソウ)(3)

なんそう

なんそう [0] 【南窓】
南向きの窓。

なんそう

なんそう 【南総】
上総(カズサ)国の別名。
→北総

なんそう

なんそう 【南曹】
勧学院のこと。大学寮の南にあったところからいう。

なんそうさとみはっけんでん

なんそうさとみはっけんでん 【南総里見八犬伝】
読本。曲亭馬琴作。九輯一〇六冊。1814〜42年刊。安房里見氏の祖義実の娘伏姫(フセヒメ)が妖犬八房(ヤツフサ)の気に感応して生み出した,仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌の玉を持つ八犬士が里見家再興に活躍する伝奇小説。勧善懲悪に貫かれた雄大な構想をもつ江戸読本の代表作。八犬伝。

なんぞ

なんぞ 【何ぞ】
〔「なにぞ(何)」の転〕
■一■ [1] (副)
(1)(反語に用いて)どうして。どういうわけで。なんで。「―私が知ろう」「神明納受し給はば,所願―成就せざらん/平家 2」
(2)任意の物事をさす。なんか。「―勝負をして勝ち負けによつて勝つたかたへ貸さう/狂言・伯養」
■二■ (連語)
(1)どのようなものか。なにか。「人間とは―や」
(2)不定の物事をさし示す。なにか。「―おいしいものはないか」
(3)(「…かなんぞ」「…やなんぞ」の形で)不特定のものを表し,漠然というときに用いる。なんか。「昔の日記か―を見ればわかるのではないか」「そんな証明書や―持ってきてもだめだよ」
(4)どのくらいか。いくらか。「『舟ちんは―』『さつまのかみぢや』/狂言・薩摩守」

なんぞ

なんぞ (副助)
〔代名詞「なに」に係助詞「ぞ」の付いた「なにぞ」の転。中世以降の語。「なぞ」とも〕
ある事物を特に取りあげて例示する。「うちの子供―は幸せなものだ」
〔副助詞「など」に類するが,「など」より用法は限られる〕

なんぞ=というと

――というと
何かにつけて。何かというと。「彼は―子供の自慢をする」

なんぞ=図(ハカ)らん

――図(ハカ)らん
どうして予想しようか。全く思いがけない。

なんぞれかぞれ

なんぞれかぞれ 【何其れ彼其れ】 (連語)
何とかかとか。何のかの。何やかや。「課長さんに取入つて置きやあ,…―お世話あして下さるまいものでも無い/浮雲(四迷)」

なんたい

なんたい [0] 【男体】
男のからだ。男のすがた。

なんたいさん

なんたいさん 【男体山】
栃木県北西部にある日光火山群の一峰。円錐状成層火山。海抜2484メートル。南側の麓(フモト)に二荒山神社・中禅寺湖がある。古くから修験道の山として知られる。二荒山(フタラサン)。国神山。黒髪山。

なんたいどうぶつ

なんたいどうぶつ【軟体動物】
a mollusc.→英和

なんたいどうぶつ

なんたいどうぶつ [5] 【軟体動物】
動物分類上の一門。体はやわらかく,頭部・足部・内臓嚢(ノウ)よりなる。内臓嚢の表皮が伸びてできる外套膜に包まれ,通常,外套膜が分泌する石灰質の殻におおわれるが,退化・欠如する種もある。開放血管系と集中神経系をもつ。海産・淡水産の種は鰓(エラ)を,陸産の種は肺をもつ。雌雄同体のものと異体のものとがあり,トロコフォア幼生とベリジャー幼生を経て成体となる場合が多い。無板・多板・単板・腹足・掘足・二枚貝・頭足の七綱に分けられる。貝・ウミウシ・イカ・タコの類。

なんたいへいき

なんたいへいき 【難太平記】
史論書。一巻。今川了俊著。1402年成立。今川氏の家系と父祖以来の事績を子孫に伝えるために書き残したもの。文中「太平記」の誤りを指摘し,修正を加えている。

なんたって

なんたって 【何たって】
(連語)
〔「何と言ったって」の転。話し言葉で用いる〕
何と言っても。なんてったって。「―若さにはかなわない」

なんたら

なんたら [1] 【何たら】
■一■ (連体)
「なんたる(何)」の転。なんという。「今夜も又木戸番か,―事だ面白くもない/にごりえ(一葉)」
■二■ (副)
〔「なんとやら」の転〕
名称や内容がはっきりしないさま。「―かんたら言っていた」「―いふ骨の多い,いやあな焼肴じや/当世書生気質(逍遥)」

なんたる

なんたる 【何たる】
〔「たる」は断定の助動詞「たり」の連体形〕
■一■ [1] (連体)
(1)強い驚き・詠嘆の気持ちを表す。何という。「―ざまだ」「―失態だ」
(2)どのような。「先ノ世ニ―契リガゴザルカ/天草本平家 2」
■二■ (連語)
何である。「哲学の―かを学ぶ」「人生の―やを知らず」

なんたん

なんたん [0] 【軟炭】
〔無煙炭を硬炭というのに対して〕
瀝青炭(レキセイタン)・褐炭(カツタン)・亜炭など,軟質の石炭の総称。

なんたん

なんたん【南端】
the south end.

なんたん

なんたん [0] 【南端】
南側のはし。
⇔北端
「島の―の灯台」

なんだ

なんだ (助動)(なんだら・なんだり(なんで)・なんだ・なんだ(なんだる)・なんだれ・○)
〔中世後期から近世江戸語まで用いられたが,江戸語の末期には「なかった」も用いられるようになり,現代語では関西地方などで用いられる以外は,「なかった」に取ってかわられた〕
動詞および動詞型活用の助動詞の未然形に付いて,過去における動作・作用・状態などの打ち消しを表す。なかった。「雷義がついに取ら〈なんだれ〉ば,雷義が居ぬまに/蒙求抄 2」「今までかみなり殿のれうぢのいたしやうを習は〈なんで〉ござる/狂言・雷」「まだ正月の礼にさへ参りませ〈なんだ〉/歌舞伎・阿波の鳴門」「おや,さつぱり知れまし〈なんだ〉わ/人情本・梅児誉美(後)」
〔(1)この語の成立については未詳。一説に「ぬあった」の転かともいう。(2)江戸語では,サ変動詞「す」および助動詞「ます」に付く場合,「せなんだ」と「しなんだ」,「ませなんだ」と「ましなんだ」の二形が行われた〕

なんだ

なんだ [1] 【涙】
「なみだ(涙)」の転。「―満面に流れつ/自然と人生(蘆花)」

なんだ

なんだ【何だ】
what! 何だ[何事だ]What's all this? 何が〜か分らぬ I don't know what's what.

なんだ

なんだ 【難陀】
〔仏〕
〔梵 Nanda〕
(1)釈迦の異母弟。のち出家し,感官を統御する力において仏弟子中の第一であったという。孫陀羅難陀。
(2)釈迦の弟子の一人。牧牛難陀。
(3)「難陀竜王」に同じ。

なんだ

なんだ 【何だ】
■一■ [1] (感)
(1)とがめる気持ちを表す語。「―,こんなこともわからないのか」「―,めそめそするな」
(2)期待・予想などがはずれたときの,意外な気持ちを表す語。「―,これっぽっちか」「―,案外軽いや」
(3)適当な表現が見つからないときに用いる語。「まあ―,お互いによくがんばったな」
■二■ (連語)
(1)疑問の意を表す。何であるか。「あれは―」「この機械の動力は―」
(2)言うのをはばかるときに用いる。「こう言っちゃあ―けど,君もなかなかしたたかだね」
(3)恐れずに立ち向かう気持ちを表す。「―病気ぐらい。負けやしないぞ」
→何だか

なんだい

なんだい [0] 【難題】
(1)むずかしい問題。
 (ア)試験などで,たやすく解けない問題。難問。「―を出す」
 (イ)作りにくい詩・歌・文章などの題。
(2)無理な注文。いいがかり。「―を吹っかける」「無理―」

なんだい

なんだい【難題(をふっかける)】
(make) an unreasonable demand <on,of a person> .

なんだいむこ

なんだいむこ [5] 【難題婿】
昔話の一。婿が嫁方から課された難問を解決することによって幸福な結婚を勝ち取るというもの。「物ぐさ太郎」「梵天国」など。

なんだいめ

なんだいめ【何代目の大統領か】
In the list of American Presidents,where does he come?

なんだいもん

なんだいもん [3] 【南大門】
都城・寺院の南面している正門。

なんだか

なんだか【何だか[何となく]】
somehow;→英和
somewhat;→英和
I don't know why,but….

なんだか

なんだか [1] 【何だか】 (副)
理由がなにかはわからないが。なぜか。何となく。なにやら。「―心配になってきた」「―むしむしするね」

なんだかんだ

なんだかんだ
〔「なんだかだ」とも〕
(1)あれやこれや。あれこれ。いろいろ。「―(と)準備が大変です」「―(で)一万円もかかった」
(2)ああだこうだ。あれこれ。「―言ってる場合じゃない」

なんだかんだ

なんだかんだ【何だかんだ(で忙しいと)】
(be busy with) one thing or another.〜と口実を設けて on one pretext or another.

なんだち

なんだち 【汝達】 (代)
〔「なむだち」の転〕
二人称。なんじら。おまえたち。「正法眼蔵そこばくおほしといへども,―ことごとく開明せず/正法眼蔵」
→なむだち

なんだったら

なんだったら 【何だったら】 (連語)
相手の気持ちを尊重するという意志を示すときいう語。何なら。
(1)お望みならば。「―私から頼んであげよう」
(2)おいやならば。「別々に行くのが―,一緒に行ってもいい」
→なんなら

なんだって

なんだって 【何だって】
■一■ [1] (感)
相手の発言に驚いたり,反発したりするときに発する語。なんだと。「―,彼が事故に遭ったって」「―,もう一度言ってみろ」
■二■ (連語)
(1)〔「なんであっても」の転〕
なんでも。どれでも。「着られるものなら―いい」
(2)〔「なんだといって」の転〕
どういう理由で。なぜ。「―そんなことをするのだ」

なんだりゅうおう

なんだりゅうおう 【難陀竜王】
八大竜王の一。跋難陀(バツナンダ)竜王の兄弟。摩伽陀(マカダ)国の守護にあたる。難陀。

なんだん

なんだん 【南淡】
兵庫県三原郡の町。淡路島南端にあり,鳴門観潮の基地。大鳴門橋がある。

なんち

なんち [0][1] 【難治】
⇒なんじ(難治)

なんちゃくりく

なんちゃくりく [3] 【軟着陸】 (名)スル
(1)宇宙船などが,衝撃を受けないように減速しながら静かに着陸すること。ソフト-ランディング。
(2)結着を強引にはかるのではなく,根回しを十分に行なって慎重に事を進めること。

なんちゃくりく

なんちゃくりく【軟着陸】
⇒着陸.

なんちゅう

なんちゅう [0] 【南中】 (名)スル
天体が子午線の天頂より南を通過すること。正中(セイチユウ)。

なんちゅう

なんちゅう [0] 【難中】
困難のさなか。難しい事柄の中。

なんちゅう

なんちゅう [1] 【何ちゅう】 (連語)
「何という」の転。「―騒ぎだ」「―ことをしたのか」

なんちゅう

なんちゅう【南中】
《天》culmination.〜する culminate.→英和

なんちゅう=の難

――の難
難しい事のうちでも最も難しいもの。

なんちょう

なんちょう【難聴である】
be hard of hearing.難聴地域 a blanket area (ラジオなどの).

なんちょう

なんちょう [0] 【難聴】
聴力が低下した状態。音波の伝達路(外耳・中耳)に障害が生じた時(伝音性難聴),聴覚神経系が冒された時(感音性難聴)にみられる。中耳炎・メニエール病・ストレプトマイシンの副作用などのほか,遺伝・外傷・老化によっても起こる。

なんちょう

なんちょう [0] 【軟調】 (名・形動)
(1)写真のネガ・印画の明暗の対照が乏しいこと。画面が柔らかい調子であること。また,そのさま。「―に仕上げる」
(2)取引で,買い気に乏しく,相場が下がり気味の状態。
→硬調
→堅調

なんちょう

なんちょう [0][1] 【南朝】
(1)日本で南北朝時代(1336-1392)に,奈良の吉野を中心に存立した大覚寺統の朝廷。後醍醐・後村上・長慶・後亀山天皇と四代続いた。吉野朝。
(2)中国で,南北朝時代に江南(揚子江流域)を支配した漢民族四王朝の総称。宋(420-479)・斉(479-502)・梁(502-557)・陳(557-589)をいう。
⇔北朝

なんちょうほうき

なんちょうほうき 【男重宝記】
江戸時代の実用書。苗村丈伯(ナムラジヨウハク)著。五巻。1693年刊。言葉遣いその他男性として心得ておくべき事柄を記す。おとこちょうほうき。

なんちん

なんちん [0] 【難陳】
(1)互いに言い争って意見を述べること。
(2)歌合(ウタアワセ)で,判者が勝負を決する前に,左右の方人(カタウド)が相手方の和歌を批判し,それに対して陳弁・反駁(ハンバク)すること。難陳歌合。
(3)昔,改元の時学者が集まって,年号の吉凶・典拠を協議したこと。

なんて

なんて (副助)
〔副助詞「など」に格助詞「とて」の付いた「などとて」の転。話し言葉でのくだけた言い方に用いられる〕
体言またはそれに準ずるもの,活用語の終止形などに接続する。
(1)次にくる動作・作用の内容を,軽視する気持ちを込めて例示する。などと。「外国へ行っていた―言うけど,怪しいものだ」「死にたい―思うな」
(2)軽視する気持ちを込めて,同格の関係で次の語を修飾する。などという。「死のう―考えはやめなさい」「太郎さん―人,知らないわ」
(3)無視または軽視する気持ちを込めて,事柄を例示する。なんか。などは。「野球―つまらない」「子供に大金を持たせる―危険だよ」

なんて

なんて 【何て】
■一■ [1] (副)
〔「なんと(何)」の転〕
何とまあ。たいそうまあ。「―かわいいんでしょう」
■二■ (連語)
〔「なんという」の転〕
「なんという」のごくくだけた言い方。「見たところ―こともないが…」「―名前だったかな」

なんてい

なんてい [0] 【南庭】
殿舎の南側にある庭。特に紫宸殿の前庭。だんてい。

なんてい

なんてい [0] 【南挺・南廷・南庭】
⇒南鐐(ナンリヨウ)

なんてき

なんてき [0] 【難敵】
打ち勝つのが困難な相手。手ごわい相手。「―にぶつかる」

なんてつ

なんてつ [0] 【軟鉄】
炭素含有量が0.02パーセント以下と少ない,軟らかい鉄。展延性が大きい。電磁気材料に利用。

なんてん

なんてん [0][3] 【南天】
(1)南の方の空。
(2)メギ科の常緑低木。暖地に自生し,また庭木とされる。茎は叢生(ソウセイ)し,細く,高さ2〜3メートル。葉は枝頂付近に互生し,羽状複葉で,小葉は披針形。初夏,大形の円錐花序に白色の小花をつける。果実は小球形で,晩秋初冬に赤色,まれに白色に熟し,漢方で鎮咳(チンガイ)薬とする。南天竹。南天燭。
〔「南天の花」は [季]夏,「南天の実」は [季]秋〕
(3)家紋の一。{(2)}の葉や実を図案化したもの。

なんてん

なんてん [3][0] 【難点】
(1)非難すべき点。欠点。「値段が高いのが―だ」「―を言えば音がうるさいことだ」
(2)処理・解決の困難な箇所。「―を克服する」

なんてん

なんてん【難点】
a difficult point;a trouble;→英和
a fault (欠点).→英和
〜を言えば the trouble <with a person> is….

なんてん

なんてん【南天】
《植》a nandin

なんてんしょく

なんてんしょく [3] 【南天燭】
植物ナンテンの漢名。

なんてんじく

なんてんじく 【南天竺】
五天竺の一。南インド。「―より金剛大師の渡りける事は/宇津保(初秋)」

なんてんちく

なんてんちく [3] 【南天竹】
植物ナンテンの漢名。

なんてんはぎ

なんてんはぎ [3] 【南天萩】
マメ科の多年草。山地の草原に自生。高さ約50センチメートル。葉は広披針形の小葉二個から成る複葉で,小托葉がある。六,七月,葉腋に青紫色の細長い蝶形花が多数総状につく。二葉萩(フタバハギ)。タニワタシ。

なんで

なんで [1] 【何で】 (副)
(1)どうして。どういうわけで。「―来ないのだろう」
(2)(反語に用いて)どうして。なにゆえに。「そのような理不尽が―認められよう」

なんでい

なんでい [0] 【軟泥】
大洋底に堆積している軟らかい泥。海生プランクトンの遺骸を重量で30パーセント以上含む。ケイ質軟泥と石灰質軟泥に大別される。

なんでも

なんでも 【何でも】
■一■ [0][1] (副)
(1)はっきりしないが。どうやら。「―今日は来るそうだよ」
(2)事情のいかんにかかわらず。どうしても。なんとかして。「何が―行くしかない」「こりや―姫を連れて来て,見せることぢやの/外科室(鏡花)」
■二■ (連語)
どれでも。どんなことでも。「―そろっている」「君のことなら―知っている」

なんでも

なんでも【何でも】
(1)[どんな物事でも]any;→英和
anything;→英和
whatever <a person has,etc.> ;→英和
everything (すべて).→英和
(2)[どうあっても・ぜひ]by all means;at any cost.(3)[多分]probably;→英和
I hear….

なんでも=ない

――な・い
(1)取り立てていうほどのことではない。どうということもない。「この程度のけがは―・い」
(2)(「…でも何でもない」の形で)「…ではない」を強めた言い方。「病気でも―・いのに休むやつがあるか」

なんでもかでも

なんでもかでも [5] 【何でも彼でも】 (副)
「なんでもかんでも」に同じ。

なんでもかんでも

なんでもかんでも [5] 【何でもかんでも】 (副)
〔「何でも」を強めていう語〕
(1)どのようなものでも。すべて。「彼は―すぐ手を出したがる」
(2)どうしても。ぜひとも。何としても。「この仕事が終わるまでは―がんばろう」

なんでもや

なんでもや [0] 【何でも屋】
(1)何事でもある程度こなせる人。また,何事にも手を出したがる人。
(2)日用品雑貨を一通り取りそろえている店。よろずや。

なんでもや

なんでもや【何でも屋】
a Jack-of-all-trades;a factotum.→英和

なんでん

なんでん [0] 【南殿】
(1)南側にある御殿。
(2)紫宸殿(シシンデン)のこと。なでん。

なんでん

なんでん [0] 【南伝】 (名)スル
南方で,あるいは南方から伝わること。

なんでんだいぞうきょう

なんでんだいぞうきょう 【南伝大蔵経】
〔仏〕 タイ・スリランカなどの南方仏教で伝えられているパーリ語の仏典を大成したもの。

なんでんぶっきょう

なんでんぶっきょう [5] 【南伝仏教】
南方仏教のこと。

なんと

なんと [1] 【南都】
(1)京都を北都というのに対し,奈良のこと。
⇔北都
(2)比叡山延暦寺を北嶺というのに対し,奈良の興福寺のこと。「―の大衆(ダイシユ)ひた甲(カブト)七千余人/平家 4」

なんと

なんと [1] 【何と】
〔「なにと(何)」の転〕
■一■ (副)
(1)どのように。どう。「―したものか」
(2)強い驚きや感動の気持ちを表す。たいそうまあ。なんという。なんて。「―美しい夜だろう」
(3)相手の意向や反応を確かめる気持ちを表す。「其の道づれと,―一口遣らうではないか,ええ,捻平さん/歌行灯(鏡花)」
(4)反語の意を表す。どうして…か。「誠をつくす侍に,―刃が当てられう/浄瑠璃・平家女護島」
■二■ (感)
(1)驚いたり感心したりしたときに発する語。「―,まあ」「―,四つ時で御ざる/狂言・不聞座頭」
(2)相手に念を押すのに用いる語。どうだ。どうですか。「―,そうじゃありませんか」「―皆様如何でございます/義血侠血(鏡花)」

なんと

なんと【何と】
what;→英和
how.→英和
〜かわいい少女だろう What a pretty girl she is! 〜寒いのだろう How cold it is! 〜いっても whatever one may say;after all (結局).

なんと

なんと (副助)
〔副助詞「など」に格助詞「と」が付いた「などと」の転。話し言葉でのくだけた言い方に用いられる〕
体言,または体言に準ずるもの,引用文などに接続する。とがめる気持ちを込めて,事柄を例示するのに用いられる。「ばかやろ―言ってはいけません」「早く行け―言ったって知るものか」

なんと=いう

――いう
(1)強い驚きや感動の気持ちを表す。なんと。「―かわいそうな話だ」「―幸運だ」
(2)名称がはっきりしない場合などに用いる。「―人だったか思い出せない」
(3)(打ち消しの語を伴って)特に取り立てていうほどでない意を表す。「―こともない平凡な作品」

なんと=して

――して
(1)どうして。なぜ。なんのために。「方様は―ここにござります/浮世草子・一代男 5」
(2)反語の意を表す。どうして…しようか。「我ガマダ生キテ居ル中ニ別ノ妻ヲバ―オ持チアラウゾ/天草本伊曾保」

なんと=しても

――しても
あらゆる手段を尽くしても。どうしても。「―勝ちたい」「―勝てない」

なんと=は無しに

――は無しに
これという理由もなく。何となく。

なんと=言っても

――言っても
その事柄を他とくらべ合わせて,特に強調する意を表す。どう言おうとも。なんたって。「―これが一番いい」

なんと∘す

なんと∘す (連語)
〔「なむとす」の転〕
⇒なむとす(連語)

なんとう

なんとう【南東(の)】
southeast.→英和

なんとう

なんとう [0] 【軟投】
野球で,投手が緩い球や変化球を多投すること。「―派の投手」

なんとう

なんとう 【南唐】
中国,五代十国の一(937-975)。呉の徐知誥(ジヨチコウ)(のち李昪(リベン))が建国。都は金陵(今の南京)。唐文化を継承し,列国中最も栄えたが,三代で宋の太祖に滅ぼされた。江南国。唐。

なんとう

なんとう [0] 【南東】
南と東との中間の方角。ひがしみなみ。東南。巽(タツミ)。
⇔北西

なんとう

なんとう [0] 【南島】
南方の島々。

なんとうごぞく

なんとうごぞく [5] 【南島語族】
⇒オーストロネシア語族(ゴゾク)

なんとうぶんか

なんとうぶんか [5] 【南島文化】
日本列島の南方,沖縄本島など南西諸島で原始・古代・中世に形成された独自の文化。貝塚時代・グスク時代と呼ばれる漁労主体の生活文化。

なんとうぼうえきふう

なんとうぼうえきふう [8] 【南東貿易風】
南半球で吹く貿易風。亜熱帯高気圧から赤道に向かって吹き出す偏東風は,南半球では南東の風になる。
→貿易風
→偏東風

なんとか

なんとか 【何とか】
〔「なにとか(何)」の転〕
■一■ [1] (副)スル
(1)手段や方法を尽くして,何かをすることを表す。「―完成させたいものだ」「今のうちに―しないと大変だ」「そこを―お願いします」
(2)満足とはいえないが,どうにか。どうやら。まずまず。「苦労の末,―目的地にたどりつく」「これだけあれば―なる」
■二■ (連語)
(1)はっきり言えない事柄を表す。「―という人がたずねて来た」「―言いなさい」
(2)あれやこれや。「所用だとか―言って会ってくれない」

なんとか

なんとか【何とかして】
somehow or other;one way or another.〜やってゆく get along somehow.〜する do something <about> .‖何とかいう人 Mr.So-and-So.

なんとか=かんとか

――かんとか
「なんとか」を強めていう語。どうにかこうにか。どうやらこうやら。

なんとか=して

――して
何らかの手段・方法を講じて。どうにかして。ぜひとも。なにとかして。「―戦争をなくしたいものだ」

なんとしちだいじ

なんとしちだいじ 【南都七大寺】
奈良時代の末頃までにできた寺で,平城京およびその付近の大安寺・薬師寺・元興寺(ガンゴウジ)・法隆寺・東大寺・興福寺・西大寺の七寺をいう。南都六宗の中心となった。七大寺。奈良七大寺。

なんとなく

なんとなく【何となく】
somehow;→英和
in some way;One doesn't know why,but….〜うれしい a vague feeling of joy.

なんとなく

なんとなく [4] 【何と無く】 (副)
(1)はっきりした理由や目的もなく。わけもなく。どことなく。「―好きだ」「―旅に出る」
(2)何ということもなく。平凡に。「―一生を送ってしまった人」

なんとなし

なんとなし 【何と無し】 (副)
「なんとなく」に同じ。「―に愛用している」「―一日が過ぎてしまった」

なんとなれば

なんとなれば [4][1] 【何となれば】 (接続)
〔漢文訓読に由来する語〕
その理由を言えば。なぜかというと。「かれは無罪だ。―,そのとき,かれは現場にいなかった」

なんとぶぎょう

なんとぶぎょう [4] 【南都奉行】
⇒奈良奉行(ナラブギヨウ)

なんとぶっきょう

なんとぶっきょう [4] 【南都仏教】
奈良時代に奈良の都に興隆した仏教。南都六宗・南都七大寺に代表される。

なんとほくれい

なんとほくれい 【南都北嶺】
奈良興福寺と比叡山延暦寺。

なんとも

なんとも [0][1] 【何とも】 (副)
〔「なにとも(何)」の転〕
(1)(下に打ち消しを伴う)
 (ア)これとはっきり言えない気持ちを表す。どうとも。「どうなるか,まだ―言えない」「―わからない」「―言いようがない」
 (イ)大したことはないという気持ちを表す。「―思わない」「けがは―なかった」
(2)程度が形容のしようのないほどひどいさまを表す。まことに。まったくもって。「―困った事になった」「―申し訳ありません」
〔「―ない」などは,アクセントは [0]〕

なんとも

なんとも【何ともいえない】
(1)[断言出来ない]One cannot tell.(2)[名状しがたい]indescribable;→英和
unspeakable.→英和
〜思わない don't care a straw[fig] <about a matter> .→英和
〜しかたがない There's no help for it.

なんとも=はや

――はや
「なんとも{(2)}」を強めていう語。「―困ったものだ」

なんとも=彼(カ)とも

――彼(カ)とも
意想外のことで,どう形容してよいかわからないさま。「―言いようがない」

なんとやら

なんとやら [1] 【何とやら】 (副)
(1)なんとなく。なにやら。どういう訳か。「―心がおどる」
(2)名称や言葉などをぼかしたり,婉曲に言うときに用いる語。なんとか。「―いう人が来ました」「うわさをすれば―」

なんとろくしゅう

なんとろくしゅう 【南都六宗】
奈良時代の六つの仏教宗派。三論・法相(ホツソウ)・成実(ジヨウジツ)・倶舎(クシヤ)・律・華厳(ケゴン)。平安以降に成立する諸派に比べて,信仰・教化よりも学問的研究を重視。六宗。

なんとろくせい

なんとろくせい [5] 【南斗六星】
射手(イテ)座の一部で,北斗七星に似た柄杓(ヒシヤク)状の六つの星。二十八宿の一つである斗(ト)宿を形作る。

なんとんほくぜん

なんとんほくぜん [0] 【南頓北漸】
南宗禅と北宗禅の宗風の相違を示す言葉。南宗は頓悟(トンゴ),北宗は漸悟(ゼンゴ)を主とすることからいう。

なんど

なんど [0][3] 【納戸】
〔「なん」は唐音〕
(1)衣類・家財・道具類をしまっておく部屋。屋内の物置部屋。中世以降,寝室にも用いられ寝間(ネマ)とも呼ばれる。
(2)「納戸方」「納戸役」の略。

なんど

なんど [1] 【難度】
(1)むずかしさの度合。
(2)
⇒難易度(ナンイド)(2)

なんど

なんど [1] 【何度】
(1)どれくらいの回数。何回。何べん。副詞的にも用いる。「あの山には―も登った」「―言ったらわかるのか」「―かお電話をしました」
(2)温度・角度などの値が不明のときに用いる語。いくど。「体温は―ありますか」

なんど

なんど【納戸】
a closet.→英和

なんど

なんど (副助)
〔「なにと」の転。中古以降の語〕
副助詞「など」に同じであるが,現代語ではごく限られた用法しかない。
(1)「など(副助){(2)
 (ア)}」に同じ。「泣いたり―しないよ」
(2)「など(副助){(1)}」に同じ。「左徒は左右拾遺―の類そ/史記抄 11」
(3)「など(副助){(2)
 (イ)}」に同じ。「自らつつむかたがたあり―して,心やすくさやうにはえ侍らじ/浜松中納言 1」
(4)「など(副助){(3)}」に同じ。「待たるるものは―うち笑ひて/蜻蛉(上)」

なんど

なんど【何度】
(1) ⇒何べん.
(2)[温度]温度は〜ですか What's the temperature?

なんどいろ

なんどいろ [0] 【納戸色】
緑みのかかったくすんだ藍(アイ)色。江戸後期に流行。おなんどいろ。

なんどかた

なんどかた [0] 【納戸方】
⇒御納戸役(オナンドヤク)

なんどがまえ

なんどがまえ [4] 【納戸構え】
「帳台(チヨウダイ)構え」に同じ。

なんどがみ

なんどがみ [3] 【納戸神】
(中国地方を中心とした西日本で)納戸にまつられる神。家の神の古い姿を示すものと考えられている。年神・田の神としての性格が強く,女神とされる。

なんどき

なんどき [0] 【何時】
(1)(多く「いつ何時」の形で)どのような時。どんな折。副詞的にも用いる。いつ。「いつ―事故に遭うかわからない」
(2)「何時(ナンジ)」の古い言い方。「いま―だい」

なんどく

なんどく [0] 【難読】
文字の読みがむずかしいこと。また,読みにくいこと。「―地名」

なんどめし

なんどめし [3] 【納戸飯】
遊女などが,客の前をはばかって揚屋の納戸など物陰でとる食事。「―にも浅漬ならでは,万(ヨロズ)の肴も禿(カブロ)の時喰ひ覚ゆる事あり/浮世草子・諸艶大鑑 2」

なんどやく

なんどやく [0][3] 【納戸役】
⇒御納戸役(オナンドヤク)

なんどり

なんどり [3] (副)スル
穏やかなさま。おっとりとしたさま。「巧く―人情を含めて遣つてくれりや/青春(風葉)」

なんなく

なんなく【難なく】
⇒難.

なんなく

なんなく [1] 【難無く】 (副)
何も難儀することなく。簡単に。「―パスする」

なんなら

なんなら【何なら】
if you like (希望なら);if (it's) convenient (都合よければ);if necessary (必要なら).

なんなら

なんなら [3] 【何なら】 (副)
〔「なになら(何)」の転〕
相手の気持ちをおしはかっていう語。
(1)必要があれば。お望みならば。「―お教えしよう」「―中止してもよい」
(2)差し支えることがあるなら。おいやならば。「ここが―,よそへ行こう」

なんならちゃづけ

なんならちゃづけ [5] 【何なら茶漬け】
客の帰りぎわに,「何ならお茶漬けでも召し上がってください」と言うこと。口先だけの親切。心にもないお世辞。

なんなり

なんなり [1] 【何なり】 (副)
どのようにも。どんなものでも。「叱るなり―したらどうだ」「車なり―で行きなさい」

なんなりと

なんなりと [1][0] 【何なりと】 (副)
何であろうと。何でも。「―お申し付け下さい」

なんなん

なんなん (形動タリ)
物が十分に満ちているさま。たっぷりあるさま。なみなみ。「日脚(ヒアシ)も未だ―と,ねぐらに迷ふ頃にもあらず/歌舞伎・韓人漢文」[ヘボン(二版)]

なんなん

なんなん [0][3] 【喃喃】 (ト|タル)[文]形動タリ
小声でつまらないことをいつまでもしゃべり続けるさま。「喋々(チヨウチヨウ)―」「―と語りつづけた/ふらんす物語(荷風)」

なんなんせい

なんなんせい [0] 【南南西】
南と南西との中間の方角。

なんなんとう

なんなんとう [0] 【南南東】
南と南東との中間の方角。

なんなんとする

なんなんと・する [3] 【垂んとする】 (動サ変)[文]サ変 なんなんと・す
〔「なりなんとす」の転。漢文訓読に由来する語〕
まさになろうとする。「五万人に―・する大観衆」「日没に―・するに及んで/八十日間世界一周(忠之助)」

なんなんもんだい

なんなんもんだい [5] 【南南問題】
発展途上国相互間の経済格差とそれによって生ずる諸問題のこと。資源保有国と非保有国との利害対立などがある。

なんにち

なんにち【何日】
(1)[日数]how many days[how long].(2)[暦日]what day.〜も for (many) days.今日は〜ですか What day of the month is (it) today?/What date is this?

なんにち

なんにち [1] 【何日】
日数・日付が不明のときに用いる語。いくにち。「あれからもう―たっただろう」「今日は一〇月の―ですか」「―か前に手紙を書いた」

なんにも

なんにも [0] 【何にも】 (副)
〔「なにも(何)」の転〕
(1)何事にも。「そんなことをしても―ならない」
〔「―増して」などは,アクセントは [1]〕
(2)(打ち消しの語を伴って)何一つ。少しも。全く。「地位も財産も―ない」「私は―知らない」

なんにょ

なんにょ [1] 【男女】
男と女。だんじょ。「老若(ロウニヤク)―」

なんにん

なんにん [1] 【何人】
人数が不明のときに用いる語。いく人。何名。「―ぐらい集まったか」「―応募があるかな」「―かが手を挙げた」

なんにん

なんにん【何人】
how many people[men].

なんねい

なんねい 【南寧】
中国,広西チワン族自治区の区都。スズ・アンチモニーの集散地。金属・機械工業が盛ん。中国とベトナムとの交通の拠点。ナンニン。

なんねん

なんねん【何年】
(1)[年数]how many years[how long].〜も for (many) years.(2)[年代](in) what year.

なんねん

なんねん [0] 【難燃】
もえにくいこと。「―性」

なんねん

なんねん [1] 【何年】
年数・年次が不明のときに用いる語。いく年。「完成に―かかりましたか」「いま中学校の―ですか」「今年は平成―だっけ」「―か前に卒業した」

なんねんかこう

なんねんかこう [5] 【難燃加工】
可燃性の物をもえにくくするための加工。建築材料などに施される。防炎加工。

なんねんせい

なんねんせい【難燃性の】
flameproof.

なんの

なんの【何の】
what.→英和
〜ためにそれをしたのか What did you do it for? 〜その What (does it matter) if…?

なんの

なんの (副助)
〔名詞「なに」に格助詞「の」の付いたものから〕
文または文節に接続する。
(1)事柄を例示して並べあげるのに用いる。「なんのと」の形で用いることが多く,「など」の用法に近い。「おなかがすいただ―と文句ばかり言っている」「まだ寝ている―と言って出てこない」
(2)(「…のなんの」の形で)程度のはなはだしいことを表す。「うまいの―といって,ほっぺたが落ちるくらいだ」「痛いの―,声も出なかった」

なんの

なんの 【何の】
〔「なにの」の転〕
■一■ [1] (感)
相手の心配などを打ち消す語。いいえ。いや。「―,これくらい当たり前のことです」「『どうだ,参ったか』『―,―』」
■二■ [1] (副)
意に介しないという気持ちを表す。「―これしき,負けるものか」
■三■ (連語)
(1)物事の実体・内容が不明であると指示する。どういう。どのような。「庭には―木を植えようか」「それは―真似(マネ)だ」
(2)(否定の表現を伴って)何程の。どれほどの。少しの。「―遠慮がいるものか」「―苦労も知らずに育つ」「―役にも立たない」
(3)反語の意を表す。
 (ア)何のための。「酒なくて―人生だ」
 (イ)どのような。どうして。「―かたき事か有らん/去来抄」

なんの=いな

――いな
(感動詞的に)大したことではない。どうしてどうして。なんのいの。「『お内義,疵は痛みはしませぬか』『―,我が手にした事を恥づかし』と/浄瑠璃・夏祭」

なんの=その

――その
ものともしない,どうということもない,という意を表す語。「寒さなんか―」

なんの=事は無い

――事は無・い
(1)たいしたことではない。「怒られるかと思っていたが,―・かった」
(2)期待していたほどのことはない。「―・い,ただの紙きれだった」

なんの=彼(カ)の

――彼(カ)の
あれこれ。いろいろ。なんのかんの。「―(と)うるさいことを言う」「―(と)費用がかかる」

なんの=気なしに

――気なしに
特にそうするつもりでなく。何気なく。

なんのう

なんのう 【南濃】
岐阜県南西部,海津(カイヅ)郡の町。養老山地東斜面から揖斐(イビ)川西岸を占める。

なんば

なんば [0] 【南蛮】
「なんばん(南蛮){(4)}」に同じ。

なんば

なんば [0][3] 【難場】
苦難する場所・場合。難所。

なんば

なんば 【難波】
大阪市浪速(ナニワ)区・中央区にまたがる繁華街。道頓堀の南から難波駅にかけて広がる。

なんばに

なんばに [0][4] 【難波煮】
魚などを筒切りのネギと一緒に煮た料理。

なんばら

なんばら 【南原】
姓氏の一。

なんばらしげる

なんばらしげる 【南原繁】
(1889-1974) 政治学者。香川県生まれ。東大教授。無教会派の信仰に立ち,国家主義を批判。戦後東大総長として教育改革に貢献,その演説は広く国民に影響を与えた。講和問題では全面講和を唱えて吉田茂を批判。著「国家と宗教」など。

なんばん

なんばん [0] 【南蛮】
(1)古代中国で,南方の異民族に対する蔑称。
→北狄(ホクテキ)
→東夷(トウイ)
→西戎(セイジユウ)
(2)室町時代から江戸時代にかけて,シャム・ルソン・ジャワなど南方諸地域の総称。また,それらの地域を経てポルトガル人やスペイン人などが渡来したため,その本国や植民地をもいう。
(3){(2)}から渡来した文物や珍奇な物,異国風な物の名に冠して用いる。「―漬け」「―焼き」
(4)歌舞伎・日本舞踊で,右足を出すとき右手を振り上げ,左足を出すとき左手を振り上げるような歩き方。なんば。
(5)「南蛮煮」の略。「鴨(カモ)―」「カレー―」
(6)
 (ア)トウモロコシの異名。
 (イ)トウガラシの異名。

なんばん

なんばん【何番(目)】
what number.〜ですか <電話> Number,please? 君の席は〜か What is your seat number?

なんばんえ

なんばんえ [3][0] 【南蛮絵】
桃山時代前後日本に渡来した西洋画,およびその手法をまねて西洋の風俗やキリスト教に関することを描いた絵。

なんばんがし

なんばんがし [5] 【南蛮菓子】
室町時代に,南蛮人によって伝えられた菓子。金米糖(コンペイトウ)・カルメラ・カステラ・ボーロなど。

なんばんがらし

なんばんがらし [5] 【南蛮辛子】
トウガラシの異名。南蛮。

なんばんきび

なんばんきび [3] 【南蛮黍】
トウモロコシの異名。南蛮。

なんばんぎり

なんばんぎり [3] 【南蛮錐】
⇒ギムネ

なんばんげきぜつ

なんばんげきぜつ [0] 【南蛮鴃舌】
〔「孟子(滕文公上)」による。「鴃舌」はモズの鳴き声〕
うるさいだけで意味の通じない外国語を卑しめていった語。

なんばんしぼり

なんばんしぼり [5] 【南蛮絞り】
粗銅中の銀を採取する方法の一。銀を含む粗銅に鉛を加え,溶かして圧搾し,鉛に銀を含ませて流出させる。電解精製が行われるまで用いられた。南蛮吹き。絞り吹き。
→灰吹き法

なんばんしゅう

なんばんしゅう [3] 【南蛮宗】
キリシタン宗。天主教。

なんばんじ

なんばんじ [0][5] 【南蛮寺】
一六世紀後半に日本各地に建てられたキリスト教の教会堂の俗称。1575年京都四条坊門に建立のものが最も著名。

なんばんじん

なんばんじん [5][3] 【南蛮人】
中世末から近世にかけて日本に渡来した,ポルトガル人・スペイン人のこと。また,広く西洋人一般をさしてもいう。

なんばんせん

なんばんせん [0] 【南蛮船】
室町末期から江戸時代にかけて来航した,スペイン・ポルトガルの貿易船のこと。また,広く来航外国船。

なんばんつば

なんばんつば [3] 【南蛮鐔】
江戸初期頃平戸の工人が始め,長崎でも造られた鉄鐔。ほとんどが丸鐔で,唐草・竜などの緻密(チミツ)な透かし彫りと,金・銀の布目象眼がほどこされている。初期のものはヨーロッパ風の意匠であるが,のちには中国風の物が多くなった。

なんばんづけ

なんばんづけ [0] 【南蛮漬(け)】
揚げた小魚をネギやタマネギを入れた合わせ酢に漬けたもの。

なんばんてつ

なんばんてつ [3] 【南蛮鉄】
室町末期から外国よりもたらされた鋼鉄。

なんばんなわすだれ

なんばんなわすだれ [7] 【南蛮縄簾】
南蛮焼きの水指・灰器・建水(ケンスイ)などで,胴に縄簾を掛け連ねたような模様がついているもの。

なんばんに

なんばんに [0] 【南蛮煮】
(1)野菜・魚・鳥肉などを油でいため煮た食品。
(2)魚肉や鳥肉にネギや唐辛子(トウガラシ)を加えて煮た料理。

なんばんはこべ

なんばんはこべ [5] 【南蛮繁縷】
ナデシコ科の多年草。山野に生える。茎は細くよく分枝し,つる状に伸びて長さ1メートル内外になる。葉は狭卵形。夏から秋にかけ,枝先に白色の小五弁花をつける。萼(ガク)は広鐘形。花後,液果状の蒴果(サクカ)を結んで黒熟する。ツルセンノウ。

なんばんびじゅつ

なんばんびじゅつ [5] 【南蛮美術】
桃山時代から江戸初期にかけて流行した西洋風美術の総称。宗教画や洋風文様の工芸品など。

なんばんびょうぶ

なんばんびょうぶ [5] 【南蛮屏風】
桃山時代から江戸初期に行われたポルトガル人来朝のありさまを描いた一群の風俗図屏風の総称。南蛮船・南蛮人の交易のありさまなどが絵巻風に描かれている。

なんばんぶき

なんばんぶき [0] 【南蛮吹き】
⇒南蛮絞(シボ)り

なんばんぶんか

なんばんぶんか [5] 【南蛮文化】
ポルトガル人の来航によってもたらされたヨーロッパの文化。キリスト教との結びつきが強い。

なんばんぶんがく

なんばんぶんがく [5] 【南蛮文学】
キリシタン文学のうち,非宗教的なものの称。

なんばんぼうえき

なんばんぼうえき [5] 【南蛮貿易】
室町末期から江戸初期にかけて,ポルトガル・スペインとの間に行われた貿易。輸入品は鉄砲・火薬,中国産の生糸,南方産の皮革など,輸出品は主に銀。鎖国によって途絶。

なんばんもの

なんばんもの [0] 【南蛮物】
南蛮渡来の珍奇・異風なもの。舶来品。

なんばんやき

なんばんやき [0] 【南蛮焼(き)】
中国南部・ルソン・安南などから輸入された炻器(セツキ)。紫黒色で無釉(ムユウ)のものが多く,日本では茶入れ・茶壺・水指・建水などに用いられてきた。各国産のものが混在しており,作風は一定しない。

なんばんりゅう

なんばんりゅう [0] 【南蛮流】
(1)南蛮人の流儀。南蛮風。
(2)主としてキリシタン宣教師を通じて南蛮から伝わった医術。特に外科をいう。
(3)西洋流の砲術の一派。

なんばんギセル

なんばんギセル [5] 【南蛮―】
ハマウツボ科の一年草。ススキ・アワ・ミョウガ等の根に寄生する。全体に葉緑素がなく淡黄褐色。茎はごく短く数個の鱗片葉がつく。秋,葉腋から高さ20センチメートル内外の花柄を出し,パイプに似た筒形で淡紫色の花を横向きに一個開く。萼(ガク)は舟形。オモイグサ。
南蛮ギセル[図]

なんぱ

なんぱ【難破】
a (ship)wreck.〜する be (ship)wrecked.難破船 a wrecked ship.

なんぱ

なんぱ [0] 【難破】 (名)スル
(1)強風や激浪のために,船がこわれたり,転覆したりすること。「―船」「台風で船が―する」
(2)相手の意見を非難して破ること。論破。

なんぱ

なんぱ【軟派の不良】
<俗> a masher (男);→英和
a flirty girl.

なんぱ

なんぱ [0][1] 【軟派】 (名)スル
(1)強硬な意見・主義をもたない一派。
(2)詩や小説を読みふけったり,異性との交際や流行の派手な服装を好む若い人々。「―学生」
(3)新聞で,社会面や文化面などを担当する記者。
(4)株式や商品市場で,相場が先行下落すると見て,売りに出るグループ。弱気筋。
(5)遊びを目的に異性に交際を求めることをいう。「かわいい子を―する」
⇔硬派

なんぱく

なんぱく [0] 【軟白】 (名)スル
「軟化(ナンカ){(6)}」に同じ。

なんびょう

なんびょう【難病】
an incurable[a malignant]disease.

なんびょう

なんびょう [0] 【難病】
(1)治りにくい病気。難症。
(2)「特定疾患」の俗称。

なんぴと

なんぴと [0] 【何人】
〔「なにびと」の転。「なんびと」とも〕
どういう人。いかなる人。「―も成し得なかった大事業」「―たりともここは通さない」

なんぴょうよう

なんぴょうよう 【南氷洋】
南極海の別名。

なんぴょうよう

なんぴょうよう【南氷洋】
the Antarctic Ocean.

なんぴん

なんぴん [0] 【難平】
〔「ぴん」は唐音。「難(=損)」を均(ナラ)す意〕
(1)取引で,思惑に相違した相場の変動によって損が生じた場合,買い増しまたは売り増しして損失を平均化し,回復しようとすること。「―買い」「―売り」
(2)〔(1)を資金の裏付けや見通しなく行なって大損をすることから〕
身の程知らず。愚か者。「我が身知らずの―なり/浮世草子・一代女 1」

なんぴんは

なんぴんは 【南蘋派】
1731年長崎に来た清の沈南蘋(シンナンピン)の系統を伝える日本画の一派。熊斐(ユウヒ)・宋紫石(ソウシセキ)など。写実的な花鳥画を特色とする。

なんぶ

なんぶ [1] 【南部】
南の方の部分。
⇔北部
「本州―」

なんぶ

なんぶ【南部】
the southern part;the South (米国の).〜の southern.→英和

なんぶ

なんぶ 【南部】
(1)〔甲斐国南部郷(山梨県南部町)一帯に勢力を張った甲斐源氏の一族,南部氏が鎌倉末期以降移住して領地としたことから〕
青森県東部から岩手県北部に至る地域の通称。特に近世,南部藩の城下町だった盛岡をいう。
(2)ゴマを用いた料理に付ける名。

なんぶ

なんぶ 【南部】
姓氏の一。甲斐国巨摩郡南部郷から出て,中世陸奥国糠部郡に勢力を広げた奥州の豪族南部氏が知られる。

なんぶうしおいうた

なんぶうしおいうた 【南部牛追い唄】
岩手県の民謡で,仕事唄。和賀郡沢内村から盛岡や黒沢尻にある南部藩の米蔵まで,米を運ぶ牛方たちが唄ったもの。

なんぶうま

なんぶうま [3] 【南部馬】
南部地方で盛んに飼育・産出された日本馬。土産の馬に大形の外国馬を交配した改良種。体が大きく,性質はおとなしく,力が強い。

なんぶうまかたぶし

なんぶうまかたぶし 【南部馬方節】
岩手県の民謡で,仕事唄。博労たちが馬市などへの往来に馬を曳(ヒ)いて唄った夜曳(ヨビ)き唄。源流は東北地方の甚句という。

なんぶおり

なんぶおり [0] 【南部織】
南部地方から産出する紬(ツムギ)・縮緬(チリメン)などの織物。南部織物。

なんぶがま

なんぶがま [3] 【南部釜】
南部産の釜。京都の釜師,小泉仁左衛門清行が延宝年間(1673-1681)に盛岡に移住し,黒木山の鉄,北上川の砂鉄で鋳造し始めたという。

なんぶこびきうた

なんぶこびきうた 【南部木挽き唄】
岩手県の民謡で,仕事唄。木挽き職人が大鋸(オガ)で材木を挽く時に唄ったもの。源流は南部地方の甚句という。

なんぶごよみ

なんぶごよみ [4] 【南部暦】
⇒盲暦(メクラゴヨミ)

なんぶせん

なんぶせん 【南武線】
JR 東日本の鉄道線。川崎と立川(35.5キロメートル),尻手と浜川崎(4.1キロメートル)間。39.6キロメートル。多摩川下流域を走り,武蔵野線と結んで東京外環状線を形成。

なんぶせんべい

なんぶせんべい [4] 【南部煎餅】
小麦粉を練り,ゴマ・ピーナッツなどをのせて型に入れて焼いた菓子。

なんぶそう

なんぶそう [0] 【南部草】
メギ科の多年草。北日本の深山に自生。根茎は細長く地をはう。葉は根生で長く硬い柄があり,菱(ヒシ)状広卵形の三小葉から成る。初夏,細い花茎の先端に萼(ガク)・花弁のない白色小花を穂状につける。

なんぶつ

なんぶつ [0] 【難物】
取り扱いの困難なもの・人。処理の厄介(ヤツカイ)な事柄。手に余るもの。「叔父はなかなかの―だから,説得は容易でない」

なんぶつ

なんぶつ【難物である】
[人が]be difficult to please;be intractable;be a hard nut to crack (人・物ごと);be a difficult problem (難問).

なんぶてつびん

なんぶてつびん [4] 【南部鉄瓶】
南部地方から産出する鉄瓶。南部釜の技術を受け継ぎ,最良のものとして賞用される。

なんぶなんざん

なんぶなんざん 【南部南山】
(1658-1712) 江戸中期の儒者・漢詩人。長崎の人。名は景衡,字(アザナ)は思聡,南山は号。南部草寿・安東省庵・木下順庵に師事して,富山藩儒となり詩文をよくした。著「喚起漫草」

なんぶぬり

なんぶぬり [0] 【南部塗】
南部地方で作られた漆器の総称。江戸初期から製作されたといわれ,浄法寺椀・秀衡椀・正法寺椀・南部椀など,椀を中心とした漆器をいう。内は朱,外は黒漆塗りで,外に色漆で草花の絵を描きところどころに金箔(キンパク)を押してある。

なんぶのぶなお

なんぶのぶなお 【南部信直】
(1546-1599) 戦国時代の武将。盛岡藩藩祖。豊臣秀吉に臣従し本領安堵。九戸政信の反乱を鎮圧。

なんぶふじ

なんぶふじ 【南部富士】
岩手山の別名。

なんぶやき

なんぶやき [0] 【南部焼(き)】
ゴマを加えたたれの中に漬け込んだ材料を焼いた料理。

なんぶん

なんぶん [0] 【難文】
わかりにくい文。

なんぶんがく

なんぶんがく【軟文学】
light[erotic]literature.

なんぶんがく

なんぶんがく [3] 【軟文学】
恋愛・情事などエロティシズムを興味の中心とした小説・戯曲などの称。

なんぷう

なんぷう [0] 【難風】
船の航行を困難ならしめる風。

なんぷう

なんぷう [0] 【軟風】
(1)そよ風。
(2)ビューフォート風力階級 3 の風。
→風力階級

なんぷう

なんぷう [0] 【南風】
南から吹く風。特に,夏の風についていう。みなみ。みなみかぜ。はえ。
⇔北風(ホクフウ)
[季]夏。

なんぷう=競(キソ)わず

――競(キソ)わず
〔「春秋左氏伝(襄公一八年)」による。南方の歌謡の声調が北方の歌謡に負けていることから〕
南方の国の勢力が振るわないこと。日本では南朝の勢力の振るわないことをいう。

なんべい

なんべい 【南米】
南アメリカ大陸のこと。

なんべい

なんべい【南米】
South America.

なんべん

なんべん【何遍】
how often[many times].→英和
〜も many times;often;over and over again.

なんべん

なんべん [1] 【何遍】
何度。何回。副詞的にも用いる。「外国へは―行きましたか」「―も読む」

なんべん

なんべん [0] 【軟便】
やわらかい大便。

なんぺき

なんぺき [0] 【難壁】
よじ登るのが困難な岩壁。

なんぼ

なんぼ [1][0] (副)
〔「なんぼう(何)」の転〕
(1)どの程度。どのくらい。「この傘は―ですか」
(2)どんなにか。いかように。「一人ぼっちは―寂しかろう」
(3)(「なんぼ…ても」「なんぼ…でも」などの形で)いくら…ても。どれほど…でも。「―言っても聞き分けない」「―可弱い女でも/魔風恋風(天外)」
(4)いくらなんでも。どんなに…しても。「恩を仇(アダ)で返すやうな事は―だつて/社会百面相(魯庵)」

なんぼ=なんでも

――なんでも
どう考えても。いくらなんでも。「―その値段は高すぎる」「―ひどいじゃないか」

なんぼう

なんぼう 【男房】
(1)平安時代,女房に対して,宮中に局(ツボネ)をもって仕えた男子。主に蔵人(クロウド)をさしていう。「御所中の女房・―…皆涙を流し/保元(上)」
(2)(転じて)女房に対して,一般に貴人の近くに仕える男子。

なんぼう

なんぼう 【何ぼう】 (副)
〔「なにほど(何)」の転〕
(1)「なんぼ{(1)}」に同じ。「此の馬―の馬にて候ふぞ/盛衰記 34」
(2)「なんぼ{(2)}」に同じ。「つやが戻つて,二人の親が法体の顔見たらば,―残り多からう/浄瑠璃・氷の朔日(中)」
(3)「なんぼ{(3)}」に同じ。「―飽かれた仲なりとも/浄瑠璃・国性爺合戦」
(4)なんとまあ。なんという。「―美しき荷にてはなきか/謡曲・恋重荷」

なんぼうろく

なんぼうろく ナンバウロク 【南方録】
茶道書。七巻。南坊宗啓著。1593年頃の成立とされる。師千利休から伝授された利休茶道の秘伝書。立花実山による増補本九巻があり,実山の著述とする説もある。

なんぼく

なんぼく 【南北】
⇒鶴屋(ツルヤ)南北

なんぼく

なんぼく [1] 【南北】
南と北。
⇔東西
「東西―」「―アメリカ」

なんぼく

なんぼく【南北(に)】
north and south.‖南北問題 the North-South problem.(アメリカ)南北戦争 the Civil War.

なんぼくせん

なんぼくせん 【南北線】
(1)営団地下鉄の鉄道線。東京都駒込・赤羽岩淵間,6.3キロメートル。
(2)神戸高速鉄道の地下鉄道線。神戸市湊川・新開地間,0.4キロメートル。
(3)札幌市営の地下鉄道線。札幌市麻生・真駒内間,14.3キロメートル。
(4)仙台市営の地下鉄道線。仙台市泉中央・富沢間,14.8キロメートル。

なんぼくせんそう

なんぼくせんそう 【南北戦争】
1861〜65年のアメリカ合衆国の内乱。奴隷制大農場を基盤とする南部諸州と商工業が盛んで奴隷制に反対する北部諸州の利害の対立から戦争に発展。北軍の勝利で奴隷解放は実現したが,黒人差別問題は残された。

なんぼくちょう

なんぼくちょう 【南北朝】
南朝と北朝。

なんぼくちょうじだい

なんぼくちょうじだい [7] 【南北朝時代】
(1)後醍醐天皇が京都より吉野へ入った1336年から,後亀山天皇が京都へ帰る92年までの,京都に持明院統の北朝と,吉野に大覚寺統の南朝との二つの朝廷が対立した時代。荘園制の衰退,守護領国制の展開,農民の成長と郷村制の伸展など,大きな社会的変動が続いた時代。吉野時代。
(2)五〜六世紀,中国で漢民族の南朝と鮮卑族を中心とした北朝とが対立した時代。南朝は420年成立の宋から斉・梁(リヨウ)・陳(チン),北朝は439年華北を統一した北魏(ホクギ)から東魏・西魏・北斉・北周の諸王朝。589年隋により統一。

なんぼくちょうせいじゅんろん

なんぼくちょうせいじゅんろん [9] 【南北朝正閏論】
南朝と北朝の対立について,どちらを正統とするかについての論争。1911年(明治44)国定教科書の両朝併立の記述が批判され,右翼と政府の圧力により教科書編纂官喜田貞吉が休職処分となり,南朝を正統とする教科書に改訂される事件が起こった。

なんぼくもんだい

なんぼくもんだい [5] 【南北問題】
北半球を主とする先進工業国と,低緯度地帯および南半球にある発展途上国との貧富の格差がもたらす政治的・経済的諸問題の総称。
→東西問題

なんぽ

なんぽ 【南畝】
⇒大田(オオタ)南畝

なんぽ

なんぽ 【南浦】
朝鮮民主主義人民共和国の黄海に臨む港湾都市。1897年開港地となり,以後ピョンヤンの外港として発展。金属工業が発達。旧称,鎮南浦。ナムポ。

なんぽう

なんぽう【南方】
⇒南.

なんぽう

なんぽう [0] 【南方】
(1)南の方角。
(2)南の方にある国。特に戦前,東南アジアの諸国や南洋諸島をいった。
⇔北方

なんぽうぶっきょう

なんぽうぶっきょう [5] 【南方仏教】
南方アジアに広まった仏教。主としてスリランカ・ミャンマー・タイ・カンボジア・ラオスに伝わり流布している上座部系の仏教をさす。パーリ語の聖典を保持するので,パーリ仏教ともいう。
→北方仏教

なんぽしょうみょう

なんぽしょうみょう 【南浦紹明】
(1235-1308)
〔諱(イミナ)は「しょうみん」とも〕
鎌倉時代の臨済宗の僧。駿河の人。南浦は道号。諡号(シゴウ)は円通大応国師。建長寺で蘭渓道隆に学んだのち,宋に渡って虚堂(キドウ)智愚の法を継ぐ。臨済宗発展の基礎をつくった。

なんぽぶんし

なんぽぶんし 【南浦文之】
(1555-1620) 安土桃山・江戸初期の禅僧・儒学者。日向(ヒユウガ)の人。姓は湯佐,名は玄昌。鹿児島大竜寺の開祖。島津氏に重用される。「四書集注」などに和訓を施す。著「南浦文集」など。

なんまいだ

なんまいだ
「なむあみだぶつ(南無阿弥陀仏)」の転。

なんまく

なんまく [0] 【軟膜】
髄膜の内層をなす柔軟な膜。脳・脊髄の表面をぴったりとおおっている。血管・神経繊維に富む。広義には無血管性の蜘蛛膜を含める。

なんみん

なんみん [0][3] 【難民】
(1)天災・戦禍などによって生活が困窮し,住んでいた土地を離れ安全な場所へのがれて来た人々。「―キャンプ」
(2)人種・宗教・政治的意見などを理由に迫害を受けるおそれがあるために国を出た人。亡命者。
→流民

なんみん

なんみん【難民】
refugees (避難者);sufferers (被災者).‖難民収容所 a refugee reception center.

なんみんじょうやく

なんみんじょうやく 【難民条約】
難民の権利保護を目的とする条約。任意帰国・再移住・帰化に対して便宜を与え,迫害のおそれのある国への追放・送還の禁止などを定める。1954年発効。

なんめい

なんめい [0] 【南溟】
〔荘子(逍遥遊)〕
南方にある大きな海。

なんめん

なんめん [0] 【南面】 (名)スル
(1)南の方に向いていること。
⇔北面
(2)〔「易経(説卦伝)」による。中国で,天子は南に向いて座ることから〕
君主の位につくこと。天子として国を治めること。「彼(カノ)周旦の成王にかはり,―にして一日万機の政(マツリゴト)ををさめ給ひしに准(ナゾラ)へて/平家 1」

なんめんのくらい

なんめんのくらい 【南面の位】
天子の位。帝位。君位。

なんもん

なんもん【難問】
a difficult problem[question].

なんもん

なんもん [0] 【難問】 (名)スル
(1)答えるのがむずかしい問い。解決するのが困難な問題。難題。「―を出す」「―にぶつかる」「―奇問」
(2)非難し答えを強要すること。「耳を側(ソバダテ)をり��―することあり/読本・弓張月(残)」

なんやく

なんやく [0] 【難役】
むずかしい役割・役目。「―をこなす」

なんよう

なんよう [0] 【南洋】
(1)日本の南方の熱帯海域およびそこに散在する島々の総称。第二次大戦前・戦中に用いた呼称。
(2)清末に,通商・外交事務を統轄するため,中国沿海各省を二分したときの,江蘇以南の各省を合わせた呼称。
⇔北洋

なんよう

なんよう ナンヤウ 【南陽】
山形県南部,米沢盆地北部の市。ブドウ・リンゴを栽培し,醸造・木工・電気機器などの工業が行われる。赤湯は古くからの温泉町。

なんよう

なんよう【南洋】
the South Seas.南洋諸島 the South Sea Islands.

なんようぐんとう

なんようぐんとう 【南洋群島】
西太平洋の赤道以北に散在するマリアナ・カロリン・マーシャルなどの旧日本委任統治領の諸島群の総称。第二次大戦前・戦中に用いた呼称。南洋諸島。

なんようざい

なんようざい [3] 【南洋材】
外材のうち,アジアの熱帯地域の国々に産出する木材。

なんようすぎ

なんようすぎ [3] 【南洋杉】
(1)ナンヨウスギ科の常緑高木。オーストラリア・南アメリカに自生。原産地では高さ60メートルに達する。熱帯の山地に栽植。樹形は円錐状で下枝は地に垂れる。葉は針形で剛直。雌雄異株。
(2)ナンヨウスギ科ナンヨウスギ属の高木の総称。材は軽く熱帯高地に広く造林されるほか,樹形が美しく,日本では鉢植えにして観賞用に栽植される。アローカリア。

なんようちょう

なんようちょう [3] 【南洋庁】
1922年(大正11)日本が第一次大戦でドイツから獲得した南洋委任統治領を統治するため,パラオ諸島のコロール島に置いた地方官庁。

なんようび

なんようび【何曜日ですか】
What day of the week is (it) today?

なんら

なんら [1][0] 【何等】 (副)
〔「なにら(何等)」の転〕
(1)(下に打ち消しを伴って)少しも。なにも。「―心配はない」「―の問題もない」
(2)(「なんらの」の形で)なんという。「―の至幸,―の快事/花柳春話(純一郎)」

なんらか

なんらか [4][1] 【何等か】 (連語)
なにか。いくらか。「―の措置を講ずる必要がある」「二つの事件には―の関係がありそうだ」

なんりゅう

なんりゅう [0] 【南流】 (名)スル
河川・海流などが,南の方へ流れること。

なんりょ

なんりょ [1] 【南呂】
(1)中国音楽の音名。十二律の一〇番目の音。日本の十二律の盤渉(バンシキ)に相当。
(2)陰暦八月の異名。[色葉字類抄]

なんりょう

なんりょう 【南涼】
五胡十六国の一。鮮卑族の禿髪烏孤(トクハツウコ)が青海地方に建てた国(397-414)。西秦に滅ぼされた。

なんりょう

なんりょう [1] 【南鐐】
(1)上質の銀。精錬された美しい銀。南挺(ナンテイ)。「―を以て作りたる金の菊形/義経記 6」
(2)二朱銀の通称。表面に「以南鐐八片換小判一両」と刻まれていた。南挺。
南鐐(2)[図]

なんれいさんみゃく

なんれいさんみゃく 【南嶺山脈】
中国南部を東西に走る山脈。華中と華南との自然的境界をなす。タングステンの産地として有名。長さ約700キロメートル。ナンリン山脈。

なんろ

なんろ [1] 【難路】
険しいみち。困難なみち。

なんろく

なんろく [0] 【南麓】
山の南側のふもと。

なんろん

なんろん [0] 【難論】 (名)スル
(1)むずかしい議論。
(2)相手の非を論じなじること。論難。「失政を―する」

なんろん

なんろん [0] 【軟論】
弱腰の意見や議論。

なんわほくりょ

なんわほくりょ 【南倭北虜】
「北虜南倭(ホクリヨナンワ)」に同じ。

なんア

なんア 【南ア】
南アフリカ共和国の略。南阿。

なんアせんそう

なんアせんそう 【南ア戦争】
⇒南(ミナミ)アフリカ戦争(センソウ)

なんエックスせん

なんエックスせん [0] 【軟 X 線】
波長が比較的長く,薄い物質にも吸収されやすい,透過力の弱い X 線。医療診断・金属の検査に用いられる。

なんマンガンこう

なんマンガンこう [5] 【軟―鉱】
二酸化マンガンを主成分とするマンガンの鉱石。黒色の亜金属光沢を有する。正方晶系。パイロルース鉱。

な行

なぎょう [1] 【な行・ナ行】
五十音図の第五行。な・に・ぬ・ね・の。

に [1][0] 【荷】
(1)持ち運んだり,送ったりするために,ひとまとめにしたもの。にもつ。「両手に―を下げる」「市場に―がはいる」
(2)責任・負担となる事柄。「肩の―が下りる」
(3)やっかいになるもの。「とんだ―になる」


■一■ (格助)
〔上代から用いられている語で,動作・作用が行われ,また存在する,時間的・空間的な位置や範囲を示すのが本来の用法〕
(1)時を指定する。「五時―起きる」「仕事の合間―本を読む」
(2)場所・範囲を指定する。「アパート―住む」「空―星がまたたく」
(3)目標・対象などを指定する。「読書―熱中する」「魚釣り―行く」「君―見せてやろうか」
(4)帰着点や動作の及ぶ方向を表す。「家―たどりつく」「車―乗る」「危篤(キトク)―おちいる」
(5)動作・作用の起こる原因やきっかけを表す。「山登り―夢中になる」「前祝い―酒を飲む」「恐ろしさ―ふるえる」「やぶ蚊―苦しむ」
(6)比較・割合の基準を表す。「一か月―二日の休み」「親―似ぬ子」「子―まさる宝はない」
(7)動作・作用の起こるみなもとを表す。「人―ぶたれる」「盗人(ヌスツト)―金をとられる」
(8)ある資格をもつという意を表す。として。「ごほうび―千円もらう」「浅緑いとよりかけて白露を珠―もぬける春の柳か/古今(春上)」
(9)変化する結果を表す。「学者―なる」「星―なりたい」
(10)動作・状態の行われ方・あり方を表す。「左右―ゆれる」「ぴかぴか―光る」
(11)(多く「には」「にも」などの形で)尊敬すべき主語を表すのに用いる。「陛下―は,両三日御休養の御予定であります」
(12)(「…には…が」の形で,活用語の終止形に付いて)条件付きの許諾の意を表す。「行く―は行くが,しばらく待ってくれ」「いい―はいいが,値段が高い」
(13)(同じ動詞を重ねた間に用いて)程度のはなはだしいことを表し,その動詞の意を強める。「待ち―待ったこの日」「斬り―斬って斬りまくる」
(14)動作が行われる手段・方法を表す。で。によって。「この皮衣は火―焼かむに,焼けずはこそまことならめと思ひて/竹取」
(15)状態を認定するのに用いる。のように。の状態で。「花ぞむかしの香―にほひける/古今(春上)」
■二■ (並立助)
〔■一■から転じた用法〕
名詞および準体助詞「の」に付いて,同趣のものの添加,対比・取り合わせなどの意を表し,また,対等に並べあげるのに用いる。「月―むら雲」「ロイドめがね―燕尾服(エンビフク)」「古いの―新しいのと,いろいろ組み合わせる」「米―みそ―醤油―,何から何まで足りないものばかりだ」
■三■ (接助)
〔■一■から転じた用法〕
(1)動詞の終止形に付いて,本論を述べる前の前置きを表す。
 (ア)「思う―,国際情勢は悪化の一途をたどっている」「一言で言ってみる―,…」
 (イ)(「…もあろうに」の形で)逆接的な意を表すのに用いる。「こともあろう―,飲酒運転するとは」
(2)(動詞の連体形に付いて)
 (ア)前件から後件へ,時間的に継起していることを表す。…すると。…したところ。「あやしがりて寄りて見る―,筒の中光りたり/竹取」
 (イ)前件が後件の原因・理由であることを表す。ので。から。「舟とく漕げ,日のよき―/土左」
 (ウ)逆接の条件を表して,前件から予想される結果が後件と食い違う場合に用いる。のに。が。「しばしかなでて後,抜かんとする―,大方抜かれず/徒然 53」
 (エ)(「むに」の形をとって)前件が後件の仮定条件に立つ場合に用いる。「たまさかにても,かからむ人をいだしいれて見む―,それにますことあらじ/源氏(紅葉賀)」
■四■ (終助)
〔■三■からさらに転じてできた用法〕
(1)(「…うに」「…ように」の形をとって)言いきかせたり,あわれみ惜しむ意を添えるのに用いる。「さぞお嘆きだったでしょう―」「ああしておけばよかったろう―」
(2)〔近世の用法〕
人の注意をうながす意を添える。「しづかにしなさろ,むすめが目をさます―/滑稽本・膝栗毛 3」

に [0] 【煮】
煮ること。また,煮たもの。煮え。「まだ―が足りない」「水―」「うま―」

に 【似】
〔動詞「似る」の連用形から〕
名詞の下に付いて,複合語をつくり,そのものに似ていることを表す。「おとうさん―」「他人の空―」

に 【土】
つち。「櫟井(イチイイ)の丸邇坂(ワニサ)の―を/古事記(中)」

に (終助)
〔上代語〕
動詞・助動詞の未然形に付き,他に対してあつらえ望む意を表す。…してほしい。「ひさかたの天路は遠しなほなほに家に帰りて業をしまさ―/万葉 801」

に [1] 【ニ】
西洋音楽の音名。欧語音名 D に当てた日本音名。基準音イより完全四度高い音。

に 【尼】
〔「比丘尼(ビクニ)」の略〕
■一■ [1] (名)
女性で出家して僧籍に入った者。あま。
■二■ (接尾)
出家した女性の名の下に添える語。「阿仏―」「望東―」

に [1] 【二・弐】
(1)数の名。一より一つ多い数。ふ。ふた。ふたつ。
(2)一の次の順序。二番目。第二位。つぎ。「―の矢をつがえる」「―の句」
(3)「二の糸」の略。「―上(アガ)り」

に [1] 【弐】
(1)「二」の大字。
(2)律令制で,大宰府の次官。大弐・少弐に分かれていた。

に (助動)
〔完了の助動詞「ぬ」の連用形〕
⇒ぬ(助動)

に (助動)
〔断定の助動詞「なり」の連用形〕
断定の助動詞「なり」に同じ。「かぐや姫のいはく,月の都の人〈に〉て,父母あり/竹取」「いかばかりの昔の仇敵〈に〉かおはしけむとこそ思ほゆれ/源氏(真木柱)」「人などに立ちまじるべき有さま〈に〉もなく見苦しくやせ衰へ/讃岐典侍日記」
〔「にあり」「になし」「にして」「にて」「にや」などの形で用いられることが多い〕
→なり(助動)

に (助動)
〔打ち消しの助動詞「ず」の古い連用形。上代語〕
…ないで。…ないので。「己(オノ)が緒を盗み殺せむと後(シリ)つ戸よい行き違ひ前つ戸よい行き違ひ窺はく知ら〈に〉と御真木入日子はや/古事記(中)」「春されば我家(ワギエ)の里の川門(カワト)には鮎子さ走る君待ちがて〈に〉/万葉 859」
〔上代でも「知らに」「飽かに」「かてに」など,付く語は限られている〕
→ず(助動)

に [1]
(1)五十音図ナ行第二段。硬口蓋鼻音の有声子音と前舌の狭母音とから成る音節。
(2)平仮名「に」は「仁」の草体。片仮名「ニ」は「二」の全画。

に [1] 【丹】
〔「に(土)」と同源〕
辰砂(シンシヤ)や鉛丹を含み,赤色の顔料として使われた土。また,赤い色。「―塗りの鳥居」「阪東君の―のやうな酔顔を見て/続風流懺法(虚子)」「大刀の手上に―画き著け/古事記(下訓)」

に【二】
two.→英和
第〜(の) the second.→英和

に【荷】
(1) a load;→英和
a cargo (船荷);→英和
[貨物] <air,sea> freight;→英和
<英> goods;→英和
[手荷物] <米> baggage;→英和
<英> (hand) luggage.→英和
(2)[重荷]a burden.→英和
〜になる be a burden <to one> .〜を積む(降ろす) (un-)load <a ship> ;(un)pack <a horse> .→英和
〜を下ろした気持になる feel relieved.

に 【瓊】
たま。赤色の玉。「八坂(ヤサカ)―の五百箇の御統(ミスマル)/日本書紀(神代上訓)」

に=が勝つ

――が勝・つ
責任・負担が重すぎる。任務が過重である。

に=が重い

――が重・い
責任や負担が大きい。責任や負担が大きくて耐えられない。「彼には―・い仕事だ」

に=を下ろす

――を下ろ・す
負っていた責任や義務を果たす。「肩の―・す」

に∘き

に∘き (連語)
〔完了の助動詞「ぬ」の連用形「に」に過去の助動詞「き」の付いたもの〕
すでに済んでしまった事柄を回想して述べる。話し手の直接経験について用いることが多い。…てしまった。すでに…た。「宮人の足結(アユイ)の小鈴落ち―∘きと宮人響(トヨ)む里人もゆめ/古事記(下)」「わが待たぬ年は来ぬれど冬草のかれ―∘し人はおとづれもせず/古今(冬)」「民間の愁ふる所を知らざりしかば,久しからずして亡じ―∘し者どもなり/平家 1」

に∘けむ

に∘けむ (連語)
〔完了の助動詞「ぬ」の連用形「に」に推量の助動詞「けむ」の付いたもの。「にけん」とも〕
過去の事柄,すでに完了した事柄に対する推量の意を表す。…た(の)だろう。…てしまっただろう。「いづくには鳴きもし―∘けむほととぎす我家(ワギエ)の里に今日のみそ鳴く/万葉 1488」「行くへも知らぬ大海の原にこそおはしまし―∘けめ/源氏(蜻蛉)」

に∘けらし

に∘けらし (連語)
〔完了の助動詞「ぬ」の連用形「に」に過去推量を表す語である「けらし」の付いたもの〕
すでに完了した事柄についての推量を表す。…てしまったらしい。…てしまったようだ。「夕されば小倉の山に鳴く鹿は今夜(コヨイ)は鳴かず寝ね―∘けらしも/万葉 1511」「桜花咲き―∘けらしもあしひきの山のかひより見ゆる白雲/古今(春上)」

に∘けり

に∘けり (連語)
〔完了の助動詞「ぬ」の連用形「に」に過去の助動詞「けり」の付いたもの〕
すでに済んでしまった事柄について,その事実にあらたに気づいたことを表す。詠嘆の気持ちを伴うことが多い。…してしまった。…てしまったことだなあ。「花の色はうつり―∘けりないたづらに我が身世にふるながめせしまに/古今(春下)」「一生このことにて暮れ―∘けりと,つたなく見ゆ/徒然 168」

に∘けん

に∘けん (連語)
⇒にけむ(連語)

に∘し

に∘し (連語)
〔完了の助動詞「ぬ」の連用形「に」に過去の助動詞「き」の連体形「し」の付いたもの〕
⇒にき(連語)

に∘す

に∘す (連語)
〔上代における打ち消しの助動詞「ぬ」の古い連用形「に」にサ変動詞「す」の付いたもの。上代語〕
打ち消しの意を表す。…ない。ず。「さす竹の皇子の宮人ゆくへ知ら―∘す/万葉 167」
〔この語が転じて打ち消しの助動詞「ず」が生じたといわれる〕

に∘たり

に∘たり (連語)
〔完了の助動詞「ぬ」の連用形「に」に完了の助動詞「たり」の付いたもの〕
動作・作用が完了して,その結果が存続していることを表す。…てしまっている。…てしまった。「いとど,消え入るやうにして,頼み少なくなり給ひ―∘たり/源氏(柏木)」「その子,孫(ウマゴ)までは,はふれ―∘たれど,なほなまめかし/徒然 1」

にあい

にあい [0] 【似合い】
似合うこと。釣り合いがとれていること。「―の夫婦」

にあう

にあう【似合う】
become[suit] <a person> ;→英和
be suitable <for> .→英和
似合いの becoming;suitable <for> ;well-matched <couple> .

にあう

にあ・う [2] 【似合う】 (動ワ五[ハ四])
調和する。相応する。「帽子がよく―・う」「ふだんの君には―・わない発言だ」「年に―・わずしっかりしている」

にあがり

にあがり [0][2] 【二上り】
三味線の調弦法の一。本調子に比べて第二弦が一全音(長二度)だけ上がっている調弦。

にあがりしんない

にあがりしんない [5] 【二上り新内】
俗曲の一。起源は文化文政期(1804-1830)のはやり唄。二上りの調弦で新内に似た哀調を帯びた曲調だが,新内との直接の関係はない。

にあがる

にあが・る [3] 【煮上(が)る】 (動ラ五[四])
十分に煮える。完全に煮終わる。「豆が―・る」

にあげ

にあげ [0][3] 【荷揚げ】 (名)スル
船の積み荷を陸にあげること。また,高所に物資を運ぶこと。「貨物を―する」

にあげ

にあげ【荷揚】
unloading;landing.→英和
〜する unload <a ship,goods from a ship> ;→英和
land <goods> .→英和
‖荷揚港 a port of discharge.荷揚場 a landing stage.

にあし

にあし [0] 【荷足】
(1)航行中の安定をよくするため船底に積む重い荷物。底荷。
(2)荷物を積んだときの船の喫水。

にあたって

にあたって 【に当(た)って】 (連語)
〔接続助詞「に」に動詞「あたる(当・中)」の連用形に接続助詞「て」の付いたもの〕
⇒あたって

にあたり

にあたり 【に当(た)り】 (連語)
〔接続助詞「に」に助詞「あたる(当・中)」の連用形の付いたもの〕
…に際して。…にあたって。「開会―」
→あたる

にあっては

にあっては (連語)
⇒あっては(連語)

にあつかい

にあつかい [2] 【荷扱い】
荷物を取り扱うこと。運ばれてきた貨物を受け取ったり保管したりすること。

にあわしい

にあわし・い [4] 【似合(わ)しい】 (形)[文]シク にあは・し
よく似合っている。ふさわしい。似つかわしい。「君には―・くないおこない」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)

にい

にい ニヒ 【新】
名詞の上に付き,接頭語的に用いて,新しい,初めての,ういういしい,などの意を表す。「―盆」「―妻」

にい

にい【二位である】
be[rank]second.

にいかっぷ

にいかっぷ ニヒカツプ 【新冠】
北海道南部,日高支庁の町。太平洋に臨む。サラブレッドの産地として知られる。

にいがた

にいがた ニヒガタ 【新潟】
(1)中部地方北東部の県。かつての越後(エチゴ)・佐渡の二国を占める。日本海に面し,新潟平野・高田平野がある。東部は朝日山地・飯豊山地・越後山脈・三国山脈が連なり,南部に魚沼丘陵・東頸城(ヒガシクビキ)丘陵がある。佐渡島(サドガシマ)や粟島(アワシマ)も含む。県庁所在地,新潟市。
(2)新潟県中北部,信濃川河口にある市。県庁所在地。日本海側屈指の商港をもち,天然ガスなどに恵まれ,石油精製・化学工業をはじめ繊維・食品工業などが発達。

にいがたおけさ

にいがたおけさ ニヒガタ― 【新潟おけさ】
新潟市の民謡で花柳界のお座敷唄。「おけさ」のうち最も華麗なもの。源流は熊本県の「牛深はいや節」。

にいがたけいえいだいがく

にいがたけいえいだいがく ニヒガタ― 【新潟経営大学】
私立大学の一。1993年(平成5)設立。本部は加茂市。

にいがたこくさいじょうほうだいがく

にいがたこくさいじょうほうだいがく ニヒガタ―ジヤウホウ― 【新潟国際情報大学】
私立大学の一。1993年(平成5)設立。本部は新潟市。

にいがたさんぎょうだいがく

にいがたさんぎょうだいがく ニヒガタサンゲフ― 【新潟産業大学】
私立大学の一。1947年(昭和22)創立の柏崎専門学校を源とし,87年設立。本部は柏崎市。

にいがたじしん

にいがたじしん ニヒガタヂ― 【新潟地震】
1964年(昭和39)6月16日,新潟県沖に発生した地震。マグニチュード七・五。死者二六人,家屋倒壊約二千戸。新潟市周辺で地盤の液状化が著しく,以後,液状化対策が地震防災の重要課題の一つとなった。また,この地震を契機に,地震の大きさをマグニチュードより正確に表す地震モーメントの概念が生まれた。

にいがただいがく

にいがただいがく ニヒガタ― 【新潟大学】
国立大学の一。1910年(明治43)創立の新潟医専に始まる新潟医科大学を中心として,新潟高等学校・長岡工専・県立農林専・師範系学校が合併し,49年(昭和24)新制大学となる。本部は新潟市。

にいがたへいや

にいがたへいや ニヒガタ― 【新潟平野】
新潟県中央部,信濃川・阿賀野川下流域に広がる平野。日本有数の米の産地。北部では天然ガスを産出する。越後平野。蒲原(カンバラ)平野。

にいがたやっかだいがく

にいがたやっかだいがく ニヒガタヤククワ― 【新潟薬科大学】
私立大学の一。1977年(昭和52)設立。本部は新潟市。

にいがん

にいがん [1] 【根神】
⇒ねがみ(根神)

にいくさ

にいくさ ニヒ― 【新草】
春,新しく生えた草。若草。[季]春。「古草に―交じり生ひは生ふるがに/万葉 3452」

にいさま

にいさま [1] 【兄様】
兄を敬っていう語。「にいさん」よりやや改まった言い方。

にいさん

にいさん [1] 【兄さん】
(1)〔「にいさま」の転〕
兄を敬い親しんでいう語。あにさま。
(2)若い男を親しんで呼ぶときの語。「ちょっと,そこの―」

にいざ

にいざ ニヒザ 【新座】
埼玉県南部の市。都市化が進む一方で,野菜・花卉(カキ)などの近郊農業も盛ん。平林寺がある。

にいし

にい・し ニヒシ 【新し】 (形シク)
あたらしい。「―・しき館(ムロツミ)を難波の高麗の館の上に造る/日本書紀(推古訓)」

にいし

にいし [0] 【丹石】
(1)黄土(オウド)。
(2)代赭石(タイシヤセキ)。

にいしまもり

にいしまもり ニヒ― 【新島守】
新任の島守。「我こそは―よ隠岐の海の荒き浪かぜ心して吹け/増鏡(新島守)」

にいじま

にいじま ニヒジマ 【新島】
姓氏の一。

にいじま

にいじま ニヒ― 【新島】
伊豆七島の一。伊豆大島の南西海上にある火山島。観光地。

にいじまじょう

にいじまじょう ニヒジマジヤウ 【新島襄】
(1843-1890) 教育家。上州安中藩士。箱館から密航渡米してアマースト大学・アンドーバー神学校を卒業。帰国後,京都にキリスト教主義教育を目指した同志社英学校を創設。

にいたかやま

にいたかやま ニヒタカ― 【新高山】
台湾の玉山(ギヨクザン)の日本統治時代の名称。
→玉山

にいたまくら

にいたまくら ニヒ― 【新手枕】
男女が初めて共寝するときに交わす手枕。「若草の―をまきそめて/万葉 2542」

にいちてんさくのご

にいちてんさくのご 【二一天作の五】
(1)旧式珠算で,割り算九九の割り声。一(=一〇)を二で割ると五が立つという意。算盤(ソロバン)では桁(ケタ)の上の珠(タマ)を一つおろして五とおくこと。
(2)物を半分ずつに分けること。
(3)計算や勘定をすること。

にいちスト

にいちスト 【二・一―】
1947年(昭和22)2月1日を期して実行されようとした戦後最大のゼネラル-ストライキ。官公庁労組を中心に約六百万人の参加が予定されていたが,連合国軍最高司令官マッカーサーの命令により中止された。

にいつ

にいつ ニヒツ 【新津】
新潟県中北部,新潟市の南に位置する市。かつて,新津油田で知られた。チューリップ球根を産出。信越本線・羽越本線・磐越西線の接続地。

にいづま

にいづま ニヒ― [0] 【新妻】
結婚して間もない妻。新婚の妻。

にいな

にいな ニヒナ 【新字】
682年,境部連石積(サカイベノムラジイワツミ)らが天武天皇の命により作ったという書物。四四巻から成り,辞書の類と考えられるが,詳細は不明。しんじ。

にいなめ

にいなめ ニヒ― [0] 【新嘗】
⇒しんじょう(新嘗)

にいなめさい

にいなめさい ニヒ― [3][4] 【新嘗祭】
⇒しんじょうさい(新嘗祭)

にいにいぜみ

にいにいぜみ [3] 【にいにい蝉】
小形のセミ。頭からはねの先まで35ミリメートル内外。前ばねは褐色,先端部は透明で暗褐色の二本の横帯がある。後ろばねは黒色で周辺は白色。七月頃ジージーと鳴く。日本・台湾・朝鮮に分布。

にいにいろくじけん

にいにいろくじけん 【二・二六事件】
⇒ににろくじけん

にいにい蝉

にいにいぜみ [3] 【にいにい蝉】
小形のセミ。頭からはねの先まで35ミリメートル内外。前ばねは褐色,先端部は透明で暗褐色の二本の横帯がある。後ろばねは黒色で周辺は白色。七月頃ジージーと鳴く。日本・台湾・朝鮮に分布。

にいのあま

にいのあま ニヰ― 【二位の尼】
平時子(タイラノトキコ)のこと。剃髪後,従二位に叙せられたのでいう。

にいはか

にいはか ニヒ― [0] 【新墓】
新しく築かれた墓。にいつか。

にいはだ

にいはだ ニヒ― 【新肌】
男女が初めて触れ合う肌。「―触れし児ろしかなしも/万葉 3537」

にいはま

にいはま ニヰハマ 【新居浜】
愛媛県北東部,燧灘(ヒウチナダ)に臨む市。別子鉱山の銅の積み出し港として発達。金属・機械・化学工業が盛ん。

にいばり

にいばり ニヒ― 【新治・新墾】
〔「にいはり」とも〕
新しく田を開墾すること。また,道などをつくること。「―の今作る道さやかにも/万葉 2855」

にいぼとけ

にいぼとけ ニヒ― [3] 【新仏】
亡くなってまもない死者。新盆(ニイボン)を迎えるまでをいうことが多い。

にいぼん

にいぼん ニヒ― [0][1] 【新盆】
死んだ人の初めての盂蘭盆(ウラボン)。あらぼん。初盆。[季]秋。

にいまいり

にいまいり ニヒマヰリ 【新参り】
新たに宮仕えすること。また,その人。いままいり。「ある人のもとに―の女の侍りけるが/後撰(春上詞)」

にいまくら

にいまくら ニヒ― [3] 【新枕】
男女が初めて一緒に寝ること。「ただこよひこそ―すれ/伊勢 24」

にいまなび

にいまなび ニヒ― 【新学】
歌論書。一巻。賀茂真淵著。1765年成立。1800年刊。万葉集尊重の復古主義において「歌意考」に通ずるが,古語古調を古代精神にいたる階梯として明確に位置づけ,より古学を強調。

にいまなびいけん

にいまなびいけん ニヒ― 【新学異見】
歌論書。一巻。香川景樹著。1811年成立,15年刊。賀茂真淵の「新学」に対する反駁書。古今集を理想の風体と擁護,同時に誠(マコト)を重視,擬古を否定する現代主義の立場をとる。

にいみ

にいみ ニヒミ 【新美】
姓氏の一。

にいみ

にいみ ニヒミ 【新見】
岡山県北西部,高梁(タカハシ)川上流域にある市。新見盆地の中心で,農牧林産物の集散地。石灰石を産する。

にいみなんきち

にいみなんきち ニヒミ― 【新美南吉】
(1913-1943) 児童文学者。愛知県生まれ。本名,正八。民話的な題材をユーモアと善意をもって描く。作「ごんぎつね」「おぢいさんのランプ」

にいむろ

にいむろ ニヒ― 【新室】
新しくできた家。新築の家。「―のこどきに至れば/万葉 3506」

にいや

にいや ニヒ― [0][1] 【新屋】
(1)新築の家。しんや。
(2)本家から新たに独立した家。分家。新宅。

にいろ

にいろ [0] 【丹色】
丹の色。赤い色。

にいん

にいん [1] 【二院】
二院制における上院と下院。日本では衆議院と参議院。両院。

にいんせい

にいんせい [0] 【二院制】
二つの独立した合議機関によって議会を構成し,原則として両者の意思の一致をもって議会の意思とする制度。通常,国民が直接的に選出した代表者からなる方を下院,その他の代表者からなる方を上院という。現憲法下の日本の国会は衆議院・参議院の二院から成るが,両者とも国民の直接的代表者で組織される。両院制。
→一院制

にいんせいど

にいんせいど【二院制度】
the two-chamber[bicameral]system.

にいんクラブ

にいんクラブ 【二院―】
⇒第二院(ダイニイン)クラブ

にう

にう 【丹生】
丹(ニ)を産する所の意。地名として各地に存在する。「ま金ふく―のま朱(ソオ)の/万葉 3560」

にうかわかみじんじゃ

にうかわかみじんじゃ ニフカハカミ― 【丹生川上神社】
奈良県吉野郡にある旧官幣大社。上・中・下三社に分かれ,上社は高龗(タカオカミ)神,中社は罔象女(ミズハノメ)神,下社は闇龗(クラオカミ)神を祀る。旱魃(カンバツ)・霖雨(リンウ)の神として崇敬された。二十二社の一。

にうけ

にうけ [3][0] 【荷受(け)】
(1)送ってきた荷物を受け取ること。
⇔荷送り
(2)卸売(オロシウリ)業者のこと。

にうけ

にうけ【荷受】
receipt of goods.荷受人 a consignee.

にうけにん

にうけにん [0] 【荷受人】
物品運送契約において,運送品の受取人として指定された者。

にうごき

にうごき [2] 【荷動き】
出荷・入荷などの,荷物の変動。

にうす

にうす【荷薄】
shortage of goods.

にうち

にうち [3][0] 【荷打ち】
「打ち荷」に同じ。

にうつひめじんじゃ

にうつひめじんじゃ ニフツヒメ― 【丹生都比売神社】
和歌山県伊都郡にある旧官幣大社。祭神は丹生都比売大神・高野御子(タカヌミコ)大神など。天野(アメノ)神社。

にうま

にうま [1] 【荷馬】
荷物を運ぶ馬。荷負い馬。駄馬(ダバ)。

にうめ

にうめ [0] 【煮梅】
(1)梅の実の砂糖煮。
(2)黄熟した梅の実を煮て実をすりつぶし,塩をまぜ加えた中に青梅を漬け込んだもの。

にうり

にうり [0] 【煮売り】
飯と,副食物の魚・野菜などを煮てすぐに食べられるようにして売ること。また,そうして煮たもの。「国々の名物酒さかな,―・焼売り色々あり/仮名草子・東海道名所記」

にうりぢゃや

にうりぢゃや [3] 【煮売り茶屋】
江戸時代,煮売りを兼ねた茶店。煮売り茶店。

にうりぶね

にうりぶね [4] 【煮売り船】
江戸時代,廻船や乗り合い船などの船員・乗客を相手に酒・田楽などの飲食物を売った小舟。淀川のくらわんか船もその一つ。煮売り茶船。商い船。うろうろ船。

にうりや

にうりや [0] 【煮売り屋】
江戸時代,煮売りを商う店。また,その人。

にえ

にえ ニヘ 【贄・牲】
(1)神仏・朝廷へ捧げる供物。特に初物の食べ物や諸国の特産物。貢ぎ物。「塩と―とは,また郷土(クニ)の出す所に随へ/日本書紀(孝徳訓)」
→にえす(贄)
(2)贈り物。進物。「伊予の最手(ホテ)―奉る/宇津保(初秋)」
(3)犠牲。いけにえ。「弾圧の―となる」

にえ

にえ 【二会】
(1)円宗寺の法華会と法勝寺の大乗会の二つの法会。
(2)円宗寺の法華会と最勝会の二つの法会。

にえ

にえ [0] 【煮え】
(1)にえること。また,その過程。
(2)茶釜(チヤガマ)の底に漆でつけてある薄い鉄片。湯が沸くと煮え音を出す。

にえ

にえ [0] 【沸・錵】
日本刀の重要な見所の一。地肌および地肌と刃部との境目にそって銀砂をまいたように,細かくきらきらと輝いているもの。地肌に生ずるものは,特に地沸(ジニエ)という。
→匂い(3)

にえあがる

にえあが・る [4] 【煮え上(が)る】 (動ラ五[四])
(1)十分に煮える。「おかゆが―・った」
(2)煮立つ。にえたぎる。「楚王の頭(クビ)と,眉間尺が首と―・る湯の中にして/太平記 13」

にえあぶら

にえあぶら [3] 【煮え油】
煮立てられた油。

にえうみのしんじ

にえうみのしんじ ニヘウミ― 【贄海の神事】
昔,伊勢神宮に供えるために,毎年6月と一二月の一五日,志摩国(今の三重県)阿原木神崎で,牡蠣(カキ)・海松(ミル)などをとった神事。

にえかえる

にえかえる【煮え返る】
[腹の中が]My blood boils with anger.

にえかえる

にえかえ・る [3] 【煮え返る】 (動ラ五[四])
(1)煮えて沸きかえる。沸騰する。にえたつ。「湯が―・る」
(2)ひどく腹が立つ。にえくりかえる。「くやしさで腹の中が―・る」
(3)大騒ぎする。「節季師走に此の在所は傾城事で―・る/浄瑠璃・冥途の飛脚(下)」

にえかげん

にえかげん [3] 【煮え加減】
煮え具合。煮えた程度。

にえきら∘ない

にえきら∘ない 【煮え切らない】 (連語)
考えなどがはっきりしない。あいまいだ。「―∘ない態度」「―∘ない返事」

にえきらない

にえきらない【煮え切らない】
vague (あいまい);→英和
irresolute (決断力のない);→英和
lukewarm (なまぬるい).→英和

にえくりかえる

にえくりかえ・る [5] 【煮え繰り返る】 (動ラ五[四])
(1)ぐらぐら煮えて,沸きかえる。「なべの中の湯が―・っている」
(2)怒りで,ひどく腹が立つ。「腹わたが―・る」

にえす

にえ・す ニヘ― 【贄す】 (動サ変)
神にその年の新穀を供える。「にほ鳥の葛飾早稲(ワセ)を―・すとも/万葉 3386」

にえたぎる

にえたぎ・る [4] 【煮え滾る】 (動ラ五[四])
煮えて盛んに沸き立つ。煮えかえる。「―・った湯」

にえたつ

にえた・つ [3] 【煮え立つ】 (動タ五[四])
(1)十分に煮える。煮えてぐつぐつ沸き上がる。「汁が―・っている」
(2)ひどく腹が立つ。「胸の中が―・つ」

にえづかい

にえづかい ニヘヅカヒ 【贄使】
贄を奉進する使者。

にえどの

にえどの ニヘ― 【贄殿】
(1)大嘗祭(ダイジヨウサイ)のとき,神供などを納めておく殿舎。
(2)宮中の内膳司にあり,諸国からの献上物を納めておく建物。
(3)貴人の家で,魚・鳥の類を蓄えておく所。また,食物を調理する所。「よるは―にをさめ/大鏡(師尹)」

にえばな

にえばな 【煮え花・煮え端】
煎(セン)じたての香りの高い茶。にばな。ではな。「奈良茶の―を親父も一杯/浄瑠璃・大職冠」

にえびと

にえびと ニヘ― 【贄人】
(1)贄にする魚・鳥を捕まえる者。「誰が―ぞ鴫(シギ)突き上る/神楽歌」
(2)使用人。召し使い。「我は天皇(スメラミコト)の―たらめや/播磨風土記」

にえゆ

にえゆ [0] 【煮え湯】
煮え立った熱い湯。熱湯。

にえゆ

にえゆ【煮え湯】
boiling water.〜を飲ませる betray a person's trust.

にえゆ=を飲まさ∘れる

――を飲まさ∘れる
信用していた者に裏切られてひどい目にあう。

にえる

にえる【煮える】
boil;→英和
be boiled;be cooked.煮え立つ boil over.よく煮えている be well-done.

にえる

に・える [0] 【煮える】 (動ア下一)[文]ヤ下二 に・ゆ
(1)沸き立った汁の中で物に熱が通って食べられるようになる。「芋が―・える」
(2)水が沸きたって熱い湯になる。「―・ゆる茶の湯は面白や/狂言・通円」
(3)ひどく腹が立つ。「胸が―・える」「歯痒いも歯痒し,業も―・える/奇遇(四迷)」
(4)話がまとまる。結論に達する。「どうとも話は―・えずに,毎日紛擾(ゴタゴタ)してゐる内(ウチ)/二人女房(紅葉)」
(5)大騒ぎする。「禿の小伝が見えぬと云て内は―・えます/歌舞伎・壬生大念仏」

にえんきさん

にえんきさん [4] 【二塩基酸】
電離して水素イオンとなることのできる水素原子を一分子あたり二個もつ酸。二価の酸。硫酸など。

にお

にお ニホ 【鳰】
カイツブリの古名。におどり。[季]冬。

にお

にお ニホ
刈った稲穂や脱穀後の稲藁(イナワラ)を,円錐形に高く積み上げたもの。藁塚。稲むら。にご。におん。[季]秋。

におい

におい ニホヒ [2] 【匂い・臭い】
〔動詞「匂う」の連用形から〕
(1)物から発散されて,鼻で感じる刺激。かおり・くさみなど。臭気。
〔「かおり」が快い刺激についていうのに対し,「におい」は快・不快両方についていう。不快な場合の漢字表記は多くは「臭い」〕
「花の―をかぐ」「香水の―」「玉ねぎの腐った―」「変な―がする」「薬品の―をかぐ」
(2)そのものがもつ雰囲気やおもむき。それらしい感じ。「パリの―のする雑誌」「生活の―の感じられない女優」「不正の―がする」「悪の―」
(3)日本刀の重要な見所の一。地肌と刃部との境い目にそって霧のように白くほんのりと見える部分。
→沸(ニエ)
(4)色,特に赤い色の映えのある美しさ。色が美しく照り映えること。「紅に染めてし衣雨降りて―はすとも/万葉 3877」
(5)つややかな美しさ。はなやかな美しさ。「この(=若宮)御―には並び給ふべくもあらざりければ/源氏(桐壺)」
(6)威光。栄華。「官位(ツカサクライ),世の中の―も何ともおぼえずなむ/源氏(椎本)」
(7)染め色,襲(カサネ)や縅(オドシ)の色目で,濃い色から次第に薄くなっているもの。「蘇枋(スオウ)の下すだれ,―いと清らにて/枕草子 60」
(8)「匂い縅(オドシ)」の略。「萌黄の―の鎧きて/平家 7」
(9)描(カ)き眉の,薄くぼかしてある部分。
(10)俳諧用語。発句または付句から感じとられる情趣。「今はうつり・響き・―・位を以て付くるを良しとす/去来抄」
→匂付け

におい

におい【匂い】
(a) smell;→英和
(a) scent;→英和
an odor;→英和
fragrance (芳香).良い(悪い)〜 a sweet (bad) smell.〜の良い sweet-smelling;fragrant.→英和
〜の悪い foul-smelling.良い(悪い)〜がする smell sweet (bad).ペンキの〜がする smell of paint.

におい=松茸(マツタケ)、味(アジ)湿地(シメジ)

――松茸(マツタケ)、味(アジ)湿地(シメジ)
香りのよいのはマツタケ,味がよいのはシメジである,ということ。香り松茸,味湿地。

においあぶら

においあぶら ニホヒ― [4] 【匂い油】
化粧品として用いる芳香ある油。香油。

においあらせいとう

においあらせいとう ニホヒ― [6] 【匂あらせいとう】
アブラナ科の多年草。ヨーロッパ原産。観賞用に栽培。高さ約30センチメートル。葉は披針形。四,五月,香りのある十字形花を穂状につける。花は黄赤色・黄色・紅紫色などで,八重咲きもある。ケイランサス。オールフラワー。

においえんどう

においえんどう ニホヒヱン― [4] 【匂豌豆】
スイート-ピーの別名。

においおどし

においおどし ニホヒヲドシ [4] 【匂い縅】
鎧(ヨロイ)の縅の一種。薫(タ)き物のかおりが次第に薄れてゆくように,濃い色彩から次第に薄くなるように縅したもの。

においが

においが ニホヒ― 【匂ひ香】
かおり。香気。「我が袖に―移せ家づとにせむ/後撰(春上)」

においがみ

においがみ ニホヒ― [2] 【匂い紙】
香料をしみ込ませた化粧紙。

においぎれ

においぎれ ニホヒ― [0] 【匂い切れ】
刀剣で,焼き刃の波紋の切れている所。

においこぼれる

においこぼ・れる ニホヒ― [6] 【匂い零れる】 (動ラ下一)
あでやかな美しさがあふれ出る。「―・れるような美しさ」

においざくら

においざくら ニホヒ― [4] 【匂桜】
サトザクラの一種。花は八重咲きで白く,香気がある。

においすみれ

においすみれ ニホヒ― [4] 【匂菫】
スミレ科の多年草。ヨーロッパ原産。切り花や花壇用として栽培。葉は心臓形。春,径約2センチメートルの左右相称の花を頂につける。花色は濃紫・青紫・淡紫・白などで,香りがある。バイオレット。

においずみ

においずみ ニホヒ― [2] 【匂い墨】
よい香りをつけてある墨。香墨。「火花も薫れと―くべんとせしを/浄瑠璃・蝉丸」

においたつ

においたつ ニホヒ― [4] 【匂い立つ】 (動タ五[四])
(1)においが立ちこめる。
(2)(美しさなどで)あたりが輝くように感じられる。「―・つばかりの美しさ」

においだま

においだま ニホヒ― [0] 【匂い玉】
丸く玉の形にした匂い袋。

においづけ

においづけ ニホヒ― [0] 【匂付け】
蕉風俳諧における付合方法の一。従来の物付けや心付けのような知的連想によるものでなく,前句と付句との間の気分・情趣が互いに応ずるような付け方。

において

において 【に於いて】 (連語)
〔格助詞「に」に動詞「おく(置く)」の連用形の音便の形「おい」と接続助詞「て」が付いたもの〕
(1)動作・作用の行われる場所・時間などを表す。「総会は東京―行う」「明治時代―流行せる思想」
(2)事物について,それに関連することを表す。…に関して。「在任中,外交―特に大きな功績をあげた」「勉強―も,運動―も,彼にかなう者はいない」
〔漢文訓読文に由来する語〕

においては

においては 【に於いては】 (連語)
仮定の条件を表す。…の場合には。…ということがあるなら。「大納言が切られ候はん―成経とてもかひなき命を生きて何にかはし候ふべき/平家 2」

においどり

においどり ニホヒ― [2][3] 【匂い鳥】
ウグイスの異名。「鳴声やげに伽羅のはし―(露節)/貝おほひ」

においのはな

においのはな ニホヒ― 【匂いの花】
連句で,名残の裏の定座(百韻では七句目,歌仙では五句目)の花のこと。もと千句と夢想についていわれ,一巻を巻き終わる頃に香をたいたのでこの呼称がある。名残の花。挙げ花。

においぶくろ

においぶくろ ニホヒ― [4] 【匂い袋】
香料を入れた小さい袋。特に夏期,身につけたり,部屋にかけたりする。衣類の防虫香ともする。[季]夏。《紫の―を秘めごころ/後藤夜半》

においやか

においやか ニホヒ― 【匂ひやか】 (形動ナリ)
色美しいさま。つやがあってあでやかなさま。におやか。「いとあてに気高く,さすがに―におはします/宇津保(蔵開上)」

においやぐるま

においやぐるま ニホヒ― [5] 【匂矢車】
キク科の越年草。イラン地方原産。ヤグルマギクの近縁種で,観賞用に栽培。高さ約60センチメートル。葉は羽状に深裂。初夏,径5センチメートルの頭花をつけ,花色は黄・白などで,香りがよい。スイート-サルタン。

におう

におう [2][1] 【仁王・二王】
寺門あるいは須弥壇前面の両側に安置した一対の仏教護持の神像。忿怒(フンヌ)の相で,一体は口を開き,一体は口を閉じ両者で阿吽(アウン)の相をなす。その本来の性格については,金剛力士とするものなど諸説ある。
仁王[図]

におう

におう [1] 【二王】
(1)二人の君主。
(2)中国の晋の書家,王羲之(オウギシ)とその子王献之の称。

におう

におう【仁王】
the two Deva Kings.仁王門 the Deva gate (of a temple).

におう

におう ニワウ 【仁王】
狂言の一。負けのこんだ博打(バクチ)打ちが,仁王になりすまし,大勢の人から賽銭を得るが,参詣人に体をくすぐられ,化けの皮がはがれる。

におう

におう【匂う】
smell;→英和
stink (悪臭が);→英和
be fragrant (芳香が).⇒匂い.

におう

にお・う ニホフ [2] 【匂う・臭う】
■一■ (動ワ五[ハ四])
□一□
(1)あるにおいがあたりにただよう。それがあるにおいを発散する。
〔「かおる」が快いにおいについていうのに対し,「におう」は快・不快両方についていうが,不快な場合の漢字表記は多くは「臭う」〕
「梅の香が―・う」「肉を焼くにおいが―・ってくる」「くつ下が―・う」「橘の―・へる香かもほととぎす/万葉 3916」
(2)何となく,それらしい雰囲気が感じられる。多く好ましくない場合に用いる。「不正が―・ってくる」
□二□
(1)赤などの色があざやかに照り輝く。「春の園(ソノ)紅(クレナイ)―・ふ桃の花下照る道に出で立つ娘子(オトメ)/万葉 4139」
(2)美しさ・魅力などが,その内部からただよい出る。美しくつややかである。「―・うばかりの美少女」「愛嬌が―・う女性」「紫の―・へる妹(イモ)を/万葉 21」
(3)他のものの色に映り染まる。「手に取れば袖さへ―・ふをみなえし/万葉 2115」
(4)他のものの影響を受けて,はなやかに栄える。恩恵やおかげをこうむる。「人ひとりを思ひかしづき給はむ故(ユエ)は,ほとりまでも―・ふ例(タメシ)こそあれ/源氏(真木柱)」
(5)染色・襲(カサネ)・縅(オドシ)などで,色を次第にぼかしていく。「うへはうすくて,したざまにこく―・ひて/雅亮装束抄」
■二■ (動ハ下二)
美しく色づける。「住吉(スミノエ)の岸野の榛(ハリ)に―・ふれど/万葉 3801」
〔古くは,「に」は「丹」で赤色の意,「ほ」は「秀(ホ)に出ず」などの「秀」でぬきんでる意で用いられた。「におう」は,本来は色彩に関する美しさをいう語。「匂わす」に対する自動詞〕

におうだち

におうだち [0] 【仁王立ち】
仁王像のようにどっしりと立っていること。「―になって立つ」

におうのみや

におうのみや ニホフ― 【匂宮】
〔「におうみや」とも〕
(1)源氏物語の巻名。第四二帖。
(2)源氏物語の作中人物。宇治十帖の主要人物の一人。今上帝と明石の中宮の間の第三皇子。光源氏の孫。光源氏の色好みの性格を受け継ぎ,浮舟をめぐって薫と争う。匂兵部卿宮。

におうもん

におうもん [2] 【仁王門】
仁王の像を左右に安置してある寺院の門。

におうりき

におうりき [2][0] 【仁王力】
仁王のように強い力。金剛力。

におがい

におがい ニホガヒ [2] 【鳰貝】
海産の二枚貝。殻長約5センチメートル。貝殻は薄く長卵形で前方はとがり乳白色。貝殻の表面は鑢(ヤスリ)状の多数のとげ状突起があり,これで岩に穴をあけてすむ。日本各地の潮間帯に分布。

におきて

におきて 【に於きて】 (連語)
〔格助詞「に」に動詞「おく(置く)」の連用形「おき」と接続助詞「て」が付いたもの〕
「において(連語)」に同じ。「式部卿の宮をとこそは思ひしかど,今―はえ居給はじ/栄花(月の宴)」「奴は合戦―は,以ての外さかさかしき者にて候/保元(上)」
〔中古から中世にかけて「において」とともに用いられたが,のち,「において」が一般に用いられるに至った〕

におくり

におくり [2] 【荷送り】
先方に荷物を送り出すこと。
⇔荷受け

におくりにん

におくりにん【荷送り人】
⇒荷主.

におくりにん

におくりにん [0] 【荷送り人】
物品の運送契約の当事者として,運送人に対して物品の運送を委託した者。

における

における 【に於ける】 (連語)
〔格助詞「に」に動詞「おく(置く)」の已然形「おけ」と助動詞「り」の連体形「る」の付いたもの〕
(1)(連体修飾語として用いて)動作・作用の行われる場所・時間などを表す。…での。…の場合の。「海外―諸情勢」「在学中―成績」「委員会―彼の態度は立派だった」
(2)(「…の…における」の形で)事物について,それに関連することを表す。「芸術の人生―はまことに大きな意義をもっている」「西行の和歌―,宗祇の連歌―,雪舟の絵―,利休が茶―,其の貫道する物は一なり/笈の小文」
〔漢文訓読文から出た言い方〕

におす

にお・す ニホス 【匂す】 (動サ四)
木や草,または赤土などで彩色する。「住吉(スミノエ)の遠里小野のま榛(ハリ)もち―・しし衣(キヌ)に高麗(コマ)錦紐に縫ひ付け/万葉 3791」

におてる

におてる ニホ― 【鳰照る】 (枕詞)
琵琶湖の周辺の風物を代表する「沖」「月」などにかかる。「志賀の浦や―沖は霧こめて/新続古今(秋下)」

におてるや

におてるや ニホ― 【鳰照るや】 (枕詞)
琵琶湖周辺の地名「矢橋」「桜谷」「志賀」にかかる。「―矢橋の渡りする舟を/永久百首」「―志賀の浦風春かけて/新千載(春上)」

におどり

におどり ニホ― 【鳰鳥】
カイツブリの古名。にお。[季]冬。「―の潜(カズ)く池水心あらば/万葉 725」

におどりの

におどりの ニホ― 【鳰鳥の】 (枕詞)
カイツブリの水中に息長く潜る習性や雌雄の仲の良いことなどから,「潜(カズ)く」「息長(オキナガ)」「二人並び居」「なづさふ」などにかかる。また地名「葛飾(カヅシカ)」にもかかる。「頭椎(クブツチ)の痛手負はずは―潜きせな/日本書紀(神功)」「―葛飾早稲をにへすとも/万葉 3386」「―息長川は絶えぬとも/万葉 4458」「―二人並び居語らひし/万葉 794」

におのうきす

におのうきす ニホ― 【鳰の浮き巣】
〔鳰が葦の間に作る巣が水に浮いているように見えるところから〕
鳰の巣。和歌などでは,よるべのない意にいう。[季]夏。「子を思ふ―のゆられ来て/無名抄」

におのうみ

におのうみ ニホ― 【鳰の海】
琵琶湖の別名。((歌枕))「我袖の涙や―ならむ/千載(恋四)」

におも

におも [0] 【荷重】 (名・形動)[文]ナリ
(1)荷物が重いこと。
(2)負担や責任が重すぎる・こと(さま)。「彼には―な役目だ」

におやか

におやか ニホ― 【匂やか】 (形動ナリ)
つややかで美しいさま。においやか。「いとほそう―なる独鈷(トコ)を取らせて/枕草子(三一九・能因本)」

におゆ

にお・ゆ ニホユ 【匂ゆ】 (動ヤ下二)
美しく照り輝く。におう。「春花の―・え栄えて/万葉 4211」

におろし

におろし【荷降ろし】
unloading;landing.→英和
〜する unload;→英和
land.→英和
⇒荷.

におろし

におろし [2] 【荷下ろし】
積まれた荷をおろすこと。

におわし

におわ・し ニホハシ 【匂はし】 (形シク)
つややかで美しい。「ねびれて―・しき所も見えず/源氏(空蝉)」

におわす

におわ・す ニホハス [3] 【匂わす】 (動サ五[四])
(1)
 (ア)よいにおいをさせる。「香水を―・す」
 (イ)(多く「臭わす」と書く)いやなにおいをさせる。「安物の香水をぷんぷん―・す」
(2)それとなくほのめかす。「合格を―・す」
(3)美しく染める。「衣―・せて旅のしるしに/万葉 57」
(4)美しく映えさせる。「紅の衣―・し/万葉 4157」
〔「匂う」に対する他動詞〕

におわす

におわす【匂わす】
(1)[香を放つ]smell;→英和
be fragrant (芳香を).
(2)[ほのめかす]drop a hint <of> ;→英和
hint <at> ;suggest.→英和

におわせる

におわ・せる ニホハセル [4] 【匂わせる】 (動サ下一)
「匂わす」に同じ。「香水を―・せている」「引退を―・せる」「湯上がりの肌をつややかに―・せる」

におん

におん [1] 【二恩】
(1)父母の恩。二親の恩。
(2)師と親との恩。
→四恩

にか

にか (連語)
〔格助詞「に」に係助詞「か」の付いたもの〕
格助詞「に」で示されるものに関して,疑問または反語の意を表す。「またいつの世―ありしかたちをも見むとおぼし念じて/源氏(夕顔)」「また知らず,仮の宿り,たがため―心を悩まし,何によりてか目を喜ばしむる/方丈記」

にか

にか [1] 【二家】
⇒雌雄異株(シユウイシユ)

にか

にか [1] 【二化】
「二化性(ニカセイ)」に同じ。「―螟虫(メイチユウ)」

にか

にか (連語)
〔断定の助動詞「なり」の連用形「に」に係助詞「か」の付いたもの〕
断定することに対しての疑問または反語の意を表す。「清げなる屋・廊など続けて,木立いと由あるは,何人の住む―/源氏(若紫)」「何事―あらん,ことことしくののしりて/徒然 19」

にかい

にかい [0] 【二階】
(1)一層の平家(ヒラヤ)に対して,二層に作った家屋。また,その上層の部分。
(2)高層建築の,下から二層目の階。
(3)「二階厨子」の略。

にかい

にかい【二回】
twice;→英和
two times.月〜の semimonthly.

にかい

にかい【二階】
<米> the second floor[story]; <英> the first floor[storey].〜に[で]upstairs.→英和
‖二階バス a double-decker.二階家 a two-storied[ <英> storeyed]house.

にかい=から目薬(メグスリ)

――から目薬(メグスリ)
意のままにならずもどかしいこと。また,回り遠くて効果のおぼつかないこと。

にかいずし

にかいずし [2] 【二階厨子】
平安時代の調度品の一。二段になった棚の下層に両開きの扉をつけた置き戸棚。棚板には錦の敷物を敷き,周囲に組緒(クミオ)を通す。二基を一組とし,寝殿造りの母屋の室内装飾としても用いられた。二階。厨子。

にかいだて

にかいだて [0] 【二階建て】
二階がある建物。二階造り。

にかいだてねんきん

にかいだてねんきん [6] 【二階建て年金】
1986年(昭和61)から施行された公的年金制度の給付構造をいう語。国民年金を全国民共通の基礎年金とし,被用者には報酬比例の厚生年金や共済年金が上乗せ給付される。
→基礎年金

にかいだな

にかいだな [2] 【二階棚】
平安時代の寝殿造りで用いられた室内調度の一。装飾を施した二重の置き棚。
二階棚[図]

にかいどう

にかいどう ニカイダウ 【二階堂】
姓氏の一。

にかいどうとくよ

にかいどうとくよ ニカイダウ― 【二階堂トクヨ】
(1880-1941) 女子体育教育者。宮城県生まれ。東京女子高等師範学校(現お茶の水女子大)教授を経て,二階堂体操塾(現日本女子体育大)を設立。

にかいばんとう

にかいばんとう 【二階番頭】
近世,銭湯の二階にいて物を売ったり客の世話をした番頭。二階番。

にかいまわし

にかいまわし 【二階回し】
遊里で,妓楼の二階の部屋・寝具・器物など一切のものを扱う役の者。「―の仕つけが悪く情のこはい女だ/歌舞伎・木間星箱根鹿笛」

にかいもん

にかいもん [2] 【二階門】
二階造りの門。楼門。

にかいや

にかいや [2] 【二階屋】
二階のある家。二階建ての家。

にかえし

にかえし [0] 【煮返し】
煮返すこと。また,そのもの。

にかえしず

にかえしず [4] 【煮返し酢】
塩を入れて煮立てた酢。さまして料理・漬物などに用いる。

にかえす

にかえ・す [3][2] 【煮返す】 (動サ五[四])
一度煮たものをもう一度煮る。煮直す。「おでんを―・す」

にかかい

にかかい ニクワクワイ 【二科会】
美術団体。1914年(大正3)設立。文展洋画部に第二部設置を求めて入れられなかった石井柏亭・有島生馬らが結成。毎秋,公募展を開催。

にかこく

にかこく【二か国語放送】
bilingual broadcasting.

にかせい

にかせい ニクワ― [0] 【二化性】
昆虫が,一年間に二世代繰り返す性質。多く夏と秋に現れる。二化。
→化性

にかた

にかた [0] 【煮方】
(1)ものを煮る方法。ものを煮る程度。「―が足りない」
(2)日本料理の調理場で煮ることを受け持つ料理人。板前に次ぐ責任者。煮手。

にかめいが

にかめいが ニクワ― [3] 【二化螟蛾】
小形の蛾。前ばねの長さ10〜15ミリメートル。前ばねは黄褐色または暗褐色,後ろばねは白色。幼虫はニカメイチュウまたはズイムシと呼ばれ,イネの茎内を食害する大害虫。成虫は,田植え期と八,九月の二回発生する。日本全土のほか,アジア・ヨーロッパに広く分布。

にかめいちゅう

にかめいちゅう ニクワ― [3] 【二化螟虫】
ニカメイガの幼虫。ズイムシ。

にかよう

にかよ・う [3] 【似通う】 (動ワ五[ハ四])
互いによく似る。「これら二つには―・った点がある」

にかよう

にかよう【似通う】
resemble.→英和
⇒似る.

にかわ

にかわ【膠(でつける)】
glue.→英和

にかわ

にかわ [0] 【膠】
〔煮皮,の意〕
獣・魚類の骨・皮などを石灰水に浸してから煮て濃縮,冷やして固めたもの。粗製のゼラチン。接着剤とし,また,絵の具や画布の製造に用いる。

にかわ∘す

にかわ∘す ニカハ― 【膠す】 (連語)
にかわで付けたようにしっかり止まる。「潮退き舟―∘して動かず/日乗(荷風)」
→琴柱(コトジ)に膠(ニカワ)す

にかわしたじ

にかわしたじ [4][5] 【膠下地】
漆器の下地の一。膠の溶液と砥粉(トノコ)を混ぜたものを塗って下地としたもの。万造下地。

にかわしつ

にかわしつ [3] 【膠質】
⇒コロイド

にかわづけ

にかわづけ [0] 【膠付け】
膠で物を接着すること。また,接着したもの。

にかん

にかん [1] 【二官】
律令制で,神祇官と太政官。

にが

にが 【苦】
〔形容詞「にがい」の語幹から〕
(1)他の語の上に付いて複合語をつくる。
 (ア)にがい意を表す。「―塩」
 (イ)にがにがしい,不快である意を表す。「―笑い」
(2)憎まれ口。いやみ。「必ず後悔さつしやるなと―を放してじろ��と/浄瑠璃・神霊矢口渡」

にが

にが [1] 【二河】
〔仏〕 水の川と火の川。貪愛(トンアイ)と瞋憎(シンゾウ)の煩悩(ボンノウ)をそれぞれにたとえたもの。
→二河白道(ニガビヤクドウ)

にがい

にが・い [2] 【苦い】 (形)[文]ク にが・し
(1)舌にいやな味を感ずる。「―・いお茶」「良薬は口に―・し」
(2)不機嫌である。不愉快に感じる。「落選と聞いて―・い顔をする」「興もさめて事―・うなりぬ/大鏡(道長)」
(3)つらい。苦しい。「―・い経験」
[派生] ――さ(名)――み(名)

にがい

にがい【苦い】
bitter.→英和
〜顔をする knit one's brows.

にがい

にがい 【耳外】
聞き入れないこと。聞き捨てにすること。「山門是れを―に処せず/太平記 24」

にがいろ

にがいろ [0] 【苦色】
(1)黒みの香色。
(2)襲(カサネ)の色目の名。表は濃い苦色,裏は二藍(フタアイ)。四季通用。

にがうり

にがうり [2] 【苦瓜】
ツルレイシの別名。[季]秋。

にがお

にがお [0] 【似顔】
「似顔絵」の略。「芳幾(ヨシイク)に―を画(カカ)せて/安愚楽鍋(魯文)」

にがお

にがお【似顔】
a portrait (絵).→英和

にがおえ

にがおえ [0] 【似顔絵】
(1)ある人の顔に似せて描いた絵。
(2)浮世絵で,役者絵・美人絵のこと。

にがかしゅう

にがかしゅう [3] 【苦何首烏】
ヤマノイモ科のつる性多年草。山地の林縁に自生。地下にひげ根のある丸い黒色の塊根があるが,苦みが多く,食用にならない。塊根を食用にするカシュウイモはこの栽培品種。

にがき

にがき [0] 【苦木】
ニガキ科の落葉高木。山地に自生。高さ約10メートル。葉は互生し,大形の羽状複葉。小葉は対生する。枝・葉に強い苦みがある。木部を苦味健胃薬とし,材は緻密で器具・細工物とする。クボク。
苦木[図]

にがくりたけ

にがくりたけ [4][3] 【苦栗茸】
坦子菌類ハラタケ目の毒きのこ。春から秋にかけて各地の林の中の切り株などに多数群生する。食用のクリタケに似るが小形で傘は径2〜5センチメートル,全体が硫黄色で苦みがある。

にがぐち

にがぐち [0] 【苦口】
憎らしく感じさせる物言い。憎まれ口。「さしてもない事,―言ふて/浄瑠璃・薩摩歌」

にがさ

にがさ [0] 【荷嵩】
荷物がかさばること。荷物のかさ。

にがし

にが・し 【苦し】 (形ク)
⇒にがい(苦)

にがしお

にがしお [0] 【苦潮】
赤潮(アカシオ)の別名。[季]夏。

にがしお

にがしお [0] 【苦塩】
「苦汁(ニガリ)」に同じ。

にがす

にが・す [2] 【逃がす】 (動サ五[四])
(1)捕らえていたものを自由にしてやる。放す。「釣った魚を―・してやる」「湯気を―・す」
(2)捕らえそこなう。また,捕らえたものに逃げられる。「逃げようったって―・すものか」「よい機会を―・す」
(3)(敵などに)気づかれないようにどこかへ行かせる。「裏口から―・す」
〔「逃げる」に対する他動詞〕
[可能] にがせる

にがす

にがす【逃がす】
[放す]let go;set free;[取り逃がす]let <a thief> escape;miss[lose] <a chance> .→英和

にがたけ

にがたけ [2] 【苦竹】
〔そのタケノコに苦みがあるので〕
マダケ・メダケの別名。

にがぢしゃ

にがぢしゃ [0] 【苦萵苣】
エンダイブの別名。

にがっぽい

にがっぽ・い [4] 【苦っぽい】 (形)
苦みが強い。

にがつ

にがつ [3] 【二月】
一年の第二番目の月。きさらぎ。[季]春。
〔副詞的用法の場合,アクセントは [0]〕

にがつ

にがつ【二月】
February <Feb.> .→英和

にがつかくめい

にがつかくめい 【二月革命】
(1)1848年2月フランスのパリに起こった革命。ルイ=フィリップの七月王政を倒し,第二共和制を成立させた。ドイツの三月革命など,諸国の革命運動を誘発。
(2)「三月革命{(2)}」に同じ。

にがつち

にがつち [0] 【苦土】
まだ風化しないために,植物の生育に適さない下層の土。

にがつとし

にがつとし [3] 【二月年】
西日本で,二月一日をいう。太郎の朔日(ツイタチ)。

にがつどう

にがつどう 【二月堂】
奈良東大寺にある堂。毎年2月(今は三月)に修二会(シユニエ)を行うことからこの名がある。東大寺第二世実忠の創建。1669年徳川家綱の再建。
→御水取(オミズトリ)

にがつどうのごおう

にがつどうのごおう 【二月堂の牛王】
奈良東大寺の二月堂から出す牛王の札。厄除けの護符。

にがつれいじゃ

にがつれいじゃ [4] 【二月礼者】
〔「にがつれいしゃ」とも〕
仕事の関係などで正月に年始回りができなかったために,二月一日に年賀に回る人。また,その風習。[季]春。《出稽古の帰りの―かな/五所平之助》

にがて

にがて [0][3] 【苦手】
(1)扱いにくい相手。そりが合わない相手。「あの人はどうも―だ」
(2)得意でないこと。不得手。「―な科目」
(3)爪がにがく,手に毒があるという手。不思議な力があり,その手でおさえると腹の痛みが消えるなどという。「私の―薬なりと夜明がた迄さすりける程に/浮世草子・一代女 2」

にがて

にがて【苦手】
(1)[人]an undesirable opponent.(2)[事]a weak point.彼は〜だ He is hard to deal with.…が〜だ be weak in <English> .

にがな

にがな [0] 【苦菜】
キク科の多年草。山野に普通に見られる。切ると苦みのある白汁が出る。高さ約30センチメートル。根葉は倒披針形。初夏,黄色の頭花を多数つける。舌状花は普通五〜七個だが変異が多い。
苦菜[図]

にがにがしい

にがにがしい【苦々しい】
unpleasant (不快な);→英和
shameful (恥ずべき).→英和
苦々しげに bitterly.→英和

にがにがしい

にがにがし・い [5] 【苦苦しい】 (形)[文]シク にがにが・し
非常に不愉快だ。たまらなくいやだ。「乱れた世相を―・く思う」「―・い顔つき」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)

にがびゃくどう

にがびゃくどう 【二河白道】
〔仏〕 西方の極楽浄土に往生する信仰心を,北を貪欲の水の川,南を怒りの火の川にはさまれた細い清らかな道にたとえた語。善導の「観経疏」散善義に出る。

にがみ

にがみ【苦味】
bitterness;→英和
a bitter taste.〜がある taste bitter.

にがみ

にがみ [3][0] 【苦み・苦味】
(1)にがいこと。にがい味。「―のある薬」
(2)不愉快な気持ち。つらい気持ち。「何の風波もなければ―もない/福翁自伝(諭吉)」
(3)(男の)顔などの,ひきしまっている感じ。
〔「み」は接尾語。「味」は当て字〕

にがみず

にがみず [2] 【苦水】
にがい水。転じて,苦い経験,苦汁(クジユウ)。「―を飲ませる」

にがみばしる

にがみばし・る [5] 【苦み走る】 (動ラ五[四])
(男の)顔つきに厳しくひきしまったところがある。渋みがあってりりしい。「―・ったいい男」

にがむ

にが・む 【苦む】
■一■ (動マ四)
にがにがしく思う。いやな顔をする。「御物語聞え給ふを,暑きに,と―・み給へば,人々笑ふ/源氏(帚木)」
■二■ (動マ下二)
⇒にがめる

にがむし

にがむし【苦虫をかみつぶしたような顔をする】
make a sour face;scowl <at> .→英和

にがむし

にがむし [2] 【苦虫】
かんだら苦いだろうと思われる虫。

にがむし=を噛(カ)みつぶしたよう

――を噛(カ)みつぶしたよう
ひどく不愉快そうな顔つき,にがりきった顔つきをするのにいう。

にがめる

にが・める [3] 【苦める】 (動マ下一)[文]マ下二 にが・む
にがにがしく思って顔をしかめる。「顔ヲ―・メル/ヘボン(三版)」

にがよもぎ

にがよもぎ [3] 【苦艾】
キク科の多年草または半低木。ヨーロッパ原産。全形はヨモギに似るが,芳香と苦みがある。夏,多数の淡黄色の頭花を円錐花序につける。全草を健胃薬に利用,葉はアブサンの原料とする。クガイ。

にがよもぎ

にがよもぎ【苦艾】
《植》a wormwood.→英和

にがら

にがら [0] 【煮殻】
煮出したあとのかす。煮出し殻。

にがり

にがり【苦汁】
bittern;→英和
brine.→英和

にがり

にがり [3] 【苦り】
〔動詞「苦る」の連用形から〕
苦々しい顔つき。にがみ。「―顔」

にがり

にがり [0][3] 【苦汁】
海水から食塩を結晶させた残りの苦みをもつ溶液。塩化マグネシウム・硫酸マグネシウム・塩化カリウムなどを含み,古くから豆腐を固める材料として用いられる。にがしお。くじゅう。

にがり=が走る

――が走・る
苦々しい気持ちが顔つきにさっとあらわれる。「苦りの走りたる大夫/浮世草子・好色盛衰記 1」

にがりきる

にがりき・る [4] 【苦り切る】 (動ラ五[四])
ひどく不愉快そうな顔つきをする。「社員の不祥事に―・る社長」

にがる

にが・る 【苦る】 (動ラ四)
苦々しい顔をする。「然らざらん人は極めて―・りて/今昔 28」

にがわせ

にがわせ【荷為替(を組む)】
(draw) a documentary draft[bill].

にがわせ

にがわせ [2] 【荷為替】
隔地売買において,売り主が為替手形により代金の弁済を受けること。「―取引」

にがわせしんようじょう

にがわせしんようじょう [0][7] 【荷為替信用状】
荷為替手形の保証として銀行が発行する信用状。

にがわせてがた

にがわせてがた [5] 【荷為替手形】
隔地売買において,運送物品を担保にして売り主が買い主を支払人として振り出した為替手形。荷付手形。
→クリーンビル

にがわらい

にがわらい【苦笑い】
a bitter smile.〜する smile bitterly.

にがわらい

にがわらい [3] 【苦笑い】 (名)スル
にがにがしく感じながらも怒ることもできず,笑いに紛らすこと。また,その笑い。苦笑(クシヨウ)。「息子に意見されて―する」

にがんレフ

にがんレフ【二眼レフ】
a twin-lens reflex camera.

にがんレフカメラ

にがんレフカメラ [6] 【二眼―】
〔「二眼レフレックス-カメラ」の略〕
二つのレンズをもつ長方形箱状のカメラ。撮影用レンズと同じ焦点距離のレンズを撮影レンズとともに前後に動かし,反射鏡で上方のピント-ガラスに像を結ばせて焦点調節を行う。二眼レフ。
→レフレックス-カメラ

にき

にき 【仁木】
北海道西部,後志支庁余市郡の町。隣接する余市町とともに,リンゴの産地。

にき

にき 【仁木】
姓氏の一。清和源氏足利氏流の武家。三河国額田郡仁木郷を本拠とする。室町中期には衰亡。

にき

にき 【日記】
〔「にっき」の促音「つ」の無表記〕
日記。「男もすなる―といふものを/土左」

にき

にき [1] 【二期】
(1)二つの任期・期間。「議長を―務める」
(2)一年に二回。春と秋など。「―作」
(3)卒業などの二回目。「―生」

にき

にき [1] 【二季】
(1)四季の中の二つ。春と秋,夏と冬など。「―の彼岸の仏聖田/東鑑(元暦一)」
(2)盆と暮れ。ぼんくれ。「毎年―に心づけいたさうが/咄本・昨日は今日」

にき

にき 【和・熟】
〔中世以降は「にぎ」〕
名詞の上に付いて接頭語的に用いて,詳しい,柔らかな,細かい,穏やかな,などの意を表す。にこ。「―たえ」「―て」「―みたま」

にき

にき [1] 【二気】
陰と陽の二つの気。二儀。

にき

にき【二期】
two periods[terms].

にきえみし

にきえみし 【熟蝦夷】
朝廷に対する帰順の度合によって分けた蝦夷の呼び方の一。朝廷に従順な蝦夷。
⇔あらえみし
「近き者をば―と名づく/日本書紀(斉明訓)」

にきさく

にきさく [2] 【二期作】
同一の耕地に同じ作物を年に二回栽培すること。また,二回目の作物。主に稲作にいう。
→二毛作

にきしね

にきしね 【和稲】
もみを取り除いた稲。にこしね。
⇔荒稲(アラシネ)
「―・荒稲に/祝詞(広瀬大忌祭)」

にきたえ

にきたえ 【和栲・和妙】
細い繊維で緻密に織った布。また,打ってやわらかくした織物。
⇔荒栲(アラタエ)
「御服(ミソ)は明るたへ・照るたへ・―・荒たへに/祝詞(祈年祭)」

にきたつ

にきたつ 【熟田津】
愛媛県松山市道後温泉付近にあった浜辺。にきたづ。みきたづ。((歌枕))「―に舟乗りせむと月待てば潮もかなひぬ今は漕ぎ出でな/万葉 8」

にきたま

にきたま 【和魂】
〔後世「にぎたま」とも〕
「和御魂(ニキミタマ)」に同じ。「大君の―あへや豊国の/万葉 417」

にきて

にきて 【和幣】
〔後世「にぎて」とも〕
麻などの繊維で織った,神にささげるための布。のち,絹・紙なども使われた。ぬさ。みてぐら。「下枝に白―・青―を取り垂(シ)でて/古事記(上)」

にきのはらえ

にきのはらえ 【二季の祓】
毎年,六月と一二月の晦日(ミソカ)に行われる大祓の儀式。二季儀。
→大祓

にきはだ

にきはだ 【和膚・柔膚】
柔らかな肌。にこはだ。「たたなづく―すらを剣大刀身に副(ソ)へ寝ねば/万葉 194」

にきばらい

にきばらい [3] 【二季払い】
一年のうち盆と暮れの二季に支払いをすること。

にきび

にきび [1] 【面皰】
思春期・青年期の男女の顔,胸・背中などにできる吹き出物。脂腺の活動が盛んになって毛孔(ケアナ)がつまるためにできる。治ったあと,瘢痕(ハンコン)が残ることがある。尋常性痤瘡(ザソウ)の俗称。面皰(メンポウ)。

にきび

にきび【面皰】
a pimple.→英和
〜のできた pimpled.→英和

にきびだに

にきびだに [3] 【面皰蜱】
ダニの一種。体長約0.3ミリメートル。体は細長く芋虫状で四対の脚がある。人の毛嚢(モウノウ)に寄生するが病原性はほとんどない。毛嚢虫。にきびのむし。

にきぶ

にき・ぶ 【和ぶ】 (動バ上二)
くつろぐ。なれ親しむ。「大王(オオキミ)の命(ミコト)かしこみ―・びにし家を置き/万葉 79」

にきみ

にきみ 【痤・面皰】
腫(ハ)れ物。また,面皰(ニキビ)のこと。「内に御―おはしましてくすしども参り/栄花(蜘蛛の振舞)」

にきみたま

にきみたま 【和御魂】
平和・静穏などの作用をする霊魂・神霊。にきたま。
⇔荒御魂
「―は王身(ミツイデ)に服(シタガ)ひて寿命(ミイノチ)を守らむ/日本書紀(神功訓注)」

にきめ

にきめ 【和布】
ワカメなど,やわらかな海藻類。「瀬門のわかめは人のむた荒かりしかど我とは―/万葉 3871」

にきゅう

にきゅう [0] 【二級】
(1)二つの等級。
(2)第二位の等級。「―国道」
(3)二級品。特に,二級酒。

にきゅうかせん

にきゅうかせん [4] 【二級河川】
一級河川以外の水系で公共の利害に重要な関係のある河川のうち,都道府県知事が指定したもの。

にきゅうアミン

にきゅうアミン [4] 【二級―】
アンモニアの水素原子二つを,炭化水素を含む基 R ,R′で置換した化合物。一般式 RR′‐NH
→アミン

にきょう

にきょう 【二喬】
⇒大喬小喬(タイキヨウシヨウキヨウ)

にきょうゆうずい

にきょうゆうずい ニキヤウ― [4] 【二強雄蕊】
⇒二長雄蕊(ニチヨウユウズイ)

にきょく

にきょく [1][0] 【二曲】
舞と歌。世阿弥は能楽において,三体とともに少年期に習得すべき技法の基本とした。舞歌(ブカ)。「習道の入門は,―三体を過ぐべからず/至花道」

にきょくしんくうかん

にきょくしんくうかん [0] 【二極真空管】
陽極と陰極のみから成る真空管。整流・検波などに用いる。

にきり

にきり [0] 【煮切り】
料理で,酒などを煮切ること。また,そのもの。

にきる

にき・る [2] 【煮切る】 (動ラ五[四])
料理で,味醂(ミリン)・酒などに火を近づけてアルコール分を燃やして除く。

にきんさ

にきんさ [2] 【二均差】
月の黄経運動の不等(遅速)の一種。振幅〇・六六度,周期は半朔望月(一四・七六五三日)。ティコ=ブラーエが発見。変差。

にぎ

にぎ 【和・熟】
⇒にき(和・熟)

にぎ

にぎ [1] 【二儀】
天と地。また,陰と陽。両儀。「日本開闢の始めを尋ぬれば,―已に分かれ,/太平記 16」

にぎおう

にぎお・う ニギホフ 【賑ふ】 (動ハ下二)
豊かにする。にぎわす。「以て儒道(ハカセノミチ)を―・へたまふとなり/日本書紀(持統訓)」

にぎす

にぎす [0] 【似義須・似鱚】
サケ目の海魚。全長23センチメートルぐらい。体は細長く円筒形。吻(フン)はとがり,口と目が大きい。脂びれがある。背に淡青色の斑紋があり,体全体は淡黄白色。干物・練り製品の原料。本州中部以南の深海砂泥底に分布。ミギス。オキギス。

にぎてき

にぎてき【二義的な】
secondary.→英和

にぎてき

にぎてき [0] 【二義的】 (形動)
根本的でないさま。それほど重要でないさま。二次的。「―な問題」

にぎにぎ

にぎにぎ [1] 【握握】
(1)赤ん坊が手を握ったり広げたりすること。
(2)〔こぶしを握りしめることから〕
賄賂(ワイロ)などを受領すること。「役人の子は―を能く覚/柳多留(初)」
(3)〔幼児語〕
握り飯。

にぎにぎ

にぎにぎ 【賑賑】 (副)
非常ににぎやかなさま。「康頼などいふ猿楽(サルゴウ)狂ひ物など,―と召しつかひて/愚管 5」

にぎにぎしい

にぎにぎし・い [5] 【賑賑しい】 (形)[文]シク にぎにぎ・し
たいへんにぎやかである。「―・く御来場下さりありがとうございます」
[派生] ――さ(名)

にぎはやひのみこと

にぎはやひのみこと 【饒速日命・邇芸速日命】
天孫降臨とは別に大和国に降った神。長髄彦(ナガスネヒコ)の妹を妻とする。のち神武東征のとき,抵抗した長髄彦を討つ。

にぎやか

にぎやか [2] 【賑やか】 (形動)[文]ナリ
(1)人出が多く活気があるさま。繁華。「―な町」「この辺も―になった」
(2)騒がしいさま。盛んにしゃべったり笑ったりするさま。「―な会合」「―な人」「カエルが―に鳴く」
[派生] ――さ(名)

にぎやか

にぎやか【賑やかな】
(1)[雑踏]crowded;→英和
prosperous (繁盛).→英和
(2)[陽気な]lively;→英和
merry;→英和
cheerful.→英和

にぎやかし

にぎやかし [0] 【賑やかし】
にぎやかにすること。にぎやかにするもの。「枯木も山の―/西洋道中膝栗毛(魯文)」

にぎやかす

にぎやか・す [4] 【賑やかす】 (動サ五[四])
(その場の雰囲気などを)わき立たせる。にぎやかにする。

にぎょう

にぎょう [0] 【二業】
芸者屋と料理屋との二つの営業。
→三業

にぎょうくみあい

にぎょうくみあい [4] 【二業組合】
同一地域内の二業の営業者が組織する同業組合。

にぎょうち

にぎょうち [2] 【二業地】
二業の営業を許可された特定の地域。

にぎらす

にぎら・す [0] 【握らす】 (動サ五[四])
(1)握るようにさせる。手に持たせる。「小銭を手に―・す」
(2)賄賂(ワイロ)の金などを渡す。「もみ消し料を―・す」

にぎらせる

にぎら・せる [0] 【握らせる】 (動サ下一)
「握らす」に同じ。「固く手を―・せる」

にぎらせる

にぎらせる【握らせる】
slip <money> into a person's hand (金を);tip <a waiter> ;→英和
bribe <a person> (わいろを).→英和

にぎり

にぎり【握り】
a grasp;→英和
a grip;→英和
[取っ手]a handle;→英和
a knob.→英和
一〜の a handful of <sand> .

にぎり

にぎり [0] 【握り】
(1)握ること。
(2)手で握った長さ・太さ・量。「一―の米」「二―もある取っ手」
(3)道具などの,手で握る部分。「バットの―」
(4)「握り鮨(ズシ)」の略。「―一人前」
(5)「握り飯」の略。「お―」
(6)「掴(ツカ)み{(2)}」に同じ。
(7)ゴルフ・麻雀などのギャンブルで,金品を賭(カ)けて多人数の中で一対一の勝負をすること。

にぎりおの

にぎりおの [4] 【握り斧】
「握斧(アクフ)」に同じ。

にぎりかわ

にぎりかわ [0][3] 【握り革】
弓・刀などの握り持つところに巻いてある革。

にぎりぎんたま

にぎりぎんたま [4] 【握り金玉】
何もしないで手持ち無沙汰でいるさま。

にぎりこぶし

にぎりこぶし [4] 【握り拳】
(1)固くにぎったこぶし。げんこつ。
(2)金銭などを所持していないこと。からて。空拳。

にぎりこぶし

にぎりこぶし【握り拳】
a (clenched) fist.

にぎりしめる

にぎりしめる【握り締める】
grasp;→英和
clasp;→英和
squeeze;→英和
wring.→英和

にぎりしめる

にぎりし・める [5] 【握り締める】 (動マ下一)[文]マ下二 にぎりし・む
力を入れて強く握る。しっかりと握る。「こぶしを―・める」「ハンカチを―・める」

にぎりずし

にぎりずし [3] 【握り鮨】
一口ほどに握った酢飯に新鮮な魚介などの種(タネ)をのせた鮨。ワサビをきかせ,醤油をつけて食べる。江戸前鮨。にぎり。

にぎりつぶす

にぎりつぶす【握り潰す】
crush <a thing> in the hand;→英和
shelve (書類などを);→英和
pigeonhole;→英和
kill;→英和
table <a bill> .→英和

にぎりつぶす

にぎりつぶ・す [5] 【握り潰す】 (動サ五[四])
(1)強く握りしめておしつぶす。「卵を―・す」
(2)提出された書類や提案などを,わざと手もとに置いたままにして,処理しないでうやむやにする。「せっかくの提案も―・されてしまった」
[可能] にぎりつぶせる

にぎりつめる

にぎりつ・める [5] 【握り詰める】 (動マ下一)[文]マ下二 にぎりつ・む
にぎって押し固める。「―・めた手には何か持つてゐた/肖像画(四迷)」

にぎりばさみ

にぎりばさみ [4] 【握り鋏】
指を入れるところのない U 字形の鋏。糸切り鋏。和鋏(ワバサミ)。

にぎりばし

にぎりばし [3][4] 【握り箸】
棒を握るような不器用な手つきで箸を持つこと。

にぎりばす

にぎりばす [3] 【握り蓮】
蓮の葉形の装飾的な斗(マス)。唐様(カラヨウ)の勾欄(コウラン)で手すりを支える。

にぎりぶと

にぎりぶと [0] 【握り太】
(1)握ると太く感ずること。また,握りの太いもの。「―の棒」
(2)弓の柄を革で巻き太くしたもの。

にぎりべ

にぎりべ [3] 【握り屁】
放屁して掌中に受け握ること。また,その屁。他人の鼻先へもってゆき,かがせたりする。にぎりっぺ。「韮(ニラ)蒜(ニンニク)―と口の端にかかり/滑稽本・放屁論」

にぎりめし

にぎりめし【握飯】
a rice ball.

にぎりめし

にぎりめし [0][3] 【握り飯】
握り固めた飯。中に梅干し・塩鮭(シオザケ)などを入れ,海苔(ノリ)で巻いたりする。にぎり。おにぎり。

にぎりや

にぎりや [0] 【握り屋】
金銭を蓄え,出すのをしぶる人。しまり屋。けちんぼ。

にぎる

にぎる【握る】
grasp;→英和
hold <a thing> in one's hand;clasp.→英和

にぎる

にぎ・る [0] 【握る】 (動ラ五[四])
(1)手の五本の指を内側に曲げて空所がないようにする。「こぶしを―・る」「手(タ)―・りて打てどもこりず/万葉 2574」
(2)手の指を内側に曲げてその中に物を持つ。「電車のつり革を―・る」「ハンドルを―・る」
(3)(権力などを)自分のものとする。手中におさめる。掌握する。「実権を―・る」
(4)(秘密や弱点などを)知っている。「動かぬ証拠を―・っている」「弱みを―・られている」「事件解決の鍵を―・る人物」
(5)米の飯を手の中で固めて,握り鮨(ズシ)や握り飯などを作る。「トロを―・ってくれ」「すしを―・る」
[可能] にぎれる
[慣用] 財布を―・手に汗を―・手を―

にぎわい

にぎわい【賑わい】
a crowd (雑踏);→英和
prosperity (繁盛).→英和

にぎわい

にぎわい ニギハヒ [0][3] 【賑わい】
にぎわうこと。「連休最高の―」「枯れ木も山の―」

にぎわう

にぎわ・う ニギハフ [3] 【賑わう】 (動ワ五[ハ四])
(1)人が大勢出てにぎやかになる。「お祭りで町が―・う」
(2)富み栄える。繁盛する。「店が―・う」
(3)豊かになる。「食卓が―・う」「人民富み―・ひ天の下太平(タイラ)かなり/日本書紀(反正訓)」

にぎわう

にぎわう【賑わう】
be crowded (雑踏する);be prosperous (繁盛する).

にぎわしい

にぎわし・い ニギハシイ [4] 【賑わしい】 (形)[文]シク にぎは・し
〔「にぎははし」の転〕
にぎやかである。繁盛している。「祭りの人出で―・い」「若き人々集りて,いと―・しくあそび居れり/浴泉記(喜美子)」
[派生] ――さ(名)

にぎわす

にぎわ・す ニギハス [3] 【賑わす】 (動サ五[四])
(1)にぎやかにする。にぎわせる。「花便りが紙面を―・す」
(2)豊かにする。「海の幸山の幸で食膳を―・す」
(3)ほどこして豊かにする。富ませる。「天下貧民などを―・してこそよからんずるに/中華若木詩抄」

にぎわす

にぎわす【賑わす】
enliven (活気づける).→英和

にぎわわし

にぎわわ・し ニギハハシ 【賑ははし】 (形シク)
〔「にぎはふ」の形容詞化〕
(1)豊かである。栄えている。「あやしの東人なりとも―・しきにつきて誘ふ水あらばなど云ふを/徒然 240」
(2)陽気である。にぎやかである。「―・しう愛敬づき/源氏(空蝉)」
(3)物の数が多い。「硯のあたり―・しく草子ども取り散らしけるを/源氏(初音)」

にぎわわす

にぎわわ・す ニギハハス [4] 【賑わわす】 (動サ五[四])
「にぎわす」に同じ。

にく

にく 【褥】
〔「にく」は呉音〕
(1)毛の敷物。しとね。「御―しきて,そのうへにゑんざ二まいしきて/御湯殿上(大永七)」
(2)〔その皮が敷物に適することから〕
カモシカの異名。[節用集(文明本)]

にく

にく [2] 【肉】
(1)動物の,皮膚におおわれ骨に付着する柔らかい部分。一般に,皮下組織と筋肉をいう。「肩に―がつく」「頬(ホオ)の―がおちる」
(2)食用とするため切り取られた鳥・獣・魚介類の体の柔らかい部分。魚介類を除いた,鳥獣類の肉についていうことが多い。しし。「―を焼く」
(3)果実の皮と種子の間の部分。果肉。「このメロンは―が厚い」
(4)物の厚み。厚さ。「―の薄い鋳物」
(5)物事の骨組みや大筋につけ加わって,厚みやふくらみとなる部分。
(6)霊に対して,肉体。「血わき―おどる」
(7)肉欲。性欲。「―の誘惑」
(8)印肉。

にく

にく [1] 【二九】
〔二と九を掛けて一八になるから〕
一八歳。娘盛りの年頃。
→二八

にく

にく【肉】
(1) flesh;→英和
meat (食用肉);→英和
beef (牛肉);→英和
pork (豚肉);→英和
muscles (筋肉);the flesh (肉体).
(2)[印肉]an ink pad.〜がつく(落ちる) gain (lose) flesh.〜の厚い(薄い) thick (thin).→英和

にく=が落ちる

――が落・ちる
からだがやせる。「頬(ホオ)の―・ちる」

にく=を付ける

――を付・ける
骨組みや大筋ができているものに,さらに内容を付け加える。

にく=を切らせて骨を=切る

――を切らせて骨を=切る(=断つ)
自分も相当の痛手を受けるが,相手をそれ以上に痛めつける。捨て身で戦う覚悟にいう語。「皮を切らせて肉を切り,―」

にくあつ

にくあつ [0] 【肉厚】 (形動)[文]ナリ
肉の厚いさま。「―の唇」

にくい

−にくい【−難い】
〔形〕hard[difficult] <to do> .→英和

にくい

にくい【憎い】
⇒憎む.

にくい

にく・い 【難い・悪い】 (接尾)
〔形容詞「にくい」の接尾語化。形容詞型活用([文]ク にく・し)〕
動詞の連用形に付いて,…するのがむずかしい,なかなか…できないなどの意を表す。「読み―・い」「歩き―・い」「話し―・い」

にくい

にく・い [2] 【憎い・悪い】 (形)[文]ク にく・し
〔「にくむ」と同源〕
(1)憎悪の感情を抱かせるさまである。許しがたい。にくらしい。「敵に寝返った―・い男」
(2)(反語的に用いて)かわいい。いとしい。「私の心を奪った―・い人」
(3)(にくく思うくらいにすばらしいの意で)感心だ。みごとだ。あっぱれだ。「なんとも―・い振る舞いだ」
(4)気に入らない。気にくわない。「紫のにほへる妹を―・くあらば/万葉 21」
(5)みにくい。見苦しい。「これはこの比(ゴロ)やうのことなり。いと―・し/徒然 208」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)

にくいれ

にくいれ [4][0] 【肉入れ】
印肉を入れるもの。肉池。

にくいろ

にくいろ [0] 【肉色】
(1)皮膚の色。肌色。
(2)黄色がかった淡紅色。

にくいろ

にくいろ【肉色(の)】
flesh color(ed).

にくう

にくう [2] 【二空】
〔仏〕 人間は,諸要素が集合してできたもので,それ自体の本質は存在しないとする人空と,この世の存在物すべてが因縁によって生じたものであり,不変的な実体ではないとする法空。

にくうす

にくうす [0] 【肉薄】 (形動)[文]ナリ
肉付きの薄いさま。

にくえん

にくえん [0] 【肉縁】
肉親の関係。血続きの縁。血縁。

にくかい

にくかい [0] 【肉塊】
肉のかたまり。ししむら。

にくかい

にくかい [0] 【肉界】
肉体に関係する世界。現実の世界。
⇔霊界

にくから∘ず

にくから∘ず 【憎からず】 (連語)
〔形容詞「にくし」の未然形に打ち消しの助動詞「ず」が付いたもの〕
(1)愛情を感じてはいるが,それを直接表さず,いやではないと間接的に表す語。かわいい。「互いに―∘ず思っている」「―∘ぬ人のきせけむぬれぎぬは/後撰(恋五)」
(2)好感がもてる。感じがよい。「声―∘ざらむ人のみなむ思はしかるべき/枕草子 49」

にくかん

にくかん [0] 【肉感】
(1)性欲に訴えるような感じ。「―をそそる」
(2)肉体に起こる感じ。

にくかん

にくかん [0] 【肉冠】
とさかの異名。

にくかんてき

にくかんてき [0] 【肉感的】 (形動)
性欲を刺激するさま。「―なポーズを取る」「―描写」

にくが

にくが [0][1] 【肉芽】
(1)「肉芽組織」の略。
(2)「むかご」に同じ。

にくがしゅ

にくがしゅ [3] 【肉芽腫】
肉芽組織からなる炎症性の腫瘍・腫瘤(シユリユウ)。

にくがそしき

にくがそしき [4] 【肉芽組織】
毛細血管・繊維芽細胞などから成る増殖力の盛んな若い結合組織。傷の治癒,外界から体内に入った異物処理などに際し,重要な役割を果たす。肉芽。

にくがん

にくがん【肉眼】
<with> the naked eye.

にくがん

にくがん [0] 【肉眼】
眼鏡・望遠鏡・顕微鏡などを用いない,生来の視力。「―では見えない」
→にくげん(肉眼)

にくきり

にくきり [0][4][3] 【肉切り】
(1)獣肉などを切ること。
(2)「肉切り包丁」の略。

にくきりぼうちょう

にくきりぼうちょう [5] 【肉切り包丁】
獣肉などを切るのに用いる包丁。

にくぎゅう

にくぎゅう [0] 【肉牛】
食肉生産のために飼う牛。

にくぎゅう

にくぎゅう【肉牛】
a beef;→英和
beef cattle <複数扱い> .

にくけい

にくけい [0] 【肉髻】
〔梵 uṣṇīṣa〕
〔仏〕 仏の三十二相の一。頭頂部にある髻(モトドリ)に似た一段高い盛り上がりをいう。烏瑟膩沙(ウシチニシヤ)。仏頂。

にくけい

にくけい [0] 【肉刑】
入れ墨・指切り・足切り・耳そぎなど,肉体の一部を損傷・欠落させる刑罰。

にくげ

にくげ [3][2] 【憎げ】 (名・形動)[文]ナリ
いかにも憎らしそうなさま。また,そのような言動。「―ににらむ」「―を言う」

にくげん

にくげん [0] 【肉眼】
〔「げん」は呉音〕
〔仏〕 五眼の一。肉体にそなわっている普通の目。

にくこう

にくこう [0] 【肉交】
男女の肉体の交わり。

にくさ

にくさ [1] 【憎さ】
憎いこと。「かわいさ余って―が百倍」

にくさ

にくさ [1] 【肉叉】
〔江戸後期から明治期にかけての語〕
フォーク。肉刺し。

にくさ=も憎し

――も憎し
はなはだしく憎い。憎いといってこれ以上憎いことはない。

にくさげ

にくさげ [3] 【憎さげ】 (形動)[文]ナリ
(1)憎らしいさま。憎らしげ。「如何にも―な妙な面の/復活(魯庵)」
(2)いかにも不体裁であるさま。「しなくだり,顔―なる人/徒然 1」

にくさし

にくさし [4][3] 【肉刺(し)】
〔江戸後期から明治期にかけての語〕
フォーク。肉叉(ニクサ)。「小匙,―,小刀の大なる小なる/ふらんす物語(荷風)」

にくさび

にくさび 【荷轄】
和船の用具。苫(トマ)などを押し縁(ブチ)ではさんだもので,荷物の波よけなどとするもの。

にくざり

にくざり [0] 【二句去り】
連歌・俳諧で,類似した詞や縁の深い語は二句を隔てなければ付けてはならないこと。

にくざんほりん

にくざんほりん [5][0] 【肉山脯林】
〔「帝王世紀」の夏の桀(ケツ)王の故事による。「脯」は干し肉の意〕
生肉の山と干し肉の林。豪華きわまる宴会のたとえ。

にくし

にく・し 【憎し・悪し】 (形ク)
⇒にくい(憎)

にくし

にく・し 【難し・悪し】 (接尾)
⇒にくい(難)

にくしつ

にくしつ [0] 【肉質】
(1)肉の多い性質。「―の葉」
(2)肉の質。

にくしつるい

にくしつるい [4] 【肉質類】
原生動物門の一綱。微小な単細胞動物。細胞は裸かもしくは被殻をもつ。原形質流動によるかまたは仮足を出して移動。分裂によって無性的に繁殖する。太陽虫・放散虫・アメーバ・粘菌の類。肉質虫類。

にくしみ

にくしみ【憎しみ】
hatred.→英和
〜を受ける be hated.

にくしみ

にくしみ [0] 【憎しみ】
憎く思う気持ち。憎悪。「愛と―」

にくしむ

にくし・む 【憎しむ】 (動マ四)
にくむ。にくいと思う。「一家一門そなたを恨み―・み/浄瑠璃・天の網島(上)」

にくしゅ

にくしゅ【肉腫】
《医》a sarcoma.→英和

にくしゅ

にくしゅ [0][1] 【肉腫】
上皮組織以外の組織から発生する悪性腫瘍。癌腫よりも若年層に多くみられ,増殖が速い。
→悪性腫瘍

にくしょう

にくしょう [0] 【肉漿】
肉を圧搾器にかけて搾り取った液。肉汁。

にくしょう

にくしょう [0] 【肉醤】
肉の塩漬け。ししびしお。

にくしょう

にくしょう [0] 【肉障】
〔「開元天宝遺事」に載る楊国忠の故事による〕
大勢の妓女を並べて,風をさえぎり,寒さ防ぎとするもの。肉陣。肉屏風(ニクビヨウブ)。

にくしょうよう

にくしょうよう [3] 【肉蓯蓉】
植物オニクの漢方での名。

にくしょく

にくしょく【肉食する】
eat meat.‖肉食動物 a carnivorous animal.肉食鳥(獣) a bird (beast) of prey.

にくしょく

にくしょく [0] 【肉食】 (名)スル
(1)鳥獣の肉を食べること。にくじき。
⇔菜食
(2)動物が他の動物を食べて生きていくこと。
⇔草食

にくしょく

にくしょく [0] 【肉色】
⇒にくいろ(肉色)

にくしょくせい

にくしょくせい [0] 【肉食性】
動物の食性の一。日常の食物の種類が動物質のもの。食肉性。

にくしょくちょう

にくしょくちょう [0] 【肉食鳥】
ワシタカ類など,小動物を捕食する鳥。猛禽類。

にくしょくどうぶつ

にくしょくどうぶつ [5] 【肉食動物】
肉食性の動物。

にくしん

にくしん【肉親】
one's near relatives.〜の true[real](実の).→英和

にくしん

にくしん [0] 【肉身】
肉体。なまみのからだ。生身(シヨウジン)。「醜い魂と,美しい―を持つた人間は/偸盗(竜之介)」

にくしん

にくしん [0] 【肉親】
親子・兄弟などのように,自分と血縁関係にある者。「―の情」

にくじき

にくじき [0] 【肉食】 (名)スル
鳥獣や魚の肉を食べること。にくしょく。「開化に赴き―するもの日々多し/新聞雑誌 52」

にくじきさいたい

にくじきさいたい [0] 【肉食妻帯】
(禁欲生活を送るべき)僧が魚肉を食べ,妻をもつこと。

にくじゅう

にくじゅう【肉汁】
gravy;→英和
broth.→英和

にくじゅう

にくじゅう [0] 【肉汁】
(1)肉を煮出した汁。スープ。
(2)肉から搾り取った汁。肉漿(ニクシヨウ)。

にくじょう

にくじょう [0] 【肉情】
肉体的な欲望。特に,性欲。

にくじん

にくじん [0] 【肉陣】
「肉障(ニクシヨウ)」に同じ。

にくすいかじょ

にくすいかじょ [5] 【肉穂花序】
穂状花序の一型。太い肉質の中軸の周囲に無柄の小花が密生しているもの。サトイモ科・パイナップル科の花序に見られる。
→花序

にくずく

にくずく [2] 【肉豆蔲】
ニクズク科の常緑高木。東南アジア原産。香料植物として熱帯地方で広く栽植。雌雄異株。葉腋に白色の小花を数個ずつつけ,球形の核果を結ぶ。種子は赤色網状の殻があり,全体をナツメグ,仮種皮をメースの名で香味料とする。また仁(ジン)は芳香健胃薬とする。古名,シシズク。

にくずく

にくずく
《植》a nutmeg.→英和

にくずくゆ

にくずくゆ [4] 【肉豆蔲油】
ニクズク科の樹木の種子を蒸留して得た油。微黄色で,強い芳香を有するので芳香剤とするほか,薬用ともする。

にくずれ

にくずれ [2] 【荷崩れ】 (名)スル
運搬中の積み荷が釣り合いを失って崩れること。「貨物が―する」

にくずれ

にくずれ [0] 【煮崩れ】 (名)スル
魚や野菜が煮えすぎて形が崩れること。「芋が―する」

にくせい

にくせい【肉声】
a (natural) voice.

にくせい

にくせい [0] 【肉声】
マイクなどを通さない,人間の口から出たそのままの音声。

にくせいひん

にくせいひん [3] 【肉製品】
⇒食肉加工品

にくぜん

にくぜん [0] 【肉髯】
一部の鳥類の雄の頬(ホオ)から首にかけて垂れる肉質の隆起。羽毛を欠く。肉垂れ。

にくそう

にくそう 【憎相】
〔「にくぞう」とも〕
憎らしい様子。憎らしい人相。また,その人。「如何なる―の者かしたりけん/太平記 15」

にくたい

にくたい [0] 【肉体】
なまみの体。

にくたい

にくたい【肉体】
the body;→英和
the flesh.→英和
〜の bodily;→英和
physical.→英和
‖肉体美 physical beauty.肉体労働(者) (a) physical labor(er)[work(er)].

にくたい

にくたい [0] 【憎体】
⇒にくてい(憎体)

にくたいかんけい

にくたいかんけい [5] 【肉体関係】
男女の性的な関係。

にくたいてき

にくたいてき [0] 【肉体的】 (形動)
肉体にかかわるさま。
⇔精神的
「―に圧倒される」「―な疲労」「―な衰え」

にくたいのあくま

にくたいのあくま 【肉体の悪魔】
〔原題 (フランス) Le Diable au corps〕
ラディゲの長編小説。1923年刊。第一次大戦で夫を戦地に送り出した若き人妻と早熟な高校生との微妙な恋愛心理を,簡潔な古典的文体で描く。

にくたいび

にくたいび [3] 【肉体美】
肉体の美しさ。

にくたいぶんがく

にくたいぶんがく [5] 【肉体文学】
第二次大戦敗戦直後,肉体のみが唯一の信頼しうる現実であるとした風俗小説の一傾向。田村泰次郎の「肉体の門」など。

にくたいろうどう

にくたいろうどう [5] 【肉体労働】
肉体をつかってする労働。筋肉労働。
⇔精神労働

にくたらしい

にくたらし・い [5] 【憎たらしい】 (形)[文]シク にくたら・し
いかにも憎らしい。「―・い小僧だ」[ヘボン(二版)]
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)

にくたれぐち

にくたれぐち [4] 【憎たれ口】
憎たらしいものの言い方。にくまれ口。「―をきく」

にくたん

にくたん [0] 【肉袒】
〔左氏伝(宣公十二年)〕
片肌を脱いで体の一部を現すこと。昔,中国で謝罪の意を示す一つの方法で,打たれる覚悟を表したもの。「―負荊」

にくだれ

にくだれ [0] 【肉垂れ】
⇒肉髯(ニクゼン)

にくだん

にくだん [0] 【肉団】
(1)肉のかたまり。肉塊。「魂もなき―のみ/露団々(露伴)」
(2)〔仏〕 六根の一つ,意根の宿るところ。すなわち心臓のこと。八弁の肉葉から成るという。肉団心。「胸の間に八分の―あり/百座法談」

にくだん

にくだん [0] 【肉弾】
〔桜井忠温(タダヨシ)の戦記文学の題名からできた語〕
肉体を弾丸として,敵陣に突入すること。「奮(フル)つて―となつて敵塁を撃つた/肉弾(忠温)」

にくだん

にくだん【肉弾戦】
a hand-to-hand fighting.

にくだんご

にくだんご【肉団子】
a meat ball.

にくだんご

にくだんご [3] 【肉団子】
⇒ミート-ボール

にくち

にくち [0][1] 【肉池】
朱肉を入れる容器。肉入れ。

にくちく

にくちく [0] 【肉畜】
食肉用とするために飼育する家畜。

にくちゅう

にくちゅう [0] 【肉柱】
貝柱(カイバシラ)のこと。

にくづき

にくづき [2] 【肉月】
〔日月の「月」の字と区別していう〕
漢字の偏の一。「肝」「肥」などの「月」の部分。からだに関する文字を作る。
〔「肉」が偏になるときの形で,本来「月偏」とは別のものだが,現在は同じ字形となっている〕

にくづき

にくづき【肉付きの良い】
plump;→英和
fleshy.→英和
〜の悪い thin;→英和
lean.→英和

にくづき

にくづき [0] 【肉付き】
(1)肉のついていること。
(2)身体に肉のついている程度。太り具合。「―のいい人」

にくづきのめん

にくづきのめん 【肉付きの面】
説話の一。心の邪悪な老婆が,般若(ハンニヤ)の面をつけて嫁をおどすが,面が顔からとれなくなるというもの。越前吉崎観音の霊験譚として知られ,種々の文芸や,浄瑠璃・歌舞伎に取り入れられた。

にくづく

にくづ・く [3] 【肉付く】 (動カ五[四])
からだに肉がつく。太る。「頬のあたりがふつくりと―・いた/田舎教師(花袋)」

にくづけ

にくづけ [0][4] 【肉付け】 (名)スル
(1)肉をつけて厚みをつけること。また,その肉付きの具合。
→モデリング
(2)大体の構成ができてから,細かい点に手を加えて内容を充実させること。「構想に―して仕上げる」

にくづけ

にくづけ【肉付けする】
amplify;→英和
make substantial.

にくてい

にくてい [3][0] 【憎体】 (名・形動)[文]ナリ
(1)憎らしいさま。にくたい。にくて。「―な口をきく」「お国は―にいつて/微光(白鳥)」
(2)「憎体口」に同じ。「―を言う」

にくていぐち

にくていぐち [3][0] 【憎体口】
憎らしい口のきき方。にくまれぐち。

にくてき

にくてき [0] 【肉的】 (形動)
肉体・肉欲にかかわるさま。
⇔霊的
「―な欲望」

にくてらしい

にくてらし・い 【憎体らしい】 (形)[文]シク にくてら・し
〔近世語〕
憎らしい。にくにくしい。「女郎さまにも美しいあり,かはゆらしい有り…―・い有り/ひとりね」

にくなべ

にくなべ [0] 【肉鍋】
(1)肉料理用の鍋。
(2)鳥獣の肉類を鍋で煮て食べる料理。牛鍋・鳥鍋など。

にくなんばん

にくなんばん [3] 【肉南蛮】
肉・ねぎを入れた,そばやうどん。にくなん。

にくにく

にくにく 【憎憎】 (副)
たいそう憎そうであるさま。憎々しげなさま。「―と返事しければ/著聞 16」

にくにくしい

にくにくしい【憎々しい】
⇒憎む.

にくにくしい

にくにくし・い [5] 【憎憎しい】 (形)[文]シク にくにく・し
非常に憎らしい。ひどくしゃくにさわる様子だ。「―・い目つきで見る」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)

にくはく

にくはく [0] 【肉薄】 (名)スル
(1)身をもって攻めること。鋭く相手に迫ること。「敵陣に―する」「鋭い質問で―する」「蘭軒は此日債鬼に―せられ/伊沢蘭軒(鴎外)」
(2)相手に接するほど迫ること。「首位に―する」

にくはく

にくはく【肉薄する】
press <the enemy> hard;press <a person> hard <with a question> ;run <a person> close (競走で).

にくばえ

にくばえ [2] 【肉蠅】
ニクバエ科のハエの総称。体長1センチメートル前後。体は灰白色で,胸部背面に黒色の縦条があり,腹部には市松模様がある。卵胎生をする。シマバエ。

にくばなれ

にくばなれ [3] 【肉離れ】 (名)スル
疾走・跳躍などの動作中に,大腿部や下腿部の筋肉に突然激痛が走り,運動不能となる状態。筋繊維の一部が切れたものと考えられる。

にくばなれ

にくばなれ【肉離れする】
tear a muscle.→英和

にくひき

にくひき【肉挽器】
a mincing machine.

にくひつ

にくひつ【肉筆】
an autograph;→英和
one's own handwriting.〜の autographic;in one's own handwriting.

にくひつ

にくひつ [0] 【肉筆】
印刷や複製ではなく,本人自身が書くこと。また,その書画や筆跡。「―のサイン」

にくびょうぶ

にくびょうぶ [3] 【肉屏風】
「肉障(ニクシヨウ)」に同じ。

にくふん

にくふん [0] 【肉粉】
獣肉や魚肉を干して粉にしたもの。

にくぶと

にくぶと【肉太の】
thick <letters> .→英和
〜に書く write (in a) thick (hand).

にくぶと

にくぶと [0] 【肉太】 (名・形動)[文]ナリ
文字が太く書いてある・こと(さま)。
⇔肉細
「―な文字」

にくぶとん

にくぶとん 【肉蒲団】
中国,清代の好色小説。六巻二〇回。李漁作。未央生(ミオウセイ)という青年が色道遍歴の末,仏門に帰依する物語。性描写と趙子昂(チヨウスゴウ)の春画によって知られる。別名,覚後禅。

にくぶとん

にくぶとん [3] 【肉布団】
同衾(ドウキン)する婦人を布団に見たてていう語。

にくへん

にくへん [0] 【肉片】
肉の切れはし。

にくぼそ

にくぼそ [0] 【肉細】 (名・形動)[文]ナリ
文字が細く書いてある・こと(さま)。
⇔肉太
「―に書く」

にくまれ

にくまれ [4] 【憎まれ】
(1)「にくまれ口」に同じ。「―を言う」
(2)他人から憎まれること。憎しみ。「されども如何なる故にや,御―を蒙り/謡曲・大蛇」

にくまれ=っ子

――っ子((ニクマレツコ))神固(カミカタ)し
〔「神」は「頭(カミ)」に同じ〕
人から憎まれるような頑固な人間のほうが,かえって世の中で威勢をふるうものだ。憎まれっ子世にはばかる。

にくまれ=っ子

――っ子((ニクマレツコ))世に憚(ハバカ)る
人から憎まれるような人間のほうが,かえって世間では威勢をふるうものだ,の意。

にくまれぐち

にくまれぐち [4] 【憎まれ口】
人に憎まれるような口のきき方や話し方。「―をたたく」「―をきく」

にくまれっこ

にくまれっこ [4] 【憎まれっ子】
人から憎まれる子供。また,他人から憎まれる人。

にくまれもの

にくまれもの [0][6] 【憎まれ者】
他人から憎まれる人。憎まれっ子。

にくまれやく

にくまれやく [0][4] 【憎まれ役】
他人から憎まれるような役目。かたきやく。「―を買って出る」

にくまれる

にくまれる【憎まれる】
be hated[detested].憎まれ口をたたく use offensive words;be insulting.‖憎まれ者 an object of hatred;a black sheep.憎まれ役 an unpopular role.

にくまん

にくまん [0] 【肉饅】
豚のひき肉を調理して小麦粉の皮に包んで蒸し上げた中華饅頭(マンジユウ)。肉饅頭。

にくまんじゅう

にくまんじゅう [3] 【肉饅頭】
⇒肉饅(ニクマン)

にくみ

にくみ 【憎み】
憎いと思うこと。憎しみ。憎悪(ゾウオ)。「我が恋をなどかは神の―して/夫木 34」

にくむ

にく・む [2] 【憎む・悪む】 (動マ五[四])
(1)嫌だと思う。不快に思う。また,よくないこと,あってはならないこととして,許しがたく思う。「戦争を―・む」「―・んでもあまりある」「罪を―・んで,人を―・まず」
(2)ねたむ。そねむ。うらやましく思う。「これにつけても―・み給ふ人々多かり/源氏(桐壺)」
(3)非難する。反対する。「違ふ所もあらん人こそ,我はさやは思ふ,など争ひ―・み/徒然 12」
[可能] にくめる

にくむ

にくむ【憎む】
hate;→英和
detest.→英和
〜べき hateful;detestable;→英和
unpleasant.→英和

にくめ∘ない

にくめ∘ない [3] 【憎めない】 (連語)
〔「にくむ」の可能動詞「にくめる」に打ち消しの助動詞「ない」の付いたもの〕
憎もうと思っても憎むことのできない,かわいらしいところがある。「―∘ない性格」

にくや

にくや [2] 【肉屋】
牛・豚・鶏などの肉を販売する店。また,その人。

にくや

にくや【肉屋】
a butcher (人);→英和
[店]a butcher's;a meat shop.

にくよう

にくよう [0] 【肉用】
食肉として用いること。

にくようしゅ

にくようしゅ [3] 【肉用種】
食用の肉をとるための,牛・豚・鶏などの品種。

にくよく

にくよく [0] 【肉欲】
男女間の肉体上の欲望。性欲。色欲。

にくよく

にくよく【肉欲】
sexual[carnal]desire[appetite,pleasures];lust.→英和

にくよくてき

にくよくてき [0] 【肉欲的】 (形動)
肉欲をそそるさま。

にくらしい

にくらし・い [4] 【憎らしい】 (形)[文]シク にくら・し
(1)しゃくにさわる。いやな感じだ。腹が立つ。「皮肉ばかり言う―・い男」「―・いことを言う」
(2)(反語的に用いて)心がひかれていとしい。かわいい。「私を夢中にさせた―・い人」
〔「にくらしい」の方が「にくい」よりも嫌悪の念がやや弱い〕
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)

にくらしい

にくらしい【憎らしい】
hateful;detestable;→英和
abominable.→英和

にくりゅう

にくりゅう [0] 【肉瘤】
(1)こぶ。肉腫(ニクシユ)。
(2)たくましく盛り上がった筋肉。

にくりん

にくりん [0] 【肉林】
盛大な宴会のたとえ。
→酒池(シユチ)肉林

にくるい

にくるい [2] 【肉類】
食用にする肉の総称。

にくん

にくん [1] 【二君】
⇒じくん(二君)

にくエキス

にくエキス [3] 【肉―】
肉の煮出し汁をこして,濃縮したもの。ペースト状・粉末状で,スープのだしなどに用いる。

にくジバン

にくジバン [3] 【肉―】
〔「肉ジュバン」とも〕
肌にぴったりつくように作った肉色の下着。演劇で,からだの入れ墨を現したり,太っているように見せるために着る。

にくジャガ

にくジャガ [0] 【肉―】
牛肉や豚肉とジャガイモ・玉ネギなどの野菜を甘辛く煮込んだ煮物。

にくジュバン

にくジュバン [3] 【肉―】
⇒肉ジバン

にぐ

に・ぐ 【逃ぐ】 (動ガ下二)
⇒にげる

にぐう

にぐう [2] 【二宮】
中宮と東宮。皇后と皇太子。

にぐうのたいきょう

にぐうのたいきょう 【二宮の大饗】
平安時代,正月二日に,親王・王・公卿などが皇后と皇太子に拝賀して饗宴を受けたこと。

にぐら

にぐら [0] 【荷鞍】
荷物を積むために馬につける鞍。

にぐるま

にぐるま [2] 【荷車】
人や牛馬が引く,荷物を運ぶ車。

にぐるま

にぐるま【荷車】
a cart;→英和
a wagon.→英和
〜を引く draw a cart.

にぐろし

にぐろ・し 【土黒し】 (形ク)
土のように黒い。「初土は膚赤らけみ底土は―・き故/古事記(中)」

にぐろめ

にぐろめ [0] 【煮黒め】
(1)銅と白鑞(シロメ)を融合させてつくった合金。普通の銅よりも黒みをおびている。にぐるみ。にぐろめ銅。
(2)胆礬(タンバン)・緑青(ロクシヨウ)・梅酢などを混合してつくった黒い塗料。長押(ナゲシ)などの化粧金物に塗布する。

にぐん

にぐん [0] 【二軍】
プロ野球などで,公式戦出場選手名簿に登録されていない,予備の選手集団。一軍に対していう。ファーム。

にぐん

にぐん【二軍】
《野》a farm (team).→英和

にけつ

にけつ [0] 【二穴】
(1)二つの穴。「―バインダー」
(2)大便所と小便所が別になっているもの。

にけんだて

にけんだて【二軒建の】
semidetached <house> .

にけんろう

にけんろう 【二間牢】
江戸小伝馬町の牢屋敷の一部で,無宿の罪人を収容した牢屋。無宿牢。

にげ

にげ【逃げを打つ】
try to escape <from> ;evade <one's duty> .→英和

にげ

にげ [2] 【逃げ】
(1)逃げること。「―も隠れもしない」
(2)「逃げ口上」の略。「―を言う」
(3)土木・建築・機械部品などで,ひずみの処置や誤差の調整などのために,位置や寸法に余裕をもたせること。

にげ

にげ [1] 【二毛】
馬の毛色の名。白・黒二色の毛。音が「逃げ」に通じるので,武士はこれを忌んで用いるのを避けた。

にげ=を打つ

――を打・つ
逃げるための用意をする。責任などをのがれようとしてそのための策を講じる。

にげあし

にげあし [0][2] 【逃(げ)足】
逃げるときの足どり。「―が速い」

にげあし

にげあし【逃げ足が速い】
be quick at flight.

にげあし=を踏(フ)む

――を踏(フ)・む
逃げようとする。逃げる体勢になる。

にげあな

にげあな [0] 【逃(げ)穴】
〔建〕 蟻枘(アリホゾ)を蟻穴に導くために蟻穴に接して設けた特別な穴。天井格縁(ゴウブチ)や吊束(ツリヅカ)などで用いる。

にげうせる

にげうせる【逃げ失せる】
run away;disappear.→英和
⇒逃げる.

にげうせる

にげう・せる [4][0] 【逃げ失せる】 (動サ下一)[文]サ下二 にげう・す
逃げて行方がわからなくなる。逃げて姿をくらます。「犯人はすでに―・せたあとであった」

にげうま

にげうま [0] 【逃(げ)馬】
競馬で,早めに先頭に出て,そのまま逃げきろうとする脚質の馬。

にげおおせる

にげおお・せる [5][0] 【逃げ果せる】 (動サ下一)[文]サ下二 にげおほ・す
完全に逃げきる。「まんまと―・せた」

にげおくれる

にげおく・れる [5][0] 【逃(げ)後れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 にげおく・る
逃げる機会を失う。逃げそこなう。「―・れて死ぬ」

にげおくれる

にげおくれる【逃げ遅れる】
be left behind;fail to escape.

にげおちる

にげお・ちる [4][0] 【逃(げ)落ちる】 (動タ上一)[文]タ上二 にげお・つ
逃げてひそかによそに行く。逃げのびる。「転びころんで―・ちける/浄瑠璃・蝉丸」

にげかえる

にげかえ・る [3][0] 【逃(げ)帰る】 (動ラ五[四])
逃げて帰る。危難をのがれて帰りつく。「後ろも見ずに―・る」
[可能] にげかえれる

にげかえる

にげかえる【逃げ帰る】
fly back;return.→英和

にげかく

にげかく [2] 【逃(げ)角】
バイト・ドリルなどで,刃先の背が工作物に当たるのを防ぐためにすかせる角。二番。

にげかくれ

にげかくれ【逃げ隠れする】
skulk[lurk]about.

にげかくれ

にげかくれ [0][3] 【逃(げ)隠れ】 (名)スル
逃げてどこかに身をかくすこと。「決して―しません」

にげかくれる

にげかく・れる [0][5] 【逃(げ)隠れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 にげかく・る
逃げて隠れる。避けて姿を見せない。「隣の部屋に―・れる」

にげかむ

にげか・む 【齝む】 (動マ四)
反芻(ハンスウ)する。にれかむ。「食ひ已れば―・む/霊異記(下訓注)」

にげきず

にげきず 【逃げ疵】
逃げるときに後ろから受けた傷。うしろきず。「―をしたたかに蒙り/仮名草子・浮世物語」

にげきる

にげき・る [0][3] 【逃(げ)切る】 (動ラ五[四])
つかまらないで,うまく逃げおおせる。特に競技などで,追いつかれないでやっと勝つ。「一点差で―・る」
[可能] にげきれる

にげく

にげく [2][3] 【逃(げ)句】
(1)逃げ口上。「また―をいふよ/人情本・梅児誉美(初)」
(2)俳諧の付合で,さらりと付け,次句を付けやすいようにすること。支考の説く「七名八体」の七名の一。遁句。
→遣句(ヤリク)

にげくだる

にげくだ・る [4][0] 【逃(げ)下る】 (動ラ五[四])
(1)山や坂を下って逃げる。
(2)都から地方へ逃げて行く。逃げ落ちる。

にげぐち

にげぐち [2] 【逃(げ)口】
(1)逃げるときの出口。「―をふさぐ」
(2)「逃げ口上」に同じ。「そんな―は聞ません/当世書生気質(逍遥)」

にげこうじょう

にげこうじょう【逃げ口上(を言う)】
(make) an excuse;→英和
(give) an evasive answer.⇒口実.

にげこうじょう

にげこうじょう [3] 【逃(げ)口上】
罪や責任をのがれようとして言う言葉。逃げ口。逃げ言葉。「おきまりの―」

にげことば

にげことば [3] 【逃(げ)言葉】
「逃げ口上」に同じ。

にげこむ

にげこむ【逃げ込む】
run into;take refuge <in> .

にげこむ

にげこ・む [3][0] 【逃(げ)込む】 (動マ五[四])
(1)逃げて,ある場所にはいりこむ。「追われて山に―・む」
(2)「逃げ切る」に同じ。「一目差で―・む」
[可能] にげこめる

にげごし

にげごし [0] 【逃(げ)腰】
逃げようとする腰つき。また,責任のがれの消極的態度。「いざとなると―になる」

にげごし

にげごし【逃げ腰になる】
<話> try to back out;show the white feather.

にげさる

にげさ・る [3] 【逃(げ)去る】 (動ラ五[四])
逃げて,その場所からいなくなる。

にげじたく

にげじたく [3] 【逃(げ)支度】
逃げるための用意。「早くも―」

にげじたく

にげじたく【逃げ支度をする】
prepare to run away;prepare for retreat.

にげじり

にげじり 【逃げ尻】
(1)逃げて行く人の尻。「かう鬢さきをそがれ,―を切られ/仮名草子・東海道名所記」
(2)逃げ腰。「―で飼葉喰はせる寺男/柳多留 5」

にげそこなう

にげそこなう【逃げ損なう】
⇒逃げ遅れる.

にげだす

にげだす【逃げ出す】
⇒逃げる.

にげだす

にげだ・す [0][3] 【逃(げ)出す】 (動サ五[四])
(1)逃げてその場を去る。「隙(スキ)をみて―・す」
(2)逃げ始める。「猛攻にあって敵は―・した」
[可能] にげだせる

にげちる

にげち・る [0][3] 【逃(げ)散る】 (動ラ五[四])
逃げてちりぢりになる。ちらばって逃げる。「四方に―・る」

にげど

にげど [0][3] 【逃げ所】
逃げ場所。逃げどころ。「―がありませぬ/真景累ヶ淵(円朝)」

にげない

にげな・い [3] 【似気無い】 (形)[文]ク にげな・し
似つかわしくない。ふさわしくない。「女に―・い技能を身に付けてをられるのだから/細雪(潤一郎)」「―・きもの,下衆(ゲス)の家に雪の降りたる/枕草子 45」

にげのびる

にげの・びる [4][0] 【逃(げ)延びる】 (動バ上一)[文]バ上二 にげの・ぶ
遠くまでうまく逃げる。「国外に―・びる」

にげのびる

にげのびる【逃げ延びる】
run away;escape (safely).→英和

にげば

にげば [3] 【逃(げ)場】
逃げたり隠れたりするのによい場所。逃げ場所。「―を失う」

にげば

にげば【逃げ場】
a refuge <from> ;→英和
a shelter <from> ;→英和
an escape (逃げ道).→英和
〜を失う have one's escape cut off.

にげまどう

にげまど・う [4] 【逃(げ)惑う】 (動ワ五[ハ四])
逃げようとしてまごまごする。逃げ迷う。「戦火に―・う人々」

にげまよう

にげまよ・う [4] 【逃(げ)迷う】 (動ワ五[ハ四])
「逃げ惑う」に同じ。「彼方此方に―・ふ/当世書生気質(逍遥)」

にげまわる

にげまわる【逃げ回る】
run about trying to escape.

にげまわる

にげまわ・る [4][0] 【逃(げ)回る】 (動ラ五[四])
逃げてあちこちをまわる。「諸国を転々と―・る」
[可能] にげまわれる

にげみず

にげみず [2] 【逃(げ)水】
(1)夏,地面が熱せられ,草原や舗装道路の表面が水でぬれたように見える気象光学現象。近づくとそれが遠方に逃げて行ってしまうように見えるためこう呼ぶ。古く,歌などで武蔵野の名物とされた。地鏡(ジカガミ)。
(2)川の水が次第に地下にしみて川が消えてしまうこと。「―をおつつまくつつ家を建て/柳多留 9」

にげみず

にげみず【逃げ水】
a mirage.→英和

にげみち

にげみち [2] 【逃(げ)道】
(1)逃げて行く方向。逃げられる道。
(2)責任などを避ける方法。「法律の適用を受けない―を考える」「―を作っておく」

にげみち

にげみち【逃げ道】
an escape;→英和
a way out (出口).〜を断つ cut off one's retreat.⇒逃げ場.

にげる

に・げる [2] 【逃げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 に・ぐ
(1)つかまらないように走って去る。「―・げる犯人を追いかける」
(2)危険な状態や具合の悪い状態から抜け出す。「籠から小鳥が―・げる」「鎖をひきちぎって犬が―・げる」「太子已に―・げたりと思ひて備なし/日本書紀(履中訓)」
(3)面倒なことに近づかないようにする。関係することを避ける。「役員を―・げた」「―・げては通れない問題」
(4)スポーツなどで,先行を保って追いこされないようにする。「二点リードしたまま―・げる」
(5)正しい方向・状態からずれる。「熱が―・げる」「腰が―・げている」
〔「にがす」に対する自動詞〕

にげる

にげる【逃げる】
run away;flee;→英和
escape;→英和
sneak away (こそこそと);[避ける]evade <one's duty> ;→英和
back out <of> .

にげん

にげん [0] 【二元】
事物が異なる二つの原理で成っていること。また,その原理。「物心―の哲学」

にげん

にげん 【二言】
⇒にごん(二言)

にげん

にげん【二元(性)】
duality.→英和
〜的な dual;→英和
dualistic.‖二元放送 simultaneous broadcast by two stations.二元論《哲》dualism.

にげんきん

にげんきん [0][2] 【二弦琴・二絃琴】
日本の琴(キン)の一。板状の胴に張った二弦を同音高に調律し,左手で勘所を押さえつつ右手で弾き,単旋律を奏する。一弦琴をもとに最初に考案されたものは八雲琴(ヤクモゴト)と呼ばれ,それをさらに改造したものに東流(アズマリユウ)二弦琴がある。
→八雲琴
→一弦琴

にげんほうそう

にげんほうそう [4] 【二元放送】
二か所からの放送を同じ電波にのせて放送すること。

にげんほうていしき

にげんほうていしき [6] 【二元方程式】
二つの未知数を含む方程式。例えば 2�+�=9 は二元一次方程式,�+�=13,2�−�=5 は連立二元一次方程式という。

にげんろん

にげんろん [2] 【二元論】
〔哲〕
〔dualism〕
物事を相対立する二つの原理または要素に基づいてとらえる立場。神話や宇宙論における光と闇,陰と陽,哲学における形相と質料,現象と本体,宗教や道徳における善と悪,など多くの思想領域に見いだされる。西洋近代では,精神と物体を二実体ととらえるデカルトの物心二元論ないしは心身二元論が近代哲学を特徴づける枠組みを与えている。
→一元論
→多元論
→心身二元論

にこ

にこ [1] 【二胡】
中国の擦弦楽器の一。胡琴{(2)}(いわゆる胡弓)の代表的存在。木製円筒型の小さな胴に蛇皮を張り,木製の長い棹(サオ)を胴に貫通させ,二弦を張り,馬尾の毛の弓(毛は二弦の間を通る)で擦奏する。
→胡琴

にこ

にこ 【和・柔】
〔「にこし」「にこやか」などの語根〕
他の語の上に付いて,柔らかな,柔和な,の意を表す。にき。「―毛(ゲ)」「―草」

にこう

にこう [1] 【尼公】
尼を敬っていう語。

にこう

にこう【二項式】
a binominal expression.

にこう

にこう [1][0] 【二項】
項が二個あること。また,二個の項。

にこう

にこう ニカウ 【尼港】
ロシア連邦の都市ニコラエフスク-ナ-アムーレの日本名。

にこう

にこう [0] 【二更】
五更の第二。また,亥(イ)の刻。乙夜(イツヤ)。

にこうしき

にこうしき [2] 【二項式】
二個の項から成る式。�+�,3��+4�² など。

にこうじけん

にこうじけん ニカウ― 【尼港事件】
日本がシベリア出兵中の1920年(大正9),パルチザンとの衝突により,尼港の七百余名の日本軍守備隊および居留民が殺害された事件。日本はこれを口実にして事件解決まで北樺太(カラフト)を占領した。

にこうせき

にこうせき ニカウ― [2] 【二硬石】
藍晶石(ランシヨウセキ)の別名。

にこうたい

にこうたい【二交替制】
a two-shift system.

にこうちゅう

にこうちゅう [2] 【二口虫】
⇒ジストマ

にこうていきかん

にこうていきかん ニカウテイキクワン [7][6] 【二行程機関】
⇒二(ニ)サイクル機関(キカン)

にこうていり

にこうていり [4] 【二項定理】
二項式の累乗を展開した結果を表す公式。(�+�)²=�²+2��+�²,(�+�)³=�³+3�²�+3��²+�³,(�+�)�=��+4�³�+6�²�²+4��³+�� など。その各項の係数を二項係数といい,(�+�)� の ������ の係数を �C� であらわす。�C�=�!/(�−�)!�!

にこうどうろ

にこうどうろ ニカウダウロ [4] 【二項道路】
建築基準法第四二条第二項に定められた幅員4メートル未満の狭い道路。この道路のみに面した敷地では新たに建築物を建てることができないが,救済規定が定められている。みなし道路。

にこうぶんぷ

にこうぶんぷ [4] 【二項分布】
一回の試行である事象 A の起こる確率を � とするとき,� 回の試行で事象 A の起こりうる回数〇,一,二,三,…,� の分布状態。

にこく

にこく [1] 【二黒】
⇒じこく(二黒)

にこぐさ

にこぐさ 【和草】
やわらかい草。多く序詞中に用いられる。「葦垣の中の―にこよかに/万葉 2762」

にこげ

にこげ [0] 【和毛】
やわらかな毛。うぶ毛。

にこごり

にこごり【煮凝り】
congealed food;aspic (肉汁などの).→英和

にこごり

にこごり [0] 【煮凝り】
魚などの煮汁が冷えて固まったもの。また,煮魚の身をほぐして煮汁とともに固めた寄せ物。ゼラチンが冷えて固まってできる。[季]冬。

にこし

にこ・し 【和し・柔し】 (形ク)
やわらかい。おだやかである。「毛の―・き物,毛の荒き物/祝詞(広瀬大忌祭)」

にこしね

にこしね 【和稲】
⇒にきしね(和稲)

にこずみ

にこずみ [2] 【和炭】
「鍛冶屋炭(カジヤズミ)」に同じ。

にこっ

にこっ
〜と笑う(歯を見せて) grin <with joy,at> .→英和

にこっと

にこっと [2] (副)スル
にこやかに笑うさま。にこりと。「―笑う」

にこつく

にこつ・く [0] (動カ五[四])
にこにこする。「主人は鳥渡(チヨツト)―・いて見せたが/耽溺(泡鳴)」

にこで

にこで 【和手・柔手】
やわらかな手。「向つ嶺(オ)に立てる夫(セ)らが―こそ我が手を取らめ/日本書紀(皇極)」

にこにこ

にこにこ [1] (副)スル
声をたてず表情だけでうれしそうに笑うさま。にっこり。「いつも―(と)笑っている」「―しながら,あいさつする」

にこにこ

にこにこ
〜して with a smile.→英和
〜する smile <at> ;beam <upon> .→英和
〜した smiling;beaming.→英和

にこにこがお

にこにこがお [0][4] 【にこにこ顔】
にこにこした顔つき。さもうれしそうな顔つき。

にこにこ顔

にこにこがお [0][4] 【にこにこ顔】
にこにこした顔つき。さもうれしそうな顔つき。

にこはだ

にこはだ 【和膚】
⇒にきはだ(和膚)

にこぼす

にこぼ・す [3] 【煮零す】 (動サ五[四])
(1)煮ている途中で,いったん煮汁を捨てる。あくの強いものに行う。
(2)煮たてすぎて,鍋から煮汁をあふれさす。

にこぼれ

にこぼれ [2] 【煮零れ】
煮こぼれること。また,その汁。

にこぼれる

にこぼ・れる [4] 【煮零れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 にこぼ・る
沸騰して煮汁が鍋からこぼれる。「汁が―・れる」

にこぽん

にこぽん [0]
〔にこにこしながら相手の肩をぽんとたたく意〕
愛想よくして相手を懐柔すること。明治期の首相桂太郎の政党懐柔に対する評語として用いられた語。

にこみ

にこみ【煮込み】
stew <of meat with vegetables> .→英和

にこみ

にこみ [0] 【煮込み】
煮込んだ料理。「―うどん」「もつ―」

にこむ

にこ・む 【和む】 (動マ四)
なごむ。なごやかになる。「天神地祇共に―・む/日本書紀(崇神訓)」

にこむ

にこむ【煮込む】
cook;→英和
stew.→英和

にこむ

にこ・む [2] 【煮込む】 (動マ五[四])
たっぷりの煮汁の中で,時間をかけて煮る。「野菜と肉とを―・む」

にこや

にこや 【和や・柔や】
肌ざわりがやわらかいこと。また,やわらかなもの。「苧衾(ムシブスマ)―が下に/古事記(上)」
→なごや

にこやか

にこやか
〜な(に) cheerful(ly);→英和
smiling (ly).

にこやか

にこやか [2] 【和やか】 (形動)[文]ナリ
(1)うれしそうににこにこしているさま。「―な顔つき」
(2)ものやわらかなさま。優美なさま。「(筆跡ノ)―なる方の御なつかしさは,殊なるものを/源氏(梅枝)」
[派生] ――さ(名)

にこよ

にこよ [0] 【和世】
六月および一二月の大祓のとき,神祇官から天皇の贖物(アガモノ)として奉る和栲(ニキタエ)の衣。
⇔荒世

にこよか

にこよか 【和よか】 (形動ナリ)
(1)ものやわらかなさま。なごやか。「にこ草の―にしも思ほゆるかも/万葉 4309」
(2)にっこり笑うさま。にこやか。「葦垣の中のにこ草―に我と笑まして人に知らゆな/万葉 2762」

にこよん

にこよん [0]
日雇い労働者の俗称。
〔1949年(昭和24)の失対法(「緊急失業対策法」)施行当初,職業安定所から支払われる定額日給が二四〇円(一〇〇円を「一個」として,二個四)だったところからいわれた語〕

にこり

にこり [2][3] (副)
(多く「と」を伴って)にこやかにほほえむさま。にっこり。「―と笑う」「―ともしない」

にころがし

にころがし [0] 【煮転がし】
里芋などを煮汁がなくなるまで煮たもの。にっころがし。にころばし。

にころばし

にころばし [0] 【煮転ばし】
「にころがし」に同じ。

にこん

にこん [0] 【耳根】
〔「に」は呉音〕
〔仏〕 五根・六根の一。聴覚器官である耳,およびその聴覚能力。

にごい

にごい [0] 【似鯉】
コイ目の淡水魚。全長約60センチメートル。体形はコイと異なり,細長く二本の口ひげを持つ。全身暗灰色。食用となるが,小骨が多い。本州・四国・九州の湖沼や河川の中・下流に分布。カワゴイ。サイ。マジカ。

にごう

にごう [2] 【二合】
(1)一合の二倍。
(2)〔二官を合わせて一官として申請する意〕
平安時代,年給制で二分官の目(サカン)一人と一分官の史生(シシヨウ)一人を合わせて三分官の掾(ジヨウ)一人の任命を申請すること。
(3)花押(カオウ)の書き方の一。名の二字の一部ずつを組み合わせて作ったもの。二合体。
→花押

にごう

にごう【二号】
[めかけ]a (kept) mistress.

にごう

にごう [1] 【二号】
(1)第二番目の号。
(2)めかけの俗称。

にごうたい

にごうたい [0] 【二合体】
「二合{(3)}」に同じ。

にごうはん

にごうはん [2][4] 【二合半】
(1)二合五勺。こなから。
(2)〔一日二合半の扶持米を受ける人の意〕
身分の低い人。「武士の禄での―/歌舞伎・名歌徳」

にごし

にごし [0] 【濁し】
川の水をかき回したりして濁らせて,魚を釣る漁法。にごしぶち。

にごしらえ

にごしらえ [2] 【荷拵え】 (名)スル
荷づくりをすること。「厳重に―する」

にごす

にご・す [2] 【濁す】 (動サ五[四])
(1)にごるようにする。にごらせる。「川の水を―・す」
(2)言葉などをあいまいにする。ぼかす。「言葉を―・す」
〔「濁る」に対する他動詞〕
[可能] にごせる
[慣用] お茶を―/立つ鳥跡を濁さず

にごす

にごす【濁す】
make <water> muddy.返事を〜 give a vague answer.

にごった

にごった【濁った】
muddy;→英和
cloudy;→英和
impure;→英和
corrupt <word> .→英和

にごらす

にごら・す [3] 【濁らす】 (動サ五[四])
(1)にごるようにする。にごす。「川を―・す」
(2)言葉をあいまいにする。「口先を―・す」

にごり

にごり [3] 【濁り】
(1)にごること。にごっていること。「川の―が引く」
(2)仮名につける濁音の符号。濁点。「―をつける」
(3)物事がよごれてきたないこと。世の中が乱れること。けがれ。「心の―」「世の―を正す」
(4)音声が低く不快に聞こえること。「スピーカーの音の―がひどい」
(5)〔仏〕 悟りの開けぬときに起こる邪念。
(6)濁り酒のこと。

にごり

にごり【濁り】
muddiness;impurity; <put> a sonant mark (濁音符).

にごりえ

にごりえ [3] 【濁り江】
水のにごった入り江や川。

にごりえ

にごりえ
小説。樋口一葉作。1895年(明治28)「文芸倶楽部」発表。東京丸山の酌婦お力の,愛を貫くことのできなかった悲劇を繊細に描く。

にごりぐち

にごりぐち [3] 【艙口】
船の荷物を積みこむ口。そうこう。

にごりごえ

にごりごえ [4] 【濁り声】
音がにごっていて不快な声。だみ声。

にごりごおんせん

にごりごおんせん 【濁河温泉】
岐阜県中東部,御嶽山北西にある硫酸塩泉。濁河川上流,湯谷の渓流に臨む秘境温泉。御嶽登山の拠点。

にごりざけ

にごりざけ [3] 【濁り酒】
発酵させただけで,糟(カス)を漉(コ)していない白くにごった酒。どぶろく。だくしゅ。[季]秋。

にごりてん

にごりてん [3] 【濁り点】
⇒だくてん(濁点)

にごりぶな

にごりぶな [4] 【濁り鮒】
梅雨どき,川や田の水がにごっている頃の産卵期の鮒。[季]夏。

にごりみず

にごりみず [3] 【濁り水】
にごった水。濁水(ダクスイ)。

にごる

にごる【濁る】
become muddy[cloudy,impure](水などが).

にごる

にご・る [2] 【濁る】 (動ラ五[四])
(1)液体や気体に他のものが入りまじって透明でなくなる。よごれる。
⇔澄む
「川の水が―・る」「部屋の空気が―・る」「水晶体が―・って視力が落ちる」
(2)色や音が鮮明でなくなる。
⇔澄む
「―・った赤」「ステレオの音が―・る」
(3)声がきれいでなくなる。声がしわがれる。「―・っただみ声」
(4)人の心や世の中がみだれる。邪念のために清純・潔白でなくなる。「―・った世の中」「澄みはてたりし方の心も―・りそめにしかば/源氏(宿木)」
(5)濁音に発音する。
⇔澄む
「助詞の『て』は『ん』のあとでは,『ころんで』のように―・る」
〔「濁す」に対する自動詞〕

にごろ

にごろ [0] 【煮頃】
(1)食べるのにちょうど適した煮加減。
(2)「煮頃鮒」の略。

にごろぶな

にごろぶな [4] 【煮頃鮒】
コイ目の淡水魚。全長約40センチメートル。フナの仲間で琵琶湖特産のうちゲンゴロウブナより体高が低くて丸い形のもの。特に小さいものをガンゾとも呼ぶ。マルブナ。ニゴロ。

にごん

にごん [2] 【二言】
(1)二度言うこと。
(2)前に言ったことと異なることを言うこと。また,その言葉。「武士に―はない」

にさい

にさい [1] 【二歳・二才】
(1)生後二年目のもの。「―駒」
(2)未熟な若者をののしっていう語。青二才。「清吉に立ちかかり―と侮(アナド)りめつた打/高橋阿伝夜叉譚(魯文)」

にさいして

にさいして 【に際して】 (連語)
〔格助詞「に」にサ変動詞「際する」の連用形「際し」と接続助詞「て」が付いたもの〕
…の時にのぞんで,…の事態に当たって,などの意を表す。「出発―一言(ヒトコト)注意しておきます」「レポート執筆―の心がまえを忘れないように」

にさいるい

にさいるい [2] 【二鰓類】
軟体動物頭足綱のうち,鰓(エラ)を二つもち,殻の発達が悪く,腕に吸盤または鉤(カギ)をもつ一群の称。イカ類・タコ類の大部分を含む。

にさばき

にさばき [2] 【荷捌き】 (名)スル
(1)荷物を仕分けたりして処理すること。
(2)入荷した品物を売りさばくこと。

にさん

にさん [1] 【二三】
二つか三つ。いくらか。少々。「―うかがいたいことがある」

にさん

にさん【二三の】
a few;→英和
some.→英和

にさんえんき

にさんえんき [4] 【二酸塩基】
一分子当たり水素イオンを二個受容できる塩基。水酸化カルシウム Ca(OH)�,水酸化バリウム Ba(OH)� など。

にさんか

にさんか【二酸化炭素】
carbon dioxide.→英和
二酸化物《化》a dioxide.

にさんか

にさんか [0] 【二酸化】
酸素二原子と化合していること。

にさんかいおう

にさんかいおう [5] 【二酸化硫黄】
硫黄や硫黄化合物が燃焼したときに生じる無色で刺激臭のある気体。化学式 SO� 呼吸器を強く刺激してぜんそくを起こしたり,酸性雨のもとになるなど公害の原因物資となる。還元作用が強く,パルプ・砂糖・毛・絹・麦わらなどの脱色・漂白に用いる。硫酸の製造原料として重要。無水亜硫酸。亜硫酸ガス。

にさんかけいそ

にさんかけいそ [5] 【二酸化珪素】
ケイ素の酸化物。化学式 SiO� 共有結合による巨大分子をつくっており,沸点・融点ともきわめて高い固体。天然には石英・水晶・玉髄・瑪瑙(メノウ)・ケイ砂として存在する。ガラスや陶磁器などケイ酸塩工業の原料として重要。無水ケイ酸。シリカ。

にさんかたんそ

にさんかたんそ [5] 【二酸化炭素】
大気中に約0.03パーセント存在する無色の気体。化学式 CO� 水に溶けて弱酸性を示す。生物の呼吸や火山の噴火,炭素や有機物の燃焼により大気中に放出され,植物の光合成により消費される。工業的には石灰岩の加熱分解により得られ,消火器・ドライ-アイスの製造のほか,広く化学工業で用いる。炭酸ガス。無水炭酸。

にさんかちっそ

にさんかちっそ [5] 【二酸化窒素】
一酸化窒素が酸素に触れると生成する赤褐色の気体。化学式 NO� 二分子が重合してできる無色の四酸化二窒素(N�O�)との間で平衡が成立し,一五〇度ではほぼ100パーセント,常温では約30パーセントが二酸化窒素として存在し,液体(沸点二一度),固体(融点マイナス九度)ではほとんど四酸化二窒素として存在する。自動車のエンジンなどで副生し,大気汚染の原因となる。

にさんかなまり

にさんかなまり [5] 【二酸化鉛】
鉛の酸化物の一。酸化鉛(IV)。化学式 PbO� 黒褐色の粉末。酸化剤で電導性があり鉛蓄電池の極板に用いる。

にさんかマンガン

にさんかマンガン [5] 【二酸化―】
マンガンの酸化物の一。酸化マンガン(IV)。化学式 MnO� 黒褐色の粉末で電導性がある。天然には軟マンガン鉱として産出する。酸化剤であり,また過酸化水素や塩素酸カリウムなどの分解反応の触媒となるほか,乾電池・染料・釉(ウワグスリ)・マッチ・マンガン鋼の製造原料となる。

にざかな

にざかな【煮魚】
cooked fish.

にざかな

にざかな [2][0] 【煮魚】
味をつけて煮た魚。

にざだい

にざだい [2] 【二座鯛】
スズキ目の海魚。全長約40センチメートル。体は卵形でよく側扁する。体表は細かく密な鱗(ウロコ)でおおわれ,暗灰色。尾の付け根に数個の黒い突起があり,前の三個が目立つ。石灰藻を好んで食べる。皮をはいで肉を食用とする。本州中部以南の浅海の岩礁に分布。サンノジ。ゼニハゲ。クロハゲ。

にざまし

にざまし [0][2] 【煮冷まし】
煮たものをさますこと。また,そうしたもの。

にざんしょう

にざんしょう [2] 【煮山椒】
山椒の実を醤油・味醂(ミリン)などで煮つめたもの。

にし

にし [1] 【二死】
野球で,アウト-カウントが二つであること。ツー-ダウン。ツー-アウト。「―満塁」

にし

にし [1] 【二至】
夏至と冬至のこと。
→二分

にし

にし【西】
the west.→英和
〜の west;western.→英和
〜に in[to (西方),on (西側)]the west.→英和
‖西側[西欧圏]the West.

にし

にし [0] 【西】
(1)方位の一。太陽の沈む方角。十二支を配するときは酉(トリ)の方位。
⇔東
(2)西から吹く風。
(3)〔仏〕
 (ア)西方浄土。
 (イ)「西本願寺」の略。お西。
(4)劇場で,江戸では舞台に向かって左側,京坂では右側をいう。
(5)相撲で,番付上で左側に記されている方。東より格は下とされる。
(6)資本主義国家。西ヨーロッパに多いことからいう。
→西側
(7)江戸新宿の遊里。江戸城の西にあったのでいう。

にし

にし 【西】
姓氏の一。

にし

にし [1] 【主】 (代)
〔「ぬし」の転〕
二人称。おまえ。きさま。「次郎やい,―が馬(オマ)あ,誰(ダ)が馬だ/滑稽本・膝栗毛 2」

にし

にし [1] 【螺】
ある一群の巻貝の総称。アカニシなど。

にし

にし (連語)
〔断定の助動詞「なり」の連用形「に」に副助詞「し」の付いたもの〕
断定の意をさらに強めて表す。「八千矛(ヤチホコ)の神の命萎(ヌ)え草の女(メ)―あれば/古事記(上)」

にし

にし (連語)
〔格助詞「に」に副助詞「し」の付いたもの〕
格助詞「に」で示されるものを強調して表す。「名―負はばいざこと問はむ都鳥/伊勢 9」

にし=も東もわからない

――も東もわからない
(1)その土地の地理に不案内である。
(2)物事の道理をわきまえない。分別がない。

にし=向(ム)く侍(サムライ)

――向(ム)く侍(サムライ)
⇒二四六九(ニシムク)士(サムライ)(独立項目)

にしあかり

にしあかり [3] 【西明(か)り】
日没後,西の空の明るいこと。また,その空。残照。

にしあまね

にしあまね 【西周】
(1829-1897) 明治時代の思想家。津和野藩医の子。通称,経太郎。洋学を志しオランダに留学,帰国して開成所教授。維新後明治政府に仕え,軍人勅諭などの起草にあたる。明六社に参加し,近代思想の紹介に努めた。著「百一新論」「致知啓蒙」など。

にしあらいだいし

にしあらいだいし ニシアラヰ― 【西新井大師】
東京都足立区西新井にある真言宗豊山派の寺。遍照院総持寺(ソウジジ)と号す。空海の開創。本尊は弘法大師像・十一面観音像。数度の戦乱にも焼失を免れてきたため,厄除け大師として尊崇される。

にしお

にしお ニシヲ 【西尾】
姓氏の一。

にしお

にしお ニシヲ 【西尾】
愛知県中南部,矢作川下流にある市。近世,松平氏六万石の城下町。製茶・繊維・金属機械工業が盛ん。

にしおおたに

にしおおたに 【西大谷】
大谷本廟(ホンビヨウ)の異名。
⇔東大谷

にしおすえひろ

にしおすえひろ ニシヲスヱヒロ 【西尾末広】
(1891-1981) 政治家・労働運動家。香川県生まれ。右派社会民主主義の立場に立ち,社会民衆党の創立に参加。第二次大戦後,日本社会党を結成,書記長。1959年日米安保条約改定問題で脱党し,60年民主社会党を結成し委員長。

にしおせん

にしおせん ニシヲ― 【西尾線】
名古屋鉄道の鉄道線。愛知県新安城・吉良吉田間,24.7キロメートル。

にしおみのる

にしおみのる ニシヲ― 【西尾実】
(1889-1979) 国文学者・国語教育学者。長野県生まれ。東大卒。中世文学を中心とした国文学研究のほか,国語教育学の樹立にも貢献。国立国語研究所の初代所長。

にしおもて

にしおもて 【西面】
(1)西を向いていること。また,西の方角。西方。「(富士山ハ)わが生ひ出でし国にては―に見えし山なり/更級」
(2)建物や殿舎で,西向きの間(マ)。「職の御曹司の―の立蔀(タテジトミ)のもとにて/枕草子 49」
(3)「西面の武士」の略。「―,北面の者ども/宇治拾遺 12」

にしおもてのぶし

にしおもてのぶし 【西面の武士】
⇒さいめんのぶし(西面の武士)

にしか

にしか (連語)
⇒しか(終助)

にしかぜ

にしかぜ [0] 【西風】
西方から吹いてくる風。
⇔東風(ヒガシカゼ)

にしかた

にしかた 【西方】
栃木県南部,上都賀郡の町。栃木市と鹿沼市の間に位置。日光例幣使街道の宿場町。

にしかな

にしかな (連語)
⇒しかな(連語)

にしかわ

にしかわ 【西川】
京都市の西部を流れる桂川の別名。

にしかわ

にしかわ ニシカハ 【西川】
姓氏の一。

にしかわいっそうてい

にしかわいっそうてい ニシカハイツサウテイ 【西川一草亭】
(1878-1938) 文人花の去風流の家元。京都市生まれ。弟の津田青楓を通じて,浅井忠・幸田露伴・夏目漱石などが入門した。1930年に創刊した「瓶史(ヘイシ)」は生け花にかぎらず,伝統文化を論じる機関誌となり,文化研究のサロンを形成した。

にしかわこいさぶろう

にしかわこいさぶろう ニシカハコヒサブラウ 【西川鯉三郎】
日本舞踊,名古屋西川流の家元の名。江戸の西川仁蔵(1824-1899)が1841年に名古屋に移り名を鯉三郎と改め名古屋西川流を樹立。
→西川流

にしかわこうじろう

にしかわこうじろう ニシカハクワウジラウ 【西川光二郎】
(1876-1940) 社会運動家。兵庫県生まれ。片山潜に協力して「労働世界」を発刊。社会民主党の創立発起人。のち平民社に参加,「平民新聞」を刊行して,社会主義・非戦論を主張。東京市電争議に関与して入獄中転向,精神修養家となった。

にしかわしょうじ

にしかわしょうじ ニシカハシヤウヂ 【西川正治】
(1884-1952) 物理学者。東京都生まれ。東大教授。1915年,スピネル群結晶内の電子配置を決定し,X 線結晶学の発展に貢献。

にしかわじょけん

にしかわじょけん ニシカハ― 【西川如見】
(1648-1724) 江戸中期の天文・地理学者。長崎の人。本名,忠英。通称,次郎右衛門。儒学・天文暦算を修めて,儒学的自然観をとりながらも実証主義的見地をもち,多数の著作を残す。著「華夷通商考」「天文義論」「町人嚢」「百姓嚢」など。

にしかわすけのぶ

にしかわすけのぶ ニシカハ― 【西川祐信】
(1671-1751) 江戸中期の浮世絵師。京都の生まれ。号,自得斎・自得叟・文華堂など。最初,狩野・土佐両派に学び,のち江戸の菱川師宣の画風を摂取。絵本の挿絵を多く描き,特に,上品・優美な美人画にすぐれていた。

にしかわせんぞう

にしかわせんぞう ニシカハセンザウ 【西川扇蔵】
日本舞踊西川流の家元の名。
(1)(二世)(?-1817) 藤間勘兵衛の門下,初世西川仙蔵の門弟。江戸三座の振り付け師となり,「蜘蛛(クモ)の糸」「関の扉(ト)」「鷺娘(サギムスメ)」などを残した。
(2)(四世)(1792-1845) 前名,藤間勘助。三世藤間勘兵衛の門下。西川家の養子となり,西川流の全盛期を築いた。「勧進帳」「鳥羽絵」「お染」「供奴」などの振り付けが知られる。

にしかわりゅう

にしかわりゅう ニシカハリウ 【西川流】
(1)浮世絵の一派。西川祐信を祖とする。
(2)日本舞踊の流派の一。歌舞伎舞踊の振り付け師初代西川仙蔵が創始。二代は扇蔵と改名。現在西川鯉三郎の名古屋西川流と,東京の正派西川流とがある。

にしがた

にしがた [0] 【西方】
(1)西の方角。
(2)勝負する者を東西二組に分けたときの西の組。

にしがわ

にしがわ [0] 【西側】
旧ソ連および東欧などの,かつての社会主義諸国に対して,(欧米の)資本主義諸国のこと。
⇔東側

にしき

にしき [1] 【錦】
(1)種々の色糸を用いて華麗な模様を織り出した織物の総称。模様を経(タテ)糸で表す経錦(タテニシキ)と,緯(ヨコ)糸で表す緯錦(ヨコニシキ)がある。唐織(カラオリ)・綴(ツヅレ)織・金襴など。現在,西陣が主産地。「金銀珊瑚(キンギンサンゴ)綾(アヤ)―」
(2)色や模様の美しいもの。「紅葉の―」「みわたせば柳桜をこきまぜて宮こぞ春の―なりける/古今(春上)」

にしき

にしき [0] 【耳識】
〔仏〕 六識の一。耳で聞いて識別する心のはたらき。

にしき

にしき【錦】
brocade (織物).→英和
〜を飾る go home in glory.

にしき=を着て夜行くが如(ゴト)し

――を着て夜行くが如(ゴト)し
〔漢書(項羽伝)〕
立身しても故郷に帰らないのは,錦を着ても人に姿を見てもらわないのと同じで,甲斐がないということ。

にしき=を飾る

――を飾・る
功を成し遂げて故郷に帰る。「故郷に―を飾る」

にしきあや

にしきあや 【錦綾】
錦と綾。美しい立派な絹織物。「―の中に包める斎(イワ)ひ児(コ)も/万葉 1807」

にしきうつぎ

にしきうつぎ [4] 【二色空木】
スイカズラ科の落葉低木。本州太平洋岸以西の山中に生え,また庭木ともされる。高さ3メートル内外。葉は長卵形で裏面に毛が多い。初夏,枝頂付近の葉腋に,漏斗状の花を数個ずつつける。花ははじめ白色で,のち,紅色に変わる。

にしきえ

にしきえ [3] 【錦絵】
多色刷りにした浮世絵版画の称。1765年頃,俳諧師の間で流行した多色の絵暦に刺激されて鈴木春信が創始。絵師・彫り師・摺(ス)り師が協力して刷り出す精巧で華麗な木版画。江戸を中心に発展し明和期(1764-1772)以降の浮世絵はこの技法による。江戸絵。東錦絵(アズマニシキエ)。

にしきえび

にしきえび [3] 【錦海老】
エビの一種。イセエビに似るが,より大形で体長約50センチメートル。紫褐色の地に黄白色の不規則な斑紋があり美しい。味はイセエビに劣る。日本では紀伊半島以南に分布。

にしきがい

にしきがい [3] 【錦貝】
海産の二枚貝。貝殻は扇形でふくらみが弱い。ホタテガイに似るが小形で,殻高約4センチメートル。貝殻の表面は放射状の肋(ロク)が二〇本内外ある。色彩は黄,褐色,赤,紫など変化に富む。本州中部以南から南洋にかけて分布。ミヤコガイ。

にしきがま

にしきがま [3] 【錦窯】
⇒きんがま(錦窯)

にしきがわ

にしきがわ 【錦川】
山口県東部を流れる川。莇(アザミ)ヶ岳付近に源を発し,岩国市で広島湾に注ぐ。下流に錦帯橋がかかる。長さ110キロメートル。岩国川。

にしきぎ

にしきぎ [3] 【錦木】
(1)ニシキギ科の落葉低木。高さ約1.5メートル。枝に四列のコルク質の翼(ヨク)がある。葉は楕円形。初夏,淡緑色四弁の小花をつける。紅葉が美しいので庭木ともされる。晩秋,果実が熟して割れ,赤い皮のある種子を現す。[季]秋。
〔「錦木の花」は [季]夏〕
(2)五色に彩った30センチメートルほどの長さの木。男が恋する女の家の戸口に夜ごとに一本ずつ立ててゆき,女は同意するときこれを中にしまう。染め木。「―はたてながらこそ朽ちにけれ/後拾遺(恋一)」
錦木(1)[図]

にしきごい

にしきごい [3] 【錦鯉】
鯉の中で色彩や斑紋が美しく,観賞用に飼育されるものの総称。選抜育種したものや品種改良により,紅白・三色・丹頂などと鮮やかな美しい色模様に変化したものが多い。変わり鯉。色鯉。花鯉。模様鯉。

にしきごい

にしきごい【錦鯉】
(a) colored carp.

にしきごろも

にしきごろも [4] 【錦衣】
シソ科の多年草。山地に自生。高さ10センチメートル内外。全体に軟毛がある。葉は倒卵形で,脈に沿って紫色を帯びる。初夏,淡紫色の唇形花をつける。キンモンソウ。

にしきじそ

にしきじそ [3] 【錦紫蘇】
コレウスの別名。

にしきた

にしきた [0][4] 【西北】
西と北の中間の方角。せいほく。北西。乾(イヌイ)。

にしきたまご

にしきたまご [4][5] 【錦卵】
和風料理の一。ゆで卵の白身と黄身を別々に裏漉(ゴ)しして調味し,白・黄二色に重ねて蒸し固めたもの。

にしきづた

にしきづた [3] 【錦蔦】
アイビーの園芸変種。つる性の常緑木本。葉は心臓形で,濃緑・淡緑・淡黄・白などが混じり,まだら模様となる。観葉植物として栽培。

にしきで

にしきで [0] 【錦手】
主として,白釉(ハクユウ)を施した磁器に,不透明な赤釉を中心に,緑・黄・紫・青などの透明釉で上絵をつけたもの。古伊万里などに見られる。

にしきどり

にしきどり [3] 【錦鳥】
錦鶏(キンケイ)の異名。

にしきぬり

にしきぬり [0] 【錦塗(り)】
津軽塗の一種。色漆を不規則にまき散らして研ぎ出した上に,雲鶴・千鳥・桐・鳳凰などの模様を置いて仕上げたもの。

にしきのうら

にしきのうら 【錦之裏】
洒落本。一冊。山東京伝作・画。1791年刊。郭(クルワ)の昼間の情景を精細・緻密に描く。「娼妓絹籭(シヨウギキヌブルイ)」「仕懸文庫」とともに絶版を命じられ,京伝は手鎖五〇日の刑を受けた。青楼昼之世界錦之裏。

にしきのみはた

にしきのみはた 【錦の御旗】
(1)官軍のしるしである旗。赤い錦地に日月を金銀で刺繍(シシユウ)したもの。
(2)その行為や主張を正当化し,権威づけるもの。「公害防止を―とする」

にしきはし

にしきはし 【錦端】
⇒錦縁(ニシキベリ)

にしきぶんりゅう

にしきぶんりゅう 【錦文流】
江戸前期の浮世草子・浄瑠璃作者・俳人。姓は山村氏。浄瑠璃作者として豊竹座に属し,また,時事に取材した浮世草子を著す。雑俳点者でもあった。著,浮世草子「棠(カラナシ)大門屋敷」「当世乙女織」,浄瑠璃「傾城八花形」など。生没年未詳。

にしきへび

にしきへび【錦蛇】
a python.→英和

にしきへび

にしきへび [4][3] 【錦蛇】
オオヘビ科ニシキヘビ亜科に属するヘビの総称。体は太くて長く,全長2〜10メートル。一般に色彩が派手で,黄褐色の地に赤褐色または黒褐色の斑紋をもつ種が多い。肛門の左右に後肢の痕跡がある。アミメニシキヘビ・ボールパイソン・アフリカニシキヘビなど。パイソン。

にしきべら

にしきべら [3] 【錦遍羅】
スズキ目の海魚。全長約15センチメートル。体は細長くて側扁する。背と体側は緑色の地に紅褐色や黒色の斑点が多数散在する。腹は藍色で一本の紅褐色の帯が走る。本州中部から沖縄まで分布。

にしきべり

にしきべり [0] 【錦縁】
錦を使った畳のへり。また,その畳。にしきはし。

にしきまつ

にしきまつ [3] 【錦松】
クロマツの園芸品種。小形で,樹皮はきわめて厚く,亀甲(キツコウ)状に裂ける。盆栽用。

にしきめがね

にしきめがね [4] 【錦眼鏡】
「万華鏡(マンゲキヨウ)」に同じ。

にしきゅうしゅうだいがく

にしきゅうしゅうだいがく ニシキウシウ― 【西九州大学】
私立大学の一。1968年(昭和43)佐賀家政大学として開設,74年現名に改称。本部は佐賀県神埼町。

にしごう

にしごう ニシガウ 【西郷】
福島県南部,西白河郡の村。阿武隈川上流域を占め,甲子(カツシ)高原は観光開発が進む。

にしごうし

にしごうし ニシガフシ 【西合志】
熊本県北部,菊池郡の町。熊本市の北に接する。熊本種畜牧場がある。

にしごりべ

にしごりべ [4] 【錦織部】
大化前代における,錦・綾を織る職業的部民。

にしざわ

にしざわ ニシザハ 【西沢】
姓氏の一。

にしざわいっぷう

にしざわいっぷう ニシザハ― 【西沢一風】
(1665-1731) 江戸中期の浮世草子・浄瑠璃作者。名は義教。大坂の書肆(シヨシ)。西鶴没後の関西の代表的作者。通俗的文体で八文字屋本の先駆をなす。浄瑠璃作者としては豊竹座に所属。著,浮世草子「御前義経記」「女大名丹前能」,浄瑠璃「北条時頼記」など。

にしざわいっぽう

にしざわいっぽう ニシザハ― 【西沢一鳳】
(1802-1852) 江戸後期の歌舞伎脚本作者。通称,正本屋利助。浄瑠璃作者西沢一風の子孫。大坂の書肆(シヨシ)で芝居道の故実通として「伝奇作書」「脚色余録」「皇都午睡」などの随筆がある。

にしじま

にしじま 【西島】
姓氏の一。

にしじまらんけい

にしじまらんけい 【西島蘭渓】
(1780-1852) 江戸後期の儒者。江戸の人。名は長孫,字(アザナ)は元齢,蘭渓は号。また孜々斎(シシサイ)とも号す。林述斎・西島柳谷に師事して校勘の学をよくした。著「弊箒詩話」

にしじん

にしじん ニシヂン 【西陣】
〔応仁の乱の際,西軍の山名宗全の陣営が置かれたことから〕
京都市上京区にある機業地区。一条通り以北,堀川以西の地域をさす。家内工業的な機屋が集まり,近世以来絹織物業の中心地。

にしじんおり

にしじんおり ニシヂン― [0] 【西陣織】
京都西陣で織られる綾・錦・金襴・繻子(シユス)・緞子(ドンス)など高級絹織物の総称。応仁の乱後機業者が多く西陣に集まって発展した。

にしする

にし・する [0] 【西する】 (動サ変)[文]サ変 にし・す
西の方向に進む。「九州をさして―・する」

にしせいほ

にしせいほ 【西成甫】
(1890-1978) 解剖学者。ドイツの比較解剖学を日本に広め,特に体幹筋の研究で多大な業績を残した。脊椎動物の歴史性を追求した著「比較解剖学」は,日本の形態学に画期的影響を与えた。

にしそのぎはんとう

にしそのぎはんとう 【西彼杵半島】
長崎県中部,長崎市北方の西彼杵郡北部,大村湾の西側に突出する半島。

にしだ

にしだ 【西田】
姓氏の一。

にしだきたろう

にしだきたろう 【西田幾多郎】
(1870-1945) 哲学者。石川県生まれ。京大教授。西洋哲学の伝統と対決しつつ,禅などの東洋思想を統合,これを「場所」「絶対無」「絶対矛盾的自己同一」などの理論で表現する宗教的色彩の強い思弁哲学を説いた。近代日本独自の哲学として大正・昭和期の思想に深い影響を与えた。著「善の研究」「思索と体験」「場所的論理と宗教的世界観」など。

にしだてんこう

にしだてんこう 【西田天香】
(1872-1968) 宗教家。滋賀県生まれ。二宮尊徳・トルストイらの影響を受け,1905年(明治38)「一灯園」を開創した。

にしだん

にしだん [2] 【尼師壇】
〔梵 niṣīdana「座具」の意〕
比丘(ビク)六物の一。長さ四尺,幅一尺ほどの布で,座臥(ザガ)のときは下に敷き,歩くときは肩にかける。

にしちにち

にしちにち [3] 【二七日】
(仏教で)人が死んでから一四日目。ふたなぬか。

にしちゅうごくさんちこくていこうえん

にしちゅうごくさんちこくていこうえん 【西中国山地国定公園】
中国山地西部を占める国定公園。広島・島根・山口三県にまたがり,阿佐山・冠山などの山地と三段峡などの渓谷の景観が中心。

にして

にして (連語)
〔断定の助動詞「なり」の連用形「に」にサ変動詞「する」の連用形「し」と接続助詞「て」の付いたもの〕
上のことをはっきりと言い定め,さらに次の事に言い及ぶのに用いられる。…で。…であって。…であって,しかも。「西塔の法師に,…豪雲といふ者あり。悪僧―学匠なり/盛衰記 4」「月日は百代の過客―,行かふ年も又旅人なり/奥の細道」
〔現代語でも,文章語的な言い方として用いることがある〕

にして

にして (連語)
〔格助詞「に」にサ変動詞「する」の連用形「し」と接続助詞「て」の付いたもの。全体で一語の助詞のように用いられる〕
場所または時を表す。…において。…で。「旅の途上―死す」「三〇歳―人生を悟る」「家―見れど飽かぬを草枕旅にも妻とあるがともしさ/万葉 634」「清和天皇九歳―文徳天皇の御禅をうけさせ給ふ/平家 1」
〔現代語でもやや文章語的な言い方として用いることがある〕

にしてからが

にしてからが (連語)
〔断定の助動詞「なり」の連用形「に」に,サ変動詞「する」の連用形「し」,接続助詞「て」,格助詞「から」,助詞「が」が付いたもの〕
⇒てからが(連語)

にしてつ

にしてつ 【西鉄】
⇒西日本鉄道(ニシニホンテツドウ)

にしては

にしては (連語)
〔断定の助動詞「なり」の連用形「に」に,サ変動詞「する」の連用形「し」と接続助詞「て」係助詞「は」の付いたもの〕
…にとってみれば。…では。「あの人―上出来だった」「五〇―,とても若く見える」

にしても

にしても (連語)
〔断定の助動詞「なり」の連用形「に」に,サ変動詞「する」の連用形「し」と接続助詞「て」係助詞「も」の付いたもの〕
…する場合でも。…というような場合でも。「品物を買う―,衝動買いだけはしないようにしなければならない」「たとえ行く―,準備はしっかりしておくように」

にしとうきょうかがくだいがく

にしとうきょうかがくだいがく ニシトウキヤウクワガク― 【西東京科学大学】
私立大学の一。1989年(平成1)設立。本部は山梨県上野原町。

にしとくじろう

にしとくじろう 【西徳二郎】
(1847-1912) 明治期の外交官。薩摩藩出身。ロシア公使・外相・枢密顧問官を歴任。ロシアからの帰国の途次,中央アジアを探査。著「中央亜細亜紀事」。
→西-ローゼン協定

にしとっけつ

にしとっけつ 【西突厥】
⇒突厥(トツケツ)

にしどち

にしどち [0] 【復蜟】
蛹(サナギ)の異名。特に,アゲハチョウやスズメガの蛹にいう。指でつまんで「西,どっち」と問うと,答えるように腰から上を振るという。入道虫。西向け。にしどっち。

にしな

にしな 【仁科】
姓氏の一。中世,信濃国の武家。信濃国安曇郡仁科荘より起こる。戦国時代,武田信玄に従った。

にしなすの

にしなすの 【西那須野】
栃木県北部,那須郡の町。那須野原西部にあたり,明治初期から開拓された。

にしなもりとお

にしなもりとお 【仁科盛遠】
鎌倉時代の武将。通称,仁科次郎。信濃の人。後鳥羽上皇に仕え承久の乱で礪波(トナミ)山に陣し,北条朝時の軍に敗れた。生没年未詳。

にしなよしお

にしなよしお 【仁科芳雄】
(1890-1951) 物理学者。岡山県生まれ。東大卒。渡欧してラザフォード・ボーアのもとで研究,コンプトン散乱に対するクライン-仁科の公式を導いた。帰国後,理化学研究所に入り,原子核・宇宙線・素粒子論の分野で日本の物理学の発展に指導的な役割を果たす。1937年(昭和12),44年に日本初のサイクロトロンを建設。

にしにぶん

にしにぶん [1][1][0] 【二至二分】
二至と二分。すなわち,夏至と冬至,春分と秋分のこと。

にしにほん

にしにほん [4] 【西日本】
〔「にしにっぽん」とも〕
日本列島の西半分。地質学的には糸魚川静岡構造線より西の地域をいう。
⇔東日本

にしにほんこうぎょうだいがく

にしにほんこうぎょうだいがく 【西日本工業大学】
私立大学の一。1936年(昭和11)創立の九州工学校を源とし,67年設立。本部は福岡県苅田町。

にしにほんしんぶん

にしにほんしんぶん 【西日本新聞】
九州(および中国地方の一部)の日刊新聞。前身は1877年(明治10)創刊の「筑紫新聞」。1942年(昭和17)の新聞統合で「九州日報」と合併,現紙名となる。

にしにほんてつどう

にしにほんてつどう 【西日本鉄道】
大手民営鉄道の一。福岡市と北九州市を中心として福岡県一円に鉄道網をもつ。鉄道営業キロ121.1キロメートル。大牟田線・宮地岳線・甘木線・北九州線などよりなる。西鉄。

にしね

にしね 【西根】
岩手県北西部,岩手郡の町。岩手山北東斜面と七時雨山南斜面からなる。岩手山中腹の焼走り溶岩流は特別天然記念物。

にしのうち

にしのうち [3] 【西の内】
「西の内紙」の略。

にしのうちがみ

にしのうちがみ [5] 【西の内紙】
和紙の一。コウゾで漉(ス)いたやや厚手のもの。茨城県山方町西野内で産した。傘紙・版画用紙などに用いられ,明治時代に投票用紙に指定され知られた。

にしのうみ

にしのうみ 【西の海】
(1)西方の海。
(2)西海道(サイカイドウ)。「―のはてまで取りもてまかりにしかば/源氏(橋姫)」
(3)近世,災厄を追い込むという西方にある冥界(メイカイ)。また,厄払いのこと。「―すてると直に年が来る/柳多留 86」

にしのおもて

にしのおもて 【西之表】
鹿児島県種子島の北部にある市。鎌倉時代以来種子島氏の居城があり栄えた。種子島の行政・経済の中心地。

にしのきょう

にしのきょう 【西の京】
平安京・平城京で朱雀大路以西の地区。右京。さいきょう。

にしのしゅう

にしのしゅう 【西の衆】
〔西向きの縁を通って拝謁したことから〕
室町将軍家と外様(トザマ)関係にある者。
→東の衆

にしのたい

にしのたい [4] 【西の対】
寝殿造りの建物で,主殿の西方にある対の屋。二の対。

にしのまる

にしのまる [0] 【西の丸】
(1)本丸に対して,城の西部の一郭。
(2)江戸城の西の一郭。将軍の世継ぎの居所で,また隠退した将軍の隠居所ともなった。

にしのみち

にしのみち 【西の道】
(1)山陽道・西海道(サイカイドウ)のこと。「吉備津彦を―に遣(マダ)す/日本書紀(崇神訓)」
(2)上代,中国へ国使を派遣したときの西路。「―の使/日本書紀(孝徳訓)」

にしのみや

にしのみや 【西宮】
兵庫県南東部,大阪と神戸のほぼ中間にある市。西宮神社の門前町。宮水で知られる灘清酒の本場。現在は住宅工業都市。南部に甲子園球場,北部に蓬莱峡がある。

にしはちじょうどの

にしはちじょうどの ニシハチデウ― 【西八条殿】
平安京左京八条大路北,東大宮大路西(現在の京都駅の西)にあった平清盛の別邸。

にしはつ

にしはつ 【二四八】
ホトトギスの鳴き声を初めて聞くことという。「万葉云く,ならさかを来鳴きとよますほととぎす―とこそをちかへり鳴け/奥儀抄」
〔平安時代の歌学で,万葉集にホトトギスの鳴き声をこのように表記していると誤って説かれたために生じた歌語〕

にしはら

にしはら 【西原】
沖縄県中頭(ナカガミ)郡,沖縄島南部の町。サトウキビの産地。琉球大学がある。

にしはらしゃっかん

にしはらしゃっかん 【西原借款】
1917(大正6)〜18年,寺内内閣が北京の軍閥段祺瑞(ダンキズイ)に供与した借款。総額一億四五〇〇万円にのぼったが,段派の権力失墜により回収不能に陥った。首相の私設秘書西原亀三が任にあたったのでこの名がある。

にしはる

にしはる 【西春】
愛知県北西部,西春日井郡の町。名古屋市の北に接する住宅地。

にしはんきゅう

にしはんきゅう [3] 【西半球】
地球の西半分。旧グリニッジ天文台跡を通る子午線より西回りに西経一八〇度にわたる地域。南北アメリカ大陸・グリーンランドが含まれる。
⇔東半球

にしはんきゅう

にしはんきゅう【西半球】
the western hemisphere.

にしび

にしび [0] 【西日】
西に傾いた太陽の光。特に真夏の,なお衰えない夕方の日光についていう。[季]夏。

にしび

にしび【西日】
the setting[afternoon]sun.

にしびわじま

にしびわじま ニシビハジマ 【西枇杷島】
愛知県北西部,西春日井郡の町。庄内川で名古屋市と接する工業地区。

にしふどう

にしふどう [1] 【二四不同】
漢詩の近体詩の作法で,二字目と四字目との平仄(ヒヨウソク)が必ず異なるべきこと。

にしほんがんじ

にしほんがんじ 【西本願寺】
京都市下京区堀川にある浄土真宗本願寺派の本山,本願寺の通称。本派本願寺。お西。
→本願寺(1)

にしほんがんじさんじゅうろくにんかしゅう

にしほんがんじさんじゅうろくにんかしゅう 【西本願寺三十六人家集】
⇒三十六人集(サンジユウロクニンシユウ)

にしまわりこうろ

にしまわりこうろ ニシマハリカウロ [6] 【西廻り航路】
江戸時代にひらかれた日本海岸の諸港と大坂を,下関・瀬戸内海ルートでむすぶ航路。江戸後期には蝦夷地・東北・北陸の物資(米・海産物)を上方(カミガタ)へ輸送する幹線航路となったが,冬季四か月は海況が悪く途絶するため,瀬戸内・太平洋沿岸航路に後れをとった。
→東廻り航路

にしみなみ

にしみなみ [3][0] 【西南】
西と南の中間の方角。せいなん。西南。坤(ヒツジサル)。

にしむき

にしむき [0] 【西向き】
西の方へ向いていること。「―の窓」

にしむくさむらい

にしむくさむらい ニシムクサムラヒ [3][0] 【二四六九士】
〔「士」は十一を一字にしたもの。西向く侍の意〕
小(シヨウ)の月(二月・四月・六月・九月・一一月)を並べて覚えやすくしたもの。

にしむら

にしむら 【西村】
姓氏の一。

にしむらいさく

にしむらいさく 【西村伊作】
(1884-1963) 教育家。和歌山県生まれ。1921年(大正10)東京駿河台に文化学院を設立,自由主義的教育を行なった。

にしむらしげき

にしむらしげき 【西村茂樹】
(1828-1902) 道徳思想家。下総(シモウサ)佐倉藩士。明六社の一員として活躍,「東京修身学社」(のち「講道会」「日本弘道会」と改称)を設立し儒教的倫理思想に基づく国民道徳の鼓吹につとめた。

にしむらてんしゅう

にしむらてんしゅう 【西村天囚】
(1865-1924) 新聞記者・小説家・漢学者。本名,時彦。別号,碩園。大隅国種子島の人。東大中退。大阪朝日新聞社員。政治的風刺小説「屑屋の籠」で文名を上げ浪花文学会を興した。主著「日本宋学史」

にしむらとおさと

にしむらとおさと 【西村遠里】
(1718?-1787?) 江戸中期の暦学者。京都の生まれ。名は遠里,字は得一,号は居行。民間における暦学の第一人者。宝暦の改暦事業にも参加。「授時暦解」「貞享暦解」は代表作。

にしむらどうにん

にしむらどうにん 【西村道仁】
(1504-1555) 戦国時代の京都の釜師・鋳物師。西村家始祖。三条釜座に住し,天下一と称された。

にしめ

にしめ [0] 【煮染め】
野菜・練り製品などを取り合わせ,かなり濃い味つけで時間をかけて煮たもの。

にしめいはんじどうしゃどう

にしめいはんじどうしゃどう 【西名阪自動車道】
奈良県天理市と大阪府松原市を結ぶ高速道路。延長27.2キロメートル。1969年(昭和44)全線開通。松原で近畿自動車道などと接続。

にしめる

にしめる【煮染める】
boil down.

にしめる

にし・める [3] 【煮染める】 (動マ下一)[文]マ下二 にし・む
よく煮て,煮汁をしみこませる。「里芋を―・める」「―・めたような古手ぬぐい」

にしゃ

にしゃ [1] 【二者】
(1)二つの物事。
(2)二人の人。両者。「―の言い分を聞く」

にしゃくはっすん

にしゃくはっすん [6] 【二尺八寸】
〔通常,柄頭から鐺(コジリ)までの長さが二尺八寸(約85センチメートル)であることから〕
刀の異名。「男一匹なら―伊達(ダテ)には挿さぬ/社会百面相(魯庵)」

にしゃさんにゅう

にしゃさんにゅう [1] 【二捨三入】 (名)スル
端数が二以下のときは切り捨てて 0 にし,三・四・五・六・七は五に,八・九は一〇にする計算法。

にしゃせんいつ

にしゃせんいつ [1] 【二者選一】
「二者択一」に同じ。

にしゃたくいつ

にしゃたくいつ [1] 【二者択一】
二つの事物のうち,どちらか一つを選ぶこと。二者選一。「―を迫られる」

にしゃたくいつ

にしゃたくいつ【二者択一(の)】
alternative.→英和

にしやま

にしやま 【西山】
(1)新潟県中部,日本海側にある,もと油田の町。大正初期の全盛期には全国の約半分近くを産出した。
(2)山梨県南西部,南巨摩(ミナミコマ)郡早川町内の地区。西山温泉があり,赤石山脈への登山基地。
(3)京都市の西に連なる山々。京都盆地の西の境をなす。愛宕(アタゴ)山・ポンポン山・釈迦岳・天王山などを含む。また,その山麓(サンロク)一帯をいう。
→東山

にしやま

にしやま 【西山】
姓氏の一。

にしやまうぞう

にしやまうぞう 【西山夘三】
(1911-1994) 建築学者。大阪市生まれ。京大教授。建築計画学の確立に努め,小住宅の食寝分離論を提唱。都市計画・地域計画も手がけた。

にしやませっさい

にしやませっさい 【西山拙斎】
(1735-1798) 江戸中期の儒者。備中の人。名は正,字(アザナ)は士雅。はじめ徂徠学を学んだが,のち朱子学に転じた。柴野栗山とはかって,寛政異学の禁を推進。著「間窓瑣言」など。

にしやまそういん

にしやまそういん 【西山宗因】
(1605-1682) 江戸初期の連歌師・俳人。肥後八代の生まれ。名は豊一(トヨカズ)。通称,次郎作。俳号,一幽・西山翁・梅翁など。加藤正方の側近であったが,のち浪人。京で里村昌琢に師事し,大坂天満宮連歌所宗匠となる。俳諧にも親しみ,自由・斬新な作風は談林風として俳壇を風靡(フウビ)し,門下から西鶴・芭蕉などを輩出した。

にしやまものがたり

にしやまものがたり 【西山物語】
読本。三巻。建部綾足作。1768年刊。若い男女の恋,武士の道義にからむ宝刀の祟(タタ)りや女の幽霊などを脚色した雅文体小説。

にしゅ

にしゅ [0] 【二朱】
「二朱金」「二朱銀」の略。

にしゅうかエチレン

にしゅうかエチレン ニシウクワ― [5] 【二臭化―】
〔ethylene dibromide〕
防かび剤の一。化学式 C�H�Br� 輸入レモン・オレンジの燻蒸に用いられるが,発癌性がある。EDB 。

にしゅきん

にしゅきん [0][2] 【二朱金】
江戸時代の貨幣の一。二朱に相当する長方形の金貨。一両の八分の一。元禄・天保・万延の三種がある。

にしゅぎん

にしゅぎん [0][2] 【二朱銀】
江戸時代の貨幣の一。二朱に相当する長方形の銀貨。一両の八分の一。安永・文政の南鐐(ナンリヨウ)二朱銀および安政二朱銀がある。

にしゅばいさん

にしゅばいさん [3] 【二種陪餐】
初期キリスト教の聖餐式で,パンと葡萄(ブドウ)酒を別個に受ける形式。のちに廃されたがフス派がこれを復興させ,宗教改革以後これが守られている。

にしゅばん

にしゅばん [0] 【二朱判】
江戸時代に通用した二朱金・二朱銀の総称。

にしょ

にしょ [1] 【二所】
(1)ふたところ。二か所。
(2)二か所の霊所。特に,二所の権現。

にしょう

にしょう [0] 【二障】
〔仏〕 悟りを妨げる二つの障害。心を乱す煩悩(ボンノウ)障と真理を隠している所知障。

にしょうがくしゃだいがく

にしょうがくしゃだいがく 【二松学舎大学】
私立大学の一。1877年(明治10)創設の「漢学塾二松学舎」を前身とし,二松学舎専門学校を経て1949年(昭和24)新制大学となる。本部は東京都千代田区。

にしょうてん

にしょうてん【二焦点の】
bifocal <lens> .→英和

にしょく

にしょく【二食】
<have> two meals a day.→英和

にしょくずり

にしょくずり【二色刷】
two-color printing.

にしょそうびょう

にしょそうびょう [3] 【二所宗廟】
伊勢大神宮と石清水八幡宮。

にしょだいじんぐう

にしょだいじんぐう [5][3] 【二所大神宮】
伊勢神宮の皇大神宮(内宮(ナイクウ))と豊受(トヨウケ)大神宮(外宮(ゲクウ))のこと。

にしょのごんげん

にしょのごんげん 【二所の権現】
伊豆山権現と箱根権現。鎌倉幕府の信仰が特に厚かった。両所権現。

にしりょうせつ

にしりょうせつ ニシレウ― [3] 【二資料説】
新約聖書学で,マタイ福音書とルカ福音書が共通に使用した資料として,マルコ福音書とそれとは別個の共通資料( Q 資料)の二つを想定する説。

にしろ

にしろ (連語)
〔格助詞「に」にサ変動詞「する」の命令形「しろ」が付いたもの〕
体言,または活用語の終止形に接続する。
(1)軽い仮定の意を表す。たとえ…であったにしても。「社長からの命令―簡単には引き受けられない」「母からの電話があった―,今日は早くは帰れない」
(2)(「…にしろ…にしろ」の形で)例示するものすべてに当てはまることを暗示するのに用いる。「絵画―音楽―,才能がなければ,上達することはむずかしい」
〔(1)は,係助詞「も」を挿入して,「にもしろ」の形でも用いられる。「お世辞にもしろ,そう言われれば,悪い気持ちはしない」〕

にしわき

にしわき 【西脇】
兵庫県中央部,加古川中流域にある市。綿織物業が盛んで,播州織の名で知られる。

にしわき

にしわき 【西脇】
姓氏の一。

にしわきじゅんざぶろう

にしわきじゅんざぶろう 【西脇順三郎】
(1894-1982) 詩人・英文学者。新潟県生まれ。慶大理財科卒。慶大教授。シュールレアリスムの理論家として指導的位置を占め,現代詩の代表的詩人。著,詩集「Ambarvalia」「旅人かへらず」「第三の神話」,評論「 T ・ S ・エリオット」など。

にしん

にしん【鯡】
a herring;→英和
a dried herring (干鯡).

にしん

にしん [0] 【二審】
一審の裁判に対し,不服申し立てのあった場合に上級裁判所が行う審理。第二審。

にしん

にしん [0] 【二心・弐心】
〔心を二つもつことから〕
(1)敵対したり,謀反したりする心。ふたごころ。あだしごころ。「―を抱く」
(2)疑いの心。疑心。

にしん

にしん [0] 【二伸】
手紙の本文のあとに別の事を書き加えるとき,その初めに書く語。追伸。二白。おってがき。

にしん

にしん [1] 【二神】
(1)陰陽の二神。
(2)二柱の神。特に,伊弉諾(イザナキ)・伊弉冉(イザナミ)の二神。二尊。

にしん

にしん [1] 【鰊・鯡】
ニシン目の海魚。全長約35センチメートル。体は細長く側扁し,マイワシに似る。背は暗青色,腹は銀白色。北太平洋・北大西洋に分布する寒流域の回遊魚。かつて北海道近海や三陸沖で多獲された。食用。卵は「数(カズ)の子」と呼ばれる。青魚。春告魚。カド。カドイワシ。[季]春。
鰊[図]

にしん

にしん【二伸】
a postscript;→英和
P.→英和
S.→英和

にしん

にしん [1] 【二親】
父母(フボ)。ちちはは。両親。ふたおや。「はかなくなれる―が死骸(シカバネ)をほりおこいて/平家 2」

にしんあぶら

にしんあぶら [4] 【鰊油】
鰊粕を製する際に絞り出した油。硬化油製造などに用いる。にしんゆ。

にしんかす

にしんかす [4] 【鰊粕】
煮沸したニシンを圧搾器にかけて乾燥したもの。窒素質有機肥料とする。

にしんくき

にしんくき [2] 【鰊群来】
産卵期のニシンが大群で北海道西岸に回遊してくること。[季]春。《どんよりと利尻の富士や―/山口誓子》

にしんぐもり

にしんぐもり [4] 【鰊曇(り)】
北海道で,春三,四月頃,ニシンのとれる頃の曇り空をいう。[季]春。

にしんそば

にしんそば [4] 【鰊蕎麦】
甘辛く煮つけた身欠きニシンをのせた,京都名物の蕎麦。

にしんとう

にしんとう【二親等の(人)】
(a relation) of the second degree.

にしんとう

にしんとう [2] 【二親等】
親等の一。本人および配偶者と二世をへだてた関係にある者。また,その関係。本人の祖父母,兄弟,姉妹,孫およびその配偶者。また,本人の配偶者の祖父母,兄弟,姉妹。二等親。

にしんほう

にしんほう [0][2] 【二進法】
〔数〕
〔binary scale〕
2 を基数とした数の表記法。数字 1 と 0 とを用い,2 ずつまとめて上の位に上げていく数の表し方。例えば,十進法で表された 2, 3, 4, 5 は二進法では10, 11, 100, 101 となる。コンピューターなどに利用されている。

にしんほう

にしんほう【二進法】
the binary system.

にしアジア

にしアジア [3] 【西―】
アジア西部,アフガニスタンから地中海東岸に至る地域の総称。イラン・イラク・トルコ・シリア・レバノン・ヨルダン・イスラエル・アラビア半島の諸国を含む。西南アジア。

にしアジアけいざいしゃかいいいんかい

にしアジアけいざいしゃかいいいんかい 【西―経済社会委員会】
〔Economic and Social Commission for Western Asia〕
国連の経済社会理事会に属する地域経済委員会の一。アラブ諸国によって構成。本部はアンマン。ESCWA 。

にしイリアン

にしイリアン 【西―】
〔West Irian〕
インドネシア領のイリアンジャヤの旧称。

にしインドがいしゃ

にしインドがいしゃ 【西―会社】
(1)アフリカ西岸とアメリカ沿岸との貿易独占を目的として1621年設立されたオランダの会社。立法・行政・軍備などの権限をもち,植民地獲得を進めてスペイン勢力打倒には成功したがイギリスに敗れ,74年解散。
(2)1664年コルベールが設立したフランスの会社。北米海岸・アフリカ西岸の貿易独占権をもったが,成果を上げられず74年解散。

にしインドしょとう

にしインドしょとう 【西―諸島】
中部アメリカ,カリブ海周辺に分布する島々の総称。大アンティル諸島・小アンティル諸島・バハマ諸島から成る。

にしゴート

にしゴート 【西―】
東ゲルマンの一部族。フン族の西進による圧迫を逃れ,376年ドナウ川北岸の定住地からローマ帝国領内に移住,民族大移動の発端をつくる。移住阻止をねらうローマ軍と各地で衝突した後,イベリア半島に西ゴート王国(415-711)を建国。

にしサハラ

にしサハラ 【西―】
〔Western Sahara〕
西アフリカ,サハラ砂漠の西端部にあたる領域。旧スペイン領サハラ。1976年スペインが領有権を放棄。モロッコが統治しているが,独立を主張する西サハラのポリサリオ戦線がアルジェリアにサハラ-アラブ民主共和国の亡命政権を樹立。紛争が続いている。リン鉱石の世界的な産地。中心都市アイウン。住民はアラブ人とベルベル人。

にしサモア

にしサモア 【西―】
〔Western Samoa〕
南太平洋,サモア諸島の主要部を占める共和国。主な島はサバイイ島とウポル島。コプラ・バナナ・カカオなどを産出。1962年ニュージーランド信託統治領から独立。首都はウポル島のアピア。住民はポリネシア人。主要言語は英語とサモア語。面積3000平方キロメートル。人口一六万(1992)。正称,西サモア。

にしドイツ

にしドイツ 【西―】
1990年に東西の両ドイツが統一される以前の,旧ドイツ連邦共和国の通称。西独。

にしベルリン

にしベルリン 【西―】
ベルリン市の西半分。第二次大戦後,米・英・仏・ソによって分割占領されたベルリンのうち米・英・仏が占領した地域。東西ドイツの統一以前は,旧東ドイツ国内にあって旧西ドイツの一州をなした。

にしローゼンきょうてい

にしローゼンきょうてい 【西―協定】
朝鮮と中国東北部における日露間の権益分割協定。1898年(明治31)外相西徳二郎と駐日ロシア公使ローゼン(R. R. Rozen 1847-1922)が東京で調印。

にしローマていこく

にしローマていこく 【西―帝国】
395年,東西に分裂したローマ帝国のうち,ローマに都をおいた西方の帝国。ゲルマン人の侵入で国力は衰退し,476年ゲルマン出身の傭兵隊長オドアケルに滅ぼされた。800年のカール大帝戴冠,さらに962年の神聖ローマ帝国成立によって名目上は復興したとされる。

にじ

にじ [0] 【虹・霓】
夕立のあとなど,太陽と反対側の空に弧状にかかる七色の帯。空中の水滴粒子にあたった光の屈折と分光によって生じる。内側が紫,外側が赤の配列をした虹のほかに,この外側をとりまき,逆の色の配列の第二の虹が見えることがある。ぬじ。のじ。[季]夏。《―立ちて忽ち君の在る如し/虚子》

にじ

にじ [1] 【尼寺】
あまでら。「国分―」

にじ

にじ【虹】
a rainbow.→英和
虹色の rainbow-colored.

にじ

にじ [1] 【二次】
(1)二番目に行われること。「―試験」
(2)事物・現象のうち,あることに付随して起こるもの。副次。「―エネルギー」
(3)〔数〕 代数方程式などで,次数が二であること。「―関数」「―曲線」

にじ

にじ【二次の】
second;→英和
secondary (二次的);→英和
《数》quadratic.→英和
〜会をやる have another spree.‖二次感染 secondary infection.二次産品 secondary products.二次方程式 a quadratic equation.

にじ

にじ [1] 【二字】
(1)二つの字。
(2)〔多く二字の漢字で書くことから〕
実名。名のり。「たたうがみに―書きて奉りて出でにけり/十訓 9」
(3)〔武士は実名を名乗るところから〕
武士としての身分。「―をうけたる人の/咄本・醒睡笑」

にじうちゅうせん

にじうちゅうせん [0] 【二次宇宙線】
一次宇宙線が大気中の原子核と相互作用して生ずる二次粒子。パイ中間子・ミュー粒子・ニュートリノ・電子・陽電子・光子などから成る。
→一次宇宙線

にじかい

にじかい [2][0] 【二次会】
(1)最初の会合が終わってから再び開く会合。
(2)宴会が終わったあとに,場所を変えて再び開く酒宴。

にじかいろ

にじかいろ [3] 【二次回路】
電磁誘導によって,相互に作用し合う二つの回路のうち,誘導起電力の生じる方の回路。普通は出力側。

にじかんすう

にじかんすう [3] 【二次関数】
二次式 �=��²+��+�(�≠0)で表される関数。

にじかんせん

にじかんせん [3] 【二次感染】
最初に生体に侵入した病原体による疾病の全治する前に,それとは異なる病原体の感染を受けること。例えばインフルエンザに,細菌による肺炎を続発する場合などをいう。

にじき

にじき [1] 【二食】
二度の食事。また,一日に食事を二度だけすること。

にじきょくせん

にじきょくせん [3] 【二次曲線】
平面上で,�,� の二元二次方程式によって表される曲線。楕円・双曲線・放物線・円などがこれにあたる。
→円錐曲線

にじきょくめん

にじきょくめん [3] 【二次曲面】
空間で,�,�,� の三元二次方程式によって表される曲面。球面・楕円面・双曲面・放物面などがこれにあたる。

にじくけっしょう

にじくけっしょう ニヂクケツシヤウ [4] 【二軸結晶】
複屈折によって分かれた光線がともに異常光線となる複屈折性の結晶。雲母などがこれに属す。双軸結晶。
→一軸結晶

にじぐち

にじぐち [2] 【二字口】
相撲で,力士が土俵に上がる所。東西二つあり,「二」の字の形に俵を埋めてある。

にじげん

にじげん [2] 【二次元】
次元が二であること。例えば,平面のように長さと幅という二つの独立した方向の広がりをもっていること。
→次元(2)

にじさいがい

にじさいがい [3] 【二次災害】
最初に起こった災害に引き続いて,それから派生する別の災害。

にじさんぎょう

にじさんぎょう [3] 【二次産業】
⇒第二次産業(ダイニジサンギヨウ)

にじさんぴん

にじさんぴん [3] 【二次産品】
未加工の農産物・水産物・鉱産物などを加工した産品。

にじせいちょう

にじせいちょう [3] 【二次生長】
⇒肥大生長(ヒダイセイチヨウ)

にじせんい

にじせんい [3] 【二次遷移】
すでに存在している植物群落が,火事・洪水・人による破壊などによって消滅したあとに起こる遷移。種子が残存したり,近隣から移入しやすいことなどの理由で,一次遷移よりも群落の変化は速い。
→一次遷移

にじっせいき

にじっせいき [4] 【二十世紀】
(1)西暦1901年から2000年までの100年間。
(2)ナシの栽培変種。千葉県の松戸覚之助によって発見された。果皮は淡黄緑色,果肉は多汁で甘味・酸味とも適度。

にじてき

にじてき [0] 【二次的】 (形動)
ある現象や事柄が,他の主要なものに対して従属した関係にあるさま。副次的。「―な問題」「―災害」

にじてきちょさくぶつ

にじてきちょさくぶつ [7] 【二次的著作物】
もとの著作物を翻訳・翻案することによって新たに創作される著作物。

にじでんし

にじでんし [3] 【二次電子】
電子が金属や絶縁物に衝突したとき,その表面から放出される電子。衝突した電子を一次電子と呼ぶのに対していう。

にじでんしかん

にじでんしかん [0] 【二次電子管】
電子管の一。二次電子放出の効率のよい物質面に,電子流を当てて,増幅などを行うもの。光電管などがある。

にじでんち

にじでんち [3] 【二次電池】
放電したあとも,充電によってもとの状態に戻して繰り返し使用できる電池。蓄電池。

にじでんりゅう

にじでんりゅう [3] 【二次電流】
二次コイル・二次回路に流れる電流。

にじのまつばら

にじのまつばら 【虹の松原】
佐賀県北西部,唐津市から東松浦郡浜玉町までの海浜にある松原。唐津湾に沿って,弧状に約5キロメートル続く。

にじふだ

にじふだ 【二字札】
「下馬」または「下乗」の二字を書いて,馬や駕籠(カゴ)に乗ったまま入ることを禁止した制札。下馬札。下乗札。

にじほうていしき

にじほうていしき [5] 【二次方程式】
未知数の最高次の項が二次である方程式。一般の形は ��²+��+�=0(�≠0)。

にじます

にじます【虹鱒】
a rainbow trout.

にじます

にじます [0] 【虹鱒】
サケ目の魚。全長約40センチメートル。体形はサケに似る。背は緑褐色の地に多数の黒点が散在し,腹は銀白色。体側に一本の淡紅色の縦帯が走る。食用。釣りの対象魚。カリフォルニア原産だが各地で養殖。降海型もあり,全長1メートルにも達する。[季]夏。

にじみでる

にじみ・でる [4] 【滲み出る】 (動ダ下一)
(1)液体が,しみて表にあらわれる。「額(ヒタイ)に汗が―・でる」
(2)自然と表にあらわれ出る。「著者の人柄が―・でている」

にじむ

にじむ【滲む】
[インキなどが]blot;→英和
run;→英和
be blurred (字などがぼんやりする);ooze out (滲み出る).

にじむ

にじ・む [2] 【滲む】 (動マ五[四])
(1)液体がしみて広がる。「インクが―・む」
(2)輪郭がぼやける。「涙でネオンが―・む」
(3)液体が表面にしみ出てくる。また,表情などにあらわれる。「血が―・む」「苦悩の色が―・む」

にじめい

にじめい [2] 【二字銘】
正宗・助宗などと二字の名を彫った刀の銘。

にじゅ

にじゅ [1] 【二豎】
〔「左氏伝(成公十年)」に載る語。病んだ晋の景公が,病因の二豎子(二人の童子)が良医をおそれて肓(コウ)と膏(コウ)との間(横隔膜の上,心臓の下)に隠れた夢を見た故事による〕
病魔,転じて病気。やまい。
→病(ヤマイ)膏肓に入る

にじゅう

にじゅう【二重の】
double;→英和
twofold;→英和
dual.→英和
〜に doubly;→英和
twofold.〜にする double.〜底の double-bottomed.‖二重写し an overlap;double exposure.二重価格 a double price.二重結婚 bigamy.二重国籍 double nationality.二重人格 a double personality.二重スパイ a double agent.二重生活 a double life.二重奏[唱]a duet.二重母音 a diphthong.二重窓 a storm window.二重蓋 a double lid.

にじゅう

にじゅう【二十】
twenty.→英和
第〜(番目) the twentieth.〜代の女 a woman in her twenties.

にじゅう

にじゅう [0] 【二重】
(1)二つのものが重なること。また,そのもの。ふたえ。「―に包む」
(2)二つのことが重なること。重複。「金を―に取る」
(3)「二重舞台」の略。

にじゅうあご

にじゅうあご [2] 【二重顎】
下顎の肉がたるみ,二重に見える顎。

にじゅうあし

にじゅうあし ニジフ― [2] 【二十脚】
漢字の脚の一。「弁」「弊」などの「廾」の部分。両手の動作に関する意を表す文字を作る。

にじゅういちだいしゅう

にじゅういちだいしゅう ニジフイチダイシフ [1][3] 【二十一代集】
勅撰和歌集二一集の総称。平安時代の古今・後撰・拾遺・後拾遺・金葉・詞花・千載の七集,鎌倉時代の新古今・新勅撰・続後撰・続古今・続拾遺・新後撰・玉葉・続千載・続後拾遺の九集,南北朝時代の風雅・新千載・新拾遺・新後拾遺の四集,室町時代の新続古今をさす。
→八代集
→十三代集

にじゅういっかじょうようきゅう

にじゅういっかじょうようきゅう ニジフイツカデウエウキウ 【二十一箇条要求】
1915年(大正4)日本が中国に提出した利権拡大要求。山東省におけるドイツ権益の譲渡,南満州鉄道権益期限の九九か年延長,漢冶萍(カンヤヒヨウ)公司の合弁化などを求め,最後通牒により一部修正して承認させたもの。中国民衆は受諾の五月九日を国恥記念日として反日運動を展開した。対華二十一箇条要求。

にじゅういっし

にじゅういっし ニジフイツ― [1][1] 【二十一史】
二十四史から旧唐書(クトウジヨ)・旧五代史・明史を除いたもの。
→二十四史

にじゅううつし

にじゅううつし [4] 【二重写し】
(1)映画技巧の一。ある画面の上に他の画面が重なって浮かんでいる映像表現。
(2)「二重露出」に同じ。

にじゅううり

にじゅううり [0] 【二重売り】
売る約束をして代金を受け取った物を,別の人に売ること。

にじゅうおり

にじゅうおり [0] 【二重織(り)】
完全な一重織物を上下二枚重ね合わせて同時に織ったもの。袋織り・風通織りなどに応用。

にじゅうかかく

にじゅうかかく [4] 【二重価格】
同一商品に二種類の価格がつけられること。輸出価格と国内価格,生産者価格と消費者価格など。

にじゅうかざん

にじゅうかざん [4] 【二重火山】
カルデラの外壁をなす外輪山と,カルデラ内部に生じた一個またはそれ以上の中央火口丘とから成る火山。阿蘇山などはこの例。二重式火山。

にじゅうかぜい

にじゅうかぜい [4] 【二重課税】
同一の所得に対して二度以上課税されること。これを防ぐために国内的には税額控除と所得免除の制度があり,国際的には租税条約がある。

にじゅうかわせせいど

にじゅうかわせせいど [7] 【二重為替制度】
経常取引と資本取引を中心に,二つの異なる為替市場を設ける制度。前者には通貨当局が介入するが,後者は実勢にまかされることが多い。

にじゅうがいこう

にじゅうがいこう [4] 【二重外交】
内閣以外の国家機関が,外務省とは異なる対外政策のもとに外交活動をすること。戦前の日本外交において,内閣に対して軍部が独自に大陸政策を行なったことがその典型。

にじゅうきそ

にじゅうきそ [4] 【二重起訴】
訴訟中の同一事件について,重ねて起訴すること。二重の負担や矛盾した判決を避けるため,現行法では禁止されている。

にじゅうぎり

にじゅうぎり [0] 【二重切り】
竹筒の花入れ。二つの節間にそれぞれ窓を設けたものと上を引き切りにし,下に窓を設けたものがある。上下に花を生けるのが基本だが,片方に花を生け,他方に水のみを入れる場合もある。

にじゅうけっこん

にじゅうけっこん [4] 【二重結婚】
⇒重婚(ジユウコン)

にじゅうけつごう

にじゅうけつごう [4] 【二重結合】
二個の原子の間で二対の電子対が共有されてできる化学結合。構造式の上では C=C,C=O などと二本の直線(価標)で表現される。二重結合の周りでは自由に回転できない。また有機化合物中の炭素 ‐ 炭素二重結合は反応性に富み付加反応などが起こりやすい。

にじゅうこうそく

にじゅうこうそく [4] 【二重拘束】
⇒ダブル-バインド

にじゅうこうぞう

にじゅうこうぞう [4] 【二重構造】
近代的な大企業と零細な小企業が併存して,両者間に生産性・収益性・技術・賃金などの点で大きな格差がみられるような経済構造。日本経済の特徴とされた。

にじゅうこくせき

にじゅうこくせき [4] 【二重国籍】
一人で同時に二つの国籍をもつこと。重国籍。

にじゅうこんごう

にじゅうこんごう [4] 【二重根号】
〔数〕 根号が二重に使われているもの。

にじゅうごう

にじゅうごう ニジフゴ― [1][1] 【二十五有】
〔仏〕 衆生(シユジヨウ)の輪廻(リンネ)する三世を二五種に分けたもの。欲界に一四,色界に七,無色界に四あるという。

にじゅうごかれいじょう

にじゅうごかれいじょう ニジフゴカレイヂヤウ [1][3] 【二十五箇霊場】
浄土宗の祖,法然の遺跡二五か所。

にじゅうごさい

にじゅうごさい ニジフ― [0][4] 【二汁五菜】
本膳料理の品数の数え方。本膳,二の膳にいずれも汁と菜二品,別の膳に焼き物を置いたもの。

にじゅうごし

にじゅうごし ニジフゴ― [1][1] 【二十五史】
二十四史に「新元史」を加えたもの。
→二十四史

にじゅうごじ

にじゅうごじ ニジフゴジ 【二十五時】
〔原題 (フランス) La vingt-cinquième heure〕
ゲオルギュの長編小説。1949年刊。ナチズム・ソビエト共産主義・アメリカ資本主義すべての悪を摘発,断罪して世界的反響を呼んだ。

にじゅうごだいじ

にじゅうごだいじ ニジフゴ― [1][2] 【二十五大寺】
平安時代の二五の大寺。東大寺・興福寺・元興寺・大安寺・薬師寺・西大寺・法隆寺・新薬師寺・大后寺・不退寺・京法華寺・超証寺・招提寺・宗鏡寺・弘福寺・崇福寺・梵釈寺・檀林寺・延暦寺・貞観寺・元慶寺・仁和寺・醍醐寺・浄福寺・勧修寺。

にじゅうごにちさま

にじゅうごにちさま ニジフゴニチ― 【二十五日様】
〔その忌日が一月二五日であることから〕
法然の別名。

にじゅうごぼさつ

にじゅうごぼさつ ニジフゴ― [1][2] 【二十五菩薩】
〔仏〕 浄土教で臨終の際に,阿弥陀仏とともに来迎(ライゴウ)する菩薩。観世音・大勢至・薬王・薬上・普賢・法自在王・師子吼・陀羅尼・虚空蔵・宝蔵・徳蔵・金蔵・金剛蔵・山海慧・光明王・華厳王・衆宝王・月光王・日照王・三昧王・定自在王・大自在王・白象王・大威徳王・無辺身の二五菩薩。

にじゅうさしおさえ

にじゅうさしおさえ [0][6] 【二重差し押(さ)え】
既にある債権者のために差し押さえられた財産を,他の債権者のために重ねて差し押さえること。民事訴訟法では,有体動産および不動産についてはこれを禁止している。

にじゅうさんや

にじゅうさんや ニジフサン― [1][1] 【二十三夜】
陰暦(八月)二三日の夜の月。夜更けて上る下弦の月。また,その夜に月待ちをすること。二十三夜待ち。[季]秋。

にじゅうしき

にじゅうしき ニジフシ― [1][1] 【二十四気】
⇒二十四節気(ニジユウシセツキ)

にじゅうしこう

にじゅうしこう ニジフシカウ [1][1] 【二十四孝】
中国で,古く親孝行であったという二四人。虞舜,漢の文帝,曾参・閔損・仲由・董永・剡子・江革・陸績・唐夫人・呉猛・王祥・郭巨・楊香・朱寿昌・庾黔婁・老莱子・蔡順・黄香・姜詩・王褒・丁蘭・孟宗・黄庭堅。異説もあるが,日本の御伽草子や浄瑠璃の素材となった。

にじゅうしし

にじゅうしし ニジフシ― [1][1] 【二十四史】
中国歴代の正史,二四種の総称。清の乾隆帝の勅命により選定。史記・漢書・後漢書・三国志・晋書・宋書・南斉書・梁書・陳書・魏書・北斉書・周書・隋書・南史・北史・旧唐書(クトウジヨ)・新唐書・旧五代史・新五代史・宋史・遼史・金史・元史・明史をいう。
→正史

にじゅうしせっき

にじゅうしせっき ニジフシ― [1][2] 【二十四節気】
太陰太陽暦で季節を正しく示すために設けた暦上の点。一太陽年を二四等分し,立春から交互に節気・中気を設け,それぞれに名称を与えた。例えば,一月節気を立春,一月中気を雨水,八月中気を秋分などと呼ぶ。表では現在の太陽暦で概略の月日を示した。
→二十四節気[表]

にじゅうしせつ

にじゅうしせつ ニジフシ― [1][1] 【二十四節】
連句の一体。懐紙二折を用い,各折の表・裏に六句ずつ,計二四句から成る。暦法二十四節にちなむ名。箙(エビラ)。

にじゅうしちねんせだい

にじゅうしちねんせだい ニジフシチネン― 【二十七年世代】
〔Generación del 1927〕
1927年,スペインの詩人ゴンゴラの三百年忌に結集した一群のスペインの詩人をさす呼称。古典を継承しつつ刷新しようとした。ガルシア=ロルカ・アロンソ・ギリェン・アルベルティ・アレイクサンドレら。

にじゅうしちねんテーゼ

にじゅうしちねんテーゼ ニジフシチネン― 【二十七年―】
1927年(昭和2)に出された,コミンテルンの「日本問題に関する決議」の通称。当時の日本共産主義運動の二大潮流であった山川イズムと福本イズムをともに批判し,日本は,資本家と地主のブロックによって支配されており,当面の日本革命は社会主義革命に急速に移行する傾向をもつ民主主義革命であるとした。
→三十二年テーゼ

にじゅうしのひとみ

にじゅうしのひとみ ニジフシ― 【二十四の瞳】
小説。壺井栄作。1952年(昭和27)刊。若い女性教師大石先生と一二人の教え子との,太平洋戦争をはさんだ交流を描く。

にじゅうしばんかしんふう

にじゅうしばんかしんふう ニジフシバンクワシンフウ [1][1][2] 【二十四番花信風】
二十四節気中の小寒から穀雨までを八気二十四候に分け,それぞれに新たな風が吹くとして,それに応じて花を配したもの。
→二十四番花信風[表]

にじゅうしょう

にじゅうしょう [2] 【二重唱】
二人の歌い手が,それぞれ一つの声部を受け持つ演奏方法。また,その音楽。

にじゅうしんりせつ

にじゅうしんりせつ [6] 【二重真理説】
後期スコラ哲学にみられる,信仰と知識との関係についての考え方の一。啓示によって与えられる信による世界把握と,理性の推論によって得られる知による世界把握とは,それぞれ別のことであるから両者ともに容認される,と考えるもの。

にじゅうじょうと

にじゅうじょうと [4] 【二重譲渡】
同一の物を別々の二人に譲渡すること。譲渡は多く,売買によりなされるが,その場合は二重売買といわれる。

にじゅうじんかく

にじゅうじんかく [4] 【二重人格】
一人の人間が全く異なる二つの人格をもっていること。また,そういう人。

にじゅうせい

にじゅうせい [2] 【二重星】
きわめて接近した方向に見える二個の恒星。
→連星

にじゅうせいかつ

にじゅうせいかつ [4] 【二重生活】
(1)同一人が,職業や風俗などの全く異なる性質の二つの生活を営むこと。
(2)一家族の家庭生活の場が二か所に分かれた状態で生活すること。

にじゅうそう

にじゅうそう [2] 【二重奏】
二つの独奏楽器による室内楽。

にじゅうそうなん

にじゅうそうなん [4] 【二重遭難】
登山などで,遭難者救助に出かけた救援隊が遭難すること。

にじゅうぞこ

にじゅうぞこ [0] 【二重底】
(1)足袋・靴下などの底が二重になっているもの。
(2)容器の底が二重になっているもの。上げ底。

にじゅうたい

にじゅうたい [0] 【二重体】
「シャム双生児」に同じ。

にじゅうちょうぼ

にじゅうちょうぼ [4] 【二重帳簿】
事実を隠蔽する目的で,事実どおりに記載し公開しない帳簿と,不利益な点を隠して公開する帳簿の二種類をつくっておくこと。また,その帳簿。

にじゅうていとう

にじゅうていとう [4] 【二重抵当】
同一の不動産に対して複数の債権者が抵当権を設定すること。抵当権の効力は登記の前後によって決まる。

にじゅうどり

にじゅうどり [0] 【二重取(り)】
(過失や詐欺行為によって)金品を二重に受け取ること。

にじゅうにし

にじゅうにし ニジフニ― [1][1] 【二十二史】
二十四史から旧五代史・明史または旧唐書(クトウジヨ)・旧五代史を除いたもの。
→二十四史

にじゅうにしさっき

にじゅうにしさっき ニジフニ― 【二十二史箚記】
史記から明史に至る二十二史について問題点をとりあげ論評を加え,史書間の矛盾を校勘した書。三六巻。清の趙翼(チヨウヨク)の撰。1795年の自序を付す。

にじゅうにしゃ

にじゅうにしゃ ニジフニ― [1][1] 【二十二社】
大小神社の首班に列し,朝廷の殊遇を受けた神社。国家の重大事・天変地異に際し奉幣があった。1081年に確定。上七社(伊勢・石清水・賀茂・松尾・平野・稲荷・春日),中七社(大原野・大神(オオミワ)・石上(イソノカミ)・大和(オオヤマト)・広瀬・竜田・住吉),下八社(日吉(ヒエ)・梅宮・吉田・広田・祇園・北野・丹生(ニウ)・貴船)。

にじゅうはちぶしゅう

にじゅうはちぶしゅう ニジフハチブ― [1][3] 【二十八部衆】
〔仏〕 護法神。特に,真言陀羅尼の誦持者を擁護する神。千手観音の眷族(ケンゾク)の称。神名は一定ではない。

にじゅうはっしゅく

にじゅうはっしゅく ニジフハツ― [1][0] 【二十八宿】
(1)黄道に沿う天空の部分に設けた二八の中国の星座。その起源は諸説があって定かではないが,紀元前数世紀にさかのぼるものとされている。各宿にはそれぞれ規準の星(距星)があるが,各宿の間隔は等分にはなっていない。太陰(月)がおよそ一日に一宿ずつ宿るところと考えられた。
(2)連句の様式の一。初折表六句・裏八句,名残の表八句・裏六句の二八句から成る。
→二十八宿(1)[表]

にじゅうはっしょう

にじゅうはっしょう ニジフハツシヤウ [1][1] 【二十八将】
(1)後漢の光武帝の功臣で,その像を雲台に描かれた二八人。鄧禹・馬成・呉漢・王梁・賈復・陳俊・耿弇・杜茂・寇恂・傅俊・岑彭・堅鐔・馮異・王覇・朱祐・任光・祭遵・李忠・景丹・万脩・蓋延・邳彤・銚期・劉植・耿純・臧宮・馬武・劉隆。
(2)徳川家康の功臣で日光東照宮の廟に配祀された二八大名。松平康忠・洒井忠次・井伊直政・榊原康政・大須賀康高・大久保忠教・伊奈忠俊・内藤家長・伊奈忠政・大久保忠世・内藤信成・洒井正親・大久保忠佐・米津浄忠・平岩親吉・奥平信昌・本多忠勝・鳥居元忠・菅沼定盈・渡辺守綱・岡部長成・高木正順・蜂屋貞次・服部正綱・安藤直次・本多康高・松平伊忠・水野勝成。

にじゅうばいばい

にじゅうばいばい [4] 【二重売買】
同一の物の所有権を別々の買い主に売ること。民事上,売買の先後を問わず,先に登記あるいは引き渡しなどの対抗要件を備えた買い主が完全な所有権者となる。

にじゅうばし

にじゅうばし ニヂユウ― 【二重橋】
皇居の正門付近にある橋の通称。正門の内外に一の橋(石橋)と二の橋(鉄橋)がある。二の橋はもと木橋で,橋上に橋を重ねた構造だったので二重橋の名が起きたといわれる。

にじゅうひてい

にじゅうひてい [4] 【二重否定】
否定を二つ重ねること。また,そうした言語表現。「 A でないのではない」「かくせざる者は無し」など。形式論理としては,単なる肯定に等しいが,一般の言語や弁証法では,単なる肯定にとどまらず何らかの含意を付加する。
→否定の否定

にじゅうぶた

にじゅうぶた [2][0] 【二重蓋】
器物の蓋の中にさらに蓋のあるつくり。また,そのつくりの蓋。

にじゅうぶたい

にじゅうぶたい [4] 【二重舞台】
大道具の一。平舞台上に家の床・岩・土堤などを高く作り上げるのに用いる台。高さによって,常足(ツネアシ)・中足(チユウアシ)・高足(タカアシ)などがある。二重。

にじゅうぶんせつ

にじゅうぶんせつ [4] 【二重分節】
人類の有する自然言語には,知的意味を担った最小の単位であるモネーム(記号素)と,それ自身には意味をもたないが,知的意味の区別に有意な最小単位であるフォネーム(音素)の二種が必ず備わっているとする,フランスのマルティネの学説。前者を第一次分節,後者を第二次分節と呼ぶ。

にじゅうほいく

にじゅうほいく [4] 【二重保育】
保育所での通常の保育時間が終わった後に,さらに他の施設や人によって保育すること。

にじゅうぼいん

にじゅうぼいん [4] 【二重母音】
同一音節内にある連続した二つの母音。重母音。

にじゅうまど

にじゅうまど [4] 【二重窓】
戸が二重になった窓。寒さ・騒音などを防ぐ。

にじゅうまる

にじゅうまる [2] 【二重丸】
(1)ふたえに書いた丸。「」のこと。
(2)競輪・競馬などの勝者予想で,本命を示す記号。

にじゅうまわし

にじゅうまわし [4] 【二重回し】
(1)男子の和服用の外套。インバネスの丈を長くしたもの。
(2)回り舞台の一種。「蛇の目回し」のこと。

にじゅうもうけんほう

にじゅうもうけんほう [0] 【二重盲検法】
薬の効果を客観的に評価するための方法。効果を判定しようとする薬と偽薬または,対照薬を被検者に無作為に与え,また効きめを判断する医師にもいずれの薬であるかを伏せて使用させてテストすること。

にじゅうやきつけ

にじゅうやきつけ [4] 【二重焼(き)付け】
写真または映画製作上の技法。別々に撮影したフィルムなどを同一の感光材料に重ねて焼き付けること。

にじゅうやほしてんとう

にじゅうやほしてんとう ニジフヤホシテンタウ [1][4] 【二十八星瓢虫】
テントウムシの一種。体長6〜7ミリメートル。黄褐色で背面に二八個の黒い紋がある。幼虫は成虫とともにナス・ジャガイモなどの葉を食害する。オオニジュウヤホシテントウと近縁で,ともにテントウムシダマシと俗称される。

にじゅうよくみといや

にじゅうよくみといや ニジフヨクミトヒヤ 【二十四組問屋】
一七世紀末,江戸における十組問屋の成立に対応して大坂に結成された菱垣廻船を輸送手段とする積荷問屋の連合体。結成当初は一〇組であったが,享保年間(1716-1736)に二四組に拡張され,のち株仲間の認可を受けた。

にじゅうよじかん

にじゅうよじかん【二十四時間制】
the round-the-clock system.

にじゅうよじかん

にじゅうよじかん ニジフヨ― [1][2] 【二十四時間】
一日のすべての時間。一日じゅう。「―営業」

にじゅうよじかんせい

にじゅうよじかんせい ニジフヨ― [1][1][0] 【二十四時間制】
一日を午前・午後に分けず,零時から二十四時までを通して呼ぶ時刻の呼び方。鉄道などで使う。

にじゅうよはい

にじゅうよはい ニジフヨ― [1][1] 【二十四輩】
〔仏〕 飯沼の性信・高田の真仏・鳥喰(トリバミ)の唯円(ユイエン)以下,親鸞の二四人の高弟。親鸞の定めたものとも,三世覚如が定めたともいう。また,この二四人の旧跡を巡礼する人のことをもいう。

にじゅうよんきん

にじゅうよんきん ニジフヨン― [1][0] 【二十四金】
〔金(キン)の純度を示す語〕
純金のこと。

にじゅうらせん

にじゅうらせん [4] 【二重螺旋】
1953年,J = D =ワトソンと F = H =クリックとが提唱したデオキシリボ核酸の分子構造模型。糖とリン酸とが結合した長い二本の鎖が同一軸を中心に逆方向に螺旋状にのび,両方の鎖の内側に配列した塩基が,それぞれアデニンにはチミン,グアニンにはシトシンの組み合わせで水素結合する。ワトソン-クリックのモデル。DNA の二重鎖モデル。
→塩基対

にじゅうりょう

にじゅうりょう ニジフレウ [2] 【二十寮】
平安中期以降,太政官の八省に属していた二〇の寮。大舎人(オオトネリ)・図書(ズシヨ)・内蔵(クラ)・縫殿(ヌイドノ)・内匠(タクミ)・大学・雅楽(ウタ)・玄蕃(ゲンバ)・諸陵・主計(カズエ)・主税(チカラ)・木工(モク)・左右馬・兵庫・陰陽(オンヨウ)・主殿(トノモ)・典薬(テンヤク)・大炊(オオイ)・掃部(カモン)・斎宮(サイグウ)の諸寮。

にじゅうろくせいじん

にじゅうろくせいじん ニジフロク― [1][3] 【二十六聖人】
日本最初のキリスト教殉教者。1596年秀吉のキリシタン禁圧政策により京都・大坂などで捕らえられ,翌年長崎で処刑された,フランシスコ会宣教師六人・日本人信徒一七人・日本人のイエズス会士三人の計二六人。1861〜62年にかけて列聖された。日本二十六聖人。

にじゅうろくや

にじゅうろくや ニジフロク― [1][2] 【二十六夜】
(1)陰暦二六日の夜。
(2)陰暦一月と七月の二六日の夜。
→二十六夜待ち

にじゅうろくやまち

にじゅうろくやまち ニジフロク― 【二十六夜待ち】
陰暦一月と七月の二六日の夜に,月待ちをすること。江戸時代,江戸の高輪から品川あたりで行われた。多く七月をいう。六夜待ち。

にじゅうろしゅつ

にじゅうろしゅつ [4] 【二重露出】
不注意あるいは意図的に,同一のフィルムや乾板に二度露出を与えること。

にじゅうろじ

にじゅうろじ [4] 【二重露地】
内露地と外露地とに分かれている露地。

にじょ

にじょ [1] 【二女】
(1)二人の女の子供。「一男―」
(2)次女。

にじょう

にじょう ニデウ 【二条】
平安京の条坊の一。また,東西に通じる大路の名。二条大路。

にじょう

にじょう ニデウ 【二条】
姓氏の一。
(1)藤原北家の流。五摂家の一。鎌倉中期に九条道家の子,良実が関白となり,分かれて一家を立てたのに始まる。名称は良実が居所の東二条院にちなんで二条殿を称したのに由来。
(2)歌道の家。藤原氏御子左家(ミコヒダリケ)の為家の子,為氏を祖とするが,その子為世から二条家を称した。勅撰集の撰者を多く出したが,室町中期には絶えた。

にじょう

にじょう [0] 【二乗】 (名)スル
(1)〔数〕 同じ数・文字を二度かけ合わせること。自乗。
(2)〔仏〕
 (ア)声聞乗と縁覚乗。
 (イ)大乗と小乗。

にじょういんのさぬき

にじょういんのさぬき ニデウヰン― 【二条院讃岐】
⇒讃岐(サヌキ)

にじょうおおむぎ

にじょうおおむぎ ニデウオホムギ [4] 【二条大麦】
オオムギの系統で,穎果(エイカ)が果軸の両側に二列に並んで,扁平な穂となるもの。主にビール製造に用いられる。ヤバネオオムギ。

にじょうき

にじょうき【二畳紀】
the Permian (period).→英和

にじょうき

にじょうき ニデフ― [2] 【二畳紀】
〔Permian period〕
地質時代の古生代のうち,最後の紀。現在から約二億八千九百万年前から二億四千七百万年前までの期間。フズリナ類・頭足類・サンゴ類などが栄え,また世界的に造山運動が起こった。この時代の地層が二層を成すことからいう。ペルム紀。

にじょうこん

にじょうこん [2] 【二乗根】
「平方根」に同じ。

にじょうさん

にじょうさん ニジヤウ― 【二上山】
奈良県と大阪府との境にある金剛山地北部の山。中新世後期の火山岩から成る。山頂は北の雄(オ)岳(海抜517メートル)と南の雌(メ)岳(海抜474メートル)の二つに分かれる。ふたかみやま。

にじょうじょう

にじょうじょう ニデウジヤウ 【二条城】
京都市中京区にある城。1603年,京都の警衛と上洛の際の宿所のために徳川家康が創建。二度の火災で,天守・本丸を焼亡。二の丸御殿に桃山時代の様式をもつ書院など,江戸初期の遺構を残す。二の丸庭園は小堀遠州の作。

にじょうじょうだい

にじょうじょうだい ニデウジヤウ― [4] 【二条城代】
江戸幕府の職名。京都の二条城の警備にあたった。1625年設置,99年廃止され,二条城番に代わった。

にじょうじょうばん

にじょうじょうばん ニデウジヤウ― [4] 【二条城番】
江戸幕府の職名。1699年から二条城代に代わって京都二条城の警備にあたった。

にじょうためよ

にじょうためよ ニデウ― 【二条為世】
⇒藤原(フジワラ)為世

にじょうだい

にじょうだい ニデフ― [2] 【二畳台】
歌舞伎用大道具の一。畳二畳ぐらいの平台。時代物で官位の高い公卿・大将などが座る。

にじょうだいめ

にじょうだいめ ニデフ― [0] 【二畳台目】
丸畳二枚と台目畳一枚を敷いた茶室。

にじょうてんのう

にじょうてんのう ニデウテンワウ 【二条天皇】
(1143-1165) 第七八代天皇(在位 1158-1165)。名は守仁(モリヒト)。後白河天皇第一皇子。在位中,父上皇の院政に抗し,天皇親政をはかったという。

にじょうでんじゅ

にじょうでんじゅ ニデウ― [4] 【二条伝授】
古今伝授の一。東常縁(トウノツネヨリ)から宗祇を経て,三条西実隆・公条(キンエダ)・実枝・細川幽斎に至る二条派歌人に伝えられたもの。二条家伝。

にじょうどおり

にじょうどおり ニデウドホリ 【二条通り】
京都市街を東西に走る通りの一。東は白川通りから西は佐井(サイ)通りに至る。寺町通り以西は平安京の二条大路にあたる。

にじょうは

にじょうは ニデウ― 【二条派】
鎌倉後期の二条為世の唱える風体を守った和歌の一派。京極・冷泉の各派と対立しその歌風は保守的であるが,中世から近世にかけて歌壇の主流となった。

にじょうよしもと

にじょうよしもと ニデウ― 【二条良基】
(1320-1388) 南北朝時代の歌人・連歌作者。関白道平の子。和歌を頓阿に学び二条派を再興。連歌は救済(キユウセイ)を師としてともに「菟玖波集」を編纂(ヘンサン)し,式目を制定するなど,連歌文芸の基本的性格を示した。有職(ユウソク)故実にも通じた。著「愚問賢註」「近来風体抄」「応安新式」「連理秘抄」「筑波問答」など。

にじり

にじり [3] 【躙り・躪り】
〔動詞「にじる」の連用形から〕
「躙り口」の略。

にじり∘でる

にじり∘でる 【躙り出る】 (動ダ下一)
座ったまま膝(ヒザ)をするようにして出てくる。

にじりあがり

にじりあがり [4] 【躙り上(が)り】
「躙り口」に同じ。

にじりがき

にじりがき [0] 【躙り書き】
にじるように筆を紙に押さえつけてつたなく文字を書くこと。「ででむしやその角文字の―/蕪村句集」

にじりぐち

にじりぐち [3] 【躙り口】
茶室の客の出入り口。小間特有のもので,高さ65センチメートル,幅60センチメートルほど。狭いので膝(ヒザ)でにじり込むことからいう。にじりあがり。にじり。くぐりぐち。くぐり。
→貴人口(キニングチ)
躙り口[図]

にじりよる

にじりよ・る [4][0] 【躙り寄る】 (動ラ五[四])
膝(ヒザ)をついた恰好(カツコウ)でじりじりとすり寄る。「障子のそばへ―・る」

にじりよる

にじりよる【躙り寄る】
edge up <to> ;[膝で]crawl on one's knees up <to> .

にじりん

にじりん [2] 【二次林】
原生林が伐採や災害によって破壊された後,自然に,または人為的に再生した森林。
⇔原生林

にじる

にじ・る [2] 【躙る】 (動ラ五[四])
(1)膝(ヒザ)で少しずつ動く。「―・り寄る」「まだ御前を―・りも致しませぬ/狂言・今参(虎寛本)」
(2)押しつけてすりまわす。「踏み―・る」「板敷に押し当てて―・れば/宇治拾遺 13」

にじる

にじる [0] 【煮汁】
(1)物を煮た汁。
(2)金属工芸品の着色材。緑青・胆礬(タンバン)・酢などを水でといて作る。

にじれいきゃくすい

にじれいきゃくすい [6][5] 【二次冷却水】
加圧水型原子炉で,炉心を通る一次冷却水によって加熱され,蒸気となってタービンを回す冷却水。
→一次冷却水

にじエネルギー

にじエネルギー [4][5] 【二次―】
一次エネルギーを発電・精製・乾留などにより変換・加工したエネルギー。電力・燃料用ガス・ガソリン・コークスなどをいう。

にじコイル

にじコイル [3] 【二次―】
一次コイルで発生した磁束により,誘導電圧を生じるコイル。出力側のコイルのこと。

にす

に・す 【似す】 (動サ下二)
⇒にせる

にすい

にすい [0] 【二水】
漢字の偏の一。「冷」「凝」などの「冫」。氷,凍る,冷たいなどの意を表す文字を作る。

にすがた

にすがた [2] 【荷姿】
梱包された商品や荷物の外見・形状。

にすがた

にすがた [2] 【似姿】
実物そっくりの姿。また,似せて作った像や絵。

にすぎ∘ない

にすぎ∘ない 【に過ぎない】 (連語)
⇒すぎない(連語)

にすぎる

にすぎる【煮過ぎる】
overcook;overdo.→英和

にすけ

にすけ 【仁助】
馬方・船頭・中間・下男など身分の低い者の通称。「三蔵・―が夢を覚まさせ/浮世草子・一代男 3」

にすす

にすす [0] 【煮煤】
煤を煮たもの。板などの着色用とする。

にずり

にずり [0] 【丹摺り】
古代の染色法の一。赤色の顔料または植物からとった赤い染料をすりつけて色をつけること。また,その衣。「其の服(ケ)せる―の袖を湿らしつ/古事記(下訓)」

にせ

にせ [0] 【贋・偽】
(1)本物に似せて作ること。また,そのもの。「―のダイヤ」
(2)名詞の上に付いて接頭語的に用いて,
 (ア)本物に似せて(作って)ある,の意を表す。「―札」「―金」
 (イ)身分を偽った,の意を表す。「―学生」

にせ

にせ [1] 【二世】
現世と来世。この世とあの世。「―の契り」

にせ

にせ【贋】
an imitation (模造品);→英和
[偽造物]a counterfeit;→英和
a forgery.〜の imitation;counterfeit;forged;false;→英和
sham;→英和
spurious.→英和

にせ

にせ [0]
〔「にさい(二歳)」の転〕
九州南部地方で,若者・青年を親しんでいう語。男衆。
⇔おごじょ
「よか―」

にせ=の固め

――の固め
夫婦となる固い約束。

にせ=の縁(エン)

――の縁(エン)
二世までもつながる夫婦の縁。

にせ=の語らい

――の語らい
夫婦約束をしあうこと。二世の契り。

にせ=を契(チギ)る

――を契(チギ)・る
来世まで結ばれようと約束する。夫婦の契りを結ぶ。

にせあんらく

にせあんらく [1] 【二世安楽】
〔仏〕 二世の願によって得られる果報。仏の慈悲によって二世にわたって安楽を得ること。「―の大利を勤行せん/平家 5」

にせい

にせい [1] 【二世】
(1)外国で生まれた日本人の子で,外国籍をもつ者。
(2)同じ名前をもち,第二番目に位についた国王・皇帝・教皇など。「エリザベス―」
(3)二代目。
(4)俗に,息子。「―誕生」

にせい

にせい [1] 【二星】
二つの星。特に,牽牛星と織女星。

にせい

にせい【二世】
(1)[二代目]ジェームズ二世 James II[the Second].(2) an American citizen of the second generation;[日系の]an American citizen of Japanese origin;a nisei.→英和

にせい

にせい [1] 【二聖】
(1)二人の聖人。
 (ア)文王と武王。
 (イ)周公と孔子。
 (ウ)大禹(タイウ)と孔子。
(2)二人の歌聖。柿本人麻呂と山部赤人。
(3)二人の書聖。嵯峨天皇と空海。

にせいん

にせいん [0] 【贋印】
偽造の印形。にせの印。偽判。

にせえ

にせえ [0] 【似絵】
平安末期から鎌倉時代にかけて描かれた,大和絵系の肖像画の総称。面貌が重視され細い線を重ねて目鼻立ちを表し,前代に比べ,より写実的になっている。藤原隆信の家系により,天皇・公家・武家・歌人などが描かれた。

にせがき

にせがき [0] 【贋書き・偽書き】
他人の筆跡・作品などをまねて書くこと。また,その文字や絵画。

にせがね

にせがね【贋金】
counterfeit money;a bad coin.贋金造り a counterfeiter.→英和

にせがね

にせがね [0] 【贋金】
本物に似せてつくった偽造貨幣。

にせがねづくり

にせがねづくり 【贋金づくり】
〔原題 (フランス) Les Faux-Monnayeurs〕
ジードの長編小説。1926年刊。伝統的なリアリズムの一面的現実解釈を否定し,視点の多元性・流動性を主張する独自の純粋小説理論を具体化した。

にせくび

にせくび [0] 【贋首・偽首】
当人の首と偽ってさし出す別人の首。

にせさつ

にせさつ【贋札】
forged[false]notes.

にせさつ

にせさつ [0] 【贋札】
本物に似せてつくった紙幣。
⇔真札

にせそん

にせそん [2] 【二世尊】
多宝塔中の二仏,すなわち釈迦如来と多宝如来。

にせたいじゅうたく

にせたいじゅうたく [5] 【二世帯住宅】
一つの建物に親の世帯と子の世帯の二世帯の家族が住む住宅。親と子の世帯がそれぞれ独立した生活ができるものをいう。

にせはん

にせはん [0] 【贋判】
偽造した印判。にせ印。

にせむらさき

にせむらさき [4] 【似せ紫】
染め色の名。鈍い紫色。紫根ではなく,蘇芳(スオウ)や藍で染めた紫色。江戸時代に流行。

にせむらさきいなかげんじ

にせむらさきいなかげんじ ニセムラサキヰナカゲンジ 【偐紫田舎源氏】
合巻。四〇編一六〇巻。柳亭種彦作,歌川国貞画。1829〜42年刊(三九・四〇編は未刊)。源氏物語を山名・細川両家の対立する室町時代の世界に移して翻案したもの。合巻の代表傑作。

にせもの

にせもの【贋物】
⇒贋.

にせもの

にせもの [0] 【贋者・偽者】
にせの人物。

にせもの

にせもの [0] 【贋物・偽物】
(1)似せてつくったもの。偽造のもの。まがいもの。
⇔本物
「―をつかませられる」「まっかな―」
(2)見せかけだけで内実のないもの。「―の芸」

にせものがたり

にせものがたり 【仁勢物語】
仮名草子。二巻。作者未詳。1640年頃成立。伊勢物語を逐語的にパロディー化し,当時の世相・風俗を滑稽化して描いた作品。

にせよ

にせよ (連語)
〔格助詞「に」にサ変動詞「する」の命令形「せよ」が付いたもの〕
体言,または活用語の終止形に接続する。
(1)「にしろ{(1)}」に同じ。「実の妹―,長く会っていなかったので,すぐにはわからなかった」「彼の証言があった―,簡単には引き受けられない」
(2)(「…にせよ…にせよ」の形で)例示するものすべてに当てはまることを暗示するのに用いる。にしろ。「野菜―魚―,この大雪では,大量の入荷はとても期待することができない」
〔(1) は,係助詞「も」を挿入して,「にもせよ」の形でも用いられる。「無意識にもせよ,そういう気持ちはあったかもしれない」〕

にせる

にせる【似せる】
(1) imitate;→英和
model <on,after> .→英和
(2)[偽造]counterfeit;→英和
forge.→英和

にせる

に・せる [0] 【似せる】 (動サ下一)[文]サ下二 に・す
(1)似るようにする。まねる。「本物に―・せて作る」
(2)偽造する。「主人の判を―・せた重罪/人情本・梅児誉美 4」

にせんせき

にせんせき [0] 【二千石】
〔中国,漢代,郡の太守の禄が二千石であったので〕
地方長官の異名。じせんせき。

にせんべん

にせんべん [2] 【二尖弁】
⇒僧帽弁(ソウボウベン)

にせんり

にせんり [0] 【二千里】
千里の二倍。遠く離れた所。

にせんり=の外(ホカ)故人(コジン)の心

――の外(ホカ)故人(コジン)の心
〔白居易の詩による。「二千里」は「じせんり」とも〕
遠方にいる友人のことを思う心。

にせアカシア

にせアカシア [3] 【贋―】
ハリエンジュの別名。

にそ

にそ [1] 【二祖】
(1)前漢の高祖劉邦と後漢の世祖光武帝。
(2)禅宗第二祖,慧可(エカ)禅師をいう。

にそ

にそ [1] 【二鼠】
〔仏〕 白と黒の二匹のネズミ。昼夜または日月にたとえていう。

にそ=藤(フジ)を噛(カ)む

――藤(フジ)を噛(カ)む
〔二鼠は日月,藤は生命を表す〕
現世に生きる人間には刻一刻死期が近づいていることのたとえ。

にそう

にそう [0][1] 【尼僧】
出家した女性。女の僧。あま。

にそう

にそう【尼僧】
a nun;→英和
《カト》a sister.→英和

にそく

にそく [1] 【二足】
(1)履物二対。
(2)鳥類のこと。[日葡]

にそく=の草鞋(ワラジ)を穿(ハ)く

――の草鞋(ワラジ)を穿(ハ)く
同じ人が両立しないような二種の業を兼ねること。特に江戸時代,博打(バクチ)打ちが十手をあずかって捕吏となる類をいう。

にそくさんもん

にそくさんもん【二束三文の】
dirt-cheap.〜で売り飛ばす sell off dirt-cheap.

にそくさんもん

にそくさんもん [4] 【二束三文・二足三文】
数が多くても値段が非常に安いこと。捨て売りの値段。「蔵書を―で売る」「―の品ばかり」
〔金剛ぞうりが二足で三文の値であったことからという〕

にそん

にそん [1] 【二尊】
(1)伊弉諾尊(イザナキノミコト)と伊弉冉尊(イザナミノミコト)との称。二神。
(2)〔仏〕
 (ア)釈迦と阿弥陀。
 (イ)三尊のうちの脇侍(キヨウジ)の二菩薩。観音と勢至。

にそんいん

にそんいん 【二尊院】
京都市右京区嵯峨にある天台宗の寺。山号,小倉山。正式名は二尊教院華台寺。承和年間(834-848)嵯峨天皇の創建。法然の再興。天台・律・真言・浄土の四宗兼学の道場だったが明治維新後天台宗に改宗。釈迦と阿弥陀の二尊を本尊とする。

にそんぎょう

にそんぎょう [0] 【二尊教】
〔仏〕 浄土門の根本をなす教義。釈迦・弥陀二尊の教説が結局は一教に帰するという。観無量寿経にある。

にぞう

にぞう ニザウ 【仁蔵・二蔵】
近世,鍛冶(カジ)屋の徒弟などの通称。「鍛冶屋の―がふいご祭りにたべ酔うて/仮名草子・元の木阿弥」

にぞう

にぞう [0] 【二蔵】
〔仏〕 仏の教法を声聞(シヨウモン)蔵と菩薩蔵の二種に分類したもの。声聞・縁覚(エンガク)に対する小乗の教え(声聞蔵)と,菩薩に対する大乗の教え(菩薩蔵)。

にぞめ

にぞめ [0] 【煮染(め)】
糸布類を,熱した染液の中に入れて浸染すること。たき染め。

にぞん

にぞん [0] 【荷損】
中世以来の海難処理法の一。不可抗力の海難の際,船は船主の損害とするが,積み荷は荷主の損害として船側に賠償責任のないことを規定したもの。

にたい

にたい [1] 【二諦】
〔仏〕 真諦(第一義諦・勝義諦)と俗諦(世俗諦)。すなわち,絶対的真理と世間的真理。

にたき

にたき【煮炊き】
cooking.〜する cook.→英和

にたき

にたき [1] 【煮炊き】 (名)スル
炊事をすること。

にたたす

にたた・す [3] 【煮立たす】 (動サ五)
「にたたせる」に同じ。「湯を―・す」

にたたせる

にたた・せる [4] 【煮立たせる】 (動サ下一)
煮立つようにする。沸かす。沸騰させる。「ぐらぐらと―・せる」

にたつ

にた・つ [2] 【煮立つ】
■一■ (動タ五[四])
煮えてぐらぐら沸きあがる。にえたつ。「―・った鍋をおろす」
■二■ (動タ下二)
⇒にたてる

にたつ

にたつ【煮立つ】
boil up;simmer (静かに).→英和

にたつく

にたつ・く [0] (動カ五[四])
にたにたする。いやらしく笑う。にやつく。「―・いた顔」

にたてる

にたてる【煮立てる】
boil;→英和
simmer (静かに).→英和

にたてる

にた・てる [3] 【煮立てる】 (動タ下一)[文]タ下二 にた・つ
十分熱して,ぐらぐら沸きたつようにする。「みそ汁を―・てる」

にたにた

にたにた [1] (副)スル
声を立てずに薄気味悪く笑っているさま。「だまって―(と)笑っている」「―するな」

にたもの

にたもの [4][0] 【似た者】
性質の互いに似かよったもの。また,互いに優劣のないもの。「―どうし」

にたものふうふ

にたものふうふ [5] 【似た者夫婦】
夫婦は性質や趣味などがよく似るということ。また,性質や趣味などが似ている夫婦。

にたやま

にたやま [0] 【仁田山】
(1)「仁田山織」「仁田山紬(ツムギ)」の略。
(2)〔仁田山紬は質が劣っているが普通の紬に似ていることから〕
似ているもの。まがいもの。えせもの。にたり。「近頃色々の―はやり/洒落本・郭中名物論」

にたやまおり

にたやまおり [0] 【仁田山織】
群馬県仁田山地方(今の桐生市)産出の織物。

にたやまぎぬ

にたやまぎぬ [5] 【仁田山絹】
仁田山織の太絹織物。

にたやまつむぎ

にたやまつむぎ [5] 【仁田山紬】
仁田山織の紬。

にたり

にたり [0] 【似たり】
(1)似せてつくったもの。まがいもの。
(2)(「似艜」と書く)江戸時代,利根川水系で使われた艜(ヒラタ)船に似た大型の川船の一種。似艜船(ニタリブネ)。

にたり

にたり [2][3] (副)
声を立てずにうす気味悪く笑うさま。「―(と)笑う」

にたりがき

にたりがき [3] 【似柿】
〔味は劣るが御所柿に似るのでいう〕
柿の品種の一。平たい形で頭部がくぼむ。

にたりくじら

にたりくじら [4] 【似鯨】
クジラの一種。イワシクジラに似た外観からこの名がある。鼻孔から吻にかけて特徴的な稜線をもつ。熱帯から温帯にかけて分布し,かつては捕鯨の対象とされた。

にたりぶね

にたりぶね [4] 【荷足り船】
和船の一。河川や港湾で荷物の運送にあたった小船。

にたりぶね

にたりぶね [4] 【似関船】
江戸時代の海船の一。船体下部は荷船の形に,上部は矢倉で囲んで,弓・鉄砲の発射口を設けた関船(セキブネ)に似る。平時・戦時両様の機能をもつ船。

にたりよったり

にたりよったり【似たり寄ったり】
⇒似る.

にたりよったり

にたりよったり [2][4] 【似たり寄ったり】 (連語)
どれも同じぐらいで大した差のないこと。大同小異。どっこいどっこい。「どれもこれも―だ」「―の成績」

にたんのしろう

にたんのしろう 【仁田四郎】
仁田(ニツタ)忠常の通称。

にだ

にだ [1] 【荷駄】
馬で運ぶ荷物。

にだい

にだい [0] 【荷台】
トラック・自転車などの荷物を積むための台の部分。

にだい

にだい【荷台】
a loading platform (トラックの);a (luggage) carrier (自転車などの).

にだい

にだい【二大政党主義】
the two-party system.

にだいせいとうせい

にだいせいとうせい ニダイセイタウ― [0] 【二大政党制】
二つの大政党が交互に単独で政権を担当する政党政治形態。アメリカの共和党と民主党によるものが代表的。

にだし

にだし【煮出し(汁)】
stock;→英和
broth.→英和
煮出す boil;→英和
decoct (煎じる).→英和

にだし

にだし [0] 【煮出し】
(1)煮出すこと。
(2)「煮出し汁」の略。

にだし

にだし [0] 【荷出し】
先方へ荷を送り出すこと。荷送り。

にだしじる

にだしじる [4] 【煮出し汁】
煮干し・鰹節(カツオブシ)・昆布などを煮出しただし汁。だし。だしじる。

にだす

にだ・す [2] 【煮出す】 (動サ五[四])
水煮をして成分を出す。「昆布を―・して,だしをとる」

にだゆう

にだゆう ニダイフ 【仁太夫】
江戸時代,浮浪人頭の代々の称。中山仁太夫と称して江戸下谷に住み,渡世・遊芸・門付(カドヅケ)の者に鑑札を発行,これを統制した。

にだん

にだん [1] 【二段】
(1)二つの段。
(2)第二の段。「柔道―」

にだんかいかくめいろん

にだんかいかくめいろん [8] 【二段階革命論】
社会主義社会の実現は,第一段階でブルジョア民主主義革命により封建制を一掃し,第二段階で社会主義革命として資本主義を打倒して成り立つという理論。

にだんかつよう

にだんかつよう [4] 【二段活用】
〔語尾が五十音図の二段にわたるのでいう〕
日本語の文語動詞の活用形式の一。上二段活用・下二段活用の二種がある。語尾のイ・ウ段(上二段)・エ・ウ段(下二段)のいずれかの音に,「る」「れ」「よ」の音が規則的に添加される形式のもの。現代語では二段活用の動詞は存在せず,文語動詞の二段活用は,その大部分のものが一段活用に転じている。
→上二段活用
→下二段活用

にだんがまえ

にだんがまえ [4] 【二段構え】
一つの方法がよくなければ別の方法というように,あらかじめ二つの対処方策を用意すること。「―で事にあたる」

にだんぎれ

にだんぎれ [0] 【二段切れ】
俳諧で,一句中に切れ字が二か所にあるもの。「夕顔〈や〉秋はいろいろのふくべ〈かな〉」の類。二字切れ。

にだんめ

にだんめ [0] 【二段目】
大相撲で,序二段。また,その地位の力士。

にだんベッド

にだんベッド【二段ベッド】
bunk beds.

にち

にち
〔動詞「にちる」の連用形から〕
ねだること。ゆすること。「―を入るる手だてもあり/評判記・色道大鏡」

にち

にち 【日】
■一■ [1] (名)
七曜の一。「日曜」の略。
■二■ (接尾)
助数詞。
(1)月のうちの何番目の日であるかを示すのに用いる。「三月一七―」「今日は何―か」
(2)日数を数えるのに用いる。「あと一二―かかる」「まる一―待つ」
〔上にくる数字によってくだけた言い方では「んち」「ち」の形でも用いられる。「三月一七んち」「あと一んち待ってくれ」「五月一三ち」〕

にちいき

にちいき 【日域】
日本の異名。じついき。「北客彼の星躔(セイテン)を算(カゾ)へて此の―に朝(マイリ)く/本朝文粋」

にちいんへいわじょうやく

にちいんへいわじょうやく 【日印平和条約】
1952年(昭和27)に調印された日本とインドとの平和条約。サンフランシスコ講和会議への出席を拒否したインドとは二国間交渉で戦争状態が終結し,平和条約が結ばれた。

にちうん

にちうん [0] 【日暈】
太陽を光源としてその周囲に起こる光の輪。ひがさ。

にちうんどう

にちうんどう [3] 【日運動】
惑星・小惑星・彗星の一日の視位置の変化。

にちえい

にちえい【日英の】
Anglo-Japanese[Japan-British].日英同盟 the Anglo-Japanese Alliance.

にちえい

にちえい [1] 【日英】
日本とイギリス。

にちえいず

にちえいず [3] 【日影図】
⇒ひかげず(日影図)

にちえいどうめい

にちえいどうめい 【日英同盟】
1902年(明治35)日本・イギリスがロシアの東アジア進出を牽制(ケンセイ)し,中国・朝鮮における両国の権益の保護のためロンドンで結んだ同盟。21年(大正10)ワシントン会議における四か国条約により,翌年廃棄。

にちおう

にちおう ニチアウ 【日奥】
(1565-1630) 安土桃山・江戸初期の日蓮宗の僧。不受不施派の祖。京都の人。豊臣秀吉の千僧供養への招きを断って丹波に隠れ,のち徳川家康により対馬(ツシマ)に流された。在島13年ののち許されて妙覚寺に住したが,再度対馬流罪の決定する直前,死亡した。
→不受不施派

にちかくさ

にちかくさ [3] 【日較差】
一日のうちの最高(大)値と最低(小)値との差。普通,気温についていう。晴れの日は雨や曇りの日より大きく,また,内陸ほど大きい。

にちがく

にちがく [0] 【日額】
一日当たりの金額。

にちがつ

にちがつ 【日月】
「にちげつ(日月)」に同じ。[日葡]

にちがつとうみょうぶつ

にちがつとうみょうぶつ [7] 【日月灯明仏】
〔法華経(序品)〕
天にあっては日月のごとく,地にあっては灯明のごとき光明を具える仏の名。過去に二万の同名の仏が相次いで法華経を説いたという。

にちぎん

にちぎん 【日銀】
「日本銀行」の略。

にちぎんけん

にちぎんけん [3] 【日銀券】
日本銀行が発行する銀行券。日本銀行券。

にちぎんこうさ

にちぎんこうさ [5] 【日銀考査】
日本銀行が銀行・信用金庫・証券会社など取引金融機関の資産状態や営業状況について実地調査(考査)し,資産の査定と経営について講評(助言・指導)すること。金融機関考査。
→銀行考査

にちぎんたんかん

にちぎんたんかん [5] 【日銀短観】
〔「日本銀行短期観測」の略〕
日本銀行が毎月発表する経済動向に関する統計速報。短観。

にちぎんちょうじり

にちぎんちょうじり [5] 【日銀帳尻】
日本銀行の主要勘定のうち,銀行券発行高・貸出高・国債残高の三つをいう。前日との増減比とあわせて日々新聞発表される。

にちぎんとくゆう

にちぎんとくゆう [5] 【日銀特融】
信用秩序の維持に懸念が生じた場合に,日本銀行法第二五条に基づいてなされる特別融資。金融機関救済などのために日本銀行が行う。

にちぐ

にちぐ [0] 【日供】
毎日供物をすること。また,その供物。日の供。にっく。

にちげつ

にちげつ [1][0] 【日月】
太陽と月。また,としつき。つきひ。じつげつ。

にちげん

にちげん【日限】
⇒期限.

にちげん

にちげん [2] 【日限】
(1)限り定めた日数。「あと五日で―が切れる」
(2)契約などで,特に定めた期日。また,その期日までの日数。ひぎり。

にちこう

にちこう 【日興】
⇒にっこう(日興)

にちご

にちご [0] 【日語】
(中国・韓国などで)日本語のこと。

にちご

にちご [0][1] 【日午】
昼の午(ウマ)の刻。正午。じつご。

にちじ

にちじ【日時】
the time;→英和
the date.→英和

にちじ

にちじ [1] 【日時】
(1)日と時。「無駄な―を過ごす」
(2)日付と時刻。「会合の―がはっきりしない」

にちじき

にちじき 【日食】
一日の食料。「―少しきにして,餓ゑ忍びがたきは,餓鬼のかなしみを報ふ也/著聞 2」

にちじゅう

にちじゅう ニチジフ 【日什】
(1314-1392) 南北朝時代の僧。顕本法華宗の開祖。会津の人。慈遍に学び比叡山の学頭となったが,日蓮の著作に触れて日蓮宗に改宗。京都に妙満寺,郷里に妙法寺を創建。通称,玄妙阿闍梨。

にちじょう

にちじょう [0] 【日乗】
〔「乗」は記録の意〕
日記。日録。

にちじょう

にちじょう【日常】
〔副〕every day;usually;→英和
always.→英和
〜の daily;→英和
everyday.→英和
‖日常会話 everyday conversation.日常茶飯事 an everyday experience[occurrence].日常生活 daily life.日常の仕事 (a) routine.

にちじょう

にちじょう [0] 【日常】
ふだん。つねひごろ。「―生活」「―品」

にちじょうげんごがくは

にちじょうげんごがくは [8] 【日常言語学派】
⇒オックスフォード学派

にちじょうさはん

にちじょうさはん [5] 【日常茶飯】
〔ふだんの食事,の意から〕
ありふれたこと。

にちじょうさはんじ

にちじょうさはんじ [6] 【日常茶飯事】
「日常茶飯」に同じ。

にちじょうせい

にちじょうせい [0] 【日常性】
日常の普通の状態。日常的なものの持つ性質。

にちじょうちょうざん

にちじょうちょうざん 【日乗朝山】
(?-1577) 戦国末期の政僧。出雲国朝山の人といわれる。織田信長入京後,皇居造営などに活躍。イエズス会士フロイスとの宗論に敗れたが,その後もキリスト教禁圧を策した。朝山日乗とするのは俗説。

にちじん

にちじん 【日神】
日の神。特に,天照大神(アマテラスオオミカミ)のこと。

にちぞう

にちぞう ニチザウ 【日像】
(1269-1342) 鎌倉末期の日蓮宗の僧。七歳で出家して日蓮・日朗に師事した。のち京都に出て宗旨を広めたが,三度追放された。1321年京都で最初の日蓮宗寺院の妙顕寺を開創。通称,肥後阿闍梨。

にちぞうどう

にちぞうどう ニチザウ― [3] 【日像幢】
天皇の即位式など重大な儀式の際,庭前に立てる仗旗(ジヨウキ)の一種。9メートルほどの黒塗りの柱に,金色の丸い輪九つを貫き,その上の金色の円板に赤く三つ足の烏を描いてある。
→月像幢
日像幢[図]

にちどく

にちどく【日独の】
Japanese-German.

にちどくいさんごくどうめい

にちどくいさんごくどうめい 【日独伊三国同盟】
1940年(昭和15)9月ベルリンで調印された日本・ドイツ・イタリア三国の軍事同盟。日独伊防共協定を強化したもので,それぞれの指導的地位の承認と相互援助を規定。敗戦により同盟は崩壊。

にちどくいぼうきょうきょうてい

にちどくいぼうきょうきょうてい 【日独伊防共協定】
1937年(昭和12)共産主義に対する防衛を目的とし,ローマで調印された日本・ドイツ・イタリア三国の協定。前年の日独防共協定にイタリアが参加したもの。のち三国同盟に発展。

にちなん

にちなん 【日南】
宮崎県南部,日向灘(ヒユウガナダ)に面する市。近世伊東氏の城下町であった飫肥(オビ)を中心に,遠洋漁業基地のある油津(アブラツ),パルプ工場のある吾田などが合併。

にちなんかいがんこくていこうえん

にちなんかいがんこくていこうえん 【日南海岸国定公園】
宮崎県南部の日南海岸と,鹿児島県南東部の志布志(シブシ)湾を含む国定公園。亜熱帯の植物群と変化に富んだ海岸地形が見られる。

にちなんせん

にちなんせん 【日南線】
JR 九州の鉄道線。宮崎県南宮崎・日南・鹿児島県志布志間,88.9キロメートル。日南海岸や鰐塚山地の山麓を走る。

にちにち

にちにち [0] 【日日】
毎日。ひび。副詞的にも用いる。「―のつとめ」「―人知れず腐心してゐる/雁(鴎外)」

にちにち

にちにち【日々】
every day;daily.→英和

にちにち=是(コレ)好日

――是(コレ)好日
毎日毎日平和で楽しい日が続く。

にちにちか

にちにちか [4] 【日日花】
ニチニチソウの別名。

にちにちそう

にちにちそう [0] 【日日草】
キョウチクトウ科の一年草。西インド原産。高さ20〜50センチメートル。葉は長楕円形。七〜九月,葉腋に紅紫色または白色の五弁花をつける。日日花(ニチニチカ)。ビンカ。[季]夏。《花の名の―の凋みけり/後藤夜半》
日日草[図]

にちにちやや

にちにちやや [5] 【日日夜夜】
毎日毎晩。「―の散財/たけくらべ(一葉)」

にちふつ

にちふつ【日仏の】
Franco-Japanese.

にちふつ

にちふつ [1] 【日仏】
日本とフランス。

にちふつきょうやく

にちふつきょうやく 【日仏協約】
1907年(明治40)6月,パリで調印された日本・フランス間の協約。アジアにおける日仏相互の勢力範囲の確認などを約した。

にちふつじしょ

にちふつじしょ 【日仏辞書】
〔原題 (フランス) Dictionnaire Japonais-Français〕
和仏辞典。パジェス編。1868年パリ刊。「日葡辞書」をフランス語に訳して改編したもの。

にちぶ

にちぶ [0] 【日舞】
「日本舞踊」の略。

にちぶん

にちぶん [0] 【日文】
「日本文学」の略。

にちへん

にちへん [0] 【日偏】
⇒ひへん(日偏)

にちへんか

にちへんか [3] 【日変化】
ある地点における,一日の間の気温・湿度・気圧などの変化。

にちべい

にちべい【日米の】
Japan-American.‖日米安全保障条約 the Japan-U.S.Security Treaty.日米行政協定 U.S.-Japan Administration Agreement.日米合同委員会 the U.S.-Japan Joint Committee.

にちべい

にちべい [1] 【日米】
日本とアメリカ。

にちべいあんぜんほしょうじょうやく

にちべいあんぜんほしょうじょうやく 【日米安全保障条約】
1951年(昭和26)9月サンフランシスコ講和条約と同時に日米間で調印された条約。講和条約発効後占領軍の撤退した非武装日本の安全を保障するため,米軍の日本駐留を定めた。60年の改定交渉によって新条約が締結され,新たに日米両国の共同防衛,米軍の軍事行動に関する日米両国の事前協議制度などが定められた。正式名称は「日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力および安全保障条約」。期限は10年とし,それ以後は一年前の予告で一方的に廃棄できる。70年以後も廃棄は予告されず自動延長されている。安保条約。

にちべいかぎょぎょうじょうやく

にちべいかぎょぎょうじょうやく 【日米加漁業条約】
正称,北太平洋の公海漁業に関する国際協定。1952年(昭和27)に日本・米・カナダ間で締結。日本は北東太平洋でのサケ・マス・ニシン等について漁獲を自発的に抑止することが規定された。78年の改正議定書で禁止区域,操業開始時期等の規制を定める。

にちべいぎょうせいきょうてい

にちべいぎょうせいきょうてい 【日米行政協定】
1952年(昭和27)2月,日米両国政府間に締結された協定。旧日米安全保障条約第三条に基づき,駐日米軍に関してその使用施設・区域・裁判管轄権・経費の分担などを規定し,これらの実施にあたる日米合同委員会の設置も決定した。60年の新安保条約締結に伴って改定され,日米地位協定となった。

にちべいげんしりょくきょうてい

にちべいげんしりょくきょうてい 【日米原子力協定】
原子力の平和利用の推進と軍事利用の防止を目的とする日米間の協定。核物質の再処理,第三国への移転などについて定める。1955年(昭和30)成立,その後数回にわたり改定。

にちべいこうぞうきょうぎ

にちべいこうぞうきょうぎ 【日米構造協議】
〔Structural Impediments Initiative〕
貿易・通商摩擦問題の根幹にある日米双方の社会・経済システムの改革についての協議。1989年(平成1)に始まり,90年に終了。事後点検の会議ののち,93年から日米包括経済協議に引きつがれた。

にちべいしゅうこうつうしょうじょうやく

にちべいしゅうこうつうしょうじょうやく 【日米修好通商条約】
1858年江戸幕府がアメリカ駐日総領事ハリスと結び,貿易の自由を認めた最初の条約。下田・箱館のほか神奈川・長崎・新潟・兵庫の開港,外国人居留地の設定などを定めたが,領事裁判権を規定し,関税自主権を否定する不平等条項を含む。

にちべいそうごぼうえいえんじょきょうてい

にちべいそうごぼうえいえんじょきょうてい 【日米相互防衛援助協定】
⇒エムエスエー( MSA )協定

にちべいちいきょうてい

にちべいちいきょうてい 【日米地位協定】
⇒日米行政協定(ギヨウセイキヨウテイ)

にちべいつうしょうきょうぎ

にちべいつうしょうきょうぎ 【日米通商協議】
米国の対日貿易赤字解消と日本の市場開放をめぐり,1980年(昭和55)以降行われるようになった一連の両国間の協議。

にちべいつうしょうこうかいじょうやく

にちべいつうしょうこうかいじょうやく 【日米通商航海条約】
日本・アメリカ間の通商及び航海に関する条約。
(1)1894年(明治27)調印。幕末の不平等条約を改正して成立した条約。治外法権の撤廃,関税自主権の一部回復がなされた。
(2)1911年調印の新条約。関税自主権が完全に回復した。
(3)1953年(昭和28)調印の現行条約。

にちべいほうかつけいざいきょうぎ

にちべいほうかつけいざいきょうぎ 【日米包括経済協議】
〔U. S. - Japan Framework Talks on bilateral trade〕
日米構造協議を引き継ぐ二国間の経済問題の協議。個別産業での摩擦の解消,地球環境問題での協力関係などを協議する。1993年(平成5)開始。

にちべいわしんじょうやく

にちべいわしんじょうやく 【日米和親条約】
1854年江戸幕府がペリーと結んだ条約。下田・箱館両港へのアメリカ船寄港,薪水・食料などの補給,下田に領事をおくことなどを認めた。貿易は認めなかったが開国の端緒となる。神奈川条約。

にちべんれん

にちべんれん 【日弁連】
日本弁護士連合会の略称。

にちぼ

にちぼ [1] 【日暮】
ひぐれ。夕方。夕暮れ。

にちぼつ

にちぼつ [0] 【日没】
太陽が地平線に沈むこと。天文学的には,太陽の上縁が地平線に沈むこと。日の入り。いりあい。
⇔日出(ニツシユツ)

にちぼつ

にちぼつ【日没】
sunset.→英和
〜に at sunset.→英和

にちぼつじ

にちぼつじ [4] 【日没時】
太陽が地平線に完全に没する瞬間の時刻。

にちまん

にちまん [1] 【日満】
日本と満州(現在の,中国東北地方)。

にちまんぎていしょ

にちまんぎていしょ 【日満議定書】
1932年(昭和7)9月国際連盟のリットン報告書公表に先立って調印された,日本と満州国との協定。満州国における日本の既得権益の承認,日本軍の無条件駐屯を規定。これで満州国が日本の傀儡(カイライ)政権であることは明確になった。

にちみんぼうえき

にちみんぼうえき [5] 【日明貿易】
室町時代,日本と明との間に行われた貿易。1401年足利義満の遣明船派遣に始まり,朝貢の形式,勘合符による勘合貿易となった。貿易の実権は次第に幕府から細川・大内氏などの有力守護大名の手に移り,博多・堺などは貿易港として栄えた。日本の輸入品は銅銭・絹など,輸出品は銅・硫黄・刀剣など。

にちめんけいか

にちめんけいか [5] 【日面経過】
内惑星(水星・金星)が太陽面を横切ること。内惑星の軌道の交点付近で内合となったときに起こる。太陽面通過。

にちもつ

にちもつ [0] 【日没】
(1)「にちぼつ(日没)」に同じ。
(2)六時{(1)}の一。昼を三分した最後の時間。ほぼ現在の午後二時から六時頃。また,その間に行われる勤行。

にちゃく

にちゃく【二着になる】
finish second.〜の者 a runner-up (競争・競技の).

にちゃつく

にちゃつ・く [0] (動カ五[四])
物がねばねばとしてくっつく。にちゃにちゃする。ねばりつく。「油が手に―・く」

にちゃにちゃ

にちゃにちゃ
(する) (be) slimy;(be) sticky;→英和
(be) greasy (油っこい).

にちゃにちゃ

にちゃにちゃ [1] (副)スル
(1)物のねばりつくさま。「とりもちが服について―する」
(2)つばがまじった音をたてて食べたりかんだりするさまを表す語。「―とかむ」

にちや

にちや [1] 【日夜】
昼と夜。よるひる。昼夜。副詞的にも用いる。「―をわかたぬ努力」「―努力する」

にちや

にちや【日夜】
night and day.

にちゅう

にちゅう (形動ナリ)
〔一中節にならぬ,の意〕
未熟なさま。苦手なさま。「色男ちとそろばんは―なり/柳多留 2」

にちゅうれき

にちゅうれき 【二中歴】
類書。一三巻。編者未詳。鎌倉末期の成立。平安時代の「掌中歴」と「懐中歴」とをもとに類聚(ルイジユ)し,神代・皇室・書籍・芸能など約八〇項目にわたりそれに関係する人名・物名などをあげる。

にちょう

にちょう [1] 【二挺・二丁】
(1)歌舞伎用語。幕間に狂言方が拍子木を少し間を置いてちょんちょんと二つ打つこと。俳優に衣装・鬘(カツラ)をつけるよう急がせる合図。
(2)「二丁町」の略。「化るのは―化かすは五丁(=吉原ノコト)也/柳多留 49」
(3)「二挺立て」「二挺鼓」の略。

にちょうだて

にちょうだて 【二挺立て】
〔「にちょうだち」とも〕
二挺の艪で漕(コ)ぐ船足の速い船。特に,吉原通いの猪牙船(チヨキブネ)をいう。「金竜山を目当てに浅草川の―/浮世草子・一代男 7」

にちょうつづみ

にちょうつづみ [4] 【二挺鼓】
(1)長唄の囃子(ハヤシ)に,二挺の鼓を一人で鳴らすこと。また,それを取り入れた舞踊。小鼓を肩に大鼓(オオツヅミ)を膝(ヒザ)で支える。
(2)歌舞伎の囃子の一。三味線に二挺以上の小鼓を打ち合わせるにぎやかなもの。

にちょうなげ

にちょうなげ [0] 【二丁投げ】
〔「二丁」は二本の足の意〕
相撲の決まり手の一。自分の足を相手の外側のひざに掛け,相手の二本の足を払うように投げるもの。二丁掛け。

にちょうのゆみ

にちょうのゆみ ニチヤウ― 【二張の弓】
〔敵を異にする二つの弓の意〕
(1)武士が二心をもつこと。裏切ること。「―の名を取るな/浄瑠璃・神霊矢口渡」
(2)女が操を捨てること。「女の操を守つて―を引くまじとは/浄瑠璃・平家女護島」

にちょうまち

にちょうまち 【二丁町】
江戸日本橋の堺町と葺屋町の併称。堺町に中村座,葺屋町に市村座があり芝居町として知られた。

にちょうゆうずい

にちょうゆうずい ニチヤウ― [4] 【二長雄蕊】
一つの花の四本の雄しべのうち,二本の花糸が長いもの。シソ・アゼナなどの花に見られる。二強雄蕊。

にちょく

にちょく [0] 【二直】
(1)工場などで,作業を二交替で行うこと。
(2)二塁へのライナー。

にちよう

にちよう [0] 【日用】
毎日の生活に用いること。「―に供する品」

にちよう

にちよう【日曜日】
Sunday <Sun.> .→英和
‖日曜画家 a Sunday painter.日曜学校 a Sunday school.日曜大工 do-it-yourself (仕事);a do-it-yourselfer (人).日曜版 a Sunday edition.

にちよう

にちよう [3][0] 【日曜】
日曜日。

にちよう

にちよう【日用の】
daily;→英和
everyday.→英和
日用品 daily necessaries.

にちようがか

にちようがか [5] 【日曜画家】
日曜などの休日に,趣味として絵を描く人。

にちようがっこう

にちようがっこう [5] 【日曜学校】
キリスト教会で,青少年に宗教教育を行うために日曜日に開く学校。1780年ロバート=レークスがイギリスのグロスターで労働者の子弟を集めて読み書きと宗教教育を行なったことに始まる。教会学校。

にちようしんぶん

にちようしんぶん [5] 【日曜新聞】
日曜日だけ発行する新聞。

にちようだいく

にちようだいく [5] 【日曜大工】
日曜などの休日を利用して自分の家の大工仕事をすること。また,その人。

にちようひん

にちようひん [0] 【日用品】
毎日の生活に必要な品物。

にちようび

にちようび [3] 【日曜日】
週の第一日。土曜日の次の日。官公庁,学校および一般企業で休みとする日。日曜。

にちようぶん

にちようぶん [0] 【日用文】
日用の文章。特に,手紙の文章。

にちらい

にちらい [1] 【日来】
ふだん。ひごろ。「夜来,―に面目を新たにするものぢや/虞美人草(漱石)」

にちらんわしんじょうやく

にちらんわしんじょうやく 【日蘭和親条約】
1856年(安政3)に調印された日本とオランダとの条約で,オランダに対する日本の全面的な開国が規定された。

にちりゅう

にちりゅう 【日隆】
(1384-1464) 室町初期の僧。本門法華宗の開祖。京都の妙本寺の日霽(ニチサイ)に師事し,のち各地に遊学。京都に本応寺(のちの本能寺)を開いた。著書は「本門弘経抄」などのほか三千余帖という。

にちりょう

にちりょう [2] 【日量】
一日の産出量や取り扱い量。

にちりん

にちりん [0] 【日輪】
太陽。日。

にちりんそう

にちりんそう [0] 【日輪草】
ヒマワリの異名。[季]夏。

にちる

に・ちる (動タ上一)
なじる。食ってかかる。「証拠を出せと―・ちければ/浄瑠璃・万年草(中)」

にちれん

にちれん 【日蓮】
(1222-1282) 鎌倉時代の僧。日蓮宗の開祖。字(アザナ)は蓮長。諡号(シゴウ)は立正大師。安房(アワ)小湊の人。一二歳で仏門に入り,諸宗を各地で学ぶ。「法華経」によってのみ末世の国家の平安もありうることを悟り,1253年に日蓮宗を開き,辻説法で他宗を激しく攻撃し,論破した。60年「立正安国論」を幕府に献じ国難を予言していれられず,伊豆に配流。赦免後も幕府・諸宗批判をやめなかったため竜口(タツノクチ)で斬られかけたが,佐渡に流された。許されて,甲斐身延山に隠棲。武蔵国千束郡(東京都大田区池上)で,六老僧を定めて没した。著「開目鈔」「観心本尊鈔」など。

にちれんしゅう

にちれんしゅう 【日蓮宗】
(1)日蓮が開いた仏教の一宗派。「法華経」を唯一の所依とし,久遠仏への帰依と「南無妙法蓮華経」の唱題による成仏を説き,現世における仏国土建設をめざす。日蓮の死後廟所(ビヨウシヨ)とされた甲斐身延山久遠寺が布教の本拠となったが,のち日蓮宗・日蓮正宗・法華宗(本門流・陣門流・真門流)・顕本法華宗・日蓮宗不受不施派・本門仏立宗などの分派が生まれた。法華宗。
(2)日蓮宗の一派。身延山久遠寺を本山とする。

にちれんしょうしゅう

にちれんしょうしゅう 【日蓮正宗】
日蓮宗の一派。静岡県富士宮市の大石寺を本山とする。日興が派祖。
→創価学会(ソウカガツカイ)

にちろ

にちろ [1] 【日露】
日本とロシア帝国。

にちろう

にちろう ニチラウ 【日朗】
(1243-1320) 鎌倉時代の日蓮宗の僧。六老僧の一人。号は筑後房。通称,大国阿闍梨。下総(シモウサ)の人。日蓮の死後,池上の本門寺,鎌倉の妙本寺を中心に教勢拡大。

にちろきょうやく

にちろきょうやく 【日露協約】
日露戦争後,日本とロシアの間で結ばれた協約。1907年(明治40)以後四次にわたり締結。満州・蒙古・朝鮮に関する日露両国の勢力範囲を承認したもの。17年ロシア革命により破棄。日露協商。

にちろく

にちろく [0] 【日録】
日々の出来事の記録。日記。

にちろしゅうこうつうしょうじょうやく

にちろしゅうこうつうしょうじょうやく 【日露修好通商条約】
1858年江戸幕府がロシア使節プチャーチンと結んだ条約。内容は日米修好通商条約とほぼ同じ。

にちろせんそう

にちろせんそう 【日露戦争】
1904年(明治37)2月から翌年にかけて,満州・朝鮮の支配をめぐって戦われた日本とロシアの戦争。ロシアの南下政策に対して日本は英・米の支持の下に強硬政策をとり開戦。日本軍は旅順攻略・奉天会戦・日本海海戦で勝利を収めたが,軍事的・財政的に限界に達し,ロシアでは革命運動の激化などで早期戦争終結を望み,両国はアメリカ大統領ルーズベルトの勧告をいれて,1905年9月ポーツマスで講和条約を締結した。
→ポーツマス条約

にちろわしんじょうやく

にちろわしんじょうやく 【日露和親条約】
1854年江戸幕府がロシア使節プチャーチンと結んだ日本・ロシア間の最初の条約。ロシア船の下田・箱館寄港などを認め,千島は択捉(エトロフ)・得撫(ウルツプ)間を国境と決め,樺太(カラフト)は両国雑居地とした。下田条約。

にちろんりがく

にちろんりがく [5] 【二値論理学】
〔two-valued logic〕
命題の真理値は真か偽の二値のみをとる,とする立場で組み立てられた標準的な論理学。しかし実際の命題の値は必ずしも真偽二値に限らず(例えば「真偽不定」など),ここに多値論理学・様相論理学などが成立することになる。

にちロ

にちロ [1] 【日ロ】
日本とロシア連邦。

にっか

にっか [0] 【日課】
毎日きまってする物事。「一時間の散歩を―としている」「―表」

にっか

にっか [1] 【日華】
日光。太陽。「―水に臨みて動き/懐風藻」

にっか

にっか [1] 【日華】
日本と中華民国。

にっか

にっか【日課】
daily work;the (daily) routine.日課表 a schedule.→英和

にっか

にっか [1] 【日貨】
日本からの輸出品。「―排斥」

にっかい

にっかい ニククワイ [0] 【肉塊】
⇒にくかい(肉塊)

にっかい

にっかい【肉塊】
a lump of flesh[meat].

にっかきほんじょうやく

にっかきほんじょうやく 【日華基本条約】
1940年(昭和15)日中戦争の中で日本と汪兆銘(オウチヨウメイ)政府との間に締結された条約。日本は傀儡(カイライ)政権汪政府を中国における正統な政府として認め,戦争終了後の両国の関係について定めたもの。

にっかじへん

にっかじへん 【日華事変】
⇒日中戦争(ニツチユウセンソウ)

にっかへいわじょうやく

にっかへいわじょうやく 【日華平和条約】
台湾の国民政府と日本とのあいだで1952年(昭和27)に結ばれた,戦争終結のための条約。72年の日中共同声明で,中華人民共和国政府を中国唯一の合法政府として承認したため,失効。

にっかもん

にっかもん 【日華門】
平安京内裏の内郭,紫宸殿(シシンデン)前の大庭の東側の門。月華門と向き合う。じっかもん。

にっかん

にっかん [1] 【日韓】
日本と韓国。

にっかん

にっかん [0] 【日刊】
毎日刊行すること。また,そのもの。

にっかん

にっかん【日韓】
Japan and Korea.〜の Japanese-Korean.

にっかん

にっかん【日刊の】
daily.→英和
日刊新聞 a daily (newspaper).

にっかん

にっかん【肉感】
sexual feeling.〜を挑発する have a strong sex appeal.〜的な voluptuous <charms> ;→英和
sexy.→英和

にっかん

にっかん [0] 【日間】
ひるま。日中。[ヘボン(三版)]

にっかん

にっかん ニク― [0] 【肉感】
⇒にくかん(肉感)

にっかんかいだん

にっかんかいだん 【日韓会談】
第二次大戦後の日本と大韓民国との国交を樹立するための外交交渉。1951年(昭和26)GHQ の斡旋により開始。交渉は難航したが,65年日韓基本条約が調印された。

にっかんきほんじょうやく

にっかんきほんじょうやく 【日韓基本条約】
1965年(昭和40),日韓両国間の国交開設のためその基本的条項を定め締結された条約。

にっかんきょうやく

にっかんきょうやく 【日韓協約】
日露戦争中から韓国併合まで,日本が朝鮮を植民地化するため締結した三次にわたる協約。(1)第一次。1904年(明治37)8月締結。韓国(大韓帝国)政府は外交・財政に日本政府推薦の顧問を招聘(シヨウヘイ)することとし,外交上の重要案件は事前に日本政府と協議のうえ決定することを義務づけられた。(2)第二次。1905年11月締結。日本は韓国政府のすべての外交権を奪い,韓国統監府の下においた。乙巳(イツシ)保護条約。(3)第三次。1907年7月締結。日本は内政に関する支配権を奪い,司法・警察権も掌握。

にっかんぎていしょ

にっかんぎていしょ 【日韓議定書】
1904年(明治37)2月日露開戦の半月後に,日本と韓国(大韓帝国)の間に調印された協約。韓国の安全のため,軍事上必要な土地を日本が収用することなどを認めさせ,韓国を植民地化する第一歩となった。

にっかんぎょぎょうきょうてい

にっかんぎょぎょうきょうてい 【日韓漁業協定】
正称,日本国と大韓民国との間の漁業に関する協定。漁業専管水域及びその外側の共同漁業水域の設定の他に操業隻数・漁期・漁法等について取り決めたもの。1965年(昭和40)締結。
→李承晩ライン

にっかんし

にっかんし [3] 【日刊紙】
毎日刊行する新聞。

にっかんたいりくだなきょうてい

にっかんたいりくだなきょうてい 【日韓大陸棚協定】
日本と大韓民国の間で,対馬海峡付近における大陸棚の境界,東シナ海における石油資源の共同開発などについて規定した二つの協定のこと。1974年(昭和49)署名。

にっかんへいごうじょうやく

にっかんへいごうじょうやく 【日韓併合条約】
1910年(明治43)8月に調印された,「日韓併合ニ関スル条約」。この条約により韓国(大韓帝国)は日本に併合され,韓国を改めて朝鮮と称した。
→韓国併合

にっき

にっき [0] 【日記】
(1)日々の出来事や感想などを一日ごとに日付を添えて,当日またはそれに近い時点で記した記録。古くは「御堂関白記」「玉葉」「明月記」などが著名だが,職掌上交替で書き継がれた「御湯殿上日記」などもある。日誌。にき。
→日記文学
(2)「日記帳」の略。

にっき

にっき [1] 【日晷】
太陽のかげ。ひかげ。

にっき

にっき 【仁木】
姓氏の一。

にっき

にっき【日記(帳)】
a diary.→英和
〜をつける keep one's diary.

にっき

にっき [1]
〔「肉桂(ニツケイ)」の転〕
「にっけい(肉桂){(4)}」に同じ。特に,細根は駄菓子とされる。にっけ。「―のあめ玉」

にっき=買う

――買う
年末に来年の日記帳を買う。[季]冬。《実朝の歌ちらと見ゆ―/山口青邨》

にっきぎ

にっきぎ [3] 【日晷儀】
「晷針(キシン)」に同じ。

にっきしわけちょう

にっきしわけちょう [0] 【日記仕訳帳】
日記帳と仕訳帳を兼ねた帳簿。仕訳日記帳。

にっきだんじょう

にっきだんじょう 【仁木弾正】
「伽羅先代萩(メイボクセンダイハギ)」など伊達騒動物で,お家乗っ取りをはかる悪人。実悪(ジツアク)の代表的役所(ヤクドコロ)。原田甲斐がモデル。

にっきちょう

にっきちょう [0] 【日記帳】
(1)日記を書き記す帳簿。
(2)毎日の取引その他財産関係に影響を及ぼす一切の事項を記載する帳簿。商業帳簿の一種。
(3)「日記仕訳帳」の略。

にっきぶんがく

にっきぶんがく [4] 【日記文学】
日記の中で文学性の濃いもの。紀行・回顧録・自叙伝の類をも含み,随筆文学と並ぶ自照文学の一種。「土左日記」を祖とし,「蜻蛉日記」「紫式部日記」「更級日記」など平安女流の作品,鎌倉時代の阿仏尼の「うたたね」「十六夜日記」や飛鳥井雅有の日記,後深草院二条の「とはずがたり」から南北朝初期の「竹むきが記」までの範囲をさすことが多い。

にっきゃく

にっきゃく [0] 【日脚】
太陽の進む速さ。ひあし。

にっきゅう

にっきゅう [0] 【日給】
(1)一日を単位として決められている給料。
(2)(特に宮中での)その日の当直。その日のつとめ。ひだまい。

にっきゅう

にっきゅう【日給】
daily wages;a day's wage.〜で働く work by the day.→英和

にっきゅうげっきゅう

にっきゅうげっきゅう [5] 【日給月給】
基本給を日額で定め,欠勤日数分を差し引いて支払う月給。また,日給を一か月単位で合算して支払う給与。

にっきゅうのふだ

にっきゅうのふだ 【日給の簡】
出仕する殿上人の名を記し,清涼殿の殿上の間の西北の壁に立てかけた札。殿上人の出勤簿。仙籍。殿上のふだ。ひだまいのふだ。

にっきょうそ

にっきょうそ 【日教組】
「日本教職員組合」の略称。

にっきん

にっきん [0] 【日勤】 (名)スル
(1)毎日出勤すること。
(2)昼間の勤務。

にっく

にっく [0] 【日供】
「にちぐ(日供)」に同じ。

にっけい

にっけい ニク― 【肉髻】
⇒にくけい(肉髻)

にっけい

にっけい ニク― [0] 【肉刑】
⇒にくけい(肉刑)

にっけい

にっけい 【日経】
「日本経済新聞」の略。

にっけい

にっけい [0] 【日計】
(1)毎日の計算。一日単位の計算。
(2)一日全体の集計。

にっけい

にっけい ニク― [0][1] 【肉桂】
(1)中国南部,インドシナ半島産の東京(トンキン)肉桂のこと。古来,生薬として用いられる。カシア。
(2)セイロンニッケイのこと。
(3)クスノキ科の常緑高木。暖地で栽培,庭木ともする。葉は革質で狭卵形。夏,淡黄緑色の小花を開き,液果は楕円形で黒く熟す。インドシナ原産。江戸時代中国を経て渡来。根皮は辛く香味があって健胃・発汗などの薬用とし,また菓子の香料に使う。
(4){(3)}の根皮を乾燥したもの。香辛料・健胃薬とする。にっき。にっけ。
肉桂(3)[図]

にっけい

にっけい【肉桂】
《植》a cinnamon.→英和

にっけい

にっけい【日系米人】
an American of Japanese descent.

にっけい

にっけい [0] 【日系】
日本人の血統をひいていること。また,その人。「―米人」

にっけいいろ

にっけいいろ ニク― [0] 【肉桂色】
ニッケイの類の樹皮や根皮のような,くすんだ黄赤色。

にっけいひょう

にっけいひょう [0] 【日計表】
一日の取引の総額を表す表。特に,銀行で毎日作成される残高試算表。

にっけいへいきんかぶかしすう

にっけいへいきんかぶかしすう [0][5][0][4] 【日経平均株価指数】
アメリカのダウ-ジョーンズ社の修正算式を用いて日本経済新聞社が算出する東京証券取引所第一部上場二二五銘柄の平均株価指数。
→東証株価指数

にっけいゆ

にっけいゆ ニク― [3] 【肉桂油】
⇒桂皮油(ケイヒユ)

にっけいれん

にっけいれん 【日経連】
「日本経営者団体連盟」の略称。1948年(昭和23)に創立された経営者の全国組織。主として労働問題について活動し,地方別経営者団体と業種別経営者団体とから構成される。

にっこう

にっこう ニクカウ [0] 【肉交】
⇒にくこう(肉交)

にっこう

にっこう ニツクワウ 【日光】
栃木県北西部にある市。二荒山(フタラサン)神社・東照宮などの門前町として発達。奥日光には中禅寺湖・華厳滝(ケゴンノタキ)・戦場ヶ原など観光地があり,日光国立公園の中心をなす。

にっこう

にっこう [1] 【日光】
(1)日の光。太陽の光線。
(2)「日光菩薩」の略。

にっこう

にっこう 【日興】
(1245-1332) 鎌倉時代の日蓮宗の僧。日蓮正宗の祖。甲斐の人。日蓮の弟子となり常にその傍らに侍した。「立正安国論」の草稿を作ったと伝える。のち駿河に大石寺・本門寺を建てた。にちこう。

にっこう

にっこう【日光】
sunlight;→英和
sunshine.→英和
〜にさらす expose to the sun.→英和
〜に当る bask in the sun.‖日光消毒 disinfection by sunshine.日光浴 <take> a sun bath.日光浴をする sunbathe.

にっこう=を見ぬうちは結構と言うな

――を見ぬうちは結構と言うな
日光の立派な東照宮を見ないうちは,ほかのものを見て結構と言う資格はない。日光の東照宮ほど素晴らしいものはない。

にっこうかいどう

にっこうかいどう ニツクワウ―ダウ 【日光街道】
江戸時代の五街道の一。江戸日本橋から千住・宇都宮・今市を経て日光に至る。二一宿あり,千住から宇都宮までは奥州街道を兼ねる。

にっこうきすげ

にっこうきすげ ニツクワウ― [5][6] 【日光黄菅】
ユリ科の多年草。本州中部以北の山地の草原に群生。日光に多いのでこの名がある。葉は根生し,線形。初夏,高さ約50センチメートルの花茎の頂に短い花序をつけ,ユリに似た橙黄色の一日花を次々と開く。禅庭花(ゼンテイカ)。
日光黄菅[図]

にっこうこくりつこうえん

にっこうこくりつこうえん ニツクワウ―コウヱン 【日光国立公園】
栃木県・群馬県・福島県・新潟県にまたがる国立公園。日光・尾瀬・那須を中心に,鬼怒川・塩原の温泉地区を含む。寺社などの史跡のほか,山岳・湖沼など豊かな景観に恵まれる。

にっこうさん

にっこうさん ニツクワウ― 【日光山】
日光市にある輪王寺の山号。

にっこうしゃさん

にっこうしゃさん ニツクワウ― [5] 【日光社参】
江戸時代,徳川家康をまつった日光東照宮へ,その大祭のとき,将軍が参詣すること。

にっこうしゃしん

にっこうしゃしん [5] 【日光写真】
透明な薄紙などに描いた絵をネガとして印画紙に重ね合わせて,日光で焼き付ける子供の玩具。青写真。[季]冬。

にっこうしょうどく

にっこうしょうどく [5] 【日光消毒】
日光にさらして殺菌を行うこと。紫外線の殺菌力を利用するもので,衣類・寝具・器具などについて行う。

にっこうせん

にっこうせん ニツクワウ― 【日光線】
(1)JR 東日本の鉄道線。栃木県宇都宮・日光間,40.5キロメートル。
(2)東武鉄道の鉄道線。埼玉県東武動物公園・栃木県東武日光間,94.5キロメートル。浅草方面より伊勢崎線経由で直通運転される。

にっこうぜめ

にっこうぜめ ニツクワウ― [0] 【日光責め】
日光輪王寺の強飯(ゴウハン)の式の異名。
→強飯

にっこうとうがらし

にっこうとうがらし ニツクワウタウ― [7] 【日光唐辛子】
塩漬けにした唐辛子を干して一つずつシソで巻いてさらに塩漬けにしたもの。日光市で産する。日光漬け。

にっこうとうしょうぐう

にっこうとうしょうぐう ニツクワウトウセウ― 【日光東照宮】
日光市内にある徳川家康の霊廟(レイビヨウ)。1617年駿河久能山より下野(シモツケ)日光山へ改葬し,1634〜36年に大規模に造営。権現造りで江戸時代霊廟建築の代表的遺構。

にっこうぬり

にっこうぬり ニツクワウ― [0] 【日光塗】
日光市から産する塗り物。淡色の春慶塗で地質は堅牢。

にっこうびょう

にっこうびょう ニツクワウベウ 【日光廟】
日光市にある廟。徳川家康をまつる東照宮と,徳川家光をまつる大猷院(ダイユウイン)とをさす。

にっこうぶぎょう

にっこうぶぎょう ニツクワウ―ギヤウ [5] 【日光奉行】
江戸幕府の職名。日光東照宮の守衛・修繕・祭祀(サイシ),日光町の庶政,上野(コウヅケ)・下野(シモツケ)両国の訴訟を扱う。老中支配。

にっこうぼさつ

にっこうぼさつ 【日光菩薩】
薬師如来の左脇に侍する菩薩。
→薬師三尊

にっこうゆもとおんせん

にっこうゆもとおんせん ニツクワウ―ヲンセン 【日光湯元温泉】
日光市の温泉。白根山の東麓の湯ノ湖北岸にある。

にっこうよく

にっこうよく [3] 【日光浴】 (名)スル
健康増進のために,体に日光を当てること。

にっこうりょうほう

にっこうりょうほう [5] 【日光療法】
日光や人工太陽灯の光を体に照射して行う療法。紫外線の化学作用,赤外線の熱作用などを利用するもので,くる病やビタミン D 不足による骨軟化症,貧血症,回復期の疾患などに有効。日光浴法。

にっこうれいへいし

にっこうれいへいし ニツクワウ― [7] 【日光例幣使】
江戸時代,毎年4月,日光東照宮の大祭に朝廷から派遣された奉幣使。

にっこうれいへいしかいどう

にっこうれいへいしかいどう ニツクワウ―カイダウ 【日光例幣使街道】
京都から中山道を経て日光東照宮へ赴く朝廷派遣の例幣使の通行した街道のうち,上野倉賀野から分岐して下野楡木(ニレキ)に至る街道。広義にはさらに今市までをもいう。五街道に準ずる扱いを受けていた。例幣使街道。

にっこり

にっこり
⇒にこにこ.

にっこり

にっこり [3] (副)スル
いかにもうれしそうに笑うさま。「一等になって―(と)笑う」「思わず―する」

にっころがし

にっころがし [0] 【煮っ転がし】
「にころがし」の転。

にっさん

にっさん【日参】
a daily visit <to> .〜する visit daily.

にっさん

にっさん【日産】
a daily output.

にっさん

にっさん [0][1] 【日参】 (名)スル
(1)寺院や神社に毎日お参りすること。「八幡様へ―して子の無事を祈る」
(2)毎日のように訪れること。「許可をもらうために役所に―する」

にっさん

にっさん [0] 【日産】
一日の生産量。一日の産出量。

にっさんコンツェルン

にっさんコンツェルン 【日産―】
第二次大戦前,鮎川義介がつくりあげた新興財閥。日本産業を持ち株会社として重化工業部門を中心に発展した。

にっし

にっし【日誌】
⇒日記.

にっし

にっし [1] 【日子】
日数。「約半歳(ハンサイ)の―を費し/此一戦(広徳)」

にっし

にっし [0] 【日誌】
毎日の出来事などの記録。日記よりも業務的な内容のものをいう。「当番―」

にっしじへん

にっしじへん 【日支事変】
⇒日中戦争(ニツチユウセンソウ)

にっしつ

にっしつ [0] 【入室】
〔仏〕
(1)禅宗で師の居室に一人ではいり,修行上の教えを受けたり,自己の修行の成果を試してもらうこと。
(2)真言宗で灌頂を受けて,師の仏法を継承すること。
→にゅうしつ(入室)

にっしゃ

にっしゃ [0] 【日射】
(1)太陽光線がさしつけること。ひざし。
(2)太陽からの放射エネルギー。「―量」

にっしゃけい

にっしゃけい [0] 【日射計】
地表に達する太陽の放射エネルギー量を測定する計器。保温状態にした計器の水槽内に温度計を差し込み,受熱面が太陽光線に垂直に当たるように置いて測る。

にっしゃびょう

にっしゃびょう【日射病(にかかる)】
(have) sunstroke.→英和

にっしゃびょう

にっしゃびょう [0] 【日射病】
長い間強い直射日光を体に受けた結果起こる熱射病。体温が急にあがり,頭痛・だるさ・めまい・あくびなどの症状が出て意識がなくなる。暍病(エツビヨウ)。霍乱(カクラン)。[季]夏。
→熱射病

にっしゅう

にっしゅう 【日州】
日向(ヒユウガ)国の別名。

にっしゅう

にっしゅう [0] 【入集】 (名)スル
和歌や俳句を歌集や句集に選び入れること。「越が句,―いかが侍らん/去来抄」

にっしゅう

にっしゅう [0] 【日収】
一日の収入。

にっしゅううんどう

にっしゅううんどう ニツシウ― [5] 【日周運動】
地球の自転運動のため,天体が東より西へ天の北極を中心として約一日周期で回転するように見える現象。

にっしゅうきせい

にっしゅうきせい ニツシウキ― [0] 【日周期性】
一昼夜を周期とする,生物の機能・構造・活動の変化。日周期リズム。
→概日リズム

にっしゅうけん

にっしゅうけん ニツシウ― [3] 【日周圏】
天体が日周運動によって描く天球上の円。

にっしゅつ

にっしゅつ [0] 【日出】
ひので。
⇔日没

にっしょう

にっしょう [0] 【日商】
一日の総売上高。

にっしょう

にっしょう [0] 【入声】
漢字の四声の一。韻尾が p ・ t ・ k で終わるもの。日本漢字音では歴史的仮名遣いで「立(リフ)」「格(カク)」「別(ベツ)」など末尾がフ・ク・キ・ツ・チとなるもの。すべて仄声(ソクセイ)に属する。入声は現代中国の北京音では消滅し,これに属する漢字は陰平声・陽平声・上声・去声のいずれかに吸収された。ただし,上海(シヤンハイ)音・広州音・長沙(チヨウサ)音などにわずかに残っている。

にっしょう

にっしょう [0] 【日照】
太陽が地上を照らすこと。

にっしょう

にっしょう [0] 【日章】
日の丸のしるし。

にっしょう

にっしょう 【日商】
日本商工会議所の略称。

にっしょうき

にっしょうき [3] 【日章旗】
日本の国旗とされている日の丸の旗。白地に赤く日の丸を染め抜いたもの。1870年(明治3)の太政官布告で制定。日の丸の旗。

にっしょうき

にっしょうき【日章旗】
the flag of the Rising Sun.

にっしょうけん

にっしょうけん [3] 【日照権】
日照を享受する権利。隣接する建築物によって日当たりが妨害され不利益をこうむった場合,損害賠償・妨害排除などを請求する際の根拠として主張される。建築基準法による日影規制および地方公共団体の条例により日照権の保護が図られている。

にっしょうけん

にっしょうけん【日照権】
the right to sunshine.

にっしょうじかん

にっしょうじかん [5] 【日照時間】
日出から日没までの間に,太陽が雲や霧あるいは,高層建築などにさえぎられないで実際に地上を照らした時間。

にっしょうじかん

にっしょうじかん【日照時間】
daylight hours.

にっしょうりつ

にっしょうりつ [3] 【日照率】
実際の日照時間と可照時間(日の出から日の入りまで)との比率。

にっしょく

にっしょく【日食】
《天》a solar eclipse.

にっしょく

にっしょく [0] 【日食・日蝕】
太陽と地球の間に月が入ったため,太陽が隠されて見える現象。太陽の一部が隠される場合を部分食,全部隠される場合を皆既食,月の周りに太陽の縁が輪のように見える場合を金環食という。

にっしょく

にっしょく [0] 【日色】
日の色。太陽の色。また,太陽。

にっしん

にっしん [0] 【日進】
日々進歩すること。「緒方の塾と云ふものは,真実,―進歩主義の塾で/福翁自伝(諭吉)」

にっしん

にっしん [0] 【日新】
日々に新しくなること。「西洋諸国―の勢を見るに/学問ノススメ(諭吉)」

にっしん

にっしん [1] 【日清】
日本と清国。

にっしん

にっしん 【日進】
愛知県中部の市。名古屋市の東に接し,住宅地・文教地区。

にっしん

にっしん 【日親】
(1407-1488) 室町時代の日蓮宗の僧。通称,鐺冠(ナベカムリ)上人。上総(カズサ)の人。中山法華経寺を中心に修行し,京都に上って辻説法を行う。1439年「立正治国論」を著して将軍義教を諫言(カンゲン)したため,焼いた鍋をかぶせられたが顔色を変えなかったという。

にっしんかん

にっしんかん 【日新館】
江戸時代の会津藩藩校。もと稽古堂。1799年改称。同名のものに対馬(ツシマ)府中藩・美濃苗木藩の藩校などがあった。

にっしんげっぽ

にっしんげっぽ [5] 【日進月歩】
日ごと月ごとに,たえず進歩すること。「―の世の中」

にっしんげっぽ

にっしんげっぽ【日進月歩の】
ever-progressing.

にっしんこうけい

にっしんこうけい [5] 【日心黄経】
太陽の中心から見た黄道座標による黄経。地球の中心から見た地心黄経に対する語。

にっしんしゅうこうじょうき

にっしんしゅうこうじょうき 【日清修好条規】
1871年(明治4)日本と清国との間で初めて締結された条約。相互に領事裁判権と協定関税率を認め,最恵国待遇はないなど,変則的な平等条約。

にっしんしんじし

にっしんしんじし 【日新真事誌】
1872年(明治5)イギリス人ブラック(J. Black)が創刊した邦字の日刊新聞。民撰議院設立建白書などをスクープしたが,政府の弾圧により二六五号で廃刊。

にっしんせんそう

にっしんせんそう 【日清戦争】
1894年(明治27)8月から翌年にかけて日本と清国の間で戦われた戦争。朝鮮進出政策をとる日本は,宗主権を主張する清国と対立,甲午農民戦争(東学党の乱)を機に両国は朝鮮に出兵,日本軍は豊島(ホウトウ)沖で清国軍艦を攻撃し開戦に至った。日本軍は平壌・黄海・威海衛などで勝利し,95年4月,下関で講和条約締結。
→下関条約

にっしんつうしょうこうかいじょうやく

にっしんつうしょうこうかいじょうやく 【日清通商航海条約】
1896年(明治29)下関条約に基づいて結ばれた日本と清国との通商航海条約。領事裁判権・協定関税・最恵国待遇を含む日本に有利な不平等条約。

にっすう

にっすう【日数】
(the number of) days;→英和
time.→英和

にっすう

にっすう [3] 【日数】
経過した日の数。ひかず。

にっせい

にっせい [0] 【日省】
〔論語(学而)「吾日三省�吾身�」〕
毎日自分のおこないをかえりみること。

にっせい

にっせい 【日精】
⇒じっせい(日精)

にっせい

にっせい 【入声】
⇒にっしょう(入声)

にっせき

にっせき [0][1] 【日夕】
日夜。朝夕。「幾百里西なる人の面影は―心に往来するに引易へて/不如帰(蘆花)」

にっせき

にっせき 【日赤】
「日本赤十字社」の略。

にっせんじ

にっせんじ 【日暹寺】
日泰寺(ニツタイジ)の旧称。

にっそう

にっそう 【日奏】
昔,宮中で,前夜の宿直者の名前を毎日奏上したこと。

にっそう

にっそう [0] 【入宋】 (名)スル
平安・鎌倉時代,中国の宋に日本の留学生や僧侶が渡ったこと。「―の沙門,道眼上人,一切経を持来して/徒然 179」

にっそうかん

にっそうかん ニツサウクワン [3] 【日想観】
〔仏〕 西に沈む太陽を見て,その丸い形を心に留める修行法。極楽浄土を見る修行の一部で,観無量寿経に記される。日想。

にっそうぼうえき

にっそうぼうえき [5] 【日宋貿易】
平安中期から鎌倉中期にかけて,日本と宋との間に行われた貿易。特に平清盛は大輪田泊(オオワダノトマリ)を開き瀬戸内航路を整理するなど,貿易の振興をはかった。また,宋銭の輸入は以後の貨幣経済の進展に大きな役割を果たした。

にっそうコンツェルン

にっそうコンツェルン ニツサウ― 【日曹―】
昭和前期,中野友礼によっておこされた,日本曹達を中核とする新興財閥。ソーダ・冶金・鉱業・人絹・パルプなどが中心。

にった

にった 【新田】
群馬県南東部,新田郡の町。大間々扇状地の末端に位置。日光例幣使街道の宿場町。

にった

にった 【仁田】
姓氏の一。

にった

にった 【新田】
姓氏の一。清和源氏,源義家の子義国が下野(シモツケ)に下り,その子義重が上野(コウズケ)国新田荘を開発,新田太郎と称するのに始まる。南北朝期,義貞の戦死により衰える。

にったいさむ

にったいさむ 【仁田勇】
(1899-1984) 化学者。東京都生まれ。大阪大学教授。X 線解析によって炭素原子価の四面体説を実証したほか,富家勇次郎らとともにフグ毒のテトロドトキシンの構造を決定。

にったいしょく

にったいしょく [3] 【日帯食・日帯蝕】
日出または日没の時刻に,食の状態にある日食。

にったいじ

にったいじ 【日泰寺】
名古屋市千種区にある単立宗教法人の寺。山号,覚王山。1904年(明治37),シャム国王から贈られた仏舎利をまつるために各宗が連合して建立。旧称,日暹(ニツセン)寺。

にったじろう

にったじろう 【新田次郎】
(1912-1980) 小説家。長野県生まれ。本名,藤原寛人。無線電信講習所卒。「強力伝」で山岳小説家として登場。小説「武田信玄」「八甲田山死の彷徨」など。

にったただつね

にったただつね 【仁田忠常】
(?-1203) 鎌倉初期の武将。伊豆の人。通称,仁田四郎(ニタンノシロウ)。源頼朝の平家追討戦に従軍。また富士の巻狩りで,曾我十郎祐成を討った。将軍頼家と北条氏の政争に伴い,北条氏に殺された。

にったよしあき

にったよしあき 【新田義顕】
(?-1337) 南北朝時代の武将。義貞の長子。建武新政府のもとで越後守護。足利尊氏離反後,父とともに越前金ヶ崎城にこもったが落城して尊良親王とともに自刃。

にったよしおき

にったよしおき 【新田義興】
(1331-1358) 南北朝時代の武将。義貞の子。1352年弟義宗とともに上野国に挙兵,足利基氏を追って一時鎌倉を奪ったが,多摩川矢口渡(ヤグチノワタシ)で伏兵にあって自刃。

にったよしさだ

にったよしさだ 【新田義貞】
(1301-1338) 鎌倉末・南北朝時代の武将。朝氏の長子。後醍醐天皇の挙兵に応じて鎌倉をおとしいれ,幕府を滅ぼした。建武政権では武者所の頭人。足利尊氏と対立,1336年尊氏を九州に走らせたが,再挙した尊氏に敗れ恒良・尊良親王を奉じて越前金ヶ崎城に拠(ヨ)ったが落城し,足羽郡藤島で斯波高経と交戦中,戦死。

にっち

にっち【二進も三進もいかない】
be driven to the wall;→英和
be deep in the hole.→英和

にっちつコンツェルン

にっちつコンツェルン 【日窒―】
昭和前期,野口遵によっておこされた,日本窒素肥料会社を中核とする新興財閥。鉱山・電力・鉄道などの関連会社が傘下にあった。

にっちもさっちも

にっちもさっちも [1][1] 【二進も三進も】 (副)
〔算盤(ソロバン)用語から〕
どうにもできないさま。どう勘定しても。どう工夫しても。「―行かない(=行キヅマッテ動キガトレナイ)」

にっちゅう

にっちゅう【日中】
(1) 日中(は) in the daytime.→英和
(2)[日本と中国]Japan and China.

にっちゅう

にっちゅう [1] 【日中】
日本と中国。「―友好」「―貿易」

にっちゅう

にっちゅう [0] 【日中】
(1)日の出ている間。昼間。
(2)六時{(1)}の一。正午および正午を中心とするほぼ四時間。また,その間に行う勤行。「―の御加持/源氏(夕霧)」

にっちゅうきょうどうせいめい

にっちゅうきょうどうせいめい 【日中共同声明】
日本と中国との戦争状態を終結させ,日中国交正常化を実現させた共同声明。1972年(昭和47)調印。前文と九項目の本文からなり,中華人民共和国政府を中国の唯一の合法政府として承認,戦争賠償の請求放棄,アジア・太平洋地域での覇権反対,などをうたう。

にっちゅうぎょうじ

にっちゅうぎょうじ [5] 【日中行事】
(1)日々の行事。
(2)書名(別項参照)。

にっちゅうぎょうじ

にっちゅうぎょうじ ニツチユウギヤウジ 【日中行事】
宮中における日々の行事や毎月の月奏祭・祓などを記した書。後醍醐天皇撰。

にっちゅうせんそう

にっちゅうせんそう 【日中戦争】
1937年(昭和12)7月7日,盧溝橋(ロコウキヨウ)事件にはじまり,45年8月15日,日本の無条件降伏にいたるまでの日本と中国の戦争。当初,日本政府は北支事変とよび,不拡大方針をとったが,軍部は戦線を拡大して主要都市・鉄道沿線を占領,宣戦布告のないまま,全面戦争に発展。中国は37年9月の第二次国共合作による抗日民族統一戦線が各地で抗日戦を強化した。41年12月太平洋戦争の開始後は第二次大戦の一環となった。当時,日本側は支那事変・日華事変・日支事変とよんだ。

にっちゅうへいわゆうこうじょうやく

にっちゅうへいわゆうこうじょうやく 【日中平和友好条約】
1978年(昭和53)日本と中国との間に結ばれた平和友好条約。平和五原則および武力不行使,反覇権,経済・文化の交流などを定める。

にっちょう

にっちょう [1] 【日朝】
日本と朝鮮。

にっちょう

にっちょう ニツテウ 【日朝】
(1422-1500) 室町時代の日蓮宗の僧。伊豆の人。通称,加賀阿闍梨。身延山第一一世として一山の中興に尽力。著書は「御書見聞五大部鈔」など多数。

にっちょうしゅうこうじょうき

にっちょうしゅうこうじょうき 【日朝修好条規】
江華島事件後,1876年(明治9)日本と朝鮮の間で結ばれた条約。朝鮮の開国や日本の一方的な領事裁判権を定めるなど,不平等な内容。

にっちょく

にっちょく [0] 【日直】
(1)その日の当直。
(2)昼間の当直。
⇔宿直

にっちょく

にっちょく【日直】
day duty.〜する be on day duty.

にっちろく

にっちろく 【日知録】
中国,清の顧炎武が著した読書雑記。三二巻。1695年刊行。三十余年間の読書研究の成果を経学・史学・文学・政治・経済・社会・地理などに分けて論じ,精緻な考証を展開する。

にってい

にってい【日程】
a program;→英和
a schedule;→英和
an itinerary (旅行日程).→英和
〜が詰まっている have a full calendar.〜に入る proceed to business.〜を進める proceed with the program.‖日程表 a schedule.

にってい

にってい [0] 【日程】
物事を行うときの予定。「―を組む」

にってい

にってい [0] 【日帝】
日本帝国主義の略。

にってん

にってん [0] 【日天】
(1)〔仏〕 密教で,十二天の一。日天子。
(2)日天子の支配する世界。太陽。日。日輪。

にってん

にってん 【日展】
美術団体の一。また,その団体が開催する展覧会。1907年(明治40)官展として始められた文展は,のち帝展・新文展と改組し,46年(昭和21)には日展(正式には日本美術展覧会)となったが,58年官営から民営となり社団法人「日展」となった。

にってんし

にってんし [3] 【日天子】
〔梵 Āditya; Sūrya〕
(1)もと古代インドの太陽神。のち仏教にも取り入れられた。太陽を宮殿とし,馬あるいは馬車に乗るという。観音の化身の一つで,宝光菩薩。宝光天子ともいう。密教では日天のこと。
(2)(転じて)太陽。

にっと

にっと [0] (副)スル
声を立てずに歯を見せてちょっと笑うさま。「―笑う」

にっとう

にっとう [0] 【入唐】 (名)スル
奈良・平安時代,日本から僧や留学生が中国の唐に行くこと。

にっとう

にっとう [0] 【日東】
〔中国から見て,日の昇る東方の国の意〕
日本の称。

にっとう

にっとう【日当】
daily allowance[pay].

にっとう

にっとう [0] 【日当】
一日単位に支払われる給料。日給。

にっとうぐほうじゅんれいこうき

にっとうぐほうじゅんれいこうき ニツタウグホフジユンレイカウキ 【入唐求法巡礼行記】
中国旅行記。四巻。円仁著。838年入唐してから各地の霊場を巡り,847年に帰国するまでの日記体の見聞記。入唐巡礼記。

にっとうし

にっとうし [3] 【入唐使】
奈良・平安時代に日本から唐に派遣された使節。遣唐使。

にっとうたいし

にっとうたいし [5] 【入唐大使】
遣唐使の長官。

にっとうはっけ

にっとうはっけ 【入唐八家】
平安初期,唐に渡り密教を学んだ八人の僧侶。最澄・空海・常暁・円行・円仁・慧運・円珍・宗叡の八人。

にっぱい

にっぱい 【日牌】
位牌の前で毎日読経供養すること。また,その位牌。「―を供へ申すにつき/浄瑠璃・万年草(上)」

にっぱち

にっぱち [0] 【二八】
二月と八月。商売や興行などで不景気な月とされる。

にっぱら

にっぱら 【日原】
東京都奥多摩町北部の地域。日原川上流域で,鍾乳洞がある。

にっぺん

にっぺん [0] 【日辺】
太陽のあたり。天上。また,遠い所。「猛き鷲は―に到らずして其翼を折けり/即興詩人(鴎外)」

にっぽう

にっぽう 【日豊】
日向(ヒユウガ)と豊前(ブゼン)・豊後(ブンゴ)。

にっぽう

にっぽう [0] 【日報】
(1)毎日の報道。
(2)日刊の新聞。「東京―」
(3)毎日書かれる報告書。「セールス―」

にっぽう

にっぽう【日報】
a daily report.

にっぽうかいがんこくていこうえん

にっぽうかいがんこくていこうえん 【日豊海岸国定公園】
大分県の佐賀関半島から宮崎県日向(ヒユウガ)市の美々津海岸に至る,日豊海岸一帯を占める国定公園。複雑なリアス式海岸と,多く点在する小島や岩礁が特色。

にっぽうほんせん

にっぽうほんせん 【日豊本線】
九州東海岸を走る JR 九州の鉄道線。462.6キロメートル。小倉から大分・宮崎を経て鹿児島に至る。

にっぽじしょ

にっぽじしょ 【日葡辞書】
〔原題 (ポルトガル) Vocabvlario da Lingoa de Iapam〕
キリシタン版の一。一冊。本編と補遺からなる。1603〜04年長崎学林刊。耶蘇会宣教師数名(氏名未詳)の共編。当時の口語を中心に日本語三万余語を掲げポルトガル語で語釈を付し,古典や日常語の用例をあげる。ドミニコ会のスペイン語訳「日西辞書」(Vocabvlario de Iapon. 1630年マニラ刊),パジェスによる仏訳「日仏辞書」(Dictionnaire Japonais-Français.1868年パリ刊)がある。

にっぽん

にっぽん【日本】
Japan.→英和
⇒日本(にほん).

にっぽん

にっぽん 【日本】
⇒にほん(日本)

にっぽんいち

にっぽんいち [3] 【日本一】
⇒にほんいち(日本一)

にっぽんばし

にっぽんばし 【日本橋】
大阪市中央区道頓堀川にかかる橋。これより北を長堀橋筋,南を日本橋筋という。
→にほんばし(日本橋)

にっぽんばらたなご

にっぽんばらたなご [7] 【日本薔薇鱮】
バラタナゴの一亜種。全長約6センチメートル,腹びれに白線を欠く。成熟した雄の体側は濃い朱色,腹面・腹びれは漆黒色となる。琵琶湖および大阪府,岡山県,北部九州地方の平地湖沼・水路などの止水に生息したが,第二次大戦中に日本に持ち込まれたタイリクバラタナゴにより衰滅または雑種化され,純系のものは絶滅に近い。

にっぽんほうそう

にっぽんほうそう 【ニッポン放送】
関東地方の民間ラジオ放送局。1954年(昭和29)開局,文化放送とともに NRN(ナショナル-ラジオ-ネットワーク)のキー局。

にっソ

にっソ【日ソの】
Japanese-Soviet.

にっソ

にっソ [1] 【日ソ】
日本とソ連。

にっソきほんじょうやく

にっソきほんじょうやく 【日ソ基本条約】
1925年(大正14)革命後のソ連と日本との間の国交を回復するために結ばれた条約。

にっソきょうどうせんげん

にっソきょうどうせんげん 【日ソ共同宣言】
1956年(昭和31),モスクワで締結された,日ソ間の共同宣言。これにより,両国間の戦争状態が終結し,国交が回復。賠償その他の戦争請求権の相互放棄などは合意をみたが,領土に関する両国間の主張がくいちがっていたため,平和条約締結には至らず,共同宣言の形をとり,平和条約の交渉は継続されることになった。

にっソぎょぎょうきょうりょくきょうてい

にっソぎょぎょうきょうりょくきょうてい 【日ソ漁業協力協定】
1985年(昭和60)日ソ間に締結された,北西太平洋の二〇〇海里以遠水域における漁業に関する協定。一般的漁業分野の協力とサケ・マスの取り扱いに関して規定し,漁獲量は合同委員会で協議することを定める。ソ連解体後,ロシアに引き継がれた。

にっソぎょぎょうじょうやく

にっソぎょぎょうじょうやく 【日ソ漁業条約】
1956年(昭和31),日ソ間に締結された北西太平洋の公海における漁業資源の有効利用に関する条約。77年ソ連の二〇〇海里漁業水域宣言に伴って破棄され,新たに日ソ漁業協力協定が結ばれた。

にっソちゅうりつじょうやく

にっソちゅうりつじょうやく 【日ソ中立条約】
1941年(昭和16)4月,日本とソ連との間に調印された相互不可侵条約。有効期間五年。日本はこの条約により南進政策を進めたが,45年8月,ソ連の対日参戦により失効。

について

について 【に就いて】 (連語)
〔格助詞「に」に動詞「つく(付く・就く)」の連用形の音便の形「つい」と,接続助詞「て」の付いたもの〕
(1)動作・作用の対象となるものを表す。…に関して。「日本の経済―研究する」「文学―語る」
(2)ごとに。それぞれに。…に対して。「学生一人―経費が一万円もかかる」

につかわしい

につかわし・い [5] 【似付かわしい】 (形)[文]シク につかは・し
よく似合っている。それ相応でふさわしい。「厳粛な式には―・くない服装」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)

につき

につき 【に就き】 (連語)
〔格助詞「に」に動詞「つく(付く・就く)」の連用形「つき」の付いたもの〕
(1)「について(連語){(1)}」に同じ。「世界の政治情勢―述べる」
(2)「について(連語){(2)}」に同じ。「一人―百円の会費」
(3)…という理由で。…のために。「病気療養中―外出はしない」

につく

につ・く [2] 【似付く】 (動カ五[四])
(1)よく似ている。「似ても―・かない」
(2)似合う。[ヘボン(三版)]

につけ

につけ 【に付け】 (連語)
〔格助詞「に」に動詞「つける(付ける)」の連用形が付いたもの〕
「につけて(連語)」に同じ。「雨―風―,ふるさとのことが思い出される」「良き―悪しき―」「人の親切を受ける―,しみじみ世の人情を感じる」

につけ

につけ【煮付ける】
boil hard.

につけ

につけ [0] 【煮付け】
魚・野菜などを煮つけた料理。

につけて

につけて 【に付けて】 (連語)
〔格助詞「に」に動詞「付ける」の連用形「つけ」と,接続助詞「て」の付いたもの〕
(1)…に関連して。…があると,それに関連して。「山中の生活なので,なにか―不自由している」「年頃の子を見る―なき子がしのばれる」
(2)二つのものについて,そのいずれであっても,の意を表す。「真俗―,必ず果たし遂げんと思はん事は/徒然 155」

につける

につ・ける [3] 【煮付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 につ・く
少ない煮汁でさっと煮る。「魚を―・ける」

につこらしい

につこらし・い [5] 【似つこらしい】 (形)[文]シク につこら・し
(1)似つかわしい。よく似合う。「ちやうどおいらんに―・い/当世書生気質(逍遥)」
(2)よく似ている。「―・しき出家さへ見れば/浮世草子・新色五巻書」
(3)本当らしい。もっともらしい。「能(イ)い加減なこしらへ言,―・い嘘を言ふ/われから(一葉)」

につまる

につまる【煮詰まる】
boil down <to> .

につまる

につま・る [3] 【煮詰(ま)る】 (動ラ五[四])
(1)長時間煮て,水分がなくなる。「みそ汁が―・る」
(2)十分に議論・相談などをして,結論が出る状態になる。「計画が―・る」

につめじる

につめじる [4] 【煮詰め汁】
醤油に味醂(ミリン)を加え,とろ火で煮詰めた汁。握りずしのアナゴやハマグリに塗る。つめ。

につめる

につめる【煮詰める】
boil <the report> down.

につめる

につ・める [3] 【煮詰める】 (動マ下一)[文]マ下二 につ・む
(1)長時間煮て水分を少なくする。
(2)十分に議論・相談などをして,結論に至る状態にする。「交渉を―・める」

につらう

につら・う (動ハ四)
赤く照り映えて美しい。「かきつはた―・ふ君をゆくりなく/万葉 2521」

につれ

につれ 【に連れ】 (連語)
〔格助詞「に」に動詞「連れる」の連用形「つれ」の付いたもの〕
「につれて(連語)」に同じ。「日ののぼる―,気温もあがる」

につれて

につれて 【に連れて】 (連語)
〔格助詞「に」に動詞「連れる」の連用形「つれ」と接続助詞「て」の付いたもの〕
そうなるのに従って,そうなるのとともに,という意を表す。につれ。「物価上昇―,暮らしも苦しくなる」

にづくり

にづくり [2] 【荷造り】 (名)スル
荷物を運んだり送ったりするのに都合のよいように包むこと。「引っ越しの―」

にづくり

にづくり【荷造】
packing.→英和
〜する pack (up).→英和
〜を解く unpack.→英和
‖荷造費 package.

にづみ

にづみ [0][3] 【荷積み】 (名)スル
(1)荷物を貨車・トラックなどに積み込むこと。
(2)ある場所に荷物を積むこと。

にづみ

にづみ【荷積み】
loading.荷積港 a port of loading.

にて

にて (連語)
□一□〔断定の助動詞「なり」の連用形「に」に接続助詞「て」の付いたもの〕
(1)指定の叙述を中止して,下に続ける。であって。で。「なさけある人―,瓶(カメ)に花をさせり/伊勢 101」「阿難は有学の人―智恵浅し/今昔 3」
(2)(多く「…を…にて」の形で)…として。…にして。「そひ臥し給へる御火影いとめでたく,女―見たてまつらまほし/源氏(帚木)」「天下を保つ程の人を,子―持たれける/徒然 184」
(3)(「あり」「候ふ」などの補助用言を伴って)断定的な陳述を表す。…で(ある)。「二条の后の,まだ帝にも仕うまつり給はで,ただ人―おはしましける時のことなり/伊勢 3」「此の風は追手―候へども,普通にすぎたる風で候/平家 11」
□二□〔完了の助動詞「ぬ」の連用形「に」に接続助詞「て」の付いたもの〕
動作・作用が完了したままの状態にあることを表す。…してしまっていて。…していて。「梅の花咲きて散りなば桜花継ぎて咲くべくなり―あらずや/万葉 829」

にて

にて (格助)
〔格助詞「に」に接続助詞「て」の付いたものからという〕
現代語の「で」に相当する語。
(1)場所や時を表す。において。で。「十二―御元服したまふ/源氏(桐壺)」「しづかならん所―自害せんとて/平家 9」
(2)手段・方法・材料を表す。でもって。「深き河を舟―渡る/更級」「女のはける足駄―作れる笛には/徒然 9」
(3)原因・理由を表す。によって。「我朝ごと夕ごとに見る竹の中におはする―知りぬ。子となり給ふべき人なめり/竹取」
〔現代語でも,「これにて」などの形で,文章語や改まった場合などに用いられることがある。「これ―会を終了いたします」「これ―失礼いたします」〕

にてい

にてい 【二程】
宋の儒者,程顥(テイコウ)と程頤(テイイ)の兄弟。二程子。

にていき

にていき 【耳底記】
⇒じていき(耳底記)

にていし

にていし 【二程子】
二程の尊称。

にていぜんしょ

にていぜんしょ 【二程全書】
宋の程顥・程頤兄弟の語録・詩文の全集。六八巻。1606年に徐必達が合刻した。朱熹(シユキ)編「二程遺書」「二程外書」,楊時編「二程粋言」,程頤「易伝」「経説」,胡安国編「明道文集」「伊川文集」などからなる。

にてどまり

にてどまり [3] 【にて留まり】
「にてどめ」に同じ。

にてどめ

にてどめ [0] 【にて留め】
連歌・俳諧で,句末を「にて」で留めた句。意味上のはたらきが切れ字の「かな」と似通うため,発句の句末が「かな」のときは第三句末に用いない。にてどまり。

にては

にては (連語)
〔格助詞「にて」に係助詞「は」の付いたもの〕
格助詞「にて」で示されるものを取り出して強く言い表す。…では。…においては。「尊者の前―さらずともと覚えしなり/徒然 232」

にては

にては (連語)
〔断定の助動詞「なり」の連用形「に」に,接続助詞「て」,係助詞「は」の付いたもの〕
(1)(補助動詞の「あり」「なし」などを伴って)…では(ある,ない)。「さるべきをりふしに,物聞こえあはする人―あらむ/源氏(葵)」「汝はまことの病―なかりけり/著聞 15」
(2)…であっては。…としては。…にしては。「幼きわらはの言(コト)―,につかはし/土左」「それだに人のうへ―罪深うゆゆしきを/源氏(葵)」

にてひなる

にてひなる【似て非なる】
spurious;→英和
false.→英和

にても

にても (連語)
〔断定の助動詞「なり」の連用形「に」に,接続助詞「て」,係助詞「も」の付いたもの〕
(補助用言の「あり」「なし」などを伴って)…でも(ある,ない)。「かろがろしき御ありきすべき身―あらず/和泉式部日記」「昼は,ことそぎ,およすけたる姿―ありなん/徒然 191」

にても

にても (連語)
〔格助詞「にて」に係助詞「も」の付いたもの〕
格助詞「にて」で示されるものを取り出して列挙したり類例を示したりする。…でも。…においても。「家―たゆたふ命波の上に思ひし居れば奥か知らずも/万葉 3896」「品の高さ―,才芸のすぐれたる―,先祖の誉―,人にまされりと思へる人は/徒然 167」

にてん

にてん [1] 【二典】
(1)「書経」の尭典と舜典。
(2)内典と外典。

にてん

にてん [1] 【二天】
(1)多聞天と持国天。
(2)日天子と月天子(ガツテンシ)。
(3)梵天と帝釈天。
(4)「仁王」に同じ。

にてん

にてん 【二天】
宮本武蔵の法名。

にてんいちりゅう

にてんいちりゅう 【二天一流】
剣術の一派。祖は宮本武蔵。初め円明(エンミヨウ)流と称したが,武蔵五〇歳代,江戸滞留中に二刀一流と改称し,さらに晩年,肥後に至ってこの名称に改めたもの。二刀を用いたので俗に二刀流ともいう。

にてんもん

にてんもん [2] 【二天門】
左右に一対の仁王像を安置した寺の中門。仁王の代わりに多聞天と持国天を置く場合もある。

にて留まり

にてどまり [3] 【にて留まり】
「にてどめ」に同じ。

にて留め

にてどめ [0] 【にて留め】
連歌・俳諧で,句末を「にて」で留めた句。意味上のはたらきが切れ字の「かな」と似通うため,発句の句末が「かな」のときは第三句末に用いない。にてどまり。

にでんぞう

にでんぞう [2] 【二伝像】
〔仏〕 インドから中国を経て,日本へ伝わった仏像のこと。特に京都嵯峨の清涼寺の釈迦如来像のこと。

にと

にと [1] 【二兎】
二匹のウサギ。

にと

にと [1] 【二途】
二つの道。二つの方途。

にと

にと【二兎を追う者一兎をも得ず】
If you run after two hares you will catch neither.

にと=を追う

――を追・う
〔「二兎を追う者は一兎をも得ず」のことわざから〕
同時に二つのことをしようとする。

にと=を追う者は一兎をも得ず

――を追う者は一兎をも得ず
同時に二つのことをしようとする者はどちらの成功も得られない。

にとう

にとう [0] 【二盗】 (名)スル
野球で,二塁へ盗塁すること。

にとう

にとう [0] 【二等】
第二番目の等級・順位。「―船室」「リレーで―になる」

にとう

にとう [1] 【二桃】
二つのモモ。

にとう

にとう [1] 【二頭】
(1)二匹。
(2)頭部が二つあること。双頭。

にとう

にとう【二等】
the second class;[競技での]the second (二着).→英和
〜の second-class.〜で旅行する travel second-class.〜になる come in second.‖二等切符(運賃,車) a second-class ticket (fare,car).二等賞 the second prize.二等親 a relation of the second degree.

にとう

にとう [1] 【二刀】
二つの刀。両刀。

にとう=三子(サンシ)を殺す

――三子(サンシ)を殺す
〔晏子春秋(内篇,諫下)〕
奇計をめぐらして人を自滅させること。
〔斉の三勇士(公孫接・田開疆・古冶子)が横暴なので国を危うくすると考えた晏子が,景公に進言して三人に二個の桃を贈り,互いに争わせて自殺に追い込んだという故事に基づく〕

にとうしゃ

にとうしゃ [2] 【二等車】
もと,鉄道の客車を三段階に分けたときの二番目に設備・サービスのよい車両。

にとうしん

にとうしん [2] 【二等親】
⇒二親等(ニシントウ)

にとうだて

にとうだて【二頭立ての馬車】
a two-horse carriage;a carriage-and-pair.

にとうだて

にとうだて [0] 【二頭立て】
馬車などを,二頭でひかせること。また,その馬車。二頭びき。

にとうつかい

にとうつかい [4] 【二刀遣い】
「両刀(リヨウトウ)遣い」に同じ。

にとうはっきん

にとうはっきん [0] 【二頭膊筋】
⇒上腕二頭筋(ジヨウワンニトウキン)

にとうぶん

にとうぶん【二等分する】
divide <a thing> into two halves.二等分線 a bisector.

にとうぶん

にとうぶん [0] 【二等分】 (名)スル
線分・角,数・量などを二つの等しい部分に分けること。「もうけを―する」

にとうぶんせん

にとうぶんせん [4] 【二等分線】
〔数〕 長さ・角・面積などを等しい二つの部分に分ける線分。

にとうへい

にとうへい [2] 【二等兵】
旧陸軍で,兵の最下級の等級。

にとうへん

にとうへん【二等辺三角形】
《数》an isosceles triangle.

にとうへんさんかくけい

にとうへんさんかくけい [8] 【二等辺三角形】
二辺の長さの等しい三角形。等しい長さの辺を等辺または脚という。等脚三角形。

にとうりゅう

にとうりゅう【二刀流(の人)】
a two-sword fencer.

にとうりゅう

にとうりゅう [0] 【二刀流】
(1)左右の手に一本ずつの刀を握って戦う剣術の流派。宮本武蔵の創始したもの。
→二天一流
(2)酒も飲むし,甘い物も食べること。

にとうるい

にとうるい ニタウ― [2] 【二糖類】
単糖類が二分子縮合した少糖類。ブドウ糖二分子が縮合してできた麦芽糖のほか,ショ糖・乳糖などがある。

にとかす

にとか・す [3] 【煮溶かす】 (動サ五)
煮て溶かす。「にかわを―・す」

にとって

にとって 【に取って】 (連語)
〔格助詞「に」に動詞「取る」の連用形の音便の形「とっ」と接続助詞「て」の付いたもの〕
ある基準となるものを表す。…として。…からみて。「山登りは,ぼく―かけがえのない楽しみだ」「人類―,平和こそ最も望まれるものだ」

にとべ

にとべ 【新渡戸】
姓氏の一。

にとべいなぞう

にとべいなぞう 【新渡戸稲造】
(1862-1933) 思想家・教育者。岩手県生まれ。札幌農学校卒業後,米・独に留学。京大教授・一高校長・東大教授・東京女子大学初代学長を歴任。また,国際連盟事務局次長を務め国際的にも活躍,キリスト教徒として世界平和のために尽くす。著「武士道」(英文),「修養」「農業本論」など。

にとものがたり

にとものがたり 【二都物語】
〔原題 A Tale of Two Cities〕
ディケンズの長編小説。1859年刊。フランス革命期のロンドンとパリを舞台に,敵どうしを親にもつフランスの貴族ダーネーと少女ルーシーの恋と,少女への愛のためダーネーの身代わりとなって断頭台にのぼる弁護士カートンの悲恋を描く。

にとり

にとり 【に取り】 (連語)
〔格助詞「に」に動詞「取る」の連用形「とり」の付いたもの〕
「にとって(連語)」に同じ。「学生―勉学こそ第一義のものだ」

にど

にど【二度】
twice.→英和
〜目の(に) (for) the second (time).→英和

にど

にど 【二度】
(1) [2]
二回。ふたたび。
〔副詞的用法の場合,アクセントは [0]〕
→二度と
(2) [1]
〔音〕 音程の一。短二度(半音),長二度(全音),長二度より半音広い増二度がある。

にど=ある事は三度ある

――ある事は三度ある
同じことが二度起きれば,続けてもう一度起きる。物事は繰り返すものである。

にど=びっくり

――びっくり
最初にその意外さに驚き,さらにまた改めて驚くこと。

にどいも

にどいも [0] 【二度芋】
〔一年に二度とれることから〕
ジャガイモの異名。

にどう

にどう [1] 【二道】
(1)二つの道。二つの方面。「文武―」
(2)〔仏〕 仏道修行の見地から信仰の形態や段階を二種に区別したもの。難行道と易行道,教道と証道,有漏道(ウロドウ)と無漏道(ムロドウ),無間道と解脱道など。
(3)男色と女色の道。

にどざき

にどざき [0] 【二度咲き】
春に花をつけた植物が,秋に再び花をつけること。また,その花。返り咲き。

にどざき

にどざき【二度咲き(の)】
reblossoming;reflowering.

にどぞい

にどぞい [0] 【二度添い】
後(ノチ)添い。後妻。

にどでま

にどでま [0] 【二度手間】
一度ですむはずのことに二度の手間をかけること。「―でも再度点検してほしい」

にどと

にどと 【二度と】 (連語)
(下に打ち消し・禁止の語を伴って)二度は。決して。「こんな機会は―ない」「―来るな」

にどと=再び

――再び
同意語を重ねて,「二度と」を強調した言い方。下に打ち消し・禁止の語を伴う。「―帰ってくるな」

にどなり

にどなり [0] 【二度生り】
(1)穀類や果実が一年に二度実を結ぶこと。
(2)インゲンマメの異名。

にどね

にどね [0] 【二度寝】
目が覚めてからもう一度眠ること。

にどのつき

にどのつき 【二度の月】
八月十五夜の月と九月十三夜の月。昔はこのうちの一方の月見をして他方の月見をしないと不吉な事があるとして忌んだ。

にどめ

にどめ [0] 【に留め】
連歌・俳諧で,一句の終わりを「に」で留めること。第三句目に多く用いる。に留まり。

にどめ

にどめ [0] 【荷留】
中世,領主が領内の物資の確保,産業保護などのために,物資の移出入を禁止・制限したこと。

にな

にな [2] 【蜷・蝸螺】
(1)一群の巻貝の総称。
(2)カワニナの別名。[季]春。

にない

にない ニナヒ [2] 【担い・荷ない】
(1)になうこと。肩にかけてかつぐこと。
(2)「担い桶」の略。「水ぎれの時にも―で水をかつがれますが/滑稽本・浮世風呂 3」

にないあきない

にないあきない ニナヒ―ナヒ [5][4] 【担い商い】
商品の荷をかついで売り歩く商売。また,その人。

にないおけ

にないおけ ニナヒヲ― [4] 【担い桶】
水などを入れて天秤棒でかついで運ぶ大きな桶。にない。

にないかご

にないかご ニナヒ― [2] 【担い籠】
背中に背負って物を運ぶのに用いる籠。

にないごし

にないごし ニナヒ― 【担い輿】
ござで包んだ輿。地下(ジゲ)人が使用した。[日葡]

にないしょうこ

にないしょうこ ニナヒシヤウ― [4] 【担い鉦鼓】
雅楽で用いる鉦鼓の一種。道楽(ミチガク)のとき棒でになって歩きながら打つ。

にないだいこ

にないだいこ ニナヒ― [4] 【担い太鼓】
雅楽用の楽太鼓の一種。道楽(ミチガク)に用い,二人で棒をにない,歩きながら打つ。

にないぢゃや

にないぢゃや ニナヒ― 【担い茶屋】
中世から近世末にかけて,茶釜・茶器・水桶などを天秤棒で前後ににない分けて町中を売り歩いた行商人。また,その荷。

にないつむじ

にないつむじ ニナヒ― [4] 【担い旋毛】
頭髪のつむじが二つ並んでいること。二つつむじ。にないつじ。

にないて

にないて ニナヒ― [0] 【担い手】
(1)荷物をかつぐ人。
(2)中心となって,物事を進める人。「次代の―」

にないばね

にないばね ニナヒ― [4] 【担い発条】
車両などで車輪と台わくの間にいれ,緩衝をはかるばね。

にないぶろ

にないぶろ ニナヒ― 【担い風呂】
江戸前期に行われた移動式の風呂。料金をとって入浴させた。

にないぼう

にないぼう ニナヒバウ [2] 【担い棒】
物をになうのに用いる棒。天秤棒。

にないろ

にないろ [0] 【蜷色】
(1)襲(カサネ)の色目の名。表は黄色,裏は青色。
(2)染め色の名。青黒い色。

になう

にな・う ニナフ [2] 【担う・荷なう】 (動ワ五[ハ四])
(1)肩で物をささえて持つ。かつぐ。「天秤棒で荷を―・う」
(2)身に引き受ける。負担する。せおう。「次代を―・う」「一身に期待を―・う」「足利殿は…徳を―・つて/太平記 9」
[可能] になえる

になう

になう【担う】
carry <a thing> on one's shoulder;[義務などを]bear;→英和
take upon oneself.

になえつつ

になえつつ ニナヘ― [2] 【担え銃】
旧軍で,小銃を肩にになわせるときの号令。また,かつぐこと。

にながわ

にながわ ニナガハ 【蜷川】
姓氏の一。

にながわちうん

にながわちうん ニナガハ― 【蜷川智蘊】
⇒智蘊(チウン)

にながわちかもと

にながわちかもと ニナガハ― 【蜷川親元】
(1433-1488) 室町中期の武将。法名道寿。足利義政に仕え,政所執事代として幕政に参与。「蜷川親元日記」は室町幕府政治の実情を知る貴重な資料。歌人・名筆としても有名。

になし

にな・し 【二無し】 (形ク)
二つとない。この上ない。最上である。「老人は余を―・き者に珍重し/浮城物語(竜渓)」

になむすび

になむすび [3] 【蜷結び】
緒の結び方の一種。泔坏(ユスルツキ)の台や厨子棚(ズシダナ)などの敷物の周辺を飾りとじる結び方。できた形が巻貝の蜷に似るところからいう。
蜷結び[図]

になわ

になわ [0] 【荷縄】
荷造りや荷運びに用いる縄。

ににぎのみこと

ににぎのみこと 【瓊瓊杵命・邇邇芸命】
記紀神話の神。天照大神(アマテラスオオミカミ)の孫。天忍穂耳尊(アメノオシホミミノミコト)の子。天照大神の命により父神に代わって瑞穂(ミズホ)国の統治者として日向(ヒムカ)国高千穂峰に降臨。木花開耶姫(コノハナノサクヤビメ)を妻とし,彦火火出見尊(ヒコホホデミノミコト)を生む。皇室の祖神。天津彦彦火(アマツヒコヒコホノ)瓊瓊杵尊。

ににはちじけん

ににはちじけん 【二・二八事件】
1947年2月28日より台湾主要都市で起きた,台湾人による反中国・反国民党蜂起。官憲のタバコ密売者に対する暴行に端を発し,民衆は台湾の高度自治化を要求したが,軍に弾圧された。

ににろくじけん

ににろくじけん 【二・二六事件】
陸軍皇道派青年将校が起こしたクーデター事件。1936年(昭和11)2月26日未明,首相官邸・警視庁などを千四百余名の部隊で襲撃,斎藤実内大臣・高橋是清蔵相・渡辺錠太郎教育総監らを殺害,永田町一帯を占領した。政府は翌日戒厳令を公布,二九日反乱は天皇の命令で鎮圧された。これにより岡田内閣にかわった広田内閣は陸軍の要求で軍部大臣現役武官制を復活,以後,軍の内閣介入の端緒となった。

ににん

ににん [2] 【二人】
ふたり。

ににん

ににん【二人乗り】
a two-seater.二人三脚 a three-legged race.

ににんさんきゃく

ににんさんきゃく [4] 【二人三脚】
(1)二人一組で並び,互いの内側の足首を結んで,二人で三本足のようにして走り合う競走。運動会などで行われる。
(2)二人が歩調を合わせ共同で物事を行うことにいう語。「友人と―で事業を興す」

ににんしょう

ににんしょう [2] 【二人称】
文法で,人称の一。話し手(書き手)に対して,聞き手(読み手)を指し示すもの。また,話し相手を含む仲間をさすもの。「あなた」「あなたがた」「なんじ」「君」などの代名詞についていう。対称。

ににんどうじょうじ

ににんどうじょうじ 【二人道成寺】
歌舞伎舞踊の一。長唄。本名題「道成寺二人鐘入(マタモカネイリ)」。1840年江戸中村座初演。「京鹿子娘道成寺」を二人で踊るもの。

ににんばおり

ににんばおり [4] 【二人羽織】
一人が肩にはおった羽織の背中にもう一人がもぐり込み,両手を袖に通して,手探りで前の人に飲食をさせたりする芸。
二人羽織[図]

ににんびくに

ににんびくに 【二人比丘尼】
仮名草子。二巻。鈴木正三作。初刊年未詳。明暦年間(1655-1658)以後の再刊本がある。戦乱で夫に死別した二人の尼の身の上話に蘇東坡の「九想詩」などを取り入れて,世の無常と念仏往生を説く。

ににんわんきゅう

ににんわんきゅう 【二人椀久】
歌舞伎舞踊の一。長唄。狂乱物。本名題「其面影二人椀久」。1774年江戸市村座初演。大坂の豪商椀屋久右衛門と傾城松山の情話を舞踊化したもので,男装の松山と椀久とが並んで踊る。

にぬき

にぬき [0] 【煮抜き】
(1)「煮抜き玉子」の略。
(2)水を多めに入れて炊いた飯からとったねばねばした汁。おもゆ。おねば。

にぬき

にぬき [3] 【荷抜き】 (名)スル
荷から一部をこっそりと抜きとること。

にぬきたまご

にぬきたまご [4][5] 【煮抜き玉子】
かたゆでのたまご。にぬき。主に関西でいう。

にぬし

にぬし【荷主】
a shipper;→英和
a consignor.→英和

にぬし

にぬし [0][1] 【荷主】
(1)荷物の持ち主。
(2)荷物の発送人。

にぬり

にぬり [0] 【丹塗(り)】
丹や朱で塗ること。また,そのもの。

にねん

にねん [1] 【二念】
(1)二つの相反する心。ふたごころ。二心。
(2)他の考え。余念。他念。「花聟君は彼を愛するに―無く/金色夜叉(紅葉)」

にねんせい

にねんせい 【二年生】
(1) [2]
第二学年の児童・生徒・学生。
(2) [0]
「越年生植物」に同じ。

にねんせいしょくぶつ

にねんせいしょくぶつ [7] 【二年生植物】
(1)「越年生植物」に同じ。
(2)発芽から,結実して枯死するまでに,満二年を要する草木。

にねんそう

にねんそう【二年草】
《植》a biennial.→英和

にねんそう

にねんそう [0] 【二年草】
⇒越年生植物(エツネンセイシヨクブツ)

にのあし

にのあし【二の足を踏む】
hesitate.→英和

にのあし

にのあし [0] 【二の足】
(1)二歩目。
(2)〔二の足を踏む意から〕
ためらうこと。しりごみ。「聞きおぢして―に成所を/浄瑠璃・国性爺合戦」
(3)太刀の鞘(サヤ)の帯取(オビトリ)を通す二つの足のうち鐺(コジリ)に近い方の称。

にのあし=を踏む

――を踏・む
〔一歩目は進むが,二歩目はためらって足踏みする意〕
決断がつかず実行をためらう。しりごみする。

にのいた

にのいた 【二の板】
兜(カブト)の錣(シコロ)や鎧(ヨロイ)の草摺(クサズリ)・袖などの,上から数えて二枚目の板。

にのいと

にのいと 【二の糸】
三味線の三本の糸のうち一の糸より細く,三の糸より太い糸。

にのうで

にのうで [0][4] 【二の腕】
(1)肩から肘(ヒジ)までの間の部分。上膊(ジヨウハク)部。
(2)肘と手首との間の腕。[日葡]

にのうで

にのうで【二の腕】
the upper arm.

にのうま

にのうま [2][1] 【二の午】
二月の二回目の午の日。稲荷神社で祭礼が行われる。[季]春。《―や幟の外に何もなし/今井つる女》
→初午

にのうら

にのうら 【二の裏】
連歌・俳諧で,二の折すなわち一巻の二枚目の懐紙の裏をいう。百韻では一四句,歌仙では六句を書く。歌仙では「名残の裏」にあたる。

にのおもて

にのおもて 【二の表】
連歌・俳諧で,二の折すなわち一巻の二枚目の懐紙の表のこと。百韻では一四句,歌仙では一二句を書く。歌仙では,「名残の表」にあたる。

にのおり

にのおり [2][1] 【二の折】
連歌・俳諧に用いる二ないし四枚の半折懐紙の第二紙をいう。百韻ではその表と裏に各一四句,歌仙では表一二句,裏六句を書く。歌仙では「名残の折」にあたる。

にのかたな

にのかたな [5][1] 【二の刀】
「二の太刀(タチ)」に同じ。

にのかわり

にのかわり [0] 【二の替(わ)り】
〔「二の替わり狂言」の略〕
京坂で,歌舞伎の陰暦正月の狂言のこと。一一月の顔見世狂言が終わり,演目を一部差し替えて二度目の興行となるための称。[季]春。《さそはれし妻を遣りけり―/正岡子規》
→三の替わり

にのく

にのく [0] 【二の句】
(1)次に言い出す言葉。
(2)謡曲で,一声の詞章の第二句五・七五・七五に続く七五・七五の句。
(3)雅楽の朗詠の詩句を三段に分けて歌うとき,その第二段目の詩句。二段目は高音に歌うことから,続けて歌うと息が切れることが多い。
→二の句が継げない

にのく

にのく【二の句がつげない】
be at a loss what to say;be speechless.

にのく=が継げ∘ない

――が継げ∘ない
次に言い出す言葉が出てこない。あきれてあいた口がふさがらない。

にのくちむら

にのくちむら 【新口村】
義太夫節「冥途の飛脚」およびその改作「けいせい恋飛脚」「恋飛脚大和往来」などの最後の段。公金に手をつけ,お尋ね者となった忠兵衛は,老父に一目会おうと,愛する梅川と共に故郷の新口村に来る。

にのじてん

にのじてん [3] 【二の字点】
漢字を重ねて訓読みにすることをしめす「�」のこと。「益�(マスマス)」「夫�(ソレゾレ)」などの「�」。

にのぜん

にのぜん [2][0] 【二の膳】
正式の日本料理で,本膳に次いで出される膳。「―付きの料理」

にのたい

にのたい 【二の対】
寝殿造りで,同一方角に対屋(タイノヤ)が複数設けられているとき,寝殿からより離れた方の対屋。

にのたち

にのたち [3] 【二の太刀】
二度目に斬りつけること。また,その太刀。「―をあびせる」

にのつぎ

にのつぎ【二の次の】
second;→英和
secondary.→英和
〜にする let <a thing> wait.

にのつぎ

にのつぎ [4] 【二の次】
二番目。あとまわし。「勉強は―にして遊び回っている」

にのつづみ

にのつづみ 【二の鼓】
雅楽に使う鼓。一の鼓より大きく,三の鼓より小さい細腰鼓。首にかけて桴(バチ)で打つ。現在は伝わっていない。

にのとり

にのとり [0][2] 【二の酉】
一一月の第二の酉の日に行われる市。[季]冬。《―もとんと忘れて夜に入りし/星野立子》

にのどう

にのどう 【二の胴】
(1)人体の胴の一部。一の胴の少し下。
(2)和船の中腹にあたる艪床(ロドコ)の間の名称。

にのひと

にのひと 【二の人】
宮中の席次が,一の人である摂政・関白に次ぐ人。「九条殿―にておはすれど/栄花(月の宴)」

にのへ

にのへ 【二戸】
岩手県北部,馬淵(マベチ)川中流に沿う市。酪農・牧畜のほか,リンゴ・ホップなどを栽培。

にのほ

にのほ 【丹の穂】
〔「ほ」は「秀」で,他よりも抜きんでて目立つ意〕
目立って赤いこと。「我(ア)が恋ふる―の面は今夜(コヨイ)もか/万葉 2003」

にのま

にのま [1] 【二の間】
貴族の邸宅で,一の間に続く間。

にのまい

にのまい【二の舞を演じる】
repeat <another's folly> .→英和

にのまい

にのまい 【二の舞】
(1)舞楽の一。右方の壱越(イチコツ)調の中曲。「安摩(アマ)」の答舞で,咲面(エミメン)をつけた老爺と腫面(ハレメン)をつけた老婆が安摩の舞を滑稽にまねる。
(2) [0]
人のまねをすること。特に,前の人と同じ失敗をすること。「―を演ずる」「色こそ見えねといふ歌の―のをこがましきに/義忠家歌合」
二の舞(1)[図]

にのまち

にのまち 【二の町】
〔「町」は区分,等級の意〕
二級。二流。「これは―の心安きなるべし/源氏(帚木)」
→上(カミ)の町

にのまつ

にのまつ 【二の松】
能舞台の橋掛かりの白洲に植えられた三本の松のうち,中央の松。
→能舞台

にのまる

にのまる [0] 【二の丸】
城の曲輪(クルワ)の名称。副郭の一。多くの場合二番目に重要な曲輪。城外から中心曲輪に至る道順に位置する。二の曲輪。
→本丸

にのみや

にのみや 【二宮】
(1)栃木県南東部,芳賀(ハガ)郡の町。町名は穴川用水をつくった二宮尊徳にちなむ。親鸞開祖の専修寺がある。
(2)神奈川県中南部,中郡の町。相模湾に面し,北は大磯丘陵となる。相模国二の宮の川匂(カワワ)神社がある。

にのみや

にのみや [2] 【二の宮】
(1)二番目に生まれた親王。あるいは,内親王。
(2)一の宮に次ぐ社格の神社。
(3)地主権現(ジシユゴンゲン)の別名。

にのみや

にのみや 【二宮】
姓氏の一。

にのみやけいさく

にのみやけいさく 【二宮敬作】
(1804-1862) 幕末期の蘭方医。伊予の人。長崎に出てシーボルトの弟子となり,シーボルト事件に連座。のち,宇和島で医業を開く。種痘の普及につとめた。

にのみやそんとく

にのみやそんとく 【二宮尊徳】
(1787-1856) 江戸後期の農政家。通称,金次郎。相模国の人。合理的で豊富な農業知識をもって知られ,小田原藩・相馬藩・日光神領などの復興にもあたる。その陰徳・勤倹を説く思想・行動は報徳社運動などを通じて死後も影響を与え,明治以降,国定教科書や唱歌などにも登場。

にのみやちゅうはち

にのみやちゅうはち 【二宮忠八】
(1866-1936) 日本で最初に飛行機を試作した人。愛媛県生まれ。ゴム動力の飛行機模型を製作。

にのや

にのや [1] 【二の矢】
(1)一の矢の次に放つ矢。二度目に射る矢。
(2)二番目・二度目にとる手段。「―が継げない」

にのや=を継ぐ

――を継・ぐ
一度目に続けて次の手段・行動をとる。「―・がんとするお霜を尻目に懸て/かくれんぼ(緑雨)」

には

には (連語)
〔格助詞「に」に係助詞「は」の付いたもの〕
(1)時・場所・対象,比較の基準など,格助詞「に」で示されるものに,特にとりたてる気持ちを表す係助詞「は」の意味が加えられる。「九時―行きます」「空―たくさんの星が輝いている」「今度の旅行―行きません」「君―とてもかなわないよ」
(2)尊敬の対象となる人物を主語として表すことを避け,間接的に尊敬の意を表す。「先生―お変わりもなくお過ごしのこととお喜び申しあげます」
(3)(「…には…が」の形で,動詞・形容詞などを重ねて)その動詞・形容詞などの意を強めて言い表す。「行く―行くが,何の自信もない」「ほしい―ほしいが,いっこうくれそうにもない」
(4)「…する時には」「…の場合には」「…したら」などの意の,軽い仮定条件を表す。古語では,「むには」の形で推量の助動詞「む」を受けることが多い。「始発に乗る―四時に起きなくてはならない」「かぐや姫すゑむ―,れいのやうには見にくしとのたまひて/竹取」
(5)「…にとっては」の意を表す。「ぼく―,ぼくの考えがある」「まめやかの心の友―,はるかにへだたる所のありぬべきぞわびしきや/徒然 12」

には

には (連語)
〔断定の助動詞「なり」の連用形「に」に係助詞「は」の付いたもの〕
(「にはあらず」「にはあれど」などの形で用いられて)「では(ない)」「では(あるが)」などの意を表す。多く否定または逆接の表現と呼応する。「大君の命(ミコト)恐(カシコ)み大殯(オオアラキ)の時―あらねど雲がくります/万葉 441」「うたがはしき御心ばへ―あらず/源氏(澪標)」

にはいず

にはいず [2] 【二杯酢】
合わせ酢の一。ほぼ同量の醤油と酢を合わせたもの。

にはく

にはく [1] 【二白】
(1)馬の四肢のうち,二肢の下部全体に白斑のあるもの。ふたつしろ。
(2)「二伸(ニシン)」に同じ。

にはち

にはち [0] 【二八】
〔二と八の積から〕
一六。一六歳。「―の春のころより内侍に召されて/太平記 20」

にはちそば

にはちそば [4] 【二八蕎麦】
うどん粉二分,そば粉八分の割合で作ったそば。二八の洒落(シヤレ)で,一杯一六文のそばをさすともいう。

にはちのしん

にはちのしん 【二八の臣】
〔張衡「思玄賦」より。八元八愷(ハチゲンハチガイ)の意〕
多くの賢良。
→八元八愷

にばい

にばい【二倍の】
twofold.→英和
〜する double.→英和
⇒倍.

にばいたい

にばいたい [0] 【二倍体】
配偶子の染色体数が基本数の二倍である細胞,または個体。一般の高等動植物がこれにあたる。
→ゲノム

にばこ

にばこ [1] 【荷箱】
荷物を入れる箱。

にばしゃ

にばしゃ [2] 【荷馬車】
荷物をのせて運ぶ馬車。

にばしゃ

にばしゃ【荷馬車】
a cart;→英和
a wagon.→英和

にばな

にばな [0] 【煮花・煮端】
煎じたての香りの高い茶。でばな。

にばむ

にば・む 【鈍む】 (動マ四)
鈍色(ニビイロ)になる。多く喪服を着ることにいう。「―・める御衣(=喪服)たてまつれるも/源氏(葵)」

にばん

にばん [1] 【二番】
(1)一番の次。第二位。
(2)二度目。
(3)愚か者。「―にかまへられたる聟殿/咄本・醒睡笑」
(4)「逃げ角(カク)」に同じ。

にばん

にばん【二番(の)】
number two <No.2> ;the second.→英和
二番煎じ a rehash (比喩的).→英和

にばんかん

にばんかん [2] 【二番館】
新しい映画を封切り館に次いで上映する映画館。

にばんぐさ

にばんぐさ [2] 【二番草】
田植え後行う二回目の除草。[季]夏。

にばんしょうがつ

にばんしょうがつ [4] 【二番正月】
小正月のこと。

にばんせんじ

にばんせんじ [4] 【二番煎じ】
(1)一度煎じたものを,再び煎じること。また,そうしたもの。「―の薬」
(2)何度か行われ,新味のないもの。「―の出し物」

にばんだいこ

にばんだいこ [4] 【二番太鼓】
歌舞伎で,開演の時に打つ太鼓。開場を知らせる一番太鼓よりテンポが早い。明治半ばに廃止。二番。

にばんだし

にばんだし [2] 【二番出し】
一番出しをとった出し殻に,再び水を加え煮つめて取った出し汁。煮物などに用いる。

にばんちゃ

にばんちゃ [2] 【二番茶】
(1)一番茶を摘んだあと二度目に摘んだ茶。タンニンが多い。
(2)下級の茶。

にばんどり

にばんどり [2] 【二番鶏・二番鳥】
一番鶏の次に鳴く鶏。また,その声やその時刻。

にばんばえ

にばんばえ [0] 【二番生え】
(1)草などが一度刈ったあとにまた生えてくること。
(2)二番目のもの。
 (ア)次男。「錦戸刑部が―/浄瑠璃・先代萩」
 (イ)後妻・継母など。「針ほどを棒とは母の―/柳多留(初)」
(3)やや愚鈍な若者。「―の若者心玉をとられ/浮世草子・新色五巻書」

にばんめ

にばんめ [4] 【二番目】
(1)順序が第二位であること。
(2)「二番目物」の略。

にばんめもの

にばんめもの [0] 【二番目物】
(1)五番立ての演能で,脇能に次ぎ,二番目に演じられる曲。修羅物。
(2)歌舞伎で,一番目の時代物に次ぎ,二番目に上演される世話物狂言。

にひ

にひ [1] 【二飛】
野球で,二塁手の取った飛球。セカンド-フライ。

にひゃくさんこうち

にひゃくさんこうち 【二百三高地】
(1)〔海抜203メートルの高地の意〕
中国,遼東半島南端,旅順の西にある丘。日露戦争の激戦地。爾霊(ニレイ)山。
(2)婦人の髪形の一。日露戦争後流行した束髪で,前を庇髪(ヒサシガミ)にし,髷(マゲ)を高く結い上げるもの。

にひゃくとおか

にひゃくとおか [0] 【二百十日】
雑節の一。立春から数えて二一〇日目にあたる日。九月一日頃。晩稲(オクテ)の開花期にあたり,特に農家では台風などの災害に備える。[季]秋。

にひゃくねんさい

にひゃくねんさい【二百年祭】
a bicentenary;→英和
a bicentennial.→英和

にひゃくはつか

にひゃくはつか [0] 【二百二十日】
雑節の一。立春から数えて二二〇日目にあたる日。九月十一日頃。二百十日とともに台風が来襲する厄日とされる。[季]秋。

にび

にび [2] 【鈍】
「鈍色(ニビイロ)」の略。

にびいろ

にびいろ [0] 【鈍色】
染め色の名。橡(ツルバミ)で染めたねずみ色。喪服や出家した人の衣に用いた。にぶいろ。

にびき

にびき [0] 【荷引き】
生産物を生産地から持ってくること。

にびたし

にびたし [2] 【煮浸し】
薄味の煮汁で煮て,そのまま浸しておいて味をつけること。また,その料理。「鮎(アユ)の―」

にびょうし

にびょうし【二拍子】
《楽》duple time.

にびょうし

にびょうし [2] 【二拍子】
強弱二拍を一単位として数える拍子。二分の二拍子・四分の二拍子など。

にふ

にふ [0] 【二歩】
将棋の禁じ手の一。同じ縦の筋に二個の歩を打つこと。

にふ

にふ [1] 【二夫】
二人の夫(オツト)。じふ。「―にまみえず」

にふくつい

にふくつい [3][2] 【二幅対】
二幅で一対となっている掛軸。

にふくめる

にふく・める [4] 【煮含める】 (動マ下一)
煮物で,中まで味がしみこむように弱火でゆっくり煮る。

にふだ

にふだ [1] 【荷札】
荷物につけて荷物の送り先・差出人などを書いておくための札。

にふだ

にふだ【荷札】
a tag.→英和
〜をつける tag <a trunk> .

にふぶに

にふぶに (副)
にこにこするさま。「我が背子は―咲(エ)みて立ちませり見ゆ/万葉 3817」

にぶ

にぶ [1] 【二歩】
単位で,一歩(イチブ)の二倍。

にぶ

に・ぶ 【鈍ぶ】 (動バ上二)
鈍色(ニビイロ)になる。「―・びたる御衣どもなれど,色あひ・かさなり好ましく/源氏(朝顔)」

にぶ

にぶ [1] 【二部】
(1)二つの部分。「―合唱」
(2)二番目の部分。「第―」
(3)大学の夜間部。「―の学生」

にぶ

にぶ【二部】
two parts;two copies (二冊);the second part (第二部).‖二部合唱 a duet.二部授業 a double-shift school system.

にぶ

にぶ [1] 【二分】
割合で,十分の二。単位で,一分(イチブ)の二倍。

にぶい

にぶ・い [2] 【鈍い】 (形)[文]ク にぶ・し
(1)切れ味が悪い。鋭利でない。「切れ味の―・い刀」
(2)動作や動きがのろい。「動作が―・い」「機械の回転が―・い」
(3)感覚や判断力が鋭くない。反応がすばやくない。「デザイン感覚の―・い人」「頭のはたらきの―・い男」「勘が―・い」
(4)光がぼんやりしている。「―・い街灯の光」
(5)音が澄んでいない。また,はっきりしない。「人の倒れるような―・い音がした」「感度が―・い」
⇔するどい
[派生] ――げ(形動)――さ(名)

にぶい

にぶい【鈍い】
[性質が]dull;→英和
stupid;→英和
blunt (刃物が);→英和
dim (色などが).→英和

にぶいっぽん

にぶいっぽん 【二分一本】
〔「二分」は一分金二つで睾丸を,「一本」は陰茎のしゃれ〕
男根の異称。「遣つても遣つても有―/柳多留 86」

にぶいろ

にぶいろ [0] 【鈍色】
「にびいろ(鈍色)」に同じ。「―の雲」

にぶおんぷ

にぶおんぷ [3] 【二分音符】
全音符の二分の一,四分音符の二倍の長さをもつ音符。にぶんおんぷ。
音符(1)[図]

にぶおんぷ

にぶおんぷ【二分音符】
《楽》 <米> a half note; <英> a minim.→英和

にぶがっしょう

にぶがっしょう [3] 【二部合唱】
各々複数の歌手からなる二つの声部によって歌われる合唱。二声部の編成の仕方で女声二部・男声二部・混成二部などがある。

にぶがっそう

にぶがっそう [3] 【二部合奏】
二つの声部による器楽合奏。

にぶきん

にぶきん [0] 【二分金】
江戸時代の金貨の一。二枚で一両。

にぶけいしき

にぶけいしき [3] 【二部形式】
〔音〕 最も基本的な楽式の一。八小節の大楽節二つで構成される。反復( A - A ),対照( A - B )などの型がある。複雑化し,規模が大きくなったものを複合二部形式という。
→楽式

にぶさく

にぶさく [2] 【二部作】
二つの部分からできている作品。また,二つの作品をあわせて一つの完成作と見得るもの。

にぶし

にぶ・し 【鈍し】 (形ク)
⇒にぶい(鈍)

にぶじゅぎょう

にぶじゅぎょう [3] 【二部授業】
一つの教室で,午前と午後に分け,別々の生徒に同じ授業を行うこと。

にぶつ

にぶつ [1] 【二物】
二つの物。「天は―を与えず」

にぶつ

にぶつ [1] 【二仏】
二体の仏。釈迦如来と弥勒菩薩,釈迦如来と阿弥陀仏,釈迦如来と多宝如来など。

にぶつちゅうげん

にぶつちゅうげん [4] 【二仏中間】
〔仏〕 釈迦入滅ののち,弥勒菩薩が現れるまでの期間。

にぶね

にぶね [1][2] 【荷船】
荷物を運ぶ船の総称。荷方船(ニカタブネ)。

にぶむ

にぶ・む 【鈍む】 (動マ四)
「にばむ」に同じ。「世の中の十が九は皆―・み渡りたり/栄花(鶴の林)」

にぶりょうきんせい

にぶりょうきんせい [0] 【二部料金制】
固定費を回収する料金と,変動費を回収する料金に分かれた料金制。電力料金などがその例で,基本料金と使用量料金からなる。

にぶる

にぶる【鈍る】
become dull[blunt];→英和
be weakened (弱まる).鈍らす dull;blunt;→英和
weaken;→英和
shake <a person's resolution> .→英和
⇒鈍い.

にぶる

にぶ・る [2] 【鈍る】 (動ラ五[四])
(1)鋭さがなくなる。にぶくなる。「刀の切れ味が―・る」「矛先が―・る」
(2)力や勢いなどが弱くなる。「決心が―・る」
(3)頭のはたらきや腕前などが衰える。「勘が―・る」「腕が―・る」

にぶん

にぶん【二分する】
divide <a thing> into two (parts).二分の一 a half.→英和

にぶん

にぶん [0] 【二分】 (名)スル
(1)二つに分けること。「財産を―する」「天下を―する」
(2)春分と秋分。
→二至

にぶんおんぷ

にぶんおんぷ [4] 【二分音符】
⇒にぶおんぷ(二分音符)

にぶんけいせん

にぶんけいせん [4] 【二分経線】
春分点・秋分点および両極を結ぶ天球上の大円。

にぶんにじょうほう

にぶんにじょうほう [0] 【二分二乗法】
夫婦の所得の合計額の二分の一に税率を適用して得た額の二倍を税額とする課税方式。欧米で実施されている。配偶者の協力を評価できるが,高額所得者に有利。

にべ

にべ [1][2] 【鮸膠・鰾膠】
(1)ニベ科の魚の鰾(ウキブクロ)を原料とする膠(ニカワ)。粘着力が強い。にべにかわ。
(2)〔「ねばりけ」の意から転じて〕
困難。面倒。「沸きかへる―の海より聞ゆる苦痛の声/即興詩人(鴎外)」「―もなう埒あいた/浄瑠璃・反魂香」
(3)愛想。世辞。「言葉に―の無さ過ぎる返辞をすれば/五重塔(露伴)」
→にべない

にべ

にべ [1][2] 【鮸】
(1)スズキ目ニベ科の海魚の総称。ニベ・コイチ・イシモチ・オオニベなど,日本近海には十数種がいる。
(2){(1)}の一種。全長約40センチメートル。体形は長楕円形で側扁し,尾びれ後縁がくさび形となる。全身淡灰色で,体側から背面に多数の黒色点列が斜走する。大きな耳石をもつ。鰾(ウキブクロ)を振動させて鳴く。焼き魚や練り製品とし,鰾からは膠(ニカワ)をとる。本州近海から東シナ海・南シナ海にかけて分布。イシモチ。グチ。

にべ

にべ
〜もなく bluntly;→英和
coldly;flatly.→英和
〜もない flat <refusal> .→英和

にべち

にべち 【二別】
花押(カオウ)の書き方の一。名乗りの上の字を常の書体で,下の字を草体で書いたもの。

にべつ

にべつ [0] 【二別】
二種類の区別。「一神気自り然る故に,生死は―に非ず/自然真営道」
→にべち

にべない

にべな・い [3] 【鮸膠無い】 (形)[文]ク にべな・し
愛想がない。そっけない。にべもない。「―・い返事」

にべにかわ

にべにかわ [3] 【鰾膠】
「にべ(鮸膠){(1)}」に同じ。

にほうこうじん

にほうこうじん ニハウクワウジン 【二方荒神】 ・ ニホウクワウジン 【二宝荒神】
馬の背の両側に枠をつけて一頭の馬に二人乗ること。また,荷物を載せるのにもいう。「―で百五十やるべい,けふは枠をもてこんわいの/滑稽本・膝栗毛 5」
→三宝荒神(2)

にほうこうひなん

にほうこうひなん ニハウカウ― [6] 【二方向避難】
建築物内のどの場所からも,二つ以上の方向に避難路を確保すること。

にほん

にほん【日本】
Japan.→英和
〜の Japanese.→英和
‖日本アルプス the Japan[Japanese]Alps.日本画 a Japanese-style painting.日本海 the Sea of Japan.日本学 Japanology.日本髪 Japanese coiffure.日本銀行 the Bank of Japan.日本語 Japanese;the Japanese Language.日本三景(公園) the three most famous beauty-spots (parks) in Japan.日本式 Japanese-style.日本酒 ⇒酒.日本シリーズ All Japan Pro-baseball Championship Series.日本人 a Japanese.日本刀 a Japanese sword.日本脳炎 Japanese encephalitis;sleeping sickness.日本晴れ glorious[ideal]weather.日本放送協会 the Japan Broadcasting Corporation <NHK> .日本間 a Japanese-style room.日本料理 Japanese cooking[food].日本列島 the Japanese Islands.

にほん

にほん 【日本】
陸羯南(クガカツナン)が1889年(明治22)東京で創刊した言論新聞。国民主義を掲げ,条約改正問題などで政府を批判,たびたび発禁処分となる。1914年(大正3)廃刊。

にほん

にほん 【日本】
〔「にっぽん」とも〕
我が国の国号。アジア大陸の東方,日本海を隔てて太平洋上にある。北海道・本州・四国・九州の四大島と,南西諸島・小笠原諸島などからなり,弧状を描きほぼ南北に連なる。国土の大部分は山地で,人口は河川下流の平野に集中する。面積37万8千平方キロメートル。正称,日本国。
〔古くは政権の所在地名「やまと」が日本の総称として用いられ,また,中国・朝鮮では「倭」と記していた。聖徳太子が隋に送った国書に「日出処天子」と記したのと同じ発想から「日本」を正式の国号としたのは大化頃からと思われ,「やまと」「ひのもと」などと読まれていたが,奈良・平安時代になると音読されることが多くなり,「にほん」「にっぽん」の両様の発音が行われた。昭和初期,「にっぽん」に統一しようとする動きがあったが,法的に制定されることなく現在に至っている。本辞典では,検索の便宜上「にほん」として配列した〕

にほん

にほん [1] 【二本】
(1)一本の倍。
(2)刀と脇差。大小。「―を腰に差す」

にほん

にほん [0] 【二品】
(1)律令制で,親王の位階の第二位。
→品位[季]秋
(2)二位のこと。

にほんあしか

にほんあしか [4] 【日本海驢】
かつて日本近海に生息したアシカ。皮と油を求めて乱獲され激減。1950年代に竹島で生息が確認されたが,その後絶滅したと考えられる。カリフォルニア-アシカに似るため,その亜種とされる。

にほんいかだいがく

にほんいかだいがく 【日本医科大学】
私立大学の一。1904年(明治37)創立の日本医学校を母体とし,26年(大正15)日本医科大学となる。52年(昭和27)新制大学に移行。本部は東京都文京区。

にほんいくえいかい

にほんいくえいかい 【日本育英会】
能力に恵まれながら,経済的理由により就学困難な高等学校以上の学生に対し学資を貸与して,社会に有為な人材の育成を図ることを目的とする特殊法人。1943年(昭和18)に創設された国家的育英事業の実施機関とし発足。

にほんいしかい

にほんいしかい 【日本医師会】
主に開業医を中心とする医師の全国組織。1947年(昭和22)発足。医学・医術の振興,医師の利益擁護などを目的とする。

にほんいち

にほんいち [2] 【日本一】
〔「にっぽんいち」とも〕
(1)日本で一番すぐれていること。天下一。「算盤(ソロバン)―」「―のきび団子」
(2)最高・最良なこと。非常に立派なこと。室町時代に多用された。「―烏帽子が似合ひ申して候/謡曲・烏帽子折」

にほんうま

にほんうま [2] 【日本馬】
日本在来の馬。古代に大陸からアジア原産の小形種が渡来して以来,飼育・改良されて江戸時代には多くの地方種に分化した。明治以降,それらに大形の西洋種の血が混じって現在の日本馬ができた。北海道和種(道産子)・木曾馬など。

にほんえいたいぐら

にほんえいたいぐら 【日本永代蔵】
〔正しくは「にっぽんえいたいぐら」〕
浮世草子。六巻。井原西鶴作。1688年刊。「大福新長者教」と副題。倹約・才覚などの重要性を説く立身談・没落談を集める。

にほんえいほう

にほんえいほう [4] 【日本泳法】
日本古来の泳法。武技の一つとして発達。多くの流派を生んだが,泳ぎの型や見栄えを重んじ,速さを競う競泳にはならなかった。水府流・観海流など。

にほんえんせいき

にほんえんせいき 【日本遠征記】
ペリーが1852,53,54年の三度にわたって中国海域および日本に来航した際の記録。三巻。ペリー監修,ホークス編。1856年刊。日本開国の交渉経緯,外国人の見た日本の風俗などを知るうえで貴重な史料。

にほんおうじょうごくらくき

にほんおうじょうごくらくき 【日本往生極楽記】
一巻。寛和年間(985-987),慶滋保胤(ヨシシゲノヤスタネ)著。聖徳太子以下四十人余の往生を記したもの。日本最初の往生伝。

にほんおおかみ

にほんおおかみ [4] 【日本狼】
オオカミに近縁の日本特産種。体長約1メートルで,大陸のオオカミより小さい。全身灰褐色で耳と四肢が短い。かつて本州・四国・九州に分布したが,1905年(明治38)以降,捕獲例のない絶滅種である。ヤマイヌ。ホンドオオカミ。

にほんおよびにほんじん

にほんおよびにほんじん 【日本及日本人】
雑誌。1907年(明治40),三宅雪嶺を中心に雑誌「日本人」を継承して創刊。国粋主義的論調を特色とした。

にほんおんがく

にほんおんがく [4] 【日本音楽】
日本の伝統音楽。一般的には雅楽や能楽などを含めた広義の邦楽全体をさすが,洋楽の手法を取り入れ日本で作曲された音楽もいう。

にほんおんがくちょさくけんきょうかい

にほんおんがくちょさくけんきょうかい 【日本音楽著作権協会】
〔Japanese Society for Rights of Authors, Composers and Publishers〕
日本における音楽関係の著作権を管理する社団法人。1939年(昭和14)設立。通称ジャスラック(JASRAC)。

にほんかい

にほんかい 【日本海】
日本列島・朝鮮半島・アジア大陸東部に囲まれた海域。間宮・宗谷海峡でオホーツク海へ,津軽海峡で太平洋へ,対馬海峡で東シナ海へ通じる。

にほんかいかいせん

にほんかいかいせん 【日本海海戦】
日露戦争における海戦。1905年(明治38)5月二七・二八日,ロシアの派遣したバルチック艦隊と,東郷平八郎の率いる連合艦隊が日本海の対馬沖で交戦,日本側の圧倒的勝利に帰し,日露戦争の戦局に決定的影響を与えた。

にほんかいかしょうし

にほんかいかしょうし 【日本開化小史】
史論書。六巻。田口卯吉著。1877年(明治10)〜82年刊。バックル・ギゾー・スペンサーらの社会発展論の影響のもとに,古代から江戸幕府滅亡までの日本の歴史を社会進化の観点から叙述したもの。

にほんかいがわきこう

にほんかいがわきこう [8] 【日本海側気候】
日本列島の日本海側に特徴的にみられる気候。冬は日本海の上を吹き渡ってくる北西季節風のために曇天や降雪が多く,夏は南東季節風のために晴天が多い。また,日本海に低気圧が発達すると,フェーン現象が起こる。北陸地方が典型。日本海岸式気候。
⇔太平洋側気候

にほんかいこう

にほんかいこう 【日本海溝】
東北日本の東方約200キロメートル沖をほぼ南北に走る海溝。襟裳岬(エリモミサキ)沖で千島・カムチャツカ海溝,房総半島沖で伊豆・小笠原海溝に接する。長さ約800キロメートル。最深部は8000メートルを超える。太平洋プレートがアジア-プレートの下へ斜めに沈み込む地帯と考えられている。

にほんかいぞうほうあんたいこう

にほんかいぞうほうあんたいこう 【日本改造法案大綱】
国家主義の理論書。北一輝著。1919年(大正8)上海で執筆,23年加筆修正の上刊行。日本ファシズムの聖典で,軍部・右翼に大きな影響を与えた。

にほんかいちゅうぶじしん

にほんかいちゅうぶじしん 【日本海中部地震】
1983年(昭和58)5月26日,秋田・青森県沖に発生した地震。マグニチュード七・七。日本海全域に及ぶ津波を生じた。秋田・青森両県と北海道を中心に,主として津波により死者約百人,家屋等全壊・流失約千百戸,半壊約千百戸等の被害を生じた。

にほんかいはつぎんこう

にほんかいはつぎんこう 【日本開発銀行】
〔正しくは「にっぽんかいはつぎんこう」〕
1951年(昭和26),日本開発銀行法により設立された全額政府出資の銀行。経済再建・産業開発に寄与する設備のための資金で,普通銀行からは融資を受けにくいような長期資金の供給を行う。開銀。

にほんかいりゅう

にほんかいりゅう [4] 【日本海流】
⇒黒潮(クロシオ)

にほんかがくぎじゅつじょうほうセンター

にほんかがくぎじゅつじょうほうセンター 【日本科学技術情報―】
科学技術情報の収集・分類・提供を目的に,1957年(昭和32)科学技術庁の下に設立された政府機関。76年オンライン検索サービス開始。略称 JICST 。

にほんかぶしきがいしゃ

にほんかぶしきがいしゃ [8] 【日本株式会社】
第二次大戦後の,日本で行われてきた官民の一体化した経済運営方式を揶揄(ヤユ)していう語。

にほんかもしか

にほんかもしか [4] 【日本羚羊】
日本に自然分布する唯一の野生ウシ科動物。頭胴長1.1メートル,体重40キログラムほど。雌雄とも有角。ほおにひげをもち,体色は白色・灰褐色・焦茶色など。傾斜地を好み,独特のなわばりをもち,昼夜を問わず採食と休息を繰り返す。本州から台湾に分布するが,台湾産のものは別種とされることも多い。かつて乱獲されて激減したが,特別天然記念物として保護されている。

にほんかわうそ

にほんかわうそ [4] 【日本川獺】
日本固有のカワウソで,ユーラシアカワウソに似るが別種とされる。かつては日本各地に分布したが,乱獲と環境破壊で絶滅に瀕し,現在は高知県の一部から糞などによる生息情報が伝えられるのみ。特別天然記念物。

にほんかんぎょうぎんこう

にほんかんぎょうぎんこう 【日本勧業銀行】
1897年(明治30)設立された特殊銀行。農・工業に対する長期融資,勧業債券発行などを主な業務とした。1950年(昭和25)普通銀行に改組,71年第一銀行と合併して第一勧業銀行となる。勧銀。

にほんが

にほんが [0] 【日本画】
日本の伝統的な技法・様式に従って描かれた毛筆画。岩絵の具などを用い,絹・和紙に描く。明治以後,油絵などの洋画に対していう。

にほんがいこくぼうえきとうけい

にほんがいこくぼうえきとうけい 【日本外国貿易統計】
⇒通関統計(ツウカントウケイ)

にほんがいし

にほんがいし 【日本外史】
歴史書。二二巻。頼山陽著。1826年成立。36年頃刊。源平二氏から徳川氏まで武家の盛衰興亡の歴史を流暢(リユウチヨウ)な漢文体で記す。情熱的な文章によって愛読され幕末尊王思想に影響を与えた。

にほんがくしいん

にほんがくしいん 【日本学士院】
学術上の功績の大きい学者を優遇する栄誉機関。1947年(昭和22)帝国学士院を改称。第一部(人文科学)と第二部(自然科学)に分かれる。文部省所管。会員は終身制で,定数一五〇名。

にほんがくじゅつかいぎ

にほんがくじゅつかいぎ 【日本学術会議】
日本の科学者の内外に対する代表機関。1949年(昭和24),日本学術会議法により設立。科学の向上発達を図り,行政・産業および国民生活に科学を反映浸透させることを目的とし,科学に関する重要事項を審議し,重要方策を政府に勧告することができる。人文科学部門三部,自然科学部門四部から成り,登録された学術研究団体の推薦に基づき総理大臣が任命した会員二一〇名で組織。内閣の所管。

にほんがくじゅつしんこうかい

にほんがくじゅつしんこうかい 【日本学術振興会】
特殊法人の一。文部省の外部団体で,1932年(昭和7)設立。学術の振興・国際交流・研究者育成などを行う。略称 JSPS 。

にほんがふ

にほんがふ 【日本楽府】
漢詩集。一巻。頼山陽著。1828年成立。明の李東陽著「明史楽府」などに模して,日本史から題目を選び六六首の楽府体の史詩を載せる。

にほんがみ

にほんがみ [0] 【日本髪】
日本女性の伝統的な髪形の総称。特に,明治以降の洋髪に対して,島田髷(マゲ)・丸髷・桃割れなどをいう。鬢(ビン)・髱(タボ)・髷で形づくる。

にほんがわら

にほんがわら [4] 【日本瓦】
日本ふうの瓦の総称。和瓦。

にほんきいん

にほんきいん 【日本棋院】
囲碁の普及と向上を目的とする財団法人。1924年(大正13)創設。専門棋士の昇段試合である大手合のほか,各種の棋戦を行う。囲碁雑誌・書籍も刊行。

にほんきしょうきょうかい

にほんきしょうきょうかい 【日本気象協会】
運輸大臣所管の財団法人。気象情報の伝達,気象調査,気象知識の普及などを行なっている。

にほんきっし

にほんきっし 【日本乞師】
〔「乞師」は軍隊の出動を乞(コ)う意〕
明末に明の遺将などが援明のための軍事出動を江戸幕府に求めたこと。1645年以降周鶴芝や鄭成功らが行なったが,幕府はこれを拒絶し鎖国体制を維持した。

にほんきょうさんとう

にほんきょうさんとう 【日本共産党】
日本の共産主義政党。1922年(大正11)コミンテルンの日本支部として非公然に創立され,治安維持法の下で非合法状態に置かれ厳しい弾圧を受けた。45年(昭和20)合法政党として再建,現在に至る。

にほんきょうしょくいんくみあい

にほんきょうしょくいんくみあい 【日本教職員組合】
全国の国公私立の幼稚園・小学校・中学校・高等学校・大学の教職員を中心に組織されている労働組合。1947年(昭和22)結成。日教組。

にほんきょうどうとう

にほんきょうどうとう 【日本協同党】
協同組合主義,労資協調を標榜(ヒヨウボウ)して1945年(昭和20)に結成された中間派小政党。46年,他の小会派と合同して協同民主党となった。

にほんきりゃく

にほんきりゃく 【日本紀略】
歴史書。三四巻。編者未詳。平安末期成立。神代から後一条天皇の時代までを漢文・編年体で略述したもの。神代は日本書紀から採り,神武天皇から光孝天皇までは六国史を抄録し,宇多天皇以降は公私の日記・記録を採録している。日本紀類。編年紀略。

にほんきんだいぶんがくかん

にほんきんだいぶんがくかん 【日本近代文学館】
近代文学関係の資料・文献の収集,保存,整備,公開を目的に創設された財団法人。1967年(昭和42)東京都駒場公園内に開館。

にほんぎ

にほんぎ 【日本紀】
日本書紀以下の六国史を指していう。また,特に,日本書紀のこと。

にほんぎんこう

にほんぎんこう 【日本銀行】
〔正しくは「にっぽんぎんこう」〕
日本の中央銀行。1882年(明治15)創立。1942年(昭和17),国家的な目的のために運営される特殊法人として改組。銀行券を独占的に発行し,銀行の銀行として市中金融機関との預金・貸出取引などを行い,政府の銀行として政府との預金貸付取引,国庫金の取り扱い,外国為替の売買などを行う。また,日銀政策委員会の決定を通し公定歩合の変更などの金融政策を実施する。総裁・副総裁は内閣が任命。日銀。

にほんぎんこうけん

にほんぎんこうけん [6] 【日本銀行券】
日本銀行発行の銀行券。強制通用力をもつ。日銀券。

にほんくみあいキリストきょうかい

にほんくみあいキリストきょうかい 【日本組合基督教会】
日本基督教団に合同される以前の,プロテスタント三大教派の一。1886年(明治19)設立。会衆派主義にたつ。

にほんぐま

にほんぐま [2] 【日本熊】
ツキノワグマの異名。

にほんけいえいしゃだんたいれんめい

にほんけいえいしゃだんたいれんめい 【日本経営者団体連盟】
⇒日経連(ニツケイレン)

にほんけいざいしんぶん

にほんけいざいしんぶん 【日本経済新聞】
日刊の経済専門紙。前身は1876年(明治9)創刊の「中外物価新報」。89年「中外商業新報」と改題。1942年(昭和17)業界紙を吸収合併し「日本産業経済」,46年から現紙名。

にほんけん

にほんけん [0] 【日本犬】
日本土着の犬。小形の柴犬,中形の紀州犬・アイヌ犬,大形の秋田犬などの総称。耳が立ち,尾を巻くものが多い。性質が強く狩猟用または闘犬として飼育されてきたが,現在は愛玩用または番犬とされることが多い。和犬。にほんいぬ。

にほんげいじゅついん

にほんげいじゅついん 【日本芸術院】
芸術上の功績の大きい芸術家を優遇するための栄誉機関。1947年(昭和22)帝国芸術院を改称したもの。第一部美術,第二部文芸,第三部音楽・演劇・舞踊に分かれる。文部省所轄。会員は終身で,定員一二〇名。

にほんげいじゅつぶんかしんこうかい

にほんげいじゅつぶんかしんこうかい 【日本芸術文化振興会】
日本芸術文化振興会法に基づいて設立された特殊法人。1990年(平成2)「国立劇場{(2)}」を改称したもの。従来の国立劇場の事業のほかに,現代の舞台芸術などの芸術文化の振興・普及活動に対する援助を行う。

にほんげんしりょくけんきゅうじょ

にほんげんしりょくけんきゅうじょ 【日本原子力研究所】
原子力基本法に基づき,政府の監督下に原子力に関する開発・研究・実験を行う特殊法人。1956年(昭和31)設置。茨城県東海村などに研究施設がある。原研。

にほんこうき

にほんこうき 【日本後紀】
六国史の第三。四〇巻。現存一〇巻。819年編集開始,840年に藤原冬嗣・藤原緒嗣(オツグ)らによって完成。792年から833年の間の史実を漢文・編年体で記述する。

にほんこうぎょうきかく

にほんこうぎょうきかく [8] 【日本工業規格】
⇒ジス(JIS)

にほんこうぎょうぎんこう

にほんこうぎょうぎんこう 【日本興業銀行】
〔正しくは「にっぽんこうぎょうぎんこう」〕
長期信用銀行の一。1902年(明治35)半官半民の特殊銀行として設立,52年(昭和27)現行組織となる。興銀。

にほんこうぎょうだいがく

にほんこうぎょうだいがく 【日本工業大学】
私立大学の一。1907年(明治40)創立の東京工科学校を源とし,67年(昭和42)設立。本部は埼玉県宮代町。

にほんこうくう

にほんこうくう 【日本航空】
日本の大手定期航空企業。1953年(昭和28)半額政府出資の日本を代表する航空会社として創立。87年完全民営化。国際線と国内幹線を運航。略称,日航( JAL )。

にほんこうつうこうしゃ

にほんこうつうこうしゃ 【日本交通公社】
1945年(昭和20)ジャパン-ツーリスト-ビューローの後身として発足した財団法人。63年営業部門を分離し,同名の株式会社を設立。前者は観光に関する調査を主要業務とし,後者は内外旅行者の旅行斡旋を営む。

にほんこく

にほんこく 【日本国】
日本の国名としての正称。

にほんこくけんぽう

にほんこくけんぽう 【日本国憲法】
大日本帝国憲法に代わり,1946年(昭和21)11月3日に公布,47年5月3日から施行された日本の現行憲法。国民主権・基本的人権の尊重・平和主義を基本原則とし,象徴天皇制・議院内閣制・違憲立法審査権・地方自治の保障などを規定する。

にほんこくげんざいしょもくろく

にほんこくげんざいしょもくろく 【日本国見在書目録】
日本最古の漢籍目録。一巻。藤原佐世(スケヨ)撰。891年頃成立。宇多天皇の命を受け,当時日本に存した漢籍一五七九部一万六七九〇巻の書名・巻数などを記したもの。

にほんこくせいちず

にほんこくせいちず 【日本国勢地図】
1977年刊行の日本最初のナショナル-アトラス。国土地理院が編集。

にほんこくゆうてつどう

にほんこくゆうてつどう 【日本国有鉄道】
1949年(昭和24)国有鉄道事業を経営するために設立された公共企業体。資本金は全額政府出資で,運輸大臣の監督下にあった。その後,産業構造の変化,各種交通機関の発達などによる経営の悪化に伴い,87年4月,六つの旅客鉄道会社(北海道・東日本・東海・西日本・四国・九州)など一一の法人に分割民営化された。国鉄。
→JR (ジエーアール)

にほんご

にほんご [0] 【日本語】
古来日本民族が用いてきた言語で,日本国の公用語。北海道から沖縄までの島々にわたり,一億余の人々に使用されている。音韻面では,一つの子音と一つの母音との結合音節を基調とし,母音で終わる開音節を特徴とする。「ガ・ッ・コ・オ(学校)」という発音にも見られるような等時的なリズム上の単位,すなわち拍(モーラ)をもち,高低アクセントを伴う。文法面では膠着語(コウチヤクゴ)に属し,助詞・助動詞が文の成立について大きな役割を果たしており,また,述語が文の最後にくるという文法構造をもつ。複雑な敬語法が発達していることもその特徴の一つに数えられる。中国語から借用した漢字と,漢字を母胎として成立した仮名との併用で表記されるのが普通である。語彙(ゴイ)には日本固有の語である和語のほかに,漢字音に基づく漢語も多い。近年は,西欧語からはいってきた外来語も多く用いられる。国土の面積の割には,方言による違いも著しく,男女や職業などの別による用語差も大きい。系統はアルタイ諸語の一つに属するものか,などとも言われるが,いまだに定説とはなっていない。

にほんごきょういく

にほんごきょういく [5] 【日本語教育】
日本語を母国語としない外国人に行う日本語の教育。

にほんごだいむかしばなし

にほんごだいむかしばなし 【日本五大昔噺】
一般に,かちかち山・猿蟹(サルカニ)合戦・舌切り雀・花咲か爺・桃太郎の五つの昔話をいう。明治時代に小学国語読本や絵本などに採録され,広く流布するに至った。

にほんさいけんしんようぎんこう

にほんさいけんしんようぎんこう 【日本債券信用銀行】
〔正しくは「にっぽんさいけんしんようぎんこう」〕
長期信用銀行の一。1957年(昭和32)旧朝鮮銀行の残余財産をもとに日本不動産銀行として設立,77年現名に変更。日債銀。

にほんさんきゅうりゅう

にほんさんきゅうりゅう [2][3] 【日本三急流】
日本の代表的な三つの急流。最上川・富士川・球磨(クマ)川をさす。

にほんさんけい

にほんさんけい [4] 【日本三景】
日本で景色のよい三つの場所。松島・天の橋立・厳島(イツクシマ)。

にほんさんだいじつろく

にほんさんだいじつろく 【日本三代実録】
⇒三代実録(サンダイジツロク)

にほんざし

にほんざし [0] 【二本差(し)】
(1)武士のこと。両刀を差していることからいう。
(2)相撲で,もろざしのこと。

にほんざる

にほんざる [4] 【日本猿】
オナガザル科のサル。頭胴長約60センチメートル。体は暗褐色の長い毛におおわれるが,顔と尻は裸出して赤色,尾は短い。頬(ホオ)には食物を一時納める袋がある。植物を中心とした雑食性。三〇〜一五〇頭で群棲(グンセイ)する。群れは秩序だった優劣関係から成り,一頭のリーダー(ボス猿)がいる。日本特産種で青森県北部から屋久島まで分布。山林に生息する。にっぽんざる。ましら。やえん。

にほんざんみょうほうじ

にほんざんみょうほうじ 【日本山妙法寺】
日蓮系の宗派の一。藤井日達(1886-1985)が1917年(大正6)に創始。不戦を唱え平和運動を展開。僧尼は黄衣を用いる。

にほんし

にほんし [2][0] 【日本紙】
日本式製法による紙。コウゾ・ミツマタ・マニラ麻などを原料としたもので,目が粗く手触りのざらざらとしたものが多い。和紙。

にほんしかだいがく

にほんしかだいがく 【日本歯科大学】
私立大学の一。1907年(明治40)創立の日本最初の歯科医学校,共立歯科医学校を母体に,47年(昭和22)日本歯科大学となり,52年新制大学に移行。本部は東京都千代田区。

にほんしき

にほんしき [0] 【日本式】
日本独特のやり方・様式。

にほんしきローマじつづり

にほんしきローマじつづり [10] 【日本式―字綴り】
日本語を書き表すためのローマ字のつづり方の一。1885年(明治18)田中館愛橘(タナカダテアイキツ)がそれまでのヘボン式に反対し,外国語の影響を受けない,日本語の音韻体系に基づく方式として提唱したもの。「火事」を [kwazi],「地面」を [dimen] とするなど歴史的仮名遣いをもとにする。クヮ・グヮを kwa, gwa と書くほか,シ・チ・ツを si, ti, tu, ジ・ズを zi, zu, ヂ・ヅを di, du, フを hu, ヲを wo とつづるなど五十音図によって同一行の子音字には同じ字を当てる。

にほんししゅう

にほんししゅう [4] 【日本刺繍】
古くから日本で行われている刺繍。平繍(ヒラヌイ)・相良繍(サガラヌイ)・けし繍など。

にほんしほんしゅぎはったつしこうざ

にほんしほんしゅぎはったつしこうざ 【日本資本主義発達史講座】
経済学・歴史学講座本。全七巻。1932(昭和7)〜33年刊。野呂栄太郎の監修,大塚金之助・山田盛太郎・平野義太郎・羽仁五郎・服部之総ら三十数名の執筆になる。明治維新および日本資本主義の特質・矛盾の解明に大きな成果を上げ,日本資本主義における封建遺制を重視する立場は,コミンテルンの32年テーゼと基本的に一致し,のちに講座派を形成して労農派と日本資本主義論争を展開した。

にほんしほんしゅぎろんそう

にほんしほんしゅぎろんそう [2][6] 【日本資本主義論争】
昭和初期,日本資本主義や明治維新の性格規定をめぐり,主にマルクス主義経済学者・歴史学者の間で行われた論争。封建遺制を重視し二段階革命論を主張する講座派と,一段階革命論を主張する労農派とが激しく対立した。

にほんしゃかいじぎょうだいがく

にほんしゃかいじぎょうだいがく 【日本社会事業大学】
私立大学の一。1946年(昭和21)創立の日本社会事業学校を母体に,日本社会事業専門学校,日本社会事業短期大学を経て,58年設立。本部は清瀬市。

にほんしゃかいとう

にほんしゃかいとう 【日本社会党】
〔正しくは,「にっぽんしゃかいとう」〕
(1)1906年(明治39),堺利彦・幸徳秋水らが結成した,日本最初の合法的社会主義政党。翌年解散。
(2)1945年(昭和20),戦前の無産政党各派が合同して結成した社会主義政党。47年の総選挙で第一党となり,片山内閣を組織したが,翌年総辞職。以後,左右の対立が激化し,51年分裂。55年左派の主導の下に再統一したが,60年には右派が分裂して民主社会党を結成した。94年(平成6)6月日本社会党委員長村山富市を首相とする村山内閣が成立。

にほんしゃくみょう

にほんしゃくみょう 【日本釈名】
語源辞書。貝原益軒著。三巻。1700年刊。中国の「釈名」にならって,国語を二三部門に分け,語源を説いたもの。

にほんしゅ

にほんしゅ [0] 【日本酒】
日本特有の酒。特に,清酒をいう。

にほんしゅぎ

にほんしゅぎ [4] 【日本主義】
日本本来の精神を国家・社会の基調としようとする主張。極端な欧化主義の反動として,明治中期に高山樗牛(チヨギユウ)・井上哲次郎らが主唱。

にほんしょうぎれんめい

にほんしょうぎれんめい 【日本将棋連盟】
将棋の普及と研究を目的とする専門棋士の団体。1924年(大正13)東京将棋連盟として結成,のち数次の組織替えを経て,49年(昭和24)社団法人となる。

にほんしょうこうかいぎしょ

にほんしょうこうかいぎしょ 【日本商工会議所】
全国約四九〇の商工会議所を会員とする中央機関。全国の商工会議所を総合調整し,その意見を代表する。日商。

にほんしょき

にほんしょき 【日本書紀】
漢書・後漢書などの中国正史にならって「日本書」を目指した日本最初の勅撰の歴史書。六国史の第一。三〇巻。舎人(トネリ)親王ら撰。720年成立。神代から持統天皇までの歴史を,帝紀・旧辞のほか諸氏の記録,寺院の縁起,朝鮮側資料などを利用して,漢文・編年体で記述したもの。日本紀。

にほんしょきつうしゃく

にほんしょきつうしゃく 【日本書紀通釈】
注釈書。七〇巻。飯田武郷著。1899年(明治32)成立。江戸時代の国学者の日本書紀注釈の集大成。若干の自説を述べる。

にほんしょきつうしょう

にほんしょきつうしょう 【日本書紀通証】
注釈書。三五巻。谷川士清(コトスガ)著。1748年成立。62年刊。語義注釈のほか,垂加神道の立場からの解釈を述べる。日本書紀全巻にわたる最初の注釈。

にほんしんぽとう

にほんしんぽとう 【日本進歩党】
⇒進歩党(シンポトウ)(2)

にほんじか

にほんじか [2] 【日本鹿】
シカの一種。肩高65〜110センチメートル。夏毛は赤褐色で白斑があり,冬毛は暗褐色。小群で樹林帯にすむ。多数の亜種があり,ベトナム・中国・台湾・日本から沿海州にかけて分布する。

にほんじかん

にほんじかん [4] 【日本時間】
⇒日本標準時(ニホンヒヨウジユンジ)

にほんじっしんぶんるいほう

にほんじっしんぶんるいほう [2][0] 【日本十進分類法】
〔Nippon Decimal Classification〕
図書分類法の一。アメリカのデューイ十進分類法にならって,1928年(昭和3)森清が発表したもの。NDC 。
→日本十進分類法[表]

にほんじどうしゃれんめい

にほんじどうしゃれんめい 【日本自動車連盟】
〔Japan Automobile Federation〕
自動車の所有者や家族が任意で入会し,ロード-サービスや交通関係情報を受けるための社団法人組織。国際自動車連盟の傘下にある。ジャフ(JAF)。

にほんじゅういちくさんだいがく

にほんじゅういちくさんだいがく 【日本獣医畜産大学】
私立大学の一。1881年(明治14)創立の私立獣医学校を源とし,日本高等獣医学校を経て,1949年(昭和24)現名の新制大学となる。本部は武蔵野市。

にほんじゅうけつきゅうちゅう

にほんじゅうけつきゅうちゅう [8] 【日本住血吸虫】
ヒトをはじめとする哺乳類の門脈系に寄生する吸虫。細長い糸状で,雄が約1.5センチメートル,雌が約2センチメートル。卵は大便とともに排泄され,水中で孵化して幼虫は中間宿主のミヤイリガイにはいる。幼虫は貝の体内で発育したのち,セルカリアと呼ばれる段階で貝から泳ぎ出し,ヒトや家畜の皮膚を貫いて侵入。日本ではかつて広島県片山,甲府盆地,筑後川流域などに生息した。中国・東南アジアに広く分布。

にほんじゅうけつきゅうちゅうしょう

にほんじゅうけつきゅうちゅうしょう [10] 【日本住血吸虫症】
日本住血吸虫による風土病。日本では甲府盆地・筑後川流域などで流行した。皮膚から侵入した幼虫は,門脈系の静脈に寄生する。はじめ発熱・腹痛・粘血便などの症状が現れ,慢性期にはいると肝硬変・脾腫(ヒシユ)・腹水などがみられる。中国・フィリピン・台湾などにも流行地がある。片山病。

にほんじゅうたくこうだん

にほんじゅうたくこうだん 【日本住宅公団】

にほんじゆうとう

にほんじゆうとう 【日本自由党】
⇒自由党(3)

にほんじょしたいいくだいがく

にほんじょしたいいくだいがく 【日本女子体育大学】
私立大学の一。1922年(大正11)創立の二階堂体操塾を源とし,26年設立の日本女子体育専門学校を経て,65年(昭和40)設立。本部は東京都世田谷区。

にほんじょしだいがく

にほんじょしだいがく 【日本女子大学】
私立大学の一。1900年(明治33)日本女子大学校として創立。48年(昭和23)新制大学となる。本部は東京都文京区。

にほんじん

にほんじん [4] 【日本人】
日本の国籍をもつ者。日本国民。

にほんじん

にほんじん 【日本人】
雑誌。国粋主義の団体,政教社の機関誌として1888年(明治21)創刊。1907年「日本及日本人」に継承。

にほんじんがっこう

にほんじんがっこう [6] 【日本人学校】
海外に生活する日本人子女の教育を目的に設立された教育施設。

にほんじんまち

にほんじんまち [4] 【日本人町】
⇒日本町(ニホンマチ)

にほんすもうきょうかい

にほんすもうきょうかい 【日本相撲協会】
国技である相撲の維持・発展を目的とする財団法人。年寄・力士・行司らによって構成される。1925年(大正14)大日本相撲協会として設立,58年(昭和33)現名に改称。

にほんせいかつきょうどうくみあいれんごうかい

にほんせいかつきょうどうくみあいれんごうかい 【日本生活協同組合連合会】
消費生活協同組合法に基づき設立された,職域あるいは地域の生活協同組合の全国的な連合会。1951年(昭和26)発足,消費者運動の推進力となっている。

にほんせいき

にほんせいき 【日本政記】
歴史書。一六巻。頼山陽著。山陽死後の1845年刊。神武天皇から後陽成天皇までを漢文・編年体で記し,山陽独自の史論・政治論を展開。

にほんせいきょうかい

にほんせいきょうかい 【日本正教会】
⇒日本(ニホン)ハリストス正教会(セイキヨウカイ)

にほんせいこうかい

にほんせいこうかい 【日本聖公会】
イギリス国教会を母教会とする日本の教会。1846年イギリスの宣教師ベッテルハイムの那覇伝道,59年アメリカの宣教師リギンズらの長崎伝道に始まり,87年(明治20)組織として成立。聖公会。

にほんせいさんせいほんぶ

にほんせいさんせいほんぶ 【日本生産性本部】
1955年(昭和30)財界の寄付金と政府やアメリカの補助金によって設立された財団法人。94年(平成6),社会経済国民会議と統合して社会経済生産性本部となる。

にほんせきじゅうじかんごだいがく

にほんせきじゅうじかんごだいがく 【日本赤十字看護大学】
私立大学の一。1890年(明治23)創立の日本赤十字看護婦養成所を源とし,1986年(昭和61)設立。本部は東京都渋谷区。

にほんせきじゅうじしゃ

にほんせきじゅうじしゃ 【日本赤十字社】
災害・疾病の救助・予防にあたる機関。前身は1877年(明治10)西南戦争の際に設立された博愛社で,86年赤十字条約に加盟,翌年改称されたもの。1952年(昭和27)日本赤十字社法による特殊法人となる。日赤。

にほんせんばいこうしゃ

にほんせんばいこうしゃ 【日本専売公社】
「日本たばこ産業」の前身。

にほんたいいくきょうかい

にほんたいいくきょうかい 【日本体育協会】
各競技団体と都道府県体育協会から成る財団法人。国内のアマチュア-スポーツを統轄し,国民体育大会の開催,オリンピックへの選手派遣などの事業を行う。1911年(明治44)創立。体協。

にほんたいいくだいがく

にほんたいいくだいがく 【日本体育大学】
私立大学の一。1893年(明治26)創立の体操練習所を源とし,1941年(昭和16)日本体育専門学校を経て,49年新制大学となる。本部は東京都世田谷区。

にほんたんかくしゅ

にほんたんかくしゅ [7] 【日本短角種】
和牛の一品種。南部牛にデイリーショートホーン種を交配して作られた肉用種。東北・北海道で多く飼育。

にほんだいがく

にほんだいがく 【日本大学】
私立大学の一。1889年(明治22)山田顕義らが日本法律学校として創立。1904年日本大学専門部を開設。20年(大正9)大学令による大学になる。49年(昭和24)新制大学。本部は東京都千代田区。

にほんだいじしょ

にほんだいじしょ 【日本大辞書】
国語辞書。山田美妙著。1892(明治25)〜93年刊。辞書に初めてアクセントの記述を施した点を特徴とする。

にほんだいら

にほんだいら ニホンダヒラ 【日本平】
静岡県中部,静岡・清水両市にまたがる有度(ウド)山山頂付近一帯の観光地。富士山の眺望で知られる。

にほんだて

にほんだて【二本立て】
a double feature.〜の double-featured <show> (映画の).

にほんだて

にほんだて [0] 【二本立て】
(1)映画などの興行で,一回の興行に二本の作品を上映・上演すること。
(2)二つの物事を並行して進めること。「―で行く」

にほんちゃ

にほんちゃ [0] 【日本茶】
(紅茶やジャスミン茶などに対して)緑茶のこと。

にほんちゅうおうけいばかい

にほんちゅうおうけいばかい 【日本中央競馬会】
〔Japan Racing Association〕
国営競馬を受け継いで,1954年(昭和29),日本中央競馬会法に基づいて設立された特殊法人。全額国庫出資で,農林水産省の監督下にあり,中央競馬の開催,競走馬の育成,騎手の養成などを行う。JRA 。
→中央競馬

にほんちょうきしんようぎんこう

にほんちょうきしんようぎんこう 【日本長期信用銀行】
〔正しくは「にっぽんちょうきしんようぎんこう」〕
長期信用銀行の一。1952年(昭和27)に設立。長銀。

にほんづつみ

にほんづつみ 【日本堤】
江戸浅草聖天町から三輪(ミノワ)に至る山谷堀の土手。1620年在府の諸侯の協力で荒川治水の目的でつくられたもの。新吉原へ通う道でもあった。現在,台東区北部の地名として残る。

にほんていえん

にほんていえん [4] 【日本庭園】
日本特有の技法でつくられた庭園の総称。自然の材料を主体に縮小あるいは象徴的に風景を再現したものが多い。日本式庭園。

にほんてき

にほんてき [0] 【日本的】 (形動)
日本らしいようす。日本だけにあると感じられるさま。

にほんてきけいえい

にほんてきけいえい [0] 【日本的経営】
終身雇用制と年功序列賃金制によって特徴づけられるとされる日本企業の経営方針のこと。

にほんてつどうがいしゃ

にほんてつどうがいしゃ 【日本鉄道会社】
日本最初の民間鉄道会社。1881年(明治14)に創設され,東北地方の中心的鉄道となった。1906年国有化。

にほんてぬぐい

にほんてぬぐい [4] 【日本手拭い】
(西洋のタオルに対して)日本で古くから用いられる木綿の手拭い。

にほんでんしんでんわかぶしきがいしゃ

にほんでんしんでんわかぶしきがいしゃ 【日本電信電話株式会社】
日本電信電話株式会社法に基づき,1985年(昭和60)日本電信電話公社を改組して設立された特殊会社。政府が三分の一以上の株式をもつ。NTT 。

にほんでんしんでんわこうしゃ

にほんでんしんでんわこうしゃ 【日本電信電話公社】
電信電話事業を行なっていた公共企業体。1952年(昭和27)設立され,国内の公衆電気通信事業を独占。85年民営化されて,日本電信電話株式会社となった。電電公社。

にほんとう

にほんとう [0] 【日本刀】
日本固有の製法による刀剣類の総称。砂鉄を,踏鞴(タタラ)を用いて低火度で製錬して得る玉鋼(タマハガネ)を原材料として鍛造する。古墳時代から日本人の手になる作刀があるが,普通日本刀として思い起こされる彎刀(ワントウ)は,平安末期に基本的形態が完成した。鎌倉時代に技術的に最高水準に達し,室町時代以降需要の増大とともに質的低下をみた。さらに豊臣秀吉の刀狩りを境に質的にも形の上でも大きな変化があり,慶長(1596-1615)以前のものを古刀,以後のものを新刀と呼ぶ。また,その外装である拵(コシラ)えは高度な機能美を要求され,鐔(ツバ)・目貫(メヌキ)・笄(コウガイ)などの金工品は常にその中心的制作対象とされた。にっぽんとう。
→太刀

にほんとうき

にほんとうき [4] 【日本当帰】
植物トウキの別名。

にほんどうぐ

にほんどうぐ [4] 【二本道具】
江戸時代,大名がその行列の供先に立てた二本一対の槍。

にほんどうろこうだん

にほんどうろこうだん 【日本道路公団】
1956年(昭和31)日本道路公団法に基づいて,有料道路・有料駐車場などの建設・管理のため設立された特殊法人。資本金は全額政府出資。

にほんにじゅうろくせいじん

にほんにじゅうろくせいじん 【日本二十六聖人】
⇒二十六聖人(ニジユウロクセイジン)

にほんのうえん

にほんのうえん [4] 【日本脳炎】
法定伝染病の一。日本脳炎ウイルスによって起こる流行性脳炎で,主にコガタアカイエカによって媒介される。死亡率が高く,治癒しても後遺症を残すことがある。B 型脳炎。
→嗜眠(シミン)性脳炎

にほんのうみんくみあい

にほんのうみんくみあい 【日本農民組合】
(1)1922年(大正11)創立の日本最初の全国的農民組合。小作争議に指導的役割を果たしたが,弾圧と運動方針の不一致により分裂。
(2)1946年(昭和21)創立の全国的農民組合。分裂を繰り返したのち,58年に全日本農民組合連合会を組織した。日農。

にほんのうりんきかく

にほんのうりんきかく [8] 【日本農林規格】
⇒ジャス(JAS)

にほんのかそうしゃかい

にほんのかそうしゃかい 【日本之下層社会】
横山源之助著。明治中期の都市の貧民や職人,製糸・紡績・マッチ製造・鉄工業などの労働者,小作農民の労働と生活の実態を調査した報告書。1899年(明治32)発行。

にほんは

にほんは 【日本派】
新聞「日本」の俳句欄を発表機関とした俳句の流派。選者の正岡子規を中心として,高浜虚子・内藤鳴雪・河東碧梧桐(カワヒガシヘキゴトウ)らをさす。子規没後は碧梧桐が選者となったため,「ホトトギス」による虚子一派に対して,碧梧桐を中心とする一派を呼ぶ。
→新傾向俳句

にほんばし

にほんばし 【日本橋】
(1)東京都中央区北部,江戸城外堀から隅田川に流れる,日本橋川にかかる橋。1603年木橋を架設,翌年国内里程の原点に定められ,1907年(明治40)には橋中央に道路元標が設置された(現在は橋の西側のたもとに移転)。現在の橋は11年架設のもの。
(2)東京都中央区北部の地区。江戸時代以来,商業・金融業の中心地。
→にっぽんばし(日本橋)

にほんばら

にほんばら 【日本原】
岡山県北東部,津山盆地の北東部にある平坦な丘陵。大部分は自衛隊の演習地。

にほんばり

にほんばり [4] 【二本針】
二本で一組になった棒針。一方の端に玉がついたもの。

にほんばれ

にほんばれ [0] 【日本晴(れ)】
(1)少しの雲もなく晴れ上がっていること。「―の上天気」
(2)疑いや不安などがなく,気持ちがすっきりしていること。「心はすっきり―」

にほんひょうじゅんじ

にほんひょうじゅんじ [6] 【日本標準時】
兵庫県明石市を通る東経一三五度の子午線における地方平均太陽時で,日本全土でこれを用いている。世界時より九時間早い。中央標準時。日本時間。

にほんびじゅついん

にほんびじゅついん 【日本美術院】
美術団体の一。1898年(明治31)に岡倉天心が創設。橋本雅邦・横山大観らの日本画家および彫刻・工芸家が参加。院展を主催。

にほんふ

にほんふ 【日本府】
日本書紀によれば,大和朝廷が朝鮮南部を支配するために任那(ミマナ)に置いたという官府。

にほんふうけいろん

にほんふうけいろん 【日本風景論】
志賀重昂(シゲタカ)著。1894年(明治27)刊。日本の自然と民族の特性を結びつけて,国土を賛美したもの。

にほんふくしだいがく

にほんふくしだいがく 【日本福祉大学】
私立大学の一。1953年(昭和28)設立の中部社会事業短期大学を母体とし,57年設立。本部は愛知県美浜町。

にほんぶよう

にほんぶよう [4] 【日本舞踊】
日本の舞踊の総称。狭義には歌舞伎舞踊およびその系統の舞踊をいう。

にほんぶんかだいがく

にほんぶんかだいがく 【日本文化大学】
私立大学の一。1978年(昭和53)設立。本部は八王子市。

にほんぶんがくほうこくかい

にほんぶんがくほうこくかい 【日本文学報国会】
1932年(昭和7)内閣情報局の指導の下に結成された,文学者の国策推進のための一元的組織。45年解散。

にほんぶんげいかきょうかい

にほんぶんげいかきょうかい 【日本文芸家協会】
文芸関係の著作家の職能団体。1926年(大正15)文芸家協会として発足,文芸家の権利擁護と相互扶助を目的として結成。45年(昭和20)再発足して日本文芸家協会と改称。

にほんぶんてん

にほんぶんてん 【日本文典】
(1)〔原題 (ポルトガル) Arte da Lingoa de Iapam〕
文法書。ロドリゲス著。1604〜1608年長崎刊。当時の日本の口語の文法をラテン文典の組織によりながらポルトガル語で記述。同著者の「日本小文典」に対して本書を「日本大文典」ともいう。
(2)〔原題 (ラテン) Ars Grammaticae Iaponicae Linguae〕
文法書。ドミニコ会宣教師,スペイン人コリャード著。1632年ローマ刊。日本語の文法をラテン語で記したもの。
(3)〔原題 A Japanese Grammar〕
文法書。ドイツの日本学者ホフマン著。1868年ライデンで刊行。欧米および日本の学者に少なからぬ影響を与えた。

にほんぶんりだいがく

にほんぶんりだいがく 【日本文理大学】
私立大学の一。1967年(昭和42)大分工業大学として設立,82年現名に改称。本部は大分市。

にほんべんごしれんごうかい

にほんべんごしれんごうかい 【日本弁護士連合会】
弁護士の登録,会員の指導・連絡・監督に関する事務遂行を目的とし,全弁護士および全弁護士会を会員とする公法人。1949年(昭和24)設立。日弁連。

にほんほうそうきょうかい

にほんほうそうきょうかい 【日本放送協会】
〔正しくは「にっぽんほうそうきょうかい」〕
日本の公共放送事業体。1926年(大正15)設立の社団法人日本放送協会を前身とし,50年(昭和25)放送法に基づく特殊法人となった。国内でのラジオ・テレビ放送のほか,海外放送なども行なっている。NHK 。

にほんぼう

にほんぼう [2] 【二本棒】
(1)二本差しの武士をあざけっていう語。「―を相手ゆえ/歌舞伎・天衣紛」
(2)近世,女房に甘い亭主や,まぬけな人をあざけっていった語。「子にはやされて,よそめは―/浄瑠璃・先代萩」

にほんぼうえきしんこうかい

にほんぼうえきしんこうかい 【日本貿易振興会】
⇒ジェトロ(JETRO)

にほんま

にほんま [0] 【日本間】
畳敷きの和式の部屋。和室。
⇔洋間

にほんまい

にほんまい [0] 【日本米】
日本で生産する米。内地米。

にほんまち

にほんまち [2] 【日本町】
一七世紀初期に東南アジア各地に進出した日本人の集団居留地。朱印船貿易の根拠地として多くは港町につくられた。日本人による自治制をとり,特にアユタヤ日本町の長であった山田長政は有名。マニラ・アユタヤ・フェフォ・ツーラン・プノンペンなどが代表的。鎖国後衰退。日本人町。

にほんまつ

にほんまつ 【二本松】
福島県中北部にある市。近世,丹羽氏の城下町。酒造業・食品工業・繊維工業が盛ん。

にほんまる

にほんまる 【日本丸】
一六世紀末,豊臣秀吉が朝鮮侵攻の際に御座船として伊勢で新造した大安宅船(オオアタケブネ)。全長約30メートル,一五〇〇石積みで,近世初期の代表的大型軍船。にっぽんまる。

にほんみんげいかん

にほんみんげいかん 【日本民芸館】
1936年(昭和11),大原孫三郎の援助を受け柳宗悦が東京都目黒区駒場に開設した民芸の美術館。民芸運動の拠点となった。

にほんみんしゅとう

にほんみんしゅとう 【日本民主党】
(1)1947年(昭和22),日本進歩党を中心として結成した政党。翌年,社会党・国民協同党と連立して,芦田内閣を実現。49年に分裂。
(2)1954年(昭和29),日本自由党・改進党・自由党反吉田派が合同して結成した政党。鳩山内閣を実現し,翌年自由党と合同して自由民主党となる。

にほんもんとくてんのうじつろく

にほんもんとくてんのうじつろく 【日本文徳天皇実録】
六国史の第五。一〇巻。871年藤原基経らが撰して中絶,879年菅原是善・都良香らが完成。文徳天皇一代の歴史を漢文・編年体で記述したもの。文徳実録。

にほんやちょうのかい

にほんやちょうのかい 【日本野鳥の会】
日本最大の自然保護団体。1934年(昭和9)設立。直営のサンクチュアリや研究センターをもつ。

にほんやっきょくほう

にほんやっきょくほう [7][6] 【日本薬局方】
日本国内の医療に供する重要な医薬品の品質・強度・純度などについて定めた基準。薬事法に基づき厚生大臣が制定する。局方。薬局方。

にほんゆうしゅうき

にほんゆうしゅうき 【日本幽囚記】
〔原題 (ロシア) Zapiski o prebyvanii v Yaponii〕
ロシアの航海家ゴローニンの日本見聞録。1816年刊。1811年国後(クナシリ)島で捕らえられ,二年余箱館(ハコダテ)に監禁されたときの記録。日本でも1825年「遭厄日本紀事」としてオランダ語からの重訳が紹介された。日本幽囚実記。

にほんゆうせん

にほんゆうせん 【日本郵船】
〔正しくは「にっぽんゆうせん」〕
1885年(明治18)設立された海運会社。郵便汽船三菱会社と共同運輸会社が合併して設立。その後,政府の特許会社として援助を受け遠洋航路を開き世界有数の海運会社に発展したが,第二次大戦により全船舶を失った。1950年(昭和25)に民営還元され,日本最大手の外航海運(運航)企業となる。

にほんゆしゅつにゅうぎんこう

にほんゆしゅつにゅうぎんこう 【日本輸出入銀行】
〔正しくは「にっぽんゆしゅつにゅうぎんこう」〕
外国貿易や海外投資に対する金融を行う全額政府出資の政府金融機関。1950年(昭和25)日本輸出入銀行法に基づいて設立。輸銀。

にほんりょういき

にほんりょういき 【日本霊異記】
説話集。三巻。景戒編。822年頃成立。因果応報の仏教思想に基づいて,雄略天皇から嵯峨天皇の頃までの説話を漢文で著す。各段末に付する訓釈は,平安時代の国語資料として重要。正称,日本国現報善悪霊異記。霊異記。にほんれいいき。

にほんりょうり

にほんりょうり [4] 【日本料理】
日本で発達した伝統的な料理の総称。魚介・野菜・乾物などを,醤油・砂糖・酢などで調味した淡泊なものが多い。

にほんれっとう

にほんれっとう 【日本列島】
ユーラシア大陸の東縁に沿って太平洋の北西部に弧状に連なる列島。北海道・本州・四国・九州とそれらに付属する三千七百余の島々から成る。火山活動・造山運動が活発。

にほんれっとうかいぞうろん

にほんれっとうかいぞうろん [4][3] 【日本列島改造論】
1972年(昭和47)の自民党総裁選挙の公約で,田中角栄が発表した,工業の再配置,交通網の整備を骨子とする日本列島の総合的な改造計画。また,同名の著作。

にほんろうどうくみあいそうどうめい

にほんろうどうくみあいそうどうめい 【日本労働組合総同盟】
⇒総同盟(ソウドウメイ)(2)

にほんろうどうくみあいそうひょうぎかい

にほんろうどうくみあいそうひょうぎかい 【日本労働組合総評議会】
⇒総評(ソウヒヨウ)

にほんろうどうくみあいひょうぎかい

にほんろうどうくみあいひょうぎかい 【日本労働組合評議会】
1925年(大正14)日本労働総同盟から左派が分裂して結成された労働組合の全国組織。28年(昭和3)弾圧を受け解散。

にほんろうどうそうどうめい

にほんろうどうそうどうめい 【日本労働総同盟】
⇒総同盟(ソウドウメイ)(1)

にほんろうのうとう

にほんろうのうとう 【日本労農党】
1926年(大正15)労働農民党から分裂した中間派の無産政党。28年(昭和3)無産政党の小党合同により日本大衆党に発展解消。

にほんろうまんは

にほんろうまんは 【日本浪曼派】
文芸雑誌の名。また,その雑誌によって活動した一派。1935年(昭和10),保田与重郎・亀井勝一郎らにより創刊,38年廃刊。自然主義文学を強く批判,当時のロマン主義擡頭(タイトウ)の気運に乗り,詩精神の高揚と日本古典の復興を標榜(ヒヨウボウ)。

にほんアルプス

にほんアルプス 【日本―】
本州中部,中央高地に南北に連なる飛騨・木曾・赤石山脈の総称。1881年(明治14)イギリス人ガウランドが飛騨山脈に対して用い,のちウェストンが三山脈の総称とした。また,小島烏水(ウスイ)はそれぞれに北・中央・南アルプスの名をつけた。

にほんエアシステム

にほんエアシステム 【日本―】
日本の大手定期航空企業。1971年(昭和46)日本国内航空と東亜航空の合併により東亜国内航空となり,88年現名に改称。

にほんオリンピックいいんかい

にほんオリンピックいいんかい 【日本―委員会】
〔Japan Olympic Committee〕
日本の国内オリンピック委員会。日本体育協会内に設置され,オリンピック規約に基づいた独自の諸活動を行なっている。略称 JOC 。

にほんカボチャ

にほんカボチャ [4] 【日本―】
カボチャの一種。熱帯アメリカ原産。市場に普通に出回っている種類で,一六世紀に渡来。果実は平球形または洋梨形。トウナス。ボーブラ。

にほんキリストきょうかい

にほんキリストきょうかい 【日本基督教会】
(1)日本基督教団に合同される以前の,プロテスタント三大教派の一。カルバン神学に基づき,長老制度をとる。1872年(明治5)に成立した日本基督公会に発し,90年日本基督教会と改称。
(2){(1)}の流れをくむ人々が1951年(昭和26)日本基督教団から分離・独立した教派。

にほんキリストきょうだん

にほんキリストきょうだん 【日本基督教団】
日本における最大のプロテスタント教派。1939年(昭和14)の宗教団体法の結果,41年にプロテスタント三十余教派の合同によって成立。敗戦後,聖公会・バプテスト教会などが離脱したが,多くは教団にとどまった。54年「信仰告白」を制定,67年「戦争責任告白」を発表。

にほんシリーズ

にほんシリーズ [4] 【日本―】
日本のプロ野球のセントラル・パシフィック両リーグのその年度の優勝球団が,選手権をかけて争う試合。

にほんスピッツ

にほんスピッツ [5] 【日本―】
イヌの一品種。日本原産。サモエドを小形化し改良したもの。体高30〜40センチメートル。被毛は純白で豊富。口吻・耳の先端はとがる。スピッツ。シュピッツ。
日本スピッツ[図]

にほんタバコさんぎょう

にほんタバコさんぎょう 【日本たばこ産業】
1985年(昭和60)日本専売公社の民営化により発足した,政府が二分の一以上の株式保有義務をもつ特殊会社。タバコ製造の独占権をもつが,輸入は自由化。塩専売事業も行う。JT 。

にほんダービー

にほんダービー [4] 【日本―】
中央競馬「東京優駿(ユウシユン)競走」の通称。イギリスのダービーにならい1932年(昭和7)に創設されたサラブレッド系四歳馬のクラシック-レース。距離2400メートル。ダービー。
→クラシック-レース

にほんテレビほうそうもう

にほんテレビほうそうもう 【日本―放送網】
関東地方の民間テレビ放送局。正力松太郎により1952年(昭和27)創設,翌53年開局。日本のテレビ放送事業の草分け。NNN(ニッポン-ニュース-ネットワーク)のキー局。

にほんハリストスせいきょうかい

にほんハリストスせいきょうかい 【日本―正教会】
東方正教会の流れをくむ教会。1861年ロシア人宣教師ニコライの箱館渡来に始まる。1874年(明治7)本拠を東京駿河台に移した。日本正教会。

にほんプロレタリアさっかどうめい

にほんプロレタリアさっかどうめい 【日本プロレタリア作家同盟】
1928年(昭和3)に結成された全日本無産者芸術連盟(ナップ)の文学部門が,29年独立した組織。略称ナルプ。34年解散。

にほんペンクラブ

にほんペンクラブ 【日本―】
国際ペンクラブの日本支部。国際連盟脱退後の外国への窓口の一つとして1935年(昭和10)外務省と国際文化振興会の斡旋で組織された。初代会長島崎藤村。戦後,47年志賀直哉を会長に再発足,48年国際ペンクラブに復帰。
→国際ペンクラブ

にほんメソジストきょうかい

にほんメソジストきょうかい 【日本―教会】
日本基督教団に合同される以前の,プロテスタント三大教派の一。1873年(明治6)にアメリカとカナダから伝えられ,1907年組織成立。

にほんライン

にほんライン 【日本―】
〔ラインはドイツのライン川の意〕
岐阜県南部,木曾川の飛騨川との合流点から,下流の愛知県犬山市の犬山城の下までの峡谷。長さ約13キロメートル。小舟による川下りで知られる。

にほんルーテルしんがくだいがく

にほんルーテルしんがくだいがく 【日本―神学大学】
私立大学の一。1909年(明治42)創立の日本路帖神学校(熊本市)を源とし,九州学院神学部,日本ルーテル神学専門学校を経て,64年(昭和39)設立。本部は三鷹市。

にぼく

にぼく 【二木・似卜】
江戸時代の京都の茶屋女の一種。「―がやりくり合点か/浮世草子・一代男 1」

にぼし

にぼし [0] 【煮干(し)】
(1)魚や貝柱などを煮て干した保存食品。
(2)特に,カタクチイワシやマイワシの小さなものを煮て干したもの。料理のだしなどに用いる。いりこ。だしじゃこ。

にぼしこ

にぼしこ [0] 【煮干(し)粉】
煮干しを粉にしたもの。だしをとるのに用いられる。

にまい

にまい [1] 【二枚】
平たいもの二つ。一枚の二倍。

にまい

にまい【二枚の】
two-leaved;double.→英和
〜続きの(毛布) (a) double (blanket).〜舌を使う be double-tongued;eat one's word.

にまいおち

にまいおち [2] 【二枚落ち】
将棋で技量が格段に違うとき,上手(ウワテ)が角行と飛車の二個の駒を使わずにさすこと。飛車角落ち。二丁落ち。

にまいおろし

にまいおろし [4] 【二枚下ろし】
魚を,背骨を境に,二枚の片身に切り分けること。片身おろし。
→三枚(サンマイ)

にまいかんさつ

にまいかんさつ [4] 【二枚鑑札】
一人で二つの資格・仕事をもつこと。現役の力士・行司が年寄株をもつ場合や芸妓が娼妓をも兼ねることなどをいう。

にまいかんばん

にまいかんばん [4] 【二枚看板】
(1)一座のうちで,中心となる二人の出演者。また,二人の代表的人物。「我がチームの―」
(2)(ある組織などで)代表となるような二つのもの。

にまいがい

にまいがい [2] 【二枚貝】
軟体動物斧足(オノアシ)綱に属する貝類の総称。体は左右二枚の貝殻でおおわれ,腹側の中央部に斧(オノ)形の筋肉質の運動器官をもつ。食用となるものが多い。
→斧足類

にまいがさね

にまいがさね [4] 【二枚重ね】
和服の盛装で,長着を二枚重ねて着ること。

にまいがんな

にまいがんな [4] 【二枚鉋】
切削する刃にそれよりやや狭い裏金を重ね合わせた鉋。鉋屑を強く屈曲させ,材面への切り込みが少なくなるので,逆目(サカメ)が立つのを防ぐ。あわせ鉋。

にまいぐし

にまいぐし [2] 【二枚櫛】
髪飾りとして二枚の櫛を左右に並べてさすこと。近世遊女の風俗。
二枚櫛[図]

にまいげり

にまいげり [2] 【二枚蹴り】
相撲のきまり手の一。四つに組んだ体勢から,差し手の方の足裏で,相手の向かい合った方の足のくるぶしあたりを蹴りながら,下手の方から相手の体をひねって投げるもの。

にまいごし

にまいごし [2] 【二枚腰】
相撲や柔道で,一度腰が折れたようでも砕けずに立ち直る粘り強い腰。また,そうした腰の持ち主。

にまいじた

にまいじた [2] 【二枚舌】
前と食い違うことを平気で言うこと。うそを言うこと。「―を使う」

にまいど

にまいど [2] 【二枚戸】
二枚開きの戸。観音開きの戸。

にまいめ

にまいめ【二枚目】
<an actor who plays> the part of a lover;→英和
[美男子]a handsome[dashing]young man.

にまいめ

にまいめ [4] 【二枚目】
(1)〔近世,芝居の看板の二番目に名が書き並べられたことから〕
和事(ワゴト)での美男役。また,その役者。
→三枚目
(2)映画・演劇などでの美男役。
(3)美男子。ハンサム。
(4)相撲番付で,前頭・十両・幕下などの二番目の位置。第二位。「前頭―」
(5)遊女などの稼ぎ高が第二位の者。「店の―をはる」

にまめ

にまめ [0] 【煮豆】
味をつけて煮た豆。

にまめ

にまめ【煮豆】
boiled beans.

にまんごせんにち

にまんごせんにち [2] 【二万五千日】
〔京都・長崎などの清水寺に,毎年7月10日に参詣すれば,この日一日だけで二万五千日参詣したと同じ功徳を得るということから〕
七月一〇日の清水寺参詣。

にめいほう

にめいほう [0] 【二名法】
国際命名規約に基づく生物種の命名法。ラテン語を用いて最初に属名(頭文字は大文字),次に種小名(小文字)をつける方法。リンネによって始められた。
→和名
→漢名

にめんせい

にめんせい [0] 【二面性】
そのものが内包する相対する二つの性格。

にも

にも (連語)
〔断定の助動詞「なり」の連用形「に」に係助詞「も」の付いたもの〕
(「にもあり」「にもなし」などの形で用いられて)「でも(ある)」「でも(ない)」などの意を表す。「かきくらし降る白雪のした消えに消えて物思ふころ―あるかな/古今(恋二)」「敵に値(ア)ふべき者―なかりけれども/今昔 26」

にも

にも (連語)
〔希望の終助詞「に」に詠嘆の助詞「も」の付いたもの。上代語〕
他に対してあつらえ望む意を表す。…してほしいな。「ひとりのみ聞けばさぶしもほととぎす丹生(ニウ)の山辺にい行き鳴か―/万葉 4178」

にも

にも (連語)
〔格助詞「に」に係助詞「も」の付いたもの〕
(1)時・場所・対象・比較の基準など,格助詞「に」の意味に,添加や許容など,助詞「も」の意味が加えられる。「仕事の合間―雑誌を読む」「アパート―住んだことがある」「君―見せてやろう」「親―できないことをする」
(2)尊敬の対象となる人物を主語として表すことを避け,間接的に尊敬の意を表す。…におかれても。「御一家御一同様―御健勝にお過ごしのことと拝察申し上げます」
(3)(「…にも…ず」「…にも…ない」など,同じ動詞を重ねて打ち消しの形にして)「どうしても…することができない」「…することがためらわれる」などの意を表す。「ひく―ひかれず」「泣く―泣けないありさまだ」

にもう

にもう [0] 【二毛】
白髪まじりの髪。また,そのような人。老人。じもう。「―の歎を撥(ハラ)ふ/万葉(八〇四序)」

にもうさく

にもうさく [2] 【二毛作】
一年間に米と麦,あるいは米と大豆というように,二種類の異なった作物を同一の耕地に栽培し収穫すること。日本では鎌倉時代以後普及したが,戦後の高度成長の過程で激減。
→二期作
→一毛作

にもうさく

にもうさく【二毛作】
<raise> two crops a year.→英和

にもかかわらず

にもかかわらず 【にも拘らず】
■一■ (連語)
〔助詞「に」「も」に動詞「かかわる」の未然形「かかわら」と助動詞「ず」が付いたもの〕
体言または用言の連体形に付いて,その事柄に反する結果になることを表す。…(な)のに。「見込みうす―,着工に踏み切った」「荒天―山に登ろうとする」「かなりの反対があった―,票決をしてしまった」
■二■ [1]-[4] (接続)
〔「それにもかかわらず」の略〕
前文を受けて次の文の文頭に置き,前文とは反対の意味のことをいうのに用いる。それなのに。なのに。「勉強はしたつもりだ。―成績はよくなかった」

にもが

にもが (連語)
〔断定の助動詞「なり」の連用形「に」に終助詞「もが」の付いたもの。上代語〕
願望の意を表す。…であったらなあ。「伊勢の海の沖つ白波花―包みて妹が家づとにせむ/万葉 306」「我がやどの尾花が上の白露を消たずて玉に貫くもの―/万葉 1572」
〔上代には詠嘆の終助詞「も」を,中古になると,詠嘆の終助詞「な」を添えることが多い〕
→にもがも
→にもがな

にもがな

にもがな (連語)
〔断定の助動詞「なり」の連用形「に」に,終助詞「もがな」の付いたもの。中古語〕
文末にあって,強く望み願う意を表す。…であったらなあ。「心わかうおはせしものを,かかる道を見せ奉るもの―/源氏(玉鬘)」

にもがも

にもがも (連語)
〔断定の助動詞「なり」の連用形「に」に,終助詞「もがも」の付いたもの。上代語〕
文末にあって,強く望み願う意を表す。…であったらなあ。「長門なる沖つ借島奥まへて我(ア)が思ふ君は千歳―/万葉 1024」

にもがもな

にもがもな (連語)
⇒もがもな(連語)

にもがもや

にもがもや (連語)
⇒もがもや(連語)

にもがもよ

にもがもよ (連語)
⇒もがもよ(連語)

にもしろ

にもしろ (連語)
〔格助詞「に」,係助詞「も」にサ変動詞「する」の命令形「しろ」が付いたもの〕
⇒にしろ(連語)

にもじ

にもじ 【に文字】
〔「にんにく」の詞〕〔女房詞〕
ニンニク。[大上臈御名之事] [日葡]

にもせよ

にもせよ (連語)
〔格助詞「に」,係助詞「も」にサ変動詞「する」の命令形「せよ」が付いたもの〕
⇒にせよ(連語)

にもたれ

にもたれ [2] 【荷凭れ】
商品の在庫が多く,相場が下がっていくこと。

にもち

にもち [3][0] 【荷持(ち)】
(1)荷物を運ぶ人。
(2)家財道具を多くもっている人。
(3)建築で,荷重を受ける材。

にもつ

にもつ [1] 【荷物】
(1)運んだり送ったりする品物。荷。「―を運ぶ」「手―」「―船」
(2)(「お荷物」の形で)負担となる物事。「他人のお―になる」

にもつ

にもつ【荷物】
<米> baggage;→英和
<英> luggage;→英和
one's belongings (手回りの);a load (車馬の).→英和
〜を積む load <a cart with things> .〜取扱所 a baggage office.⇒荷,手荷物.

にもの

にもの [0] 【煮物】
食物を調味して煮ること。また,そうした料理の総称。関西では炊き合わせ,関東ではうま煮を主にさして呼ぶ。懐石料理では煮物椀(魚・鳥・野菜を煮て,だし汁・山葵(ワサビ)・山椒(サンシヨウ)・味噌などをかけたもの)をさす。

にもの

にもの【煮物】
cooking;cooked food (煮た食物).

にも拘らず

にもかかわらず 【にも拘らず】
■一■ (連語)
〔助詞「に」「も」に動詞「かかわる」の未然形「かかわら」と助動詞「ず」が付いたもの〕
体言または用言の連体形に付いて,その事柄に反する結果になることを表す。…(な)のに。「見込みうす―,着工に踏み切った」「荒天―山に登ろうとする」「かなりの反対があった―,票決をしてしまった」
■二■ [1]-[4] (接続)
〔「それにもかかわらず」の略〕
前文を受けて次の文の文頭に置き,前文とは反対の意味のことをいうのに用いる。それなのに。なのに。「勉強はしたつもりだ。―成績はよくなかった」

にゃ

にゃ (連語)
〔格助詞「に」に係助詞「は」の付いた「には」の転。話し言葉でのくだけた言い方。「にゃあ」の形でも用いられる〕
には。「あいつ―まったく困ったよ」「今度の事にゃあすっかり参ってしまった」

にゃ

にゃ (連語)
〔打ち消しの助動詞「ぬ」の仮定形「ね」に接続助詞「ば」の付いた「ねば」の転。話し言葉でのくだけた言い方に用いられる。「にゃあ」とも〕
(1)打ち消しの仮定条件を表す。…ないなら。…ないと。「早く行か―,時間に遅れるぞ」
(2)打ち消しの恒常的条件を表す。…ないと必ず。「このまま雨が降ら―,水不足になる」
(3)(後にくる「ならぬ」などを省略した形で)文末に用いて,「…なければならない」の意を表す。「ぐずぐずしないで,もっと速く歩か―」
→ねば(連語)

にゃあ

にゃあ (連語)
□一□〔格助詞「に」に係助詞「は」の付いた「には」の転〕
⇒にゃ(連語)
□二□〔打ち消しの助動詞「ぬ」の仮定形「ね」に接続助詞「ば」の付いた「ねば」の転〕
⇒にゃ(連語)

にゃあにゃあ

にゃあにゃあ [1]
■一■ (副)
猫の鳴き声を表す語。「猫が―(と)鳴く」
■二■ (名)
〔幼児語〕
猫。

にゃく

にゃく 【若】
若いこと。「お年も未だ―に御座有る人の/幸若・信太」

にゃく

にゃく [1]
〔もと女房詞〕
こんにゃく。

にゃくいちおうじ

にゃくいちおうじ [5] 【若一王子】
〔「若宮一王子」の略〕
熊野神社の末社諸王子中第一位のもの。

にゃくおうじじんじゃ

にゃくおうじじんじゃ ニヤクワウジ― 【若王子神社】
京都市左京区にある神社。祭神は伊弉諾尊(イザナキノミコト)。後白河天皇の創建と伝えられる。

にゃくそう

にゃくそう [0] 【若僧】
年の若い僧。じゃくそう。

にゃくぞく

にゃくぞく 【若族・若俗】
若い者たち。年若の者。

にゃくどう

にゃくどう 【若道】
〔若衆道の意〕
男色の道。じゃくどう。「この―といふ事は,昔たれがたくみ出したるぞや/咄本・醒睡笑」

にや

にや (連語)
〔断定の助動詞「なり」の連用形「に」に係助詞「や」の付いたもの〕
(1)(後にくる「あらむ」などの語と呼応して)断定することに対しての疑問または反語の意を表す。「大納言南海の浜に吹き寄せられたる―あらむと思ひて/竹取」「雪の山,まことの越の―あらむと見えて,消えげもなし/枕草子 87」
(2)(後にくる「あらむ」などの語を省略した形で)
 (ア)(文末に用いて)疑問の意を表す。「尋常(ヨノツネ)ならぬさまなれども,人にいとはれず,よろづ許されけり。徳の至れりける―/徒然 60」
 (イ)(文中の挿入句に用いて)断定することを避けて,疑いを残す意を表す。「ことし元禄二とせ―,奥羽長途の行脚只かりそめに思ひたちて/奥の細道」

にや

にや (連語)
〔格助詞「に」に係助詞「や」の付いたもの〕
格助詞「に」で示されるものに関して,疑問または反語の意を表す。「立ちしなふ君が姿を忘れずは世の限り―恋ひ渡りなむ/万葉 4441」「夢―見ゆらむと,そらおそろしく/源氏(帚木)」

にやき

にやき [0][1] 【煮焼き】 (名)スル
食物を煮たり焼いたりすること。「―して美味」

にやく

にやく【荷役】
loading (積込);unloading (荷降ろし).

にやく

にやく [0] 【荷役】
貨物を積んだり降ろしたりすること。また,そうする人。「―作業」

にやけ

にやけ 【若気】
〔古くは「にゃけ」〕
(1)男色の相手。「長季は宇治殿の―なり/古事談 2」
(2)尻。特に,肛門。「お―の張形(ハリガタ)を仕り,進じ申さう/咄本・昨日は今日」
(3)男がなまめかしい様子をすること。また,その男。にやけおとこ。「もつぱら―をむねとして地紙うり/柳多留 17」

にやけおとこ

にやけおとこ 【若気男】
にやけている男。

にやける

にや・ける [3] (動カ下一)
〔「にやけ(若気)」を動詞化した語〕
男が女のように色っぽい様子をする。(男が)変ににやにやして弱々しい態度をとる。「―・けた男」

にやける

にやける
be foppish.にやけた男 a fop.→英和

にやこい

にやこ・い (形)
〔近世語〕
(1)女に甘い。「下地が―・い旦那様/浄瑠璃・夕霧阿波鳴渡(中)」
(2)にやけている。「―・い客が其の通りにしてもたるるは/洒落本・浪花色八卦」

にやす

にや・す (動サ四)
たたく。なぐる。ぶつ。「どたま―・してこまそかい/滑稽本・膝栗毛 6」

にやす

にや・す [0][2] 【煮やす】 (動サ五[四])
(1)怒りの気持ちなどを激しくする。「業(ゴウ)を―・す」
(2)煮る。また,沸かす。[日葡]

にやっかい

にやっかい [2] 【荷厄介】 (名・形動)[文]ナリ
荷物の取り扱いをもてあますこと。転じて,物事が邪魔や負担となってもてあますこと。また,そのさま。お荷物。「―になる」「何かとうるさくて―な男だ」
[派生] ――さ(名)

にやつく

にやつ・く [0] (動カ五[四])
にやにやする。「―・いた顔」

にやつこらし

にやつこら・し (形シク)
似つかわしい。いかにも本当らしい。「腰元驚き次の間に出,わしがここにをりますと,―・しく間をあはせ/浮世草子・御前義経記」

にやにや

にやにや
〜笑う grin.→英和

にやにや

にやにや [1] (副)スル
ひとり悦に入ったり,意味ありげに,また,ばかにしたように,声を出さず薄笑いするさま。「何がうれしいのか―している」「―(と)笑う」「―笑い」

にやり

にやり [2][3] (副)
(多く「と」を伴って)声をたてずに,意味ありげな笑いを顔に浮かべるさま。「―と笑う」

にやり

にやり
〜とする grin.→英和

にゅういき

にゅういき ニフヰキ [0] 【入域】 (名)スル
その区域・水域にはいること。「緊急―」

にゅういん

にゅういん ニフヰン [0] 【入院】 (名)スル
(1)治療のために,ある期間病院にはいること。
⇔退院
「―患者」「―費」
(2)僧が住職として寺院にはいること。じゅいん。

にゅういん

にゅういん【入院する】
enter (a) hospital;be taken to hospital.〜中である be in ( <米> the) hospital.‖入院患者 an inpatient.入院料 hospital charges.

にゅういんりょう

にゅういんりょう [3] 【乳飲料】
牛乳をもとにした飲料。コーヒー牛乳・フルーツ牛乳など。

にゅううん

にゅううん [0] 【乳暈】
⇒乳輪(ニユウリン)

にゅうえい

にゅうえい【入営する】
enter the army.→英和
⇒徴兵.

にゅうえい

にゅうえい ニフ― [0] 【入営】 (名)スル
軍務に就くために兵営にはいること。入隊。

にゅうえき

にゅうえき [1][0] 【乳液】
(1)植物の分泌細胞・乳管に貯蔵された乳状液。ラテックス・酵素・アルカロイドなどを含む。クワ科・ケシ科・キク科などにみられる。
(2)蜜蝋(ミツロウ)・ラノリンなどの油分を含む乳状の液体。皮膚に対する保護・湿潤作用があるため基礎化粧品に使用する。

にゅうえき

にゅうえき【乳液】
milky lotion;latex (ゴムの木など).→英和

にゅうえん

にゅうえん ニフヱン [0] 【入園】 (名)スル
(1)動物園や植物園などにはいること。
(2)幼稚園や保育園の園児になること。

にゅうか

にゅうか【乳化する】
emulsify.→英和

にゅうか

にゅうか【入荷】
an arrival[a new supply]of goods.

にゅうか

にゅうか [1] 【乳菓】
牛乳を材料に使った菓子。

にゅうか

にゅうか [1] 【乳価】
牛乳の価格。特に,加工原料乳に対して政府が設定する価格。

にゅうか

にゅうか ニフクワ [0] 【入花】
「いればな(入花){(2)}」に同じ。

にゅうか

にゅうか [0] 【乳化】 (名)スル
互いに溶け合わない二種の液体に界面活性剤を加え攪拌(カクハン)するなどして,一方を他方の中へ分散させ,エマルションを生成させること。
→エマルション

にゅうか

にゅうか ニフ― [0] 【入荷】 (名)スル
店や市場などに荷がはいること。また,入れること。
⇔出荷
「初物(ハツモノ)が―する」

にゅうか

にゅうか ニフ― [0] 【入家】
旧家族制度の下で養子縁組などによって他家の籍にはいること。入籍。

にゅうかい

にゅうかい ニフクワイ [0] 【入会】 (名)スル
ある団体にはいり,その会員となること。
⇔退会
「―金」「学会に―する」

にゅうかい

にゅうかい【入会】
admission;→英和
entrance.→英和
〜を申し込む apply for admission <to> .〜を許す admit <a person> .→英和
〜する join <a club> .→英和
‖入会金 an admission fee.

にゅうかく

にゅうかく【入閣する】
enter the Cabinet;become a Cabinet member.

にゅうかく

にゅうかく ニフ― [0] 【入閣】 (名)スル
国務大臣として内閣に加わること。「大蔵大臣として―する」

にゅうかざい

にゅうかざい [3] 【乳化剤】
乳化を容易にして安定に保つ物質。多く界面活性剤が用いられる。食品に添加されるものには,マーガリンに用いるグリセリン脂肪酸エステルなどがある。マヨネーズでは卵黄に含まれるレシチンがその役を果たす。

にゅうかん

にゅうかん [0] 【乳管】
(1)高等植物にみられる分泌管で,乳液を含んだ管状の組織。
(2)哺乳動物の乳腺の各小葉から乳頭へ分泌液(乳)を運ぶ導管。
→乳腺

にゅうかん

にゅうかん ニフクワン [0] 【入館】 (名)スル
図書館・美術館・記念館などにはいること。
⇔退館
「―証」

にゅうかん

にゅうかん ニフクワン [0] 【入棺】
死体を棺に入れること。納棺。

にゅうかん

にゅうかん ニフ― [0] 【入監】 (名)スル
監獄にいれられること。入獄。

にゅうかんほう

にゅうかんほう ニフクワンハフ 【入管法】
「出入国管理及び難民認定法」の略。

にゅうががにゅう

にゅうががにゅう ニフガガニフ [1] 【入我我入】
〔仏〕 密教の観法で,如来の身・口・意の三つのはたらきが自分の中にはいりこむと同時に,自分の身・口・意のはたらきが如来の中にはいり込み,両者が一体となること。また,そのように観ずること。三平等観。

にゅうがく

にゅうがく ニフ― [0] 【入学】 (名)スル
(1)四月,新入生として学校にはいること。[季]春。「胸を張って―する」「―式」
(2)「入門」に同じ。

にゅうがく

にゅうがく【入学】
entrance;→英和
matriculation (大学への).〜する enter[be admitted to]a school[university];→英和
be matriculated (大学へ).〜を許可する admit <a person> .→英和
〜を志願する apply for admission to a school.‖入学案内書 a prospectus.入学願書 an application (form).入学許可 admission.入学金 an entrance fee.入学志願者 an applicant (for admission).入学式 an entrance ceremony.入学試験 an entrance examination.

にゅうがくきん

にゅうがくきん ニフ― [0] 【入学金】
入学に際して,授業料以外に学校に納める金。

にゅうがくしけん

にゅうがくしけん ニフ― [6][5] 【入学試験】
学校が入学者を選抜するために行う試験。入試。[季]春。

にゅうがん

にゅうがん【乳癌】
breast cancer.

にゅうがん

にゅうがん [1] 【乳癌】
乳腺に発生する癌。乳房内に痛みのないしこりができ,変形やくぼみなど外見上の変化を起こす。皮膚と癒着し,進むと潰瘍(カイヨウ)を形成。腋の下,鎖骨の上などのリンパ節への転移が,割合早い時期からみられ,離れた場所にも達する。

にゅうがん

にゅうがん ニフ― 【入眼】
⇒じゅがん(入眼)

にゅうがん

にゅうがん ニフ― [0] 【入龕】
〔仏〕 遺体を棺に納めること。入棺。

にゅうき

にゅうき ニフ― [0] 【入帰】
〔仏〕 仏性の本性に帰入すること。

にゅうきょ

にゅうきょ ニフ― [0] 【入渠】 (名)スル
船がドックに入ること。

にゅうきょ

にゅうきょ【入居する】
move into <an apartment> .入居者 a tenant.→英和

にゅうきょ

にゅうきょ ニフ― [0] 【入居】 (名)スル
そこにはいって居住すること。「―者」「アパートに―する」

にゅうきょう

にゅうきょう ニフキヤウ [0] 【入京】 (名)スル
都にはいること。東京または京都にはいること。

にゅうきょう

にゅうきょう ニフケフ [0] 【入鋏】 (名)スル
乗車券・入場券などに係員が鋏(ハサミ)をいれること。「―省略」

にゅうきょく

にゅうきょく ニフ― [0] 【入局】 (名)スル
放送局・医局など「局」の付くところにはいり,その局員になること。

にゅうきん

にゅうきん【入金】
money received;payment (支払);→英和
receipt (of money) (受取);→英和
part payment (内金).〜する pay[receive] <money> ;→英和
pay on account (内金として).

にゅうきん

にゅうきん ニフ― [0] 【入金】 (名)スル
(1)金がはいること。金銭を受け取ること。また,その金銭。
⇔出金
「得意先から―があった」
(2)金銭を払い込むこと。「月末に―する」

にゅうきんでんぴょう

にゅうきんでんぴょう ニフ―ペウ [5] 【入金伝票】
現金収入を伴う取引を記入する伝票。

にゅうぎ

にゅうぎ [1] 【新木】
小正月の飾り物の一。割り木の内側に線を一二本書いたり,十二月と書いて門口や屋内に立てるもの。十二書き。鬼木。

にゅうぎゅう

にゅうぎゅう【乳牛】
a milch[milk]cow;dairy cattle <複数扱い> .

にゅうぎゅう

にゅうぎゅう [0] 【乳牛】
乳(チチ)をとるために飼う牛。ホルスタイン・ジャージーなどの品種が代表的。

にゅうぎょ

にゅうぎょ ニフ― [1] 【入御】
「じゅぎょ(入御)」に同じ。

にゅうぎょ

にゅうぎょ ニフ― [0] 【入漁】
共同漁業権または一定の区画漁業権に属する漁場にはいって漁業を行うこと。

にゅうぎょう

にゅうぎょう [1] 【乳業】
牛乳やバター・チーズなどの乳製品を製造・販売する事業。

にゅうぎょく

にゅうぎょく ニフ― [0] 【入玉】 (名)スル
将棋で,王将が敵陣にはいること。また,その状態。いりおう。

にゅうぎょけん

にゅうぎょけん ニフ― [3] 【入漁権】
漁業権者との契約に基づいて,その者の有する共同漁業権や特定の区画漁業権に属する漁場において漁業を営む権利。慣習によるものは認められず,契約によって設定される物権。

にゅうぎょりょう

にゅうぎょりょう ニフ―レウ [3] 【入漁料】
(1)入漁にあたって,漁業権者に払う料金。
(2)二〇〇海里水域内において,他国の漁船が操業する場合の料金。

にゅうぎん

にゅうぎん ニフ― 【入銀】
〔近世の語〕
「入金」に同じ。「外よりは過分の―,算用なしにつかひかかり/浮世草子・好色盛衰記 3」

にゅうこ

にゅうこ [1] 【乳虎】
子に乳を与えている時期の母虎。最も気が荒いという。「寧成(ネイセイ)―の牙にかかつて/浄瑠璃・嫗山姥」

にゅうこ

にゅうこ ニフ― [0] 【入庫】 (名)スル
(1)倉庫に品物がはいること。また,いれること。
(2)車庫に電車・バスなどがはいること。また,いれること。「回送車が―する」
⇔出庫

にゅうこ

にゅうこ【入庫する】
store in a warehouse (商品を);→英和
enter the barn (電車が).→英和

にゅうこう

にゅうこう [0][1] 【乳香】
カンラン科の常緑高木。また,その樹脂。北アフリカ原産。樹脂を薫陸(クンロク)といい,香料を製し,また下痢などの薬とする。

にゅうこう

にゅうこう ニフカウ [0] 【入校】 (名)スル
学校にはいること。入学。

にゅうこう

にゅうこう ニフカウ [0] 【入行】 (名)スル
銀行にはいり,その行員となること。

にゅうこう

にゅうこう ニフカウ [0] 【入坑】 (名)スル
坑道にはいること。

にゅうこう

にゅうこう ニフ― [0] 【入貢】 (名)スル
外国から使節が貢ぎ物を持って来ること。「六十五年任那―す/新聞雑誌 40」

にゅうこう

にゅうこう ニフ― [0] 【入構】 (名)スル
(1)その施設の構内に立ち入ること。「―禁止」
(2)列車が,駅のホームにはいること。

にゅうこう

にゅうこう ニフカウ [0] 【入港】 (名)スル
船が港にはいること。
⇔出港
「貨物船が―する」

にゅうこう

にゅうこう【入港】
arrival.→英和
〜する enter (a) port;arrive <at> (到着).→英和

にゅうこう

にゅうこう ニフ― [0] 【入寇】 (名)スル
攻め入ること。また,外国から敵が攻め入ること。来寇。「元が―する」

にゅうこう

にゅうこう ニフカウ [0] 【入稿】 (名)スル
(1)出版社が原稿を組版所へ渡すこと。
(2)出版社が著者から原稿を入手すること。

にゅうこく

にゅうこく【入国】
entry[entrance]into a country.→英和
〜する enter a country.〜を許可(拒絶)する give (refuse) <a person> permission to enter a country.‖入国管理局[事務所]the Immigration Bureau[Office].入国許可書 an entry permit.入国手続 immigration formalities.

にゅうこく

にゅうこく ニフ― [0] 【入国】 (名)スル
(1)他の国にはいること。
⇔出国
「―許可」「不法―」
(2)領主が領地にはいること。特に,領主がある領地に封ぜられて初めてその地にはいること。
(3)近世,大名が参勤交代を終えて帰国すること。

にゅうこくかんりきょく

にゅうこくかんりきょく ニフ―クワンリ― [7] 【入国管理局】
出入国の管理,外国人の在留,難民の認定などに関する事務を行う,法務省の部局。地方には東京入国管理局など地方入国管理局が置かれ,さらに支局・出張所などが置かれている。

にゅうこくけいびかん

にゅうこくけいびかん ニフ―クワン [7] 【入国警備官】
地方入国管理局などで,入国管理法違反の調査や,違反者の収容・護送・送還などの職務を行う国家公務員。

にゅうこくさしょう

にゅうこくさしょう ニフ― [5] 【入国査証】
⇒ビザ

にゅうこくしんさかん

にゅうこくしんさかん ニフ―クワン [7] 【入国審査官】
地方入国管理局などで,上陸・退去強制についての審査・口頭審理,難民の認定に関する事実の調査などを行う国家公務員。

にゅうこん

にゅうこん ニフ― [0] 【入魂】
(1)ある事に全精神を傾注すること。「一球―」
(2)ある物に魂を入れること。
→じゅこん

にゅうごく

にゅうごく ニフ― [0] 【入獄】 (名)スル
監獄に入れられること。
⇔出獄

にゅうごく

にゅうごく【入獄】
imprisonment.→英和
〜する be sent to prison.〜させる imprison.→英和

にゅうさつ

にゅうさつ ニフ― [0] 【入札】 (名)スル
売買や請負などで最も有利な条件を示す者と契約するため,複数の競争者に見積額を書いた文書を出させて契約者を決めること。競争契約の方法の一つ。いれふだ。

にゅうさつ

にゅうさつ【入札】
a bid;→英和
a tender.→英和
〜する (make a) bid <for a thing> ;(offer a) tender <for a thing> .〜で by bid[tender].‖入札価格 bidding prices.入札者 a bidder;a tenderer.

にゅうさつオペ

にゅうさつオペ ニフ― [5] 【入札―】
日本銀行が金融調節の一環として実施する債券オペレーションを入札方式で行うこと。1978年(昭和53)以降導入。

にゅうさん

にゅうさん [0] 【乳酸】
乳酸菌による糖類などの発酵で生ずるヒドロキシ酸。化学式 C�H�O� 酸味ある粘性液体で,染色工業で還元剤,食品工業で酸味剤などに用いる。また,筋肉中でのグリコーゲンの解糖によっても生じ,筋肉内に乳酸が蓄積すると疲労の原因となる。

にゅうさん

にゅうさん【乳酸】
lactic acid.乳酸菌 lactobacilli;lactic acid bacteria.乳酸(菌)飲料 lactic acid beverage.

にゅうさんいんりょう

にゅうさんいんりょう [5] 【乳酸飲料】
⇒酸乳(サンニユウ)

にゅうさんきん

にゅうさんきん [0] 【乳酸菌】
糖類を分解して乳酸に変える細菌の総称。

にゅうさんはっこう

にゅうさんはっこう [5] 【乳酸発酵】
乳酸菌などが糖類を分解して乳酸を生ずること。
→発酵

にゅうざ

にゅうざ [0] 【乳座】
鐘・鏡などにある乳状の突起。

にゅうざい

にゅうざい [0][1] 【乳剤】
水に難溶の液状薬品を乳化し,微細均質に分散した液剤。
→エマルション

にゅうざい

にゅうざい【乳剤】
《化》an emulsion.→英和

にゅうざん

にゅうざん ニフ― [0] 【入山】 (名)スル
(1)登山のために山にはいること。
(2)僧侶が修行のためや住職となるために寺にはいること。

にゅうし

にゅうし [1] 【乳歯】
哺乳類で最初に生える一そろいの歯。ヒトでは生後六か月頃から生え始め,二,三歳で完成,上下合計二〇本ある。六歳頃から徐々に永久歯と交代する。脱落歯。

にゅうし

にゅうし ニフ― [0][1] 【入試】
「入学試験」の略。「大学―」

にゅうし

にゅうし [1] 【乳嘴】
「乳頭{(1)}」に同じ。

にゅうし

にゅうし【乳歯】
a milk[baby]tooth.

にゅうし

にゅうし ニフ― [0] 【入市】
都市にはいること。

にゅうしき

にゅうしき ニフ― [0] 【入色】
律令制で,官司に任用されること。また,その人。

にゅうしち

にゅうしち ニフ― [0] 【入質】 (名)スル
質にいれること。質入れ。

にゅうしつ

にゅうしつ [0] 【乳質】
(1)乳(チチ)のような性質。
(2)乳の品質。

にゅうしつ

にゅうしつ ニフ― [0] 【入室】 (名)スル
(1)部屋にはいること。
⇔退室
(2)〔論語(先進)〕
学問・芸術の奥義に達すること。
(3)〔仏〕「にっしつ(入室)」に同じ。

にゅうしぼう

にゅうしぼう [3] 【乳脂肪】
乳(チチ),特に牛乳に含まれている脂肪。乳脂。

にゅうしゃ

にゅうしゃ ニフ― [0] 【入社】 (名)スル
(1)その会社に社員{(1)}としてはいること。会社の使用人として採用されること。「―試験」
(2)社団の構成員としての地位に就くこと。特に,既存の人的会社の社員{(2)}になること。「―契約」

にゅうしゃ

にゅうしゃ【入社する】
enter[join]a company.→英和
入社試験 an entrance examination <to> .

にゅうしゃ

にゅうしゃ ニフ― [0] 【入舎】 (名)スル
寄宿舎・学舎など「舎」と名のつくところにはいること。

にゅうしゃ

にゅうしゃ ニフ― [0] 【入射】 (名)スル
ある媒質中を進行する音・光・電磁波・粒子線が,別の媒質との境界面に当たること。投射。

にゅうしゃかく

にゅうしゃかく ニフ― [3] 【入射角】
光・音などがある面に入射するとき,入射する方向と,その点における面の法線とのなす角。

にゅうしゃかく

にゅうしゃかく【入射角】
an angle of incidence.

にゅうしゃこうせん

にゅうしゃこうせん ニフ―クワウ― [4] 【入射光線】
ある媒質中を通過して別の媒質との境界面にはいってくる光線。

にゅうしゅ

にゅうしゅ ニフ― [0] 【入朱】 (名)スル
添削や訂正のため,文章に朱を入れること。

にゅうしゅ

にゅうしゅ [1] 【乳首】
ちくび。

にゅうしゅ

にゅうしゅ【入手する】
get;→英和
obtain;→英和
procure;→英和
receive.→英和

にゅうしゅ

にゅうしゅ ニフ― [0] 【入手】 (名)スル
手に入れること。自分のものとすること。「極秘情報を―する」「―経路」

にゅうしゅ

にゅうしゅ [0] 【乳酒】
動物の乳(チチ)からつくった酒。中央アジアの遊牧民の間に行われる,羊乳・山羊乳によるケフィア,馬乳によるクミスなどがある。

にゅうしゅう

にゅうしゅう ニフシフ [0] 【入集】 (名)スル
⇒にっしゅう(入集)

にゅうしゅう

にゅうしゅう [0] 【乳臭】
(1)乳(チチ)のにおいのすること。また,そうした年頃。
(2)幼く未熟なこと。「千古の大問題が,我々―の頭で一朝一夕に解決されやう筈が無い/青春(風葉)」

にゅうしゅうじ

にゅうしゅうじ [3] 【乳臭児】
乳(チチ)くさい子供。青二才。

にゅうしょ

にゅうしょ ニフ― [0] 【入所】 (名)スル
(1)研究所・療養所・刑務所など「所」と名のつくところにはいること。
(2)社会福祉施設にはいって,必要な介護・養護等を受けること。
→通所

にゅうしょ

にゅうしょ【入所する】
enter;→英和
be admitted <to> ;be put in prison (刑務所に).

にゅうしょう

にゅうしょう ニフシヤウ [0] 【入省】 (名)スル
公務員として本省にはいること。

にゅうしょう

にゅうしょう ニフシヤウ [0] 【入賞】 (名)スル
競技会・展覧会などで,賞をもらうことのできる順位にはいること。

にゅうしょう

にゅうしょう【入賞する】
win a prize.→英和
入賞者 a prize winner.

にゅうしょく

にゅうしょく ニフ― [0] 【入植】 (名)スル
開拓地や植民地にはいって生活すること。「未開地に集団で―する」

にゅうしょく

にゅうしょく ニフ― [0] 【入職】
新規採用や転勤・復職などによって職につくこと。

にゅうしょく

にゅうしょく【入植する】
settle <in> ;→英和
immigrate <into Brazil> .→英和
入植者 a settler;an immigrant.→英和

にゅうしょくりつ

にゅうしょくりつ ニフ― [4] 【入職率】
企業・産業における雇用労働者の入職の度合を示す指標。ある期間(普通一か月間)内の入職による増加労働者数を,在籍労働者数で割ったもの。

にゅうしょそち

にゅうしょそち ニフ― [4] 【入所措置】
行政機関が社会福祉施設に要入所者を入所させること。

にゅうしん

にゅうしん【入神の】
divine;→英和
marvellous.

にゅうしん

にゅうしん ニフ― [0] 【入津】 (名)スル
船が港にはいること。入港。にゅうつ。「外国よりも飛脚船の―する処なるゆへ/西洋道中膝栗毛(七杉子)」

にゅうしん

にゅうしん ニフ― [0] 【入神】
技能が上達し,人間わざと思えないような,すぐれた域に達すること。「―の技(ギ)」「術は屈せざる練磨に由りて上達―す/欺かざるの記(独歩)」

にゅうしん

にゅうしん ニフ― [0] 【入信】 (名)スル
信仰の道にはいること。また,ある特定の教団の教えに従い,信者としてその教団に所属すること。「キリスト教に―する」

にゅうしんまい

にゅうしんまい ニフ― [0] 【入津米】
海上輸送で市場に運び込まれた米。
⇔回着米

にゅうじ

にゅうじ【乳児】
a baby;→英和
an infant.→英和

にゅうじ

にゅうじ [1] 【乳児】
生後一年から一年半ぐらいまでの子供。児童福祉法では満一歳以下の子供をいう。ちのみご。

にゅうじ

にゅうじ ニフ― [1][0] 【入寺】
〔仏〕
(1)寺へはいって住持となること。
(2)真言宗における僧侶の階級の一。衆分(シユブン)の上,阿闍梨(アジヤリ)の下に位置する。入寺僧。

にゅうじいん

にゅうじいん [3] 【乳児院】
家庭で保育できない乳児を引き取り養育する施設。児童福祉法に基づいて設置される。

にゅうじかっけ

にゅうじかっけ [4] 【乳児脚気】
乳児にみられるビタミン B� 欠乏症。母親がビタミン B� 欠乏症の場合,その母乳によって育てられる生後二〜四か月の乳児に起こりやすい。

にゅうじき

にゅうじき [3] 【乳児期】
歩けるようになり,片言(カタコト)が出始める生後一歳から一歳半頃まで。この時期には大脳皮質が急速に発達し,新生児特有の反射行動から環境に対して能動的な行動へと変化する。

にゅうじほいく

にゅうじほいく [4] 【乳児保育】
保育所において,乳児に対して行われる保育。女性の就労の増加や就労形態の変化に対応するもの。ゼロ歳児保育。

にゅうじゃく

にゅうじゃく【柔弱】
weakness.→英和
〜な weak.→英和

にゅうじゃく

にゅうじゃく ニフ― [0] 【入寂】 (名)スル
〔仏〕 寂滅にはいること。特に,僧が死ぬこと。入滅。入定(ニユウジヨウ)。遷化(センゲ)。「延年寺の和尚様は―した/思出の記(蘆花)」

にゅうじゃく

にゅうじゃく ニウ― [0] 【柔弱】 (名・形動)[文]ナリ
精神やからだが弱くて困難にたえられない・こと(さま)。軟弱。じゅうじゃく。「―な精神」「―な事ばかり云ひ居る/社会百面相(魯庵)」
[派生] ――さ(名)

にゅうじゅう

にゅうじゅう [0] 【乳汁】
「乳(チチ){(1)}」に同じ。

にゅうじゅく

にゅうじゅく ニフ― [0] 【入塾】 (名)スル
塾にはいること。また,私塾に寄宿すること。

にゅうじゅく

にゅうじゅく [0] 【乳熟】
イネ・ムギなどの熟する初期の段階。実は青く胚乳が乳状をなしている時期。青熟。

にゅうじょう

にゅうじょう [0] 【乳状】
乳(チチ)のように,白くてどろっとした状態。「―化粧品」

にゅうじょう

にゅうじょう ニフヂヤウ [0] 【入場】 (名)スル
会場・式場・競技場などにはいること。
⇔退場
「―行進」「選手が―する」

にゅうじょう

にゅうじょう【入場】
entrance;→英和
admission.→英和
〜する enter;→英和
get in;be admitted <to,into> .〜を許す admit <a person> .→英和
‖入場禁止 <掲示> No Admittance.入場券 an admission[a platform (駅の)]ticket.入場者 visitors;an attendance (総称).入場無料 <掲示> Admission Free.入場料 an admission fee.

にゅうじょう

にゅうじょう【乳状の】
milky;→英和
lacteal.→英和

にゅうじょう

にゅうじょう ニフジヤウ [0] 【入城】 (名)スル
城にはいること。特に,攻め落とした城にはいること。「友軍が―する」

にゅうじょう

にゅうじょう ニフヂヤウ [0] 【入定】 (名)スル
〔仏〕
(1)禅定(ゼンジヨウ)の境地にはいること。
⇔出定
(2)高僧・聖者が死ぬこと。入滅。

にゅうじょう

にゅうじょう【入城する】
make a (triumphal) entry <into> .

にゅうじょうけん

にゅうじょうけん ニフヂヤウ― [3] 【入場券】
入場するための券。

にゅうじょうぜい

にゅうじょうぜい ニフヂヤウ― [3] 【入場税】
映画館・劇場・競技場などへの入場に対して課された国税。1989年(平成1)消費税の導入に伴って廃止。

にゅうすい

にゅうすい ニフ― [0] 【入水】 (名)スル
(1)水にはいること。
(2)水中に身を投げて自殺すること。入水(ジユスイ)。「―自殺」

にゅうすいかん

にゅうすいかん ニフ―クワン [0] 【入水管】
二枚貝の二本の水管のうち,腹側にあるもの。入り口にひだ状の突起や触手のあるものもあり,水と一緒にえさも取り込む。出水管より太く長い。

にゅうせい

にゅうせい [0] 【乳清】
⇒ホエー

にゅうせいひん

にゅうせいひん [3] 【乳製品】
動物の乳(チチ),主に牛乳を原料とした食品の総称。バター・チーズ・練乳など。

にゅうせいひん

にゅうせいひん【乳製品】
dairy products.

にゅうせき

にゅうせき【入籍する】
have a person's name entered in the family register.

にゅうせき

にゅうせき ニフ― [0] 【入籍】 (名)スル
ある者がある戸籍に記載されること。入戸。

にゅうせきえい

にゅうせきえい [3] 【乳石英】
白色の乳濁を有する石英。不透明に近いものや,弱いタンパク光をもつものがある。

にゅうせん

にゅうせん [0] 【乳腺】
乳房の中にある外分泌腺。授乳期に乳汁を分泌する。ヒトでは結合組織により一五〜二〇個の小葉に分けられ,各小葉から乳管が出て乳頭上に開口する。乳腺の発育と乳汁分泌は雌性ホルモンと脳下垂体前葉ホルモンに支配され,男性では分泌機能はない。

にゅうせん

にゅうせん【乳腺】
《解》the mammary gland.乳腺炎《医》mastitis.→英和

にゅうせん

にゅうせん ニフ― [0] 【入線】 (名)スル
(1)始発駅で,列車が指定された番線にはいること。「終列車が―する」
(2)競馬で,競走馬がゴール-ラインに到達すること。

にゅうせん

にゅうせん ニフ― [0] 【入選】 (名)スル
提出した作品が審査に合格すること。選にはいること。
⇔落選
「日展に―する」

にゅうせん

にゅうせん【入選する】
be accepted <for an exhibition> .入選者 a winner;→英和
winning competitor.

にゅうせん

にゅうせん ニフ― [0] 【入船】 (名)スル
船が港にはいること。また,入港した船。いりふね。

にゅうせんえん

にゅうせんえん [3] 【乳腺炎】
乳腺の炎症。乳頭部の傷から化膿菌などがはいり,赤くはれて痛み,発熱する。また不十分な授乳が原因で起こるものもある。乳房炎。

にゅうせんしょう

にゅうせんしょう [0][3] 【乳腺症】
乳房中に大小さまざまのしこりができ,軽い圧痛のあるもの。三〇〜五〇歳の女性に多くみられ,乳癌に移行することがある。性ホルモン代謝の変調が原因と考えられている。マストパチー。

にゅうぜん

にゅうぜん ニフゼン 【入善】
富山県北東部,下新川郡の町。黒部川下流北岸に位置し,日本海に臨む。黒部スイカ・チューリップ球根の産地。

にゅうたい

にゅうたい【入隊する】
join the army[navy (海軍)].→英和

にゅうたい

にゅうたい ニフ― [0] 【入隊】 (名)スル
軍隊などにはいって,その一員となること。
⇔除隊
「自衛隊に―する」

にゅうだくえき

にゅうだくえき [4] 【乳濁液】
エマルション。狭義には流動性のあるエマルションのこと。

にゅうだくしつ

にゅうだくしつ [4][3] 【乳濁質】
流動性のあるものも無いものも含めたエマルションの総称。

にゅうだん

にゅうだん ニフ― [0] 【入団】 (名)スル
団体にはいること。
⇔退団
「ボーイ-スカウトに―する」

にゅうだん

にゅうだん ニフ― [0] 【入壇】
〔仏〕 真言宗で,灌頂(カンジヨウ)を受けるために灌頂壇に登ること。

にゅうだん

にゅうだん【入団する】
join.→英和

にゅうだん

にゅうだん ニフ― [0] 【入段】 (名)スル
有段者になること。

にゅうだんしき

にゅうだんしき ニフ― [3] 【入団式】
(1)集団に加入する儀式。
(2)イニシエーションに同じ。

にゅうちゃく

にゅうちゃく ニフ― [0] 【入着】 (名)スル
品物などが他からはいってきて到着すること。

にゅうちょう

にゅうちょう ニフテウ [0] 【入超】
「輸入超過」の略。
⇔出超

にゅうちょう

にゅうちょう ニフテウ [0] 【入朝】 (名)スル
属国や外国の使いが来て,朝廷に参内すること。

にゅうちょう

にゅうちょう ニフチヤウ [0] 【入庁】 (名)スル
官庁・都庁などの「庁」と名のつくところの職員になること。

にゅうちょう

にゅうちょう【入超】
the excess of imports.

にゅうつ

にゅうつ ニフ― [0] 【入津】 (名)スル
「にゅうしん(入津)」に同じ。「飛脚船―すれば/西洋道中膝栗毛(魯文)」

にゅうてい

にゅうてい ニフ― [0] 【入廷】 (名)スル
裁判官・検察官・弁護士などが法廷にはいること。「裁判長が―する」

にゅうてん

にゅうてん ニフ― [0] 【入店】 (名)スル
(1)店員として,その店にはいること。
(2)ビルの一部などに店を構えること。出店(シユツテン)。「テナントとして―する」

にゅうでん

にゅうでん ニフ― [0] 【入電】 (名)スル
電信・電報などで外国などから知らせが来ること。また,その知らせ。来電。

にゅうでん

にゅうでん【入電(がある)】
(receive) a telegram.→英和

にゅうとう

にゅうとう ニフタウ 【入唐】
⇒にっとう(入唐)

にゅうとう

にゅうとう [0][1] 【乳糖】
哺乳類の乳(チチ)の中に含まれる二糖類。化学式 C��H��O�� 牛乳から脂肪とカゼインを除いた透明な液を濃縮し,冷却・結晶させて得る。加水分解によりガラクトースとブドウ糖とを生じ,乳酸菌により乳酸発酵を起こす。小児栄養剤とする。ラクトース。

にゅうとう

にゅうとう ニフタウ [0] 【入湯】 (名)スル
入浴すること。特に,温泉にはいって保養すること。「八里程隔りし温泉に―する外は/自然と人生(蘆花)」

にゅうとう

にゅうとう【乳頭】
a nipple.→英和

にゅうとう

にゅうとう [0] 【乳頭】
(1)乳房の中心の突出部で,乳腺の開口部があるところ。乳嘴(ニユウシ)。ちくび。
(2)器官または組織におけるちくび状の小突起。舌乳頭など。乳頭突起。

にゅうとう

にゅうとう ニフタウ [0] 【入党】 (名)スル
ある党にはいって,その一員となること。
⇔離党

にゅうとう

にゅうとう【入党する】
join <a (political) party> .→英和

にゅうとう

にゅうとう【乳糖】
milk sugar.

にゅうとう

にゅうとう ニフタウ [0] 【入刀】 (名)スル
結婚披露宴で,新郎新婦がウエディング-ケーキにナイフを入れること。

にゅうとうぜい

にゅうとうぜい ニフタウ― [3] 【入湯税】
鉱泉浴場への入湯に対し,入湯客に課される市町村税。

にゅうどう

にゅうどう ニフダウ [1] 【入道】
(1)仏道にはいって修行すること。また,出家・剃髪(テイハツ)して仏道にはいった人。
(2)皇族や三位以上の貴族で仏門にはいった者の称。のちには武士を含め僧体でありながら,在俗の者をもいった。
(3)坊主頭の人。
(4)坊主頭の化け物。

にゅうどう

にゅうどう【入道】
a priest.→英和
入道雲 a towering cloud in summer.

にゅうどう

にゅうどう ニフダウ [0] 【入堂】 (名)スル
僧堂にはいること。また,寺などに参詣すること。

にゅうどういるか

にゅうどういるか ニフダウ― [5] 【入道海豚】
ゴンドウクジラの異名。

にゅうどうきさいのみや

にゅうどうきさいのみや ニフダウ― 【入道后の宮】
皇后・中宮などで,出家して尼となった人。

にゅうどうぐも

にゅうどうぐも ニフダウ― [5][3] 【入道雲】
高く盛り上がって,大入道のように見える積乱雲の俗称。[季]夏。

にゅうどうしんのう

にゅうどうしんのう ニフダウ―ワウ [7] 【入道親王】
親王宣下を受けて,のちに出家した皇族。

にゅうどうぜんか

にゅうどうぜんか ニフダウ― [5] 【入道禅下】
仏門にはいった人の尊称。

にゅうどうのみかど

にゅうどうのみかど ニフダウ― 【入道の帝】
天皇で,出家入道した人。

にゅうどうのみや

にゅうどうのみや ニフダウ― 【入道の宮】
仏門に帰依した皇族。入道した親王・内親王・女院。

にゅうどうむし

にゅうどうむし ニフダウ― [3] 【入道虫】
(1)ニシドチの異名。
(2)地虫の異名。

にゅうない

にゅうない ニフ― [0] 【入内】
奈良・平安時代,外位(ゲイ)の者が内位に転ずること。例えば,外従五位下から従五位下になること。
→じゅだい(入内)

にゅうないすずめ

にゅうないすずめ ニフ― [5] 【入内雀】
スズメ目ハタオリドリ科の鳥。大きさと形はスズメによく似るが,羽色は全体に明るく,雌雄で色を異にし,顔の黒斑を欠く。日本では北海道・本州中部以北で繁殖。昔,東国に流されて死んだ藤原実方中将の霊が雀になって内裏に帰ってきたという伝説が名の由来という。

にゅうなん

にゅうなん ニウ― [0] 【柔軟】 (名・形動ナリ)
〔「にゅう」は「柔」の慣用音〕
(1)〔仏〕 心が柔和なこと。「本性―にして慈悲も深く/妻鏡」
(2)「じゅうなん(柔軟)」に同じ。「静カニ―ナフリデ/天草本伊曾保」

にゅうねはん

にゅうねはん ニフ― [3] 【入涅槃】
〔仏〕 涅槃にはいること。特に,釈迦の死をいう。入寂。入滅。

にゅうねん

にゅうねん【入念な(に)】
careful(ly);→英和
elaborate(ly).→英和

にゅうねん

にゅうねん ニフ― [0] 【入念】 (名・形動)[文]ナリ
細かな点にもよく注意する・こと(さま)。念入り。「―な細工」「―に調べる」

にゅうはおん

にゅうはおん ニフハ― [3] 【入破音】
声門を完全に閉鎖してから,口むろにたまっている空気をのみ込むようにして調音する子音。肺臓による呼吸運動を全く伴わない点に特徴がある。アフリカの諸言語などにみられる。

にゅうはくしょく

にゅうはくしょく【乳白色の】
milk-white.

にゅうはくしょく

にゅうはくしょく [4][3] 【乳白色】
乳(チチ)のように不透明な白色。

にゅうばい

にゅうばい ニフ― [0] 【入梅】
(1)雑節の一。太陽黄経が八〇度に達した時。暦の上で梅雨期に入る日で,六月一一日頃。また,梅雨(ツユ)の季節になること。つゆいり。
⇔出梅
[季]夏。
(2)梅雨期を表す,東日本での言い方。

にゅうばい

にゅうばい【入梅】
⇒梅雨(つゆ).

にゅうばく

にゅうばく ニフ― [0] 【入幕】 (名)スル
(1)幕の中にはいること。
(2)幕僚となって内政や機密に携わること。

にゅうばち

にゅうばち [1][0] 【乳鉢】
乳棒を使って,薬品などの固体試料をこまかくすりつぶしたり,混ぜ合わせたりするための器。ガラス・磁器・鉄・めのうなどからなる。
乳鉢[図]

にゅうばち

にゅうばち【乳鉢】
a mortar.→英和

にゅうひ

にゅうひ ニフ― [0] 【入費】
必要な金。費用。かかり。いりめ。

にゅうび

にゅうび [1] 【乳糜】
腸壁から吸収された脂肪滴を多量に含み,乳白色を呈するリンパ液。

にゅうびかん

にゅうびかん [0] 【乳糜管】
腸管内面の柔毛にあるリンパ管。集合して胸管に入る。

にゅうびにょう

にゅうびにょう [3] 【乳糜尿】
乳糜または脂肪が混入して乳白色を呈する尿。多くの場合,住血糸状虫(フィラリア)の寄生により閉塞されたリンパ管が破れた際に起こる。

にゅうふ

にゅうふ [0] 【乳腐】
腐乳(フニユウ)の別称。

にゅうふ

にゅうふ ニフ― [0] 【入府】 (名)スル
(1)府内にはいること。「単身―し,尋で一旦帰藩し/伊沢蘭軒(鴎外)」
(2)「入部」に同じ。

にゅうふ

にゅうふ ニフ― [0] 【入夫】 (名)スル
(1)民法旧規定で,戸主である女性と結婚してその夫となること。また,その夫。
(2)婿としてはいること。

にゅうぶ

にゅうぶ ニフ― [0] 【入部】 (名)スル
(1)部にはいること。
⇔退部
「テニス部に―する」
(2)領主・国司などが,その領地・任地に初めてはいること。入府。

にゅうぶ

にゅうぶ ニフ― [0] 【入峰】
山伏が修行のために,霊場となっている高山に登ること。みねいり。

にゅうぶつ

にゅうぶつ ニフ― [0] 【入仏】
仏像を寺へ迎え入れること。

にゅうぶつしき

にゅうぶつしき ニフ― [4] 【入仏式】
新しく仏像を寺院へ迎え入れ安置する際の法会(ホウエ)。入仏供養。

にゅうぼ

にゅうぼ [1] 【乳母】
うば。めのと。

にゅうぼう

にゅうぼう ニウバウ 【女房】
にょうぼう。「さもいつくしき―たち/仮名草子・恨の介」
〔「にうばう」は室町から江戸初期に多く見られる表記で,「にょうぼう」と読まれたものと思われる〕

にゅうぼう

にゅうぼう【乳棒】
a pestle.→英和

にゅうぼう

にゅうぼう [0] 【乳房】
ちぶさ。

にゅうぼう

にゅうぼう [1] 【乳棒】
乳鉢に入れた固体試料を粉砕・混合するのに用いる,先が太くなった棒状の器具。

にゅうぼうえん

にゅうぼうえん [3] 【乳房炎】
⇒乳腺炎(ニユウセンエン)

にゅうぼく

にゅうぼく ニフ― [0] 【入木】
⇒じゅぼく(入木)

にゅうぼく

にゅうぼく [0] 【乳木】
⇒にゅうもく(乳木)

にゅうぼくどう

にゅうぼくどう ニフ―ダウ [3] 【入木道】
⇒じゅぼくどう(入木道)

にゅうまく

にゅうまく ニフ― [0] 【入幕】 (名)スル
相撲で,力士の位が上がって幕内力士になること。「八場所目に―する」

にゅうめつ

にゅうめつ ニフ― [0] 【入滅】 (名)スル
〔仏〕 釈迦・菩薩・高僧などが死ぬこと。滅度(涅槃(ネハン))にはいること。

にゅうめん

にゅうめん ニウ― [1] 【煮麺】
〔「入麺」とも書く〕
素麺(ソウメン)を煮込んだ料理。

にゅうもく

にゅうもく [0] 【乳木】
〔仏〕 護摩を修する際に燃やす,桑など乳汁を多く含む薪。にゅうぼく。

にゅうもん

にゅうもん【入門する】
become a person's pupil.入門書 a guide;→英和
a primer.→英和

にゅうもん

にゅうもん ニフ― [0] 【入門】 (名)スル
(1)門の中にはいること。「―を禁ず」
(2)教えを受けるために,弟子になること。入学。「学徳を慕って―する」
(3)その事に初めてとりかかること。また,そのための手引き。「―書」「茶道―」

にゅうもんきょう

にゅうもんきょう [0] 【乳文鏡】
古墳時代の仿製鏡(ボウセイキヨウ)の一。背面の主な文様として数個の乳(ニユウ)(=ちくび状の突起)だけを配するもの。

にゅうよ

にゅうよ ニフ― [1] 【入輿】
⇒じゅよ(入輿)

にゅうよう

にゅうよう [0] 【乳養】 (名)スル
乳(チチ)を飲ませて養育すること。「六歳に至るまで,―すべし/西国立志編(正直)」

にゅうよう

にゅうよう ニフ― [0] 【入用】 (名・形動)[文]ナリ
(1)用をたすのに必要な・こと(さま)。いりよう。「旅行に―なものを買いそろえる」
(2)必要な費用。経費。入金。「あの時の―,金一両ぢやあつたがな/滑稽本・膝栗毛 7」

にゅうよう

にゅうよう【入用】
need;→英和
necessity.→英和
〜な necessary.→英和
…が〜である[人が主語]want;→英和
[物が主語]be needed.タイピスト入用 <広告> Wanted a typist.→英和

にゅうよう

にゅうよう [0] 【乳用】
家畜のうち,乳(チチ)をとることを目的とするもの。

にゅうようしゅ

にゅうようしゅ [3] 【乳用種】
乳用として飼育される牛の品種。ホルスタイン種・カーンジー種など。乳牛。

にゅうようじ

にゅうようじ [3] 【乳幼児】
乳児と幼児。小学校入学前の子供の総称。

にゅうようじ

にゅうようじ【乳幼児】
babies (and little children);infants.

にゅうようとっき

にゅうようとっき ニユウヤウ― [5] 【乳様突起】
耳介(ジカイ)の後方にある骨の突起。内側に中耳腔の一部が広がる。

にゅうよく

にゅうよく ニフ― [0] 【入浴】 (名)スル
風呂にはいること。ゆあみ。入湯。

にゅうよく

にゅうよく【入浴(する)】
(take,have) a bath.→英和

にゅうらい

にゅうらい ニフ― [0] 【入来】 (名)スル
訪ねてはいってくること。来訪。多く「御入来」の形で他人の来訪を敬って用いる。じゅらい。「ようこその御―」

にゅうらく

にゅうらく [0] 【乳酪】
牛や羊の乳(チチ)を加工してつくった食品。バター・チーズなど。

にゅうらく

にゅうらく ニフ― [1] 【入落】
入選と落選。当落。

にゅうらく

にゅうらく ニフ― [1] 【入洛】 (名)スル
京都にはいること。じゅらく。

にゅうりょう

にゅうりょう ニフレフ [0] 【入猟】 (名)スル
狩猟地域に入って猟をすること。

にゅうりょう

にゅうりょう [3] 【乳量】
乳牛が出す乳の分量。

にゅうりょう

にゅうりょう ニフレウ [0] 【入寮】 (名)スル
寮にはいること。
⇔退寮

にゅうりょう

にゅうりょう ニフレフ [0] 【入漁】 (名)スル
⇒にゅうぎょ(入漁)

にゅうりょく

にゅうりょく【入力】
input (電算);→英和
power input (電力).入力装置 an input unit.

にゅうりょく

にゅうりょく ニフ― [0][1] 【入力】 (名)スル
〔input〕
(1)電気回路などの装置に入れられる信号・エネルギーなど。
(2)コンピューターに処理すべきデータを送り込むこと。また,そのデータ。インプット。
⇔出力

にゅうりょくそうち

にゅうりょくそうち ニフ―サウ― [5] 【入力装置】
コンピューターの入力のための装置。キーボード・マウス・ペンなど。

にゅうりん

にゅうりん [0] 【乳輪】
乳頭の周りの褐色を帯びた輪状部。乳暈(ニユウウン)。

にゅうろう

にゅうろう ニフラウ [0] 【入牢】 (名)スル
牢にはいること。また,牢に入れられること。じゅろう。
⇔出牢

にゅうわ

にゅうわ【柔和】
gentleness;meekness.→英和
〜な gentle;→英和
mild;→英和
tender;→英和
sweet.→英和

にゅうわ

にゅうわ ニウ― [0] 【柔和】 (名・形動)[文]ナリ
やさしくおだやかな・こと(さま)。「―な顔」
[派生] ――さ(名)

にゅうわにんにく

にゅうわにんにく ニウ― [0][0] 【柔和忍辱】
〔仏〕 心がおだやかで,迫害に対してもよく耐え忍ぶこと。「―の思ひにも住せざらん/歎異抄」

にゅっと

にゅっと
suddenly;unexpectedly.→英和

にゅっと

にゅっと [0][1] (副)
だしぬけに現れ出たり,突き出しているさま。「―姿を現す」「湖面に―突き出ている杭(クイ)」

にゆ

に・ゆ 【煮ゆ】 (動ヤ下二)
⇒にえる

にゆう

にゆう [1] 【二酉】
中国,湖南省阮陵県の北西にある大酉・小酉の二山。またこの二山に焚書坑儒を逃れて書物千巻を隠したという故事から,転じて蔵書の多いこと。

にょい

にょい [1] 【如意】
(1)自分の思うままになること。「手元不―」「百事―」
(2)〔仏〕 読経・説法・法会などの際に僧侶が手に持つ仏具。もとは「インドの孫の手」といわれ,棒状で先端が指を曲げたように丸くなっている。骨・竹・木・金属など各種の材料で作る。
如意(2)[図]

にょいがだけ

にょいがだけ 【如意ヶ岳】
京都市左京区にある山。海抜472メートル。大文字山に連なる。文学作品ではしばしば大文字山と混同される。

にょいち

にょいち 【如一】
⇒即非(ソクヒ)如一

にょいほうじゅ

にょいほうじゅ [3] 【如意宝珠】
〔仏〕 すべての物事を思うとおりにかなえてくれるという珠。摩尼(マニ)。摩尼宝珠。

にょいぼう

にょいぼう [0][2] 【如意棒】
伸縮自在で,おもいどおりにあやつって,敵を倒したりできるという架空の棒。「西遊記」に出てくる孫悟空の持ち物。

にょいりん

にょいりん 【如意輪】
(1)「如意輪観音」の略。「仏は―/枕草子 210」
(2)〔如意輪観音の六臂(ロツピ)を手練手管の多さにたとえて〕
遊女のこと。「寝無畏(ネムイ)と申―の御姿/柳多留 110」

にょいりんかんのん

にょいりんかんのん 【如意輪観音】
六観音・七観音の一。如意宝珠と宝輪とを持って衆生(シユジヨウ)の願いをかなえる。多くは六臂像。如意輪菩薩。
如意輪観音[図]

にょいりんじ

にょいりんじ 【如意輪寺】
奈良県吉野町にある浄土宗の寺。延喜年間(901-923)日蔵の開創。のち,南朝の勅願所となる。楠木正行(マサツラ)が一族の姓名を本寺の過去帳に記し,本堂の扉にやじりで辞世の歌を書き記して四条畷に向かい討ち死にしたことが太平記にみえる。

にょいん

にょいん [1] 【女院】
三后・准后・女御・内親王などで特に院号を与えられた人。一条天皇のとき,皇太后藤原詮子が出家に際して東三条院の院号を贈られたのが最初。上皇に準ずる待遇を受けた。にょういん。

にょう

にょう ネウ [1] 【尿】
腎臓でつくられ,輸尿管・膀胱を経て尿道から排出される淡黄色透明の液体。体内の代謝物質・解毒物質などの排出や,酸塩基平衡の維持に重要な役割を果たす。尿量は成人で一日約1.5リットルで,通常,弱酸性。小便。小水。いばり。ゆばり。

にょう

にょう ネウ [1] 【鐃】
(1)中国で,陣中で鼓を鳴らすのをやめさせるのに用いた,どら。大形の鈴に似るが舌がない。じんがね。どう。
(2)仏寺で用いる銅鑼(ドラ)の一種。

にょう

にょう ネウ [1] 【繞】
漢字の構成部分の名称。「道」の「辶(しんにょう)」,「廷」の「廴(えんにょう)」など,主に字の左から下部に続く形のもの。

にょう

にょう【尿】
urine.→英和
尿検査 (a) urinalysis.→英和

にょうい

にょうい【尿意を催す】
have the desire to pass water.

にょうい

にょうい ネウ― [1] 【尿意】
小便がしたいという感じ。「―をもよおす」

にょういん

にょういん [0] 【女院】
「にょいん(女院)」に同じ。

にょうかん

にょうかん ネウクワン [0] 【尿管】
⇒輸尿管(ユニヨウカン)

にょうかん

にょうかん [0] 【女官】
「にょかん(女官)」に同じ。

にょうき

にょうき ネウ― [1] 【尿器】
病人・老人などが寝たままで尿をとるために用いる容器。しびん。おまる。

にょうけっせき

にょうけっせき ネウ― [3] 【尿結石】
⇒尿路結石(ニヨウロケツセキ)

にょうけんさ

にょうけんさ ネウ― [3] 【尿検査】
泌尿器および全身的な疾患の診断に役立てるため,尿を顕微鏡や物理的・化学的方法で検査すること。普通,色・清濁・比重,タンパク・糖・ウロビリノーゲン,潜血・沈渣物などを調べる。検尿。

にょうご

にょうご [1] 【女御】
〔「にょご」とも〕
(1)天皇の寝所に侍した女性で,皇后・中宮の下,更衣の上の格。多くは摂関など名家の子女から選ばれ,人数は不定。平安中期以降,女御から皇后を立てるのが例となった。
(2)上皇・皇太子の妃。

にょうごだい

にょうごだい 【女御代】
大嘗会(ダイジヨウエ)の御禊(ゴケイ)の際,女御の代理として奉仕する者。

にょうごばら

にょうごばら 【女御腹】
女御の腹から生まれること。また,その人。「院の御いもうとの―なりけり/宇津保(蔵開中)」

にょうさいかん

にょうさいかん ネウサイクワン [3] 【尿細管】
⇒細尿管(サイニヨウカン)

にょうさん

にょうさん ネウ― [0] 【尿酸】
核酸構成成分の一つであるプリン化合物の代謝産物。広く肉食動物の血中・尿中に存在し,ヒトでは尿中に排泄される。血中の尿酸が過剰になると,関節の軟骨などに尿酸の結晶が沈着して痛風になる。

にょうしっきん

にょうしっきん ネウ― [3] 【尿失禁】
尿を無意識に漏らしてしまう状態。括約筋そのものに異常がある場合,大脳中枢の機能障害や深い眠りで大脳の抑制がきかない場合,腹圧が急に上昇した場合などに起こる。おもらし。

にょうしんじゅん

にょうしんじゅん ネウ― [3] 【尿浸潤】
尿路壁にあいた孔(アナ)から尿が漏れ,周囲の組織に浸入すること。

にょうじゅ

にょうじゅ 【女嬬・女孺】
後宮に仕える女官。采女(ウネメ)・氏女(ウジメ)から採用され,宮内の掃除や雑事に従事。にょじゅ。めのわらわ。

にょうせき

にょうせき ネウ― [1][0] 【尿石】
⇒尿路結石(ニヨウロケツセキ)

にょうぜつ

にょうぜつ ネウ― [0] 【饒舌】 (名・形動)[文]ナリ
「じょうぜつ(饒舌)」に同じ。「流石(サスガ)女の―なもので/思出の記(蘆花)」

にょうそ

にょうそ【尿素】
《化》urea.→英和

にょうそ

にょうそ ネウ― [1] 【尿素】
〔urea〕
哺乳類の尿中に含まれる窒素化合物。体内でタンパク質が分解して生成される。化学式(NH�)�CO 工業的にはアンモニアと二酸化炭素とから合成される。無色の柱状結晶で,肥料・尿素樹脂・医薬・接着剤の原料となる。1828年に初めて化学的に合成された有機化合物として有名。

にょうそかいろ

にょうそかいろ ネウ―クワイ― [4] 【尿素回路】
⇒オルニチン回路(カイロ)

にょうそじゅし

にょうそじゅし ネウ― [4] 【尿素樹脂】
尿素とホルムアルデヒドとを縮合重合させて得る熱硬化性の合成樹脂。接着剤・塗料・防縮加工・電気絶縁材などに用いる。ユリア樹脂。

にょうちゅうウロビリノーゲン

にょうちゅうウロビリノーゲン ネウチユウ― [9] 【尿中―】
尿中に排泄されたウロビリノーゲン。肝臓障害・熱性疾患・便秘などで増加し,胆管が閉塞すると減少するため診断の指標にもされる。

にょうどう

にょうどう ネウダウ [0] 【繞堂】
〔仏〕 衆僧が読経しながら仏堂や仏像の周りを右回りに巡り歩くこと。
→繞仏

にょうどう

にょうどう【尿道】
《解》the urethra.→英和
尿道炎《医》urethritis.

にょうどう

にょうどう ネウダウ [0] 【尿道】
尿を膀胱(ボウコウ)から体外に排出するための管。雄の尿道は雌に比べて長く,途中で精管と合し,精液の射出路を兼ねる。

にょうどうえん

にょうどうえん ネウダウ― [0][3] 【尿道炎】
尿道の炎症。ブドウ球菌・大腸菌・淋菌などの細菌感染によるものが多い。

にょうどうきゅうせん

にょうどうきゅうせん ネウダウキウ― [5] 【尿道球腺】
⇒カウパー腺

にょうどくしょう

にょうどくしょう【尿毒症】
《医》uremia.→英和

にょうどくしょう

にょうどくしょう ネウドクシヤウ [0][4][3] 【尿毒症】
腎臓の機能障害により排泄されるべき尿成分が血中にたまって起こる中毒症状。嘔吐・頭痛・浮腫・意識障害などの症状を呈する。

にょうのう

にょうのう ネウナウ [0] 【尿嚢】
高等脊椎動物の胚に生じた尿膜がかたちづくる嚢状体。初めは排出器官として機能するが,のちには鳥類や爬虫類では呼吸器官としてはたらき,哺乳類では胎盤の形成にあずかる。

にょうはち

にょうはち ネウ― [1] 【鐃鈸】
〔仏〕 中央がくぼんだ銅製の皿状の物を二枚打ち合わせて音を出すシンバルのような楽器。法会の際などに用いる。にょうばつ。鈸。

にょうぶつ

にょうぶつ ネウ― [0] 【繞仏】
〔仏〕 衆僧が読経しながら仏像の周りを右回りに巡り歩くこと。
→繞堂

にょうへい

にょうへい ネウ― [0] 【尿閉】
膀胱(ボウコウ)内にたまっている尿を自力で排泄することができない状態。膀胱・尿道の炎症,結石・前立腺肥大・子宮筋腫などによる尿路の閉塞や神経系疾患などが原因となる。

にょうほうしょう

にょうほうしょう ネウホウシヤウ [0][3] 【尿崩症】
脳下垂体後葉ホルモンの一種である抗利尿ホルモンが不足して,多尿と口渇をきたす疾患。

にょうぼ

にょうぼ [1] 【女房】
〔「にょうぼう(女房)」の転〕
「にょうぼう(女房){(1)}」に同じ。

にょうぼう

にょうぼう【女房】
a wife.→英和
女房役 one's right-hand man.

にょうぼう

にょうぼう [1] 【女房】
〔「房」は部屋の意。女官の部屋が原義。「にょう」は慣用音〕
(1)妻。自分の妻のことをいう場合に多く用いられる。にょうぼ。「―の尻に敷かれる」
(2)宮中に仕え,房(=部屋)を与えられて住む女官の総称。出身階級によって上臈・中臈・下臈に大別される。また,院や諸宮・貴人の家などに仕える女性をもいう。「家の御達,―などのうかがふを/枕草子 3」
(3)女性,また愛情の対象としての女性をいう。中世・近世の用法。「あたりの―をかたらふて,ただ今これへおしよせらるる/狂言・髭櫓」

にょうぼう=と畳は新しい方が良い

――と畳は新しい方が良い
女房と畳は新しい方がすがすがしくてよい。

にょうぼう=の妬(ヤ)くほど亭主(テイシユ)もてもせず

――の妬(ヤ)くほど亭主(テイシユ)もてもせず
女房は自分の亭主をもてるものと思ってやきもちを焼くが,女房の思うほどもてることはない,ということ。

にょうぼういえぬし

にょうぼういえぬし 【女房家主】
一家の主婦。にょうぼうあるじ。「惣じての―・身体(シンダイ)の仕合せにひかれて,姿は作りものといへり/浮世草子・織留 5」

にょうぼうぐるい

にょうぼうぐるい 【女房狂ひ】
遊女屋などに通い,女色におぼれること。女狂い。「―ヲスル/日葡」

にょうぼうぐるま

にょうぼうぐるま 【女房車】
女房{(2)}の乗る牛車(ギツシヤ)。おんなぐるま。

にょうぼうことば

にょうぼうことば [5] 【女房詞】
室町初期頃,御所や仙洞御所に仕える女房たちによって使用され始めた一種の隠語。食物・衣服・日常の用具に関するものが多く,上品で優美な言葉として,のちには将軍家に仕える女性から町家の女性にまで広がった。さらには一部の語彙は男性の間にまで用いられるに至ったものもある。団子を「いしいし」,豆腐を「おかべ」,鯉を「こもじ」という類。
→女房詞[表]

にょうぼうしょうぞく

にょうぼうしょうぞく [5] 【女房装束】
宮中に仕える女房の服装。儀式などの晴れのときには張袴(ハリバカマ)・単(ヒトエ)・五衣(イツツギヌ)・打衣(ウチギヌ)・表着(ウワギ)・唐衣・裳(モ)をつける。日常の装束には張袴を生袴(キノハカマ)に替え,唐衣と裳を略した。
女房装束[図]

にょうぼうてんか

にょうぼうてんか [5] 【女房天下】
一家の中で,妻が夫よりも権力のあること。かかあ天下。

にょうぼうのさぶらい

にょうぼうのさぶらい 【女房の侍】
宮中で,女房の詰め所である台盤所(ダイバンドコロ)のこと。

にょうぼうのふだ

にょうぼうのふだ 【女房の簡】
宮中清涼殿の台盤所にあって,女房の名や当番を記した簡。日給(ニツキユウ)の簡の一。

にょうぼうひでり

にょうぼうひでり 【女房旱】
女ひでり。「―はゆくまいし,おのればつかりが女か/浄瑠璃・傾城酒呑童子」

にょうぼうほうしょ

にょうぼうほうしょ 【女房奉書】
天皇側近に仕える女房が,天皇の勅命を奉じて出す文書。仮名文の散らし書きで書かれ,鎌倉時代に始まり,室町時代に最も盛んとなった。

にょうぼうもち

にょうぼうもち [3][0] 【女房持(ち)】
妻帯していること。また,妻帯者。

にょうぼうやく

にょうぼうやく [0][3] 【女房役】
妻が夫の内助となるように,補佐役となって相手を助け盛りたてる役目。また,その人。

にょうまく

にょうまく ネウ― [1] 【尿膜】
高等脊椎動物羊膜類の胚の周囲にある膜の一。尿嚢(ニヨウノウ)と尿嚢管を形成する。

にょうろ

にょうろ ネウ― [1] 【尿路】
尿を体外に排出するための一連の導管。腎・尿管・膀胱(ボウコウ)・尿道から成る。

にょうろけっせき

にょうろけっせき ネウ― [4] 【尿路結石】
尿路内にできる結石。結石の存在部位により腎結石・尿管結石・膀胱結石・尿道結石と呼ぶ。尿石。尿結石。

にょえつがん

にょえつがん [3] 【女悦丸】
江戸時代に売られた媚薬(ビヤク)の一種。女悦喜好丸。

にょおう

にょおう [2] 【女王】
(1)「じょおう(女王){(1)}」に同じ。
(2)「じょおう(女王){(2)}」に同じ。

にょかん

にょかん [0] 【女官】
朝廷に仕える女性の官人の総称。上級の者を女房というのに対して下級の者をさしていうことも多い。宮人(キユウジン)。にょうかん。

にょきにょき

にょきにょき [1] (副)
細長いものが勢いよく現れ出るさま。「たけのこが―(と)生える」

にょきにょき

にょきにょき
〜と <sprout,appear> one after another (続々と).

にょくろうど

にょくろうど 【女蔵人】
宮中で,内侍(ナイシ)・命婦(ミヨウブ)の下に奉仕した下級の女官。

にょけい

にょけい [0] 【女系】
⇒じょけい(女系)

にょげん

にょげん 【如幻】
〔仏〕 まぼろしのようにはかない存在。「―の生の中に,何事をかなさん/徒然 241」

にょこ

にょこ [1] 【如去】
仏の別名。

にょこしゅ

にょこしゅ [2] 【女戸主】
民法旧規定で,女子の戸主。

にょご

にょご 【女御】
⇒にょうご(女御)

にょごがしま

にょごがしま [3] 【女護が島】
「女護の島」に同じ。

にょごのしま

にょごのしま [3] 【女護の島】
(1)女性だけが住んでいるという想像上の島。中国の「三才図会」に記述があり,近世には八丈島をそれにあてる風説もあったという。
(2)女性ばかりがいる所。「朱雀の御所は―/浄瑠璃・平家女護島」

にょざい

にょざい [0] 【如在】
⇒じょさい(如在)

にょし

にょし 【女子】
⇒じょし(女子)

にょしき

にょしき 【女色】
⇒じょしょく(女色)

にょしょう

にょしょう [0] 【女性】
女として生まれたもの。おんな。じょせい。「もし―にて候へば/平家 10」

にょしょう

にょしょう 【女将】
⇒じょしょう(女将)

にょしょく

にょしょく [0] 【女色】
⇒じょしょく(女色)

にょじつ

にょじつ [0] 【如実】
(1)実際のとおりであること。多く「如実に」の形で副詞的に用いる。「戦争の悲惨さが―に描かれている」
(2)〔仏〕
 (ア)現象の諸相を超えた究極の真理。真如(シンニヨ)。
 (イ)真実の姿にかなっていること。

にょじつ

にょじつ【如実に】
(just) as it is;realistically.→英和
〜に描く depict <a thing> as it is.

にょじつちけん

にょじつちけん [4] 【如実知見】
〔仏〕 あるがままに正しく見,知ること。

にょじゅ

にょじゅ 【女嬬・女孺】
⇒にょうじゅ(女嬬)

にょじょい

にょじょい 【女叙位】
女官に位を授ける儀式。一年おきに正月八日に行われた。おんなじょい。

にょぜ

にょぜ [1] 【如是】
〔仏〕
(1)〔このように,の意〕
経文の最初に使われる言葉。釈迦の言葉を信じて従うという意味を含むとされ,経文の重要な要素。
(2)天台宗の中心的教義の一つで,現象こそが真理にほかならないことを示す言葉。
→十如是
(3)「そのとおり」と相手の言うことを承認する言葉。印可の言葉。

にょぜかん

にょぜかん 【如是閑】
⇒長谷川(ハセガワ)如是閑

にょぜがもん

にょぜがもん [1][1] 【如是我聞】
〔仏〕
〔「このように私は聞いた」の意〕
経文の最初に置かれる言葉。釈迦の教えを信じ,それをかたく保つ意味を含む。仏の教えであることを示すため,釈迦が弟子の阿難に経典の冒頭に冠させたという。

にょそう

にょそう [0] 【女僧】
女の僧。尼僧。あま。

にょそう

にょそう [0] 【女装】
⇒じょそう(女装)

にょぞく

にょぞく [0] 【女賊】
〔仏〕 女性のこと。仏道の妨げになることを賊にたとえていう語。

にょたい

にょたい [0] 【女体】
(1)女性の肉体。「―の美」
(2)女性。女性の姿。「―の神とおぼしくて,玉の簪(カンザシ),玉葛の/謡曲・葛城」
(3)老体・軍体とともに,猿楽(サルガク)の基礎となる三体の一。女の風姿。

にょっきり

にょっきり [3] (副)
それだけが抜きんでて高いさま。とび出るさま。にょっこり。「高層ビルが―(と)建つ」

にょてい

にょてい 【女帝】
⇒じょてい(女帝)

にょどう

にょどう 【女道】
(衆道(シユドウ)に対して)遊女と遊ぶこと。女道楽。「衆道―を昼夜のわかちもなく/浮世草子・五人女 3」

にょにん

にょにん [0] 【女人】
女の人。女性。

にょにんきんせい

にょにんきんせい【女人禁制】
<掲示> No Admittance to Women.

にょにんきんぜい

にょにんきんぜい [0] 【女人禁制】
〔「にょにんきんせい」とも〕
仏教の霊場や修行の場で,女子は僧の修行の障害になるとしてその立ち入りを禁ずること。また,特殊の神事に女子の参加するのを認めないこと。比叡山・高野山におけるものなどが有名だが,明治以後大部分は解禁された。

にょにんけっかい

にょにんけっかい 【女人結界】
女人禁制の地域。

にょにんこうや

にょにんこうや 【女人高野】
室生寺(ムロウジ)の異名。高野山など,明治初年まで女人禁制であった寺に対して,女子の参拝・修行が許されたことからいう。

にょにんじょうぶつ

にょにんじょうぶつ [4] 【女人成仏】
〔仏〕 女性が悟りを開いて仏となること。元来,仏教では女性は宗教的能力に劣っており,そのまま仏にはなれないという考えが主流であった。

にょにんどう

にょにんどう [0][2] 【女人堂】
女人禁制の領域の外に建てられ,女性がこもって読誦や念仏などに励むための堂。高野山のものが有名。

にょひつ

にょひつ [0] 【女筆】
女流の筆法。おんなで。じょひつ。

にょべっとう

にょべっとう 【女別当】
斎宮寮・斎院司に仕える女官。「―してきこえ給へり/源氏(澪標)」

にょほう

にょほう [0] 【如法】 (名・形動ナリ)
(1)〔仏〕 仏の教えどおりである・こと(さま)。「功徳も御祈りも―に行はせ給ひし/大鏡(頼忠)」
(2)柔和なこと。温厚篤実なこと。また,そのさま。「その身の―なるに任せて/御伽草子・羅生門」
(3)(副詞的に用いて)もちろん。もとより。「―夜半のことなれば,内侍も女官もまゐりあはずして/平家 11」

にょほうあんや

にょほうあんや [4] 【如法暗夜】
文字どおり暗い夜。真っ暗闇。如法の闇。

にょほうきょう

にょほうきょう [0] 【如法経】
〔仏〕 特定の方式によって書写された経典。または,そのように写経を行うこと。多くは,法華経を写経する。

にょぼく

にょぼく 【如木】
⇒じょぼく(如木)

にょぼさつ

にょぼさつ [2] 【如菩薩】
菩薩のように慈悲深いこと。似菩薩(ジボサツ)。「外面(ゲメン)―内心如夜叉(ニヨヤシヤ)」

にょぼさつ

にょぼさつ [2] 【女菩薩】
(1)慈悲深くやさしい,菩薩のような女性。
(2)〔「外面(ゲメン)如菩薩(ニヨボサツ)」のもじり〕
遊女。「―に一夜のつとめ三歩経/柳多留 49」

にょぼん

にょぼん [0] 【女犯】
〔仏〕 僧が不淫戒を破り,女性と交わること。「―肉食(ニクジキ)」

にょむげんほうよう

にょむげんほうよう [5] 【如夢幻泡影】
〔金剛般若経〕
現象界が夢幻や泡影のようにはかないことのたとえ。

にょやしゃ

にょやしゃ [2] 【女夜叉】
女体の夜叉。

にょやしゃ

にょやしゃ [2] 【如夜叉】
夜叉のように荒々しく恐ろしいこと。

にょらい

にょらい [0][1] 【如来】
〔仏〕
〔梵 tathāgata 真理からやってきたもの,真理から生まれたものの意〕
仏教上の最高の状態にある存在,すなわち仏のこと。仏の十号の一。「釈迦―」
→菩薩
→十号

にょらい

にょらい【如来】
Buddha.→英和

にょらいきょう

にょらいきょう 【如来教】
尾張国熱田(現名古屋市)の農民出身の教祖一尊如来きの(1756-1826)が,1802年開教した民間宗教の一派。原罪意識,来世主義を中心とする。修行として座禅を重視することから明治以降曹洞宗に属したが,1946年(昭和21)独立。教祖の説教を集めた「お経様」を根本教典とする。

にょらいし

にょらいし 【如儡子】
(1603?-1674) 仮名草子作者。斎藤氏。別号,以伝・雪朝庵士峰。山形の人。戦国武士的道徳観に立ち,江戸初期の政治・世相に対する痛烈な批判を仮名草子中に展開した。著「可笑記」「堪忍記」など。

にょらいしん

にょらいしん [2] 【如来身】
〔仏〕 十身の一つで仏自身の体をさす。仏身。

にょらいじゅうごう

にょらいじゅうごう [4] 【如来十号】
〔仏〕 如来に対する一〇種の称号。
→十号

にょらいぜん

にょらいぜん [2] 【如来禅】
〔仏〕
(1)如来が実践する禅法。楞伽経(リヨウガキヨウ)に説かれる四種禅の一。
(2)達磨(ダルマ)の伝えた正系の禅。圭峰宗密(ケイホウシユウミツ)が分類した五種の禅のうち,最上のもの。のちの禅宗では自己の禅を祖師禅と呼び,不十分な禅の蔑称として如来禅の語を用いた。如来清浄禅。
⇔祖師禅

にょらいぞう

にょらいぞう [2] 【如来蔵】
〔仏〕
〔梵 tathāgata-garbha 如来の母胎の意〕
衆生のうちにある成仏の可能性。仏と違わない本来清らかな心。

にょらいはだ

にょらいはだ 【如来肌】
肉づきがよくて温かそうな肌。転じて人肌のぬくもりでぽかぽかと温かいこと。「きやつが寝た跡を探つてみたれば,―な程に/狂言・磁石」

にょらいばい

にょらいばい [2] 【如来唄】
〔仏〕 梵唄(ボンバイ)の調子で唄う,仏の徳をたたえる内容の八句の偈(ゲ)。出典は勝鬘経(シヨウマンギヨウ)。

にょろにょろ

にょろにょろ
〜動く wriggle.→英和

にょろにょろ

にょろにょろ [1] (副)スル
(1)蛇など細長いものが身をくねらせて進むさま。「ミミズが―(と)はう」
(2)ふらふらと進み出るさま。のそのそ。のこのこ。「是を悋気(リンキ)の初めとして,我を忘れて―と進みて/浮世草子・一代女 3」

にょろり

にょろり [2][3] (副)
「にょろにょろ」に同じ。

によ

によ (連語)
〔終助詞「に」に間投助詞「よ」の付いたもの。近世江戸語〕
軽く注意を促す意を表す。…からね。「よく温まらぬと,跡で寒い―/滑稽本・浮世風呂 2」

によう

によ・う ニヨフ 【呻吟ふ】 (動ハ四)
うめく。呻吟(シンギン)する。「手輿つくらせ給ひて―・ふ―・ふ担(ニナ)はれ給ひて/竹取」

によう

によう【二様】
two;→英和
different (異なった).→英和
〜に in two ways.

によう

によう [0] 【二様】
ふたとおり。二種類。「―の考え方」

によし

によし 【荷吉】
「みよし(水押)」に同じ。

によって

によって 【に因って・に依って】 (連語)
〔格助詞「に」に動詞「よる(因・依)」の連用形の音便の形「よっ」と接続助詞「て」の付いたもの〕
(1)動作・作用の拠点を表す。「結果のいかん―判断する」「人―考え方に相違がある」「法律―罰する」
(2)動作・作用が行われる手段・方法を表す。「手術―病気をなおす」「電話―連絡する」
(3)原因・理由を表す。「台風―道路が寸断される」「病気―欠席が続いた」

によぶ

によ・ぶ 【呻吟ぶ】 (動バ四)
⇒によう(呻吟)

により

により [0] 【似寄り】
似かよっていること。類似。「何処さら―の所はない/奇遇(四迷)」

により

により 【に因り・に依り】 (連語)
〔格助詞「に」に動詞「よる(因・依)」の連用形の付いたもの〕
「によって(連語)」に同じ。「人―好みもあろう」「会議の議決―施行する」

により

により【似寄りの】
similar <to> .→英和

によりて

によりて 【に因りて・に依りて】 (連語)
〔格助詞「に」に動詞「よる(因・依)」の連用形「より」と接続助詞「て」の付いたもの〕
「によって(連語)」に同じ。「何―か目を喜ばしむる/方丈記」

による

によ・る [2] 【似寄る】 (動ラ五[四])
似かよっている。よく似ている。「―・った性格」「何時(イツ)も―・つた刻限なので,…同じ車が同じ所を通るのだらうと推測した/門(漱石)」

によると

によると 【に依ると】 (連語)
「によれば」に同じ。「関係者―」「彼の手紙―」
→よる(動)

によれば

によれば 【に依れば】 (連語)
根拠・基準・理由を表す。によると。「新聞―」「医者の診断―貧血だそうだ」
→よる(動)

によんディー

によんディー [4] 【二、四 D 】
2 ,4 -dichlorophenoxyacetic acid の略。合成オーキシンの一。広い葉をもつ植物に選択的に殺草効果を示すので,イネ科植物の栽培に除草剤として使う。水に溶けず乳剤として散布する。

にら

にら [0][2] 【韮】
〔「みら」の転〕
ユリ科の多年草。アジアの温帯から暖帯に広く分布し,古代より葉を野菜とするため畑で栽培。葉は鱗茎から出,長さ20〜30センチメートルの平たい線形で,強い匂いがある。八,九月,花茎を出して白色の花をつける。こみら。ふたもじ。[季]春。
〔「韮の花」は [季]秋〕

にら

にら【韮】
《植》a leek.→英和

にらいかない

にらいかない [4]
奄美(アマミ)・沖縄地方で信じられている,海の彼方あるいは海の底・地の底にあり,年ごとに神が訪れ,豊穣を約束してくれるとされる楽土。

にらぐ

にら・ぐ 【焠ぐ】 (動ガ四)
焼いた刀を水につける。焼き入れする。「かの竜泉に剣を―・ぐとかや/奥の細道」

にらさき

にらさき 【韮崎】
山梨県北西部,釜無(カマナシ)川中流域の市。甲府盆地北西部の中心で,果樹・野菜栽培が盛ん。

にらまえる

にらま・える ニラマヘル [4] 【睨まえる】 (動ア下一)[文]ハ下二 にらま・ふ
にらみつける。「はつたと―・へ声張上げ/慨世士伝(逍遥)」

にらみ

にらみ【睨み】
a glare.→英和
〜がきく(きかない) have great (no) influence[authority] <over> ;be in (out of) control.

にらみ

にらみ [3] 【睨み】
(1)にらむこと。「横目でひと―する」
(2)他人を恐れさせおさえつけること。「―がきく」「―をきかせる」

にらみあい

にらみあい【睨み合い】
(1) glaring at each other.(2)[反目]hostility;feud.→英和

にらみあい

にらみあい [0] 【睨み合い】
(1)にらみあうこと。「激しい―」
(2)取引市場で,売り手買い手とも動かず,相手の出方を待っている状態。

にらみあう

にらみあ・う [4] 【睨み合う】 (動ワ五[ハ四])
(1)互いににらむ。「両者土俵中央で―・う」
(2)互いに敵視して対立する。また,敵対する者が相手の出方を待って向かい合う。対峙する。「両軍とも川の対岸で―・う」

にらみあう

にらみあう【睨み合う】
(1) glare at each other.(2)[反目]be hostile to each other;be at variance with each other.

にらみあわせる

にらみあわせる【睨み合わせる】
…と睨み合わせて in view of…;considering…;→英和
in consideration[the light]of….

にらみあわせる

にらみあわ・せる [6][0] 【睨み合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 にらみあは・す
互いに見比べて,両方がうまくいくよう考える。「ふところ具合と―・せる」

にらみかえす

にらみかえす【睨み返す】
glare back <at> .

にらみくら

にらみくら [3] 【睨み競】
「にらめっこ」に同じ。「おれとして―する蛙哉/おらが春」

にらみすえる

にらみす・える [5][0] 【睨み据える】 (動ア下一)[文]ワ下二 にらみす・う
じっとにらむ。「相手の目を―・える」

にらみだい

にらみだい [3] 【睨み鯛】
正月や結婚式の席に飾り物としておく鯛。その場では食べないことからいう。

にらみつける

にらみつ・ける [5] 【睨み付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 にらみつ・く
激しくじっとにらむ。目をいからしてにらむ。にらめつける。「反対派の席を―・ける」

にらみよきん

にらみよきん [4] 【睨み預金】
金融機関が拘束預金としての措置をとっていないが,債務者側で事実上引き出せない状況にある預金。

にらむ

にら・む [2] 【睨む】 (動マ五[四])
(1)厳しい目つきでじっと見る。鋭く見つめる。「鋭い目つきで―・む」「悪しき眼に―・み/霊異記(中訓注)」
(2)精神を集中して,じっと見つめる。「盤面を―・んで長考する棋士」「試験問題を―・んで考え込む」
(3)見当をつける。「警察では犯人は被害者の身内にいると―・んでいる」
(4)(多く受け身の形で)注意すべき相手として目をつける。注意を要する人物として監視する。「当局から―・まれている」「あの人に―・まれたらおしまいだ」
(5)(物事を)計算に入れる。「総選挙を―・んだ発言」

にらむ

にらむ【睨む】
(1) glare <at> (睨みつける);→英和
stare <at> (じっと見る).→英和
(2)[目星をつける]keep an eye on;suspect <a person to be a murderer,a person of a crime> .→英和

にらめくら

にらめくら [3] 【睨め競】 (名)スル
「にらめっこ」に同じ。「黙然(ダンマリ)で唯―かい,ああ気の利かない/多情多恨(紅葉)」

にらめっこ

にらめっこ [3] 【睨めっこ】 (名)スル
(1)互いににらみあうこと。
(2)子供の遊び。向かい合って互いに滑稽な表情をつくり,先に笑いだした方を負けとするもの。にらみくら。にらめくら。
(3)じっと見ること。「書類と―する」

にらめっこ

にらめっこ【睨めっこ(する)】
(play) a staring game.

にらめつける

にらめつ・ける [5][0] 【睨め付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 にらめつ・く
にらみつける。「怖い形相で―・ける」

にらめる

にら・める [3] 【睨める】 (動マ下一)
「睨(ニラ)む」に同じ。「まだおれの顔を―・めて居る/坊っちゃん(漱石)」

にらやま

にらやま 【韮山】
静岡県東部,伊豆半島の基部にある町。源頼朝が流された蛭ヶ小島,北条早雲の韮山城跡,幕末の反射炉跡など史跡が多い。

にらやまがさ

にらやまがさ [5] 【韮山笠】
幕末に用いられた笠。幕末・維新の戦争の際砲兵の士卒が多くかぶった。こよりを編んで扁平・小形の編み笠状に作り,黒漆を塗ったもの。韮山の代官江川太郎左衛門の門人たちがかぶったのでこの名がある。
韮山笠[図]

にらやまずきん

にらやまずきん [5][6] 【韮山頭巾】
黒いビロード製の頭巾。幕末に韮山の代官江川太郎左衛門の門下で,西洋砲術を学ぶ者が多くかぶったので,この名がある。

にらんせい

にらんせい【二卵性双生児】
fraternal twins.

にらんせいそうせいじ

にらんせいそうせいじ [8] 【二卵性双生児】
一回の排卵で出た二個の卵子が各々受精してできた双生児。二児は同性の場合もあり異性の場合もあり,性格・体形なども一卵性双生児の場合と異なり必ずしも似ていない。
→一卵性双生児

にりこういせき

にりこういせき ニリカウヰセキ 【二里岡遺跡】
中国河南省鄭州市郊外にある丘陵遺跡。西半部は殷墟(インキヨ)より早い殷代中期の遺跡で,建築遺構が中心。東半部は戦国時代の墓地。

にりつはいはん

にりつはいはん [1][0] 【二律背反】
⇒アンチノミー

にりつはいはん

にりつはいはん【二律背反】
antinomy.→英和

にりとういせき

にりとういせき 【二里頭遺跡】
中国河南省偃師(エンシ)県にある殷代前期の遺跡。青銅器が出土し,宮殿の造営が確認され,都城址とみられる。

にりゅう

にりゅう【二流の】
second-rate;second-class;minor.→英和

にりゅう

にりゅう [0] 【二流】
(1)二つの流れ。二つの流派。「平曲の―」
(2)格式・技量・品質などがやや劣ること。また,そのもの。「―の品」「―の人物」

にりゅうかたんそ

にりゅうかたんそ ニリウクワ― [5] 【二硫化炭素】
特異な悪臭のある無色の液体。化学式 CS� 引火性が強く有毒。強力な溶剤で,多くの有機物質のほか,ゴム・硫黄・黄リン・ヨウ素などもよく溶かす。殺虫剤のほかビスコース-レーヨン製造に用いられる。

にりん

にりん【二輪】
two wheels.‖二輪咲き twin flowers.二輪車 a two-wheeled vehicle;a two-wheeler.

にりん

にりん [0][1] 【二輪】
(1)二つの丸い物。「日月の―」
(2)二つの花。「紅白―のバラ」
(3)二つの車輪。また,「二輪車」の略。

にりんしゃ

にりんしゃ [2] 【二輪車】
車輪が二つの車。自転車・オートバイなど。

にりんそう

にりんそう [0] 【二輪草】
キンポウゲ科の多年草。本州中部以北の落葉樹林の林床に群生する。根生葉は長い柄がある。早春,高さ約20センチメートルの花茎の先に,普通二個の白花をつける。[季]春。

にる

にる [0] 【似る】 (動ナ上一)[文]ナ上一
〔「似(ノ)る」の母音交替形〕
(1)ある物が他の物と同じように見える。「アユに〈に〉た魚」「よく〈に〉ている人」
(2)性質・状態などに共通点を持つ。「性格は父親に〈に〉ている」「これとよく〈に〉た話を聞いたことがある」
(3)それに相応する。適合する。「おそろしい顔に〈に〉ずやさしい心をもっている」「ゆりと言へるは否と言ふに〈にる〉/万葉 1503」「着たるものの,人のさまに〈に〉ぬは/源氏(玉鬘)」

にる

にる [0] 【煮る】 (動ナ上一)[文]ナ上一
食物を,水または調味料を加えた汁に入れて加熱し,食べられる状態にする。「里芋を〈にる〉」「うす味で〈にる〉」「〈に〉た魚」「今日あづきがゆ〈に〉ず/土左」
→ゆでる

にる

にる【似る】
look like;resemble;→英和
be similar <to> ;take after (顔などが).とてもよく〜 resemble closely.似ても似つかぬ be entirely different <from> ;have nothing in common <with> .似たり寄ったり be much the same.→英和
似たもの夫婦 Like marries like.似て非なる as different as chalk and cheese.

にる

にる【煮る】
boil;→英和
cook.→英和

にるい

にるい【二塁】
《野》the second base.‖二塁手 a second baseman.二塁打 a two-base hit;a double.

にるい

にるい [1][0] 【二塁】
野球で,走者が得点するために触れなければならない四つの地点のうち,二番目のもの。セカンド-ベース。セカンド。

にるいしゅ

にるいしゅ [2] 【二塁手】
野球で,内野手の一。二塁とその周辺を守る選手。セカンド-ベースマン。

にるいだ

にるいだ [2] 【二塁打】
野球で,打者が二塁まで達することのできたヒット。ツーベース-ヒット。

にれ

にれ
(「にれをかむ」の形で用いられ)「にれかむ」に同じ意。「大理の座の浜床の上にのぼりて―うちかみて臥したりけり/徒然 206」

にれ

にれ【楡】
《植》an elm.→英和

にれ

にれ [0][1] 【楡】
ニレ科ニレ属の植物の総称。北半球の温帯に約二〇種がある。ハルニレ・アキニレ・オヒョウの三種が日本に自生。街路樹・公園樹とし,材は器具・家具あるいは薪炭材とする。

にれいさん

にれいさん 【爾霊山】
中国,遼東半島の旅順の西にある二〇三高地の音訳名。日露戦争の際,乃木将軍が命名。

にれかむ

にれか・む 【齝む】 (動マ四)
牛・羊などが一度のみこんだ食物を再び口に戻してかむ。反芻する。「―・むと云ふは物を食ふが噛み垂れ噛み垂れするを云ふぞ/毛詩抄 11」

にれつ

にれつ【二列に並ぶ】
form two lines[rows].〜になって in two lines[rows].⇒縦隊.

にれんじゅう

にれんじゅう【二連銃】
a double-barreled gun.

にれんぜんが

にれんぜんが 【尼連禅河】
〔梵 Nairañjanā〕
古代インドの摩掲陀(マガダ)国の都市伽耶城(ガヤジヨウ)の東を流れる河川。ビハール州を流れるガンジス川の一支流。現在のパルグ川。釈迦が苦行ののち,菩提樹の下で悟りを開く前にこの川で水浴したとされる。

にろくしんぽう

にろくしんぽう 【二六新報】
秋山定輔(テイスケ)が1893年(明治26)東京で創刊した日刊紙。廃娼問題などをとりあげ人気を集めたが,たび重なる発禁処分と改題・内紛の末,1940年に廃刊。

にろくじちゅう

にろくじちゅう [0] 【二六時中】 (副)
〔昔,一日を昼六時,夜六時に分けたことから〕
一日中。四六(シロク)時中。「―神経をとがらす」

にろくつい

にろくつい [3][2] 【二六対】
漢詩作詩上のきまり。絶句のような七言近体詩の第二字と第六字との平仄(ヒヨウソク)が一致すること。

にわ

にわ ニハ [0] 【庭】
(1)敷地の中に設けた空間。木や草花を植え,池泉を造ったりして生活に広がりや情趣を添える。庭園。「―が広い」「―で遊ぶ」
(2)何か事が行われる所。かつては神事・公事の行われる場所,なりわいのための狩猟・漁猟・農作業などをする場所を広くさした。「学びの―」「裁きの―」「すなわち霊畤(マツリノニワ)を鳥見の山の中に立てて/日本書紀(神武訓)」「武庫の海の―良くあらし漁(イサリ)する/万葉 3609」
(3)家の入り口,台所などの屋内にある土間。各地の方言としてものこる。「そろばん追取―へくわらりと投げ捨たり/浄瑠璃・天の網島(中)」
(4)家庭。「―の訓(オシ)え」
(5)広い海面。「いざ子どもあへて漕ぎ出む―も静けし/万葉 388」

にわ

にわ ニハ 【丹羽】
姓氏の一。

にわ

にわ【庭】
a garden;→英和
a yard;→英和
a backyard (裏庭);→英和
a courtyard (中庭);→英和
a farmyard (農家の).→英和
〜の手入れをする trim up a garden.‖庭作り(いじり) gardening.

にわ

にわ ニハ 【日和】
〔万葉集の「にはよくあらし」を日の和(ナ)いだことと解して当てた字〕
穏やかな海面。穏やかな天気。「―うちつづきて浪風なほ静なれば/読本・弓張月(後)」

にわいし

にわいし ニハ― [0] 【庭石】
庭を構成するための石。景観用,園路用などがある。

にわいし

にわいし【庭石】
a garden stone.

にわいじり

にわいじり ニハイヂリ [3] 【庭弄り】
(趣味として)庭の草木や石などの手入れをすること。庭仕事。

にわうめ

にわうめ ニハ― [2][0] 【庭梅】
バラ科の落葉低木。中国原産。庭木・盆栽・切り花などとする。高さ1〜2メートル。葉は狭卵形。春,葉に先だって淡紅色の花を開く。果実はほぼ球形で,夏に赤く熟し,食べられる。コウメ。漢名,郁李(イクリ)。

にわうるし

にわうるし ニハ― [3] 【庭漆】
シンジュ{(3)}の別名。

にわか

にわか ニハカ [1] 【俄】
■一■ (形動)[文]ナリ
(1)物事の急に起こるさま。だしぬけ。突然。すぐさま。「一天―にかきくもる」「―には返答しかねる」
(2)かりそめであるさま。臨時的。一時的。「―にしもあらぬ匂ひ,いとなつかしう/徒然 104」
(3)病気が急変するさま。「にわかになる」の形で危篤状態になる意を表す。「死なむ命―になりぬ/万葉 3811」
■二■ (名)
即興的に演じる滑稽な寸劇。江戸時代,京都で,祭礼などに素人が演じたものが始まりで,江戸・大坂から地方に広まり,特に大坂で盛んに行われた。のちには専業の者も出,寄席・劇場に進出した。明治後期に衰退したが大阪・博多などでなお愛好されている。仁輪加。俄狂言。

にわか

にわか【俄の(に)】
sudden(ly);→英和
unexpected(ly).→英和

にわかあめ

にわかあめ【俄雨(に会う)】
(be caught in) a shower.→英和

にわかあめ

にわかあめ ニハカ― [4][3] 【俄雨】
突然降り出してまもなくやんでしまう雨。驟雨(シユウウ)。

にわかおどり

にわかおどり ニハカヲドリ [4] 【俄踊り】
(1)座興のための滑稽な踊り。
(2)俄狂言の中で踊る踊り。

にわかきょうげん

にわかきょうげん ニハカキヤウ― [4] 【俄狂言】
「俄{■二■}」に同じ。

にわかぐら

にわかぐら ニハ― [3] 【庭神楽】
特に舞台を設けず,庭で篝火(カガリビ)をたいて奏する神楽。

にわかごしらえ

にわかごしらえ ニハカゴシラヘ [4] 【俄拵え】
急ごしらえ。にわか作り。

にわかごと

にわかごと ニハカ― 【俄事】
突然の出来事。「そも―にて物の具着るにも及ばず/盛衰記 20」

にわかし

にわかし ニハカ― [3] 【俄師】
俄狂言を職業とする人。

にわかしばい

にわかしばい ニハカ―ヰ [4] 【俄芝居】
俄狂言の芝居。

にわかじこみ

にわかじこみ ニハカ― [4] 【俄仕込み】
(1)必要に迫られてから急いで品物を仕込むこと。
(2)技芸や知識を当座の間に合わせに急に覚え込むこと。「―で覚えた芸」

にわかじこみ

にわかじこみ【俄仕込みの】
hastily acquired;crammed.

にわかじたて

にわかじたて ニハカ― [4] 【俄仕立て】
間に合わせに急いでこしらえること。

にわかだいじん

にわかだいじん ニハカ― [4] 【俄大尽】
「俄分限(ニワカブゲン)」に同じ。

にわかづくり

にわかづくり ニハカ― [4] 【俄作り】
急いで作り上げること。

にわかどうしん

にわかどうしん ニハカダウ― [4] 【俄道心】
(1)急に発心して出家すること。
(2)狂言「惣八」の狂言記における別名。

にわかなりきん

にわかなりきん【俄成金】
⇒成金.

にわかなりきん

にわかなりきん ニハカ― [4] 【俄成り金】
急に大金持ちになること。また,その人。

にわかびより

にわかびより ニハカ― [4] 【俄日和】
雨が急にやんで晴れること。

にわかぶげん

にわかぶげん ニハカ― [4] 【俄分限】
急に金持ちになること。また,その人。成り金。俄長者。俄大尽。にわかぶんげん。
⇔次第(シダイ)分限

にわかぶしん

にわかぶしん ニハカ― [4] 【俄普請】
急に始めた家の普請。また,急ごしらえの普請。

にわかぶんげん

にわかぶんげん ニハカ― [4] 【俄分限】
「にわかぶげん(俄分限)」に同じ。

にわかべんきょう

にわかべんきょう【俄勉強】
cramming.〜する cram <for an examination> .→英和

にわかまど

にわかまど ニハ― [3] 【庭竈】
土間につくりつけたかまど。

にわかゆき

にわかゆき ニハカ― [3] 【俄雪】
突然降ってきて,間もなくやんでしまう雪。

にわき

にわき【庭木】
a garden tree.

にわき

にわき ニハ― [0] 【庭木】
庭に植える樹木。庭にある樹木。

にわきど

にわきど ニハ― [0] 【庭木戸】
庭の中に設けた木戸。

にわくさ

にわくさ ニハ― [0] 【庭草】
(1)庭に生えている草。
(2)ホウキギの古名。[新撰字鏡]

にわくなぶり

にわくなぶり ニハ― 【鶺鴒】
セキレイの古名。「時に―有り,飛び来て其の首尾を揺(タタ)く/日本書紀(神代上訓)」

にわぐち

にわぐち ニハ― [0] 【庭口】
庭の出入り口。

にわぐら

にわぐら ニハ― [0] 【庭蔵】
母屋から離れた庭の隅に建て,穀物・商品・道具などを納める蔵。母屋と軒続きに建てられ貴重品を納める内蔵に対していう。

にわげた

にわげた ニハ― [0] 【庭下駄】
庭を歩くときに履く,簡単な作りの下駄。

にわさき

にわさき ニハ― [0] 【庭先】
縁側に近い庭。

にわさきそうば

にわさきそうば ニハ―サウ― [5] 【庭先相場】
農家の庭先で決まる農産物の相場。

にわざくら

にわざくら ニハ― [3] 【庭桜】
バラ科の落葉低木。中国原産。庭木とする。ニワウメによく似るが,花が八重咲きで大きい。ハネズ。

にわし

にわし ニハ― [2] 【庭師】
庭園づくりや,庭園の手入れを業とする人。

にわし

にわし【庭師】
a gardener.→英和

にわしく

にわしく ニハシク 【俄しく】 (副)
にわかに。急に。「潮舟の舳越そ白波―も負ふせたまほか思はへなくに/万葉 4389」

にわしごと

にわしごと ニハ― [3] 【庭仕事】
「庭いじり」に同じ。

にわしどり

にわしどり ニハ― [3] 【庭師鳥】
スズメ目ニワシドリ科の鳥の総称。全長30センチメートル内外。ほとんどの種の雄は,貝殻・果実・花びらなどで飾った舞台や小屋のようなものを作り,求婚のダンスを踊る。造巣や育雛(イクスウ)は雌のみが行う。ニューギニアとオーストラリア東部の特産。アズマヤドリ。

にわせん

にわせん ニハ― 【庭銭】
(1)江戸時代,遊里で,紋日(モンビ)や水揚げの際に遊女が置屋や揚屋の主人・召し使いたちにおくる祝儀の金。遊女の客が負担し,遊女の格によって金額に差があった。
(2)江戸時代,宿場の問屋場に荷物を預けておくときの保管料。

にわぜきしょう

にわぜきしょう ニハゼキシヤウ [3] 【庭石菖】
アヤメ科の多年草。北アメリカ原産。芝生や草地に野生化。高さ20センチメートル内外。葉は剣形。晩春,茎上の苞(ホウ)の間から数個の花柄を出し,径1.5センチメートルの花を開く。花被片は六個で,赤紫または白紫の地に紫色の筋がある。
庭石菖[図]

にわそ

にわそ ニハ―
ナツトウダイの古名。[和名抄]

にわたうえ

にわたうえ ニハタウヱ [3] 【庭田植(え)】
小正月の予祝行事の一。庭先で田植えのわざを模擬的に行うこと。主として東北地方で行われる。皐月祝(サツキイワイ)。宵皐月(ヨイサツキ)。

にわたき

にわたき ニハ― [0] 【庭滝】
庭園内につくった滝。段をつけて落としたり,布状あるいは白糸状に落とすなど各種の技巧が用いられる。

にわたし

にわたし【荷渡し】
delivery <of goods> .〜する deliver.→英和

にわたしさしずしょ

にわたしさしずしょ [0] 【荷渡し指図書】
運送品や寄託品について,その引き渡しを指図する証券。多くは,船主が本船の船長にあてて発行した貨物引き渡しの指図証をいう。荷渡し指図証。荷渡し依頼書。

にわたずみ

にわたずみ ニハタヅミ 【潦】
■一■ (名)
雨が降って地上にたまったり流れたりする水。「はなはだも降らぬ雨故―いたくな行きそ人の知るべく/万葉 1370」
■二■ (枕詞)
比喩的に「流るる」「川」「行方知らぬ」などにかかる。「―流るる涙止めそかねつる/万葉 178」

にわたたき

にわたたき ニハ― [3] 【庭叩き】
セキレイの異名。[季]秋。

にわちょう

にわちょう ニハチヤウ 【庭帳】
江戸時代,年貢を納入する現場で納入者に捺印させた帳簿。

にわつくり

にわつくり ニハ― [3] 【庭作り】
(1)木を植えたり築山・泉水を設けたりして,庭を風趣があるようにつくること。また,その人。植木師。
(2)江戸幕府の職名。作事奉行の下にあり,造庭の事をつかさどった。

にわつづき

にわつづき ニハ― [3] 【庭続き】
庭に境や区切りがなく他の所へ続いていること。「―の隣家」

にわつとり

にわつとり ニハ― 【庭つ鳥】
■一■ (名)
ニワトリの古名。「朝明(アサケ)にはわびて鳴くなり―/万葉 3094」
■二■ (枕詞)
「鶏(カケ)」にかかる。「さ野つ鳥雉(キギシ)は響(トヨ)む―鶏は鳴く/古事記(上)」

にわづたい

にわづたい ニハヅタヒ [3] 【庭伝い】
ある庭から他の庭へと行くこと。また,庭を通って行くこと。「―に隣家を訪ねる」

にわとこ

にわとこ【接骨木】
《植》an elder;→英和
an elderberry (実).→英和

にわとこ

にわとこ ニハ― [0] 【庭常・接骨木】
スイカズラ科の落葉低木。山野に生え,庭木とする。高さ5メートルほど。枝は太い髄があり柔らかい。葉は羽状複葉。春,若枝の先に淡緑白色の小花多数を円錐状につける。液果は球形で赤熟する。枝葉を利尿・発汗・湿布などの薬用にする。タズノキ。
庭常[図]

にわとり

にわとり ニハ― [0] 【鶏・雞】
〔庭の鳥の意〕
キジ目キジ科の鳥。原種は東南アジアの密林にすむセキショクヤケイ。農耕の開始とともに家禽(カキン)として飼養されるようになり,用途に応じた改良がなされ,多くの品種が生じた。弥生時代にはすでに日本に渡来していた。採卵用の白色レグホン,食肉用のブロイラー・名古屋種,闘鶏用のシャモ,観賞用のオナガドリ・チャボなどの品種がある。くたかけ。とり。

にわとり

にわとり【鶏】
a fowl;→英和
a chicken;→英和
a hen (雌);→英和
<米> a rooster[ <英> cock](雄);a chick(en) (ひな);→英和
chicken (食肉).〜を飼う raise chickens.‖鶏小屋 a henhouse.鶏が先か卵が先かの問題 a chicken-and-egg problem.

にわとり=を割(サ)くにいずくんぞ牛刀を用いん

――を割(サ)くにいずくんぞ牛刀を用いん
〔論語(陽貨)〕
小事を処理するのに大人物や,また大規模な方法を用いる必要はないということ。

にわとりあわせ

にわとりあわせ ニハ―アハセ [5] 【鶏合(わ)せ】
「とりあわせ(鶏合)」に同じ。

にわとりびと

にわとりびと ニハ― 【鶏人】
⇒けいじん(鶏人)

にわとりぼこ

にわとりぼこ ニハ― [5] 【鶏鉾】
屋形の軒に鶏をかたどった飾りをつけた山車(ダシ)。京都の祇園会(ギオンエ)の山鉾(ヤマボコ)の一つ。

にわとりむこ

にわとりむこ ニハトリムコ 【鶏聟】
狂言の一。花聟が聟入りの礼儀作法を某(ナニガシ)にたずねると,某はからかって鶏のまねをするよう教えたので,花聟は舅(シユウト)の家へ着くなりさっそく鶏の鳴くまねをする。

にわない

にわない ニハナヒ 【新嘗】
〔「にわのあい」の転〕
「にいなめ(新嘗)」に同じ。「―の為に国郡を卜はしむ/日本書紀(天武下訓)」

にわながひで

にわながひで ニハ― 【丹羽長秀】
(1535-1585) 安土桃山時代の武将。尾張の人。織田信長に仕えて,佐和山城主。一時,惟住(コレズミ)氏を称す。本能寺の変後,豊臣秀吉とともに明智光秀を討った。柴田勝家が滅びると,越前北ノ庄城城主。

にわなずな

にわなずな ニハナヅナ [3] 【庭薺】
アリッサムの別名。

にわにたつ

にわにたつ ニハ― 【庭に立つ】 (枕詞)
「麻」にかかる。収穫後に庭に立て並べるからとも,庭に植えられるからともいう。「―麻手(アサデ)小衾(コブスマ)今夜だに/万葉 3454」

にわのあい

にわのあい ニハ―アヒ 【新嘗】
「にいなめ(新嘗)」に同じ。「是歳,―の月に当る/日本書紀(仁徳訓)」

にわのおしえ

にわのおしえ ニハ―ヲシヘ 【庭の訓え】
〔「庭訓(テイキン)」の訓読み〕
家庭での教育。

にわのもの

にわのもの ニハ― 【庭の者】
(1)室町幕府で,庭奉行に属す下級の役人。庭の清掃・雑用などに従事した。
(2)江戸幕府で,若年寄に属し,庭の清掃など雑用に従う者。

にわばん

にわばん ニハ― [0] 【庭番】
(1)庭の番をする雇い人。
(2)「御庭番(オニワバン)」に同じ。

にわび

にわび ニハ― 【庭火】
庭でたく火。特に,宮中で神事が行われる際に庭でたかれる篝火(カガリビ)。「―の煙のほそくのぼりたるに/枕草子 142」

にわふじ

にわふじ ニハフヂ [0] 【庭藤】
マメ科の落葉小低木。川岸などに自生し,庭木ともされる。高さ約50センチメートル。葉は羽状複葉。初夏,葉腋から総状花序を出し,紅紫色の蝶形花をつける。白花品種もある。岩藤(イワフジ)。

にわぶぎょう

にわぶぎょう ニハブギヤウ [3] 【庭奉行】
室町幕府の職名。営中の土木関係の仕事および庭の清掃をつかさどる。

にわほこり

にわほこり ニハ― [3] 【庭埃】
イネ科の一年草。日当たりの良い畑や庭に普通に見られる雑草。茎は高さ約20センチメートルで,基部でよく分枝する。葉は線形。七〜一〇月,茎頂に紫褐色で光沢のある多数の小穂をつける。

にわまわり

にわまわり ニハマハリ [3] 【庭回り】
庭のあたり。庭とその周辺。

にわみぐさ

にわみぐさ ニハミ― [3] 【庭見草】
(1)ハギの異名。
(2)バショウの異名。

にわも

にわも ニハ― [0] 【庭面】
庭の表面。庭。「―のこけ」

にわやき

にわやき ニハ― [0] 【庭焼(き)】
⇒御庭焼(オニワヤキ)

にわやすじろう

にわやすじろう ニハヤスジラウ 【丹羽保次郎】
(1893-1975) 電気工学者。三重県松坂生まれ。NE 式写真電送法の発明者。天皇即位式やベルリンオリンピック大会の電送に成功し,国際水準の自主技術として高く評価された。東京電機大学学長。

にわやなぎ

にわやなぎ ニハ― [3] 【庭柳】
ミチヤナギの別名。

にわやま

にわやま ニハ― [0] 【庭山】
庭に築いた山。築山(ツキヤマ)。

にん

にん [1] 【任】
課せられた仕事。果たすべき役目。「―を全うする」「彼はその―ではない」

にん

にん 【人】
■一■ [1] (名)
ひと。じん。人柄。「五郎殿ぞ器量の―にて/沙石 10」
■二■ (接尾)
助数詞。人数を数えるのに用いる。「親子三―」「何―いるか」

にん

にん【任】
⇒任務.〜に当たる take up one's duties <of> .〜に堪えない be unequal to the task.→英和

にん=を見て法(ホウ)を説(ト)け

――を見て法(ホウ)を説(ト)け
「人(ヒト)を見て法を説け」に同じ。

にん=重くして道遠し

――重くして道遠し
〔論語(泰伯)〕
任務は重く,かつ前途は長く困難である。

にんあい

にんあい 【人愛】
人との交わり。人づきあい。「天道にも背き―にも外(ハズ)れなんず/仮名草子・伊曾保物語」

にんあみどうはち

にんあみどうはち 【仁阿弥道八】
⇒高橋(タカハシ)道八

にんあん

にんあん 【仁安】
年号(1166.8.27-1169.4.8)。永万の後,嘉応の前。六条・高倉天皇の代。にんなん。

にんい

にんい【任意】
optional;→英和
voluntary.→英和
〜に at will;optionally;voluntarily.→英和
‖任意出頭 voluntary appearance.任意抽出法 random sampling.

にんい

にんい [1][0] 【任意】 (名・形動)[文]ナリ
(1)(規則や定めなどによらず)その者の思いにまかせる・こと(さま)。「―な方法」「参加不参加は各人の―です」
(2)〔数〕 特別な選び方をしないこと。あらゆる場合,すべての場合というのと同義にも用いる。「―な二点を結ぶ直線」

にんいいんたい

にんいいんたい [4] 【任意引退】
プロ野球で,所属球団の拘束を残したまま現役から引退すること。他球団でプレーするためには移籍手続きが必要。

にんいきてい

にんいきてい [4] 【任意規定】
当事者が法の内容と異なる意思を表示しないかぎりにおいて適用される規定。任意法規。
⇔強行法規

にんいさいけん

にんいさいけん [4] 【任意債権】
債務者が他の給付によって本来の給付に代える権利(代用権)をもつ債権。例えば,本来は土地を給付すべきところを,その土地の時価による金銭の支払いで代えることのできる債権など。

にんいしゅっとう

にんいしゅっとう [1][4] 【任意出頭】
刑事訴訟法上,身体を拘束されていない被疑者が,捜査機関の要求に応じて,取り調べを受けるためみずから捜査機関に出頭すること。

にんいしょうきゃく

にんいしょうきゃく [4] 【任意消却】
株主の同意によって会社が自己株式を取得した上でこれを失効させ,株式を消滅させること。
⇔強制消却

にんいじゅんびきん

にんいじゅんびきん [0] 【任意準備金】
会社が,定款または株主総会の決議によって,利益を源泉として任意に積み立てる準備金。任意積立金。
⇔法定準備金

にんいせいさん

にんいせいさん [4] 【任意清算】
合名会社・合資会社の清算において,定款または総社員の同意によって定めた方法により行われる清算方法。
⇔法定清算

にんいそうさ

にんいそうさ [4] 【任意捜査】
強制手段を用いない,証拠物の任意提出・任意同行・任意出頭などによる捜査。
⇔強制捜査

にんいだいりにん

にんいだいりにん [0] 【任意代理人】
本人の意思に基づいて信任される代理人。委任代理人。
⇔法定代理人
→代理(2)

にんいちょうてい

にんいちょうてい [4] 【任意調停】
労働争議を解決するために労働委員会が,労働者側と使用者側の合意に基づいて開始する調停。

にんいどうこう

にんいどうこう [4] 【任意同行】
捜査機関が検察庁・警察署などへ同行を求め,相手方の承諾によりこれを連行すること。意に反して承諾する必要はない。

にんいぬきとり

にんいぬきとり [4] 【任意抜(き)取り】
標本調査で,全資料(母集団)から標本を抜き取るとき,標本が母集団の性格や傾向を的確に表すように乱数表・さいころなどを用いて抽出すること。任意抽出法。無作為抽出法。ランダム-サンプリング。

にんいほうき

にんいほうき [4] 【任意法規】
当事者がその規定と異なる特約をすることによりその適用が排除されうる法規。私法,特に契約に関する規定の多くはこれにあたる。
⇔強行法規

にんいほけん

にんいほけん [4] 【任意保険】
加入を当事者の任意とする保険。普通,営利保険・相互保険はこれにあたる。
⇔強制保険

にんいん

にんいん [0] 【認印】
(1)みとめいん。
(2)承認したしるしに押す印。

にんか

にんか【認可】
authorization;approval (是認);→英和
license (免許).→英和
〜する authorize;→英和
license;approve.→英和
〜を受ける be authorized[licensed] <by> ;obtain the license <of> .‖認可証 a certificate;a license.

にんか

にんか [1][0] 【認可】 (名)スル
(1)ある事柄を認めて許すこと。
(2)行政機関が第三者の行為に同意を与え,その行為を法律上有効に完成させる行政行為。許可。「営業を―する」

にんかほうじん

にんかほうじん [4] 【認可法人】
民間人が発起人となって設立するが,設立には,特別の法律に基づき主務大臣の認可を受けることが必要とされる法人。

にんかん

にんかん【任官】
an appointment <to> ;→英和
commission (将校の).→英和
〜する be appointed <to a post> ;be commissioned (将校に).

にんかん

にんかん [0] 【任官】 (名)スル
官職に任ぜられること。また,就くこと。「少尉に―する」

にんが

にんが [1] 【人我】
〔仏〕 人間の中にあり,その人間を根拠づけている究極的本質。仏教では否定される。
→二空

にんがい

にんがい [0][1] 【人外】
人道にもとること。人でなし。「牛馬に劣りたる―と思し召せ/浄瑠璃・烏帽子折」

にんがい

にんがい [0] 【人界】
〔仏〕 十界の一。人間の住む世界。人間界。「未だ―を去らずして/今昔 7」

にんがい

にんがい 【仁海】
(951?-1046) 平安中期の真言宗の僧。小野流の祖。和泉の人。元杲(ゲンコウ)から伝法灌頂を受け,小野に曼荼羅寺を創建。勅命でたびたび雨乞いを行い,いずれも霊験があったため,雨僧正とも呼ばれた。東大寺別当・僧正を歴任。著「小野六帖」など。小野僧正。

にんがのそう

にんがのそう 【人我の相】
〔仏〕 人我の存在に固執した在り方や考え。「―深く,貪欲甚だしく/徒然 107」

にんがむそう

にんがむそう [1] 【人我無相】
〔仏〕 我執を生む自己が出現しないこと。人我が空であること。

にんき

にんき【任期】
the term of office[service].〜一杯勤める(を終える) serve out one's term.

にんき

にんき【人気】
popularity.→英和
〜がある(ない) be (un)popular <with> .〜をとる(失う) win (lose) popularity.→英和
〜が増す rise in popularity.→英和
〜取りをする court popularity.→英和
市場の〜がいい(わるい) The market is good (dull).‖人気投票 a popularity poll.人気取り a claptrap.人気俳優 a popular actor;a film star (映画の).人気者 a favorite;a lion.

にんき

にんき [1] 【任期】
ある職務に就いている期間。「―満了」

にんき

にんき [0] 【人気】
(1)世間の評判・受け。世間に受け入れられる程度。「―のある選手」「―が上がる」「―が出る」
(2)人間の生気。また,人々の気配。じんき。「冬は…―を以て風を防ぎ/浮世草子・風流曲三味線」
(3)その地方の気風。じんき。「態々(ワザワザ)―も知らない東京まで稼ぎに行(イカ)なくつても/緑簑談(南翠)」

にんきかぶ

にんきかぶ [3] 【人気株】
大きな利益が見こまれ,取引が活発な株。

にんきしょうばい

にんきしょうばい [4] 【人気商売】
世間の人気を得ることで成り立つ職業。芸能人・プロ-スポーツ選手など。

にんきそうば

にんきそうば [4] 【人気相場】
相場の見通しで強気が多く,それを反映し相場の堅調なこと。また,買うから高い,高いから買うといった人気だけで支えられた相場の状態。

にんきとうひょう

にんきとうひょう [4] 【人気投票】
投票により人気の順位を決めること。

にんきとり

にんきとり [3] 【人気取り】
世間の受けをよくしようとすること。また,そうすることにたけた人。

にんきもの

にんきもの [0] 【人気者】
多くの人から好意的に迎えられている人。アイドル。「クラスの―」

にんきゅう

にんきゅう 【人給】
荘園の荘官などに給付される年貢免除の田地。人給田。給田。

にんきょ

にんきょ [1] 【認許】 (名)スル
認めて許すこと。認可。「奉教自由の権利を―するを/明六雑誌 13」

にんきょう

にんきょう [0] 【任侠・仁侠】
弱い者を助け,強い者をくじき,義のためには命を惜しまないという気風。おとこぎ。おとこだて。「―の徒」「―道」

にんきょう

にんきょう【任侠】
gallantry;→英和
heroism.→英和
〜の gallant;→英和
heroic.→英和

にんぎょ

にんぎょ [1] 【人魚】
上半身が人間(多くは女)で,下半身が魚であるという想像上の動物。

にんぎょ

にんぎょ【人魚】
a mermaid;→英和
a merman (男).→英和

にんぎょう

にんぎょう【人形】
a doll;→英和
a puppet (あやつり人形);→英和
a dummy (モデル用).→英和
‖人形芝居[劇]a puppet show.人形使い a puppeteer.

にんぎょう

にんぎょう [0] 【人形】
(1)紙・木・土などで,人間の形に作ったもの。古くは災厄や穢(ケガ)れをそれにうつして流したり,神霊の依代(ヨリシロ)とし,また,呪詛の際の対象物などとしたが,のちには子供の愛玩用として多岐にわたるものが作られている。でく。ひとがた。「わら―」「フランス―」
(2)人の形を絵にかいたもの。ひとがた。
(3)自分の意志では動けず他人の思うままに動かされる人のたとえ。
(4)「人形仕立て」の略。

にんぎょうおくり

にんぎょうおくり [5] 【人形送り】
疫病や害虫を駆除する呪法として,春から夏にかけて行われる行事。藁(ワラ)人形などを作り,川や村境まで送り出す。

にんぎょうくい

にんぎょうくい [3] 【人形食い】
外見の美しい女性を好み求めること。また,その人。めんくい。「性懲(シヨウコリ)のない―で/青年(鴎外)」

にんぎょうげき

にんぎょうげき [3] 【人形劇】
人形遣いに操られた人形が演じる劇。文楽・マリオネットなど。人形芝居。

にんぎょうしばい

にんぎょうしばい [5] 【人形芝居】
⇒人形劇(ニンギヨウゲキ)

にんぎょうじたて

にんぎょうじたて [5] 【人形仕立て】
〔人形に着せる着物の仕立てに似ていることから〕
(1)男物和服の袖の袖付け止まりから袖下までをあきとせずに縫いふさぐ仕立て方。また,縫いふさいであるところ。人形袖。
(2)「比翼(ヒヨク)仕立て」に同じ。

にんぎょうじょうるり

にんぎょうじょうるり [5] 【人形浄瑠璃】
日本固有の人形劇の一。三味線伴奏で語る義太夫節などの浄瑠璃に合わせて人形を遣うもの。語り物と人形の結び付きは古く上代よりあったが,室町後期に起こった浄瑠璃節が,江戸初期三味線と提携して,人形芝居を上演するようになって成立した。作者に近松門左衛門,太夫に竹本義太夫などが出て,演劇の一様式として確立し,歌舞伎にも影響を与えた。現在「文楽」として伝承されているものはその流れである。
→浄瑠璃

にんぎょうつかい

にんぎょうつかい [5] 【人形遣い】
(1)人形芝居で,人形を操る人。
(2)「傀儡師(カイライシ)」に同じ。

にんぎょうで

にんぎょうで [0] 【人形手】
中国,明代の青磁の一。多く,内面に人物をほぼ等間隔に型押ししてあるのでいう。

にんぎょうとうげ

にんぎょうとうげ ニンギヤウタウゲ 【人形峠】
鳥取県と岡山県との県境にある峠。海抜739メートル。付近一帯にウラン鉱床があり,1956年(昭和31)から採掘が始められた。

にんぎょうのいえ

にんぎょうのいえ ニンギヤウノイヘ 【人形の家】
〔原題 (ノルウエー) Et Dukkehjem〕
イプセンの戯曲。三幕。1879年作。主人公ノラが自分は従順でかわいい人形でしかなかったことを悟り,一個の独立した人間として生きるために家を出る過程を描く。女性解放運動に大きな影響を与えた。

にんぎょうぶり

にんぎょうぶり [0] 【人形振り】
歌舞伎の義太夫狂言で,一場面または一部だけ,演者が人形の動きをまね,人形遣いに操られるような演技をすること。「本朝廿四孝」の「奥庭」の八重垣姫,「櫓」のお七など。

にんぎょうまわし

にんぎょうまわし [5] 【人形回し】
「傀儡師(カイライシ)」に同じ。

にんく

にんく [1] 【忍苦】 (名)スル
苦しみにたえること。苦痛をこらえること。

にんく

にんく [1] 【人工】
その仕事に要する作業量を,作業員一人の労働量を基礎に出したもの。仕事に必要な延べ人数。多く,土木建築関係についていう。「八―の仕事」

にんくう

にんくう [0] 【人空】
〔仏〕 人間をはじめすべての心をもつ存在は,因縁によって生じたものであって,永続する自体性をもたないということ。大乗仏教ではこれに加えて法空(ホツクウ)を説く。二空の一。人無我。
→法空

にんぐ

にんぐ [1] 【人工】
〔仏〕 禅宗で,剃髪して力仕事などの下働きをする者。

にんけんてんのう

にんけんてんのう 【仁賢天皇】
記紀で第二四代天皇,億計尊(オケノミコト)の漢風諡号(シゴウ)。履中天皇皇子,市辺押磐(イチノベノオシワ)の第一皇子。父を雄略天皇に殺され,一時播磨に逃れた。皇位を弟顕宗天皇に譲り,その死後即位した。

にんげつ

にんげつ 【忍月】
⇒石橋(イシバシ)忍月

にんげん

にんげん [0] 【人間】
(1)(機械・動植物・木石などにはない,一定の感情・理性・人格を有する)ひと。人類。
(2)(ある個人の)品位・人柄。人物。「なかなかの―だ」「あの人は―ができている」
(3)人の住む世界。世間。世の中。じんかん。「わがすることを―にほめあがむるだに興ある事にてこそあれ/大鏡(実頼)」
〔「にん」「けん」ともに呉音〕

にんげん

にんげん【人間】
(a) man;→英和
a human being;mankind (人類).→英和
〜の human.→英和
〜並の ordinary.→英和
〜味のある humane;→英和
warm.→英和
〜業(わざ)でない superhuman.→英和
〜ドックにはいる enter[go into]( <米> the) hospital for a medical checkup.‖人間関係 human relations.人間ぎらい misanthropy (性質);a misanthropist (人).人間工学 ergonomics;human engineering;biotechnology.人間国宝 a living national treasure.人間性 human nature;humanity.

にんげん

にんげん [3] 【任限】
任期。

にんげん=は万物の尺度である

――は万物の尺度である
ソフィストの代表者プロタゴラスの言葉。認識の客観である対象もその主観である人間も常に変化極まりない,故にある相対的な状況下で対象に触れて生ずる知覚のみが認識の唯一の源であり真理である,というもの。

にんげん=万事(バンジ)塞翁(サイオウ)が馬

――万事(バンジ)塞翁(サイオウ)が馬
⇒塞翁(サイオウ)が馬(ウマ)

にんげん=僅(ワズ)か五十年

――僅(ワズ)か五十年
人間が生きたとしても,たかだか50年である。人間の一生のはかないことのたとえ。

にんげん=到(イタ)る処(トコロ)青山(セイザン)あり

――到(イタ)る処(トコロ)青山(セイザン)あり
⇒人間(ジンカン)到る処(トコロ)青山あり

にんげんかい

にんげんかい [3] 【人間界】
天上界などに対して,人間の住むこの世界。人界。

にんげんかがく

にんげんかがく [5] 【人間科学】
広く人間にかかわる諸事象を研究する学問の総称。言語学・精神医学・人類学などの急速な発展に伴って用いられるようになった語。

にんげんかんきょうせんげん

にんげんかんきょうせんげん 【人間環境宣言】
1972年6月,ストックホルムの国連人間環境会議で採択された宣言。人間環境の保全と向上に関して,世界の人々を啓発し,指導するための共通の見解と原則を規定している。前文七項と二六の原則からなる。

にんげんかんけい

にんげんかんけい [5] 【人間関係】
社会・組織・集団などにおける人と人との関係。特に,個人と個人との心理面・感情面での関係をいう。

にんげんかんけいろん

にんげんかんけいろん [7] 【人間関係論】
⇒ヒューマン-リレーションズ

にんげんがく

にんげんがく [3] 【人間学】
〔anthropology〕
〔哲〕 人間の心身の本質を論究する哲学的考察。宇宙における人間の位置,人間の身体や気質,魂や精神などの在り方を研究し,古来哲学の一部門をなす。これと区別される現代の科学的人間学は人類学と呼ばれる。アントロポロギー。

にんげんがくてきしょうめい

にんげんがくてきしょうめい [0] 【人間学的証明】
〔哲〕 デカルトによる神の存在証明。我々が完全者たる神という観念を有して存在していることは疑えない。しかるに完全者の観念を不完全な存在たる我々が与えることはできぬから,その原因として完全者たる神が必然的に存在する,というもの。人性論的証明。
→神の存在証明

にんげんがくてきしんりがく

にんげんがくてきしんりがく [11] 【人間学的心理学】
人間の全体性や主体性を重視し,生きる意味や価値などの問題を追究する心理学。精神分析・行動主義に対する第三の勢力として主張された。人間性心理学。

にんげんきかいろん

にんげんきかいろん 【人間機械論】
〔フランスの唯物論者ラ=メトリーの同名の著(原題 (フランス) L'homme-machine 1748年刊)による〕
人間をもっぱら物理的な因果律によってはたらく機械としてとらえる考え。人間の精神(心)や生命に特別なはたらきを認めない唯物論または近代科学の人間観の顕著な考え。

にんげんきげき

にんげんきげき 【人間喜劇】
〔原題 (フランス) La Comédie humaine〕
バルザックが自作の長短編小説全九一編につけた総題。人物再登場の手法を駆使し,作品相互に立体的関係を作り出し,一九世紀前半のフランス社会とそこに生きる人間たちの全体像を描き上げようとした。

にんげんぎょらい

にんげんぎょらい [5] 【人間魚雷】
旧日本海軍が太平洋戦争で使用した,人間が操縦する魚雷。敵艦に体当たりして自爆することが目的の特殊な兵器。回天と命名されていた。

にんげんぎらい

にんげんぎらい [5] 【人間嫌い】
(1)他人とかかわりを持つことをいやがること。また,そういう性格の人。
(2)戯曲名(別項参照)。

にんげんぎらい

にんげんぎらい ニンゲンギラヒ 【人間嫌い】
〔原題 (フランス) Le Misanthrope〕
モリエールの喜劇。五幕。1666年初演。直情径行型の青年アルセストがコケティッシュな未亡人との恋に破れ,不義・不正を憎んで人間嫌いになる。上流社会の軽佻浮薄を風刺し,韻文の格調の高さから最高の性格喜劇とされる。

にんげんくさい

にんげんくさ・い [6] 【人間臭い】 (形)
(1)人間が生活している雰囲気がある。
(2)普通の人間が持つ感情や欲望が感じとれる。「―・い一面をのぞかせる」

にんげんこうがく

にんげんこうがく [5] 【人間工学】
〔human engineering〕
人間の身体的特性や精神的機能を研究し,それに適合した使いやすい機械を設計したり,活動しやすい環境をつくったりするための学問。

にんげんこくほう

にんげんこくほう [5] 【人間国宝】
「重要無形文化財保持者」の通称。

にんげんしっかく

にんげんしっかく 【人間失格】
小説。太宰治作。1948年(昭和23)「展望」連載。生きる能力さえ失うに至った男の手記の形で,作者自身の陰惨な自画像を描く。

にんげんせい

にんげんせい [0] 【人間性】
人間を人間たらしめる本性。人間らしさ。「―を失う」

にんげんせいたいがく

にんげんせいたいがく [7] 【人間生態学】
〔human ecology〕
⇒エコロジー(2)

にんげんそがい

にんげんそがい [5][0] 【人間疎外】
人間が機械の部分品のように扱われて,人間らしさが無視されること。社会が巨大化し複雑化するにつれて,人類の発展のためという本来の目的を忘れ,人間性を失っていくことへの警告として生まれた語。

にんげんぞう

にんげんぞう [3] 【人間像】
(1)人間としてあるべき姿。
(2)外見・性格・思想・行為などすべてを含めた全人格的な姿。

にんげんちせいろん

にんげんちせいろん 【人間知性論】
〔原題 An Essay Concerning Human Understanding〕
哲学書。J =ロック著。1690年刊。何らかの具体的な問題よりも,そうした考察を行う我々の能力そのものの検討を目的とする認識論を組織的に開始。「神の観念」さえも「生得的」ではないとして,あらゆる観念の先験性を退けた。人間悟性論。

にんげんてき

にんげんてき [0] 【人間的】 (形動)
行動や考えに,人間として当然あるべき感情の感じられるさま。人間らしい配慮や思いやりのあるさま。「―な扱い」「―に成長する」

にんげんどう

にんげんどう [3] 【人間道】
「人道(ジンドウ){(1)}」に同じ。

にんげんばなれ

にんげんばなれ [5] 【人間離れ】 (名)スル
容貌・性状・技量・考えなどが常人とかけ離れていること。「―した技」

にんげんみ

にんげんみ [0][3] 【人間味】
温かみのある人柄。人情味。「―のある人」

にんげんもよう

にんげんもよう [5] 【人間模様】
複雑な人間関係を,織物のたて・よこの糸が織り成す模様にたとえた語。

にんげんらしい

にんげんらし・い [6] 【人間らしい】 (形)
人間として当然あるような感情の感じられるさま。「―・い感情」

にんげんわざ

にんげんわざ [0][3] 【人間業】
人間のなしうること。普通,打ち消しの語を伴って用いる。「―とも思われぬ芸」

にんげんドック

にんげんドック [5] 【人間―】
主として成人病の早期発見と心・肝・腎・肺などのはたらきの検査を目的として,外来または短期間入院により行う精密な健康診断。

にんこうてんのう

にんこうてんのう ニンカウテンワウ 【仁孝天皇】
(1800-1846) 江戸後期の第一二〇代天皇(在位 1817-1846)。名は恵仁(アヤヒト)。光格天皇第四皇子。父光格天皇とともに,廷臣への講学に意を用いて学舎建設を命じ,これがのちの学習院となる。

にんごく

にんごく [1][0] 【任国】
(1)大使・公使・領事が赴任する国。
(2)国司として任命された国。

にんさんばけしち

にんさんばけしち [0][1] 【人三化け七】
〔人が三分,化け物が七分の意〕
容貌(ヨウボウ)が人間離れしていて醜いこと。

にんさんぷ

にんさんぷ [3] 【妊産婦】
出産前後の婦人。妊婦と産婦。

にんさんぷ

にんさんぷ【妊産婦】
expectant and nursing mothers.

にんしき

にんしき【認識】
recognition;→英和
understanding (理解);→英和
《哲》cognition.→英和
〜する recognize;→英和
realize.→英和
⇒理解.‖認識不足 lack of understanding;ignorance.認識論《哲》the theory of knowledge;epistemology.

にんしき

にんしき [0] 【認識】 (名)スル
(1)物事を見分け,本質を理解し,正しく判断すること。また,そうする心のはたらき。「経済機構を正しく―する」「―を新たにする」「―に欠ける」
(2)〔哲〕
〔英 cognition; (ドイツ) Erkenntnis〕
人間(主観)が事物(客観・対象)を認め,それとして知るはたらき。また,知りえた成果。感覚・知覚・直観・思考などの様式がある。知識。

にんしきこんきょ

にんしきこんきょ [5] 【認識根拠】
ある事実が存在するための理由(実在根拠)に対し,それを認識するための理由。推理において結論を基礎づける前提をさす。

にんしきしゃかいがく

にんしきしゃかいがく [6] 【認識社会学】
〔(フランス) sociologie de la connaissance〕
人間の認識活動の社会的被拘束性と,認識自身の社会的起源を明らかにし,認識と社会との関連性を研究対象とする社会学の一分野。フランスのデュルケームらによって始められ,ドイツのイェルザレムによって確立。
〔「知識社会学」と同義に用いられる場合がある〕
→知識社会学

にんしきしょく

にんしきしょく [4] 【認識色】
同種の動物間で互いに目につきやすく,社会的行動の誘発に役立つと考えられる色彩や斑紋。繁殖期に現れる婚姻色は認識色といえる。

にんしきばんごう

にんしきばんごう [5] 【認識番号】
戦死者の身元確認などのために,各将兵に与えられる個人番号。認識票などに彫られる。

にんしきひょう

にんしきひょう [0] 【認識票】
兵士の認識番号を彫った金属票。

にんしきぶそく

にんしきぶそく [0][5] 【認識不足】 (名・形動)
ある物事に対して正しい判断を下すだけの知識に欠けている・こと(さま)。「―な発言」「―を恥じる」

にんしきろん

にんしきろん [4] 【認識論】
〔哲〕
〔英 epistemology; (ドイツ) Erkenntnistheorie〕
いかにして真正な認識が成り立つかを,認識の起源・本質・方法・限界などについて研究する哲学の一部門。認識の起源に関しては合理論と経験論が,認識の対象に関しては観念論と実在論が対立する。知識論。

にんしきろんてきせつだん

にんしきろんてきせつだん [9][0] 【認識論的切断】
〔(フランス) coupure épistémologique〕
科学的認識を阻害するイデオロギー的障害物と手を切って,科学的概念を作ること。フランスの哲学者 G =バシュラールの用語。

にんしょ

にんしょ [1] 【任所】
任地。

にんしょう

にんしょう [0] 【認証】 (名)スル
一定の行為や文書の作成が正当な手続きによってなされたことを,定められた公の機関が証明すること。

にんしょう

にんしょう【認証】
certification;attestation.〜する certify;→英和
attest.→英和
‖認証官(式) an attestation official (ceremony).

にんしょう

にんしょう [0] 【人称】
文法で,言語主体が話し手か聞き手か,またはそれ以外の第三者であるかの区別をいう。一人称(自称)・二人称(対称)・三人称(他称)の三種がある。ヨーロッパ諸語では,主語の人称によって動詞の形が異なる。日本語では,一般に代名詞の分類にこれを用い,右の三種のほか,不定称を立てる。

にんしょう

にんしょう【人称】
《文》person.→英和
一(二,三)人称 the first (second,third) person.

にんしょう

にんしょう [0] 【人証】
⇒じんしょう(人証)

にんしょう

にんしょう ニンシヤウ 【忍性】
(1217-1303) 鎌倉末期の律宗の僧。字(アザナ)は良観。大和の人。叡尊(エイソン)・覚盛に師事。鎌倉に光泉寺・極楽寺を開く。道路や橋梁を設けたり,各地に悲田院や施薬院を建てたりして,社会福祉事業に貢献した。

にんしょうかん

にんしょうかん [3] 【認証官】
その任免に天皇の認証を要する官職。国務大臣・最高裁判所判事・高等裁判所長官・検事総長・次長検事・検事長・会計検査院検査官・人事院人事官・公正取引委員会委員長など。

にんしょうごび

にんしょうごび [5] 【人称語尾】
ドイツ語などの動詞の活用語尾のうち,主語の人称に呼応して変化するもの。日本語には,この種のものはない。

にんしょうしき

にんしょうしき [3] 【認証式】
天皇が認証官の任命を行う儀式。

にんしょうだいめいし

にんしょうだいめいし [7] 【人称代名詞】
「人代名詞(ジンダイメイシ)」に同じ。

にんしん

にんしん [0] 【妊娠】 (名)スル
女性が受胎して胎児をやどすこと。みごもること。受胎。懐妊。懐胎。「結婚して五年目に―する」

にんしん

にんしん【妊娠】
conception;→英和
pregnancy.→英和
〜する conceive.→英和
〜している be with child[in the family way];be pregnant.〜させる get <a woman> with child.〜6か月である be in the sixth month of pregnancy.→英和
‖妊娠中絶 (artificial) abortion.

にんしんおそ

にんしんおそ [5] 【妊娠悪阻】
つわりがひどくなって食事や水分がとれず,体重の減少,全身の衰弱・栄養障害をきたした状態。嘔吐による苦痛が強い。

にんしんじん

にんしんじん [3] 【妊娠腎】
妊娠が原因で腎機能が障害され,タンパク尿・浮腫などを伴うもの。妊娠中毒症の一症状。

にんしんせん

にんしんせん [0] 【妊娠線】
妊婦の腹部表面に現れる青赤色の線。皮膚が急速に伸展し,皮下組織が断裂してできる。大腿部や乳房にできることもある。

にんしんちゅうぜつ

にんしんちゅうぜつ [5] 【妊娠中絶】
⇒人工妊娠中絶(ジンコウニンシンチユウゼツ)

にんしんちゅうどくしょう

にんしんちゅうどくしょう [0][8][7] 【妊娠中毒症】
妊娠が原因となって起こる腎臓や循環器その他に異常が生じた状態。前半期の妊娠悪阻(オソ),後半期の浮腫・タンパク尿・高血圧などをいう。

にんじ

にんじ [1] 【人事】
人間に関する事柄。じんじ。「―たえて見聞せず/正法眼蔵」

にんじ

にんじ【人時】
a man-hour.

にんじ

にんじ ニンヂ 【仁治】
年号(1240.7.16-1243.2.26)。延応の後,寛元の前。四条・後嵯峨天皇の代。にんち。

にんじゃ

にんじゃ [1] 【忍者】
忍術を使って密偵・謀略・後方攪乱・暗殺などを行う者。戦国時代,各家に抱えられて活躍。特に甲賀・伊賀の忍者組織が有名。忍びの者。

にんじゅ

にんじゅ 【人数】
(1)「にんずう(人数){(1)}」に同じ。「やあ,餓餽も―,しをらしい事ほざいたり/浄瑠璃・国性爺合戦」
(2)「にんずう(人数){(2)}」に同じ。「大念仏を申す事の候ふ間,僧俗を嫌はず―を集め候/謡曲・隅田川」

にんじゅ

にんじゅ [1] 【忍受】 (名)スル
こらえて受けいれること。耐え忍んで受けいれること。「不当な扱いを―する」

にんじゅ

にんじゅ 【仁寿】
年号(851.4.28-854.11.30)。嘉祥の後,斉衡の前。文徳天皇の代。

にんじゅあらため

にんじゅあらため 【人数改め】
江戸時代に行われた,戸籍改め。にんずあらため。

にんじゅう

にんじゅう [0] 【忍従】 (名)スル
耐え忍んで,言われるがままに従うこと。「召し使い同様の扱いに―する」

にんじゅう

にんじゅう【忍従】
submission;→英和
resignation.→英和
〜する submit <to> .→英和

にんじゅだて

にんじゅだて 【人数立て】
人員の配列。軍勢を手分けすること。にんずだて。「主殿寮(トノモリヨウ)―といふべきを/徒然 22」

にんじゅつ

にんじゅつ [1] 【忍術】
特殊な体術を身につけ,変装・詭計などを用い,ひそかに敵地をさぐったり,敵を襲ったりする武術。甲賀流・伊賀流などが有名。忍びの術。「―つかい」

にんじょう

にんじょう【刃傷に及ぶ】
shed blood.刃傷沙汰 an affair of bloodshed.

にんじょう

にんじょう【人情】
[人間性]human nature;[なさけ]kindness;→英和
sympathy.→英和
〜味のある kind;→英和
warm(hearted);→英和
humane.→英和
〜のない heartless;→英和
coldhearted.

にんじょう

にんじょう [1] 【人情】
人間が本来もっている人間らしい感情。特に,人に対する思いやりやいつくしみの心。「義理と―のしがらみ」「―に厚い土地柄」

にんじょう

にんじょう [0] 【人長】
宮中の神楽の舞人の長。近衛(コノエ)の舎人(トネリ)から選ばれ,御神楽などの行事で進行をつかさどり,自らも舞う。ひとおさ。
人長[図]

にんじょう

にんじょう 【人定】
人の寝しずまる時刻。昔の四つ時(ドキ),今の午後一〇時頃。

にんじょう

にんじょう [1] 【刃傷】
刃物で人を傷つけること。じんじょう。「―に及ぶ」

にんじょうざた

にんじょうざた [0] 【刃傷沙汰】
刃物を持って争うこと。刃物で他人を傷つけること。

にんじょうばなし

にんじょうばなし [5] 【人情噺】
落語のうち,滑稽みより世間の人情を話すことに中心を置いた噺。長編が多い。かつては真打の落語家は必ず演じなければならなかった。「塩原多助一代記」「文七元結」など。

にんじょうぼん

にんじょうぼん [0] 【人情本】
文政(1818-1830)頃から明治初期まで行われた風俗小説の一。情的共感を重んじ,男女の恋愛を中心に描いたものが多い。書型は中本(チユウボン)で,前身の洒落本よりやや大きい。為永春水の「春色梅児誉美」が代表作。泣き本。中本。

にんじょうみ

にんじょうみ [3][0] 【人情味】
人情のあること。他人に対しての心の温かさ。「―あふれる話」

にんじる

にん・じる [0][3] 【任じる】 (動ザ上一)
〔サ変動詞「任ずる」の上一段化〕
「任ずる」に同じ。「事務局長に―・じる」

にんじる

にんじる【任じる】
appoint <a person governor> ;→英和
call oneself <a scholar> (自任する).

にんじん

にんじん【人参】
a carrot.→英和

にんじん

にんじん [0] 【人参】
(1)セリ科の越年草。地中海沿岸地方原産。根は黄赤色ないし紅赤色の円錐形で太く,独特の香りと甘みがある。葉は根生し,羽状に細裂する。温帯地方で古くから野菜として栽培され,日本へは中国を経て渡来した。ヨーロッパ系の三寸人参・五寸人参をはじめ,品種が多い。胡蘿蔔(コラフ)。[季]冬。
(2)チョウセンニンジンの別名。

にんじん

にんじん 【人身】
人の身体。人間の身。じんしん。「―は請けがたく,仏教にはあひがたし/平家 1」

にんじん

にんじん
〔原題 (フランス) Poil de Carotte〕
ルナールの長編小説。1894年刊。そばかす顔と赤毛のために「にんじん」と呼ばれる少年が,意地悪でヒステリックな母親に虐待されて悩むが,父親の人間的なやさしさに救われる。

にんじん=飲んで首縊(クク)る

――飲んで首縊(クク)る
病を治すために高価なチョウセンニンジンを求めたものの,支払いに窮して首をくくるはめになる。身分不相応なことをして自滅するたとえ。

にんじんざ

にんじんざ [0] 【人参座】
江戸時代,チョウセンニンジンの専売を幕府から許されていた座。

にんじんぼく

にんじんぼく [3] 【人参木】
クマツヅラ科の落葉低木。中国原産。庭木とする。高さ約3メートル。葉は柄が長く,チョウセンニンジンの葉に似る。夏,紫色の小花を細長い総状花序につける。果実は倒卵形で感冒薬とされる。

にんじんエキス

にんじんエキス [5] 【人参―】
チョウセンニンジンを煎(セン)じて煮つめたもの。強壮剤とされる。蔘精(ジンセイ)。

にんず

にん・ず 【妊ず】 (動サ変)
妊娠する。はらむ。「十月ばかりより―・じ給ひぬ/宇津保(国譲下)」

にんず

にんず [1] 【人数】
「にんずう(人数)」に同じ。「小蔭より躍出(オドリイ)づる―あり/義血侠血(鏡花)」

にんずう

にんずう [1] 【人数】
〔古くは「にんじゅ」「にんず」〕
(1)人の数。「―が足りない」
(2)多くの人。「―を繰り出す」

にんずう

にんずう【人数】
the number (of persons).→英和
〜の多い家 a large family.

にんずる

にん・ずる [3][0] 【任ずる】 (動サ変)[文]サ変 にん・ず
(1)ある職務・役目につかせる。「事務次官に―・ずる」
(2)引き受けて,自分の任務,または責任とする。「会長の責めに―・ずる」
(3)その資格をもった者であると自ら思い込む。自任する。「役者をもって自ら―・じている」

にんせい

にんせい 【仁清】
⇒野々村(ノノムラ)仁清

にんせい

にんせい [0] 【妊性】
「稔性(ネンセイ)」に同じ。主に動物に用いられる語。
→稔性

にんせいやき

にんせいやき [0] 【仁清焼】
⇒御室焼(オムロヤキ)

にんせん

にんせん [0] 【人選】
「じんせん(人選)」に同じ。「此間中から適当の人物を―中であつたが/三四郎(漱石)」

にんそ

にんそ [1] 【人素】
人間らしいところ。「容色(カオダチ)も―の多い方なり/当世書生気質(逍遥)」

にんそう

にんそう【人相】
features;physiognomy.→英和
〜を見る tell a person's fortune by the face.→英和
〜のよくない ill-looking.‖人相書 one's description.人相学 physiognomy.人相見 physiognomist.

にんそう

にんそう [1] 【人相】
(1)人の容貌。「―の悪い男」
(2)顔面に表れた,その人の性質や運命。また,それによってその人の運命・吉凶などをうらなうこと。「―を見る」「相人にてよく―するおぼえありき/愚管 5」
(3)近世,遊里で客のふところ具合をうらなうこと。「一もの前やふたもの前おくれたとて―することはねえ/洒落本・玉の幉」

にんそうがき

にんそうがき [0] 【人相書き】
犯罪者・失踪者など尋ね人の顔かたちをかいて掲示・配布するもの。

にんそうがく

にんそうがく [3] 【人相学】
人相から人の運命を判断する方法を研究する学問。

にんそうみ

にんそうみ [3][5] 【人相見】
人相から人の運命を判断する職業の人。人相家。

にんそく

にんそく [0] 【人足】
土木工事・荷役などの力仕事をする労働者。

にんそくまわし

にんそくまわし [5] 【人足回し】
近世,人足を集めてあちこちに派遣することを業とした者。

にんそくよせば

にんそくよせば [5] 【人足寄場】
江戸幕府が,火付盗賊改長谷川平蔵の建議により,1790年,江戸の石川島に設けた浮浪者収容所。無宿者や前科者などを収容し,労役させて職を身につけさせる目的で設置したが,のちには自由刑を行う場所ともなった。石川島のほかに常陸(ヒタチ)上郷村などにもあった。

にんそん

にんそん 【人尊】
〔人の中の尊の意〕
仏の尊称。

にんた

にんた [1] 【任他】
なりゆきにまかせること。どうにでもなれという意。[ヘボン(三版)]

にんたい

にんたい [1] 【人体】
⇒にんてい(人体)

にんたい

にんたい [1] 【忍耐】 (名)スル
苦しみ・つらさ・怒りなどを,たえしのぶこと。「寛容と―」「―する限度」

にんたい

にんたい【忍耐】
patience;→英和
perseverance;endurance.→英和
〜する be patient <with> ;→英和
persevere;→英和
endure.→英和
〜強い patient.〜力がない have no patience;→英和
be impatient.

にんたいづよい

にんたいづよ・い [6] 【忍耐強い】 (形)[文]ク にんたいづよ・し
我慢強い。「―・い性質」

にんたいりょく

にんたいりょく [3] 【忍耐力】
苦しみ・つらさなどに耐える力。

にんだいじん

にんだいじん [3] 【任大臣】
律令制で,大臣に任命すること。

にんだく

にんだく [0] 【認諾】
民事訴訟法上,原告の請求としてなされる権利主張を肯定し承認する被告の陳述。

にんだくちょうしょ

にんだくちょうしょ [5] 【認諾調書】
民事訴訟において,請求そのものに対する被告の認諾を記載した調書。

にんち

にんち [1] 【任地】
仕事のために居住する土地。赴任地。「―に赴く」「―を離れる」

にんち

にんち [1][0] 【認知】 (名)スル
(1)それとしてはっきりと認めること。「目標を―する」
(2)法律上の婚姻関係にない男女の間に生まれた子を,親が戸籍法の手続きによって,自分の子と認めること。自発的に行うことを任意認知,裁判による場合を強制認知という。
(3)〔心〕
〔cognition〕
生活体が対象についての知識を得ること。また,その過程。知覚だけでなく,推理・判断・記憶などの機能を含み,外界の情報を能動的に収集し処理する過程。

にんち

にんち【認知】
acknowledgment;cognition.→英和
〜の cognitive.〜する acknowledge.→英和

にんち

にんち【任地におもむく】
leave for one's post.

にんちかがく

にんちかがく [4] 【認知科学】
人間や生物およびコンピューター-システムの認知活動を対象にして,知識の獲得や表現,推論機構,学習,情報処理のメカニズムなどの研究をする学際的な科学。人工知能・計算機科学・心理学・言語学・神経科学など,広い分野とかかわり合いがある。

にんちく

にんちく [0] 【人畜】
〔仏〕
(1)人間と動物。人間界と畜生界。じんちく。
(2)「人畜生」の略。「もう侍が廃つたこなたも―の身と成つた/浄瑠璃・鑓の権三(上)」

にんちくしょう

にんちくしょう [5] 【人畜生】
畜生のようなおこないをする人間。人でなし。人畜。「恩を知らぬ―/桐一葉(逍遥)」

にんちこうどうりょうほう

にんちこうどうりょうほう [8] 【認知行動療法】
誤って学習した考え方・イメージの修正,再学習によって問題行動の改善を図る心理療法。認知療法・論理情動療法などの総称。

にんちしんりがく

にんちしんりがく [6] 【認知心理学】
客観的行動を対象とする行動主義心理学に対し,行動の主観的側面を重視し知識獲得の内在的過程を研究対象とする心理学の一分野。

にんちてきふきょうわ

にんちてきふきょうわ [7] 【認知的不協和】
個人のもつ二つの情報の間に不一致が生じること。その際,不一致を低減する行動が起こる。例えば,愛煙家が喫煙は肺癌の原因になるという情報に接すると,それを否定するか禁煙するかによって不一致を低減しようとする類。

にんちゅう

にんちゅう [1][0] 【人中】
(1)人間界。「―天上の善果を受くといへども/謡曲・江口」
(2)「じんちゅう(人中){(2)}」に同じ。

にんちゅうはく

にんちゅうはく [3] 【人中白】
人尿の滓(オリ)を原料につくる漢方薬。じんちゅうはく。

にんちりょうほう

にんちりょうほう [4] 【認知療法】
出来事に対して自動的にもつ誤った考えや認知の歪みを修正することによって,感情や行動の変容を図る心理療法。

にんてい

にんてい [0] 【認定】 (名)スル
(公の機関が)資格・事実の有無や物事の程度などを調べて,決めること。「業務上の過失と―する」「資格―試験」

にんてい

にんてい【認定】
authorization;recognition.→英和
〜する authorize;→英和
recognize;→英和
confirm.→英和
⇒認可.

にんてい

にんてい [1] 【人体】
〔「にんたい」「じんたい」とも〕
(1)からだ。姿。
(2)人の全体から受ける感じ。また,ひとがら。人品。「―のよくない人」

にんていこうしゅう

にんていこうしゅう [5] 【認定講習】
受講者に一定の上級資格を認定する講習。特に,教職員のためのものをいう。

にんていしぼう

にんていしぼう [5] 【認定死亡】
災害や事故によって,死亡したことが確実であるが死体が発見されない場合に,取り調べを担当した官公署が死亡と認定すること。
→失踪宣告

にんでん

にんでん [1] 【人天】
〔「にんてん」とも〕
人間と天人。人間界と天上界。じんてん。「―の供養する所を受くるに堪へん/読本・弓張月(拾遺)」

にんでんがんもく

にんでんがんもく 【人天眼目】
仏書。中国,宋代の智昭編。六巻。1188年成る。当時の中国の禅宗五門の要義を集めたもの。じんてんがんもく。

にんでんきょう

にんでんきょう [0] 【人天教】
〔仏〕 五戒を持せば人間に生まれ,十善を行えば天に生まれるという教え。

にんとう

にんとう [0] 【人頭】
あたまかず。人数。じんとう。

にんとうぜい

にんとうぜい [3] 【人頭税】
⇒じんとうぜい(人頭税)

にんとく

にんとく [0] 【人徳】
⇒じんとく(人徳)

にんとく

にんとく [0] 【仁徳】
⇒じんとく(仁徳)

にんとくてんのう

にんとくてんのう 【仁徳天皇】
記紀の所伝で第一六代天皇,大鷦鷯尊(オオサザキノミコト)の漢風諡号(シゴウ)。応神天皇第四皇子。都は難波。記紀の構想では,神武天皇から応神天皇の古代を承けて,記紀成立現在に直接つながる時代の始発の天皇として位置づける。

にんとくてんのうりょう

にんとくてんのうりょう 【仁徳天皇陵】
仁徳天皇の陵墓に比定される日本最大の前方後円墳。大阪府堺市にある。全長486メートル。百舌鳥耳原中陵(モズノミミハラノナカノミササギ)。大山(ダイセン)古墳。

にんどう

にんどう [1] 【忍冬】
(1)スイカズラの別名。
(2){(1)}の葉を乾かした生薬。止血・殺菌・利尿に用いる。

にんどう

にんどう [1] 【人道】
(1)〔仏〕 六道の一。人間として存在する世界。人界(ニンガイ)。
(2)人として守るべき道。じんどう。

にんどうからくさもん

にんどうからくさもん [8] 【忍冬唐草文】
スイカズラのような蔓草(ツルクサ)を図案化した唐草文。忍冬文。
→唐草文
→パルメット
忍冬唐草文[図]

にんどうしゅ

にんどうしゅ [3] 【忍冬酒】
スイカズラの花を用いてつくる薬用酒。

にんどうもん

にんどうもん [3] 【忍冬文】
「忍冬唐草文」に同じ。

にんな

にんな ニンワ 【仁和】
〔「にんわ」の連声〕
年号(885.2.21-889.4.27)。元慶の後,寛平の前。光孝・宇多天皇の代。

にんなじ

にんなじ ニンワ― 【仁和寺】
京都市右京区御室(オムロ)にある真言宗御室派の総本山。山号大内山。本尊は阿弥陀三尊。888年(仁和4),宇多天皇のとき落成。天皇出家後,ここに住したので,門跡寺院の最初となる。現在の金堂は旧紫宸殿を江戸初期に移築したもので,国宝。御室桜で知られる桜の名所。御室御所。

にんにく

にんにく [0] 【忍辱】
〔仏〕 六波羅蜜の第三。種々の侮辱や苦しみを耐え忍び心を動かさないこと。忍。

にんにく

にんにく【大蒜】
a garlic.→英和

にんにく

にんにく [0] 【大蒜・蒜・葫】
ユリ科の多年草。原産地は不明。世界各地で古くから栽培。鱗茎は大きく,数個の小鱗茎に分かれる。高さ約60センチメートル。葉は広線形。夏,茎頂に白紫色の花を散形につける。全体に特異な臭気がある。鱗茎を食用とし,肉や魚のくさみを消し香味を添えるのに用い,また,強壮薬とする。ガーリック。[季]春。《―を噛みつゝ粥の熱き吸ふ/長谷川素逝》

にんにくのけさ

にんにくのけさ 【忍辱の袈裟】
〔仏〕 袈裟が忍辱のはたらきをもつことを強調していう語。忍辱衣(ニンニクエ)。「不浄を隔つる―/謡曲・葵上」

にんにくはらみつ

にんにくはらみつ [6] 【忍辱波羅蜜】
〔仏〕 忍辱の心を保つ修行。この修行を積むことが同時に悟りに至る行為でもあるのでこう呼ぶ。

にんにょう

にんにょう [0] 【人繞】
漢字の繞(ニヨウ)の一。「元」「先」などの「儿」の部分。ひとあし。

にんにん

にんにん [1] 【人人】
ひとびと。めいめい。各人。「―の進退は其人の自由自在なれども/福翁自伝(諭吉)」

にんにんぐそく

にんにんぐそく [0] 【人人具足】
〔仏〕 人にはそれぞれ皆仏性(ブツシヨウ)がそなわっているということ。

にんのう

にんのう [3][0] 【人皇】
神代と区別した語で,神武天皇以後の天皇。仁王。じんこう。

にんのう

にんのう [0] 【仁王】
(1)仁徳のある王。
(2)「人皇(ニンノウ)」に同じ。

にんのうえ

にんのうえ [3] 【仁王会】
宮中の大極殿・紫宸殿(シシンデン)・清涼殿などで,仁王経を講じ,鎮護国家を祈った行事。毎年3月と七月の春秋二季の恒例のものと,臨時のものがあった。660年に始まる。

にんのうぎょう

にんのうぎょう 【仁王経】
仏教経典。仁王般若経。
(1)二巻。鳩摩羅什(クマラジユウ)訳。護国経典の一つで,般若を受持すべきことを説く。正式名は「仁王般若波羅蜜経」
(2)二巻。不空訳。{(1)}の異訳で,東密で主として用いる。正式名は「仁王護国般若波羅蜜多経」。仁王護国経。新訳仁王経。

にんのうこう

にんのうこう [0] 【仁王講】
仁王般若経を読誦する法会。

にんぴ

にんぴ [1] 【認否】
認めることと認めないこと。「罪状―」

にんぴちくしょう

にんぴちくしょう [6] 【人皮畜生】
人の皮をかぶった畜生。ひとでなし。

にんぴにん

にんぴにん【人非人】
a brute.→英和

にんぴにん

にんぴにん [0][3] 【人非人】
(1)人であって人でない者。ひどい仕打ちや悪事をする者をののしっていう語。人でなし。
(2)人でありながら人と認められないもの。「此一門にあらざらむ人は皆―なるべし/平家 1」
(3)〔仏〕
 (ア)緊那羅(キンナラ)の別名。
 (イ)人と人でないもの。

にんぷ

にんぷ【妊婦】
a pregnant woman;an expectant mother;a mother-to-be.妊婦服 a maternity dress[gown].

にんぷ

にんぷ [1] 【任符】
国司の赴任にあたって与えられる太政官符。任地に赴いた際の身分の証明書となるもの。

にんぷ

にんぷ [1] 【妊婦】
妊娠している婦人。

にんぷ

にんぷ [1] 【人夫】
(1)土木工事・荷役などの力仕事に従事する労働者。
(2)昔,公役に徴用された人民。

にんべつ

にんべつ [0] 【人別】
(1)各人ごとにすること。めいめい。
(2)「人別帳」の略。

にんべつあらため

にんべつあらため [5] 【人別改】
江戸時代の戸籍調査。初め夫役賦課のための男子の調査が主眼で,のちにキリスト教禁圧のための宗門人別改が広く行われた。また享保(1716-1736)以降には人口調査のため別に六年ごとに全国的に行われた。人改め。

にんべつちょう

にんべつちょう [0] 【人別帳】
江戸時代の人別改のための帳簿。

にんべん

にんべん [0] 【人偏】
漢字の偏の一。「仁」「他」「係」などの「�」の部分。

にんぺい

にんぺい 【仁平】
年号(1151.1.26-1154.10.28)。久安の後,久寿の前。近衛天皇の代。

にんぼう

にんぼう [0] 【人法】
〔仏〕
(1)人とその人の説いた教え,あるいは受けた教え。
(2)意識や感情のあるものとないもの。人間と存在。人と法。

にんぽう

にんぽう [1] 【忍法】
忍術の法。しのびの術。

にんぽう

にんぽう [0] 【任放】
気ままにふるまうこと。ほしいままに行うこと。「凡べての空の模様を動揺,参差,―,錯雑の有様と為し/武蔵野(独歩)」

にんまり

にんまり [3] (副)スル
内心満足するところがあって口もとに笑いを浮かべるさま。「―とほくそえむ」

にんみゃく

にんみゃく [0] 【任脈】
漢方で経絡の一。会陰(エイン)から身体の前中心を走り両眼に至るもの。

にんみょうてんのう

にんみょうてんのう ニンミヤウテンワウ 【仁明天皇】
(810-850) 第五四代天皇(在位 833-850)。名は正良(マサラ)。嵯峨天皇第二皇子。深草帝とも。

にんむ

にんむ [1] 【任務】
課せられた仕事。果たすべきつとめ。「―を全うする」「特殊な―をおびて出発する」

にんむ

にんむ【任務】
a duty;→英和
an office (職務);→英和
a function;→英和
<play> a part (役割).→英和
〜を果たす do one's duties;do one's part <in> .

にんめい

にんめい【任命】
appointment.→英和
〜する appoint <a person mayor> .→英和

にんめい

にんめい [0] 【任命】 (名)スル
ある官職や役目につくことを命ずること。「大臣に―する」「―式」

にんめいけん

にんめいけん [3] 【任命権】
人をその役職に任命できる権限。

にんめん

にんめん [0] 【人面】
⇒じんめん(人面)

にんめん

にんめん【任免】
appointment and dismissal.任免権 the power to appoint and (to) dismiss.

にんめん

にんめん [0] 【任免】 (名)スル
役目につけることとやめさせること。任命と免職。「―権」

にんめんじゅ

にんめんじゅ 【人面樹】
人が木に登って鈴なりになっているさまをいう語。「村芝居つんぼう桟敷―/柳多留 136」

にんめんじゅうしん

にんめんじゅうしん [0] 【人面獣心】
⇒じんめんじゅうしん(人面獣心)

にんめんちょう

にんめんちょう 【人面疔】
「人面瘡(ジンメンソウ)」に同じ。「もも引に―の穴があき/柳多留 105」

にんよう

にんよう【認容】
admission.→英和
〜する admit.→英和

にんよう

にんよう [0] 【任用】 (名)スル
人をある役目につかせて,使うこと。「民間人を大使に―する」

にんよう

にんよう [0] 【認容】 (名)スル
認めて許すこと。容認。「襲名の事は輒(タヤス)く―せられなかつた/渋江抽斎(鴎外)」

にんよう

にんよう【任用する】
employ.→英和
⇒任命.

にんよく

にんよく [0] 【人欲】
「じんよく(人欲)」に同じ。

にんりょう

にんりょう [3][0] 【任料】
官位を手に入れるための代金。

にんキロ

にんキロ [0] 【人―】
旅客の輸送量を表す語。旅客の数にその輸送距離(キロメートル)を乗じたもの。
→トン-キロ

にクロムさん

にクロムさん [0] 【二―酸】
クロム酸二分子から水一分子が脱水してできた縮合酸。

にクロムさんカリウム

にクロムさんカリウム [1][7] 【二―酸―】
橙赤色の板状結晶。化学式 K�Cr�O� 強力な酸化剤として有機合成に用い,クロムめっき・分析試薬・染色用媒染剤・写真印刷など用途が広い。重クロム酸カリウム。

にクロムさんナトリウム

にクロムさんナトリウム [1][8] 【二―酸―】
橙赤色の結晶。化学式 Na�Cr�O� 二クロム酸カリウムに化学的性質はよく似るが,水に溶けやすい。革のなめし剤・クロムめっきなどに用いる。重クロム酸ナトリウム。

にサイクルきかん

にサイクルきかん [7][6] 【二―機関】
吸気・圧縮・(点火・爆発)・膨張・排気を二行程で行う内燃機関。小型ガソリン-エンジンやディーゼル-エンジンに用いる。二行程機関。
→四(ヨン)サイクル機関

に付け

につけ 【に付け】 (連語)
〔格助詞「に」に動詞「つける(付ける)」の連用形が付いたもの〕
「につけて(連語)」に同じ。「雨―風―,ふるさとのことが思い出される」「良き―悪しき―」「人の親切を受ける―,しみじみ世の人情を感じる」

に付けて

につけて 【に付けて】 (連語)
〔格助詞「に」に動詞「付ける」の連用形「つけ」と,接続助詞「て」の付いたもの〕
(1)…に関連して。…があると,それに関連して。「山中の生活なので,なにか―不自由している」「年頃の子を見る―なき子がしのばれる」
(2)二つのものについて,そのいずれであっても,の意を表す。「真俗―,必ず果たし遂げんと思はん事は/徒然 155」

に依って

によって 【に因って・に依って】 (連語)
〔格助詞「に」に動詞「よる(因・依)」の連用形の音便の形「よっ」と接続助詞「て」の付いたもの〕
(1)動作・作用の拠点を表す。「結果のいかん―判断する」「人―考え方に相違がある」「法律―罰する」
(2)動作・作用が行われる手段・方法を表す。「手術―病気をなおす」「電話―連絡する」
(3)原因・理由を表す。「台風―道路が寸断される」「病気―欠席が続いた」

に依り

により 【に因り・に依り】 (連語)
〔格助詞「に」に動詞「よる(因・依)」の連用形の付いたもの〕
「によって(連語)」に同じ。「人―好みもあろう」「会議の議決―施行する」

に依りて

によりて 【に因りて・に依りて】 (連語)
〔格助詞「に」に動詞「よる(因・依)」の連用形「より」と接続助詞「て」の付いたもの〕
「によって(連語)」に同じ。「何―か目を喜ばしむる/方丈記」

に依ると

によると 【に依ると】 (連語)
「によれば」に同じ。「関係者―」「彼の手紙―」
→よる(動)

に依れば

によれば 【に依れば】 (連語)
根拠・基準・理由を表す。によると。「新聞―」「医者の診断―貧血だそうだ」
→よる(動)

に取って

にとって 【に取って】 (連語)
〔格助詞「に」に動詞「取る」の連用形の音便の形「とっ」と接続助詞「て」の付いたもの〕
ある基準となるものを表す。…として。…からみて。「山登りは,ぼく―かけがえのない楽しみだ」「人類―,平和こそ最も望まれるものだ」

に取り

にとり 【に取り】 (連語)
〔格助詞「に」に動詞「取る」の連用形「とり」の付いたもの〕
「にとって(連語)」に同じ。「学生―勉学こそ第一義のものだ」

に因って

によって 【に因って・に依って】 (連語)
〔格助詞「に」に動詞「よる(因・依)」の連用形の音便の形「よっ」と接続助詞「て」の付いたもの〕
(1)動作・作用の拠点を表す。「結果のいかん―判断する」「人―考え方に相違がある」「法律―罰する」
(2)動作・作用が行われる手段・方法を表す。「手術―病気をなおす」「電話―連絡する」
(3)原因・理由を表す。「台風―道路が寸断される」「病気―欠席が続いた」

に因り

により 【に因り・に依り】 (連語)
〔格助詞「に」に動詞「よる(因・依)」の連用形の付いたもの〕
「によって(連語)」に同じ。「人―好みもあろう」「会議の議決―施行する」

に因りて

によりて 【に因りて・に依りて】 (連語)
〔格助詞「に」に動詞「よる(因・依)」の連用形「より」と接続助詞「て」の付いたもの〕
「によって(連語)」に同じ。「何―か目を喜ばしむる/方丈記」

に就いて

について 【に就いて】 (連語)
〔格助詞「に」に動詞「つく(付く・就く)」の連用形の音便の形「つい」と,接続助詞「て」の付いたもの〕
(1)動作・作用の対象となるものを表す。…に関して。「日本の経済―研究する」「文学―語る」
(2)ごとに。それぞれに。…に対して。「学生一人―経費が一万円もかかる」

に就き

につき 【に就き】 (連語)
〔格助詞「に」に動詞「つく(付く・就く)」の連用形「つき」の付いたもの〕
(1)「について(連語){(1)}」に同じ。「世界の政治情勢―述べる」
(2)「について(連語){(2)}」に同じ。「一人―百円の会費」
(3)…という理由で。…のために。「病気療養中―外出はしない」

に当たって

にあたって 【に当(た)って】 (連語)
〔接続助詞「に」に動詞「あたる(当・中)」の連用形に接続助詞「て」の付いたもの〕
⇒あたって

に当たり

にあたり 【に当(た)り】 (連語)
〔接続助詞「に」に助詞「あたる(当・中)」の連用形の付いたもの〕
…に際して。…にあたって。「開会―」
→あたる

に当って

にあたって 【に当(た)って】 (連語)
〔接続助詞「に」に動詞「あたる(当・中)」の連用形に接続助詞「て」の付いたもの〕
⇒あたって

に当り

にあたり 【に当(た)り】 (連語)
〔接続助詞「に」に助詞「あたる(当・中)」の連用形の付いたもの〕
…に際して。…にあたって。「開会―」
→あたる

に文字

にもじ 【に文字】
〔「にんにく」の詞〕〔女房詞〕
ニンニク。[大上臈御名之事] [日葡]

に於いて

において 【に於いて】 (連語)
〔格助詞「に」に動詞「おく(置く)」の連用形の音便の形「おい」と接続助詞「て」が付いたもの〕
(1)動作・作用の行われる場所・時間などを表す。「総会は東京―行う」「明治時代―流行せる思想」
(2)事物について,それに関連することを表す。…に関して。「在任中,外交―特に大きな功績をあげた」「勉強―も,運動―も,彼にかなう者はいない」
〔漢文訓読文に由来する語〕

に於いては

においては 【に於いては】 (連語)
仮定の条件を表す。…の場合には。…ということがあるなら。「大納言が切られ候はん―成経とてもかひなき命を生きて何にかはし候ふべき/平家 2」

に於きて

におきて 【に於きて】 (連語)
〔格助詞「に」に動詞「おく(置く)」の連用形「おき」と接続助詞「て」が付いたもの〕
「において(連語)」に同じ。「式部卿の宮をとこそは思ひしかど,今―はえ居給はじ/栄花(月の宴)」「奴は合戦―は,以ての外さかさかしき者にて候/保元(上)」
〔中古から中世にかけて「において」とともに用いられたが,のち,「において」が一般に用いられるに至った〕

に於ける

における 【に於ける】 (連語)
〔格助詞「に」に動詞「おく(置く)」の已然形「おけ」と助動詞「り」の連体形「る」の付いたもの〕
(1)(連体修飾語として用いて)動作・作用の行われる場所・時間などを表す。…での。…の場合の。「海外―諸情勢」「在学中―成績」「委員会―彼の態度は立派だった」
(2)(「…の…における」の形で)事物について,それに関連することを表す。「芸術の人生―はまことに大きな意義をもっている」「西行の和歌―,宗祇の連歌―,雪舟の絵―,利休が茶―,其の貫道する物は一なり/笈の小文」
〔漢文訓読文から出た言い方〕

に留め

にどめ [0] 【に留め】
連歌・俳諧で,一句の終わりを「に」で留めること。第三句目に多く用いる。に留まり。

に連れ

につれ 【に連れ】 (連語)
〔格助詞「に」に動詞「連れる」の連用形「つれ」の付いたもの〕
「につれて(連語)」に同じ。「日ののぼる―,気温もあがる」

に連れて

につれて 【に連れて】 (連語)
〔格助詞「に」に動詞「連れる」の連用形「つれ」と接続助詞「て」の付いたもの〕
そうなるのに従って,そうなるのとともに,という意を表す。につれ。「物価上昇―,暮らしも苦しくなる」

に過ぎない

−すぎない【…に過ぎない】
be nothing but…;no more than…;[ただ…だけ]only <a child> ;→英和
mere <coincidence> .→英和

に過ぎない

にすぎ∘ない 【に過ぎない】 (連語)
⇒すぎない(連語)

に違いない

ちがいない【…に違いない】
must be <honest> ;must have <done it> ;I am sure <that…> ;certainly;→英和
surely.

に際して

にさいして 【に際して】 (連語)
〔格助詞「に」にサ変動詞「際する」の連用形「際し」と接続助詞「て」が付いたもの〕
…の時にのぞんで,…の事態に当たって,などの意を表す。「出発―一言(ヒトコト)注意しておきます」「レポート執筆―の心がまえを忘れないように」

ぬ 【寝・寐】 (動ナ下二)
⇒ねる(寝)

ぬ 【野】
□一□「の」を表す万葉仮名「努」「怒」「弩」などを,近世の国学者が「ぬ」を表すものと誤解してできた語。万葉集の訓読や和歌などに用いられた。例えば,「東の野にかぎろひの/万葉 48」
□二□「の(野)」の東国方言。「千葉の―の児手柏(コノテカシワ)の含(ホホ)まれど/万葉 4387」

ぬ 【瓊】
玉。「天の―矛/古事記(上)」


(1)五十音図ナ行第三段の仮名。歯茎鼻音の有声子音と後舌の狭母音とから成る音節。
(2)平仮名「ぬ」は「奴」の草体。片仮名「ヌ」は「奴」の旁(ツクリ)。

ぬ (助動)(な・に・ぬ・ぬる・ぬれ・ね)
完了の助動詞。ナ行変格型活用。用言および助動詞「る・らる」「す・さす」「しむ」などの連用形に接続する。
(1)動作・作用が完了すること,また,すでに完了してしまったことを表す。…た。…てしまう。…てしまった。「秋来〈ぬ〉と目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれ〈ぬる〉/古今(秋上)」「暁がたよりさすがに音なくなり〈ぬる〉こそ年のなごりも心ぼそけれ/徒然 19」
(2)ある事柄が実現することを確信をもって述べるのに用いる。たしかに…する。きっと…する。「見捨てたてまつりてまかる空よりも落ち〈ぬ〉べき心地する/竹取」「命の限りはせばき衣にもはぐくみ侍り〈な〉む/源氏(明石)」
(3)(命令形を用いて)確実な実行を求める意を表す。「今宵はなほとく帰りたまひ〈ね〉/源氏(東屋)」「『早う立ち〈ね〉,立ち〈ね〉』とのたまへば,男這(ハ)ふ這ふ立ちて去りぬ/今昔 19」
(4)(「…ぬ…ぬ」の形で)二つの動作・作用が同時にまたは継起して行われることを表す。…たり…たりする。「あわただしかりしことども宣ひいだして,泣き〈ぬ〉笑ひ〈ぬ〉ぞしたまひける/平家 10」「白波の上にただよひ,浮き〈ぬ〉沈み〈ぬ〉ゆられければ/平家 11」
〔(1)語源は,動詞「いぬ(往ぬ)」の「い」が脱落したものかという。(2)古くはナ行変格活用の語に付かなかったが,中古末から中世にかけては接続した例が見られるようになる。「この若き男,にはかに倒れて死に〈ぬ〉/今昔 4」(3)完了の助動詞「つ」とほぼ同じ意味・用法だが,「ぬ」と「つ」との間には,次のような差異が見られる。
 (ア)「ぬ」は自動詞に,「つ」は他動詞に付くことが多い。
 (イ)「ぬ」は自然的作用・無意的動作を,「つ」は有意的動作を表す〕
→つ(助動)

ぬ 【沼】
ぬま。「埴安(ハニヤス)の池の堤の隠り―の/万葉 201」

ぬ (助動)(〇・ず・ぬ(ん)・ぬ(ん)・ね・〇)
〔打ち消しの助動詞「ず」の連体形「ぬ」が終止形にも用いられるようになったもの〕
動詞,助動詞「れる・られる」「せる・させる」「ます」などの未然形に付く。ただし,サ行変格活用の動詞には,未然形のうちの「せ」の形に付く。
(1)動作・作用を打ち消す意を表す。ない。「規則を破るようなことは到底許され〈ぬ〉ことだ」「気圧配置もだいぶ春めいてきたから,近いうちに暖かい日がおとずれ〈ぬ〉こともあるまい」
(2)(「ぬ(ん)」や「ません」に終助詞「か」を付けたり,文末の「ません」に上昇調のイントネーションを付けたりして)相手に対する婉曲(エンキヨク)な希望や,勧誘・依頼の気持ちを表す。「僕にもその事を話してくれ〈ぬ〉か」「今夜,いっしょに映画でも見に行きませ〈ん〉か」「この返事,あなた,書いてくれませ〈ん〉」
(3)(「…てはならぬ」「…てはいかん」などの形で)不許可や禁止の意を表す。「ここから入ってはなら〈ぬ〉」「集合時刻におくれてはいか〈ん〉ぞ」
(4)(「…ねばならぬ」「…なくてはいかん」などの形で)当然や義務の意を表す。「早急にギャンブルを規制しなくてはいか〈ん〉」「被害者には十分なつぐないをせ〈ね〉ばなら〈ぬ〉」
(5)(「…ぬともよい」「んでもいい」などの形で)許容や許可の意を表す。「ここでは,いちいち切符は切ら〈ぬ〉ともよい」「今夜は帰りがおそくなるから,夕食の支度はせ〈ん〉でもいい」
〔(1)現代語の打ち消しの助動詞としては他に「ない」がある。「ない」は話し言葉や書き言葉に広く用いられるが,「ぬ」は「ない」より用法が限られる。「ぬ」はやや古風な言い方や書き言葉的なものに用いられる。「ぬ」の終止形・連体形は話し言葉では「ん」の形で用いられることが多い。特に助動詞「ます」に付くときは,「ません」のように「ん」の形が一般に用いられる。(2)本来,古語の推量の助動詞「む」から生じたと考えられる「あらん限り」「泣かんばかり」の「ん」との混同から,「あらぬ限り」「泣かぬばかり」などの言い方がみられる。「あら〈ぬ〉限りの力を振りしぼって頑張った」「それは当然の事だと言は〈ぬ〉ばかりの顔をした」〕
→ず(助動)

ぬ∘べし

ぬ∘べし (連語)
〔完了の助動詞「ぬ」の終止形「ぬ」に推量の助動詞「べし」の付いたもの〕
(1)きっと…するだろう。…てしまうにちがいない。…てしまいそうだ。「雲に飛ぶ薬食(ハ)むよは都見ばいやしき我(ア)が身またをち―∘べし/万葉 848」「見捨てたてまつりてまかる空よりも落ち―∘べき心地す/竹取」
(2)…することができそうだ。「さも人のこもりゐ―∘べき所々はありながら/源氏(若紫)」「今の世の有様昔になぞらへて知り―∘べし/方丈記」
(3)…することが適当だ。…してよい。「今の世の人のよみ―∘べきことがらとはみえず/徒然 14」

ぬ∘めり

ぬ∘めり (連語)
〔完了の助動詞「ぬ」の終止形「ぬ」に推量の助動詞「めり」の付いたもの〕
…てしまっているように思われる。すっかり…てしまっているようだ。「あひ思はで離(カ)れぬる人をとどめかねわが身は今ぞ消えはて―∘める/伊勢 24」「伊勢渡る川は袖より流るれどとふにとはれぬ身は浮き―∘めり/後撰(雑四)」

ぬ∘らし

ぬ∘らし (連語)
〔完了の助動詞「ぬ」の終止形「ぬ」に推量の助動詞「らし」の付いたもの〕
…てしまっていると推定される。…てしまったらしい。「常やまず通ひし君が使来ず今は逢はじとたゆたひ―∘らし/万葉 542」「降る雪はかつぞけ―∘らし…山のたぎつ瀬音まさるなり/古今(冬)」

ぬ∘らむ

ぬ∘らむ (連語)
〔完了の助動詞「ぬ」の終止形「ぬ」に推量の助動詞「らむ」の付いたもの。「ぬらん」とも〕
きっと…ているだろう。すっかり…てしまっているだろう。「いざ子ども早く日本(ヤマト)へ大伴の三津の浜松待ち恋ひ―∘らむ/万葉 63」「霧立ちて雁ぞ鳴くなる片岡の朝の原はもみぢし―∘らむ/古今(秋下)」「夜ははるかにふけ―∘らん/平家 2」

ぬ∘らん

ぬ∘らん (連語)
⇒ぬらむ(連語)

ぬい

ぬい ヌヒ [2][0] 【縫い】
(1)縫うこと。縫う方法。
(2)縫い目。「我衣の―はいと細やかに/浴泉記(喜美子)」
(3)(「繍」とも書く)縫いとり。刺繍(シシユウ)。「派出(ハデ)な―をした半襟の模様を/明暗(漱石)」
(4)「縫殿寮(ヌイドノリヨウ)」の略。

ぬい

ぬい【縫い】
[裁縫]sewing.→英和

ぬいあがる

ぬいあが・る ヌヒ― [0][4] 【縫い上(が)る】 (動ラ五[四])
全部縫って出来上がる。「着物が―・った」

ぬいあげ

ぬいあげ ヌヒ― [0] 【縫(い)揚げ・縫(い)上げ】
着物の肩や腰の部分に揚げをすること。また,その揚げ。肩揚げや腰揚げ。

ぬいあげる

ぬいあ・げる ヌヒ― [0][4] 【縫(い)上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 ぬひあ・ぐ
縫って仕上げる。縫い終える。「浴衣を一枚―・げる」

ぬいあわせる

ぬいあわせる【縫い合わせる】
sew together (布を);sew[stitch]up (傷を).

ぬいあわせる

ぬいあわ・せる ヌヒアハセル [5][0] 【縫い合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 ぬひあは・す
縫ってつなげる。「傷口を―・せる」

ぬいいと

ぬいいと【縫糸】
a sewing thread.

ぬいいと

ぬいいと ヌヒ― [1][3] 【縫(い)糸】
衣服を縫うのに用いる糸。

ぬいいれる

ぬいい・れる ヌヒ― [0][4] 【縫(い)入れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 ぬひい・る
(1)刺繍(シシユウ)をする。「上着にネームを―・れる」
(2)中に物を入れて縫う。縫い込む。

ぬいかえし

ぬいかえし ヌヒカヘシ [0] 【縫(い)返し】
縫い返すこと。また,縫い返した衣服。「―の着物」

ぬいかえす

ぬいかえ・す ヌヒカヘス [3][0] 【縫(い)返す】 (動サ五[四])
衣服をほどいて改めて縫う。縫い直す。「襦袢(ジバン)を―・す」

ぬいかけざや

ぬいかけざや ヌヒカケ― 【縫懸鞘】
革などで包んで縫い込めた刀剣の鞘。

ぬいかた

ぬいかた ヌヒ― [3] 【縫い方】
(1)縫う方法。
(2)縫う係の人。

ぬいくぎ

ぬいくぎ ヌヒ― [1] 【縫い釘】
板をはぎ合わせて長大な板材を作るとき,はぎ目に打ち込む鉄釘。和船の建造に用いられる。おとし。

ぬいぐるみ

ぬいぐるみ ヌヒ― [0] 【縫い包み】
(1)中に物を入れ,包み込むように周囲を縫ったもの。特に,綿などを中に詰め,動物や人形をかたどった玩具をいう。「―の熊」
(2)芝居で,俳優が動物などの役をするときに着る特殊な衣装。

ぬいぐるみ

ぬいぐるみ【縫いぐるみ】
a stuffed toy (おもちゃ);a rag doll (人形);a teddy bear (小熊).

ぬいこ

ぬいこ ヌヒ― [0] 【縫(い)子】
雇われて衣服を縫う女子。針子。

ぬいこみ

ぬいこみ【縫込み】
a tuck.→英和
〜を出す let out a tuck.→英和

ぬいこみ

ぬいこみ ヌヒ― [0] 【縫(い)込み】
縫い込まれた部分。特に衣服で,成長を見込んで丈や幅を大きく裁ち,脇・ウエスト・袖口などで縫い込んでおいた部分。

ぬいこむ

ぬいこ・む ヌヒ― [3][0] 【縫(い)込む】 (動マ五[四])
(1)中に物を入れ込んで縫いとじる。「襟にお守りを―・む」
(2)縫い代(シロ)として必要な分量以上に残した布を,裏や内側に隠れるように入れて縫う。
[可能] ぬいこめる

ぬいこむ

ぬいこむ【縫い込む】
sew up;tuck in.

ぬいさま

ぬいさま ヌヒ― 【縫ひ様】 (名・形動ナリ)
〔「ぬいざま」とも〕
(1)縫ってある具合。縫い方。また,縫う様子。「袿・葡萄染の浮紋のかたぎの紋を織りたる,―さへかどかどし/紫式部日記」
(2)縫ったようなさま。「鎧の障子の板を―にしたたかにぞ射とどめたる/保元(中)」

ぬいし

ぬいし ヌヒ― [2] 【縫(い)師】
縫い物や刺繍(シシユウ)を業とする人。

ぬいしぼり

ぬいしぼり ヌヒ― [3] 【縫(い)絞り】
最も一般的な絞り染め技法。模様の輪郭などを縫い,その糸を引き締めて染める。

ぬいしろ

ぬいしろ ヌヒ― [0][2] 【縫(い)代】
縫い合わせるために,布の端に余分に用意しておく部分。

ぬいぞめ

ぬいぞめ ヌヒ― [0] 【縫(い)初め】
新年になって,その年初めての縫い物をすること。初針(ハツハリ)。[季]新年。

ぬいつけもん

ぬいつけもん ヌヒツケ― [4] 【縫(い)付け紋】
別の布に描いて(衣服に)縫いつけた紋。

ぬいつける

ぬいつける【縫い付ける】
sew on <a button> .

ぬいつける

ぬいつ・ける ヌヒ― [4][0] 【縫(い)付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ぬひつ・く
縫ってつける。「ゼッケンを胸に―・ける」

ぬいとり

ぬいとり【縫取り】
embroidery.〜をする embroider.→英和
〜をした embroidered.

ぬいとり

ぬいとり ヌヒ― [0] 【縫(い)取り】 (名)スル
(1)「刺繍(シシユウ)」に同じ。「頭文字を―する」
(2)模様の部分にだけ別の緯(ヨコ)糸を入れて織ること。また,その織物。

ぬいとる

ぬいと・る ヌヒ― [3][0] 【縫(い)取る】 (動ラ五[四])
刺繍(シシユウ)する。「金糸で花鳥を―・った着物」

ぬいどの

ぬいどの ヌヒ― 【縫殿】
「縫殿寮(ヌイドノリヨウ)」に同じ。「中宮などには,―より御くす玉とて色々の色を組み下げて/枕草子 39」

ぬいどののつかさ

ぬいどののつかさ ヌヒ― 【縫殿寮】
⇒ぬいどのりょう(縫殿寮)

ぬいどのりょう

ぬいどのりょう ヌヒ―レウ 【縫殿寮】
律令制で,中務省に属し女官の考課や宮中所用の衣服の縫製などをつかさどった役所。ぬいどの。ぬいどののつかさ。

ぬいなおし

ぬいなおし ヌヒナホシ [0] 【縫(い)直し】 (名)スル
縫い直すこと。また,縫い直したもの。

ぬいなおす

ぬいなお・す ヌヒナホス [4][0] 【縫(い)直す】 (動サ五[四])
一度縫ったものをほどいて,改めて縫う。縫い返す。「浴衣を―・す」
[可能] ぬいなおせる

ぬいなおす

ぬいなおす【縫い直す】
remake <one's clothes> .→英和

ぬいのつかさ

ぬいのつかさ ヌヒ― 【縫司】
律令制で,後宮十二司の一。中務省縫殿寮の指示で,宮中所用および賞賜用の衣服・帯・紐(ヒモ)の類を製作した。

ぬいはく

ぬいはく ヌヒ― [0] 【縫箔・繍箔】
刺繍(シシユウ)と摺箔(スリハク)の技法を併用して文様を表すこと。また,そのもの。

ぬいはくや

ぬいはくや ヌヒ― [0] 【縫箔屋】
縫箔を業とする人。また,その店。

ぬいはり

ぬいはり ヌヒ― [1] 【縫(い)針】
衣服を縫う技(ワザ)。針仕事。おはり。

ぬいばり

ぬいばり ヌヒ― [3][1] 【縫(い)針】
衣服を縫うのに用いる針。

ぬいばり

ぬいばり【縫針】
a needle.→英和

ぬいべ

ぬいべ ヌヒ― 【縫部】
(1)「縫部司(ヌイベノツカサ)」の略。
(2)律令制で,縫部司に属した伴部(トモノミヤツコ)。縫女部(ヌイメベ)を率いて縫製をつかさどった。

ぬいべのつかさ

ぬいべのつかさ ヌヒ― 【縫部司】
律令制で,大蔵省に属し官給の衣服の縫製をつかさどった官司。808年,中務省縫殿寮(ヌイドノノツカサ)に併合。

ぬいぼとけ

ぬいぼとけ ヌヒ― [3] 【縫(い)仏】
刺繍(シシユウ)で表した仏像・曼荼羅(マンダラ)。繍仏(シユウブツ)。

ぬいめ

ぬいめ ヌヒ― [3] 【縫(い)目】
(1)布を縫い合わせた糸目。針目。「―が細かい」
(2)布と布を糸で縫い合わせた,その部分。

ぬいめ

ぬいめ【縫目】
a seam;→英和
a suture (傷の).→英和
〜なしの seamless.→英和

ぬいめべ

ぬいめべ ヌヒメ― 【縫女部】
律令制で,縫部司(ヌイベノツカサ)で縫製の実務にあたった女工集団。京内の婦女を使役してこれにあてることもあった。

ぬいもの

ぬいもの【縫物】
sewing;→英和
needlework.→英和
〜をする sew.→英和

ぬいもの

ぬいもの ヌヒ― [3][4] 【縫(い)物】 (名)スル
(1)衣服などを縫うこと。裁縫。また,縫った物,縫うべき物。
(2)(「繍」とも書く)縫い取りをした物。刺繍(シシユウ)。「あをのつきづきしき―/源氏(関屋)」

ぬいものし

ぬいものし ヌヒ― [4] 【縫(い)物師】
裁縫または刺繍を業とする人。

ぬいもん

ぬいもん ヌヒ― [1] 【縫(い)紋】
刺繍(シシユウ)で表した紋。
→染め抜き紋
→書き紋

ぬう

ぬう【縫う】
sew;→英和
stitch.→英和
ほころびを〜 sew up a rip.→英和
傷を〜 stitch up a wound.→英和

ぬう

ぬ・う ヌフ [1] 【縫う】 (動ワ五[ハ四])
(1)糸を通した針を布などに繰り返し刺して,布をつぎ合わせる。つづり合わせる。「ほころびを―・う」
(2)糸を通した針を用いて衣服などを作る。「着物を―・う」「人皆の笠に―・ふと言ふ有間菅/万葉 3064」
(3)体の傷口などを針と糸でとじあわせる。縫合(ホウゴウ)する。「八針も―・う大けが」
(4)人々や事物の間を,衝突しないように曲折しながら進む。「人波を―・うようにして進む」「木々の間を―・って小道が続く」「仕事の合間を―・って来客と会う」
(5)(「繍う」とも書く)縫い取りをする。刺繍(シシユウ)する。「練貫(ネリヌキ)に鶴―・うたる直垂(ヒタタレ)/平家 9」
(6)(槍や矢で鎧(ヨロイ)などを)刺し貫いてとめる。「鳩尾骨(ムナボネ)砕いてぐさと射とほし,鏃(ヤジリ)あまりて榎の幹へ…―・うたりける/読本・弓張月(前)」
[可能] ぬえる

ぬうっと

ぬうっと [0] (副)
⇒ぬっと(副)

ぬえ

ぬえ【鵺】
[怪物]a chimera.→英和
〜的な mysterious.→英和

ぬえ

ぬえ [1][2] 【鵼・鵺】
(1)トラツグミの異名。
(2)平家物語などで,源三位頼政に射殺されたという怪物。頭は猿,体は狸,尾は蛇,脚は虎に,それぞれ似ていたという。
(3)({(2)}から転じて)得体の知れない人物のこと。

ぬえくさの

ぬえくさの 【萎草の】 (枕詞)
なよなよした草のような,の意で,「女(メ)」にかかる。「―女にしあれば/古事記(上)」

ぬえこどり

ぬえこどり 【鵼子鳥】
■一■ (名)
トラツグミの異名。
■二■ (枕詞)
{■一■}の鳴き声が悲しげなことから,「うらなけ」にかかる。「むらきもの心を痛み―うらなけ居れば/万葉 5」

ぬえてき

ぬえてき [0] 【鵼的】 (形動)
正体が不明であやしげなさま。鵼式。「―な存在」「―人物」
→ぬえ

ぬえどり

ぬえどり 【鵼鳥】
トラツグミの異名。ぬえこどり。ぬえ。「―も喚子鳥のことざまに通ひてきこゆ/徒然 210」

ぬえどりの

ぬえどりの 【鵼鳥の】 (枕詞)
その鳴き声の悲しげなことから,「うらなけ」「のどよふ」「片恋づま」にかかる。「―のどよひ居るに/万葉 892」「―片恋づま朝鳥の通はす君が/万葉 196」

ぬか

ぬか (連語)
〔打ち消しの助動詞「ず」の連体形「ぬ」に疑問の係助詞「か」の付いたもの〕
打ち消しの意を込めた疑問の意を表す。…ないのか。「今は来じと思ふものから忘れつつ待たるることのまだもやま―/古今(恋五)」「親の顔はゆかしきものとこそ聞け。さもおぼされ―/源氏(玉鬘)」

ぬか

ぬか [2][0] 【糠】
(1)玄米を精白する際,搗(ツ)かれて取れる種皮や胚芽の粉末。脂肪・タンパク質・ビタミン B� に富む。糠油を採取したり,肥料や家畜の飼料,漬物に用いる。こぬか。こめぬか。
(2)「糠味噌(ヌカミソ)」の略。
(3)もみがら。[和漢三才図会]
(4)接頭語的に用いて,その状態・性質が,こまかい・はかない・頼りない・役に立たない,などであることを表す。「―喜び」「―雨」「―働き」

ぬか

ぬか (終助)
〔上代語〕
動詞の未然形に付いて,願望の意を表す。…てくれないかなあ。…てほしいなあ。「我妹子ははやも来―と待つらむを沖にや住まむ家付かずして/万葉 3645」「この見ゆる雲ほびこりてとの曇り雨も降ら―心足らひに/万葉 4123」
〔本来は,上代における打ち消しの助動詞「ぬ」に係助詞「か」の付いた語とみられるが,「ぬ」にはすでに打ち消しの意が薄れて,「ぬか」で願望の意を表す助詞化したものとされる〕

ぬか

ぬか 【額】
(1)ひたい。「一よりとよみて―をつく/紫式部日記」
(2)ぬかずくこと。額を地に付けてする礼拝。「あかつきの―など,いみじうあはれなり/枕草子 119」

ぬか

ぬか【糠】
rice bran.

ぬか=に釘(クギ)

――に釘(クギ)
柔らかい糠に釘を打つように,手応えがない,ききめがない。豆腐にかすがい。のれんに腕押し。

ぬか=を突く

――を突・く
ひたいを地や床につけるようにしてお辞儀や礼拝をする。ぬかずく。叩頭(コウトウ)する。「僧都の君,いみじうぬかをさへつきて/枕草子 136」

ぬか=を舐(ネブ)りて米に及ぶ

――を舐(ネブ)りて米に及ぶ
〔史記(呉王濞伝)〕
糠をなめ尽くして,米にまで手をつける。次第に被害が広がるたとえ。

ぬかあぶら

ぬかあぶら [3] 【糠油】
米糠からとった油。食用・工業用。こめぬかあぶら。

ぬかあめ

ぬかあめ【糠雨】
a drizzle.→英和
〜が降る It drizzles.

ぬかあめ

ぬかあめ [3] 【糠雨】
非常に細かい雨。霧雨。こぬかあめ。

ぬかえび

ぬかえび [2] 【糠海老】
淡水または汽水域にすむエビ。体長2〜3センチメートル。黒褐色または青褐色。干しエビなどにする。東北地方から本州中部にかけて分布。

ぬかか

ぬかか [2] 【糠蚊】
双翅目ヌカカ科の昆虫の総称。形状は蚊に似るが,より小形で体長は普通2ミリメートル以下。日本には七〇種が知られ,多くは人畜から吸血する。糠子(ヌカゴ)。糠蠅(ヌカバエ)。めまとい。まくなぎ。ぬかが。[季]夏。

ぬかくぎ

ぬかくぎ [2] 【糠釘】
(1)きわめて小さい釘。
(2)「ぬかに釘」の略。「鉄鎚応へぬ―で/浄瑠璃・氷の朔日(上)」

ぬかご

ぬかご [0] 【糠子】
ヌカカの異名。

ぬかご

ぬかご [0] 【零余子】
「むかご(零余子)」に同じ。[季]秋。

ぬかす

ぬかす【抜かす】
(1)[省略]omit;→英和
leave out;skip (over) (とばして読む).→英和
(2) 腰を〜 ⇒腰.

ぬかす

ぬか・す [0] 【抜かす】 (動サ五[四])
(1)入れるべきものを入れないままですます。もらす。「一人―・して数える」「一行―・して読む」
(2)抜けた状態にする。「腰を―・す」「現(ウツツ)を―・す」
(3)追い抜く。「二台―・した」
(4)(「吐かす」とも書く)「言う」の意で,動作主をいやしんでいう語。言いやがる。「なんだと―・しやがる此芋掘めヱ/西洋道中膝栗毛(魯文)」
[可能] ぬかせる

ぬかずき

ぬかずき 【酸漿】
ホオズキの古名。「―などいふもののやうにだにあれかし/枕草子 67」

ぬかずきむし

ぬかずきむし ヌカヅキ― 【叩頭虫】
コメツキムシの異名。「―,またあはれなり/枕草子 43」

ぬかずく

ぬかず・く [3] 【額突く】 (動カ五[四])
〔古くは「ぬかつく」と清音か〕
ひたいを地面につけて,礼拝する。「神前に―・く」「餓鬼の後(シリエ)に―・くごとし/万葉 608」

ぬかずく

ぬかずく【額ずく】
bow down <to> .

ぬかたのおおきみ

ぬかたのおおきみ 【額田王】
七世紀後半の万葉歌人。鏡王(オオキミ)の女(ムスメ)。大海人皇子(天武天皇)の寵を得て十市皇女(トオチノヒメミコ)を生んだ。万葉集に十余首を残す。生没年未詳。

ぬかづけ

ぬかづけ [0] 【糠漬(け)】
(1)米糠と塩で漬けること。また,漬けたもの。
(2)「糠味噌漬け」に同じ。

ぬかどこ

ぬかどこ [0] 【糠床】
糠味噌漬けに用いる,米糠を主とする漬物床。糠味噌。

ぬかばえ

ぬかばえ [2] 【糠蠅】
(1)ヌカカの異名。
(2)ウンカの異名。[季]秋。

ぬかばたらき

ぬかばたらき [3] 【糠働き】
働きがいのないこと。むだ働き。骨折り損。徒労。

ぬかびらダム

ぬかびらダム 【糠平―】
北海道東部,十勝川支流の音更川上流にある発電用ダム。重力式で,堤高76メートル。総貯水量1億9390立方メートル。近くに糠平温泉がある行楽地。1956年(昭和31)完成。

ぬかふくこめふく

ぬかふくこめふく 【糠福米福】
昔話の一。継子(ママコ)話。後妻が先妻の子の糠福につらくあたって実子の米福をかわいがるが,結局,糠福が幸運を得るというもの。

ぬかぶくろ

ぬかぶくろ [3] 【糠袋】
糠を入れた布製の袋。入浴時,肌をこすって洗う。板張りや柱などをみがくのにも用いた。

ぬかぶるい

ぬかぶるい [3] 【糠篩】
米を搗(ツ)いたあと,米と糠とをふるい分ける,目の細かい篩。ぬかどおし。

ぬかぼ

ぬかぼ [2] 【糠穂】
イネ科の多年草。日当たりのよい山野に自生。高さ40〜80センチメートル。葉は根生し,線形。初夏,頂に淡緑色の細かい小穂を円柱状に多数つける。

ぬかぼし

ぬかぼし [2] 【糠星】
(1)夜空に散らばって見える,糠のように小さい無数の星。
(2)兜(カブト)の鉢の星の小さいもの。

ぬかぼしそう

ぬかぼしそう [0] 【糠星草】
イグサ科の多年草。葉は叢生(ソウセイ)し,広線形で先端が硬く,長毛がまばらにつく。春,高さ約15センチメートルの花茎の上部がまばらに分枝し,緑褐色の小花を一〇個内外つける。
糠星草[図]

ぬかみそ

ぬかみそ [0] 【糠味噌】
(1)米糠を塩水で練り,よくかきまぜて発酵させた漬け床。乳酸菌などが繁殖し,漬けこんだ野菜類に風味を加える。ぬかどこ。
(2)「五斗味噌{(1)}」に同じ。

ぬかみそ=が腐(クサ)る

――が腐(クサ)・る
あまりの悪声や調子はずれな歌いぶりの歌や謡をあざけっていう語。

ぬかみそくさい

ぬかみそくさ・い [6] 【糠味噌臭い】 (形)[文]ク ぬかみそくさ・し
(1)糠味噌のにおいがする。
(2)妻が家事に追われて,すっかり所帯じみたさまである。「―・い古女房」

ぬかみそじる

ぬかみそじる [5] 【糠味噌汁】
古い糠味噌をすって,味噌代わりにして汁に仕立てたもの。また,きわめて粗食のこと。

ぬかみそづけ

ぬかみそづけ [0] 【糠味噌漬(け)】
糠味噌に漬けた漬物。ぬかづけ。どぶづけ。

ぬかみそにょうぼう

ぬかみそにょうぼう [5] 【糠味噌女房】
〔糠味噌くさい女房の意〕
家事に追われて身だしなみをかまわなくなった妻。また,自分の妻を謙遜していう語。

ぬかも

ぬかも (連語)
〔打ち消しの助動詞「ず」の連体形「ぬ」に係助詞「か」と詠嘆の終助詞「も」の付いたもの。上代語〕
打ち消しの意の詠嘆を表す。…ないなあ。…ないことだなあ。「あをによし奈良の都にたなびける天(アマ)の白雲見れど飽か―/万葉 3602」「日な曇り碓氷(ウスイ)の坂を越えしだに妹が恋しく忘らえ―/万葉 4407」

ぬかも

ぬかも (連語)
〔完了の助動詞「ぬ」の終止形「ぬ」に詠嘆の終助詞「かも」の付いたもの。上代語〕
…てしまったなあ。「防人(サキムリ)に立たむ騒きに家の妹(イム)が業(ナ)るべきことを言はず来(キ)―/万葉 4364」

ぬかも

ぬかも (連語)
〔打ち消しの助動詞「ず」の連体形「ぬ」に願望の終助詞「かも」の付いたもの。上代語〕
(上にある助詞「も」と呼応して)ある事態の生ずることを願望する意を表す。…てくれないかなあ。…てほしいなあ。「吉野川行く瀬の早みしましくも淀むことなくありこせ―/万葉 119」「梅の花今咲けるごと散り過ぎず我が家(ヘ)の園にありこせ―/万葉 816」
→かも(終助)

ぬかよろこび

ぬかよろこび [3] 【糠喜び】 (名)スル
あてがはずれた,はかない喜び。小糠祝い。「―に終わる」「誤報に―させられる」

ぬかよろこび

ぬかよろこび【糠喜び】
a premature joy.

ぬかり

ぬかり [0] 【抜かり】
ぬかること。手落ち。手ぬかり。油断。「準備に―はない」

ぬかり

ぬかり【抜かり】
[手落ち]a slip;→英和
an oversight;→英和
a mistake.→英和
〜がない be cautious[careful].〜なく cautiously;→英和
carefully.

ぬかり

ぬかり [0] 【泥濘】
ぬかった状態。ぬかるみ。「―道(ミチ)」

ぬかる

ぬか・る [0] 【泥濘る】 (動ラ五[四])
雨や雪どけ・霜どけのために,道がどろどろになる。「道が―・って歩きにくい」

ぬかる

ぬかる
[土が]be muddy.

ぬかる

ぬかる【抜かる】
[手落ち]make a slip[mistake].→英和
〜な Look sharp.

ぬかる

ぬか・る [0] 【抜かる】 (動ラ五[四])
油断したり,思慮が足りなかったりして失敗する。「さあ―・るなよ」「ざれ事とは―・つた事を言ふ/狂言・昆布売」「女色には―・らしやまして,尼将軍の婬乱に世はみだれたのみならず/胆大小心録」

ぬかるみ

ぬかるみ [0] 【泥濘】
雨・雪などで泥がゆるんでぬかるところ。「車が―にはまる」「―道(ミチ)」

ぬかるみ

ぬかるみ
mud;→英和
mire.→英和
〜にはまる get in the mud.

ぬかるむ

ぬかる・む [3][0] 【泥濘む】 (動マ五[四])
「ぬかる(泥濘)」に同じ。「道が―・む」

ぬがす

ぬが・す [2] 【脱がす】 (動サ五)
他人の着ているものを取る。また,脱ぐようにさせる。脱がせる。

ぬがす

ぬがす【脱がす】
take off <a person's clothes> ;undress <a person> .→英和

ぬがに

ぬがに (連語)
〔完了の助動詞「ぬ」の終止形「ぬ」に副助詞「がに」の付いたもの。上代語〕
…してしまうばかりに。…してしまいそうに。「道に逢ひて笑まししからに降る雪の消なば消―恋ふといふ我妹/万葉 624」「秋田刈る仮庵もいまだ壊(コボ)たねば雁が音寒し霜も置き―/万葉 1556」

ぬき

ぬき【抜きにする】
leave out;omit.→英和
冗談は〜にして joking apart.

ぬき

ぬき [1] 【抜き】
(1)除き去ること。省くこと。「冗談は―にして」「難しい話は一切―にする」「昼飯―」「しみ―」
(2)ドジョウなどの骨を取り去ること。また,骨を取り去ったドジョウやその料理。
(3)食べ物で,普通は入れるものを特に除いたもの。わさびを付けない握りずしの類。
(4)「栓抜き」の略。
(5)人数を表す漢語の数詞の下に付いて,その人数だけ対戦相手を続けて負かす意を表す。「五人―」

ぬき

ぬき [0] 【貫】
〔横につらぬいているものの意〕
建物の柱と柱をつらぬいて横につなぐ材。ぬきぎ。「―を渡す」

ぬき

ぬき [0] 【緯】
〔「ぬき(貫)」と同源〕
織物のよこ糸。ぬきいと。
⇔経(タテ)

ぬきあし

ぬきあし【抜き足で歩く】
steal <to,into,out of> .→英和
〜差し足で歩く walk on tiptoe.

ぬきあし

ぬきあし [0][2] 【抜(き)足】
音を立てないように,そっと足を抜くように上げて歩くこと。

ぬきあしさしあし

ぬきあしさしあし [0][2][2] 【抜(き)足差(し)足】
音のしないように,そっと足を上げたり下ろしたりして歩くさま。「―忍び足」

ぬきあな

ぬきあな [0] 【貫孔】
柱などに貫(ヌキ)を通すための孔の総称。

ぬきあわせる

ぬきあわ・せる [5] 【抜き合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 ぬきあは・す
互いに刀を抜く。

ぬきいず

ぬきい・ず 【抜き出づ】 (動ダ下二)
(1)現れ出る。姿を現す。「林に―・でたる筍(タコウナ)/源氏(横笛)」
(2)秀でている。すぐれている。「永手・百川とて―・でたる人々ありて/愚管 3」
(3)抜いて出す。抜き出す。「剣大刀(ツルギタチ)鞘ゆ―・でて伊香胡山(イカゴヤマ)いかにか我(ア)がせむ行くへ知らずて/万葉 3240」

ぬきいた

ぬきいた [0] 【貫板】
板状の貫(ヌキ)。

ぬきいと

ぬきいと [3] 【緯糸】
織物のよこ糸。

ぬきいと

ぬきいと [3] 【抜(き)糸】
着物や衣服をほどいたときに抜き取った縫い糸。

ぬきいれ

ぬきいれ 【貫入れ】
鞭(ムチ)の握りの末端につけた革ひもの輪。手首を通し,鞭が手から離れないようにする。

ぬきうち

ぬきうち【抜打ちの】
surprise.→英和
〜的に without notice.‖抜打ち検査 a spot-check.抜打ち解散 the surprised dissolution of the Diet (国会の).

ぬきうち

ぬきうち [0] 【抜(き)打ち】
(1)刀を抜くと同時に斬りつけること。「―に切りかかる」
(2)予告なしに,突然物事を行うこと。「―検査」

ぬきうちかいさん

ぬきうちかいさん [5] 【抜(き)打ち解散】
政府の都合により何の前触れもなく衆議院を解散すること。
→予告解散

ぬきうちスト

ぬきうちスト [5] 【抜(き)打ち―】
争議予告なしに,または,予告期限の前に,抜き打ちに行うストライキ。運輸・電気通信・医療などの公益事業では禁止されている。

ぬきうつし

ぬきうつし [0] 【抜(き)写し】
書物の中の一部分を抜き出して写すこと。抜き書き。

ぬきえもん

ぬきえもん [3] 【抜き衣紋】
着物の後ろ襟を引き下げて,首筋を現す着方。ぬきえり。のけえもん。

ぬきえり

ぬきえり [0] 【抜(き)襟】
「抜き衣紋(エモン)」に同じ。

ぬきかざす

ぬきかざ・す [4] 【抜き翳す】 (動サ五[四])
刀などを抜いて,頭上に振りかざす。「刀を―・す」

ぬきがき

ぬきがき [0] 【抜(き)書き】 (名)スル
必要な箇所だけを抜き出して書くこと。また,その書いたもの。「要点を―する」

ぬきがき

ぬきがき【抜書】
an extract;→英和
an excerpt.→英和
〜する extract;quote <from> .→英和

ぬきがたい

ぬきがた・い 【抜(き)難い】 (連語)
取り除くことがむずかしい。「―・い不信感」

ぬきこじ

ぬきこじ 【抜き巾子】
元服式のとき用いた加冠用の冠。巾子の部分が額から抜きとることができるようになっているもの。はなちこじ。

ぬきさし

ぬきさし [0][2] 【抜(き)差し】 (名)スル
(1)抜き出すことと入れること。除くことと加えること。「簡単に―ができる」「穴に―する」
(2)あれこれやりくりすること。処理。処置。

ぬきさし

ぬきさし【抜き差しならぬ】
be in a pinch[fix].→英和

ぬきさし=なら∘=ない

――なら∘=ない(=ぬ)
身動きがとれず,どうにもならない。のっぴきならない。「―∘ない羽目におちいる」

ぬきさる

ぬきさ・る [3] 【抜(き)去る】 (動ラ五[四])
(1)抜いて取り去る。すっかり抜く。「小骨を―・る」
(2)追い抜いて先へ行く。「二人―・ってトップへ出る」

ぬきし

ぬきし [2] 【抜(き)師】
「すり(掏摸)」のこと。

ぬきじょう

ぬきじょう 【抜(き)状】
江戸時代に行われた書状急送の方法。早飛脚の荷の中から,さらに急を要する書状を抜き出して,別に至急飛脚で送ること。また,その書状。

ぬきじろ

ぬきじろ [0] 【緯白】
よこ糸が白である織地。狭義には,たて糸が紫,よこ糸が白であるものをいう。

ぬきす

ぬきす [0] 【貫き簀】
竹で編んだ簾(スダレ)。手を洗うときに水がとばないよう,たらいや洗盤などの上にかけた。「女の,手洗ふ所に―をうち遣りて/伊勢 27」

ぬきずり

ぬきずり [0] 【抜(き)刷り】 (名)スル
雑誌・論文集などの,ある部分の記事だけを抜き出して別に印刷すること。また,その印刷物。別刷り。「必要なところを―する」

ぬきずり

ぬきずり【抜刷】
an offprint.→英和

ぬきぞめ

ぬきぞめ [0] 【抜(き)染め】
⇒ばっせん(抜染)

ぬきだす

ぬきだす【抜き出す】
pick out;select;→英和
extract (抽出).→英和

ぬきだす

ぬきだ・す [3] 【抜(き)出す】 (動サ五[四])
(1)引き抜いて取り出す。「ケースから本を―・す」
(2)多くのものの中から選び出す。「条件に合う者だけ―・す」
(3)外に突き出す。「ぬっと半身を―・す」
[可能] ぬきだせる

ぬきつ

ぬき・つ 【脱きつ】 (動タ下二)
〔「脱き棄(ウ)つ」の略〕
脱ぎすてる。「うけ沓(グツ)を―・つるごとく踏み脱きて/万葉 800」

ぬきつれる

ぬきつ・れる [4] 【抜(き)連れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 ぬきつ・る
大勢の者が,そろって刀を抜く。「四人均しく刀を―・れ切つてかかる/真景累ヶ淵(円朝)」

ぬきて

ぬきて【抜手を切る】
swim with overarm strokes.

ぬきて

ぬきて [0] 【抜(き)手】
〔「ぬきで」とも〕
(1)水をかいた手を水から抜いて前に返し,かえる足またはあおり足で泳ぐ泳法の総称。日本古来の泳法。
(2)「抜き出」に同じ。

ぬきて=を切る

――を切・る
抜き手の泳法で泳ぐ。

ぬきで

ぬきで 【抜(き)出】
相撲(スマイ)の節(セチ)の翌日,前日の勝負ですぐれていた者を選んで取組を行うこと。抜き取り。抜き手。

ぬきでる

ぬき・でる [3] 【抜(き)出る】 (動ダ下一)[文]ダ下二 ぬき・づ
他のものより一段とまさった状態になる。抜きん出る。「他より一歩―・でる」「頭一つ―・でる」

ぬきとり

ぬきとり [0] 【抜(き)取り】
(1)物を抜き取ること。
(2)輸送途中の品の一部を盗み取ったり,人の懐中の品をすり取ったりすること。
(3)「抜き出」に同じ。

ぬきとりけんさ

ぬきとりけんさ [5] 【抜(き)取り検査】
製品の検査法の一。大量の製品の検査をする場合,製品の一部を抜き取って調べ,それによって全体の状態を推測するもの。サンプリング調査。標本調査。一部調査。

ぬきとる

ぬきと・る [3] 【抜(き)取る】 (動ラ五[四])
(1)引き抜いて取り出す。「本棚から本を―・る」「釘を―・る」
(2)引き抜いて盗む。「現金書留を―・られた」
(3)城などを攻めおとす。「三つの城を―・りつ/日本書紀(継体訓)」
[可能] ぬきとれる

ぬきとる

ぬきとる【抜き取る】
pull out;extract.→英和
抜取り検査 sampling.→英和

ぬきな

ぬきな 【貫名】
姓氏の一。

ぬきなかいおく

ぬきなかいおく 【貫名海屋】
(1778-1863) 江戸末期の書家。阿波国の人。名は苞(シゲル)。字(アザナ)は子善。別号,菘翁(スウオウ)。幕末の三筆の一人。中国の碑版法帖を多数収蔵,鑑定にも長じる。唐碑や空海などの筆跡を研究。

ぬきに

ぬきに [0] 【抜(き)荷】 (名)スル
運送途中の荷物の中から,こっそり抜き取ること。また,その品物。

ぬきにしき

ぬきにしき [3] 【緯錦】
単色の経(タテ)糸に何色もの緯(ヨコ)糸を使って文様を織り出す錦。和銅(708-715)年間に唐から伝わった技法。多くの色で大きな文様を自由に織り出すことができる。よこにしき。いきん。

ぬきはなつ

ぬきはな・つ [4] 【抜(き)放つ】 (動タ五[四])
刀などを勢いよく,一気に抜く。抜き放す。「腰の大刀を―・つ」

ぬきばな

ぬきばな 【抜(き)花】
遊女や芸者が,客の相手をしている途中,席をはずして他の客の相手をして揚げ代を稼ぐこと。

ぬきほ

ぬきほ 【抜(き)穂】
大嘗祭(ダイジヨウサイ)のとき,神に供えるための稲の穂を悠紀(ユキ)・主基(スキ)の斎田(サイデン)から抜き取ること。また,その穂。

ぬきほだ

ぬきほだ 【抜(き)穂田】
大嘗祭のとき,神に供える稲穂を抜き取る田。斎田。

ぬきほのつかい

ぬきほのつかい 【抜(き)穂の使】
抜き穂をするために派遣される使者。

ぬきほん

ぬきほん [0] 【抜(き)本】
(1)義太夫の一部を抜粋した本。全曲を収録した丸本に対していう。
(2)抄本。

ぬきぼり

ぬきぼり [0] 【抜(き)掘り】
「狸(タヌキ)掘り」に同じ。

ぬきみ

ぬきみ [0] 【抜(き)身】
(1)鞘(サヤ)から抜き出した刀や槍(ヤリ)。白刃。「―の刀」
(2)貝などのむき身。
(3)むき出しの男根。

ぬきみ

ぬきみ【抜身】
a naked[drawn]sword[blade].

ぬきみだる

ぬきみだ・る 【貫き乱る】
■一■ (動ラ四)
玉を貫いている緒を抜いて,玉を散乱させる。また,玉が散乱する。「―・る人こそあるらし白玉の間なくも散るか袖のせばきに/古今(雑上)」
■二■ (動ラ下二)
玉を貫いている緒が抜けて,玉が散乱する。「五月雨の雲はひとつに閉じ果てて―・れたる軒の玉水/式子内親王集」

ぬきもん

ぬきもん [0] 【抜(き)紋】
白く染め抜いた紋。

ぬきよみ

ぬきよみ [0] 【抜(き)読み】 (名)スル
必要な部分やおもしろそうな部分だけを読むこと。

ぬきわた

ぬきわた [0] 【抜(き)綿】
古着・古布団などから抜き取った綿。ぬきでわた。

ぬきんでる

ぬきん・でる [4] 【抜きん出る・抽んでる・擢んでる】 (動ダ下一)[文]ダ下二 ぬきん・づ
〔「ぬきづ」の転〕
(1)周囲の物よりひときわ高く突き出ている。「他に―・でる高峰」
(2)人並みはずれてすぐれている。ずば抜けている。「―・でた才能」「衆に―・でる」
(3)群れなどから離れる。抜け出る。「只一人―・でて後の山より何地ともなく落ち給ひにけり/太平記 13」
(4)引き抜いて取り出す。また,多くの中から選び出す。「錫は一廉―・でて下さるる時書く字ぢやぞ/毛詩抄」
(5)人よりも目立たせる。際立たせる。「忠功を―・でば,日来の昇殿を不日に許さるべき也/保元(上)」

ぬきんでる

ぬきんでる【抜きん出る】
surpass[excel] <a person> ;→英和
stand out <above> .

ぬぎかえる

ぬぎか・える [0][4] 【脱(ぎ)換える】 (動ア下一)[文]ハ下二 ぬぎか・ふ
ほかの物に着かえる。「着物を―・える」

ぬぎかけ

ぬぎかけ 【脱ぎ掛け】
(1)肩のあたりまで露出して着ること。また,抜き襟に着る着方。「肌着は残して―して/浮世草子・一代女 5」
(2)「ぬぎさげ(脱下)」に同じ。

ぬぎかける

ぬぎか・ける [0][4] 【脱ぎ掛ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ぬぎか・く
(1)衣服を脱ぎはじめて途中でやめる。「着物を―・けたところへ電話が鳴った」
(2)脱いだ衣服を,ものに掛ける。「なに人かきて―・けしふぢばかまくる秋ごとにのべをにほはす/古今(秋上)」
(3)衣服を脱いで賞や禄として人に与える。「濡れたる御衣(ゾ)どもは,みなこの人に―・け給ひて/源氏(橋姫)」
(4)着物を肩脱ぎに,また抜き襟に着る。「衣―・けたるやうだい/堤中納言(花桜)」

ぬぎき

ぬぎき [1] 【脱ぎ着】 (名)スル
脱いだり着たりすること。

ぬぎさげ

ぬぎさげ [0] 【脱ぎ下げ】
能・歌舞伎などで,上着の唐織り・素襖(スオウ)などの右片袖を脱いで垂らすこと。狂女・船頭などの着付け。ぬぎかけ。

ぬぎすて

ぬぎすて [0] 【脱(ぎ)捨て】
衣服を脱いだあとたたんだりせず,そのままにしておくこと。

ぬぎすてる

ぬぎす・てる [4][0] 【脱(ぎ)捨てる】 (動タ下一)[文]タ下二 ぬぎす・つ
(1)着物など身につけていたものを脱いでそのままにしておく。また,捨てるように勢いよくぱっと脱ぐ。「羽織を―・てる」
(2)今までもっていた考え方や習慣を捨て去る。「封建的考え方を―・てる」

ぬぎすてる

ぬぎすてる【脱ぎ捨てる】
throw[cast]off;kick off (靴).

ぬぎたる

ぬぎた・る 【脱ぎ垂る】 (動ラ下二)
袍(ホウ)の右肩をぬいで片袖を垂らす。「殿上人の,直衣―・れて/枕草子 92」

ぬぎちらす

ぬぎちら・す [0][4] 【脱ぎ散らす】 (動サ五[四])
脱いでそのまま散らかす。脱ぎ散らかす。

ぬく

ぬく 【温】
〔形容詞「ぬくい」の語幹から〕
人をののしっていう語。のろま。うすのろ。「そこな―め/浄瑠璃・鑓の権三(上)」

ぬく

ぬ・く [0] 【抜く】
■一■ (動カ五[四])
❶物を引き出す。
(1)生えている物,はまっている物などを,引っぱって取り出す。「とげを―・く」「庭の雑草を―・く」「ビールの栓を―・く」「刀を―・く」
(2)(ポケット・かばんなどの中の金品を)ひそかにすり取る。また,輸送途中の荷物などを盗み取る。「すりに財布を―・かれた」「積み荷を―・かれる」
(3)中に充満しているものを外に出す。除き去る。「タイヤの空気を―・く」「風呂の水を―・く」「肩の力を―・く」「気を―・く」
❷一部を取り出す。
(1)(「抽く」とも書く)多くの中から一部を選んで取り出す。抽出する。「好きなカードを一枚―・いてください」「原文から三分の一ほどを―・いてダイジェスト版をつくる」
(2)(「抽く」とも書く)有用なもの,価値あるものだけを選んでわきに置く。「大きいものだけ―・いて別にしておく」
(3)余分なものやじゃまなものを取り除く。除去する。「魚の腹わたを―・く」「わさびを―・いた握りずし」「灰汁(アク)を―・く」「染みを―・く」
(4)過程の一部を省略する。省く。「昼飯を―・く」「仕事の手を―・く」
(5)抜き衣紋(エモン)にする。「襟を―・く」
(6)所属している組織などから離れる。関係を絶つ。「籍を―・く」「足を―・く」
❸追いこす。
(1)競走で,前の者を追いこす。また,上位の者よりもさらに上位になる。追い抜く。「ゴールまぎわで三人―・いた」「―・きつ―・かれつの大接戦」「彼の実力は群を―・いている」
(2)(新聞などで)他社を出し抜いて特種(トクダネ)記事をつくる。「 A 新聞に―・かれた」
❹(「貫く」とも書く)向こう側に出す。
(1)穴を作る。「ハート形に―・く」
(2)突き破る。「三遊間を―・く当たり」
(3)穴に緒などを通してとめる。つらぬく。「浅緑糸よりかけて白露を珠にも―・ける春の柳か/古今(春上)」
❺攻略する。
(1)城などを攻め落とす。「堅陣(ケンジン)を―・く」
(2)囲碁で,相手の石を囲んで取る。うちぬく。
(3)つきくずす。「―・き難い不信の念」「決心牢乎(ロウコ)として―・くべからず」
❻動詞の連用形の下に付いて複合動詞をつくる。
(1)最後まで…する,…し通すの意を表す。「がんばり―・く」「走り―・く」「耐え―・く」
(2)ひどく…するの意を表す。「困り―・いている」
❼だます。ごまかす。「とう仰せられたれば―・かれまい物を/狂言・張蛸」
〔「抜ける」に対する他動詞〕
[可能] ぬける
■二■ (動カ下二)
⇒ぬける
[慣用] 息を―・生き馬の目を―・一頭地を―・気を―・度肝を―/月夜に釜(カマ)を抜かれる

ぬく

−ぬく【戦い抜く】
fight it out.生き〜 survive <a war> .→英和

ぬく

ぬく【抜く】
(1) pull[draw]out;extract;→英和
uncork (栓を).→英和
(2)[除く]remove;→英和
omit (省略).→英和
(3)[追い抜く]outrun;→英和
get ahead <of a person> ;[勝ち抜く]beat <two competitors> .→英和
手を〜 scamp one's work.昼食を〜 skip lunch.

ぬくい

ぬく・い 【温い】 (形)[文]ク ぬく・し
(1)あたたかい。ぬくとい。[季]春。「こりやあ何だか―・いではないか/当世書生気質(逍遥)」
(2)愚かである。「談議は―・い波寄する磯/当流籠抜」
〔おもに関西地方など西日本で用いる〕
[派生] ――さ(名)

ぬくし

ぬく・し 【温し】 (形ク)
⇒ぬくい

ぬくすけ

ぬくすけ 【温助】
ぼんやりした男,または,お人よしの男の擬人名。ぬく太郎。

ぬくとい

ぬくと・い [3] 【温とい】 (形)[文]ク ぬくと・し
あたたかい。ぬくい。
[派生] ――さ(名)

ぬくぬく

ぬくぬく [1] 【温温】 (副)
(多く「と」を伴って)
(1)体の中まで暖かく心地良いさま。「―と布団にくるまっている」
(2)苦労がなく,のんびりするさま。「親もとで―と暮らす」
(3)(食べ物などが)できたてで,あたたかいさま。「―のごはん」
(4)平然としているさま。ずうずうしいさま。ぬけぬけ。「此の孫右衛門を―とだまし/浄瑠璃・天の網島(中)」

ぬくばい

ぬくばい [2] 【温灰】
あたたかい灰。あつばい。

ぬくまり

ぬくまり [4][0][3] 【温まり】
ぬくもり。

ぬくまる

ぬくまる【温まる】
get warm.

ぬくまる

ぬくま・る [3] 【温まる】 (動ラ五[四])
あたたまる。ぬくもる。「まだ―・らぬ臥床を/文づかひ(鴎外)」

ぬくみ

ぬくみ【温み】
(slight) warmth.→英和

ぬくみ

ぬくみ [3] 【温み】
あたたかみ。「布団に―が残っている」

ぬくむ

ぬく・む 【温む】 (動マ下二)
⇒ぬくめる

ぬくめ

ぬくめ [0] 【温め】
〔動詞「温(ヌク)める」の連用形から〕
寒い時期,川に枯れ木などを沈め,魚がその中にこもるのを獲る漁法。

ぬくめざけ

ぬくめざけ [3] 【温め酒】
「温(アタタ)め酒」に同じ。[季]秋。《―夫の心妻は知る/大橋越央子》

ぬくめどり

ぬくめどり [3] 【温め鳥】
(1)冬の寒い晩など,鷹(タカ)が小鳥を捕らえてつかみ,自分の足を温めること。また,その小鳥。翌朝,鷹はその鳥を放し,その飛び去った方向へその日は行かないようにしてその恩に報いるという。「鷹のとるこぶしのうちの―氷る爪根の情をぞ知る/後京極鷹三百首」
(2)親鳥が自分の羽の下にひな鳥を入れて保護すること。「羽交の下の―,恩愛こそは哀なれ/浄瑠璃・百合若大臣」

ぬくめる

ぬく・める [3] 【温める】 (動マ下一)[文]マ下二 ぬく・む
あたためる。あたたかくする。「されば,是にて少し腹を―・めて息をつく/咄本・昨日は今日」

ぬくもり

ぬくもり【温もり】
warmth.→英和

ぬくもり

ぬくもり [0] 【温もり】
あたたかみ。ぬくまり。「布団の中の―」「肌の―」

ぬくもる

ぬくも・る [3] 【温もる】 (動ラ五[四])
あたたまる。ぬくまる。「こたつに入って―・る」

ぬぐ

ぬ・ぐ [1] 【脱ぐ】
■一■ (動ガ五[四])
〔上代は「ぬく」と清音〕
身につけていた物を取り去る。また,裸になる。「上着を―・ぐ」「ズボンを―・ぐ」「靴を―・ぐ」「帽子を―・ぐ」「陣の前は笠をだにこそ―・きて渡り侍れ/栄花(浦々の別れ)」
→一肌(ヒトハダ)
[可能] ぬげる
■二■ (動ガ下二)
⇒ぬげる
[慣用] 片肌―・兜(カブト)を―・シャッポを―・草鞋(ワラジ)を―

ぬぐ

ぬぐ【脱ぐ】
take[put]off.

ぬぐいえん

ぬぐいえん ヌグヒ― [3] 【拭い縁】
よく拭きこんでなめらかになっている縁。

ぬぐいさる

ぬぐいさ・る ヌグヒ― [4] 【拭い去る】 (動ラ五[四])
(1)汚れをぬぐってすっかり取り除く。ふき取る。「汚れを―・る」
(2)汚点・不信感などをきれいに取り去る。「過去の汚名を―・る」
[可能] ぬぐいされる

ぬぐいとる

ぬぐいと・る ヌグヒ― [4][0] 【拭い取る】 (動ラ五[四])
汚れなどをふき取る。ぬぐいさる。「汗を―・る」
[可能] ぬぐいとれる

ぬぐう

ぬぐう【拭う】
wipe.→英和
拭い落とす wipe off[out].

ぬぐう

ぬぐ・う ヌグフ [2][0] 【拭う】 (動ワ五[ハ四])
〔「のごふ」の転〕
(1)ふいてきれいにする。ふき取る。ふく。「汗を―・う」「手を―・う」
(2)(恥・汚点・印象などを)消し去る。取り去る。「不快な印象を―・いきれない」「―・いきれない恥辱」
[可能] ぬぐえる
[慣用] 口を―・尻を―

ぬけ

ぬけ [0] 【抜け】
(1)あるはずのものがないこと。抜けていること。「名簿に―がある」
(2)知恵の足りないこと。また,その人。
(3)責任を逃れるための言葉。ぬけぐち。「狂言綺語の―はあれど/歌舞伎・水天宮」
(4)「抜け風(フウ)」に同じ。

ぬけあがる

ぬけあが・る [4] 【抜け上(が)る】 (動ラ五[四])
(1)髪の生えぎわが額の上の方まで退く。はげあがる。「額が―・る」
(2)抜けて上に出る。「目の玉の―・る程叱られて/仮名草子・竹斎」

ぬけあきない

ぬけあきない [4][3] 【抜け商い】
禁を犯し,ひそかに密貿易などの商売をすること。

ぬけあな

ぬけあな【抜穴】
an underground passage (地下の);a tunnel;→英和
a loophole (法律などの).→英和
⇒抜道.

ぬけあな

ぬけあな [0] 【抜け穴】
(1)通り抜けられる穴。
(2)逃げ出すための穴。「城の外に通じる―」
(3)うまくのがれる手段。「法の―」

ぬけいど

ぬけいど [0] 【抜け井戸】
中に抜け道を設けてある井戸。

ぬけうら

ぬけうら [0] 【抜け裏】
通り抜けられる裏道。抜け路地。

ぬけうり

ぬけうり [0] 【抜け売り】 (名)スル
禁を犯してひそかに商品を売ること。「―する人なんどの隠家と/即興詩人(鴎外)」

ぬけおちる

ぬけお・ちる [4] 【抜け落ちる】 (動タ上一)[文]タ上二 ぬけお・つ
(1)生えているもの,はまっているものなどが,抜けて落ちる。「羽が―・ちる」「ボルトが―・ちる」
(2)物の一部が欠ける。「二行―・ちている」

ぬけかわる

ぬけかわ・る [4] 【抜け替(わ)る】 (動ラ五[四])
乳歯や髪の毛などが抜けたあとに新しいものが生える。はえかわる。

ぬけかわる

ぬけかわる【抜け替わる】
shed;→英和
molt (羽が).→英和
犬の毛が抜け替わっている Our dog is shedding.

ぬけがい

ぬけがい [0] 【抜け買い】 (名)スル
禁を犯して品物を買うこと。「出買・仲買・ぬけ荷・―など/折たく柴の記」

ぬけがけ

ぬけがけ [0] 【抜け駆け】 (名)スル
(1)〔(2)の意から〕
他の人を出し抜いて自分だけ先に物事をすること。「一人だけ―する」
(2)戦功を上げようと,陣を抜け出して他の者より先に敵陣へ攻め入ること。「功をあせって―する」

ぬけがけ

ぬけがけ【抜け駆けをする】
steal a march on <a person> .

ぬけがけ=の功名(コウミヨウ)

――の功名(コウミヨウ)
抜け駆けをして立てた功名。

ぬけがみ

ぬけがみ [0] 【抜け髪】
抜け落ちた髪の毛。

ぬけがら

ぬけがら [0] 【抜け殻・脱け殻】
(1)ヘビ・セミなどの,脱皮したあとの殻。
(2)中身のなくなったあとのもの。
(3)魂が抜けたように,うつろな状態になることのたとえ。「重なる不幸に打ちのめされて―同然になる」

ぬけがら

ぬけがら【抜殻】
a cast-off skin[shell].

ぬけく

ぬけく 【抜け句】
言いのがれのための言葉。逃げ口上。言いわけ。抜け口。「手のよい―を仰せらるる/浮世草子・禁短気」

ぬけくび

ぬけくび [2] 【抜け首】
ろくろ首。

ぬけぐち

ぬけぐち [2] 【抜け口】
(1)通り抜けられる場所。逃げ出せる口。抜け道。
(2)「抜け句」に同じ。

ぬけげ

ぬけげ【抜毛】
fallen hairs.

ぬけげ

ぬけげ [0] 【抜け毛・脱け毛】
抜け落ちた髪の毛。

ぬけこうじ

ぬけこうじ [3] 【抜け小路】
通り抜けのできる小路。抜け路地。

ぬけさく

ぬけさく [0] 【抜け作】
〔「作」は人名らしく添えた語〕
まぬけな人をあざけっていう語。

ぬけさんぐう

ぬけさんぐう [3] 【抜け参宮】
「抜け参(マイ)り」に同じ。

ぬけじ

ぬけじ [0] 【抜け字・脱け字】
脱字(ダツジ)。落字。

ぬけそ

ぬけそ 【抜けそ】
「抜けそけ」に同じ。「お鯛茶屋からよう―をやつたなあ/浄瑠璃・夏祭」

ぬけそけ

ぬけそけ 【抜けそけ】
人に見つからないようにこっそりとその場を抜け出すこと。また,夜逃げ。抜けそ。「どうでこの内を―するのかして/浄瑠璃・忠臣蔵」

ぬけだす

ぬけだ・す [3] 【抜け出す】 (動サ五[四])
(1)ある場所・集まり・状態などからのがれ出る。抜けて出る。「教室を―・す」「寝床を―・す」「苦境を―・す」
(2)追い越して前へ出る。「競泳で,からだ一つ―・す」
(3)抜け始める。「髪の毛が―・す」
[可能] ぬけだせる

ぬけだす

ぬけだす【抜け出す】
get[sneak,slip]out <of a room> .

ぬけでる

ぬけ・でる [3] 【抜け出る】 (動ダ下一)
(1)中から外に出る。「トンネルから―・でる」「絵から―・でたような美女」
(2)こっそり出る。抜けて出る。「勤務中に―・でる」「古い観念から―・でる」
(3)他のものより高く現れ出る。突き出る。「ビルの間から東京タワーが―・でて見える」
(4)他のものより特にすぐれている。ぬきんでる。「一段と―・でた才能」

ぬけに

ぬけに [0] 【抜け荷】
江戸時代,幕府の禁令を破って行われた密貿易。当時,外国との取引は長崎会所を通して行われ,厳重に統制されていた。出買い。

ぬけぬけ

ぬけぬけ
〜と impudently;→英和
boldly.→英和

ぬけぬけ

ぬけぬけ 【抜け抜け】
■一■ [1][3] (副)
(多く「と」を伴って)
(1)ずうずうしく平気なさま。無恥で厚かましいさま。「―とうそをつく」
(2)間の抜けているさま。愚かなさま。「子細を問へば,返事もせず。―とぞ見えける/沙石 8」
■二■ [0] (形動ナリ)
一人ずつひそかに列から抜けるさま。「先駆けのつはものども,―に赤坂の城へ向つて/太平記 6」

ぬけば

ぬけば [0] 【抜け歯】
抜け落ちた歯。また,ところどころ抜けて欠けている歯並び。

ぬけふう

ぬけふう [0] 【抜け風】
談林俳諧の手法の一。そのものを句の表面に出さず余意にそれを利かせること。例えば「鹿を追ふ猟師か今朝の八重霞」の句は,「鹿を追ふ猟師山を見ず」の諺を下敷きにして,上五に「山を見ず」の語を利かせた詞のぬけの例。ぬけ。

ぬけぶね

ぬけぶね [0] 【抜け船】
(1)役儀の定まっている船を,許可なしに他の用に使うこと。また,その船。「同じこころの瓢金玉,―を急がせ/浮世草子・一代男 5」
(2)江戸時代,幕府の禁令を犯して海外へ渡航した船。また,それによって密貿易・密出国を行なった船。

ぬけまいり

ぬけまいり [3] 【抜け参り】 (名)スル
親や主人また村役人に無断で家を抜け出し,伊勢神宮に参拝すること。帰ってからも叱責されなかった。江戸時代に流行。抜け参宮。

ぬけみち

ぬけみち [0] 【抜け道】
(1)本道以外の近道。また,人にあまり知られていない裏道。間道。「―を通って先回りする」
(2)逃れる手だて。法律・規則などの間隙をついて責任などを逃れる方法。「法の―」

ぬけみち

ぬけみち【抜道】
(1)[裏道]a byway;→英和
a secret passage (秘密の道);an escape (逃げ道).→英和
(2)[比喩的]a loophole <in the law> .→英和

ぬけめ

ぬけめ [0] 【抜け目】
(1)抜けたところ。欠けたところ。
(2)手抜かり。手落ち。心配りの足りないところ。

ぬけめ

ぬけめ【抜目ない(なく)】
shrewd(ly);→英和
clever(ly);→英和
[注意深い]careful(ly);→英和
cautious(ly).→英和

ぬけめ=がない

――がな・い
(自分の利益になることに)よく気がついて,手抜かりなく,ずるがしこく立ち回るさま。

ぬけもの

ぬけもの [0] 【抜け物】
(1)抜け買いや抜け売りをした物。密輸品。また,盗品。
(2)他に抜きん出てすぐれているもの。

ぬける

ぬ・ける [0] 【抜ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ぬ・く
(1)中にある物が外に出る。
 (ア)中にはまり込んでいる物,生えている物が取れる。脱落する。「毛が―・ける」「打った釘が―・けてしまう」「人形の首が―・ける」
 (イ)中に充満していた物が自然に外へ出る。「タイヤの空気が―・ける」
 (ウ)中に含まれていた物が外へ出る。「油気が―・ける」「気の―・けたビール」「ペンキの匂いがまだ―・けない」
 (エ)人の気力・疲れ・習慣などがなくなる。消える。「全身の力が―・けてしまう」「腰が―・ける」「疲れが―・ける」「朝寝のくせがまだ―・けない」「言葉のなまりが―・ける」
 (オ)構成要素の一部がなくなる。脱漏する。脱落する。「名簿に私の名が―・けている」「途中で一六ページ分―・けている」「説明が―・けている」
(2)(「脱ける」とも書く)現在の状態から離れる。
 (ア)所属していた組織を離れる。離脱する。「会を―・ける」「グループから―・ける」
 (イ)自分の持ち場を一時的に離れる。「忙しくて職場を―・けられない」
 (ウ)逃げ去る。のがれ出る。「ここにあつてはあしかりなんと思ひ給ひて,足にまかせて―・け給ふ程に/平治(中・古活字本)」
 (エ)うまく言い訳をする。言いのがれる。「左様(ソウ)―・けてはいけぬ,真実の処を話して聞かせよ/にごりえ(一葉)」
(3)向こう側へ出る。
 (ア)穴ができる。「バケツの底が―・ける」
 (イ)通り抜ける。「人ごみを―・ける」「この路地は―・けられません」
(4)(魂・知恵などが抜ける,の意で)注意力が散漫である。知恵が不足している。普通,「抜けた」「抜けている」の形で用いる。「君もずいぶん―・けているなあ」「ちょっと―・けた男」
(5)「ぬけるような」「ぬけるように」の形で,すき通っているさまをいう。「―・けるような青空」「―・けるように白い肌」
(6)他人よりもすぐれる。ひいでる。「少し人に―・けたりける御心と覚えける/源氏(藤裏葉)」
〔「抜く」に対する自動詞〕
[慣用] 灰汁(アク)が―・気が―・間(マ)が―・目から鼻へ―

ぬける

ぬける【抜ける】
(1)[脱落]come off[out].(2)[なくなる]go.→英和
(3)[省略・不足]be left out;be missing.(4)[通過]go[pass]through <a tunnel> .
(5)[脱退]leave;→英和
withdraw <from> .→英和
⇒抜け出す.

ぬけろじ

ぬけろじ [3] 【抜け路地】
「抜け小路(コウジ)」に同じ。

ぬげる

ぬげる【脱げる】
come off.

ぬげる

ぬ・げる [2] 【脱げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 ぬ・ぐ
身につけていたものがひとりでに取れる。「靴が―・げてしまった」

ぬさ

ぬさ [1] 【幣】
(1)神に捧げる供え物。また,祓(ハラエ)の料とするもの。古くは麻・木綿(ユウ)などを用い,のちには織った布や紙を用いた。みてぐら。にぎて,幣帛(ヘイハク)。御幣(ゴヘイ)。「このたびは―もとりあへず手向山紅葉の錦神のまにまに/古今(羇旅)」
(2)贈り物。特に,旅立ちのときの贈り物。「上下いろいろの―多かりし中に/増鏡(新島守)」
幣(1)[図]

ぬさぶくろ

ぬさぶくろ [3] 【幣袋】
昔,旅行の折に,道中の安全を祈って道祖神に捧げる幣を入れて携えた袋。

ぬし

ぬし 【塗師】
狂言の一。都の塗師某(ナニガシ)は,越前国の弟子平六を訪れるが,平六の女房は夫の仕事が減るのを恐れ,夫は死んだという。師匠に会いたい平六は仕方なく幽霊のまねをして現れる。和泉流では「塗師平六」

ぬし

ぬし【主】
a master (主人);→英和
[持主]an owner;→英和
a proprietor;→英和
a spirit (池などの).→英和

ぬし

ぬし [1] 【主】
■一■ (名)
(1)一家の主人。あるじ。「世帯―」
(2)所有者。「持ち―」「地―」「株―」
(3)動作,または動作の結果生じた事柄の主体。また,その当人。「落とし―」「拾い―」「声の―」
(4)山・沼・森などに古くから住み,あたりを支配していると考えられている大きな動物。また,一つの職場・場所などに古くからいる人をたとえていう。「森の―」「沼の―の大なまず」「学校の―」
(5)亭主。おっと。「―ある身に,此やうな無作法は覚悟なうてはならぬはず/浄瑠璃・卯月の紅葉(中)」
(6)ある土地や集団・社会などを支配し,つかさどる人。「時頼朝臣の子,時宗といふぞ相模守,世の中はからふ―なりける/増鏡(草枕)」
(7)自分の仕える人。主人。「我(ア)が―のみ魂賜ひて春さらば奈良の都に召上(サ)げたまはね/万葉 882」
(8)(「…のぬし」の形で)人名などの下に付けて,敬称として用いる。「仲麻呂の―/土左」
■二■ (代)
(1)二人称。
 (ア)敬意をもって相手をさす。もっとも,尊敬の度はさほど高くなく,同輩以下の者に対して用いることが多い。あなた。「―は,その御時の母后の宮の御方のめしつかひ,高名の大宅世次とぞいひ侍りしかしな/大鏡(序)」
 (イ)近世,女性から夫・恋人など特定の男性を親愛の意をこめていう。また,遊女が客に対していうのにも用いる。あなた。「―のやうなものをとめ申すもんでおざんすか/洒落本・遊子方言」
(2)三人称。近世,遊女が客のことを親愛の意をこめていうのに用いる。あの方。「―の名をおしりなんせんか。番町さんと申しやす/洒落本・遊子方言」

ぬし

ぬし [1] 【塗師】
〔「ぬりし」の転「ぬっし」の促音無表記から〕
(1)木地師の挽(ヒ)いた木地に漆を塗る人。ぬりし。ぬりものし。
(2)漆細工や漆器製造に従事する人。塗師屋。

ぬし=ある花

――ある花
夫や婚約者などのある女,決まった男のある女,のたとえ。

ぬしさま

ぬしさま 【主様】 (代)
二人称。近世,女性特に遊女などが親しい男性に対し,これを敬っていうのに用いる。「帯は裂けても―と私(ワシ)が間はよも裂けじ/浄瑠璃・曾根崎心中」

ぬしづく

ぬしづ・く 【主付く】 (動カ四)
領有する。自分のものとする。「祖父(オオジ)よりひさしくここに住み,田畠あまた―・きて家豊かに暮しけるが/読本・雨月(浅茅が宿)」

ぬしぶろ

ぬしぶろ [0] 【塗師風呂】
漆器を乾かすための,密閉した室。漆(ウルシ)風呂。陰室(インシツ)。

ぬしや

ぬしや [0] 【塗師屋】
「塗師(ヌシ){(2)}」に同じ。

ぬすあし

ぬすあし 【盗足】
能楽用語。足を抜くように上げ,音を立てずに踏むこと。また,その足さばき。

ぬすっと

ぬすっと [0][2] 【盗人】
〔「ぬすびと」の転〕
ぬすびと。ぬすと。

ぬすっと=猛猛(タケダケ)しい

――猛猛(タケダケ)しい
盗みや悪事をはたらき,それをとがめられても,ふてぶてしい態度をとったり逆に居直ったりするさまをののしっていう語。ぬすびと猛猛しい。

ぬすっとこんじょう

ぬすっとこんじょう [5] 【盗人根性】
盗みをはたらく人に特有の,他人のすきをねらおうとする物ほしそうでいやらしい性質。ぬすびと根性。

ぬすっとねこ

ぬすっとねこ [5] 【盗人猫】
(1)どろぼう猫。ぬすびと猫。
(2)他人の夫(または妻)と密通した者をののしっていう語。

ぬすと

ぬすと [3] 【盗人】
ぬすっと。ぬすびと。

ぬすびと

ぬすびと【盗人】
a thief;→英和
a robber (強盗).⇒泥棒.

ぬすびと

ぬすびと [0] 【盗人】
(1)他人の物を盗む人。どろぼう。盗賊。ぬすっと。ぬすと。
(2)人をののしっていう語。ぬすっと。「かぐや姫てふ大―の奴が/竹取」

ぬすびと=にも三分(サンブ)の理(リ)

――にも三分(サンブ)の理(リ)
盗人が盗みをするのにも,それなりの理由があること。どんなことにでも,理屈をつけようと思えばつけられることのたとえ。

ぬすびと=に追い

――に追い
「盗人(ヌスビト)に追い銭(セン)」に同じ。「それは―といふ物なり/浮世草子・胸算用 1」

ぬすびと=に追い銭(セン)

――に追い銭(セン)
盗人に物をとられたうえに,さらに銭を与えてやること。損の上に損を重ねることのたとえ。

ぬすびと=に鍵(カギ)を預(アズ)ける

――に鍵(カギ)を預(アズ)ける
災いのもとになるものに,それを助長するものを与え,被害を大きくすることのたとえ。

ぬすびと=の上前(ウワマエ)を取る

――の上前(ウワマエ)を取る
盗人が盗んできた物の一部をかすり取る。ひどくたちの悪いこと。また,悪人の上にもさらに極悪な者がいることのたとえ。

ぬすびと=の昼寝

――の昼寝
夜の稼ぎに備えて盗人が昼寝をすること。一見,何の目的もなさそうに見える行為にも,あとの行動への考えがあることのたとえ。

ぬすびと=の逆恨(サカウラ)み

――の逆恨(サカウラ)み
盗人が自分の悪事はたなに上げて,捕らえた人や被害者を恨むこと。

ぬすびと=の隙(ヒマ)はあれども守(マモ)り手の隙がない

――の隙(ヒマ)はあれども守(マモ)り手の隙がない
盗人は都合のよいときを見計らって入るが,番人は四六時中見張っていなければならないので暇がない。盗人は防ぎきれないことのたとえ。

ぬすびと=を捕らえて見れば我が子なり

――を捕らえて見れば我が子なり
あまりの事の意外さに処置に窮することのたとえ。また,身近な者にも油断できないことにいう。

ぬすびと=を見て縄を綯(ナ)う

――を見て縄を綯(ナ)う
「泥棒(ドロボウ)を捕(ト)らえて縄(ナワ)を綯(ナ)う」に同じ。

ぬすびと=猛猛(タケダケ)しい

――猛猛(タケダケ)しい
「ぬすっと猛猛(タケダケ)しい」に同じ。

ぬすびとざん

ぬすびとざん [4] 【盗人算】
⇒過不足算(カフソクザン)

ぬすびとじょうご

ぬすびとじょうご [5] 【盗人上戸】
(1)酒も甘味も両方好むこと。
(2)「空上戸(ソラジヨウゴ)」に同じ。

ぬすびとのあし

ぬすびとのあし [7] 【盗人の足】
オニノヤガラの別名。

ぬすびとはぎ

ぬすびとはぎ [4] 【盗人萩】
マメ科の多年草。山野に多い。高さ80センチメートル内外。葉は長卵形の小葉三枚から成る。七〜一〇月,淡紅色の小花を長い総状花序にまばらにつける。花後,半月形の節二節から成る豆果を結び,かぎ状の毛があって衣服などにつきやすい。
盗人萩[図]

ぬすびとやど

ぬすびとやど [5] 【盗人宿】
盗人をかくまう宿。盗人が根城にする宿。

ぬすびとれんが

ぬすびとれんが 【盗人連歌】
⇒連歌盗人(レンガヌスビト)

ぬすま∘う

ぬすま∘う 【盗まふ】 (連語)
〔「ぬすむ」に継続の助動詞「ふ」の接続したもの〕
(1)人目を盗んでやり続ける。すきを見て行う。「山川に筌(ウエ)を伏せて守りもあへず年の八年を我が―∘ひし/万葉 2832」
(2)だまし続ける。うそを言う。「何をかも言はずて言ひしと我が―∘はむ/万葉 2573」

ぬすまう

ぬすま・う ヌスマフ 【盗まふ】 (動ハ四)
〔連語「盗まう」の動詞化〕
すきを盗んでする。「夜ふけぬればからうじて―・はれて/宇津保(俊蔭)」

ぬすみ

ぬすみ【盗み】
theft;→英和
stealing;robbery.〜をする steal;→英和
rob <a person of a thing> .→英和

ぬすみ

ぬすみ [3] 【盗み】
(1)ぬすむこと。また,その行為。「―を働く」「―をする」
(2)遊女などが,客がついていながら抜け出して他の客の席に行くこと。「何さ―に出ていなはらあな/洒落本・仕懸文庫」
(3)他の語の上に付いて,相手に気づかれずに,隠れてこっそりと物事をする意を表す。「―見」「―食い」

ぬすみあし

ぬすみあし [3] 【盗み足】
足音を立てないようにそっと歩くこと。ぬきあし。

ぬすみぎき

ぬすみぎき【盗み聞きする】
eavesdrop;→英和
overhear (ふと耳にする);→英和
tap (盗聴).→英和

ぬすみぎき

ぬすみぎき [0] 【盗み聞き】 (名)スル
人の話をこっそり聞くこと。盗聴。「電話を―する」

ぬすみぐい

ぬすみぐい【盗み食いする】
eat by stealth.

ぬすみぐい

ぬすみぐい [0] 【盗み食い】
(1)かくれてこっそり食うこと。また,他人の食物を盗んで食うこと。
(2)密通すること。「―の味よく/浮世草子・新色五巻書 4」

ぬすみごころ

ぬすみごころ [4] 【盗み心】
盗みをしようと思う気持ち。盗心(トウシン)。

ぬすみだす

ぬすみだ・す [4][0] 【盗み出す】 (動サ五[四])
盗んで持ち出す。「設計図を―・す」
[可能] ぬすみだせる

ぬすみとる

ぬすみと・る [4] 【盗み取る】 (動ラ五[四])
盗んで自分のものとする。盗む。「技術を―・る」
[可能] ぬすみとれる

ぬすみどり

ぬすみどり [0] 【盗み撮り】
「隠(カク)し撮(ド)り」に同じ。

ぬすみみ

ぬすみみ [0] 【盗み見】 (名)スル
こっそり見ること。「かぎ穴から―する」

ぬすみみる

ぬすみ・みる [4] 【盗み見る】 (動マ上一)[文]マ上一
人に気づかれないようにこっそり見る。「戸のすき間から―・みる」

ぬすみみる

ぬすみみる【盗み見る】
look[glance]furtively <at> .

ぬすみよみ

ぬすみよみ [0] 【盗み読み】 (名)スル
(1)人に知られないようにかくれて読むこと。また,他人あての手紙などを本人に断りなくこっそり読むこと。
(2)他人の読んでいるものを,わきからこっそりのぞいて読むこと。

ぬすみわらい

ぬすみわらい [4] 【盗み笑い】
人目につかぬように,こっそりと笑うこと。しのび笑い。「堪らへ切れないやうに―をした/或る女(武郎)」

ぬすむ

ぬすむ【盗む】
steal;→英和
rob <a person of a thing> (奪う);→英和
plagiarize (説・文章を).→英和
盗まれる[人が主語]have <a thing> stolen;[物が主語]be stolen.

ぬすむ

ぬす・む [2] 【盗む・偸む】 (動マ五[四])
(1)他人の物をひそかに自分のものにする。とる。「宝石を―・む」「現金だけ―・まれた」
(2)他人の技芸や作品,考えや行動などをひそかにまねる。わきから見て他人の技術などを習得する。「師匠の芸を―・む」「人のアイディアを―・む」
(3)人に知られないよう,こっそり…する。ごまかす。「母親の目を―・んで漫画を読む」「足音を―・む」「言はずて言ひしと我が―・まはむ/万葉 2573」
(4)(野球で)盗塁する。「二塁を―・む」
(5)ひそかに妻とする。また,こっそり異性と通じる。「物語の姫君の人に―・まれたらむあしたの様なれば/源氏(蜻蛉)」
(6)音曲で,ある文字を発音しないでうたう。「かやうに間々に皆一律を―・めるに/徒然 219」
[可能] ぬすめる
[慣用] 生を―・暇を―・禄(ロク)を―

ぬた

ぬた 【沼田】
(1)泥深い田。ぬまた。「小黒崎―のねぬなは踏みしだき/散木奇歌集」
(2)〔猪(イノシシ)は泥の上に枯れ草をしいて寝ることから〕
猪の寝床。また,泥土。「君恋ふと猪のかるもより寝覚して浴(ア)みける―にやつれてぞをる/散木奇歌集」
(3)だらしないこと。しまりがないこと。「任達は放蕩として―なる貌そ/蒙求抄 4」

ぬた

ぬた [2] 【饅】
魚介類やネギ・ウドなどの野菜を,酢味噌であえた料理。ぬたなます。ぬたあえ。

ぬた

ぬた
nuta;fish salad dressed with vinegared miso.

ぬたあえ

ぬたあえ [0] 【饅和え・饅韲】
「饅(ヌタ)」に同じ。

ぬたうつ

ぬたう・つ (動タ四)
(1)(猪(イノシシ)が)泥土の上をころげまわる。「恋をしてふす猪(イ)の床はまどろまで―・ちさます夜半の寝覚よ/夫木 27」
(2)のたうつ。「―・つ泥だらけな豚にならうずものを/史記抄 10」

ぬたうなぎ

ぬたうなぎ [3] 【沼田鰻】
メクラウナギ目の海魚。全長約60センチメートル。体形はウナギに似るが,目の後方に六,七対の鰓孔(エラアナ)がある。体表は粘液におおわれる。夜行性で目は退化し,外からは見えにくい。体色は黒褐色。食用。本州中部以南の沿岸に分布。イソメクラ。ベト。

ぬたくる

ぬたく・る [3] (動ラ五[四])
(1)体をくねらせてはいまわる。のたくる。「ミミズが―・る」
(2)へたな字などをぶざまに書きつける。「色紙にへたな俳句を―・る」
(3)絵の具・墨・白粉(オシロイ)などをむやみになすりつける。べたべたと塗りつける。「おしろいを―・る」

ぬたなます

ぬたなます [3] 【饅膾】
「饅(ヌタ)」に同じ。

ぬたはだ

ぬたはだ 【觘】
〔古くは「ぬたはた」〕
シカの角の表面の波状の凹凸。ぬため。ぬた。[ヘボン(三版)]

ぬため

ぬため 【觘目】
「ぬたはだ(觘)」に同じ。

ぬためのかぶら

ぬためのかぶら 【觘目の鏑】
ぬためのあるシカの角で作った鏑矢。

ぬたりのさく

ぬたりのさく 【渟足柵】
古代の日本海方面の蝦夷(エゾ)征討のための基地。647年に今の新潟市沼垂(ヌツタリ)付近に設置。ぬたりのき。

ぬっくと

ぬっくと [3] (副)
(1)勢いよく立つさま。すっくと。「―身を起こす」
(2)まっすぐ毅然と立っているさま。「―立てる電灯局の煙筒/夜行巡査(鏡花)」

ぬっくり

ぬっくり (副)
(1)あたたかなさま。ぬくぬく。「―かひいやりか/浄瑠璃・加賀国篠原合戦」
(2)十分にあって豊かなさま。「―と臍くり金が有らうも知れぬ/浄瑠璃・いろは蔵三組盃」
(3)首尾よく行くさま。ひそかにうまく事を運ぶさま。「際の日に商人の見世を捨ててどこへ―這入つてぞ/浄瑠璃・生玉心中(中)」
(4)厚かましいさま。平気でいるさま。「襟元をほと��と打ちたたき,―とした顔付きで/浄瑠璃・鎌倉三代記」

ぬっと

ぬっと [0][1] (副)
〔「ぬうっと」とも〕
(1)音もなく,突然目の前に現れたり,急に動いたりするさま。「牛が―首を出した」「横から手が―出てきた」
(2)急に立ち上がるさま。「―と立ちあがる」
(3)人などが,威圧するように突っ立っているさま。「入り口に―立つ」

ぬっぺらぼう

ぬっぺらぼう [4] (名・形動)
「のっぺらぼう」に同じ。

ぬっぺり

ぬっぺり [3] (副)スル
(1)顔だちは整っているが,しまりのないさま。きりっとしていないさま。のっぺり。「―(と)した顔」
(2)そしらぬふりで物事をするさまを表す語。ぬけぬけ。「今の世界はひづみ返つた髭抜鏡,うはべは―裏はびつくり/浄瑠璃・布引滝」

ぬて

ぬて 【鐸】
「ぬりて(鐸)」に同じ。「浅茅原小谷を過ぎて百伝ふ―響(ユラ)くも置目来らしも/古事記(下)」

ぬない

ぬない 【渟名井】
〔「ぬ」は「玉」,「な」は助詞「の」の意〕
玉のような井。水を汲む井を神聖視してたたえた語。「天の―,またの名はいざの真名井に/日本書紀(神代上)」

ぬなと

ぬなと 【瓊音】
〔「ぬ」は玉,「な」は助詞「の」の意〕
玉が触れ合って出す音。玉の音。「―ももゆらに,天の真名井(マナイ)に振り滌(スス)ぎて/古事記(上)」

ぬなわ

ぬなわ [0] 【沼縄・蓴】
蓴菜(ジユンサイ)の別名。[季]夏。《―とる小舟にうたはなかりけり/蕪村》

ぬなわ=生(オ)う

――生(オ)う
春になって,蓴菜(ジユンサイ)の新しい芽が生える。[季]春。《蓴生ふる水の高さや山の池/虚子》

ぬの

ぬの [0] 【布】
(1)織物の総称。古くは,絹に対して,麻・葛(クズ)・苧(カラムシ)など植物の繊維で織ったものをさし,のち木綿を含めていうようになった。さらにのちには,絹をも含めて織物の総称となった。
(2)建築で,平ら・水平・横などの意を表す。「―石」「―羽目」「―丸太」「―基礎」

ぬの

ぬの【布】
(a piece of) cloth.→英和

ぬのいし

ぬのいし [2] 【布石】
(1)布敷(ヌノジキ)に用いる石。布敷石。
(2)土台下などに,長く敷いた石。

ぬのかたぎぬ

ぬのかたぎぬ [3] 【布肩衣】
麻・苧(カラムシ)などの繊維で織った布で作った粗末な肩衣。

ぬのかりぎぬ

ぬのかりぎぬ [3] 【布狩衣】
布で作った狩衣。もとは許しを得た人が暑中に着用したが,鎌倉時代になると身分を問わず夏に着用。下着には単(ヒトエ)を着,帷子(カタビラ)は着ない。

ぬのきせ

ぬのきせ [0] 【布着せ】
〔「ぬのぎせ」とも〕
漆器で,素地調整のために布を貼ること。

ぬのきそ

ぬのきそ [0] 【布基礎】
基礎の一。壁下などに用いられる,細長く連続した基礎。

ぬのぎぬ

ぬのぎぬ 【布衣】
麻・苧(カラムシ)などの繊維で織った布で作った衣服。「荒たへの―をだに着せかてに/万葉 901」

ぬのぎれ

ぬのぎれ [0] 【布切れ】
布のきれはし。布の一片。ぬのきれ。

ぬのこ

ぬのこ [0] 【布子】
木綿の綿入れ。[季]冬。
→小袖(コソデ)

ぬのごし

ぬのごし [0][2] 【布漉し】 (名)スル
布でこすこと。また,こしたもの。

ぬのざらし

ぬのざらし [3] 【布晒し】
(1)布を洗って日にさらすこと。
(2)両手に長い布を持って洗いさらすさまを表す舞踊。また,その曲。長唄「越後獅子」,清元「六玉川(ムタマガワ)」など。

ぬのじ

ぬのじ [0] 【布地】
衣服のための布。織物。切れ地。

ぬのじき

ぬのじき [0] 【布敷】
方形や長方形の切り石やれんがを,目地(メジ)の一方を真直ぐ通し,他方は一段おきに通るように敷く敷き方。「―石」
→敷石

ぬのそう

ぬのそう [0] 【布装】
本の表紙に布を用いた装丁。

ぬのそうじ

ぬのそうじ 【布障子】
布張りの襖障子(フスマシヨウジ)。「―はらせて住まひたる/枕草子 177」

ぬのばめ

ぬのばめ [0] 【布羽目】
板を横に張った羽目。横羽目。

ぬのひたたれ

ぬのひたたれ 【布直垂】
麻などの布製の直垂。江戸時代には五位の武家,すなわち諸大夫以上の礼服となり,大紋(ダイモン)と称した。

ぬのびき

ぬのびき [0] 【布引(き)】
(1)布をさらすために,広げて引っ張ること。
(2)平安時代,朝廷の相撲(スマイ)の節会(セチエ)などで,左右の力士に布を引かせて力を競わせた行事。「最手(ホテ)出で来て―などするに/宇津保(俊蔭)」
(3)人が引きも切らず続くこと。絶え間のないこと。「其日は殊更聖廟の御縁日にて,参詣の貴賤―なりけるが/太平記 23」

ぬのびきかんのん

ぬのびきかんのん 【布引観音】
長野県小諸市にある天台宗の寺,釈尊(シヤクソン)寺の通称。「牛に引かれて善光寺参り」の縁起がある。

ぬのびきさんち

ぬのびきさんち 【布引山地】
三重県中部を南北に走る山地。東側は伊勢平野,西側は上野盆地となる。700〜900メートルの山が多い。

ぬのびきのたき

ぬのびきのたき 【布引の滝】
神戸市を流れる生田川上流にかかる滝。雄滝と雌滝がある。((歌枕))「天の川これや流れの末ならむ空より落つる―/金葉(雑上)」

ぬのびょうぶ

ぬのびょうぶ [3] 【布屏風】
布を張って作った屏風。絹の屏風に対し,田舎向きとされた。「いやしげなるもの,…―のあたらしき/枕草子 149」

ぬのぼり

ぬのぼり [0] 【布掘り】
基礎工事で,建物の壁などに合わせて細長く溝(ミゾ)状に土を掘ること。
→総掘り
→壺(ツボ)掘り

ぬのまき

ぬのまき [0] 【布巻(き)】
(1)織物の仕上げで,布にしわや折り目ができるのを防ぎ,また布目を正すために,布を木の棒や鉄板に巻きつけること。
(2)「千(チ)巻き」に同じ。

ぬのまるた

ぬのまるた [3] 【布丸太】
建築現場などで,足場の柱を横につなぐために渡した丸太。

ぬのめ

ぬのめ【布目】
texture.→英和
〜の woven.→英和

ぬのめ

ぬのめ [0] 【布目】
(1)布の織目。布のたて糸とよこ糸が交差して現す文(アヤ)。
(2)布の織目のような模様。
(3)下地に張った布目が表に現れている漆塗り。
(4)焼き物の素地(キジ)肌に現れた布の糸目跡。型抜きの際,素地を型から離しやすくするため濡れた布を敷くのでつく跡。後には一種の装飾としてつけるようになった。織部焼に多く見られる。

ぬのめがみ

ぬのめがみ [3] 【布目紙】
布目の模様が現れている紙。羅文紙(ラモンシ)。

ぬのめがわら

ぬのめがわら [4] 【布目瓦】
布目の文様のある瓦。瓦を作るとき,瓦の型に粘土が張りつくのを防ぐために間に入れる布の跡が残ったもの。古代の瓦に多い。

ぬのめぞうがん

ぬのめぞうがん [4] 【布目象眼】
地金に布目状の筋を彫り,その上に金や銀の薄い板を布目にかませて打ち込んで平面にした象眼技法。

ぬのめぬり

ぬのめぬり [0] 【布目塗(り)】
地に布・紗(シヤ)を張り,その上に漆をかけて布目の模様を現した漆塗り。

ぬのやすり

ぬのやすり [3] 【布鑢】
研磨材を塗布した綿布。研磨布。

ぬばかま

ぬばかま 【奴袴】
〔指貫(サシヌキ)に「袴奴」の字を用いたのを,誤って上下逆に読んで生じた語〕
「指貫(サシヌキ)」に同じ。「烏帽子直衣に―の稜(ソバ)取り/盛衰記 6」

ぬばかり

ぬばかり (連語)
□一□〔打ち消しの助動詞「ず」の連体形「ぬ」に副助詞「ばかり」の付いたもの〕
…ないだけのこと。
(1)文末に用いられる場合。「露をなどあだなるものと思ひけむ我が身も草に置か―を/古今(哀傷)」
(2)文中に用いられる場合。「年頃おぼつかなくゆかしく思ひきこえさせし御顔つねにえ見奉ら―こそ手打たぬ心地しはべれ/源氏(常夏)」
□二□〔完了の助動詞「ぬ」の終止形「ぬ」に副助詞「ばかり」の付いたもの〕
(1)文末に用いられる場合。…してしまうだけ。…してしまうくらい。「消えはててやみ―か年をへて君を思ひのしるしなければ/後撰(恋一)」
(2)文中に用いられる場合。…してしまいそうなくらい。「かきくらし思ひ乱れて,枕も浮き―人やりならず流しそへつつ/源氏(柏木)」

ぬばたま

ぬばたま [0] 【射干玉・野干玉・烏玉・烏珠】
黒い珠,またはヒオウギの実のことというが,未詳。うばたま。むばたま。

ぬばたまの

ぬばたまの 【射干玉の】 (枕詞)
(1)「黒」にかかる。「―黒き御衣(ミケシ)をまつぶさに取り装ひ/古事記(上)」
(2)「黒」に関係深いものとして,「夜」「夕」「こよひ」「昨夜(キソ)」「髪」にかかる。「青山に日が隠らば―夜は出でなむ/古事記(上)」「―夕(ユウベ)に至れば/万葉 199」「―今夜(コヨイ)の雪にいざ濡れな/万葉 1646」「―昨夜は返しつ今夜(コヨイ)さへ我を帰すな道の長手を/万葉 781」「―髪は乱れて/万葉 1800」
(3)「夜」「(黒)髪」に関係深いものとして,「夢」「月」「妹」にかかる。「我が背子がかく恋ふれこそ―夢(イメ)に見えつつ/万葉 639」「―月に向かひて/万葉 3988」「―妹が乾すべくあらなくに/万葉 3712」

ぬひ

ぬひ [1] 【奴婢】
(1)律令制における賤民(センミン)身分の一。奴は男,婢は女。官有の公奴婢(クヌヒ)(官奴婢)と民間所有の私奴婢がある。売買・寄進の対象とされた。
(2)雑用に使われた下男・下女。「―出入の者/不如帰(蘆花)」

ぬへん

ぬへん [1] 【奴変】
中国,明末・清初期に,私的な奴隷身分におかれた小作人(奴僕)が主家に対して起こした暴力による解放運動。江南を中心に山東・福建・河南などで発生。

ぬほこ

ぬほこ 【瓊矛】
〔「ぬ」は玉の意〕
玉で美しく飾った矛。「天の―を以て,指し下して探(カキサグ)る/日本書紀(神代上訓)」

ぬぼく

ぬぼく [0] 【奴僕】
しもべ。やっこ。下男。

ぬま

ぬま 【要・要害】
(1)要害。要衝。ぬみ。「その拠る所並に―の地なり/日本書紀(景行訓)」
(2)大切なこと。要点。ぬみ。「およそ政の―は軍事なり/日本書紀(天武下訓)」

ぬま

ぬま [2] 【沼】
一般に,水深5メートル以内の水域。水草が茂り,透明度が低い。湖との区別は明確でない。

ぬま

ぬま 【沼間】
姓氏の一。

ぬま

ぬま【沼】
a marsh;→英和
a bog.→英和
沼地 a marshy[boggy]place.

ぬまえび

ぬまえび [2] 【沼海老】
(1)十脚目ヌマエビ科のエビの総称。淡水または汽水域にすむ小形のエビ。食用や釣り餌(エ)にする。ヤマトヌマエビ・トゲナシヌマエビなど。
(2){(1)}の一種。体は緑褐色ないし青緑色。本州以南に分布。

ぬまかいめん

ぬまかいめん [3] 【沼海綿】
淡水海綿の一種。形は変化が多く,層状・塊状・樹枝状などになる。体内に共生する緑藻のため,多くは緑色になる。各地の湖や沼に分布。

ぬまがい

ぬまがい [2] 【沼貝】
淡水産の二枚貝。ドブガイの一型とされる。本州以南の沼や湖にすむ。

ぬまがえる

ぬまがえる [3] 【沼蛙】
カエルの一種。体長4〜5センチメートル。背面は暗灰褐色の地に黒色の斑紋が散在し,皮膚に凹凸がある。腹面は白色で平滑。池沼・水田にすむ。本州中部以南,東南アジア・インドに広く分布。

ぬまがや

ぬまがや [2] 【沼茅・沼萱】
イネ科の多年草。湿地に自生。高さは80センチメートル内外。葉は線形。夏から秋にかけ大形の円錐花序を立て,淡緑色の小穂をつける。

ぬまがれい

ぬまがれい [3] 【沼鰈】
カレイ目の海魚。全長約45センチメートル。体は菱(ヒシ)形で平たく,背びれ・尻びれ・尾びれに黒色の条紋がある。体色は有眼側が暗緑色で,体表にいぼ状の小突起がある。北米西岸には両眼が右側にある個体が多いが,日本では体の左側にある。食用。本州中部以北の沿岸および汽水域近くの河川や湖沼に分布。カワガレイ。タカノハガレイ。

ぬますぎ

ぬますぎ [2] 【沼杉】
ヒノキ科の落葉針葉高木。アメリカ東部原産。湿地に自生,庭園樹ともされる。高さ40メートルに達し,樹冠はピラミッド形。湿地では根から地上に杭(クイ)状の呼吸根を立てる。葉は小枝に羽状につき,秋には褐色となって枝ごと落葉する。落羽松(ラクウシヨウ)。
→呼吸根

ぬまた

ぬまた 【沼田】
群馬県中北部,利根川上流域にある市。沼田盆地の中心都市。近世,真田・本多・土岐氏などの城下町。製材・木工業が盛ん。尾瀬への玄関口の一。

ぬまた

ぬまた [0] 【沼田】
泥の深い田。

ぬまたろう

ぬまたろう [2] 【沼太郎】
(1)スッポンの異名。
(2)水鳥ヒシクイの異名。

ぬまち

ぬまち [0] 【沼地】
大小の水たまりなどが続く,湿っぽく泥深い土地。

ぬまづ

ぬまづ 【沼津】
静岡県中東部,駿河(スルガ)湾北東岸にある商工業都市。中世から東海道の宿駅として発達し,近世,水野氏の城下町。水産・食品加工・計器および電気機械製造が盛ん。

ぬまづへいがっこう

ぬまづへいがっこう 【沼津兵学校】
1868年(明治1)沼津につくられた洋式兵学および洋学のための教育機関。72年東京の兵学寮に吸収。

ぬまとらのお

ぬまとらのお [5] 【沼虎の尾】
サクラソウ科の多年草。水辺に生える。茎は高さ50センチメートル内外。基部は赤い。葉は披針形。夏,茎頂に長さ約15センチメートルの直立する総状花序を立てて,白色の小花を密につける。ヌマハギ。

ぬまはぎ

ぬまはぎ [2] 【沼萩】
ヌマトラノオの別名。

ぬまもりかず

ぬまもりかず 【沼間守一】
(1843-1890) 民権論者。江戸の人。幕府に用いられたが,維新後政府に仕える。退官して,民権運動のため嚶鳴社(オウメイシヤ)を興し,また「東京横浜毎日新聞」を刊行して立憲改進党結成に参加。

ぬまよもぎ

ぬまよもぎ [3] 【沼蓬】
ヤマヨモギの別名。

ぬみ

ぬみ 【要・要害】
(1)「ぬま{(1)}」に同じ。「毎に―の所に堅く塁塞(ソコ)を築け/日本書紀(敏達訓)」
(2)「ぬま{(2)}」に同じ。「安徳等が―の所を并せ取る/日本書紀(天智訓)」

ぬめ

ぬめ [2] 【滑】
敷居・鴨居用の部材で,建具用の溝の刻んでないもの。無目(ムメ)。なめ。

ぬめ

ぬめ [2] 【絖】
地が薄く,なめらかで,つやのある絹布の一種。桃山時代に中国から京都西陣に伝来。精練・裏糊(ウラノリ)を施し日本画の絹本地,造花材料などに用いる。

ぬめかわ

ぬめかわ [0] 【滑革・�】
牛皮をタンニンでなめした,柔らかく光沢・弾力に富む革。

ぬめぬめ

ぬめぬめ [1] 【滑滑】 (副)スル
物の表面がなめらかで,ぬめった光沢のあるさま。「―と光る」「―したナメクジ」

ぬめやか

ぬめやか [2] (形動)[文]ナリ
しっとりしていて,つやのあるさま。ぬめらか。「―な肌」

ぬめり

ぬめり [3] 【滑り】
(1)ぬめること。また,ぬるぬるしたもの。「里芋の―をとる」
(2)なめらかで光沢があること。
(3)ぬるぬるする液。粘液。
(4)泥にまみれること。
(5)平凡で陳腐な和歌や俳句を評していう語。「五十三次の紀行はあまねく人のいひふるせど,多くは歌よみ連歌師の―に,さよの中山に旅寝の詞をつづけ/鶉衣」
(6)しまりなく遊蕩(ユウトウ)すること。
(7)「ぬめりうた」の略。

ぬめり

ぬめり【滑り】
slime.→英和
〜のある slimy.

ぬめりいぐち

ぬめりいぐち [4] 【滑猪口】
担子菌類ハラタケ目のきのこ。夏から秋にかけ,松林内に群生する。傘は径5〜15センチメートル,上面は暗赤褐色の表皮があり粘液でおおわれる。裏面にはひだがなく,細い管孔(クダアナ)が多数ある。表皮と孔部を除いて食用とする。
→いぐち

ぬめりうた

ぬめりうた [3] 【滑り唄】
(1)江戸時代,明暦(1655-1658)・万治(1658-1661)頃の小唄の一。江戸の吉原で郭通いの男たちの間にうたわれたもの。ぬめり節。
(2){(1)}の唄が下座音楽として残ったもので,役者の出端(デハ)に用いられた。「―にて,大橋・傾城にて出る/歌舞伎・幼稚子敵討」

ぬめりごち

ぬめりごち [3] 【滑鯒】
海魚,ネズッポの別名。

ぬめりすじ

ぬめりすじ 【滑り筋】
あだっぽい縞模様。「御女郎衆達のなりふりは,肩に鹿子のだんだら筋,腰に浮世の―/仮名草子・竹斎」

ぬめりづま

ぬめりづま 【滑り妻】
なまめいた様子でうかれ歩く人妻。うかれ妻。「盛ぢや花に坐(ソゾロ)浮法師―(芭蕉)/東日記」

ぬめりどうちゅう

ぬめりどうちゅう 【滑り道中】
江戸時代,遊里で遊女がしずしずとぬめるように置屋から揚屋への往復をすること。「ぬきあしの―,見てなほ恋をもとむる/浮世草子・一代男 6」

ぬめりぶし

ぬめりぶし 【滑り節】
「滑(ヌメ)り唄(ウタ){(1)}」に同じ。「花の都の―/浮世草子・一代男 4」

ぬめる

ぬめ・る [2] 【滑る】 (動ラ五[四])
(1)ぬるぬるとしてすべる。「苔が生えて―・る道」
(2)うかれ歩く。のらりくらりと遊び歩く。「さてもつれなの金銀さまや,きんざござらざ,―・りて暮らそ/松の葉」
(3)なまめかしく振る舞う。めかす。「小女房の,腰もしなへてやつくるり,くるりや��やつくるりと―・らしやんすは/浄瑠璃・宵庚申(下)」

ぬもじ

ぬもじ 【盗文字】
〔「ぬ」で始まる語の文字詞〕
ぬすびと。

ぬらくら

ぬらくら [1] (副)スル
(1)すべってつかまえにくいさま。ぬらぬら。「―してつかまえられない」
(2)しまりなくぶらぶらしているさま。のらりくらり。「―(と)暮らす」
(3)態度がにえきらず,はっきりしないさま。「―と言い逃れる」

ぬらし

ぬらし 【濡らし】
〔動詞「濡らす」の連用形から〕
色気のある言動をすること。「かしこき人は心さとく口ききたるままに,よき加減なる―をしかけ/仮名草子・難波物語」

ぬらす

ぬらす【濡らす】
wet;→英和
moisten;→英和
soak (浸す).→英和
濡らさない keep <a thing> dry.

ぬらす

ぬら・す [0] 【濡らす】 (動サ五[四])
(1)水でぬれるようにする。「水で―・したタオル」「涙に袖を―・す」「涙で枕を―・す」
(2)(「口をぬらす」の形で)やっと暮らしを立てる。「曲りなりにも親子三人の口を―・して/大つごもり(一葉)」
(3)色めいた言動をする。色めいた言動をしてたらしこむ。「大臣を―・して大分かねを取/浮世草子・新吉原常々草」
〔「濡れる」に対する他動詞〕

ぬらつく

ぬらつ・く [0] 【滑つく】 (動カ五[四])
ぬらぬらする。「口へ入れれば―・いて一寸(チヨツト)言へば蓴菜(ジユンサイ)のやう/戸隠山紀行(美妙)」

ぬらぬら

ぬらぬら [1] 【滑滑】 (副)スル
(1)表面がぬるぬるしてすべりやすいさま。粘液状のものでおおわれているさま。「風呂場が―とすべる」
(2)鈍く進むさま。「牛の歩の―行くことと定めた/思出の記(蘆花)」

ぬらぬら

ぬらぬら
〜する be slimy[greasy (油で)].

ぬらり

ぬらり [2][3] (副)
(多く「と」を伴って)ぬるぬるとしてすべるさま。「油が手について―とすべる」

ぬらりくらり

ぬらりくらり [2][1] (副)スル
(1)柔らかくてぬるぬるとすべって,つかまえにくいさま。「―してつかめない」
(2)「のらりくらり」に同じ。「相手の追及を―とかわす」「―(と)している人」

ぬり

ぬり [0] 【塗(り)】
(1)塗ること。塗り具合。また,塗りつけた塗料。「―が悪い」「―がはげる」
(2)特に,漆塗りであること。「―扇」「―櫛(グシ)」「―鞘(ザヤ)」

ぬり

ぬり【塗り】
coating.→英和
⇒漆喰(しつくい),漆(うるし),ニス.〜のよい[漆]finely lacquered.

ぬりあげる

ぬりあ・げる [4] 【塗(り)上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 ぬりあ・ぐ
すっかり塗る。塗り終える。

ぬりいた

ぬりいた [0] 【塗(り)板】
(1)漆塗りの板。何度もぬぐい消して文字を書くことができる。ぬぐい板。
(2)黒板(コクバン)。塗り板(バン)。

ぬりえ

ぬりえ【塗絵】
a line drawing for coloring.塗絵帳 a coloring book.

ぬりえ

ぬりえ [0] 【塗(り)絵】
玩具の一。輪郭だけを描いた図形や模様の中に,色を塗りわけて楽しむもの。

ぬりおけ

ぬりおけ [3] 【塗り桶】
(1)漆塗りの桶。
(2)〔漆塗りで,形が桶に似ていたのでいう〕
真綿を上にのせ引き伸ばす道具。
(3){(2)}を掲げ,表向きは綿屋に見せかけた私娼宿。また,その私娼。「悪い沙汰聞いて―下げに行/柳多留 3」

ぬりかえ

ぬりかえ [0] 【塗(り)替え】
塗り替えること。「壁の―作業」

ぬりかえる

ぬりかえる【塗り替える】
repaint.

ぬりかえる

ぬりか・える [4][3] 【塗(り)替える】 (動ア下一)[文]ハ下二 ぬりか・ふ
(1)前に塗ってあったものを改めて,新しく塗り直す。「壁を―・える」
(2)すっかり変える。また,記録などを更新する。「勢力分布を―・える」「世界記録を―・る」

ぬりかくす

ぬりかく・す [4] 【塗(り)隠す】 (動サ五[四])
(1)上から塗って,見えないようにする。「文字を―・す」
(2)人に知られては都合の悪いことを隠蔽(インペイ)する。「悪事を―・す」

ぬりかためる

ぬりかた・める [5] 【塗(り)固める】 (動マ下一)[文]マ下二 ぬりかた・む
塗って固める。「漆喰(シツクイ)で―・める」

ぬりかべ

ぬりかべ [0] 【塗(り)壁】
壁土・漆喰(シツクイ)・モルタルなどを塗って仕上げた壁。

ぬりがさ

ぬりがさ [3][0] 【塗り笠】
漆塗りの笠。薄いへぎ板に紙を張り黒漆を塗ったもの。近世,女子がかぶった。

ぬりきじ

ぬりきじ [0] 【塗り素地】
塗り物の素地。塗り下地。

ぬりぐし

ぬりぐし [0] 【塗り櫛】
漆塗りの櫛(クシ)。

ぬりぐすり

ぬりぐすり【塗薬(をぬる)】
(apply) an ointment <to> .→英和

ぬりぐすり

ぬりぐすり [3] 【塗(り)薬】
患部の皮膚に塗る薬。塗布剤。

ぬりけす

ぬりけ・す [0][3] 【塗(り)消す】 (動サ五[四])
上に塗って,前にあったものを見えなくする。「落書きを―・す」

ぬりげた

ぬりげた [0] 【塗(り)下駄】
漆塗りの下駄。主に女性用。

ぬりこばや

ぬりこばや 【塗小早】
装飾と防腐を兼ねて,船体を赤・黒などの漆で塗装した小早。幕府・諸大名の水軍で使われた快速の小型軍船の一種。

ぬりこぼし

ぬりこぼし 【柳宿】
二十八宿の柳(リユウ)宿の和名。海蛇(ウミヘビ)座の頭の部分。

ぬりこみ

ぬりこみ [0] 【塗(り)込み】
俳優が役柄によって,顔だけでなく手足・胸・腹まで白粉(オシロイ)を塗ること。

ぬりこむ

ぬりこ・む [3] 【塗(り)込む・塗り籠む】
■一■ (動マ五[四])
(1)すきまなく十分に塗る。「壁土を厚く―・む」
(2)「ぬりこめる」に同じ。「壁面に金網を―・む」
■二■ (動マ下二)
⇒ぬりこめる

ぬりこめる

ぬりこ・める [4] 【塗(り)込める・塗り籠める】 (動マ下一)[文]マ下二 ぬりこ・む
(1)中に物を入れて,外側をすきまなく塗って見えなくする。「壁にお札(フダ)を―・める」
(2)中に物を入れてとじこめる。「高山寺の麓四方二三里を屏に―・めて食攻(ジキセメ)にしける間/太平記 24」

ぬりごし

ぬりごし [2] 【塗り輿】
箱を漆塗りにしてある輿。鎌倉時代末から略儀に用いられた。公家のものは庇(ヒサシ)があり,武家・僧侶のものにはない。塗り板輿。

ぬりごめ

ぬりごめ [0] 【塗り籠め】
(1)寝殿造りの母屋の一部に設けられた,厚い壁で囲まれた部屋。板扉をつけて出入りする。本来は寝室であったが,後には多く納戸として用いられた。「女(オウナ),―の内にかぐや姫を抱(イダ)かへてをり/竹取」
(2)「塗り籠め籐(ドウ)」の略。

ぬりごめたぎょう

ぬりごめたぎょう 【塗り籠め他行】
塗り籠めの中に隠れて,外出したと偽ること。居留守を使うこと。「―といふ事も,此時よりこそはじまりけれ/狂言・塗師」

ぬりごめどう

ぬりごめどう [4] 【塗り籠め籐】
漆をすきまなく塗った弓の籐。また,その籐を巻きつけた弓。ぬりごめ。「くろづはの矢を負ひ,―の弓もつて/平治(中)」

ぬりし

ぬりし [2] 【塗(り)師】
漆を塗る人。また,漆器や漆細工を作る人。ぬし。

ぬりした

ぬりした [0] 【塗(り)下】
「塗り下地」の略。

ぬりしたじ

ぬりしたじ [3][4] 【塗(り)下地】
漆塗りや塗り壁などの下地。ぬりきじ。塗り下。

ぬりたくる

ぬりたく・る [4] 【塗りたくる】 (動ラ五[四])
乱雑・無秩序に塗りつける。べたべたと塗る。「白粉(オシロイ)を―・る」

ぬりたて

ぬりたて【塗立の】
freshly painted.ペンキ塗立 <掲示> Wet Paint.

ぬりたて

ぬりたて [0] 【塗(り)立て】
(1)塗って間もない状態であること。「ペンキ―」
(2)塗り立て漆を用いて上塗りをすること。また,その技法。花塗り。

ぬりたてうるし

ぬりたてうるし [5] 【塗(り)立て漆】
研いだり磨いたりしなくても光沢を発する,油分を含んだ上塗り用の漆。花漆。

ぬりたてもの

ぬりたてもの [0] 【塗(り)立て物】
研ぎや磨きの仕上げを施さない塗り物。

ぬりたてる

ぬりた・てる [4] 【塗(り)立てる】 (動タ下一)[文]タ下二 ぬりた・つ
(1)白粉(オシロイ)や塗料などを,むやみやたらに塗る。「原色で―・てた看板」
(2)きれいに塗って飾る。「美しく―・てた店」

ぬりだいく

ぬりだいく [3] 【塗(り)大工】
壁塗りの職人。かべぬり。左官。

ぬりだる

ぬりだる [0] 【塗り樽】
朱塗りの酒樽。祝儀用。柳樽(ヤナギダル)。

ぬりつける

ぬりつ・ける [4] 【塗(り)付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ぬりつ・く
(1)物に塗ってつける。なすりつける。「看板にペンキを―・ける」
(2)責任や罪を他人に負わせる。なすりつける。「責任を人に―・けて,知らぬ顔をしている」

ぬりつける

ぬりつける【塗り付ける】
⇒塗る.

ぬりつぶす

ぬりつぶ・す [4] 【塗り潰す】 (動サ五[四])
(1)下地の見えないように,すきまなく塗る。「墨でべったりと文字を―・す」
(2)物事をおおいかくす。「不真面目という疑念を―・すために/明暗(漱石)」
[可能] ぬりつぶせる

ぬりづくえ

ぬりづくえ [3] 【塗(り)机】
漆塗りの机。

ぬりて

ぬりて 【鐸】
「たく(鐸){(1)}」に同じ。上代,合図のために用いた。「―を懸けて,謁者に労(イタワ)ること無かれ/日本書紀(顕宗訓)」

ぬりどう

ぬりどう [0] 【塗り籐】
漆を塗った弓の籐。塗り籠(ゴ)め籐。

ぬりなおす

ぬりなお・す [4] 【塗(り)直す】 (動サ五[四])
前に塗ってあったものを,新たに塗る。また,別の色に塗る。塗り替える。
[可能] ぬりなおせる

ぬりの

ぬりの 【塗り篦】
漆を塗った矢柄(ヤガラ)。
→篦(ノ)

ぬりばし

ぬりばし [3][0] 【塗り箸】
漆塗りの箸。

ぬりばし=で素麺(ソウメン)を食(ク)う

――で素麺(ソウメン)を食(ク)う
〔つるつるとすべって,挟みにくいところから〕
物事が思うままにならず,まどろっこしいことのたとえ。

ぬりばしとろろ

ぬりばしとろろ [5] 【塗り箸とろろ】
〔塗り箸でとろろを食べようと挟んでも,すべって箸にかからないところから〕
ひっかからない,なかなかだまされないことを洒落(シヤレ)ていう。

ぬりばん

ぬりばん [0] 【塗(り)板】
「ぬりいた(塗板)」に同じ。黒板。
〔明治期に用いられた語〕

ぬりびつ

ぬりびつ [0] 【塗り櫃】
漆塗りの櫃。

ぬりふで

ぬりふで [2] 【塗(り)筆】
日本画の彩色用の筆。平筆(ヒラフデ)。

ぬりぶた

ぬりぶた [0] 【塗り蓋】
茶道具の水指(ミズサシ)に用いる木製漆器の蓋。替え蓋。

ぬりぶね

ぬりぶね [3] 【塗(り)船】
漆で塗装した船。装飾とともに船体の防腐を兼ね船脚を速くした。
→塗(ヌリ)小早

ぬりべ

ぬりべ 【漆部】
漆部司に所属し,漆塗りに携わった下級技術者。

ぬりべのつかさ

ぬりべのつかさ 【漆部司】
律令制で,大蔵省に属し,器物・仏像・絵画等の漆塗りを担当した官司。808年,中務省内匠寮に併合。うるしべのつかさ。

ぬりぼね

ぬりぼね [0] 【塗(り)骨】
漆塗りをした扇などの骨。

ぬりぼん

ぬりぼん [0][2] 【塗(り)盆】
漆塗りの盆。

ぬりまわしどこ

ぬりまわしどこ ヌリマハシ― [5] 【塗(り)回し床】
柱も壁とともに塗り込めて,洞(ホラ)のようにした床の間。洞床(ホラドコ)。

ぬりむら

ぬりむら [0] 【塗り斑】
ものの塗り方が一様でないこと。

ぬりもの

ぬりもの【塗物】
lacquer (ware).→英和
塗(物)師 a lacquerer.

ぬりもの

ぬりもの [0] 【塗(り)物】
漆を塗って作ったものの総称。漆器(シツキ)。

ぬりものし

ぬりものし [4] 【塗(り)物師】
漆塗りをする人。ぬし。

ぬりや

ぬりや [0] 【塗(り)屋・塗(り)家】
防火のために外壁を土や漆喰(シツクイ)などで厚く塗り込んで造った家。

ぬりわん

ぬりわん [0] 【塗り椀】
漆塗りの椀。

ぬる

ぬ・る [0] 【塗る】 (動ラ五[四])
〔「濡れる」と同源か〕
(1)物の表面に液や塗料,また,ジャム・バターなどをなすりつける。「塀にペンキを―・る」「傷口に薬を―・る」「パンにバターを―・る」
(2)壁土や漆喰(シツクイ)などをなすりつけて,壁や塀などをつくる。「壁を―・る」「ひんがしの放出に修法の壇―・りて/源氏(夕顔)」
(3)(白粉(オシロイ)をつけて)化粧をする。「真っ白に―・った顔」
(4)罪や責任を他人になすりつける。「ヒトニツミヲ―・ル/ヘボン」
[可能] ぬれる
[慣用] 顔に泥を―

ぬる

ぬる【塗る】
paint <a wall white> ;→英和
color <a map> ;→英和
plaster (しっくい,こう薬を);→英和
apply (薬を);→英和
spread <butter on bread> .→英和

ぬる

ぬ・る 【濡る】 (動ラ下二)
⇒ぬれる

ぬる

ぬ・る (動ラ下二)
(髪などが)ゆるんでとける。ほどける。「たけば―・れたかねば長き妹が髪/万葉 123」

ぬる

ぬる [1]
物の表面の,ぬるぬるした粘液状のもの。「里芋の―を取る」

ぬるい

ぬる・い [2] 【温い】 (形)[文]ク ぬる・し
(1)熱さが不十分である。なまあたたかい。飲み物や液体の温度にいうことが多い。「風呂が―・い」「お茶が―・い」
(2)厳しさが足りない。手ぬるい。軟弱だ。「そんな―・いやり方ではいい後継者は育たない」
(3)動きが激しくない。ゆるやかだ。「これは風―・くこそありけれとて,御扇おき給ひて/源氏(若菜下)」
(4)才覚がにぶい。愚鈍だ。「はかばかしき方(=政治的ナ方面)には―・く侍る家の風の/源氏(若菜上)」
(5)情熱がうすい。熱心でない。「かかればこそ,世の覚えの程よりは内々の御心ざし―・きやうにはありけれ/源氏(若菜上)」
[派生] ――さ(名)

ぬるい

ぬるい【温い】
[湯などが]not hot enough;tepid;→英和
lukewarm.→英和

ぬるかん

ぬるかん [0] 【温燗】
酒の燗の温度を低めにすること。また,その酒。

ぬるし

ぬる・し 【温し】 (形ク)
⇒ぬるい

ぬるで

ぬるで [0] 【白膠木】
ウルシ科の落葉小高木。山野に自生。葉は大形の羽状複葉で,中軸に翼があり,枝先に密に互生する。夏,枝頂に白色の小花を円錐状に多数つける。果実は扁球形で赤熟する。葉は紅葉が美しい。また,葉に虫こぶを生じ,これを乾燥したものを五倍子・付子(フシ)と呼び,タンニンの原料とする。フシノキ。
白膠木[図]

ぬるでのみみふし

ぬるでのみみふし [6] 【白膠木耳五倍子虫】
アブラムシ{(1)}の一種。体長約1.3センチメートル。成虫には有翅と無翅があり,無翅型は白色のろう質におおわれる。春から夏にかけてヌルデの枝・葉に寄生して虫こぶをつくる。ヌルデミミフシ。ヌルデアブラムシ。

ぬるぬる

ぬるぬる
〜した ⇒ぬらぬら.

ぬるぬる

ぬるぬる (副)
〔ほどける意の動詞「ぬる」を重ねた語〕
ゆるんでほどけるさま。抜けるさま。ずるずる。「をろ田に生はるたはみづら引かば―我(ア)を言な絶え/万葉 3501」

ぬるぬる

ぬるぬる
■一■ [1] (副)スル
(1)水気があってなめらかで,滑りやすいさま。ぬらぬら。「石に苔が生えて―(と)する」
(2)粘液状のものがうごめくさま。柔らかくてつかもうとすると抜け出るようなさま。「―(と)したナメクジのようなもの」
■二■ [0] (名)
水気を含んでなめらかで,つかもうとするとするりと逃げるようなもの。「―が手に残る」
■三■ [0] (形動)
{■一■}に同じ。「―な物」

ぬるび

ぬるび [0] 【微温火】
火力の弱い火。とろび。

ぬるま

ぬるま [0] 【微温】
(1)ぬるいこと。びおん。
(2)「ぬるま湯」の略。
(3)のろま。お人よし。「気の永井―の頭(カミ),武士のまね仕損ずなと/浄瑠璃・大塔宮曦鎧」

ぬるま=湯

――湯((ヌルマユ))に浸(ツ)か・る
刺激も緊張もない安楽な生活環境に甘んじているたとえ。

ぬるまっこい

ぬるまっこ・い [5] (形)
「ぬるい」を強めた語。「―・い湯」

ぬるまゆ

ぬるまゆ [0][3] 【微温湯】
(1)温度の低い湯。ぬるい湯。ぬる湯。
(2)刺激や緊張のない生活や環境にたとえていう語。

ぬるまゆ

ぬるまゆ【微温湯】
tepid[lukewarm]water.

ぬるみ

ぬるみ [0][3] 【温み】
(1)ややあたたかいこと。なまぬるいこと。
(2)ぬるま湯。「釜に―も沸いてある/浄瑠璃・卯月の潤色(中)」
(3)川などの流れのゆるやかな所。「弱き馬をば下手に立てて,―に付けて渡すべし/盛衰記 35」

ぬるむ

ぬる・む [2] 【温む・微温む】
■一■ (動マ五[四])
(1)熱いものの熱がやや冷める。「―・んだ茶に咽喉(ノド)を湿ほしつつ/社会百面相(魯庵)」
(2)冷たいものの温度が上がって,冷たさがゆるむ。ぬるくなる。「水―・む頃」
(3)病気で体温が上がる。「御身も―・みて御心地もいと悪しけれど/源氏(若菜下)」
■二■ (動マ下二)
⇒ぬるめる

ぬるむ

ぬるむ【温む】
get tepid;get warm;cool (熱いものが).→英和

ぬるむぎ

ぬるむぎ 【温麦】
ぬるくして食べる麺(メン)。熱麦(アツムギ)と冷麦(ヒヤムギ)の中間のもの。

ぬるめる

ぬる・める [3] 【温める・微温める】 (動マ下一)[文]マ下二 ぬる・む
お湯などの温度を下げる。ぬるくする。「水で風呂を―・める」

ぬるゆ

ぬるゆ [0][2] 【微温湯】
「ぬるま湯{(1)}」に同じ。

ぬるり

ぬるり [2][3] (副)
ぬるぬるしているさま。ぬるぬるしたものに触れてすべるさま。「苔(コケ)がついていて―とする」

ぬれ

ぬれ [0] 【濡れ】
(1)(雨・水・露などで)濡れること。「びしょ―」「ずぶ―」
(2)色事。情事。また,情人。「―から起つた喧嘩さうな,大事にはなるまいか/浄瑠璃・博多小女郎(上)」

ぬれ=が利(キ)く

――が利(キ)・く
恋愛のしがいがある。性的魅力がある。「ぬれのきく折にふれて/浮世草子・一代男 2」

ぬれ=の幕

――の幕
歌舞伎で濡れ事が演じられる幕。濡れ場。「―下女のび上り叱られる/柳多留 22」

ぬれいろ

ぬれいろ [0] 【濡れ色】
(1)水に濡れた色。
(2)つやのある色や音色。

ぬれえん

ぬれえん【濡縁】
an open veranda.

ぬれえん

ぬれえん [0][2] 【濡れ縁】
雨戸の外に張り出した縁側。
濡れ縁[図]

ぬれかかる

ぬれかか・る 【濡れ掛かる】 (動ラ五[四])
色事をしかける。口説く。「此内長之介,一人��に―・る/歌舞伎・韓人漢文」

ぬれかく

ぬれか・く 【濡れ掛く】 (動カ下二)
色事をしかける。ぬれかかる。「入道衣ぬぎすて,足にて片隅へかいやりて―・けしは/浮世草子・五人女 5」

ぬれがみ

ぬれがみ [0] 【濡れ紙】
水に濡れた紙。水で濡らした紙。

ぬれがみ

ぬれがみ [0] 【濡(れ)髪】
洗ったあと,まだ乾いていない髪。

ぬれがみ=をはがすよう

――をはがすよう
(1)念を入れて,静かに大切に扱うことのたとえ。
(2)病気が徐々に快方に向かうことのたとえ。

ぬれがみちょうごろう

ぬれがみちょうごろう 【濡髪長五郎】
浄瑠璃「双蝶蝶曲輪日記(フタツチヨウチヨウクルワニツキ)」の主人公。侍を殺害した力士をモデルにしたという。

ぬれぎぬ

ぬれぎぬ【濡衣】
a false charge.〜を着せられる be falsely accused <of murder> .

ぬれぎぬ

ぬれぎぬ [0] 【濡れ衣】
(1)濡れた衣服。ぬれごろも。
(2)無実の罪をきせられること。「とんでもない―だ」
(3)根も葉もないうわさ。無実の浮き名。ぬれごろも。「―をのみきること,今ははらへ捨ててむと/和泉式部集」

ぬれぎぬ=を∘着る

――を∘着る
(1)無実の浮き名を立てられる。
(2)無実の罪におとしいれられる。

ぬれぎぬ=を着せる

――を着・せる
(1)無実の浮き名を立てる。
(2)無実の罪におとしいれる。

ぬれごと

ぬれごと [0] 【濡れ事】
(1)歌舞伎で,男女の愛欲の演技,およびその演出のこと。色事。
(2)情事。色事。「昼の―は思ひもよらず,夜の契も絶えて久しく/浮世草子・一代女 3」

ぬれごとし

ぬれごとし [4] 【濡れ事師】
(1)歌舞伎で,濡れ事を得意とする俳優。色事師。
(2)情事にたくみな者。色事師。

ぬれごろも

ぬれごろも 【濡れ衣】
(1)濡れた衣。ぬれぎぬ。「行く年を小島のあまの―かさねて袖に浪やかくらむ/新古今(冬)」
(2)無実の浮き名。無実の罪。ぬれぎぬ。「のがるとも誰か着ざらむ―天の下にし住まむかぎりは/大和 44」

ぬれしずく

ぬれしずく [3] 【濡れ雫】
しずくが垂れるほどびしょぬれになること。「雨で―になる」

ぬれしょぼたれる

ぬれしょぼた・れる [6] 【濡れしょぼたれる】 (動ラ下一)
濡れて,びしょびしょになる。ぬれそぼつ。「大あめが降出したもんだから道灌さまも―・れて/安愚楽鍋(魯文)」

ぬれそぼつ

ぬれそぼ・つ [4] 【濡れそぼつ】 (動タ五[四])
濡れて,びしょびしょになる。「夜露に―・ちつつ野道を行く」

ぬれて

ぬれて【濡手で粟をつかむ】
make easy money.

ぬれて

ぬれて [0] 【濡れ手】
水で濡れた手。

ぬれて=で粟(アワ)

――で粟(アワ)
〔濡れた手で粟をつかむと粟粒がたくさんくっついてくるところから〕
苦労せずに多くの利益をあげることのたとえ。濡れ手で粟のつかみ取り。

ぬれとおる

ぬれとお・る [3] 【濡れ通る】 (動ラ五[四])
雨や水がしみとおる。「笠も着ざれば,膚まで―・り/太平記 27」

ぬれぬれ

ぬれぬれ 【濡れ濡れ】 (副)
(1)水に濡れるさま。「あはれなる雪の雫に,―行ひ給ふ/源氏(賢木)」
(2)濡れたようにつやのあるさま。「耳のあたり―と色白く/御伽草子・のせ猿」

ぬれぬれ

ぬれぬれ (副)
ねばねばしたものが付着するさま。ぬるぬる。「頸をさぐれば―とあり/盛衰記 20」

ぬれねずみ

ぬれねずみ【濡鼠になる】
get wet all over.

ぬれねずみ

ぬれねずみ [3] 【濡れ鼠】
(1)水に濡れた鼠。
(2)衣服を着たまま,全身水に濡れた状態。「不意の雨で―になる」

ぬれば

ぬれば [0] 【濡れ場】
(1)〔歌舞伎から出た語〕
演劇で,恋愛や情事の場面。また,官能的な情景。濡れ幕。
→濡れ事
(2)男女が密会している場面。情事の場。「―を目撃する」

ぬれば

ぬれば【濡場】
a love scene.

ぬればいろ

ぬればいろ [0] 【濡れ羽色】
〔普通「烏(カラス)の濡れ羽色」の形で〕
水に濡れた烏の羽の色のように,しっとりとしたつやのある黒色。「髪は烏の―」

ぬればなし

ぬればなし [3] 【濡れ話】
色事についての話。いろばなし。

ぬれぶみ

ぬれぶみ 【濡れ文】
恋文。いろぶみ。「久米様への―が,法印様のお手に入り/浄瑠璃・万年草(中)」

ぬれぼうず

ぬれぼうず 【濡れ坊主】
好色な僧。「此庵の―,所こそあれ仏壇に女寝させてささめごと/浄瑠璃・蝉丸」

ぬれぼとけ

ぬれぼとけ [3] 【濡れ仏】
「露仏(ロブツ)」に同じ。

ぬれまく

ぬれまく [0] 【濡れ幕】
「濡(ヌ)れ場(バ)」に同じ。

ぬれもの

ぬれもの 【濡れ者】
(1)色事に通じた人。好色者。濡れ人。「どうでもさが(=女ノ名)は―ぢや/浄瑠璃・生玉心中(上)」
(2)美人。男の気持ちをそそる女性。「姉妹の袖雫垂る風俗は,国に名取の―と聞えしも/浄瑠璃・堀川波鼓(上)」

ぬれゆき

ぬれゆき [2] 【濡れ雪】
水分が多く湿っぽい雪。

ぬれる

ぬ・れる [0] 【濡れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 ぬ・る
(1)物の表面に雨・露・涙・汗などの水けがたっぷりとつく。また,物に水がかかって中までしみ込む。「夜露に―・れた芝生」「汗でぐっしょり―・れたワイシャツ」
(2)男女が情交を結ぶ。色事をする。「しっぽり―・れる」
(3)血などにまみれる。「二つの狼の相闘(クイア)ひて血に―・れたるに逢へりき/日本書紀(欽明訓)」
〔「濡らす」に対する自動詞〕

ぬれる

ぬれる【濡れる】
get wet;→英和
be drenched.濡れた wet;damp (生かわきの).→英和

ぬわる

ぬわ・る ヌハル 【縫はる】 (動ラ下二)
まわりのものにまぎれるように隠れる。「草しげみ沢に―・れて伏す鴫(シギ)のいかによそだつ人の心ぞ/山家(雑)」

ぬんちゃく

ぬんちゃく [0] 【双節棍】
沖縄に伝わる武具。二本の短い樫(カシ)の棒を,短い鎖または紐(ヒモ)でつないだもの。

ね [0] 【値】
(1)物の売り買いに際しての金額。値段。あたい。価格。「―が上がる」「―をつける」
(2)ものの価値。ねうち。「男の―を下げる」

ね [1] 【根】
(1)維管束植物の基本的な栄養器官の一。普通地中に伸びて,植物体を支持し,水や養分を吸収する。また,物質の貯蔵にも働く。
(2)生えている物,さしてある物の,土・皮膚などの中にはいっている部分。物のもとの方の,他の物にしっかり付いている部分。「歯の―」「腫(ハ)れ物の―」
(3)その結果を導いた原因・理由。もと。「対立の―は深い」「二つの事件の―は同じだ」
(4)人の本来の性質。「―が明るい」「―は良い人なんだが」
(5)髪を一つに束ねて,髷(マゲ)の土台とするところ。
(6)釣りなどで,海底の岩礁帯。魚礁。
(7)名詞の下に付いて,複合語をつくる。
 (ア)地上に立っている,生えている,の意を表す。「岩―」「垣―」「草―」
 (イ)語調を整えるのに用いる。「杵(キ)―」「島―」

ね [0] 【子】
(1)十二支の第一番。年・日・時刻・方位などにあてる。ねずみ。
(2)昔の時刻の名。現在の午前零時頃。また,午後一一時から午前一時まで。または午前零時から午前二時まで。
(3)方角の名。北。
→子の日
→子の星


(1)五十音図ナ行第四段の仮名。歯茎鼻音の有声子音と前舌の半狭母音とから成る音節。
(2)平仮名「ね」は「祢(禰)」の草体。片仮名「ネ」は「祢(禰)」の偏。

ね [1] (感)
親愛の気持ちをこめて,呼びかけたり念を押したりするときに用いる語。「―,そうでしょう」

ね【音】
a sound;→英和
a tone (音色);→英和
a note (楽器・鳥などの).→英和
〜の良い sweet.→英和
良い〜がする sound sweet.〜を上げる give up;be done up.

ね【根】
(1) a root;→英和
a core (腫物の).→英和
(2)[物事の]the origin;→英和
the source.→英和
〜は naturally;→英和
by nature;at heart.〜に持つ have[bear]a grudge[ill will] <against> .→英和
〜が付く take root.〜も葉もない groundless.→英和
〜を絶つ uproot;→英和
eradicate.→英和

ね【値】
a price;→英和
a cost (元値);→英和
value (価値).→英和
よい〜で売れる[物が主語]sell at a good price.〜が上がる(下がる) rise (fall) in price.〜が出る improve in price.〜をつける bid a price <for> (入札などで);set a price <on> .

ね (助動)
□一□〔打ち消しの助動詞「ず」の已然形〕
⇒ず(助動)
□二□〔完了の助動詞「ぬ」の命令形〕
⇒ぬ(助動)

ね (終助)
〔上代語〕
文末にあって,動詞および動詞型活用の助動詞の未然形,禁止の「な…そ」の「そ」に接続する。他者に対して,その行動の実現をあつらえ望む意を表す。…てほしい。「ありねよし対馬の渡り海中(ワタナカ)に幣取り向けてはや帰り来(コ)―/万葉 62」「高円の野辺の秋萩な散りそ―君が形見に見つつ偲(シヌ)はむ/万葉 233」


〔近世江戸語以降の語。「ねえ」の形でも用いられる〕
■一■ (終助)
文の末尾に用いられる。
(1)軽い詠嘆を表す。「皆さん仲良しでいいわ―」「あら,すてきな洋服―」
(2)軽く念を押す気持ちを表す。「ぼくの気持ちとは違うようだ―」「そんな気がします―」
(3)相手の同意を求める気持ちを表す。「ほんとにあした来て―」「遅刻しちゃってごめんなさい―」
(4)(多く疑問を表す語と共に用いて)問いかける気持ちを表す。「それはいったい何か―」「あの方,どなたでいらっしゃいましょう―」
■二■ (間投助)
文節の末尾に付いて用いられる。語勢を添えたり,声のつなぎとしたりするために,適宜文節末にさしはさまれる。
(1)「町へ出て,それから―,映画を見たんだ」「私―,その秘密知っているの」
(2)(「あのね」「だね(ですね)」「そうだね(そうですね)」などの形で)感動詞的に用いられる。「あの―,お願いがあるの」「そうだ―,やっぱり難しいな」

ね (接尾)
〔上代語〕
人を表す語に付いて,親しみの気持ちを添える。男にも女にも用いる。「妹(イモ)な―が/万葉 1800」「な―,汝命/古事記(中)」

ね [0] 【嶺・峰】
山の頂。みね。「―に立つ雲を見つつ偲はせ/万葉 3515」

ね【子(年)】
(the year of) the Rat.

ね [0] 【寝】
ねること。眠り。「―が足りない」

ね [0] 【音】
(1)人・鳥・虫などの発する音声を,情緒的にとらえていう。「虫の―」
(2)物の発する快い響き。「鐘の―」「笛の―」「楽の―」

ね=ができる

――がで・きる
売り手と買い手の折り合いがついて,取引が成立する。

ね=が張る

――が張・る
値段が高い。高額である。「純毛だと―・る」

ね=が生(ハ)える

――が生(ハ)・える
その場を動かないことをたとえた語。腰をおちつける。「―・えたように動かない」

ね=に持つ

――に持・つ
いつまでも恨みに思って忘れないでいる。

ね=に泣く

――に泣・く
声に出して泣く。音(ネ)を泣く。泣く。「うぐひすの―・きぬべき恋もするかな/古今(恋一)」

ね=に立つ

――に立・つ
声をたてる。声に出して泣く。「―・てて鳴かぬ日はなし鶯の昔の春を思ひやりつつ/後撰(哀傷)」

ね=も葉もない

――も葉もな・い
なんの根拠もない。「―・いうわさ」

ね=を上げる

――を上・げる
もう耐えられない,という。悲鳴をあげる。弱音を吐く。「きつい練習に―・げる」

ね=を下(オ)ろす

――を下(オ)ろ・す
植物がしっかりと根づく。転じて,新しい物事が世の中に受け入れられて定着する。

ね=を張る

――を張・る
新しい考え・風習などが受け入れられ,安定した状態になる。また,勢力を得る。

ね=を戻す

――を戻・す
安かった値段が,従前の程度まで回復する。

ね=を押す

――を押・す
深く立ち入って確かめる。念を押す。「時政なほも―・して/浄瑠璃・吉野忠信」

ね=を生(ハ)やす

――を生(ハ)や・す
どっかりと座って,簡単には動かない。

ね=を絶(タ)つ

――を絶(タ)・つ
悪弊などを,根本から除き去る。

ねあか

ねあか [0] (名・形動)
〔「根が明るい」ということから〕
生まれつき性格が明るいさま。また,そういう人。
⇔ねくら

ねあがり

ねあがり【値上がり】
a rise in price;an increase in value.

ねあがり

ねあがり [0] 【値上(が)り】 (名)スル
値段・料金が上がること。
⇔値下がり
「石油が―する」

ねあがり

ねあがり [2] 【根上(が)り】
(1)風や波に土が削られて地上に現れ出た木の根。「―松」
(2)日本髪で,髷(マゲ)の根の位置を普通より高くとってあること。
⇔根下がり

ねあきる

ねあ・きる [3] 【寝飽きる】 (動カ上一)
長時間寝て,あきる。また,あきるほど寝る。

ねあげ

ねあげ [0] 【値上げ】 (名)スル
物の値段や料金を上げること。
⇔値下げ
「運賃を―する」

ねあげ

ねあげ【値上げ】
a rise in price;→英和
a markup;→英和
a rise of fares (運賃);a raise of wages (賃金).〜する raise the price;mark up <goods> .賃金〜を要求する demand higher wages.

ねあせ

ねあせ【寝汗】
night sweats.〜をかく sweat at night.

ねあせ

ねあせ [0] 【寝汗】
睡眠中にかく汗。発熱時・過労時や悪夢を見た場合にみられる。肺結核の症候として知られる。盗汗(トウカン)。「―をかく」

ねあらい

ねあらい [2] 【値洗い】
取引市場で,高低まちまちの多数の約定値段を,日ごとに一定の標準値段に引き直し,その差額をやりとりしながら取引を続けること。決済時の計算を容易にしたり,相場の激変によって決済不能になることを防止するために行う。

ねあわせ

ねあわせ [2] 【根合(わ)せ】
物合わせの一。平安時代,端午の節句に,左右に分かれて菖蒲(シヨウブ)の根の長さを比べ合わせた遊戯。また,和歌を詠みそえて勝ち負けを競うことも行われた。菖蒲合わせ。

ねい

ねい (感)
応答の語。はい。あい。「『その提灯,これへ��』『― ―』/歌舞伎・吾嬬鑑」

ねい

ねい
〔補助動詞「なさる」の命令形「なさい」の転「なせえ」からさらに変化したもの〕
⇒ねえ

ねいあく

ねいあく [0] 【佞悪】 (名・形動)[文]ナリ
心がねじけている・こと(さま)。「―な輩(ヤカラ)」「―邪智」

ねいいっさん

ねいいっさん 【寧一山】
⇒一山一寧(イツサンイチネイ)

ねいか

ねいか 【寧夏】
中国,寧夏回族自治区の区都,銀川の旧名。一一世紀,西夏はここに都を造営した。

ねいかかいぞくじちく

ねいかかいぞくじちく 【寧夏回族自治区】
中国,黄河中流域を占める自治区。トルコ系イスラム教徒のホイ族の居住地。区都,銀川。ニンシア-ホイ族自治区。別名,寧。

ねいかん

ねいかん [0] 【佞奸・佞姦】 (名・形動)[文]ナリ
弁舌が巧みで心のねじけている・こと(さま)。「君は愈(イヨイ)よ僕を―な精神だと思ふんだな/緑簑談(南翠)」

ねいき

ねいき【寝息をうかがう】
make sure that a person is asleep.

ねいき

ねいき [0] 【寝息】
寝ているときの呼吸。「―をたてる」

ねいき=を窺(ウカガ)う

――を窺(ウカガ)・う
本当に眠っているかどうかを確かめる。また,人が寝ている間によからぬことをしようとする。

ねいげん

ねいげん [0] 【佞言】
こびへつらう言葉。

ねいげん=は忠(チユウ)に似(ニ)たり

――は忠(チユウ)に似(ニ)たり
〔宋史(李沆伝)〕
へつらいの言葉は忠義めいて聞こえる。へつらいの言葉を警戒せよとの戒め。

ねいさい

ねいさい [0] 【寧歳】
穏やかな年。平穏な年。

ねいし

ねいし [1] 【根石】
(1)石積みで,地面に接して基礎になる石。
(2)建物などの土台石。

ねいしゃ

ねいしゃ [1] 【佞者】
「佞人(ネイジン)」に同じ。

ねいしん

ねいしん [0] 【佞臣】
主君におもねり,心の不正な臣下。

ねいじつ

ねいじつ [0] 【寧日】
心安まる平穏な日。多く否定の語を伴って用いる。「殆ど遊ぶ方で―がない/羹(潤一郎)」

ねいじん

ねいじん [0] 【佞人】
心がよこしまで人にへつらう人。

ねいす

ねいす [0] 【寝椅子】
からだを横たえることのできる椅子。長椅子。

ねいす

ねいす【寝椅子】
a couch;→英和
a lounge.→英和

ねいする

ねい・する [3] 【佞する】 (動サ変)[文]サ変 ねい・す
口先だけで機嫌をとる。へつらう。おもねる。「叱咜にすら―・する醜を/くれの廿八日(魯庵)」

ねいせい

ねいせい [0] 【寧静】 (名・形動)[文]ナリ
世の中が平穏なこと。心がやすらかで落ち着いていること。また,そのさま。「卑賤にして―なる人は/西国立志編(正直)」

ねいち

ねいち [1] 【佞知・佞智】
ずるがしこい知恵。よこしまな知恵。

ねいは

ねいは 【寧波】
⇒ニンポー

ねいひつ

ねいひつ [0] 【寧謐】 (名・形動)[文]ナリ
世の中が穏やかに治まる・こと(さま)。「―な世」

ねいべん

ねいべん [0] 【佞弁】
へつらって,口先の巧みなこと。また,へつらいの言葉。

ねいみ

ねいみ 【子忌み】
「子(ネ)の日の遊び」に同じ。

ねいも

ねいも [0] 【根芋】
サトイモの葉柄の基部にできる芋。芽ばえたところを食用にする。

ねいもう

ねいもう [0] 【獰猛】
「どうもう(獰猛)」の誤読。

ねいり

ねいり [3] 【根入り】
柱などが地中にはいり込んだ深さ。根入れ。「―三尺」

ねいりばな

ねいりばな [0] 【寝入り端】
寝入ったばかりの時。眠りに落ちた途端。寝入り際。ねばな。「―を叩き起こされる」

ねいりばな

ねいりばな【寝入りばな】
when one has just fallen asleep.

ねいる

ねいる【寝入る】
fall asleep;go to sleep.ぐっすり〜 fall fast asleep.

ねいる

ねい・る [2] 【寝入る】 (動ラ五[四])
(1)眠り始める。眠りにつく。「横になってすぐに―・る」
(2)深く眠る。眠りこむ。「ぐっすり―・る」

ねいろ

ねいろ【音色】
a tone;→英和
timbre.→英和

ねいろ

ねいろ [0] 【音色】
高さ・大きさとともに音の三要素の一。基音の振動数が同じ音の間で,聴覚に差を起こさせる特性をいう。上音の含み方やその減衰率によって決まる。おんしょく。

ねうお

ねうお [1] 【根魚】
岩礁の間または海藻の茂みにすみ,他所へ移動しない魚。アイナメ・カサゴ・メバルなど。根付き魚。ねざかな。

ねうごき

ねうごき [2] 【値動き】 (名)スル
相場の上がり下がり。相場の動き。「―が激しい」

ねうしおきうま

ねうしおきうま 【寝牛起き馬】 (連語)
〔牛は横になることを,馬は立っていることを好む傾向があることから〕
人にはそれぞれの好みがあること。人さまざま。

ねうち

ねうち【値打】
value;→英和
(a) merit (真価);→英和
price.→英和
⇒価値.〜が上がる(下がる) rise (fall) in value.〜がある be valuable;be worth <1,000 yen,doing> ;deserve <praise,to be praised> .→英和
〜のない worthless.

ねうち

ねうち [0] 【寝射ち】
「伏射(フクシヤ)」に同じ。

ねうち

ねうち [0] 【値打ち】 (名)スル
(1)物の良さ・大切さなどの度合。物の価値。「骨董品としての―はない」「人の―」
(2)値段。価格。「此弾丸(タマ)の―は幾許(イクバク)なるや/月世界旅行(勤)」
(3)物の価を定めること。評価すること。「親達親類へのつかひ物,絹綿も―して/浮世草子・懐硯 1」

ねえ

ねえ (終助・間投助)
「ね」の長音化したもの。
→ね(終助・間投助)

ねえ

ねえ [1] (感)
「ね」の長音化したもの。「―,いいでしょう」
→ね(感)

ねえ

ねえ
〔補助動詞「なさる」の命令形「なさい」の転「なせえ」からさらに変化したもの。「ねい」とも表記される。近世江戸語〕
動詞の連用形に付いて,命令の意を表す。…なさい。「そんなら宗匠へ弟子入をし―/洒落本・辰巳之園」「したが田舎は気散じなことさ。まあ,きき―/咄本・聞上手」

ねえさま

ねえさま [1] 【姉様】
姉を敬っていう語。

ねえさん

ねえさん [1] 【姉さん・姐さん】
(1)姉を敬っていう語。ねえさま。あねさま。《姉》
(2)若い女性を呼ぶときに用いる語。「ちょっとお―,駅はどっち」
(3)旅館・飲食店などで働いている女性を呼ぶ語。《姐》「―,お酒のおかわり」
(4)芸者などが先輩を呼ぶ語。子分が親分や兄貴分の妻などを呼ぶ語。あねさん。《姐》

ねえさん

ねえさん【姉さん】
an elder sister (姉);waitress (料理店の);→英和
Miss (呼びかけ).

ねえさんかぶ

ねえさんかぶ [3] 【姉さん株】
仲間から先輩として尊重される女性。

ねえさんかぶり

ねえさんかぶり [5] 【姉さん被り】
「あねさんかぶり」に同じ。

ねえや

ねえや [1] 【姉や】
女中・子守りなどを親しんで呼んだ語。

ねお

ねお [2] 【根緒】
(1)三味線の弦の下端に結びつけ,中子先(ナカゴサキ)(=胴から突出した棹(サオ)の下端)にかけて弦を張る組紐(クミヒモ)。
(2)靫(ウツボ)・タバコ入れなどの緒。

ねおい

ねおい [0] 【根生い】
(1)草木が根から生えていること。また,その草木。根付き。
(2)その土地に生まれて育つこと。生え抜き。「―のよい衆と申し/浮世草子・親仁形気」
(3)生まれつき。「―の田舎漢(イナカモノ)/社会百面相(魯庵)」

ねおき

ねおき 【寝起き】 (名)スル
(1) [1]
寝ることと起きること。住むこと。日常の生活。「一つ家に―する」「―にも不自由する」
(2) [0]
目をさまして起きること。寝覚め。「―が悪い」

ねおき

ねおき【寝起きする】
live <in,with> (生活する).→英和
〜が良い(悪い) wake in good humor (a fretful mood).

ねおく

ねお・く 【寝起く】 (動カ上二)
目ざめて起きる。「―・きてあぶる湯は/枕草子 25」

ねおし

ねおし【寝押しする】
press <trousers> under the mattress.→英和

ねおし

ねおし [0] 【寝押し】 (名)スル
衣類を布団の下に敷いて寝て,しわをのばしたり折り目をつけたりすること。寝敷き。

ねおしろい

ねおしろい [2] 【寝白粉】
寝る前におしろいをつけること。寝化粧。

ねおだに

ねおだに ネヲ― 【根尾谷】
岐阜県西部,根尾川の上流域の通称。ほぼ根尾村の範囲に相当。美濃と越前とを結ぶ,古くからの交通路。

ねおだにだんそう

ねおだにだんそう ネヲ― 【根尾谷断層】
1891年(明治24)の濃尾地震を発生させた断層。ほぼ北西-南東方向の走行で,総延長およそ100キロメートルにも及ぶ。この時,根尾村水鳥(ミドリ)に生じた高さ6メートル,横ずれ2メートルの断層崖はその一部で,国の特別天然記念物。

ねおどろく

ねおどろ・く 【寝驚く】 (動カ四)
眠っている途中で目がさめる。「月の頃は―・きて見いだすに/枕草子 36」

ねおびる

ねおび・る 【寝おびる】 (動ラ下二)
寝ぼける。恐ろしい夢などを見て,おびえて目ざめる意ともいう。「若君の,―・れて泣き給ふ御声にさめ給ひぬ/源氏(横笛)」

ねおろし

ねおろし [2] 【嶺颪】
山上から吹きおろす風。やまおろし。

ねおんぎょく

ねおんぎょく 【寝音曲】
狂言の一。主が太郎冠者に謡を所望すると,酒を飲んで膝枕(ヒザマクラ)をしなければ声が出ないというので,主は酒をふるまい自分の膝をかす。酔いのまわった太郎冠者は取りちがえて,起こせばうたい,膝枕をすれば声を出さなくなる。

ねかしつける

ねかしつ・ける [5] 【寝かし付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ねかしつ・く
子供などを眠らせる。寝せつける。「赤ん坊を―・ける」

ねかしもの

ねかしもの [0] 【寝かし物】
(1)売れずに手もとに残っている品物。
(2)使わないでしまっておく物。

ねかす

ねか・す [0] 【寝かす】
■一■ (動サ五[四])
「寝かせる」に同じ。「赤ん坊を―・す」「おふとんをきせて―・しおき/滑稽本・浮世風呂 2」
■二■ (動サ下二)
⇒ねかせる

ねかす

ねかす【寝かす】
(1) put <a person> to bed[sleep].(2) 横にする lay down.(3)[商品などを]let <goods> lie idle.

ねかせる

ねか・せる [0] 【寝かせる】 (動サ下一)[文]サ下二 ねか・す
(1)寝つくようにする。寝かしつける。「赤ん坊を―・せる」
(2)立っているものを横にする。「病人をベッドに―・せる」「はしごを―・せておく」
(3)(資金や商品などを)活用しないでそのままにしておく。「資金を―・せる」「新製品を倉庫に―・せる」
(4)発酵・熟成させるために,適当な温度の場所に長期間おく。「三〇年も―・せたワイン」

ねかた

ねかた [3][0] 【根方】
〔「ねがた」とも〕
(1)木の根もと。根のあたり。「松の―に腰をおろす」
(2)物の下の方。また,山麓。「厚木街道から―を廻つて/歌舞伎・天衣紛」

ねかぶ

ねかぶ [1] 【根株】
木の切り株。

ねから

ねから [1] 【根から】 (副)
〔「から」はもと格助詞。根もとからの意〕
(1)はじめから。生まれつき。もともと。根っから。「―正直な男」「―の悪人でもない」
(2)(下に打ち消しの語を伴って)全く。全然。さっぱり。根っから。「どちらがおばさんか,―わからず/滑稽本・浮世風呂 2」

ねからはから

ねからはから 【根から葉から】 (副)
〔「葉から」は「根から」の類推で添えた語〕
「根から」を強めた語。何から何まで。「―聞かねば気にかかつて夜が寝られず/浄瑠璃・薩摩歌」

ねかん

ねかん [0] 【寝棺】
〔「ねがん」とも〕
死者を寝かせた状態で入れる長い棺。
→座棺

ねがい

ねがい【願い】
[願望]a wish;→英和
a desire;→英和
a request (依頼);→英和
an entreaty (懇願);a petition (請願).→英和
〜がかなう have one's wishes realized;have one's request granted.〜を聞き入れる(入れない) grant (refuse) a person's request.〜により at a person's request.

ねがい

ねがい ネガヒ [2] 【願い】
(1)こうなってほしいと思う物事。「―がかなう」「―をこめる」
(2)こうしてほしいと人に頼む事柄。「―を聞き入れる」「一生のお―」
(3)希望を書いて提出する届けなど。「異動―」
(4)祈願。願(ガン)。「神仏に―をかける」

ねがいあげる

ねがいあ・げる ネガヒ― [5][0] 【願い上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 ねがひあ・ぐ
「願う」のへりくだった言い方。多く手紙などに用いる。「御自愛のほど―・げます」

ねがいごと

ねがいごと【願い事】
⇒願い.

ねがいごと

ねがいごと ネガヒ― [0][5] 【願い事】
願う事柄。特に,神仏に祈願する事柄。願い。「―がかなう」

ねがいさげ

ねがいさげ ネガヒ― [0] 【願い下げ】
(1)願い出た事や訴えを自分から取り下げること。願書の取り下げ。
(2)頼まれても引き受けないこと。断ること。「その件は―だ」「もう��幹事は―だ/当世書生気質(逍遥)」

ねがいさげ

ねがいさげ【願い下げにする】
withdraw <an application> .→英和

ねがいさげる

ねがいさ・げる ネガヒ― [5][0] 【願い下げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 ねがひさ・ぐ
願い出た事や訴えを自分から取り下げる。

ねがいしょ

ねがいしょ ネガヒ― [4] 【願い書】
「願文(ガンモン)」に同じ。

ねがいで

ねがいで ネガヒ― [0] 【願い出】
願い出ること。ねがいいで。「―を聞き届ける」

ねがいでる

ねがいでる【願い出る】
apply <to a person for a thing> ;→英和
make an application <for> .→英和

ねがいでる

ねがい・でる ネガヒ― [4][0] 【願い出る】 (動ダ下一)
願いを申し出る。願いを出す。「退職を―・でる」

ねがいにん

ねがいにん ネガヒ― [0] 【願い人】
願う人。願い手。

ねがいぬし

ねがいぬし ネガヒ― [2] 【願い主】
願い出る人。がんしゅ。

ねがいのいと

ねがいのいと ネガヒ― 【願いの糸】
七夕に,願いをこめて竿(サオ)の先にかけ,織女星に手向けた五色の糸。[季]秋。

ねがいのたま

ねがいのたま ネガヒ― 【願いの玉】
数珠(ジユズ)のこと。「水晶の―を手に掛けて/浄瑠璃・八百屋お七」

ねがいふだいけ

ねがいふだいけ ネガヒ― [5] 【願い譜代家】
近世,願い出によって譜代に列せられた家。相馬長門・脇坂中務・加藤能登・秋田山城・諏訪伊勢・戸沢大和の六家。

ねがいぶみ

ねがいぶみ ネガヒ― [2] 【願い文】
願書(ガンシヨ)。

ねがう

ねがう【願う】
wish;→英和
[依頼]ask <a person to do,for a thing> ;→英和
request;→英和
[懇願]beg;→英和
entreat;→英和
implore.→英和
お願いがあるのですが May I ask a favor of you? 願わくは I pray to God….; <米> hopefully.→英和

ねがう

ねが・う ネガフ [2] 【願う】 (動ワ五[ハ四])
〔動詞「祈(ネ)ぐ」の未然形に継続の助動詞「ふ」の付いたものから〕
(1)神仏に,望みがかなえられるようにと請い求める。祈願する。「家内安全を―・う」
(2)他人に対し,こうしてほしいと頼む。「先生に御出馬を―・う」「寄付を―・う」
(3)自分の気持ちとして,こうなってほしい,こうあってほしい,と強く思う。望む。「子供の幸福を―・わぬ親はない」
(4)役所などに願いや申請を提出する。願い出る。「許可を―・う」
(5)(主に「お願いします」「お願いする」の形で)動作を表す語をいわずにある動作を依頼する。「係の方をお―・いします」「天丼(テンドン)二つお―・い」「せがれをよろしく―・います」
(6)動詞の連用形に「お」を冠したものや漢語サ変動詞の語幹に「御」を冠したものの下に付いて,…して下さる,…していただくなどの意を表す。「お早くお乗り―・います」「わざわざお越し―・ったのに留守で失礼しました」「タバコは御遠慮―・いたい」「どうぞ御安心―・います」
(7)得たいと思う。「世の人の貴び―・ふ七種の宝も我は何せむに/万葉 904」
[可能] ねがえる

ねがえり

ねがえり【寝返りする】
turn over in bed[sleep].〜を打つ[比喩的]turn one's coat;betray <one's friend> .→英和

ねがえり

ねがえり [0] 【寝返り】 (名)スル
(1)寝たまま体の向きを変えること。
(2)味方を裏切って敵方につくこと。

ねがえり=を打つ

――を打・つ
寝返りをする。寝返る。

ねがえる

ねがえ・る [3] 【寝返る】 (動ラ五[四])
〔「ねかえる」とも〕
(1)寝たまま体の向きを変える。寝返りを打つ。
(2)味方を裏切って敵方にまわる。裏切る。「敵側に―・る」

ねがお

ねがお [0] 【寝顔】
寝ているときの顔つき。

ねがお

ねがお【寝顔】
one's sleeping face.

ねがけ

ねがけ [3] 【根掛】
日本髪の,髷(マゲ)に掛ける飾り。縮緬(チリメン)・金・銀・宝石などで作る。

ねがさ

ねがさ [0] 【値嵩】
値段が高いこと。主に取引でいう。

ねがさかぶ

ねがさかぶ [3] 【値嵩株】
値段の高い株。高位株。

ねがため

ねがため [2] 【根固め】
基礎を保護するために,玉石・コンクリートなどで覆って固めること。

ねがったり

ねがったり【願ったり叶ったりだ】
That's just what I want.

ねがみ

ねがみ [0] 【根神】
沖縄で,村落の草分けの家から出た神女。村落の御岳の祭祀(サイシ)をつかさどる。にいがん。

ねがらみ

ねがらみ [2] 【根搦み】
柱や束(ツカ)などの下方をつないで固定する横木。足がらみ。

ねがり

ねがり [0] 【根刈(り)】
イネを根もとから刈り取ること。鉄鎌の普及につれて,弥生時代後期以降,それまでの穂首刈りに代わって広まった。

ねがわくは

ねがわくは ネガハク― [3] 【願わくは】 (副)
〔「願ふ」のク語法に助詞「は」のついたもの。「願わくば」とも。漢文訓読に由来する語〕
願うことは。どうか。「―,君に祝福あらんことを」

ねがわしい

ねがわし・い ネガハシイ [4] 【願わしい】 (形)[文]シク ねがは・し
願うところである。望ましい。「多数出席されることが―・い」

ねがわしい

ねがわしい【願わしい】
⇒望ましい.

ねき

ねき 【根際】
そば。かたわら。「あんた方の―へは寄れまへん/ぼんち(泡鳴)」
〔主に関西地方で用いられる〕

ねきもの

ねきもの [0] 【ねき物】
売れ残った品物。寝かし物。

ねきり

ねきり [3] 【根切り】 (名)スル
(1)庭木や生け垣の樹木の根の一部を切ること。新しい根を発生させたり,地上部の枝の徒長抑制などのために行う。
(2)根だやしにすること。根絶すること。「私の病気は迚(トテ)も―に為るものではない/錦木(春葉)」
→ねぎり

ねきりはきり

ねきりはきり [4] 【根切り葉切り】 (副)
あるだけすべて。ねこそぎ。「―持ってゆく」

ねきりむし

ねきりむし [3] 【根切虫】
鱗翅目(リンシモク)ヤガ科または鞘翅目(シヨウシモク)コガネムシ科の幼虫のうち,農作物・花・苗木などの根を食う害虫の総称。カブラヤガ・タマナヤガ・スジコガネ・コフキコガネなどの幼虫。[季]夏。
→地虫(ジムシ)

ねきりむし

ねきりむし【根切り虫】
a cutworm.→英和

ねき物

ねきもの [0] 【ねき物】
売れ残った品物。寝かし物。

ねぎ

ねぎ【葱】
《植》a Welsh onion;a leek.→英和

ねぎ

ねぎ [1] 【禰宜】
〔動詞「労(ネ)ぐ」の連用形から〕
(1)神社に奉職する神職の総称。古くは神主と祝(ハフリ)の間に位置したが,現在の職制では宮司・権宮司の下に置かれる。
(2)伊勢神宮において少宮司の下に置かれている職。

ねぎ

ねぎ [1] 【葱】
ユリ科の多年草。シベリア南西部原産といい,古く中国を経て日本に渡来。葉は中空の円筒形で緑色。基部は白く莢(サヤ)となって巻き合う。花茎の頂に「ねぎぼうず」といわれる白色小花を多数散状につける。主に関東では軟白化した白色部を,関西では軟白化せず緑色部を食用とする。ナガネギ。ネブカ。ヒトモジ。古名,き。[季]冬。

ねぎあぶら

ねぎあぶら [3] 【葱油】
ネギを低温で揚げ,香りをつけた油。中国料理で炒(イタ)めものなどに使う。

ねぎごと

ねぎごと [2] 【祈ぎ事】
神仏に願う事柄。願い事。「我―はかなはざりき/浴泉記(喜美子)」

ねぎし

ねぎし [1] 【根岸】
(1)山麓(サンロク)に沿った土地。
(2)上等な砂質の壁土。上塗り用。根岸土。

ねぎし

ねぎし 【根岸】
姓氏の一。

ねぎし

ねぎし 【根岸】
(1)東京都台東区の地名。上野の高台の東北にあり,かつて鶯(ウグイス)の名所として知られた幽静の地。
(2)横浜市中区と磯子区にまたがる東京湾西岸の工業地区。

ねぎしせん

ねぎしせん 【根岸線】
JR 東日本の鉄道線。横浜・大船間,22.1キロメートル。横浜市街,埋め立て工業地区,洋光台・港南台の住宅地を通る。

ねぎしたんかかい

ねぎしたんかかい 【根岸短歌会】
明治30年代,正岡子規を中心とする短歌結社。子規の住居が東京下谷上根岸にあったことから。同人は岡麓・香取秀真(ホズマ)・伊藤左千夫・長塚節らで,写生・万葉調を方針とした。子規没後は左千夫を中心に機関誌「馬酔木(アシビ)」ついで「アララギ」を発刊。

ねぎしは

ねぎしは 【根岸派】
(1)明治20年代,東京下谷根岸に住んでいた文人の一団の称。饗庭篁村(アエバコウソン)を中心に森田思軒・須藤南翠・岡倉天心・幸田露伴らがいた。根岸党。
(2)根岸短歌会。

ねぎしやすもり

ねぎしやすもり 【根岸鎮衛】
(1737-1815) 江戸中期の幕臣。江戸町奉行。明快な裁決で治績をあげた。著「耳嚢(ミミブクロ)」

ねぎぼうず

ねぎぼうず [3] 【葱坊主】
ネギの花。球状についた白い小さな花を坊主頭に見立てたもの。[季]春。

ねぎま

ねぎま [0][3] 【葱鮪】
ネギとマグロを取り合わせた料理。鍋物またはすまし汁とする。

ねぎやまぶし

ねぎやまぶし 【禰宜山伏】
狂言の一。いさかいを始めた禰宜と山伏に,茶屋の亭主は,大黒天を祈って効の現れた方を勝ちにしてはと提案する。二人が祈り出すと,大黒天は禰宜の方に味方する。

ねぎらい

ねぎらい ネギラヒ [3] 【労い・犒い】
相手に苦労をかけたことに対して謝意を表すること。「―の言葉をかける」

ねぎらう

ねぎらう【労う】
thank[reward] <a person for his trouble> .→英和

ねぎらう

ねぎら・う ネギラフ [3] 【労う・犒う】 (動ワ五[ハ四])
〔「労(ネ)ぐ」と同源〕
同等以下の人の苦労・尽力などを慰め,感謝する。「労を―・う」「孫権は…士を―・ひ衆を撫でしかば/太平記 20」

ねぎり

ねぎり [0] 【根切り・根伐り】
建物の基礎を作るために地面に穴を掘ること。また,その穴。
→総掘り
→壺(ツボ)掘り

ねぎり

ねぎり [3] 【値切り】
ねぎること。

ねぎりこぎり

ねぎりこぎり [4] 【値切り小切り】
〔同義の語を重ねて強めたもの〕
あれこれ言って値切ること。

ねぎる

ねぎ・る [2][0] 【値切る】 (動ラ五[四])
値引きをさせる。まけさせる。「品物を―・って買う」
[可能] ねぎれる

ねぎる

ねぎる【値切る】
beat down <the price to 100 yen> .

ねぎわ

ねぎわ [0] 【寝際】
寝ようとするまぎわ。ねしな。

ねぎわ

ねぎわ [0] 【根際】
草木の根の近く。根元。

ねくいはむし

ねくいはむし ネクヒ― [4] 【根喰葉虫】
甲虫目ハムシ科ネクイハムシ亜科の昆虫の総称。体長4〜6ミリメートル。幼虫はイネ・ヒルムシロなど水生植物の根を食べる。イネネクイハムシ・キイロネクイハムシなど。

ねくさる

ねくさ・る [3] 【寝腐る】 (動ラ五[四])
だらしなくいつまでも寝る。多く,他人の寝ているのをののしっていう。「いつまでも―・ってやがる」

ねくずれ

ねくずれ [2] 【値崩れ】 (名)スル
安定していた価格が急激に安くなること。「入荷増でミカンが―する」

ねくたれがみ

ねくたれがみ [4] 【寝腐れ髪】
寝て乱れた髪。寝乱れ髪。

ねくたれる

ねくた・れる [4] 【寝腐れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 ねくた・る
寝て,髪の毛や着衣が乱れる。「―・れた姿」

ねくび

ねくび【寝首をかく】
murder <a person> while asleep;play <a person> foul (だます).

ねくび

ねくび [0] 【寝首】
寝ている人の首。

ねくび=を掻(カ)く

――を掻(カ)・く
(1)眠っている人を襲って首を斬る。
(2)卑劣な手段を用いて人を陥れる。

ねくら

ねくら [0] (名・形動)
〔「根が暗い」ということから〕
生まれつき性格が暗いさま。また,そういう人。
⇔ねあか

ねぐ

ね・ぐ 【労ぐ・犒ぐ】 (動ガ上二)
(1)神の心を慰め,加護を願う。「和魂を―・ぎて玉船の鎮としたまふ/日本書紀(神功訓)」
(2)慰労する。ねぎらう。「かき撫でそ―・ぎたまふうち撫でそ―・ぎたまふ/万葉 973」
→ねぎ(禰宜)

ねぐ

ね・ぐ 【祈ぐ】 (動ガ四)
(神仏に向かって)祈る。祈願する。「天にます岩戸の神を―・がぬ日ぞなき/好忠集」
〔動詞「ねぐ(労)」と同源で,上代は上二段活用と思われる〕

ねぐい

ねぐい [0] 【寝食い】
働かないで暮らすこと。徒食。

ねぐさし

ねぐさ・し 【寝臭し】 (形ク)
(1)寝た形跡がある。また,共寝をしたらしい。「君は越えけり人と―・し/金葉(恋下)」
(2)古くなって,いやなにおいがする。また,かび臭い。「仕入れた代物次第に―・くなりければ/黄表紙・元利安売鋸商売」

ねぐされ

ねぐされ [2] 【根腐れ】
「根腐れ病」のこと。「―を起こす」

ねぐされびょう

ねぐされびょう [0] 【根腐れ病】
作物の病害の一。土壌の水分過多や腐敗菌の繁殖によって,根が腐敗して,発育がそこなわれる病気。ねぐされ。

ねぐせ

ねぐせ [0] 【寝癖】
(1)寝ている間に髪の毛についたくせ。「―のついた髪」
(2)寝ている間に,無意識にからだを動かすくせ。「―が悪い」

ねぐみ

ねぐみ 【根組み】
魂胆(コンタン)。たくらみ。計略。「小四郎をうま��と此方へ生捕らせしが術(テダテ)の―/浄瑠璃・近江源氏」

ねぐら

ねぐら [0] 【塒】
〔「寝(ネ)座(クラ)」の意〕
(1)鳥のねるところ。「―に帰る」
(2)転じて,人の寝るところ。家。

ねぐら

ねぐら【塒】
a roost (とまり木);→英和
a nest;→英和
one's home.〜についている be at roost.

ねぐるしい

ねぐるしい【寝苦しい】
〔形〕wakeful;→英和
sleepless;→英和
〔動〕sleep badly.

ねぐるしい

ねぐるし・い [4] 【寝苦しい】 (形)[文]シク ねぐる・し
暑さなどのためになかなか寝つかれない。「暑くて―・い夜」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)

ねげしょう

ねげしょう [2] 【寝化粧】
寝る前にする薄化粧。

ねこ

ねこ [1] 【猫】
(1)食肉目ネコ科の哺乳類。体長50センチメートル内外。毛色は多様。指先にはしまい込むことのできるかぎ爪がある。足裏には肉球が発達し,音をたてずに歩く。夜行性で,瞳孔は円形から針状まで大きく変化する。本来は肉食性。舌は鋭い小突起でおおわれ,ザラザラしている。長いひげは感覚器官の一つ。ペルシャネコ・シャムネコ・ビルマネコなど品種が多い。古代エジプト以来神聖な動物とされる一方,魔性のものともされる。愛玩用・ネズミ駆除用として飼われる。古名,ねこま。
(2)〔猫の皮を張ったものが多いところから〕
三味線。「―が悪くつて困つたに違(チゲエ)はねえのさ/洒落本・妓娼精子」
(3)〔三味線を使うところから〕
芸妓。「猿若町の老(フル)―が二組さね/安愚楽鍋(魯文)」
(4)大坂堀江付近・江戸本所回向院付近の私娼。「回向院ばかり涅槃に―が見え/柳多留 4」
(5)「猫火鉢」に同じ。
(6)「猫車(ネコグルマ)」の略。
→猫の恋
→猫の額
→猫の目

ねこ

ねこ [1]
「ねこだ{(1)}」に同じ。

ねこ

ねこ [0][1] 【寝粉】
古くなって使えなくなった粉。ひねこ。

ねこ

ねこ【猫】
a cat;→英和
a kitten (子猫).→英和
〜をかぶる simulate gentleness[innocence].‖猫かぶり a hypocrite (人).猫舌である be allergic to hot food.猫に小判 cast pearls before swine.

ねこ=にまたたび、お女郎(ジヨロウ)に小判

――にまたたび、お女郎(ジヨロウ)に小判
大好物のたとえ。また相手の機嫌をとるのに一番効果のあるもののたとえ。

ねこ=に小判(コバン)

――に小判(コバン)
価値のわからない者に高価なものを与えても無駄であることのたとえ。

ねこ=に鰹節(カツオブシ)

――に鰹節(カツオブシ)
猫のそばに好物である鰹節を置くこと。安心できないことのたとえ。

ねこ=の子を貰(モラ)うよう

――の子を貰(モラ)うよう
縁組などが手軽・無造作に行われるさま。「―にはいかない」

ねこ=の子一匹いない

――の子一匹いない
全く人影のないことのたとえ。

ねこ=の手も借りたい

――の手も借りたい
きわめて忙しいさまのたとえ。

ねこ=の首に鈴(スズ)を付ける

――の首に鈴(スズ)を付・ける
〔「イソップ物語」から〕
鼠が猫の首に鈴をつけるのは至難のわざであること。できない相談のたとえ。

ねこ=も杓子(シヤクシ)も

――も杓子(シヤクシ)も
なにもかも。だれもかれも。「―も花見に繰り出す」

ねこ=を殺せば七代祟(タタ)る

――を殺せば七代祟(タタ)る
猫は執念深い動物なので,殺すと子孫七代までも祟るという俗説。

ねこ=を被(カブ)る

――を被(カブ)・る
本性を隠しておとなしそうに振る舞う。

ねこあし

ねこあし [0][2] 【猫足】
(1)猫のように音をたてないで歩くこと。また,そのような歩き方。「―に歩く」
(2)机・膳などの脚の下部が,内側に向いて丸くふくらみ,猫の足の形に似ているもの。
猫足(2)[図]

ねこあしこんぶ

ねこあしこんぶ [5] 【猫足昆布】
褐藻類コンブ目の海藻。根室から千島にかけての沿岸に多産する。葉は厚い革質で,長さ2〜4メートル,幅4〜5センチメートル。葉の基部両縁に耳形状の突起ができ,これから新しい葉が出る。ヨウ化カリウムの原藻。食用。

ねこいし

ねこいし [0][2] 【猫石】
板塀などの,土台と基礎の間に入れる石。ねこ。

ねこいた

ねこいた [0] 【猫板】
長火鉢の一端にわたした板。ここによく猫がうずくまることからいう。

ねこいらず

ねこいらず【猫いらず】
rat poison;ratsbane.

ねこいらず

ねこいらず [3] 【猫いらず】
黄リン・亜ヒ酸などを用いた殺鼠(サツソ)剤の商標名。

ねこおろし

ねこおろし 【猫下ろし】
猫が物を食い残すこと。また,その残したもの。「きこゆる―し給ひたり/平家 8」

ねこかし

ねこかし 【寝転し】
〔「ねごかし」とも〕
遊里などで,相手が寝ている間にいなくなってしまうこと。「―はどちらの恥と思し召/柳多留(初)」

ねこかす

ねこか・す 【寝転す】 (動サ四)
〔「ねごかす」とも〕
寝ている間に置き去りにする。「梅川は座敷の客を―・して手水の顔でここへ来り/洒落本・娼妓絹籭」

ねこかぶり

ねこかぶり [3] 【猫被り】
本性を隠して,おとなしそうな振りをしていること。また,その人。ねこっかぶり。

ねこかわいがり

ねこかわいがり [3][4] 【猫可愛がり】 (名)スル
盲目的にかわいがること。ひたすらかわいがること。

ねこがき

ねこがき 【猫掻き】
藁(ワラ)で編んだむしろ。蹴鞠(ケマリ)などのときに庭に敷く。「―をしかれたり/著聞 11」

ねこぎ

ねこぎ【根こぎにする】
uproot;→英和
eradicate.→英和

ねこぎ

ねこぎ [3] 【根扱ぎ】
草木を根をつけたまま引き抜くこと。根こじ。根こそぎ。「大木を―にする」

ねこぎぎ

ねこぎぎ [3] 【猫義義】
ナマズ目ギギ科の淡水魚。全長約10〜12センチメートル。体は黄褐色で腹部は色が薄く,暗褐色の斑紋が頭部・背びれ・あぶらびれ・尾びれにある。上・下顎に二対のひげが,背びれ・胸びれには棘(トゲ)がある。三重県および愛知県の川の中流域に分布。個体数は減少している。天然記念物。

ねこぐさ

ねこぐさ [2] 【猫草】
オキナグサの異名。

ねこぐるま

ねこぐるま [3] 【猫車】
土砂などを運ぶための,一輪の手押し車。ねこ。
猫車[図]

ねこざめ

ねこざめ [2] 【猫鮫】
ネコザメ目の海魚。全長約1メートル。体は円柱形で,各ひれが大きい。頭部が丸みを帯び,顔つきは猫に似る。全身茶褐色だが濃淡による横縞がある。サザエなどをかみつぶして食う。卵生。かまぼこなどの原料。本州中部以南の沿岸に分布。サザエワリ。ネコブカ。

ねこしで

ねこしで [0][2] 【猫四手】
ウラジロカンバの別名。

ねこじ

ねこじ 【根掘じ】
根をつけたまま掘り取ること。根こぎ。根越し。「五百津(イオツ)真賢木を―にこじて/古事記(上)」

ねこじた

ねこじた [0][2] 【猫舌】
猫のように,熱い食べ物が苦手なこと。また,そのような人。

ねこじゃらし

ねこじゃらし [3] 【猫じゃらし】
(1)男帯の結び方。結んだ帯の両端を,長さを違えて下げたもの。
(2)エノコログサの別名。[季]秋。《―触れてけもののごと熱し/中村草田男》

ねこず

ねこ・ず 【根掘ず】 (動ザ上二)
根の付いたまま掘り取る。「―・じて植ゑしわが宿の若木の梅は/拾遺(雑春)」

ねこずきん

ねこずきん [3][4] 【猫頭巾】
火事頭巾の一。紺木綿の刺し子。目だけが出るようにしたものもある。
猫頭巾[図]

ねこぜ

ねこぜ【猫背】
a stoop.→英和
〜の round-shouldered.

ねこぜ

ねこぜ [2] 【猫背】
背が後方に丸く曲がり,首が前に出た状態。脊柱後湾症。円背(エンバイ)。

ねこそぎ

ねこそぎ [0][2] 【根刮ぎ】
根をも残さずそっくり抜き取ること。ねこぎ。ねこそげ。転じて,余すところなく全部取り除くこと。余すところなく,ことごとくの意で,副詞的にも用いる。「―持っていかれる」

ねこそぎ

ねこそぎ【根こそぎに】
root and branch;completely;→英和
thoroughly.→英和
〜にする uproot;→英和
eradicate.→英和

ねこそげ

ねこそげ 【根刮げ】
「ねこそぎ」に同じ。「此の大釜に一歩一杯欲しや,―に済ます事ぢや/浮世草子・胸算用 3」

ねこだ

ねこだ [0]
(1)藁(ワラ)で編んだ大形のむしろ。近世,農家などで用いた。ねこ。
(2)背負子(シヨイコ)の下に当てる藁製の背当て。

ねこだながし

ねこだながし [4] 【ねこだ流し】
一種の比重選鉱法。板の上に藁のむしろや太糸の木綿布をかけ,金銀鉱の鉱砂や砂金を含んだ砂などを水とともに流すと,比重の大きい金気の多い砂や砂金がむしろや布の目に残ることで選別する。佐渡金山などで行われた。ねこ流し。

ねこだまし

ねこだまし [3] 【猫騙し】
相撲の(奇襲)戦法の一。立ち合いに相手の目の前で手を叩き,相手がひるんだすきに有利に組み付いたり,技を掛けたりする。

ねこだ流し

ねこだながし [4] 【ねこだ流し】
一種の比重選鉱法。板の上に藁のむしろや太糸の木綿布をかけ,金銀鉱の鉱砂や砂金を含んだ砂などを水とともに流すと,比重の大きい金気の多い砂や砂金がむしろや布の目に残ることで選別する。佐渡金山などで行われた。ねこ流し。

ねこっかぶり

ねこっかぶり [4] 【猫っ被り】
「ねこかぶり」の転。

ねこっけ

ねこっけ [2] 【猫っ毛】
猫の毛のように,やわらかい頭髪。

ねこなでごえ

ねこなでごえ【猫撫で声で】
in an insinuating voice;insinuatingly.

ねこなでごえ

ねこなでごえ [5] 【猫撫で声】
猫を撫でたときのような,やさしくこびを含んだ甘ったるい声。「―で呼びかける」

ねこのこい

ねこのこい [1][1][1] 【猫の恋】
早春,雄猫が雌猫を恋すること。猫の交尾期にあたり,物狂おしく鳴く。主に俳諧でいう。[季]春。《―へつひの崩より通ひけり/芭蕉》

ねこのした

ねこのした [1] 【猫の舌】
キク科の多年草。海岸の砂地に生える。茎はよく分枝して地をはい,長さ約50センチメートルに達する。葉は両面に粗毛があってざらつく。七〜一〇月,茎頂に黄色の頭花を一個つける。ハマグルマ。

ねこのちち

ねこのちち [1] 【猫の乳】
クロウメモドキ科の落葉小高木。関東以西の山地に自生。葉は互生し,楕円形。初夏,葉腋(ヨウエキ)に黄白色の小五弁花を数個つける。果実は楕円形で,黒く熟す。果実を猫の乳頭に見たてた名称。

ねこのひたい

ねこのひたい [1] 【猫の額】
場所が狭いことのたとえ。「―ほどの庭」

ねこのめ

ねこのめ [1] 【猫の目】
〔猫の瞳孔は明暗によって大きさが変わることから〕
物事がめまぐるしく変わることのたとえ。

ねこのめそう

ねこのめそう [0] 【猫の目草】
ユキノシタ科の多年草。山野の水辺に多い。全体に軟らかく無毛。花茎は高さ約15センチメートルで,広卵形の葉を対生。四,五月,茎頂に黄緑色の小花を十数個つける。果実は袋果で,熟して裂開したのを猫の目に見たてこの名がある。
猫の目草[図]

ねこはぎ

ねこはぎ [0][2] 【猫萩】
マメ科の多年草。草地に自生。全体に長い軟毛がある。茎は細く地をはい,長さ約50センチメートル。葉は小葉三個からなる。七〜九月,葉腋(ヨウエキ)に黄白色の小花を数個つける。

ねこはち

ねこはち [4][0] 【猫八】
近世の物乞いの一。猫・犬・鶏など鳥獣の鳴き声をまねて,金品をもらい歩いたもの。

ねこばいどめ

ねこばいどめ ネコバヒ― [0] 【猫這い止め】
⇒袖壁(ソデカベ)

ねこばば

ねこばば【猫ばばをきめる】
pocket.→英和

ねこばば

ねこばば [0] 【猫糞】 (名)スル
〔猫が糞に泥をかけて隠すことからという〕
悪事をごまかして知らない顔をすること。特に,拾った物をひそかに自分の物にしてしまうこと。「財布を―した」

ねこひばち

ねこひばち [3] 【猫火鉢】
土製または陶製の火鉢。中に入れた火桶をすっぽりおおい,側面に数個の穴をあけたもの。布団の中に入れて用いる。ねこ。

ねこびたい

ねこびたい [3] 【猫額】
「猫の額」に同じ。
→猫

ねこぶ

ねこぶ [1] 【根瘤】
松などの,瘤のようにふくれた根。

ねこぶびょう

ねこぶびょう [0] 【根瘤病】
ハクサイなどのアブラナ科の野菜の根が瘤状に肥大する病気。

ねこま

ねこま 【猫】
ネコの古名。[和名抄]

ねこま

ねこま [0] 【猫間】
(1)扇の親骨の透かし彫りの一。格狭間(コウザマ)の透かし文様を変形したもの。
(2)「猫間障子」の略。

ねこましょうじ

ねこましょうじ [4] 【猫間障子】
障子の一部にガラスをはめ込み,その部分に上下または左右に,開閉できる小障子を組み込んだもの。猫間。

ねこまた

ねこまた 【猫股・猫又】
想像上の怪獣。猫の目をもち,犬ほどの大きさで尾が二つに分かれ,よく化けて人に害を与えるという。「猫の経上りて―になりて/徒然 89」

ねこまたぎ

ねこまたぎ [3] 【猫跨ぎ】
〔魚の好きな猫でさえまたいで通るの意〕
まずい魚のこと。

ねこみ

ねこみ【寝込みを襲う】
surprise <a person> while he is asleep.

ねこみ

ねこみ [0] 【寝込み】
〔「ねごみ」とも〕
寝ている間。ぐっすり眠っているとき。「―を襲う」

ねこむ

ねこ・む [2] 【寝込む】 (動マ五[四])
(1)深くよく眠る。ねいる。「ぐっすり―・む」
(2)病気で長く床につく。「風邪で一週間も―・んだ」

ねこむ

ねこむ【寝込む】
(1)[ぐっすり寝込む]fall[be]fast asleep.⇒寝入る.
(2)[寝すぎる]oversleep (oneself).→英和
(3)[病気で]be laid up <with> ;be ill in bed.

ねこめいし

ねこめいし【猫目石】
a cat's-eye.

ねこめいし

ねこめいし [3] 【猫眼石】
金緑石の一。ブラジル・スリランカなどに産し,宝石として重用。猫睛(ビヨウセイ)石。キャッツ-アイ。

ねこやなぎ

ねこやなぎ [3] 【猫柳】
ヤナギ科の落葉低木。各地の水辺に自生。庭木ともする。葉は細長い楕円形で裏は帯白色。雌雄異株。早春,葉に先だち長さ3〜4センチメートルの柔らかい白毛を密生した尾状花序をつける。川柳(カワヤナギ)。エノコロヤナギ。[季]春。《―四五歩離れて暮れてをり/高野素十》

ねこやなぎ

ねこやなぎ【猫柳】
a pussy willow.

ねこるつぼ

ねこるつぼ [3] 【猫堝】
不純物の混入を防ぐため,小径の開口部を側面上部に設けたガラス用のるつぼ。猫が座ったように見える外観からの呼称。クローズド-ポット。ねこ。
猫堝[図]

ねころがる

ねころが・る [4] 【寝転がる】 (動ラ五[四])
ごろりとからだを横たえる。ねっころがる。「芝生に―・る」
[可能] ねころがれる

ねころぶ

ねころぶ【寝転ぶ】
lie down.

ねころぶ

ねころ・ぶ [3] 【寝転ぶ】 (動バ五[四])
ごろりとからだを横にする。ねそべる。ねころがる。「―・んで本を読む」
[可能] ねころべる

ねこんざい

ねこんざい 【根金際】
〔「根こそぎ」と「金輪際」が合してできた語〕
根こそぎ。すっかり。多く副詞的に用いる。「元手の強い尊氏様も―ぶち負けて/浄瑠璃・神霊矢口渡」

ねごい

ねご・い 【寝濃い】 (形)[文]ク ねご・し
〔中世から近世にかけての語〕
寝坊である。なかなか目がさめない。「あの人は―・い程に,こかいても知られまい/狂言記・六人僧」

ねごこち

ねごこち [0] 【寝心地】
寝たときの感じ。ねごころ。「―がよい」

ねごこち

ねごこち【寝心地の良い(悪い)】
be (un)comfortable (to sleep in).

ねごころ

ねごころ [2] 【寝心】
(1)「寝心地」に同じ。「白き石を枕としたる―の好さよ/即興詩人(鴎外)」
(2)寝ているときの,はっきり覚めていない心。「―にもきと覚えて/今昔 27」

ねごころ

ねごころ 【根心】
こころね。性根。本心。「入道が―,上へ対して其の意を得ず/浄瑠璃・雪女」

ねござ

ねござ [0][1] 【寝茣蓙】
暑さをしのぐため,また,昼寝のときなどに敷いて寝るござ。[季]夏。

ねごし

ねごし [0] 【寝越し】
後日の分まであらかじめ寝ておくこと。寝だめ。「―と食い溜めはできぬ」

ねごし

ねごし [0] 【根越し】
「根掘(ネコ)じ」に同じ。「―にする」

ねごしらえ

ねごしらえ [2] 【根拵え】 (名)スル
移植する樹木の根をととのえること。

ねごと

ねごと [0] 【寝言】
(1)眠っている間に無意識に言う言葉。
(2)筋の通らない言葉。たわごと。「たわけた―を言うな」

ねごと

ねごと【寝言を言う】
talk in one's sleep;talk nonsense (たわごとを).

ねごめ

ねごめ 【根込め】
根のついたままであること。根ごと。根ぐるみ。「―に吹き折られたる/枕草子 200」

ねごろ

ねごろ [0] 【値頃】 (名・形動)[文]ナリ
値段が,買うのに手頃である・こと(さま)。「―の品物」

ねごろ

ねごろ 【根来】
(1)和歌山県北部,岩出町の地名。根来寺がある。
(2)「根来塗(ネゴロヌリ)」の略。
(3)「根来寺(ネゴロジ)」の略。

ねごろぐみ

ねごろぐみ 【根来組】
鉄砲百人組の一。根来寺の衆徒が,豊臣秀吉に討伐されたあと,徳川家康に召されて組織したもの。

ねごろしゅう

ねごろしゅう [3] 【根来衆】
⇒根来法師(ネゴロホウシ)

ねごろじ

ねごろじ 【根来寺】
和歌山県根来にある新義真言宗の総本山。山号,根来山。正式名は大伝法院。1132年覚鑁(カクバン)が高野山に開いた大伝法院に始まる。のち高野衆徒と対立し,1288年根来に移り,新義真言宗として独立。南北朝期より多数の僧兵を養い隆盛を極めたが,1585年豊臣秀吉に攻められて焼亡。その後徳川氏の保護を受けて法住が再興。ねごろでら。

ねごろぬり

ねごろぬり [0] 【根来塗】
中世に,根来寺で日用のために作られた漆器。黒漆塗りの上に朱漆を塗ったものが多いが,黒根来と呼ばれる黒漆のままのものもある。重厚で雅味があり,特に朱塗りのものは年月を経ると黒漆の斑紋があらわれる。

ねごろばん

ねごろばん [0] 【根来版】
南北朝時代から根来寺で刊行された書籍の総称。装丁・版式とも高野版に似る。

ねごろほうし

ねごろほうし [4] 【根来法師】
根来寺の僧兵。応仁の乱以後多くは武装し,特に戦国時代には鉄砲製造と射撃の技術に習熟して強大となった。1585年,豊臣秀吉の討伐にあって壊滅。根来衆。

ねさがり

ねさがり [0] 【値下(が)り】 (名)スル
値段や料金が下がること。
⇔値上がり
「野菜が―している」

ねさがり

ねさがり【値下がり】
a fall in price.

ねさがり

ねさがり [2] 【根下(が)り】
日本髪で,髷(マゲ)の根を普通より低い位置にとって結うこと。
⇔根上がり
「―の銀杏(イチヨウ)返し」

ねさげ

ねさげ [0] 【値下げ】 (名)スル
値段や料金を下げること。
⇔値上げ
「量産して―する」

ねさげ

ねさげ【値下げ】
a (price) reduction;a markdown;a cut <in the wages> .→英和
〜する reduce the price;→英和
mark down <goods> ;cut <the wages> .

ねざかな

ねざかな [2] 【根魚】
⇒ねうお(根魚)

ねざけ

ねざけ【寝酒】
a nightcap.→英和

ねざけ

ねざけ [0] 【寝酒】
寝る少し前に飲む酒。「―をたしなむ」

ねざさ

ねざさ [0] 【根笹・千里竹】
(1)土手や丘などに群生するササ。根を四方に張り,高さは2メートル内外。枝は節に数個つき,披針形の葉を互生する。時に緑色の小穂をつける。アズマネザサ・ケネザサなど数種ある。
(2)笹紋の一。{(1)}を図案化したもの。

ねざし

ねざし [3] 【根差し】
(1)根ざすこと。根が地中にしっかり伸びること。また,その根。「岩に生ひたる松の―も/源氏(明石)」
(2)(根が張るように)物事がしっかりと定着すること。「因襲といふものの―の強さを感じた/青年(鴎外)」
(3)生まれ。家柄。素性。「頼もしき御生先と祝ひきこえさするを,浅き―故や,いかがと/源氏(松風)」
(4)物事の根源。原因。「此六欲に六種の―有り,眼耳鼻舌身意也/仮名草子・竹斎」
(5)心の底の思い。思わく。「疾くより謀叛の―にて/浄瑠璃・妹背山」

ねざし

ねざし [3] 【根挿し】
挿し木の一。根を切って挿し,芽を出させて新しい個体をつくる方法。根から発芽する性質のクワ・サンセベリア・ドラセナなどに利用される。

ねざす

ねざ・す [2] 【根差す】 (動サ五[四])
(1)植物の根が地中にしっかり張る。「砂浜に―・した松の木」
(2)ものごとが定着する。「国民の間に民主主義が―・し始めた」
(3)ものごとの基盤・根本原因がそこにある。「風土に―・した文学」「両派の争いは宗教上の対立に―・している」

ねざす

ねざす【根ざす】
take root (植物が);[基く]come from;be based <on> .

ねざま

ねざま [0] 【寝様】
寝ているようす。寝相(ネゾウ)。寝姿。

ねざむ

ねざ・む 【寝覚む】 (動マ下二)
⇒ねざめる

ねざめ

ねざめ【寝覚めが悪い】
be conscience-stricken (気がとがめる).

ねざめ

ねざめ [0] 【寝覚め】
〔古くは「ねさめ」〕
(1)眠りからさめること。眠りの途中で目をさますこと。
(2)「寝覚め提(サ)げ重(ジユウ)」の略。「花の紋日をこの床で二人―の小盃/浄瑠璃・生玉心中(下)」

ねざめ=が悪い

――が悪い
(1)眠りからさめたときの気分がよくない。
(2)過去にした悪い行為が思い出されて,良心がとがめる。

ねざめさげじゅう

ねざめさげじゅう 【寝覚め提げ重】
酒肴を入れて野遊びなどにさげて行く手軽な提げ重箱。寝覚め。「不思議に残る―を売払ひて/浮世草子・置土産 4」

ねざめづき

ねざめづき 【寝覚め月】
陰暦九月の異名。[蔵玉集]

ねざめのとこ

ねざめのとこ 【寝覚めの床】
(1)眠りからさめて,そのまま臥(フ)している床。「鹿の音ぞ―にかよふなる/後拾遺(秋上)」
(2)峡谷の名(別項参照)。

ねざめのとこ

ねざめのとこ 【寝覚の床】
長野県南西部,上松町にある木曾川の峡谷。花崗岩の柱状節理が両岸に垂直にきりたつ景勝地。

ねざめる

ねざ・める 【寝覚める】 (動マ下一)[文]マ下二 ねざ・む
眠りからさめる。目がさめる。「夜ふけて―・めた」

ねざや

ねざや [0] 【値鞘】
取引で,二つの相場の差。「―かせぎ」

ねざや

ねざや【値鞘】
《商》a margin.→英和

ねしずまる

ねしずま・る [4] 【寝静まる】 (動ラ五[四])
(夜がふけて)人が眠って静かになる。「あたりが―・った頃」

ねしずまる

ねしずまる【寝静まる】
fall asleep.

ねしち

ねしち [0] 【根質】
継続的な取引関係から,将来発生する債権を担保するために設定される質権。ねじち。

ねしな

ねしな [0] 【寝しな】
寝ようとするとき。また,寝たばかりのとき。寝がけ。寝ぎわ。「―に客が来る」

ねしな

ねしな【寝しなに】
before going to bed;at bedtime.

ねしゃか

ねしゃか [0] 【寝釈迦】
〔「ねじゃか」とも〕
死に臨んで横たわっている釈迦。また,それを描いた図像。涅槃(ネハン)像。[季]春。《葛城の山懐に―かな/阿波野青畝》

ねしょうが

ねしょうが [2] 【根生姜】
ショウガの,料理で薬味などとする根の部分。ひねしょうが。

ねしょうがつ

ねしょうがつ【寝正月】
<spend> a quiet New Year.

ねしょうがつ

ねしょうがつ [2] 【寝正月】
正月をどこにも出かけないで,家でゆっくり休息して過ごすこと。病気で寝たまま正月を迎えたことについてもいう。[季]新年。

ねしょうべん

ねしょうべん【寝小便】
bed-wetting.〜をする wet the bed.→英和

ねしょうべん

ねしょうべん [4] 【寝小便】
眠っている間に無意識にする小便。夜尿。おねしょ。
→夜尿症

ねじ

ねじ【捩子】
a screw.→英和
〜で締める screw up[down].〜釘 a screw.→英和

ねじ

ねじ ネヂ [1] 【螺子・捻子・捩子】
〔上一段動詞「捩(ネ)じる」の連用形から〕
(1)物をしめつけて固定したりするのに使う機械部品。円柱の側面に螺旋(ラセン)状に一本あるいは数本の溝を刻んだ雄ねじと,それがちょうどはまるように,円筒状の穴の内面に溝を刻んだ雌ねじとがある。また,円錐の側面に溝を刻んだものもある。
(2)時計などのぜんまいを巻く装置。また,そのぜんまい。

ねじ=がゆるむ

――がゆる・む
緊張がゆるんでだらける。

ねじ=を巻く

――を巻・く
ゆるんだ気持ち・態度などを引きしめる。

ねじあう

ねじあ・う ネヂアフ [0][3] 【捩じ合う】 (動ワ五[ハ四])
取っ組み合いをする。また,言い争う。「―・つた末は,悪かつた位言はせて/其面影(四迷)」

ねじあける

ねじあ・ける ネヂ― [4][0] 【捩じ開ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ねぢあ・く
ねじってあける。こじあける。「ふたを―・ける」

ねじあける

ねじあける【捩じ開ける】
⇒こじ開ける.

ねじあげる

ねじあ・げる ネヂ― [4][0] 【捩じ上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 ねぢあ・ぐ
ひねりながら上へあげる。強くねじる。「腕を―・げる」

ねじあな

ねじあな ネヂ― [0] 【螺子穴】
ねじを受け入れる螺旋(ラセン)状の溝の切ってある穴。雌ねじの穴やボルトの穴など。

ねじあやめ

ねじあやめ ネヂ― [3] 【捩菖蒲】
アヤメ科の多年草。中国・朝鮮原産。日本では観賞用に栽培。葉は太い根茎上に左右二列につき,線形で,よじれる。春,花茎を立てて,香りのある淡青紫色の花を開く。馬藺(バリン)。[季]春。

ねじうめ

ねじうめ ネヂ― [2] 【捩じ梅】
模様・家紋の一。梅の花びらを芯を中心に捩じったように重ねたもの。
→梅

ねじおる

ねじおる【捩じ折る】
break[twist]off.

ねじおる

ねじお・る ネヂヲル [3] 【捩じ折る】 (動ラ五[四])
ねじって折る。「木の枝を―・る」

ねじがい

ねじがい ネヂガヒ [2] 【捩貝】
海産の巻貝。殻は高い円錐形で,殻高約3センチメートル。殻表は白色で溝に沿って黒褐色の帯があり,表面に板状のうねが縦走する。イソギンチャクの体液を吸う。房総半島以南に分布。

ねじがね

ねじがね ネヂ― 【捩金】
(1)ねじ曲がった鉄。[日葡]
(2)長方形を中央で一回ねじった形をした駄菓子。「お市や―を借りて食ふぢやあねえか/滑稽本・浮世床(初)」

ねじき

ねじき ネヂ― [0] 【捩木】
ツツジ科の落葉小高木。山中に自生。幹はよくねじれる。葉は卵形。六,七月,前年の枝から総状花序を出し,壺(ツボ)状の白花が一列に下を向いてつく。蒴果(サクカ)は扁球形。カシオシミ。

ねじき

ねじき [0] 【寝敷(き)】 (名)スル
寝押し。

ねじきり

ねじきり ネヂ― [0] 【螺子切り】
ボルトやナットなどに溝を刻んでねじを切る作業。また,その作業に用いる道具。

ねじきり

ねじきり ネヂ― 【捻ぢ切り】
近世,奴(ヤツコ)が短い法被(ハツピ)を着て尻端折(シリバシヨ)りをすること。「四人の奴紺看板―,柿の脚絆/歌舞伎・鴫立沢雪の対面」

ねじきる

ねじきる【捩じ切る】
twist off.

ねじきる

ねじき・る ネヂ― [3][0] 【捩じ切る】 (動ラ五[四])
強くねじって切る。「針金を―・る」「―・るばかりに其髭(ソノヒゲ)を拈(ヒネ)り��て/金色夜叉(紅葉)」
[可能] ねじきれる

ねじく

ねじ・く ネヂク 【拗く】 (動カ下二)
⇒ねじける

ねじくぎ

ねじくぎ ネヂ― [2] 【螺子釘】
雄ねじが切ってある釘。

ねじくる

ねじく・る ネヂ― [3] 【捩くる・捻くる】
■一■ (動ラ五[四])
ねじって回す。ひねくる。「ハンカチを―・る」「身を―・る」
■二■ (動ラ下二)
⇒ねじくれる

ねじくれる

ねじく・れる ネヂ― [4] 【拗くれる・捩くれる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 ねぢく・る
(1)物の形がゆがんだり曲がったりする。ねじれる。「風で―・れた枝」
(2)心が素直でない。ひねくれる。ねじける。「性質が―・れている」

ねじけがまし

ねじけがま・し ネヂケ― 【拗けがまし】 (形シク)
(1)ひねくれているようだ。「いと口惜しく,―・しきおぼえだになくは/源氏(帚木)」
(2)いかにも不自然だ。「ゆかり睦び,―・しき様にて/源氏(少女)」

ねじけし

ねじけ・し ネヂケシ 【拗けし】 (形ク)
ねじけている。ひねくれている。「国王の心極めて―・くて/今昔 4」

ねじけびと

ねじけびと ネヂケ― 【拗人・佞人】
心のねじけた人。よこしまな人。「かの縁連らの―をいかで除かん/読本・八犬伝 9」

ねじける

ねじ・ける ネヂケル [3] 【拗ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ねぢ・く
(1)物の形がゆがんだりねじれたりする。ねじくれる。「―・けた木」「八重桜は…いとこちたく―・けたり/徒然 139」
(2)心が素直でない。ひねくれる。「心の―・けた人」

ねじける

ねじける【拗ける】
[ゆがむ]be twisted;be distorted;→英和
become perverse (ひねくれる).→英和
拗けた perverse;distorted.

ねじこむ

ねじこむ【捩じ込む】
(1)[ねじを]screw in;thrust <a thing into> (押し込む).→英和
(2)[抗議]protest <to> .→英和

ねじこむ

ねじこ・む ネヂ― [3][0] 【捩じ込む・捻じ込む】 (動マ五[四])
(1)ねじって中へ入れる。「木ねじを―・む」
(2)無理に入れる。強引に押し込む。「一万円札を無造作にズボンのポケットに―・む」「帽子を懐に―・んだ/俳諧師(虚子)」
(3)苦情を言いに押しかける。押しかけて行って強く抗議する。「ピアノの音がうるさい,と―・まれた」「新聞社に―・んで記事の訂正を求める」
[可能] ねじこめる

ねじじょうご

ねじじょうご ネヂジヤウゴ 【捩ぢ上戸・拗ぢ上戸】
酒に酔うと,人にからむ癖。また,その癖のある人。「―句読のきれぬくだをまき/柳多留 35」

ねじそで

ねじそで ネヂ― [2] 【捻じ袖】
和服の袖形の一。袖付けから袖口に向かって狭くなった袖。袖下を三角に折り上げて仕立てる。主に仕事着に用いる。巻き袖。もじり袖。

ねじたおす

ねじたお・す ネヂタフス [4][0] 【捩じ倒す】 (動サ五[四])
ねじって倒す。ねじりたおす。

ねじたく

ねじたく [2] 【寝支度】
寝るための準備。

ねじつける

ねじつ・ける ネヂ― [4] 【捩じ付ける・捻じ付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ねぢつ・く
ねじって押しつける。むりやり押しつける。「女から身を―・けるやうにされて/煤煙(草平)」

ねじとる

ねじと・る ネヂ― [0][3] 【捩じ取る】 (動ラ五[四])
ねじってむりやりとる。もぎとる。「梯子を―・り力任せに敵の群れる只中へ投遣りつ/鉄仮面(涙香)」

ねじはぐるま

ねじはぐるま ネヂ― [4] 【螺子歯車】
歯形がねじ状をした歯車。平行でもなく,交わりもしない二軸間の伝導に用いる。スクリュー-ギア。

ねじはちまき

ねじはちまき ネヂ― [4] 【捩じ鉢巻き】 (名)スル
「ねじりはちまき」に同じ。「―する男子のそばから/たけくらべ(一葉)」

ねじばな

ねじばな ネヂ― [0] 【捩花】
ラン科の多年草。原野や芝生地などに多い。葉は披針形。五,六月ごろ,約15センチメートルの花茎を出し,淡紅色の小花を螺旋(ラセン)状に密生する。モジズリ。モジバナ。ネジレバナ。[季]夏。
捩花[図]

ねじびょう

ねじびょう ネヂビヤウ [2] 【螺子鋲】
木螺子(モクネジ)の別名。

ねじふせる

ねじふ・せる ネヂ― [4][0] 【捩じ伏せる】 (動サ下一)[文]サ下二 ねぢふ・す
(1)腕などをつかんで倒し,押さえつける。「どろぼうを―・せた」
(2)強引なやり方で屈服させる。「反対意見を―・せる」

ねじふせる

ねじふせる【捩じ伏せる】
hold <a person> down;subdue.→英和

ねじふで

ねじふで ネヂ― [2] 【捻じ筆】
蒔絵(マキエ)の線描き用の精巧な筆。ネズミの毛で作る。

ねじまげる

ねじまげる【捩じ曲げる】
twist.→英和

ねじまげる

ねじま・げる ネヂ― [0] 【捩じ曲げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 ねぢま・ぐ
ねじって曲げる。むりに曲げる。「針金を―・げる」「事実を―・げる」

ねじまわし

ねじまわし ネヂマハシ [3] 【螺子回し】
ねじくぎを差し込んだり抜き取ったりする道具。ドライバー。

ねじまわし

ねじまわし【捩子回し】
a screwdriver.→英和

ねじむく

ねじむ・く ネヂ― [0][3] 【捩じ向く】
■一■ (動カ五[四])
からだをねじって,その方向に向く。「後を―・けば宮と面(オモテ)を合せたり/金色夜叉(紅葉)」
■二■ (動カ下二)
⇒ねじむける

ねじむける

ねじむ・ける ネヂ― [0][4] 【捩じ向ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ねぢむ・く
ねじって,ある方向へ向かせる。「ぐいと顔を―・ける」「腰を掛けたなり椅子を―・け/社会百面相(魯庵)」

ねじめ

ねじめ [0] 【音締め】
三味線などの弦楽器で,奏者によって異なる音色。「粋(イキ)な―」
〔三味線の奏者が右小指で胴皮(ドウカワ)を締めたり緩めたりして響きを調整するところから〕

ねじめ

ねじめ [3] 【根締め】
(1)移植した草木の根もとの周りを固めること。また,根もとの固めにするもの。
(2)植木の根もとにあしらう草など。また,生け花で,下段にあしらって形を整える花材。
(3)物事の根本をしっかり締め固めること。「―丈夫にして城々を押へて/武家名目抄(軍陣)」

ねじやま

ねじやま ネヂ― [0] 【螺子山】
ねじの,溝と溝の間の高い部分。スクリュー-スレッド。

ねじょうとたんぽ

ねじょうとたんぽ [5] 【根譲渡担保】
一定の継続的取引関係から生ずる複数の債権を,一定の限度まで担保する譲渡担保。根担保の一種。

ねじり

ねじり ネヂリ [3] 【捩り】
(1)ねじること。
(2)桛糸(カセイト)をねじってひとくくりとしたもの。

ねじりあげる

ねじりあ・げる ネヂリ― [5][0] 【捩じり上げる】 (動ガ下一)
「ねじあげる」に同じ。「相手の腕を―・げる」

ねじりはちまき

ねじりはちまき ネヂリ― [5] 【捩り鉢巻き】 (名)スル
手ぬぐいをねじって頭に巻き,額の横で挟んでとめた鉢巻。ねじはちまき。「―した若い衆」

ねじりばかり

ねじりばかり ネヂリ― [4] 【捩り秤】
ねじれの角度が加わった偶力のモーメントの大きさに比例することを利用して,微小な力のモーメントの大きさを測定する装置。金属や石英の細い糸で物体をつるし,これに偶力が加わったときのねじれの角度を測る。

ねじりふりこ

ねじりふりこ ネヂリ― [4] 【捩り振(り)子】
細い針金の上端を固定して鉛直につるし,下端に錘(オモリ)をつけ鉛直線を軸としてねじって放し,ねじれ振動を行わせる装置。その針金の剛性率を求めるのに使われる。ねじれ振り子。

ねじる

ね・じる ネヂル [2] 【捩じる・捻じる・拗じる】 (動ザ上一)[文]ダ上二 ね・づ
(1)「捩(ネジ)る(五段活用){■一■(1)}」に同じ。現代語では,「ねじ切る」「ねじこむ」「ねじ曲げる」など,主として複合語の中で用いられる。「雁の頸を―・ぢて殺して/今昔 10」
(2)「捩(ネジ)れる」に同じ。「柱ガ―・ヂタ/日葡」

ねじる

ねじ・る ネヂル [2] 【捩る・捻る・拗る】
■一■ (動ラ五[四])
〔上二段動詞「捩(ネ)づ」の四段化。近世以降の語〕
(1)細長い物の両端を,互いに逆の方向に力を加えて回す。また,一方を押さえて他方に力を加えて回す。ひねり曲げる。「腕を―・る」「体を左右に―・る」
(2)栓などを右または左に回す。ひねる。「ガス栓を―・る」
[可能] ねじれる
■二■ (動ラ下二)
⇒ねじれる

ねじる

ねじる【捩る】
twist;→英和
screw (ねじを);→英和
distort (ゆがめる).→英和
栓を捩じって水を出す(止める) turn on (off) the faucet.→英和

ねじれ

ねじれ ネヂレ [3] 【捩れ・捻れ・拗れ】
(1)ねじれること。また,ねじれたもの。「綱の―を直す」
(2)〔物〕 一端を固定した柱状の物体に,中心軸を軸とする偶力が加えられたとき,その物体に起こる変形。

ねじれぎり

ねじれぎり ネヂレ― [3] 【捩れ錐】
⇒ツイスト-ドリル

ねじれのいち

ねじれのいち ネヂレ―ヰチ 【捩れの位置】
〔数〕 空間の二直線が同一平面上にないこと。

ねじればかり

ねじればかり ネヂレ― [4] 【捩れ秤】
⇒捩り秤

ねじればね

ねじればね ネヂレ― [3] 【撚翅】
撚翅(デンシ)目に属する昆虫の総称。

ねじれふりこ

ねじれふりこ ネヂレ― [4] 【捩れ振(り)子】
⇒捩り振り子

ねじれる

ねじ・れる ネヂレル [3] 【捩れる・捻れる・拗れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 ねぢ・る
(1)ねじった状態になる。「ネクタイが―・れている」
(2)人の心が素直でなくなる。ひねくれる。ねじける。「―・れた根性」
(3)筋の通らない状態になる。「文脈が―・れている」

ねじれる

ねじれる【拗れる】
⇒拗ける.

ねじろ

ねじろ [0] 【根白】
草木の根の白いこと。

ねじろ

ねじろ【根城】
one's headquarters;a base.→英和

ねじろ

ねじろ [0][3] 【根城】
(1)主将・大将のいる城。全軍の本拠とする城。本城。
⇔出城
(2)活動の根拠とする土地・建物など。「このビルを―にして商売をする」

ねじろぐさ

ねじろぐさ 【根白草】
セリの異名。[蔵玉集]

ねじろたかがや

ねじろたかがや 【根白高萱】
川の水などに洗われて,根の部分が丈高く白く現れた萱。「川上の―あやにあやに/万葉 3497」

ねじゲージ

ねじゲージ ネヂ― [3] 【螺子―】
ねじが所定の寸法公差内にあるかどうかを検査する器具。

ねじコンベヤー

ねじコンベヤー ネヂ― [5] 【螺子―】
円筒の内部に,回転するねじ状の連続羽根を設けた運搬装置。粒体・粉体の移送に用いる。

ねじポンプ

ねじポンプ ネヂ― [3] 【螺子―】
円筒形のケーシング内に,回転する螺旋(ラセン)状の連続羽根を設けたポンプ。ケーシングと羽根のすき間にそって,羽根の軸方向に水を運ぶ。螺旋水揚げ機。アルキメデスのポンプ。

ねす

ね・す 【寝す】 (動サ下二)
⇒ねせる

ねすがた

ねすがた [2] 【寝姿】
寝ている姿。寝ざま。寝相(ネゾウ)。

ねすぎる

ねす・ぎる [3] 【寝過ぎる】 (動ガ上一)[文]ガ上二 ねす・ぐ
(1)度を過ごして長く寝る。「―・ぎて,ぼうっとしている」
(2)「寝過ごす」に同じ。「―・ぎて約束の時間に遅れてしまった」

ねすごす

ねすごす【寝過ごす】
oversleep (oneself).→英和

ねすごす

ねすご・す [3] 【寝過(ご)す】 (動サ五[四])
起きる予定の時刻を過ぎてしまう。「うっかり―・してしまった」

ねすりごと

ねすりごと 【ねすり言】
あてこすり。いやみ。「兄嫁御の―聞きづらや聞きにくや/浄瑠璃・重井筒(上)」

ねすり言

ねすりごと 【ねすり言】
あてこすり。いやみ。「兄嫁御の―聞きづらや聞きにくや/浄瑠璃・重井筒(上)」

ねする

ねす・る (動ラ四)
あてつけを言う。あてこする。いやみを言う。「遣ひすてたの,げじいたのと,―・らるるのを苦にしてか/浄瑠璃・曾根崎心中」

ねず

ね・ず ネヅ 【捩づ・捻づ・拗づ】 (動ダ上二)
⇒ねじる(動ザ上一)

ねず

ねず [1] 【杜松】
ヒノキ科の常緑小高木。山地に自生。よく分枝し,老木では小枝が垂れ下がる。葉は針形で質が硬い。雌雄異株。果実は肉質球形で,秋,紫黒色に熟し,杜松実(トシヨウジツ)の名で薬用にする。ネズミサシ。ムロ。ムロノキ。
杜松[図]

ねず

ねず [1] 【鼠】
「ねずみ」の略。「―公」「銀―」

ねずお

ねずお 【ねず緒】
指貫(サシヌキ)の裾のくくり方の名。わなを外に表さず,緒の先だけを出す。老年の人のくくり方。

ねずがせき

ねずがせき 【念珠ヶ関・鼠ヶ関】
山形県温海(アツミ)町鼠ヶ関付近にあった古代の関所。出羽国と越後国の境にあたり,奥州三関の一。ねんじゅのせき。

ねずこ

ねずこ [0] 【鼠子】
ヒノキ科の高木クロベの別名。

ねずっぽ

ねずっぽ [0] 【鼠坊】
(1)ウバウオ目ネズッポ科の海魚の総称。体に鱗(ウロコ)はなく,頭部は扁平で,尾びれに向かって細長い。鰓蓋(エラブタ)にとげがある。ネズミゴチなど日本近海に約三〇種がいる。
(2){(1)}の一種。全長20センチメートル内外。背は黒褐色で,腹面は白色。体表は粘液でぬるぬるする。天ぷらで美味。釣りの対象魚。東京ではメゴチと呼ばれる。温熱帯沿岸の砂泥底に分布。ヌメリゴチ。

ねずなき

ねずなき 【鼠鳴き】 (名)スル
(1)鼠の鳴くような声を出すこと。また,その声。「雀の子の,―するにをどり来る/枕草子 151」
(2)女のもとに忍んできた男などが出す,鼠の鳴きまね。「誰でござり申す,壁越のまた―/松の葉」

ねずのばん

ねずのばん【寝ずの番】
watch;→英和
(a) vigil;→英和
a night watchman (人).〜をする keep vigil.

ねずのばん

ねずのばん [4] 【不寝の番】
(1)一晩中寝ないで番をすること。また,その人。ねずばん。ふしんばん。
(2)遊里で,夜,楼内を拍子木を打って回り,灯火の世話をする人。ねずばん。「―に金をやり/洒落本・娼妓絹籭」

ねずばしり

ねずばしり [3] 【鼠走り】
⇒ねずみばしり(鼠走)

ねずばん

ねずばん [0] 【不寝番】
「ねずのばん」に同じ。

ねずみ

ねずみ【鼠】
a rat;→英和
a mouse.→英和

ねずみ

ねずみ [0] 【鼠】
(1)齧歯目(ゲツシモク)のうち主にネズミ亜目に属する哺乳類をさす。体長5〜35センチメートル。尾は細長く,無毛。門歯が発達し,一生伸び続け,硬いものを噛(カ)むのに適応している。繁殖力が強い。人家にすむ種は食料品や家財を荒らし,病原体を媒介する。野外にすむ種も農作物などを加害する。全世界に分布し,種類が多い。
(2)「鼠色」の略。
(3)ひそかに盗んだり悪をなしたりする者のたとえ。
(4)「鼠花火」の略。「庭涼み―が嫁を追つかける/柳多留 37」
(5)「鼠木戸」の略。

ねずみ=が塩を引く

――が塩を引く
ごくわずかな量でも,積もれば大量となるたとえ。鼠が塩をなめる。

ねずみ=に引かれそう

――に引かれそう
家の中に一人きりでいてさびしいさまをいう。

ねずみあな

ねずみあな [3] 【鼠穴】
鼠がかじってあけた穴。

ねずみいらず

ねずみいらず [4] 【鼠入らず】
鼠がはいれないように作った,食物や食器をしまう厨子(ズシ)様の頑丈な戸棚。

ねずみいるか

ねずみいるか [4] 【鼠海豚】
鯨目ネズミイルカ科の哺乳類の一種。体長1.5メートル程度。くちばしのない丸い頭をもち,体色は鼠色。北半球の亜寒帯から温帯にかけての浅い海に分布。

ねずみいろ

ねずみいろ [0] 【鼠色】
鼠の毛のような青みがかった灰色。灰色の総称。グレー。ねずみ。

ねずみいろ

ねずみいろ【鼠色(の)】
<米> gray;→英和
<英> grey.→英和

ねずみおい

ねずみおい 【鼠生ひ】
生まれたばかりの鼠のように,小さく弱いこと。「世にいふなる―のほどにだにあらぬを/蜻蛉(下)」

ねずみおとし

ねずみおとし [4] 【鼠落(と)し】
鼠が餌(エサ)に食いつくと,入り口が閉じる仕掛けになった箱やかご。ねずみとり。

ねずみかべ

ねずみかべ [3] 【鼠壁】
(1)鼠色に塗った壁。古くは漆喰(シツクイ)に灰墨を混ぜて塗った。
(2)歌舞伎で,貧しい家などに用いる鼠色の壁。

ねずみがえし

ねずみがえし [4] 【鼠返し】
鼠の侵入を防ぐための装置。高床の倉の柱にとりつけた厚板,土蔵の入り口の足もとにわたした横板など。
鼠返し[図]

ねずみがみ

ねずみがみ [3] 【鼠紙】
すきかえして再製した鼠色の紙。

ねずみきど

ねずみきど [4] 【鼠木戸】
(1)木戸や門扉の一部を小さなくぐり戸としたもの。鼠戸。
(2)近世,芝居・見世物などの興行場の,観客の出入り口。無料入場を防ぐため,狭くしたもの。鼠戸。
(3)民家の台所などで,鼠がはいれないように細かく桟を打った格子戸。
鼠木戸(2)[図]

ねずみくい

ねずみくい [3] 【鼠食い】
鼠にかじられたところ。また,そのもの。

ねずみくら

ねずみくら [3] 【鼠倉】
鼠の害や水害を防ぐため,床を高くしてある倉。

ねずみこう

ねずみこう [0] 【鼠講】
会員を鼠算式にふやし,子会員が講元・親会員・数代前の親会員などに金を送ることを順次繰り返して,利益も鼠算式にふやそうとする金融組織。1979年(昭和54)無限連鎖講防止法で禁じられた。

ねずみこう

ねずみこう【鼠講】
a pyramid investment scheme.

ねずみこぞう

ねずみこぞう 【鼠小僧】
江戸後期の盗賊。名は次郎吉。武家屋敷のみ襲い,盗んだ金を貧乏人に施したという。1832年処刑。「鼠小紋東君新形(ハルノシンガタ)」など,多くの歌舞伎・講談・小説などの題材となった。

ねずみごち

ねずみごち [3] 【鼠鯒】
ウバウオ目の海魚。全長約22センチメートル。体表は鱗(ウロコ)がなく,粘液でぬるぬるする。頭部は扁平で,尾びれに向かって細長くなる。背は茶褐色,腹面は白色。食用。東京ではメゴチともいう。本州以南の沿岸に分布。ノドクサリ。

ねずみごっこ

ねずみごっこ [4] 【鼠ごっこ】
「ねずみごっこいたちごっこ」に同じ。

ねずみごっこいたちごっこ

ねずみごっこいたちごっこ 【鼠ごっこ鼬ごっこ】
子供の遊び。二人で向き合って,一人が相手の手の甲をつまみ,その手を相手がつまむ。さらに別の手でつまみ,下になった手をはずしてまた上の手をつまむというふうにして,同じ事を際限なく繰り返す。転じて,無駄な繰り返しや果てのないさまの意でも用いる。鼠ごっこ。鼬ごっこ。「―をするやうな手つきをして/滑稽本・浮世床(初)」

ねずみごろも

ねずみごろも [4] 【鼠衣】
鼠色の粗末な法衣。

ねずみさし

ねずみさし [3] 【鼠刺】
植物ネズの別名。

ねずみざめ

ねずみざめ [3] 【鼠鮫】
ネズミザメ目の海魚。全長約3メートル。体は紡錘形。背は黒色,腹は白地に暗色斑が散在する。北洋ではサケやマスを食い荒らす。卵胎生。食用。太平洋北部に分布。ラクダザメ。モウカ。

ねずみざん

ねずみざん [3] 【鼠算】
和算の一。「正月にひと組みの鼠が一二匹生む。毎月それぞれが,また一二匹ずつ子を生むとすると,一二月には鼠は何匹になるか」というような等比級数的にふえ続ける鼠の数を数えるような問題。また,そのように急速に増加することのたとえ。「―式にふえてゆく」

ねずみしの

ねずみしの [4] 【鼠志野】
志野焼の一。鉄化粧を施した素地を篦(ヘラ)で掻き落として文様を表し,厚く長石釉を掛けて焼いたもの。鉄が焼けて鼠色を呈する。

ねずみじょうど

ねずみじょうど 【鼠浄土】
昔話の一。爺が,落とした握り飯を追って穴の中にはいり,鼠たちに歓待され,土産をもらって帰る。隣の爺がまねをして失敗するというもの。

ねずみせん

ねずみせん [3] 【鼠銑】
炭素を黒鉛の状態で3.3パーセント以上含む銑鉄。破断面は鼠色を呈する。鋳物に用いる。

ねずみづかい

ねずみづかい [4] 【鼠使い】
鼠を仕込みいろいろな芸をさせ演じる人。

ねずみとり

ねずみとり [3] 【鼠捕り】
(1)鼠をとること。また,鼠を捕らえる器具。
(2)鼠を殺すのに用いる薬。近世,岩見銀山{(2)}を用いてつくられた。岩見銀山鼠取り。
(3)〔ネズミを食うことから〕
アオダイショウの異名。
(4)警察の交通速度違反取り締まりを俗にいう語。

ねずみとり

ねずみとり【鼠取】
a rattrap;[スピード違反取締]a speed trap.

ねずみど

ねずみど [3] 【鼠戸】
「鼠木戸(ネズミキド){(1)(2)}」に同じ。「はや中門の口打つ程に成りぬれば―の口も塞りて/太平記 27」

ねずみなき

ねずみなき [0] 【鼠鳴き】
「ねずなき」に同じ。「主(シユウ),―をして下人をよびたつる/狂言・察化」

ねずみのお

ねずみのお [5] 【鼠の尾】
イネ科の多年草。日当たりの良い原野や道端などに叢生(ソウセイ)。高さ約60センチメートル。葉は細長く無毛。九〜一一月,茎の先に鉛緑色の穂をつける。穂を鼠の尾に見たてこの名がある。

ねずみのみ

ねずみのみ [3] 【鼠蚤】
鼠に寄生するノミの総称。ケオプスネズミノミは人体にも寄生してペストを媒介する。

ねずみのよめいり

ねずみのよめいり 【鼠の嫁入り】
昔話の一。鼠が天下一の婿をとろうとして考えた候補者のそれぞれに,さらに強いものがいることがわかり,結局,同類の鼠を婿にすることにしたという話。あれこれ迷っても平凡なところに落ち着くたとえともされる。

ねずみはなび

ねずみはなび [4] 【鼠花火】
花火の一。小さな輪になっていて,点火すると,地面を勢いよく走り回ってから破裂する。鼠火。[季]秋。

ねずみばぎり

ねずみばぎり [4] 【鼠歯錐】
刃先が扁平で,三つに分かれた錐。かたくて割れやすい木材や竹細工に用いる。
→錐

ねずみばしり

ねずみばしり [4] 【鼠走り】
門や出入り口などの扉の上方の軸を受けるために柱間にわたした横木。ねずばしり。とかみ。

ねずみばんし

ねずみばんし [4] 【鼠半紙】
鼠色の粗末な半紙。

ねずみび

ねずみび [3] 【鼠火】
「鼠花火」に同じ。

ねずみまい

ねずみまい 【鼠舞ひ】
〔鼠が穴から首だけを出して様子をうかがい,なかなか出ないことから〕
ためらうこと。なかなか態度を決めないこと。「猫なでの姑に娵(ヨメ)の―/柳多留 52」

ねずみもち

ねずみもち [3] 【鼠黐】
モクセイ科の常緑低木。暖地に自生。生け垣・庭木とする。高さ約2メートル。葉は対生し,卵形で厚く光沢がある。六月頃,枝先に香りのある白色小花を円錐形に密生。果実は楕円形で,晩秋,紫黒色に熟し,漢方で強壮薬とする。タマツバキ。タズノキ。ネズモチ。

ねずみカンガルー

ねずみカンガルー [4] 【鼠―】
有袋目ネズミカンガルー科の哺乳類の総称。体長約30〜55センチメートル,尾長約20〜40センチメートル。外見はネズミに似て,普通,地下に巣穴を作ってすむ。オーストラリア・タスマニア・ニューギニアに生息。一〇種ほどが知られる。

ねずみチフスきん

ねずみチフスきん [0] 【鼠―菌】
〔(ラテン) Salmonella typhimurium〕
食中毒の原因となるサルモネラ属の細菌の一。発癌物質の検索や遺伝学の研究に利用する。

ねずり

ねずり [0] 【根摺り】
ムラサキなどの根を摺りつけて染めること。「紫の―の衣色にいづなゆめ/古今(恋三)」

ねずる

ねず・る 【舐る】 (動ラ四)
なめる。ねぶる。「ええ,尻―・りくされ/滑稽本・膝栗毛 6」

ねず緒

ねずお 【ねず緒】
指貫(サシヌキ)の裾のくくり方の名。わなを外に表さず,緒の先だけを出す。老年の人のくくり方。

ねせつける

ねせつ・ける [4] 【寝せ付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ねせつ・く
「寝かし付ける」に同じ。「子供を―・ける」

ねせる

ね・せる [0] 【寝せる】 (動サ下一)[文]サ下二 ね・す
寝るようにする。寝かす。「子供を―・せる」

ねぜり

ねぜり [1] 【根芹】
〔根を食用にすることから〕
セリ。

ねそ

ねそ
〔副詞「ねそねそ」から〕
言葉や動作がのろく,鈍いこと。また,その人。また,気の利かない人にもいう。「あんな―がおはごとを仕出し/浮世草子・姑気質」

ねそう

ねそう 【年星・年三】
〔「ねんさう」の撥音「ん」の無表記。「さう」は「しゃう」の直音表記〕
陰陽道(オンヨウドウ)で,生まれ年にあたる星をまつって除災・開運を祈ること。一説に正月・五月・九月に仏事・斎戒などをすること。「亮の姫宮―始めたりしに/経信集」

ねそねそ

ねそねそ (副)
動作や物の言い方などがのろく,まだるっこいさま。反応が鈍いさま。「公事に上げたくは上げうまでよと,―と言うたが/狂言・右近左近(虎寛本)」

ねそびれる

ねそび・れる [4] 【寝そびれる】 (動ラ下一)
眠る時機を失って,眠ろうとしても眠れなくなる。ねはぐれる。ねそこなう。「隣がうるさくて,―・れてしまった」

ねそびれる

ねそびれる【寝そびれる】
cannot get to sleep;lie awake in bed.

ねそべる

ねそべ・る [3] 【寝そべる】 (動ラ五[四])
ごろっと腹ばいになったり横になったりする。「―・ってテレビを見る」

ねそべる

ねそべる【寝そべる】
sprawl;→英和
lie down.

ねぞう

ねぞう [0] 【寝相】
寝ているときの姿・様子。「―が悪い」

ねぞう

ねぞう【寝相が悪い】
toss about in bed.

ねぞろい

ねぞろい [2] 【根揃い】
(1)根がそろっていること。
(2)髪を結うとき,髷(マゲ)の根のところで髪の筋を揃えてくくること。また,髪を結うこと。根揃え。「―から何から極(キマ)つたものだ/滑稽本・浮世風呂 3」

ねた

ねた [0]
〔たね(種)の倒語〕
(1)もとになるもの。材料。原料。「記事の―」「寿司―」「話の―」
(2)証拠。また,証拠の品。「―があがる」
(3)手品などの仕掛け。「―が割れる」

ねた

ねた 【妬】
〔形容詞「ねたし」の語幹から〕
憎らしいと思うこと。根にもつこと。「宵に悪口せられしその―に,わざと口を裂かるる/曾我 9」

ねた=に籠(コ)む

――に籠(コ)・む
根にもつ。恨みに思う。「きさとねんごろ致せしを,由兵衛めが―・み/浄瑠璃・今宮心中(中)」

ねたおれる

ねたお・れる [4] 【寝倒れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 ねたふ・る
倒れるように横になる。ごろりと横になる。「床の上へ来ると其儘(ソノママ),其処(ソコ)へ―・れる/浮雲(四迷)」

ねたがる

ねたが・る 【妬がる】 (動ラ四)
(1)憎らしいと思う。うらめしく思う。「我はまめ人ともてなし名のり給ふを―・り給ひて/源氏(浮舟)」
(2)くやしがる。残念に思う。「かく謀(タバカ)られて逃がしつれば,手を打て―・り/今昔 24」

ねたきり

ねたきり [4][0] 【寝た切り】
病気などで床についたきり起きられないでいること。ねたっきり。

ねたきりの

ねたきりの【寝たきりの】
bedridden.→英和
寝たきり老人 a bedridden old man.

ねたきりろうじん

ねたきりろうじん [5] 【寝た切り老人】
病気や老化などで,寝たきりの状態にある高齢者。一般には寝たきりの状態が六か月以上続き,日常生活を行う上で介護を必要とする高齢者をいう。

ねたげ

ねたげ 【妬げ・嫉げ】 (形動ナリ)
(1)憎らしく恨めしく思われるさま。「―なること多くて,まま母の北の方は安からずおぼすべし/源氏(賢木)」
(2)憎らしくなるほど立派であるさま。「心ばせのなだらかに―なりしを/源氏(末摘花)」

ねたさ

ねたさ [1] 【妬さ・嫉さ】
ねたましいこと。憎らしいこと。

ねたし

ねた・し 【妬し】 (形ク)
(1)(他人のしたことが)憎らしい。しゃくにさわる。「かくあさましくもてきたる事を―・く思ひ/竹取」
(2)(自分のしたことが)残念だ。悔しい。「―・き,言はざらましものを,とくやしがるうちに/土左」

ねたば

ねたば [0] 【寝刃】
切れ味の鈍くなった刃。「―や付しと透かし見れば/浄瑠璃・栬狩」

ねたば=を合わす

――を合わ・す
(1)刀剣の刃を研(ト)ぐ。[日葡]
(2)ひそかに事をくわだてる。「何とぞしてしかへしがしたかつた,といつて―・せるぢやあ無い/夜行巡査(鏡花)」

ねたまき

ねたまき [0] 【根太巻】
矢篦(ヤノ)の,沓巻(クツマキ)の上の糸で巻いてある部分。
→矢

ねたましい

ねたまし・い [4] 【妬ましい】 (形)[文]シク ねたま・し
〔動詞「ねたむ」の形容詞化〕
(自分よりよい状態にあるものが)うらやましく憎らしい。しゃくだ。「人の幸福が―・い」「此やうな娘を大ていの男に添はせるは―・しい/浄瑠璃・鑓の権三(上)」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)

ねたましい

ねたましい【嫉ましい】
⇒嫉む.

ねたます

ねたま・す 【妬ます】 (動サ四)
うらやましいと思わせる。くやしがらせる。「庭の紅葉こそ踏みわけたる跡もなけれ,など―・す/源氏(帚木)」

ねたみ

ねたみ [3] 【妬み・嫉み】
(1)ねたむこと。そねみ。嫉妬(シツト)。「―ごころ」「―を買う」
(2)負けた側が挑んで,もう一度行う勝負。「御―には御勝ちあり/とはずがたり 2」

ねたみ

ねたみ【嫉み】
jealousy;→英和
envy.→英和
〜深い jealous;→英和
envious.→英和

ねたむ

ねた・む [2] 【妬む】 (動マ五[四])
(1)他人の幸福や長所がうらやましくて,憎らしいと思う。ねたましく思う。「仲間の出世を―・む」
(2)腹を立てる。くやしく思う。「うるはしき姿したる使にも障らじと―・みをり/竹取」

ねたむ

ねたむ【嫉む】
be jealous[envious] <of> ;envy.→英和
嫉まれる become an object of jealousy.

ねたんぽ

ねたんぽ [2] 【根担保】
一定の継続的取引関係から生ずる複数の債権を,一定の限度まで担保すること。根抵当・根質・根保証などの総称。

ねだ

ねだ【根太】
《建》joists.

ねだ

ねだ [1] 【根太】
(1)床板を受ける横木。「―がゆるむ」
(2)木造船で,船底の敷き板を受ける横木。

ねだい

ねだい [0] 【寝台】
しんだい。ベッド。

ねだいた

ねだいた [0] 【根太板】
根太の上に張る板。床板(ユカイタ)。

ねだおし

ねだおし [2] 【根倒し】
木を根もとから引き抜いて倒すこと。根のついたまま倒しておくこと。

ねだかけ

ねだかけ [2] 【根太掛(け)】
根太の端を支えるために柱に取り付けた横木。

ねだきり

ねだきり 【根太切(り)】
〔「ねだぎり」とも〕
余すところなく全部。あり金・身代などのすべて。ねだっきり。「扱ひは―,法師の分散/浮世草子・新色五巻書」

ねだけ

ねだけ [1] 【根竹】
竹の根もとの節の多い部分。

ねだな

ねだな [0] 【根枻】
⇒加敷(カジキ)

ねだめ

ねだめ [0] 【寝溜め】 (名)スル
睡眠が十分にとれない日に備えて余分に眠っておくこと。「―は効(キ)かない」

ねだやし

ねだやし [0][2] 【根絶やし】
(1)草木を根もとから抜き取って,再び生えてこないようにすること。「雑草を―にする」
(2)何も残らないようにすっかり取り除くこと。根絶(コンゼツ)。「敵を―にする」

ねだり

ねだり [0] 【強請り】
ねだること。ねだれ。「お―をする」

ねだりくさい

ねだりくさ・い 【強請り臭い】 (形)[文]ク ねだりくさ・し
〔中世・近世語〕
いかにもねだるようである。ゆすりめいている。「そなたは言語道断―・い事をおしやる/狂言・乞聟」

ねだりもの

ねだりもの 【強請り者】
言いがかりをつけて金品をゆする人。ゆすり。ねだれもの。「あの連れ合ひ牢人は―なれば/浮世草子・胸算用 1」

ねだる

ねだ・る 【根足る】 (動ラ四)
根がしっかりと張る。根が広く深くはびこる。「竹の根の―・る宮/古事記(下)」

ねだる

ねだる
tease <a person for a thing> ;→英和
ask importunately <a person for a thing,to do> .

ねだる

ねだ・る [2][0] 【強請る】
■一■ (動ラ五[四])
(1)相手の愛情や好意に甘えて,無理にたのむ。せがむ。「チップを―・る」「親に―・って車を買ってもらう」「お菓子を―・る」
(2)無理を言って金品を要求する。また,ゆする。「そちが拾うて手形を書いて判を据ゑ,おれを―・つて銀取らうとは/浄瑠璃・曾根崎心中」
(3)文句や不平をいう。「此様に先の相手になつて―・り込ましやつたも/浄瑠璃・双蝶蝶」
■二■ (動ラ下二)
⇒ねだれる

ねだれ

ねだれ 【強請れ】
「ねだり」に同じ。「やい,待て��と―の胴声/浄瑠璃・御所桜」

ねだれもの

ねだれもの 【強請れ者】
「ねだりもの」に同じ。

ねだれる

ねだ・れる 【強請れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 ねだ・る
「ねだる{■一■}」に同じ。「誰にても目下なる人といへば,―・れて物を取る者なり/咄本・醒睡笑」「なう父を返しや,父上返しやと,―・れ歎きし有様は/浄瑠璃・出世景清」

ねだん

ねだん【値段】
a price;→英和
a cost.→英和
⇒値,価格.値段表 a price list.

ねだん

ねだん [0] 【値段】
売買する物についている金額。値。価格。「―が高い」

ねち

ねち 【熱】
熱病。「くすしどもに問ひ侍れば,―などにやおはすらむとなむ/宇津保(国譲中)」

ねちがえ

ねちがえ [0] 【寝違え】
寝ちがえること。

ねちがえる

ねちがえる【寝違える】
have a sprain <in one's neck> while asleep.

ねちがえる

ねちが・える [4][3] 【寝違える】 (動ア下一)[文]ハ下二 ねちが・ふ
むりな姿勢で長時間寝たため,首や肩の筋をちがえて痛める。「首を―・える」

ねちこい

ねちこ・い [3] (形)
「ねちっこい」に同じ。「―・い言い回し」

ねちっこい

ねちっこ・い [4] (形)
ねちねちしている。しつこくこだわっている。ねちこい。「―・く攻撃する」
[派生] ――さ(名)

ねちねち

ねちねち [1] (副)スル
(1)ねばつくさま。ねとねと。「手が―する」
(2)性格ややり方がしつこいさま。あっさりしないさま。ねっちり。「―と言い続ける」

ねちみゃく

ねちみゃく (名・形動)
〔「ねぢみゃく」とも〕
ぐずぐずして決めかねること。また,しつこいこと。また,そのさま。「はて―な幽霊ぢや/歌舞伎・桑名屋徳蔵」

ねちもの

ねちもの 【ねち者】
ねちねち言って,人を困らせる者。ゆすり。「こなさんが親ぢやと云てござつては,―になります/歌舞伎・壬生大念仏」

ねちょう

ねちょう 【根帳】
元帳。台帳。「年久しき手代―をしめ/浮世草子・永代蔵 3」

ねち者

ねちもの 【ねち者】
ねちねち言って,人を困らせる者。ゆすり。「こなさんが親ぢやと云てござつては,―になります/歌舞伎・壬生大念仏」

ねっか

ねっか 【熱河】
中国河北省の都市,承徳(シヨウトク)の旧名。

ねっかしょう

ねっかしょう 【熱河省】
もと中国北部にあった省。省都は承徳(熱河)。1956年廃止され,河北・遼寧二省と内モンゴル自治区とに分割編入された。

ねっから

ねっから [1][0] 【根っから】 (副)
〔「根から」の転〕
「根から」に同じ。「―の商売人だ」「お酒は―受けつけない」

ねっから

ねっから【根っから】
<be honest> by nature (生まれつき); <not> at all (全然).〜の商人である be born a merchant.→英和
〜の東京育ち a Tokyoite born and bred.

ねっからはっから

ねっからはっから 【根っから葉っから】
「根っから」を強めていう語。何から何まで。まったく。全然。「―わかっちゃいないんだ」

ねっかんあつえん

ねっかんあつえん [5] 【熱間圧延】
金属を高温に加熱して行う圧延加工。
⇔冷間圧延

ねっかんしあげ

ねっかんしあげ [5] 【熱間仕上げ】
加熱した金属が冷却しないうちに成型する仕上げ法。

ねっき

ねっき [0] 【根っ木】
「根っ木打ち」に同じ。

ねっき

ねっき [0] 【熱気】
(1)高温の空気・気体。「―で消毒する」
(2)夢中になって,高ぶった雰囲気。「異様な―に包まれる」
(3)病気などによる発熱。ねつけ。

ねっき

ねっき【熱気】
heat;→英和
hot air.

ねっきうち

ねっきうち [3] 【根っ木打ち】
子供の遊び。釘または先をとがらせた棒を交互に地面に打ち込み,相手のものを倒した方を勝ちとする。ねっき。[季]冬。

ねっきょう

ねっきょう [0] 【熱狂】 (名)スル
異常に興奮し熱中すること。「勝利に―した観衆」

ねっきょう

ねっきょう【熱狂】
enthusiasm;→英和
excitement;→英和
frenzy.→英和
〜する get excited <at,by,with> ;be crazy <about> .〜的な(に) enthusiastic(ally);frantic(ally).→英和

ねっきょうてき

ねっきょうてき [0] 【熱狂的】 (形動)
熱狂しているさま。「―なファン」「―な歓迎」

ねっきよく

ねっきよく [3] 【熱気浴】
伝導熱を利用した温熱療法の一。室内あるいは浴函(ヨクカン)内の空気を五〇〜八〇度に加熱し,多量の発汗を起こして代謝を促進する。リューマチ・神経痛・肥満症などに効果がある。サウナ風呂・熱気函浴など。

ねっきりはっきり

ねっきりはっきり [5] 【根っ切り葉っ切り】 (副)
「ねきりはきり」に同じ。「こんやで―ほんとうにこれぎり��/安愚楽鍋(魯文)」

ねっけつ

ねっけつ【熱血を注ぐ】
devote oneself <to one's work> .熱血漢 a hot-blooded man.

ねっけつ

ねっけつ [0] 【熱血】
(1)体温のぬくもりのある生き血。
(2)血のわき返るような激しい意気ごみ・情熱。
⇔冷血

ねっけつかん

ねっけつかん [4][3] 【熱血漢】
正義感が強く情熱的な男。熱血男児(ダンジ)。

ねっこ

ねっこ [3] 【根っ子】
(1)草木の根。「―を引き抜く」
(2)木の切り株。「―に腰を下ろす」

ねっさ

ねっさ [1] 【熱砂】
日に焼けた熱い砂。ねっしゃ。

ねっさん

ねっさん [0] 【熱讃】 (名)スル
熱烈な言葉でほめること。

ねっし

ねっし [1] 【涅歯】
⇒でっし(涅歯)

ねっしゃ

ねっしゃ [1] 【熱砂】
⇒ねっさ(熱砂)

ねっしゃびょう

ねっしゃびょう【熱射病】
heatstroke.→英和

ねっしゃびょう

ねっしゃびょう [0] 【熱射病】
高温多湿の場所に長時間置かれ,体の熱放散が十分行えないときに起こる病気。頭痛・めまい・倦怠(ケンタイ)感などに始まり,体温の著しい上昇や発汗停止,昏睡(コンスイ)・痙攣(ケイレン)などを起こす。
→日射病

ねっしょ

ねっしょ [1] 【熱暑】
夏の日盛りの暑さ。暑熱。

ねっしょう

ねっしょう [0] 【熱傷】
⇒火傷(ヤケド)

ねっしょう

ねっしょう [0] 【熱唱】 (名)スル
心を込めて熱情的に歌うこと。

ねっしん

ねっしん [1][3] 【熱心】 (名・形動)スル[文]ナリ
物事に情熱をこめて打ちこむこと。心をこめて一生懸命すること。また,そのさま。「―に勉強する」「―な練習態度」「そんなに放蕩(ホウトウ)に―するだらう/当世書生気質(逍遥)」
[派生] ――さ(名)

ねっしん

ねっしん【熱心】
zeal;→英和
ardor;→英和
eagerness;enthusiasm.→英和
〜な eager;→英和
ardent;→英和
diligent (勤勉な).→英和
〜に eagerly;earnestly;→英和
intently.→英和

ねっしんか

ねっしんか [0] 【熱心家】
情熱をもって物事に打ちこむ人。「此の人は平等自由の―で/花間鶯(鉄腸)」

ねっすい

ねっすい [0] 【熱水】
(1)ぐらぐら煮立った水。熱湯。
(2)地殻中に存在する高温の水または水溶液。

ねっすいこうしょう

ねっすいこうしょう [5] 【熱水鉱床】
熱水{(2)}から鉱物が晶出沈殿したり,熱水とまわりの岩石との化学反応により新しい鉱物が生成したりしてできた鉱床。

ねっすいへんしつ

ねっすいへんしつ [5] 【熱水変質】
熱水{(2)}の作用によって岩石や鉱物の組織や組成が変化すること。

ねっする

ねっ・する [0][3] 【熱する】 (動サ変)[文]サ変 ねつ・す
(1)熱を加える。熱くする。「金属を―・する」
(2)熱くなる。「まっ赤に―・した溶岩」
(3)夢中になる。熱中する。「―・しやすい性質」「政治に―・して青雲功名を謀(ハカ)り/福翁百話(諭吉)」

ねっする

ねっする【熱する】
(1)[物を]heat;→英和
[物が]become hot;be heated.(2) ⇒興奮.

ねっせい

ねっせい [0] 【熱誠】 (名・形動)[文]ナリ
まごころが強くこもっている・こと(さま)。「ルイザの―なる執着/田舎教師(花袋)」

ねっせい

ねっせい [0] 【熱性】
(1)高熱を伴う性質。「―痙攣(ケイレン)」
(2)激しやすい性質。激昂(ゲツコウ)性。

ねっせん

ねっせん [0] 【熱戦】
熱のこもった激しい勝負・競技。「―を展開する」

ねっせん

ねっせん【熱線】
《理》heat[thermic]rays.

ねっせん

ねっせん [0] 【熱線】
(1)熱した金属線。
(2)「赤外線(セキガイセン)」に同じ。

ねっせん

ねっせん【熱戦】
a fierce fight;a close game (競技).

ねっせんきゅうしゅうガラス

ねっせんきゅうしゅうガラス [9] 【熱線吸収―】
微量の酸化鉄・クロムなどを含み,波長の長い赤外線などを吸収して熱を遮断するガラス。赤外線吸収ガラス。吸熱ガラス。

ねっせんはんしゃガラス

ねっせんはんしゃガラス [8] 【熱線反射―】
ガラスの表面に金属酸化膜を焼き付けるなどして,主に赤外線を反射するガラス。熱線反射板ガラス。

ねっせんふうそくけい

ねっせんふうそくけい [0] 【熱線風速計】
風速計の一。電流を通して加熱したタングステン・白金などの細い金属線を気流中にさらすと,冷却して電気抵抗が減少することを利用。微風の測定に適する。

ねっそ

ねっそ [0] 【熱素】
熱現象を担うものとして想定された物質的実体。物質と結合して潜在化し離れて熱として現れる,光や電気と同様の不可秤量物と考えられた。熱を一種の物質とみなす考えは,一八世紀後半から一九世紀にかけて,エネルギー論が確立されるまで,ブラックやカルノーらの熱現象の解明に一定の役割を果たした。カロリック。

ねったい

ねったい [0] 【熱帯】
赤道を中心にして南北両回帰線に挟まれた地帯。一年のうち二回太陽が天頂を通過する。気候的には年平均気温が二〇度以上または最寒月の月平均気温が一八度以上の地帯で,おおよそ椰子(ヤシ)樹の生育地帯と一致する。

ねったい

ねったい【熱帯】
the Torrid Zone.〜の tropical.→英和
‖熱帯魚(植物) a tropical fish(plant).熱帯性低気圧 a tropical atmospheric depression;a tropical cyclone.熱帯地方 the tropics.

ねったい

ねった・い 【妬い】 (形)[文]ク ねつた・し
〔「妬(ネタ)い」の転。中世・近世語〕
「ねたし(妬)」に同じ。「なう,なう,―・い佐々木殿/浄瑠璃・ひらかな盛衰記」

ねったいうりん

ねったいうりん [5] 【熱帯雨林】
⇒熱帯多雨林(ネツタイタウリン)

ねったいうりんきこう

ねったいうりんきこう [8] 【熱帯雨林気候】
赤道付近にみられる高温・多雨の気候。気温は年間を通じて摂氏二六度から二八度で,年較差は小さいが,日較差は比較的大きい。毎日スコールがあり,雨量は2000ミリメートル以上の所が多い。常緑広葉樹が広がり,焼畑農業やプランテーションが行われる。アマゾン川流域・ザイール川流域・東インド諸島に分布する。

ねったいかじつ

ねったいかじつ [5] 【熱帯果実】
(1)
⇒トロピカル-フルーツ
(2)植物防疫法に基づいて輸入される果実のこと。

ねったいきこう

ねったいきこう [5] 【熱帯気候】
熱帯に特有な気候。年間を通じて高温で,気温差が少ない。年間雨量は赤道直下では多いが,亜熱帯寄りの地方では,乾季と雨季とに分かれる。

ねったいきだん

ねったいきだん [5] 【熱帯気団】
低緯度地方に発生する高温な気団。熱帯大陸気団と熱帯海洋気団がある。

ねったいぎょ

ねったいぎょ [3] 【熱帯魚】
熱帯・亜熱帯地方に産する魚類の総称。形や色の美しいものが多く,観賞用に飼育される。エンゼルフィッシュ・ネオンテトラ・グッピーなど。

ねったいこ

ねったいこ [3] 【熱帯湖】
水温が年中摂氏四度以下にならない湖沼。日本では,琵琶湖と芦ノ湖とを結ぶ線が,その北限になっている。
→温帯湖

ねったいこううりん

ねったいこううりん [7] 【熱帯降雨林】
⇒熱帯多雨林

ねったいしゅうそくたい

ねったいしゅうそくたい [0] 【熱帯収束帯】
南北両半球の貿易風が合流する帯状の地域。熱帯低気圧の発生とかかわりが深い。赤道前線。

ねったいしょくぶつ

ねったいしょくぶつ [6] 【熱帯植物】
熱帯地方に成育する植物の総称。一般的に常緑広葉で,冬芽などの保護器官をもたない。ヤシ・パイナップルなど。

ねったいたうりん

ねったいたうりん [6] 【熱帯多雨林】
きわだった乾季のない熱帯地方に発達する樹林。高さ50メートル以上の常緑樹を主体とし,つる植物・樹上着生植物が多い。熱帯雨林。熱帯降雨林。

ねったいちょう

ねったいちょう [3] 【熱帯鳥】
ペリカン目ネッタイチョウ科の海鳥の総称。小形のカモメぐらいの大きさで,中央の尾羽二本が非常に長い。全体に白色で,翼に黒斑または黒帯がある。熱帯水域に三種が生息し,日本では南鳥島や硫黄島でアカオネッタイチョウが繁殖する。

ねったいていきあつ

ねったいていきあつ [7] 【熱帯低気圧】
熱帯の主として海上で発生した低気圧の総称。海面からエネルギーを補給されつつ発達し,発生海域によって台風・ハリケーン・サイクロンなどと呼ばれる。日本では,最大風速が風力七以下を弱い熱帯低気圧,八以上を台風と大別する。

ねったいび

ねったいび [3] 【熱帯日】
「真夏日」に同じ。

ねったいびょう

ねったいびょう [0] 【熱帯病】
熱帯地方に多く見られる病気の総称。リケッチア感染による発疹チフス・スピロヘータ感染による熱帯フランベジア,原虫感染によるカラアザール・アフリカ嗜眠(シミン)病・アメーバ赤痢・マラリアなど。

ねったいや

ねったいや [3] 【熱帯夜】
最低気温が摂氏二五度以下に下がらない夜。一般に,寝苦しく暑い夜となる。

ねったいりん

ねったいりん [3] 【熱帯林】
アジア・アフリカ・ラテン-アメリカ・オーストラリアなどの熱帯地域の森林。集団移住政策による焼き畑や商業伐採・薪の採取・放牧などにより急速に減少しつつある。

ねったいモンスーンきこう

ねったいモンスーンきこう [10] 【熱帯―気候】
弱い乾季のある熱帯気候の一。夏は南西モンスーンにより雨量が多い。冬は北東モンスーンが吹くが乾季をなす。乾季に落葉する広葉樹林がみられる。フィリピン,インドシナ半島の海岸地帯,インドのマラバル海岸,ギアナ地方に分布する。熱帯季節風気候。

ねっち

ねっち [1] 【熱地】
(1)暑い土地。
(2)にぎやかな所。繁華な所。「錦城歌吹(ニギヤカナル)の―を去り/花柳春話(純一郎)」

ねっちゅう

ねっちゅう [0] 【熱中】 (名)スル
他のことを忘れて,一つのことに心を注ぐこと。「将棋に―する」

ねっちゅう

ねっちゅう【熱中する】
devote oneself <to> ;be devoted <to> ;be absorbed <in> ;be crazy <about jazz> .

ねっちゅう

ねっちゅう [0] 【熱衷】
熱情。衷心よりのまごころ。「わが―と論旨をめでて/小説神髄(逍遥)」

ねっちゅうしょう

ねっちゅうしょう [0] 【熱中症】
高温下での運動や労働のため,発汗機構や循環系に異常をきたして起こる病気。体温上昇,発汗停止とともに虚脱・痙攣(ケイレン)・精神錯乱・昏睡(コンスイ)などを起こし,生命の危険を伴うこともある。

ねっちょう

ねっちょう [0] 【熱腸】
怒りや悲しみで腸(ハラワタ)がにえくりかえる心中。「此―が冷されぬ/浮雲(四迷)」

ねっちり

ねっちり [3] (副)スル
性質や話し方がしつこいさま。ねちねち。「―(と)説教された」

ねってい

ねってい [0] 【熱低】
「熱帯低気圧」の略。

ねってつ

ねってつ [0] 【熱鉄】
高熱で溶けた鉄。また,熱した鉄。

ねってつ=を飲む

――を飲・む
大変苦しい思いをすることのたとえ。

ねっとう

ねっとう [0] 【熱闘】
熱のこもった激しいたたかい。「―をくりひろげる」

ねっとう

ねっとう【熱湯】
hot[boiling]water.

ねっとう

ねっとう [0] 【熱祷】
熱心に祈ること。

ねっとう

ねっとう [0] 【熱鬧】
〔「ねつどう」とも〕
大勢の人で混雑すること。雑鬧。「車中の―に肉食人種特有の腋臭(ワキガ)の臭気(ニオイ)を加へ/あめりか物語(荷風)」

ねっとう

ねっとう [0] 【熱湯】
煮えたっている熱い湯。煮え湯。

ねっとり

ねっとり [3] (副)スル
粘りけのあるさま。くっつくさま。「ゴマを―(と)するまで擂(ス)る」「汗で―(と)からみつく」

ねっとりした

ねっとりした
sticky;→英和
clammy.→英和

ねっぱ

ねっぱ [1] 【熱波】
著しく高温の気塊が,波のようにおしよせる現象。暖波のうち程度の激しいもの。
⇔寒波

ねっぱ

ねっぱ【熱波】
a heat wave.

ねっぱつ

ねっぱつ [0] 【熱発】 (名)スル
「発熱」に同じ。「―する程の事にはあらねど,神経非常に高ぶり/蜃中楼(柳浪)」

ねっぷう

ねっぷう [0][3] 【熱風】
(1)高温の風。熱い風。
(2)真夏に吹く熱く乾いた風。[季]夏。

ねっぷう

ねっぷう【熱風】
a hot wind.

ねっぷうかんそうき

ねっぷうかんそうき [7] 【熱風乾燥機】
高温に熱した空気を送りこんで,水分を蒸発させて乾燥する機械。

ねっぷうろ

ねっぷうろ [3] 【熱風炉】
高炉に吹きこむ空気を,あらかじめ高温に加熱する炉。蓄熱室。

ねつ

ねつ (名・形動)
〔形容詞「ねつい」の語幹から。中世末から近世へかけての語〕
(1)念入りな・こと(さま)。[日葡]
(2)心の底に含むところのある・こと(さま)。いやみ。「はあ―な事をば言やるなう/浄瑠璃・八百屋お七」

ねつ

ねつ【熱】
(1) heat.→英和
(2) fever (熱病);→英和
temperature (体温).→英和
(3)[熱心]enthusiasm <for> ;→英和
a mania[craze] <for> .→英和
〜がある have a fever.〜が上がる(下がる) One's temperature goes up (down).〜っぽい feverish;heated <argument> .→英和
〜を計る take a person's temperature.ジャズに〜を上げる be crazy about jazz.‖熱汚染 thermal pollution.熱膨張(伝導) thermal expansion (conduction).ダンス熱 a mania for dancing.

ねつ

ねつ [2] 【熱】
(1)あついこと。あつさ。
(2)病気などで普段より高くなった体温。「―が下がる」
(3)一つの事に夢中になって,高ぶった気持ち。また,興奮した状態。「話に―がこもる」
(4)熱病。「己は―を病んでゐるやうに,気が遠くなつて/青年(鴎外)」
(5)〔物・化〕 温度の高い系から温度の低い系にエネルギーが移動するときのエネルギーの移動形態の一つで,力学的な仕事や物質の移動などにはよらないもの。熱の量,すなわち熱量の単位は,ジュールやカロリーが用いられる。

ねつ=が入(ハイ)る

――が入(ハイ)・る
ある物事に熱中する。「仕事に―・る」

ねつ=が冷(サ)める

――が冷(サ)・める
熱中していた状態から,もとに戻る。

ねつ=に浮かさ∘れる

――に浮かさ∘れる
(1)高熱のためにうわごとを言う。
(2)夢中になって分別を失う。

ねつ=を上げる

――を上・げる
(1)熱中する。のぼせる。「アイドルに―・げる」
(2)議論に熱中する。気炎を上げる。

ねつ=を吹(フ)く

――を吹(フ)・く
気炎を吐く。大言壮語する。

ねつあい

ねつあい [0] 【熱愛】 (名)スル
心の底から愛すること。「妻を―する」

ねつあい

ねつあい【熱愛する】
love <a person> devotedly[passionately].

ねつい

ねつ・い [2] (形)
(1)熱心だ。根気強い。「物に凝り出すと―・い質なので/大川端(薫)」
(2)執念深い。しつこい。ねちこい。「―・い親仁が明け暮れの露/投盃」

ねつい

ねつい [1] 【熱意】
いちずにそれに打ち込んでいる気持ち。熱心な気持ち。「―を示す」「―に欠ける」「―がない」

ねつい

ねつい【熱意】
zeal;→英和
eagerness.〜ある eager.→英和

ねついんきょく

ねついんきょく [3] 【熱陰極】
加熱することによって熱電子を出す陰極。

ねつうん

ねつうん [0] 【熱雲】
(1)小規模の火砕流。火山から噴き出した溶岩片と高温ガスとが混濁して山腹を流下する現象。
(2)高熱の雲。

ねつうんどう

ねつうんどう [3] 【熱運動】
物体を構成する個々の原子・分子などの粒子が行う不規則・無秩序な微視的運動。

ねつえん

ねつえん【熱演(する)】
(give) an ardent performance.

ねつえん

ねつえん [0] 【熱演】 (名)スル
演劇などで,その役になり切って意欲的に演ずること。「大(ダイ)―」「大役を―する」

ねつおうりょく

ねつおうりょく [3] 【熱応力】
物体の熱膨張を抑えて温度を上げるとき,その物体の内部に生ずる応力。また,材質や各部の温度変化が均一でないために,熱を加えたとき内部に生ずる応力。

ねつおせん

ねつおせん [3] 【熱汚染】
人間活動の拡大,エネルギー消費の増大,戦争などによって放出された大量の熱が環境に蓄積し,大気や水域・大地の温度を上昇させること。経済・商業活動による都市域の気温の上昇,発電所・製鉄所の温排水による水温の上昇,地下鉄や地下街の発達による地温の上昇など。

ねつかいらい

ねつかいらい [3] 【熱界雷】
強い日射による上昇気流に前線が作用して起こる雷。熱的界雷。

ねつかいり

ねつかいり [3] 【熱解離】
温度の上昇によって分子などが分解し,温度が下がれば逆反応によってもとの分子に戻る反応。例えば,塩化アンモニウムは加熱によりアンモニアと塩化水素とに分解するが,これを冷却すれば塩化アンモニウムに戻る。

ねつかがく

ねつかがく【熱化学】
thermochemistry.

ねつかがく

ねつかがく [3] 【熱化学】
化学反応や状態変化などに伴う熱の出入りに基づいて化学反応を研究し,また,さまざまな熱的な状態量と化学平衡との関係を探究しようとする物理化学の一分野。熱力学をその基礎として含み,物性論などとも密接な関連をもつ。

ねつかがくほうていしき

ねつかがくほうていしき [8] 【熱化学方程式】
化学反応式に物質の状態やその反応熱を付記したもの。代数方程式と同様に移項や複数の熱化学方程式の加減算ができ,それにより測定の困難な反応の反応熱をも知ることができる。

ねつかく

ねつかく [0] 【熱核】
「熱原子核」の略。強烈な熱を出す原子核。「―兵器」

ねつかく

ねつかく【熱核反応(融合)】
thermonuclear reaction (fusion).

ねつかくさん

ねつかくさん [3] 【熱拡散】
二種の成分からなる流体に場所による温度差を与えたとき,一方の成分が高温側へ,他方の成分が低温側へ移動して成分組成の変化を生ずる現象。普通は軽い成分が高温側へ,重い成分が低温側へ移動する。気体の熱拡散は同位体の分離に利用される。

ねつかくはんのう

ねつかくはんのう [5] 【熱核反応】
原子核の集団を数千万度あるいは一億度以上の高温に熱したとき,熱運動のエネルギーによって起こる核反応。水素爆弾で起こる核融合反応や,恒星のエネルギー源となっている核反応はこの例。エネルギー源として利用する目的で熱核反応を起こすために,高温のプラズマを利用する方法などが研究されている。

ねつかそせい

ねつかそせい [0] 【熱可塑性】
高温では塑性を示して自由な変形が可能となる性質。
⇔熱硬化性

ねつかそせいじゅし

ねつかそせいじゅし [7] 【熱可塑性樹脂】
常温では弾性をもち,変形しにくいが,加熱により軟化して種々な形に加工することができる合成樹脂。ナイロン・ポリエチレン・ポリスチレン・ポリ塩化ビニルなどはこれにあたる。

ねつかん

ねつかん [0] 【熱感】
熱のある感じ。

ねつがく

ねつがく [0] 【熱学】
熱の移動,それに伴う物質の状態変化および化学変化,熱と他の種類のエネルギーとの相互変換など,熱に関係する現象を対象とする物理学・化学の一部門。熱力学・統計力学をその基礎として含む。

ねつがん

ねつがん [0] 【熱願】 (名)スル
熱心に願うこと。また,その願い。「成功を―する」

ねつき

ねつき [0] 【寝付き】
眠りにつくこと。就寝。就眠。「―がよい」「―が悪い」

ねつき

ねつき [3] 【根付き】
(1)草木で,根が付いていること。また,そのもの。
(2)「根付き魚」に同じ。

ねつき

ねつき【寝付きが良い】
can easily get to sleep.〜が悪い be wakeful.

ねつき

ねつき [0] 【値付き】
立会中に,値段がついて商いが成立すること。売りと買いの値段に折り合いがつくこと。

ねつきうお

ねつきうお [3] 【根付(き)魚】
「根魚(ネウオ)」に同じ。

ねつきかん

ねつきかん [4][3] 【熱機関】
熱の形でエネルギーを吸収し,その一部を力学的仕事に変化させ,繰り返し運転する装置。蒸気機関・内燃機関・蒸気タービンなど。

ねつきかん

ねつきかん【熱機関】
a heat engine.

ねつききゅう

ねつききゅう [3] 【熱気球】
袋にバスケットをつり下げ,プロパン-ガスなどを燃料とするガス-バーナーで袋の中の空気を熱して軽い気体を作り浮揚する気球。

ねつきぐ

ねつきぐ [3] 【熱器具】
電気・ガス・石油などによって熱を発生させ,暖房・調理などに利用できるようにした器具。ストーブ・こんろなど。

ねつきでんりょく

ねつきでんりょく [4] 【熱起電力】
熱電流を流す起電力。大きさは,導体の種類と接点の温度によって定まる。

ねつきりつ

ねつきりつ [3] 【値付(き)率】
上場銘柄のうち取引が成立して値が付いた銘柄の比率。市場の活況を示す。

ねつぎ

ねつぎ [3] 【根継ぎ・根接ぎ】
(1)接ぎ木の一。台木の根に接ぐ方法。カエデ・バラ・フジなどで用いる。また,弱った樹勢を回復させるために,活力のある根を接ぐこと。《根接》
(2)柱の根もとの腐った部分を新しい材と取り替えること。《根継》
(3)跡を継ぐこと。また,跡取り。「成人して若宮に忠臣の―となれ/浄瑠璃・国性爺合戦」

ねつく

ねつく【寝付く】
go to sleep;fall asleep;be laid up <with a cold> (病気で).寝付かす put <a child> to sleep.

ねつく

ねつ・く [2] 【寝付く】 (動カ五[四])
(1)眠りにはいる。眠る。「赤ちゃんが―・く」
(2)病気にかかって床につく。寝込む。「かぜで,先週から―・いたままだ」
[可能] ねつける

ねつくさい

ねつくさ・い [4] 【熱臭い】 (形)
高熱を発した病人の熱気が感じられる。「―・い病室」

ねつけ

ねつけ [0][3] 【根付】
印籠(インロウ)・タバコ入れ・巾着(キンチヤク)などの,ひもの先端に付ける小さな細工物。帯にはさんで下げた際のすべりどめを兼ねた一種の装飾品。おびばさみ。

ねつけ

ねつけ [3] 【熱気】
熱のある感じ。「―がする」

ねつけい

ねつけい [0] 【熱型】
体温の上がり下がりの型。マラリアの間欠熱,腸チフスの稽留(ケイリユウ)熱など,病気によって特徴のある型がみられる。

ねつけどけい

ねつけどけい [4] 【根付時計】
懐中時計のこと。「期限に後れて来り,その罪を―に帰しければ/西国立志編(正直)」

ねつけん

ねつけん [0] 【熱圏】
大気圏のうち,中間圏の上方に位置する領域。高度約90キロメートルから300〜500キロメートルの間。電子密度が極大となる,いくつかの電離層が存在する。

ねつげん

ねつげん [0][2] 【熱源】
熱を供給するみなもと。「電気を―とする」

ねつこい

ねつこ・い [3] (形)
しつこい。淡泊でない。ねつい。ねちこい。ねつっこい。
[派生] ――さ(名)

ねつこうかせい

ねつこうかせい ネツカウクワ― [0] 【熱硬化性】
加熱すると硬化する性質。プラスチックなどの示す性質の一。
⇔熱可塑(ネツカソ)性

ねつこうかせいじゅし

ねつこうかせいじゅし ネツカウクワ― [8] 【熱硬化性樹脂】
加熱すると重合度が高まり,熱硬化性をもつ合成樹脂。フェノール樹脂・尿素樹脂・ケイ素樹脂など,網状に結合することのできる高分子化合物。

ねつこうかんき

ねつこうかんき [5] 【熱交換器】
熱を交換する装置の総称。機能により,加熱器・冷却器・凝縮器・蒸発器・再熱器などがある。

ねつこうりつ

ねつこうりつ [3] 【熱効率】
熱機関が一サイクルを完了する間に外部になす仕事量を,その間に吸収する熱量で割った値。蒸気機関の熱効率は約10パーセント。

ねつさまし

ねつさまし【熱さまし】
⇒解熱(げねつ)(剤).

ねつさまし

ねつさまし [3] 【熱冷まし】
熱を下げる薬。解熱剤。

ねつしゅうし

ねつしゅうし [3] 【熱収支】
地表面における熱の出入り(収支)。狭義には,地表面での顕熱・潜熱,地中との熱交換の和(収支)をいう。

ねつしょり

ねつしょり [3] 【熱処理】 (名)スル
物質を加熱・冷却して硬度などの性質を変化させること。主に,金属の焼き入れ・焼き戻し・焼きなましなど。

ねつしょりろ

ねつしょりろ [4] 【熱処理炉】
金属の熱処理を行うための加熱炉。重油炉・電気炉・ガス炉など。

ねつじゅうごう

ねつじゅうごう [3] 【熱重合】
特に触媒を用いなくても,加熱により引き起こされる重合反応。スチレンやメタクリル酸エステルの重合はその例。

ねつじょう

ねつじょう [0] 【熱情】
物事に対する激しく熱心な気持ち。情熱。「―あふれる演説」

ねつじょう

ねつじょう【熱情】
passion;→英和
ardor;→英和
zeal.→英和
〜的な passionate;→英和
ardent.→英和

ねつじょうてき

ねつじょうてき [0] 【熱情的】 (形動)
激しい情熱を抱いて物事を行うさま。情熱的。「―な演奏」

ねつせきどう

ねつせきどう [3] 【熱赤道】
地球上の各経度ごとに最も気温の高い地点を連ねた線。平均的には北半球側にあるが,冬は南半球側へ移動する。

ねつそんしつ

ねつそんしつ [3] 【熱損失】
室内の熱が,熱伝導やすきま風などによって外部に流出すること。

ねつぞう

ねつぞう [0] 【捏造】 (名)スル
〔「でつぞう(捏造)」の慣用読み〕
実際にはありもしない事柄を,事実であるかのようにつくり上げること。でっちあげ。「会見記を―する」

ねつぞう

ねつぞう【捏造】
fabrication.〜する fabricate;→英和
invent;→英和
frame up.⇒偽造.

ねつちゅうせいし

ねつちゅうせいし [5] 【熱中性子】
中性子が物質中で原子核と衝突を繰り返して減速され,その運動エネルギーが常温での熱運動のエネルギー〇・〇二五電子ボルト程度になったもの。また一般に,エネルギーの小さな中性子をさす。熱中性子は制御しやすく,原子炉に用いられる。

ねつちゅうせいしろ

ねつちゅうせいしろ [7] 【熱中性子炉】
核分裂によって放出された中性子を減速材で減速して熱中性子とし,核燃料に吸収しやすくして連鎖反応を続けるようにした原子炉。

ねつっこい

ねつっこ・い [4] (形)
「ねつこい」に同じ。
[派生] ――さ(名)

ねつっぽい

ねつっぽ・い [4] 【熱っぽい】 (形)
(1)発熱しているような感じがするさま。「―・くて食欲がない」
(2)熱情のこもったさま。「―・い口調で演説をする」
[派生] ――さ(名)

ねつてんしゃプリンター

ねつてんしゃプリンター [7] 【熱転写―】
プリンターの一種。熱によって紙に固定される特殊インクを塗布したリボンを用いる。印字速度が遅いが,騒音が小さい。

ねつてんびん

ねつてんびん [3] 【熱天秤】
物質の質量を温度を変えながら測定し,質量変化を調べるための天秤。結晶水を失う温度とその量の測定などに用いる。

ねつでんおんどけい

ねつでんおんどけい [0] 【熱電温度計】
熱電対(ネツデンツイ)を利用した温度計。導体の組み合わせにより種々あるが,構造が比較的簡単で,かつじょうぶなので,低温より高温まで測定可能である。熱電対温度計。

ねつでんし

ねつでんし [3] 【熱電子】
高温に熱せられた固体の導体または半導体から放出される電子。真空管はこれを利用したもの。

ねつでんしかん

ねつでんしかん [0] 【熱電子管】
電子源として熱陰極から放出された熱電子を利用する電子管の総称。普通の真空管や,熱陰極放電管などをいう。

ねつでんしこうか

ねつでんしこうか [6] 【熱電子効果】
⇒エジソン効果(コウカ)

ねつでんそし

ねつでんそし [5] 【熱電素子】
熱と電気が関係した現象を利用して,熱エネルギーと電気エネルギーを変換する金属や半導体の素子。熱電対(ネツデンツイ)や電子冷却素子などがある。サーモ-エレメント。

ねつでんたい

ねつでんたい [3] 【熱電堆】
複数の熱電対(ネツデンツイ)を直列に接続したもの。接点に放射線をあてたときに生ずる熱電流を利用したり,その電流の大きさから放射線の強さを測定するのに用いたりする。根電対列。

ねつでんたつ

ねつでんたつ [3] 【熱伝達】
熱が移動する現象。伝導・放射・対流がある。

ねつでんつい

ねつでんつい [3] 【熱電対】
二種類の導体を組み合わせ,接合点の温度の違いによって熱起電力を生じるようにしたもの。この熱起電力は,二種類の導体の種類と温度差によって決まる。二種の金属には,白金と白金ロジウム,銅あるいは鉄とコンスタンタンなどが使われる。温度計などに利用する。

ねつでんどう

ねつでんどう [3] 【熱伝導】
物質の移動を伴わず,また放射によらずに物体の高温部から低温部に熱が移動する現象。微視的には,熱エネルギーが,原子・分子の振動によって,また特に気体や金属では気体分子や自由電子の高温部・低温部相互間の移動によって伝えられること。

ねつでんどうりつ

ねつでんどうりつ [5] 【熱伝導率】
熱伝導で,熱の流れに垂直な単位面積を通って単位時間に流れる熱量を,単位長さあたりの温度差(温度勾配)で割った値。物質の熱伝導のしやすさを示す。熱伝導度。

ねつでんりゅう

ねつでんりゅう [3] 【熱電流】
二種の異なる金属線を接合して閉回路をつくり,二つの接合点に温度差を与えたとき,回路に流れる電流。

ねつど

ねつど [1][2] 【熱度】
(1)熱さの度合。「先生が―を計つて/虞美人草(漱石)」
(2)熱心さの程度。「学習の―が高まる」

ねつのかべ

ねつのかべ [0] 【熱の壁】
超音速で飛ぶ飛行機の機体の金属が空気との摩擦熱に耐えうる限界。

ねつのはな

ねつのはな [5] 【熱の花】
高い熱が出たとき,唇や口もとにできる小さなはれもの。

ねつば

ねつば [1] 【熱罵】 (名)スル
ひどくののしること。「七度も姦通する女なりと―せし由/欺かざるの記(独歩)」

ねつびょう

ねつびょう【熱病】
a fever.→英和

ねつびょう

ねつびょう [0] 【熱病】
高熱のでる病気の総称。腸チフス・肺炎・敗血症・発疹チフス・天然痘など。
→感染症

ねつふくしゃ

ねつふくしゃ [4] 【熱輻射】
⇒熱放射(ネツホウシヤ)

ねつぶんかい

ねつぶんかい [3] 【熱分解】
物質を熱したときに起こる分解反応。石油のクラッキングはその例。分解反応が可逆的であるときは,熱解離という。

ねつへいこう

ねつへいこう [3] 【熱平衡】
二つの物体を熱などのエネルギーの交換が可能であるようにして接触させて放置したときに,エネルギーの移動がもはや起こらなくなった状態。また,外界との間で物質やエネルギーの交換ができない孤立系を十分長い時間放置したときに,系の各部分の間で正味のエネルギーの交換が起こらず,系の巨視的な変化が起こらなくなった状態。

ねつへんせいさよう

ねつへんせいさよう [7] 【熱変成作用】
⇒接触(セツシヨク)変成作用

ねつべん

ねつべん [0] 【熱弁】
熱のこもった話しぶり。高ぶった感情の感じられる弁舌。「―をふるう」

ねつべん

ねつべん【熱弁(を振るう)】
(make) an impassioned speech.

ねつほうしゃ

ねつほうしゃ [3] 【熱放射】
物体から熱エネルギーが電磁波として放出される現象。また,その電磁波。そのエネルギーやスペクトル分布は,物体の種類と温度によって決まり,温度が高いほど波長の短い電磁波が多く含まれる。熱輻射。温度放射。

ねつぼう

ねつぼう [0] 【熱望】 (名)スル
熱心に願い望むこと。また,その希望。切望。「実現を―する」

ねつぼう

ねつぼう【熱望】
an earnest wish[desire].〜する wish[desire]earnestly;be anxious[eager] <to do,for a thing> .

ねつぼうちょう

ねつぼうちょう [3] 【熱膨張】
物体の長さまたは体積が温度の上昇とともに増大すること。

ねつようりょう

ねつようりょう [3] 【熱容量】
物体の温度を一度だけ上げるのに必要な熱量。物体の単位質量に対する熱容量を比熱という。

ねつらい

ねつらい [0] 【熱雷】
夏期,強い日射によって地面が過熱され気塊が激しく上昇してできた積乱雲に発生する雷。北関東・鈴鹿山脈付近・北九州などに起こりやすい。

ねつりきがく

ねつりきがく【熱力学】
thermodynamics.→英和

ねつりきがく

ねつりきがく [4][3] 【熱力学】
熱的な現象を,物質の微視的な構造は問題にせずに,巨視的な立場から扱う物理学の一部門。熱平衡の概念および三つの基本法則に基づいて論理的に構成された理論体系で,一九世紀中頃から発展した。

ねつりきがくのほうそく

ねつりきがくのほうそく 【熱力学の法則】
(1)第一法則。エネルギー保存の法則を熱的現象に適用したもの。系に外部からなされた仕事と与えられた熱量との和は,内部エネルギーの増加に等しいという法則。
(2)第二法則。熱が高温の物体から低温の物体へ移動する過程は,他に何の変化も残さないならば不可逆であるという法則。あるいは,孤立系のエントロピーは,不可逆変化において常に増大するという法則。トムソンの原理。
(3)第三法則。系の温度が絶対零度に近づくと,系のエントロピーは 0 に近づくという法則。

ねつりょう

ねつりょう【熱量】
(a) calorie (単位).→英和

ねつりょう

ねつりょう [2] 【熱量】
二つの異なった物体の間を熱として移動するエネルギーの量。単位はジュールのほか,カロリーも用いる。

ねつりょうけい

ねつりょうけい [0] 【熱量計】
熱量を測定する装置。水熱量計や金属熱量計のように熱容量が既知である物質を利用する方式,氷熱量計のように潜熱が既知である物質を利用する方式など種々ある。カロリメーター。

ねつるい

ねつるい [0] 【熱涙】
感動のあまりに流す涙。「―下る大演説」「―をしぼる」

ねつれつ

ねつれつ [0] 【熱烈】 (名・形動)[文]ナリ
夢中になって激しい態度をとる・こと(さま)。「―な恋愛」「―をきわめる」
[派生] ――さ(名)

ねつれつ

ねつれつ【熱烈な(に)】
passionate(ly);→英和
ardent(ly).→英和

ねつろん

ねつろん [0] 【熱論】
熱心な論議。「―をたたかわす」

ねつエネルギー

ねつエネルギー [4] 【熱―】
(1)物体の内部エネルギーのうち物体を構成する原子・分子の熱運動のエネルギー。
(2)熱がエネルギーの移動形態であることを強調していう語。

ねつルミネッセンスほう

ねつルミネッセンスほう [0] 【熱―法】
〔thermoluminescence dating〕
土器などに熱を加えて発する蛍光から年代を測定する方法。

ねづ

ねづ 【根津】
姓氏の一。

ねづ

ねづ 【根津】
東京都文京区東端の地名。根津権現社の門前町。江戸時代には門前に岡場所があり,にぎわった。

ねづかいちろう

ねづかいちろう 【根津嘉一郎】
(1860-1940) 実業家・政治家。甲斐の人。帝国石油・東武鉄道・国民新聞などの社長を歴任。武蔵高校(現武蔵大学)を創立するなど学術・文化事業にも力を注いだ。没後,収集品を基に根津美術館が設立された。

ねづかれ

ねづかれ [2][0] 【寝疲れ】 (名)スル
寝てばかりいたために,だるく疲れた感じになること。

ねづく

ねづ・く [2] 【根付く】 (動カ五[四])
(1)移植した草木が根を張り発育する。根がつく。「苗木が―・く」
(2)新しい思想・風俗などが一般に受け入れられる。「新制度が―・くには時間がかかる」
[可能] ねづける

ねづつみ

ねづつみ [2] 【根包み】
鳥居・門などで,柱が土に接する部分が腐らないように木・金属・石などを巻きつけること。また,その巻きつけたもの。

ねづまり

ねづまり [2] 【根詰まり】
植木鉢の中で植物の根が繁茂しすぎ,成長に悪影響が出ること。

ねづみ

ねづみ [0][3] 【根積み】
煉瓦(レンガ)積み,または石積みで,基礎となる部分。上部の重さを分散するために下方をしだいに広げた形にする。

ねづよい

ねづよい【根強い】
deep-rooted;firm.→英和

ねづよい

ねづよ・い [3] 【根強い】 (形)[文]ク ねづよ・し
(1)根がしっかり張っていて,簡単にはぐらつかない。基盤がしっかりしていて揺るがない。「―・い人気」「―・い不信感」
(2)執念深い。しつこい。「さう癪をいふから恨みだといふところを,やつぱり―・く恨まねえの/人情本・梅児誉美(初)」
(3)経済的に豊かで安定している。金持ちである。「いづれの太夫・天職も―・き男を頼みに/浮世草子・好色盛衰記 5」
[派生] ――さ(名)

ねづり

ねづり [3] 【根釣(り)】
海中の岩礁などの根につく魚を釣ること。[季]秋。《真青なる浪ゆり返す―かな/楠目橙黄子》

ねていとう

ねていとう [2] 【根抵当】
担保物が負担すべき最高限度額をあらかじめ設定しておき,将来発生する一定範囲の債権をその限度額内で担保する抵当権。銀行とその取引先のような継続的貸借関係で採用される。

ねとうしん

ねとうしん [2] 【子灯心】
近世,大黒天の縁日である甲子(キノエネ)の日に売った灯心。この日灯心を買えば,富み栄えるという俗信があった。

ねとつく

ねとつ・く [0] (動カ五[四])
ねばねばして物にくっつく。「油で指が―・く」

ねとねと

ねとねと [1] (副)スル
ねばりつく感じがするさま。ねばりけがあるさま。「飴がとけて―する」

ねとぼける

ねとぼ・ける [4] 【寝惚ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ねとぼ・く
「ねぼける」に同じ。「―・けたことを言うな」

ねとまり

ねとまり [2] 【寝泊(ま)り】 (名)スル
そこに寝て,夜を過ごすこと。「病院に―して看病する」

ねとまり

ねとまり【寝泊りする】
stay <at,with> ;→英和
live <in,with> .→英和

ねとり

ねとり [0] 【寝鳥】
(1)ねぐらに寝ている鳥。ねぐら鳥。「くれたけのそよぐに―さわぎて/浮世草子・五人女 5」
(2)「寝鳥の笛(フエ)」に同じ。

ねとり

ねとり [0] 【音取】
(1)雅楽で,当曲(トウキヨク)(その場の演奏の眼目の曲)に先立つ短い前奏曲。曲の種別および調子{(5)
 (ア)}の別に各種あり,その調子の雰囲気をかもし,各楽器の音調を試みて整える意味をもつ。
(2)演奏開始に先立ち,声や楽器の音を整えること。通常は笛の音を基準に合わせるので,曲の始まりの笛の音(または奏法)をさしてもいう。

ねとり

ねとり 【根取】
江戸時代,検地によって定められた石盛(コクモリ)に年貢率を乗じて算出した,反当たりの年貢高。

ねとり=を刺す

――を刺・す
ねぐらで寝ている鳥を捕らえる。無慈悲なこと。また,たやすいことのたとえ。「うはべはぬつぺり取り持ち顔,寝鳥ささんと底工(ダクミ)/浄瑠璃・千本桜」

ねとりのふえ

ねとりのふえ 【寝鳥の笛】
歌舞伎の下座音楽の一。幽霊や妖怪の出現の場面に吹く,能管を用いた,さびしげで,すごみを帯びた笛。寝鳥。

ねとる

ねと・る [2] 【寝取る】 (動ラ五[四])
他人の夫・妻・愛人などと合意の上で肉体関係を持つ。「妻を―・られる」

ねとる

ねと・る 【音取る】 (動ラ四)
音取(ネトリ){(2)}を行う。「一臈笛を―・る。そののち朗詠あり/著聞 18」

ねど

ねど 【寝所】
寝場所。ねどころ。「我(アレ)は至らむ―な去りそね/万葉 3428」

ねどい

ねどい [1] 【根問い】 (名)スル
物事を根本までつきつめて問いただすこと。「物好き半分に―をして見た/耽溺(泡鳴)」

ねどいはどい

ねどいはどい [4][1][1] 【根問い葉問い】 (名)スル
〔「根問い」を強調した語〕
少しの疑問も残さないように,しつこく尋ねること。根掘り葉掘り。

ねどうぐ

ねどうぐ [2] 【寝道具】
寝るときに使用する道具。布団・枕など。夜具。

ねどこ

ねどこ【寝床】
a bed;→英和
a berth (乗物内の).→英和
〜にはいる go to bed.

ねどこ

ねどこ [0][3] 【寝所】
寝るところ。寝間。寝所(シンジヨ)。

ねどこ

ねどこ [0] 【寝床】
寝るための床(トコ)。布団などを敷いて寝るようにした場所。「―をとる」

ねどころ

ねどころ [0] 【寝所】
(1)寝るところ。また,寝床。「―を定める」「―とおぼしき所に,五位入て寝んとするに/宇治拾遺 1」
(2)ねぐら。「烏の―へ行くとて/枕草子 1」

ねなく

ねな・く 【音泣く・音鳴く】 (動カ四)
声をあげて泣く。「新喪(ニイモ)のごとも―・きつるかも/万葉 1809」

ねなし

ねなし [3][0] 【根無し】
(1)根のついていないこと。また,そのもの。
(2)根拠のないこと。

ねなしかずら

ねなしかずら [4] 【根無葛】
ヒルガオ科の一年生寄生植物。全体に黄色。根はなく,茎はつる状で吸盤を出して他植物の栄養を吸収する。葉は鱗片状で互生。八〜一〇月,黄白色の小花を穂状につける。蒴果(サクカ)は卵形。種子を菟糸子(トシシ)といい強壮薬とする。

ねなしぐさ

ねなしぐさ 【根南志具佐】
戯作。天竺(テンジク)浪人(平賀源内)作。五巻。1763年刊。地獄風景に事よせて遊里や芝居の世界を中心に当時の世相を描いたもの。69年「根無草後編」刊。

ねなしぐさ

ねなしぐさ [3] 【根無し草】
(1)池などの水に浮いていて,根が地中に張っていない草。浮き草。
(2)「浮き草{(2)}」に同じ。[季]夏。
(3)しっかりしたよりどころをもたない物や事のたとえ。「―の生活」

ねなしごと

ねなしごと [0] 【根無し言】
根拠のない話。つくりごと。うそ。

ねなしばな

ねなしばな [3] 【根無し花】
連句で,草木の花でないのに,「花」の字を用いる言葉。花嫁・花鰹など。

ねぬけ

ねぬけ [3][0] 【根抜け】
(1)根が抜けたこと。
(2)徹底していること。真底(シンソコ)。「自体酔はねば―の恋に気がならぬ/評判記・難波の顔」
(3)古陶器で,同系統の窯の中で,最も古く焼かれたもの。古唐津の一種や,古瀬戸の茶入れにいう。ねぬき。

ねぬなわ

ねぬなわ 【根蓴菜】
蓴菜(ジユンサイ)の古名。「根芹―牛蒡(ゴンボウ)河骨/梁塵秘抄」

ねぬなわの

ねぬなわの 【根蓴菜の】 (枕詞)
(1)「ぬなわ」の根を繰るということから,同音の「来る」「苦し」にかかる。「―来る人もなし/拾遺(雑恋)」「―苦しかるらむ人よりも/拾遺(恋四)」
(2)「ね」の音を反復して「ねたく」にかかる。「―ねたくと思ふ事しなければ/後拾遺(雑二)」

ねね

ねね
⇒高台院(コウダイイン)

ねね

ねね (名)スル
〔「寝(ネ)」を重ねた語〕
(1)寝ること。ねんね。「はやお部屋へ帰つて―してぢや/浄瑠璃・賀古教信」
(2)赤ん坊。[和訓栞]
(3)乳母。[日葡]

ねねさま

ねねさま 【ねね様】
(1)赤ん坊。ねねさん。「―ぢやああるめえし/洒落本・世説新語茶」
(2)人形をいう幼児語。「その様に―ばかりかはいがつて/人情本・娘節用」

ねね様

ねねさま 【ねね様】
(1)赤ん坊。ねねさん。「―ぢやああるめえし/洒落本・世説新語茶」
(2)人形をいう幼児語。「その様に―ばかりかはいがつて/人情本・娘節用」

ねのかたすくに

ねのかたすくに 【根の堅洲国】
古事記が構想した他界の一つ。素戔嗚尊(スサノオノミコト)が支配し,葦原中国(アシハラノナカツクニ)の国造りに間接的に関与する。大国主神(オオクニヌシノカミ)は,ここを訪れることで国土の王たる資格を獲得し,国造りを完成する。なお,出口を同じくするが「黄泉(ヨミ)の国」とは異質の世界で,日本書紀その他にみえる「根の国」とも異なるか。所在についても,従来考えられてきたように地底ではなく,葦原中国と同一面上にあるとも説かれる。「僕(ア)は妣(ハハ)の国―に罷らむとおもふ/古事記(上訓)」
→根の国

ねのくに

ねのくに [1] 【根の国】
地底または海上のかなたにあると考えられた古代の他界の一つ。あらゆる災いや罪・汚れの流しやられる所と考えられた。「いぶきど主といふ神,―・底の国にいぶき放ちてむ/祝詞(六月晦大祓)」

ねのひ

ねのひ [2] 【子の日】
〔「ねのび」とも〕
(1)暦の上で「子」にあたる日。特に,正月の最初の「子」にあたる日。
(2)「子の日の遊び」の略。「御―がてらも参り給へかし/宇津保(嵯峨院)」
(3)「子の日の松」の略。

ねのひのあそび

ねのひのあそび 【子の日の遊び】
昔,正月の初子(ハツネ)の日に野に出て小松を引き,若菜を摘んで千代を祝った行事。小松引き。子忌み。

ねのひのえん

ねのひのえん 【子の日の宴】
昔,宮中で,正月の初子の日に公卿(クギヨウ)などを招いて催した宴。

ねのひのまつ

ねのひのまつ 【子の日の松】
子の日の遊びに引く松。「―を引きてこそ,君が齢を祈りけれ/宴曲集」

ねのほし

ねのほし [2] 【子の星】
北極星の異名。

ねは

ねは [1] 【根葉】
根と葉。また,心中にわだかまって残るもの。根。「それを―にも思はずに/人情本・辰巳園 4」

ねは=になる

――にな・る
恨みの種となる。

ねは=に持つ

――に持・つ
恨みに思う。根にもつ。「其様な事が有つたと云つてそれを―・つて/浮雲(四迷)」

ねはぐれる

ねはぐ・れる [4] 【寝はぐれる】 (動ラ下一)
「寝そびれる」に同じ。

ねはば

ねはば [0] 【値幅】
取引で,売り手・買い手の出した値段の差額。また,高値・安値の差額。「―が大きい」

ねはばせいり

ねはばせいり [4] 【値幅整理】
信用取引の買い玉(買い株)がほぐれている(縮小する)ときに,株価が大幅に下落して投げ物がでて整理が一挙に進むこと。また,大幅な下落により上げ相場の整理が短期間に行われること。

ねはれる

ねは・れる [0] 【寝腫れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 ねは・る
寝て起きたときに顔や目がはれぼったくなる。「その―・れた眼を擦つて/疑惑(秋江)」

ねはん

ねはん【涅槃】
nirvana.→英和

ねはん

ねはん [0][1] 【涅槃】
〔仏〕
〔梵 nirvāṇa 吹き消すこと,あるいは吹き消された状態の意〕
(1)あらゆる煩悩(ボンノウ)が消滅し,苦しみを離れた安らぎの境地。究極の理想の境地。悟りの世界。泥洹(ナイオン)。ニルバーナ。寂滅。
(2)死ぬこと。また,死。入寂(ニユウジヤク)。入滅。一般に釈迦の死をいう。

ねはんえ

ねはんえ [2] 【涅槃絵】
⇒涅槃図(ネハンズ)

ねはんえ

ねはんえ [2] 【涅槃会】
釈迦入滅の日とされる陰暦二月一五日(現在は三月一五日)に,釈迦の徳をたたえて行う法会。涅槃図をかかげ,遺教経(ユイキヨウギヨウ)を読誦する。更衣(キサラギ)の別れ。常楽会。涅槃講。仏忌。[季]春。

ねはんぎょう

ねはんぎょう [2][0] 【涅槃経】
「大般涅槃経(ダイハツネハンギヨウ)」の略。

ねはんげんそく

ねはんげんそく [4] 【涅槃原則】
フロイトの用語。無機物または無に向かう人間の根本傾向。死の欲動と重なる。ニルバーナ原則。

ねはんこう

ねはんこう [0] 【涅槃講】
⇒涅槃会(ネハンエ)

ねはんしゅう

ねはんしゅう [2] 【涅槃宗】
中国十三宗の一。「大般涅槃経」を講究した学派。隋代の天台宗の勃興以後衰えた。

ねはんじゃくじょう

ねはんじゃくじょう [4] 【涅槃寂静】
〔仏〕 仏教の基本的教義である三法印の一。悟りが絶対の静けさであること。

ねはんず

ねはんず [2] 【涅槃図】
釈迦入滅の光景を描いた絵画で,涅槃会でかかげられる。釈迦は頭を北に向け,右脇を下にして横たわり,周囲に諸菩薩から畜類に至るもろもろの衆生(シユジヨウ)や,母の摩耶夫人(マヤブニン)が描かれる。涅槃絵。[季]春。《山寺や―かけて僧一人/星野立子》

ねはんぞう

ねはんぞう [2] 【涅槃像】
釈迦入滅の姿を描いた涅槃図などの絵画や彫刻。寝釈迦。ねぼとけ。[季]春。

ねはんにし

ねはんにし [2] 【涅槃西】
涅槃会(ネハンエ)の頃に西から吹くそよ風。[季]春。

ねはんもん

ねはんもん 【涅槃門】
煩悩(ボンノウ)を離脱して涅槃に入(イ)る門。

ねはんゆき

ねはんゆき [2] 【涅槃雪】
涅槃会(エ)の前後に降る雪。

ねば

ねば [2] 【粘】
(1)ねばりけがあること。また,ねばねばするもの。
(2)「粘土(ネバツチ)」に同じ。

ねば

ねば (連語)
〔打ち消しの助動詞「ぬ」の仮定形「ね」(古語では打ち消しの助動詞「ず」の已然形「ね」)に接続助詞「ば」の付いたもの〕
(1)打ち消しの仮定条件を表す。もし…ないなら。「朝までに雨が止ま―,外出は取りやめにしよう」
(2)(「ねばならぬ」の形で)…なければならない,…するのが当然だ,の意を表す。「せ―ならぬ事は早くすませてしまいなさい」
(3)打ち消しの恒常的条件を表す。…ないと。…ないとかならず。「山の方に雪が降ら―,夏には水不足になる」「世にしたがへば身くるし。したがは―,狂せるに似たり/方丈記」
(4)打ち消しの順接確定条件を表す。…ないので。…ないから。「袖振らば見もかはしつべく近けども渡るすべなし秋にしあら―/万葉 1525」
(5)打ち消しの逆接的条件を表す。…ないのに。…ないでいるうちに。「年月もいまだあら―心ゆも思はぬ間にうちなびき臥(コ)やしぬれ/万葉 794」
〔(1)本来の用法は(4)。(1)(2)は近世以降のもの。(2)話し言葉でのくだけた言い方では,「にゃあ」「にゃ」ともなる〕
→ねばならぬ

ねばい

ねば・い 【粘い】 (形)[文]ク ねば・し
〔中世・近世の語〕
(1)ねばりけが多い。よくねばる。ねばっこい。「この松脂を取り入れて,いかにも―・くあやかれとて/狂言・松脂」
(2)動作などが重く鈍い。のろのろしている。「足元の―・いは三河者に極つたぞ/浄瑠璃・丹波与作(中)」
(3)手ごわい。「何の―・い事はない/浮世草子・風流曲三味線」
〔現在でも,関西地方その他で用いられる〕
[派生] ――さ(名)

ねばし

ねば・し 【粘し】 (形ク)
⇒ねばい(粘)

ねばっこい

ねばっこ・い [4] 【粘っこい】 (形)
(1)ねばりけがある。ねばねばする。「クモが―・い糸を吐く」
(2)しつこい。根気強い。「―・く攻撃する」
[派生] ――さ(名)

ねばつく

ねばつく【粘つく】
⇒粘る.

ねばつく

ねばつ・く [0] 【粘つく】 (動カ五[四])
ねばりけがある。ねばねばする。「御飯が―・く」

ねばつち

ねばつち [0] 【粘土】
ねばりけのある土。ねんど。ねば。

ねばな

ねばな [0] 【寝端】
寝入って間もないとき。寝入りばな。

ねばなら∘ない

ねばなら∘ない (連語)
「ねばならぬ」に同じ。「もう行か―∘ない」

ねばなら∘ぬ

ねばなら∘ぬ (連語)
〔「ねば」は打ち消しの助動詞「ぬ」の仮定形「ね」に接続助詞「ば」の付いたもの。「ならぬ」は動詞「なる」の未然形「なら」に打ち消しの助動詞「ぬ」の付いたもの〕
するのが当然であること,なすべき義務のあることの意を表す。…なければならない。「なるべく早く引き移ら―∘ぬ」「母親の心配を取り除か―∘ぬ」
〔(1)近世以降の語。現在でも時に用いられるが,やや古風な言い方になっている。(2)丁寧な言い方として「ねばなりません」,推量の意の加わった言い方として「ねばなるまい」がある。「これは叔父に頼まねばなりません」「大至急知らせねばなるまい」〕

ねばねば

ねばねば
〜する sticky;→英和
greasy (脂で).⇒粘り.

ねばねば

ねばねば
■一■ [1] (副)スル
ねばりけがあって他の物につきやすいさま。「飴(アメ)で手が―する」
■二■ [0] (名)
ねばりけのあるもの。「納豆の―が嫌いだ」

ねばり

ねばり【粘り(気)】
(1) stickiness;viscosity.→英和
〜のある sticky;→英和
adhesive.(2)[根気]tenacity.〜強い tenacious;→英和
persistent.→英和
〜つく stick[adhere] <to> .→英和

ねばり

ねばり [3] 【粘り】
(1)ねばること。ねばねばすること。また,その性質や程度。「―のない餅」
(2)根気。また,物事をもちこたえる力。「土俵際での―」

ねばりがち

ねばりがち [0] 【粘り勝ち】
最後までねばった末に勝つこと。

ねばりけ

ねばりけ [0] 【粘り気】
ねばりつく力。ねばる程度。「―の強いとりもち」

ねばりごし

ねばりごし [0] 【粘り腰】
相撲で,なかなかくずれないねばり強い腰。転じて,ねばり強い態度。

ねばりつく

ねばりつ・く [0] 【粘り着く】 (動カ五[四])
ねばりけが強く,物について離れない。「汗で髪が―・く」

ねばりづよい

ねばりづよ・い [5] 【粘り強い】 (形)[文]ク ねばりづよ・し
(1)物がよくねばる性質である。
(2)よく物事に堪え忍ぶ性質である。根気強い。「―・く説得する」
(3)物質が外力に抗して破壊されにくい。
→靭性(ジンセイ)
[派生] ――さ(名)

ねばりぬく

ねばりぬ・く [0][4] 【粘り抜く】 (動カ五[四])
最後まであきらめずやり通す。やりぬく。

ねばりのぎらん

ねばりのぎらん [5] 【粘芒蘭】
ユリ科の多年草。山地に自生。葉は根茎から叢生(ソウセイ)し,披針形。七,八月,約30センチメートルの花茎に黄緑色の花を穂状につける。花茎は上半がねばる。

ねばる

ねばる【粘る】
(1) be sticky;be greasy (脂などで).
(2)[根気]persevere;→英和
stick <to> ;→英和
persist <in> .→英和
(3) stay long.

ねばる

ねば・る [2] 【粘る】 (動ラ五[四])
(1)やわらかでよく伸び,物にくっつきやすい状態である。「このもちはよく―・る」
(2)あきらめずに根気よく続ける。「最後まで―・って勝つ」「コーヒー一杯で閉店まで―・る」
[可能] ねばれる

ねばれ

ねばれ [0] 【寝腫れ】
寝て起きたときに,顔などがはれぼったくなること。

ねひじき

ねひじき [2] 【根肘木】
虹梁(コウリヨウ)・持ち送りなどを受けるために柱に差し込んだ肘木。

ねびえ

ねびえ [0] 【寝冷え】 (名)スル
睡眠中に布団をはいだりして体を冷やしたため,下痢や風邪などの症状を起こすこと。[季]夏。《紅さして―の顔をつくろひぬ/虚子》

ねびえ

ねびえ【寝冷え】
a cold[chill].→英和
〜する catch cold[a chill]while sleeping.

ねびえしらず

ねびえしらず [4] 【寝冷え知らず】
幼児の寝冷えを防ぐための肌着。ネルやガーゼで作る。

ねびかんのん

ねびかんのん 【念彼観音】
「念彼観音力(ネンピカンノンリキ)」の転。「異口同音に―大慈大悲と合掌し/浄瑠璃・日本西王母」

ねびき

ねびき [0] 【値引き】 (名)スル
定価より安くすること。まけること。「在庫品を―して売る」

ねびき

ねびき [3] 【根引き・根曳き】 (名)スル
(1)草木を根こそぎ引き抜くこと。ねこぎ。
(2)遊女・芸妓などを身請けすること。「伊勢崎の豪商に―される話/田舎教師(花袋)」

ねびき

ねびき【値引き】
discount.→英和
〜する discount.→英和
2割の〜で at 20 percent discount;20% off.→英和

ねびきぐさ

ねびきぐさ [3] 【根引草】
アンペライ{(2)}の別名。

ねびきのかどまつ

ねびきのかどまつ 【寿の門松】
浄瑠璃。世話物。近松門左衛門作。1718年大坂竹本座初演。本名題「山崎与次兵衛寿門松」。元禄(1688-1704)頃踊り唄にうたわれた山崎与次兵衛と遊女吾妻の恋を脚色したもの。

ねびきのまつ

ねびきのまつ 【根曳の松】
地歌・箏曲の一。文化・文政(1804-1830)頃に松本一翁が作詞,三津橋勾当(コウトウ)が三味線で作曲。正月の風景を唄ったもの。手事(テゴト)物の代表曲。

ねびきのまつ

ねびきのまつ 【根曳きの松】
(1)根のついたまま引き抜いた松。門松に用いた。
(2)曲名(別項参照)。

ねびととのう

ねびととの・う 【ねび調ふ】 (動ハ四)
成人して容姿がととのう。「―・ひたる御様/とはずがたり 1」

ねびととのおる

ねびととのお・る 【ねび調ほる】 (動ラ四)
「ねびととのう」に同じ。「帝の御顔・かたち・有様この頃ぞ盛りに―・りはてさせ給ひて/狭衣 4」

ねびびと

ねびびと 【ねび人】
年をとり経験の豊かな人。「大宮の御方の―どもささめきけり/源氏(乙女)」

ねびまさる

ねびまさ・る 【ねび勝る】 (動ラ四)
(1)年をとるにつれて立派になる。「御覧ずるたびごとに珍しき様にのみ―・り給ふを/狭衣 4」
(2)年齢より成熟している。「御おとうとにこそものし給へど―・りてぞ見えたまひける/源氏(蛍)」

ねびらき

ねびらき [2] 【値開き】
売り値と買い値との間に差があること。また,その差額。

ねびる

ねび・る (動ラ下二)
年とってみえる。老人のようになる。「鼻なども,あざやかなる所なう,―・れて/源氏(空蝉)」

ねびる

ねびる [0] 【根蒜・沢蒜】
ノビルの別名。[ヘボン(三版)]

ねび人

ねびびと 【ねび人】
年をとり経験の豊かな人。「大宮の御方の―どもささめきけり/源氏(乙女)」

ねび勝る

ねびまさ・る 【ねび勝る】 (動ラ四)
(1)年をとるにつれて立派になる。「御覧ずるたびごとに珍しき様にのみ―・り給ふを/狭衣 4」
(2)年齢より成熟している。「御おとうとにこそものし給へど―・りてぞ見えたまひける/源氏(蛍)」

ねび調ふ

ねびととの・う 【ねび調ふ】 (動ハ四)
成人して容姿がととのう。「―・ひたる御様/とはずがたり 1」

ねび調ほる

ねびととのお・る 【ねび調ほる】 (動ラ四)
「ねびととのう」に同じ。「帝の御顔・かたち・有様この頃ぞ盛りに―・りはてさせ給ひて/狭衣 4」

ねふだ

ねふだ【値札】
a price tag.

ねふだ

ねふだ [0] 【値札】
値段を書いて商品につける小さなふだ。

ねぶ

ね・ぶ (動バ上二)
(1)年をとっている。ふける。ねびる。「かたちなど,―・びたれど清げにて/源氏(夕顔)」
(2)年齢よりおとなびる。「みかどは御年よりはこよなう大人大人しう―・びさせ給ひて/源氏(薄雲)」

ねぶ

ねぶ 【合歓】
ネムノキの別名。「我妹子(ワギモコ)が形見の―は花のみに咲きてけだしく実にならじかも/万葉 1463」

ねぶか

ねぶか [0] 【根深】
(1)ネギの異名。[季]冬。《易水に―流るる寒さかな/蕪村》
(2)〔ネギには節がないことから〕
下手な浄瑠璃。

ねぶかい

ねぶかい【根深い】
deep-rooted.

ねぶかい

ねぶか・い [3] 【根深い】 (形)[文]ク ねぶか・し
(1)根が土中深くはいりこんでいる。「雑草が―・くはびこる」
(2)物事の原因が深いところにあって,容易に解消されない。「―・い抗争」
(3)執念深い。しつこい。「―・く問ふに包みおほせず/化銀杏(鏡花)」
(4)心の底から思っている。「―・くも思ほゆるかも我が思ひ妻は/万葉 2761」
[派生] ――さ(名)

ねぶかじる

ねぶかじる [4] 【根深汁】
ネギを実とした,味噌汁またはすまし汁。[季]冬。

ねぶかねぎ

ねぶかねぎ [4] 【根深葱】
ほとんど株分かれせず,白色の葉鞘(ヨウシヨウ)部を食用とするネギ。白ネギ。

ねぶかわいし

ねぶかわいし ネブカハ― [4] 【根府川石】
神奈川県小田原市根府川に産する板状節理が発達した安山岩の石材名。

ねぶくろ

ねぶくろ [0][2] 【寝袋】
羽毛・綿などを保温材として詰めた,携帯用の寝具。登山・キャンプなどに用いる。シュラーフザック。スリーピング-バッグ。

ねぶくろ

ねぶくろ【寝袋】
a sleeping-bag.

ねぶそく

ねぶそく [0][2] 【寝不足】 (名・形動)
寝足りない・こと(さま)。睡眠不足。「―で目ぶたが重い」「―な顔」

ねぶそく

ねぶそく【寝不足(で)】
(for) want of sleep.

ねぶた

ねぶた [0]
東北地方で行われる七夕行事の一。扇・人形・動物などの形に作った大きな灯籠に火を入れて引き回す。現在は八月一日から七日まで,青森市(ねぶた)・弘前市(ねぷた)を中心に行われるものが有名。ねぶた祭り。[季]秋。
→眠り流し

ねぶたい

ねぶた・い [0][3] 【眠たい】 (形)[文]ク ねぶた・し
〔「睡(ネブ)り甚(イタ)し」の転〕
「ねむたい」に同じ。[ヘボン]「―・きを念じてさぶらふに/枕草子 313」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)

ねぶと

ねぶと [0] 【根太】
背中・腿部(タイブ)・臀部(デンブ)などにできるはれもの。黄色ブドウ球菌の感染により,毛包が炎症を起こし,膿(ウ)んで痛む。固根。
→癰(ヨウ)

ねぶと

ねぶと【根太】
《医》a boil.→英和

ねぶと=は敵(カタキ)に押させよ

――は敵(カタキ)に押させよ
根太は,手加減をしないで強く押して膿(ウミ)をとらなくては治らないということ。

ねぶのき

ねぶのき [1] 【合歓木】
⇒ねむのき(合歓木)

ねぶみ

ねぶみ [0] 【値踏み】 (名)スル
見積もって物の値段の見当をつけること。「ざっと―してから値段の交渉にはいる」

ねぶみ

ねぶみ【値踏み】
appraisal;→英和
estimation.→英和
〜する appraise;→英和
estimate.→英和

ねぶり

ねぶり 【眠り・睡り】
「ねむり」の古形。「―をのみして,などもどかる/枕草子 7」

ねぶりのき

ねぶりのき 【眠りの木・合歓木】
ネムノキの異名。[和名抄]

ねぶりばし

ねぶりばし [4] 【舐り箸】
食事中に箸をなめること。無作法なこととされる。

ねぶりめ

ねぶりめ 【眠り目】
眠そうな目つき。また,つぶっている目。「目をも人に見あはせず,―にて,時々阿弥陀仏を申す/宇治拾遺 11」

ねぶる

ねぶ・る 【眠る】 (動ラ四)
(1)「ねむる{(1)}」に同じ。「夜居にさぶらひて―・りたる/源氏(総角)」
(2)「ねむる{(6)}」に同じ。「さばかり語らひつるが,さすがに覚えて―・りをり/竹取」

ねぶる

ねぶ・る [2] 【舐る】 (動ラ五[四])
なめる。しゃぶる。「飴ん棒まで―・らせて/婦系図(鏡花)」

ねべし

ねべし
無学な人。「日本の―が渡りて其の礼を見てからには冬至を正月にすると云ふぞ/史記抄 7」

ねべや

ねべや [0] 【寝部屋】
寝るへや。寝室。

ねほしょう

ねほしょう [2] 【根保証】
一定の継続的な取引関係から生ずる複数の債務を継続的に保証すること。

ねほぞ

ねほぞ [0] 【根枘】
束(ツカ)などの下方につける枘。

ねほり

ねほり [3][0] 【根掘り】
(1)根を掘ること。また,その道具。「葛の―の小法師な/浄瑠璃・吉野忠信」
(2)「根掘り葉掘り」に同じ。副詞的にも用いる。「―知つての上なれば/浄瑠璃・重井筒(中)」

ねほりはほり

ねほりはほり【根掘り葉掘りきく】
be inquisitive <about> .

ねほりはほり

ねほりはほり [1][1][4] 【根掘り葉掘り】 (副)
〔「葉掘り」は「根掘り」に語調を合わせて添加したもの〕
しつこくこまごまと穿鑿(センサク)するさま。「―尋ねる」

ねほれる

ねほ・れる [3] 【寝惚れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 ねほ・る
〔「ねぼれる」とも〕
ねぼける。「…と聞ゆるは―・れたる女の声なり/義血侠血(鏡花)」

ねほん

ねほん 【根本】
(1)江戸時代,歌舞伎正本の京坂における称。
(2)「絵入り根本」に同じ。

ねぼう

ねぼう [0] 【寝坊】 (名・形動)スル[文]ナリ
朝遅くまで寝ていること。また,そのさまや,そういう習慣のある人。「―して遅刻する」「―な子」「―で困る」「宵っぱりの朝―」

ねぼう

ねぼう【寝坊】
a late riser.〜する get up late;oversleep (oneself).→英和

ねぼけ

ねぼけ [3] 【寝惚け】
寝ぼけること。また,その状態。

ねぼけいろ

ねぼけいろ [0] 【寝惚け色】
ぼんやりした色。ぼけた色合い。

ねぼけがお

ねぼけがお [0][4] 【寝惚け顔】
寝ぼけた顔つき。また,ぼんやりした顔つき。寝惚け面。

ねぼけせんせい

ねぼけせんせい 【寝惚先生】
大田南畝(ナンポ)の別号。

ねぼけづら

ねぼけづら [0] 【寝惚け面】
「寝惚け顔(ガオ)」に同じ。

ねぼけまなこ

ねぼけまなこ [4] 【寝惚け眼】
ねぼけた目つき。また,ぼんやりした目つき。「―で起き上がる」

ねぼける

ねぼける【寝惚ける】
be half asleep.寝惚け顔(声) a sleepy look (voice).

ねぼける

ねぼ・ける [3] 【寝惚ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ねぼ・く
(1)目が覚めても意識や感覚が戻らず,ぼんやりしている。「―・けた顔」「何を―・けたことを言っているのだ」「―・けにける心地に/堤中納言(思はぬ方に)」
(2)就寝中に,目が覚めないままの状態で起き上がり,おかしな行動をする。「時々―・けて歩き回る」
(3)色などが不鮮明である。「―・けたような色」「小紋の羽織の―・けたのばかりは恐れるね/金色夜叉(紅葉)」

ねぼすけ

ねぼすけ [2] 【寝坊助】
朝寝坊する人をからかったり,あざけったりしていう語。「この―め」

ねぼとけ

ねぼとけ [2] 【寝仏】
「涅槃(ネハン)像」に同じ。

ねま

ねま [2][1] 【寝間】
寝る部屋。寝室。

ねまがりだけ

ねまがりだけ [4] 【根曲がり竹】
イネ科のタケササ類。深山の斜面に群生する。稈(カン)は高さ1〜2メートルで,基部は弓形に曲がる。ネマガリ。チシマザサ。

ねまき

ねまき [0] 【寝巻・寝間着・寝衣】
寝るときに着る衣服。

ねまき

ねまき [0] 【根巻(き)】
(1)移植する木の根を菰(コモ)・藁(ワラ)などで包んで保護すること。
(2)「根包み」に同じ。

ねまき

ねまき【寝巻】
pajamas;→英和
night clothes;a nightgown (女子用);→英和
a nightshirt (男子用).→英和

ねまち

ねまち [0] 【値待ち】 (名)スル
取引で,売りや買いに適した値段になるのを待つこと。

ねまち

ねまち [0] 【寝待ち】
「寝待ち月」の略。「―を昨日といひて/宇津保(春日詣)」

ねまち

ねまち [0] 【子待ち】
⇒子祭(ネマツ)り

ねまちづき

ねまちづき [3] 【寝待(ち)月】
〔月の出が遅いので寝て待つ意〕
(1)陰暦一九日の夜の月。特に,陰暦八月一九日の夜の月。臥(フ)し待ち月。寝待ちの月。[季]秋。
→居待ち月
→更(フ)け待ち月
(2)陰暦二〇日以後の月。

ねまつり

ねまつり [2] 【子祭(り)】
陰暦一〇月または一一月の子(ネ)の日に行われる大黒天の祭り。酒・玄米・二股(フタマタ)大根などを供える。子待(ネマ)ち。

ねまどう

ねまど・う 【寝惑ふ】 (動ハ四)
ねぼける。ねぼけてまごまごする。「老いたる男の―・ひたる/枕草子 45」

ねまる

ねま・る (動ラ四)
(1)だまってすわる。「―・りて物を思案する/史記抄 2」
(2)くつろいでいる。「涼しさをわが宿にして―・るなり/奥の細道」
(3)寝る。眠る。「もう―・らまいか,女中��,寝所をたのみます/滑稽本・膝栗毛 5」
(4)平伏する。膝(ヒザ)をつく。「軍左衛門が―・り申して手をつかへるこりやさ/浄瑠璃・宵庚申(上)」
(5)ねばる。また,食物がくさる。「魚・餅・飯ナドガ―・ル/日葡」

ねまわし

ねまわし [2] 【根回し】 (名)スル
(1)木を移植するに先立ち,根の周囲を切り詰めて細根を発達させておくこと。
(2)事を行う前に,関係者に意図・事情などを説明し,ある程度までの了解を得ておくこと。「関係方面に―する」

ねまわし

ねまわし【根回し】
spadework.→英和
〜する make necessary prearrangements <for> .

ねまわり

ねまわり [2] 【根回り】
木の根のまわり。また,そこに植える草木。「―三尺」

ねみだれがみ

ねみだれがみ [4] 【寝乱れ髪】
寝たために乱れた髪。ねくたれがみ。

ねみだれる

ねみだ・れる [4] 【寝乱れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 ねみだ・る
寝たために着衣や髪が乱れる。「―・れたしどけない姿」

ねみつば

ねみつば [2] 【根三つ葉】
根付きで売られるミツバ{(2)}。

ねみみ

ねみみ [0] 【寝耳】
寝ている間の耳。寝ている間に耳にはいる声や音。「―に聞く」

ねみみ

ねみみ【寝耳に水】
a bolt from the blue.→英和

ねみみ=に水

――に水
不意の出来事に驚くことのたとえ。「―の話」

ねむ

ねむ [1] 【合歓】
ネムノキの別名。「―の花」

ねむ

ね・む 【睨む】 (動マ下二)
⇒ねめる

ねむい

ねむい【眠い】
be[feel]sleepy[drowsy].

ねむい

ねむ・い [0][2] 【眠い】 (形)[文]ク ねむ・し
眠ってしまいそうである。ねむたい。「―・いのをがまんして勉強する」[日葡]
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)

ねむけ

ねむけ【眠気】
sleepiness.〜がさす feel sleepy.〜をさます shake off sleepiness.〜さましに to keep <a person> awake.

ねむけ

ねむけ [0] 【眠気】
眠いという感じ。「―がさす」

ねむけざす

ねむけざ・す [4] 【眠気ざす】 (動サ五[四])
ねむけをもよおす。「トロ��と―・します/真景累ヶ淵(円朝)」

ねむけざまし

ねむけざまし [4] 【眠気覚(ま)し】
ねむけをなくすこと。また,その方法。「―に顔を洗う」

ねむし

ねむ・し 【眠し】 (形ク)
⇒ねむい

ねむしろ

ねむしろ [2] 【寝筵】
寝るとき敷くむしろ。ねござ。[季]夏。

ねむそう

ねむそう【眠そうな】
sleepy;→英和
drowsy.→英和
〜に見える look sleepy.

ねむたい

ねむた・い [0][3] 【眠たい】 (形)[文]ク ねむた・し
〔「ねぶたし」の転か〕
「ねむい」に同じ。「春はいくら寝ても―・い」「我は只―・いほどに聞も入れず/中華若木詩抄」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)

ねむちゃ

ねむちゃ [2] 【合歓茶】
(1)カワラケツメイの別名。
(2)「浜茶」に同じ。

ねむつかり

ねむつかり [2] 【寝憤り】
幼児が眠くなって機嫌が悪くなること。

ねむのき

ねむのき【合歓木】
a silk tree.

ねむのき

ねむのき [1] 【合歓木】
マメ科の落葉高木。山野に自生し,庭木ともされる。葉は披針形の小葉多数から成る大形の羽状複葉。夜間,小葉を閉じて就眠運動をする。六,七月,枝先に十数個の頭状花序がつく。淡紅色のおしべは長い糸状で多数あり,美しい。ネム。ネブ。ネブノキ。合歓木(ゴウカンボク)。合歓(コウカ)の木。ネムリノキ。
〔「合歓の花」は [季]夏。《象潟や雨に西施が合歓の花/芭蕉》〕
合歓木[図]

ねむらさき

ねむらさき 【根紫】
〔根を染料に用いるところから〕
ムラサキの異名。[日葡]

ねむらす

ねむら・す [0] 【眠らす】
■一■ (動サ五[四])
「眠らせる」に同じ。「もう少し―・してくれ」
■二■ (動サ下二)
⇒ねむらせる

ねむらせる

ねむら・せる [0] 【眠らせる】 (動サ下一)[文]サ下二 ねむら・す
(1)眠るようにする。眠りにつかせる。「赤ん坊を―・せる」
(2)俗に,殺す。「抵抗するやつは―・せてしまえ」

ねむり

ねむり【眠り】
(a) sleep;→英和
a nap (うたたね);→英和
a doze (居眠り).→英和
浅い(深い)〜 a light (deep) sleep.〜が足りない do not have enough sleep.〜につく ⇒寝入る.‖眠り薬 a sleeping pill[drug].眠り病 sleeping sickness.

ねむり

ねむり [0] 【眠り・睡り】
(1)眠ること。睡眠。ねぶり。「―が浅い」
(2)活動を休んでいること。「火山が長い―からさめて活動を始める」
(3)死去・死亡のたとえ。「永い―につく」

ねむりあな

ねむりあな [3] 【眠り穴】
洋服の,見せかけの飾り穴。

ねむりぐさ

ねむりぐさ [3] 【眠り草・含羞草】
オジギソウの異名。[季]夏。

ねむりぐすり

ねむりぐすり [4] 【眠り薬】
(1)睡眠剤。催眠薬。
(2)(全身性の)麻酔薬。「―をかがされる」

ねむりこうせん

ねむりこうせん [4] 【眠り口銭】
売買において仲介などの役務を提供することなく,従来からの商慣習・取り決めにより自動的に入る手数料。

ねむりこける

ねむりこ・ける [5] 【眠りこける】 (動カ下一)
〔「こける」は接尾語〕
ぐっすりと眠る。「地震も知らないで―・ける」

ねむりこむ

ねむりこ・む [4] 【眠り込む】 (動マ五[四])
よく寝入る。「ひなたで―・む」

ねむりながし

ねむりながし [4] 【眠り流し】
祓(ハラエ)の形代(カタシロ)を流して夏の睡魔を払う行事。東北地方で盛んであるが,各地にみられる。七夕流しの行事として行われることが多い。おねんぶり。ねぶり流し。ねぶと流し。ねむった流し。

ねむりのき

ねむりのき [5] 【眠りの木・合歓の木】
ネムノキの別名。

ねむりひめ

ねむりひめ [3] 【眠り姫】
ヨーロッパの昔話。呪(ノロ)いで100年の眠りにおちた眠り姫が,100年後に訪れた王子の接吻(セツプン)で目覚める。姫とともに眠りについていた城の人々も目覚めて,二人は結婚するというもの。フランスのペロー,ドイツのグリムなどの童話集にあるが,オリエント起源の話といわれる。チャイコフスキーが「眠りの森の美女」の名でバレエ化。いばら姫。

ねむりびょう

ねむりびょう [0] 【眠り病】
うとうと状態あるいは催眠・嗜眠(シミン)状態を主症状とする病気の俗称。アフリカ嗜眠病・嗜眠性脳炎など。

ねむりめ

ねむりめ [3] 【眠り目・睡り目】
(1)ねむそうな目。ねぶり目。
(2)文楽人形のかしらで,目が開閉する仕掛けのあるもの。

ねむりめじ

ねむりめじ [4] 【眠り目地】
部材どうしを,すきまをあけずに接して取り付けて目立たなくした目地。盲目地。

ねむる

ねむ・る [0] 【眠る】 (動ラ五[四])
〔「ねぶる」の転〕
(1)心身の活動が一時的に休止し,目をとじて無意識の状態になる。ねる。「ぐっすり―・る」「子供たちはもう―・った」「ふつとゐながら―・るぞ/中華若木詩抄」
(2)死ぬ。また,死んで埋葬されている。「父母の―・るふるさと」
(3)(能力・価値などが)活用されない状態である。「海底に―・る資源」
(4)活動をやめて静かである。「草木も―・る丑(ウシ)三つ時」
(5)蚕が脱皮前に一時活動をやめ,桑の葉を食べない状態になる。
(6)目をつむる。目を閉じる。「文三は眼を―・つて黙つてゐる/浮雲(四迷)」
[可能] ねむれる

ねむる

ねむる【眠る】
sleep;→英和
take a nap (うたたね);→英和
doze (居眠る);→英和
lie (地下に);→英和
lie idle (資源などが).よく〜 sleep well;have a good sleep.

ねむろ

ねむろ 【根室】
(1)北海道旧一一か国の一。ほぼ根室支庁に相当する。
(2)北海道東部の支庁。支庁所在地,根室市。
(3)北海道東部,根室半島にある市。根室支庁所在地。北洋漁業の基地。サケ・マス・カニ・コンブなどを水揚げし,水産加工業が盛ん。

ねむろかいきょう

ねむろかいきょう 【根室海峡】
北海道本島と国後(クナシリ)島との間の海峡。冬季は氷で閉ざされる。

ねむろはんとう

ねむろはんとう 【根室半島】
北海道東端に突出する半島。白亜系の隆起海食台をなし,海岸線は凹凸に富む。先端は納沙布(ノサツプ)岬。花咲半島。

ねむろほんせん

ねむろほんせん 【根室本線】
JR 北海道の鉄道線。函館本線の滝川から,帯広・釧路を経て根室に至る。443.8キロメートル。

ねむろわん

ねむろわん 【根室湾】
北海道東部,根室半島と野付半島の間の湾。根室海峡南西部。湾の南に風蓮湖・温根沼があり,白鳥の飛来地として有名。

ねめつける

ねめつ・ける [4][0] 【睨め付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ねめつ・く
にらみつける。「若武者はつたと―・け/色懺悔(紅葉)」

ねめまわす

ねめまわ・す [4] 【睨め回す】 (動サ五[四])
にらみまわす。「四辺(アタリ)を―・して重さうな肩呼吸(カタイキ)/色懺悔(紅葉)」

ねめる

ね・める [2] 【睨める】 (動マ下一)[文]マ下二 ね・む
(1)にらむ。「はたと―・めて動かざる眼には/金色夜叉(紅葉)」
(2)憎む。「親のかたきと―・めんより/幸若・夜討曾我」

ねもころ

ねもころ 【懇ろ】
■一■ (副)
〔「ねんごろ」の古い形〕
心をこめて。ていねいに。「かはづ鳴く六田の川の川柳の―見れど飽かぬ川かも/万葉 1723」
■二■ (形動ナリ)
{■一■}に同じ。「鶴が鳴く奈呉江の菅の―に思ひ結ぼれ/万葉 4116」

ねもじ

ねもじ 【ね文字】
「ね」で始まる言葉の文字詞。女房詞。
(1)練貫(ネリヌキ)。
(2)〔女性語〕
葱(ネギ)。

ねもと

ねもと【根元】
the root;→英和
the bottom.→英和

ねもと

ねもと 【根本】
姓氏の一。

ねもと

ねもと [3] 【根元・根本】
(1)植物の根のあたり。「松が―から折れる」
(2)柱や立っている物の,付け根の部分。「電信柱の―が腐る」
(3)物事のもと。基本。[ヘボン(二版)]

ねもとつうめい

ねもとつうめい 【根本通明】
(1822-1906) 幕末・明治時代の漢学者。出羽国の人。号は羽嶽・健斎。訓詁の学を修めて一家を成した。著「周易復古筮法」「論語講義」など。

ねものがたり

ねものがたり [4] 【寝物語】
(男女が)寝ながら話すこと。また,その話。「―に聞く」

ねものがたり

ねものがたり【寝物語】
a talk in bed.

ねや

ねや [1] 【根矢】
やじり。また,的矢(マトヤ)に対して,征矢(ソヤ)・鏑矢(カブラヤ)・雁股(カリマタ)など実戦用の矢。

ねや

ねや [1][2] 【閨・寝屋】
(1)夜,寝るための部屋。寝間。寝室。特に,夫婦の寝室。
(2)家の奥の方にある部屋。女性の居室。

ねやがわ

ねやがわ ネヤガハ 【寝屋川】
大阪府北東部の市。東部は枚方(ヒラカタ)丘陵,西部は淀川東岸の沖積低地。住宅・工業都市。

ねやき

ねやき [0] 【根焼(き)】
杭などの地中に埋める部分の表層を,腐食を防ぐために焼いて炭化させること。

ねやごと

ねやごと [2][0] 【閨事】
男女の交わり。房事(ボウジ)。

ねやす

ねや・す 【黏す・粘す・錬す】 (動サ四)
(1)練ってねばるようにする。こねる。「暮るるまでおし―・したる御そくいひ/咄本・醒睡笑」
(2)金属を精錬する。[名義抄]

ねやす

ねやす [0] 【値安】 (名・形動)[文]ナリ
値段の安い・こと(さま)。「―な借家」「―株」

ねやど

ねやど 【閨所・寝屋処】
寝る場所。寝所。「しもと取る里長(サトオサ)が声は―まで来立ち呼ばひぬ/万葉 892」

ねゆ

ね・ゆ 【粘ゆ】 (動ヤ下二)
ねばる。「水辺のねばい処では輪がまだ―・えて悪いぞ/周易抄」

ねゆき

ねゆき [0] 【根雪】
降り積もった雪がとけずに残り,以後の積雪の下積みとなるもの。[季]冬。

ねらい

ねらい ネラヒ [0] 【狙い】
(1)(弓や銃で)ねらうこと。「―をつけて矢を放つ」「―を定める」
(2)ねらった目標。意図。「―はいいが実現は難しい」

ねらい

ねらい【狙い】
an aim;→英和
a mark (標的).→英和
〜を誤る miss the[one's]mark.⇒狙う,狙撃(そげき).

ねらいうち

ねらいうち ネラヒ― [0] 【狙い打ち・狙い撃ち】 (名)スル
目標を定めて打撃・射撃・攻撃すること。「カーブを―する」「―にして非難する」

ねらいうち

ねらいうち【狙撃ちする】
snipe <at> .→英和

ねらいさだめる

ねらいさだ・める ネラヒ― [6] 【狙い定める】 (動マ下一)[文]マ下二 ねらひさだ・む
正確にねらいをつける。「―・めて撃つ」

ねらいすます

ねらいすま・す ネラヒ― [5] 【狙い澄ます】 (動サ五[四])
十分にねらいをさだめる。「―・して的を射る」

ねらいどころ

ねらいどころ ネラヒ― [0] 【狙い所】
ねらったところ。目標。

ねらいめ

ねらいめ ネラヒ― [0] 【狙い目】
博打(バクチ)で,出ることを願っている賽(サイ)の目。また,賭けて勝ちの期待できそうな対象・時機など。「株を買うなら今が―だ」

ねらう

ねら・う ネラフ [0] 【狙う】 (動ワ五[ハ四])
(1)目標に命中させようとして構える。「まとを―・って撃つ」
(2)手に入れようとして,ひそかに機会を待つ。「猫が金魚を―・っている」「マフィアに―・われている」
(3)ある目標を定める。また,それを達成する機会をうかがう。「優勝を―・っていた」「すきを―・って逃げる」「進入学シーズンを―・って売り出す」「心理的な効果を―・った発言」「大衆受けを―・った演出」「平家を一人にても―・ひてうたばや/平治(下)」
[可能] ねらえる

ねらう

ねらう【狙う】
(1) (take) aim <at> ;→英和
aim one's gun <at> (銃で).
(2)[うかがう]have an eye <on a thing,a person> (目をつける);→英和
watch <for> ;→英和
be after <a thing> (求める).

ねり

ねり [2] 【練り・錬り・煉り】
(1)ねること。ねってねばりを出すこと。「―が足りない」「―羊羹(ヨウカン)」
(2)繊維・金属などから不純物を除いて,良質のものにすること。精練。
(3)「練絹(ネリギヌ)」に同じ。「絹縮に―の白裏付て/浮世草子・禁短気」
(4)よく考えがめぐらされていること。「諸弟(モロト)らが―の言葉は我は頼まじ/万葉 774」

ねりあげる

ねりあ・げる [4] 【練(り)上げる・錬り上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 ねりあ・ぐ
(1)十分練って仕上げる。「餡(アン)を―・げる」
(2)計画・文章などを何度も修正してよいものに仕上げる。「十分―・げた文章」

ねりあし

ねりあし [2][0] 【練(り)足・邌足】
殿上人が,儀式などで練って歩くときの歩き方。ゆっくりした足取り。

ねりあるく

ねりある・く [4] 【練(り)歩く・邌り歩く】 (動カ五[四])
列になって,ゆっくりと歩く。また,行列がうねるようにして進む。「大通りを―・く」

ねりあるく

ねりあるく【練り歩く】
parade <the street> .→英和

ねりあわせる

ねりあわ・せる [5][0] 【練り合(わ)せる・煉り合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 ねりあは・す
二種以上の物を練って,混じり合うようにする。

ねりあん

ねりあん [0] 【練り餡・煉り餡】
生餡(ナマアン)に砂糖を加えて加熱しながら練った餡。

ねりいず

ねりい・ず 【練り出づ】 (動ダ下二)
静かに歩み出る。おもむろに歩み出る。「束帯正しき老者が,もとどりはなて―・でたりければ/平家 3」

ねりいと

ねりいと [0] 【練糸】
生糸を精練してセリシンを除いた,光沢のあるしなやかな糸。

ねりいろ

ねりいろ 【練(り)色】
薄い黄色を帯びた白色。淡黄色。「―の衣の強(コワ)らかなるを着て/今昔 22」

ねりうし

ねりうし 【練り牛】
ゆっくりと歩く牛。遅牛(オソウシ)。

ねりうし=も淀(ヨド)まで

――も淀(ヨド)まで
「遅牛も淀,早牛も淀」に同じ。

ねりうに

ねりうに [0][3] 【練り雲丹】
塩蔵したウニの生殖巣をすりつぶし,調味料を加えて練り,密封して熟成した食品。

ねりえ

ねりえ [0] 【練り餌・煉り餌】
(1)糠(ヌカ)・魚粉・青菜などを水で練った小鳥の餌。
(2)ふかし芋・蛹粉(サナギコ)・小麦粉などを練り合わせた釣り餌。ねり。

ねりおしろい

ねりおしろい【練白粉】
paste powder.

ねりおしろい

ねりおしろい [3] 【練り白粉】
粉白粉にグリセリン・脂肪などを加えて泥状に練ったもの。水でといて塗る。

ねりおどり

ねりおどり [3] 【練(り)踊り・邌り踊り】
行列を作って踊りながら進むこと。また,その踊り。

ねりおりもの

ねりおりもの [3][4] 【練織物】
練糸で織った絹織物。甲斐絹(カイキ)・御召(オメシ)・銘仙の類。
⇔生(キ)織物

ねりかためる

ねりかた・める [0][5] 【練(り)固める・煉り固める】 (動マ下一)[文]マ下二 ねりかた・む
練ったものを乾かして固める。「朱泥を―・めた人形の様に/吾輩は猫である(漱石)」

ねりかね

ねりかね 【錬り鉄】
精錬した鉄。「綵帛(シミノキヌ)・兵・―等を海の畔に積みて/日本書紀(斉明訓)」

ねりかむ

ねりか・む 【齝む】 (動マ四)
〔「ねりがむ」とも〕
反芻(ハンスウ)する。にれかむ。[運歩色葉集]

ねりかわ

ねりかわ [0] 【練(り)革・煉り革】
「撓(イタ)め革」に同じ。

ねりかわつば

ねりかわつば [5] 【練革鐔】
⇒練鐔(ネリツバ)

ねりがき

ねりがき 【練り柿】
渋を抜いた柿。[日葡]

ねりがし

ねりがし [3] 【練(り)菓子】
和生菓子のうち,練って製した菓子。練り切り・求肥(ギユウヒ)など。

ねりきり

ねりきり [0] 【練(り)切り・煉り切り】
白餡(アン)に求肥(ギユウヒ)を加えて練った餡。また,その餡で細かい細工をした菓子。

ねりきん

ねりきん [0] 【練(り)金・錬金】
切り金(キン)の一。砂金を薄い板状に練りあげたもの。

ねりぎ

ねりぎ 【練(り)木】
トロロアオイの根・ふのりなどで製した白い粉末。男色で閨房薬として用いた。通和散。「是なん衆道の―といふ物なるべし/浮世草子・五人女 5」

ねりぎぬ

ねりぎぬ [3][0] 【練絹】
〔古くは「ねりきぬ」〕
生糸で織ったあと精練した絹布。また,練糸で織った絹織物。ねり。

ねりくよう

ねりくよう [3] 【練(り)供養・邌り供養】
来迎会(ライゴウエ)の行事。来迎の諸菩薩に扮して練り歩く行列を中心とする。奈良の当麻寺(タイマデラ)で中将姫の忌日とされる五月一四日に行われるものが有名。[季]夏。

ねりぐすり

ねりぐすり [3] 【練(り)薬・煉り薬】
種々の薬を,蜂蜜(ハチミツ)・水飴(ミズアメ)などで練り固めたもの。また,練って作った外用薬。ねりやく。

ねりこ

ねりこ【練粉】
dough.→英和

ねりこう

ねりこう [2] 【練香・煉香】
「薫物(タキモノ){(1)}」に同じ。

ねりこうじ

ねりこうじ [3] 【練り麹・煉り麹】
塩と煮つめた酒を入れた麹。貯蔵用。

ねりざけ

ねりざけ [2] 【練(り)酒・煉り酒】
白酒の一。蒸した米に酒と麹(コウジ)をいれて熟成させ,石臼(イシウス)でひき,漉(コ)したもの。博多の名産であった。練貫(ネリヌキ)酒。

ねりざんしょう

ねりざんしょう [3] 【練(り)山椒・煉り山椒】
和菓子の一。求肥(ギユウヒ)に山椒の粉または汁を加えて練ったもの。

ねりしゅ

ねりしゅ 【練り衆】
祭礼などで,行列を作って練り歩く人々。「祭の―か気違ひか/浄瑠璃・天の網島(上)」

ねりせいひん

ねりせいひん [3] 【練(り)製品・煉り製品】
魚のすり身を練って加工した食品。かまぼこ・はんぺんなど。練り物。

ねりそ

ねりそ [0] 【練り麻】
木の小枝や藤蔓(フジヅル)などをたたいたりして柔らかくしたもの。薪などを束ねるのに用いる。

ねりぞめ

ねりぞめ [0] 【練(り)染め】
生糸や絹布を精練してから染めること。また精練と同時に染色をすること。

ねりついじ

ねりついじ [3] 【練り築地・煉り築地】
練り土と平瓦とを交互に積み重ねてつくった築地。

ねりつけ

ねりつけ [0] 【練(り)付け】
薄板を心(シン)になる板などに接着すること。

ねりつち

ねりつち [0] 【練(り)土・煉り土】
土に石灰や小砂利・にがりを混ぜてこねた壁土。土塀・土蔵などに用いる。

ねりつば

ねりつば [3] 【練鐔・煉鐔】
何枚も重ねた革を膠(ニカワ)で固めて作った,刀の鐔。練革鐔。

ねりづみ

ねりづみ [0] 【練(り)積み】
目地(メジ)にモルタルを使って,石や煉瓦(レンガ)などを積み上げること。
⇔空(カラ)積み

ねりなおし

ねりなおし [0] 【練(り)直し】 (名)スル
練りなおすこと。また,そのもの。「プランの―」

ねりなおす

ねりなお・す [4][0] 【練(り)直す】 (動サ五[四])
(1)練ったものを,もう一度練る。「餡(アン)を―・す」
(2)計画・文章などを,検討し直して,さらに良いものにする。「計画を―・す」
[可能] ねりなおせる

ねりぬき

ねりぬき [0] 【練貫・練緯】
(1)生糸をたて糸,練糸をよこ糸にした絹織物。ねり。
(2)「練貫酒(ザケ)」の略。

ねりぬきおどし

ねりぬきおどし [5] 【練貫縅】
鎧(ヨロイ)の縅の一。練貫を細く畳んだ緒で縅したもの。

ねりぬきざけ

ねりぬきざけ 【練貫酒】
「練り酒」に同じ。「うへさに人の打ちかづく,―のしわざかや/閑吟集」

ねりぬきみず

ねりぬきみず 【練貫水】
近江国大津の大練寺に湧く泉。古来名水として名高い。「―の大津酒/浄瑠璃・反魂香」

ねりはみがき

ねりはみがき [4] 【練(り)歯磨き・煉り歯磨き】
歯磨き粉に界面活性剤・グリセリン・香料・甘味料などを加えて練り合わせ,ペースト状にしたもの。

ねりはみがき

ねりはみがき【練歯磨】
toothpaste;→英和
dental cream.

ねりばかま

ねりばかま [3] 【練袴】
練絹で作った袴。

ねりひばり

ねりひばり [3] 【練り雲雀】
陰暦六月頃の,毛の抜けかわった雲雀。

ねりべい

ねりべい [2][0] 【練(り)塀・煉り塀】
平瓦と練り土とを交互に積み重ねて築いた塀。上を瓦で葺(フ)く。

ねりべに

ねりべに [2][0] 【練(り)紅・煉り紅】
色素を油蝋(ユロウ)またはコールド-クリームを基剤として練った泥状の口紅・頬紅。

ねりべり

ねりべり [0] 【練(り)減り】
生糸または絹織物を練る際,セリシンがとけて目方が減ること。また,減った量。

ねりぼうし

ねりぼうし [3] 【練(り)帽子】
近世,婦人のかぶり物の一。白の練絹をそのまま,あるいは紅裏(モミウラ)を付けて用いた。

ねりま

ねりま 【練馬】
東京都二三区の一。区部の北西端,武蔵野台地上にある。第二次大戦後,急速に宅地化。

ねりまだいこん

ねりまだいこん [4] 【練馬大根】
ダイコンの一品種。根は円柱形で長い。東京都練馬区付近に多産した。

ねりまわる

ねりまわ・る [4] 【練(り)回る・邌り回る】 (動ラ五[四])
列などをつくってゆっくりと歩きまわる。また,行列を整えて歩きまわる。「おみこしが町内を―・る」

ねりみそ

ねりみそ [0] 【練(り)味噌・煉り味噌】
砂糖・酒などを加えて加熱しながら練った味噌。田楽などに用いる。

ねりもの

ねりもの [2] 【練(り)物・邌り物】
祭礼などにねり歩く,行列・山車(ダシ)・踊り屋台など。

ねりもの

ねりもの [0][2][3] 【練(り)物・煉り物】
(1)ねり固めて珊瑚(サンゴ)や宝石などに似せたもの。
(2)加熱しながら練りあげて作る金団(キントン)や羊羹(ヨウカン)など。
(3)「練り製品」に同じ。

ねりやく

ねりやく [2] 【練(り)薬・煉り薬】
⇒ねりぐすり(練薬)

ねりゆ

ねりゆ [2] 【練(り)湯】
懐石の終わりに出す飲み物。香煎・いり米などに湯を注ぎ,塩味をつけたもの。

ねりゆく

ねりゆ・く [0][3] 【練(り)行く・邌り行く】 (動カ五[四])
静かに歩いて行く。また,行列を整えて行く。「招牌(カンバン)を押し立て街上を―・く者あり/八十日間世界一周(忠之助)」

ねりようかん

ねりようかん [3] 【練(り)羊羹・煉り羊羹】
寒天に水・砂糖を加えて煮立て,餡(アン)を入れて練りながら煮詰め,型に流し込んでつくる羊羹。

ねる

ねる【練る】
(1)[粉を]knead.→英和
(2)[絹などを]gloss.→英和
(3)[金属を]temper.→英和
(4)[文章などを]polish (up);→英和
improve <on> .→英和
(5)[訓練する]train.→英和

ねる

ね・る [1] 【練る・錬る・煉る】
■一■ (動ラ五[四])
□一□(他動詞)
(1)餡(アン)などを火にかけて,こね固める。《練・煉》「餡を―・る」
(2)膏薬(コウヤク)・糊(ノリ)・土などをこねまぜてねばらせる。「粘土を―・る」「御飯つぶを―・って糊にする」
(3)繊維を灰汁(アク)などで煮て柔らかくする。《練》「生糸を―・る」
(4)金属を焼いてきたえる。《練・錬》「鉄ヲ―・ル/ヘボン(三版)」
(5)よりよいものとするために十分考えて修正を加える。《練》「よく―・られた文章」「構想を―・る」「対策を―・る」「想を―・る」
(6)学問・技芸などを練磨する。修養・経験などを積む。《練・錬》「技を―・る」「精神を―・る」
(7)皮を撓(イタ)める。なめし革にする。《練・煉》「皮を―・る」
(8)ひねる。ねじる。「焼大刀の手(タ)かみ押し―・り/万葉 1809」
(9)木の枝や蔓(ツル)などをたたき柔らかくして曲げる。「かの岡に萩かるをのこ縄をなみ―・るやねりそのくだけてぞ思ふ/拾遺(恋三)」
□二□(自動詞)
(「邌る」とも書く)
(1)列をつくって,ゆっくり進む。「提灯行列が大通りを―・って行く」
(2)あっちへ行ったりこっちへ行ったりして進む。「みこしが街中(マチナカ)を―・って行く」
(3)静かに歩く。ゆっくり歩く。おもむろに行く。「銀(シロガネ)の目貫の太刀をさげ佩(ハ)きて奈良の都を―・るは誰が子ぞ/神楽歌」
[可能] ねれる
■二■ (動ラ下二)
⇒ねれる

ねる

ねる【寝る】
(1)[眠る]sleep;→英和
[寝入る]go to sleep;fall asleep;go to bed (床につく).
(2)[横になる]lie down.(3)[病気で]be ill in bed;be laid up <with a cold> .
(4)[資本などが]lie idle.寝ずにいる sit up (late at night).

ねる

ねる [0] 【寝る】 (動ナ下一)[文]ナ下二 ぬ
(1)「眠る{(1)}」に同じ。「ゆうべはよく〈ね〉た」「人の〈ぬる〉味寝(ウマイ)は〈ね〉ずて/万葉 3274」
(2)寝床に入る。床(トコ)につく。就寝する。
 (ア)睡眠や休養のために寝床に入る。「もう〈ねる〉時間ですよ」「〈ねる〉前に歯を磨く」
 (イ)病気で一日中寝床にいる。寝こむ。病床にある。「風邪で〈ね〉ている」「まだ〈ね〉たり起きたりの状態です」
(3)異性と同衾(ドウキン)する。共寝する。「女と初めて〈ね〉た」
(4)横たわる。
 (ア)人が横たわる。「〈ね〉て本を読む」
 (イ)本来立っている物が横になる。「台風で稲が〈ね〉てしまった」「活字が〈ね〉ている」
(5)資金や商品が活用されない状態にある。「〈ね〉ている資金を投資に回す」「〈ね〉ていた商品を安く売る」
(6)味噌(ミソ)・醤油(シヨウユ)・酒などがよく仕込まれた状態である。

ねれける

ねれ・ける 【練れける】 (動カ下一)
〔近世語〕
物事を続けて疲れてくる。また,疲れてのろのろする。「角兵衛じし―・けてくると仕廻也/柳多留 10」

ねれもの

ねれもの [2] 【練れ者】
多くの経験を積んだ人。老練な人。

ねれる

ね・れる [2] 【練れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 ね・る
(1)よく練った状態になる。練られてちょうどよい状態になる。「餡(アン)が―・れる」「セメントが―・れる」
(2)修行・経験を重ねて人柄が円満になる。「余程気の―・れた者でなければ,如彼(アア)は行かぬ/平凡(四迷)」
(3)修業・経験を積んで上手になる。「技術が―・れる」

ねろ

ねろ 【嶺ろ】
〔上代東国方言。「ろ」は接尾語〕
みね。ね。「足柄(アシガリ)の箱根の―のにこ草の/万葉 3370」

ねわけ

ねわけ [0][3] 【根分け】 (名)スル
「株分け」に同じ。「菊を―してふやす」

ねわざ

ねわざ【寝業】
a lying-down trick (柔道などの).

ねわざ

ねわざ [0] 【寝技・寝業】
(1)柔道・レスリングで,寝た姿勢で行うわざ。
⇔立ち技
(2)裏工作。特に,不利な成り行きを逆転するような裏取引。「―に巧みな政治家」

ねわざし

ねわざし [3] 【寝技師・寝業師】
裏工作などが得意な人。

ねわすれる

ねわす・れる [4] 【寝忘れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 ねわす・る
ねすごす。「今朝もつい―・れて失礼しました/門(漱石)」「―・れぬ様に致うと存る/狂言・鶏流(虎寛本)」

ねわたし

ねわたし 【嶺渡し】
高い山から吹き下ろす風。また,峰から峰へ吹き渡る風。「―にしるしのさをや立てつらむ木挽待ちつる越の名香山/山家(雑)」

ねわら

ねわら [0] 【寝藁】
家畜小屋に敷き,家畜の寝床とする藁。

ねん

ねん (終助)
文末に用いて,感動の意をこめて強調する。
〔関西地方で用いる〕
「そうです―」「好きや―」

ねん

ねん【年】
a year.→英和
〜に一度 once a year.→英和
〜に一(二)度の (bi)annual.→英和
〜に四度の quarterly.→英和

ねん

ねん 【年】
■一■ [1] (名)
(1)とし。地球が太陽の周りを一周する時間。「―に一度の祭り」
→とし(年)
(2)年季。「―があける」
■二■ (接尾)
助数詞。
(1)年数を数えるのに用いる。「この世に生をうけて五〇―」
(2)何番目の年であるかを示す。年号・学年などに用いる。「昭和元―」

ねん

ねん [0][1] 【念】
(1)思い。気持ち。考え。「憎悪の―」
(2)気をつけること。注意。「御―には及びません/婦系図(鏡花)」
(3)かねての望み。希望。「―が届く」
(4)〔仏〕
 (ア)物事を記憶している心のはたらき。憶。
 (イ)物事を考えたり,思い描く心のはたらき。
 (ウ)きわめて短い時間の単位。
→刹那(セツナ)

 (エ)浄土教で,称名念仏すなわち阿弥陀仏の名号をとなえること。
 (オ)心の中の一定の対象に精神を集中させること。

ねん

ねん【念】
[観念]an idea;→英和
a sense (意識);→英和
a feeling (感情).→英和
不安の〜 a sense[feeling]of uneasiness.〜を入れる be careful <of,to do> .〜を押す make sure <of,that…> ;remind <a person of a thing> .→英和
〜のため to make sure.⇒念入り.

ねん=が入(イ)る

――が入(イ)・る
注意が行き届いている。「―・った包装」「―・ったやり口」

ねん=が晴れる

――が晴・れる
心残りがなくなる。

ねん=が残る

――が残・る
心残りがする。この世に思いが残る。

ねん=には念を入れる

――には念を入・れる
細かいところまで十分に注意する。きわめて慎重に物事を行う。

ねん=に掛ける

――に掛・ける
心にかける。気をつける。

ねん=の為(タメ)

――の為(タメ)
信用してはいるが,いっそう確実にするために。「―調べ直す」「出発は七時です。―」

ねん=も無い

――も無・い
(1)物足りない。つまらない。「―・い絵などは見劣りて/浮世草子・男色大鑑 6」
(2)簡単だ。たやすい。「―・う出づる事では無い/仮名草子・浮世物語」
(3)思いがけない。とんでもない。「―・い事,やる事はならぬ/狂言・樽聟」
(4)残念だ。無念。「敵に焼き殺されてありと言はれんずるは,―・き事なり/義経記 5」
→念無し

ねん=を入れる

――を入・れる
十分に心をくばる。

ねん=を押す

――を押・す
重ねて注意する。また,何度も確かめる。

ねんあ

ねんあ 【然阿】
⇒良忠(リヨウチユウ)

ねんあき

ねんあき [0] 【年明き】
「年明(ネンア)け」に同じ。「―ちかきとしのこうに/安愚楽鍋(魯文)」

ねんあけ

ねんあけ【年明け】
⇒年季.

ねんあけ

ねんあけ [0] 【年明け】
「年季明け」に同じ。ねんあき。

ねんあし

ねんあし [0][1] 【年足】
取引で,年間の相場の動きを罫線(ケイセン)で表したグラフ。年間の足取り表。

ねんいちねん

ねんいちねん 【年一年】 (連語)
年がたつにつれて。一年一年。年ごとに。

ねんいり

ねんいり [0][4] 【念入り】 (名・形動)[文]ナリ
細かい点までよく注意すること。念を入れること。また,そのさま。入念。「―な仕事ぶり」「―に点検する」

ねんいり

ねんいり【念入りな(に)】
careful(ly);→英和
deliberate(ly);→英和
elaborate(ly).→英和

ねんえき

ねんえき [1][0] 【粘液】
(1)ねばりけのある液。ねばねばした液体。
(2)粘液腺から分泌される粘性の物質。主成分は糖タンパク質。植物の葉や茎では捕虫に役立ち,ヒトでは,生体の運動を円滑にするはたらきがあり,消化器官では内容物の機械的消化や輸送,糞塊の形成,呼吸器官では異物の排泄などに関与している。
→漿液(シヨウエキ)

ねんえき

ねんえき【粘液】
mucus;→英和
viscous liquid.〜状の viscous;→英和
sticky.→英和

ねんえきしつ

ねんえきしつ [4] 【粘液質】
〔心〕 ヒポクラテスの体液説に基づく気質の四類型の一。感情の変化や活気に乏しいが,粘り強く勤勉な気質。粘着質。

ねんえきすいしゅ

ねんえきすいしゅ [5] 【粘液水腫】
甲状腺機能低下の際にみられる皮膚の症状。押してもへこまないむくみが顔・手・首・下腿などにみられ,特有の顔つきとなる。甲状腺機能低下症。

ねんえきせん

ねんえきせん [0] 【粘液腺】
粘液を分泌する外分泌腺。動植物体の粘膜の上皮に多く分布する。

ねんおう

ねんおう [0] 【年央】
一年のなかば。「―人口」

ねんおし

ねんおし [0] 【念押し】 (名)スル
念を押すこと。確認。「―(を)する」

ねんかい

ねんかい [0] 【年回】
⇒年忌(ネンキ)

ねんかい

ねんかい [0] 【年会】
一年に一度催される会合。

ねんかい

ねんかい [0] 【年戒】
〔仏〕 受戒して僧となってからの年数。戒臈(カイロウ)。年臘(ネンロウ)。

ねんかくさ

ねんかくさ [3] 【年較差】
一年のうちの最高(大)値と最低(小)値との差。通常,最暖月の平均気温と最寒月の平均気温との差をいう。ねんこうさ。

ねんかつ

ねんかつ [0] 【粘滑】
ねばねばしてなめらかなこと。

ねんかん

ねんかん [0] 【年鑑】
ある分野の一年間の出来事・統計などを収録・解説した,年刊の刊行物。イヤーブック。

ねんかん

ねんかん [0] 【年間】
(1)一年の間(アイダ)。「―所得」「―降雨量」
(2) [1]
ある年代の間。多く年代を表す語と複合して用いられる。「寛永―」

ねんかん

ねんかん【年鑑】
a yearbook.→英和

ねんかん

ねんかん 【年官】
年給の一。平安時代以降,皇族・后妃・公卿(クギヨウ)および尚侍・典侍・掌侍などに与えられた,地方官・京官を申請する権利。除目(ジモク)の際,任官を希望する者に代わって申請し,その任料を収入とした。
→年給(2)

ねんかん

ねんかん【年間の】
annual;→英和
yearly.→英和

ねんかん

ねんかん [0] 【年刊】
一年に一度刊行すること。また,その出版物。

ねんが

ねんが【年賀】
the New Year's greetings.〜に行く make a New Year's call.‖年賀状 a New Year's card.年賀郵便 New Year's mail.

ねんが

ねんが [1] 【年賀】
(1)新年を祝う挨拶。また,その意を込めて贈る品物。[季]新年。
(2)長寿の祝い。六〇歳・七〇歳などの祝い。賀の祝。算賀。

ねんがく

ねんがく [0] 【年額】
一年当たりの額。「―五千円の会費」

ねんがく

ねんがく【年額】
an annual sum <of> .〜千円 1,000 yen a year.→英和

ねんがけ

ねんがけ [0] 【年掛け】
毎年一定額をかける掛け方。

ねんがける

ねんが・ける 【念掛ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ねんが・く
〔近世語〕
思いをかける。手に入れようとねらう。「おめえを此男が―・けてゐるから油断しなさるなえ/滑稽本・続膝栗毛」

ねんがじょう

ねんがじょう [3][0] 【年賀状】
新年を祝って書き送る葉書・手紙。賀状。年始状。[季]新年。

ねんがっぴ

ねんがっぴ [3] 【年月日】
あることが行われた,年と月と日。「―を記入する」

ねんがっぴ

ねんがっぴ【年月日】
(a) date.→英和

ねんがとくべつゆうびん

ねんがとくべつゆうびん [8][1][5] 【年賀特別郵便】
郵便物の特殊取扱の一。年内の一定期間内に差し出された年賀葉書を,翌年1月1日の最先便から配達する扱いのもの。年賀郵便。

ねんがねんじゅう

ねんがねんじゅう 【年が年中】 (副)
「年がら年中」に同じ。「―わらや小豆(アズキ)のから斗(バカリ)食つて/安愚楽鍋(魯文)」

ねんがねんびゃく

ねんがねんびゃく [1][1] 【年が年百】 (副)
「年がら年中」に同じ。「―くさ��して居るだ/滑稽本・浮世風呂 2」

ねんがはがき

ねんがはがき [4] 【年賀葉書】
(1)新年を祝って出される葉書。
(2)年賀状用に作られた官製・私製の葉書。

ねんがらねんじゅう

ねんがらねんじゅう [5] 【年がら年中】 (副)
一年中。いつも。年が年中。年百年中。年が年百。「―遊び歩いている」

ねんがん

ねんがん【念願】
one's (dearest) wish.→英和
〜する wish.

ねんがん

ねんがん [0] 【念願】 (名)スル
ひたすら望み願うこと。かねてからの願い。「成功を―していた」「―がかなう」

ねんき

ねんき [0] 【年季】
(1)奉公人を雇うときに約束した年限。一年を一季とし,普通10年を限度とする。
(2)「年季奉公」に同じ。「いまだ―の小者(コモノ)あがり/浮世草子・織留 6」

ねんき

ねんき [0] 【年期】
一年を単位として定めた期間。「年季」と同義で用いることもある。

ねんき

ねんき【年季】
one's term of service;apprenticeship (年季奉公).→英和
〜が明ける One's term is up.〜を済ます serve out one's apprenticeship.‖年季奉公をする be apprenticed <to> .

ねんき

ねんき [0] 【年忌】
〔仏〕 人の死後,毎年めぐってくる命日。また,その日に行う法要。年回。回忌。

ねんき

ねんき [1] 【年紀・年記】
(1)年号。
(2)年。年数。「始祖大師我山を建立より以来(コノカタ)―遥かなり/盛衰記 10」
(3)年齢。[節用集(易林本)]

ねんき=がはいって∘いる

――がはいって∘いる
長年そのことに携わっていて,熟練している。

ねんき=が明ける

――が明・ける
年季奉公の年限が終わる。

ねんき=を入れる

――を入・れる
ある仕事を長年修練する。修練を積む。

ねんきあけ

ねんきあけ [0] 【年季明け】
年季が満了すること。年明き。

ねんきうり

ねんきうり [0] 【年季売り】
中世・近世,不動産売買形式の一。年限を定めて土地を売り,年限終了後,売り主にもどすもの。

ねんきこさく

ねんきこさく [4] 【年季小作】
年限を定めて農地を他に貸し付け,小作料を納めさせること。

ねんきしょうもん

ねんきしょうもん [4] 【年季証文】
約束した期間働く旨を記した文書。年季手形。年季状。

ねんきづとめ

ねんきづとめ [4] 【年季勤め】
⇒年季奉公(ボウコウ)

ねんきほう

ねんきほう [0] 【年紀法】
中世の法理の一。他人の所領を占有した状態が一定期間継続した場合は,その所領に対する占有権を主張しうることを定めた法。貞永式目で20年と明記されて以来,鎌倉幕府の裁判規範のほか,同時期の本所・公家法,後代の武家法(室町幕府法・戦国法)に深い影響を与えた。年序法。

ねんきぼうこう

ねんきぼうこう [4] 【年季奉公】
年季を定めて,雇われて働くこと。年切り奉公。年季勤め。

ねんきむこ

ねんきむこ [4] 【年季婿】
約束した一定期間,男が嫁方に住みこんで働き,期間がすぎたら嫁を連れて自家に戻る婚姻形態。また,その婿。その期間により,三年婿・五年婿などという。東北地方で近年まであった習俗。帰り婿。

ねんきもの

ねんきもの [0] 【年季者】
年季奉公をする人。

ねんきゅう

ねんきゅう [0] 【年休】
「年次有給休暇」の略。「―をとる」

ねんきゅう

ねんきゅう [0] 【年給】
(1)一年を単位とした俸給。年俸。
(2)〔「年料給分」の略〕
平安時代,皇族・后妃・公卿(クギヨウ)および尚侍・典侍・掌侍などに毎年与えられた年官と年爵。

ねんきょ

ねんきょ [1] 【年挙】
紀伝・明経(ミヨウギヨウ)・明法(ミヨウボウ)・算の四道および勧学院・奨学院・学館院が,その学生を毎年または隔年に諸国の掾(ジヨウ)に推挙したこと。四道三院の年挙。

ねんきり

ねんきり [4][0] 【年切り】
(1)奉公人などの,約束した年限。契約した年季。「手形の十年より外に―まして/浮世草子・一代男 8」
(2)年季奉公。また,その奉公人。普通,二年以上の長期のものをいう。「一門衆から―置けとあれば/浮世草子・織留 5」

ねんきん

ねんきん [0] 【粘菌】
変形菌の別名。

ねんきん

ねんきん【年金】
a pension;→英和
an annuity.→英和
年金受給者 an annuitant;→英和
a pensioner.→英和
年金制度 a pension system.

ねんきん

ねんきん [0] 【年金】
毎年一定の金額を定期的に給付する制度の下で,支払われる金銭。老齢・退職・疾病・死亡などによる所得喪失に対する保障の目的をもつ。運営主体により公的年金・私的年金の区分がある。

ねんきんききん

ねんきんききん [6][5] 【年金基金】
年金制度によって集められ,年金支払いの元資となる基金。運用は信託銀行と生命保険会社が行う。

ねんきんこうさい

ねんきんこうさい [5] 【年金公債】
利子と元金の一部を年金形式で支払う公債。

ねんきんしんたく

ねんきんしんたく [5] 【年金信託】
年金給付のため,原資の管理・運用・給付など一切の運営を包括的に受託する信託。

ねんきんほけん

ねんきんほけん [5] 【年金保険】
保険金額を年金として,終身または一定期間中,定期的に一定額の支払いを約する保険制度。
⇔資金保険

ねんぎょ

ねんぎょ [1] 【年魚】
(1)生まれて一年以内に(産卵して)死ぬ魚。アユ・シラウオなど。
(2)アユの異名。

ねんぎょう

ねんぎょう [0] 【年行】
年々の修行。毎年の修行。

ねんぎょうじ

ねんぎょうじ 【年行事】
一年交代で勤める,総代・世話人などの当番役。

ねんぎょく

ねんぎょく [0] 【年玉】
新年を祝って贈る金品。としだま。「―ヲヤル/ヘボン」

ねんぎれ

ねんぎれ [0] 【年切れ】
⇒としぎり(年切)

ねんぐ

ねんぐ [0] 【年貢】
(1)田畑の耕作者が領主に毎年納入する貢租。普通,米・麦・大豆などの生産物を納めたが,鎌倉時代中期以降次第に銭納が多くなった。江戸時代には田は米納が原則で,畑は銭納も認められた。
(2)明治以降,小作料の称。

ねんぐ

ねんぐ【年貢】
land tax (地租);ground-rent (地代).

ねんぐ=の納め時(ドキ)

――の納め時(ドキ)
〔滞納を清算する時の意から〕
過去の悪事の償いをしなくてはならない時期。「そろそろ―だ」

ねんぐかいさいもくろく

ねんぐかいさいもくろく [8] 【年貢皆済目録】
江戸時代の地方(ジカタ)三帳の一。領主より農村に出す正規の年貢領収証。皆済目録。

ねんぐわりつけ

ねんぐわりつけ [4] 【年貢割付】
江戸時代,地方三帳の一。決定された租税の額を,村方へ通告する帳簿。年貢割付帳。年貢可納(オサムベキ)割付。下げ札。

ねんぐん

ねんぐん [1][0] 【捻軍】
中国,清末の農民反乱軍。淮河(ワイガ)以北に分立していた遊侠の集団(捻子)が窮乏にあえぐ農民の参加を得て連合し,太平天国と協同作戦をとりつつ華北一帯を席巻(セツケン)した。1868年李鴻章(リコウシヨウ)の淮軍に討滅された。捻匪(ネンピ)。

ねんけい

ねんけい [0] 【年契】
二国以上の歴史を,年代順に対照列記した表。

ねんけつたん

ねんけつたん [4][0] 【粘結炭】
乾留すると融合してコークスになる石炭。良質のものは製鉄用にする。

ねんげ

ねんげ [1] 【拈華】
華(ハナ)をひねること。一般には,拈華微笑(ミシヨウ)の故事を踏まえて用いられる。

ねんげつ

ねんげつ [1] 【年月】
年と月。歳月。としつき。「―を経る」

ねんげつ

ねんげつ【年月】
time;→英和
years.

ねんげみしょう

ねんげみしょう [1] 【拈華微笑】
〔仏〕
〔五灯会元〕
釈迦が霊鷲山(リヨウジユセン)で華(ハナ)を拈(ヒネ)っていると,他の人々はその意を理解できなかったが,摩訶迦葉(マカカシヨウ)のみは理解して微笑した。そこで釈迦は,言語で説明できない仏教の真理が摩訶迦葉に伝わったと告げた,という説話。以心伝心による禅宗の伝法の始めを語る説話で,唐以後に作られたものらしい。

ねんげん

ねんげん [3] 【年限】
年を単位に定めた期限。「約束の―がきれる」「修業―」

ねんげん

ねんげん【年限】
a period;→英和
a term.→英和

ねんこ

ねんこ [1] 【拈古】
〔仏〕 禅宗で,師が古人の公案などを示し,自分の理解を述べて批評すること。拈提(ネンテイ)。拈則。

ねんこう

ねんこう [0] 【念校】
責了にしたあとで,念のためにさらにもう一度校正すること。また,その校正刷り。

ねんこう

ねんこう [0] 【拈香】
(1)禅宗で,香を額より上に捧げること。また,香をたくこと。焼香。
(2)「拈香文(ブン)」の略。

ねんこう

ねんこう【年功】
long service (勤続);long experience (経験).〜を積む have long service[experience].‖年功序列 <by> seniority.年功序列制度 the seniority system.

ねんこう

ねんこう [0] 【年功】
(1)長年の功績・功労。「―に報いる」
(2)長年の経験・熟練。「―がものをいう」

ねんこう

ねんこう [0] 【年光】
(1)春の光。「塵外―満ち/懐風藻」
(2)月日。光陰。「―停まらざること奔箭・下流の水のごとし/太平記 6」

ねんこうかほう

ねんこうかほう [5] 【年功加俸】
(旧法で)年功により官公吏が給付される本俸以外の俸給。

ねんこうじょれつ

ねんこうじょれつ [0][5] 【年功序列】
勤続年数や年齢によって,職場での地位や賃金が決まること。

ねんこうちんぎん

ねんこうちんぎん [5] 【年功賃金】
勤続年数や年齢などの要素によって決められる賃金。年功序列型賃金。

ねんこうぶん

ねんこうぶん [3][0] 【拈香文】
〔拈香のあとに読む文の意〕
禅宗の僧が朗読する,死者に対する哀悼の文。

ねんこん

ねんこん [0] 【念根】
〔仏〕 五根{(2)}の一。正法を深く心中に銘記して忘れないこと。

ねんごう

ねんごう [3] 【年号】
元号(ゲンゴウ)の一般的な言い方。
→元号

ねんごう

ねんごう【年号】
the name of an era.→英和

ねんごろ

ねんごろ [0] 【懇ろ】
〔「ねもころ」の転〕
■一■ (形動)[文]ナリ
(1)心のこもっているさま。手厚いさま。「―にもてなす」「―に弔う」
(2)親しいさま。特に,男女がなれ親しむさま。「―な間柄」「―になる」
(3)程度がはなはだしいさま。度を超しているさま。「満財が子此れを見て―に希有也と思ふ/今昔 1」
■二■ (名)スル
(1)親密になること。親しく付き合うこと。「お前は貧乏神と―してござるかして/浮世草子・禁短気」
(2)男女が深い仲になること。「今までしたる―の空しくなる事をあたらものと思ひ/仮名草子・難波物語」
(3)男色関係をもつこと。「我若年の時衆道の―せし人住家もとめてありしを/浮世草子・一代男 4」
[派生] ――さ(名)

ねんごろ

ねんごろ【懇ろな(に)】
kind(ly) (親切な);→英和
polite(ly) (ていねいな);→英和
intimate(ly) (親しい).→英和
〜になる become intimate <with> (男女が).

ねんごろ=になる

――にな・る
男女が親密な間柄となる。

ねんごろあい

ねんごろあい 【懇ろ合ひ】
互いに親しい間柄であること。ねんごろな仲。「小かんがいとしがる人と言うて互の―/浄瑠璃・氷の朔日(上)」

ねんごろきる

ねんごろき・る 【懇ろ切る】 (動ラ四)
縁を切る。関係を絶つ。「畢竟おのれは傾城なれば,飽いた時は―・る/浄瑠璃・用明天皇」

ねんごろぶん

ねんごろぶん 【懇ろ分】
ねんごろな関係をもつ人。特に,男色関係の兄弟分。「役者仲間に―を求め/浮世草子・男色大鑑 7」

ねんさ

ねんさ [1] 【年差】
月の黄経運動の不等(遅速)の一種。振幅〇・一九度。周期は一近点年(365.2596日)。ティコ=ブラーエの発見による。

ねんさい

ねんさい [0] 【燃犀】
〔中国,東晋の温嶠(オンキヨウ)が犀の角を燃して牛渚磯(ギユウシヨキ)の深淵を照らして見たという「晋書(温嶠伝)」の故事から〕
物を鋭く見抜くこと。「―の眼(マナコ)を放つて,人心の奥の奥までも看破した智力/うづまき(敏)」

ねんさい

ねんさい【年祭】
an anniversary (of birth,etc.).→英和
三十年祭 the 30th anniversary.⇒百(二百,三百)年(祭).

ねんさい

ねんさい [0] 【年祭】
祥月命日に毎年行う祭事。

ねんさい

ねんさい [0] 【年歳】
〔「とし」を中国の周では「年」,夏(カ)では「歳」といったことから〕
とし。

ねんさん

ねんさん [0] 【年算】
年齢。とし。「―の賀」

ねんさん

ねんさん【年産(額)】
an annual output.

ねんさん

ねんさん 【年三】
⇒年星(ネソウ)

ねんさん

ねんさん [0] 【年産】
一年当たりの産出高。「―五〇万台」

ねんざ

ねんざ [0] 【捻挫】 (名)スル
手や足などの関節をくじくこと。関節に無理な力が加わって,はずれそうになるほど曲がり,関節包や靭帯(ジンタイ)が損傷された状態。

ねんざ

ねんざ【捻挫する】
sprain <one's ankle> .→英和

ねんし

ねんし [1] 【年歯】
年齢。よわい。としは。「自ら―を語つたことが無いので/渋江抽斎(鴎外)」

ねんし

ねんし [1] 【年始】
(1)年の初め。年頭。
⇔年末
(2)年の初めを祝うこと。また,年頭の挨拶(アイサツ)。年賀。[季]新年。「―に行く」

ねんし

ねんし [0] 【念死】
〔仏〕 十念{(2)}の一。人間は必ず死ぬものであることを心に念ずること。

ねんし

ねんし【年始】
⇒年賀.

ねんし

ねんし [1] 【撚糸】
糸によりをかけること。また,よりをかけた糸。「―機」

ねんし

ねんし [0] 【念紙】
日本画で下絵を本紙に写しとるとき,下絵と本紙の間に入れる木炭の粉を付けてある紙。上から下絵をなぞると本紙に絵がそのまま写る。

ねんしき

ねんしき [0] 【年式】
自動車など機械の,その年その年に開発される型。「―が古い」

ねんしじょう

ねんしじょう [0][3] 【年始状】
「年賀状」に同じ。[季]新年。

ねんしちょう

ねんしちょう [0] 【年始帳】
年始に訪れた人が姓名を記入する帳面。「―名までよろけるいい機嫌/柳多留 101」

ねんしまわり

ねんしまわり [4] 【年始回り】
新年の挨拶のため,親類・知人の家をまわり歩くこと。

ねんしゃ

ねんしゃ 【念者】
〔「ねんじゃ」とも〕
念入りに事を行う人。「梶原殿は取り分けの―と申すが/浄瑠璃・ひらかな盛衰記」

ねんしゃ

ねんしゃ [0] 【念写】
〔心〕 超心理学の用語。心の中で念ずることによって写真乾板やフィルムに感光させたり,映像を現したりすること。

ねんしゃく

ねんしゃく 【年爵】
年給の一。平安時代以降,皇族・后妃・公卿(クギヨウ)および尚侍・内侍・掌侍などに与えられた,叙爵(従五位下)を申請する権利。叙位の際,爵位を希望する者を申請してやり,その叙料を収入とした。冠(コウブリ)。

ねんしゅ

ねんしゅ [1] 【年酒】
新年を祝う酒や屠蘇(トソ)。また,年始の客にすすめる酒。[季]新年。《帰省して母につがるゝ―かな/酒井黙禅》

ねんしゅ

ねんしゅ [1] 【年首】
一年の初め。年始。年初。年頭。

ねんしゅう

ねんしゅう [0] 【年収】
一年間の収入。

ねんしゅう

ねんしゅう【年収】
an annual income.

ねんしゅううんどう

ねんしゅううんどう ネンシウ― [5] 【年周運動】
一年間を周期とする運動。一般には太陽の天球上の動きについていう。見かけ上の太陽は(黄道を)毎日一度弱ずつ星座の中を東へ移動し,三六五・二五六四日(一恒星年)で元の位置に戻る。太陽の年周運動は,地球の公転による見かけ上のもの。

ねんしゅうしさ

ねんしゅうしさ ネンシウ― [5] 【年周視差】
地球が太陽の周りを公転運動しているために,地球から見た天体の方向が一年を周期として変化する現象。このため,天体は一般に楕円を描いて運動するように見えるが,その楕円の半長軸を見張る角度の大きさをいうこともある。
→視差

ねんしゅつ

ねんしゅつ [0] 【捻出・拈出】 (名)スル
(1)ひねり出すこと。苦心して考え出すこと。「妙案を―する」「軽快流暢の筆を以て日常の瑣事を―する/獺祭書屋俳話(子規)」
(2)無理算段して費用などをつくり出すこと。「費用を―する」

ねんしゅつ

ねんしゅつ【捻出する】
work out <a plan> ;raise <money> .→英和

ねんしょ

ねんしょ [1] 【年初】
年のはじめ。年頭。年始。
⇔年末

ねんしょ

ねんしょ [1] 【年所】
〔「所」は助字〕
年月。歳月。「多くの―を経て,事業の完成を見た」

ねんしょ

ねんしょ [0] 【念書】
後日の証拠として,念のために作成しておく文書。「―を取っておく」

ねんしょう

ねんしょう [0] 【燃焼】 (名)スル
(1)もえること。熱と光の発生を伴う激しい連鎖的な酸化反応。さらに激しい場合は爆発となる。酸化剤は普通は酸素であるが,塩素・フッ素などの場合もある。広義には,熱や光を伴わない酸化反応にもいい,また,原子炉内で進行する連鎖核分裂反応をもいう。
(2)(比喩的に)情熱やエネルギーのすべてを注ぎ込んで事にあたること。「生命を―し尽くす」

ねんしょう

ねんしょう [0] 【年少】 (名・形動)[文]ナリ
年齢が少ないこと。若いこと。幼いこと。また,そのさま。
⇔年長
「―者」「―の子」「幼稚園の―組」

ねんしょう

ねんしょう [0] 【年商】
一年間の総売上高。

ねんしょう

ねんしょう【燃焼】
combustion.→英和
〜する burn.→英和
‖(不)完全燃焼 (im)perfect combustion.

ねんしょう

ねんしょう【年商】
a yearly[an annual]turnover.〜60億円である turn over six billion yen a year.→英和

ねんしょう

ねんしょう【年少】
youth.→英和
〜の young;→英和
juvenile (年少者の).→英和
‖年少者 a youth;a minor (未成年).

ねんしょうこうりつ

ねんしょうこうりつ [5] 【燃焼効率】
燃焼によって発生した熱量の完全燃焼の値に対する百分率。石炭の燃焼などのように未燃焼部分や可燃性ガスを生ずる場合は100パーセントより小さい。

ねんしょうしつ

ねんしょうしつ [3] 【燃焼室】
(1)ボイラーや加熱炉などで,燃料を燃焼させるために設けた部分。
(2)内燃機関で,シリンダー・シリンダー-ヘッドおよびピストンの上面で囲まれた部分。

ねんしょうねつ

ねんしょうねつ [3] 【燃焼熱】
物質が酸素と化合して完全燃焼したときに発生する熱量。普通,物質の1モルまたは1グラム当たりの熱量で表す。

ねんしょうろ

ねんしょうろ [3] 【燃焼炉】
元素分析において,有機化合物の燃焼に用いる炉。

ねんしょうろうどう

ねんしょうろうどう [5] 【年少労働】
年少者による労働。労働基準法では一五歳未満の児童の雇用を原則として禁止し,一八歳未満の年少者には特別の保護措置を規定する。

ねんじ

ねんじ [1] 【年次】
(1)一年ごとに順を追うこと。「―計画」
(2)年の順序。長幼の順序。「卒業―」
(3)「年度」に同じ。「―予算」

ねんじ

ねんじ【年次の】
annual.→英和

ねんじ

ねんじ [0] 【念持】 (名)スル
〔仏〕(仏の教えなどを)しっかりと心にとどめて保つこと。

ねんじ

ねんじ [1] 【年時】
そのことが行われた年や月など。

ねんじいる

ねんじい・る 【念じ入る】 (動ラ四)
ひたすらに祈る。「ひたひに手をあてて,―・りてをり/源氏(玉鬘)」

ねんじかえす

ねんじかえ・す 【念じ返す】 (動サ四)
思い直してじっと我慢する。「堪へがたきを心づよく―・させ給ふ/源氏(桐壺)」

ねんじつ

ねんじつ [0] 【稔実】
植物に実がなること。

ねんじぶつ

ねんじぶつ [3] 【念持仏】
〔仏〕 平生身につけたり,私室に安置したりして信仰する仏像。持仏。

ねんじゃ

ねんじゃ 【念者】
男色関係の兄貴分。念友。念人。
⇔若衆(ワカシユ)
「われも江戸に置いたらば―の有る時分じやが,痛しや/浮世草子・五人女 4」

ねんじゅ

ねんじゅ [1] 【念珠】
〔仏を念じながらつまぐる珠の意〕
数珠(ジユズ)。ねんず。

ねんじゅ

ねんじゅ [1] 【念誦】 (名)スル
〔仏〕 心に仏の姿を思い描き,口に仏の名や経文などをとなえること。念仏誦経。ねんず。

ねんじゅう

ねんじゅう【年中】
all the year (round);→英和
always.→英和
年中行事 an annual event.

ねんじゅう

ねんじゅう [1] 【年中】
■一■ (名)
〔「ねんちゅう」とも〕
(1)一年の間。「―無休」
(2)ある年代の間。年間。「寛永―の事件」
■二■ (副)
いつも。しじゅう。絶えず。「―かぜぎみだ」「―金に困っている」

ねんじゅうぎょうじ

ねんじゅうぎょうじ [5] 【年中行事】
⇒ねんちゅうぎょうじ(年中行事)

ねんじゅどう

ねんじゅどう [0] 【念誦堂】
仏を安置し念仏するための堂。ねんずどう。

ねんじゅひき

ねんじゅひき 【念珠引き】
数珠をつくる職人。「その使,―が妻なりけり/著聞 12」

ねんじゅも

ねんじゅも [3] 【念珠藻】
藍藻類ユレモ目の淡水藻の総称。淡水中や湿地上に生育する。糸状の細胞列が多数集まって寒天質に包まれ,群体をつくる。カワタケ・イシクラゲなどは食用になる。

ねんじゆうきゅうきゅうか

ねんじゆうきゅうきゅうか [8] 【年次有給休暇】
勤続年数・出勤日数に応じて,一定の基準に基づき年間に何日と定めた有給休暇。労働基準法では,原則として勤続六か月では最低一〇日,一年六か月以上は一年増すごとに一日増加するが,二〇日を超えることはないと定めている。

ねんじょ

ねんじょ [1] 【年序】
年月。年数。歳月。「多くの―を経たるに/今昔 11」

ねんじょほう

ねんじょほう [0] 【年序法】
⇒年紀法(ネンキホウ)

ねんじる

ねん・じる [0][3] 【念じる】 (動ザ上一)
〔サ変動詞「念ずる」の上一段化〕
「念ずる」に同じ。「成功を―・じる」

ねんじる

ねんじる【念じる】
pray (祈る);→英和
wish (望む).→英和

ねんす

ねん・す (動サ特活)
〔動詞「なんす」の転。近世後期,遊里の女性語〕
補助動詞として用いられる。動詞の連用形に付いて,軽い尊敬の意を表す。「酒を飲み―・せずと,もうおいで―・し/洒落本・南閨雑話」
〔活用はサ行特別活用の動詞「なんす」に同じ〕

ねんすう

ねんすう [3] 【年数】
年の数。「―を経る」「勤続―」

ねんすう

ねんすう【年数】
(the number of) years.

ねんすうもの

ねんすうもの [0] 【年数物】
長い年月を経た物。年代物。「―のオーバーコート」「いづれを見ても皆―/浮雲(四迷)」

ねんず

ねんず [1] 【念珠】
「ねんじゅ(念珠)」に同じ。

ねんず

ねんず 【念誦】
「ねんじゅ(念誦)」に同じ。「―を,いと,あはれにし給ふ/源氏(夕顔)」

ねんず

ねん・ず 【捻ず・拈ず】 (動サ変)
ひねる。ひねって取る。「一枝の花を―・じ給ひしに/太平記 24」

ねんずる

ねん・ずる [0][3] 【念ずる】 (動サ変)[文]サ変 ねん・ず
(1)ある事柄・事態などの実現を強く思い願う。こうあってほしいと心の中で祈る。「合格を―・ずる」「子供の幸福を―・ずる」
(2)神仏の名,経文,呪文などを,心の中で唱える。「仏ヲ―・ズル/ヘボン」
(3)苦痛・悲しみなどをじっとこらえる。「中に心さかしき者,―・じて射むとすれども/竹取」

ねんせい

ねんせい [0] 【粘性】
(1)ねばる性質。ねばりけ。
(2)〔viscosity〕
流体の流れでは,流体中の面に対して接線応力が働き,流れに対する抵抗が生ずる。この性質または生ずる抵抗のこと。

ねんせい

ねんせい【粘性】
《理》viscosity.→英和

ねんせい

ねんせい [0] 【稔性】
有性生殖の過程に異常がなく,交配により子孫を作り得ること。
→不稔性
→妊性

ねんせいか

ねんせいか [3] 【稔性花】
完全なめしべを備え,実を結ぶ花。登花(トウカ)。

ねんせいりつ

ねんせいりつ [3] 【粘性率】
流体の粘性の度合を表す語。運動する流体中のある面に対して,その接線方向に現れるずれ応力の大きさは,面に垂直な方向の速度勾配に比例する。その比例定数を粘性率という。物質の種類,温度によって変化する。粘度。粘性係数。

ねんせいりゅうたい

ねんせいりゅうたい [5] 【粘性流体】
粘性をもつ流体。流体力学で,流体の粘性を考慮に入れなければならないとき,その対象となる流体を特に粘性流体と呼ぶ。
→完全流体

ねんぜい

ねんぜい [0] 【年筮】
その年のうらない。

ねんぜい

ねんぜい [0] 【年税】
年ごとに納める税。

ねんそ

ねんそ [1] 【年租】
年ごとに納める租税。

ねんそ

ねんそ [1] 【燃素】
⇒フロギストン

ねんそう

ねんそう 【年星・年三】
⇒ねそう(年星)

ねんたい

ねんたい [0] 【粘体】
粘性の大きな物体。飴(アメ)の類。粘性体。粘性流体。

ねんだい

ねんだい [0] 【年代】
(1)過ぎ去った長い時を,数年の単位で区切った一まとまり。「化石で―がわかる」「昭和初―」
(2)紀元の年数。「―順に並べる」
(3)およその年齢。また,年齢が大体同じである人々。世代。「余暇の過ごし方に―の差が出る」「戦争を経験した―」
(4)経過してきた(長い)年月。「―のせいで朱がはげた」

ねんだい

ねんだい【年代】
an age;→英和
a period;→英和
an era (年号).→英和
〜順の(に) chronological(ly).→英和
1950〜 the nineteen-fifties.‖年代記 a chronicle.

ねんだいがく

ねんだいがく [3] 【年代学】
〔chronology〕
天文学・気候学・暦学・理化学・文献学など関連諸科学を援用して,歴史上の事象の絶対年代や事象間の先後関係(相対年代)を決定する学問。

ねんだいき

ねんだいき [3] 【年代記】
主な出来事を年を追って叙述した歴史書。クロニクル。

ねんだいきもの

ねんだいきもの [0] 【年代記物】
年代記に載せるほどの重要な,または珍しい出来事。

ねんだいそくていほう

ねんだいそくていほう [0] 【年代測定法】
考古学で,化石・岩石・遺物・遺跡の絶対年代を測る自然科学的な方法。年輪年代法・縞粘土年代法・放射性炭素法・フィッション-トラック法・熱ルミネッセンス法など。

ねんだいもの

ねんだいもの [0] 【年代物】
長い年月を経た物。古くて価値のあるもの。時代物。「―の茶碗」

ねんだんせい

ねんだんせい [0] 【粘弾性】
速い変形に対しては,ずれの弾性を示し,遅い変形に対しては粘性流動を示す力学的性質。高分子物質やその溶液にみられることが多い。

ねんちゃく

ねんちゃく [0] 【粘着】 (名)スル
ねばりけのあるものが他の物にぴったりくっつくこと。「しっかりと―している」「―物(ブツ)」

ねんちゃく

ねんちゃく【粘着(力)】
adhesion;→英和
viscosity.→英和
〜力のある adhesive;sticky.→英和
〜する stick <to> .→英和
‖粘着テープ an adhesive tape.

ねんちゃくご

ねんちゃくご [0] 【粘着語】
⇒膠着語(コウチヤクゴ)

ねんちゃくざい

ねんちゃくざい [4][0] 【粘着剤】
接着剤の一。はがすことのできる一時的な接着に用いる。

ねんちゃくしつ

ねんちゃくしつ [4] 【粘着質】
(1)「粘液質」に同じ。
(2)「粘着性」に同じ。

ねんちゃくせい

ねんちゃくせい [0] 【粘着性】
ねばりつく性質。粘着質。「―が強い」

ねんちゃくりょく

ねんちゃくりょく [4] 【粘着力】
ねばりけがあって,よく物につく力。

ねんちゃくテープ

ねんちゃくテープ [5] 【粘着―】
セロファン・ビニール・紙などのテープに接着剤を塗ったもの。

ねんちゅう

ねんちゅう [0] 【粘稠・黏稠】 (名・形動)[文]ナリ
ねばりけがあって密度の濃い・こと(さま)。「―な体液を分泌する」

ねんちゅうぎょうじ

ねんちゅうぎょうじ [5] 【年中行事】
〔「ねんじゅうぎょうじ」とも〕
毎年一定の時期に特定の集団により行われる儀式・行事。もとは宮中で行われるものをいったがのち民間の行事・祭事をもいうようになった。

ねんちゅうぎょうじえまき

ねんちゅうぎょうじえまき ネンチユウギヤウジヱマキ 【年中行事絵巻】
絵巻物。平安後期の成立。後白河院の命により常盤(トキワ)光長らが制作。当時の宮廷での年中行事や民間風俗が描かれている。もと六〇巻と伝えられるが焼失,現在は模本一六巻その他が伝わる。

ねんちゅうぎょうじのそうじ

ねんちゅうぎょうじのそうじ 【年中行事障子】
清涼殿の広庇(ヒロビサシ)に立てられた衝立(ツイタテ)障子。宮中の年中行事の目録が書かれている。

ねんちゅうざい

ねんちゅうざい [3] 【粘稠剤】
液体にねばりけを加えるためにまぜる物質。

ねんちょう

ねんちょう【年長の】
older;senior.→英和
年長者 a senior.→英和

ねんちょう

ねんちょう [0] 【年長】 (名・形動)[文]ナリ
年齢が上である・こと(さま)。
⇔年少
「私より三つ―の人」「―者を敬う」

ねんてん

ねんてん [0] 【捻転】 (名)スル
ねじれて向きが変わること。ねじって方向を変えること。「体を左に―する」「腸―」

ねんとう

ねんとう [0] 【年頭】
一年の初め。年始。[季]新年。「―の挨拶(アイサツ)」

ねんとう

ねんとう [0] 【念頭】
心のうち。頭の中。「他人のことなど―にない」

ねんとう

ねんとう【念頭に置く】
bear <a thing> in mind.〜に置かない do not care <about> .〜に浮かぶ[人が主語]remember <a thing> ;→英和
[物が主語]occur <to one> .→英和
〜を去らない[人が主語]cannot forget <a thing> .

ねんとう

ねんとう【年頭】
the beginning of a year.→英和
〜の挨拶 the New Year's greetings.‖年頭教書 the (President's) Annual Message (to Congress) (米国大統領の).

ねんとう

ねんとう [0] 【燃灯・然灯】
(1)灯をともすこと。特に法会などで,供養のために灯をともすこと。
(2)「燃灯仏(ブツ)」に同じ。

ねんとう=に置く

――に置・く
心にかける。常に考えている。念頭にかける。「安全を―・いて作業をすすめる」

ねんとうきょうしょ

ねんとうきょうしょ [5] 【年頭教書】
⇒一般教書(イツパンキヨウシヨ)

ねんとうぶつ

ねんとうぶつ [3] 【燃灯仏・然灯仏】
修行中の釈迦に,未来に仏となることを予言した過去の世の仏。釈迦は,この仏のために蓮の花を捧げ,また,歩きやすいように自分の髪の毛を泥道の上に敷いたという。錠光(ジヨウコウ)仏。

ねんど

ねんど【年度】
‖会計年度 a fiscal year.学年度 a school year.本年度 the[this]current year.

ねんど

ねんど【粘土】
clay;→英和
plasticine (学校の工作用).→英和
粘土細工 clay work.

ねんど

ねんど [1] 【粘土】
岩石・鉱物が風化分解,あるいは変成作用によってできた,きわめて微細な粒子の集合体。粒径0.0039ミリメートル未満のもの。湿っていると吸着性・可塑(カソ)性・粘性をもち,赤熱すると固結する。陶器・耐火物・瓦・セメントなどの原料となる。

ねんど

ねんど [1] 【年度】
事務・会計決算などの便宜のために設けた一年の期間。年次。「会計―」

ねんど

ねんど [1] 【粘度】
「粘性率」に同じ。

ねんどかく

ねんどかく [3] 【粘土槨】
古墳の埋葬施設で,割り竹形木棺などを粘土で厚く被覆した構造。竪穴式石室の内部となることも多く,古墳時代前半の特徴。

ねんどがわり

ねんどがわり [4] 【年度替(わ)り】
年度が次年度に移行すること。また,その時期。

ねんどがん

ねんどがん [3] 【粘土岩】
粘土からなる堆積岩。

ねんどけい

ねんどけい [0] 【粘度計】
流体の粘性率を測定する装置。毛細管を通して流体を流し,両端の圧力差と流量をはかる方式や,その流体の中で固体を振動または回転させ,それにはたらく力をはかる方式などがある。

ねんどこうぶつ

ねんどこうぶつ [4] 【粘土鉱物】
粘土を構成する鉱物。風化作用・熱水変質作用などによって二次的にできた,水を含んだケイ酸塩からなる。カオリナイト・モンモリロナイト・アロフェンなど。

ねんどしつ

ねんどしつ [3] 【粘土質】
粘土を多く含んでいる物質。また,その状態。

ねんどはじめ

ねんどはじめ [4] 【年度初め】
年度の初め。

ねんどまつ

ねんどまつ [3][0] 【年度末】
年度の終わり。「―に支払う」

ねんない

ねんない [1] 【年内】
その年の内。[季]冬。「―に仕上げる」

ねんない

ねんない【年内に】
within the[this]year.→英和

ねんないりっしゅん

ねんないりっしゅん [5] 【年内立春】
陰暦で一二月のうちに立春がくること。
〔閏(ウルウ)月のある年は必ず年内立春であった〕

ねんなし

ねんな・し 【念無し】 (形ク)
(1)残念である。無念である。「是を射も殺し斬りも殺したらんは無下に―・かるべし/平家 6」
(2)容易である。たやすい。「高櫓一つ,―・く攻め破られて焼きけり/太平記 17」
(3)意外である。思いがけない。「―・う早かつた/狂言・末広がり(虎寛本)」
(4)心残りがない。「亡君のうらみを報ひ,―・うこそ泉岳寺へ引きとりたり/新花摘」

ねんなし

ねんなし [0] 【年無し】
〔「としなし」とも〕
釣魚で,年数が推定できない大物。アイナメ・クロダイなどにいう。

ねんにょ

ねんにょ 【年預】
〔「ねんよ」の連声〕
⇒ねんよ(年預)

ねんにん

ねんにん 【念人】
平安時代以降,賭弓(ノリユミ)・歌合・詩合・小弓合(コユミアワセ)・闘鶏などの勝負事のとき,世話をした人。勝負の判定・応援なども行なった。

ねんね

ねんね [1] (名)スル
〔「ねね」の転〕
(1)寝ることの幼児語。「もう―しましょう」
(2)赤ん坊。「―のお守り」
(3)人形をいう幼児語。
(4)(主に若い女性が)年の割に世間を知らず幼稚であること。ねんねえ。「まるで―ぢやございませんか/二人女房(紅葉)」

ねんねこ

ねんねこ [3]
(1)「ねんねこ半纏(バンテン)」の略。[季]冬。
(2)寝ることの幼児語。「―さっしゃりませ」

ねんねこばんてん

ねんねこばんてん [5] 【ねんねこ半纏】
子供を背負った上から着る綿入れのはんてん。ねんねこ。

ねんねこ半纏

ねんねこばんてん [5] 【ねんねこ半纏】
子供を背負った上から着る綿入れのはんてん。ねんねこ。

ねんねん

ねんねん [0] 【念念】
〔仏〕
(1)一刹那(セツナ)一刹那。瞬間瞬間。「銭に恋着して―忘るること能はず/福翁百話(諭吉)」
(2)一刹那一刹那におこる思い。一念一念。「我等がこころに―のほしきままに来りうかぶも/徒然 235」

ねんねん

ねんねん【年々】
every year.

ねんねん

ねんねん [1]
〔「ねね」の転〕
「寝なさい」の意で子供を寝かしつけるときに用いる語。

ねんねん

ねんねん [0] 【年年】
その年その年。毎年。また,年がたつにつれて。年一年。副詞的にも用いる。「―需要が増える」

ねんねん=ころり

――ころり
子守り歌の句。ころりと横になって寝なさいの意。「―よ,おころりよ」

ねんねん=歳歳

――歳歳((ネンネンサイサイ))花(ハナ)相似(アイニ)たり
〔劉廷芝「代悲白頭翁」〕
毎年毎年花は同じように咲く。人の世が変化するのに対して,自然が変化しないことのたとえ。
→歳歳年年人同じからず

ねんねんさいさい

ねんねんさいさい [0] 【年年歳歳】
毎年毎年。年どし。

ねんねんしょうみょう

ねんねんしょうみょう [5] 【念念称名】
〔仏〕
〔唐の善導の「般舟讃(ハンジユウサン)」にある句〕
一瞬も休むひまなく,一心に阿弥陀仏の名号を唱えること。

ねんねんしょうめつ

ねんねんしょうめつ [0] 【念念生滅】
〔仏〕 宇宙にある一切のものは,刻一刻と生じたり,滅したりして,絶えず変化していること。

ねんねんそうぞく

ねんねんそうぞく [5] 【念念相続】
〔仏〕 絶え間なく続けること。多く念仏についていう。

ねんばらい

ねんばらい [3] 【年払い】
(1)「年賦(ネンプ)」に同じ。
(2)一年分をまとめて一度に払うこと。

ねんばらし

ねんばらし [3] 【念晴(ら)し】
疑念など,心にわだかまっている思いを晴らすこと。「―のために,染井へ尋ねに往つた/渋江抽斎(鴎外)」

ねんばん

ねんばん [0] 【年番】
一年ごとに交代して勤めること。また,その番に当たっている人。

ねんばんがん

ねんばんがん【粘板岩】
claystone;argillite.

ねんばんがん

ねんばんがん [3] 【粘板岩】
泥岩や頁(ケツ)岩が圧力による変成を受けて固く緻密になり,また薄板状に割れやすくなった岩石。スレート・硯(スズリ)などに利用する。
→千枚岩

ねんぱい

ねんぱい [0] 【年輩・年配】
(1)ある範囲内の,およその年齢。年のほど。「同じ―の人」「五〇―の男」
(2)相当の年齢。中年以上にいう。「声から察すると―の人らしい」

ねんぱい

ねんぱい【年輩】
age.→英和
同〜の of[about]the same age.→英和
〜の elderly;middle-aged (中年の).

ねんび

ねんび [1] 【燃眉】
眉(マユ)を焼くこと。事態の切迫していることのたとえ。ぜんび。焦眉。「―の急」

ねんび

ねんび [1] 【年尾】
年の暮れ。年末。

ねんびゃくねんじゅう

ねんびゃくねんじゅう [1][1][5] 【年百年中】 (副)
「年がら年中」に同じ。「おいらのやうに―吉原(ナカ)へ計(バカ)りはいり込んでゐちやあ/安愚楽鍋(魯文)」

ねんぴ

ねんぴ【燃費】
mileage.→英和

ねんぴ

ねんぴ [0][1] 【燃費】
ある距離を走ったり,ある仕事をしたりするのに必要な燃料の量。自動車の場合は1リットルの燃料で走行できるキロ数で表す。燃料消費率。

ねんぴかんのんりき

ねんぴかんのんりき 【念彼観音力】
「法華経(普門品)」にある言葉。「観音菩薩の力を念ずれば」の意で,それによって信者にもたらされる諸功徳を列挙した部分に繰り返し用いられる。「刀尋段段壊(トウジンダンダンネ)(刃がいくつにも折れるの意)」と続く一節は,法華経の信者を迫害から守る証(アカシ)として引かれることが多い。

ねんぴょう

ねんぴょう [0] 【年表】
歴史上の出来事を年代順に記した表。「科学史―」

ねんぴょう

ねんぴょう【年表】
a chronological table.

ねんぶつ

ねんぶつ [0] 【念仏】 (名)スル
〔仏〕
(1)仏の姿や功徳を心に思い描くこと。
(2)阿弥陀仏の名を唱えること。浄土教では阿弥陀仏の名を唱えることにより浄土へ救済されると説く。ねぶつ。「―を唱える」
→題目

ねんぶつ

ねんぶつ【念仏(を唱える)】
(chant) a prayer to Buddha.

ねんぶつおうじょう

ねんぶつおうじょう [5] 【念仏往生】 (名)スル
阿弥陀仏の名号を唱えて,その救いによって極楽浄土に生まれること。
→諸行往生

ねんぶつおどり

ねんぶつおどり [5] 【念仏踊り】
太鼓・鉦(カネ)・瓢(フクベ)などを打ち鳴らして,念仏・和讃を唱えながら踊ること。また,その踊り。空也上人に始まるといわれ,鎌倉時代,一遍の時宗派僧侶の遊行(ユギヨウ)に用いられて全国に流行した。のち芸能化して,江戸時代には女歌舞伎にも取り入れられた。また,盆踊りの源流といわれる。踊り念仏。空也念仏。

ねんぶつこう

ねんぶつこう [0] 【念仏講】
(1)〔仏〕 浄土宗や真宗の信者が集まって念仏をする集い。多くは,親睦をかねて毎月当番の家に集まり,念仏を勤める一方,掛け金を積み立て,会食や葬式などの費用にあてた。
(2)〔(1)で,鉦(カネ)を打つ人を中心に人々が円形に取り巻くのに擬して〕
輪姦。「小遣銭少しくれて,―にせよ/浮世草子・御前義経記」

ねんぶつざんまい

ねんぶつざんまい [5] 【念仏三昧】
一心に念仏すること。

ねんぶつしゅう

ねんぶつしゅう [4][3] 【念仏宗】
極楽往生のために念仏を唱え,阿弥陀仏の救いを信ずることを説く宗派。浄土宗・浄土真宗・時宗・融通念仏宗など。念仏門。

ねんぶつじゃく

ねんぶつじゃく [4] 【念仏尺】
近世以前の竹尺の一。近江国の伊吹山から出土した,塔婆に刻まれた尺度によるという。一尺は,曲尺(カネジヤク)より約四厘長い。ねんぶつざし。

ねんぶつせん

ねんぶつせん [0] 【念仏銭】
南無阿弥陀仏の名号を鋳出した絵銭(エセン)。通用銭ではない。

ねんぶつそう

ねんぶつそう [4] 【念仏僧】
法会その他の儀式で,念仏を行う僧。

ねんぶつだい

ねんぶつだい [4] 【念仏鯛】
スズキ目の海魚。全長約12センチメートル。体は長楕円形で側扁する。体表は淡紅色で,吻(フン)端から目を通り,鰓蓋(エラブタ)に達する黒色の縦帯がある。雄が口中に卵塊を含んで保護する習性がある。南日本以南に分布。

ねんぶつどう

ねんぶつどう [0] 【念仏堂】
念仏修行のために設けた堂。

ねんぶつもん

ねんぶつもん [4] 【念仏門】
阿弥陀仏の名を唱えて極楽往生を願う宗門。浄土教。

ねんぶん

ねんぶん [0] 【年分】
(1)「年分度者」の略。
(2)一年分。
(3)「年賦(ネンプ)」に同じ。「―に其家を立んといへば/浮世草子・永代蔵 3」

ねんぶんどしゃ

ねんぶんどしゃ [5] 【年分度者】
平安時代,仏教各宗で毎年一定の人数を限り許された得度(トクド)者。試験によって選び,所定の教義を修学させた。年分学生(ガクシヨウ)。年分。

ねんぷ

ねんぷ【年譜】
a biographical note;a chronological history.

ねんぷ

ねんぷ [0] 【年賦】
分割払いの一。負債などを毎年一定額ずつ分割して支払う方式。年払い。年分(ネンブン)。

ねんぷ

ねんぷ [0] 【年譜】
個人や団体などの出来事を年月順に記したもの。

ねんぷ

ねんぷ【年賦(で)】
(in) annual installments.

ねんぷきん

ねんぷきん [0][3] 【年賦金】
年賦における,一回の支払い額。

ねんべつ

ねんべつ [0] 【年別】
年によって区別すること。

ねんぼ

ねんぼ [1] 【年暮】
年の暮れ。歳末。歳暮(サイボ)。

ねんぽう

ねんぽう【年報】
an annual report.

ねんぽう

ねんぽう【年俸】
an annual salary.

ねんぽう

ねんぽう [0] 【年俸】
一年単位で支払われる給与。また,一年分の給与の総額。「―制」

ねんぽう

ねんぽう [0] 【年報】
一年間の出来事・統計数値などを記した報告書。

ねんまく

ねんまく【粘膜】
a mucous membrane.

ねんまく

ねんまく [1] 【粘膜】
消化器・呼吸器・泌尿生殖器などの中空性器官の内面にある軟らかい組織。血管・リンパ管・神経が分布。表面は粘液によって粘滑になっている。吸収や分泌の機能をもつことが多い。

ねんまくないがん

ねんまくないがん [5] 【粘膜内癌】
粘膜より発生した癌腫で,粘膜内に限局しているものをいう。初期の状態。粘膜癌。

ねんまつ

ねんまつ【年末】
the end of the year.→英和
〜の year-end.‖年末調整 year-end adjustment (税の).年末ボーナス the year-end bonus.

ねんまつ

ねんまつ [0] 【年末】
一年の終わり。歳暮(サイボ)。歳末。
⇔年始
⇔年初

ねんまつちょうせい

ねんまつちょうせい [5] 【年末調整】
給与所得から源泉徴収した所得税額の過不足を年末に精算すること。

ねんもう

ねんもう [0] 【粘毛】
粘液を分泌する植物の毛。食虫植物の捕虫葉にみられ,萼片(ガクヘン)などに生じる植物も多い。

ねんゆ

ねんゆ [0] 【燃油】
燃料用の油。

ねんゆう

ねんゆう 【念友】
男色の関係にある相手。また,男色の関係。「我に―の数ありとや/浮世草子・男色大鑑 3」

ねんよ

ねんよ [1] 【年余】
一年と少しの期間。一年余り。「―にわたる交渉」

ねんよ

ねんよ 【年預】
〔一年交代で事務を預かり行なったところから〕
平安時代以降,上皇・親王・上級貴族・大寺社などで,別当・執事のもとで実務一般を担当する中級職員・僧官。ねんにょ。

ねんよう

ねんよう [0] 【年窯】
中国清代,雍正年間(1723-1735)に景徳鎮の官窯で焼かれた磁器。年希尭が製作の監督であったところからの名という。また,特に灰鼠色をした年窯青磁をいうことも多い。

ねんらい

ねんらい [1][0] 【年来】
(1)何年も前から続いていること。長年。副詞的にも用いる。「―の望み」「彼は―東京の空気を吸つて生きてゐる/門(漱石)」
(2)数年来の経験があること。「おめえもよほどな―と見えるが/洒落本・公大無多言」

ねんらい

ねんらい【年来】
〔副〕for years.〜の long-cherished <desire> .40〜の豊作 the richest harvest in the past forty years.

ねんり

ねんり [0][1] 【年利】
一年間を単位として定めた利率。年利率。
→月利
→日歩(ヒブ)

ねんり

ねんり【年利(で)】
(at) an annual interest <of 6%> .

ねんりき

ねんりき【念力】
psychokinesis.→英和

ねんりき

ねんりき [0] 【念力】
(1)〔仏〕 記憶している能力。
(2)一心に思いこむことによってわいてくる力。
(3)〔心〕 超心理学の用語。通常の物理手段を用いず,心に念じただけで物体に物理的影響を及ぼす能力または現象。念動力。サイコキネシス。PK 。

ねんりき=岩を通す

――岩を通す
一念をこめて事にあたれば,できないことはないということのたとえ。思う念力岩をも通す。

ねんりつ

ねんりつ [0] 【年率】
一年間を単位として数えた比率・利率。「―3パーセントの経済成長率」

ねんりゅう

ねんりゅう 【念流】
(1)剣術の一派。上坂半左衛門安久を祖とする。正法念流。
(2)剣術の一派。相馬四郎義元(念阿弥慈恩)を祖とする。念阿弥流。慈恩流。

ねんりょ

ねんりょ [1] 【念慮】
(1)心の中で思いめぐらすこと。思念。思慮。
(2)〔仏〕 凡夫の浅い智慧であれこれ思うこと。また,その思い。

ねんりょう

ねんりょう [3] 【燃料】
熱・光・動力を得るために燃焼させる材料。石炭・石油・天然ガス・まきなど。広義には核燃料も含む。

ねんりょう

ねんりょう【燃料】
fuel.→英和
‖液(気,固)体燃料 liquid (gaseous,solid) fuel.燃料費 fuel expense.燃料棒 a <plutonium> fuel rod.

ねんりょうでんち

ねんりょうでんち [5] 【燃料電池】
金属と電解質溶液とを用いないで,正極に酸素または空気,負極に水素・アルコール・炭化水素などを用いた電池。

ねんりょうべん

ねんりょうべん [3] 【燃料弁】
燃料の流量を調節する弁の総称。特に,ディーゼル-エンジンで,燃料のシリンダーへの噴射制御弁。

ねんりょうポンプ

ねんりょうポンプ [5] 【燃料―】
燃料タンクからバーナー・内燃機関などへ燃料を送るポンプの総称。特に,ディーゼル-エンジンで,燃料を燃料弁に送るポンプ。

ねんりょく

ねんりょく [1] 【粘力】
ねばる力。

ねんりりつ

ねんりりつ [3] 【年利率】
「年利」に同じ。

ねんりん

ねんりん【年輪】
an annual ring.

ねんりん

ねんりん [0] 【年輪】
(1)樹木の横断面に見られる同心円状の輪。一年間に形成された材の組織の生長が春は粗く,夏秋にかけて次第に密になるためにできる層。
(2)人の成長や修業の積み重ね。「―を重ねた芸」

ねんれい

ねんれい [0] 【年齢】
生まれてからその時までに経過した年数。とし。よわい。
→年齢[表]

ねんれい

ねんれい [0] 【年礼】
新年の挨拶(アイサツ)。また,そのための訪問。年始。[季]新年。

ねんれい

ねんれい【年齢】
age.→英和
〜の割に for one's age.→英和
〜を問わず regardless of age.→英和
⇒年(とし).‖年齢制限 the age limit.年齢層 an age bracket.

ねんれいかいていせい

ねんれいかいていせい [0] 【年齢階梯制】
集団の成員を年齢に応じていくつかの階級に分け,それぞれに共同生活上の役割・機能を分担させ,集団の統合を図る社会制度。年齢階級制。

ねんれいきゅう

ねんれいきゅう [3][0] 【年齢給】
年齢に応じて算定し,支払われる賃金。
→能力給

ねんれいざん

ねんれいざん [3] 【年齢算】
算術における四則応用問題の一。「今年父は四〇歳,子は一五歳,今から何年後に父の年齢が子の二倍になるか」といった,年齢を主題とした問題。

ねんれいしゅうだん

ねんれいしゅうだん [5] 【年齢集団】
同じ年齢・年代の人々によって構成される集団。年齢階梯制をもつ社会に多く見られる。
→若者組

ねんれいそう

ねんれいそう [3] 【年齢層】
同年齢,または一定の幅の年齢によって区分けした層。

ねんれいふもん

ねんれいふもん [0] 【年齢不問】
(求人広告などで)年齢は問わない,何歳でもかまわないということ。

ねんろう

ねんろう [0] 【年臘】
⇒年戒(ネンカイ)

ねんわり

ねんわり [0] 【年割(り)】
金額・数量などを,一年分ずつに割り当てて計算すること。

ねタバコ

ねタバコ [2] 【寝―】
寝床でタバコを吸うこと。「―厳禁」

ねタバコ

ねタバコ【寝タバコをやる】
smoke in bed.

ね文字

ねもじ 【ね文字】
「ね」で始まる言葉の文字詞。女房詞。
(1)練貫(ネリヌキ)。
(2)〔女性語〕
葱(ネギ)。

ね[ねえ]

ね[ねえ]
(1) you see[know];isn't it[aren't you,isn't he,etc.]?;is it[are you,is he,etc.]?;don't you[doesn't he,etc.]?;do you[does he,etc.]?
(2)[呼びかけ](I) say.→英和
/Look here.

の [1] 【幅・布】
(1)布製のものの幅(ハバ)を数える単位。並幅(約36センチメートル)一枚を一幅(ヒトノ)とする。「四―の布団」「三―半」
(2)接ぎ合わせた布の一枚一枚。「主や誰きるひとなしに藤袴見れば―ごとにほころびにけり/詞花(秋)」


■一■ (格助)
(1)連体修飾語を作る。
 (ア)後続する名詞との所有・所在・所属・行為者などの関係を表す。「私―本」「空―星」「学校―先生」「偉人―業績」
 (イ)性質・状態・材料などを表して下に続ける。「花―都」「紫―糸」「急―話」
 (ウ)人間・数量・位置・論理などについての関係を表す。「社会悪―問題」「大臣―身辺」
 (エ)同格の関係を表す。現代語では「ところの」「との」の形をとることがある。(a)「政治家―山下氏」「よろしくと―おことば」(b)「ビール―冷やしたの」「ある荒夷(エビス)―,恐しげなるが/徒然 142」
 (オ)動作性名詞に付いて,その動作・作用の主が後ろの名詞であることを表す。「操業中―漁船」「ご賛成―方」(カ)後ろの動作性名詞が表す動作・作用の主体・対象であることを表す。「彼―援助で助かる」「酒―飲みたさをこらえる」(キ)「ごとし」「ようだ」「こと」などを続いて言って,実質・内容を表す。「リンゴ―ように赤い」「よって件(クダン)―ごとし」
(2)従属句の主格・対象語格を表す。「ぼく―読んだ本」「お酒―飲みたい人」「折節―移りかはるこそ,ものごとに哀なれ/徒然 19」
(3)(序詞などで用いて)「のように」の意味で,下の用言にかかる。「青山を横ぎる雲―いちしろく我と笑まして人に知らゆな/万葉 688」
(4)叙述を途中で言いさして,後に続ける。「門出したる所は,めぐりなどもなくて,かりそめの茅屋―,しとみなどもなし/更級」
■二■ (準体助)
「のもの」など,名詞に準ずる意味に用いられる。
(1)名詞に付いて,「のもの」の意を表す。「ぼく―がない」「こっち―がいい」「草の花は,なでしこ。唐―はさらなり。大和―もいとめでたし/枕草子 67」
(2)活用語の連体形に付いて,その活用語を体言と同じ資格にする。「リンゴは赤い―がいい」「行く―はだれだ」
(3)(「のだ」「のです」「のだろう」などの形で)確信的な断定・推定を表す。「ついに失敗した―である」「君がやった―だ」
■三■ (並立助)
用言その他の語に付いて,物事をいくつも並べあげる場合に用いる。「なん―か―とうるさいぞ」「貸す―貸さない―とさんざんにもめた」「神仙伝―列仙伝―神仙通鑑―なんどと言うたぞ/史記抄 10」
■四■ (終助)
(1)(下降調のイントネーションを伴って)断定の意を表す。「お金,使っちゃった―」「だめだった―」
(2)(上昇調のイントネーションを伴って)質問の意を表す。「のか」の形をとることもある。「だれがした―」「ねえ,くれない―」
(3)念を押す気持ちを表す。「のよ」「のね」などの形をとることもある。「道草しないで帰る―よ」「ふうん,ほんとうだった―」
(4)(強いイントネーションを伴って)命令の意を表す。「さあ,早く寝る―」「だまって歩く―」
〔上代からの語。(1)語や文節を結び付け,連体修飾語を作る(■一■(1))のが本来の用法。(2)■二■は■一■から派生したものであるが,(1)の用法はすでに上代からみられる。(3)■三■は中世以降の用法。(4)■四■は■二■(2)から派生したもので,近世以降の用法。(5)■一■(4)は,断定の助動詞の連用形とする説もある〕


(1)五十音図ナ行第五段の仮名。歯茎鼻音の有声子音と後舌の半狭母音とから成る音節。
(2)平仮名「の」は「乃」の草体。片仮名「ノ」は「乃」の初画。
〔奈良時代までは,上代特殊仮名遣いで甲乙二類の別があり,発音上区別があったとされる〕


■一■ (終助)
(1)文末に用いて,感動の気持ちをこめ,同意をうながしたり念を押したりする。だね。「しばらく見ないうちに,ずいぶん大きくなった―」「誠らしうは思はねど嘘に涙は出ぬもの,真実去るが定ぢや―/浄瑠璃・宵庚申(下)」
(2)文末にあって,感動の意をこめて指定する。だなあ。「おのれ,にくいやつ―/狂言・末広がり(虎寛本)」
■二■ (間投助)
文節末に用いて,言葉の調子を整える。ね。「そうして―,とうとう死んでしまったとさ」
〔中世後期以降の語。■二■は現在ではやや古めかしい言い方にのみ用いられる〕

の [1] 【野】
(1)自然のままに草や木の生えた広い平らな土地。野原。「―を越え山を越え」「やはり―におけれんげ草」
(2)田畑。のら。「―に出て働く」
(3)建築・器物などで,内部に隠れて外から見えない部分。
⇔化粧
(4)名詞の上に付いて複合語をつくる。
 (ア)動植物を表す語に付いて,それが自然に山野で生長したものであること,野生のものであることを表す。「―ねずみ」「―いちご」「―うさぎ」
 (イ)人を表す語に付いて,正式のものでないこと,粗野であることの意を表す。「―幇間(ダイコ)」「―出頭」

の 【篦】
(1)竹の一種,矢竹の異名。[和名抄]
(2)矢の,竹の部分。矢がら。
→矢

の【野】
a field;→英和
fields;a plain (平原).→英和

の (格助)
〔格助詞「を」が,撥音「ん」の後に来て,連声によって「の」の形をとったもの。中世後期から近世へかけての語〕
格助詞「を」に同じ。「一すぢながながととほりて剣―とぎたてたが如くにてあるそ/中華若木詩抄」

の=となれ山となれ

――となれ山となれ
⇒あとは野(ノ)となれ山(ヤマ)となれ

の=に伏(フ)し山に伏す

――に伏(フ)し山に伏す
旅で苦労を重ねるたとえ。

の=に置く

――に置・く
〔近世の俳句「手に取るなやはり野に置け蓮華(レンゲ)草」から〕
自然のままにしておく。

の=暮(ク)れ山暮れ

――暮(ク)れ山暮れ
野で日を暮らし,山で日を暮らして。長い旅路をいう語。野くれ里くれ。「道のべの露わけ衣ほさずして―幾夜ねぬらん/新撰六帖 4」

の∘だ

の∘だ (連語)
〔準体助詞「の」に断定の助動詞「だ」の付いたもの。話し言葉では「んだ」「のです」となることも多い〕
(1)原因・理由・根拠などの説明を強く述べる。「こうして独り住まいをしていると,ますます孤立感が深まっていく―∘だ」「弟の言うことを聞けば聞くほど,気の毒でしかたがなかった―∘だ」
(2)意志的な動作を表す語に付いて,その動作主の決意や相手に対する要求などを表す。「なんとしても,この事だけは達成する―∘だ」「早くここから出て行くんだ」
(3)(「のだった」の形で)事態の説明をやや詠嘆的に言い表す。「一人思い出にふける―∘だった」

の∘です

の∘です (連語)
〔準体助詞「の」に丁寧の助動詞「です」の付いたもの。話し言葉では「んです」となることも多い〕
「のだ(連語)」の丁寧な言い方。
(1)原因・理由・根拠などの説明を強く述べる。「雪が降っているせいか,いつもより参会者は少ない―∘です」「会の運営がうまくいかないのは会員全体の責任な―∘です」
(2)(「のですか」の形で)詰問的に強い質問を言い表す。「この責任はどのようにとってくれる―∘ですか」「前から頼んでおいてあるのに,いつ直しに来てくれるんですか」
(3)(「のでした」の形で)事態の説明をやや詠嘆的に言い表す。「度重なる不幸にもめげず,あの人は着々と仕事を進めている―∘でした」

のあざみ

のあざみ [2] 【野薊】
キク科の多年草。山野に自生。高さ80センチメートル内外。五〜八月,茎頂に紅紫色の頭状花を直立してつけ,総苞にはねばり気がある。園芸品はドイツアザミと呼ばれ,紫・紅・淡紅・白などの花色がある。
野薊[図]

のあそび

のあそび [2] 【野遊び】
(1)花を見たり,草を摘んだりして野外で春の一日を遊び過ごすこと。[季]春。
(2)野で狩猟をすること。

のあらし

のあらし [2] 【野荒らし】
(1)田畑の作物を荒らしたり,盗んだりすること。また,その人や獣など。
(2)特に,イノシシの別名。

のいた

のいた [1] 【野板】
表面に鉋(カンナ)をかけていない板。粗板(アライタ)。

のいちご

のいちご [2] 【野苺】
野生のイチゴ。キイチゴ・クサイチゴ・ナワシロイチゴなど。

のいね

のいね [0][1] 【野稲】
陸稲のこと。おかぼ。

のいばら

のいばら [2] 【野薔薇・野茨】
バラ科の落葉低木。日当たりのよい草地や藪(ヤブ)などに生える。全体に少しつる性で鋭いとげがある。葉は羽状複葉。五,六月,枝先に径2〜3センチメートルの白色五弁花を一〇個内外つける。漢方で果実を営実(エイジツ)と呼び,利尿剤・下剤とする。ノバラ。

のう

のう【能】
(1)[能力]ability;→英和
talent (才能).→英和
(2)[能楽]a No(h) play.

のう

のう [1] 【農】
(1)農業。農作。「半―半漁」
(2)農業に従事する人。農民。農夫。「士―工商」

のう

のう ナウ
〔終助詞・間投助詞「な」から。一説に終助詞・間投助詞「の」からとも〕
■一■ (終助)
文末にあって,活用語の終止形や助詞に接続する。感動や詠嘆の意を表す。「お前もよく頑張った―」「まして母とても尋ねぬよ―/謡曲・隅田川」
■二■ (間投助)
文節末に付いて,相手に言い聞かせるような気持ちを添える。「昔は―,ここらも閑静な所だったものだ」「人とはば―,やうじ木きるとおしあれ/閑吟集」
〔中世後期以降の語。■二■は現在ではやや古めかしい言い方にのみ用いられる〕

のう

のう ナウ [1] 【脳】
(1)中枢神経系の主要な部分を占め,多数の神経細胞が集合し,全身の神経を支配している部分。脊椎動物では発生学的には脊髄の前方が発達して,大脳・間脳・小脳・中脳・橋・延髄に分化している。原索動物の一部は脊椎動物に似た脳をもつが,より原始的。他の無脊椎動物では頭部神経節をいう。脳髄。
(2)記憶したり,判断したりする力。頭脳のはたらき。頭脳。「近頃,―が弱くなった」「―が乱れる」
脳(1)[図]

のう

のう ナウ 【喃】 (感)
人に呼びかけるときに用いる語。もし。「是は―,母御/太平記 11」

のう

のう 【能】
□一□ [1]
(1)物事を成し遂げることのできる力。はたらき。「―もなければ芸もない」「―無し」
(2)得意とすること。自慢とすること。「しゃべるだけが―じゃない」
(3)ききめ。効能。「―書き」
(4)わざ。技芸。芸能。「―ある遊び法師ども/徒然 54」
□二□ [0][1]
(1)日本の中世芸能で,舞踊と劇の要素を含んだもの。猿楽能・田楽能・延年能など。
(2){(1)}のうち,特に猿楽能のこと。南北朝・室町時代に観阿弥・世阿弥父子が将軍足利義満の保護を受けて大成した歌舞劇で,江戸時代は幕府の式楽として栄えた。明治以降は能楽ともいうが,この場合広義には狂言を含む。舞(マイ)と謡(ウタイ)と囃子(ハヤシ)の三要素から成り,囃子は笛・小鼓・大鼓・太鼓の四楽器で奏される。主人公を演じるのはシテ方,その相手役を演じるのはワキ方,楽器を演奏するのは囃子方と,それぞれの役が専門職として分化している。それぞれに流派があり,現在シテ方には観世・宝生・金春(コンパル)・金剛・喜多の五流がある。謡の詞章は謡曲といい,題材は源氏物語や平家物語など古典からとられることが多く,現在上演可能な作品として約二三五番を伝えている。これらは五番立てで演じられる際の上演順によって,脇能物(初番目物)・修羅(シユラ)物(二番目物)・鬘(カズラ)物(三番目物)・雑物(四番目物)・切能(五番目物)に分類され,俗に,神男女狂鬼(シンナンニヨキヨウキ)という。

のう

のう【膿】
pus.→英和
〜を持つ pus gathers <in a wound> .〜を出す discharge pus (傷が).

のう

のう ナウ 【衲】
(1)「衲衣(ノウエ){(1)}」に同じ。「暑げなるもの,随身の長の狩衣。―の袈裟/枕草子 123」
(2)「衲衣(ノウエ){(2)}」に同じ。

のう

のう [1] 【膿】
うみ。うみしる。

のう

のう【脳】
the brain;→英和
brains (知能).〜の cerebral.→英和

のう=ある鷹(タカ)は爪(ツメ)を隠す

――ある鷹(タカ)は爪(ツメ)を隠す
実力のある人物は,いたずらにそれを誇示することはしないというたとえ。

のう=がない

――がな・い
(1)能力がない。才能がない。「食う以外に―・い男」
(2)方法・工夫がたりない。「同じやり方では―・い」

のうあい

のうあい [0] 【能間】
⇒間狂言(アイキヨウゲン)

のうあつ

のうあつ ナウ― [0] 【脳圧】
⇒脳内圧(ノウナイアツ)

のうあみ

のうあみ 【能阿弥】
(1397-1471) 室町中期の連歌師・画家。真能とも。もと朝倉家の武士。将軍足利義教・義政の同朋衆(ドウボウシユウ)。連歌七賢の一人。子の芸阿弥,孫の相阿弥とともに三阿弥と呼ばれる。著「君台観左右帳記」(伝),句集「能阿句集」など。

のういしょう

のういしょう [3] 【能衣装】
⇒能装束(ノウシヨウゾク)

のういっけつ

のういっけつ ナウ― [3] 【脳溢血】
⇒脳出血(ノウシユツケツ)

のういっけつ

のういっけつ【脳溢血】
(cerebral) apoplexy.→英和
〜を起こす have a fit[stroke]of apoplexy.

のういん

のういん 【能因】
(988-?) 平安中期の歌人。俗名,橘永愷(ナガヤス)。出家して摂津古曾部(コソベ)に住んだので古曾部入道と呼ばれた。藤原長能(ナガヨシ)((ナガトウ))に和歌を学び,これが歌道師承の先蹤(センシヨウ)といわれる。諸国を行脚,歌枕を訪ねた。「後拾遺和歌集」以下の勅撰集に六七首入集。著「能因歌枕」,私撰集「玄々集」,家集に「能因法師集」がある。

のうえ

のうえ ナフ― [1] 【衲衣・納衣】
(1)〔ぼろ布を縫いつづって作った衣の意〕
僧尼が身に着ける袈裟(ケサ)。日本では,形式化して華美なものも作られた。衲(ノウ)。衲袈裟。「―の僧は綺羅の人に代へたり/和漢朗詠(雑)」
(2)僧侶のこと。

のうえぶし

のうえぶし 【のうえ節】
幕末の流行歌の一。「野毛の山からのうえ」で始まり,異人館の情景など横浜をうたっている。明治時代にもうたわれた。さいさい節。

のうえん

のうえん ナウ― [0][1] 【脳炎】
脳実質の炎症性疾患の総称。日本脳炎・エコノモ脳炎などウイルスによる流行性脳炎と,種々の伝染病に続発する続発性脳炎に大別される。

のうえん

のうえん [0] 【濃艶】 (名・形動)[文]ナリ
あでやかで美しいこと。つややかで美しいこと。また,そのさま。「―に笑う」「―な脂粉とちりめんの衣裳の下に/秘密(潤一郎)」

のうえん

のうえん【農園】
a farm;→英和
a plantation.→英和

のうえん

のうえん [0] 【能縁】
〔仏〕 心に認識が成立する際,対象に働きかける側をいう。認識主体。
⇔所縁

のうえん

のうえん [0] 【農園】
野菜・草花・果樹などを栽培する農場。また,畑。「学校―」

のうえん

のうえん【脳炎】
《医》encephalitis.→英和

のうえん

のうえん【濃艶な】
voluptuous;→英和
charming.

のうえんさん

のうえんさん [3] 【濃塩酸】
濃い塩酸。濃度20.2パーセント以上のもの。薬局方では30パーセント,比重一・一五二,市販のものは37.2パーセントで比重一・一九。
→塩酸

のうえ節

のうえぶし 【のうえ節】
幕末の流行歌の一。「野毛の山からのうえ」で始まり,異人館の情景など横浜をうたっている。明治時代にもうたわれた。さいさい節。

のうおん

のうおん [1] 【濃音】
朝鮮語における疑似喉頭化子音に対する名称。特に閉鎖音では,平音・激音とともに第三の系として対立項を形成する。
→激音
→平音

のうか

のうか [0] 【濃化】 (名)スル
濃度をこくすること。また,こくなること。

のうか

のうか【農家】
a farmhouse;→英和
a farming family (家族).

のうか

のうか [1] 【農科】
農業を研究する学科。また,農学部の通称。

のうか

のうか [1] 【農家】
農業を営んで生計をたてている世帯。また,その家屋。

のうかい

のうかい 【農会】
1899年(明治32)農会法に基づいて農事の改良発達を目的として設けられた地主・農民の団体。1943年(昭和18)産業組合と合併して農業会となる。
→帝国農会

のうかい

のうかい [0] 【能会】
能楽を演じる会。演能の会。

のうかい

のうかい【納会】
the last meeting of the year[month].→英和

のうかい

のうかい ナフクワイ [0] 【納会】
(1)その年の最後やある事を終えた締めくくりとして行う会合。おさめ会。
(2)取引所で,各月の最終の立会(タチアイ)。一二月のものは大納会。
⇔発会

のうかい

のうかい ナウクワイ [0] 【脳回】
大脳半球および小脳半球における溝と溝の間の隆起の総称。それぞれの脳回は表側に露出した部分と脳溝に隠れている部分から成る。回。

のうかく

のうかく [0] 【能格】
〔ergative case〕
他動詞の主語だけに用いられる格。例えば,バスク語では,自動詞の主語は主格,他動詞の主語は能格,目的語は主格で表される。

のうかしん

のうかしん [3] 【膿痂疹】
ブドウ球菌・連鎖球菌などの感染により皮膚に化膿性病変を起こしたもので,膿疱とかさぶたが混在している。とびひはこの一種。

のうかすいたい

のうかすいたい ナウ― [4][0] 【脳下垂体】
間脳の前下部についている突起状の内分泌腺。前葉・中葉・後葉の三部から成る。主として他の内分泌腺の活動を支配する様々なホルモンを分泌する。下垂体。

のうかすいたい

のうかすいたい【脳下垂体】
《解》the pituitary body.

のうかすいたいこうようホルモン

のうかすいたいこうようホルモン ナウ―コウエフ― [12][4][5] 【脳下垂体後葉―】
視床下部で合成され,脳下垂体後葉すなわち神経部に貯蔵され,分泌されるホルモン。神経性脳下垂体ホルモン。抗利尿ホルモンと子宮筋収縮ホルモンがある。

のうかすいたいぜんようホルモン

のうかすいたいぜんようホルモン ナウ―ゼンエフ― [12][4][5] 【脳下垂体前葉―】
脳下垂体の前葉部から分泌されるホルモン。成長ホルモン・生殖腺刺激ホルモン・甲状腺刺激ホルモン・副腎皮質刺激ホルモン・黄体形成ホルモンがある。

のうかすいたいちゅうようホルモン

のうかすいたいちゅうようホルモン ナウ―チユウエフ― [12][4][5] 【脳下垂体中葉―】
脳下垂体の中葉部から分泌されるホルモン。皮膚の色を黒くする働きがある。メラニン細胞刺激ホルモン。

のうかん

のうかん ナウ― [0] 【脳幹】
脳のうち,大脳半球と小脳をのぞく部分。延髄・橋・中脳・間脳をいう。

のうかん

のうかん【納棺する】
put <a person's body> into a coffin.→英和

のうかん

のうかん ナフクワン [0] 【納棺】 (名)スル
死体を棺に納めること。

のうかん

のうかん [0] 【能管】
能の囃子(ハヤシ)で用いる横笛。七孔で長さは約39センチメートル。外見は雅楽の竜笛(リユウテキ)に似るが,音は強く鋭い。歌舞伎囃子でも用いられる。能笛。管。
能管[図]

のうかん

のうかん ナフ― [0] 【納竿】
釣りを終えること。竿(サオ)じまい。

のうかん

のうかん [0] 【農閑】
農作業のひまなこと。

のうかん

のうかん [0] 【農間】
農事の合間。

のうかんき

のうかんき【農閑期】
the farmer's leisure season.

のうかんき

のうかんき [3] 【農閑期】
農作業のひまな時期。
⇔農繁期(ノウハンキ)

のうかんし

のうかんし ナウ― [3] 【脳幹死】
生体機能の維持を行う脳幹の機能が停止すること。
→全脳死
→大脳死

のうかんもうようたい

のうかんもうようたい ナウ―マウヤウ― [0] 【脳幹網様体】
脳幹内にある神経繊維が網目状となった神経系で,中脳・橋・延髄に及ぶ。筋の緊張・運動の協調をつかさどり,意識の水準を維持する。網様体。

のうがかり

のうがかり [3] 【能掛(か)り】
(1)能の様式にならった芝居の演技・脚本。
(2)能の風体。また,それで分類した能の種類。

のうがき

のうがき [0][4] 【能書き】
(1)薬などの効能を書き記した文書。効能書き。
(2)自分のすぐれた点を並べ立てた言葉。自己宣伝の言葉。「―をたれる」

のうがき

のうがき【能書き】
a statement of virtues (薬の);self-advertisement (自慢).〜を並べる dwell on the merits <of> .

のうがき=を並べる

――を並・べる
自分のすぐれた点や,得意なことを言い立てる。能書きを並べ立てる。

のうがく

のうがく [0] 【能楽】
「能{□二□(2)}」に同じ。広義には狂言をも含める。

のうがく

のうがく [0] 【農学】
農業生産に関する原理や技術を研究する学問。農政や農業経営に関する分野も含む。

のうがく

のうがく【農学】
agriculture.→英和
〜の agricultural.‖農学士(博士) a bachelor (doctor) of agriculture;Bachelor (Doctor) of Agriculture (学位).農学部 the faculty[department]of agriculture.

のうがく

のうがく [0] 【農楽】
朝鮮の民俗音楽の一。豊作を願う農耕儀礼などの際,「農者天下之大本」と書かれた旗を先頭に鉦・杖鼓(ジヨウコ)・太鼓・笛などの農楽隊によって演奏される。

のうがくごりゅう

のうがくごりゅう [5] 【能楽五流】
能楽の五流派。観世・宝生・金春(コンパル)・金剛・喜多の五つ。江戸時代には四座(観世・宝生・金春・金剛)一流(喜多)といった。観世・宝生を上掛(カミガカリ),金春・金剛・喜多を下掛(シモガカリ)という。
→四座

のうがくし

のうがくし [4][3] 【能楽師】
能楽を演ずる人。シテ方・ワキ方・狂言方・囃子方(ハヤシカタ)(大鼓・小鼓・笛・太鼓)の別があり,それぞれが専門職として技芸を伝承している。能役者。

のうがくどう

のうがくどう [0] 【能楽堂】
能舞台と観覧席とを設けてある建物。

のうがた

のうがた ナホガタ 【直方】
⇒のおがた(直方)

のうがっこう

のうがっこう [3] 【農学校】
「農業学校」の略。

のうき

のうき ナフ― [1] 【納期】
金・注文品などを納める時期・期日。また,納入の期限。

のうき

のうき【納期】
the delivery date (品物の);the date of payment (金の).

のうき

のうき [1] 【能記】
〔ソシュールの言語理論を翻訳する際に小林英夫の用いた語〕
シニフィアン((フランス) signifiant)の訳語。
→所記

のうき

のうき [1] 【農期】
農作業の忙しい時期。農繁期。農時。

のうきぐ

のうきぐ [3] 【農機具】
農作業用の機械・器具。

のうきぐ

のうきぐ【農機具】
farm machines and implements.

のうきゅうび

のうきゅうび ノウキウ― [3] 【農休日】
農作業を休む日。

のうきょう

のうきょう [0] 【膿胸】
胸膜の化膿性炎症の一。胸膜腔に膿汁が貯留した状態。肺膿瘍に合併することが多く,高熱・胸痛を呈する。

のうきょう

のうきょう [0] 【農協】
「農業協同組合」の略。

のうきょう

のうきょう ナウケウ [0] 【脳橋】
⇒橋(キヨウ)

のうきょう

のうきょう ナフキヤウ [0] 【納経】
(1)追善供養のために書写した経文を寺社に奉納すること。
(2)寺社を巡拝して,経文の代わりとして金銭あるいは米などを奉納すること。

のうきょうげん

のうきょうげん [3][5] 【能狂言】
(1)能と狂言。
(2)能楽の狂言。歌舞伎狂言に対していう。

のうきょけつ

のうきょけつ ナウ― [3] 【脳虚血】
脳の循環血液量が減少し,機能障害を生ずる状態。継続すると脳梗塞になる。

のうきん

のうきん ナフ― [0] 【納金】 (名)スル
金銭を納めること。また,その金銭。「今日の売上を経理部に―する」

のうきん

のうきん【納金】
payment (支払);→英和
money paid (既納金);money due (納入すべき金).

のうぎょう

のうぎょう【農業】
agriculture;→英和
farming.→英和
〜の agricultural.‖農業協同組合 an agricultural cooperative association.農業労働者 a farm worker.

のうぎょう

のうぎょう [1] 【農業】
土地を耕して穀類・野菜・園芸作物などの有用な植物を栽培し,また植物を飼料として有益な動物を飼育して,人類の生活に必要な資材を生産する産業。広義には,畜産加工・林業も含む。

のうぎょういいんかい

のうぎょういいんかい [6] 【農業委員会】
各市町村に設置され,農地の転用許可などの統制事務,農業経営および技術の改良・普及などにあたる機関。1951年(昭和26)従来の農地委員会・農業調整委員会・農業改良委員会を統合して設置。

のうぎょうかい

のうぎょうかい 【農業会】
1943年(昭和18)農業団体法に基づいて,農会と産業組合を統合して設立した農業における全国的戦時統制機関。47年農業協同組合法制定に伴い廃止。

のうぎょうかくめい

のうぎょうかくめい [5] 【農業革命】
農業に関する技術・生産様式・土地所有形態などの変革。特に,一八世紀のイギリスで,開放耕地・共同地の囲い込み,新しい耕作法・農具・作物の導入,地主・資本家・農業労働者という階級の成立などにより農業の資本主義化が顕著となったこと。

のうぎょうがっこう

のうぎょうがっこう [5] 【農業学校】
旧制の実業学校の一。農業に従事する者に必要な教育を施すためのもの。

のうぎょうきしょう

のうぎょうきしょう [5] 【農業気象】
農業の環境としての気象のこと。農業と気象との関係を研究する学問を農業気象学という。

のうぎょうきほんほう

のうぎょうきほんほう 【農業基本法】
国の農業政策の目標を示す法律。1961年(昭和36)制定。経済の発展,農産物の消費構造の変化,労働力の移動に対処し,生産性と従事者の所得について農業と他産業との格差を是正するため,農業生産,農産物の価格・流通,農業構造の改善などについて定める。

のうぎょうきょうこう

のうぎょうきょうこう [5] 【農業恐慌】
農業部門にあらわれる恐慌。農産物の生産過剰から農産物価格が暴落し,農業経営がいちじるしく困難になる状態。一般に,回復に時間がかかる。

のうぎょうきょうさいくみあい

のうぎょうきょうさいくみあい [9] 【農業共済組合】
不慮の災害で農家が被った農作物・家畜・果樹などの損害を,加入農家と国が負担する共済掛金によって補填する共済組合。農業災害補償法に基づいて運営される。

のうぎょうきょうどうくみあい

のうぎょうきょうどうくみあい [9] 【農業協同組合】
1947年(昭和22)制定の農業協同組合法に基づき農民を正組合員として設立される協同組合。信用(資金の貸し付け・貯金の受け入れ)・購買・販売・加工・共同施設・福利厚生施設・技術指導など,農業だけでなく日常生活にわたる多方面の事業を行う。農業組合。農協。

のうぎょうきょうどうくみあいちゅうおうかい

のうぎょうきょうどうくみあいちゅうおうかい 【農業協同組合中央会】
農業協同組合の組織・教育・経営・監査などの指導や,行政への働きかけなどを行う組織。全国農業協同組合中央会(全中)と各都道府県農業協同組合中央会がある。農協中央会。
→全農

のうぎょうけいざいがく

のうぎょうけいざいがく [7] 【農業経済学】
農業部門の経済諸問題を研究する学問。農業経営学・農政学・農業史・農業金融論など。

のうぎょうこうぞうかいぜんじぎょう

のうぎょうこうぞうかいぜんじぎょう [13] 【農業構造改善事業】
農業基本法に基づき,1962年(昭和37)から農林省(現在の農林水産省)が農地基盤の整備,農業の近代化を目指して全国的に行なった事業。生産性の向上,所得増大による自立経営の育成を目的とする。

のうぎょうこうとうがっこう

のうぎょうこうとうがっこう [9] 【農業高等学校】
農業・林業・畜産業・園芸などについて職業教育を施す高等学校。農高。

のうぎょうさいがい

のうぎょうさいがい [5] 【農業災害】
農作物・家畜・農業施設などへの異常気象による災害,および病虫害・鳥獣害の総称。狭義には,異常気象による災害をいう。

のうぎょうさいがいほしょうほう

のうぎょうさいがいほしょうほう 【農業災害補償法】
農業災害で農家が被った損害を補填するための,共済制度・保険制度・再保険制度を定めた法律。1947年(昭和22)制定。

のうぎょうしけんじょう

のうぎょうしけんじょう [0] 【農業試験場】
品種改良や農業技術の改良などのための試験・研究・調査を行う機関。各都道府県が設置したものと,国立の農業研究センター・各種研究所・試験場とがある。

のうぎょうしゃだいがっこう

のうぎょうしゃだいがっこう 【農業者大学校】
高度な農業技術を教授する農林水産省所管の学校。修業年限は三年。1970年(昭和45)設立。所在地は東京都多摩市。

のうぎょうしゃねんきん

のうぎょうしゃねんきん [6] 【農業者年金】
1970年(昭和45)の農業者年金基本法に基づく農業者に対する年金制度。経営移譲年金・農業者老齢年金・脱退一時金・死亡一時金がある。

のうぎょうしん

のうぎょうしん [3] 【農業神】
農耕の守護神。地域により,田の神・農神(ノウガミ)・作神(サクガミ)・野神(ノガミ)・作り神などと呼ばれる。

のうぎょうせいさんほうじん

のうぎょうせいさんほうじん [9] 【農業生産法人】
農業法人のうち,農業およびその付帯事業を専業とするなど,農地法に定める一定要件を満たす農事組合法人・合名会社・合資会社・有限会社の四種の法人。農地の所有権や賃借権を認められている。

のうぎょうせんもんがっこう

のうぎょうせんもんがっこう [9] 【農業専門学校】
旧制で,中学校卒業者に,農業に関する専門教育を施した学校。農専。

のうぎょうぜんしょ

のうぎょうぜんしょ ノウゲフ― 【農業全書】
農書。一一巻。宮崎安貞著。1697年刊。中国の「農政全書」に基づきながら,実地の見聞により農事・農法を体系的に叙述。

のうぎょうほうこくかい

のうぎょうほうこくかい 【農業報国会】
1944年(昭和19)に農業報国連盟を改組・改称して成立し,戦争遂行のための食糧増産運動を推進した農業団体。

のうぎょうほうじん

のうぎょうほうじん [5] 【農業法人】
農業を営む法人。合名会社・合資会社・有限会社など,会社形態をとるものが多い。

のうぎょうようすい

のうぎょうようすい [5] 【農業用水】
農耕に必要な水を人工的に供給するための用水。灌漑(カンガイ)用水。

のうぎょうセンサス

のうぎょうセンサス [5] 【農業―】
国連食糧農業機関( FAO )の調査計画に基づいて,世界的規模で統一的に行われる農業実態調査。日本は1950年(昭和25)の第二回調査以来参加。

のうぐ

のうぐ [1] 【農具】
農作業に使用する器具。農機具。

のうぐ

のうぐ【農具】
a farming tool.

のうぐみ

のうぐみ [0] 【能組】
能の上演番組。また,演目と演者を記した番組表。

のうけっせん

のうけっせん ナウ― [3] 【脳血栓】
脳の血管が血液の塊によりつまったもの。意識障害・半身麻痺(マヒ)・知覚障害などが起こる。高齢者に多い。脳血栓症。
→脳梗塞(ノウコウソク)

のうけっせん

のうけっせん【脳血栓】
cerabral thrombosis.

のうけつ

のうけつ [0] 【膿血】
膿(ウミ)と血のまじったもの。うみち。

のうげ

のうげ [1] 【能化】
〔古く「のうけ」とも〕
〔仏〕
(1)師として人を教え導く者。衆生(シユジヨウ)を教化する仏・菩薩をいう。
⇔所化(シヨケ)
「其の世界の―の仏,此を見て,御弟子の比丘等に告げて宣はく/今昔 3」
(2)諸宗で,職位の名称。真宗本願寺派で学頭,高野山で宝性院・無量寿院の門主。

のうげい

のうげい [0] 【農芸】
(1)農作物を育てるための技術。
(2)農業と園芸。

のうげい

のうげい [0] 【能芸】
(1)身につけた芸。芸能。技芸。「―優長にして/保元(下・古活字本)」
(2)田楽・猿楽・狂言などの芸能。

のうげい

のうげい【農芸】
agriculture.→英和
農芸化学 agricultural chemistry.

のうげいかがく

のうげいかがく [5] 【農芸化学】
農業生産に関する化学的現象を研究する学問。土壌学・肥料学・農薬学・植物栄養学・醸造学・畜産化学・水産化学など。

のうげか

のうげか【脳外科】
brain surgery.〜医 a brain surgeon.

のうげか

のうげか ナウゲクワ [3] 【脳外科】
⇒脳神経外科

のうげき

のうげき [0] 【農隙】
農事のひま。農作業の合間。農間。

のうげさ

のうげさ ナフ― [0] 【衲袈裟】
「衲衣(ノウエ){(1)}」に同じ。

のうこう

のうこう【濃厚な(に)】
thick(ly);→英和
dense(ly);→英和
rich(ly) (色・香など);→英和
elaborate(ly) (化粧の).→英和
〜になる become strong (顕著になる).

のうこう

のうこう [0] 【濃厚】 (形動)[文]ナリ
(1)色・味・香りなどが濃いさま。
⇔淡泊
「―な色」「―な味」「―な牛乳」
(2)物事の気配などが強く感じられるさま。
⇔希薄
「容疑が―になる」「敗色―」
(3)男女の仲が情熱的であるさま。「―なラブ-シーン」
[派生] ――さ(名)

のうこう

のうこう [0] 【農耕】
田畑を耕すこと。「―民族」

のうこう

のうこう [0] 【農工】
(1)農業と工業。
(2)農民と工員。

のうこう

のうこう [0] 【農功】
農業の仕事。農作。

のうこう

のうこう [0] 【農高】
「農業高等学校」の略。

のうこう

のうこう【農耕】
farming.→英和

のうこうかんせん

のうこうかんせん [5] 【濃厚感染】
一時に多量の病原体が生体内に侵入して感染すること。

のうこうぎれい

のうこうぎれい [5] 【農耕儀礼】
農業生産の過程に従って,生産の無事・豊穣を願い,また感謝するために行われる儀礼。原始・古代以来,世界各地の農耕社会に例外なく見られる。日本の田の神の送り迎え・虫送り・雨乞いや新嘗祭(シンジヨウサイ)・秋祭りなどはその例。

のうこうぎんこう

のうこうぎんこう 【農工銀行】
1896年(明治29)制定の農工銀行法に基づき,地方の農工業者への資金の貸付などにより,殖産増強を目的として各府県に設立された特殊銀行。1921年(大正10)以後,次第に日本勧業銀行に合併された。

のうこうしりょう

のうこうしりょう [5] 【濃厚飼料】
穀類・油粕類・糠類など,繊維が少なく可消化栄養分の多い飼料。
⇔粗飼料

のうこうそく

のうこうそく【脳梗塞】
cerebral infarction.

のうこうそく

のうこうそく ナウカウソク [3] 【脳梗塞】
脳血栓と脳塞栓の総称。脳の血管がつまり,その先に血液が流れなくなる疾患。卒中発作と運動麻痺(マヒ)・知覚麻痺・失語症などを呈する。血流の途絶えた部分の脳組織が壊死(エシ)し軟化するので,脳軟化症ともいう。脳梗塞症。
→脳血栓
→脳塞栓

のうこうぼくちくみん

のうこうぼくちくみん [8] 【農耕牧畜民】
食料の獲得方法(生業)を,主に農耕・牧畜に依存している人々。
→採集狩猟民

のうこつ

のうこつ ナフ― [0] 【納骨】 (名)スル
死者を火葬にして,遺骨を壺(ツボ)などに納めること。また,その壺を墓や納骨堂などに納めること。

のうこつどう

のうこつどう ナフ―ダウ [0] 【納骨堂】
遺骨を納める堂。

のうこつどう

のうこつどう【納骨堂】
a charnel house.

のうこん

のうこん [0] 【濃紺】
濃い紺色。「―のセーラー服」

のうさい

のうさい [0] 【濃彩】
濃く彩色すること。また,そのいろどり。
⇔淡彩

のうさい

のうさい ナフ― [0] 【納采】
結納をとりかわすこと。「―の儀」

のうさい

のうさい [0] 【能才】
物事を成し遂げるすぐれた才能。また,その才能をもっている人。

のうさぎ

のうさぎ [2] 【野兎】
(1)ウサギ科ノウサギ属に属する哺乳類の総称。日本にはノウサギとユキウサギの二種が生息する。
(2){(1)}の一種。体長約50センチメートル。尾長約3センチメートル。夏は全身褐色だが冬は白色に変化するものもある。夜行性。樹木を食害する。トウホクノウサギ・キュウシュウノウサギなどの亜種がある。
(3)野生のウサギの総称。

のうさぎ

のうさぎ【野兎】
a hare.→英和

のうさぎょう

のうさぎょう [3] 【農作業】
田畑で作物を作る仕事。野良仕事。

のうさく

のうさく [0] 【農作】
田畑を耕し,作物を作ること。耕作。

のうさくしょ

のうさくしょ 【能作書】
世阿弥元清の著作。1423年に成立。「風姿花伝」で述べたことをさらに規範化した能作に関する著作。種・作・書の能作書条々に,老・女・軍の三体作書条々の二編その他より成る。三道(サンドウ)。

のうさくぶつ

のうさくぶつ【農作物】
⇒農産物.

のうさくぶつ

のうさくぶつ [4][3] 【農作物】
〔「のうさくもつ」とも〕
田畑で栽培する野菜・穀類など。農耕による生産物。

のうさつ

のうさつ【悩殺する】
fascinate;→英和
charm.→英和

のうさつ

のうさつ ナウ― [0] 【悩殺】 (名)スル
大いに悩ますこと。特に,女性がその美しさや性的魅力によって男性を夢中にさせること。「―的なポーズ」「眼付が男を―する魔力がある/社会百面相(魯庵)」

のうさつ

のうさつ ナフ― [0] 【納札】 (名)スル
寺社に参拝して,千社札などを納め貼ること。おさめふだ。

のうさのうさ

のうさのうさ ナフサナフサ (副)
分相応に。時に応じて。「―の管絃は還つて自ら足んぬ/和漢朗詠(雑)」

のうさん

のうさん [0] 【農産】
農業による生産。また,その生産物。

のうさんそん

のうさんそん [3] 【農山村】
農村と山村。

のうさんぶつ

のうさんぶつ【農産物】
farm produce;agricultural products.

のうさんぶつ

のうさんぶつ [3] 【農産物】
農業によって得る生産物。

のうざしょう

のうざしょう ナウザシヤウ [3] 【脳挫傷】
頭を強打したとき,衝撃が脳の実質にまで及んで器質的な損傷を受けた状態。意識障害・運動麻痺(マヒ)・痙攣(ケイレン)発作などが起き,治癒した場合も麻痺・失語・視力障害など後遺症の残ることが多い。

のうし

のうし【脳死】
brain[cerebral]death.

のうし

のうし [1] 【能士】
才能のある人。能力のある人。

のうし

のうし ナフ― 【衲子】
「のっす(衲子)」に同じ。

のうし

のうし ナホシ [1] 【直衣】
〔直(タダ)の服の意〕
天皇以下,貴族の平常の服。束帯の袍(ホウ)と同じ形であるが,位による色目・文様の制限がない。通常,烏帽子(エボシ)と指貫(サシヌキ)の袴(ハカマ)を用いる。勅許を得た者は直衣姿で参内することができた。雑袍(ザツポウ)。
直衣[図]

のうし

のうし ナウ― [1][0] 【脳死】
脳幹を含めた全脳機能が完全に失われ再生不能となった状態。脳死をもって「人間の死」とみなす見解もあるが,一致をみない。
→脳幹死
→大脳死
→全脳死
→心臓死

のうししょうぞく

のうししょうぞく ナホシシヤウ― [4] 【直衣装束】
公家装束の一。烏帽子(エボシ)・直衣・単(ヒトエ)・指貫(サシヌキ)・下袴・襪(シトウズ)・腰帯・浅沓(アサグツ)・檜扇(ヒオウギ)からなる。

のうしつ

のうしつ ナウ― [0] 【脳室】
脳の内部にある腔所。発生初期の神経管の内腔が変化したもので,大脳半球の左右に側脳室,間脳の部分に第三脳室,橋・延髄・小脳の部分に第四脳室があり,第四脳室の下端は脊髄の中心管に続く。四つの脳室は互いに連絡し,髄液で満たされている。

のうしのくらい

のうしのくらい ナホシ―クラヰ 【直衣の位】
直衣を着て参内することが許される位。三位以上の位をいう。

のうしはじめ

のうしはじめ ナホシ― 【直衣始め】
関白・大臣などで直衣装束での参内を許されて,初めて直衣を着用すること。また,その儀式。

のうしゃ

のうしゃ [1] 【能者】
(1)才能のある人。一芸に秀でた人。能士。
(2)能役者。「まことに得たらん―ならば/風姿花伝」

のうしゃ

のうしゃ ナフ― [0] 【納車】 (名)スル
自動車などを買い主へ納入すること。

のうしゃ

のうしゃ [1] 【農舎】
(1)農産物の処理を行う小屋。
(2)農家。

のうしゅ

のうしゅ [0] 【膿腫】
傷口が化膿して腫(ハ)れること。

のうしゅ

のうしゅ ナフ― [1] 【衲衆】
法会(ホウエ)などで,衲袈裟(ノウゲサ)を着け,金剛杵(コンゴウシヨ)を持つ役割の僧たち。

のうしゅ

のうしゅ ナウ― [0] 【嚢腫】
袋のようなものを形成する腫瘍(シユヨウ)。腫瘍ではなく袋状となる病変も含む。

のうしゅう

のうしゅう 【能州】
能登国の別名。

のうしゅう

のうしゅう 【濃州】
美濃国の別名。

のうしゅく

のうしゅく [0] 【濃縮】 (名)スル
溶液を煮つめるなどして濃度を高くすること。

のうしゅく

のうしゅく【濃縮】
concentration.→英和
〜する concentrate.→英和
‖濃縮ウラン enriched uranium.濃縮ジュース concentrated juice.

のうしゅくかじゅうかんげん

のうしゅくかじゅうかんげん [8] 【濃縮果汁還元】
濃縮して保存した果汁に水を加えて元の状態に戻すこと。ストレート-ジュースに比べ,味・香りともに劣る。

のうしゅくウラン

のうしゅくウラン [5] 【濃縮―】
核燃料となるウラン二三五の存在比を,天然のウラン中の存在比0.71パーセントより高くしたもの。原子爆弾には存在比93パーセント以上,一般の動力炉には3〜4パーセントのものが使われる。

のうしゅっけつ

のうしゅっけつ【脳出血】
cerebral hemorrhage.⇒脳溢血.

のうしゅっけつ

のうしゅっけつ ナウ― [3] 【脳出血】
脳の血管が破れて出血したもの。高血圧症や動脈硬化症のある人に,過労や精神興奮,入浴・用便などが誘因となって起こる。部位によって症状が異なるが,多くは回復後も半身麻痺(マヒ)や言語障害などが残る。脳溢血。脳内出血。

のうしゅよう

のうしゅよう【脳腫瘍】
a cerebral tumor.

のうしゅよう

のうしゅよう ナウシユヤウ [3] 【脳腫瘍】
頭蓋腔内の組織に発生した腫瘍の総称。腫瘍のため頭蓋内圧が上がり,頭痛・嘔吐(オウト)などが現れるほか,発生部位により失語・失認・運動障害・性格変化などの症状が現れる。

のうしょ

のうしょ ナフ― 【納所】
⇒なっしょ(納所)

のうしょ

のうしょ [1] 【農書】
農業に関する書物。農業書。農学が成立する近代以前のものをいう。

のうしょ

のうしょ [0] 【能書】
〔「のうじょ」とも〕
文字を書くのが上手なこと。また,上手な人。能筆。「―家」

のうしょ=筆を択(エラ)ばず

――筆を択(エラ)ばず
〔丹鉛総録〕
字の上手な人は,どんな筆を使っても上手に書くものだ。弘法筆を択ばず。

のうしょう

のうしょう ナウシヤウ [0] 【脳症】
重篤な疾病や高熱などが原因で,意識障害が起こること。

のうしょう

のうしょう [0] 【農商】
農業と商業。

のうしょう

のうしょう [0] 【農相】
「農林大臣」「農商務大臣」のこと。

のうしょう

のうしょう ナウシヤウ [0] 【脳漿】
(1)「髄液(ズイエキ)」に同じ。
(2)転じて,頭脳。脳味噌。

のうしょう=を絞る

――を絞・る
ありったけの知恵を出し尽くす。脳味噌を絞る。知恵を絞る。

のうしょうしょう

のうしょうしょう 【農商省】
第二次大戦下,農業および商業に関する管理行政を行なった中央官庁。1943年(昭和18)従来の農林省と商工省の一部を統合して設置。敗戦直後廃止。

のうしょうぞく

のうしょうぞく [3] 【能装束】
能で演者が身に着ける衣装。帽子・冠や足袋などまでを含めていう。小袖類では唐(カラ)織り・厚板(アツイタ)・摺箔(スリハク)・縫箔(ヌイハク)・熨斗目(ノシメ)・白綾(シラアヤ)など,広袖類では直衣(ノウシ)・狩衣(カリギヌ)・法被(ハツピ)・長絹(チヨウケン)・水衣(ミズゴロモ)・舞衣(マイギヌ),袴(ハカマ)類では大口(オオクチ)・半切(ハンギリ)・指貫(サシヌキ),裃(カミシモ)類では素袍(スオウ)・直垂(ヒタタレ)などがあり,他に袖のない上着の側次(ソバツギ),帯・鬘帯(カズラオビ)などがある。能衣装。

のうしょうむしょう

のうしょうむしょう ノウシヤウムシヤウ 【農商務省】
農林・商工業の行政をつかさどった中央官庁。1881年(明治14)設立。1925年(大正14)農林省と商工省に分離。

のうしょく

のうしょく [0] 【濃色】
濃い色。

のうしんけい

のうしんけい ナウ― [3] 【脳神経】
脳から脊髄を経ず直接末梢に分岐する神経。嗅神経・視神経・動眼神経・滑車神経・三叉神経・外転神経・顔面神経・内耳神経・舌咽神経・迷走神経・副神経・舌下神経の一二種類の神経が左右一対ずつある。

のうしんけい

のうしんけい【脳神経】
a cranial nerve.脳神経外科 neurosurgery.→英和

のうしんけいげか

のうしんけいげか ナウ―クワ [7] 【脳神経外科】
脳・脊髄・末梢神経の疾患を治療する外科の一分科。脳外科。

のうしんけいせつ

のうしんけいせつ ナウ― [5] 【脳神経節】
無脊椎動物の頭部にある神経節。頭部神経節。

のうしんとう

のうしんとう ナウシンタウ [3] 【脳震盪】
頭部に打撲などの衝撃を受け,一時的に意識障害が起きた状態。多くは短時間で意識を回復し,後遺症を残さない。

のうしんとう

のうしんとう【脳震盪】
concussion of the brain.→英和

のうじ

のうじ【農事】
⇒農業.農事試験場 an agricultural experimental station.

のうじ

のうじ [1] 【農時】
農作業の忙しい時期。農期。農繁期。

のうじ

のうじ [1] 【農事】
(1)農業の仕事。「―暦」
(2)農業に関する事柄。

のうじ

のうじ ナウ― [1] 【曩時】
さきのとき。昔。往時。曩日。

のうじ

のうじ [1] 【能事】
なすべきこと。なしとげるべき事柄。

のうじ=終われり

――終われり
なすべき事はすべてなした。能事足れり。

のうじくみあいほうじん

のうじくみあいほうじん [8] 【農事組合法人】
農業共同組合法(1947年制定)に基づく法人。農業の経営,共同利用施設の設置,作業の共同化に関する事業を行う。

のうじしけんじょう

のうじしけんじょう [0] 【農事試験場】
品種改良・土壌改良など農業上必要な試験研究や調査を行う公設機関。1893年(明治26)発足。現在は農業試験場に引き継がれている。

のうじつ

のうじつ ナウ― [0] 【曩日】
さきの日。昔日。曩時。「此事たるや,畢竟余が―の非理非道に基ひし/復活(魯庵)」

のうじゅ

のうじゅ ナフ― [1] 【納受】 (名)スル
(1)受けおさめること。受納。
(2)(神仏などが)人の願いを聞き入れること。「重盛,権現に申し入る旨有りき。御―あるにこそ/盛衰記 11」

のうじゅう

のうじゅう [0] 【膿汁】
うみ。うみしる。

のうじゅうくみあい

のうじゅうくみあい ノウヂユウクミアヒ [5] 【農住組合】
三大都市圏(首都・近畿・中部)や道府県庁所在都市などの市街化区域内農地の所有者が,農業の継続と農地の宅地化に必要な事業を行うために協同して設ける組織。1980年(昭和55)制定の農住組合法に基づく。

のうじゅうけつ

のうじゅうけつ【脳充血】
congestion of the brain.→英和

のうじゅんかん

のうじゅんかん ナウジユンクワン [3] 【脳循環】
大動脈から分かれた内頸動脈・椎骨動脈を経て脳内を循環し,内頸静脈を介して体循環系に戻る脳組織の血液循環。

のうじょ

のうじょ [1] 【能所】
〔仏〕 能動と受動。行為の主体と客体。

のうじょう

のうじょう [0] 【濃情】 (名・形動)[文]ナリ
情がこまやかな・こと(さま)。「彼女とても,―な土地の女の血を分けた一人である/家(藤村)」

のうじょう

のうじょう【農場】
a farm.→英和
⇒農園.

のうじょう

のうじょう [0][3] 【農場】
農業経営を行うのに必要な土地・建物・施設などのある一定の場所。

のうじょう

のうじょう ナウジヤウ [0] 【嚢状】
袋のような形。

のうじん

のうじん [0] 【農人】
農民。のうにん。

のうす

のうす ナフ― 【衲子】
「のっす(衲子)」に同じ。

のうすいしゅ

のうすいしゅ ナウ― [3] 【脳水腫】
⇒水頭症(スイトウシヨウ)

のうすいしょう

のうすいしょう [3] 【農水省】
「農林水産省」の略。

のうずい

のうずい ナウ― [1] 【脳髄】
⇒脳(ノウ)(1)

のうずい

のうずい【脳髄】
⇒脳味噌.

のうせい

のうせい [0] 【農政】
農業に関する行政。

のうせい

のうせい【脳性(小児)麻痺(ひ)】
cerebral palsy.

のうせいがく

のうせいがく [3] 【農政学】
農業に関する法律・政策などを研究する学問。

のうせいぜんしょ

のうせいぜんしょ 【農政全書】
中国の農書。六〇巻。明末の徐光啓(ジヨコウケイ)撰。1639年刊行。中国古今の農学を集大成し,西洋の新知識を参考に自説を加える。

のうせいまひ

のうせいまひ ナウセイ― [5] 【脳性麻痺】
〔cerebral palsy〕
胎児期の感染・発育障害,出生時の脳損傷・仮死,新生児期の重症黄疸や髄膜炎などにより,脳の運動中枢がおかされ,運動障害を起こしたものの総称。四肢がこわばり完全に麻痺するものから,動作がぎこちない程度のものまでいろいろあるが,病気は進行しない。機能訓練を主体とした治療が行われる。アテトージス。
→リットル病

のうせき

のうせき ナウ― [0] 【曩昔】
さきの日。むかし。以前。「―南游し/山中人饒舌」

のうせきずい

のうせきずい ナウ― [4] 【脳脊髄】
中枢神経系を構成する器官で,脳と脊髄の総称。胎生期の神経管から分化して成立。脳は頭蓋腔内に,脊髄は脊柱管内にある。

のうせきずいえき

のうせきずいえき ナウ― [5] 【脳脊髄液】
⇒髄液(ズイエキ)

のうせきずいしんけい

のうせきずいしんけい ナウ― [7] 【脳脊髄神経】
脊椎動物の末梢神経系の一。脳神経と脊髄神経からなり,運動や感覚のような動物性の機能に関係する神経系。動物性神経系。体性神経系。

のうせきずいまく

のうせきずいまく ナウ― [5] 【脳脊髄膜】
⇒髄膜(ズイマク)

のうせきずいまくえん

のうせきずいまくえん ナウ― [8] 【脳脊髄膜炎】
⇒髄膜炎(ズイマクエン)

のうせん

のうせん [0] 【農専】
「農業専門学校」の略。

のうせん

のうせん [0] 【能詮】
〔仏〕 教えなどを表す言語・文字。
⇔所詮

のうせんかた

のうせんかた ナフセン― 【納銭方】
室町幕府の職名。土倉役・酒屋役の徴収を請け負ったもの。酒屋・土倉などの有力者があたった。納銭方一衆。

のうぜい

のうぜい【納税】
payment of taxes.〜する pay taxes.‖納税額 the amount of one's taxes.納税期日 the tax day.納税義務 liability to pay taxes.納税者 a taxpayer.納税申告 (an) income tax return.

のうぜい

のうぜい ナフ― [0] 【納税】 (名)スル
税金を納めること。

のうぜいかんりにん

のうぜいかんりにん ナフ―クワンリ― [0] 【納税管理人】
納税義務者が日本に住所・居所・事業所などをもたない場合,代わりに納税事務を処理するために委任された代理人。

のうぜいこくち

のうぜいこくち ナフ― [5] 【納税告知】
税務官庁が納付者に履行の請求をして税を納付させる方法。

のうぜいしゃそしょう

のうぜいしゃそしょう ナフ― [6] 【納税者訴訟】
納税者としての資格に基づいて行う訴訟。戦後,アメリカの制度に倣って導入。今は住民訴訟という。

のうぜいしんこく

のうぜいしんこく ナフ― [5] 【納税申告】
期限までに納税者みずから課税標準およびそれに基づく税額を計算し,税務官庁に申告すること。

のうぜいじゅんびよきん

のうぜいじゅんびよきん ナフ― [8] 【納税準備預金】
納税のための資金を預け入れる預金。払い戻しは原則として納税のために限る。

のうぜいのぎむ

のうぜいのぎむ ナフ― 【納税の義務】
租税を納付する国民の義務。現行憲法の定める基本的義務の一。

のうぜんかずら

のうぜんかずら [5] 【凌霄花】
ノウゼンカズラ科のつる性落葉木本。中国原産。気根を出して他物をはい上がる。葉は羽状複葉。夏,黄赤色の大きい漏斗状の花を多数つける。漢名,凌霄花(リヨウシヨウカ)。のうぜん。のうぜんか。[季]夏。
凌霄花[図]

のうぜんかずら

のうぜんかずら【凌霄花】
《植》a trumpet creeper.

のうぜんはれん

のうぜんはれん [5] 【凌霄葉蓮】
キンレンカの別名。

のうそ

のうそ ナウ― [1] 【曩祖】
先祖。祖先。

のうそ

のうそ ナフ― [1] 【納租】
租税を納めること。納税。

のうそう

のうそう [0] 【能相】
文法で,動詞の相の一。動詞の動作・作用がその主体に発する相。能動。

のうそう

のうそう ナフ― 【衲僧】
「衲子(ノツス)」に同じ。

のうそくせん

のうそくせん ナウ― [3] 【脳塞栓】
脳の血管に,脳以外の部位でできた血栓や塞栓が流れてきてつまったもの。心疾患や動脈硬化症に伴って起こることが多い。前ぶれなく突然卒中発作を起こし,運動麻痺(マヒ)・知覚麻痺などを起こす。脳塞栓症。
→脳梗塞(ノウコウソク)

のうそっちゅう

のうそっちゅう【脳卒中】
《医》apoplexy.→英和
⇒脳溢血.

のうそっちゅう

のうそっちゅう ナウ― [3] 【脳卒中】
脳の血管の障害により,突然意識を失って倒れ,手足などに麻痺(マヒ)をきたす疾患。脳梗塞・脳出血・蜘蛛膜下(クモマクカ)出血などに見られる。一般には,脳出血と同義に用いられることがある。卒中。

のうそん

のうそん【農村】
a farm(ing) village;an agricultural district.〜の rural <population> .→英和

のうそん

のうそん [0] 【農村】
農家が大部分を占める村落。

のうそんしゃかいがく

のうそんしゃかいがく [6] 【農村社会学】
農村における社会的諸関係の構造や特質などを研究対象とする社会学の一分野。
→都市社会学

のうたけ

のうたけ ナウ― [0] 【脳茸】
担子菌類腹菌目のきのこ。ホコリタケに近縁であるが高さ5〜10センチメートルになる。倒卵形または洋梨形で,熟すと頭部に皺(シワ)を生じ,動物の脳を連想させる。完熟すると裂け,表皮がはげ落ち,中から茶褐色の胞子を放出する。各地の林下に生える。

のうたりん

のうたりん ナウ― [0] 【脳足りん】
〔脳味噌が足りない,の意〕
人をののしっていう語。ばか。うすのろ。

のうたん

のうたん [0][3] 【濃淡】
色や味の,こいこととうすいこと。

のうたん

のうたん【濃淡】
light and shade (明暗);→英和
shades <of color> .〜をつける shade <a picture> .

のうだい

のうだい [0] 【農大】
「農業大学」の略。

のうだゆう

のうだゆう 【能太夫】
能を演ずる役者のうち,相当の家柄の者。江戸時代では四座一流の家元などをいう。転じて,能を舞う者一般をいう。

のうち

のうち【農地】
agricultural[farm]land.‖農地改革 an agrarian reform.農地法 the Agricultural Land Law.

のうち

のうち [1] 【農地】
田畑など耕作をするために使う土地。
→農用地

のうちいいんかい

のうちいいんかい [5] 【農地委員会】
1938年(昭和13)農地調整法に基づいて小作関係の調整などを目的に作られた農業団体。第二次大戦後,農地改革の中心的機構として強化された。51年農業委員会に統合。

のうちかいかく

のうちかいかく [4] 【農地改革】
農地の所有制度を改革すること。特に第二次大戦後,1947(昭和22)〜50年にかけて GHQ の指令によって行われた日本農業の改革をさす。不在地主の全貸付地と,在村地主の貸付地の保有限度(都府県で平均一町歩,北海道で四町歩)を超える部分を国家が買収し,小作農に売り渡し自作農化した。また,物納小作料を金納化するなどの改革が行われ,旧来の地主・小作制度は解体された。

のうちちょうせいほう

のうちちょうせいほう 【農地調整法】
地主・小作関係を調整して小作争議を抑制し,また農地の権利関係を統制して農業生産増進を図ろうとした法律。1938年(昭和13)制定。第二次大戦後,大改正により自作農創設特別措置法とともに農地改革の二大基本法とされた。52年農地法の制定により廃止。

のうちてんよう

のうちてんよう [4] 【農地転用】
農地として登記してある土地を,他の用途に転用すること。市街化区域の農地転用は届出を,それ以外の場合は届出と許可を要する。

のうちほう

のうちほう 【農地法】
(1)耕作者の農地取得の促進,その権利の保護,土地の農業上の効率的な利用を図るための農地関係の調整などを定めた農地に関する基本法。1952年(昭和27)制定。
(2)農地に関する法律の総称。

のうちゅう

のうちゅう ナウ― [1] 【嚢中】
(1)袋の中。
(2)財布のなか。所持金。「―が心細くなる」

のうちゅう

のうちゅう ナウ― [1][0] 【脳中】
頭の中。心の中。脳裏。「―ひそかに考える」「―に妙案が浮かぶ」

のうちゅう

のうちゅう ナウ― [0] 【嚢虫】
条虫類の幼生の一段階。中間宿主の体内に見られる。長さ数ミリメートルの袋状で頭部は裏返しになって袋の中に陥入する。終宿主の消化管にはいると袋の部分は消化されるが頭は残って成長し,成虫になる。

のうちゅう=の錐(キリ)

――の錐(キリ)
〔史記(平原君伝)〕
袋の中に入れた錐の先が外に突き出るように,すぐれた人物は隠れていても自然と外に現れることのたとえ。錐嚢(スイノウ)。

のうてい

のうてい ナウ― [0][1] 【嚢底】
袋の底。特に,財布の底。「―に一銭なし/自然と人生(蘆花)」

のうてき

のうてき [0] 【能笛】
⇒能管(ノウカン)

のうてん

のうてん【脳天】
a crown;→英和
<話> a pate.→英和

のうてん

のうてん ナウ― [3] 【脳天】
頭のてっぺん。頭頂部。

のうてん=から声を出す

――から声を出・す
かん高い声を出すさまをいう。

のうてんき

のうてんき [3] 【能天気・能転気・脳天気】 (名・形動)
のんきで,安直なこと。また,そのような人やさま。「―なやつだ」

のうとう

のうとう ナウ― 【脳頭】
頭のてっぺん。脳天。「―から台座迄,唐竹割ぢや/歌舞伎・幼稚子敵討」

のうとうがい

のうとうがい ナウ― [3] 【脳頭蓋】
脳を入れる大きな腔所の上部をおおう半球形の丈夫な骨格。頭蓋骨の大きな部分を占め,前頭骨・頭頂骨・後頭骨などから成る。神経頭蓋。
→頭蓋骨

のうど

のうど [1] 【濃度】
(1)〔化〕 混合物,特に,液体に含まれている構成成分の量の割合。質量の百分率(質量パーセント濃度),体積の百分率,物質量(モル)の割合または百分率,一定体積中に含まれる物質量(モル濃度)などで表す。
(2)〔数〕 集合論の基本概念の一。二つの集合の元の間に一対一の対応がつけられるとき,濃度が等しいという。有限集合の場合,元の個数に相当。自然数の集合と濃度が等しい集合を可算集合,実数の集合と濃度が等しい集合の濃度を連続体の濃度という。計数。

のうど

のうど [1] 【農奴】
ヨーロッパ封建社会における自由を制限された農民。領主の身分的支配を受け,土地に縛られて移転の自由をもたない。領主から貸与された土地を耕作し,賦役・貢納などの義務を負う。

のうど

のうど【濃度】
density;→英和
《化》concentration.→英和

のうどう

のうどう【能動的】
active.→英和
能動態《文》the active voice.

のうどう

のうどう [0] 【農道】
農地の間を通っている道。

のうどう

のうどう [0] 【能動】
自分の作用を他に及ぼすこと。はたらきかけ。
⇔受動
⇔所動

のうどうたい

のうどうたい [0] 【能動態】
文法で,動詞の態の一。その動作の働きかけが主語から他へ及ぶことを表す動詞の文法形式。
⇔受動態

のうどうだいり

のうどうだいり [5] 【能働代理】
本人に代わって意思表示を行う代理。
⇔受働代理

のうどうてき

のうどうてき [0] 【能動的】 (形動)
自分から他に積極的に働きかけるさま。自分の方から他に作用を及ぼすさま。
⇔受動的
「―に行動を起こす」

のうどうめんえき

のうどうめんえき [5] 【能動免疫】
病気にかかったあとやワクチンの接種により生体自身が抗体を作り出して獲得する免疫。自動免疫。
→受動免疫

のうどうゆそう

のうどうゆそう [5] 【能動輸送】
生体膜を通じて,濃度勾配・電位勾配などに逆らって代謝エネルギーを消費しながら物質を移動させる過程。例えば,赤血球にみられる,ATP の分解を伴う Na� の排出と K� の取り込みなど。

のうどかいほう

のうどかいほう [1] 【農奴解放】
農奴をその身分から解放して自由農民にすること。封建社会から近代社会への転換期にみられる。

のうどきせい

のうどきせい [4] 【濃度規制】
汚染物質を発生源での濃度で規制する方式。水質保全のための排水基準や大気汚染防止のための排出基準など。
→総量規制

のうどくしょう

のうどくしょう [0][4][3] 【膿毒症】
敗血症の一。化膿菌が局所の病巣から血中に入り,肺・心・腎・脳・肝・脾などに転移して化膿巣を形成する状態。膿血症。

のうないあつ

のうないあつ ナウ― [3] 【脳内圧】
頭蓋骨腔内の圧力。通常,髄液の圧をいう。脳圧。頭蓋内圧。

のうないしゅっけつ

のうないしゅっけつ ナウナイ― [5] 【脳内出血】
⇒脳出血(ノウシユツケツ)

のうないまやくぶっしつ

のうないまやくぶっしつ ナウナイ― [8] 【脳内麻薬物質】
脳内に存在して,麻薬であるモルヒネのような鎮痛作用を示す物質。エンドルフィンなど。

のうなし

のうなし【能無しの】
worthless;useless.→英和

のうなし

のうなし [0][4] 【能無し】
何のとりえもないこと。役にたたないこと。また,そのような人。

のうなる

のうな・る ナウ― (連語)
〔形容詞「無い」の連用形の音便の形「なう」に動詞「なる」の付いたもの〕
なくなる。「何にも―・つたりや/浄瑠璃・先代萩」

のうなんかしょう

のうなんかしょう ナウナンクワシヤウ [5][0] 【脳軟化症】
⇒脳梗塞(ノウコウソク)

のうなんかしょう

のうなんかしょう【脳軟化症】
《医》softening of the brain.→英和

のうにゅう

のうにゅう【納入】
⇒納付.

のうにゅう

のうにゅう ナフニフ [0] 【納入】 (名)スル
品物や金を納めること。「会費を―する」

のうにょう

のうにょう [0] 【膿尿】
膿球(脂肪変性を起こした白血球)が混入している尿。腎・尿管・尿道などの尿路に細菌感染が起こった場合に現れる。

のうにん

のうにん 【能仁・能忍】
〔「能仁寂黙」の略〕
釈迦のこと。

のうにん

のうにん 【農人】
農民。のうじん。

のうにんぎょう

のうにんぎょう [3] 【農人形】
茨城県水戸市で作られる農民をかたどった人形。徳川斉昭が朝夕拝したという銅の農民像に似せて作った素焼きのもの。

のうにんじゃくもく

のうにんじゃくもく 【能仁寂黙】
釈迦のこと。

のうのう

のうのう [3][0] (副)スル
気分がゆったりしているさま。心配がなくのんびりしているさま。「―と暮らす」「後は―した様に気が軽くなつてゐた/執着(秋江)」

のうのう

のうのう ナウナウ 【喃喃】 (感)
(1)人に呼びかけるときに発する語。もしもし。これこれ。「―御僧,何しにその宿りへは立ち寄り給ひ候ふぞ/謡曲・定家」
(2)軽い感動を表す語。ああ。やれやれ。「―うれしいことや/狂言・鏡男」

のうのうよう

のうのうよう ナウノウヤウ [3] 【脳膿瘍】
脳の実質内に細菌・原虫・真菌などの感染でできた化膿巣。中耳炎や副鼻腔炎からの炎症の波及や,体内の化膿病巣から血液循環で病原体が運ばれて生ずるものがある。

のうは

のうは ナウ― [1] 【脳波】
脳の活動によって起こる電位変動を増幅器で増幅して記録した図。癲癇(テンカン)・脳腫瘍(シユヨウ)・意識障害など脳の疾患の診断の補助として広く応用される。EEG 。「―計」

のうは

のうは【脳波】
brain waves.

のうはい

のうはい ナウ― [0] 【嚢胚】
後生動物の発生段階において,胞胚に次ぐ胚。普通,内外二層の胚葉をもつ袋状のもの。この段階の後期に原腸が形成される。原腸胚。

のうはい

のうはい ナフ― [0] 【納盃・納杯】
(1)酒宴の最後に飲む盃。おさめのさかずき。
(2)酒宴の終わり。

のうはく

のうはく [0] 【農博】
「農学博士」の略。

のうはん

のうはん [0] 【農繁】
農作業が忙しいこと。

のうはんき

のうはんき【農繁期】
the (busy) farming season.

のうはんき

のうはんき [3] 【農繁期】
田植えや稲刈りなどで農作業が忙しい時期。農期。
⇔農閑期

のうはんきゅうぎょう

のうはんきゅうぎょう [5] 【農繁休業】
農村の小・中学校で,農繁期に授業を休むこと。

のうばいどく

のうばいどく ナウ― [3] 【脳梅毒】
梅毒第三期に,主として神経系がおかされた状態。進行麻痺(マヒ)も俗にこの名で呼ばれる。神経梅毒。脳梅。

のうばやし

のうばやし [3] 【能囃子】
(1)能楽の囃子方が奏する笛・小鼓(コツヅミ)・大鼓(オオツヅミ)・太鼓の音楽。
(2)能と囃子。

のうひ

のうひ [1] 【能否】
できることとできないこと。能力のあるなし。

のうひしょう

のうひしょう [3][0] 【膿皮症】
化膿性の皮膚の病変。一般にブドウ球菌や連鎖球菌の感染によって起こる。

のうひつ

のうひつ【能筆】
good penmanship;a good penman (人).

のうひつ

のうひつ [0] 【能筆】
文字を書くのが巧みなこと。また,巧みな人。能書。

のうひん

のうひん ナフ― [0] 【納品】 (名)スル
品物を納入すること。また,納入した品物。「期日どおりに―する」

のうひん

のうひん【納品】
delivery of goods (事);delivered goods (物).〜する deliver.→英和
‖納品書 a statement of delivery.

のうひんけつ

のうひんけつ【脳貧血(を起こす)】
《医》(have an attack of) cerebral anemia.

のうひんけつ

のうひんけつ ナウ― [3] 【脳貧血】
脳の血液循環が一時的に悪くなって起こる状態。気分が悪くなり,顔が青ざめ,冷や汗をかき,意識がなくなる。長時間の起立による血圧下降,下痢などで水分を失ったときなどに起こる。

のうひんしょ

のうひんしょ ナフ― [0] 【納品書】
納品の明細を記入し納入先へ渡す伝票。

のうび

のうび 【濃尾】
美濃(ミノ)と尾張(オワリ)。

のうびじしん

のうびじしん 【濃尾地震】
1891年(明治24)10月28日,愛知県北西部から岐阜県にかけて発生した大地震。マグニチュード八・〇。死者約七三〇〇人,負傷者一万七〇〇〇人,家屋全壊一四万戸。
→根尾谷断層(ネオダニダンソウ)

のうびへいや

のうびへいや 【濃尾平野】
岐阜・愛知両県にまたがる沖積平野。木曾川・長良川・揖斐(イビ)川の堆積によって形成された三角州。下流域では輪中(ワジユウ)が発達する。中心都市は名古屋市。

のうびょう

のうびょう ナウビヤウ [0] 【脳病】
脳に関する疾患の総称。

のうびょういん

のうびょういん ナウビヤウヰン [3] 【脳病院】
精神病院の旧称・俗称。

のうふ

のうふ [1] 【農婦】
農業に従事する女。農家の女。

のうふ

のうふ【農夫】
a farmer;a peasant (小作人).→英和

のうふ

のうふ【納付】
payment (税などの);→英和
supply.→英和
〜する pay;→英和
deliver <goods> .→英和

のうふ

のうふ [1] 【農夫】
農業に従事する男。農民。百姓。

のうふ

のうふ [1] 【農父】
農家のおやじ。田翁。

のうふ

のうふ ナフ― [0][1] 【納付】 (名)スル
金銭や品物を納めること。特に,公的機関に納めること。納入。「税金を―する」

のうふしゅ

のうふしゅ ナウ― [3] 【脳浮腫】
脳組織内の水分が増え,脳の容積が増大した状態。外傷・中毒・血管障害・腫瘍(シユヨウ)などに伴って起こる。

のうふしょう

のうふしょう [0][3] 【農夫症】
長期間農業に従事していた者に見られる,肩こり・夜間頻尿・腰痛・手足のしびれなどの一群の症状。前屈・中腰の作業姿勢や過重労働,食生活・ストレスなどが原因とされる。農婦症。

のうぶぎょう

のうぶぎょう [3] 【能奉行】
江戸時代,宮中で能の催しがあるとき,これをつかさどった臨時の役職。

のうぶたい

のうぶたい [3] 【能舞台】
能・狂言の専用舞台。舞台・後座・橋懸かり・鏡の間などから成る。舞台は太い四本の柱に囲まれ,三方をあけ放した三間四方の竪板張りの建築で,屋根がある。正面前方には階段があり,右方は勾欄(コウラン)をめぐらす。左手楽屋から舞台に通じる廊下を橋懸かりといい,その出入り口に揚げ幕をつり,板張りの鏡の間と隔てる。床下には足踏みの音を共鳴させるために瓶(カメ)を置く。
能舞台=1[図]
能舞台=2[図]

のうぶん

のうぶん [0] 【能文】
文章が巧みなこと。また,その文章。

のうへい

のうへい [0] 【農兵】
(1)農民を主とした軍隊。また,その兵士。江戸末期,幕府・諸藩で組織された。
(2)平常は農業に従事し,非常の際に武装して戦う兵士。屯田兵。

のうへい

のうへい ナフ― [0] 【納幣】
(1)幣帛(ヘイハク)を奉納すること。また,その幣帛。
(2)結婚の結納(ユイノウ)を取り交わすこと。納采(ノウサイ)。

のうへいぶし

のうへいぶし 【農兵節】
静岡県三島市の民謡で,花柳界の酒席の騒ぎ唄。源流は幕末のはやり唄「のうえ節」。1853年に農兵訓練を行なった江川太郎左衛門にちなんで「農兵節」の字をあてたもの。

のうべん

のうべん【能弁】
eloquence.〜な eloquent.→英和
‖能弁家 an eloquent speaker.

のうべん

のうべん [0] 【能弁】 (名・形動)[文]ナリ
話が上手で,よくしゃべる・こと(さま)。
⇔訥弁(トツベン)
「―な男」「―家」

のうほ

のうほ [1] 【農圃】
農業を行う田畑。「―種芸の事を研究せんが為に/西国立志編(正直)」

のうほう

のうほう ナウハウ [0] 【嚢胞】
腺が閉ざされて分泌液がたまり袋状になったもの。卵巣の黄体嚢胞,口腔の蝦蟇(ガマ)腫など。

のうほう

のうほう [0] 【膿疱】
水疱が化膿して内容が膿汁になったもの。

のうほう

のうほう [0] 【農法】
農業のしかた。「アメリカ式―」

のうほう

のうほう ナウハウ [0] 【脳胞】
脊椎動物の発生において,神経管の前端にできるふくらみ。脳の初期のもので,浅いくびれによって,前脳・中脳・後脳の三部に分かれる。
→神経管

のうほうしん

のうほうしん [3] 【膿疱疹】
「飛び火{(4)}」に同じ。

のうほん

のうほん【納本する】
deliver books <to> .

のうほん

のうほん [0] 【能本】
能の脚本の古称。謡曲。

のうほん

のうほん ナフ― [0] 【納本】 (名)スル
(1)書籍や雑誌を注文主に納めること。本を納入すること。
(2)旧出版法・旧新聞紙法のもとで,出版物の検閲・取り締まりのため,出版物・新聞紙を発行前に内務省など官庁に納付したこと。
(3)国立国会図書館法に基づき,官公庁・民間を問わず,刊行物の所定部数を国立国会図書館に納入すること。

のうほん

のうほん [0] 【農本】
農業を基本とすること。「―思想」

のうほんしゅぎ

のうほんしゅぎ [5] 【農本主義】
近代において,農業をもって立国の基本であるとする考え方をいう。

のうぼく

のうぼく [0][1] 【農牧】
農業と牧畜。「―地」

のうぼん

のうぼん [0] 【膿盆】
医療に用いるそら豆形の容器。ガーゼや包帯,吐物,手術による切除片など,処置に際して汚れたものを受けて入れる。膿盤。

のうま

のうま [1] 【野馬】
放牧した馬。のま。

のうまい

のうまい ナフ― [0] 【納米】
官府に年貢米を納入すること。また,その米。

のうまく

のうまく ナフマク 【納莫】 ・ ナウマク 【曩莫】
〔梵 namas〕
⇒南無(ナム)

のうまく

のうまく ナウ― [1][0] 【脳膜】
脳を包む被膜。脊髄(セキズイ)膜と連結しているので脳脊髄膜とも,略して髄膜とも呼ぶ。

のうまく

のうまく【脳膜】
《解》the meninges.脳膜炎《医》meningitis.→英和

のうまくえん

のうまくえん ナウ― [4] 【脳膜炎】
髄膜炎(ズイマクエン)の旧称。

のうまつ

のうまつ [0] 【濃沫】
色をこく塗ること。また,厚化粧。「其は―の赤百合の上にこそ云ふべけれ/自然と人生(蘆花)」

のうみそ

のうみそ【脳味噌(をしぼる)】
(rack one's) brains.

のうみそ

のうみそ ナウ― [3] 【脳味噌】
(1)脳髄また脳の俗な言い方。
(2)頭の働き。知能。あたま。「―が足りない」

のうみそ=を絞(シボ)る

――を絞(シボ)・る
ありったけの知恵を出す。知恵を絞る。

のうみつ

のうみつ [0] 【濃密】 (名・形動)[文]ナリ
(1)色合い・味わいのこい・こと(さま)。「―な色彩」「―な味」
(2)密度がこい・こと(さま)。「―な描写」「―な関係」
[派生] ――さ(名)

のうみん

のうみん【農民】
a peasant;→英和
a farmer.

のうみん

のうみん [0] 【農民】
農業に従事する人。百姓。農夫。農人。

のうみんいっき

のうみんいっき [5] 【農民一揆】
封建社会において,農民が領主の圧政などに対して起こした集団的反抗運動。日本では室町時代に土一揆・国一揆・一向一揆,江戸時代には百姓一揆として発生,特に幕末に頻発し封建社会の基礎を揺るがした。

のうみんうんどう

のうみんうんどう [5] 【農民運動】
農民の政治的・経済的利益擁護を目的とする社会運動。小作料引き下げや,耕作権擁護などをめざした運動をいう。

のうみんくみあい

のうみんくみあい [5] 【農民組合】
農民の社会的・経済的地位の向上をめざして,農民が自主的に組織した組合。明治初期の各地の小作人組合から出発し,全国組織となった。
→全日本農民組合連合会

のうみんぶんがく

のうみんぶんがく [5] 【農民文学】
(1)農民と農村の生活と自然を題材にした文学。真山青果「南小泉村」,長塚節「土」など。
(2)農民の立場による文学運動として自覚的に制作された文学。大正期末から昭和初年にかけて盛んになった。小林多喜二「不在地主」など。

のうむ

のうむ [1] 【濃霧】
濃い霧。深い霧。気象観測では,視程が200メートル未満のもの。[季]秋。

のうむ

のうむ [1] 【農務】
(1)農耕の仕事。農事。
(2)農業に関する事務や政務。

のうむ

のうむ【濃霧】
a dense fog.濃霧注意報 a dense fog warning.

のうめん

のうめん [0] 【能面】
能楽で用いる仮面。二〇〇種以上あり,鬼神の面,老人の尉面(ジヨウメン),男面,女面などに分けられる。おもて。

のうめん=のよう

――のよう
無表情あるいは端麗な顔の形容。

のうめんうち

のうめんうち [3] 【能面打ち】
能面を作る人。めんうち。

のうやく

のうやく【農薬】
agricultural[farm]chemicals.

のうやく

のうやく [0] 【農薬】
農業で使う薬剤。殺虫・殺菌・除草剤および作物の生長を調節する薬剤など。

のうやくおせん

のうやくおせん [5] 【農薬汚染】
使用した農薬,およびそれらの分解生成物質が,空気・土壌・作物などに残留・蓄積すること。人畜の健康または生活環境に好ましくない状態をもたらす。

のうやくしゃ

のうやくしゃ [3] 【能役者】
能楽を演ずる役者。シテ方・ワキ方のほか,囃子方(ハヤシカタ)・狂言方も含む。能楽師。

のうやくとりしまりほう

のうやくとりしまりほう 【農薬取締法】
農薬について規格を定め,製造業者等の登録制,販売業者・防除業者の届出制など各種の規制を定める。1948年(昭和23)制定。

のうゆ

のうゆ ナウ― [0] 【脳油】
マッコウクジラ・ゴンドウクジラ・イルカなどの頭部からとった油。

のうよう

のうよう [0] 【膿瘍】
組織が融解し,中にうみがたまって腫瘤(シユリユウ)状になった状態。細菌や原虫などの感染で生じ,皮膚・肺・腎臓・肝・脳などに好発する。

のうようち

のうようち [3] 【農用地】
耕作を目的とする農地と採草地・放牧地を合わせていう語。

のうらく

のうらく 【能楽】
のらりくらりと遊んで暮らすこと。また,その人。のらくら。「―者(モノ)」「知らで問ひ来る五六人,同じはたけの―連中/滑稽本・続々膝栗毛」

のうらん

のうらん ナウ― [0] 【悩乱】 (名)スル
思い悩んで心が乱れること。「頭が―し,五体が痺れた刹那/飇風(潤一郎)」

のうらんせいとく

のうらんせいとく ナフラン― 【納蘭性徳】
(1655-1685) 中国,清代の詞人。字(アザナ)は容若,号は楞伽(リヨウガ)山人。満州正黄旗出身。侍衛として康煕帝の寵を受けた。詞集「飲水詞」,ほかに「通志堂経解」がある。

のうり

のうり【脳裡に】
in one's mind.〜に浮かぶ flash across one's mind;occur to <one> .

のうり

のうり ナウ― [1] 【脳裏・脳裡】
頭の中。心の中。「―にうかぶ」

のうり

のうり [1] 【能吏】
事務処理にすぐれた役人。有能な役人。

のうり

のうり ナウ― [1] 【嚢裏】
財布の中。嚢中。

のうり=に焼き付く

――に焼き付・く
心に強く残る。強い印象として記憶にとどまる。

のうりき

のうりき 【能力】
寺で力仕事をする者。寺男。「鞍馬の西谷の寺に仕へ申す―にて候/謡曲・鞍馬天狗」

のうりきずきん

のうりきずきん [5][6] 【能力頭巾】
能・狂言で用いる頭巾。能では寺男が,狂言では旅僧などがかぶる。強師頭巾(ゴウシズキン)。

のうりつ

のうりつ [0] 【能率】
(1)一定の時間内にすることのできる仕事の割合。仕事のはかどり具合。効率。「仕事の―を上げる」「―よく働く」
(2)〔物〕 モーメント{(3)}に同じ。

のうりつ

のうりつ【能率】
efficiency.→英和
〜をあげる(さげる) improve (lower) the efficiency.→英和
〜の良い(悪い) (in)efficient.→英和
‖能率給 an efficiency pay.

のうりつきゅう

のうりつきゅう [4] 【能率給】
一定時間内における出来高・作業量に応じて支払われる賃金形態。
→固定給
→生活給

のうりつてき

のうりつてき [0] 【能率的】 (形動)
むだなく仕事がはかどるさま。能率のよいさま。「―に仕事を進める」「非―なやり方」

のうりゅう

のうりゅう [0] 【能立】
〔仏〕 因明(インミヨウ)で,論証されるべき命題に対して,論証する側の諸要素をいう。

のうりゅうさん

のうりゅうさん [3] 【濃硫酸】
濃い硫酸。普通は濃度90パーセント以上のものをさす。市販のものは濃度96パーセント,比重一・八四。

のうりょう

のうりょう ナフリヤウ [0] 【納涼】
〔古くは「どうりょう」〕
(川べりや縁先などで)暑さを避けて涼しさを味わうこと。すずみ。「―花火大会」

のうりょう

のうりょう ナウリヤウ [0] 【脳梁】
左右の大脳半球の間を前後に走る深い溝の底部にあり,両半球の皮質を結んでいる繊維の束。胼胝体(ベンチタイ)。

のうりょう

のうりょう【納涼に出かける】
go out to enjoy the cool breeze of the evening.→英和
‖納涼客 a cool-breeze hunter.納涼大会 a summer-evening party.

のうりょく

のうりょく [1] 【能力】
(1)物事を成し遂げることのできる力。「―の限界を超える」「月産一〇〇〇台の―をもつ工場」
(2)法律上,ある事柄に関して当事者として要求される資格。

のうりょく

のうりょく [0] 【濃緑】
濃い緑色。深緑(フカミドリ)。「―色」

のうりょく

のうりょく【能力】
ability;→英和
capacity.→英和
〜ある able;→英和
capable.→英和
…する〜がある be able to do;be capable of doing.‖能力別編成 grouping according to ability; <米> tracking; <英> streaming.

のうりょくきゅう

のうりょくきゅう [4][3] 【能力給】
労働者の労働に対する能力に応じて支払われる給与。
→年齢給

のうりょくひょう

のうりょくひょう [0] 【能力表】
児童生徒の各科目における能力を分析し,その発達の基準を各学年ごとに表にしたもの。

のうりん

のうりん [0] 【農林】
農業と林業。

のうりんがっこう

のうりんがっこう [5] 【農林学校】
旧制実業学校の一。農業および林業に関する産業教育を行う。

のうりんしょう

のうりんしょう [3] 【農林省】
国の行政機関の一。農林・畜産・水産業を主管した。1925年(大正14)農商務省から分離。43年(昭和18)商工省と合併し農商省となったが45年分離。78年農林水産省に改称。

のうりんすいさん

のうりんすいさん【農林水産省(大臣)】
the Ministry (Minister) of Agriculture,Forestry and Fisheries.

のうりんすいさんしょう

のうりんすいさんしょう [7] 【農林水産省】
国の行政機関の一。農林・畜産・水産業を主管する。外局として食糧庁・林野庁・水産庁があり,また,各種試験場・研究所などをもつ。農林省を1978年(昭和53)改称。

のうりんすいさんだいじん

のうりんすいさんだいじん [9] 【農林水産大臣】
農林水産省の長たる国務大臣。農水相。

のうりんちゅうおうきんこ

のうりんちゅうおうきんこ 【農林中央金庫】
農林漁業組合の中央金融機関。所属団体の資金の相互融通を目的として設立された特殊法人。預金の受け入れ,農林債券の発行,所属団体への貸し出しなどを行う。1923年(大正12)産業組合中央金庫として発足し,43年(昭和18)現名称に変更。農林中金。

のうるし

のうるし [2] 【野漆】
トウダイグサ科の多年草。川岸の原野などに群生。茎は太く,高さ30〜50センチメートル。切ると白汁が出る。四月頃,茎頂に五個の葉を輪生し五個の花柄を放射状に立て,その先に卵形の葉と小さな花をつける。サワウルシ。

のうれん

のうれん 【暖簾】
〔「のう」は「暖」の唐音「のん」の転〕
「のれん(暖簾)」に同じ。「橘の―掛りて/浮世草子・永代蔵 1」

のうろう

のうろう [0] 【膿漏】
膿(ウミ)が体表面に流れ出るような状態。「歯槽(シソウ)―」

のうろうがん

のうろうがん [0][3] 【膿漏眼】
多量の膿性の目やにが出る結膜炎の総称。風眼。

のえ

のえ ノヘ (助動)
〔上代東国語。「なへ」の転〕
上代東国語の打ち消しの助動詞「なふ」の連体形・已然形「なへ」に同じ。「遠しとふ故奈(コナ)の白嶺に逢ほしだも逢は〈のへ〉しだも汝にこそ寄され/万葉 3478」「うべ児なは我(ワヌ)に恋ふなも立と月(ツク)のぬがなへ行けば恋(コフ)しかるなも,或本歌末句曰く,ぬがなへ行けど我ゆか〈のへ〉ば/万葉 3476」

のえふす

のえふ・す 【偃す】 (動サ四)
〔「のいふす」の転〕
(1)手足を伸ばして寝る。安楽に暮らす。「百王護国の御守り,―・す民こそめでたけれ/浄瑠璃・嫗山姥」
(2)風になびく。「草ガ風ニ―・ス/日葡」

のおがた

のおがた ナホガタ 【直方】
福岡県北部,遠賀川中流にある市。近世,黒田氏の城下町。明治中期以来筑豊炭田の中心地であったが,現在炭鉱は閉山。電気機器・金属工業が発達。

のおくり

のおくり [2] 【野送り】
「野辺送(ノベオク)り」に同じ。

のか

のか (連語)
〔助詞「の」に疑問の助詞「か」が付いたもの〕
(1)疑問詞ととともに用いられ,原因・理由に対する疑いを表す。「なぜおこられる―わからない」
(2)文末に用いられ,問いただしたり,自分に言い聞かせたりする意を表す。「彼も一緒に行く―」「いつ来る―」

のかじ

のかじ [1] 【野鍛冶】
戸外でする鍛冶。

のかずき

のかずき 【篦被き】
鏃(ヤジリ)が矢竹に接する部分の称。「三人張の弓に十三束三伏―の上まで引きかけ/太平記 3」

のかぜ

のかぜ [1] 【野風】
野原を吹く風。野に吹く風。

のかた

のかた [0] 【野方】
〔「のがた」とも〕
(1)農事などに関する方面。「いかさま―の御奉公と承りぬ/浄瑠璃・用明天皇」
(2)高地などの開墾したところ。高台の耕作に適しないところ。

のかんぞう

のかんぞう [2] 【野萱草】
ユリ科の多年草。川岸などの湿地に自生。葉は根生し,線形。七,八月,高さ約60センチメートルの花茎の頂に二本に分かれた短い花序を立て,形がユリに似た黄赤色の花を数個つける。花は一日花。

のがい

のがい [0] 【野飼い】
牛・馬などを野に放して飼うこと。はなしがい。

のがく

のがく [1] 【野角】
「杣角(ソマカク)」に同じ。

のがけ

のがけ [3][0] 【野掛(け)・野駆け】
(1)花見やもみじ狩りなど,山野を歩き回って遊ぶこと。野遊び。野掛け遊び。「晒の手巾(テヌグイ)は女中衆(シ)がかぶつて―に出る/滑稽本・浮世風呂 4」
(2)野山で行う茶の湯。野点(ノダテ)。

のがけぢゃや

のがけぢゃや [3][4] 【野掛け茶屋】
野掛け{(1)}の人のために道端や野原に設けた茶店。

のがす

のが・す [2] 【逃す】 (動サ五[四])
(1)とらえそこなう。にがす。「チャンスを―・す」「敵の方より出きたらん物を―・すべき様なし/平家 9」
(2)動詞の連用形に付いて,…しそこなうの意を表す。「聞き―・す」「見―・す」
[可能] のがせる

のがす

のがす【逃す】
⇒逃(に)がす.

のがみ

のがみ 【野上】
姓氏の一。

のがみとよいちろう

のがみとよいちろう 【野上豊一郎】
(1883-1950) 英文学者・能楽研究家。大分県生まれ。号,臼川。法政大学総長。夏目漱石に師事。能の研究に新生面を開き,また海外に紹介。著「能研究と発見」「能の再生」「能の幽玄と花」など。

のがみやえこ

のがみやえこ 【野上弥生子】
(1885-1985) 小説家。大分県生まれ。本名,ヤヱ。豊一郎の妻。明治女学校卒。夏目漱石に師事。健全な道徳観と知的な作風で,市民生活や社会的問題を扱う。自由主義的立場での文明批評的発言も多い。著「海神丸」「真知子」「迷路」「秀吉と利休」「森」

のがも

のがも [0][2] 【野鴨】
野生の鴨。

のがも

のがも 【野鴨】
〔原題 (ノルウエー) Vildanden〕
イプセンの戯曲。五幕。1884年作。妻の過去が暴露され,写真師ヤルマル一家の平穏な生活が崩壊してゆく過程を象徴的手法で描く。

のがらす

のがらす [2] 【野烏】
野にいるカラス。

のがりやす

のがりやす [2] 【野刈安】
イネ科の多年草。山野に普通に見られる。茎は高さ約70センチメートル。葉は根生し,細長く硬い。夏から秋にかけ,紫色を帯びた淡緑色の小穂を円錐状に多数つける。

のがる

のが・る 【逃る・遁る】 (動ラ下二)
⇒のがれる

のがれ

のがれ [3] 【逃れ・遁れ】
(1)逃れること。まぬがれること。また,回避すること。「税金―」「責任―」
(2)見逃すこと。「この宗清が眼力に一目見たれば―はない/常磐津・宗清」

のがれことば

のがれことば 【逃れ辞】
逃げ口上。遁辞。「この,御―こそ,思ひ出づれば,ゆゆしく/源氏(東屋)」

のがれる

のが・れる [3] 【逃れる・遁れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 のが・る
(1)危険や不都合な状態などからにげる。「追っ手から―・れる」「都会を―・れる」
(2)負担・不幸などからまぬがれる。「責任を―・れる」「老いは,え―・れぬわざなり/源氏(若菜下)」
(3)言いのがれをする。「切にせめのたまはするに―・れがたくて/源氏(花宴)」

のがれる

のがれる【逃れる】
(1)[逃げ去る]escape;→英和
get off[away].(2)[避ける]avoid;→英和
escape.責任を〜 evade one's responsibility.逃れ難い inevitable;→英和
fatal.→英和
⇒免れる.

のがわ

のがわ [1] 【野川】
野原を流れる小川。

のがわ

のがわ 【野川】
東京都国分寺市の湧水を水源とし,南東に流れて世田谷区で多摩川に合流する川。都市化による水質汚濁が著しい。

のがわりゅう

のがわりゅう ノガハリウ 【野川流】
地歌の流派の一。一七世紀末ごろに柳川流の分派として野川検校が大坂で開流。大坂を中心に多くの筋(支流)を生じ,関西・中国・中京・九州の諸地域に広く普及した。現行の地歌の諸系統は,京都の柳川流を除いて,大部分が野川流に属する。

のき

のき [0] 【軒・簷・檐・宇】
(1)屋根の下端で,建物の外壁から張り出した部分。風雨や日光をよける。
(2)「庇(ヒサシ)」に同じ。

のき

のき【軒】
eaves.→英和
〜を並べて side by side.〜下に under the eaves.→英和
軒並みに[すべて]all;→英和
one after another.

のき=の玉水(タマミズ)

――の玉水(タマミズ)
「軒の糸水(イトミズ)」に同じ。「つくづくと春のながめの寂しきはしのぶにつたふ―/新古今(春上)」

のき=の糸水(イトミズ)

――の糸水(イトミズ)
軒から流れ落ちるあまだれ。「春雨は―つくづくと心ぼそくて日をもふるかな/風雅(春中)」

のき=の菖蒲(アヤメ)

――の菖蒲(アヤメ)
端午の節句に,疫病除(ヨ)けのまじないとして軒先にさすあやめ。

のき=を並べる

――を並・べる
軒と軒が接するほど家が建ち並ぶ。家がぎっしり建ち並んださま。軒を連ねる。

のき=を争う

――を争・う
(1)草などが軒をかくすほど高く生い茂る。「しげき蓬は―・ひて生ひのぼる/源氏(蓬生)」
(2)「軒を並べる」に同じ。「―・ひし人のすまひ/方丈記」

のき=を貸(カ)して母屋(オモヤ)を取られる

――を貸(カ)して母屋(オモヤ)を取られる
「庇(ヒサシ)を貸して母屋を取られる」に同じ。

のきあやめ

のきあやめ [3] 【軒菖蒲】
ショウブの異名。

のきいた

のきいた [0] 【軒板】
軒の裏面に張る板。

のきからはふ

のきからはふ [3] 【軒唐破風】
軒の一部に造られた唐破風。建物の正面入り口に造ることが多い。

のきがわら

のきがわら [3] 【軒瓦】
(1)軒先に用いる瓦。多く装飾文様がある。
(2)「軒平瓦(ノキヒラガワラ)」に同じ。

のきぐち

のきぐち [2][0] 【軒口】
軒のはし。のきば。

のきげた

のきげた [0] 【軒桁】
軒の下で垂木(タルキ)を受ける横木。
→小屋組

のきさき

のきさき [0] 【軒先】
(1)軒の先。軒端(ノキバ)。「―にツバメが巣を作る」
(2)軒に近い所。また,家の前。「―に露店を出す」

のきざり

のきざり 【退き去り】
人をその場においたまま去ること。特に,夫婦の一方が相手を残して去ってしまうこと。離縁すること。

のきしお

のきしお [0] 【退き潮】
退くのに都合のよい頃合い。

のきした

のきした [0] 【軒下】
軒におおわれた所。軒の下。

のきしのぶ

のきしのぶ [3] 【軒忍・軒荵】
(1)ウラボシ科の常緑性シダ植物。低山の樹幹・岩上や屋根などに生える。葉は長い根茎上に密に単生し,広線形でやや厚く硬く,深緑色。裏面の中脈の両側に円形の胞子嚢(ホウシノウ)群が並ぶ。ヤツメラン。
(2)「釣り忍」に同じ。
〔「簷荵」とも書く〕
[季]夏。
軒忍(1)[図]

のきじゃばら

のきじゃばら [3] 【軒蛇腹】
軒近くに設けた蛇腹。

のきじょう

のきじょう 【退き状】
離縁状。去り状。切れ文。「源五兵衛への―書いてやりや/歌舞伎・五大力」

のきたけ

のきたけ [2] 【軒丈】
軒の高さ。

のきぢょうちん

のきぢょうちん [3] 【軒提灯】
祭礼のときなどに,軒につり下げる提灯。

のきどい

のきどい [0][2] 【軒樋】
軒先に取り付け,雨水を受けて流す樋。

のきなみ

のきなみ [0] 【軒並(み)】
(1)多くの家が軒を並べて続いていること。家並み。「古い―の続く通り」
(2)続いて並んでいる家々。すべての家。家ごと。「―に国旗を掲げる」
(3)隣り合うものすべて。どれもこれも。副詞的に用いる。「バスも電車も―値上がりした」

のきならび

のきならび [3][0] 【軒並び】
軒を並べて家が建っていること。また,その家。軒並み。

のきば

のきば [0] 【軒端】
(1)軒の端。軒の先端。「―に風鈴をつるす」
(2)軒に近い所。軒のあたり。「―の梅」

のきひき

のきひき 【退き引き】
うしろへ下がること。のがれること。のっぴき。

のきひらがわら

のきひらがわら [5] 【軒平瓦】
本瓦葺(ブ)きの屋根の軒先に用いる平瓦。多く唐草模様があるので唐草瓦ともいう。軒瓦。
→軒丸瓦
軒平瓦[図]

のきまるがわら

のきまるがわら [5] 【軒丸瓦】
本瓦葺(ブ)きの屋根の軒先に用いる丸瓦。古くは蓮華紋(レンゲモン)が用いられた。のち巴(トモエ)紋が多く用いられるようになったので巴瓦ともいう。鐙瓦(アブミガワラ)。
→軒平瓦
軒丸瓦[図]

のきみせ

のきみせ [2][0] 【軒店】
通りに面した軒下に出した店。

のきわり

のきわり [0] 【軒割(り)】
寄付などの負担額を,戸数に応じて一軒幾らと割り当てること。

のぎ

のぎ 【鯁】
〔「のぎ(芒)」と同源〕
のどにささった魚の骨。とげ。「喉に―ありて,物得食はず/古事記(上訓)」

のぎ

のぎ 【乃木】
姓氏の一。

のぎ

のぎ 【野木】
栃木県南部,下都賀(シモツガ)郡の町。近世,日光街道の宿場町。西部に渡良瀬川遊水池がある。

のぎ

のぎ [0][1] 【芒】
(1)稲・麦などイネ科植物の実の外殻にある針のような毛。のげ。
(2)(「禾」と書く)金箔(キンパク)・銀箔(ギンパク)の細長く切ったもの。料紙や絵画などの飾りに用いる。
芒(1)[図]

のぎく

のぎく【野菊】
a wild chrysanthemum.

のぎく

のぎく [1] 【野菊】
(1)山野に自生する菊。ノコンギク・ノジギクなどの類。[季]秋。《頂上や殊に―の吹かれ居り/原石鼎》
(2)ヨメナの異名。

のぎくのはか

のぎくのはか 【野菊の墓】
小説。伊藤左千夫作。1906年(明治39)「ホトトギス」に発表。千葉県松戸の田園を背景に,政夫と民子の悲恋を感傷的な筆致で描く。

のぎじんじゃ

のぎじんじゃ 【乃木神社】
(1)東京都港区赤坂にある旧府社。祭神は乃木希典ならびに夫人静子。社地は旧乃木邸跡。1923年(大正12)創建。
(2)京都市伏見区桃山にある旧府社。祭神は乃木希典。境内に夫人静子を祀(マツ)る静魂神社がある。1916年(大正5)創建。

のぎつね

のぎつね [2] 【野狐】
野にすむ狐。野生の狐。

のぎへん

のぎへん [0] 【ノ木偏・禾偏】
漢字の偏の一。「私」「秒」などの「禾」の部分。

のぎまれすけ

のぎまれすけ 【乃木希典】
(1849-1912) 陸軍軍人。大将。長州の人。日清戦争に第一旅団長として従軍。日露戦争では第三軍司令官として旅順を攻略。のち,学習院長。静子夫人とともに明治天皇の大葬の日に殉死。

のぎめ

のぎめ [3] 【芒目】
陶器や木材などの表面にある,芒のような模様。

のぎらん

のぎらん [2] 【芒蘭】
ユリ科の多年草。山地の草原に自生。葉は披針形で,根茎から放射状に広がって出る。夏,高さ20〜40センチメートルの花茎を出し,淡黄緑色の小花を総状に密生。キツネノオ。

のく

のく【退く】
step[stand]aside;step back (後ろへ).

のく

の・く [0] 【退く】
■一■ (動カ五[四])
(1)わきへ移る。どく。「車が来たのでわきへ―・く」「雀の子そこ―・けそこ―・けお馬が通る/おらが春」
(2)引き払う。立ちのく。どく。「銭湯が―・いたあとに商店ができた」
(3)脱退する。「会を―・く」「仲間ヲ―・ク/ヘボン」
(4)離れた場所にある,または,いる。距離を置く。「いと遥かに見やり参らせて,―・きてなむ車ども引き立てたるに/栄花(嶺の月)」「居給ふべき所と見ゆるは,寺よりは少し―・きてぞありける/狭衣 4」
(5)退却する。「しばしもこらへず,二町ばかりざつと引いてぞ―・きにける/平家 11」
(6)ある地位からしりぞく。「ひたぶるに取られむよりは,我とや―・きなまし/大鏡(師尹)」
(7)関係が疎遠になる。縁が切れる。「思ひも譲りつべく,―・く心地し給へど/源氏(浮舟)」
〔「のける」に対する自動詞〕
[可能] のける
■二■ (動カ下二)
⇒のける

のぐそ

のぐそ [1] 【野糞】 (名)スル
野外で糞をすること。また,その糞。

のぐち

のぐち 【野口】
姓氏の一。

のぐち

のぐち 【篦口】
矢の篦の鏃(ヤジリ)を差し込む部分。

のぐちうじょう

のぐちうじょう 【野口雨情】
(1882-1945) 詩人。茨城県生まれ。本名,英吉。東京専門学校中退。創作民謡「船頭小唄」「波浮の港」,童謡「七つの子」「青い目の人形」など素朴で哀感の漂う詩風で活躍した。詩集「都会と田園」,童謡集「十五夜お月さん」など。

のぐちかねすけ

のぐちかねすけ 【野口兼資】
(1879-1953) 能楽師。シテ方宝生流。名古屋生まれ。一六世宝生九郎(知栄)の高弟で,同門の松本長(ナガシ)と並び称せられた。

のぐちげら

のぐちげら [3] 【野口啄木鳥】
キツツキ目キツツキ科の鳥。全長約30センチメートル。全体が黒褐色で,腰から腹は赤色,雄の頭上は赤色。翼は黒色で白斑がある。日本特産種で,沖縄島北部の常緑広葉樹林にのみ少数生息する。特別天然記念物。絶滅危惧種。

のぐちしたがう

のぐちしたがう 【野口遵】
(1873-1944) 企業家。日窒コンツェルンの創立者。石川県生まれ。東大卒。1908年(明治41)日本窒素肥料を設立,戦前期最大の硫安メーカーとした。のち電力を求めて朝鮮にも進出,電力・アンモニアを軸とする多角的企業集団である日窒コンツェルンを形成。

のぐちひでよ

のぐちひでよ 【野口英世】
(1876-1928) 細菌学者。福島県生まれ。幼名,清作。伝染病研究所で細菌学を研究。渡米しロックフェラー医学研究所で蛇毒を研究,また,梅毒スピロヘータの研究で業績を上げた。アフリカで黄熱病を研究中感染し死亡。

のぐちやたろう

のぐちやたろう 【野口弥太郎】
(1899-1976) 洋画家。東京生まれ。二科会を経て独立美術協会員。作「セビラの行列」「那智の滝」など。

のぐちよねじろう

のぐちよねじろう 【野口米次郎】
(1875-1947) 詩人。愛知県生まれ。慶大中退。渡米して英詩を修業,米英で英詩集を刊行して注目され,ヨネ=ノグチの名で知られる。帰国後,母校で教鞭をとるかたわら詩・美術評論などに活躍した。詩集に「二重国籍者の詩」「表象抒情詩」など。

のぐら

のぐら [0][1] 【野鞍】
農耕馬に用いる鞍。

のぐるみ

のぐるみ [2] 【野胡桃】
クルミ科の落葉高木。日当たりのよい山地に自生。高さ約10メートル。葉はやや大形の羽状複葉。雌雄同株。六,七月,枝先に上向きの尾状花序をつける。果穂は楕円形で,暗褐色の鱗片が多数ある。樹皮・根皮からタンニンをとり,染色に用いる。ノブノキ。

のけえもん

のけえもん [3] 【仰け衣紋】
「抜(ヌ)き衣紋(エモン)」に同じ。

のけがね

のけがね 【除け金】
必要になる事の起きたときのために,あらかじめ取りのけてしまっておいた金。「―にて年にも似合ぬ扇屋の太夫を請出て/浮世草子・新永代蔵」

のけくび

のけくび 【仰け領】
衣服の襟を後ろに抜いて着ること。抜き衣紋(エモン)。「見ぐるしきもの。衣(キヌ)の背縫(セヌイ),肩によせて着たる。また,―したる/枕草子 109」

のけざま

のけざま [0] 【仰け様】
あおむけになるさま。のけぞった状態。あおのけざま。「向うに―に寝て/婦系図(鏡花)」

のけぞる

のけぞ・る [3] 【仰け反る】 (動ラ五[四])
(1)上半身をあおむけになるほど曲げる。反り返る。「デッド-ボールぎみの球を―・ってよける」
(2)びっくりすることを俗にいう語。「きつい冗談に思わず―・る」

のけぞる

のけぞる【のけ反る】
throw one's head back.

のけもの

のけもの [0] 【除け物】
取りのけて置くもの。取り除いたもの。「其一枚は―数には入れまい/門三味線(緑雨)」

のけもの

のけもの [0] 【除け者】
仲間に入れない者。仲間からはずした者。仲間はずれ。「―にする」「―扱い」

のけもの

のけもの【除け者になる】
be rejected;be excluded.〜にする reject;→英和
exclude;→英和
leave <a person> out.

のける

のける【除ける】
⇒除(のぞ)く.

のける

の・ける [0] 【退ける・除ける】 (動カ下一)[文]カ下二 の・く
(1)現在の位置から去らせる。どける。《退》「押し―・ける」「それがしを―・けうよりもそちがのけ/狂言・牛馬」
(2)物をよそへ移す。どける。《除》「石を―・ける」
(3)除外する。取りのぞく。《除》「虫の食った豆は―・けておく」「部屋代と食費を―・けると,手もとにいくらも残らない」「取り―・ける」
(4)(補助動詞)
動詞の連用形に「て」の付いた形に付く。
 (ア)(困難なことを)みごとにしとげる,しおおせる意を表す。「困難な仕事をみごとにやって―・けた」
 (イ)(やりにくいことを)あえてする,思いきってしてしまう意を表す。「思ったままを平気で言って―・ける」
〔「のく」に対する他動詞〕

のけ反る

のけぞる【のけ反る】
throw one's head back.

のげ

のげ [0][1] 【芒・野毛】
「のぎ(芒)」に同じ。

のげいとう

のげいとう [2] 【野鶏頭】
ヒユ科の一年草。暖地の畑や道端に自生。茎は直立し,高さ約70センチメートル。葉は広披針形で軟らかい。夏から秋にかけて,茎頂に穂状花序を立て白色の小花を密生。観賞用に栽培する。ケイトウの原種と考えられている。種子を薬用とする。

のげし

のげし [1] 【野芥子】
キク科の越年草。日当たりのよい道端や荒地に自生。茎は太く中空で,高さ約80センチメートル。葉は不規則に羽裂し基部はとがった耳形で茎を抱く。茎や葉は切ると白汁が出る。四〜八月,黄色の頭状花を開く。ハルノノゲシ。ケシアザミ。
野芥子[図]

のげた

のげた [1] 【野桁】
外から見えない,隠れた位置にある桁。

のこ

のこ [1] 【鋸】
「のこぎり」の略。「糸―」「弓―」

のこぎり

のこぎり【鋸】
a saw.→英和
〜でひく saw.〜の目を立てる set a saw.→英和
〜の歯 sawteeth.‖鋸屑 sawdust.

のこぎり

のこぎり [3][4] 【鋸】
〔「のほぎり」の転〕
薄い鋼板の縁にぎざぎざの歯を刻み付け,木材・石材・金属などを切るのに用いる工具。手で押したり引いたりするものと,動力によって駆動するものとがある。のこ。

のこぎりあきない

のこぎりあきない 【鋸商ひ】
〔鋸は押すと引くとを交互にして使うことから〕
駆け引き巧みに利益を得る商売。進んでも退いても利を得る商売。また,両方の相手から利益を得る商売。また,その商人。「さす手ひく手に油断なく,―にして/浮世草子・永代蔵 4」

のこぎりがま

のこぎりがま [4][5] 【鋸鎌】
鋸歯のようにぎざぎざの刃を付けた鎌。

のこぎりくず

のこぎりくず [5] 【鋸屑】
木材などを鋸で切るときに出る屑。のこくず。おがくず。

のこぎりくわがた

のこぎりくわがた [5] 【鋸鍬形】
クワガタムシの一種。体長24〜45ミリメートル。全体に暗赤褐色。雄の一対の大あごは角(ツノ)状に発達して下方に湾曲し,内側には多くの歯をもつ。成虫は夏に出現し,クヌギ・ナラなどの樹液に集まる。日本全土・朝鮮半島・中国に分布。

のこぎりざめ

のこぎりざめ [4] 【鋸鮫】
ツノザメ目の海魚。全長1.5メートルに及ぶ。体は細長く,吻(フン)は平たく,剣状に長く突き出し,その両側に鋭いとげが並んで鋸状をなす。吻で海底の泥を掘り起こし,吻にある一対のひげで小動物を探して食べる。日本近海に分布。
鋸鮫[図]

のこぎりそう

のこぎりそう [0] 【鋸草】
(1)キク科の多年草。山地の草原に自生。高さ約70センチメートル。葉は披針形で羽状に細裂し,裂片に鋭い鋸歯がある。夏,茎頂に白色ないし淡紅色の小さい頭状花を密につける。ハゴロモソウ。[季]夏。
(2)キク科ノコギリソウ属の植物の総称。キバナノノコギリソウ・セイヨウノコギリソウなどは観賞用に栽培。
鋸草(1)[図]

のこぎりば

のこぎりば [4] 【鋸歯】
鋸の歯。また,鋸の歯のようにぎざぎざの刻みになったもの。きょし。のこば。

のこぎりばん

のこぎりばん [0] 【鋸盤】
動力で鋸を回転あるいは前後させ,木材・金属などを切断・加工する工作機械。

のこぎりびき

のこぎりびき [0] 【鋸挽き・鋸引き】
(1)鋸で切ること。
(2)刑罰の一。鋸で首を挽き切る刑。江戸時代には主殺し・親殺しの罪人に対して行われ,杙(クイ)につないで首かせをはめ,刀で両肩に傷をつけ,その血を竹鋸にぬりつけて側におき,二日間さらしておく形となった。この間望む者は竹鋸で罪人の首を挽くことができた。そのあと引き回しの上,磔(ハリツケ)に処した。

のこぎりもく

のこぎりもく [4] 【鋸藻屑】
褐藻類ヒバマタ目ホンダワラ属の海藻。長さ2メートルに及ぶ。円錐形の根をもち,茎は円柱状で短い。多数の分枝を生じ,縁には短いとげが並んでつき,目の細かな鋸のように見える。頂部に鋸歯(キヨシ)のある長楕円形の葉を多数つける。

のこぎりやね

のこぎりやね [5] 【鋸屋根】
鋸の歯のような形をした屋根。垂直面をガラスにして採光をよくする。工場などに多用される。
鋸屋根[図]

のこぎりやま

のこぎりやま 【鋸山】
千葉県南部,房総丘陵西端にある山。海抜329メートル。鋸の歯のような岩峰が連なる。日本寺や五百羅漢がある。

のこくず

のこくず [3] 【鋸屑】
「のこぎりくず(鋸屑)」の略。

のこす

のこ・す [2] 【残す】 (動サ五[四])
(1)失ったりしないでとどめる。保存する。「昔の町並みを―・す一角」「少年の面影を―・す」「我が背子が帰り来まさむ時のため命―・さむ/万葉 3774」
(2)全体のうちの一部をとどまらせる。「ご飯を―・す」「宿題を忘れた生徒だけ―・して勉強させる」「保安係を―・して他の者は引き上げる」
(3)後のために書き記して保存する。「発言を記録に―・す」「実験の記録を―・す」
(4)(「遺す」とも書く)立ち去ったり死んだりした後に置く。
 (ア)物や金を置いておく。「現場に指紋を―・す」「置き手紙を―・す」「財産を―・す」「子孫に美田を―・さず」
 (イ)人をとどめおく。「幼い子を―・して世を去る」
(5)(「遺す」とも書く)後世に伝える。「名人として名を―・す」「数々の名曲を―・す」「虎は死して皮を―・す」
(6)ある事の結果として生じさせる。「悔いを―・す」「感情的なしこりを―・す」
(7)決められた期間や距離の一部があまっている。「持ち時間は一〇分を―・すだけになった」「会期を三日―・して休会に入った」「ゴールまであと一キロを―・すのみ」
(8)踏みとどまる。こらえる。「強烈な上手投げをからくも―・した」
(9)動詞の連用形の下に付いて複合動詞として用いる。
 (ア)全部…し尽くさないで一部分を手付かずのままにする。「ご飯を食べ―・す」「何か言い―・したことはないか」
 (イ)…して残るようにするの意を表す。「事の顛末(テンマツ)を書き―・す」「父が言い―・した言葉」
〔「残る」に対する他動詞〕
[可能] のこせる

のこす

のこす【残す】
leave;→英和
leave <a thing,a person> behind;save (貯える);→英和
reserve (とっておく).→英和
遺産を〜 leave[bequeath]money <to one's son> .仕事を〜 leave the work unfinished.

のこった

のこった [2] 【残った】 (感)
〔土俵にまだ余地があり勝負がついていない,の意〕
相撲で,行司が取組中の力士に掛ける掛け声。「はっけよい,―,―」

のこのこ

のこのこ
〜と shamelessly (あつかましくも).

のこのこ

のこのこ [1] (副)
出ては具合の悪いはずの場に,平気で出てきたり,何も知らずに現れたりするさま。「つかまるのも知らず,―(と)出てくる」

のこめ

のこめ [0] 【鋸目】
のこぎりの歯。「―をたてる」

のこらず

のこらず【残らず】
all;→英和
wholly;→英和
without exception.一人(一滴)〜 to the last man (drop).

のこらず

のこらず [2][3] 【残らず】 (副)
〔動詞「残る」に打ち消しの助動詞「ず」の付いてできた語〕
全部。すっかり。「―売れる」

のこり

のこり【残り】
the rest;→英和
the remainder;→英和
the balance (残金).→英和
〜の remaining; <money,etc.> left over.〜少なくなる run short[low](物が);draw to an end (期間が).→英和

のこり

のこり [3] 【残り】
(1)残ること。残ったもの。「―の問題」「おやつの―は一つもない」
(2)余命。余生。「詠むべき―の春をかぞふれば/新古今(春下)」

のこり=物

――物((ノコリモノ))には福がある
人が取り残したものの中に,意外によいものがある。

のこりおおい

のこりおお・い [4][5] 【残り多い】 (形)[文]ク のこりおほ・し
心残りが多い。残念だ。また,なごりおしい。「―・いが,ここで別れよう」

のこりおしい

のこりおし・い [5] 【残り惜しい】 (形)[文]シク のこりを・し
名残おしい。心残りだ。残念だ。「不図(フト)昨日の妄想(ボウソウ)を憶(オモイ)出して,何やら―・いやうな気がしました/片恋(四迷)」

のこりかす

のこりかす [4] 【残り滓】
有用な部分を取り除いたあとに残った,役に立たない部分。価値のない物。

のこりが

のこりが [3] 【残り香】
〔「のこりか」とも〕
いなくなったあとに残っている,その人のほのかなにおい。

のこりがく

のこりがく [3] 【残り楽】
雅楽の管弦の曲の特殊な演奏様式。楽曲を反復して通常より長く演奏する間に,方式に従って次第に楽器の種類と人数を減じ最後に残った箏が輪説(リンゼツ)(特殊な奏法)を奏して技巧を披露する。

のこりがゆ

のこりがゆ [3] 【残り粥】
正月一五日の七草粥を残しておいて一八日に食べるもの。夏,虫にさされないと信じられていた。

のこりぎく

のこりぎく [3] 【残り菊】
(1)襲(カサネ)の色目の名。表は黄色,裏は薄青か白。秋着用。
(2)「残りの菊(キク)」に同じ。

のこりしね

のこりしね 【残り稲】
搗(ツ)いたあとまだ籾殻(モミガラ)が付いたままの粒。あら。

のこりすくない

のこりすくな・い [6] 【残り少ない】 (形)
残っているものの数・量が少ない。「今年も―・くなった」
[派生] ――さ(名)

のこりずくな

のこりずくな [5][0] 【残り少な】 (形動)[文]ナリ
〔「のこりすくな」とも〕
残っている数・量が少ないさま。「在庫が―になる」

のこりづゆ

のこりづゆ [4] 【残り梅雨】
梅雨が明けたあとの,ぐずついた天気。
→走り梅雨
→戻り梅雨

のこりなく

のこりなく [4] 【残り無く】 (副)
残らず。全部。「部屋を掩(オオ)ふ強い香の中に,―自己を放擲(ホウテキ)した/それから(漱石)」

のこりのきく

のこりのきく [0] 【残りの菊】
重陽(チヨウヨウ)の節句(陰暦九月九日)が過ぎても咲き残っている菊。残り菊。残菊(ザンギク)。[季]秋。

のこりのつき

のこりのつき [6] 【残りの月】
明け方まで空に残っている月。のこんの月。残月。

のこりのとし

のこりのとし 【残りの年】
高齢になって残されている年。老い先の短い年齢。余生。残年(ザンネン)。残りの齢(ヨワイ)。

のこりひさし

のこりひさ・し 【残り久し】 (形シク)
将来がながい。前途が長い。「今日こそは―・しきよろづ世の数知りそむる始めなりけれ/栄花(御賀)」

のこりび

のこりび [3] 【残り火】
燃え尽きてしまわずに残っている火。燃え残っている火。

のこりもの

のこりもの [0][5] 【残り物】
残っているもの。余り物。

のこりもの

のこりもの【残り物】
remnants;leftovers;scraps.⇒余り(ものに福あり).

のこる

のこる【残る】
(1)[残留]stay <at home> ;→英和
remain.→英和
(2)[余る]be left;remain.→英和
(3)[残存]remain;survive.→英和

のこる

のこ・る [2] 【残る】 (動ラ五[四])
(1)(「遺る」とも書く)失われたりしないで,もとのまま保存されている。もとの状態のままである。「頂上にはまだ雪が―・っている」「昔の町並みが―・っている」「少年の頃の面影が―・っている」「古い風習が―・っている」
(2)全体のうちの一部がなくならないでいる。「ご飯が―・る」「仕事がまだ―・っている」
(3)ほとんどが無くなったり立ち去ったりしたあとも,引き続き存在する。
 (ア)物があとまである。「あとに―・ったのはわずかな土地と小さな家だけだった」「城跡に石垣だけが―・る」
 (イ)人がとどまる。「宿題を忘れた人は―・ってやってしまいなさい」「遅くまで会社に―・って仕事をする」
 (ウ)人の死後に生き残る。死に後れる。「―・らむ人の思ひ出でにも見よとて/蜻蛉(下)」
(4)(「遺る」とも書く)後世に伝わる。「後の世まで名が―・る」「後世まで―・る傑作」
(5)ある事の結果として生ずる。「不満が―・る」「感情的なしこりが―・る」
(6)決められた期間や距離の一部があまっている。「持ち時間はあと一〇分だけ―・っている」
(7)相撲で,踏みとどまる。こらえる。「土俵際でかろうじて―・った」
(8)金をためる。「金が―・る」「なかなか―・らないものだ」
(9)動詞の連用形の下に付いて,複合動詞として用いる。
 (ア)全部…しないで一部分が手付かずのままであるの意を表す。「売れ―・った品を安く売る」「焼け―・った離れに住んでいる」「消え―・る」「散り―・る」
 (イ)いなくならずに存在し続ける意を表す。「人類は生き―・れるか」「居―・る」
〔「残す」に対する自動詞〕
[可能] のこれる

のこんぎく

のこんぎく [2] 【野紺菊】
キク科の多年草。山野に自生。茎は高さ約50センチメートル。葉は広披針形でまばらな鋸歯(キヨシ)があり,ざらつく。八〜一〇月,茎頂に径約2.5センチメートルの頭状花を多数つける。舌状花は青紫色,管状花は黄色。[季]秋。

のこんの

のこんの 【残んの】 (連体)
〔「のこりの」の転〕
残っている。「遠山の花は―雪かと見えて/平家 10」

のこんのつき

のこんのつき 【残んの月】
「のこりのつき」の転。「―は浮めども/浄瑠璃・最明寺殿」

のごう

のご・う ノゴフ [2] 【拭う】 (動ワ五[ハ四])
ぬぐう。「汗を―・う」「涙を―・ひむせひつつ/万葉 4398」

のごき

のごき [0][1] 【野扱き】
刈り取った稲を田で脱穀して籾(モミ)にすること。

のごま

のごま [1] 【野駒】
スズメ目ツグミ科の鳥。全長約16センチメートル。背面は緑褐色,下面は淡色。雄の喉は鮮紅色の斑紋が美しいが,雌や幼鳥にはない。北海道に夏鳥として渡来,繁殖。

のごめへん

のごめへん [0] 【ノ米偏・釆偏】
漢字の偏の一。「釈」「釉」などの「釆」の部分。分ける意を表す文字を作る。

のごや

のごや [1] 【野小屋】
(1)野中にある小屋。
(2)自分の家をへりくだっていう語。

のさ

のさ (形動ナリ)
神経が行き届かないさま。間が抜けているさま。「大様にせんと心がくれば見所少なくて―になる相あり/花鏡」

のさか

のさか 【野坂】
姓氏の一。

のさかさんぞう

のさかさんぞう 【野坂参三】
(1892-1993) 社会運動家。山口県生まれ。1922年(大正11)日本共産党創立時入党。31年(昭和6)コミンテルン日本代表として入ソ,中国延安で反戦同盟を組織し46年帰国。共産党中央委員会議長。

のさき

のさき 【荷前】
古代,諸国から来る貢ぎ物の初物。これを朝廷から伊勢大神宮をはじめ諸陵墓などに奉った。「東人の―の箱の荷の緒にも/万葉 100」

のさきのつかい

のさきのつかい 【荷前の使】
荷前を奉るために朝廷から諸陵墓などに派遣される勅使。「―のたつ日なり/弁内侍日記」

のさっぷみさき

のさっぷみさき 【納沙布岬】
北海道東部,根室半島先端の岬。北海道最東端の地。付近はコンブの好漁場。

のさのさ

のさのさ [1] (副)
(多く「と」を伴って)
(1)のんびり構えているさま。のうのう。「いと静かに馬を飼うて―としてぞ居たりける/太平記 36」
(2)恥ずべきことをしていながら平気なさま。のめのめ。おめおめ。「土佐は腹をも切らで,武蔵坊に―と捕られける/義経記 4」
(3)横柄に振る舞うさま。「あとへ,相役,岩代多喜太,―と座に直り/浄瑠璃・生写朝顔話」
(4)ゆっくりと歩くさま。のそのそ。「背後(ウシロ)を―と跟(ツ)けて来て/日本橋(鏡花)」

のさばりかえる

のさばりかえ・る [5] 【のさばり返る】 (動ラ五)
「のさばる」を強めていう語。非常にいばって横柄な態度をとる。「権力を笠に着て―・る」

のさばり返る

のさばりかえ・る [5] 【のさばり返る】 (動ラ五)
「のさばる」を強めていう語。非常にいばって横柄な態度をとる。「権力を笠に着て―・る」

のさばる

のさばる
be arrogant;be forward;domineer <over> .→英和

のさばる

のさば・る [3] (動ラ五[四])
(1)ほしいままに伸び広がる。はびこる。「蔦(ツタ)の蔓(ツル)が塀いっぱいに―・る」「暴力団が―・る」
(2)横柄な態度をとる。ほしいままに振る舞う。「何と亭主久しいのと,―・り上れば/浄瑠璃・曾根崎心中」
[可能] のさばれる

のさもの

のさもの 【のさ者】
のんき者。横着者。「―を使ひにやれば,近い所も道寄りをして/狂言・文荷(虎清本)」

のさ者

のさもの 【のさ者】
のんき者。横着者。「―を使ひにやれば,近い所も道寄りをして/狂言・文荷(虎清本)」

のざき

のざき 【野崎】
大阪府大東市にある地区。

のざきかんのん

のざきかんのん 【野崎観音】
大阪府大東市野崎にある曹洞宗慈眼寺の通称。また,その本尊の十一面観世音のこと。境内にはお染・久松の塚がある。

のざきまいり

のざきまいり [4] 【野崎参り】
野崎観音に参詣すること。また,そこで毎年春と秋に行われる無縁仏回向の法会に参詣すること。昔は,寝屋川を舟で行く人と,堤を行く人とが互いに悪口をあびせ合う奇習(悪口(アツコウ)祭)があった。

のざらし

のざらし【野晒の】
weather-beaten;unprotected;uncovered.〜にする expose <a thing> to weather.

のざらし

のざらし 【野晒し】
落語の一。隣家の尾形清十郎から,昨夜の女の正体は釣りに行った隅田川で回向した髑髏(ドクロ)と聞いた八五郎も釣りに出かけ,空想にふける。上方落語「骨つり」は,石川五右衛門の髑髏に回向するという筋。

のざらし

のざらし [2] 【野晒し】
(1)野外で風雨にさらすこと。また,さらされているもの。
(2)野に捨てられ,風雨にさらされて白くなった骨。特に,頭骨をいう。されこうべ。

のざらしきこう

のざらしきこう 【野ざらし紀行】
俳諧紀行。一巻。1685〜87年成立。松尾芭蕉作。1684年秋,門人苗村千里を伴い江戸から伊賀に帰郷し,吉野・山城・美濃・尾張などに遊び,翌年尾張を経て木曾路にはいり四月江戸に戻るまでの旅の紀行。蕉風樹立への意欲がみられ,俳諧修業の旅であった。甲子吟行(カツシギンコウ)。

のざれ

のざれ 【野晒れ】
(1)「野ざらし」に同じ。「―の首は源の義朝/浄瑠璃・平家女護島」
(2)生まれて三か月までに捕らえた若鷹。また,冬に捕らえた鷹。

のざわ

のざわ ノザハ 【野沢】
姓氏の一。

のざわおんせん

のざわおんせん ノザハヲンセン 【野沢温泉】
長野県北東端,野沢温泉村にある温泉。硫黄泉。冬はスキーヤーでにぎわう。

のざわな

のざわな ノザハ― [0][3] 【野沢菜】
アブラナ科の越年草。漬け菜とするため,長野県の野沢温泉を中心に信越地方に栽培される。葉は根生し,長さ50〜80センチメートルの長卵形で,葉柄が長い。葉を塩漬けにする。

のざわぼんちょう

のざわぼんちょう ノザハボンテウ 【野沢凡兆】
⇒凡兆(ボンチヨウ)

のし

のし [2] 【伸し】
〔動詞「のす(伸)」の連用形から〕
(1)伸ばすこと。「―イカ」
(2)泳法の一。体を横にして伸ばし,手で水をかき,あおり足を用いて泳ぐもの。横泳ぎ。

のし

のし 【主】 (代)
〔「ぬし」の転〕
二人称。同等またはそれ以下の相手をさしていう。おまえ。「ひやあ,―やあ,うへのの長太ぢやないか/滑稽本・膝栗毛 5」

のし

のし
シオンの古名。[本草和名][和名抄]

のし

のし [2] 【熨斗・熨】
〔「伸し」と同源〕
(1)「火熨斗(ヒノシ)」の略。
(2)「熨斗鮑(ノシアワビ)」の略。
(3)贈答品につける飾り物。{(2)}が形式化したもの。色紙を細長い六角形に折り,中に熨斗鮑の小片あるいは黄色い紙を貼ったもの,また,その形を印刷したもの,単に「のし」と書いたものなど。
(4)文様・家紋の一。熨斗鮑の形を文様化したもの。束ね熨斗と包み熨斗がある。
熨斗(3)[図]
熨斗(4)[図]

のし

のし【熨斗をつけて進呈する】
make a free present of it.

のし=をつける

――をつ・ける
(欲しい人に)喜んで進呈する。のしを添える。「あんな物は―・けて返上する」

のしあがる

のしあがる【伸し上がる】
⇒出世.

のしあがる

のしあが・る [4][0] 【伸し上(が)る】 (動ラ五[四])
(1)他をおさえて地位などが急速に高くなる。「スターの座に―・る」
(2)のびあがる。[ヘボン(三版)]
(3)横柄な態度で上へあがる。「聟は蒲団に―・り/浄瑠璃・万年草(中)」
[可能] のしあがれる

のしあげる

のしあ・げる [4][0] 【伸し上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 のしあ・ぐ
(1)のびあがらせる。「からだを塀の上に―・げて見る」
(2)地位が上がるようにさせる。「町工場を一流メーカーに―・げる」

のしあるく

のしある・く [4] 【伸し歩く】 (動カ五[四])
横柄な態度で歩く。いばって歩く。「子分を引き連れて―・く」

のしあわび

のしあわび [3] 【熨斗鮑】
アワビの肉を薄く長く切り,よく伸ばして干したもの。もと儀式用の肴(サカナ)に用い,のち贈り物に添えた。うちあわび。貝肴(カイザカナ)。鮑熨斗。

のしいか

のしいか [2] 【伸し烏賊・熨斗烏賊】
するめを味醂(ミリン)などで味付けして薄く伸ばした食品。

のしいた

のしいた [0][3] 【伸し板】
うどん・そば・パン生地などをのすときに使う,大きな板。

のしいた

のしいた [0] 【熨斗板】
平らに張った板張り。床・羽目・屋根裏など。

のしいと

のしいと [2] 【熨斗糸】
屑絹糸の一。繭の緒(イトグチ)を求めるときに取った糸を引き伸ばしたもの。紬(ツムギ)糸などにする。

のしうめ

のしうめ [2] 【熨梅】
菓子の一。熟した梅の果実をすりつぶし,砂糖,葛(クズ)粉あるいはゼリーを加えて練り,冷やし固めて竹の皮に挟んだもの。水戸・山形の名物。

のしかかる

のしかかる【伸し掛かる】
lean <on a thing> (より掛かる);→英和
bear down <on> (圧する).

のしかかる

のしかか・る [4] 【伸し掛(か)る】 (動ラ五[四])
(1)背を伸ばして相手の上におおいかぶさる。のりかかる。「―・って倒す」
(2)責任・重荷などが自分にかかる。「家族の生活が―・っている」

のしがみ

のしがみ [2] 【熨斗紙】
熨斗{(3)}や水引が印刷してある紙。贈答品を包むのに用いる。

のしがわら

のしがわら [3] 【熨斗瓦】
棟を積むために用いる短冊形の平瓦。完(マル)熨斗と割り熨斗がある。
→堤瓦

のしこんぶ

のしこんぶ [3] 【熨斗昆布】
祝儀用の昆布。熨斗鮑(ノシアワビ)の代わりに用いる。

のしざかな

のしざかな [3] 【熨斗肴】
祝儀用の熨斗鮑(ノシアワビ)。

のしじ

のしじ [0] 【熨斗地】
縮み目のない絹布。

のしつけ

のしつけ [0] 【熨斗付け】
金銀の延べ板を刀剣の鞘(サヤ)につけたもの。また,その形。

のしつつみ

のしつつみ [3] 【熨斗包み】
熨斗鮑(ノシアワビ)を包む折り紙。

のしどり

のしどり [2] 【伸し鶏】
鶏の挽き肉に卵・片栗粉などを混ぜて薄く伸ばし,天火で焼いたもの。鶉(ウズラ)を骨ごとたたいたものを使うこともある。

のしのし

のしのし [1] (副)
大きくゆったりと足をふみしめて歩くさま。のっしのっし。「関取が―(と)歩いてくる」

のしひとえ

のしひとえ 【伸し単衣】
糊(ノリ)をつけて火熨斗(ヒノシ)をかけた張りのある練絹の単衣。「卯月の―めく物,着こめ給へる髪の透影/源氏(玉鬘)」

のしぶき

のしぶき [0][2] 【伸し葺き・熨斗葺き】
(1)檜皮(ヒワダ)葺きで,檜(ヒノキ)の皮を,葺き足を短く厚く葺いたもの。
(2)葺き板を重ねて釘で打ち留めた屋根。

のしぶくろ

のしぶくろ [3] 【熨斗袋】
熨斗と水引をつけるか印刷してある袋。祝儀を贈るときに金銭を中に入れる。

のしめ

のしめ [3] 【熨斗目】
(1)練貫(ネリヌキ)の一種。経(タテ)糸をやや粗く織ったもの。無地のほか,段や縞を織り出したものもある。
(2){(1)}で仕立てた小袖。江戸時代,武家の礼装の裃(カミシモ)や素襖(スオウ)の下に着た。熨斗目小袖。
(3)能装束・狂言装束の一。素襖などの下に着る絹の小袖。
(4)({(2)}に多いところから)現在は,腰替わりの意匠をいう。
熨斗目(2)[図]

のしもち

のしもち [2] 【伸し餅】
厚さ1センチメートルほどの長方形状に平たく伸ばした餅。これを切って(正月用の)切り餅にする。[季]冬。《―はまたへなへなとしなひけり/吉屋信子》

のしゅっとう

のしゅっとう 【野出頭】
主君のそば近くにいて政務をつかさどる出頭人を卑しめていう語。「お側去らずの―今日も鷹野のお供にて/浄瑠璃・宵庚申(上)」

のしゅんぎく

のしゅんぎく [2] 【野春菊】
ミヤコワスレの別名。

のしょうぞく

のしょうぞく [2] 【野装束】
野袴(ノバカマ)にぶっさき羽織のよそおい。武士が旅行などに用いた。

のしろ

のしろ 【能代】
秋田県北西部,米代(ヨネシロ)川河口にある市。秋田杉の集散地で,製材業が盛ん。

のしろ

のしろ 【篦代】
やじりの,矢竹に差し込まれている部分。

のしろしゅんけい

のしろしゅんけい [4] 【能代春慶】
能代に産する春慶塗。淡黄色で,木目が透いて見える。能代塗。秋田春慶。

のしろぬり

のしろぬり [0] 【能代塗】
「能代春慶」に同じ。

のじ

のじ [1] 【野地】
(1)屋根に瓦などを葺(フ)くための下地。板・貫(ヌキ)などを用いる。
(2)「野地板(ノジイタ)」の略。

のじ

のじ [1] 【野路】
野原の中の道。のみち。

のじいた

のじいた ノヂ― [2][0] 【野地板】
屋根を葺(フ)く下地とするために垂木(タルキ)の上に張る板。野地。

のじぎく

のじぎく ノヂ― [2] 【野路菊】
キク科の多年草。西日本の海岸付近の崖(ガケ)に自生。高さ約80センチメートル。葉は卵形で三裂または五裂,裏面に綿毛を密生する。秋,径約3センチメートルの白色,まれに黄色の頭状花を多数つける。[季]秋。

のじこ

のじこ [2] 【野鵐】
〔「野路子」とも書く〕
スズメ目ホオジロ科の小鳥。全長約14センチメートル。背面は緑褐色,下面は黄色味を帯びる。本州中部で繁殖し,冬期は温暖地に移行する。鳴き声がよいので,古来飼い鳥とされる。
〔歴史的仮名遣いは「のじこ」か「のぢこ」か不明〕

のじし

のじし [1] 【野猪】
イノシシの異名。

のじのたまがわ

のじのたまがわ ノヂ―タマガハ 【野路の玉川】
⇒玉川(タマガワ)(3)

のじま

のじま 【野島】
姓氏の一。

のじまがさき

のじまがさき 【野島が崎】
兵庫県北淡町,淡路島北西部の岬。((歌枕))「淡路(アワジ)の野島の崎の浜風に妹(イモ)が結びし紐吹き返す/万葉 251」

のじまざき

のじまざき 【野島崎】
千葉県南部,房総半島最南端の岬。1703年の大地震で沖合の島が隆起して岬になったもの。先端に日本最初の灯台がある。

のじまやすぞう

のじまやすぞう 【野島康三】
(1889-1964) 写真家。埼玉県生まれ。アマチュア写真家だったが,大正から昭和初期にかけてヌード・肖像に優れた作品を残す。写真雑誌「光画」を自ら創刊。

のじめ

のじめ [0] 【野締め】
(1)野外で捕らえた鳥獣をその場で殺すこと。また,そのもの。
(2)生け簀(ス)で飼ったものではなく,川や海で取ってその場で殺した魚。
→活けしめ

のじゅく

のじゅく【野宿する】
sleep in the open;→英和
camp out.

のじゅく

のじゅく [1] 【野宿】 (名)スル
野外に寝て夜を明かすこと。露宿。「道に迷って木の下に―する」

のじり

のじり 【野尻】
姓氏の一。

のじりこ

のじりこ 【野尻湖】
長野県北部,信濃町にある湖。斑尾(マダラオ)火山による堰(セキ)止め湖。海抜654メートルにある。面積4.4平方キロメートル。避暑地・保養地。芙蓉(フヨウ)湖。

のじりこいせき

のじりこいせき 【野尻湖遺跡】
野尻湖底の立�鼻・杉久保遺跡の総称。旧石器文化の石器・骨角器・ナウマン象の化石が出土し,狩猟解体の遺跡も発掘。

のじりほうえい

のじりほうえい 【野尻抱影】
(1885-1977) 星の研究家。横浜市生まれ。本名,正英。大仏次郎の兄。早大卒。天文学に関する多数の随筆を執筆。

のじろ

のじろ 【野白】
密集していた人が,地面が見えるくらいにまばらになること。「左衛門の佐の兵共,―に成つてぞ見えたりける/太平記 33」

のじん

のじん [1] 【野陣】
野外にかまえた陣営。野営。露営。

のす

の・す 【乗す・載す】 (動サ下二)
⇒のせる(乗)
⇒のせる(載)

のす

のす【伸す】
(1)[伸ばす]stretch;→英和
spread;→英和
iron.→英和
⇒伸ばす.
(2)[やっつける]knock down;finish.→英和

のす

の・す [1] 【伸す】 (動サ五[四])
□一□(自動詞)
(1)地位などがあがる。勢力・規模などが発展する。「業界のトップ-クラスまで―・してくる」「北海道勢が―・してきた」
(2)勢いよく進む。足をのばしてさらに遠くまで行く。「盛り場まで―・す」
(3)のびて広がる。のびてゆく。「藤の蔓(ツル)が四方へ―・す」
□二□(他動詞)
(1)のばす。のばし広げる。「うどん粉をこねて,めん棒で―・す」「餅を―・す」「腰ヲ―・ス/日葡」
(2)(「熨す」とも書く)火のしなどを当ててしわやちぢみをのばして平らにする。「しわを―・す」
(3)なぐって倒す。また,気絶させる。「けんかで―・される」「なまいきだ,―・してしまえ」
[可能] のせる

のす

のす (接尾)
〔「如(ナ)す」の上代東国方言〕
名詞,あるいは動詞の連体形に付いて,…(の)ような,…(の)ように,の意を表す。「利根川の川瀬も知らず直渡り波に逢ふ―逢へる君かも/万葉 3413」「下野(シモツケノ)三毳(ミカモ)の山のこ楢(ナラ)―まぐはし児ろは誰が笥(ケ)か持たむ/万葉 3424」

のすじ

のすじ [1] 【野筋】
(1)野の道筋に似せて庭に設けた道。「夏木立庭の―の石の上に/拾玉集」
(2)几帳(キチヨウ)などの,幅(ノ)ごとに付いている,装飾を兼ねた留めひも。

のすり

のすり [0] 【鵟】
タカ目タカ科の鳥。全長約55センチメートル。全身褐色で下面は淡色。全国の山地で繁殖,冬期は平地にくだる。小形の哺乳類や昆虫・カエルなどを捕食する。ユーラシアとアフリカの一部に分布。クソトビ。

のずえ

のずえ [0] 【野末】
野のはずれ。野のはて。野のすえ。

のずり

のずり [0] 【野摺り】
(1)野の景を摺り出した模様。
(2)黄色の布に柏(カシワ)を摺り出したもので,随身が着用した衣服。

のせ

のせ 【能勢】
大阪府北西端の町。古くから栗を産出。妙見山には能勢妙見堂がある。
→能勢妙見堂

のせかける

のせか・ける [4] 【乗せ掛ける・載せ掛ける】 (動カ下一)[文]カ下二 のせか・く
(1)のせはじめる。
(2)計略にはまるように仕向ける。おだて上げる。「軽薄ぬらくら口に鰻の油とろりと―・くれば/浄瑠璃・宵庚申(上)」

のせぎょう

のせぎょう [2] 【野施行】
「寒(カン)施行」に同じ。[季]冬。《―や石に置きたる海の幸/富安風生》

のせごと

のせごと 【乗せ事・載せ事】
人をだまそうとする計略。人を欺く手段。「剃髪染衣は―にて,愚痴・蒙昧の凡夫よな/浄瑠璃・大原問答」

のせみょうけんどう

のせみょうけんどう 【能勢妙見堂】
大阪府能勢町の妙見山頂にある日蓮宗の堂。妙見菩薩をまつり,真如寺に属す。平安中期の創建だが,慶長年間(1596-1615)に日乾を開祖とし,日蓮宗の仏堂として再興された。

のせもの

のせもの [0] 【載せ物】
寄席(ヨセ)で,通常の番組のほかに,特に珍しい出し物を加えること。また,その出し物。

のせる

のせる【載[乗]せる】
(1)[上に置く]put[set,place] <a thing on a desk> .→英和
(2)[積む]load <goods on a cart> ;→英和
[車・船が]carry;→英和
be loaded <with coal> ;take[have] <passengers> on board.(3)[だます]deceive;→英和
take in.(4)[記載]record;→英和
put (a matter in a newspaper);publish.→英和
(車に)乗せる give <a person> a lift[ride](自分の車に);→英和
help <a person> into a car (手を貸して);→英和
pick <a person> up (途中で).

のせる

の・せる [0] 【載せる】 (動サ下一)[文]サ下二 の・す
〔「乗せる」と同源〕
(1)物の上に置く。「机の上にテレビを―・せる」
(2)車などの上に荷物などを積む。「荷物をトラックに―・せて運ぶ」
(3)掲載する。記す。「広告を―・せる」「鎌倉殿の御教書にも―・せたり/平家 10」
[慣用] 俎上(ソジヨウ)に―・俎板(マナイタ)に―

のせる

の・せる [0] 【乗せる】 (動サ下一)[文]サ下二 の・す
(1)人を乗り物に乗らせる。「乗客千人を―・せた船」「駅まで―・せてってあげるよ」
(2)それによって運ぶ。「電波に―・せて全国に送る」
(3)相手を思うとおりにさせる。計略にかける。「口車に―・せられる」「うまい話に―・せられる」
(4)仲間に入れる。参加させる。「一口―・せてもらう」
(5)(伴奏に)合わせる。「ギターに―・せて歌う」
(6)興奮させて,調子づかせる。「聴衆を―・せる」
(7)ある基準以上になる。「売り上げを一兆円の大台に―・せる」
〔「乗る」に対する他動詞〕

のぜり

のぜり [1] 【野芹】
(1)野生の芹(セリ)。
(2)ノダケの異名。

のそだち

のそだち [2] 【野育ち】
放任されて行儀・作法などのしつけを受けないで育つこと,また,そうして育った人。

のそだち

のそだち【野育ちの】
wild;→英和
rude.→英和

のそのそ

のそのそ
〜と slowly;lazily.

のそのそ

のそのそ [1] (副)スル
動作がにぶく,ゆっくりしているさま。「大きな犬が―(と)歩く」「山羊髯を気にしながら,―弁じ出した/吾輩は猫である(漱石)」

のそり

のそり [2][3] (副)
(多く「と」を伴って)動作が鈍く,のろいさま。のっそり。

のぞうり

のぞうり [2] 【野草履】
葬礼のときはく草履。また,祭式用の草履をいう地方もある。

のぞかす

のぞか・す [0] 【覗かす】
■一■ (動サ五[四])
物の一部を外に出して見えるようにする。「着物の襟元から襦袢の襟を―・す」
■二■ (動サ下二)
⇒のぞかせる

のぞかせる

のぞか・せる [0] 【覗かせる・覘かせる】 (動サ下一)[文]サ下二 のぞか・す
(1)内にあるものを一部分だけ見せる。「胸のポケットにハンカチを―・せている」
(2)相撲で,相手のわきを浅くさす。

のぞき

のぞき [0] 【覗き・覘き】
(1)のぞくこと。ひそかにうかがい見ること。また,その人。
(2)「覗き機関(カラクリ)」の略。
(3)囲碁で,相手の石の間隙(カンゲキ)を一路へだてたところから,切断をねらって打つ手。

のぞき

のぞき【覗き見】
a peep.→英和
覗き穴 a peephole (玄関の).→英和
覗き趣味 a peeping Tom (人).

のぞきあな

のぞきあな [3][0] 【覗き穴】
のぞいて向こう側の様子を見るための小穴。

のぞきいろ

のぞきいろ [0] 【覗き色】
〔藍瓶(アイガメ)をちょっとのぞいた程度の色,の意〕
きわめて薄い藍色。瓶(カメ)覗き。

のぞきからくり

のぞきからくり [4][5] 【覗き機関】
箱の中に数枚の絵を入れ,口上とともに順次これを回転させ,ひとつづきの物語や景色などを,凸レンズを取り付けたのぞき穴から見せる装置。からくりめがね。のぞきめがね。のぞき。
覗き機関[図]

のぞきがき

のぞきがき [3] 【覗き垣】
葭(ヨシ)あるいは萩(ハギ)を用いて編み,中央の上のほうにすかしを入れた垣。

のぞきこむ

のぞきこ・む [4] 【覗き込む】 (動マ五[四])
首を伸ばすようにして中のものを見る。「部屋の中を―・む」
[可能] のぞきこめる

のぞきしゅみ

のぞきしゅみ [4] 【覗き趣味】
他人の私生活などをのぞき見て喜ぶ性癖。

のぞきだか

のぞきだか 【除き高】
江戸時代,村高のうち年貢あるいは諸役を免除されている高。

のぞきまど

のぞきまど [4] 【覗き窓】
屋内や舞台裏などからのぞいて様子を見るための窓。機械の計器などを見るためについている窓にもいう。

のぞきみ

のぞきみ [0] 【覗き見】 (名)スル
小さな穴やすき間などからこっそりと様子をうかがい見ること。「障子の穴から―する」

のぞきめがね

のぞきめがね [4] 【覗き眼鏡】
(1)箱の一方に凸レンズを取り付け,他方に絵をはめ込んで,拡大して見せる装置。覗き機関(カラクリ)を含めていうこともある。
→眼鏡絵
(2)水中・海中を見られるように,底にガラスを張った箱。箱めがね。

のぞく

のぞく [0] 【除】
暦注の十二直の一。煤(スス)払い・祭礼などに吉,結婚・移転などに凶という日。

のぞく

のぞ・く [0] 【除く】 (動カ五[四])
(1)取り去る。取ってすてる。除去する。「活性炭で水の臭気を―・く」「芝生の雑草を―・く」「患者の不安を―・く」「殿上―・かれたりし次の年の春/隆信集」
(2)あるものの範囲に加えない。同類からはずす。除外する。「沖縄を―・く各地に雪が降った」「出張中の一人を―・いて全員集まった」
(3)じゃまな人などを殺す。「君側の奸(カン)を―・く」
[可能] のぞける

のぞく

のぞく【覗く】
peep <at,into,through> .→英和
窓から中(外)を〜 peep[look]into (out of) the window.→英和

のぞく

のぞ・く [0] 【覗く・覘く・臨く】 (動カ五[四])
〔「のぞむ」と同源〕
□一□(他動詞)
(1)すき間や穴などからこっそりと見る。「鍵穴から中を―・く」
(2)高い所から下を見る。「谷底を―・く」「川近き所にて,水を―・き給ひて/源氏(手習)」
(3)ちょっと立ち寄る。「古本屋を二,三軒―・く」
(4)こっそり見る。また,ちょっと見る。「子供の教科書を―・いてみる」「人の日記を―・く」
(5)望遠鏡・顕微鏡などで見る。「双眼鏡を―・く」
□二□(自動詞)
(1)一部分がちらりと現れ出る。「雲間から月が―・く」「笑うと白い歯が―・く」
(2)物に向かって位置をしめる。のぞむ。《臨》「この平張はかはに―・きてしたりければ,づぶりとおちいりぬ/大和 147」
[可能] のぞける

のぞく

のぞく【除く】
[除去]remove;→英和
get rid of;[除外]exclude;→英和
omit.→英和
…を除いて except(ing).→英和

のぞける

のぞ・ける [0] 【覗ける】 (動カ下一)
一部分があらわれて,見える。また,一部分を外に出す。のぞかせる。「桃が楽しさうに紅い蕾を―・けたりすると/執着(秋江)」「ロダンが白髪頭を―・けた/花子(鴎外)」

のぞこる

のぞこ・る 【除こる】 (動ラ四)
とりのけられてなくなる。除かれる。「障り―・り,罪消えて/沙石 2」

のぞましい

のぞましい【望ましい】
desirable.→英和
望ましくない undesirable.→英和

のぞましい

のぞまし・い [4] 【望ましい】 (形)[文]シク のぞま・し
〔動詞「望む」の形容詞化〕
そうあってほしい。願わしい。「―・い教育のありかた」「制服着用が―・い」[日葡]
[派生] ――さ(名)

のぞみ

のぞみ【望み】
[願望]a wish;→英和
a desire;→英和
[期待]a hope;→英和
an expectation;→英和
[見込み]a prospect;→英和
a chance.→英和
〜のある hopeful;→英和
promising.〜のない hopeless.→英和
〜が十分ある have a good chance <of a thing,that…> .〜をいだく have a wish <to> ;have a hope.〜を失う be disappointed.〜を遂げる realize one's wishes.〜をかける set one's hopes <on> .〜通り (just) as one wishes.〜により at a person's request.

のぞみ

のぞみ [0] 【望み】
〔動詞「望む」の連用形から〕
(1)そうしたい,そうありたいと思っている事柄。願い。希望。願望。「―がかなう」「―を達する」
(2)将来よくなりそうな見込み。将来に寄せる期待。「成功する―がない」「子の将来に―をかけている」
(3)人望。名望。「天下の―を失う」
(4)ながめ。眺望。「思ふそら安けなくに嘆くそら安けなくに青波に―は絶えぬ/万葉 1520」

のぞみ=を属(シヨク)

――を属(シヨク)((ゾク))・す
「望みを託す」に同じ。「最後の賭として―・して居た製糸事業が見事失敗して/思出の記(蘆花)」

のぞみ=を託(タク)す

――を託(タク)・す
あるものに希望をかける。「四番の一打に勝負の―・す」

のぞみうす

のぞみうす [0] 【望み薄】
期待がかけられないこと。希望がもてないこと。「今年中の完成は―だ」

のぞみしだい

のぞみしだい [4] 【望み次第】
希望をすべて聞き入れること。のぞむまま。「褒美(ホウビ)は―だ」

のぞみどおり

のぞみどおり [4] 【望み通り】
希望しているとおり。「―の品が手に入る」

のぞみみる

のぞみ・みる [4] 【望み見る】 (動マ上一)[文]マ上一
はるかに遠くを見やる。「はるか遠くの山々を―・見る」

のぞむ

のぞむ【望む】
[願望]want;→英和
wish;→英和
desire;→英和
[期待]hope;→英和
expect;→英和
prefer <a thing to another> .→英和

のぞむ

のぞむ【臨む】
[面する]face;→英和
front on;look out on <the sea> ;[当面する]face <death> ;meet;→英和
[出席]be present <at> ;attend.→英和

のぞむ

のぞ・む [0] 【臨む】 (動マ五[四])
(1)向かい合う。建物・土地が,川・海などに面する。「駿河湾に―・む漁村」「国道に―・んで建っている家」
(2)(晴れの集まりなどに)出席する。また,参加する。「授章式に―・む」「国際会議に―・む」「試験に―・む」「試合に―・む」
(3)ある機会・場面にぶつかる。「危機に―・んで全力を尽くす」「お別れに―・んで一言申し上げたい」「漸く年積りて老に―・めば/今昔 15」「時ニ―・ム/日葡」
(4)統治者・支配者として対する。「違法行為に対しては厳罰をもって―・む」「徳をもって民に―・む」
[可能] のぞめる

のぞむ

のぞ・む [0][2] 【望む】 (動マ五[四])
〔「臨む」と同源〕
(1)遠くをながめやる。はるかに見渡す。「アルプスを―・む景勝の地」「日を―・めばみやこ遠し/土左」
(2)希望する。
 (ア)自分自身のことについていう。「進学したいと―・んでいる」「世界平和を―・む」
 (イ)他人についていう。注文する。「新しい門出にあたり,お二人に―・みたいことは…」「さらなる発展を―・む」「息子の嫁にと―・まれる」
(3)人の美点を受け入れる。「美しい容姿を―・まれてモデルとなる」
[可能] のぞめる
[慣用] 隴(ロウ)を得て蜀(シヨク)を―

のぞむべくんば

のぞむべくんば 【望むべくんば】 (連語)
〔動詞「のぞむ」に連語「べくんば」の付いたもの〕
望むことができるならば。希望としては。望むべくは。

のぞむらくは

のぞむらくは 【望むらくは】 (連語)
〔「望むらく」は動詞「のぞむ」に接尾語「らく」が付いて名詞化したもの。「は」は係助詞〕
望むところは。どうか…でありますように。「―無事であるように」

のたうちまわる

のたうちまわ・る [6] 【のたうち回る】 (動ラ五[四])
苦しみもがいて転げまわる。「激しい腹痛に―・る」

のたうち回る

のたうちまわ・る [6] 【のたうち回る】 (動ラ五[四])
苦しみもがいて転げまわる。「激しい腹痛に―・る」

のたうつ

のたう・つ [3] (動タ五[四])
〔「ぬたうつ」の転〕
苦しくて,体を曲げ転がる。苦しみもがく。「蛇(ヘビ)が―・つ」

のたうつ

のたうつ
writhe.→英和

のたくる

のたく・る [3] (動ラ五[四])
(1)体をくねらせてはいまわる。うねって動く。「ミミズが―・る」
(2)俗に,あちこち歩きまわることをいう。「どこを―・っていたんだ」
(3)下手な字を乱暴に書きしるす。「一流を書出すのぢやと―・つて/雑俳・唐子踊」

のたくる

のたくる
wriggle;→英和
writhe.→英和

のたばく

のたばく 【宣ばく・曰ばく】
〔動詞「のたぶ」のク語法〕
おおせられること。のたまわく。「父の命はたくづのの白ひげの上ゆ涙垂り嘆き―/万葉 4408」

のたぶ

のた・ぶ 【宣ぶ】 (動バ四)
〔「のりたぶ」の転〕
おっしゃる。「ぬしの―・ぶ事も/大鏡(道長)」

のたまう

のたま・う 【宣ふ】 (動ハ四)
〔「のりたまふ(宣り給ふ)」の転〕
(1)「言う」の尊敬語。おっしゃる。「親の―・ふことを,ひたぶるに辞(イナ)び申さむ事のいとほしさに/竹取」
(2)言ってやります。申し聞かせます。言ってやる相手を低めることにより表現をへりくだったものにし,聞き手に対してかしこまり改まる気持ちを表す言い方。「いとかしこき仰事に侍るなり。姉なる人に―・ひてむ/源氏(帚木)」
〔現代語では「これはまた異なことを―・うものだ」のように,からかい・皮肉の気持ちをこめて「言う」の意で用いることがある〕

のたまく

のたまく
〔「のたまわく」の転。論語の「子曰」の訓読「子,のたまわく」から出たもの〕
(1)〔「のたまうこと」「おっしゃること」の意から〕
わけのわからないことをくどくどと言うこと。ごたく。たわごと。「貸した奴が―云や,横ぞつぽう張りのめすに/滑稽本・根無草後編」
(2)泥酔した人。酔っぱらい。「大戸(ジヨウゴ)酒に呑まれて―となり/滑稽本・根無草後編」

のたまわく

のたまわく ノタマハク 【宣はく・曰く】
〔動詞「のたまふ」のク語法〕
おっしゃることには。「子(シ)―」「わが家にありとある人召し集めて―,『…』とのたまふ/竹取」

のたまわす

のたまわ・す ノタマハス 【宣はす・曰はす】 (動サ下二)
〔動詞「のたまふ(宣)」の未然形に尊敬の助動詞「す」の付いたものから〕
「言う」の尊敬語。「のたまう」よりさらに敬意の度合が強い。おおせられる。「この玉取りえでは帰り来(ク)な,と―・せけり/竹取」

のたもう

のたも・う ノタマフ [3] 【宣ふ】 (動ハ四)
⇒のたまう

のたり

のたり [2][3] (副)
のんびりしているさま。ゆるやかに動くさま。「刀豆(ナタマメ)や―とさがる花まじり/太祇句選」

のたりのたり

のたりのたり [2] (副)
ゆるやかにうねるさま。のんびり動くさま。「春の海ひねもす―かな/蕪村句集」

のたる

のた・る
■一■ (動ラ四)
(1)はって行く。うねるようにして進む。のたくる。「うはばみ霞版を―・る山の岫/談林十百韻」
(2)倒れる。「あんまさん―・られまいと夜そばいい/雑俳・川柳評万句合」
(3)苦しみもだえる。のたうつ。「手負(テオイ)はうんとばかりに―・りまわるを/塩原多助一代記(円朝)」
■二■ (動ラ下二)
{■一■}に同じ。「そこら構はずふんぞつて―・れてござれ/浄瑠璃・鑓の権三(下)」

のたれ

のたれ [0] 【湾】
刀剣の刃文(ハモン)の一。大波がゆったりとうねるような曲線のもの。のたれ刃。のたれ焼き刃。

のたれじに

のたれじに【野垂死をする】
die a beggar;→英和
die in the gutter.→英和

のたれじに

のたれじに [0] 【野垂れ死に】 (名)スル
道ばたに倒れてそのまま死ぬこと。また,そのような情けない死に方。行き倒れ。「たとえ―しようとも」
〔「野垂れ」は当て字〕

のだ

のだ 【野田】
千葉県北西部にある市。利根川と江戸川に挟まれる。江戸時代から醤油造りが盛ん。

のだ

のだ [0] 【野田】
野の中にある田。平野にある田。

のだいこ

のだいこ [2] 【野太鼓・野幇間】
無芸な幇間(ホウカン)を卑しめていう語。

のだいこん

のだいこん [2] 【野大根】
休耕地や路傍などの,野生化した大根。のだいこ。

のだか

のだか 【野高】
江戸中期以降,年貢増収のため,新たに設置された租税の一。小物成(コモノナリ)など雑税の対象にされていた入会地や萱(カヤ)・葦(アシ)などを刈る原野が,田畑と等しく年貢を賦課され,村高の中に繰り込まれたもの。

のだけ

のだけ [1] 【野竹・土当帰】
セリ科の多年草。山野に自生。茎は高さ約1メートルで,紫色を帯びる。葉は羽状。秋,茎頂の花序に暗紫色の小花を密生する。漢方で根を解熱・鎮痛・去痰(キヨタン)剤などとする。

のだせん

のだせん 【野田線】
東武鉄道の鉄道線。埼玉県大宮・千葉県野田・船橋間,62.7キロメートル。

のだち

のだち 【野太刀】
(1)平安時代,衛府(エフ)の官人や公家が用いた兵仗の太刀。野剣。野外出行にも用いるところからいう。
(2)南北朝時代から盛行した大太刀。
(3)自衛用の短刀。刺刀(サスガ)。「臂(ヒジ)ちかなる―をとつて/読本・弓張月(後)」

のだち

のだち [0] 【野立ち】
「のだて(野立)」に同じ。

のだった

のだった (連語)
⇒のだ(連語)

のだて

のだて [3] 【野立て】 (名)スル
(1)貴人が,野外で駕籠(カゴ)などを止めてしばらく休むこと。
(2)旧陸軍の大演習などで,天皇が展望する野外の休息所。御野立所(オノダチシヨ)。のだち。
(3)野外に物を立てること。「―看板」

のだて

のだて [0] 【野点】 (名)スル
野外で茶をたてること。野外で行う茶の湯。野掛(ノガケ)。

のだのたまがわ

のだのたまがわ 【野田の玉川】
⇒玉川(タマガワ)(1)

のだめ

のだめ 【篦撓め】
〔「のため」とも〕
矢の幹の反りを直すこと。また,反りを直す道具。木に斜めに溝を切ったもので中に矢竹を入れて撓め直す。「金磁頭(カナジドウ)二つ―に取添へて,道々撓め直し/太平記 17」

のだめがた

のだめがた 【篦撓め形】
(1)篦撓めの溝に似ている形。ななめ。すじかい。はすかい。「―に流れをせいてぞ渡しける/太平記 19」
(2)ねじれていること。ひねくれていること。こじれていること。「―ニスル/日葡」

のだるき

のだるき [2] 【野垂木】
化粧垂木より上にあって屋根を支えている垂木。外から見えず,化粧を施していない。
⇔化粧垂木
→小屋組

のだろう

のだろう (連語)
〔準体助詞「の」に,断定の助動詞「だ」の未然形「だろ」と推量の助動詞「う」の付いたもの。話し言葉では「んだろう」となることも多い〕
原因・理由・根拠などの説明を断定的でない調子で言い表す。「真剣に考えるべきことは,この問題についての解決策な―」「この寒いのに,なんでわざわざ来たんだろう」
→だろう(連語)

のち

のち [2][0] 【後】
(1)あること,また,ある時のあと。
⇔まえ
「食事の―出発する」「晴れ―曇り」
(2)今から先。未来。将来。
⇔まえ
⇔さき
「―に説明する」「―の世」
(3)死後。「我が―のことを心配する」
(4)子孫。「秀よりの―,さつまに有といふは是がそれなるべし/胆大小心録」
〔副詞的用法の場合,アクセントは [0]〕

のち

のち【後】
[未来]future.→英和
〜の later;→英和
subsequent;→英和
future (未来の).〜に afterward;later;in future.〜ほどお目にかかりましょう See you later.その〜 after that.2日〜に two days later[afterward].

のちいり

のちいり [0] 【後入り】
「ごいり(後入)」に同じ。

のちおい

のちおい 【後生ひ】
(1)あとから生ずること。あとにできること。また,そのもの。「―のつのぐむ蘆(アシ)のほどもなき/好忠集」
(2)あとから生まれた人。あとから学ぶ人。「―の恐ろしかりしかば,耳は据わりにしを/宇津保(国譲中)」

のちかがみ

のちかがみ 【後鑑】
室町幕府の歴史書。三四七巻,付録二〇巻。1853年成立。江戸幕府が成島良譲らに命じて編纂させた。歴代将軍の事績を中心に,1331年から1597年までの史実を編年体で叙述し,各条ごとに典拠史料を掲げる。

のちかた

のちかた [0] 【後方】
のちほど。後刻。あと。「―に弥助でも誂へようか/たけくらべ(一葉)」

のちがま

のちがま [0] 【後窯】
四代藤四郎以後の瀬戸焼の茶入れの称。桃山時代から江戸初期の作。

のちぐすり

のちぐすり 【後薬】
のちのち役に立つ薬となること。また,そのもの。「女郎の―とて折ふしの送り小袖/浮世草子・好色敗毒散」

のちごと

のちごと 【後言】
死後のために言い残す言葉。遺言。「うんとばかりを―にして/義経記 5」

のちざま

のちざま 【後様・後方】
のちの時。後年。「―には国司任におもむくことさへなくて/正統記(後醍醐)」

のちざん

のちざん [2] 【後産】
「あとざん(後産)」に同じ。